旅×自転車 記事

【インタビュー】ロードバイク/サイクリング女子必見!「輪行オトナ女子」の皆さんにお話を聞きました。

※この記事は2019年7月21日に公開されたものを2020年9月に更新したものです。

輪行でサイクリングを楽しんでいる主婦のコミュニティ「輪行オトナ女子」の方々にお話を聞いてきました。

少しずつ子供の手が離れてきた普通の主婦がスポーツ自転車の魅力を知り、輪行を楽しむまでにどのようなストーリーがあったのか、乗り始めたきっかけ、思い出に残っているライドなどを紹介してもらいます。

ロードバイクなどの本格的なサイクリングを始めようか考えられている方は必見です。

「輪行オトナ女子」とは

今回「輪行オトナ女子」の中でお会いしたのは浜田さん、村野さん、的場さんの3人。

普段は宝塚市(兵庫県)で普通の主婦をされています。

子供の手が少しずつ離れてくる世代の皆さんは、色々な形でサイクリングを始めることになり、「輪行」での自転車旅の魅力を知り「輪行オトナ女子」というコミュニティを作ってInstagramで旅先の写真や情報を発信しています。

その中心的な活動をされている3人にサイクリングをはじめたきっかけや、どんな場所でサイクリングを楽しんでいるか、お話をお聞きしました。

【輪行オトナ女子インスタグラム】

サイクリングを始めたきっかけをお聞かせください

浜田さん:ママ友が乗り出したのがきっかけです。

そのママ友はハーレーに乗っていて、私も昔中型に乗っていたのでたまにバイクの話をしていました。それがある日、自転車に乗ると言うので、「え?なぜバイクから自転車?」とそのときは全く興味なしでした。

ところが、「近くの神戸空港まで行ってきた」くらいだったそのママ友が大阪や奈良、京都まで距離をのばして自走で行く話を聞いているうちに「そんなところまで自転車で行けるの?」と俄然興味がムクムク。

「私も遠くまで自転車で行ってみたい!」と考えるように。

しかもちょうどその頃趣味のフットサル・サッカーで痛めた膝のリハビリ中で、「ランニングより自転車の方がリハビリに良さそう!」というのもあって自転車に乗るようになりました。

自転車の種類も良くわかっていなかったけれど「遠くに行きたいならロードバイク!」と言う友達のアドバイスでロードバイクを購入しました。

村野さん:息子が修学旅行に行く間、夫婦で自転車旅行に行こうということになり、クロスバイク(ジャイアントのEscape)を購入。

地元の武庫川沿いや兵庫県内の神戸や明石、淡路島など主に平坦なところを楽しんでいました。そんなときにママさんフットサルで浜田さんと出会い、ロードバイク(スペシャライズド)に買い替えることになりました。

的場さん:ママさんフットサルの友人の浜田さん、村野さんから、「丹後半島の舟屋で知られる伊根にサイクリングしに行こう!」と誘われ自転車購入を計画。

良いのがあればと探していたら出会ったのが「白のビアンキ」。「自転車は見た目が大事!」と購入を決めたのがロードバイクとの出会いです。

浜田さんの思い出ライドをお聞かせください

天橋立~伊根で女子ライド

村野さんがバイクを買うまで、グループライドには参加してみたいけどスピードについていけるか不安で、しばらくは1人でポタポタ走ることが多かった私でした。

それが気がついたら周りの友達が1人、また1人とバイクを購入して、なんとオトナ女子5人でライドすることに!

みんなで相談してコースを決めたり、食べる店を決めたり、それはそれは賑やかな女子ライドになりました。

みんなが走る様子を一番後ろから見て「こんな大勢で走れる日がくるなんて…」と感動したのも覚えています。

もちろん、伊根の海など風景も絶景でしたよ。おいしいものも食べて、温泉にも入って、天橋立を満喫しました。

琵琶湖/船で輪行ショートカットコース

守山出発→長浜港→船で輪行竹生島→今津港→電車で輪行 堅田 →守山到着のサイクリングも良い思い出ですね。これが私の人生初めての輪行!それはなんと船でした!

練習はしていたけど解体して運ぶのは初めて。

一緒に行ったみんなのおかげでなんとか輪行袋に入れて、並べた撮った姿が可愛い…!

船に乗せて並べても可愛い…
電車に乗せても、駅前で並べても…可愛い!

走行距離よりも、輪行ができたという達成感でいっぱいのライドでした。

神戸でアート巡り

インスタでいろんな人のロードバイクの投稿を見ている中で、壁のアートと一緒に自分の自転車を撮っている人たちの写真に目が釘付け。

元々絵を見るのは好きでしたが、絵は美術館や画集の中でみるものと思っていました。けど街の中にこんなにアートがあるなんてのに驚き!(しかも好きなロードバイクで探して回れるなんて…!)


神戸にたくさんあるという情報の元、巨大な絵のはずなのに、あちこち探すもなかなか見つからない…(探す楽しみを残すために、はっきりとした場所を書かない暗黙のお約束があるらしい?)

そんな中で見つかったときのうれしさや絵に対する感動、今を生きているアーティストの作品に会えた喜びはとっても魅力的でした。

その後も、アート巡りはハマっています。

村野さんの思い出ライドをお聞かせください

ジェノバラインで淡路島

ジェノバラインで淡路島へ向かった時のライドはとても思い出に残っています。

家から車で1時間ほどで行ける淡路島には、年に何度も訪れていますが、このときは初めてジェノバラインに乗って淡路島へ向かいました。

高校時代の友達に自転車の楽しさを味わってもらおうと明石でレンタサイクルをしてもらっていざ淡路島へ。

自転車をそのまま載せて海を渡れるなんてワクワク!

