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記事タグ: 自然

【アルゼンチン】3457mの山越え、悠久のアンデス、カチ(CACHI)を目指す旅【2日目:クエスタ・デル・オビスポ編】

【アルゼンチン】3457mの山越え、悠久のアンデス、カチ(CACHI)を目指す旅【2日目:クエスタ・デル・オビスポ編】

こんにちは、Hiro です。自転車で世界を旅しています。

今回は、僕の住んでいた、アルゼンチン・サルタの街から約160km離れた、アンデス山脈の小さな村、カチへの道のりをレポートします。

サルタはアルゼンチンの最北端に位置し首都ブエノスアイレスから1500kmあり、車で18時間、飛行機で2時間の距離にあります。

サルタからカリルの農場へ移動し、カチへ出発します。カチルート始まりの町カリル〜インカの遺跡が残るカチまでの距離は約120km 。

最大の難関が最高到達地点が3457mのクエスタ・デル・オビスポ(Cuesta del Obispo)でほぼ富士山の標高の峠まで、出発地のカリルの標高が約1200mなので標高を約2300m上げることになります。そのうち、未舗装の砂利道を標高で1000m以上登るハードな自転車旅です。

カチまで、2日間の旅程で、2日間ほどカチに滞在し、またカリルへ戻ってくる予定です。

本日は旅の二日目のマライからクエスタ・デル・オビスポの自転車での旅の様子をレポートしますが、標高が上がるに従い、表情を変えるアンデス山脈の素晴らしい景色をお伝えします!

▲青色が前日の走行ルート、紫色が今日の走行予定です。

青ポイントG が現在地:マライ

赤のポイントが見所:クエスタ・デル・オビスポ(Cuesta del Obispo)と、パヨガスタ

1日目の旅の様子

体調不良のため、カリルで2日間休養の後、

2021 年8月25日にカリルの町(A地点)を出発。

自転車の不具合があったものの、旅を進めます。

景色の綺麗なエスコイぺ渓谷(C地点から)を抜け、標高2300mのMaray(G地点) の集落に到着。

農場の優しい家族に助けてもらい、極寒の中、農場の敷地内で、キャンプをさせてもらいました。

氷点下でのキャンプ。マイナス10度以下になる可能性もあり、凍える中、テントで眠りにつきます。

果たして次の朝、無事目覚めるのでしょうか。

【アルゼンチン】3457mの山越え、悠久のアンデス、カチ(CACHI)を目指す旅【1日目...
 こんにちは、HIROです。パンデミックの外出規制も緩まってきている、アルゼンチンです。今回は、僕の住んでいた、サルタの街から約160km離れた、アンデス山脈の小さな村、カチへの道のりをレポートします。サルタは、...

▲【1日目:ケブラーダ・デ・エスコイぺ編】

Maray にて起床

2021 年8月26日

昨夜は持っていた服を全て着て寝ましたが、地面からの冷気が強すぎて、何度か起きてしまいました。

足元も冷え、靴下を履いて寝ましたが、夜中に、もう一足靴下プラス。

テントの出入り口のジッパーが壊れているので、完全に閉まりません。そのため、入り口側に向けていた足がとても冷えました。

スリーピングマットも壊れているで地面からの冷気を防ぎきれませんでした。

そこまで厳しい環境でなければ、そんなには気になりませんが、氷点下でのエクストリームキャンピングでは、道具の品質がかなり重要になってきます。

そんなこんなで、6:30 起床。

外はとんでも無く寒いです。まだまだ暗いので、ゆっくり準備を始めます。

歯を磨こうとしましたが、水道は凍って、水が出ません。

ペットボトルの半分凍った水を使って歯を磨きます。

しかし、一旦ボトルを開けると、蓋に水がつき、その部分が凍ってしまって、蓋が開かなくなってしまいました。

マイナス4度以下で、水は凍るらしいので、マイナス10度以下になっていたかもしれません。

アメリカで、マイナス18度下でキャンプをしたことがありますが、その時は、もしかしたら、目覚めないかもなと覚悟して、眠ったことを思い出しました。

▲水道は凍って使えません。

7:30 片付けは済みましたが、まだとんでもなく寒く、サイクリング用の服に着替えられないので、先に朝ご飯を食べます。

▲ピクニックテーブルを使わせてもらい、アボカドとクラッカーを食べました。
▲明るくなってきました。
▲朝もここからの景色は絶景です。
▲変わらずにそこにある自然。

ようやく着替えをして、昨日は会えなかった、オーナーのマリーさんに挨拶しました。ラムゼイ君の叔母さんです。キャンプさせてくれて、ありがとうございました!

出発

▲8:15ようやく出発。上りが急なので押して進む。朝一、体が温まる前に無理して漕ぐと膝を痛めるので、要注意です。
▲青空の中に、月が佇みます。
▲登っているところで、日も出てきて暑くなったので、ジャンバーを脱ぎ、いよいよ漕ぎ始めます。

クエスタ・デル・オビスポ(Cuesta del Obispo) へ突入

▲クエスタ・デル・オビスポ (Cuesta del Obispo) の看板。ここから、この旅の最難関に突入です。崖ギリギリを進む車の絵が描かれています。
▲少し上ったところで、道が砂利道になりカーブも増えて、いよいよ登りです。
▲目前にはこの景色。

景色はいいですが、車が通るたびに、砂埃が巻き上げられて、砂だらけになり、目も痛いです。昨日久々に頑張ったので、足が疲れています。押したり漕いだりしながら上っていきます。

小休憩

▲10:10 結構登ったところで、十字架があり、少し休憩。オレンジ、アオリンゴ、りんごを食べた。朝から運動をして、何も甘いものを食べてないところからのフルーツは、甘さが倍増で、生き返りました。
▲十字架の横に腰掛けると、今登ってきた道が見えます。

下から2台の自転車が頑張って上がってくるのが見えます。旅行者でしょうか。

▲道を横切る川は、まだ氷が残っていました。
▲アンデスの雪解け水です。
▲この雪解け水が、昨日通ってきた渓谷を形作ります。
▲昨日遠くに見えていた山が、目の前に。
▲時折、振り返って、上ってきた道を眺めます。
▲遠くには、放牧されている馬や羊が見えます。
▲かなり登ってきました。空気が住んでいるため、山肌がくっきりと見えます。
▲アンデスの山並み
▲未舗装路が続きます。

ルックアウト

▲11:40 ルックアウト(展望台)に到着。車で来ている旅行者に写真を撮ってもらいました。
▲後方に登ってきた道が見えます。
▲右上にこれから進まなければならない道が微かに見えます。
▲さらに登っていく。登るためのエネルギーが足りません。そういう時には甘いものを食べます。ピーナッツバー、ライスクラッカー、チョコバー、グミ、ソフトキャンデー、を食べました。
▲日陰が全くないので、休憩中も常に強い日差しにさらされています。

サイクリストに遭遇

▲12:30 先ほど、見えていた、2人組のサイクリストが追いついてきました。

彼らは、サルタからのカップルで、僕と同じくカチを目指しています。今日中にカチに着く予定だそうで、少し心配していましたが、僕もパヨガスタまでは今日着くかな?

カチのキャンプ場が300ペソ(330円)くらいだと教えてくれました。カチは観光地なので、500ペソ(550円)くらいするかと思っていました。

200ペソの違いじゃんと思うかもしれませんが、200ペソあれば、ここでは、米が3kg 買えます。写真を撮って一旦お別れ。

▲まだまだ登らなければなりません。
▲次のルックアウトで2人と再び合流。写真を撮ってもらいました。
▲始めの頃より傾斜が緩やかで、しっかり漕いでいくことができます。
▲空が近づいてきます。
▲景色がすごすぎて、すぐに止まって景色を眺めてしまいます。
▲楽ではありませんが登るのが楽しくなってきました。
▲標高が上がってきたので、細かく休憩を挟みながら進みます。
▲夏は、山がもっと緑色だそうですが、上の方は濃い霧が張って視界が悪くなることも多く危険だそうです。
▲現在は、冬の乾期なので山は茶色です。
▲上がってきた道がよく見えますね。
▲登っていくごとに景色がすごくなっていきます。
▲クエスタ・デル・オビスポまで後少しのところで、現地のおじさんが犬を連れて登場。この上のピエドラ・デル・モリーノで働いていたらしく、家に戻るところ。この近くのカンポ(農場に住んでいるらしい。)ものすごいところに住んでいて、尊敬です。

Cuesta del Obispo 到着

▲13:50 クエスタ・デル・オビスポ (Cuesta del Obispo) に到着しました。標高3,348mです。
▲工芸品も売られていました。オカリナです。
▲始めは、傾斜も結構あったので、大変でしたが、上につれて傾斜も楽になり、何より景色の良さにテンションが上がって、楽しく登ることができました。

お昼ご飯

▲14:00 お昼ごはんです。朝からまともに食べていませんでした。ここで、景色を見ながら食べようと思っていたため腹ぺこです。昨日から、食べ続けている鳥煮込み+ご飯です。おいしー!
▲工芸品を売っていた人に写真を撮ってもらいました。
▲今日一番の絶景です。
▲ほとんどしまっていますが、小屋が立っていてお土産を売っているみたいです。
▲少し移動して、違う角度からの景色です。
▲一生懸命漕いで上がってきたので、景色も格別ですね。
▲車が上がってくるのが見えます。
▲先を急いでなければ、もう1時間は眺めていたい景色でした。
▲ここから、ピエドラ・デル・モリーノ (標高3,457m)まで3kmで100mの上りです。カチまで、残り60km!!

まとめ

朝は、とんでもなく寒かったですが、日中は強い日差しのもと、とても暑かったです。

予想していたよりも景色が綺麗で、感動しました。久々の標高3300m以上だったので、高山病の心配もしていましたが、大丈夫でした。

ご飯も食べて、後半戦突入です。

今回の最高地点(標高3,457m)まで、あと少し。そのあとは1000m下るダウンヒルです。

夕暮れまでに、無事にパヨガスタ(Payogasta)まで着くことはできるでしょうか。

次回もお楽しみに!!

走行マップ

2021 年8月26日 前半

Maray ~ Cuesta del Obispo

約30km

赤ポイント:クエスタ・デル・オビスポ(Cuesta del Obispo)

【インタビュー】自転車旅人「津田幸洋」さんのプロフィールに迫る!
2014年5月に日本を出発して以来7年世界中を旅している「津田幸洋(つだ ゆきひろ)」さんに、TABIRINでは、リアルタイムの自転車旅の情報や、訪れたまちの自転車情報や都市情報また、エッセイなどの記事を執筆いただくこと...

▲Hiro インタビュー記事

*旅をサポート頂ける企業、または個人の方を募集中です。特にアウトドア・自転車メーカー等の企業の方、ご興味あれば、ご連絡ください。

Hiro(津田幸洋 ツダユキヒロ)
自転車旅人。2014 年に日本を立ち、自転車で旅を続けています。オーストラリア、ニュージーランドを経て、アメリカ大陸横断中、COVID-19による、世界パンデミックにより足止めとなり、2021年7月現在は、アルゼンチンに滞在しています。人との出会い、美しい自然、野生動物を探す旅を近日再開を予定しており、旅とともに、訪れた場所の都市情報、見どころ、自転車に関する情報、エッセイ等をTABIRINにて発信していきますので、よろしくお願いいたします。インスタグラム  https://www.instagram.com/yukihirotsuda/
津田幸洋

 

【アルゼンチン】3457mの山越え、悠久のアンデス、カチ(CACHI)を目指す旅【2日目:ロス・カルドネス国立公園編】

【アルゼンチン】3457mの山越え、悠久のアンデス、カチ(CACHI)を目指す旅【2日目:ロス・カルドネス国立公園編】

こんにちは、Hiro です。自転車で世界を旅しています。

今回は、僕の住んでいた、アルゼンチン・サルタの街から約160km離れた、アンデス山脈の小さな村、カチへの道のりをレポートします。

サルタはアルゼンチンの最北端に位置し首都ブエノスアイレスから1500kmあり、車で18時間、飛行機で2時間の距離にあります。

サルタからカリルの農場へ移動し、カチへ出発します。カチルート始まりの町カリル〜インカの遺跡が残るカチまでの距離は約120km 。

最大の難関が最高到達地点が3457mのクエスタ・デル・オビスポ(Cuesta del Obispo)でほぼ富士山の標高の峠まで、出発地のカリルの標高が約1200mなので標高を約2300m上げることになります。そのうち、未舗装の砂利道を標高で1000m以上登るハードな自転車旅です。

カチまで、2日間の旅程で、2日間ほどカチに滞在し、またカリルへ戻ってくる予定です。

本日は旅の二日目後半、お昼ご飯を食べた、クエスタ・デル・オビスポから、今日のキャンプ予定地である、パヨガスタまでの様子をレポートします。標高3,457m、このカチ旅で最高到達地点のピエドラ・デル・モリーノの景色。その後は、手付かずの自然、雄大な景色が残されたロス・カルドネス国立公園の道のりをお楽しみください。

果たして無事に、日暮れまでに、目的地へたどり着くことは、できるのでしょうか。

 

▲青色が初日、2日目前半の走行ルート、紫色が今日の走行予定。

青ポイントG :マライ。H:クエスタ・デル・オビスポ(Cuesta del Obispo)

赤ポイントが今回の見所:ピエドラ・デル・モリーノ、ロス・カルドネス国立公園、パヨガスタ

初日、2日目の旅の様子

体調不良のため、カリルで2日間休養の後、

2021 年8月25日にカリルの町(A地点)を出発。

自転車の不具合があったものの、旅を進めます。

景色の綺麗なエスコイぺ渓谷(C地点から)を抜け、標高2300mのMaray(G地点) の集落に到着。

農場の優しい家族に助けてもらい、極寒の中、農場の敷地内で、キャンプをさせてもらいました。

氷点下でのキャンプ。マイナス10度以下になる可能性もあり、凍える中、テントで眠りにつきます。

2日目:8月26日

テントで眠り無事に目覚めますが、昨夜は水道まで凍る寒さでした。

Maray の農場を出発し、ひたすら上り続け、昼過ぎに クエスタ・デル・オビスポ(標高3,348m)に到着。景色を眺めながら、お昼ご飯を食べました。

 

【アルゼンチン】3457mの山越え、悠久のアンデス、カチ(CACHI)を目指す旅【1日目...
 こんにちは、HIROです。パンデミックの外出規制も緩まってきている、アルゼンチンです。今回は、僕の住んでいた、サルタの街から約160km離れた、アンデス山脈の小さな村、カチへの道のりをレポートします。サルタは、...

