【愛媛県】高速道路を走る「サイクリングしまなみ 2024」出走レポートをお届けします〈前編〉
高速道路や瀬戸内の美しい島々を舞台に行われる参加人数が3,000人を超えるサイクリングイベント、「瀬戸内しまなみ海道・国際サイクリング大会 サイクリングしまなみ 2024」、が2024年10月27日(日)に開催されました。
「サイクリングしまなみ」は2014年から2年おきに開催され、今回で5回目の開催となります(2020年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止)。大規模大会が4年に1回、規模を縮小した中規模大会がその中間に開かれています。
今回は中規模大会となり、約40~140キロの8コースに3,446人が出走して、うち外国人は台湾や米国、韓国など27の国と地域から479人が出走する盛大な大会となりました。
目次
イベント情報
・大会名:瀬戸内しまなみ海道・国際サイクリング大会 サイクリングしまなみ2024
・主催:サイクリングしまなみ2024実行委員会
共催:一般社団法人愛媛県観光物産協会、愛媛新聞社、中国新聞社
特別協力:グルメ・海の印象派ーおのみちー実行委員会、せとうちみなとマルシェ実行委員会
・開催日:2024年10月27日(日)
・コース:瀬戸内しまなみ海道及びその周辺地域/約40km~140km の全8コース
・[スタート会場]:西瀬戸自動車道今治 IC〈今治市〉、西瀬戸自動車道向島 IC〈尾道市〉
・[フィニッシュ会場]:広小路(今治市街地)〈今治市〉、向島運動公園〈尾道市〉、弓削港〈上島町〉
コースは合計8ルート
愛媛県の今治市と、広島県の尾道市を結ぶしまなみ海道。その高速道路を通行規制して行うこの大会は地元でも一大イベントです。事前に高速道路通行止めの告知をするなどして、地元が一体となって大会をサポートしています。
~大会コース一覧~
コース名称 | 内容 | 走行距離 ※( )内は高速道路走行距離 |
サイクリングレベル | |
A | IMABARI 70 | 尾道発、瀬戸内海縦断の片道コース | 尾道(向島)⇒今治〈片道〉約70km(約23㎞) | 中級者向け |
B | IKUCHIJIMA 55 | 尾道発、生口島を周遊するコース | 尾道(向島)⇔生口島〈往復〉約55㎞(約17㎞) | 初・中級者向け |
C | INNOSHIMA 70 | 尾道発、「しまなみ」と「ゆめしま」の 5つの島を巡る往復コース | 尾道(向島)⇔上島(岩城島)〈往復〉約70㎞(約17㎞) | 中級者向け |
D | COMPLETE SHIMANAMI 140 | 瀬戸内海縦断往復の最長コース | 今治⇔尾道(向島)〈往復〉約140㎞(約43㎞) | 上級者向け |
E | ONOMICHI 65 | 今治発、瀬戸内海縦断の片道コース | 今治⇒尾道(向島)〈片道〉約65㎞(約43㎞) | 中級者向け |
F | YUMESHIMA 75 | 8つの島を巡る、島三昧のコース | 今治⇒上島(弓削島)〈片道〉 約75㎞(約35㎞) 今治 IC→生口島南 IC→生口島周遊→弓削港 | 中級者向け |
G | OMISHIMA 100 | 走りごたえのあるミドルコース | 今治⇔大三島〈往復〉 約100㎞(約30㎞) | 上級者向け |
H | OSHIMA 40 | 初心者・ファミリーも楽しめるエンジョイコース | 今治⇔大島〈往復〉 約40㎞(約17㎞) | 初心者向け |
上記、40kmから140kmの全8コース。人気のあるコースはあっという間に定員に達して抽選になってしまう、参加競争倍率の高いイベントです。
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今回参加したのはA~Hの8コース中で最短の約40kmのHコース(OSHIMA40・参加定員500人)で、小学校4年生から参加可能な初心者向けの今治~大島の往復ルート。今治をスタートして、しまなみ海道で最長の来島海峡大橋を含む17kmの高速道路を走り、途中大島 BS から一般道へ降り、エイドステーション「よしうみバラ公園」を折り返し、帰りは一般道を走って再び今治へ戻ってくるコースです。
前日の受付会場「みなと交流センター(はーばりー)」
大会前日の26日(土)には今治会場(みなと交流センター はーばりー)に午前10時から午後5時 の間に受付を完了してゼッケンを受け取る必要があります。
指定されたブースにて事前に郵送された「ゼッケン引換証(自転車検査証/誓約書)」を全て記入の上手続きを完了すると、参加記念品と会場内で開催されている”せとうちみなとマルシェ”で使うことのできる「おもてなしクーポン(1,000 円分)」をもらいました。
袋の中身を確認するとゼッケンの他にパン・ジュース・ゼリー・入浴剤・今治タオルハンカチ・アルコールティッシュ・コーヒー・焼肉のたれ・塩・補助食・整備道具等多くの品々が入っていました。
会場内では自転車メーカーや観光協会の展示物販・地元マルシェ(せとうちみなとマルシェ)も行われており、クーポンを使ってアコウ(キジハタ)でダシを取ったラーメンと極生ぷりん等を食べましたが、とてもおいしいかったです。
会場内ではイベントも盛りだくさん。
ゆるキャラグリーティングではダークみきゃん・みきゃん・わたるが大集合
出展ブースPRステージの後、MAVICのタイヤパンクについてのお話を聞き、自転車関係の物販では、アウトレット品が1,000円均一で販売されるなど、大会前日から満喫できました。
いよいよ出発!高速道路を走ります
大会当日の27日(日)早朝から車で指定された駐車場へ向かい、そこから少し走ってスタート地点付近の待機場所へ向かいます。ここで100人ずつのブロックに分かれ今治 IC 前までゆっくり前進します。
周りにいる全国からの参加者との会話を楽しんでいると、あっという間にHコースのスタート時間となりました。
先頭には蘇嘉全会長や廖本煙さんなど台湾日本関係協会の皆さんと徳永繁樹今治市市長、豪州自転車団体Bicycle NSWのメリンダ会長がいました。
数日前までは大会中止の懸念すらあった天気もすっかり上々。雨は夕方まで大丈夫とのアナウンスのもと、秋の絶好のサイクリング日和でのスタートを迎えます。合図とともに料金所のゲートを抜けて高速道路を走ります!
