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【京都府】夕日を撮りに木津川の流れ橋(上津屋橋)へサイクリング

時代劇のロケ地などでも知られる、京都・木津川の流れ橋(上津屋橋)。

いままで行ったことはあったのですが、夕日をバックに一度写真を撮りたかったので、朝起きて空が真っ青だった週末にぶらり出かけてみました。

※この記事は2018年6月25日に公開されたものを2021年1月に更新したものです。

流れ橋(上津屋橋)とは?

流れ橋(ながればし)とは、固定されていない橋桁(はしげた/人や車両が通行する部分)が洪水の際に流れてしまうことを想定した橋のことです。

洪水が起きても橋脚は流失せず、残された橋脚の上に新たに橋桁を架けることができるので、簡単に復旧できます。

そんな流れ橋の形式を採用し1953年に完成した上津屋橋は、京都府道281号八幡城陽線の一部に指定されている、橋長(全長)356.5 m、幅3.3 mの木造の橋です。歩行者と自転車の専用橋となっていて、周辺住民の生活道路の一部として利用されています。

上津屋橋には手すり及び落下防止となる欄干が無いので、「バイク・自転車は降りて通行するよう注意書き」の看板があがっています。

なので自転車やバイクは皆押して渡っています。

住民からの批判を乗り越えて観光スポットに

2010年代に入ると、大雨による橋桁の流出が頻繁に発生しました。橋桁が流出すると復旧までの数ヶ月間、橋が通行不能になり生活に支障が出ることと、復旧のために数千万円単位の修繕費が発生することから、地元の一部からは批判が出るようになってたようです。

▲私が2012年秋に来たときは流れた後の復旧作業中でした。

ただ、2013年の流出では橋の近くにある「四季彩館」の来場者が大幅に増加するなど、橋が流れること自体が観光の大きな要素となっています。

また、2010年には近隣に第二京阪道路の新木津川大橋が開通したため、橋が流れても生活への影響が少なくなっているのに加え、永久橋にする場合には費用負担の問題も発生します。

これらの事情から架け替えに対する反対意見もあり、2014年11月に従来の「流れ橋」構造のまま75cmかさ上げして復旧することが決定したようです。

周囲に電柱がなく、近代的な橋とは違う様相なので、時代劇の撮影ロケ地としてよく使われています。(けど作られたのは前述のように昭和時代です。)

やわた流れ橋交流プラザ「四季彩館」

京都府には、桂川、宇治川、木津川という大きな川があり、この3つの川は最終的に合流してひとつの川「淀川」となります。その3つの川が合流する地点は八幡市にあり、三川合流地点と呼ばれます。

木津川サイクリングロードにあるこの三川合流地点から上津屋橋までは約6km。

また、流れ橋近くには、やわた流れ橋交流プラザ「四季彩館」があり、「そば打ち体験」や「食事処」、「JA農産物直売所」があります。

「流れ橋」昼間の風景

前置きが長くなりましたが、まずは明るい日の高い時間に橋を撮って、橋を渡って、日が沈む方向を見ながら撮影場所の確認。

昼間はこんな風景です。

そしていよいよ日が沈みはじめます。

この場所で夕陽を撮ることにして、しばらく別の場所で日没を待ちます。

「流れ橋」夕日の景色

時間と共に空の色が変わりゆき、太陽も低く沈んでいきます。

橋の欄干が無いので、人影がはっきり写りとても美しい時間がすぎていきます。

まとめ

「サイクリングコース」というより、ずっと「自転車と一緒に撮影したかった風景」を求めて行ってきました。

台風の後などは、本当に流れてしまって通行止めになることもありますが、太陽がでていれば、いつでもそこにある風景です。

どこか「撮影したい風景」を求めて、自転車と一緒に出掛けてみると、ちょっとだけ贅沢な時間を味わえるような気がします。

ぜひ自転車と一緒に、「どこか」に行ってみませんか?

執筆:YASU

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