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【静岡県】旧東海道の宿場町をめぐり、町並みや伝統の食を楽しむ28kmサイクリング《PR》


江戸時代に整備された五街道の一つ東海道五十三次。静岡市にある19番目の宿場町から藤枝市の22番目の宿場町まで、旧東海道のまちなみや駿州の旅日本遺産の構成文化財、伝統の食を楽しみながら約28kmの自転車旅をご紹介します。

JR静岡駅でクロスバイクレンタル

スタートはJR静岡駅。クロスバイクをローカルトラベル・パートナーズでレンタルします。
クロスバイクは予約が可能で、駅から徒歩約15分のオフィスで借りられますが、静岡駅南口でも借りることができます。
自転車と合わせてヘルメットも貸してもらえるので手軽に出かけられるのは魅力です。

シート位置を合わせ、クロスバイクの操作方法や注意点を教えてもらったら、サイクリングスタートです。

駿府城公園

静岡駅の北側へ行き街中を約1.5km走って駿府城公園へ。

駿府城は静岡市葵区にあった日本の城で、現在は城址公園として整備されています。園内の紅葉山庭園には茶室もあり、季節によって異なる景色を楽しむことができます。

公園の周りは二ノ丸堀で囲まれていて、駿府城築城当時の石垣や迫力ある櫓を望むことができます。

城下町の一角には、東海道五十三次19番目の宿場「府中宿」があります。お堀の脇には『東海道中膝栗毛』の主人公、弥次郎兵衛(やじさん)と喜多八(きたさん)の像が出迎えてくれます。

安倍川もちの老舗 石倍屋

駿府城公園から県道208号を南下して、安倍川橋の手前すぐにある「安倍川もち石倍屋(せきべや)」へ。

1804年(文化元年)に東海道の街道沿いに創業し、昔ながらの製法で「安倍川もち」の味を守り続ける老舗です。歴史を感じる古いつくりの店内では、土間の床机と、ちゃぶ台が置かれた小上がりで食べることができます。

左はわさび醬油、右は安倍川もち(きな粉とこし餡)。

とろろ汁の丁子屋


安倍川橋を渡り国道1号線から丸子(まりこ)へ向かいランチタイム。
東海道五十三次20番目の宿場町鞠子宿(丸子宿)で、1596年(慶長元年)に開業した丁子屋は、「とろろ汁の丁子屋」として長年親しまれています。

「とろろ汁」は、自然薯(山芋の一種)をすりおろし、だし汁と味噌で割ったもので、麦飯にかけて食べます。 江戸時代、丸子周辺では良質な自然薯が採れたため名物となり、峠越えの旅人から喜ばれました。

宇津ノ谷のまちなみとトンネル

丸子から国道1号線沿いを少し走って道の駅 宇津ノ谷峠 (下り)へ。

ここから旧東海道へ入ればすぐに宇津ノ谷地区。東海道の丸子宿と岡部宿の間に位置し、歴史的な街道の面影を残す町並みです。


宇津ノ谷峠を登れば「明治宇津ノ谷隧道(明治のトンネル)」。

1876年(明治9年)宇津ノ谷峠に開通した明治のトンネルは、明治時代の貴重な文化遺産として、1997年に現役のトンネルでは初めて「明治宇津ノ谷隧道」として、国の登録有形文化財に登録されました。赤レンガの内壁とランプがレトロな雰囲気です。

宇津ノ谷峠には他にも、「大正のトンネル」「昭和のトンネル」「平成のトンネル」と呼ばれる歴史的価値のあるトンネルが合わせて4つあり、すべてが現在もその役割を果たしています。

岡部宿大旅籠柏屋

宇津ノ谷峠を下って旧東海道を走り藤枝市に入り、東海道五十三次21番目の宿場「岡部宿」大旅籠柏屋へ。

柏屋は、岡部宿を代表する旅籠(宿)で、国の有形文化財に登録されています。2度の焼失を経て江戸時代後期(1836年)に再建された主屋は、当時の旅籠の様子を見ることができる歴史資料館となっています。

ここでも、弥次さん・喜多さんに会うことができます。


地場産品や工芸品のほか、地元の酒蔵の酒粕を使った甘酒や柏餅などの軽食が楽しめる「物産館かしばや」や、蔵を改装したカフェも併設されています。

すぐ隣には、岡部宿にあった2軒の本陣のうちの一つ「岡部宿内野本陣跡」があります。当時の建物は残っていませんが、再現された門塀や平面にあらわされた建物の間取りから当時を感じることができます。

旧東海道をさらに1kmほど走れば「五智如来公園」。ここは誓願寺の境内に安置されていた五智如来像を移し公園として整備したスポットで、観光案内所が併設されています。

岡部宿の少し西に店を構える「御菓子處 桜屋」では、地元の特産品「玉露」を使った銘菓など歴史ある和菓子をいただけます。

蓮華寺池

旧東海道から少し北へ向かえば、藤枝市のほぼ中央に位置する蓮華寺池(れんげじいけ)公園。

周囲の山々と池が織り成す自然の美しさが人気の蓮華寺池公園は、ハスが多く生えていて、かつては「蓮池」と呼ばれていたようですが、明治以降になって現在の「蓮華寺池」の名前が定着しました。

蓮華寺池沿いを少し走って、再び旧東海道へ。

日蓮宗 大慶寺

旧東海道から少し入れば、創建1253年(建長5年)日蓮宗の寺院、大慶寺(だいけいじ)。

日蓮聖人お手植えの松で樹齢750余年の黒松「久遠のマツ」は、枝振りが四方に張り出て迫力と力強さを感じられます。

旧東海道を南下し瀬戸川にかかる勝草橋を渡ります。

勝草橋から2km走って、東海道五十三次22番目の宿場「藤枝宿」のまち、JR藤枝駅ゴールです。

コース紹介

距離: 28.3 km 獲得標高:235 m

日本遺産 駿州の旅
ローカルトラベル・パートナーズ
駿府城公園
石部屋
とろろ汁の丁子屋
道の駅 宇津ノ谷峠 (下り)
宇津ノ谷
明治宇津ノ谷隧道
岡部宿大旅籠柏屋
五智如来公園
御菓子處 桜屋
蓮華寺池
日蓮宗 大慶寺

まとめ

スポーツ自転車(クロスバイク)初体験のメンバーと走った旧東海道。静岡駅と藤枝駅の間は28kmには、街道沿いには古き町並みがたくさん残っていて、のんびりゆっくりと街道風景を楽しみながら走れました。
自動車で通った時には気付かなかったお店や景色も、自転車では気づかせてくれます。宿場町には伝統的な食文化も残っていて、時間が許せば立ち寄りたいところがいくつもありました。

江戸時代には、いくつもの宿場町を経て江戸から歩いて行ってたであろう静岡も、今では新幹線で約1時間で行くことができます。そこでスポーツ自転車を借りれば初心者でも楽しく自転車旅をすることもできます。

藤枝駅まで行けば輪行で戻ることになりますが、明治宇津ノ谷隧道(明治のトンネル)で折り返せば約20kmで往復できます。週末の日帰りでも1泊2日でも行ける「静岡の旧東海道サイクリング」を、ぜひ楽しんでみてください。
広告主:するが企画観光局
撮影・執筆:花田 康(TABIRIN編集部)

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