ルートラボで見るジロ・デ・イタリア2018 第13ステージコース紹介
ジロ・デ・イタリア2018の第13ステージのコースのルートラボと通過する街にスポットライトをあててご紹介します。
第13ステージ(5/18)のコース概要
ジロ・デ・イタリアの第13ステージのコースの概要は次のとおりです。
- フェラーラ〜ネルヴェーザ・デッラ・バッターリア 180km
ステージ13
第13ステージは、昨日のステージに続きフラットコースです。いよいよ舞台は南イタリアから北イタリアへ。選手たちはポー川がつくりだした平原を北上していきます。
いくつかの都市部を通過するため、ロータリーや交通島、スピードバンプなどの障害物が待ち構えます。
その後、残り30km地点で一旦フィニッシュラインを通過。ゴール20km手前にある4級山岳モンテッロがこの日、唯一の峠です。
残り5kmの鋭角コーナーをクリアするとあとはフィニッシュ地点を残すのみです。
第13ステージのbikemap
第13ステージのコースをbikemapにて作成しましたので、以下よりご覧ください。
コースの距離は185km(パレード区間含み)、獲得標高は513m。昨日のコ―スよりもフラットなコース設定です。
スタート地点のフェラーラってどんなところ?
フェラーラ(Ferrara)は、エミリア=ロマーニャ州にある人口約130,000人の地方都市で、イタリア随一の自転車のまちです。世界遺産登録もされています。
市民の実に30%が移動に自転車を利用しており、この割合は世界一の自転車大国オランダに匹敵するほどです。
フェラーラの見どころ情報
エステンセ城:Castello Estense
エステ家が建造し、かつて増税に反発した市民を守るための城であったエステンセ城。現在は旧市街地のシンボルとなっており、その一部は市役所として使われています。
サン・ジョルジョ大聖堂:Cattedrale di San Giorgio
12世紀に建てられたロマネスクとゴシックが混合された様式の大聖堂で、フェラーラの守護聖人サン・ジョルジョが祀られています。
ジュゼッペ ・ マッツィーニ通り:Giuseppe Mazzini street
無数のカラフルな傘がぶら下げられており、フォトジェニックなワンシーンが楽しめる街路です。
フェラーラのグルメ情報
フェラーラのグルメと言えば、この地域が発祥とされるパスタのきしめん「フェットチーネ」北イタリアでは「タリアテッレ」と呼ばれます。
エステ家に嫁いだ美しい金髪のルクレツィア・ボルジアの祝いのために、彼女の金髪のような形と色をしたパスタを作ったことが「タリアテッレ」発祥の由来と言われてます。
フェラーラの豆知識
自転車のまちフェラーラでは、「C’entro In Bici」と「Mi Muovo in Bici」と呼ばれる2種類のシェアサイクルが整備されています。 詳しくは以下の記事をご覧ください。
ゴール地点のネルヴェーザ・デッラ・バッターリアってどんなところ?
ネルヴェーザ・デッラ・バッターリア(Nervesa della Battaglia)は、ヴェネト州にある人口約7,000人の小さな街です。第一次世界大戦時に壊滅状態に陥ったものの、その後復興を遂げた街です。
ネルヴェーザ・デッラ・バッターリアの見どころ情報
モンテロ戦争祈念館:Sacrario del Montello
モンテロ戦争祈念館(Sacrario del Montello)は、 第一次世界大戦中に戦死したイタリア軍兵士を追悼する祈念施設です。
フランチェスコ・バラッカの記念碑:Monumento a Francesco Baracca
第一次世界大戦において「撃墜王」と呼ばれたイタリア空軍のエース・パイロット「フランチェスコ・バラッカ」の功績をたたえた記念碑です。
高級車フェラーリのシンボルである「跳ね馬」のマークは、もともと、フランチェスコ・バラッカの戦闘機に彼のシンボルとして付けられていたものだそうです。
ネルヴェーザ・デッラ・バッターリアのグルメ情報
この地方で外せないなグルメといえばワインですが、とりわけ発砲系の白ワイン「プロセッコ(Prosecco)」は外せないでしょう。
ネルヴェーザ・デッラ・バッターリアの豆知識
1985年にネルヴェーザで自転車ロードレースの世界選手権が行われて以来、毎年世界選手権を目指すアマチュアのための自転車ロードレースが開催されています。
ヴェネト州出身で元世界チャンピオンのアレッサンドロ・バッランや、北京オリンピック銀メダリスト(ただしドーピングにより剥奪)のダビデ・レベッリンも出場していたそうです。
【第12ステージはコチラ】
ルートラボで見るジロ・デ・イタリア2018 第12ステージコースと街々の紹介
(執筆:t.k)