【2023年版】30万円以下で買えるおすすめのロードバイク8選!
アウトドアシーズン真っ盛りということで外出する機会が増えており、なかには運動不足を解消しようと、スポーツバイクに乗って出かけることを考えている人もいるはずです。
そこでスポーツバイクを扱う人気の自転車メーカー8ブランドから、初心者にはちょっぴり背伸びをした価格帯となる、30万円以下で買えるロードバイク8台を紹介しましょう。
「おこづかいも少ないし、30万円なんて無理!」という人もいるでしょうが、10万円台前半のロードバイクもありますからご安心ください。と、その前に、近年のロードバイクの動向をおさらいしておきましょう。
※参考価格は記事掲載時点の税込価格となります。
目次
ロードバイクの価格はうなぎのぼり
スポーツバイクに限らず、自転車の生産は多くを海外に依存しています。
そのため原材料費や日本まで運ぶ運送費の高騰、さらに為替変動(円安)などの影響を受け、ロードバイクの価格はうなぎのぼりとなっています。
2020年頃まではカーボンフレームにシマノの中級コンポーネント「105」(R7000シリーズ※11速+機械式変速)を装着したモデルでも30万円以下が当たり前でしたが、リムブレーキからディスクブレーキへの移行に加え、2022年に105が12速+ワイヤレス電動変速のR7100シリーズへとフルモデルチェンジしたことに伴って価格が約2倍(21万2947円)となったため、30万円以下の完成車への装着が見込めなくなりました。
多段化ばかりに目を奪われないように
とはいえR7000シリーズの105も継続販売されており、おすすめのロードバイクの中にはこちらを装着したモデルもあります。
12速+ワイヤレス電動変速は魅力的ながらも、12速化にはチェーンの耐久性が低下するといったデメリットもあります。
また、多段化(12速化)の目的は隣り合うギヤの歯数差を減らすところにあるのですが、競技で使うのでなければ多段化の必要性は薄れます。同じシマノ製コンポでもティアグラ(10速)やソラ(9速)、クラリス(8速)なら価格もこなれており、それがホイールやタイヤなど他のパーツのグレードを上げる結果にも結びついています。
リムブレーキとディスクブレーキは一長一短
ロードバイクのブレーキはリムとディスクに大別され、制動力に優れたディスクブレーキが増えつつあるものの、重量とメンテナンスのしやすさの点でリムブレーキに一日の長があります。「握力が弱いので下り坂が不安」「天候に左右されない安定した制動力が必要」という人はディスクを、「少しでも軽いモデルを」「メンテナンスは楽なほうが」という人はリムを選ぶといいでしょう。
カーボンフレームにこだわらずとも
前述したように以前は30万円以下でもカーボンフレームが当たり前でしたが、紹介するモデルは全てアルミ製やスチール(クロモリ)製のフレームです。
“アルミ=硬い”というイメージが浸透しているものの、それは過去の話です。今はハイドロフォーミング加工による複雑に成型されたフレームが主流で、強度が必要な部分は太く、柔軟性が必要な部分は細くするなど、両方の特性を併せ持つフレームとなっています。
スチールは重量面では不利でありながらも耐久性に優れ、特有の“しなり”により疲れにくいといった特徴を有しています。
CANNONDALE(キャノンデール)
ブランドの特徴については、以下を参照してください。
Synapse 3
バランスの取れたポジション、そして軽さと滑らかな走りを提供するフルカーボンフォークの搭載により、乗る人に自信を与える安定したハンドリングがもたらされています。
タイヤは悪路の走行にも余裕たっぷりな35mm幅まで対応。フレームの各所にボトルやキャリヤなどを取り付けるネジ穴が設けられ、グラベルライドやキャンプツーリングも楽しめます。
初めてのロードバイクを探している人や長距離の通勤をする人におすすめの万能ロードバイクです。
モデル | Synapse 3(シナプス3) |
フレームサイズ | 48/51/54 |
カラー | ラグナイエロー、スモークブラック |
参考価格 | 16万円 |
URL | https://www.cannondale.com/ja-jp/bikes/road/endurance/synapse/synapse-3 |
