【愛媛県】デジタルスタンプラリー『しまひめライド』を利用しながら松山市内の最新スポット巡り満喫!
今年に入り、TABIRINでは”サイクリングパラダイス愛媛県”の魅力発信シリーズをお届けしていますが、愛媛県の名所として忘れてはならないのが「道後温泉」ですよね。
「道後温泉本館」は、昨年の12月に約6年にわたる保存修理工事が完了しました。
第38回「にっぽんの温泉100選」にて、全国2位を獲得した名湯です。
今回はその注目の「道後温泉」を起点に松山の魅力溢れるスポットを、現在愛媛県で開催中のデジタルスタンプラリー『しまひめライド 』を利用しながら楽しめるサイクリングの旅をお届けします。
目次
約3000年の歴史を誇る日本最古といわれる道後温泉のシンボル
「道後温泉本館」
「道後温泉本館」は平成6年12月に公衆浴場で初めて国の重要文化財に指定されました。
松山市はもちろん、国の宝である本館を次世代へ大切に引き継いでいくため、平成31年1月から始まった保存修理工事はいよいよ令和6年12月に完了しました。
メインの「神の湯階下」の営業時間は6:00~23:00となっており夕方から夜は非常に混んでおりますが、早朝は比較的空いてました。
今回は先に入浴してからサイクリングをすることにしました。
ベールを脱いだ創業当時の風情を残した新しい「道後温泉本館」です。
写真右奥にあるのが明治時代に正面玄関があった神の湯本館棟。
建物のてっぺんにある振鷺閣(しんろかく)の上で羽ばたく道後温泉のシンボルの白鷺は、当時の正面玄関があった方を向いています。写真手前側の建物は皇室専用浴室「又新殿」がある又新殿・霊の湯棟となります。
「道後温泉本館」を後に「四国八十八ヶ所」巡りは如何ですか?
四国八十八ヶ所は真言宗の開祖である弘法大師・空海によって開創されたと伝えられています。
四国遍路は江戸時代中期頃より日本全国の人々が四国を訪れ弘法大師ゆかりの地を巡るようになったのですが、松山市は四国の市町村の中で四国霊場が最も多く、46番札所から53番札所まで8ヶ寺あります。
「道後温泉本館」のすぐ近くにある「第51番札所石手寺」とその先にある「第50番札所繁多寺」を訪れてみました。
「第51番札所石手寺」は、国宝や重要文化財に指定された文化財がある見ごたえ満載の札所で『ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン』で星1つを獲得しています。
参拝者だけでなく観光客からも人気があります。道後温泉から近くという好立地も魅力のひとつで、愛媛県でお遍路デビューするならこの寺から訪ねてみるのもおすすめです。
右奥にも少し見えておりますが、鎌倉時代に建てられた三重塔と室町時代の鐘楼堂の重要文化財は、あいにく保存修理中のようです。
「第50番札所繁多寺」は松山東部環状線を少し南に下った場所にあります。
寺は松山城をはじめ、松山の市街、瀬戸内海まで一望できる高台にあります。のどかな風情の境内周辺は、美しい自然の宝庫として景観樹林保護地区に指定されています。
道後温泉より松山市内中心部へ
道後温泉から沢山のスポットがある市内中心部に移動してみましょう。まずは、松山城へ向かいます。
松山城本丸は標高132mの山頂にあります。
歩いて登るのは大変なので、8合目付近まで運行している「松山城山ロープウェイ・リフト」を利用することをおすすめします。自転車置き場は、乗り場の近くにありました。
現存十二天守のなかで唯一、親藩である松平家によって建築された「松山城」は21棟の国の重要文化財を有し、城郭建築としての見どころが満載です。
市内のほとんどの場所から目にすることができる「松山城」は姫路城・和歌山城とともに、日本三大連立式平山城の一つとして数えられています。
「松山・城山ロープウェイ・リフト」を降りたところにある「えひめ愛顔の観光物産館」は、午前9時から午後6時まで営業しており、『しまひめライド 』のスポットに登録されています。
「えひめ愛顔(えがお)の観光物産館」は、県内における物産・観光情報の発信拠点です。観光情報コーナーでは、県内各地の観光名所を紹介するパンフレット等を数多く取り揃え、愛媛の観光情報を提供していて気軽に立ち寄れるスポットとなっていますので、情報収集には最適です!
