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記事タグ: カフェ・スイーツ

【イベント】シマノOVEにて講演会「旅するしまなみ~島めぐりの魅力~」が開催されます!<PR>

【イベント】シマノOVEにて講演会「旅するしまなみ~島めぐりの魅力~」が開催されます!<PR>

シマノが運営するOVE南青山にて、9月19日(水)に講演会「旅するしまなみ~島めぐりの魅力~」が開催されます!

OVE南青山

講演会「旅するしまなみ~島めぐりの魅力~」

いまや世界的に人気のサイクリングスポット「しまなみ海道」。

広島県尾道市から愛媛県今治市まで70kmのブルーラインが引いてあり、それをたどれば迷うことなく完走できる工夫がされています。

ブルーライン

しかし、つい夢中になって走ってしまうと「完走」することが目的となってしまい、各島々をゆっくりと巡って堪能することを忘れてしまいがち。

でもそのひとつひとつの島々にも見逃してはいけない味や風景があるんです!

この講演会では、「初めて自転車旅した~い!」という方にも無理なく気軽に実践できる楽しみ方について、地元ゲストからご紹介があります!

例えば、

広島尾道市から出発して1つ目の島、向島(むかいしま)。

向島

ここでは「よもそろガールズ」という女性達が、向島の良さを伝えるために色々なイベントを勢力的に開催しています。

その名も、むかいしま女性サイクリング〜「恋(こい)で走って島めぐり散走」〜!

女性限定のイベントとなりますが、島を知り尽くしたよもそろガールズのメンバーが同行し、地元の人だからこそ伝えられる味や景色など、島の魅力を紹介してくれる散走イベントです。

地元のふれあい

また例えば、

愛媛側には、しまなみ海道の東側に広がるサイクリングスポット「ゆめしま海道」。

ゆめしま海道

弓削島、佐島、生名島の3つの島が橋でつながっており、しまなみ海道ファンのサイクリストからは「ミニしまなみ」とも呼ばれる注目のスポットです。

いずれも、カーブがゆるやかでアップダウンも少ないため、初心者でも走りやすい点も魅力の一つです。

ゆめしま海道


そんな瀬戸内の島の魅力を語っていただくゲストは、

  • 一般社団法人しまなみジャパン 事務局長 新宅康生さん
  • 愛媛県サイクリング普及調整監 坂本大蔵さん

のお二人です!

しまなみ海道を中心とした最新情報や今後の取組についても講演があるそうですので、お見逃しなく!!

開催概要

■日時:2018年9月19日(水)18:30~20:30(受付18:00~)
■場所:OVE南青山 東京都港区南青山3-4-8 KDXレジデンス南青山 1F

■TEL:03-5785-0403
■参加費:無料
■定員:40名(要申込)

ご当地グルメや、お遍路が育んだ“おもてなし文化”を持つ人々との出会いも、「旅するしまなみ島めぐりの魅力」の一つとなっています。

イベント終了後(20:30~21:30)には、ご当地の食材を使った料理を楽しめる懇親会も予定されています。

ご当地食材使った料理+ワンドリンク付き懇親会は前日18日までに、別途要予約(参加費2,000円)です。

申し込み

講演会の申し込みはコチラから。

講演会後の懇親会参加希望の方はコチラも申し込みください。

 

【OVE南青山公式HP】

OVE オフィシャルサイト
ライフ・クリエーション・スペース OVEで「日常の好奇心」を満たしてください。散歩感覚で気ままに自転車を愉しむOVE散走。好奇心が導くままに、ゆったりとした時間を過ごす。モノやヒト、これから出会う新しい何かに思いを...

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(執筆:t.k)

【埼玉県】外国人観光客も行きたくなる コミュニティサイクルで手軽に観光 さいたま市

【埼玉県】外国人観光客も行きたくなる コミュニティサイクルで手軽に観光 さいたま市

大宮駅新宿や東京駅から電車一本で行くことができるさいたま市。
大宮駅周辺は、道路が自転車を考慮して整備されているなど、自転車で観光しやすいです。
そんなさいたま市をシェアサイクルで、自然や日本の文化、おしゃれなカフェなど楽しんできました!!!

さいたま市ってどんなところ?


さいたま市は、埼玉県の南部東寄りに位置する県庁所在地です。
平成13年に旧浦和・大宮・与野の3市合併により誕生しました。

市民の自転車保有率が非常に高く、地形が平坦で、駅までの通勤・通学や、買い物など、日常的に自転車が利用されています。

また、自転車関連企業や駅周辺の商業施設、郊外の自然景観、自転車イベントなど、自転車を活かせる地域資源がたくさんあります。

サイクリングレポート

9月中旬、猛暑では無くなったころに、シェアサイクルを利用してさいたま市のサイクリングを楽しんできました(^0^)

さいたま市は、数々のシェアサイクルが整備されているので、いつでもご利用になれますよ!

シェアサイクル | TABIRIN

コミュニティサイクル 利用開始

私が利用した「さいたま市コミュニティサイクル」は、専用駐輪場(サイクルポート)であれば、いつでもどのポートでも自転車を借りたり返したりできるシェアサイクルです!

今回は、1日利用できる「ビジター利用」を利用しました。
料金は600円となります。

利用方法はいたって簡単!

  1. 画面の「会員登録」より名前、携帯電話番号を入力します。
  2. SMS(ショートメール)でIDとパスワードが届きます。
  3. 精算機で「本登録」を押してIDとパスワードを入力します。
  4. 精算機にカード(Suica、モバイルSuica、PASMO)をかざし「購入」を押し、料金を払います。

コミュニティサイクル清算機

これで使えるようになりました!!!!

さいたま市コミュニティサイクルこのように自転車がおいてあるので、使いたい自転車のストッパーにカードをかざせば利用ができるようになります。

さいたま市コミュニティサイクル
WEBhttp://saitama-ccs.jp/営業時間24時間電話番号さいたま市コミュニティサイクル運営本部0120-29-6761 (年中無休・24時間 ※19:00~翌7:00までは緊急対応のみとなります。)受付住所さいたま市コミュニティサイクル運営...

大宮駅からの道中

さあ、出発!!!

ルートは以下のとおりです。
大宮駅→大宮公園→大宮盆栽美術館→45CAFE

大宮駅から大宮公園を向かうときの道路に、ブルーの矢羽が表示されてました!

大栄橋交差点

自転車レーンが配慮されているように思えました。

大宮公園に入る手前では、こんな並木道がありました!
とても涼しくて気持ちよかったです。

大宮公園

大宮公園案内図いざ!大宮公園へ!!!

氷川神社

まず、目に入ったのが氷川神社です!!

手水舎で清め、参拝してきました。氷川神社手水舎なんてお願いしたかは秘密です。

日本庭園

次に通りかかったのは。日本庭園。
日本の自然風景が楽しめるような池がありました。

大宮公園 日本庭園

小動物園

次に入ったのが小動物園!小動物園

小さな規模の動物園という意味です笑
多くの日本サルやオウムやふくろうなど、15~30分で周れる規模の動物園でした!

大宮公園小動物園
ボート池

このような大きな池がありました!大宮公園の池

大宮盆栽美術館

次は、盆栽美術館へGO!

美術館の入り口はこんな感じです!住宅街にあるので少し見つけにくいかも汗大宮盆栽美術館 入口

屋外に展示されている盆栽のうち、一部だけ撮影可能だったのでいくつか撮ってきました。

盆栽盆栽盆栽全部で50種類ほどの盆栽がありました。古いのでは樹齢800年するものなど、価値の高い盆栽がありますよ!

さいたま市大宮盆栽美術館

45CAFE

最後に行ったのは、45CAFEです!

店内は木がふんだんに使われ、リラックスできる雰囲気のお店でした。

45cafe外観45cafe店内

こちらのカフェは、さいたま市のサイクルサポート施設「さいクルステーション」のひとつです。
サイクルラックや空気入れ、自転車整備用の工具などがありました!
ロードバイクの方も、気軽に立ち寄れますね。

さいたま市/サイクルサポート施設「さいクルステーション」を紹介します
市内のさいクルステーションを紹介します

45cafeサイクルラック45cafeには工具・ポンプがあるテラス席もありましたが、今回は店内でキッシュをいただきました。45cafe キッシュ

45CAFE|四季を五感で感じるcafe空間
埼玉県さいたま市北区宮原町にあるcafe 45cafe(フォーファイブカフェ)。手作りのフードメニュー・こだわり抜いた店内・スタッフとお客様の関係性をデザインする為のカフェ空間。四季を五感で感じられる場所としてご提供でき...

コミュニティサイクル 利用終了

北区役所ステーション北区役所に、シェアサイクルを返却し今回のサイクリングは終了となります。

返却のやり方も簡単!

  1. 自転車をラックに差し込むとカードリーダーのランプが「点滅」→「点灯」します。
  2. 精算機にカード(Suica、モバイルSuica、PASMO)をかざし、「終了」を押す。

以上で返却が終わりました。

まとめ

皆さん、楽しんでいただきまいたか?

大宮公園は、家族で楽しめるような場所でもあり、大宮盆栽美術館は海外の観光客の方でも楽しむことができます。さらに、落ち着いたカフェには、デートで行くのもよいと思います。

このように、さいたま市ではいろんな楽しみ方があると思います。

私が行った日は、気温が高くなく観光するには最適な気温でした!自転車だと暑いなと思われる方は涼しくなったと時でいいので是非訪れてみて下さい。

(執筆:K)

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自転車旅人・西川昌徳さんの「dailylife」応援特設ページ!

自転車旅人・西川昌徳さんの「dailylife」応援特設ページ!

「dailylife」とは、自転車旅人・西川昌徳さんがチャレンジする生き方の冒険。

それは、手持ち資金はゼロ、日本全国でコーヒーと写真を通して、人と出会い、気持ちを交換する自転車旅のことです。

最新情報は西川昌徳さんのfacebookや下記のインスタグラムでご覧いただけます!

@earthride.jp

西川さんのプロフィール

西川 昌徳(にしかわ まさのり)さん
Masanori Nishikawa
自転車旅人

1983年兵庫県姫路市出身 徳島大学工学部機械工学科卒業

世界36カ国90,000kmを自転車で旅する中で生まれた思いや学び、気づき、出会いの物語を伝える旅人。

旅先と日本の学校をテレビ電話でつなぐ課外授業「ちきゅうの教科書」を実施するほか、日本各地で講演会を実施。

地球上で最も活躍した冒険家、挑戦者、社会貢献活動を表彰するFAUST A.G. AWARDS 2014 ファウスト社会貢献活動受賞。

>>EARTH RIDE – MASANORI NISHIKAWA official website

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【長野県】日向さん・ハシケンさん夫妻と一緒にe-BIKEで乗鞍・紅葉サイクリングの旅

【長野県】日向さん・ハシケンさん夫妻と一緒にe-BIKEで乗鞍・紅葉サイクリングの旅

こんにちは!TABIRINのクリスです。

秋晴れの10月。一足早く紅葉が訪れる長野県の乗鞍高原で、日向涼子さん、橋本謙司さん(通称ハシケンさん)夫妻と一緒にサイクリングに出かけました。

日向さん×ハシケンさん
▲ゲストの日向さんとハシケンさん(Photo:Kenji HASHIMOTO)

日向さんといえば、モデルでサイクリスト。美しすぎるヒルクライマーとして有名なお方。

そして、ハシケンさんといえば、各地のヒルクライムレースで優勝するほどのガチ系のサイクルジャーナリストとして、やはり有名なお方。

そんな豪華なお二方と一緒にサイクリングできるなんて、身に余る光栄!