▲【1日目:ケブラーダ・デ・エスコイぺ編】

【アルゼンチン】3457mの山越え、悠久のアンデス、カチ(CACHI)を目指す旅【2日目...
こんにちは、Hiro です。自転車で世界を旅しています。今回は、僕の住んでいた、アルゼンチン・サルタの街から約160km離れた、アンデス山脈の小さな村、カチへの道のりをレポートします。サルタはアルゼンチンの最北端に位...

▲【2日目:クエスタ・デル・オビスポ編】

 

クエスタ・デル・オビスポ(Cuesta del Obispo)

2021 年8月26日 後半

▲14:30 クエスタ・デル・オビスポ (標高3,348m)を出発。残り3km 標高で100m上ります。
▲知りませんでしたが、ナショナルパーク(国立公園)があるようです。

ロス・カルドネス国立公園(Parque Nacional Los Cordones)

▲ロス・カルドネス国立公園(Parque Nacional Los Cordones)の入り口に着きました。
▲惑星感がすごく好きな景色です。
▲この世の果てっぽい雰囲気です。
▲さすがナショナルパークです。
▲下に見える道が、ナショナルパーク内の道のようです。
▲手付かずの大自然。素敵です。
▲ピエドラ・デル・モリーノまであと少し。

ピエドラ・デル・モリーノ(Piedra del Molino)

▲15:15 ピエドラ・デル・モリーノ(Piedra del Molino) に到着。
▲小さな教会がありました。
▲昨日から、上り続け2,300m登り切りました。やったー。
▲かなり高いところまで来ましたね。
▲3,457mの看板と共に記念撮影。久々にこんなに高いところまでやってきました。
▲この景色です。空気の薄さも全く感じませんし、大丈夫です。体調が悪かった割にキツさもありません。
▲少し心配していた、自転車ももってくれましたね。
▲ブエノスアイレスからのバイカーグループのおじさんたち。写真を撮ってくれました。
▲頂上にはロバもいました。触っても嫌がらず人懐っこくて可愛かったです。
▲こんな人里離れたところにも教会はあり、宗教への距離感の近さを感じます。
▲ここからの景色は、通ってきた道は見えませんが、眼下には、富士山よりも高い山脈が広がります。
▲3,500mを超えると、背の高い草木は生えていません。
▲人の手の入っていない広大な平原です。
▲写真を撮っている時に、カメラを落としてしまい、焦りましたが、電源を入れると写真を撮ることができました。が、後にズームが思うようにできなくなっていることが判明。。。やってしまいました。
▲これからこちらの方向へ進んでいきます。

ピエドラ・デル・モリーノ(Piedra del Molino)

この名前の意味は、研磨岩です。

知らなかったので、写真を撮っていませんが、確かに岩がありました。

この岩は、1671年、とある中尉が馬車でサルタの街に向かっていて、この場所にたどり着いたとき、荷車が故障してしまったため、持ち主は荷車を置いていくことにして、その後、二度と取りに来なかったそうです。

この岩はその荷物の一部です。現在では、この場所はサルタとカチを結ぶ道路の最高地点となっており、研磨岩(ピエドラ・デル・モリーノ)が、この場所のアイコンとなりました。

 

ピエドラ・デル・モリーノ(Piedra del Molino)を出発

これから下りになるので、フリースと、ジャンバーを着ます。標高3500m下では、強い日差しの中でも、風が冷たく寒いです。

15:50出発。

本日の目的地のパヨガスタまで、 車で40分らしいので、残り、50km弱。2時間半でつければ、18:30。 日が暮れる前に目的地へ着くことができます。

ナショナルパークの基地

▲ナショナルパークの基地がありました。

レンジャーに方に聞くと、ナショナルパークカルドネスは2つのハイキングコースがあるが、現在は、パンデミックの影響でしまっているとのこと。

ロス・カルドネス国立公園

ロス・カルドネス国立公園(正式にはロス・カルドネス国立公園・保護区)は、アルゼンチンのサルタ州の中南部にあるパヨガスタの町の近くにあります。

サルタ市から約100km離れた場所に位置し、1994年11月20日に設立されました。 64,117 haの乾燥した山岳環境で、標高はトンコ渓谷の南の海抜2600mからセロ・ネグロまたはマルカンテの海抜5226mまで。

この国立公園の名前は、ボリビア南部、アルゼンチン北部、チリのアンデス山脈間の谷に特徴的な大きなサボテン種であるカルドンまたはパサカナ(Trichocereus pasacana)が多数生育していることに由来しています。

また、7,000万年前の恐竜の足跡など、重要な古生物学的遺跡があります。

 

 

▲緩やかーに下りが始まります。
▲険しい山道とは違った景色になりました。

グアナコ(Guanaco)

▲グアナコ(Guanaco)と呼ばれる、動物の群れです。
▲ビクーニャかと思っていましたが、グワナコだと後で教えてもらいました。
▲真っ直ぐな草原地帯を進みます。
▲南米のアンデス山脈には、アルパカ、リャマ、ビクーニャ、グアナコ、と似た種類の動物がいます。
▲アルパカはコロンビア、エクアドル、ペルーでよく見ることができ、ボリビアや、アルゼンチンと南にくれば、リャマやビクーニャを見ることができる印象です。そして、このグアナコはここアルゼンチンで初めて見ました。
▲下ってくると、少し草の感じが変わりました。
▲向こう側にさらに高い山脈が見えますね。

ミラドール・デル・コンドル(コンドルの展望台)

▲ミラドール・デル・コンドル(コンドルの展望台)に着きました。オホ・デル・コンドルと書いてあるので、コンドルの目から見たような景色が見えるということなのでしょう。
▲地図の看板が備え付けてあります。
▲向こうに見えるのが、ティンティン山(Cerro tintin)です。ナショナルパークなので家や商店が何もありません。高台から見下ろす、サボテンが生茂る平原は圧巻でした。
▲向こうに見える道を進んでいきます。先を急ぐため、ミラドールは5分ほどで後にしました。
▲眼下に雄大なナショナルパークの平原が広がります。

長い下り坂を下ります。危ないのでスピードが60km以上でないように気をつけながら進みます。

▲下り終わると、緩やかな上り。

カチから帰ってくるときには、この辺で、キャンプできるところがあればと思っていたのですが、地図をみると、まだナショナルパーク内で、キャンプは禁止っぽいです。

景色がとてもいいです、やはりナショナルパークとして保護しないと、どこも同じように、家が建ち、畑や農場、街や村になってしまうから、保護することは大事なことだと感じます。

Secretos del Cardonal (カルドーナの秘密)

▲違うミラドール(展望台)に到着。
▲Secretos del Cardonal (カルドーナの秘密)というミラドールのようです。
▲大きなサボテンが生えており、いくつか説明の看板が備え付けてありました。
▲大きなサボテン。
▲この大きなサボテンの伝説のようなものが描かれています。愛し合っていた2人は、王様みたいな人に狙われ、逃げ込んだところで、サボテンに変わり、永遠に一緒にいました、みたいな物語のようです。
▲ミラドールがもうひとつあったのですが、先を急ぐので、スルーしました。この看板でナショナルパークの終わりです。
▲ナショナルパークが終わったところで、バス停と廃墟がありました。ギリギリキャンプができそう。カチからカリルまでの帰り道に、キャンプできそうな場所も探しながら進みます。

パヨガスタまで、ここからまだ17kmあることが判明。もう 17:30 なので急がなければ。

しかし、ここから標高で500mの下り。日暮れは、19:30くらいなので、最悪19:00に着けばと思います。

いくつかの家、お土産売り場を通り過ぎ、いい感じに下りながら進んでいきます。

羊飼いの少年

▲パヨガスタ手前、少年が、一人で羊や山羊をつれていた。他に大人がいるかと思いましたが、いなくて驚きました。
▲少年は、6歳くらいに見えますが、立派に動物たちを先導していて、とても感心。
▲夕暮れ時に長閑ないい風景でした。

パヨガスタ(Payogasta)

▲18:20 パヨガスタ(Payogasta)到着。町は、2kmほど先です。

街に入ると野宿する場所を見つけるのが難しくなるため、ここで野宿場所を探したほうがいいかと思い、辺りを見てみるが、ちょうど良さそうな場所がないので、進むことにします。

町の少し手前に、住宅街、警察があり、閉まっていますが、ナショナルパークの事務所っぽいものがあったので、最悪、野宿ならできそう。もう少しいいところはないかと、町まで降りてみます。

工場跡地のようなところで、少し人が集まっていたので、キャンプできる所はないですか。と聞いてみると、その中のおばさんが、工場跡地の屋根の下でキャンプしていいと案内してくれた。水道もあり、トイレはその辺でしたらいいと言ってくれた。

この辺は、山からの湧き水が水道水になっているため、飲めるので嬉しい。

優しい人たちに見つけてもらってよかった。

眠るところが見つかったので、自転車をキャンプ予定地におき、少しだけパヨガスタの街を散策してみる。

▲パヨガスタ教会
▲公園。新しいですね。
▲ライトに照らされた通りは、雰囲気があります。
▲カルチャケス谷のパヨガスタのようです。
▲メルカド・パヨガスタ(市場)
▲唐辛子の産地のようで、ポツンと佇むこのモニュメントがシュール。

寝床探しは楽じゃない

19:30 キャンプ予定地の工場跡に戻ると、突然、敷地内の犬に猛烈に吠えられた。5匹ぐらいに追いかけられ噛まれそうになり、必死に逃げた。必死すぎて、ぎゃーっと悲鳴まで出てしまった。

旅を始めてから、犬には5回程、噛まれている。うち2回は、酷くやられた。

日本と違い、海外では犬に噛まれると、狂犬病のリスクがあるため、絶対に噛まれたくない。日本ではあまり馴染みがない狂犬病ですが、狂犬病は発症すると100%死に至ります。

世界では毎年、5万人以上の死者が出ていて、未だに治療法が見つかっていない感染症です。

ギリギリ噛まれなくてよかった。

そして、その場を離れようとしたとき、男性が敷地に入ってきた。自転車を取りたいが犬がいるため取れないと、説明してみたが、とんでもなく酔っ払っているのか、ドラッグなのか、酩酊状態で、めちゃくちゃ怖かった。ここでは、キャンプできない。。。

工場の家族はこの敷地内に住んでいると思ったが住んでいないみたい。家族を見つけなければ、荷物が心配でしょうがない。道へ出てみると、さっきの人たちを見つけた。ちょうど外にいたのでよかった。

さっきの人たちの一人はマルコさん、一緒に自転車を救出に行ってくれた。敷地のオーナーの親戚らしく、彼と一緒なら犬も吠えてこず、自転車を救出。荷物が無事でよかった。

マルコと、マルコのお兄さんと、お父さんが出てきてくれ、どこだったら、寝れるかと、考えてくれ、

彼らの家の向かいにある、、作りかけの電気のまだ通っていない家で寝かせてもらえることになった。水道は外にあった。

寒いので、家の中で話をする。いろいろな話を聞かせてくれ、今日見た動物がグアナコだということも教えてくれた。

21:30まで話をしたあと、彼らは帰って行った。ご飯は食べたの?と聞かれたが、あんまり迷惑をかけられないので、大丈夫ですと、丁寧にお断りさせてもらった。

するとすぐに、マルコがお腹が減っているだろうと、家から、サンドイッチを持ってきてくれた。とても優しい。

サンドイッチをいただいて、軽くピーナッツや、お米ビスケットを食べて、水に粉ジュースを溶かして飲んでいると疲れでしばらくぼーっと、動けなくなった。

カメラを扱っていると、今日落とした衝撃で、ボタンが押せなくなっていた。かなりショック。

どうしようもないので、重い体を起こし、寝床の準備をします。

就寝

▲シートにスリーピングマット、寝袋で就寝。昨日は寒かったので、家の中で眠れることがとんでもなくありがたい。

22:30就寝。家の中で寝られてよかった。それでも服を全部着て寝て、ちょうどよかったので、テントだったら危険だった。。おやすみなさい。。

明日の朝、いよいよカチ到着です。

どんなところなのか楽しみです!

パヨガスタ(Payogasta)にて起床

2021年 8月 27日

7時半起床。昨日マルコに「写真を一緒に撮ろう、8:30に来て。」と言われていたので、ゆっくり寝ていました。

▲昨夜は、この家で、泊まらせてもらっていました。家の中で眠れたので、寒くて起きることはありませんでした。朝は、やはり外の水道は凍って使えず。昨夜も外はかなり冷えたようです。
▲8:30準備完了。マルコ家族と、写真を撮り、挨拶しました。泊めてくれてありがとー!

