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【アルゼンチン】南米の秘湯を探し、暴風の中ベレン渓谷を走る!〜ベレンへの道 3〜

【秘境温泉】オフロードを走り、川越えしなければたどり着かない、南米の秘境温泉を目指します!

2年以上も温泉に入っていない僕は、もうカラカラです!

果たして、アルゼンチンの幻の温泉を探し出し、疲れを癒すことができるのでしょうか!?

今回も素敵な出会いがありました。この方たちとの出会いは後ほど!

カファヤテの町を出発し、3日間かけて、約260kmの距離にあるカタマルカ州<ベレンの町>を目指しています。

初日:ベレンへの道 1

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2日目:ベレンへの道 2

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起床

5:40起床。昨夜は、ナシミエント警察署の庭でキャンプをさせてもらっていました。

朝方寒くなりましたが、静かなところで眠れました。

▲日が登って岩肌を照らし、綺麗です。まだ月が見えています。
▲テントの片付け完了。

昨日キャンプの許可をくれた警察官に、出発の報告をしようと扉を叩いてみましたが、出てこないのでまだ寝ているのでしょう。

南米の人たちはのんびりと生活していますね。僕はそんな、ゆったりと和かに生きるこの国の人たちが好きです。ということで出発です!

▲7時出発。まだ月が出ています。
▲思っていた以上の下り道を進み、橋に到着。
▲橋を越えます。朝日と山並みのコントラストも綺麗です。
▲朝はやはり気持ちがいいですね。
▲一つ峠を越えると、木の雰囲気が変わりました。針葉樹林のような背の高い木が生えています。

ワルフィン(Hualfin)

▲7:40ワルフィンの入り口に到着。町中へは3Kmほど入らなければならないのでスルーします。

思ったより下りで、30分で14kmも来れたので昨日迷わずに来ていれば、暗くなるまでについていましたね。

少し休憩。ピーナッツを食べ、10分ほどで出発します。少し進んだところから、温泉に続く道へ入ります。

▲また峠を一つ超えて、温泉へと続く道の入り口に到着。
▲ここからは砂利道を進みます。登山道のような道を想像していましたが、意外と車でも行ける感じです。この道を進めば、秘湯があるはず!
▲いったん降りて、川へ出ました。川が乾いているので、そのまま川を渡り進みます。

道無き道を進みます!!

秘湯 ワルフィン温泉

▲9:10 温泉のあるキャンピング場へ到着。
▲もっと自然の中にあるかと思っていましたが、かなり整備されていました。

秘湯を満喫

▲川のそばの露天風呂を想像していましたが、家族風呂でした。このようなお風呂が4つ程ありました。綺麗に掃除されています。

早速お湯で体を流し、入ってみます。38度程で、かなりぬるめですが、グアテマラ以来の温泉は超絶に気持ちが良かったです。

朝ごはん

お風呂から上がり、タッパに入った朝ごはんを食べますが、同じものをが続いているので少し、ひもじくなってきました。町へ着いたら、美味しいものが食べたい!!

出発の準備をしていると、カップルのサイクリストと遭遇。ベレンに住んでいるらしく、今日はサイクリングにやってきたそうです。

▲ランチ用に持ってきていた、サンドイッチを分けてくれました。
▲牛肉、ハム、卵にトマトなど、具沢山でとても美味でした。
▲温泉地を出て、戻ります。行きは、川を進みましたが、帰りは橋を渡ってみます。
▲からからですが、雨季には水が溢れていることでしょう。

再びルータ40へ

▲カップルのサイクリストと一緒に進みます。すでに風が強くなってきましたが、下りなので軽快に進みます。
▲久々に立派な看板を見ました。ベレンまで48km!もう少しです!
▲この岩肌の中からオウムの鳴き声が。住んでいるのでしょうか。
▲干からびた大きな川を渡り、

サン・フェルナンド

▲サン・フェルナンドに到着。一緒に走ってきた、アリエルとジャニナとはここでお別れです。
▲再びルータ 40に出てきました。そして、めちゃくちゃ向かい風が強い!下りなのに、頑張って漕がないといけません。

▲狐がいました。強烈な向かい風の中、癒されます。

一昨日サンタマリアに着いた際、天気予報を見ると、今日は強風マークになっていたので、通常よりも強風のようです。一生懸命漕いでも時速7kmほどしか出ません。泣きそうです。

