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スマートトレーナーとは?おすすめ8選&アプリ3選をご紹介

感染拡大が止まらない新型コロナウイルス感染症。

第3波、第4波と襲い掛かるたびに、外出自粛を求められるため、外に出たくても出られない状況が続いています。

サイクリングが好きな方は、楽しみにしていたレースやイベントが中止になってしまったり、感染リスクを考えてサイクリングを控えなければならなかったり、もどかしい日々を過ごしているのではないでしょうか。

そんな中、家の中でサイクリング気分を味わい、本格的なトレーニングが行えるように「スマートトレーナー」を導入する方が増えています。

そもそもスマートトレーナーとは何か、その使い道や最新のスマートトレーナーの製品など、詳しく解説します。

※この記事は2021年2月22日に公開されたものを2021年8月に更新したものです。

スマートトレーナーとはいったい何?

スマートトレーナーというものにあまり馴染みがない方のため、ここではスマートトレーナーについて簡単にご紹介しましょう。

スマートトレーナーとは、ローラー台のひとつで、タブレット端末やスマホ、パソコンにつなげることで、ペダルにかかる負荷を自動的に調整できる器具です。

自転車の後輪をスマートトレーナーに固定し、サイクリングアプリをインストールしたスマホやタブレット端末などを接続します。すると、仮想空間に登場する勾配に合わせて自動で負荷が変わり、本物の坂道を走っている気分にさせてくれます。

スマートトレーナーの種類は主に2種類

スマートトレーナーは、「ダイレクトドライブ式」と「タイヤドライブ式」の主に2種類があり、いずれかを選ぶことになります。

それぞれで特徴や金額が異なるため、しっかりと吟味していきましょう。

ダイレクトドライブ式

ダイレクトドライブ式は、自転車の後輪を外してセットを行うタイプのスマートトレーナーです。

チェーンをスマートトレーナーにつなげて走り、内蔵ユニットを動かすため、振動や騒音が発生しにくいのが特徴で、本格的な勾配も再現できます。

ただしその分値段は高く、10万円以内で購入できるものもありますが、20万円に迫るような代物もあり、スマートトレーナーを本格的に楽しみたい方向けの値段設定となっています。気軽に試したい方にとっては高額だと感じるかもしれません。

タイヤドライブ式

タイヤドライブ式は自転車の後輪部分を固定し、タイヤに負荷をかける形で勾配を再現するタイプです。

タイヤをローラーに接着させて動かすことで、装置にパワーを伝えていきます。

セットが簡単であるとともに、5万円程度でも買えるのがポイントです。

ダイレクトドライブ式と比較すると物理的に音が出やすいことや、タイヤの摩耗を考慮しなければならない点には注意が必要です。

また、勾配の再現度はダイレクトドライブ式よりやや落ちます。

しかし気軽に試してみたい方にとっては手が出しやすい金額設定なので、これからスマートトレーナーの導入を検討される方にはオススメです。

スマートトレーナーを使うメリット・デメリット

メリット:自宅でイメトレができる!

スマートトレーナーを導入するメリットは、外を走っているような感覚を得ながらトレーニングができる点です。

単にローラーに自転車を載せて走らせたとしても、進んでいる実感がわかず、単なる訓練や苦行にすら感じることがあります。

一方で、スマートトレーナーであれば、アプリと連携できるため、漕いだ分だけバーチャル空間上で景色が変化し、勾配に合わせて負荷が変動します。

あたかも外を走っているかのような感覚を味わえ、熱中できるのです。

加えて、バーチャル空間で、坂道をずっと登り続けるコース、アップダウンのきついコースといった設定ができ、今後走ってみたい場所やチャレンジしたいイベントのイメージトレーニングにもなります。