パヨガスタを出発

▲パヨガスタを出発。シンメトリーな山並み。
▲朝はめちゃくちゃ空気が澄んでいます。寒いけど気持ちー!
▲昨日、言われていた通り、アップダウンがあるが、若干下りの方が多いみたいです。
▲遠くに見える山が綺麗ですね。
▲カチまで残り4km地点で看板。向こうに見えるのが、カチ山(Nevado de Cachi)。うっすら雪が乗っています。6,380m。寒いわりに乾燥しているので、雪は少しですね。ちなみに南米で一番高い山は、アコンカグアで、6,962m。同じくアルゼンチンにあります。アンデス山脈で、一番高い場所ということですね。
▲記念撮影。
▲このくらい離れたところからのパノラミックな景色が好きでした。

Cachi に到着

▲9:30カチに到着。無事に着きました。Bienvenidos a Cachi = カチへようこそ

 

無事につきました!

2日間と少しでカリルの農場から、カチにたどり着くことができました。

これから、2日間、カチを観光してみます。

その様子は、次回の記事で紹介したいとおもいます!

次回もお楽しみに!

本日の走行

2021 年8月26日

Maray ~ Payogasta

81,42km

走行マップ

 

 

【インタビュー】自転車旅人「津田幸洋」さんのプロフィールに迫る!
2014年5月に日本を出発して以来7年世界中を旅している「津田幸洋(つだ ゆきひろ)」さんに、TABIRINでは、リアルタイムの自転車旅の情報や、訪れたまちの自転車情報や都市情報また、エッセイなどの記事を執筆いただくこと...

▲Hiro インタビュー記事

 

*旅をサポート頂ける企業、または個人の方を募集中です。特にアウトドア・自転車メーカー等の企業の方、ご興味あれば、ご連絡ください。

Hiro(津田幸洋 ツダユキヒロ)
自転車旅人。2014 年に日本を立ち、自転車で旅を続けています。オーストラリア、ニュージーランドを経て、アメリカ大陸横断中、COVID-19による、世界パンデミックにより足止めとなり、2021年7月現在は、アルゼンチンに滞在しています。人との出会い、美しい自然、野生動物を探す旅を近日再開を予定しており、旅とともに、訪れた場所の都市情報、見どころ、自転車に関する情報、エッセイ等をTABIRINにて発信していきますので、よろしくお願いいたします。インスタグラム  https://www.instagram.com/yukihirotsuda/
津田幸洋

 

【兵庫県】大阪からサイクリングで、日本六古窯のひとつである「丹波焼」をめぐる旅。

【兵庫県】大阪からサイクリングで、日本六古窯のひとつである「丹波焼」をめぐる旅。

約800年の歴史があり、その発祥は平安時代末期から鎌倉時代のはじめだそうです。今回はその丹波焼の産地である兵庫県丹波篠山市に大阪の自宅からサイクリングで行ってみました。

大阪駅から一庫(ひとくら)ダムへ

自宅からJR大阪駅まで約15km。大阪駅前からは国道176号を北上し、国道173号を走って街を抜けると急に坂が始まりました。


坂の勾配率の標識に、えっ・・・と言いながらもミニベロでコツコツと遅いながら頑張って登りました。
先に見える長い長い坂を見るとつい歩きたくなるので、もう遠くを見ない作戦!大阪駅から約30km、なんとか「一庫ダム」に到着。

ダムのほとりに降りられるようになっていて、ベンチなどもありました。お天気が良い日だと気持ちよさそうです。

一庫ダムから国道173号を北上すること約7km、立ち寄った大阪府豊能郡能勢町にある「道の駅 能勢(くりの郷)」。
名産の大きな栗のオブジェが迎えてくれます。

ここでは地元産のお米で作るおむすび専門店の「能勢おむすびハウス」のおむすびをお昼ご飯に頂きました。自慢のお米だけあって、おむすびがものすごくおいしい!これは何個でも食べれる〜!と思いましたが、デザートのいちご大福が待っていたので2つで我慢。

古き宿場町「丹波篠山市福住(ふくすみ)」

道の駅から国道173号をさらに北上すること約17km、山を通り抜けるとぽっかり現れた丹波篠山市の福住地区。
江戸時代には宿場町として賑わっていたようで、今でもその町並みが残されています。
この石碑はかつてあった国鉄・篠山線の駅の駅跡でした。

そこで見つけた素敵な自転車屋さん「High Lander (ハイランダー)」。
築300年の古民家(旅籠)を活用してお店をされているとのことで、なんと畳にずらりと自転車!屏風にロードバイク!

ミスマッチかと思いきや、そのギャップがなんだかとてもおしゃれで素敵な空間でした。お店のスタッフの方もとても気さくな良い方で、癒しの時間を過ごさせていただきました。

自転車屋のスタッフの方にもおいしいよ!と教えて頂いた「マグナムコーヒー」にもお邪魔してみました。
到着するとかっこいいバイクがずらり!

店内はとても広く、外の席もあってゆっくり過ごしたくなるお店でした。
コーヒー豆もすべてオーガニックにこだわっているそうです。私はカフェラテをオーダー。

ラテアートのハートがとっても可愛いく、そしてお味は、、、今まで飲んだ中で1番!と叫んでしまったほど美味しかったです。
大阪の心斎橋、上本町にもお店あるようなのでまた行ってみたいと思います。

道端で見つけたなんだか可愛い標識風看板。

福住エリアの居心地がよく、ゆっくりしている間に夕方になってしまいました。


大急ぎで宿に向かう途中、だんだんと空がオレンジに染まっていくなぁ〜なんて思っていたら、どんどん朱くなり最高の夕焼け空を見ることができました。これは感動です。

丹波篠山の城下町で宿泊

暗くなる少し前に丹波篠山の中心地、城下町エリアに着くことができました。街灯が灯っていて雰囲気抜群です。

この日のお宿は築120年以上の米屋さんの蔵などをリノベーションして作られたゲストハウス「KOMEYA」。
ゲストハウスですが、貸切部屋もありとても快適に過ごすことができました。

十分広いツインのお部屋。お茶も置いてくれていました。共用部の廊下やキッチンエリアも古い部分を残してくれています。

朝明るくなってから、宿泊していた蔵と入り口の写真を撮っておきました。

前にはビアンキの自転車が停まっていて一緒に記念撮影。

早速朝から城下町の街並みを見ながらポタリング。

電線も高い建物もなく、昔の趣が感じられる街はゆったりとした時間が流れています。写真は河原町通りです。

天然酵母のパン屋さん「白穀五粉」を発見。

様々なパンが並んでいましたが、丹波といえば黒豆ということで、「黒豆くろっこ」パンを購入。
これがまた黒豆ずっしりでおいしい!おやつにはクッキーを。

古い和菓子のお店「あ久さや」。

季節限定の丹波栗を使った栗もちが有名だそうです。9月〜11月がシーズンだということでちょうどこれからですね!

レトロなショーウィンドーに並ぶ和菓子。
お店も随分古い建物のようでしたが、昔ながらの雰囲気はずっと残してもらいたいです。

梅の形をしたおだんごと3色だんごを休憩時においしくいただきました!

丹波篠山といえばぼたん鍋など猪のお肉も有名です。


街には大きな猪のオブジェがあったり、橋にも猪!次回訪ねた際は食べてみたいなぁ。

日本遺産 日本六古窯「丹波焼」

そして今回のサイクリングの目的地「丹波焼の郷」、今田・立杭エリアに着きました。


南北約4kmある道沿いに窯元が立ち並んでいて見るのに大忙しです。ここは自転車移動が便利ですね。

丹波伝統工芸公園「陶の郷(すえのさと)」は、陶芸体験などができたり、レストランもありました。
この中に約50軒の窯元の作品が展示・販売されている「窯元横丁」があります。

 この窯元横丁で作品を見て、気になる作品を作っている窯元を訪ねるという方が多いそうです。焼き物好きな方はここだけでも十分な時間を確保しておいたほうがいいなと思いました。私は予想通り時間が足りなくなってしまいました。

焼き物のお値段も数百円のお手頃なものも多かったです。豆皿コーナー。どれもこれも可愛くて全部欲しくなります。

窯元が並ぶエリアを散策してみました。すぐに目についたのがカフェ「心月(ココロノツキ)」。

壊される予定だった旧公民館をリノベーションして作られたようです。古い登窯も綺麗に遺されていました。

とても気になったのが散策路に埋め込まれている焼き物のタイル。何メートルかの間隔でたくさんあって楽しませてくれます。 まだまだありましたが、撮りきれませんでした。

いくつもある窯元の作品の中から自分へのお土産を選び。

丹波焼ぐい呑みとかわいい犬の箸置きを連れて帰ってきました。


焼き物の産地では小さくて持ち帰りやすいのでぐい呑みを購入してコレクションしています。
残念なことに日本酒は飲めませんが、各地のぐい呑みを眺めて旅の思い出に浸っています。

まとめ

今回は約100kmほどのサイクリングでした。

丹波焼の郷はもちろん、丹波篠山の城下町は観光スポットやお店、カフェもたくさんあり想像以上に魅力的なところで、これからの栗のシーズンには栗グルメも楽しめそうです。季節ごとに行きたい観光地の一つになりました。

そして焼き物の産地、日本六古窯巡りは瀬戸・常滑・備前・信楽・丹波と行き、残すところあと越前でコンプリートになるので、行った際にはレポートします。

執筆:Sugar
石川県金沢市出身、大阪在住。
旅が大好きで、長年旅行会社で勤務。
しまなみ海道をレンタサイクルで走り、サイクリングの魅力に引き込まれました。
今は旅先を自分の自転車で走り、ゆっくりと観光したり、写真を撮ったりできる輪行旅に夢中です!

コース紹介

記事内情報

High Langer

自転車工房ハイランダー – 兵庫県丹波篠山市にある小さな自転車店です。だれ...
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丹波伝統工芸公園「陶の郷」

丹波焼の里 | 丹波伝統工芸公園 陶の郷

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【大阪府】初秋の大阪港で異国情緒を探すライド

【大阪府】初秋の大阪港で異国情緒を探すライド

夏の暑さも少しずつ和らぎ、気づけば秋の空に。自転車で走るのに気持ち良いシーズンがまたやってきました。
まずは近場で足慣らしということで、大阪・梅田発着 大阪港エリアを中心にした約30kmのライドのレポートをお届けします。水都大阪の歴史にふれつつ、なかなか海外に出られない今だからこそ、海外の趣を身近に感じられるスポットを探してみました。

梅田発、安治川隧道経由でベイエリアを目指す

曽根崎新地のサイクルアパレルブランドのショップ、Rapha Osakaからスタート。
ベリエリアを目指すのには、大通りの2号線からなにわ筋(府道41号線)に入り、堂島川沿いを行くのがおすすめです。大阪国際美術館、リーガロイヤルホテルなど堂島エリアらしい建物の景色を楽しみながら、2.5kmほど走れば大阪市中央卸売場です。
この日は日曜日だったので物静かでしたが、川沿いに立ち並ぶ広々とした市場に「天下の台所」大阪を感じます。

市場から1.2kmほど進むと、ビルの1階の大型エレベーターの入り口から、人々が自転車ごと乗り降りしている景色に出会いました。
「安治川隧道(あじがわずいどう)」、大阪市西区と此花区を結ぶ日本初の沈埋トンネルの入り口です。川底に埋められたトンネルが完成したのは昭和19年(1944年)のこと。
戦時下の被災を免れたトンネルは、自転車・歩行者通行可で、令和の現在も地元の人々の生活道路として活躍しています。
大型のエレベーターで地下約3〜4階の深さまで自転車と共に降りると、そこは川底。幅約2.4mの至近距離で対向の人とすれ違いながら歩く全長約80mの川底のトンネルは、どこかひんやりとしてまるで秘密の通路を通っているかのような探検感を味わえます。

レトロなアメリカへタイムリップ:大阪築港・赤レンガ倉庫

安治川隧道を越え、阪神なんば線沿いに1.7kmほど漕ぎ進めれば巨大なUFOのような屋根が目印の京セラドームです。

ドームをぐるっと周回してその大きさを実感したら、さらにそこから5kmほど、みなと通(国道172号線)沿いを大阪港・天保山方面に向かったところにあるのが大阪築港・赤レンガ倉庫です。

大正12年(1923年)築の住友倉庫をリノベーションし、アメリカのクラシックカーを中心に展示した「GLION MUSEUM」が2015年にオープン。
映画『ゴッドファーザー』でおなじみのキャデラックや、堺市のコレクションであるBMWヒストリックカーなども見ることができます。

施設内にはステーキハウスやフレンチレストランもあり、シックで大人な雰囲気。ぜひライド以外でも、おしゃれをしてゆったりと訪れたいスポットです。
神奈川県出身の私は「赤レンガ倉庫」というと横浜が真っ先に思い浮かびますが、雑貨やカフェ、シアターが入る横浜のそれとはまた一味違う、大阪の港の倉庫は新鮮でした。


住宅街の可愛いトラットリアで味わう窯焼きピザ

赤レンガ倉庫でレトロなアメリカの雰囲気に浸ったら、お待ちかねのランチに向かいます。

大阪港よりも手前の朝潮橋エリアまで1.5kmほど戻り、八幡屋商店街脇の住宅街の間にある Pizzeria e Trattoria Ciao! でランチです。
お店の入り口には薪窯付きのカラフルなキッチントラック、高く積まれた薪。その奥に民家の1階を改装したトラットリア(軽食屋)という店構え。
このこじんまりとした感じが、隠れ家的な雰囲気を出していてそそられます。色とりどりのエスプレッソカップが飾られた店内は本場イタリアの街角に来たかのような雰囲気。

この日はピッツァマルゲリータとチーズソースのペンネを注文しました。
ナポリ風の薄い生地は耳まで美味しい!少し汗ばんだ体に、トマトの酸味とチーズの塩気は格別で、どちらも美味しく平らげました。