高速道路本線を封鎖して自転車で走れることがこのイベントの醍醐味であり、走行中、立哨スタッフが「いってらっしゃーい」と声を掛けてくれたり、手を振ってくれたり、手を叩いたりして応援してくれて励みになりました。
20分ほど走り、ようやく来島海峡大橋に突入。普段は車でしか走れない道路ですが、この日ばかりは自転車の占有です。
来島海峡大橋からの眺めは最高でした。橋の境目の段差にはシートが敷いてあり、ハンドルをとられることなく、衝撃が少なくて済む配慮がされており快適に走れました。
やがて20分ほどかけて来島海峡大橋を渡り終え、シーンは海から山へと変わりスタートから17kmほどで、Hコース参加者は自動車道から一般道へ誘導されます。Hコースだけは小学校4年生から参加可能なので、沢山の親子連れが参加してほほえましい光景です。
その後一般道を少し走ると待ちに待った折り返し地点のエイドステーション「よしうみバラ公園」へ到着しました。
エイドステーション「よしうみバラ公園」
会場にはすでに大勢のサイクリストが到着していました。
早速今回の楽しみのフードコーナーへ向かいます。
地元の方と思われる大会スタッフの方から地元の名産品を貰います。
嬉しいことに全て無料です。居心地の良さそうな芝生の広場を囲んで、食べ物や飲み物、無料のマッサージサービスなどのテントが並び参加者がくつろいでいます。
Hコース以外にはAコース(IMABARI70尾道発、瀬戸内海縦断の片道コース中級者向け)の方々も次々に到着。爽やかなカラーのお揃いのジャージで走ってきたのは国土交通省中国地方整備局の皆さんのようです。
エイド食は愛媛県今治市を象徴する吉海の焼き豚スライスと島じゃこ天、冷凍ブルーベリー。飲み物は協賛企業のコカ・コーラボトラーズジャパンから提供されている「アクエリアス」です。
エネルギーチャージ後は、能島水軍太鼓保存会が丁度太鼓の披露をしていましたのでゆっくり鑑賞。
鑑賞後は参加者向けの無料マッサージのサービスを受け身体をリフレッシュ。その後、「よしうみバラ公園」へ向かいバラ鑑賞をしました。
只今開催中のスタンプラリー「しまひめライド」について
世界のバラ約10万本が咲き誇るローズガーデン「よしうみバラ公園」には隣接する「よしうみローズ館」と「野間仁根バラのミュージアム(吉海郷土文化センター)」の2つの施設があります。
ここで、イベントのお知らせです。
現在、グレーターしまなみ・えひめ推進協議会(愛媛県、松山市、今治市、西条市、上島町等で構成)は、しまなみ海道と隣接する愛媛県側エリアにおいて、サイクリングとあわせて、自然やアクテビティ、ショッピング、美味しいグルメなどを楽しむデジタルスタンプラリー”しまひめライド“を開催中です。
バラグッズや地元特産品、手作りリースなど各種おみやげ品を販売している
「よしうみローズ館」
吉海出身の画家野間仁根画伯の絵画が所蔵されている「野間仁根バラのミュージアム」は
そのスタンプラリーのスポットに指定されています。愛媛県各地のこの幟があるスポットで
このQRコードを読み取ってスタンプを集め、合計3,000円以上の買い物をして応募すると、
抽選で地元の特産品などの豪華賞品が当たります。
詳しくは下記
【愛媛県】しまひめライドデジタルスタンプラリー2024 についてをご覧ください。
https://gse.cycling-ehime.com/shimahime-ride/
サイクリングしまなみ 2024Hコースのレポートは後編へ続く
ここまでご覧いただきありがとうございます。後編では大島や今治市街地を走った様子をお届けします。楽しみにお待ちください!
執筆:日本旅行ビジネスソリューションズ株式会社