クリス嫁×クリス
▲クリスも夫婦で参加(Photo:Kenji HASHIMOTO)

今回TABIRINから、クリスも夫婦で参加です。

ちなみに妻はロードバイクを持っているものの、普段はほとんど乗ることがありません。

乗鞍の峠道なんてまずムリです。

そこで秘密兵器e-BIKE(電動アシスト付きスポーツバイク)の登場です!

今回使用したバイク

今回使用したバイクは、ミヤタのe-BIKE「RIDGE RUNNER」と「CRUISE」です。

RIDGE RUNNER

まずご紹介するのは、日向さんが使用したe-BIKE。

マウンテンバイクタイプの「RIDGE RUNNER」です。

RIDGE RUNNER
▲ミヤタ RIDGE RUNNER(Photo:Kenji HASHIMOTO)

電動アシストによって高い登坂性能を実現しており、

重量級の車体でも驚くほど軽いペダリングを楽しむことができます。

また、ワイドタイヤによるグリップ力と高性能なサスペンションで、

初めての人でも安心して下り坂も楽しめるバイクです。

気になるバッテリー距離は、なんとエコモードで140km!

ノーマルモードで130km、ハイモードでも90km!!

これまでe-BIKEといえば距離が短いものでしたが、これならロングライドも安心です。

CRUISE

つづいて、ご紹介するのがクロスバイクタイプのe-BIKE「CRUIESE」。

こちらは今回、妻が使用することに。

CRUISE
▲ミヤタ CRUISE(Photo:Kenji HASHIMOTO)

軽量のアルミフレーム・フォークを採用したこのバイクは、

大容量バッテリーを搭載しながらも18.7kg!!

バッテリー距離は、エコモードで115km、ノーマルモードで106km、

ハイモードでも78kmというスグレモノ。

さらに、油圧ディスクブレーキを採用しているので、

雨の日や下り坂でも安定したブレーキングができることも魅力の一つ。

初めての人でも安心して軽快なスポーツサイクルの乗り味を楽しめるバイクとなっています。

e-BIKEで乗鞍ヒルクライム いざ出発!

女性陣はe-BIKE、ガチめの男性人は自前のロードバイクでいざ出発です!

乗鞍サイクリングスタート
▲乗鞍観光センターを出発(Photo:Kenji HASHIMOTO)

乗鞍といえば、ヒルクライムの聖地。

全国のクライマーの憧れ「マウンテンサイクリングin乗鞍」でも使用される全長約20kmのコース。

乗鞍の頂上
▲秋晴れの中、三本滝レストハウスを目指す(Photo:Kenji HASHIMOTO)

今回は、その3分の1の地点にある三本滝レストハウスを目指します。

スタート地点の乗鞍観光センターから三本滝レストハウスまでは約7km。

おおむね4~5%の勾配の坂が続きます。

そして、そんな上り坂で真価を発揮するのがe-BIKE。

e-BIKEで乗鞍を
▲e-BIKEで乗鞍高原を走る(Photo:Kenji HASHIMOTO)

e-BIKEに乗る女性陣は会話を交わすほどの余裕っぷり。

ときおり現れる10%近い急勾配でも、息を切らすロードバイクの男性人を横目に楽々上っていきます。

e-BIKEなら楽々
▲紅葉の中を駆け上がっていく

美しい紅葉を望みながら、苦しいと感じることなくヒルクライムを楽しむ。

e-BIKEだからこそできる楽しみ方の一つですね。

力量の差を埋めることができるe-BIKEにかかれば、ガチ勢相手でもこのとおり(笑)。

https://tabi-rin.com/wp-content/uploads/2018/10/123d2fa7234a161c40a6e2f0c01f42a1.mp4

妻はe-BIKEをとても気に入ったようでした。

いままで家族でのサイクリングはまちなかでのチョイ乗りに限られていたのですが、

e-BIKEがあればちょっとした練習やヒルクライムでも一緒に走ることができるなあと、

そんな新しい可能性を感じたのでした。

e-BIKE vs ロードバイク
▲e-BIKEならガチ勢相手取ることがてきるかも(Photo:Kenji HASHIMOTO)

そうして、あっという間に7kmのクライミングを終え、三本滝レストハウスに到着。

バイクラックもあり、サイクリストが休憩できる場所になっています。

三本滝レストハウス
▲三本滝レストハウス

ここからさらに上界は極寒ということで、本日は三本滝にて折り返し。

次なる目的地「一の瀬園地&大カエデ」を目指します。

下り坂も安心なe-BIKE「RIDGE RUNNER」&「CRUISE」

さて、「三本滝」から「一の瀬園地」までは、来た道をひたすら下ります。

妻は下り坂が苦手なので正直心配だったのですが、

今回使用したe-BIKE「CRUISE」のおかげでダウンヒルも楽しめた様子。

▲今回のe-BIKEは下り坂も安心

曰く、「ブレーキが良く利くし、ロードバイクよりもタイヤが太いので安心だった」とのこと。

クリスも実際に乗ってみましたが、ディスクブレーキの制動性は確かに安心!

日向さんが乗る「RIDGE RUNNER」も、ワイドなタイヤと高性能なサスペンションのおかげで、

振動が少なく安定したダウンヒルが楽しめている様子でした。

のんびりサイクリングで一の瀬園地へ

スタート地点の乗鞍観光センターから3km圏内にあるのが「一の瀬園地」です。

この周辺はサイクリングロードも整備されているので、のんびりサイクリングには最適です。

ゆるやかなアップダウンがありますが、そこはe-BIKEでヘッチャラです。

一の瀬園地への道
▲一同は一の瀬園地を目指す(Photo:Kenji HASHIMOTO)

「一の瀬園地」は、標高1,500mにある美しい園地として有名で、白樺並木や湿地・池を楽しめるスポット。

澄んだ空気を目いっぱい吸って、美しい景色を眺めながらペダルを回すと、身も心も開放される気分です。

一の瀬園地の紅葉
▲一の瀬園地はちょうど見頃を迎えていた(Photo:Kenji HASHIMOTO)

三本滝の紅葉は終わりかけていましたが、一の瀬園地の紅葉はちょうど見ごろを迎えていました。

この辺りは周囲にさえぎるものや光源がないので、夜は星の大パノラマも楽しめるそうです。

一の瀬園地を奥までサイクリングしていくと、

ドーンと見えてくるのが高さ15mほどの真っ赤な大カエデ。

大カエデ
▲一の瀬園地の奥にそびえる大カエデ(Photo:Kenji HASHIMOTO)

サイクリングの記念にみんなでパシャリ!

大カエデで写真撮影
▲大カエデを背景に記念撮影

この日はたくさんの方々が訪れていましたが、ツキノワグマもたくさんいらっしゃるようなのでご注意を。

クマ注意
▲クマに要注意

ひとしきり走ったあとはカフェへ

さて、ひとしきりサイクリングを楽しんだら、カフェ&グルメで締めくくりです。

訪れたのは日本で一番空に近いバウムクーヘン屋

「バウムクーヘン&カフェ YAM YAM TREE」さんです。

バウムクーヘンカフェ
▲日本で一番空に近いバウムクーヘン屋

おしゃれな佇まいですがバイクラックやテラス席が用意されているので、

サイクリンスでも気軽に立ち寄ることができますね。

バウムクーヘン×バイクラック
▲お店にはバイクラックが設置されておりサイクリストにやさしい

お店の入り口に近づくとバウムクーヘンの甘~い香りに誘われます!!

バウムクーヘン入り口
▲実際に焼き上げているバウムクーヘンがディスプレイされている(Photo:Kenji HASHIMOTO)

持ち帰りも可能ですし、カフェスペースでゆっくりすることもできます。

店内にはキッズスペースも用意されていました。

カフェスペース
▲お店はペンションとしても使われている

人気のメニューは、乗鞍高原のシンボル「白樺」をモチーフにした

ハードタイプのバームクーヘン「シラカバ」。

そして、標高1,300mの高原の空気から生まれたソフトタイプの「天空バウム」。

バウムクーヘン
▲きれいにディスプレイされており、どれも美味しそう

中でも気になったのが、秋限定の人気のバウムクーヘン「ワグリ」!

ワグリ
▲秋限定バウムのワグリ(Photo:Kenji HASHIMOTO)

なんとハシケンさんのオーダーが最後の一つだったようで、

ご好意でお裾分けいただきました。

ありがとうございます!

味はどれも文句なしの一品で、幸せのひと時を過ごしたのでした。

日向さん×クリス嫁
▲食べやすいピース売りのバウムもあります(Photo:Kenji HASHIMOTO)

その後は乗鞍のペンションで、暖かい温泉と、おいしい食事と、

自転車談話で楽しい時間を過ごしたのでした。

日向さん、ハシケンさん、ありがとうございました!!