「日本一低い山」天保山と渡舟

お腹を満たしたら、午後は再び大阪港方面へ。
お目当ては対岸の桜島(岸壁間400m)を結ぶ天保山渡船です。天保山は山といっても標高4.53mで「日本一低い山」の一つとして知られているのですが、これも実は水都大阪と関係があります。
江戸時代、安治川の開削で堆積し、航路に支障を与えていた土砂を整備するために、幕府が延べ10万1,200人を動員し「御救大浚」と呼ばれる大工事を行いました。その時に土を盛り上げたものが出船と入船の目標となり、幕府が「目標(めじるし)山」と命名、それがのちに「天保山」と呼ばれるようになったそうです。整備された公園の一角には、当時の様子を描いた浮世絵の壁画に説明が添えられています。

そして、この壁画に描かれているのが、大阪市の市章のもとになった「澪標(みおつくし)」。
水路の標識を表す杭で、大阪府の繁栄は「水運と出船入船に負うところが多い」ということから、港にゆかりの深いこの澪標が、明治27年(1894年)、大阪市の市章になったのだそう。

そして、この渡船は大阪港の繁栄を目指し、大阪市により港湾振興策の一環として明治38年(1905年)に開設されたもの。
現在は市の建設局が運営しており、無料で乗船できます。運行ルートは開設当時とは異なるものの、自転車もそのまま積み込むことができ、現在でも一日約600人が利用する市民の足です。

大阪港エリアから桜島のユニバーサルスタジオジャパン(USJ)に出勤する外国人スタッフの方の姿も見られ、船内は多国籍な雰囲気です。
船上で風を感じながら、自転車と共に望む梅田方面のビル群は、陸上でサドルの上から見るのとはまた一味違います。

江戸時代から続く水都大阪の歴史を感じつつ、約3分間のショートトリップでUSJのある桜島へと渡っていきます。

気分はハリウッド!? 桜島でUSJの雰囲気を味わう

渡船を下船したらそこは桜島、ユニバーサルスタジオジャパンでお馴染みのエリアです。

広々とした道路の両脇には椰子の木々と大きなホテルが立ち並び、水都大阪の雰囲気から一転、海外リゾートのムードに。ユニバーサルシティ駅付近ではハードロックカフェも見え、気分だけでもハリウッド!? USJのモニュメントの前で撮影をしているとサイクルジャージ姿なのにもかかわらず、クルーの方が「よろしければお撮りしましょうか?」とにこやかに声をかけてくださり感激でした。

野田エリアで思いがけず「経営の神様」に遭遇

桜島エリアでハリウッド気分を味わったら、そのまま陸路で梅田へと戻っていきます。

途中、野田阪神駅前付近の信号待ちでふと見上げたら「松下幸之助創業の地記念碑の公園→」と書かれた看板が。
自転車での信号待ちには思いがけない発見と寄り道のヒントが待っているものです。
これは寄らねばと思い、脇道へ入り住宅街を進むこと約300m、「大開公園」と書かれた公園に行き当たりました。
公園の角には藤棚があり、その下で「松下幸之助創業の地」と掘られた記念碑がどっしりと佇んでいます。

学校や住宅街の中にある一見普通の公園になぜ?と思いきや、大正7年(1918年)に松下幸之助が東成区猪飼野から引っ越し、松下電気器具製作所を創立したのがここ、大開だからなのだそうです。
近くには松下電器製作所工場跡や創業の家などもあるので、「経営の神様」の足跡を辿る散策もまた楽しそうですね。

ライドのシメはオセアニアスタイルのコーヒーで

野田阪神駅前を越えて2号線沿いに2kmほど走り、スタート地点のRapha Osakaに戻ってきました。

サイクルアパレルがメインのお店ですが1階部分にはカフェも併設。ここに来るといつも「フラットホワイト」を頼まずにはいられません。
フラットホワイトとは、エスプレッソにきめ細やかに泡立てたスチームミルクを注いだもので、オーストラリアやニュージーランドでポピュラーなコーヒー。
エスプレッソとミルクがよく混ざり合ったまろやかな味が、オーストラリア留学中、ライド後に仲間とカフェで自転車談義をよくした思い出を蘇らせてくれます。スタッフの方曰く、自転車には乗らないけれど、ここのコーヒー目当ての常連客の方もいらっしゃるのだとか。

ぜひライドでも、お買い物でも、味わって欲しい一杯です。

コース紹介

まとめ

「大阪らしい景色」というと、通天閣や道頓堀を想像しがちかもしれませんが、大阪は「水都」としての顔も昔から持っています。今回のルートで通った安治川隧道や天保山の渡舟も水運が発達した大阪ならではのインフラでしょう。

また、今回はアメリカ、イタリア、オセアニアと、目で見て、舌で味わって、異国情緒にもふれるライドになりました。この秋はぜひ、身近な外国を探してライドに出てみてはいかがでしょうか。きっとあなたの五感に新鮮な非日常の刺激を与えてくれるはずです。

記事内情報

安治川隧道
https://www.city.osaka.lg.jp/konohana/page/0000001459.html

天保山渡船場
https://www.city.osaka.lg.jp/kensetsu/page/0000011249.html

「松下幸之助創業の地記念碑」
https://www.city.osaka.lg.jp/higashinari/page/0000344467.html

執筆:Ayaka

2011年に社会人になると同時に始めた自転車で「自転車×旅」の魅力にハマる。
ニュージーランドでのワイナリーロードレース、タイの寺院巡り、ドイツ古城巡り、インドネシアでの遺跡巡りなど世界各地で自転車旅を催行し、その様子を雑誌『Cycle Sports』に寄稿。
2017年には自転車ツーリズムを探究しにオーストラリアへ留学。現地の様子を『Cycle Sports.jp』にて『G’day, Australia! 〜ブリスベンからの自転車だより』として1年間連載。帰国後は英語教材編集者の傍ら、自転車イベントで通訳・MC・PR担当等を務める。
座右の銘は「好きにまみれろ、夢中で生きろ」。

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茨城県ひたちなか市は、毎年ロックフェスやネモフィラで賑わいをみせる「国営ひたち海浜公園」があり茨城県の名産のひとつ干し芋の一大生産地です。
今回は、海沿いの地域を約23kmコースで走ってみました。珍しい神社をめぐり、海沿いを堪能できるコースです。

那珂湊天満宮

出発地点にした湊公園は、小高い丘のようになっていて海を一望できます。
敷地内に植えられている松は水戸光圀公が植えたとされるものもあり、地域の憩いの場です。
公園を出てすぐのところにあった「那珂湊天満宮」でサイクリングの無事をお祈りしてスタートしました。

あべ川「木内」

湊公園から那珂湊駅へ向かう途中にある「あべ川」ののぼりにつられて、腹ごしらえ。
那珂湊のご当地スイーツで、小麦粉で作られたお団子です。ふわっと軽い触感がくせになります。
地元のお客さんは10本まとめ買いしていました。

ひたちなか海浜鉄道湊線 那珂湊駅

あたたかみのある木造の駅舎です。マップを手にいれました。那珂湊駅ではレンタサイクルを借りることができます。

さらに運が良ければ駅猫「ミニさむ」に会えるかも。この日私は会うことができませんでした。

海門町ふれあい公園

ひたちなか市と大洗町を結ぶ海門橋を眺めることができる公園。
ウッドデッキのところで記念撮影をしました。写真の向こう岸に見えているのは大洗水族館です。

大ちゃん通り

平礒海水浴場に面した通りには「大ちゃん通り」と名前がついていました。
オレンジ色の大きなくじら「くじらの大ちゃん」がシンボルとなっていて、堤防で囲まれたビーチの中央に、大ちゃんが鎮座しています。


平磯 白亜紀層(しらいそ はくあきそう)

磯崎海岸から平磯海岸のあたりはゴツゴツとした岩場が広がっています。
約7500万年前の白亜紀終末期の地層であることが確認されていて、アンモナイトの化石が見つかった場所だそうです。
昔のままの、ありのままの岩礁の風景は、地元の人たちが大切してきたそうです。春のころになるとさらに輝いてみえるとか。




酒列磯崎神社(さかつらいそさきじんじゃ)

平安時代からと云われている歴史ある神社です。鳥居をくぐったすぐのところには「幸運の亀」がありました。
宝くじの高額当選した方が奉納した亀の石像で、参拝後に亀を触るとご利益があるとされています。

そして海側の鳥居から見える景色を堪能しました。

ひたちなか開運鉄道神社

ひたちなか海浜鉄道湊線の阿字ヶ浦駅に立ち寄りました。
ここはミュージックビデオの撮影地などロケ地にも使われている場所です。
そして今年6月には、引退した気動車「キハ222」がご神体となっている神社が完成しました。
よく見てみると、鳥居はレールでできています。阿字ヶ浦駅にありますが、いつでも参拝可能となっています。
ただし線路の中に立ち入ることはできませんのでご注意ください。

ほしいも神社

阿字ヶ浦駅からほど近くにある堀出神社境内にある「ほしいも神社」。ほしいものが手にはいるとされています。

干し芋色の鳥居の数は42本ありました。この金色に輝く鳥居の色は「べにはるか色」だとか。
令和になって最初にできた神社だそうです。
さらには、干し芋の自動販売が設置されており、お土産を手に入れることもできます。

よく見てみると星には、干し芋の皺が刻まれています。


阿字ヶ浦海水浴場

緊急事態宣言下で駐車場が閉鎖されていました。
最近建てられた「AJIGAURA」モニュメントは撮影にぴったりでした。
阿字ヶ浦海水浴場は約1~2kmの砂浜が広がっています。

さつまいも畑

阿字ヶ浦をあとに、少し内陸へ入ってみたところ一面に広がるさつまいも畑に出会いました。
干し芋生産量日本一を誇るひたちなか市。どこまでも続くさつまいも畑は圧巻。
素晴らしい景色をみることができました。

ひたちなか海浜鉄道湊線「磯崎駅」「美乃浜学園駅」

ひたちなか海浜鉄道湊線の「磯崎駅」と今年できたばかりの「美乃浜学園駅」に立ち寄り。レトロな車両に遭遇できました。


「池谷」のもなかアイス

平磯あたりから再び海岸線を走り那珂湊へ。気温は高かったものの走行中は風があり気持ちよく走ることができました。
湊天満宮の近くにある赤い暖簾がかかる店「池谷」。
今川焼がメインのようですが、手作りのアイス最中をいただきました。
1つ150円。バニラとチョコの2種類あり、チョコを選択。
マーブルになったアイスはチョコとバニラのバランスが絶妙。また食べたいアイス最中でした。

まとめ

大昔から変わらずに残っている海岸や歴史ある神社と、新しくできた神社の対比が楽しめる面白い街でした。
サイクリングコースとしては25kmない短めのコースですが、いろんな景色を楽しめる飽きないサイクリングができると思います。
ふらっと行った先で出会った風景が印象に残り、まだまだ発見があるかもと冒険心をくすぐられました。


コース紹介

執筆:水越恭子

茨城県出身。地元ラジオ局でリポーターをしていた頃にロードバイクを購入。公私ともに自転車を楽しんでいる。現在はフリーランス。SNSで茨城サイクリングの魅力を発信。自転車のさまざまな楽しみ方を研究中!現在は、行方市自転車活用推進会議委員を務め、行方エリアテレビ「なめテレ」に出演し自転車で市内をめぐりレポートし放送している。

 

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【台湾】自転車天国のライダーたちは今どうしてる?現地ヒルクライムライドレポート

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台湾は、かねてより自転車乗りにとってアツい場所だとご存知でしょうか?
この小さな島には富士山より高い山がそびえ、ロングライドと同じくらいヒルクライムが人気のアクティビティ。

さらにロードバイクを一度でも買おうとした人なら誰もが知るバイクメーカー「GIANT」や「MERIDA」をはじめ、自転車メーカー群雄割拠。
今回はその台湾に早くから魅せられ、台湾在住15年になる日本人ライダー安田さんから、ヒルクライムの魅力とサイクルライフの様子をご紹介いただきます。

台湾ってサイクリストにとってどんなところ?