GIANT(ジャイアント)
ブランドの特徴については、以下を参照してください。
CONTEND AR 1
軽量のアルミフレームに幅広(700×32C)のタイヤ、油圧ディスクブレーキとワイドなギヤ比(11-34T)を特徴とするシマノ・105を装着。38mm幅のタイヤまで使用できるため、グラベルロードに匹敵する路面対応力を発揮します。
カーボンフォークとD型断面のカーボンシートポストの組み合わせが、アップライトな乗車姿勢のフレームと相まって、快適性とともにアルミロードとしては破格の快走性能を実現。ロングライドから日本一周まであらゆるシーンに対応します。
モデル | CONTEND AR 1(コンテンドAR 1) |
フレームサイズ | 410(XS)/445(S)/480(M)/515(ML)mm |
カラー | ブラック |
参考価格 | 29万7,000円 |
URL | https://www.giant.co.jp/giant23/bike_datail.php?p_id=00000026 |
ANCHOR(アンカー)
ブランドの特徴については、以下を参照してください。
RL6D 105MODEL
全体の剛性バランスを最適化するという、ハイエンドクラスの設計思想(プロフォーマット)を受け継いだアルミフレームに、軽いタッチで安定したブレーキングができる油圧ディスクブレーキを採用。
雨天時でも安心できる、高い制動力を手に入れたモデルとなっています。頑丈なアルミフレームはダウンチューブ下面にもネジ穴を備えており、グラベルライドやバイクパッキングスタイルでのツーリングの際に重宝します。
モデル | RL6D 105MODEL(RL6D 105モデル) |
フレームサイズ | 420/450/480/510/540mm |
カラー | キャニオンオレンジ、オーシャンネイビー、フォレストカーキ |
参考価格 | 25万3,000円 |
URL | https://www.bscycle.co.jp/anchor/bikes/rl6d/ |
MERIDA(メリダ)
ブランドの特徴については、以下を参照してください。
SCULTURA 400
カーボンフォークに油圧ディスクブレーキ仕様のシマノ・105を搭載した、シチュエーションを問わず活躍できる高コストパフォーマンスモデルです。
台湾にある本社工場で作られるアルミフレームはチューブ内に3段階の厚みを持たせ、剛性と軽さを高い次元で両立させています。
また、フレームの溶接を熟練の職人が行うことで美しい外観と溶接強度を両立。50年の歴史を有する同社ならではのこだわりが感じられる一台となっています。
サイズラインナップも充実し、多くの人がロードバイクに乗る楽しさを実感。ロングライドやレースから通勤・通学まで、活躍するシーンが幅広い点も見逃せません。
モデル | SCULTURA 400(スクルトゥーラ400) |
フレームサイズ | 410(3S)/440(XXS)/470(XS)/500(S)/520(SM)/540(ML)/560(L)mm |
カラー | シルクブラック、ティールブルー |
参考価格 | 29万1,500円 |
URL | https://www.merida.jp/lineup/road_bike/scultura_400.html |
KhodaaBloom(コーダーブルーム)
ブランドの特徴については、以下を参照してください。
FARNA TIAGRA
初めてのロードバイクにふさわしい手頃な価格のモデルながら、街乗りからサイクリングまで過不足なく対応するシマノ・ティアグラの搭載により、乗り慣れてからも満足が持続します。
しかも安全に直結するブレーキだけは、ワンランク上の105としている点にも注目。溶接部の凹凸を手作業で研磨する加工が施されたアルミフレームは、レーシングモデルのストラウスシリーズに比べ、リヤセンターを縮める一方でフロントセンターを長めに保つことで、優れた加速と直進安定性を両立しています。
快適なペースを保って長距離を走るエンデュランスロードとして、最適な一台といえましょう。
モデル | FARNA TIAGRA(ファーナ ティアグラ) |
フレームサイズ | 430(S)/465(M)/500(L)mm |
