旅×自転車 記事

梅雨の味方!スマートトレーナーとZwiftで屋内バーチャルライドを楽しもう

梅雨のシーズン、皆さんどう過ごしていますか?やっと週末!自転車に乗れる!と思ったら雨…

そんな時は屋内バーチャルライドがおすすめです。今回はバーチャルライドを楽しむためのノウハウと、その魅力をお届けします。

バーチャルライドに必要なもの①:スマートトレーナー

屋内でバーチャルライドを楽しむために必要なのは対応アプリと「スマートトレーナー」と呼ばれる、タブレット端末やスマホ、パソコンと連携できるタイプのローラー台です。スマートトレーナーと対応アプリについては「スマートトレーナーとは?おすすめ5選&アプリ3選をご紹介」の中で詳しく紹介されているのでぜひそちらを見てみてくださいね。

私が自宅で愛用しているスマートトレーナーはTacxのBushido Smart。タイヤドライブ方式ですが取り付けは簡単。ホイールの回転を利用する自家発電タイプなのでコンセントが不要、Bluetooth接続でiPadとの連携も一瞬です。非常にコンパクトで、私は6畳間の部屋の片隅に置いていますが、ベランダなどのちょっとしたスペースでも利用可能です。新品を購入しようと思うとなかなか手を出しづらいかもしれませんが、モデルチェンジした仲間に譲ってもらったり、インターネットで中古品を探してみるのも一手かなと思います。

 バーチャルライドに必要なもの②:対応アプリ

アプリはZwiftを使用しています。Zwiftの魅力はなんといっても、世界の190カ国以上に利用者がいること。オンライン上のコースには、朝晩どの時間帯に走っても、時差のおかげもあり各国のライダーでにぎわっています。リアルだったら夜10時に仲間に付き合って!とは言いづらいですが、Zwiftならログインすればたくさんのライダーがそこにいます。

月額利用料1,650円(税込・2021年6月現在)かかりますが、3日に1回乗るなら1回あたり165円、2日に1回なら110円!と自分に言い聞かせ、一つのモチベーション(?)にして継続しています。

コースはロンドン、ニューヨーク、パリといった世界の主要都市から架空の島、Watopia(ワトピア)などさまざま。2021年5月には、日本をモチーフとしたMakuri(マクリ)島のコースが公開されました。寺社仏閣やお城、里山風景や荘厳な滝を駆け抜けるコースに、各国のライダーたちが早速集まっています。Zwfitには好きなコースを好きな分だけ走れるフリーライド以外にも、所要時間・負荷が予め設定されたワークアウトプログラムもあります。私はよく平日夜に30分〜45分、短時間で集中するプログラムを利用しています。

自宅で始めて気づいたメリット3つ

自宅でZwfiter(ズイフター:Zwiftライダーのこと)になって約3カ月。その魅力・メリットを大きく実感しています。

① リモートワーク時の運動不足解消になる。
在宅勤務が続き、改めて気づいたのは日々の通勤が、必要最低限の運動量をカバーしてくれていたということ。私の場合、出勤日は8,000歩ほど歩くのに対し、在宅勤務の日は下手したら朝のゴミ出し以外一歩も家から出ずに終わる!なんていう極端な日もあります。夕方軽くランニングに行こうと思っていても仕事に集中していると気づけば真っ暗にということもしばしば。そんな日は夜、自室でライドすることで脳と身体の疲労感のバランスをとるようにしています。

② 天候に囚われずに自転車に乗れる。
雨以外にも、強風などライドの妨げになる要因は色々あります。これからの季節は、日中は猛暑で激しい運動は危険になってきます。バーチャルライドであれば、天候に関係なく屋内で快適かつコンスタントに乗り続けることができます。また、Zwfitの世界の中では、信号がなく、対向車もないので安心・安全。走ることそのものに集中することができるのもメリットですね。