日本最西端の与那国島からほんの111km先にある、九州本土程度の大きさの島国、台湾。
小さいながら国土中央には富士山と並ぶ3,000m級の山々が200以上あり、最大標高の玉山(ユイシャン)は富士山より高い3,952mを誇ります。

海抜0mから標高3200mを走破する壮絶なヒルクライムコースは世界中のライダーから注目されています。

加えて、海沿い・川沿い・湖沿い・都市近郊などは風光明媚なサイクリングロードの整備も充実していて、日本から手軽に行ける「自転車天国」として人気です。

台北から気軽に行ける人気ライドスポット陽明山でヒルクライム

私もこの夏、台北の北側に位置する人気ヒルクライムエリア「陽明山(ヤンミンサン)」へ、ごく少数の友人と久しぶりにサイクリングを楽しんできました。

陽明山は複数の山岳からなる約11,338ヘクタールのナショナルパーク。標高も海抜200mから最高1,120mまで起伏に富んでいて自然豊か。
大都市台北から気軽に行ける観光地。ヒルクライムのコースとしても人気です。山頂付近の「冷水抗」と呼ばれる温泉施設をめざすコースを走ることにしました。

▼冷水坑コース

当日仲間とは故宮博物館で待ち合わせ。
故宮博物館も観光スポットで、ライダー同士の待ち合わせではおなじみの場所。台北駅から車で2-30分程度で行くことができます。

その日は私と同様、サイクリング仲間と落ち合うライダーたちが多くの見受けられて、活気が戻りつつあることを実感。

久しぶりのライド

走るにつれて、どんどん空が広くなっていくのが爽快です。

折り返し地点近くまで登れば、新北市や台北市を遠くにのぞむことができます。

冷水坑ビジターセンターまでのぼりきったら、折り返してらくらくの下り。

夏場のヒルクライムでもマスク着用で新たにハードな設定が追加

台湾は沖縄のさらに南に位置し、夏場は猛暑。実はこの日の最高気温も35℃と、ヒルクライムするだけでも結構ハードでした。今回初めてマスク着用をしたライドにのぞんだのですが、やはり息苦しさは否めません。

マスクは汗で濡れるし、ボトルの水を飲むのもひと手間かかり、細かいところで四苦八苦しながらの挑戦でした。
また、マスクを着用しているとサングラスが非常に曇りやすいので、結局サングラスは外しました。

色々ハードルはあったものの、ゴール到着時の爽快感・達成感はやはり格別。自転車に乗ることすら難しかった時期を経て、再びヒルクライムの喜びを味わえた感慨深い一日になりました。

台湾でサイクリングを楽しむ醍醐味を今一度

陽明山ライドの途中、以前よく利用したカフェに立ち寄りましたが、テイクアウトのみとなっていました。

しかし、本来台湾はコンビニに加え屋台やテラス席のある飲食店が多く、自転車を傍に置いて食事をするのがライダーの楽しみの一つ。

※ライド途中の休憩の様子。撮影は2020年3月。

現在は、パーテーションを設置したり座席間のスペースを確保できる、感染予防対策済みの店でのみ店内飲食が可能です。
その他多くの飲食店ではテイクアウトのみで、基本自宅に戻って食べるためのもの。というのも、外出時のマスク着用が義務のため、屋外で食事をするのは、罰金の対象となる可能性があるためです。

ライドを通して感じたこと

久しぶりのヒルクライムは楽しかったものの、やはりエイド休憩がないのは少し寂しい。

警戒レベルが緩和され「レベル1」となったあかつきには、国内での活動は通常のものとなり、グループライドも自由な立ち寄り飲食もできることと思います。

さらに日本の皆さんが台湾にサイクリングできるようになるころには、現在中止・延期されている大型イベントも再開されるかもしれません。

特に東西から標高3275mの武嶺まで上る台湾ヒルクライムの最高峰、「西進武嶺」・「東進武嶺」のヒルクライムイベントはヒルクライム好きの台湾人が待ち望む2大大会。脚力に自信があるライダーにはぜひ挑戦していただきたいです。

もちろんその時には、ライドした分、台湾グルメもしっかり楽しんでほしいですね!

ライダー紹介

現地ライダー:安田 航

台湾在住15年。現地でダイエットと移動の手段として2011年からスポーツバイクを乗り始める。台湾各地への自転車旅行、イベント参加、グループライドを通し、今まで気づかなかった台湾の魅力に触れ、現在は台湾で自転車を楽しむことが台湾にいる理由になっている。
好きな台湾の食べ物:牛肉麺、臭豆腐、控肉販。
お気に入りライドスポット:陽明山、五分山、北海岸。

現在は、自転車、ハイキング、トライアスロン、家族でのスポーツ参加旅など、 台湾のスポーツ愛好家むけ海外旅や、台湾国内のスポーツ旅を専門に企画実施するTaiwan Pulse Tour 社で台湾旅行者向けガイドライダーとして従事している。

協力:グローバルライド

「自転車で世界はもっと楽しくなる」をモットーに、 海外のファンライドイベントや開催地の自転車情報を中心に発信をしています。 自転車を通して世界中の人と人、街と街とをつなげていくことのできる、 そんな橋渡しのような存在になれることを目指しています。
https://globalride.jp/

 

【アルゼンチン 】絶景!コンドルの展望台と絶滅危惧グアナコに出会う旅。【カチの旅完結編】

【アルゼンチン 】絶景!コンドルの展望台と絶滅危惧グアナコに出会う旅。【カチの旅完結編】

こんにちは、Hiro です。自転車で世界を旅しています。

今回は、カチの旅の5日目【完結編】です。

パヨガスタから120kmを激走し、カリルの農場へ帰りたいと思います!果たして、無事出発地のカリルへたどり着くのでしょうか。

来た時と同じ道を通るのですが、時間帯も違ったため、壮大な景色は違った表情を見せてくれ、絶滅が危惧されているグアナコ、コンドルの展望台のロス・カルドネス国立公園、クエスタ・デル・オビスポ、エスコイぺ渓谷と素晴らしい景色をお楽しみください。

また、今回の旅の様子はこの記事の最後に紹介していますのでそちらも読んでいただけるとありがたいです。

帰る旅路のはじまり

2021年 8月 29日

6:00起床、準備をする。お湯を沸かし、紅茶もダブルで作って飲みながら手早く、荷物をまとめる。テントを片付けなくていいのは、ありがたい。
▲7:30出発。2日間お世話になりました。もう空は明るい。早いうちに距離を稼いでおきたい。ここ最近では、一番暖かい気がする。
▲荷物も減ったので飛ばしていく。パヨガスタからは、地味に長い上りが続く。50km 弱の上り。
▲背後のカチ山は、朝日で照らされています。
▲だんだんと、日が登っていき、
▲振り返るたびに、朝日が追いかけてきます。
▲朝日が照らす、アンデス山脈。
▲大自然。
▲9:00お土産売り場に到着。スパイス類が売っていました。

日も出たので温かい。結構登ってきたので、朝ごはん休憩にする。キャンプで作った、タッパのパスタを2/3くらい食べた。

▲カチ山とサボテン。
▲カチ山も見納めですね。
▲せっかく三脚も持ってきているので、アルゼンチン北部で特徴的なグラデーションのある山と、
▲カチ山をバックに写真を撮りました。結構食べてしまったので、お腹を落ち着かせます。

9:40出発。30分以上休んでしまいました。ひたすらに登ります。

▲遠くの山に、石が積んであるのを発見して、感心。

ようこそ、アグア・デ・ロス・ロロス・サルタと書いてある。ズームして撮りましたが、

▲実際は、こんなに遠い。中央右に微かに文字見えますか?
▲再び、ロス・カルドネス国立公園に入ります。
▲来る時に、スルーしたミラドールによってみます。
▲Antigua recta tin-tin = ”古いティンティンの直線” という意味。以前は、この場所に道があったのでしょう。
▲まっすぐになっている道がよく見えます。
▲この場所を進む方法の歴史。昔は、リャマを使い物資を運び、その後は、牛車、今は、トラックですね。
▲ Recta tin-tin ”ティンティンの直線”
▲山も綺麗ですが、乾燥で手の荒れ具合がひどく、痛みます。
▲しばらくすると、緩い下りになった。来るとき地味に登っていたことに気づきました。来る時に寄ったサボテンのミラドールはスルー。
▲ティンティン山
▲一直線に進んできましたね。
▲再び上りになり、少し休憩。上りがまだまだ続くので、ピーナッツ、甘いのを少し食べます。
▲ティンティン山と自転車。旅情感がでますね。

ミラドール・デル・コンドル(Mirador del Condor)

▲ミラドール・デ・コンドルに到着。行きには登らなかったところまで、登ってみると、さらにいい景色でした。
▲ティンティン山と大草原。
▲国立公園ならではのパノラマですね。
▲上がってきた道も見えます。

自転車で登っている途中、車で停車している人たちが、「すごーい、ガンバレー」と応援してくれた。

▲進む方角が、東から北になると激しい向かい風になりました。来る時は、追い風に助けられていたことに気がつきます。
▲頑張って漕いでいますが、強い向かい風と、海抜3200mを超えたため、空気が薄くなっている影響でしょうか、かなり疲れてきました。少し休憩をとります。
▲その後も何度か止まりながら進みます。途中、丘の上にグアナコも見えました。

グアナコは、ラクダ科ラマ属(こぶのないラクダ類)で体高1m,身長1.6mほどで体重は48-96kgの哺乳動物。主に南アメリカの高地に生息し、特にペルーではインカ時代以前から荷運び用に用いられているようです。

リャマと同様に身を守る二重の厚い毛をまとっていて、その毛は羊と比べてとても軽く、ビクーニャ同様ふわふわしていて、厚さはアルパカよりはやや薄く、アンデスの一部では、肉や皮や毛を取るために乱獲した結果、絶滅が危惧されていますが、アルゼンチンでは貴重な動物であるとされ、丁重に保護されており、世界中のグアナコの95%がアルゼンチンに生息しています。

そのため、野生のグアナコはアルゼンチンでしかなかなか見れない貴重な光景です。

▲ラストスパート頑張ります!
▲グアナコも応援してくれています。
▲少し進むと、群れがありました。
▲ちょうど去っていくところでした。
▲向こうに小さく、ピエドラ・デル・モリーノの教会が見えます!
▲ゴールのカリルまであと63kmの看板!

ピエドラ・デル・モリーノ(Piedra del Molino)

13:00に着きたかったのですが、14:00にピエドラ・デル・モリーノに到着。

▲着くと、マウンテンバイクのグループがいました。話を聞くと、以前、サルタの街で取材したプロバイクの人たちでした。
▲彼らは、登ってくるのに2時間で、降りるのは、30分で降りるとのこと。
▲写真を撮りながらゆっくりとはいえ、6時間かけて登った道を、2時間とは驚いた。降るのに、2時間を読んでいたが、もう少し早く下れるかなと、希望が持てた。
▲10分ほど頂上で休憩して出発。この景色ともお別れ。

クエスタ・デル・オビスポ (Cuesta del Obispo)

▲14:30 10分程で下り、クエスタ・デル・オビスポに到着。
▲パヨガスタから、石でできた工芸品を売りにきている、男性が親切に写真をとってくれた。
▲景色を見ながら昼ごはん、残りのご飯を全て平らげて、エネルギー補給完了。
▲工芸品をカチで売らないの?と聞くと、競合も多く、縄張り争いみたいなのが面倒で、少し遠いがここまで来ていると言っていた。

同じような工芸品は、新規参入で売れなかったりするらしい。また民芸品を自分で作らず、買ってきて売っている人も多いらしい。田舎なので、そういうのはないかと思っていたが、人間関係はどこも難しいんだなあ。

▲男性は、景色もいいし、のんびりしていて、ここが好きだと言っていた。
▲15:00出発。クエスタ・デル・オビスポまでの最終カーブが、景色がいいと聞いたので、ストップしてみる。道がよく見えた。
▲ひたすら下っていく。スピードが出過ぎないようにブレーキを強く握りしめるため、手がものすごく痛い。
▲乾燥しすぎて、手が切れているので、血が滲みます。
▲だいぶ下ってきましたね。
▲いくつかのミラドールを通り過ぎる、やはり上に比べるとスケールは小さくなるが、それでもいい景色。
▲農場が見えます。
▲来る時にも寄った、ミラドールに着きました。
▲写真をとってもらい、数人と話をした。
▲下に近づいてくると、傾斜がキツくなり、手がさらに痛なる。ブレーキの効きも悪いっぽい。
▲休み休み下りながら、
▲16:55 Marayに到着。
▲ オーナーのマリー。来る時にいた大工のおじさんは、週末で家に帰っており、親切にしてくれたラムゼイ青年もいなかった。

レストランは、今日は空いており、オーナーのマリーが立っていた。

ラムゼイは、今日はアグアネグラで、サッカーをしているとこのこと。今日カリルまで戻らないといけないというと、「えー、大変だね!」と驚いていた。

先日キャンプさせてくれて、ありがとう。と伝えると、「いつでもまた、戻ってきてね、アスタプロント(また後で)」と言ってくれた。

16:00に着きたかったが、最悪17:00にここにつけば、日暮れ前にカリルに帰り着くと思っていたので、すぐに出発!

名残惜しい気持ちもあったが、もう激寒の中、キャンプはしたくないので、マライを後にします。

ケブラーダ・デ・エスコイぺ (Quebrada de Espoipe)

▲夕暮れ時のケブラーダ・デ・エスコイぺは綺麗だった。
▲マリーが12km先と言っていた、学校までいくのに意外と時間がかかった。

18:00学校に到着。サッカーをしているラムゼイに挨拶をしたかったが、大会が行われているのか、思ったよりたくさんの人が集まっていたので、仕方ないがスルー。ゴールまで後、33km!!

▲橋を越えます。
▲崖沿いを颯爽と降っていく。この時間帯は、夕陽に照らされてかなり綺麗。来る時とは全く違った風景だった。

小さな集落をすぎ、ケブラーダ・デ・エスコイぺ終了。

普通の道に出てきました。ここからは、緩やかなまっすぐ坂道が進むため、すごく楽。

夕暮れの畑エリアも綺麗でした。

流石に背中が疲れて痛くなってきたが、漕がなくても時速20kmほどで、ガンガン下っていけます。

19:00カリルの町に到着。

緩やかな、下りはかなり快適に進めて、40kmを2時間で、思ったより早く降ってくることができた。そこから、4km先のゴールの農場まで進む。

▲19:20 ゴール!!!カリルの農場に到着です。

やったー、最後はかなり暗くなっていたが、無事に帰ってくることができました。

12時間走り切りました。(休憩含む)

明日は、ちょうど、サルタでお世話になった人の誕生日で、お祝いをすると言うことで、しばしサルタに戻ることにしました。洗濯もしたかったし、壊れた充電ケーブルを買うのと、カメラの修理もしたいのでちょうどよかったです。

シャワーを浴びさせてもらい、ホットショコレートを飲み、クッキーや、ピーナッツを食べる。

何か、ガッツリ食べたい気もしましたが、料理をするのも面倒だったので、明日街でガッツリ食べるのを楽しみにします。

22:00 カリルの農場の温かいベッドで就寝。

まとめ

5日間のカチの旅いかがだったでしょうか。

出発前は、体調が悪く、自転車も不備がありましたが、怪我もなく無事に旅を終えることができました。

全体を通して言えるのは、カリルからカチまで、130km程の道のりですが、驚くほどに景色が綺麗で、見所もたくさんありました。ケブラーダ・デ・エスコイぺ、クエスタ・デル・オビスポ、ロス・カルドネス国立公園と、ほぼ全ての道のりが見所でした。

また、キャンプに関しては、まだ季節が冬だったことから凍えましたが、親切な家族に助けられたりと無事に乗り越えられました。

カチ観光に関しても、2日間で見れるところは全て見たと言う感じでしょうか。ガイドを雇えば、もっと遠くにトレッキングなどにも出かけられるそうですが、それは、また次回ということで。

一旦、サルタへ戻り、準備を整えて、再び、旅を始めたいと思います。

ここからは、カファヤテ、メンドーサと進んでいき、チリに入国したいと思っています。国境はまだ閉まっているようなので、開けばいいですね。

その後は、パタゴニア。

そして、ティエラ・デ・フエゴ(フエゴ島)。アメリカ大陸最南端のウシュアイアを目指す旅は続きます。

今回の記事を気に入ってくだされば、幸いです。

では、また次の記事でお会いしましょう。

アディオス(さようなら)!