デメリット:重量感がある上、ある程度のスペースが必要

デメリットはそこまで多くありませんが、強いて挙げるとすればスマートトレーナー自体が重く、場所を取ることです。

重さはだいたい20kgほど、物によっては持ち運びを想定しているとは思えない形状で、動かそうとするとチェーンをつなぐ部分に触れて油汚れがつくケースもあります。

また、折り畳んでも大きく収納しにくいものが多いのも難点としてあげられるでしょう。

購入前には収納/設置スペースを考えておきましょう。

スマートトレーナーを選ぶ際のポイント

1.勾配の再現度

1つ目に、勾配をどれだけ再現できるかです。

スマートトレーナーには、再現できる勾配の上限「最大勾配」が設定されています。多くの場合は15%前後に設定されており、20%を超えるものも。

このあと紹介する「アプリを使ってレースに参加」する場合、最大勾配は15%前後程度で、ツール・ド・フランスの山岳ステージを想定すると勾配20%程度にまで及びます。

レースによって必要な勾配は変わるため、使用用途や力量に応じて選ぶことが大切です。

ちなみに、初心者がヒルクライムに臨む場合、平均勾配が5%前後、距離は3~5km程度のコースが設定されることが多いです。

まずはこの条件に近いコースが再現できるものであれば十分といえます。

2. 振動や騒音

2つ目に、振動や騒音がどれだけ抑えられるかです。

できるだけ振動が少ないものや、騒音になりにくいものを選ぶと周囲への配慮がしやすくなります。

ローラーの回転する音は意外と響くもの。特にマンションにお住まいの方は、騒音が周辺に響かないよう、スマートトレーナーや自転車の下に厚手の防音マットを置くなど工夫が必要です。

スマートトレーナーの活用方法

ストイックに漕ぎ続けてハードトレーニングに

スマートトレーナーのいいところは、落車の心配がなく、車や歩行者との事故を想定しなくて済む点です。そのため、自分を追い込み、ヘトヘトになるまで走り込むことができます。

さらにアプリを使うことで、明確な目標、ゴールの設定ができるので、たとえヘトヘトで疲れていても、「ここまではなんとか走り切るぞ」と目標が立てやすくなります。

練習にマンネリを感じている方、自分を追い込みたいと思っている方はぜひスマートトレーナーを活用してみてはいかがでしょうか。

アプリを使ってレースに参加

スマートトレーナーにアプリを連携させて、「ロードレース大会」に参加するのもおすすめです。

スマートトレーナーの自動負荷調節機能によって、リアルな走行感が得られるほか、世界中の人とスコアを競うことができます。

以下ではおすすめのアプリを3つご紹介します。

ZWIFT

「ZWIFT」はアメリカで作られたアプリですが、日本語に対応していることのほか、パソコンやiOS、Androidにも対応しているのが特徴です。

値段は月額1,500円 (税込)。走行距離に応じてポイントが与えられ、バーチャル空間内の自転車がグレードアップしていくので、漕いでいてモチベーションもアップしやすいですね。

Bkool Indoor simulator

「Bkool Indoor simulator」は、日本語対応OK、使用できるデバイスもZWIFT並に整っているアプリです。月額料金は9.99ドルです。

コースが100以上もあり、バリエーションに富んでいるため、飽きることがありません。

ZWIFTと違う点は実写映像にも切り替えられる点。例えば、ニューヨークのセントラルパークの風景を見ながら駆け抜けることもできます。

また、GoProなどを用いて自分が走ったコースを取り込むことができるので、好きなコースを再現することも可能です。

他にも、日本でもなじみ深い競輪に挑戦できるなど、様々な楽しみ方ができます。

Kinomap

「Kinomap」は2020年にKinomapを使ったイベントがYouTube内で行われたことで、より一層注目が集まっているアプリです。

パソコンは対応していませんが、iOS版もAndroid版もあり、スマホを持っている方であれば誰でも利用できます。月額料金は9.99ユーロ。

サイクリストが撮影し、投稿された動画をもとに再現されたコースがあり、その数は10万近くに及びます。

その中には日本のサイクリストが撮影したと思われる動画も多く、ほかにも日本語で書かれたコンテンツも収録されていて、他のアプリにはない魅力が豊富です。

話題のスマートトレーナーおすすめ8選!

