【滋賀県】水郷や風情溢れる町なみをめぐる近江八幡33kmサイクリング
ビワイチで知られる琵琶湖のサイクリングは、1周しなくても楽しめるエリアがいくつもあります。琵琶湖の東部に位置する近江八幡は、関西有数の水郷の町であり豪商たちが築いた屋敷や石垣の景色など風情ある街並みが残っています。
美しい田園風景も楽しみながらめぐる近江八幡のサイクリングをご紹介します。
びわ湖よし笛ロード
スタートはJR近江八幡駅近くの駐車場から、サイクリングロード「びわ湖よし笛ロード」の起点。白鳥川沿いの長い桜並木を走って琵琶湖畔を目指します。
4月下旬だったので、川沿いにはたくさんの鯉のぼりが並んでいます。
コース脇の水田には水が張り始め、水鏡のような風景が広がっています。
長命寺港と琵琶湖
びわ湖よし笛ロードを少しだけ外れれば長命寺港。ここからは琵琶湖を望むことができます。
港のすぐ近くには長命寺へと続く長い階段(参道)があります。
能登川水車とカヌーランド
長命寺港から8.5km走って「能登川水車とカヌーランド」へ。
びわ湖よし笛ロードの一部は、ナショナルサイクルルート「ビワイチルート」の一部でもあるので、とても走りやすく快適。
直径13メートルの巨大な水車と芝生広場からなる親水公園「能登川水車とカヌーランド」は、夏にはドラゴンカヌー大会が開催されます。残念ながら園内はまだ改装中で大水車を見ることが出来ませんでしたが、水車資料館の水車は見ることができました。
安土城跡
辺り一面水鏡のような田園風景の中を走り安土城跡へ。
標高198mの安土山一帯にある織田信長の居城跡は国指定の特別史跡です。安土・桃山時代の幕開けとして築城されましたが、本能寺の変の後、焼失して石垣だけが残っています。
しばし、かつて素晴らしい天守閣が築かれていた安土城に思いを馳せてみます。
仲屋町通りでランチ
近江商人の商家が立ち並び、かつての繁栄を偲ぶ町なみが守られている仲屋町通り(あきんど道商店街)。建築家ヴォーリズが建築した旧八幡郵便局も現存しています。
郵便局隣りの風情ある酒游舘(しゅゆうかん)でランチタイム。
スイーツもオーダーして近江八幡グルメを楽しみます。
八幡堀散策
仲屋町通りを北上して八幡堀へ。
西の湖を経由して琵琶湖とつながった八幡堀は1585年に運河として造られ、近江八幡は商業都市として発展しました。全長4.75kmの八幡堀には「八幡堀めぐり」の船が行き交っています。
白雲橋からも行き交う船を眺めることができます。
白雲橋を渡れば、近江八幡の有名な菓子舗「たねや日牟禮(ひむれ)」があります。バームクーヘンで有名は「クラブハリエ」も、たねやのグループです。
八幡堀からは、ヴォーリズ記念館へ少し立ち寄って、スタートのJR近江八幡駅近くへ戻りサイクリング終了です。
コース紹介
距離:33km 獲得標高:132m
まとめ
近江八幡駅は大阪駅から車利用で約90分、JR京都線を利用すれば約65分でアクセスができます。
びわ湖よし笛ロードをはじめ周辺道路は国道や主要県道をちょっと外せば交通量も少なくとても走りやすいです。
坂道もほとんどなく、観光を兼ねてのんびりサイクリングを楽しむにはとても良いコース。4~5月の八幡堀周辺にはつつじの花も咲いていて、春を感じることができるので、ゴールデンウイークや週末にちょっとサイクリングに出かけてみてください。
執筆:花田 康