旅×自転車 記事

【アルゼンチン】朝日に始まり、夕陽に終わる。砂漠の過疎地帯をロングライド!!~チレシートへの道 1~

楽しかったベレン観光を終え、名残惜しいですが次の町へ!!

新たな地、<Chilecito(チレシート)の町>を2日間かけて目指します。

今回も砂漠地帯を131kmのロングライドしたり、ある小さな教会を発見したり、色々なことがありました。

発見した教会は、少し不気味さもあって、そこでどきどきの体験をしました!

▲幻想的ですが、少し不気味さのある教会

▲ベレン 〜チレシート

出発

6日間滞在した、ベレンを出発します。アレハンドラとマルティン、そしてアレハンドラの両親には、大変お世話になりました。

5:00起床。早く出発しようと思いましたが、なんと停電。。手持ちライトを使って準備を進めます。

▲アレの両親から「持っていきなさい」と、たくさんの食べ物をいただきました。

昨日、自分で炊いたご飯をタッパに入れ、サヤインゲン、茹で卵、ツナ缶、くるみ、干し葡萄ミックス、クラッカー、ジャム、みかん、米などを詰め込みます。

▲軽く朝ごはんを食べ、6:40に出発です。数日間、ありがとうございました!

朝焼け

▲6:50 町を出ると、綺麗な朝焼けを見ることが出来ました。
▲7:00ベレン出発
▲7:30ロンドレスに到着

ロンドレス

▲7:45 ロンドレスの警察署で、水を補給させてもらいます。ここから80kmの過疎地帯を進むので、最後の給水地です。
▲右に曲がると、先日見学に行ったシンカル遺跡。

▲シンカル遺跡記事

▲早朝の真っ直ぐな道を、颯爽と進みます。
▲8:20 マウンテンバイクのおじさんに遭遇。10kmほど一緒に走りました。

彼は鉱山で働いていましたが、腰を痛めてしまい、今は働いていないそうです。

自転車が好きで、毎日30kmほどサイクリングをしているとのこと。

▲日陰で休憩をしたいですが、日陰がありません。
▲道路のコンディションは良好。ひたすら砂漠地帯を進みます。

ラ・リオハ州へ

▲12:50 カタマルカ州の旅もここまで。ラ・リオハ州に突入です。結局、休憩せずに5時間走ってしまいました。
▲ここまできたら村でガッツリ休憩しよう!ということで、先へ進みます。

アルパシンチェ

▲13:20アルパシンチェに到着。ベレンからアルパシンチェは簡単な道だと聞いていましたが本当でした。いつもの向かい風がないと、こんなに楽なのか。。
▲警察署で水をもらい、少し休憩です。

ここから『サン・ブラス・デ・ロス・サウセス』という、小さな集落が点在しているエリアを進みます。

その中でも【サリーカス】という村が一番大きく、ガソリンスタンドや食堂もあるので、休憩しやすいだろうと教えてくれました。

サン・ブラス・デ・ロス・サウセス

▲13:40出発。サンブラス・デ・ロス・サウセスへ。
▲ラ・リオハ州のルータ40(国道40号線)に入りました。
▲ルータ40の3999km 地点の看板。ルータ40は、全長5200km以上あるアルゼンチンの国道です。
▲アルパシンチェを過ぎ、砂漠を抜けます。ここからは、集落が連なっていました。

サリーカス

▲14:15 サリーカスに入りました。
▲サリーカスのガソリンスタンドに到着。

ガソリンスタンド横のホテルに、日陰で腰掛けられるところを発見。水道もあったので、ここでお昼休憩です。

飲める水かわかりませんでしたが、大丈夫そうだったので、飲みます。

お昼ご飯

▲14:30 お昼休憩。ご飯とサヤインゲン。温い水に粉ジュースを溶かして水分補給。冷たい水が飲みたかった! 1時間ほど休憩して、再出発。
▲サン・ブラスに到着。きれいなキャンピング場がありました。
▲カラカラの砂の川を渡り、
▲ロス・ロブレスに到着。かなり気温が上がり、暑いです。
▲小さな村が続きますが、それぞれに綺麗なプラザ(公園)と教会があります。
▲アルゼンチンでは、「パドル」というテニスに似たスポーツがあり、そのコートも点在していました。
▲綺麗なプラザ
▲クイパンを過ぎ、