距離は20km程しか走らなかったけど…

お決まりの「道の駅 あわじ」のお立ち台で写真を撮ったり、海沿いの風を感じたりしながらのサイクリングは最高でした!

ランチももちろん海の見えるお店で。
何よりも一緒に行った友達が「自転車楽しい!」と言ってくれたのがとっても嬉しかったです。

峰山高原~砥峰高原

MCアケさんオススメのコースもとっても楽しかったです!

ヒルクライムレースが行われるようなコースをホントに登れるのかと不安だらけでしたが…

アケさんの「大丈夫!大丈夫!」に騙され励まされチャレンジ。

実際走ってみると空気は綺麗、車もほとんど通らない、もちろん信号もない綺麗に舗装された道でとっても走りやすかったです。

坂道大嫌いだけど…みんなでワイワイ登って目の前に砥峰高原の景色を見た瞬間疲れもぶっ飛びました!

草原と愛車を眺めながら食べたおにぎりも美味しかったですね。
秋のすすきの時期にもまた絶対行きたいです!

背割り堤~平安神宮~自走で帰れず輪行~

背割り堤~平安神宮のサイクリングも最高でしたね!

とにかくこのライドは桜!スイーツ!インスタ映えスポットと女子の好きなものがたくさんつまっていた最強ライドになりました。

八幡市まで車で行き早朝の人がいない間に背割り堤で桜&愛車の写真を撮りまくり。

そこから淀川サイクリングロードをひた走り嵐山まで。

途中道に迷っていると、優しい女性ローディさんに声をかけて頂き、嵐山まで道案内してもらうことに…。

こんな出会いがあるのも自転車のいいところですよね。

そして嵐山でスイーツを食べランチは下調べしてあった二条城近くの「路地奥Garden cafe168」でいただきました。

中庭に自転車を置かせて頂けるのでお店の中からも愛車が見えて安心でしたね。

平安神宮で写真を撮った後はまたスイーツ。

この時点で陽は傾きかけていて、念のため持ってきた輪行袋が大活躍してくれました!
無事スタート地点の八幡まで帰ってくることができました。

的場さんの思い出ライドをお聞かせください

平成最後の記念に六甲山クライム

私の思い出のライドの1つはまず六甲山クライムの際のライドですね。

憧れの六甲山にいつかは登ってみたいとずっと思っていたのですが、自信がなくのびのびになっていました。

けれど「平成最後に何かをしたい!」と思い、憧れの六甲山を目指すことに。

ただし「登った!」といっても貧脚のため、憧れの六甲山山頂で写真を撮るために自転車を持って登山したといっても過言ではないほど歩きましたね。

1人で山を登りながら、何度引き返そうかと思ったことか…。

でも頑張って登った先には、絶景が広がっていました。

目的地に到着して、この眺めを見た瞬間に諦めず頑張って良かったと思いましたね!
いつか、足付きなしで登れるようになるのを目標に頑張ります!

輪行で直島へ

輪行で直島へ向かったライドも良かったです!

直島には、大好きな草間彌生さんのカボチャのオブジェがあり、お気に入りの携帯ストラップと写真撮影することができました!

初めて新幹線や船に乗っての輪行もでき、景色もどこも最高!

色々な芸術を楽しむことができ、直島は私にとってお気に入りの場所になりました。

TANTANロングライド100km

TANTANロングライドに参加もしました!

私にとって、初めてのロングライドイベントであり、初の100kmライド参加でした。

自分がゼッケンをつけて大会に参加するなんて、1年前には全く想像もしていませんでした。

道中は登りもあり、距離も100kmと、今までチャレンジしたことのない距離だったので少し不安もありましたが、仲間と一緒に達成できたときは感動!

そして沿道からの暖かい声援の中走ったのはこれまで体験したことのない、ステキな一生の思い出となりました。

まだロードバイクを初めて約半年ほどしか経たない私が、こんなに楽しくステキな経験ができているのは、誘ってくれた浜田さんと村野さん、そしてたくさんの色々な方々との出会いがあったからだと思います。

ロードバイクとステキな出会いに感謝!です。

編集後記


今回、「輪行オトナ女子」の皆さんに色々なお話を聞いている中でまず驚いたのは「輪行に可愛さ」を求めているところです。

しかし写真を見ると納得!
きちんと輪行の練習もされているところには(輪行が苦手な私にとっては)脱帽です。

そして会話の中でよく出てくるキーワードが「写真」「ランチ」「スイーツ」。サイクリングを通じて楽しんでいるのは、お気に入りの風景や美味しい食べ物!というのはとても親しみを感じられました。また自転車のおかげで「人との出会いやつながりが増えて楽しい」という言葉も印象的でした。

とにかく楽しそうな(写真を見れば伝わっていると思いますが)「輪行オトナ女子」の皆さんが、これからどんな場所でどんな写真を撮って、どんな美味しいものを食べて、どんな人々と出会うのか…できれば後を追いかけて現場レポートをしてみます。

【輪行オトナ女子のInstagram】

取材・執筆:HANADA

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