マウンテンバイク(トレイルライド)でのオススメ装備をご紹介!万全の用意で安全なライドを
舗装されていない林道や山中を走るマウンテンバイクで、大自然の中を走るトレイルライドでは、街中をサイクリングする時とは違った装備が必要となります。今回はトレイルライドの際に気をつける事や必要な装備をご紹介します。
目次
マウンテンバイクやトレイルライドで気をつける事
トレイルライドとは、マウンテンバイクを用いて山道や林道といったオフロード(舗装されていない道路)を走行するアクティビティです。大自然の中を自転車で走る爽快感が魅力です。しかし、大自然の中を走行するため、通常のサイクリングにはない注意点があります。
怪我のリスク
トレイルライドでは、凸凹な未舗装路を走るため、転倒のリスクがあることを念頭におきましょう。手や肘、膝などに擦り傷ができたりこれら部位が打撲したりする可能性があるため、グローブやプロテクターは必須となっています。また、枝葉がコース上にはみ出すように伸びている場合もあります。引っかかってケガをしないように皮膚を守る服装を心がけましょう。
山の生き物
トレイルライドは山の中で行います。そのため、熊や猪などの野生動物と遭遇してしまう可能性があります。熊鈴や撃退スプレー等の対策グッズを用意しておきましょう。また、スズメバチや虻などの虫が多いのも山ならではの特徴です。黒色のウェアや露出の多いウェアを避けるなどの対策が必要です。
現在地の把握
山中では電波が弱く、スマートフォンの地図アプリが使えない事もあります。紙地図やコンパスといった道具を用意する他に、事前に走行コースを確認し、入念にシュミレーションしてから走行しましょう。
体温の調整
山では急な気温の変化が起こりやすいため、体温調整が必要になる場面が多いといえます。熱中症や低体温症といった症状を予防するために、速乾性の高いインナーやウィンドブレーカーなどのアウターを活用し、体温をコントロールしましょう。また、脱水やエネルギー切れを防ぐためにこまめな水分補給や栄養摂取を心がけましょう。
トレイルライドで必要な装備
ここからはトレイルライドに必要な装備について紹介します。短時間のトレイルを楽しみたい方や、専用コースを走行する方は、以下の基本的な装備をまずは用意しましょう。
服装
トレイルライドは山で行うため、天候や気温によって服装を適宜調整する必要があります。吸汗と速乾性に優れたインナーの上に、保温性の高いウェアを着用しましょう。風や雨、寒さの対策としてアウターも持参しておくと安心です。またパンツはストレッチ性が高く、動きやすいものを選ぶとペダリングの邪魔にならず、快適なライドを楽しめるでしょう。
ヘルメット(トレイルライド用)
トレイルライドを行う際は、トレイルライド用のヘルメットを装着しましょう。一般的なサイクルヘルメットと比べ、後頭部を覆うパーツや顔面を守るバイザーがついているのが特徴です。また下り坂を基調とする、激しいダウンヒルを行う方はフルフェイスタイプのものを使用しましょう。なお、いずれのヘルメットでも、大きな事故を予防する為にも、自身の頭にフィットしたヘルメットを必ず着用しましょう。
グローブ
トレイルライドを行う際には、耐久性の高いグローブを装着しましょう。冬の防寒対策になるだけでなく、転倒時には枝や岩から手を保護してくれます。中にはより強固なプロテクター機能を備えているものもあるため、動きやすさなども重視した上で選ぶのがおすすめです。
シューズ
靴底が凸凹したトレッキングシューズのような靴はペダルを漕ぐ際に滑りやすく、不向きです。そこでトレイルライドの際に使用するシューズはフラットで厚い靴底(なるべくラバーソールになっているもの)のシューズを選ぶのがおすすめです。またメーカーによってはマウンテンバイク用のビンディングシューズも販売されています。歩きやすく、そしてペダルをしっかりと捉えることができるため、悪走路の中でもより安定した走行が可能になります。
プロテクター
