【オーストラリア】メルボルン 地元サイクリスト気分を味わうヤラ川ライド

シドニーに次ぐオーストラリア第二の都市、ビクトリア州メルボルン。1927年までオーストラリアの首都だっただけあり、ヨーロッパ調のクラシカルな建物やアーケードから、ハイブランドが入るショッピングセンターまで幅広く揃っています。
「レーンウェイ」と呼ばれる路地にカフェがひしめくことから、「カフェの街」としても人気の観光地です。
そんなメルボルンでシェアサイクルを使って手軽にサイクリングを楽しんでみませんか。
地元サイクリスト気分を味わえる、ヤラ川沿い17kmコースを紹介します。
目次
シェアサイクルLime

メルボルンを自転車で走るなら、乗り捨て可能な電動シェアサイクルのLimeが便利です。早朝に軽くサイクリングを楽しみ、カフェで朝食、日中はトラムや徒歩で街中をたっぷり観光するなんて良いですね。
Limeの利用はいたってシンプル。必要なのはスマートフォン、Lime専用アプリ、クレジットカードのみ。アプリのGPSで最寄りのレンタル可能なバイクを検索。
アプリ経由で予約も可能です。指定のバイクに到着したら、スマートフォンでバイクに印字されたQRコードを読み取りロックを解除します。
カゴに備え付けられたヘルメットも必ず装着するようにしましょう。(ビクトリア州では自転車走行時のヘルメット装着は義務です。)
基本料金はロック解除に1回1ドル、以降1分0.5ドルです。1時間有効パスは8.99ドルのため、利用時間に合わせて選ぶと良いでしょう。
支払いはアプリ経由で行います。
地元サイクリストで賑わうヤラ川
メルボルンのCBD、あるいはシティと呼ばれる町の中心エリアから見て、南を東西に流れるヤラ川。ゆったりとした流れの川沿いにはリバービューのカフェやバーが並びます。
街中のオフィスビルには End of Trip Facility と呼ばれる駐輪スペースとシャワールームを備えたところも多く、川沿いを走り自転車通勤するビジネスパーソンも多いようです。
スタートはフリンダースストリート駅から

シティの南に位置するフリンダースストリート駅は、クリーム色の駅舎に時計台を備えたクラシカルな街のシンボル。
南北通路は通り抜けが可能で、ここを北から南に抜ければ、ヤラ川の景色が一気に開けます。

ヤラ川沿いの舗装路は歩行者・自転車専用道になっているため、車の心配をすることなくランニング、犬の散歩、そしてサイクリングを楽しむローカルの人々、「メルボニアン」たちで賑わっています。
Limeアプリで最寄りのバイクを検索しましょう。川沿いの歩行者・自転車専用道上は駐輪禁止のため、川沿いから1本内側に入った道路沿いに駐輪されていることが多いようです。
アプリ経由でロックを解除、ヘルメットを装着したらいざヤラ川サイクリング、称して「ヤラサイ」へ!
オブジェやアートな橋を楽しむ西のDocklands エリア

東西に流れるヤラ川は、両岸ともに歩行者・自転車専用道として整備されているため、どちらから走り始めてもOK。
GIVE WAY(道を譲りましょう)の標識に従い、ランナーや歩行者に気をつけながら、景色を楽しめるペースで進んでいきましょう。
フリンダースストリート駅を拠点に西のDocklands エリアへ向かう舗装路には、日本で見るそれとはまた一味違う、特徴的なオブジェが点在しています。


小さなものから大きなものまで、橋のデザインもまたそれぞれ個性的。
歩行者・自転車で通路が分けられているものもあるので標識をよく見ながら渡ります。

川沿いのウォールアートもまたカラフルで目を引きます。

周辺には自転車で来て、川釣りを楽しむ人の姿も見られました。

「歩行者・自転車専用道はここまで」の意味のENDの標識。トラムや車に気をつけて渡ります。王冠マークはカジノ施設。

こちらはメルボルンエキシビションセンターの入口。
シティの中心部の美術館や劇場だけでなく、川沿いエリアにも文化施設があり、芸術の街としての側面も感じられます。

CYCLISTS DISMOUNTは「自転車は降りて押して」の意味。
細い通路では自転車を降りて進みましょう。

ヘリポートで羽を休めるカモメたち。川沿いにはゆったりとした空気が漂います。

道中にはレンタルバイクショップも。川沿いエリアや郊外を組み合わせて、本格的にサイクリングするならここで1日レンタルすると便利そうです。


港湾開発地区のDocklands で折り返して、フリンダースストリート駅方面へと戻り、今度は東のエリアを目指します。

緑あふれる東の庭園エリア
フリンダースストリート駅から東にあたるエリアは、川の南北にアレクサンドラ庭園、クイーンビクトリアガーデン、ヤラ・パーク、ロイヤル植物園などたくさんの公園・庭園が隣接する緑地エリアになっています。
シティの中心部の喧騒から一転、のどかで牧歌的な風景が続きます。

走りながら拡声器で声を上げているサイクリストがあちこちに…!と思ったらこれは、Rowing、つまりレガッタの練習のサポートでした。
ヤラ川は複数のレガッタクラブの練習拠点になっており、中高校生から大人まで、様々な世代のチームが練習している様子が見られます。

