旅×自転車 記事

【オーストラリア】Mt.グラバットプチヒルクライム&サンデーマーケットを満喫しよう


ブリスベンのシティ中心部から南へ約13km行ったところにあるMt.Gravatt(グラバット)は、ブリスベンのヒルクライマーたちの定番スポットの一つです。
日曜日の午前中には近くのMt.Gravatt Showgroundsでサンデーマーケットも開催。サイクリングと合わせて立ち寄れば、充実した日曜日の朝が過ごせます。

Mt.Gravattってどんな山?

Mt.Gravattの入口から頂上のLookout(展望台)までは約2km、獲得標高124m、平均勾配 6.6%となっています。距離が2kmと短いので、複数回上り下りしてトレーニングする地元のサイクリストたちの様子も多く見られます。

Mt.Gravatt Centralの看板が入口の目印です。

山では野生動物たちも暮らしています。時には木の上で眠るコアラを見られることも。こちらは「ケガをした野生動物を見つけたら1300まで電話して報告を」の意の標識。

展望台へと続く道中では、オーストラリアならではのワイルドフラワーも見られます。
とうもろこしのような黄色い花が印象的なこちらはバンクシア。茶色くなるとまるでタワシがなっているように見えます。

Mt.Gravattを上っていこう

Mt.Gravattの展望台へと続く道は片道一車線の一般道です。自転車専用レーンはないので車に注意しながら適切な距離を保って走りましょう。

2kmと短めなコースながら、約500mごとに路面にキロポストが書かれています。それだけ地元サイクリストが多く登るのでしょう。

うねったカーブが続くので、追い越しの車や対向車線に気をつけながら登っていきます。

約1km地点、山の中腹まで来ると眼下に街の景色が開けてきます。トレッキングで登る人向けの遊歩道も見えます。


後半の1kmも引き続きうねった道が続きます。下山時もスピードの出し過ぎには注意しましょう。
ラスト300m、木々の間から青空が見えてきたらゴールはもうすぐそこです。

Lookoutからブリスベン市街を望む

カフェを左手に過ぎ、頂上の展望台のラウンドアバウト(ロータリー)まで来ればゴールです。

晴れた日には展望台からブリスベンの街の景色がよく見渡せます。中央の高層ビル群がブリスベンのシティ中心部です。
2032年にオリンピック・パラリンピックの開催も決まり、街は建設ラッシュ。今後ますます高層ビルが増えていくことでしょう。

黄昏時はロマンチックな雰囲気に。夜景を観に来るカップルも多いようです。

頂上には駐車場・公衆トイレも完備しています。自転車を車に乗せて駐車場に停め、ひたすらヒルクライムトレーニングに励むサイクリストの姿も見られます。

キッズ向けのちょっとした遊具スペースもあり、週末は家族連れも多くなります。

自然豊かなMt.Gravattには、一般道とは反対側に、歩行者専用のトレッキングコースもあります。ハイキングを楽しむ家族連れの姿も見られます。

トレッキングコース入口の看板。山の中にはコアラの他にも、Echinda(ハリネズミ)も生息しています。野生動物を見かけたら、驚かさないようそっと見守りましょう。

展望カフェLovewellで一息


展望台の敷地内にはカフェLovewellがあります。女性支援団体が運営するコミュニティカフェで、コーヒーの他にデザートや軽食も楽しめます。
ガラス張りの店内は開放的で、テラス席からの眺望が素晴らしく、平日・休日問わず地元のお客さんで賑わっています。

薄いバゲットの上にスモークサーモンとポーチドエッグを乗せたエッグ・ベネディクトはオーストラリアのモーニングメニューの定番の一つです。

ガラス張りの窓からは、オーストラリアでは馴染み深いKookaburra(クッカバラ)の姿が見えることも。クッカバラはカワセミの中で一番大きい種で、鳴き声が人が笑う声に聞こえることから和名ではワライカワセミと呼ばれています。

Mt.Gravattを下山し、近くのサンデーマーケットを散策

 
Mt.Gravattを下山したら、山の入口から1kmほどのところにあるMt.Gravatt Showgroundsに立ち寄ってみましょう。
毎週、土曜日午後4時〜9時は屋台市 ”Mt. Gravatt Street Food” が、日曜日午前6〜12時は “Mt. Gravatt Markets”  が開催されています。
入口でチケット(大人2ドル)を購入して入ります。
グラウンドには巨大な駐車場スペースも完備。地元の人たちがこぞって訪れます。自転車は乗り入れできないので停めて、徒歩で散策します。

農家直送の新鮮な野菜や果物はもちろん、生花、蚤の市、古着市、そして多文化・多国籍国家のオーストラリアらしい世界各国の屋台が充実しています。

色とりどりの野菜たち。日本ではちょっと珍しい、リーク(西洋ネギ)やチョコス(隼人瓜)なども並んでいます。

定番のフィッシュ&チップス、タイ、ベトナムなど様々な屋台が連なっています。

こちらはルーマニアのトランシルバニア地方の料理。ニンニクをたっぷり練り込み揚げた生地に具を載せてピザのようにして食べます。

蚤の市コーナーでは天然石やハンドクラフトを売るお店も。

古着コーナーも充実。日本とはまた一味違う、オーストラリアらしいちょっと大胆で鮮やかなデザインが目を惹きます。1着5ドル〜30ドルと価格もお手頃。

並んだテントは簡易試着室です。中にはスポーツウェアが売りに出ていることもあるので、掘り出し物を探してみるのも楽しいですよ。

コース紹介

▼Mt.Gravatt Street Food / Market
https://mtgravattmarkets.com/

まとめ

海外を自転車旅するなら、定番の観光スポットを訪問するのももちろん良いのですが、地元のサイクリストたちの練習スポットや、ローカルの週末マーケットを訪れてみるのをぜひおすすめします。現地の人の自転車の楽しみ方、週末の朝の過ごし方をプチ体験できて旅の充実度が上がること間違いありません。

執筆:Ayaka

2011年に社会人になると同時に始めた自転車で「自転車×旅」の魅力にハマる。
ニュージーランドでのワイナリーロードレース、タイの寺院巡り、ドイツ古城巡り、インドネシアでの遺跡巡りなど世界各地で自転車旅を催行し、その様子を雑誌『Cycle Sports』に寄稿。
2017年には自転車ツーリズムを探究しにオーストラリアへ留学。現地の様子を『Cycle Sports.jp』にて『G’day, Australia! 〜ブリスベンからの自転車だより』として1年間連載。帰国後は英語教材編集者の傍ら、自転車イベントで通訳・MC・PR担当等を務める。
2022年4月、オーストラリア クイーンズランド州ブリスベンへ移住。
座右の銘は「好きにまみれろ、夢中で生きろ」。

 

 

 

 

  • この記事がいいねと思ったら
    •  2
  •   この記事のご感想はユーザーのみなさま
  • サイクリングレポート(記事下部)
    サイクリングレポート(記事下部)
    編集部おすすめ
    ランキング