こんにちは、Hiroです。自転車で世界を旅しています。
▲Hiro インタビュー記事
皆さんは、海外旅行中にカフェでコーヒーや、地元のクラフトビールを飲んだりすることは好きですか?
旅行中に、チェーン店ではない、その街独自のカフェやレストランでコーヒーを飲んだり、食事をすることは大きな楽しみの一つです。そして、そのカフェやレストランが、サイクリストに優しいサービスを提供してくれるカフェであれば、尚更ではないでしょうか。
今回は、僕が滞在していた、サルタ(アルゼンチン) のサイクリストに優しいカフェを紹介します。
1, BICI CAFE
Bici cafe は、町の中心、プラザ9・デ・フリオから歩いて、5分のところにあります。
biciとは、スペイン語で、自転車のことです。
オーナー兼バリスタのセバスチャン・ロメロさんは、SCA(Specialty Coffee Association)の資格を持っています。
セバスチャンさんにインタビューをしながらカフェの紹介していきます。
アルゼンチンには、シエスタ文化があるため、12:30から、17:00はお店は閉まっています。
コーヒー
コロンビア産のコーヒー豆を使用した、スペシャリティーコーヒーが自慢です。
アルゼンチンでは、メニューが、カフェ(ブラックコーヒー)かカフェ・コン・レチェ(ラテ)しかないところが多いですが、ビシ・カフェには、たくさんのメニューがあります。
定番のコーヒーを2種類いただきました。
コーヒー豆は、コロンビアから取り寄せています。
ひとつは、フラットホワイトのダブルエスプレッソ。もう一つは、フラットホワイトのダブルエスチューロ。
コーヒーを2杯いただきましたが、どちらも、ガツンとコーヒーらしさが感じられ、深い味わいでした。
ストーリー
セバスチャンさんは、以前は写真にあるトリシクロ(Triciclo)で移動販売をしていました。
トリシクロとは、荷台付きの三輪車という意味です。
以前はサルタの街をこのトリシクロで移動しながら、コーヒーを販売していました。
遠くの街へ販売に出ることもあり、その時にはトレーラーにトリシクロを乗せて、他の町まで移動し販売をしました。
トリシクロで、移動販売を2年間続けた後、この場所にカフェをオープンしました。奥さんと二人三脚のビジネスはトータルで4年目を迎えました。
トリシクロの内部には、2つのバッテリーと、インバーターが、設置されています。
お湯はガス火で、エスプレッソマシンはバッテリーとインバーターで稼働させて、街角で本格スペシャリティーコーヒーを販売していました。
現在も、奥さんと共に、カフェをきりもりしています。
セバスチャンさんへのインタビュー
Q1.トリシクロでコーヒーの移動販売を始めたきっかけ。
アルゼンチン南部での仕事を辞めて、故郷のサルタに戻ることを考えたときに、暮らすための収入を得るだけでなく、故郷に付加価値をもたらすような企業を作りたいと考えました。
サルタはアルゼンチンにおいて重要な観光地ですが、サルタのコーヒー産業は国内外の観光客が求める品質に応えられていないと感じました。
路上で商売をする企業の社会的地位の向上も目指し、Bici-Caféというモデルを選択しました。
自転車でのコーヒー移動販売というモデルは注目を集めました。かつて様々な仕事で使われていた古い三輪車を模してデザインしたので、見覚えのある人にとっては、懐かしく感じたことでしょう。
このプロジェクトの付加価値には、社会貢献も含まれます。環境への配慮として、エスプレッソマシンとミルの使用にはガソリン発電機ではなく、バッテリーシステムとガスボンベを組み合わせて、よりエコロジーに、最低でも連続6時間の使用を実現しました。
Q2.自転車に対する想い。
私たちの子供の頃の最初のチャレンジの一つが自転車です。私たちは、初めて自転車に乗る時、恐怖に直面にしました。それから、練習を積み、乗れるようになります。自転車に乗れるようになるまでの、恐怖を克服するということは、少年時代のかけ替えのない経験のひとつです。
その経験は、大人になるにつれて直面する様々な恐怖を「大したものではない。」と、克服する助けになる事でしょう。
また、自転車に乗ることは、信じられないほどの自由を体感することができます。
Q3.読者へメッセージ
従業員として働いた後、独立し、それは、これまでの人生で最高の決断でした。
それは、ビジネスにおいての経済的な側面だけでなく、私が得た人間関係においてもです。
私は彼らから、さまざまなテーマについて多くのことを学びました。私は日々の生活に向き合うことができる人間になったと感じています。
子供の頃に経験した自転車に対する挑戦のように、私たちは、常に自分自身の課題を見つけ、それを解決し、次のレベルの課題に挑戦することを続けなければなりません。Saludos(乾杯)✌🏽☕🚲
笑顔の素敵な、セバスチャンさん、サルタにきた際には、ぜひ、ビシカフェを覗いてみてください。
店名 | BICI CAFE |
住所 | Zuviria N°333, A4400 Salta, Argentina |
営業時間 | 月〜金: 8:00 ~ 12:30, 17:00 ~ 21:00 土: 9:00 ~ 12:30 18:00 ~ 21:00 日: 定休日 |
website | https://www.instagram.com/bicicafesalta/?hl=ja |
2. KATER restobar (カーター・レストバル)
こちらも町の中心から程近い、カーター・レストバル。
レストバルとは、レストランとバーの中間のような場所です。日本式だと、まさに居酒屋ですね。
黄色の大きな看板が、印象的なレストバルです。
オーナーさんはいない時間でしたが、従業員の方に話を聞きました。
お店をオープンして、2年のこのお店は、お店自家製のサルベーサ・アルテサナル(クラフトビール)が自慢のお店です。
自転車で来店すると、15%オフのサービスがあります。サイクルスタンドも完備。
週末には、サイクリング帰りのサイクリストたちが、集まります。
15:00 ~ 19:00 までは、ハッピーアワーとなっており、
500ml のクラフトビールが、180ペソ(200円)で味わうことができます。(価格:2021年 6月 現在)
ハッピーアワー中もカフェ利用はできるので、自転車に乗って帰る場合は、ノンアルコールのドリンクをお楽しみください。
メニューは、一般的な、バーのメニュー、フライドポテトや、ハンバーガーに加え、シュニッツェルなどのドイツ料理が味わえます。
サルタに来た際は、自転車に乗って、カーター・レストバルへ。
店名 | KATER restobar |
住所 | Vicente López Esq Santiago Del Estero Salta, Argentina |
営業時間 | 月〜日: 15:00 ~24:00 |
website | https://www.instagram.com/katerrestobar/ |
3, まとめ
今回は、自転車にまつわるお店を2件紹介しました。地元のカフェやレストランを巡るのも旅行の醍醐味です。
カフェで、朝日を浴びながら、こだわりの美味しいコーヒーを飲み、一日の終わりには、地元の1杯のクラフトビール。
あなたのサルタ滞在が素晴らしいものとなりますように。
Hiro(津田幸洋 ツダユキヒロ) 自転車旅人。2014 年に日本を立ち、自転車で旅を続けています。オーストラリア、ニュージーランドを経て、アメリカ大陸横断中、COVID-19による、世界パンデミックにより足止めとなり、2021年7月現在は、アルゼンチンに滞在しています。人との出会い、美しい自然、野生動物を探す旅を近日再開を予定しており、旅とともに、訪れた場所の都市情報、見どころ、自転車に関する情報、エッセイ等をTABIRINにて発信していきますので、よろしくお願いいたします。インスタグラム https://www.instagram.com/yukihirotsuda/ |