ここからはいよいよ、おすすめのスマートトレーナーをご紹介していきます。

※価格は全て税込となっています。

スマートターボ KAGURA神楽 LST9200

スマートターボ KAGURA神楽 LST9200

商品名 スマートターボ KAGURA神楽 LST9200
メーカー ミノウラ
参考価格(Amazon) 75,310円
特徴 「スマートターボ KAGURA 神楽 LSF9200」は、最大出力は2,200ワットとパワフルなタイヤドライブ式のスマートトレーナーです。滑らかなペダリングを再現する「自重モード」と、筋トレなどに向いた「固定モード」を切り替えることができます。
商品リンク Amazon

KICKR SNAP

KICKR SNAP

商品名 KICKR SNAP
メーカー WAHOO
参考価格(Amazon) 73,779円
特徴 「KICKR SNAP」は、タイヤドライブ式のスマートトレーナーです。最大出力は1500Wと十分な負荷を兼ね備えているだけでなく、プラスマイナス3%という高精度のパワー測定機能を有します。静音性にも秀でています。
商品リンク Amazon

Tacx Boost


Tacx Boost

 

商品名 Tacx Boost
メーカー GARMIN
参考価格(Amazon) 78,316円
特徴 「Tacx Boost」は、タイヤドライブ式のスマートトレーナーです。最大1050ワットまでの負荷を10段階でコントロール可能です。設置面積も小さいので、スマートトレーナーを試しに使ってみたい初心者の方におすすめです。
商品リンク Amazon

TUO


TUO

商品名 TUO
メーカー ELITE
参考価格(Amazon) 45,811円
特徴 「TUO」は、後輪のホイールに挟んで使えるスマートトレーナーです。タイヤの摩耗を従来の製品と比べて20%減らすなど改良が施された1台になっています。インテリアデザインを手掛ける「Adriano Design」がデザインを監修しており、リビングにも似合うファッショナブルな一品です。
商品リンク Amazon

Flux 2 Smart

Flux 2 Smart

商品名 Flux 2 Smart
メーカー GARMIN
参考価格(Amazon) 231,152円
特徴 「Flux 2 Smart」は、ダイレクトドライブ式のスマートトレーナーです。再現できる勾配は最大16%で、ロードレースで見られる最後のスプリント勝負の再現もできます。
激しく動いても安定感があるほか、振動と騒音ができる限り出ないように設計されています。
商品リンク Amazon

KICKR CORE

KICKR CORE

商品名 KICKR CORE
メーカー WAHOO
参考価格(Amazon) 96,822円
特徴 「KICKR CORE」は、ツール・ド・フランスで何度も優勝したチームが使うローラー台から機能を厳選したスマートトレーナーです。
ダイレクトドライブ式なのでタイヤの消耗を抑えられます。またパワーメーターを内蔵しているため、他のスマートトレーナーでは計算値を出すケースが多い中、KICKR COREは実際の数値を計測することも可能です。
商品リンク Amazon

DIRETO XR

DIRETO XR

商品名 DIRETO XR
メーカー ELITE
参考価格(Amazon) 97,913円
特徴 「DIRETO XR」は、最大再現勾配24%を誇るパワフルなダイレクトドライブ式スマートトレーナーです。パワーメーターの誤差はわずかプラスマイナス1.5%と非常に高水準ながら、価格は抑えられた高コストパフォーマンスが魅力。届いたら電源を入れるだけですぐに使えるよう、全てのパーツが装備された状態で届きます。
商品リンク Amazon

NOZA S

NOZA S

商品名 NOZA S
メーカー Xplova
参考価格(Amazon) 85,500円
特徴 「NOZA S」は、静音性・高負荷・安定性・低価格をバランスよく実現したダイレクトドライブ型のトレーナーです。特に静音性については、騒音レベルがなんと58dB。メーカーも「図書館でも使用できる」くらい静かだと発表しています。
商品リンク Amazon

スマートトレーナーがあれば、おうち時間もエンジョイできる!

スマートトレーナーの活躍するシーンはコロナ禍だけではありません。

例えば花粉症のサイクリストは木々が生い茂る中を駆け抜けると辛い思いをしますが、スマートトレーナーさえあれば、自宅にいながら様々な場所をストイックに漕ぎ続けることができます。

自粛生活が続いてストレスが溜まりがちな今、リアルな走行感を感じられるスマートトレーナーを使ってみてはいかがでしょうか?

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