ケガが不安な方、もしくは本格的なトレイルライドを楽しむ方はプロテクターの装着も視野に入れましょう。実際に各種マウンテンバイクでのイベントや大会でも装着が推奨されています。主に肘や膝に装着することでケガを防いでくれます。ただしプロテクターは自分のサイズに合ったものでなければ外れやすくなります。そのため、商品を選ぶ際は実際に手に取って選ぶのがおすすめです。
バックパック
トレイルライドでは走行中においてバランスを取ることが重要になるため、軽量なバックパックを用意しましょう。走行距離やコースに応じて5~15リットル程度の物から選択すると良いでしょう。
ハイドレーション(水分)
水分を摂取することはスポーツを行う上で不可欠です。しかし、トレイルライド中は手が汚れてしまったり、ドリンクボトルに泥がはねてしまったりすることがあります。そこでおすすめなのがハイドレーションです。手を使わずにバルブをくわえることで水分補給ができるアイテムで、バックパックに装備して携帯することができます。
アイウェア
アイウェアは、トレイルライドの必需品です。枝や虫、砂利などから顔や目を保護してくれます。また夏場などは山中で浴びる強い紫外線から目を守ってくれる役割も担ってくれます。
ライト
山中でのサイクリングは、日中でも周囲が薄暗くなっています。
そのため、ライトは広い範囲を照らせるものがおすすめです。
パンク修理キット等の工具
マウンテンバイクで走行するとはいえ、トレイルライドでは舗装されていないオフロードを走るため、パンクをする可能性が高いです。
替えチューブやタイヤレバー、携帯ポンプを用意しておくことで、パンクが起きても対処ができます。
また、道中でも車体にトラブルが発生する可能性もあります。
そこで様々な種類のレンチがついているマルチツールを携帯していれば山中でも調整や修理が行えるようになります。
栄養補給食
自転車はエネルギーを多く消費するスポーツです。ですが、トレイルライド時の山中にはコンビニや自動販売機がほとんどありません。
そのため、手軽に糖質やアミノ酸を摂取できる栄養補給食は携帯しておきましょう。
おすすめの栄養補給食はこちらの記事をご覧ください。
より本格的なトレイルライドを行う際に必要な道具
長時間にわたるトレイルライドや本格的なオフロード走行を行う場合は、登山のような装備が必要となります。以下のアイテムを必ず用意して望みましょう。
救急セット
テーピングや絆創膏、消毒液といった軽量な救急セットは必ず用意しましょう。草木や枝、岩等が道にあふれているトレイルライドでは、初心者上級者を問わず、ケガのリスクがあります。擦り傷や切り傷といった軽度なケガに対しては自分で対応出来るようにしましょう。
虫よけ
前述した通り、山中には虫が多く生息しているため、蜂や虻といった害虫にも気をつけなければいけません。虫よけスプレーやハッカ油などの虫対策用品を準備しましょう。スプレータイプの防虫剤などは時間が経過すると効果が薄れる為、携帯してこまめに使用すると良いでしょう。
熊よけ
熊や猪といった野生動物と遭遇しない為に熊鈴は用意しましょう。自転車用のベルで代用することも可能です。
もし遭遇してしまった時のために、撃退用スプレーも所持しておくと良いでしょう。
身分証明証
最悪の事態を想定して、身分証明証を持参しておきましょう。病院や救急サービスを利用する際に必要になります。
また、身元や住所の確認にも役立ちます。
遭難対策グッズ
知らない林道を走る場合や、予定と違うコースを走る場合には、地図やGPS機器、コンパスやエマージェンシーブランケット等を用意しておきましょう。
遭難対策以外にも、行く先の地形を確認したり帰り道の距離を確認したりする際に役立ちます。
万全の準備をしてトレイルライドを楽しもう
トレイルライドは大自然の中をマウンテンバイクで走行する爽快感が魅力のアクティビティです。
大自然を相手にするため、事前の準備および万が一に備える心構えが大切になります。
この記事を参考に、ぜひ楽しく安全なトレイルライドを行ってください。
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執筆:TABIRIN事務局f