それから休憩場所もなく、パワーが足りないので、立ったままクッキー、ピーナッツを食べます。いつこの強風エリアは終わるのか。

バス停で休憩

▲14:00 やっとのことで、風を避けて休むことができるバス停に到着。

しかし、バス停の中でさえ、トイレをしている人がいるようで、とても臭い。。。

2時間休みなしで、やっと見つけた休憩場所が。。。

それでも我慢して、最後のタッパー保存ご飯を食べきります。

▲サルタにいたときに友人からもらい、食べるのを楽しみにしていた高級そうなナッツバーを食べて、元気を出します。30分休憩して出発。最後の水も飲み干しました。水も食べ物もゼロです。早くベレンに着きたい!

ベレン渓谷

▲ケブラーダの中をアップダウンを繰り返しながら進みます。風がだいぶ収まっているので、ありがたい。。
▲綺麗な渓谷

ベレンに到着

▲16:00 ベレンの町に入りました。
▲14:00には着くと思っていましたが、やはり今日も向かい風に苦戦を強いられました。

目的地のカウチサーフィン(旅人が現地で泊めてもらえる家庭を探せるAPP)のホスト、アレハンドラの家を5ブロックほど行き過ぎてしまい、今日も上り道を引き返し。。

目的地に到着

▲16:30アレハンドラの家に到着。

立派な家でした。アレハンドラと彼氏のマルティンが出迎えてくれました。まずは水を飲ませてもらい、荷を解きます。

少し話をしてシャワーを浴び、その後3人で軽食をとりました。

ベレンの町を散策

プラザ

▲暗くなる頃にマルティンと車でベレンの町を少し散策しました。セントロ、プラザでは、スピーカーが準備されていました。何か催し物があるようです。南米では、毎週末がお祭りのように賑わい、人々は楽しそうに集います。

ロンドレス橋(Puente Londres)

▲名物のロンドレス橋を見に行きました。ビルヘン(マリア像)が中に入っています。

街を散策後、かなり疲れていたので家に帰って、ベッドで休憩させてもらいました。

夜ご飯

▲23:00アレハンドラが、炭火で手作りピザを作ってくれました。
▲炭火のオーブンです。

手作りピザを堪能

▲オリーブとチーズをいただき、
▲ピザが出来上がりました。一つは、ルッコラと、生ハム。店で食べるものよりも断然美味しかったです。

もう一つは、コーンのピザ。どちらもめちゃくちゃ美味しくて、驚きました。具もたっぷりで高級ピザです。炭火で焼いているので、さらに美味しいのでしょうか。

▲焼き上がりのピザは庭で食べます。二人ともとても優しい人でした。ビールもいただき、3日間の旅のご褒美でした。

 

就寝

1:00 ベッドで就寝。美味しいものを食べて、安全な場所で眠れる以上の幸せはありません。

2年以上ぶりに温泉にも入れて、とても良い日でした。

まとめ

3日間で270km 走り、無事ベレンにたどり着くことができました。

初日は<カファヤテの町>を出発し、サンタマリアの町で素敵な家族にお世話になり、2日目は106km走りきり、警察署の庭でキャンプ。

最終日は温泉に浸かり、しばしの疲れを癒し、強風に苦戦しながらもベレンに到着。

アレハンドラとマルティンの家で、美味しいピザとビールで楽しい夜を過ごさせてもらいました。

ベレンでは数日間、観光をしながら休養し、また出発の準備を整えたいと思います!

では、また次回をお楽しみに!!

走行マップ

走行距離

Nacimientos ~ Belen

83km

▼Hiro インタビュー記事

*旅をサポート頂ける企業、または個人の方を募集中です。特にアウトドア・自転車・カメラメーカー等の企業の方、ご興味あれば、ご連絡ください。

Hiro(津田幸洋 ツダユキヒロ)
自転車旅人。2014 年に日本を立ち、自転車で旅を続けています。オーストラリア、ニュージーランドを経て、アメリカ大陸横断中、COVID-19による、世界パンデミックにより足止めとなり、2021年7月現在は、アルゼンチンに滞在しています。人との出会い、美しい自然、野生動物を探す旅を近日再開を予定しており、旅とともに、訪れた場所の都市情報、見どころ、自転車に関する情報、エッセイ等をTABIRINにて発信していきますので、よろしくお願いいたします。インスタグラム  https://www.instagram.com/yukihirotsuda/
津田幸洋

 

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