現在、グレーターしまなみ・えひめ推進協議会(愛媛県、松山市、今治市、西条市、上島町等で構成)は、しまなみ海道と隣接する愛媛県側エリアにおいて、サイクリングとあわせて、自然やアクテビティ、ショッピング、美味しいグルメなどを楽しむデジタルスタンプラリー『しまひめライド』を開催中です。
QRコードを読み取って計5つ以上のスタンプを集め、合計3,000円(税込)以上の買い物をして応募すると抽選で地元の特産品などの豪華賞品が当たります。
サイクリングを楽しみながらスタンプを集めると楽しさ2倍です!詳しくは下記のサイトをご確認ください。
https://gse.cycling-ehime.com/shimahime-ride/
「えひめ愛顔(えがお)の観光物産館」は、店内のパンフレットが置いてある場所にデジタルスタンプラリー『しまひめライド』の読み取り用のQRコードが設置されていました。このバーコードを読み取るとスタンプを獲得することができます。
えひめ愛顔(えがお)の観光物産館の近くに有名な「鯛めしもとやま」があります。
宇和島風の鯛めしを存分に楽しむことができます。新鮮な鯛の刺身を特製のタレで味付けし、薬味を添えて豪快にご飯と合わせるこの一品は、一度食べたら忘れられない美味しさです。
次に訪れたいのは世界的な建築家・安藤忠雄氏が設計した「坂の上の雲ミュージアム」です。
「坂の上の雲ミュージアム」は、司馬遼太郎氏の小説『坂の上の雲』に描かれた松山出身の3人の主人公(秋山好古・真之兄弟、正岡子規)の足跡や“明治”という時代に関する展示を行っています。
小説『坂の上の雲』には、近代国家の形成期の世界や日本で起きた出来事、そのなかで生きた人びとの人生など多くの物語が描かれ、歴史好きにはたまらないお話です。場所は、「萬翠荘」のすぐ近くで、駐輪場もあります。
次に訪れるのは、「萬翠荘」です。
旧松山藩主の子孫・久松定謨伯爵が建てたフランスルネッサンス様式の洋館です。国の重要文化財に指定されており、館内では美術展や歴史的な展示が楽しめ、優雅な雰囲気に浸れます。建物自体もフォトジェニックで素敵な写真を撮るのもおすすめです。
続いて訪れたのは、JR松山駅です。
昨年の9月29日にJR松山駅周辺の線路の高架化が完成し新しい駅舎が開業しました。駅構内の天井は愛媛産のスギやヒノキで覆われ、トイレのタイルには砥部焼が使われるなど、あちこちに愛媛の玄関口らしいデザインが施されていました。
「JR松山駅」を訪れた後は、前から気になっていた『しまひめライド』の登録スポット「ワカパン」へ向かいます。
営業時間と営業日(毎日営業していない)が限られていて、腹ごなしにサイクリングすることにしました。ゆっくり走って1時間15分程かかりました。
自家製酵母をつかったフワフワのパンです。
入り口もおしゃれです。敢えてお店の写真は載せません! お店に着いたら・・・民家??という驚きからスタートします。今回は、あんパンを美味しくいただきました。
その後、来た道を戻る途中にある『しまひめライド』の登録スポット「うつぼ屋」へ向かいます。
1954年創業の老舗和菓子店で、夏目漱石の小説「坊っちゃん」にちなんだ松山市の銘菓「坊っちゃん団子」はあまりにも有名です。
抹茶風味のタルトなど品揃えも豊富で、サイクリングで疲れた身体に甘いご褒美は最適です。三つの金色は「心、和、美」を表現しています。
最後は道後温泉に戻ります
松山市内のサイクリングを満喫したら、やはり最後は道後温泉!
道後温泉駅に到着し、その前にある、坊っちゃんからくり時計に目を奪われました。
時計は道後温泉本館をモチーフにつくられており、定時になると、夏目漱石の小説「坊っちゃん」でおなじみのキャラクターが動き出し、時を告げてくれます。一人で訪れても温かい雰囲気を感じられる場所です。
気づけば辺りはすっかり暗くなってしまいました。
そして今回のサイクリングの最終目的地は『しまひめライド』の登録スポット「道後 hakuro」。
落ち着いた雰囲気の宿泊施設で、天然温泉の大浴場を備えた新しいスタイルの宿泊施設です。
シングルのお部屋が多いところもポイント。温泉で疲れた体をゆっくり休めることができます。
夜は温泉街を散策して、足湯やグルメを堪能しようと思います。
関連リンク
▼【愛媛県】しまひめライドデジタルスタンプラリー2024
https://gse.cycling-ehime.com/shimahime-ride/
▼「今治・道後はまかぜ海道【66.8km】(愛媛県の代表的な観光スポットを一気に楽しむ)」サイクリングコース(CYCLING EHIME 公式サイトより )
https://cycling-ehime.com/routes/hamakazekaido/
まとめ
「サイクリストの聖地」とも呼ばれ世界7大サイクリングロードの一つ「しまなみ海道」はあまりにも有名ですが、その愛媛県側のゲートウェイとなる松山市には日本三古湯の一つといわれる「 道後温泉」があり、そのシンボルは明治27年に建築された道後温泉本館は実に約6年にわたる保存修理工事が完了した今注目の旅行先となっております。
その魅力あふれる松山市内の各スポットを自転車で回るときの楽しみを増やすことができる「しまひめライドデジタルスタンプラリー2024」の最新スポットを含めた紹介をさせていただきました。
また、この時期に関わらずこちらの記事情報を活用され、愛媛県でのサイクリングを楽しんでいただけると幸いです。
執筆:株式会社日本旅行 松山支店