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記事タグ: 名所・史跡

【アルゼンチン】朝日に始まり、夕陽に終わる。砂漠の過疎地帯をロングライド!!~チレシートへの道 1~

【アルゼンチン】朝日に始まり、夕陽に終わる。砂漠の過疎地帯をロングライド!!~チレシートへの道 1~

楽しかったベレン観光を終え、名残惜しいですが次の町へ!!

新たな地、<Chilecito(チレシート)の町>を2日間かけて目指します。

今回も砂漠地帯を131kmのロングライドしたり、ある小さな教会を発見したり、色々なことがありました。

発見した教会は、少し不気味さもあって、そこでどきどきの体験をしました!

▲幻想的ですが、少し不気味さのある教会

▲ベレン 〜チレシート

出発

6日間滞在した、ベレンを出発します。アレハンドラとマルティン、そしてアレハンドラの両親には、大変お世話になりました。

5:00起床。早く出発しようと思いましたが、なんと停電。。手持ちライトを使って準備を進めます。

▲アレの両親から「持っていきなさい」と、たくさんの食べ物をいただきました。

昨日、自分で炊いたご飯をタッパに入れ、サヤインゲン、茹で卵、ツナ缶、くるみ、干し葡萄ミックス、クラッカー、ジャム、みかん、米などを詰め込みます。

▲軽く朝ごはんを食べ、6:40に出発です。数日間、ありがとうございました!

朝焼け

▲6:50 町を出ると、綺麗な朝焼けを見ることが出来ました。
▲7:00ベレン出発
▲7:30ロンドレスに到着

ロンドレス

▲7:45 ロンドレスの警察署で、水を補給させてもらいます。ここから80kmの過疎地帯を進むので、最後の給水地です。
▲右に曲がると、先日見学に行ったシンカル遺跡。
【アルゼンチン】日本初レポート!?インカ帝国時代の遺跡、シンカル遺跡を散策〜...
500年以上前に栄え、スペイン軍の侵略によって絶滅したインカ帝国の幻の遺跡を紹介!映画アポカリプトを彷彿とさせる太陽の祭壇は大迫力でした!(※映画アポカリプトはマヤ文明)最近まで整備されず、観光地化もされていな...

▲シンカル遺跡記事

▲早朝の真っ直ぐな道を、颯爽と進みます。
▲8:20 マウンテンバイクのおじさんに遭遇。10kmほど一緒に走りました。

彼は鉱山で働いていましたが、腰を痛めてしまい、今は働いていないそうです。

自転車が好きで、毎日30kmほどサイクリングをしているとのこと。

▲日陰で休憩をしたいですが、日陰がありません。
▲道路のコンディションは良好。ひたすら砂漠地帯を進みます。

ラ・リオハ州へ

▲12:50 カタマルカ州の旅もここまで。ラ・リオハ州に突入です。結局、休憩せずに5時間走ってしまいました。
▲ここまできたら村でガッツリ休憩しよう!ということで、先へ進みます。

アルパシンチェ

▲13:20アルパシンチェに到着。ベレンからアルパシンチェは簡単な道だと聞いていましたが本当でした。いつもの向かい風がないと、こんなに楽なのか。。
▲警察署で水をもらい、少し休憩です。

ここから『サン・ブラス・デ・ロス・サウセス』という、小さな集落が点在しているエリアを進みます。

その中でも【サリーカス】という村が一番大きく、ガソリンスタンドや食堂もあるので、休憩しやすいだろうと教えてくれました。

サン・ブラス・デ・ロス・サウセス

▲13:40出発。サンブラス・デ・ロス・サウセスへ。
▲ラ・リオハ州のルータ40(国道40号線)に入りました。
▲ルータ40の3999km 地点の看板。ルータ40は、全長5200km以上あるアルゼンチンの国道です。
▲アルパシンチェを過ぎ、砂漠を抜けます。ここからは、集落が連なっていました。

サリーカス

▲14:15 サリーカスに入りました。
▲サリーカスのガソリンスタンドに到着。

ガソリンスタンド横のホテルに、日陰で腰掛けられるところを発見。水道もあったので、ここでお昼休憩です。

飲める水かわかりませんでしたが、大丈夫そうだったので、飲みます。

お昼ご飯

▲14:30 お昼休憩。ご飯とサヤインゲン。温い水に粉ジュースを溶かして水分補給。冷たい水が飲みたかった! 1時間ほど休憩して、再出発。
▲サン・ブラスに到着。きれいなキャンピング場がありました。
▲カラカラの砂の川を渡り、
▲ロス・ロブレスに到着。かなり気温が上がり、暑いです。
▲小さな村が続きますが、それぞれに綺麗なプラザ(公園)と教会があります。
▲アルゼンチンでは、「パドル」というテニスに似たスポーツがあり、そのコートも点在していました。
▲綺麗なプラザ
▲クイパンを過ぎ、

