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【愛媛県】完全離島の「ゆめしま海道」はまさにサイクリングパラダイス!〈前編〉

しまなみ海道をはじめとする”サイクリングパラダイス愛媛県”の魅力発信シリーズ。今回は、愛媛県の上島町(かみじまちょう)に位置するサイクリングコース「ゆめしま海道」のサイクリングレポートをお届けします。

「ゆめしま海道」とは

「ゆめしま海道」は、「しまなみ海道」とはまた違う瀬戸内海の4つの島(愛媛県上島町の弓削島(ゆげじま)、佐島(さしま)、生名島(いきなじま)、岩城島(いわぎじま))を3つの橋で結ぶ海道のことで、2022年3月20日に生名島と岩城島を繋ぐ岩城橋が開通し4島全てが橋で繋がりました。しまなみ海道の東側に位置することから「ミニしまなみ」とも呼ばれ最近サイクリスト大注目のスポットです。

そんな「ゆめしま海道」に行くには①広島県生口島からフェリー、② 広島県因島からフェリー(または快速船)、③今治港から快速船、④広島県三原港からの高速船の4つのルートがあり、土生港中央桟橋から快速船で弓削島に渡る便もあります。1日船便合計が140便以上あります。今回は何かと便利な②因島(土生港長崎桟橋)からのアクセスで全島を回るプランを紹介させていただきます。
まずは何故「ゆめしま海道」がサイクリングパラダイスなのか。上島町の観光情報(サイクリング、スポット、食、宿、アート等)をまとめた上島町公式観光HP「瀬戸内かみじまトリップ」のサイクリングのページの以下6つの項目が全てを物語っているので是非読んでみてください。

https://www.kamijima.info/cycling/

出典:瀬戸内かみじまトリップ公式HP

「ゆめしま海道」へは因島の土生港長崎桟橋からがお勧めです

因島(土生港長崎桟橋)がお勧めの理由は、生口島(洲江港)や因島(家老渡港)にはない24時間利用可能な126台収容の「尾道市営長崎駐車場」という大きな駐車場があるため自家用車で自転車を積んでここに停めてスタートするにしても車ごと渡るにしても大変便利な場所となります。ここからゆめしま海道の生名島に渡る「生名フェリー」は早朝から23時まで運行されており、本数も多く、乗船時間は2~3分で運賃も片道70円(自転車60円)と安くておすすめです。

また、上島町には町外から自転車で来られる方の自転車分の船代が無料になる、お得な『サイクルフリー制度』があります。上島町に渡る5つの航路で利用できますので是非ご利用をご検討ください。(上記上島町公式観光HP「瀬戸内かみじまトリップ」のサイクリングのページにも詳しく記載があります。)

出典:瀬戸内かみじまトリップ公式HP

各港や船内にも『サイクルフリー券』がございますので当日でも大丈夫です。必要事項を記入して、運賃支払い時に渡すだけで自転車料金は無料になります。

船の乗り降りには海の掟(おきて)が存在します。出るものが先、つまり下船が優先なのです。クルマの下船が終わったらすみやかに係員の指示に従って自転車は進行方向左側の白線の内側に停めましょう。

広島県因島の長崎桟橋を出航して愛媛県生名島の立石港までの距離はたったの300mほどなのでわずか2~3分で到着です。左手に「祝 上島町合併20周年」の幟がありますが、上島町は平成16(2004)年10月1日、旧弓削町、旧生名村、旧岩城村、旧魚島村の4町村が合併しちょうど20周年を迎えました。今回は岩城小学校グラウンドにおいて行われた上島町合併20周年記念イベント「ゆめしまフェスタ2024」に合わせてサイクリングしました。

生名島「立石港」から「生名橋」を超えて「佐島」へ

立石港に到着すると目の前に生名島の海の玄関ともいえる立石港を管理する生名立石港務所があります。

中には生名フェリーのチケットを取り扱う切符売り場や上島町レンタサイクルのターミナルも併設されていて、現在愛媛県で開催中の『SHIMAHIMERIDE しまなみ海道×えひめ デジタルスタンプラリー 』の看板を見つけました。現在愛媛県の松山市、今治市、西条市、上島町では自然やアクテビティ、ショッピングに美味しいグルメを楽しみながらサイクリングができるデジタルスタンプラリー”しまひめライド“を開催中です。

上島町はレンタサイクルも充実して独自のレンタサイクルの仕組みが整備されています。弓削島・生名島・岩城島・魚島のレンタサイクルターミナルで自転車を借りて、エリア内の他のターミナルで乗り捨ても可能。但し、しまなみ海道のレンタサイクルとは連動していないので注意が必要です。