本日の走行

2021 年8月29日

Payogasta ~ El Carril

合計 120,29 km

走行マップ

カチまでの自転車旅の様子

カチまでの自転車旅の様子や、カチ観光初日の様子は、下記リンクからご覧ください。

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▲【1日目:ケブラーダ・デ・エスコイぺ編】

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▲【2日目:クエスタ・デル・オビスポ編】

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▲【2日目:ロス・カルドネス国立公園編】

【アルゼンチン 】世界で一番高い標高で作られたワイン!アンデス高原、カチ(CACHI)村をレポート1

▲【3日目:世界で一番高い標高で作られたワイン!アンデス高原、カチ(CACHI)村をレポート1】

 

▲【4日目:UFOの発着場所とインカ帝国の足跡を残す、アンデス高原、標高2,531mのカチ(CACHI)村をレポート2】

【インタビュー】自転車旅人「津田幸洋」さんのプロフィールに迫る!
2014年5月に日本を出発して以来7年世界中を旅している「津田幸洋(つだ ゆきひろ)」さんに、TABIRINでは、リアルタイムの自転車旅の情報や、訪れたまちの自転車情報や都市情報また、エッセイなどの記事を執筆いただくこと...

▲Hiro インタビュー記事

 

*旅をサポート頂ける企業、または個人の方を募集中です。特にアウトドア・自転車・カメラメーカー等の企業の方、ご興味あれば、ご連絡ください。

Hiro(津田幸洋 ツダユキヒロ)
自転車旅人。2014 年に日本を立ち、自転車で旅を続けています。オーストラリア、ニュージーランドを経て、アメリカ大陸横断中、COVID-19による、世界パンデミックにより足止めとなり、2021年7月現在は、アルゼンチンに滞在しています。人との出会い、美しい自然、野生動物を探す旅を近日再開を予定しており、旅とともに、訪れた場所の都市情報、見どころ、自転車に関する情報、エッセイ等をTABIRINにて発信していきますので、よろしくお願いいたします。インスタグラム  https://www.instagram.com/yukihirotsuda/
津田幸洋

 

【アルゼンチン】カブラコーラルダムの穏やかな絶景水辺をサイクリング<カファヤテへの道 Part1>

【アルゼンチン】カブラコーラルダムの穏やかな絶景水辺をサイクリング<カファヤテへの道 Part1>

こんにちは、Hiro です。自転車で世界を旅しています。

前回のアルゼンチン、カチへの旅から、1ヶ月程、サルタへ戻っていました。

いよいよ、旅を再開します。

サルタからアメリカ大陸最南端にあるフエゴ島に位置するウシュアイアまで約3,956kmを自転車で旅するため、街から街へ細かく繋いでいく形になります。
(アルゼンチンの首都ブエノスアイレスからウシュアイアまで3,005kmあり、アルゼンチンがいかに縦長な国なのかということがわかります。)

この長い長い自転車旅の第1歩目として、カリルの村から「カファヤテ」という街を目指します。

▲アルゼンチン各地の位置関係。

「カファヤテ」は、アルゼンチンでも、有数のワインの生産地で、美しい自然をが残る、観光地でもあります。

▲カファヤテのブドウ園
▲Quebrada decafayate

カリルから、カファヤテまで、3日間の旅路です。ダイレクトにいけば、160km程なので、2日間で行ける距離なのですが、初日に、少し寄り道をして、カブラコーラルダムに1泊します。

3日間合計で、200km程の走行距離予定です。

今いる、カリルが標高1,100m カブラコーラルダムの標高1,000mまで一旦下ります。

それから目的地のカファヤテが、標高1,600m強なので、最後の二日間で、600m標高を上げます。

2日目は、泊まれる場所が決まっていないため、どこかいいところを見つけて、キャンプです。

では、初日、カリルから、カブラコーラルダムまでの道のりです。いってみましょう。

出発

7:15起床。8:00まで寝る予定だったのですが、昨日は、夢をたくさんみて、何度も起きてしまいました。

長く休んだ後に出発する時は、プレッシャーなのか、不安からなのか、よく眠れないことがあります。

そんなつもりはないのですが、深層心理でソワソワしているのかもしれません。出発してしまえば、後は、やるだけなので、ものすごく眠れるんですけどね。

昨日ほとんど、パッキングは済んでいたので、軽く片付けをして、朝ごはんを食べます。

10:00 出発予定にしていたのですが、早く起きたため、

9:40出発。

まずは、30km先のコロネル・モルデスを目指します。

そこから、カブラ・コーラルダム方面へ17km進んだところに、今日の目的地、マホの家があります。

マホはカウチサーウィンというウェブサイト で見つけて、連絡をとっていました。

カウチサーフィン

カウチサーフィンは、旅人の間では、有名で、使っていない人の方が少ないです。

旅人は、泊めてくれる現地の一般家庭(ホスト)を見つけることができ、ホストは、旅人を1泊から数泊受け入れ、一緒に生活をします。

カウチサーフィンは、カウチ(Couch)日本でいう、ソファ。と、波乗りのサーフィンを合わせた造語です。

開発者のイメージとしては、世界各地の家庭のカウチ(ソファ)をサーフィンするように転々と旅をするような感じです。

意図としては、余っているベッド、少なくともカウチでもあれば、旅行者のための1泊の寝床として、シェアしませんか。ということだと思います。

ウェブサイト版とアプリ版があります。日本語には対応していませんが、日本でも使えます。(英語でやりとりする必要有り。)

以前は、完全無料で、使えていました(募金制度はありました。)が、世界パンデミック以降、年間1000円の会員費がかかるようになりました。年間1000円なら、払う価値はあると感じます。

他にも、僕の旅には欠かせない、ウェブサイトやアプリ等を今後まとめて、説明できたらと思います。

https://www.couchsurfing.com

昼ごはん休憩(オスマ)

微かに下っているようで、1時間で、15km進みました。

11:10 オスマという村の学校に到着しました。

今日はとても暑く、日陰で休みたかったところに、ちょうど木陰を見つけて休憩。

少し早いですが、昼ごはんを食べます。昨夜作った、ご飯、牛肉とパプリカです。

▲お昼ごはん
▲小学校の前で休憩をしていたので、子供たちが、授業が終わって出てきました。

初めは、少し不審がって遠くから見ていましたが、挨拶をすると、その後は、どこからきたの、日本語を話してみてと、好奇心旺盛です。遠く離れた、アルゼンチンでも、K-POPや、韓国ドラマは、人気のようで、韓国のことも聞いてきました。

#TBTikTok | con la música sonido original - ☠️
:< k pd (@oni_chan7o7) ha creado un video corto en TikTok con la música sonido original. | #TBTikTok

▲女の子が、一緒に TIKTOK を撮りたいということで、一緒に撮りました。

 

▲最後には、仲良くなり、出発する時には、ブエン・ビアへ(良い旅を!)と、激励してくれました。

11:40 小学校を出発。

コロネル・モルデス

▲12:30 コロネル・モルデスに到着しました。
▲さっきの子供たちが、送迎の車で僕を追い抜き、到着していました。
▲ここから左折して、カブラ・コーラルを目指します。

進路を東に変えて、後17kmで、今日の目的地に到着予定です。

ゆるい下りを進んでいきます。

▲ここを右折すると、サルタにいた時に魚釣りに行ったことのある、カタマラン(釣船)乗り場です。

カブラ・コーラルダム

下りから、アップダウンのある道に変わり、

13:10 ルックアウトに到着しました。

▲ルックアウトからの景色。
▲向こうがわに見えるのが、カタマランです。
▲バイクで旅行していたカップル。

カップルと話をしてわかったのが、今週末は、4連休らしく、旅行している人が多いみたいです。連休中は道路が混むので、あまり自転車で走るのには適していません。バッドタイミングで、出発してしまいました。

▲ダムは穏やかですね。

そこからさらに進み。

カブラ・コーラル橋

▲14:00 カブラコーラル橋に到着。このダムで名物の立派な橋です。
▲向こう側に見えるのは、バンジージャンプです。バンジージャンプをしているのをみていました。

まだ時間が早いので、少しゆっくりします。マホは、16:00に家に戻るということなので、時間があります。マホの家まで、残り7km。

橋の上は日差しが強く暑いですが、風が気持ちいいです。

▲大きな橋です。週末は、橋の上から釣りをする人で、いっぱいになります。
▲橋の上は、強風ですが、景色は綺麗です。
▲ダムの北側。
▲ダムの南側。

30分ほど休憩して出発です。

▲おじさんが魚釣りをしています。
▲橋を渡った後は、風が和らぎました。

警察署を通り過ぎます。路面状況が思ったよりもよく、車通りも少ないので、走りやすいです。

▲天気もよく、ダム沿いを走るのは気持ちがいいです。
▲この地域特有の、層になった、山肌。

到着

▲15:00 今日の目的地に到着しました。

マホの家到着。奥の柵を下ったところに家があります。

予定より1時間早く着きました。思ったより、道がよかったのでラッキーです。

▲2回目の昼ごはんを食べていなかったので、木陰で残りを食べます。

 

ダムを散策

15:15 食べ終わったところで、マホが友達と一緒に車で帰ってきました。早く帰ってきてくれたので、助かりました。家に向かいます。少し話をした後、まだ明るいうちに辺りを少し散策します。

家から少し下るとダムの水辺に出ることができます。

▲水辺に出ました。
▲向こうに見える山が綺麗です。
▲穏やかです。
▲コンドルが飛んでいました。
▲再び、道路まで出て、少し散歩しました。

それから、家に戻り、シャワーを浴びさせてもらいます。その後、ダムをみながらゆっくりしました。

▲夕暮れ時は、さらに綺麗。

それからは、マホとマホの友達と、お茶を飲みながら、話をしました。

マホは、ラフティングガイドとして働いています。以前は、旅をしながら、色々な国で、ラフティングガイドとして働いていたそうです。

現在は、この湖畔ならね、ダム畔の小さな家で一人で暮らしています。この場所がとても気に入っているそうです。

アルゼンチンは、ゴミの分別を行っておらず、基本的には、普通のゴミも、ガラスビンもペットボトルの缶の一緒に捨てるのですが、マホは、エコロジーな人で、一般ゴミ、プラスチック、コンポストなど分けていて、感心しました。

お茶を飲んだ後、マホの友だちはサルタへ帰っていきました。それから、キッチンで明日の分のご飯を料理させてもらいます。明日の分のサイクリング中のご飯は、タッパに入れて保存。

その後、ちょうど、サッカーアルゼンチン代表の試合があっていたので、ネットでラジオを聴きながら、夜ご飯を食べます。

元々は、家の前で、キャンプの予定でしたが、友達が帰っていったので、余っているベッドで、寝させてもらえることになりました。テントを立てなくていいので、ありがたいです。

 

就寝

▲ベッドで寝られるので、明日は出発準備が楽です。

22:30就寝。

まとめ

今日は、走行距離も50kmと短い走行時間でした。初日としては、無理なく丁度、良かったのかもしれません。

何度か、釣りに来ていたカブラ・コーラルダムでしたが、自転車で走ってみると、とても気持ちがよく、今までどうしてきていなかったんだと、少し後悔するほどでした。

カウチサーフィンホストのマホは、一見物静かで、とっつきづらい雰囲気がありましたが、話してみると、エコロジーな優しい人。いい人でよかったです。家も、素晴らしいロケーションでした。

さて明日は、本格的に走行距離を稼ぎます。上りになり、キャンプ地も探さなければなりません。いいところが見つかるといいのですが。

では、次回カファヤテへの道2 お楽しみに!

本日の走行

2021 年10月7日

El Carril ~ Dique Cabra Coral

合計 49,62 km

走行マップ

【インタビュー】自転車旅人「津田幸洋」さんのプロフィールに迫る!
2014年5月に日本を出発して以来7年世界中を旅している「津田幸洋(つだ ゆきひろ)」さんに、TABIRINでは、リアルタイムの自転車旅の情報や、訪れたまちの自転車情報や都市情報また、エッセイなどの記事を執筆いただくこと...