ペンション乗鞍
▲ペンションのりくら

【距離:26km、所要時間:3時間30分】

 

e-BIKEがあれば、より遠くへ、より高い場所へ、そしてより速い人と一緒に

サイクリングの時間を共有することができます。

e-BIKEと聞くと何となく敷居が高いと感じるかもしれませんが、

初めての人ほどその楽しさにハマっちゃうと思います。

その楽しさを、ぜひご体感あれ。

(執筆:クリス)

今回のゲスト

日向さんプロフ

日向 涼子(ひなた りょうこ)さん
ryouko Hinata

モデル、サイクリスト、フードマイスター
新潟県出身
タレント活動を経て、2000年頃からモデルとして活動を開始。
モデル業の傍ら、ヒルクライムをはじめ様々な大会に出場するほか、機関誌や雑誌を中心に食のアドバイザーとしても活動。

 


ハシケンさんプロフ

橋本 謙司(はしもと けんじ)さん
Kenji Hashimoto

スポーツジャーナリスト
千葉県出身
自転車雑誌「funride」、ランニング雑誌「ランナーズ」の編集者を経て、スポーツジャーナリストとして活動。
2016年には「UCIグランフォンド世界選手権」出場。フルマラソンでは2008年ヨロンマラソン優勝。ベストタイムは2時間36分

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Cycle Route 5682598 – via Bikemap.net – Open Route in Bikemap App

長野県のサイクリング情報はコチラ

長野県のサイクリング情報|TABIRIN

「コーヒーが生み出す」|自転車旅人・西川昌徳さんのdailylife stories#6

「コーヒーが生み出す」|自転車旅人・西川昌徳さんのdailylife stories#6

札幌でのdailylife bicycle coffeeは多くの出会いを運んでくれた。
>>#5はこちら

サムズバイク、大通り公園、円山公園。コーヒーというひとつの共通項があるだけで、そこにいる人たちと出会うことができる。コーヒーという飲み物のおかげで、年齢も職業も性格も違う人たちが気兼ねなく集い話すことができる。その可能性は、確かにこの旅をはじめるときに僕が信じようとしたことだ。けれど、そのもう少し先にあった風景を見せてもらうことで、僕はこの旅の新たな可能性を知ることになる。

それは言うなれば「役割」のお話だ。人が誰かのことを思い行動を起こすとき、それはまわりにいる人の心を動かす。自分の一生懸命が誰かの心に届き、感謝の気持ちを伝えられたときに、それはその人の心を満たしていく。何気ない僕のひと言で、目の前に展開していった物語を紹介しようと思う。

 

*役割を持って生きること*

円山公園というところで珈琲を淹れ終わり、片付けて自転車で走りはじめたら、走っている車に呼び止められた。

「西川さんですよね!コーヒー淹れていただけませんか?」

僕のFacebookを見て、飲みに来てくださったのだ。

 

「OKです!この先のどこか自転車とめられるところで淹れますね!」と自転車を走らせ、コーヒーを淹れはじめたら、コーヒーの香りに誘われてか、ご近所に住む親子が来てくださった。子どもたちとコーヒーを淹れながら、お母さんと話していたら「ちょっとお願いがあるんです」と切り出された。

 

「実は、夫が大通り公園の近くでお店をしているんです。彼も昔自転車で日本を旅したことがあって、お兄さんに会ったらきっとたくさん思うことがあると思うんです。もしお時間があれば。」

流れのようなものを感じ、考えることなく「いいですよ!」と答えて行ってみることにした。

たどり着いたのは、大通り公園ちかくの繁華街。建物の地下にあるそのワインBARは、もともと銀行の金庫だったスペースを改造して作られたそう。暗すぎない、高い天井からほどよくランプで照らされた店内は旅人の僕には似つかわしくない厳かな感じで、ついつい自分の服装を恥ずかしく思ってしまった。ネクタイをシュッと結ばれた、いかにも誠実そうなマスターにご挨拶すると「妻から聞いています。来てくださってありがとうございます。」とワインを注いでくださった。

 

「妻が僕の仕事中に電話をしてくることなんてまずないので、よっぽど思うことがあったんだと思います」と語る竹山さん。彼が若い頃にした旅のことをうかがいながら、僕も彼に話をしながら、ほかにいらしたお客さまとともに楽しい夜となった。そして「ぜひまた子どもたちに会って、旅の話をしていただきたいので、我が家の夕食に招待させてください」とご丁寧にお誘いいただいた。

 

それからしばらく経って、竹山さんのお家にうかがった。子どもたちが楽しみにしてくれていたみたいで、マンションの外まで出迎えてくれ、一緒にコーヒーのバッグをかかえてお家にお邪魔し、楽しい夕食の時間がはじまった。妹ちゃんはお腹いっぱい食べすぎたのか、お昼にはしゃぎすぎたのか、夕食を終えるとそのままソファーで眠ってしまった。「せっかく西川さんが旅のお話をしに来てくださったのに…」と残念がるご両親の横で、いい顔しながら聴いてくれていた息子くんに提案した。

 

「じゃあ今日は君がお父さんお母さんにコーヒー淹れてあげるか!?」

うん!と頷いた彼に、いや大切な道具ですからと謙遜するお父さん。せっかくの機会ですから!と彼がコーヒーを淹れることになった。

少し緊張した面持ちで彼のことを見つめるご両親。

そんなご両親の心配をよそに、しっかり自信を持ってコーヒーを落としてく彼。

このあいだコーヒーを淹れたときに、きっと彼はぼくのことじっと見つめていたんだろうな。

彼の姿は堂々としていて、多くを教えなくてもちゃんと順番を覚えていた。

なんとも言えない緊張した面持ちでコーヒーを受け取ったご両親は、コーヒーをひとくち飲んで

「おいしい…」と息子くんを見やった。その顔を見てパッと笑顔が開いた彼は、どこか誇らしげだった。

 

しばらくして竹山さんが僕にこう言った。

「西川さん、息子があんなに一生懸命にコーヒーを淹れるなんて。彼がコーヒーに興味を持っていたなんて僕は知りませんでした。」

それを聞いて、僕はこう返した。

「竹山さん、それだけじゃないと思うんです。きっと彼は、誰かのために一生懸命にやる楽しさを知ったんだと思うんですよ。それが今回はたまたまコーヒーだったんだと思うんです。」

「なるほど…」

そう頷いて、息子くんを見つめる竹山さんの表情はとても穏やかだったし、彼のこれからのことを少し思い描いておられたのかもしれない。

 

それからもいくつもの場所で、家庭で僕は子どもたちがキラキラしながらコーヒーを淹れる姿を見つめることになった。それはまるでその空間を明るく照らすようで、コーヒーを飲むまえにご家族はすでに心が満たされたような顔をしていて、何かあったかなもので満たされているようなそんな気がした。

僕はこれまで旅をしてきた。世界中を旅してきた。

そこで出会い、助けてもらった人たちには経済的に苦しかったり、自分の夢を実現するという暮らしからはほど遠い生活をしている子どもたちがいたり、人生の自由というよりも限られた環境で生きるしかない現実がそこにあった。

けれども、僕がそこで見たものはキラキラと輝く人たちの姿でもあった。貧しくとも助け合い、学校に行けずとも一生懸命に働き、そしてモノも心も分けあえる人たちがそこに生きていた。

それをひと言であらわすならば「役割」という言葉だ。

 

夢を叶えられずとも、便利さとはかけ離れた環境で生きようとも、

そこに「役割」を持って生きることができたなら、人は輝くことができるのかもしれない。

 

コーヒーを淹れる子どもたちの姿が、僕が旅で出会ってきた子どもたちの姿に重なった。

*おまけ*

その後も北海道の旅を続けたなかで起こった北海道胆振東部地震。

僕は被災地に向かいながら現地でコーヒーを淹れることを決め、SNSでコーヒー豆での支援を呼びかけた。

そうして全国から集まったコーヒー豆と道具を持ってむかわ町の避難所を訪れ、その日から避難している子どもたちとともにコーヒーを淹れはじめた。

(つづく)

<<#5「旅人とコーヒーが出会うまち」

>>#7「コーヒーと対話と新たな冒険」

(執筆:西川昌徳)

プロフィール

西川 昌徳(にしかわ まさのり)さん
Masanori Nishikawa

自転車旅人
1983年兵庫県姫路市出身 徳島大学工学部機械工学科卒業
世界36カ国90,000km。世界中を自転車で旅する中で生まれた思いや学び、気づき、出会いの物語を伝える旅人。旅先と日本の学校をテレビ電話でつなぐ課外授業「ちきゅうの教科書」を実施するほか、日本各地で講演会を実施。地球上で最も活躍した冒険家、挑戦者、社会貢献活動を表彰するFAUST A.G. AWARDS 2014 ファウスト社会貢献活動受賞。

>>EARTH RIDE – MASANORI NISHIKAWA official website

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「旅人とコーヒーが出会うまち」|自転車旅人・西川昌徳さんのdailylife stories#5
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*たどり着いた北海道の苫小牧は*「えーっと、これどう考えてもビッシャンコなるやつやん。。。」ちょっと天気予報が悪いくらいは分かってた。今のご時世、北海道に向かうフェリーでもスマホ繋がる。しかし、予想のはるか斜...
「予定も見通しも、持たない旅」|自転車旅人・西川昌徳さんのdailylife stories#3
*さあ、北上だ*10日間ほど滞在した東京。最後の夜は友人の事務所の屋上にコットを置いて眠った。さあ、北上だ。 ▲最後の夜は友人の事務所の屋上に ▲自分のコーヒーはボトルに落として。朝5時。今日も1日がはじまる。6...
「わたし、こういう場所が欲しかったんだ」|自転車旅人・西川昌徳さんのdailylife...
*淹れたてのコーヒーにミルクを落とすときのように*息が止まりそうなくらいの恐怖に襲われた、この旅のはじまりから数日が経った。淹れたてのブラックコーヒーにミルクを落とすときのように、それがぐるぐると円をえがいて...
「生まれてはじめて日本が怖いと感じた日」|自転車旅人・西川昌徳さんのdailylife...
*prologue*旅のはじまりはいつだってドキドキだ。これまで何度となく異国の地に降り立ち、自転車を組み、そこから旅をはじめた。いつだって最初にペダルを踏む瞬間には少しだけ躊躇がある。それは自分がしたい旅をしながら...

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「コーヒーと対話と新たな冒険」|自転車旅人・西川昌徳さんのdailylife stories#7

「コーヒーと対話と新たな冒険」|自転車旅人・西川昌徳さんのdailylife stories#7

コーヒーで出会いと思いを生みだす旅をはじめて、思えばずいぶん多くの人にコーヒーを淹れてきた。それはそのまま出会いの数であり、もしかしたらお互いの人生がすこしだけまじわった数かもしれない。この旅は少しだけ僕の心の余白を広げてくれたように思う。

この旅は僕が想像していたより、多くの可能性を含んでいるように思う。その可能性のひとつが、出会いと対話にあった。対話はなにも自分の思いや、ことを伝えることだけじゃない。対話は相手の思いや経験、その人が見ている世界を少しだけおすそ分けしてもらえる機会にだってなりうる。

*フリーコーヒーの意味*

もし、僕が「自家焙煎のコーヒー1杯300円」と看板をかけながら各地でコーヒーをしたとする。それでもコーヒーは売れるだろう。僕が1杯のコーヒーに込めている手間と時間には自分でも恥ずかしくないだけのものはあるから。

けれど僕がそれをしたとすると、きっとこの旅で起こっているような対話は生まれない。分かりやすいことって、ときにあっさりしている。お金で交換できることって、そのまま会話がなくてもできることだったりする。だからこそ僕のコーヒーはFREEと書いて旅をしてきた。

フリーコーヒーって、とっつきにくい。フリーコーヒーってハードルがある。遠慮してしまう人だっているだろう。

けれど逆にいえば、僕のところに来てくださる方は、その一歩をみずから踏み出してくださった方々なのだ。

その一歩分にこそ、僕は対話の余地があるように思う。だからコーヒーを淹れながら必ず会話が生まれてくるし、気づけばコーヒーを飲みながら自分の人生を語りはじめる人だって、心の悩みや不安を口にする人だっている。

