旅×自転車 記事

【富山県】藤子不二雄A 先生の故郷・氷見市で観光ポタリング

富山県の北西部に位置する氷見市(ひみし)は海も山も堪能できる街です。
2021年に富山湾岸サイクリングコースがナショナルサイクルルートに選ばれ、氷見市の海沿いもルートの一部になっています。
観光しながらサイクリングルートの景観を楽しみ、グルメも贅沢に堪能するポタリングをしてきました。

氷見市とは

日本海や富山湾に面していて海越しに立山連峰が見られ、越中式定置網の発祥の地で漁場が漁港に近いことから「きときと(富山弁で新鮮)」な魚を食べることができます。
また、海と山の距離が近いことから、海鮮以外にも氷見牛、地野菜、うどん等を味わえます。

氷見市漁業文化交流センター

サイクルステーションがある氷見市漁業文化交流センターでロードバイクを1台レンタルしました。


券売機でチケットを購入し、レンタル手続きをします。

1日レンタル(9時~16時)で500円という安さに驚きましたが、「レンタサイクル&つまみ食いクーポン」がセットで700円というお得なクーポンがありました。
クーポンのみ購入だと500円。

ロードバイク、クロスバイク、電動アシスト、シティサイクルと選べます。

ヘルメットも種類が豊富。女性用・子供用も可愛いデザインのものがありました。

越中式定置網の模型や漁具、大漁旗などの展示も楽しめます。窓から港も見えるロケーションも良いですね。

白のレンタサイクルと黒のマイ自転車というモノクロコンビで出発。
鮮やかな色の街をポタリング。

敷地内にブリ小僧の像がありました。
氷見で水揚げされるブリは「ひみ寒ブリ」とよばれ、脂ののりが違うと言われているそうです。
寒ブリの季節にまた訪れてみたいですね。

漁業文化交流センターを出てすぐ「忍者ハットリくん」の看板。

JR氷見駅方面へ向かって海沿いを走ると、うっすらと立山連峰を見ることができました。
海の向こうに山が見えるというのはなんとも不思議な感じがしました。

JR氷見駅

JR氷見線の終着駅。屋根瓦を見てみるとブリの形になっていました。遊び心がありますね。

駅ロータリーには変わった形の乗り物がありました。

「氷見市まちなか回遊モビリティ ヒミカ」。
なんと4人乗りの電動自動車だそう。普通免許証で乗ることができます。
1回3時間まで乗ることができ、最大速度は時速20㎞。様々なスタイルで観光が楽しめそう。

駅近くには「怪物くん」のキャラクターたちが見られます。

まんがロード

比美町から中央町にわたる商店街に「まんがロード」があります。
ここには氷見出身の藤子不二雄A先生の生み出したキャラクターたちが、人々を楽しませてくれます。



シャッターなどにもハットリくんのイラストが描かれていました。

「笑ゥせぇるすまん」の喪黒福造がベンチに。
うっかり見逃してしまうかもしれないのでよく探してくださいね。

富山湾の魚たちをモチーフにした藤子不二雄A先生のオリジナルキャラクターもいます。
全部で8人いる「氷見のサカナ紳士録」の紳士たちも探してみてください。

そして、商店街の中にある氷見市潮風ギャラリーでは「藤子不二雄Aアートコレクション」も。
先生の生い立ちや原画・複製原画の数々の展示やデジタルまんがスクリーンなどを楽しむことができます。グッズも売られているのでお土産にもおすすめです。

中心部を流れる湊川では「忍者ハットリくんカラクリ時計」があります。
9時から19時(夏季は21時)まで毎正時(土日祝はなんと30分毎)にショーを見ることができます。
子供たちや家族連れなどが来ていました。音に合わせて5分ほどショーが行われますよ。

