【岡山県】桜の時期の倉敷で絶品パンを求めて約8kmサイクリング
旅の醍醐味といえば、やっぱり美味しいグルメ。その中でも、旅行に行くと必ず行くのが地元のベーカリー。
「旅行に行ってまでわざわざパン?」と思われるかもしれませんが、パンってその場でも食べられるし、持ち帰って旅行のことを思い出しながらも食べられる。
あとはほかの飲食店に比べて“観光地化”されていないから、地元の人が買いに来るのも好きなポイント。
ベーカリーにいくとその町の素顔を見られる気がして、旅をしていてもほっとするんですよね。
倉敷市郊外の人気ベーカリーまで約8㎞のサイクリング
春爛漫の季節、桜が満開の岡山県・倉敷市にやってきた私は『LITTLE LIGHTS』というベーカリーに行くことに。
Facebookを見てみると「国内産小麦を使用したバゲット、クロワッサン、カンパーニュをメインとする、フランスのパン専門店です」とのこと。
ハード系のパンには目がない私、行かないわけにはいきません。 市街地からは少し距離はありますが、倉敷の街並みを眺めながらサイクリングがてら出かけてみました。
JR倉敷駅から倉敷中央通りを南下し、白壁の蔵屋敷が立ち並ぶ白壁通りを東へと進みます。
左手にはCMなどでよく見る倉敷美観地区。立ち寄りたい気持ちを抑え、ベーカリーへの到着を急ぎます。
しばらく進むと左手にはレンガでできた大きな壁が。
『倉敷アイビースクエア』という複合施設で、明治時代の倉敷紡績所(現クラボウ)発祥工場の建物を再利用しているそう。
そこから県道74号倉敷飽浦線、県道152号倉敷妹尾線をさらに東へと進みます。
いつの間にかあたりはすっかり田んぼと住宅地だけ。
売り切れ必至! 国産小麦を使った焼きたてパン
一本道をぐんぐん進み、細い農道を通り抜けた先にやっと『LITTLE LIGHTS』を発見。
店は一段高い場所にあり、十分な駐車スペースと駐輪スペースが確保されています。
白を基調にしたナチュラルテイストの建物はお店兼ご自宅なんだとか。
到着したのは11時すぎ。買い込む気満々でお店の扉を開いたものの、時すでに遅し、ほとんどのパンがすでに売り切れ。
人気店とは知っていたものの、ここまでとは…
お店の人に聞いてみると、水・土曜は限定発売のカンパーニュを求めてお客さんがたくさんいらっしゃるとのこと。
事前予約もできるそうなので、買いたいパンが決まっている場合はお電話で予約したほうがよさそう。
お目当てのカンパーニュは無事にゲット。
しかも焼きたてというナイスタイミング。ランチ用にベーコンエピとスコーンも購入しました。
焼きたてのカンパーニュをいますぐ食べたい!と店を出るやいなや袋を開けると、中からはふわ~んと芳ばしい香りが。
大胆にちぎって一口パクリ。外はカリッ、中はもっちり、小麦の味をダイレクトに感じられる、味わい深い一品でした。
倉敷美観地区で咲き誇る桜を見ながらピクニック
美味しいパンを手に入れた後は、来た道を戻り、倉敷美観地区へ。
こちらは岡山を代表する観光地で、倉敷川沿いに伝統的な建物と柳並木が立ち並ぶ美しい街並みが魅力。
モダンな雰囲気が素敵な倉敷美観地区ですが、桜の時期は格別! 倉敷川に覆いかぶさるように、桜が咲き誇ります。
桜を愛でながら川下りを楽しむ人の姿も。
川沿いにベンチを発見し、早速お花見をスタート。
買ってきたパンを頬張りながら、桜の短い命に思いを馳せます。
これまで春の倉敷の美しさを知らなかった自分を悔やみながらも、この季節に訪れることができてよかったと心底思う幸せなひとときでした。
情緒たっぷりの街並みを散策。蔦に覆われた名物喫茶でひとやすみ
お腹を満たした後は、美観地区をしばし散策。
途中で前から気になっていた蔦に喫茶店『エル・グレコ』に立ち寄りました。
日本初の私立西洋美術館である大原美術館に隣接する歴史ある喫茶店で、創業は1926年(大正15年)にさかのぼるのだとか。
建物はほぼ建築当初の姿のままだといい、クラシカルな内装がミーハー心をくすぐります。
少し暑かったので「コールコーヒー」を注文。
ゆっくりと冷たいコーヒーを飲みながら、春の倉敷でぜいたくな昼下がりを過ごしたのでした。
コース紹介
▼倉敷アイビースクエア
https://www.ivysquare.co.jp/
▼LITTLE LIGHTS
https://tabelog.com/okayama/A3302/A330201/33016904/
▼珈琲エルグレコ
https://www.elgreco.co.jp/
まとめ
旅行に行ったら、いつもよりちょっと贅沢なご飯屋さんに行きがちですが、地元のベーカリーでパンを買って、その土地ならではの空気を感じながらランチを楽しむのもよいですよね。
倉敷の町にはレベルの高いベーカリーがほかにもたくさんあるようなので、ぜひ旅行ついでに立ち寄ってみてください。
執筆&写真:高島夢子