あっという間に打ち解けて、そしたらこのあとごはんでも!うちに泊まってなんてことも。ほんとにありがたいことだ。

*対話と新たな冒険*

人との対話は僕にとって大切なこと。いまの日本で、僕とは違う生き方をする、それぞれの思いがあって生きている、人生を少しだけ垣間見ることができる貴重な機会なのだ。

だから僕はあえてフリーコーヒーというスタイルを続けてる。それをすることで、僕は僕の人生の幅が少しだけ広がるんじゃないかと期待してる。表現し続けるためには、自分があらたなインプットをしなければいけない。それは幅だったり深さだったり。それが止まれば僕の旅も表現も先細っていくことは明確だ。

けれども僕にまだ想像が広がっていかない冒険の世界がある。それが家族だ。

僕はこの旅でずいぶん多くの家族と関わってきた。子どもたちにコーヒーを作ってもらったり、一緒にごはんを食べることになったり、お家に泊めていただいたり。

子どもたちがパッと輝く瞬間や、みんなが笑顔でおだやかな空気がながれるときや、ときにお母さんがプンプン怒っているとき。そこに一緒にいさせてもらえることに幸せを感じる。

けれども、いつまでたってもそれは自分の想像のある程度の線から先に行くことはなくて、だからこそいつか自分もその冒険をしたいな、という単純な憧れを抱かせる。

経験はたとえそれが「悪いこと」と感じてしまうことだったとしても、その人をカタチづくるピースだ。

そうしてよかったり、悪かったり、びっくりすることだったりしながら、その人がつくられてく。肩書きや、収入源や、その人のフォロワーの数や、身につけているものや、そんなすべてがもし全部リセットされてしまったならば。

人と人が出会うときに、相手を判断する材料はその人の経験からくる、生きてきた経験値からカタチづくられた表情や雰囲気だけなんじゃないかと思ったりする。

この旅で茨城に住む親友のうちを訪ねた。彼らに新たな家族が加わったのだ。

まだ彼はちいさくてちいさくて、目が開いているけれど、まだ光くらいしか分からないらしくて。

お風呂にいれてもらうときに、泣いたらほんとに真っ赤になった。

彼を抱かせてもらったときに、自分の手のうえにいる彼の軽さと、その重さをいつか僕も経験してみたいなと思った。

新たな命を授かったときに、いったい僕の人生はどうなっていくのだろう。

すべてのいのちはかけがえのない存在で、けれども実際にその生をいただいて生まれてきた僕は、ときに人生ってなんなんだろう、とその意味や自分の存在意義のようなものを不安に思ったりする。

旅は自分探しと言われるけれど、その自分を見つけたように感じたあとにそれがまた崩れ去っていくむなしさを抱えることだってある。

もしかしたら人生とはこの世界のように動きつづけるもので、その意味や生きがいのようなものも動きつづけていて、それを追いかけ、ときに追いつき、見失いながら少しずつコツのようなものをつかんでいくものなのかもしれない。

(つづく)
(執筆:西川昌徳)

<<#6「コーヒーが生み出す」

#8「心ある社会のつくりかた」>>

プロフィール

西川 昌徳(にしかわ まさのり)さん
Masanori Nishikawa

自転車旅人
1983年兵庫県姫路市出身 徳島大学工学部機械工学科卒業
世界36カ国90,000km。世界中を自転車で旅する中で生まれた思いや学び、気づき、出会いの物語を伝える旅人。旅先と日本の学校をテレビ電話でつなぐ課外授業「ちきゅうの教科書」を実施するほか、日本各地で講演会を実施。地球上で最も活躍した冒険家、挑戦者、社会貢献活動を表彰するFAUST A.G. AWARDS 2014 ファウスト社会貢献活動受賞。

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「心ある社会のつくりかた」|自転車旅人・西川昌徳さんのdailylife stories#8

「心ある社会のつくりかた」|自転車旅人・西川昌徳さんのdailylife stories#8

「人のつながりがどんどん希薄になってきてる」

「街にいても、電車に乗ってもみんな表情がない」

「疲れた顔した人ばかり」

海外での旅を終え、日本に帰ってくるたびにこんな言葉を聞く。それはいまのひとやまちの姿を見ている人たちが社会に対して抱く感情だ。そして、その会話の先には、たいていがネガティブな言葉が並ぶ。

スマホばかり。物騒な事件が。何考えているのか分からない。今の時代は。

果たして街行く人々の内面ってその言葉通りなのだろうか。自分ごととして考えてみたら、スマホ見過ぎちゃうこともあるし、嫌なことがあったり悩みがあったら心ここにあらずみたいなときもあるだろう。それにこの旅をはじめてから、どっちかというと街にどんどん表情が生まれてきているような気さえする。

実はDailylife bicycle coffeeをはじめた理由にはそんなところもある。

*人が心を無くしたのか、それとも街が人をそうさせるのだろうか*

どうして社会から、人から心が薄れていくような感覚を人が抱くのだろうか。

【人が心を無くしたのか、それとも街が人をそうさせるのだろうか】

このことを僕は今回のフリーコーヒーの旅をとおして見つめてみたかった。

 

日々移動をしながら、街なかや商店街、公園でコーヒーを振る舞いはじめるのが僕の旅。

行き当たりばったりなので、SNSで追いかけてくれている人やお店とのコラボのときには、このコンセプトを知ってる人がやってくることもあるけれど、ほとんどの場合、僕のコーヒーを飲んでくれるのは「たまたまそこに居合わせた」人たちだ。

 

このフリーコーヒーが街で機能しなければ、そもそも人がこういう「よくわからないもの」に対して興味を向けるほどの心の余白がなくなっているだろう。しかし、もしフリーコーヒーを通して人が集いそこに言葉や表情があふれたならば、街に原因があるのかもしれない。この旅がはじまって9ヶ月。僕はこの旅でコーヒーを通して人と出会い、生かされ、旅を続けてくることができた。

 

いま自分の経験から言えることは、「人は本質として変わったわけじゃない。街に人の心を解放できる機能がなくなった。」ということだと思う。僕はフリーコーヒーをするときに、訪れた街にある「スキ」のようなものを見つけて自転車を停める。それは公園の木の下だったり、駅前の少し広場になっているところだったり、商店街のシャッターの前だったりする。

なんとなくここに自分がいたら街に馴染むな。なんとなく足を止めてほっこりしたくなるかな。

みたいなことを考えてフリーコーヒーをはじめる。

この旅をはじめたころはそんなことなくて、人通りが多いところ!目立つとこ!みたいな思いがあったのだけれど、僕がやりたいのはコーヒーを飲みに訪れる方との対話で、それは忙しすぎてもできないし、かといって誰も通らないところでは成り立たない。何度も何度もやっていくうちに、人と出会っていくうちに、なんとなくこの街のスキのようなところなら「ちょうどよい」ことがわかってきた。

*ひとつの輪になる*

誰にでも声をかけるわけじゃない。

なんとなく僕を見て歩みを止めるひと、看板を見ているひと、そんな人に「コーヒーいかがですか?」と声をかける。目の前を行き交う人には普通にこんにちは、とあいさつをする。もちろんそうして足を止める人は心に余白がある人だろう。どこかに急いでいたら、足を止めてコーヒーを飲む余裕はないかもしれない。

 

買い物に来たんですか?地元の方ですか?そんな言葉を投げかけ、そして質問に答えながら僕はコーヒーを淹れる。ときには物静かな人もいる。けれどみんなが僕の豆を挽いて、湯を沸かし、コーヒーを落とすのも見ながら少しずつ表情がゆるんでくる。そうして最後に落としたコーヒーをそばちょこに注いでて渡すときには、いい表情になっている。香りにつられてやってくる人、誰かが立ち止まっているのが気になってやってくる人。まっすぐ僕めがけてやってくる人もいれば、「実は3回ぐらい通りすぎたんですけど、どうしても気になって」みたいな人もいる。

 

コーヒーを淹れながら、人が集まってくると僕は会話の交通整理をする。誰かが取り残されないように会話を振っていく。そうしたらいつしか自分が話していなくても、たまたまやってきた人同士が打ち解けて、仲良くなって、連絡先を交換していたり、街行く人に声をかけてお客さんを呼びはじめたりする。

こないだ神戸の元町駅でフリーコーヒーをやっていたときに嬉しい言葉をかけてくれた人がいた。

 

そのお兄さんは、それぞれやってきた人たちがコーヒー片手に楽しそうに話すのを見ながらこう言った。

「あのぉ、これはサークルの活動なんですか?」

いえいえ、たまたまここにやってきた人ばかりなんですよ。と答えるとびっくりしていた。そうして彼もその輪に交ざり楽しそうに会話をはじめた。年齢も職業も、趣味さえもそれぞれ。けれどそれがひとつの輪になる。みんないい顔になって、手を振りながらそれぞれの人生に帰っていく様子を見ながら僕は、この旅がつくりだす新たな意味を思ったりする。

*僕が街でやっていることは、ほんの小さなこと*

たしかに街にはトラブルだってあるだろう。だからそうしないためにルールが作られる。

けれどルールとは本来「そこにいる人たちが気持ちよく過ごす」ために作られるものであって、それはそこにいる人たちに対する配慮がきちんとあるならば、いまほど厳密でなくてもいいと僕は思う。

 

外国のそれに比べ、日本の街には「禁止」ばかりが目につく。街、公園、学校にも注意書きが溢れてる。

たしかに事件、事故が起こればそれに対応しなければいけない。けれどリスクを排除するために、ルールや禁止事項ばかりをそこに置けば、その場所はきっと居心地のよくない場所になっていくだろう。人の心がそうであるように、街の姿もそうだと思う。

 

環境が人をつくり、環境がひとの心をそうさせる。

社会をどう見るか、人をどう見るか。それだけで見える世界はずいぶん違ってくると思う。

僕が街でやっていることは、ほんの小さなことだけれど、出会いコーヒーを飲んでくださったみなさんの帰り道に見る風景が少しでもやわらかであたたかいものになっていたらと願い僕は今日も、街でコーヒーを淹れる。

(つづく)
(執筆:西川昌徳)

<<#7「コーヒーと対話と新たな冒険」

プロフィール

西川 昌徳(にしかわ まさのり)さん
Masanori Nishikawa

自転車旅人
1983年兵庫県姫路市出身 徳島大学工学部機械工学科卒業
世界36カ国90,000km。世界中を自転車で旅する中で生まれた思いや学び、気づき、出会いの物語を伝える旅人。旅先と日本の学校をテレビ電話でつなぐ課外授業「ちきゅうの教科書」を実施するほか、日本各地で講演会を実施。地球上で最も活躍した冒険家、挑戦者、社会貢献活動を表彰するFAUST A.G. AWARDS 2014 ファウスト社会貢献活動受賞。

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みんながそろった!いよいよ富士山麓へ!|自転車旅人・西川昌徳さんのMOUNTAIN BI...
「はじめてのパンク」>>前編はコチラ>>後編はコチラ伊勢からフェリーに乗り辿り着いた伊良湖岬。カラッとした空気と強く照りつける光がフェリーから降りた僕らを迎える。右手には大きくどこまでも青い海が広が...
夏休みに子どもたちとともに旅した12日間740kmの旅|自転車旅人・西川昌徳さんのMO...
「いつか子どもたちとともに冒険の旅をしたい」これは僕が、数年前から思い描いてきたアイデアだ。頭では描ける、けれども実現となると足がすくむ、そんな感じで時間だけが過ぎていった。けれど今年、コーヒーを通して出会...