スチャキ

▲16:50 スチャキに到着。暑いのもありますが、午前中がんばったので、午後はだいぶペースが落ちました。
▲少しして、警察署に到着。

昼ごはんから2時間しか経っていないですが、お腹が空いたので休憩です。

この警察署は、もう使われていなかったのですが、警察官のおじさんが一人住んでいて、水道の水を補給させてもらいました。

この先にも交番があることを、さっき寄った警察署で聞いていましたが、次の交番の水は飲めないことを教えてくれました。。

ここで水をゲットしなければ、危なかった。

お昼ご飯2

お昼ご飯を食べ、警察官のおじさんに、この辺りのことを詳しく聞いてみました。

この先のアンドルーカスには、きれいなキャンプ場があるとおすすめされましたが、アンドルーカスに滞在すると、明日かなり距離を残す事になりそうです。

地図を見るとCapilla (小さな教会)があるみたいで、どんなところか聞いてみました。

残念ながら、屋根も何もなく、汚いので全然おすすめじゃないとのこと。

アンドルーカスの綺麗なキャンプ場に滞在するか、明日のために、今日距離を稼いで荒地でキャンプをするか、迷います。。

▲18:30 サン・ブラス・デ・ロス・サウセスを走りきりました。反対側の入り口の看板。

迷った結果、先を急ぐため、小さな教会を目指します。暗くなるまでに着くことを願って、20km の上り道を頑張ります。

▲明日の目的地チレシートまで103km!
▲教えてもらっていた警察署も過ぎます。犬が途中までついてきました。
▲めちゃくちゃ疲れてきましたが、頑張るしかない。地図上では登り切ったはずが、引き続き上りが続きます。

19:25 ついに上りきりました。ここから下りのはず!

▲キレイな夕日です。
▲道路沿いの小さなお墓には、たくさんの水が備えられています。他では、こんなに水が置いてあるのを見ませんでした。

夕焼け

▲19:30夕焼け。がんばったご褒美に綺麗な夕陽が見れました。
▲この真っ直ぐ行った道の曲がり角に、目的地があるはず。暗くなる前につきたい!
▲19:55目的地到着!と思ったら、車が停まっています。農場なのでしょうか。それなら、もっとありがたい。

到着

車の持ち主に話を聞いてみると、Capilla(カピージャ:小さな教会)にろうそくをあげに来ていたそうです。

ここでキャンプをしていいか尋ね、OKをもらいました。中には水もあるそうで、飲んでも大丈夫とのこと。

やったー!!

▲帰りがけに、500mlのゲータレードをいただきました。
▲電気はありませんが、屋根もBBQもあって、人が来なければ快適そう。
▲暗くなる前に少し外を散策してみると、十字架を発見。

真っ暗になったので、ライトで照らしながら散策。外から鍵がかかっていた、奥の部屋に入ってみます。

▲入ってみると、ろうそくの光が。

中の様子に少し驚きましたが、ここがCapilla(カピージャ:小さな教会)になっていて、お供えものやろうそく、花や十字架が備えられていました。

ちょうどベンチがあるので、ここで寝ることにします。夜、人が来る心配もありますが、大丈夫でしょう。

テントも立てなくていいし、楽チンです。無事に日暮れまでに着いたし、チャレンジして良かった!

ギリギリ自転車も入れられました。上に空気とりの小窓が2つあるだけの密閉された部屋なので、4本のろうそくが付いていることで、かなり温かい。

就寝

21:45 テント用のシートをベンチにしき、衣類を枕にして就寝準備完了。

▲ろうそくの火のおかげで、ぬくぬくと就寝。

天井で何やらギーギー言っているのが少し不気味で気になります。。ネズミでしょうか。。

ちなみに、さっきのおじさんが言っていた飲める水、というのは、ろうそくの周りに置いてあるペットボトルの水のことだったようです。

流石に飲むのは心配だったので、歯磨きと洗顔に使わせてもらいました。

まとめ

今回はベレンを出発し、サン・ブラス・デ・ロス・サウセスを抜け、131km走行。

前半、かなり走りやすく距離を稼ぐことができました。本来ならば3日間かけていく距離でしたが、なんとか2日で到達したいと思っています。

夜は思いがけず、少し不気味さもありますが、幻想的な教会の中で眠る事になりました。

人が来ないかだけが心配です。。果たして、ぐっすり眠ることはできたのでしょうか。

次回も乞うご期待!

本日の走行

Belen ~ Capilla Senor de la Punta (カピージャ:小さな教会)

131,85 km

走行マップ

▼Hiro インタビュー記事

*旅をサポート頂ける企業、または個人の方を募集中です。特にアウトドア・自転車・カメラメーカー等の企業の方、ご興味あれば、ご連絡ください。

Hiro(津田幸洋 ツダユキヒロ)
自転車旅人。2014 年に日本を立ち、自転車で旅を続けています。オーストラリア、ニュージーランドを経て、アメリカ大陸横断中、COVID-19による、世界パンデミックにより足止めとなり、2021年7月現在は、アルゼンチンに滞在しています。人との出会い、美しい自然、野生動物を探す旅を近日再開を予定しており、旅とともに、訪れた場所の都市情報、見どころ、自転車に関する情報、エッセイ等をTABIRINにて発信していきますので、よろしくお願いいたします。インスタグラム  https://www.instagram.com/yukihirotsuda/
津田幸洋

 

 

  • この記事がいいねと思ったら
    •  0
  •   この記事のご感想はユーザーのみなさま
  • サイクリングレポート(記事下部)
    サイクリングレポート(記事下部)
    編集部おすすめ
    ランキング