カラー | マットレッド、マットガンメタル |
参考価格 | 14万6,300円 |
URL | https://khodaa-bloom.com/bikes/farna/farna_tiagra/ |
NESTO(ネスト)
ブランドの特徴については、以下を参照してください。
FALAD PRO
2重の溶接と手作業による研磨で、溶接部の急激な肉厚変化を除去したアルミフレームは上位モデルと同じもの。
加えてリヤ部のパイプを扁平加工して快適性を向上させる振動吸収機構や、ヘッドの剛性を高めてコーナリング性能を向上させる上下異径ヘッドといった技術も惜しみなく投入された一台です。
ブランドのアンバサダーを務めるお笑い芸人、石井ミカンさんも愛用する初めてのロードバイクにふさわしいモデルながらも、キビキビと走るフレームを気に入った学生がレースに使う例も見られます。
量販店やホームセンターでの取り扱いもあって手に入れやすいという、隠れた利点も有しています。カーボンフォークとシマノ・クラリスの採用により、タウンユース以上のフィットネス用途で力を発揮します。
モデル | FALAD PRO(ファラド プロ) |
フレームサイズ | 430(S)/465(M)/500(L)mm |
カラー | マットブラック |
参考価格 | 12万1,000円 |
URL | https://nestobikes.com/products/falad_pro-d/ |
GIOS(ジオス)
ブランドの特徴については、以下を参照してください。
23 FELLEO
コロンバス社がジオスのために用意したクロモリチューブ、そして同社のフルカーボンフォークの採用によってしなりのある乗り心地と伸びのある走行感が生み出され、扱いやすいリムブレーキも含めてロングライドではその魅力が存分に発揮されます。
パーツは全て信頼のシマノ製、しかもコンポは11速の105ということで、走行性能は申し分ありません。
30万円オーバーとなるものの、究極のアルミホイールと評されるマビック・キシリウムを装着したモデルも用意されています。
モデル | 23 FELLEO(23フェレオ) |
フレームサイズ | 480/500/520/540mm |
カラー | ジオスブルー |
参考価格 | 23万1,000円(R7000完成車)、34万1,000円(マビック・キシリウム完成車) |
URL | https://www.job-cycles.com/gios/collection/detail1.php?23-FELLEO-10 |
BASSO(バッソ)
ブランドの特徴については、以下を参照してください。
23 MONZA
ジオスの23フェレオと同様にシマノ・105をフルで装備しています。
異なるのはフレーム。このモデルは軽量のトリプルバテッドチューブを丁寧に溶接したうえで凹凸を研磨加工したアルミフレームとなります。
上下異径のヘッドやカーボンフォークの採用によってロードバイクに求められるダイレクト感と安定感を併せ持つことで、ヒルクライムに好適なロードバイクになったわけです。
なお、こちらも30万円オーバーとなるものの、究極のアルミホイールと評されるマビック・キシリウムを装着したモデルが用意されています。
モデル | 23 MONZA(23モンツァ) |
フレームサイズ | 450/480/510/530/560mm |
カラー | ブラックブルー、ブラックフルオオレンジ |
参考価格 | 20万7,900円(R7000完成車)、31万7,900円(マビック・キシリウム完成車) |
URL | https://www.job-cycles.com/basso/collection/detail2.php?23-MONZA-6 |
まとめ
ママチャリと比べれば高価であるロードバイクも、長く乗り続ければ相対的なコストは下がります。ロードバイクのフレームやパーツは、過酷な使用に耐えることも考慮されているため、必要なメンテナンスをすれば自然と長く乗り続けることができます。
後になって振り返れば、「いい買い物をしたな」と思うこと請け合い。お気に入りの一台を手に入れるため、コストと時間を惜しまないよう心がけてください。
執筆:澤田 裕