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自転車旅人・西川昌徳さんの「dailylife」応援特設ページ!
「dailylife」とは、自転車旅人・西川昌徳さんがチャレンジする生き方の冒険。それは、手持ち資金はゼロ、日本全国でコーヒーと写真を通して、人と出会い、気持ちを交換する自転車旅のことです。最新情報は西川昌徳さんのfa...
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世界36カ国90,000kmを自転車だけで走り、現代の語り部としてその経験をこどもたちに伝える活動をしている人がいます。それが、自転車旅人「西川 昌徳(にしかわ まさのり)」さん。TABIRINでは、そんな西川さんの活動を応援...
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【福井県】週末のアウトドアに最適な里山自転車旅コース

【福井県】週末のアウトドアに最適な里山自転車旅コース

週末に自転車に乗りながら、見たことない景色や食べたことない食材に出会い、ゆったりとした時間を過ごしたいという人は多いはず。
中には、しまなみ海道や飛騨高山といった最近有名になったスポットより、誰にも知られていないスポットに行ってみたいという人もいるのではないでしょうか。

今回はそんな人のために、福井県民さえ知らない福井県のサイクリング秘境スポットをご紹介します。

秘湯伊自良(イジラ)温泉のある味見地区

味見地区の田園風景

福井県は、海も山も豊かな自然に囲まれています。サイクリングコースが整備された九頭龍川沿いなど人気のスポットも多いです。
今回紹介するのは、山の奥深くにある福井市の味見地区です。味見地区の魅力を順番に紹介していきます。

ちょうどいいアップダウン

味見地区の川沿い

味見地区へのおすすめの自転車コースとしては、福井市内から国道158号線から県道2号線、国道476号線へと山道を進んでいくルートがおすすめなのですが、スポーツバイクであれば初心者でも登れる高低差になっています。
県道2号線に入ってからは、車の数もかなり少なく自転車の走る環境としては優れています。自然豊かな田舎道を進めば、味見地区が現れます。
もし体力に自信がない方は、輪行バックを持参していただき越美北線に乗り、最寄りの美山駅まで電車で行くのもいいかもしれません。

個性豊かなカフェショップ

自転車旅の魅力の中に、「出会い」があります。ふとした発見やまさかの出会いは思い出として残っていくでしょう。味見地区には、個性的な出会いがあなたを待っています。
「CAFE手の花」では、趣のある建築と幸せな時間と出会えます。建物の裏には30匹ほどのニワトリが買われていて都会では体験できないローカルな思い出ができます。
「もったいない屋」というちょっと変わったお店もあり、サイクリングを楽しみながら地域の個性を探すのもいいかもしれませんね。

旅の疲れを癒す「伊自良温泉」

サイクリングをして疲れた体を癒す温泉が味見地区にはあります。走った後に汗を流せるなんて最高ですね。
脳卒中などに効果があるお湯は、福井県民でも知らない人が多い名湯です。お風呂に入った後休憩室に行って、お蕎麦を食べながらゆったりと過ごすもよし、無料でお茶をもらえるのも嬉しいポイントです。

福井市伊自良館(伊自良温泉)のご案内 | 福井市ホームページ
 山あいの静かな場所にある自然あふれる伊自良館(温泉)は、日本には数少ない「脳卒中に効能のある湯」といわれる天然温泉です。浴室にはにたくさんの光がふりそそいでいます。窓の外にはまぶしい緑が広がり、気持ちよく...

他にも隠れたスポットがいっぱい

味見地区_湧き水

味見地域の面白いところは、走っているとネットには紹介されていない観光スポットが現れるところで、湧水や季節によっては、あじさいが咲き誇る道に出会うことでしょう。

以前私が走行したときは、滝を発見しました。

少しでも興味をもった方は、次の週末にアウトドア計画を立てて実際に訪れていただけると嬉しいです。

(執筆:m.y)

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【福井県のサイクリング情報はこちら】

福井県のサイクリング情報|TABIRIN

【沖縄】話題沸騰の島!宮古島の楽しみ方をご紹介!

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最近、テレビや雑誌などで宮古島特集をよく見かけますが、どんな島なのかはよく知らないという方に宮古島の魅力をお伝えします。

宮古島のいま

宮古島と書きましたが、正確には宮古諸島が正しく、沖縄本島から南西に約300kmに位置しており、宮古群島は大小八つの島(宮古島、池間島、大神島、伊良部島、下地島、来間島、多良間島、水納島)からなっています。

2015年以降、伊良部大橋の開通、県外からの直行便の就航、クルーズ船の急増などにより、2018年度には観光客が100万人を突破しています。

2019年3月30日に「みやこ下地島空港ターミナル」が開設し、ジェットスター・ジャパンが成田空港⇔下地島空港の定期便の就航を始めました。さらに、7月3日(水)より同エアラインによる、関西空港⇔下地島空港の就航、7月19日(金)に香港エキスプレスの就航が予定されており、さらに観光客が増えると予想されています。

なぜ、いまこんなに宮古島が熱いのか、その魅力をお伝えします。

出典:宮古島市の入域観光客数(H23~H30)

一般社団法人 宮古島観光協会 公式WEBサイト | ようこそ、日本一美しい海・至高の...

宮古島の魅力

宮古島の一番の魅力はやはり海!

露が空けたばかりの6月下旬がベストシーズンといえますが、なにより宮古島の海の色をきれいに見ることができます。

白 砂浜 マリンブルー 宮古島 下地島
▲白い砂浜とマリンブルーの海

今からでも間に合います。梅雨明けすぐを狙って、宮古島にいってみてはいかがでしょうか。

昨年6月に宮古島を訪れた際の記事 ↓↓ 参考にどうぞ!

【沖縄県】サイクリングにうってつけ!宮古島の観光情報をお届けします
※この記事は2018年7月25日に公開されたものを2021年1月に更新したものです。こんにちは!TABIRIN編集部です。普段、忙しい日々を毎日送っている皆さん。たまには仕事を忘れ、思いっきり、景色の良いところでサイクリングし...

宮古島と3つの島を結ぶ大橋の魅力

宮古島と来間島、伊良部島・下地島、池間島を結ぶ3つの大橋が魅力と言えます。大橋と海の距離が近く、海の上を歩いている、自転車だと走っているような気分になります。

海、青、雲、伊良部大橋
▲伊良部大橋 まるで海の中を走っているみたい

また、なんといっても、橋の構造が美しく、船を通すために橋の一部を高く上げていますが、この曲線美とマリンブルーの海があいまってやわらかい美しさを引き立てています。

宮古島、伊良部島、伊良部大橋、曲線美
▲宮古島と伊良部島を結ぶ伊良部大橋

こちらのブログ ↓↓ は、伊良部島・下地島1周サイクリングのレポートです。参考にどうぞ!

【沖縄県】下地島空港(宮古島)から伊良部島・下地島1周サイクリングレポート
2019年の正月休みを利用しての宮古島サイクリング。2019年3月にLCC(ジェットスター便)就航に伴いターミナルが開業した下地島空港。空港がある下地島と隣接する伊良部島のサイクリングレポートをご紹介します。冬の宮古島...

自然がいっぱいの宮古島

宮古諸島は、サンゴが隆起してできた島々で、沖縄の大きな島の中では唯一川がなく、起伏はありますが、大きな山はない、比較的平坦な地形となっています。

海だけでなく、緑が濃く、南国だからこその樹木や花などを見ることができ、自然が大好きという方にオススメです。

砂山ビーチ 花畑 
▲砂山ビーチ近くで お花畑を発見!! 青×緑×ピンクのコントラストを楽しめる(宮古島「砂山ビーチ」)

 

アゲハチョウ
▲久しぶりにチョウチョを発見! 生命力を感じます(宮古島「砂山ビーチ」)

まるでとなりのトトロの世界を感じさせる緑のトンネル。

さて、この先に何があるのか?? なに。なんなの。と、期待感高まるスポット!

となりのトトロ、トンネル
▲となりのトトロを感じさせる緑のトンネル

この緑のトンネルを抜けると石碑が出てきた!「通り池」とのこと。

石碑
▲「通り池」と書いてある石碑がお出迎え(下地島「通り池」)

そして、通り池が!

こちら、池の下で海とつながっており、ダイビングスポットとしても有名です。

荒涼とした感じにも味があり、なんとなく鬼が島にきた気分になりました。

▲下地島にある通り池

島内をサイクリングする際にも便利な「宮古島全域ガイドマップ」

宮古島市さんで作成された「宮古島全域ガイドマップ」は、サイクリングマップではありませんが、観光スポットの位置、観光スポットの魅力の紹介、ドライブコース、バス路線網などが掲載されています。

このマップのすごくいいなと思うポイントは、ドライブの際曲がり角で迷わないよう、曲がる場所のポイントを解説しているため、サイクリング中にも役立つ便利なマップとなっています。出典:https://www.city.miyakojima.lg.jp/kanko/guidemap/roadmap.html

初心者でもサイクリングは楽しめる!サイクリングレポ

富浜モーターズ

富浜モータースさんは、宮古島の飲食店や土産物屋さんが集まる中心街「西里大通り」にあり、周辺には宿泊施設が沢山あり、とても便利な位置にあります。

出典:http://www.miyakozima.net/s5/tomihama/index.php?pubid=352&dvsid=3&area1id=&cate1id=1&cate2id=64&p=1&p_ref=

バイク以外にも、シティサイクル(ママチャリ)、マウンテンバイクを良心的な値段で借りることができます。

今回は、マウンテンバイクを借りることに!!