▲Hiro インタビュー記事

 

*旅をサポート頂ける企業、または個人の方を募集中です。特にアウトドア・自転車・カメラメーカー等の企業の方、ご興味あれば、ご連絡ください。

Hiro(津田幸洋 ツダユキヒロ)
自転車旅人。2014 年に日本を立ち、自転車で旅を続けています。オーストラリア、ニュージーランドを経て、アメリカ大陸横断中、COVID-19による、世界パンデミックにより足止めとなり、2021年7月現在は、アルゼンチンに滞在しています。人との出会い、美しい自然、野生動物を探す旅を近日再開を予定しており、旅とともに、訪れた場所の都市情報、見どころ、自転車に関する情報、エッセイ等をTABIRINにて発信していきますので、よろしくお願いいたします。インスタグラム  https://www.instagram.com/yukihirotsuda/
津田幸洋

 

【北海道】自転車とパソコンを持って、北の大地・知床斜里町でワーケーション

【北海道】自転車とパソコンを持って、北の大地・知床斜里町でワーケーション

テレワークがかなり一般化してきた昨今、知床斜里町でワーケーションへの取り組みをしていることを知り、自転車とパソコンを持って、北の大地で平日5日間の滞在をしてきました。
斜里町の魅力を中心に、ここでテレワークをした感想もお伝えします。

知床斜里ふるさとテレワークとは

SDGs No.8「働きがい」のある労働環境の促進に「テレワーク」と「ワーケーション」は、有効な手段と言われていますが、現状では「テレワーク」も、自宅の仕事が多な働き方になっています。
ステイホームのテレワークにストレスを感じてきたら、、、移動が自由になったら、、、
「いつもの仕事」をする場所のひとつに、選んでもらえるように、活動しているのが「知床斜里ふるさとテレワーク」です。

主な取り組みのひとつとして、企業でのテレワークを体験できるように、企業での申し込みに限り、斜里町テレワークセンター「しれとこらぼ」の宿泊施設を、無料で利用させてくれます。さらに滞在時に何をしたいかなどのリクエストにも「知床スロウワークス」がいろいろ応えてくれます。
そのサービスを利用して、7月の月曜から金曜までの4泊5日、斜里町で生活しながら、仕事とサイクリングを楽しんでみました。

知床スローワークス「しれとこらぼ」

月曜朝、羽田空港から朝のフライトで女満別空港へ。空港からはレンタカーで約1時間、ここは日本か?と思ってしまう美しい畑の風景を走って斜里町の「しれとこらぼ」へ。ここが拠点となります。


この施設は、かつて法務局だった建物の1Fがオフィスと、会議などができるスペース。そして2Fが元々宿舎としてつかっていた場所を宿泊として利用させていただけます。
和室2部屋、リビング、ダイニング、ととても広く、1人から約8人まで利用できます。
Wifi完備なので、部屋で仕事も、1Fのミーティングスペースでも仕事ができます。

斜里町からのサイクリング

斜里町を拠点(住まい)として、普段より朝早く起きて、メールをチェックして、仕事をこなし、知床の魅力を体験すべく自転車(時にはクルマ)で出かけて、オンラインミーティングの時間や夕暮れ時には、また「しれとこらぼ」に帰ってくる。そんな生活が始まりました。

ここで訪れたスポットをいくつか紹介します。▲日本百名山のひとつ「斜里岳」が目の前に。

斜里町のログハウス「往還丸(おうかんまる)」

町の中心地から、西へ約9kmにあるログハウス「往還丸」。
ワーケーションの場所探しで重要視しているのが『知り合いがいること』。
この往還丸のオーナーは、高校時代の同級生なんです。



部屋からは、こんな素晴らしい風景が。

今度はサイクリング仲間と泊まりたい空間です

十数年ぶりに会った友人と、懐かしい話をしたり、斜里町の魅力を聞き出したり、時間を忘れてのんびり過ごすひと時でした。

丘カフェ

往還丸から近くの「丘カフェ」。残念ながら休業中でしたが、とても素晴らしいロケーション。

来運神社(らいうんじんじゃ)

「“運”が“来”る」と書いて「来運神社」。その名の通り道東有数のパワースポットです。
神社の湧水である「来運の水」は、斜里岳に降り積もった雪が解けて地中に染み込み、長い年月をかけて湧き出しています。

来運水の学校跡

来運神社近くの「来運水の学校跡」。廃校となった校舎は、貸別荘として活用されています。
その校門近くにある「来運水のカフェ」では、「来運の水」を使ったコーヒーを頂くことができます。

校庭跡は、懐かしい風景が残っています。
すぐ裏には、広大なじゃがいも畑が広がっています。

天に続く道

斜里町を東西に走る、全長28.1kmの真っ直ぐな道「天に続く道」。
東の端が小高い丘になっているので、見下ろす道が、その名の通り天に向かっているように見えます。

ちなみに28kmは、関東なら、地下鉄「日比谷駅」からJR「横浜駅」まで。関西なら、阪急「十三駅」から阪急「三宮駅」まで、くらいの距離です。

斜里町には、ほかにも真っ直ぐな道はたくさんあります。

オシンコシンの滝

斜里町の中心から、国道334号線を北東に約30km。オホーツク海沿いを走っていれば現れる「オシンコシンの滝」。

名前の由来はアイヌ語で「川下にエゾマツが群生するところ」を意味する「オ・シュンク・ウシ」から転じたそうです。

ウトロ

オシンコシンから北へ約7kmへ走れば、斜里町の有名な観光地「ウトロ」。

道の駅ウトロ シリエトク

ウトロの入口に位置する道の駅。
鮭の水揚げ量が日本一のウトロ港に隣接し、地元の特産品を数多く揃う売店や、知床の旬の味を提供するレストラン、さらに知床観光の情報を提供する観光案内所があります。


「シリエトク」(sir-etok) とは、アイヌ語で「陸地・大地」 (sir) の「先端・前」 (etok) を意味した「大地の突端(行き詰まり)」を表す言葉で、知床の語源。

知床サイクリングサポート

ウトロには、サイクリングツアーなどを実施している「知床サイクリングサポート」があります。自転車を持ってこなくても、ここのツアーを利用すればレンタルもOK。
また、知床斜里駅近くのレンタサイクルを利用すれば、ここで乗り捨ても可能です。
https://tabi-rin.com/archives/bicycle_info/38242

ゴジラ岩

知床サイクリングサポートのすぐ近く「ゴジラ岩」。まさにその名通りです。

オロンコ岩

ウトロ港近くの、高さ約60mの巨岩。当地の先住民族「オロッコ族」または「そこに座っている岩」を意味するアイヌ語が名前の由来と言われています。
急な階段を登れば、知床連山やオホーツク海など360度見渡せる景色を楽しめるそうです。

ウトロ漁協婦人部食堂

北海道といえば「海鮮」。そして漁港のお店と言えば美味しいこと間違いなし。
ここウトロでも、何とも魅力的な名前の食堂「ウトロ漁協婦人部食堂」。


ご飯とは別に置かれた「生うに」を、豪快に自分でご飯に乗せていただく「うに丼」。

秘境知床の温泉宿「地の涯(ちのはて)」

ウトロから知床半島を北東へ走れば「坂」が現れます。

坂を登り知床峠方面ではなく、さらに北東へ坂を下り、県道からも外れまた坂を登ること約12kmにあるのが、温泉宿「地の涯」。

ここの温泉は日帰りの立ち寄り利用も可能です。そしてここは「混浴」。
但し水着着用厳守なので、女性での安心して秘境の温泉を楽しめます。

知床半島ではこんな看板があちこちに立っています。

清里町

斜里町の南に位置する「花と緑と交流のまち」をキャッチフレーズにかかげる「清里町」。

ベリーの森工房

果樹園に小さなカフェも併設されている「ベリーの森工房」
美しい風景を眺めながら、ハスカップのアイスクリームで、のんびりしたひと時。

「日本で最も美しい村」連合にも加盟している清里町の風景です。

斜里町ワーケーションの魅力

〇「アクセス」の良さ
知床と聞けばとても遠い気がしますが、羽田空港から女満別空港までは1時間45分。女満別空港から斜里町まではクルマで1時間弱で行くことができます。
その斜里町を「拠点」にすれば、いろいろなところへ行きやすいのです。

〇いろいろな「景色が楽しめる」
北はオホーツク海、南は斜里岳を望む田園風景から屈斜路湖や摩周湖、北東へ行けば世界遺産「知床」、そこから東へ行けば羅臼と、どんどん素晴らしい風景が変化していきます。

〇「生活しやすい」まち
町の中心地には、鉄道駅や道の駅、スーパーやホームセンターがあり、生活しやすい環境です。夜も小さいエリアにいくつも飲食店があるので食事に困ることはありません。

〇自然と早寝早起きな生活に
これは斜里町に限ったことではないかもしれませんが、自然と夜は早く寝て、朝は早く起きる生活になります。オンとオフを切り替えながら一日を有意義に過ごしたくなります。

〇何より「人」が温かい
移住政策の一環として、まず斜里町の魅力を感じてもうらおうという取り組みが、町全体から感じられるほど、温かみを感じる人々です。

まとめ

自転車とパソコンを持って、仕事をしながら旅をする「ワーケーション」。
斜里町はまさにその醍醐味を体感させてくれる町です。気さくな人々と知り合いになれば、また訪れたくなりますし、秋は紅葉、冬は雪景色、春は首都圏より遅い桜が楽しめるとなれば、また行きたくなります。
斜里町の方々は、「一度来てもらえたら、きっとハマるはず」という自信から、テレワークの取り組みをしてるのでは?と思うほど、その魅力にハマっています。
長期滞在は難しい方には、まずは2泊3日からでも、「斜里町でワーケーション」を、体験してみてください。

執筆:YASU

記事内情報

▼しれとこらぼ

しれとこ斜里テレワーク | 日本の端っこで働こう!
斜里町では2015年からテレワーク事業を行い、関係人口の創出、地域の活性化を図っています。知床スロウワークスのサポートを受けながら、「しれとこらぼ」を拠点に社内の働き方改革・ワーケーションを実現しませんか?

▼知床斜里町観光協会

知床の観光情報|知床斜里町観光協会
知床斜里町観光協会オフィシャルサイト。知床八景、観光施設、観光船、自然体験ツアー等の情報。知床のおすすめの宿、お食事処、お土産店をご紹介。知床斜里町観光協会は、知床を旅する皆さまのNo.1サポーター!

▼きよさと観光協会

きよさと観光協会 - 水の生まれる里
きよさと観光協会の公式サイト。水の生まれる里「きよさと町」を代表する景勝地「神の子池」をはじめ、宿泊施設、日帰り温泉の情報など。斜里岳登山者向けに斜里岳登山ガイドもあります。

▼往還丸

知床のペンションに宿泊「往還丸(おうかんまる)」
世界自然遺産の「知床」斜里町にあるカナディアンログハウスのペンション『往還丸(おうかんまる)』の公式ホームページです。女満別空港から車で約1時間、「知床」まで車で約1時間、道東各地の観光スポットまで日帰り圏内...

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【北海道】屈斜路湖畔で野天風呂や砂湯、足湯など「温泉」めぐりサイクリング

ワーケーションで訪れた北海道・斜里町から、屈斜路湖をめぐるサイクリングにでかけました。湖畔には野天(のてん)風呂と言われる温泉をはじめ、様々な温泉を楽しむことができます。
駅舎を改装した素敵なレストランも合わせてご紹介します。

出発はJR知床斜里駅

11:11 JR知床斜里駅から「快速しれとこ摩周号 釧路行」で1時間弱、釧路本線「美留和(びるわ)駅」を目指します。

JR美留和駅

12:07「美留和駅」着。
降り立った駅は、、、何も無い。駅舎は古い車両を使ってペイントしているだけなのですが、横に立っている「JR釧路本線 90年」の看板が長い歴史を感じさせてくれます。

駅前の何もない風景を見ながら、屈斜路湖を目指します。

コタン温泉露天風呂

美留和駅から西へ約10km走って、屈斜路摩周湖畔道路を少し北上すれば、湖面が見えてきます。ここがコタン温泉。
レストハウスから右方向に行けば「コタン共同浴場」、正面(湖)方面に行けば「コタン温泉露天風呂」があります。

「コタン温泉露天風呂」は、いわゆる野天風呂で、無料・混浴です。

絶景なのですが、誰もいないので、一人で入るには少々勇気がいります。次もあるのでここでの入浴は見送ります。

池の湯温泉 露天風呂

コタン温泉露天から北へ走ること約4km。屈斜路湖畔の道路からは、湖はほとんど見えないです。その道路沿いの看板もない道を左に曲がります。
そして湖畔に現れたのが「池の湯露天風呂(野天風呂)」。

写真の右端にあるは脱衣場で、男女別々になっています。ちょうどその時、一人現れたので、私も思い切って入ることに。もちろん、持参した大き目のタオルを巻いての入浴。

温泉の温度はちょうどいい感じで、底は石に藻がついて結構ぬめっています。
しばし露天風呂からの景色を楽しんで過ごします。

砂湯

池の湯から、北へ3kmほど走れば「砂湯」。ここはレストハウスがあり、お土産屋さんもあります。
屈斜路湖の「クッシー」が出迎えてくれます。


砂湯とは、湖畔の砂を掘れば湧いてくる温泉。自然の足湯ですね。
レストハウスでは「飲める温泉」を飲むこともできます。

川湯温泉

砂湯から北東に約10km走れば「川湯温泉」。約20件の温泉宿がある温泉街です。
まちの中心には「足湯」があり、誰でも立ち寄ることができます。

噴煙をあげる「硫黄山」

川湯温泉から2kmほど走れば、目の前に噴煙を上げる山が見えてきます。これが「硫黄山」。


駐車場(自転車の駐輪は無料)には硫黄山レストハウスがあり、そこから硫黄の匂いを感じながら、歩いて噴煙のそばまで行くことができます。



結構迫力あります!

