【オーストラリア】メルボルンとブリスベン近郊にあるオーストラリアの2大サイクリングルートをご紹介!
※この記事は2019年1月28日に公開されたものを2021年10月に更新したものです。
広大なオーストラリアでは、雄大なトレイルや景色を堪能できる道路が多数あり、各地で素晴らしいサイクリング体験ができます。前回のオーストラリアのサイクリングレポートでは、アリススプリングスを紹介しました。
さらに、オーストラリアでは毎年1月に、世界のプロが戦うサントス・ツアー・ダウンアンダーやカデルエヴァンス・グレートオシャーンロードレースが開催されるので、サイクリストにとってホットな国なのです。
本記事では、大阪なおみさんの全豪オープン優勝で盛り上がったオーストラリアの都市メルボルンと、ブリスベン近郊のオーストラリアの2大サイクリングルートを紹介します。
また記事後半ではオーストラリアのシェアサイクル事情についてもご紹介しているので、実際に訪れた際の参考にしてくださいね。
目次
1.グレートオーシャンロード(Great Ocean Road)
グレートオーシャンロードは、トーキー(Torquay)~アランスフォード(Allansford)間に敷設された道路のことで、「世界で最も美しい9つのサイクリングルート」の1つにも選ばれています。
【ルート情報】
グレートオーシャンロードのルート情報 |
大陸特有のダイナミックな海岸地形や野生のコアラやカンガルー、トロピカルな植物が生い茂る熱帯雨林など、目まぐるしい景色が続きます。オーストラリア、いや、世界で最もよく知られている素晴らしい道路です。
グレートオーシャンロードであるB100道路は総延長が260kmにも上り、乗り込んでいるライダー以外にはなかなかハードでタフなコースです。
道中には宿泊施設がある街も少ないため、ルートの計画が重要です。以下では、グレートオーシャンロードにある主要な街を紹介します。
アポロベイ(Apollo bay)
グレートオーシャンロード東端から約100kmに位置する小さな港町です。
トーキー~アポロベイ間にはサーファーが集うビーチが多く存在しており、また、道路のすぐ横に海を眺めながらライドすることができます。
こまめなアップダウンが多いため、パワーの開放は計画的に。
プリンスタウン(Princetown)
アポロベイからさらに西へ80km程走ったところに存在する小さな町です。
アポロベイからプリンスタウンに向かう道中では、赤道付近を連想させる熱帯雨林が存在し、そこを抜けると野生のカンガルーやコアラが生息する森の中を走ります。
早朝や夕方はカンガルーが道路に出てくるため、クラッシュしないように前方を注意しながら走行しましょう。
ポートキャンベル(Port cambel)
プリンスタウンから西に30kmほど移動した先に存在し、十二使徒(twelve apostols)やロンドン橋(London bridge)といった巨大な奇岩が周囲に点在する小さな街です。
大自然がつくりだす圧倒的な景色は必見です。
グレートオーシャンロードの豆知識
グレートオーシャンロードは、1月27日に開催されたカデル・エヴァンス・グレード・オーシャン・ロードレース(UCIワールドツアー)の舞台にもなっています。
本レースでは、グレートオーシャンロード東端近くの街ジーロング(Geelong)をスタート/フィニッシュとしているため、レースの観戦後、本記事で紹介したサイクリングコースを走ってみると選手の辛さが分かって楽しめるかもしれません。
オーストラリア国籍のUCIワールドチーム、ミッシェルトンスコットの活躍も必見ですね。
2.ブリスベンーゴールドコースト(Brisbane to Gold coast)
ブリスベンおよびゴールドコーストはオーストラリア東海岸北部のクイーンズランド州のなかでも大きく栄えた街です。
ブリスベンーゴールドコースト間のコースはオーストラリア国内でも有数の有名なルートであり、約100km程とサイクリングには絶好の距離となっています。
【ルート情報】
ブリスベンーゴールドコーストのルート情報 |
序盤に100mほどの丘がある以外は大きな登りもなく、初心者にもやさしいルートです。
高層ビルの立ち並ぶブリスベンから、南国の植物が生い茂る郊外を通り抜け、太陽が降り注ぐビーチで有名なゴールドコーストに抜けます。
タイミングがよければ、日本の桜のようにオーストラリアの春の風物詩であるジャカランダを見られるかもしれません。
ブリスベン to ゴールドコースト サイクルチャレンジ(略称:B2GC)
毎年10月にサイクリングイベントが開催されています。その名もブリスベン to ゴールドコースト サイクルチャレンジ(略称:B2GC)です。当メディアTABIRIN(たびりん)でも以前ご紹介しました。
2019年は10月13日に開催される予定であり、日本語サイトも開設されています。
日本語対応可能の事務局も設置されており、日本と同じ左側通行であるため、海外サイクリングイベントの中では比較的参加しやすいものとなっております。
もし海外のサイクリングイベントに興味があるのなら、この絶好の機会に飛び込んでみるのはいかがでしょうか。
オーストラリアのシェアサイクル情報(2021年10月現在)
自転車の国であるオーストラリアですが、海外旅行や出張でオーストラリアを訪問した場合に現地で自転車を借りることができるのでしょうか。本記事で取り上げた各都市ごとにリサーチした、シェアサイクル情報を紹介します。
メルボルンのシェアサイクル情報
メルボルンでは「Melbourne Bike Share」という知名度の高いシェアサイクルサービスが展開されていました。しかし、2019年11月30日にサービスは終了してしまい、現在は利用できません。
原因は、川や雑木林に自転車の不法投棄が増えたことです。それによって一般市民やメルボルンの地方議会から支持や支援が得られなくなり、残念ながらサービス終了に至りました。
しかし、現在は「Lime」という電気自転車のシェアリングサービスが展開されています。UberやLimeアプリからレンタルすることが可能です。
Limeでは電動自転車や電気スクーターを取り扱っているので、ヘルメットの着用や、自転車専用車線の使用を促して、安全なサイクリング活動に力を入れています。
サービスは成長しつつあり、電気自転車の台数を増やす計画もされているようです。
ブリスベンのシェアサイクル情報
ブリスベンでは、「CityCycle」というシェアサイクルサービスが展開されていましたが、2021/8/15に終了しました。24時間利用可能なサービスで、ブリスベンシティ近郊には約150か所に自転車ステーションがあったようです。
現在のブリスベンで利用されるシェアリングサービスは、メルボルンと同じく「Lime」の利用者が増えているようです。
オーストラリアは自転車で楽しみが広がる国
日常の移動手段だけでなく、スポーツやアクティビティとしても自転車が大いに利用されているオーストラリア。
TABIRIN(たびりん)では自転車の国オーストラリアのサイクリング情報を掲載しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
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(執筆:松橋拓也)