③ 遠方の友達ともオンライン上でグループライドができる。
ZwfitにはZwift Companionという関連アプリがあり、これを使うことで仲間とMeetupと呼ばれるグループライドをオンライン上ですることができます。私もしばし、遠方の友人とオンラインで待ち合わせ、電話でおしゃべりを楽しみながらトレーニングをしています。一人だと30分でも長く感じる時があるのに、1時間があっという間に感じられます。まさに「一人だけど独りじゃない」それを実現してくれる魅力があります。

まずは体験!スタジオでやってみよう

「そうは言っても、いきなりスマートトレーナーを買うのはちょっとハードルが…」「続けられるかわからないし…」という方も多いかもしれません。そんな時は、バーチャルライドをできるスタジオでまず体験してみるのがおすすめです。

バーチャルライドの機材・設備を提供しているジムや施設は全国各地にありますが、今回私が体験に行ったのは大阪 御堂筋線の江坂駅から徒歩2分にあるStudio Refrexionです。ここは個人・バンド向けの音楽スタジオでありながら、Zwift専用ルームを設けているユニークなスタジオです。

同スタジオでドラム講師・オーナーを務める小島伸一さんはサイクリストでもあり、もっと多くの人に自転車体験をとの想いから、スタジオの一室を専用部屋に改装。SPECIALIZEDのロードバイク、WahooのスマートトレーナーKICKRを4組常設しているので、ロードバイクを持っていない人でも大丈夫。

24インチ液晶モニター、傾斜を高めるWahoo KICKR CLIMB、ライド中の風をリアルに再現し送風してくれるKICKR HEADWINDなど、スタジオならではの充実した設備でトレーニングに励めます。バイクとバイクの間はアクリルシートで仕切られ、コロナ対策にも注力しています。1回60分880円(税込)で,予約なしでスポット利用できるので、一人で仕事帰りに、週末に友人と一緒に…などさまざまなスタイルで利用できます。


また、スタジオのBGMが素晴らしいのも魅力。音楽のプロである小島さん自らが選曲したプレイリストは、アップテンポなものよりもメロウな選曲が多め。リラックスした雰囲気ながらもリズムはしっかりと刻み、快調なペダリングをサポートしてくれます。 バイクも音楽もリズム感が大事なんですね…!

▼Studio REFLEXIONの詳細はこちら

みなさんもぜひ、自宅や勤務先近くで探してみて、体験に訪れてみてはいかがでしょうか?

まとめ

正直なところ、私自身これまで「屋内でローラー台を使ってトレーニング!」と聞くと「競技志向の強い熱心な人が平日、1分でもトレーニングに費やすためにやるためのもの」というイメージでした。ですが、実際にスタジオで体験したり自宅で始めてみて、運動をもっと自由に、身近に日常生活に組み込んでくれる素晴らしいアイテムだと実感しました。

以前は自転車に乗るのは主に週末のみでその都度、身体がゼロからのスタートになる感覚が強かったのですが、短時間ながらも平日もコンスタントに屋内で走るようになったことで、週末に外に出た時も体がスムーズに動き、より踏み込めるようになりました。

一人でも、仲間とでも、天候や時間に縛られず快適に楽しめるバーチャルライド。「新しい生活様式」の一つとしてぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

 

執筆:Ayaka

2011年に社会人になると同時に始めた自転車で「自転車×旅」の魅力にハマる。
ニュージーランドでのワイナリーロードレース、タイの寺院巡り、ドイツ古城巡り、インドネシアでの遺跡巡りなど世界各地で自転車旅を催行し、その様子を雑誌『Cycle Sports』に寄稿。
2017年には自転車ツーリズムを探究しにオーストラリアへ留学。現地の様子を『Cycle Sports.jp』にて『G’day, Australia! 〜ブリスベンからの自転車だより』として1年間連載。帰国後は英語教材編集者の傍ら、自転車イベントで通訳・MC・PR担当等を務める。
座右の銘は「好きにまみれろ、夢中で生きろ」。
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