★原付バイク/1時間400円、1日2,000円
★100~110ccバイク/1時間700円、1日3,500円
★レンタサイクル/1日1,000円
★レンタマウンテンバイク/1日1,500円

宮古島ねっと - アクセス・島内交通 - レンタサイクル・バイク - 富浜モータース
宮古島へのアクセス・島内交通、レンタサイクル・バイク情報。富浜モータース。

 

 

宮古島には他にもレンタサイクル店がいくつかあるのでこちらも参考にしてください。

ページが見つかりません。 - TABIRIN(たびりん)

お食事処 じんく屋

宮古そばの麺をつくっている久松製麺所さんが運営されている「お食事処 じんく屋」は、地元の方が通われる、人気のお店となっており、宮古そば、ソーキそば、ゴーヤチャンプルーなどの島の家庭料理を食べることができ、しまんちゅおススメのお店です。

▲お食事処 じんく屋

小麦粉を使った宮古そばは、うどんのようでうどんでもない、ラーメンのようでラーメンでもない、独特の柔らかい触感。ソーキも入っていますがギトギトしておらず、あっさりやさしい味でした。

宮古そば、ソーキ、ゴーヤチャンプルー
▲宮古そば450円

お食事処  じんく屋

沖縄県宮古島市平良字下里84番地
AM11:00~15:00(L.O.14:30)
定休日 毎週月・火
TEL 0980‐73‐4017

お食事処 じんく屋 | 沖縄観光情報WEBサイト おきなわ物語

伊良部大橋

宮古島の3大大橋の中でも、1番規模の大きい宮古島と伊良部島を結ぶ伊良部大橋は映えるスポットとして、多くのサイクリストが訪れ、写真を撮っている姿を見かけました。

宮古島の中心街からも近く、また、マリンブルーの海、橋、橋のたもとの看板等がそろっており、晴れの日に最高の撮影スポットです。

伊良部大橋のたもとから、右手をみると、マリンブルーの海も素敵ですが、白い砂浜の縁取りが何とも印象的です。

伊良部大橋
▲伊良部大橋 写真をパシャりとしたくなるスポット
▲空の青+マリンブルー+白の組み合わせ

砂山ビーチ

砂山ビーチは、宮古島の中心街から約4キロというアクセスの良さで、波の浸食によって出来たアーチ状の岩が有名で、テレビCMなどの撮影地としても利用されている景勝地です。

白い砂浜は裸足で歩くことがおススメで、空と海と砂と岩という自然の造形美を楽しめます。

砂山ビーチの入口に駐車場があり、自転車も駐輪させることができました。

砂山ビーチ、入口
▲砂山ビーチ入口

砂山ビーチは、民間の私有地を開放してくれているのですが、ルールを守って、気持ちよく過ごすよう心がけましょう。

砂山ビーチ、アーチ状の岩
▲アーチ状の岩 鉄パイプの柵が残念ですが安全にはかえられませんね
▲日本海を彷彿とさせる岩と水しぶき

砂山ビーチ

住所:宮古島市平良字荷川取
利用料金:無料
駐車場:無料30台
設備:トイレ、シャワー無料。更衣室、ロッカーは駐車場内にある
交通:宮古空港から約8キロ、車で約25分
TEL:0980-73-2690 宮古島市観光商工部観光商工課

砂山ビーチ
沖縄の観光スポットのご紹介です。レジャー施設やビーチ、アクティビティなどの他、エリアやテーマからもお探しいただけます。

洞穴(うりがー)井戸「大和井(やまとがー)」

サンゴ礁でできている宮古島の地層は堅い石灰岩でできています。

ざっくり言うと、水はけのよい地層で、宮古島では戦後水道が普及するまで水を得ることが難しく、水源が貴重で大事な場所となっていました。「大和井」は宮古島最大規模の洞穴井戸で、平良市の指定史跡となっています。

正確な築造年代は不明ですが、1720年ごろに築造されたと思われる、精巧な石造りの井戸となっており、以前は水守りを置いていたほど、貴重な水源として利用されていたそうです。

洞穴井戸、うりがー、大和井
▲洞穴(うりがー)井戸「大和井」静謐な雰囲気です
▲今でも新鮮な水が湧き出ています

洞穴井戸 大和井(やまとがー)
住所 :沖縄県宮古島市平良字西仲宗根土川・不佐手
電話 :0980-73-1881(宮古島観光協会)
入場料:無料
時間 :見学自由
駐車場:無料

宮古島市教育委員会公認歴史文化観光ロードアプリサイト » 【国指定:史跡】...
Tweet 大和井(やまとがー・井戸)は平良市街の東北に位置する泉(洞井)である。「雍正旧記(ようせいきゅうき)」(1727年)に記されている内容から、1720年ごろに掘られたと考えられている。井戸の周りは大小の...

トライアスロンの聖地

平成最後の「第35回全日本トライアスロン宮古島大会」が、2019年4月14日に開催されました。

午前7時すぎに下地島の前浜ビーチを出発し、市の陸上競技場をゴールとする全距離202.195キロ(スイム3キロ、バイク島を1周半する157キロ、ラン42.195キロ)の鉄人レースとなっており、国内最大規模のトライアスロン大会に1609名がエントリー、1502人が出場し、1205人がが完走しました。(完走率80・23%)

こちらの大会は、誰でも参加できるものではなく、「5年以内に完走した51.5km以上のトライアスロン大会完走」が必須となっている鉄人レースとなっていますが、リピーターが多く、国内47都道府県、国外17カ国の方々が参加されています。

出典:宮古毎日新聞2019年4月14日より

出典:https://tri-miyako.com/coursemap/

大会当日のスタート時間である朝7時頃は、大雨が降っており、どうなるのかと思っていたら、あっという間に快晴となり、少し遅れて大会が始まりました。

スイムが終わり、下地島から宮古島に向かっているストロングマンに、ボランティアの方、ご家族の方、チームの方たちの多くの声援が聞こえていました。

鉄人、全日本トライアスロン宮古島大会
▲伊良部大橋を通過中のストロングマン
宮古島トライアスロン
▲伊良部大橋をとおり宮古島に入ったあたりを疾走中のストロングマン

雨でも楽しめる穴場スポット

地下ダム資料館

先程、「洞穴井戸 大和井」でも説明しましたが、宮古島はサンゴ礁が隆起して出来た非常に透水性の高い琉球石灰岩からなり、川のない宮古島では戦後水道が普及されるまで、水不足で苦しめられており、井戸で汲んだ水を40kmかけて家に運んでいた方もいるそうです。

さて、そんな宮古島でなぜ水道が普及できたのか。それは、「福里地下ダム」のおかげと言えます。

「地下ダム」私は、はじめて聞いたのですが、地下ダム資料館では、日本初の「福里地下ダム」ができるまでを紹介しています。

宮古島はサンゴ礁が隆起して出来た非常に透水性の高い琉球石灰岩からなり、降水は直ちに土壌面から浸透して地下水となり、海へ流れ出ていた。それを地下でせきとめて利用できるようにしたのが地下ダム。資料館では世界初の大型地下ダムの建設技術や構造、地下水のメカニズムを映像やナレーション等で説明している。

観光雑誌等で紹介されていることが少ないのですが、もっとPRすればいいのにと思う、内容充実の施設です。

地下ダム資料館、福里地下ダム
▲地下ダム資料館 館内写真撮影禁止のため内部をお見せできないのが残念!

そして、ダムカードもらえました!!

ダムカード
▲ダムカードおもて面
ダムカード、うら
▲ダムカードうら面

地下ダム資料館

住所:宮古島市城辺字福里1645-8
電話:0980-77-7547
定休日:月曜日
営業時間:
夏季(4月~9月)9:30~18:15
冬季(10月~3月)8:30~17:15
料金:
<通常料金>
一般:¥300
学生(高校生・大学生):¥200
児童・生徒(小学生・中学生):¥100

<団体料金>
一般:¥250
学生(高校生・大学生):¥150
児童・生徒(小学生・中学生):¥50

一般社団法人 宮古島観光協会 公式WEBサイト | 宮古島地下ダム資料館

海中観察施設「宮古島海中公園」

宮古島の北側、池間大橋の手前に「宮古島海中公園」があります。

オープンしたのは2011年の4月。突端の1つを切り崩して、海底に「部屋」を設置した感じになっており、普段着で訪れることができる施設です。

地下では、ファインディングニモで有名となった「カクレクマノミ」など、カラフルな熱帯魚やタコやウミヘビ等、様々な海の生き物を見ることができます。

また、施設内には、ガイドさんがおり、その日の海の状況、魚の種類や生態、観察施設の概要などを説明してくれます。

宮古島海中公園
▲宮古島海中公園
カクレクマノミ、熱帯魚、ウミヘビ
▲カクレクマノミなどの熱帯魚を目の前で見ることができます!!

海中公園は、海中観察施設、シーサイドカフェ海遊、管理棟(お土産も販売)からなっており、カフェの外観は、シンプルですが、内部は全席オーシャンビューな上におしゃれで素敵なお店となっています。カフェのみの利用もできるそうです。

シーサイドカフェ、海遊
▲シーサイドカフェ 海遊

ポキ丼、マグロ、海ぶどう、もずく、宮古島、海の恵み
▲ポキ丼(980円)近海で獲れたマグロ、海ぶどう、もずくと、宮古島の海の恵み盛りだくさん
シ―フードカレー、980円、亀、皿
▲シ―フードカレー(980円) 亀さん型のお皿がかわいい

宮古島海中公園

住所:宮古島市城辺字福里1645-8
電話:0980-74-6335
定休日:年中無休
営業時間:10:00~18:00(受付は17:30まで)
料金:大人1000円、中人(高校生)800円、小人(小中学生)500円、6歳未満無料

宮古島観光スポットの宮古島海中公園
宮古島海中公園は、宮古島の海中や生物を観察できる観光スポットです。お子様からご年配の方まで皆様のお越しをお待ちしています!

宮古島へのアクセス

2019年3月みやこ下地島空港の開業

みやこ下地島空港が2019年3月31日より開設したことで、宮古島へは宮古島空港、下地島空港と2空港からアクセスが可能となりました。

下地島空港には、ジェットスター・ジャパンが就航していますが、LCCは空港運賃が安いため、交通費を節約することができ、その分島を満喫するための費用に当てることもできるところが最大の魅力といえます。

便利なものは、有効に活用して旅の充実度を高めていきましょう!!

東京(成田空港) ¥6,990円~
大阪(関西空港) ¥5,990円~(2019年7月以降就航)

■成田空港⇔下地島空港 ジェットスター・ジャパンの予約サイトはこちらからアクセスできます。

下地島空港は、「空港から、リゾート、はじまる。」をコンセプトに設計されており、開放的でぬくもりのあるデザインが特徴です。

施設は、沖縄県の建築物の特徴である平屋づくりとなっており、瓦も「沖縄赤瓦」を使用するなど、地元に馴染むつくりとなっています。

沖縄赤瓦
▲沖縄赤瓦の屋根がやわらかく暖かい雰囲気
▲空港内に水施設があるとは

空港内は、リゾートホテルのロビーのようなラグジュアリーな雰囲気となっており、日本では珍しい空港です。

coral port Grab&Go、サンドイッチ、サンドイッチ
▲coral port Grab&Go サンドイッチなどの軽食が楽しめます(保安区域外)
▲電源カフェとなっており、誰でも気軽に利用できる

2019年7月から国際線が就航しますが、準備万端。楽しみですね!

