旅×自転車 記事

【栃木県/群馬県】わたらせ渓谷鐵道の紅葉を楽しむ45kmミニベロポタ

わたらせ渓谷鐵道は群馬県と栃木県をまたぐ路線で、渓谷沿いを走るので四季を通じて人気の鉄道です。特に春と秋は観光客も多く賑わいます。栃木県にある終点の間藤駅から紅葉と鉄道を楽しみながら戻るルートです。

輪行して間藤駅からスタート

小径車(ミニベロ)で輪行して大間々駅から間藤駅に向かいます。
わたらせ渓谷鐵道は、乗車券と手回り品切符を購入して乗車します。サイクルトレインではないので、輪行袋に入れて乗車します。
途中の神戸駅(ごうどえき)では、上りと下りがすれ違う(離合する)ため数分停車するので外に出て車輌の写真を撮ることができますよ。

ニホンカモシカに出会える駅

間藤駅に降り立つと気温が数度下がったようにヒンヤリします。
駅舎の壁にはカモシカをデザインした銅板壁画があり「ニホンカモシカの見られる駅」と描かれています。タイミングが良ければニホンカモシカが見られるかも知れません。

国鉄時代には間藤駅から足尾本山駅まで貨物専用の線路が1.9kmのびていました。
現在は廃線となり、道路からも一部見る事ができます。
間藤駅から、まず北上して廃線跡を見てから南下していきます。

足尾駅に向かう途中にあるトラス橋の田元橋(歩道橋)で、ちょうど列車が通過しました。
鉄橋と紅葉がセットで撮れて良い感じです。

足尾駅近くにある煉瓦造りのレトロな建物は、足尾銅山の鉱業事務所の書類庫だった建物です。明治40年に完成したそうですが、さほど古さを感じない重厚な雰囲気で、隣のイチョウも良いアクセントになっています。

足尾銅山周辺の裏路地

足尾駅には数台の貨物車輌が動態保存展示しています。見た目はかなり錆びていますが、ちゃんとエンジンがかかるそうです。

足尾のメイン観光といえば「足尾銅山観光」です。今回は時間がないので施設内には入りませんでしたが、閉山後の坑内の一部をトロッコ電車で見学出来る施設になっています。
施設内にある通洞鉱山神社に味のある狛犬さまが居るというので、立ち寄ってみました。

愛郷のある狛犬は1743年(寛保3年)に彫られたモノとか。
もともとは別の神社にあったのを、大正9年にこちらに移されたそうです。

通洞駅から線路沿いに続く路地を走ります。この辺りは裏路地が雰囲気が良いので、散策しながら走って行きましょう。

裏路地の紅葉も美しく色づいていました。

わ鐵を走ると鉄道写真を撮りたくなる

国道122号を走っていると第二渡良瀬川橋梁が良く見える橋に通りかかりました。
石造の橋がレトロで立ち寄ると、そろそろ列車が通過するというので待ってみることにしました。さほど鉄道に興味なくても、見た目が可愛い「わ鐵」の姿は写真に納めたくなるから不思議です。

空色の橋梁は国登録文化財で、100年以上現役で活躍しているというから凄い。

国道122号を下って行くと、渡良瀬川沿いに色づく紅葉が楽しめます。

しばらく国道を走ると、群馬県に入ります。沢入駅(そうりえき)入口の看板を見つけたら左折して坂を下ります。沢入橋を渡っていると踏切が鳴り出したので、また列車待ちすることに…

さらに沢入駅で上りと下りが離合するというので跨線橋から待ってみます。
ディーゼル機関車が客車を引っ張る「トロッコわたらせ渓谷号」に出会えました!

ランチは草木湖のお蕎麦屋さん

沢入駅から県道343号を走ります。国道と違い、多少アップダウンがあり走りごたえがあります。真っ赤な草木橋が見えてきたら、渡って国道側に出ます。
わたらせ渓谷鐵道沿いには、食事処が少ないので食べられるタイミングで入店しないと後々困ることになるので注意です。

草木橋を渡った目の前にある古民家風のお蕎麦屋、喜龍苑でお昼ゴハンにしましょう。
こちらのお蕎麦は十割蕎麦がメイン。あとは季節の天ぷらや炊き込みご飯も人気です。

舞茸天ぷらと蕎麦のセットと“むかご”と舞茸の炊き込みご飯をいただきました。
山芋のわき芽のむかごを食べるのは初めてでしたが、ホクホクして美味しかったです。

お店の向かいにある草木公園から草木橋を見上げることが出来ます。
赤くて立派な橋で、草木湖の雰囲気に合っています。

草木湖の紅葉

今回のルートの中で最も賑わっているのが道の駅富弘美術館周辺になります。
道の駅周辺も紅葉が美しいスポットがあります。奥に進むと草木湖を眺められるベンチがあるので座って湖を眺めるのも良さそうです。

近くの草木ドライブインの裏に寝釈迦のレプリカが設置されているのですが、あまり知られていません。レプリカというからには、本物はどこに?と思って調べると袈裟丸山という近くの山の中腹にあるそうです。