スチャキ

▲16:50 スチャキに到着。暑いのもありますが、午前中がんばったので、午後はだいぶペースが落ちました。
▲少しして、警察署に到着。

昼ごはんから2時間しか経っていないですが、お腹が空いたので休憩です。

この警察署は、もう使われていなかったのですが、警察官のおじさんが一人住んでいて、水道の水を補給させてもらいました。

この先にも交番があることを、さっき寄った警察署で聞いていましたが、次の交番の水は飲めないことを教えてくれました。。

ここで水をゲットしなければ、危なかった。

お昼ご飯2

お昼ご飯を食べ、警察官のおじさんに、この辺りのことを詳しく聞いてみました。

この先のアンドルーカスには、きれいなキャンプ場があるとおすすめされましたが、アンドルーカスに滞在すると、明日かなり距離を残す事になりそうです。

地図を見るとCapilla (小さな教会)があるみたいで、どんなところか聞いてみました。

残念ながら、屋根も何もなく、汚いので全然おすすめじゃないとのこと。

アンドルーカスの綺麗なキャンプ場に滞在するか、明日のために、今日距離を稼いで荒地でキャンプをするか、迷います。。

▲18:30 サン・ブラス・デ・ロス・サウセスを走りきりました。反対側の入り口の看板。

迷った結果、先を急ぐため、小さな教会を目指します。暗くなるまでに着くことを願って、20km の上り道を頑張ります。

▲明日の目的地チレシートまで103km!
▲教えてもらっていた警察署も過ぎます。犬が途中までついてきました。
▲めちゃくちゃ疲れてきましたが、頑張るしかない。地図上では登り切ったはずが、引き続き上りが続きます。

19:25 ついに上りきりました。ここから下りのはず!

▲キレイな夕日です。
▲道路沿いの小さなお墓には、たくさんの水が備えられています。他では、こんなに水が置いてあるのを見ませんでした。

夕焼け

▲19:30夕焼け。がんばったご褒美に綺麗な夕陽が見れました。
▲この真っ直ぐ行った道の曲がり角に、目的地があるはず。暗くなる前につきたい!
▲19:55目的地到着!と思ったら、車が停まっています。農場なのでしょうか。それなら、もっとありがたい。

到着

車の持ち主に話を聞いてみると、Capilla(カピージャ:小さな教会)にろうそくをあげに来ていたそうです。

ここでキャンプをしていいか尋ね、OKをもらいました。中には水もあるそうで、飲んでも大丈夫とのこと。

やったー!!

▲帰りがけに、500mlのゲータレードをいただきました。
▲電気はありませんが、屋根もBBQもあって、人が来なければ快適そう。
▲暗くなる前に少し外を散策してみると、十字架を発見。

真っ暗になったので、ライトで照らしながら散策。外から鍵がかかっていた、奥の部屋に入ってみます。

▲入ってみると、ろうそくの光が。

中の様子に少し驚きましたが、ここがCapilla(カピージャ:小さな教会)になっていて、お供えものやろうそく、花や十字架が備えられていました。

ちょうどベンチがあるので、ここで寝ることにします。夜、人が来る心配もありますが、大丈夫でしょう。

テントも立てなくていいし、楽チンです。無事に日暮れまでに着いたし、チャレンジして良かった!

ギリギリ自転車も入れられました。上に空気とりの小窓が2つあるだけの密閉された部屋なので、4本のろうそくが付いていることで、かなり温かい。

就寝

21:45 テント用のシートをベンチにしき、衣類を枕にして就寝準備完了。

▲ろうそくの火のおかげで、ぬくぬくと就寝。

天井で何やらギーギー言っているのが少し不気味で気になります。。ネズミでしょうか。。

ちなみに、さっきのおじさんが言っていた飲める水、というのは、ろうそくの周りに置いてあるペットボトルの水のことだったようです。

流石に飲むのは心配だったので、歯磨きと洗顔に使わせてもらいました。

まとめ

今回はベレンを出発し、サン・ブラス・デ・ロス・サウセスを抜け、131km走行。

前半、かなり走りやすく距離を稼ぐことができました。本来ならば3日間かけていく距離でしたが、なんとか2日で到達したいと思っています。

夜は思いがけず、少し不気味さもありますが、幻想的な教会の中で眠る事になりました。

人が来ないかだけが心配です。。果たして、ぐっすり眠ることはできたのでしょうか。

次回も乞うご期待!

本日の走行

Belen ~ Capilla Senor de la Punta (カピージャ:小さな教会)

131,85 km

走行マップ

▼Hiro インタビュー記事

【インタビュー】自転車旅人「津田幸洋」さんのプロフィールに迫る!
2014年5月に日本を出発して以来7年世界中を旅している「津田幸洋(つだ ゆきひろ)」さんに、TABIRINでは、リアルタイムの自転車旅の情報や、訪れたまちの自転車情報や都市情報また、エッセイなどの記事を執筆いただくこと...