国際線出発ゲート
▲国際線出発ゲート

空港内は、サイクリストにも優しく、自転車ラックや更衣室がありました。

サイクルラック
▲サイクルラックも用意されています
更衣室
▲トイレの手前に更衣室がありました

みやこ下地島空港ターミナル|下地島エアポートマネジメント株式会社
「空港から、リゾート、はじまる」をコンセプトに、下地島空港旅客ターミナル運営他の事業活動を通じ、宮古諸島の発展に向け、誠実でクリーンな姿勢でグローバルなチャレンジを続けます。

宮古島空港

宮古島空港も沖縄の素材を活用した特長のあるフォルムの空港となっています。

空港内は、ショッピングモールを思わせる雰囲気で、こちらの空港もまたリゾート感があります。

宮古島空港は、東京(羽田)、大阪(関西)、名古屋(中部)、福岡(福岡)、那覇、多良間、石垣空港間で就航しています。

フライトスケジュールは下記の通り。

フライトスケジュール | 宮古空港ターミナルビル
» フライトスケジュール | フライトスケジュール、施設、ショップなどを紹介します。

宮古島のなかでのアクセス

島内に路線バスは走っていますが、レンタカーもしくはレンタサイクル自転車での移動した方が効率的に観光ができます。

■路線バスルート

宮古諸島のバスマップ

まとめ

2018年夏からはじまり、2019年1月、4月とTABIRIN編集部のスタッフが宮古島を訪れています。

みんなそれぞれが思い思いに宮古島に行っているのですが、なぜか惹きつけられる魅力が宮古島にはあります。

今回ご紹介したものはごく一部で、もっともっと魅力に溢れた場所があります。

サイクリング初心者には、大きいと思える起伏はそれなりにありますが、大きな坂道はなるべく避けつつも、自転車で坂道を下る際の疾走感、風、ビューンと行く感じがとても気持ちよく、初心者のわたしでも宮古島のサイクリングを楽しむことができました。

みなさんもぜひ、宮古島でもサイクリングを楽しんでください!!

サイクリング計画をたてる際は、TABIRINの沖縄県の情報まとめページもご活用ください。

沖縄 のサイクリング情報 - TABIRIN(たびりん)
 …

(文責:s.k)

「夢物語への挑戦 フリーでコーヒーを淹れる理由」|自転車旅人・西川昌徳さんのdailylife stories#9

「夢物語への挑戦 フリーでコーヒーを淹れる理由」|自転車旅人・西川昌徳さんのdailylife stories#9

西川 昌徳 dailylife stories

僕がこのフリーコーヒーの自転車旅 dailylife bicycle coffeeをやっていて、コーヒーを飲みに来られた方々にかけられる言葉は数多い。どうやって旅人として生きているのか、結婚しているのか?そもそもどうして自転車なのか?というのはこの旅でなくても日常的に質問されていることなので省いたとして、この旅でいちばん多くかけられる質問はこれだ。

「どうしてフリーなの?」

この質問には「これだけしっかりしているのに、お金とらないなんてもったいないじゃん」というニュアンスが溶けてることが多い。

「いえいえ、ひと通りコーヒーを堪能してもらってから最後にしっかり請求書が出てきますから!」とか「もしかしたら何かの勧誘の申込書が出てきますよ!」と冗談で言って、3回に1回はスベってしまい、そこからマジメに話す。そして大抵は会話の流れを取り戻す。

*お金だけが生きることではない*

前回、「心ある社会のつくりかた」という内容で書いたけれど、やっぱり僕は人の心に余白があって、その余白が重なり合ったときに人は打ち解け合うことができるのだと思う。その街で人と人がフラットな気持ちで出会うことのできるツールとして僕はコーヒーを淹れているだけのことだ。これは、外国の飲食の屋台や日本にも昔あった井戸端会議と同じようなもので、境界線があいまいのほうが、ちょっとゆるい方が人の心はほぐれて気軽にコミュニケーションがとれる環境が生まれているんだろうなと思っている。

そして今回書きたいのは、どうしてこれだけ時間も手間もかかるコーヒーをフリーで提供しているかということについて。

お金をとっても、とらなくても、何かきっかけを求める街ゆく人にひとりでも多くコーヒーを飲んでもらいながら人の出会いを生み出すことができたなら、自分が社会に対して投げかけるメッセージとしてはある程度の効果があると思う。

「お金が書いてあったほうが来やすい人もたくさんいると思うのになぁ・・・」なんて言われることももちろん多いけれど、僕は自分がやっていることの対価をお金に変えてしまったらお店屋さんとなんら変わらなくなってしまう。僕がこの旅に込めているもうひとつの思い、それは「お金だけが生きることではない」というのを実証するためでもあるのだ。

西川 昌徳 dailylife stories

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*思いがめぐる社会のほうがいい*

お金がなかった時代って、モノとモノを交換したり、モトとコトを交換して人は生きていた。そのころって今よりも、人が関わるなかでお互いが納得して終われることが多かったんじゃないかって思う。お互いの思いの釣り合いがとれていたんじゃないかって。けれどお金というものが発明されて、そのうちにお互いを行き来する思いよりも、お金に価値が置かれるようになった。そしたら多少誰かの気持ちを犠牲にしたり、見ないようにして、お金が少しでも多く手元に来るように考えるのは人として当然の成り行きだと思う。

僕は小学校でキャリア授業を担当することが多い。

「仕事はどうしてするの?」

「お金のため」「誰かのため」

これがキャリアの授業で行われる当然の問いと子どもたちの答え。

この「誰かのため」がいまの社会では見えにくくなってきたと思う。とりあえず生活のためだから仕方がない。せっかく思いをかけても返ってこないかもしれないし、かえって迷惑がられるかもしれない。そんなことになるくらいなら人との関わりを持たないほうが心穏やかに日々を過ごせる。この先にはどんな社会が待っているのだろうか。だから僕は行動を起こすことにした。

できることなら思いがある、思いがめぐる社会のほうがいい。

それは誰だってそうだと思う。けれどそこに自信が持ちにくい現実がそこにある。

だったら僕が無一文からフリーコーヒーをはじめて実験してみよう。というわけだ。

そうして去年の6月にこの旅をはじめ、北海道をまわり、真冬には富士山のまわりで凍えながらコーヒーを淹れて、四国でいつのまにか春に追いつかれて、いまは九州までやってきた。いまは熊本にいる。もうすぐこの旅も1年になる。そろそろ終着駅だ。

昨日もたくさんの方にコーヒーを飲んでいただいた。パンやお菓子が返ってきた。コーヒーのための水を買ってきてくれる人がいた。お金を置いていく人がいた。このお金で私の大好きなコーヒー屋に行って、マスターと話しながらコーヒーを飲んでもらいたいと500円置いていく人がいた。涙ながらにあなたに会えてよかったと帰っていく人がいた。

ヘトヘトになるまでコーヒーを淹れて、話をして、僕の手元には生きていくための食べ物とお金が少しある。僕には豊かな気持ちがある。人は思いと思いを交換して生きてきた。それは今の社会からしたら夢物語なのかもしれない。けれど僕はもうしばらくのあいだ、その思いを見つめてコーヒーを淹れる旅を続けていこうと思う。思いを込めて誰かのために起こす行動が、生きていくことに繋がっているということを僕は自分の実験で証明したい。

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西川 昌徳 dailylife stories

西川 昌徳 dailylife stories

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西川 昌徳 dailylife stories

(つづく)
(執筆:西川昌徳)

<<#8 「心ある社会のつくりかた」へ

 

プロフィール

西川 昌徳(にしかわ まさのり)さん
Masanori Nishikawa

自転車旅人
1983年兵庫県姫路市出身 徳島大学工学部機械工学科卒業
世界36カ国90,000km。世界中を自転車で旅する中で生まれた思いや学び、気づき、出会いの物語を伝える旅人。旅先と日本の学校をテレビ電話でつなぐ課外授業「ちきゅうの教科書」を実施するほか、日本各地で講演会を実施。地球上で最も活躍した冒険家、挑戦者、社会貢献活動を表彰するFAUST A.G. AWARDS 2014 ファウスト社会貢献活動受賞。

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「この日本の社会に思いはあるのか。そして思いを交換して生きていくことはできるのだろうか。」|自転車旅人・西川昌徳さんのdailylife stories#最終回

「この日本の社会に思いはあるのか。そして思いを交換して生きていくことはできるのだろうか。」|自転車旅人・西川昌徳さんのdailylife stories#最終回

昨年6月からはじめたコーヒーを振舞いながら日本全国をまわる旅dailylife bicycle coffeeで、僕は無一文から東京でコーヒーを淹れはじめた。約1年、北海道から鹿児島までの7000kmを走りながら、毎日出会う方にコーヒーを淹れ、対話し、そしてときにお返しをいただきながら旅を続けさせていただいた。

限りなく日常に近い、けれどもどこか違う旅

この旅が僕にもたらしてくれたものは何なのだろう。

鹿児島で今回のフリーコーヒーで日本をめぐる旅を終えて、自分の学校授業、講演活動に戻るなかで知人にあったり、この旅で出会った方々に挨拶に行きながらそんなことを聞かれ考えてみる。

この旅はこれまでのどんな旅とも違っていた。

知らない土地を走るのではなく、言葉も文化も違う世界に飛び込むのでもなく、走りながら出てくる道路標識は馴染んだものだったし、そこに出てくる地名も一度は聞いたことのあるものだった。それは限りなく日常に近い、けれどもどこか違う旅だったのだと思う。

もしかしたら旅には「スイッチ」のようなものがあるのかもしれない。
別の言い方をするならば「フィルター」みたいなもの。

そのスイッチが入ると、少し意識の持ち方が変わってくる。
そのフィルターを通して世界を見るとさっきとは違ったものが見えてくる。

もしかしたら今回の旅は、自分の知ってる土地なのに、自分の知らない世界を見せてくれた旅だったのかもしれない。

一杯のコーヒーを淹れるために、ぼくがやってきたこと

これまで僕は走っていた。走りながらその世界を見て、人と出会い、そして休むために立ち止まっていた。けれど今回は、自分が止まっている時間こそが目的だった。フリーコーヒーをはじめ、街の様子や、そこを行き交う人を見つめながら思いをめぐらせる。そして、僕のところに誰かが立ち止まってくれたところから、物語がはじまるのだ。

「コーヒー飲めるんですか?」

たいていはこの言葉からはじまる。もちろんズバッと目の前にやってきて一杯ください!と声をかけてくださる方もいる。けれどもどちらにも共通するのは、他人の空間に飛び込むことをしてくださっているということだ。そこから関係ははじまっていく。違う色をした2つの円が重なり合って、そこの色が濃くなったり変わったりしていくように。