草木ドライブインから少し下ると、草木ダム展望台があります。
ここから草木ダムの天端を通り、対岸に渡ります。

草木ダム展望台からは、ダム全体が見渡せて気持ちが良いですよ。

天端からは、お昼を食べたお蕎麦屋さんの近くにある草木橋も見えます。
遠くから見ても赤い橋が絵になります。

天端を渡るとダムの管理所があります。こちらでダムカードが貰えますよ。
管理所の隣にあるテラスからダムの側面が良く見えます。

落差20mの柱戸不動滝

草木ダムから坂を下ると柱戸川に出ます。橋の手前に駐車場があり、自転車を置いて滝を見に行きましょう。急な階段を下りますので歩きやすいシューズで行く事をオススメします。

歩いて約5分で滝に到着します。不動滝も紅葉の名所なのですが、他の場所との気温差でしょうか、まだ緑の葉でした。このモミジが赤く色づいたら滝とセットで美しいでしょうね。

廃線のトンネル

草木ダム建設のため廃線になった旧足尾線の琴平トンネルが、水の広場出入口にあります。
水の広場は車輌進入禁止なので、道路側から自転車を押してトンネル周辺を見物します。

観光客で賑わう神戸駅

琴平トンネルの近くにある神戸駅(ごうどえき)に立ち寄ります。
観光バスも立ち寄る人気の駅です。レトロな駅舎は登録有形文化財に登録されています。

東武日光線で活躍していた特急「けごん」の車体を利用した「列車レストラン清流」も人気です。
神戸駅でも上りと下りの列車が離合するので跨線橋の上にはカメラを構えた人が大勢待機していましたよ。

レトロ自販機で腹ごしらえ

神戸駅から国道122号に合流して、しばらくは国道を走ります。
紅葉の時期には観光の車や大型バス、オートバイが多く走るので気を付けましょう。

紹介ルートでは、花輪駅手前から県道345号を走りますが、小腹が空いた場合、そのまま国道を走るとレトロ自販機で有名な丸美屋があります。
TVなどにも紹介されるので、休日ともなると大勢の人が訪れます。

ラーメン・うどん・そば・トーストなど、懐かしの自販機が揃った店内はテンションが上がります。品切れにならないように、近くの「レストラン飛鳥」が1日に何度も補充してくれています。

小腹を満たしたらそのまま国道を走っても良いですし、ルートの県道345号に戻ってもどちらでもOK。
県道は車が少なく、川沿いを走るのでオススメですよ。

温泉に入れる駅

国道122号を走り、水沼駅に到着。
駅舎の壁に温泉マークがある通り、駅構内に温泉施設がある駅です。
スタート&ゴール地点をこの駅にすれば、自転車で走った後に温泉に直行できますね。

くろほね大橋を渡り、県道257号を走ります。今まで走った県道より道幅が狭く路面が荒れているので注意しましょう。

夕陽に照らされた紅葉

路面が荒れているのにこちらを紹介するのは、夕方になると日差しの関係で美しい紅葉が見られるからです。キラキラとまぶしい紅葉が続く道を走ります。

道幅が少し広くなったあたりに貴船神社があります。県内屈指のパワースポットらしいので、立ち寄りたいところですが今回は時間がないため鳥居を見るだけで通り過ぎます。機会があればお参りしたいですね。

駅舎ファンにも人気の上神梅駅

駅舎とプラットフォームが登録有形文化財に登録されている上神梅駅に寄り道です。
大正元年建造の駅舎や木製の改札が珍しく、全国の駅舎ファンも訪れる人気の駅です。

高津戸峡の紅葉

上神梅駅から県道257号を走り、福岡大橋を渡ったら市街地を走ります。
「ながめ公園入口」の交差点を左折して、踏切を渡り左折すれば「はねたき橋」に到着です。なんとか明るいうちに来る事ができました。

ちょうど観光バスも来ていて橋の上は賑わっていました。

はねたき橋から見える赤い高津戸橋まで約500mの遊歩道があるので歩いてみるのも良いかもしれません。
渓谷沿いなので太陽がちょうど良い具合に当たるの時間は短いです。

それでも紅葉の美しさを感じることができました。
自転車で来た道を戻り、高津戸橋から「はねたき橋」を見てみました。三角の橋が特徴的です。

大間々駅でゴール

高津戸峡近くの大間々駅でゴールです。
大間々駅は、トロッコわたらせ渓谷号の始発・終着駅で車両基地がある駅です。駅舎は登録有形文化財に登録されています。

駅の周辺には宿場があった「あかがね街道」があり、現在でも歴史ある建物などが残っているので散策しても良いでしょう。

コース紹介

▼わたらせ渓谷鐵道
https://www.watetsu.com/

▼貴船神社
https://kifune-gunma.com/

▼富弘美術館
https://www.city.midori.gunma.jp/tomihiro/

アクセス
電車:JR両毛線「桐生駅」から東武線「相老駅」乗換「間藤駅」下車
車:北関東自動車道「太田桐生インター」から約20分で「桐生駅」

まとめ

間藤駅から、わたらせ渓谷鐵道に沿って走るルートは基本的に下りベースとなっているので、ミニベロでも楽しく走る事ができます。鉄道写真と紅葉をセットで楽しめますよ。

執筆:小曽根彩

大分県出身、埼玉県在住。
地図やガイドパンフのデザイン制作事務所「オゾングラフィックス」スタッフ。
埼玉県奥武蔵エリアを中心に、四季の景色や美味しい物を求めて自転車を楽しんでいます。

 

  • この記事がいいねと思ったら
    •  1
  •   この記事のご感想はユーザーのみなさま
  • サイクリングレポート(記事下部)
    サイクリングレポート(記事下部)
    編集部おすすめ
    ランキング