川湯パーク牧場

硫黄山から1km弱で、国道391号線へ。そこあるのが「川湯パーク牧場」。


乗馬体験もできるのですが、時間がないので諦めます。

JR川湯温泉駅

川湯パーク牧場からは500mほどで、JR「川湯温泉駅」。ここでも足湯を無料で楽しむことができます。

駅舎のカフェ「オーチャードグラス」

昭和11年築の川湯温泉駅。その駅舎内の一部をリノベーションしたカフェ&レストラン「オーチャードグラス」。


元駅長室だった店内奥は、ノスタルジックな雰囲気に包まれた素敵な空間。

かなり遅めのランチは、懐かしい雰囲気の洋食メニューの中から、ハヤシライスをオーダー。

店の外も素敵な雰囲気です。

川湯温泉駅から知床斜里駅へ

15:48 川湯温泉駅から、釧網本線・網走行に乗って、16:32 知床斜里駅へと帰ります。

コース紹介

コースは約29kmで、ほとんど平坦。信号も少なく走りやすいコースです。

まとめ

斜里町から約1時間で来ることができる「屈斜路湖」。その湖畔には、ご紹介した他にも無料の「野天風呂」があります。山奥の秘境ではなく、自転車で「野天風呂」を巡られるのはとても珍しいと思います。
「砂湯」や「足湯」もあり、「硫黄山」で噴煙を間近で見られるので、まさに「温度巡り」を楽しめるコースです。
川湯温泉駅のレストランもとても雰囲気がよく、斜里町とは違った「北海道の魅力」を感じることができます。

執筆:YASU

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こんにちは、Hiro です。自転車で世界を旅しています。

アルゼンチンの北部にあるサルタからアメリカ大陸最南端にあるフエゴ島に位置するウシュアイア(約3,956km)を目指す長い長い旅の第1歩目として「カファヤテ」へ向けて自転車旅をしています。

(「日本最北端の地」の記念碑がある、宗谷岬(そうやみさき)~日本の国土の最南端、沖ノ鳥島(おきのとりしま)まで、日本の南北の距離が約2,840㎞とのこと。どれだけアルゼンチンが大きい国なのかイメージできましたでしょうか。)

カリルの村からカファヤテまで200km程度の距離があり、3日間で走破することを目標にしていますが、この記事では旅の2日目の様子を紹介しています。

今回も、日本では見ることができない赤い大地の絶景と素敵な出会いがありました。ぜひ読んでいただけると嬉しいです。

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▲カフェヤテへの旅の1日目の様子

(カリル村からカフェヤテ、ウシュアイアの位置関係についても紹介しています)

起床

2021 年10月8日

6:30起床。

外に、停めたままにしていた自転車が心配でしたが、無事でよかったです。

準備を始めます。マホはもう起きていて、一緒に、お茶を飲みました。

▲朝6:30のカブラ・コーラルダム。
▲ダムが目の前の絶好のロケーションの家で泊まらせてもらっていました。
▲珍しそうな鳥。

出発

1晩、泊めてくれたマホとお別れ。お礼を言い、出発です。

▲8:00出発。天気がいいです。
▲8:30警察署に到着。今日の分の水を補給させてもらいました。2,5Lもらって、500mlは、冷たい水がもらえたので、その場で一気飲みです。
▲昨日も通った、カブラ・コーラル橋。朝は、そんなに、風が強くありませんでした。
▲湖畔の所々にきれいな別荘。
▲牛たちも春を謳歌しています。

9:20ダムを過ぎたあたりのバス停で休憩。 早めですが、ちょうど日陰があるので、朝ごはんにします。

バス停のあたりはいつもゴミだらけ。

アルゼンチンでは、5m先にゴミ箱が用意されているのに、その手前で捨てられているのは何故だろう。きれいな自然が残されているのにもったいない。カブラ・コーラルダムの水も汚染が進んでいて、魚を食べることがお勧めされていないと聞きました。とても残念なところです。

30分ほどで手早く食べて、出発です。

昨日通ってきた、コロネル・モルデスも通過です。

ここまでは、昨日来た道を戻って来ました。ここから、進路を南にとり、新しい道を進みます。

アンパスカチ(Ampascachi)

▲11:00 Ampascachi に到着。プラザ(中央公園)の廃墟の軒先に日陰があったので、休憩。
▲昨日凍らせておいた、クリームチーズとクラッカーを一緒に食べたら、とても美味。
▲少し休憩して出発。緩やかに登っていきます。

ラ・ビニャ(La Vina)

▲La Vinaという町に到着も、下りだったので、止まらずに通り過ぎただけ。La Vina とは、”葡萄畑”の意味。
▲羊ものんびり放し飼いにされています。

タラパンパ(Talapampa)という小さな町を過ぎました。

通り過ぎた後に、急にお腹が減ってきたので、タラパンパ警察署の日陰で休憩しておけば良かったと後悔。

昼休憩

▲14:00 少し進んだところで、レストランを発見。店先の日陰で、休憩させてもらいます。
▲朝の引き続きのご飯と、チーズとクラッカーを食べた。40分ほど休憩、一番暑い時間帯です。

疲れてきましたが、気を取り直して再度出発。

▲工芸品も道沿に売られています。

アレマニア(Alemania)

▲15:20アレマニアに到着。思ったよりも早くついてよかったです。
▲橋を渡ったところで、ビールを飲んでいる若者たちがいて、喋りかけてきて、水を補給できるところはあるかと尋ねると、駅にあると、教えてくれました。
▲アルマニア駅の看板。

自転車を日陰に停めて、散策します。

▲昨日、マホがアレマニアでは、川でキャンプができると言っていたので、いってみると、本当に素敵なところでした。広々としたスペースに、芝生も生えており、河の水もきれい。
▲奥に行けば、もっと静かで、最高のキャンプ地。思ったよりもきれいなところだったので、ここでキャンプをするか、まだ時間が早いので迷います。

アレマニア駅(Estación de  Alemania)

▲駅へ戻り、従業員と話をします。この駅は、もう50年前から使われていません。以前は、サルタからの電車の終点地でした。
▲駅の裏に飲める水があったので補給させてもらいます。
▲最後に写真を撮り出発。

アレマニアは、滝へのトレッキングが有名です。

滝へのトレッキングルートが、集落からは、4時間。途中までは車で行けて、そこからは、2時間だと言っていました。

サルタにいたときに来れば良かったな、と後悔してしまいました。

▲16:45意外と長いをしてしまいましたが出発です。今日ここに留まると、明日、見所が多いなか、85km残すことになるので、今日できるだけ距離を稼いでおくため、先へ進むことにします。
▲上りがキツくなると言っていましたがそうでもないです。ここから、10km程先のラス・アブリタスというところに、民家か、レストランのようなものがありそうなので、そこで、キャンプできればと思います。

岩の家(Casa de Piedra)

▲岩に穴が開いており、岩の家という名物になっています。
▲牛
▲廃墟で、豚が飼われていました。猛犬に注意の看板と、よくみると、黒猫がいます。見えますか?
▲途中のルックアウトで、サルタまで、歩いている集団を発見。彼らは、サルタの大聖堂を目指して歩いています。カトリックの風習の一つです。本当は、9月のイベントなのですが、パンデミックの影響で、9月組と、10月組で分けて行われているそうです。
▲車で止まっていた、このグループのおじさんに話を聞くと、ラス・アブリタス(Las abritas) もいいけど、彼らは昨日、そのもう少し先の、プエンテ・デ・モラレスで、キャンプをしたとのこと。さらに10kmほど先ですが、そっちの方がキャンプするスペースもあるだろうということ。

現在、18:00。 ラス・アブリタス( Las Abritas) までは、自転車で後、20分。プエンテまでは、1時間で着くだろうと教えてくれた。よし、今日は、そこまで目指そう。出発。

▲坂がキツくなってきましたが、登っていくと、きれいなルックアウト。
▲夕暮れ時とも相まって、
▲今日一の景色でした。

登り切ると、ラス・アブリタス(las abritas)に到着。18:30 小さな、レストランが開いており、頼んだら駐車場にキャンプさせてもらえそうな感じ。しかし、さっきのおじさんのアドバイスを信じて、先へ進みます。ここからは少し下りです。

▲道路が崩れている。どうしたんだろうか。
▲この橋を渡れば、今日の目的地!

モラレス橋(Puente de Morales)

▲19:00 プエンテ・モラレスに到着。おじさんの、言った通りちょうど1時間でした。大体、ラテンアメリカでは、人に聞くと、30分と言われて、1時間30分かかったりすることが多いので、おじさん超優秀で感心してしまいました。

▲まずは、橋を見にいきます、以前、映画に使われたらしく、連休ということもあり結構人がいました。

▲赤褐色の世界

この場所を管理しているらしい、商店に挨拶しに行きます。キャンプさせてもらえるか聞くと、快くOK。

▲ヤギが、たくさん飼われていて、子ヤギもたくさん。
▲珍しくここのヤギは人懐っこく、とても可愛かった。

商店のお母さんとも話をする。ヤギを見張っている犬が、結構吠えそうなので、家の近くは、キャンプしづらいかもしれない。

広い敷地の方に車のキャンパーを見かけていたので、様子を見に行ってみる。

キャンパーに挨拶すると、ちょうど料理をしていて、夕飯を一緒に食べようと招待してくれた。

近くにテントを建てさせてもらえることになりました。一人ポツンと、キャンプするより、他の人とした方が安全です。さっきの商店に置いていた、自転車をとりにいきます。

今日のキャンピング

▲自転車を運んできた後に、ギソ(レンズ豆の煮込み)と、美味しいワインもご馳走になりました。

娘さんは、韓国語を勉強しているらしく。川で遊んでいたときに、アニョハセヨーと叫んでいておもしろかった。

とても優しい家族で、ワインも3,4杯頂きました。とても美味しかったです。いろいろな話をしました。

▲ファンさん家族。焚き火を囲んで、夕飯と、ワインをご馳走になりました。ありがとうございます。
▲手早く、テントをセットして、23:00就寝。

まとめ

今日は、86kmとまあまあの距離を走ることができました。 アレマニアの滝トレッキングと、キャンプができずに心残りとはなりましたが、次回、チャンスがあればということで。

明日は、見所が多いので、今日予定より距離を稼ぐことができてよかったです。

最終的に、ファンさん一家と、焚き火を囲み、美味しい料理と、ワインを頂きながら、いろいろな話ができて、とてもいい夜となりました。

明日は、目的地カファヤテに到着予定!

では、次回カファヤテへの道3 お楽しみに!

本日の走行

2021 年10月8日

Dique Cabra Coral ~ Puente Morales

合計 86 km

走行マップ

【インタビュー】自転車旅人「津田幸洋」さんのプロフィールに迫る!
2014年5月に日本を出発して以来7年世界中を旅している「津田幸洋(つだ ゆきひろ)」さんに、TABIRINでは、リアルタイムの自転車旅の情報や、訪れたまちの自転車情報や都市情報また、エッセイなどの記事を執筆いただくこと...

▲Hiro インタビュー記事

 

*旅をサポート頂ける企業、または個人の方を募集中です。特にアウトドア・自転車・カメラメーカー等の企業の方、ご興味あれば、ご連絡ください。

Hiro(津田幸洋 ツダユキヒロ)
自転車旅人。2014 年に日本を立ち、自転車で旅を続けています。オーストラリア、ニュージーランドを経て、アメリカ大陸横断中、COVID-19による、世界パンデミックにより足止めとなり、2021年7月現在は、アルゼンチンに滞在しています。人との出会い、美しい自然、野生動物を探す旅を近日再開を予定しており、旅とともに、訪れた場所の都市情報、見どころ、自転車に関する情報、エッセイ等をTABIRINにて発信していきますので、よろしくお願いいたします。インスタグラム  https://www.instagram.com/yukihirotsuda/
津田幸洋

 

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年に一度六甲山のあちこちを舞台に開催される現代アートのイベント「六甲ミーツ・アート芸術散歩」。

兵庫県の尼崎から、途中坂道を登り、会場の一つになっている「有馬温泉」に行ってみました。

武庫川サイクリングロー~蓬莱峡へ

武庫川サイクリングロードを北上し、宝塚を過ぎたら有馬街道へ。

ここから蓬莱峡(ほうらいきょう)をヒルクライム。
蓬莱峡は六甲山麓(六甲山の北側)にある峡谷で、古くは豊臣秀吉が大阪から有馬温泉へ向かうときに通行した道「有馬街道」の難所であったと言われています。
花崗岩の山肌を見ながらゆっくり登ります。

 登り切った船坂峠あたりでは芋掘りの子供たちが。遠足シーズンですね。

船坂峠あたりでウォールアート発見

日本三古湯「有馬温泉」へ

ゆるいアップダウンの道を通って有馬温泉へ。太閤秀吉もお気に入りだったという情緒あふれるレトロな雰囲気が素敵な温泉街です。


温泉街は六甲山地北側の紅葉谷の麓の山峡の標高350m – 500mに位置しています。
大きな旅館やホテルは温泉街の周辺や少し離れた山麓、山中にあり、公的な外湯は「金の湯」(金泉)、「銀の湯」(銀泉)があります。

六甲ミーツ・アート芸術散歩

そんな温泉街に突然巨大な顔が!

ここにも、そこにも!

これらは、彫刻家 佐藤圭一さんの作品です。

他にも立体的に見えるチョークアートの作品が各所に描かれていました。

巨大な顔にはびっくりですが、有馬温泉はもうひとつ、シュールな飛び出し坊やがあちこちにいるのです。

こちらは数年前に開催された別のアートイベントの作品がそのまま街に置かれているそうです。

有馬温泉で働く実在の人物がモデルになったそうですよ。こちらもインパクト大。

アリマ ジェラテリア スタジオーネ

飛び出し坊やの横のジェラート屋さんは2019ジェラートワールドツアージャパンで優勝した日本一のジェラート屋さん。

〝アリマ ジェラテリア スタジオーネ〟

レトロな温泉街とアート。美味しいジェラートもいただいて有馬温泉を満喫したライドでした。

コース紹介

まとめ

芸術の秋、食欲の秋、そしてサイクリングにも最適な季節。
私はアート好きなので、自転車で「アート巡り」によく出かけます。もちろん、グルメやスイーツも楽しんでいます。
自分の好きなことやスポットを探しに自転車で出かけるにはとてもいい季節です。
ぜひ自分なりの「自転車の秋」を楽しんでみてください。

執筆:Hama Chan

兵庫県出身・在住のママさんローディー。 大好きな季節の花やウォールアートの写真を撮りながら のんびりサイクリングを楽しんでいます。 輪行でもっといろんな街へ行くのが夢。 愛車はCINELLI VELTRIX

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