【アルゼンチン】大統領も御用達、伝統的な手作業で作られたポンチョ工房を見学!〜ベレン 観光 2〜
今回は【Aranitas Hilanderas (アラニタス・ヒランデラス)】という工房を見学してきました!
ここでは、リャマや羊の毛を使ったポンチョを作っていて、その品質は高く、アルゼンチンの大統領も買いに来るそうです。
大規模工場生産が当たり前の世界で、アンデス山脈の麓では、サスティナブルなマテリアルを使い、額に汗を流し、伝統的な手作業で働く人々を見ました。
そんな芸術的な工房を紹介していきたいと思います。また、今回は様々な動物も登場するので、お楽しみに!
▲前回の記事:シンカル遺跡
【前回まで】
褐色の大地カファヤテの町から3日間かけて約270kmを走りきり、カタマルカ州<ベレンの町>に到着しました。
ベレンの町周辺には、インカ帝国時代の遺跡や渓谷、リャマや羊の毛を使ったポンチョの生産が盛んであったりと、見所がたくさんあります!
目次
出発
町の中心から、自転車で5分ほどのところにあります。
Aranitas Hilanderas (アラニタス・ヒランデラス)
ちょうど工房見学ツアーが行われていたので、参加させてもらいました。
素材の種類
こちらの工房では、南アメリカ固有の動物の毛を使ってポンチョを制作しています。毛だけを刈って使うため、サスティナブル(持続可能)な素材です。
ビクーニャ
ビクーニャが一番高価で、150milpesos (約16万円)するそうです。
アルパカ
その次に高価なのがアルパカ。現在、工房に取り扱いがないので、値段はわからないとのこと。
リャマ
リャマは、20~24 milpeso(約2万5千円)
グアナコ
グアナコは、20 milpesos(約2万2千円) 。ほぼアルゼンチンにしか生息していない、珍しい動物ですが、毛が固いらしく、処理が大変とのこと。
羊
羊は18mil pesso(約2万円)。
僕は、かわいさではアルパカが一番かなと思います。
※価格は、2021年10月時点。
ちなみに、アルゼンチンでは、猛烈なインフレーションの関係で、アメリカドルの価値が高騰しており、ドル紙幣が高値で取引されています。アメリカドルの現金を現地で両替して使えば、アルゼンチンの物価は、半額くらいになります。
僕は日本円で旅しているので、大分割高感があります。アルゼンチンを旅する際は、USドルを忘れずに。
Rua Chaky
150年以上、家族で経営しているとのことです。
なんと色を染める染料には、全て天然素材を使っています。
緑はマテ茶、茶色は紅茶 ,オレンジ色はみかん ,黒は炭 ,赤色は*cochinilla(コチニージャ) を染めるのに使っていました。
*コチニージャは、日本名でコチニールカイガラムシといって、サボテンに寄生する毛虫のような虫です。虫体に含まれる色素成分が多いため、インカ帝国時代から養殖され、染料として使われていました。
ベレン散策
プラザ(中央公園)
ベレン教会
ビルヘン・デ・ベレン(Virgen de Belen)
ベレン1番の名所ビルヘン・デ・ベレン へ登ってみました。
まとめ
今回はベレンの伝統工芸工房【Aranitas Hilanderas (アラニタス・ヒランデラス)】を紹介しました!
Aranitas Hilanderas では、アンデスの伝統工芸を守ること、女性の労働環境の創出のために作られたことなど、時代的背景を感じ、
また、【Rua Chaky】では、150年以上も家族で経営しているという歴史的なものを感じさせられました。
ビルヘンでベレンのトレッキングでは、ベレンの町並を満喫することも出来ました。
ベレンは、伝統的なものを守っていこうとする人々との出会いに溢れた、素敵な街です!
走行マップ
▼Hiro インタビュー記事
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Hiro(津田幸洋 ツダユキヒロ) 自転車旅人。2014 年に日本を立ち、自転車で旅を続けています。オーストラリア、ニュージーランドを経て、アメリカ大陸横断中、COVID-19による、世界パンデミックにより足止めとなり、2021年7月現在は、アルゼンチンに滞在しています。人との出会い、美しい自然、野生動物を探す旅を近日再開を予定しており、旅とともに、訪れた場所の都市情報、見どころ、自転車に関する情報、エッセイ等をTABIRINにて発信していきますので、よろしくお願いいたします。インスタグラム https://www.instagram.com/yukihirotsuda/ |