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自転車タイヤの空気が抜ける?「虫ゴム」の交換方法やおすすめ製品を紹介

「どこにも穴が開いていないのに、まるでパンクしたかのように空気が抜ける。」

「最近空気の抜けが早いような気がする。」

そんな経験はありませんか?

慌てて自転車屋さんに持ち込む前に、まずはタイヤのバルブ(タイヤの空気を入れる場所)を見てみましょう。

その原因、ひょっとすると「虫ゴム」のせいかもしれません。

今回は、主にシティサイクルに乗っている方を対象に、虫ゴムの交換方法やおすすめ製品を紹介します。

※この記事は2021年5月24日に公開したものを2023年12月に更新したものになります。

※価格は2023年12月時点の税込価格となります。

虫ゴムとは?

自転車のバルブ(チューブに空気を入れるための部品)には、いくつかの種類があります。

このうち、シティサイクルに採用されているのは「英式バルブ」と呼ばれるもの。この英式バルブの逆流防止弁が、「虫ゴム」です。

小さなパーツなので軽視されがちですが、虫ゴムはチューブの空気漏れを防ぐ大切な役割を担っています。

もしも虫ゴムが破損していると、タイヤの空気が抜け、思わぬ事故につながる恐れも。そうならないためにも、定期的なチェックは欠かせません。

虫ゴムの寿命は約1年

環境にもよりますが、一般的に虫ゴムの寿命は1年程度とされています。

特に夏場は高温でゴムが溶け、空気が抜けてしまうケースが多々あります。

「パンクではないけど空気の抜けが早い」という場合には、まず虫ゴムの劣化を疑いましょう。

虫ゴムの交換方法を詳しく解説

虫ゴムの交換方法は簡単です。以下の手順を参考に、チャレンジしてみましょう。

なお、自分で修理するのが不安な時は、自転車屋さんに依頼することも可能です。

虫ゴム交換の前に〜パンクをしていないか確認する

空気が抜ける原因がパンクなのか、虫ゴムなのか分からない場合は、試しにフロアポンプで空気を入れてみましょう。

タイヤが割れていたり、穴が空いていたり、空気を入れてもタイヤが膨らまない場合はパンクが疑われます。このケースだと、タイヤやチューブの交換が必要になります。

一方、タイヤは膨らむのにも関わらず、フロアポンプを外すと空気が抜ける場合、虫ゴムの劣化が疑われます。

1. 古い虫ゴムを外す

まずは「バルブキャップ」を外しましょう。虫ゴムが正常に機能していれば、キャップを外しても空気が抜けることはありません。

次に、先端の「バルブナット」(袋ナット)を手で回します。ある程度ナットを緩めれば、バルブから引き抜くことができます。

最後に、バルブの中心にある「バルブコア」をベースから引き抜きます。

このバルブコアの根元についているゴムが「虫ゴム」です。手で引っ張ることで、虫ゴムは簡単に外れます。

2. 新しい虫ゴムを付ける

あとは、古い虫ゴムを新品と交換するだけです。

バルブコアの根元には溝がついているので、この部分まで新品の虫ゴムを押し込みましょう。根元までしっかり押し込まないと、あとでずれてしまう恐れがあります。

このとき、多少の力が必要となるかもしれません。虫ゴムが固い場合は、水に濡らしてから押し込んでみましょう。

交換が終わったら、バルブコアをベースに戻します。

バルブナットをしっかりと締めたら、フロアポンプで空気を入れ、どこにも異常がないかチェックしてください。

最後に、バルブキャップを取り付けて作業完了です。

虫ゴムのおすすめ製品5選

ここからは、Amazonで購入できる交換用の虫ゴムを取り上げます。

どれも低価格で入手できるので、いざという時のために揃えておくといいでしょう。

また、+αの製品として、スーパーバルブも紹介しています。

詳しい説明は各項目に記載しているので、虫ゴムの劣化でお悩みの方は一度お読みください。

TOYOTA SHOTEN 虫ゴムセット

N/A

商品名 虫ゴムセット
メーカー TOYOTA SHOTEN
価格(Amazon) 449円
特徴 オーソドックスな虫ゴムの4点セットです。特にこだわりがない限り、この商品を購入しておけば問題ありません。些細なことですが、バルブキャップが付属しているのは嬉しいポイント。無くしやすい部品なので、予備としてとっておきましょう。
商品リンク Amazon

マコト 虫ゴム

自転車用 虫ゴム

商品名 虫ゴム 40cm (3本入り)
メーカー マコト
価格(Amazon) 290円
特徴 こちらは長さ400mmの虫ゴムが3本入ったセットです。当然このままでは長いので、自身のバルブにあわせてカットする必要があります。交換方法の説明書つきで、自転車修理に不慣れな方でも安心です。
商品リンク Amazon

日本パール加工 虫ゴムバルブセット

自転車補修用 虫ゴム バルブ セット

商品名 虫ゴムバルブセット
メーカー 日本パール加工
価格(Amazon)  円
特徴 虫ゴムだけでなく、バルブも付属するセットです。バルブ本体に劣化や破損が見られる場合は、こちらを購入しましょう。細かい部品が多いですが、構造さえ理解していれば、バルブ交換は難しくありません。意欲のある方は、積極的にチャレンジしてみてください。
商品リンク Amazon

マコト 自転車用標準バルブセット

自転車用 標準 バルブセット

商品名 自転車用標準バルブセット
メーカー マコト
価格(Amazon) 298円
特徴 こちらも、英式バルブ専用のバルブセットです。これ1つでバルブを交換できる非常に便利なセットとなっています。内容はバルブキャップ、バルブナット、バルブ(本体)が2点ずつ、4本の虫ゴムが含まれています。前後のタイヤバルブを丸ごと交換したい!という方におすすめの内容量です。商品の裏面に虫ゴムの交換方法について、詳しい説明書きがあるので、バルブ交換が初めてという方にも安心ですよ。
商品リンク Amazon

サギサカ 自転車バルブセット33001

自転車 バルブセット 33001

商品名 自転車バルブセット33001
メーカー サギサカ
価格(Amazon) 178円
特徴 4点の虫ゴムと2点のバルブ、1点のキャップが含まれたセットです。バルブごと交換したいという方に十分な内容となっています。
商品リンク Amazon

今乗っているシティサイクルから乗り換えたい方は…

クロスバイクやロードバイクはシティサイクルよりも走行性に優れ、行動範囲が広がり、色々な場所へと訪れることができますよ。

中でもクロスバイクは値段も抑えめで、始めやすいのでおすすめです。

レンタサイクルで貸し出しを行っているところもあるので、これを機会に是非チャレンジしてみてはいかがでしょうか?

パンクを疑うその前に…忘れずに虫ゴムをチェックしよう

今回はシティサイクルの英式バルブについている部品「虫ゴム」について解説しました。

冒頭でも解説していますが、タイヤの空気が抜けたからといって、短兵急にパンクと断定するのは危険です。

修理費用を無駄にしないためにも、この「虫ゴム」のチェックを忘れないでください。

普段のメンテナンスを心がけ、安心・安全に自転車に乗りましょう!

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是非次回のサイクリングで使ってくださいね!

執筆者:yashin fuku

更新:yamada(2023年12月)

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