計5つ以上のスタンプを獲得しておひとり合計3,000円(税込)以上のレシートを集めて応募をすると、抽選で愛媛の名産品が当たります。
詳しくは下記をご確認ください。

https://gse.cycling-ehime.com/shimahime-ride/

ここからまずは生名橋を目指しますが、途中のコンビニエンスストアの「ポプラ 生名店」もデジタルスタンプのスポットとなっていますので飲料水や軽食の買い物に重宝します。

海沿いの素敵な道を走ると隣の佐島に渡る「生名橋」が見えてきました。

生名橋は、生名島と佐島を結ぶ橋長515mの斜張橋でゆめしま3橋では2番目に建設され2011年に完成しました。
見ての通り生名橋の高さは24.5mで比較的低い橋のためルート上に起伏が少なく、サイクリング初心者の方やレンタサイクルでも非常に走りやすいです。

上り口にある「生名橋記念公園」にはトイレ、芝生やベンチもあり、ゆっくりできます。

生名島から「生名橋」を渡って佐島に向かいますが、信号とトンネルが一つもない上に車通りも少なく、道がきれいに舗装されているゆめしま海道はとても走りやすいです。

次の佐島に上陸してすぐの所にある弓削大橋へと向かう途中にあるゆめしま海道佐島展望所にも石碑がありました。ゆめしま海道最短ルートを走るだけだと佐島は北側をほんの少し通るだけの島になります。南北に長いこの佐島にはその先端まで行った人だけが見ることができる珍スポットがありますので帰りに南端まで行く道を目指すことにして次の「弓削大橋」に向かいます。

「弓削大橋」から弓削島一周サイクリング

「弓削大橋」は橋長567mでゆめしま3橋で最初に建設し1996年に完成しました。

ここは弓削大橋がキレイで映える場所です。

橋を潜ってすぐ右に入った路地裏に美味しいピザがいただける「ふじた住設給食部 いっ福」さんというお店があります。ここも「しまひめライドデジタルスタンプラリー2024」のスポットの一つです。

その先の「上島町役場弓削総合支所」には‘ゆめとあなたをつなぐYOMESHIMA’の素敵なパネルがありますが、左から弓削島、佐島、生名島その向こうが岩城島です。
この4島が橋で繋がっているのは素敵ですね。

更なる先には「せとうち交流館」があり

ここは上島町の交流拠点であり様々な観光案内をしており、「しまひめライドデジタルスタンプラリー2024」のスポット「弓削レンタサイクルターミナル」にもなっていて

E-BIKEを含む各種自転車のレンタルが可能です。

ここからさらに弓削島を北上し弓削島一周道路をサイクリングしましょう。でもここを右に曲がらずに少し寄り道をして

真っ直ぐ行った先にある防波堤アート「天の花」に寄ってみましょう。
「瀬戸内かみじまアートプロジェクト2019」の事業として 弓削島久司浦地区防波堤に日月 美輪さんによって描かれたものです。

北岸の弓削島一周道路の入り口は狭い上りになりますが

上りきった弓削大谷からの展望はとても素敵です。県道172号のこの道はアップダウンがありますが、それほどきつい勾配はありません。車もほとんど来ないのでとても静かです。
向こうに見える島は豊島、高井神島、魚島、江ノ島というようですね。江ノ島以外は有人島です。

備後灘を左手に見ながら弓削島中心部に戻ります。

戻ると「弓削神社」がある松原海水浴場に到着です。

近くの古い街並みをずんずん進むと、ここにも幟がありましたが「しまひめライドデジタルスタンプラリー2024」のスポットの一つモダンで明るいお好み焼き屋さん。「みちくさ」もあります。

「松原海水浴場」は平成18年度環境省「快水浴場百選」認定された白砂青松の素敵な海水浴場です。

ここから高台に上った「イングランドシーリゾート フェスパ」は今回新たに「しまひめライドデジタルスタンプラリー2024」のスポットに追加されています。

近海で獲れる新鮮な魚介をはじめ、上島町産の食材にこだわった会席料理や気軽に味わえるランチメニューアラカルトなどもありますが全室オーシャンビューの客室を有して野趣あふれる岩造りの「満天の湯」と、リゾート感あふれる「スパ・ホリズン」があり露天風呂から眺める瀬戸内海は絶景です。

「ゆめしま海道」のレポートは後編へ続く

ここまでご覧いただきありがとうございます。後編もゆめしま海道サイクリングの様子をお届けします。楽しみにお待ちください!

 

執筆:日本旅行ビジネスソリューションズ株式会社

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