一杯のコーヒーを淹れるために、ぼくがやってきたこと。

鉄瓶に水を注いで火にかける。

自分で焙煎した豆を銅のメジャースプーンですくって、古いイギリスのコーヒーミルに入れてハンドルをまわす。

水にさらしたコーヒーネルの水分をよく切ってハンドルに通して、ガラスでできたコーヒーサーバーの上に置く。

そこに中挽きぐらいに砕いたコーヒー豆をネルにいれて表面を整える。

鉄瓶の湯が湧いたらドリップポットにうつしかえて、やさしくコーヒー豆の上にお湯をのせて蒸らしをする。

膨らんだ豆の真ん中から、少しずつお湯をのせて泡を広げていきながら、そのきめ細かい泡のドームをくずさないように育てていく。

コーヒーを落としながら、そばちょこにお湯を注いであっためておいて、決まったラインまできたらハンドルを持って、ネルをうつしかえる。

コーヒーができたら、そばちょこの湯をポットに戻し、最後に注いで完成。

入ったコーヒーを目の前の人に手渡すときに、僕のなかではひとつが終わる。

それは相手の喜ぶ顔が見たい、美味しいと言ってもらいたい、という感覚とはちょっと違っていて、どちらかというとそう思ってもらえたらいいなと願いを込めるという感覚に似ている。そこから先の相手のリアクションはあくまでおまけみたいなものなのだ。僕は相手のリアクションを目的とするのではなく、自分のなすべきことを全うするというような気持ちでコーヒーを淹れた。

そのコーヒーを受けとるときに、なんだかぎこちないひとがいる、うれしそうな顔をするひとがいる、ときにはもうおいしい顔をしているひとだっている。だから不思議だ。コーヒーって味だけじゃなくて、そこにかかっている手間や時間が見えたときに、ひとつの世界となるような気がする。

きっと僕のコーヒーを飲みにきてくださったほとんどの人は、毎日どこかでコーヒーをコーヒーを飲んでおられるのだろう。けれど僕のコーヒーはとにかく時間がかかるし手間もかかるんだけれど、その時間こそがまた僕のコーヒーを飲みに来てくださった方と重なる。それは自動販売機でボタンを押しても、コンビニのコーヒーマシーンのボタンを押しても得られないもの。ひととひとだからこそ重なっていくもの。そしてその重なりは重くなったり、濃くなったりするのではなくて、どこか軽やかな気がする。

その僕のコーヒーを淹れる時間、そしてコーヒーを飲んでいただきながら生まれた対話は、その人のこころにふんわりとした余白を生み出したように思う。そして、その余白のようなものにはさまざまなものが溶けていく。僕の思いかもしれないし、その人が僕に思うことなのかもしれない。そこにはお互いの話も溶けていく、気づけば時間が経っていたということもたくさんあったし、涙を流しながら語りかけてくださった方もたくさんいた。そこには心の重なりがあったのだろうと今なら思う。

余白さえあれば、誰かがそこに入ってくる

僕はこのコーヒーの旅をする前に、ひとつの世界を思い浮かべた。

心通わせることができる、思いが循環する社会であってほしい。
そのためにコーヒーを淹れはじめた。

旅のはじめ無一文であることから来る不安に負けそうになった。とにかく一生懸命にコーヒーを淹れ続けた。そのうちに信じられるようになった。「自分の思いがこもったコーヒーはきっと誰かに届き、そしてなんらかのカタチになって帰ってくる」と。それからは自分の心に余白が生まれたように思う。

思いを確かめるために、通わせるために一生懸命にならなくていいのだ。
それはまるで正反対のことを言っているように思われるかもしれない。
けれど自分にその余白さえあれば、誰かがそこに入ってくることができる。違うひとが目の前にいたならば、その余白で受け止めることができる。

余白があるからこそ重なりあえるのだ。
そしてその余白は、自分から生まれただけでなく、誰かの優しさがもたらしてくれるものでもある。

自分が心にゆったりとした空間を持って、街に立つようになったとき。
不思議だけれど、流れていくような感覚があった、それは出来事だったり、出会いだったり。

自分でどこかを目指して泳いでいくのが人生のようなものだと思っていたとしたら、それとは違って、川の流れをぜんたいで見ながらうまく流れのポイントを見つけて、そこに身を寄せていくと人生が流れはじめた。そんな感覚だ。そしてそうして流れていく先には、自分にとって必然としか思えないような出来事や出会いが待っていたのだ。

これはスピリチュアルでもなんでもなくて、余白が持つ可能性なんだと思う。

ひとりでつくりあげられるものの可能性を、誰かとつながりあうことでつくりあげられるものの可能性がうわまわるということなんだと思う。だからこそ、ひとにも、社会にもその余白が必要なのかもしれないと感じた。

社会であっても、人の人生であっても不安は必ず生まれる。

けれどルールや縛り、見通しを立てることによってその不安をぜんぶ摘みとるのではなく、その不安や課題を見つめながらも歩むことができるだけの余白を持っていたなら、そこからまたなにかが生まれていくんだとぼくは信じる。

このフリーコーヒーの旅は限りなく日常に近く、けれども僕に新たな世界を見せてくれたと思う。そして、旅が終わっても僕はまだコーヒーの香りが部屋にとどまるように、その旅の余韻を持ちながら新たな日常を生きている。人生は旅だというけれど、この旅でもう少し僕の日常は旅に近づいているような気がしている。

旅するように生きること。この言葉と余白を心にもって、新たな旅に出ようと思う。

今回のフリーコーヒーの旅で出会えたすべてのかたに、そしてこのコラムを読んでくださったかたに心からの感謝を込めて。
ありがとうございました。

(おわり)
(執筆:西川昌徳)

<<#9 「夢物語への挑戦 フリーでコーヒーを淹れる理由」へ

 

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Masanori Nishikawa

自転車旅人
1983年兵庫県姫路市出身 徳島大学工学部機械工学科卒業
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【大阪府】大阪の坂シリーズ:清滝峠~淀川

【大阪府】大阪の坂シリーズ:清滝峠~淀川

こんにちは!たびりん編集部です。さて、今回は大阪東部の坂、「清滝峠」のご案内です。

大阪市内からもアクセスがよく、週末にはサイクリストで賑わっています。
また、この清滝峠からは淀川方面や奈良方面へも行きやすく、ここを起点としたサイクリングルートを色々チョイスしやすくなっています。

これまでも大阪近郊の坂をご紹介してきましたので、このあたりで大阪の坂シリーズにしてみたいと思います。

【金剛山をヒルクライム!】ロードバイクでプチトレーニング旅
※この記事は、2019年1月に公開したものを、2020年9月に編集しなおしたものです。こんにちは!たびりん編集部です。寒さも本格的になってきた時期、皆さん冬のライドはどうされていますか?今回はそんな寒い時期の大阪府/金...

1 . 第二京阪から清滝峠へ

大阪市内からもアクセスしやすい第二京阪までは中央環状線を利用します。中央環状線は歩道に自転車道が整備されており、親子連れでも安心して走行できます。
ただし、自転車が多く、あまりルールも守られていないので十分注意して走行してくださいね。

中央環状線

そして、第二京阪と交差する花博記念公園口交差点は、こんな感じです。車線数多しです。

花博記念公園口交差点

交差点には、自転車用の横断通路もあります。

花博記念公園口交差点の自転車用の横断通路

登っていくとこんな感じで、どちらの方面にも行くことができます。

花博記念公園口交差点の自転車用の横断通路を登ると

そして、第二京阪道路の側道には、自転車道が整備されています。交差点での動線が複雑な箇所はありますが、それ以外は比較的走りやすいです。嵐山などの京都方面へのアクセスにも便利ですよ。

第二京阪道路の自転車道を活用した北河内サイクルラインのご紹介はこちら。

北河内サイクルライン

一部、交通量の多い国道163 号を経由して、中野ランプ北交差点に到着です。国道163 号は交通量が多いので、岡部川や清滝川の河川沿いを利用すると安全です。

中野ランプ北交差点

さあ、ここからヒルクライムの始まりです。清滝峠は、斜度が他の峠に比べ緩やかで、距離も4km 弱と短いので初心者の方も何とか登ることができます。

清滝峠ヒルクライム開始

清滝峠ヒルクライム②

2. 清滝峠から淀川へ

清滝峠から淀川へは国道168 号を経由しますが、こちらも交通量が多いので、旧道がある区間はこちらを利用するのがおススメです。途中、こんな田園風景も楽しめます。

清滝峠から淀川へ(旧道)

途中、磐船神社を通過しますが、磐船神社は、高さ12m、幅12m の船形の巨岩「天磐船(あめのいわふね)」をご神体とする神社で、言い伝えによると、物部氏の祖神とも言われる饒速日命が磐船に乗って降臨され、磐船がある場所は神が降臨した聖域であるといわれています。近くに磐船の滝もあるので寄ってみてはいかがでしょうか。

磐船神社

磐船神社(交野市):https://osaka-info.jp/page/iwafunejinja

 

3. カフェ「おじいさんの古時計」でひと休み

磐船神社のすぐ近くにあるカフェ「おじいさんの古時計」でひと休み&ランチタイムです。
店内にはところ狭しと古時計がかけられており、ライブもやっているそうです。タレントさんの色紙もたくさんあったので、運がよければ誰かに会えるかもですよ。

おじいさんの古時計(外観)

おじいさんの古時計(内観)

そして、おススメは、このキーマカレーのようでして、まわりのお客さんの多くがこのキーマカレーをオーダーしていました。

おじいさんの古時計(キーマカレー)

おじいさんの古時計:http://www.gf-clock.com/

 

お腹も満たされたところで、淀川に向かいます。
途中、「星の里いわふね(交野市立いわふね自然の森スポーツ・文化センター)」を通過しますが、この日は鯉のぼりが出ていました。キャンプやBBQ もできるようなので、家族で来てみるのもおススメです。

星の里いわふね(交野市立いわふね自然の森スポーツ・文化センター)①

星の里いわふね(交野市立いわふね自然の森スポーツ・文化センター)②

星の里いわふね(交野市立いわふね自然の森スポーツ・文化センター):http://k-hoshinosato.jp/

 

4. 淀川を経由して大阪城公園へ

国道168 号を北上し、枚方市駅を通過すれば、関西医科大学付属病院近くの休憩スペースに到着です。
この休憩スペースにはサイクリストが多く集まっており、集合場所にするのもいいですね。

関西医科大学付属病院近くの休憩スペース

この日は、初夏の陽気が気持ちよく、河川敷は家族連れで賑わっています。

淀川(河川敷)

また、河口に近づくにつれて、釣り人も多くなりますので、走行には十分注意してください。

淀川(河川敷)②

大阪城公園

淀川大堰から大川を経由すれば、大阪城公園に到着です。
大阪城公園もすごい人で賑わっていました。ランナーやインバウンドの観光客、散策している人も多いので、走行には十分に注意してくださいね。

大阪城

 

5. まとめ

さて、いかがでしたでしょうか?
大阪近郊には素敵なサイクリングコースがたくさんあります。これらをつなぎ合わせてお気に入りのサイクリングルートを探してみるのも楽しいと思います。ぜひ、自慢の自転車を整備して、あなたもサイクリングに出かてみてください!

【本日のサイクリングルートはこちらから】

Cycle Route 5682742 – via Bikemap.net – Open Route in Bikemap App

(執筆:n.k)

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