湊川につつじが咲き誇っていました。ショーを見た後は「つまみ食いクーポン」の引き換えができるお店へ行きました。

「ぎんなん餅本舗おがや本店」ではクーポン1枚で、ぎんなん餅2個。


「堀与」ではクーポン2枚で「ほたるいかいしる干し」。補給食としても手軽に食べられるものがありました。

割烹秀月

氷見市で食べたいものの一つが海鮮。氷見市在住の知人にご馳走になりました。

「まぐろ中落丼」。どんぶりからはみ出す刺身。分厚い身ですが食べるととろけるようでした。
感動と美味しさに満たされました。

「海鮮丼(上)」。何種類乗っているのか、贅沢すぎる丼。海の幸を存分に味わえました。

和洋菓子司 さか志゛り

氷見市で食べたいもののひとつが和洋菓子店にあります。

自転車で持ち運ぶのは困難でしたので、サイクリング終わりに受け取りました。

「でっかいシュークリーム」です。直径15cmはあるでしょうか。日本最大級ともいわれているシュークリームです。

中にショートケーキが入っています。食べてみると、シュークリームとケーキを一度に食べているような感覚。
甘ったるさはなくさっぱりと食べられます。さくっとしたシュー生地も美味しかったです。
お土産や話題のひとつになること間違いなしです。

街を抜けて道の駅へ向かいます。

道の駅氷見・氷見漁港場外市場「ひみ番屋街」

海が目の前に広がる道の駅には約30店舗が入っています。地元でしか味わえないものや加工品、お土産などが並びます。

オープンテラスもあり、ゆっくり楽しめそう。

つまみ食いクーポンを忘れてはいけません。クーポン1枚を使って「白えびせんべい」4枚をゲットしました。
個包装になっているので、その場で食べても良いですしお土産にしてもいいですね。

大境洞窟住居跡

道の駅から9㎞弱、海沿いを走っていきます。

途中見かけた地下横断歩道。

漁港も見られました。海風を浴びながら絶景を目のまえに走るとあっという間に到着。
日本で最初に調査された洞窟遺跡「大境洞窟住居跡」を見てきました。

奥行35m、入口幅18m、高さ8m。国の指定史跡になっていて、周辺を歩いて見学できるようになっています。

大昔にタイムスリップしたような気持ちになります。

漁港の景気を見て少し休憩したら、来た道を戻ります。

比美乃江公園

海沿いに広い公園があったので立ち寄りました。散歩やランニングの人たちも多く、憩いのスポットです。

展望台もありました。奥に見えるのは比美乃江大橋です。ゆっくりしたくなる公園でした。

コーヒーハウス マーガレット

街へ戻りレトロな外観が可愛い「マーガレット」で一息。

40年以上、地元の人に愛されてきた老舗喫茶店。

座ったテーブルが昔の麻雀ゲームの台。店内にはテーブル席が2つとカウンター席。
昭和レトロを感じられる店内です。

「レモンロック」は、生レモンを絞り甘さを足しただけのシンプルな飲み物ですが、すっぱさが良い爽やかな味でした。

「オレンジロック」は、生のオレンジを使っています。オレンジをそのまま味わえて、体を動かした後はたまらない味でした。
一息ついたのち、漁業文化交流センターへレンタサイクルを返却してゴール。

コース紹介

まとめ

初めて訪れた氷見市で観光を楽しみながら約30㎞のポタリングは地元ならではのものを味わいつくした旅になりました。
訪れた場所はじっくり見られるところが多く、時間をかけて巡るのがおすすめです。
富山湾の景色は素晴らしく、海沿いを走るだけでも楽しめます。どこで立ち止まっても心地よく、ずっと見ていたくなりました。
次に富山県を訪れる際は富山湾サイクリングコースを走ってみたいです。

執筆:水越恭子

茨城県出身。地元ラジオ局でリポーターをしていた頃にロードバイクを購入。公私ともに自転車を楽しんでいる。現在はフリーランス。SNSで茨城サイクリングの魅力を発信。自転車のさまざまな楽しみ方を研究中!現在は、行方市自転車活用推進会議委員を務め、行方エリアテレビ「なめテレ」に出演し自転車で市内をめぐりレポートし放送している。

 

 

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