川沿いのクラブハウスにはボートと同じくらい、伴走用のバイクが掛けられていました。

川沿いの歩行者・自転車専用道の道幅はそこまで広くないためか、グループで走るのも4〜5名程度、ソロライダーや親子やペアといった少人数でサイクリングを楽しむ人が多い様子です。
ロードバイクに限らず、ハイブリッド(クロス)バイク、クルーザー(シティサイクル)など車種も様々でした。

CYCLISTS PEDESTRIANS SHARE THE PATH(自転車・歩行者で道をシェアしましょう)のサイン。オーストラリアの自転車・歩行者専用道ではこういった標識がよく見られます。

1月末のこの時期はちょうど「AO」(Australian Open、全豪オープン)が開催されていて、会場へ自転車で向かう人も散見されました。

巨大オブジェの後ろには “Learn Tenins for Life” のキャッチコピーと共にキッズ向けの臨時テニスコートが設営されていました。

街中散策にはトラムが便利
メルボルン市内の主要な観光スポットを回るには、街中に張り巡らされたトラムが便利です。CBDのメインエリアのトラムは誰でも無料で利用できます。

街中の車道にもバイクレーンはところどころ設けられてはいますが、一方通行も多く、車とトラム、歩行者が常に行き交っているため、自転車で走っているのは地元民か、フードデリバリーの電動アシスト自転車がほとんどの印象です。
観光目的ならここはトラム+徒歩が良さそうです。
カフェやマーケットで自転車探し
自転車に乗らずとも、街中散策をする際はぜひ、自転車にまつわるものを探してみると色々な発見があるでしょう。
ライド後の朝食はぜひカフェで
メルボルンの街中を歩くと、コンビニよりもカフェの数が圧倒的に多いことに驚くでしょう。
CBDの北に位置するメルボルン大学からほど近い Seven Seeds は地元ファンも多い人気のカフェ。
フラットホワイト、ロングブラックといったオセアニアスタイルのエスプレッソベースのコーヒーはもちろん、日本でも馴染み深いフィルター式のドリップコーヒーまで幅広く提供しています。

オーストラリアのサイクリストにとってコーヒーと自転車は切っても切れない関係。
お気に入りのカフェを見つけたらぜひお土産にコーヒー豆を購入していくのも良いですね。
▼広々とした店内の壁に飾られた自転車

「世界一美しい」ビクトリア州立図書館
お腹を満たしたら、ぜひ文化施設の見学も。
1856年開館のビクトリア州立図書館は「世界一美しい図書館」と言われているそう。入場無料・観光客でも気軽に入ることができます。

中でも図書館のガイドツアー(無料・英語)は人気で、訪問するならぜひインターネットで予約をしていきましょう。ボランティアガイドの方が、建築の歴史から、貴重な所蔵品まで丁寧に解説してくれます。
▼新刊コーナーにはオーストラリアの自転車コースガイドブックが

Queen Victoria Market で地元食材を味わう
Queen Victoria Market は1878年に開場した、歴史ある常設マーケットです。
チーズや生ハム、オリーブといったデリから、精肉・鮮魚・青果、カフェ、雑貨まで様々なお店が立ち並んでいます。
青果コーナーには、ロードレースを題材にした映画『茄子 アンダルシアの夏』を彷彿とさせる水茄子も。

チーズを中心とした食材を扱う The French Shop の店内にはクラシックなバイクやサイクルジャージが飾られていました。

夜はマーケットで購入したおつまみと共に、ビクトリア州名産のヤラバレーのワインをホテルで部屋飲みなんていうのもまた楽しそうですね。
コース紹介
距離:17km
▼Lime Australia
https://www.lime.melbourne/
まとめ
初めて訪問する街でも、自転車で地元サイクリストたちが愛用するコースをなぞってみると、その土地の人たちのライフスタイルを疑似体験できる気がします。
「この街で暮らしたらどんな風だろう?」と想像を巡らせながら、ペダルを漕ぐのは新鮮な感覚を与えてくれるでしょう。ぜひメルボルンを訪れたら「ヤラサイ」を走り、レーンウェイのカフェでフラットホワイトを味わい、「メルボニアン」気分を満喫してみてはいかがでしょうか。
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執筆:Ayaka 2011年に社会人になると同時に始めた自転車で「自転車×旅」の魅力にハマる。 ニュージーランドでのワイナリーロードレース、タイの寺院巡り、ドイツ古城巡り、インドネシアでの遺跡巡りなど世界各地で自転車旅を催行し、その様子を雑誌『Cycle Sports』に寄稿。 2017年には自転車ツーリズムを探究しにオーストラリアへ留学。現地の様子を『Cycle Sports.jp』にて『G’day, Australia! 〜ブリスベンからの自転車だより』として1年間連載。帰国後は英語教材編集者の傍ら、自転車イベントで通訳・MC・PR担当等を務める。 2022年4月、オーストラリア クイーンズランド州ブリスベンへ移住。 座右の銘は「好きにまみれろ、夢中で生きろ」。 |
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