*旅をサポート頂ける企業、または個人の方を募集中です。特にアウトドア・自転車・カメラメーカー等の企業の方、ご興味あれば、ご連絡ください。

Hiro(津田幸洋 ツダユキヒロ)
自転車旅人。2014 年に日本を立ち、自転車で旅を続けています。オーストラリア、ニュージーランドを経て、アメリカ大陸横断中、COVID-19による、世界パンデミックにより足止めとなり、2021年7月現在は、アルゼンチンに滞在しています。人との出会い、美しい自然、野生動物を探す旅を近日再開を予定しており、旅とともに、訪れた場所の都市情報、見どころ、自転車に関する情報、エッセイ等をTABIRINにて発信していきますので、よろしくお願いいたします。インスタグラム  https://www.instagram.com/yukihirotsuda/
津田幸洋

 

 

【アルゼンチン】灼熱の荒野で自転車トラブル!果たして、目的地にたどりつくのか!? 〜 チレシートへの道 2 〜

【アルゼンチン】灼熱の荒野で自転車トラブル!果たして、目的地にたどりつくのか!? 〜 チレシートへの道 2 〜

謎の教会での野宿から一夜明け、今日もとても良い天気です。

現在は2日間かけて【ベレン ⇒チレシート】へ走行中。

ここまで順調に進み、目的地まで後少し。。が、何もない荒野でまさかの自転車トラブル!?

無事、目的地にたどり着くとこができたのでしょうか。

良い天気です。今回は馬によく会いました!実はこの写真にも馬が。

 

【アルゼンチン】朝日に始まり、夕陽に終わる。砂漠の過疎地帯をロングライド!!...
楽しかったベレン観光を終え、名残惜しいですが次の町へ!!新たな地、<Chilecito(チレシート)の町>を2日間かけて目指します。今回も砂漠地帯を131kmのロングライドしたり、ある小さな教会を発見したり、色々なことがあり...

▲チレシートへの道 1 (前回の記事)

起床

5:40起床。ジャンパーを着て寝ていましたが、起きた時にはかなり汗をかいていました。

ろうそくの熱が思った以上に、部屋の中を温めてくれていたのですね。

人が来ないか少し心配でしたが、誰も来ず。マットも敷かずにベンチに直寝しましたが、疲れていたからか、意外と寝られました。

▲1泊お世話になりました。
▲寝ていたのはこの部屋。改めて見ても怪しい雰囲気。
▲夜と同様にぺットボトルの水で身支度を整えます。テントを使わなかった割に、出発が遅くなってしまいました。

出発

▲7:00出発。朝焼けの中を進みます。

ピトゥイル

▲20km緩やかな上りを進み、ピトゥイルの村に到着です。
▲街中へは、1kmくらい入らないと行けなさそうだったので、この謎の施設で休憩します。

朝ごはん休憩

▲9:00 朝ごはん。米、インゲン、卵を食べます。
▲昨日警察署でもらった庭ミカン。皮が分厚く、そんなに美味しくなかったのが残念。。
▲水道もあったので、水を補給です。ありがたい!
▲チレシートまで53km。緩やかな下りを進みます。
▲かなり走りましたが、休むところがありません。暑い時に現れる、いつもの『逃水』の蜃気楼現象。
▲馬も暑いのか、日陰で休んでいます。
▲綺麗な白馬も居ました。
▲アンティナコの入り口を横目に進みます。
▲めちゃくちゃ暑く、温度を見たら36,7度。

昼休憩

▲14:10。ピトゥイルから47km地点で、やっと木陰を発見!こんなに木陰を探すのに苦労したのは久々です。
▲残りのご飯とミカンを食べ、満腹。ベレンからたくさんの食べ物を積んでいましたが、2日間で食べ切りました。

15:00出発。向かい風が強く、 5kmの上りに1時間かかりました。

▲岩の上にビルヘン像を発見。
▲チレシートまで20km!!

リオ・カパヤン

▲16:00 カパヤン川に到着。
▲背後の山が綺麗です。

自転車にトラブル発生

ここからは下りですが、出発してすぐに後ろのタイヤに違和感。

カンカンカンと何かに当たっている音がしたので、止まって見てみると、リムのブレーキと接する部分が曲がっていました。その部分が、ブレーキに干渉していたようです。

橋の上で写真を撮っていただけで、何もしていないのに、なぜ。。

ブレーキに当たるので、後ろブレーキを外して応急処置。ブレーキのワイヤーを外していますが、少し進んだところで、カツカツ当たるので、アーレンキーで、ブレーキ幅を最大まで広げてみると、一応触れなくはなりました。

最悪、リムを取り替えなければなりませんが、今日到着予定の町で修理できるかどうか。。

とにかく、気をとりなおして進みます!

▲ひたすら下って行きますが風も強く、漕がないといけません。

最後のきつい登り

▲長い下りの後、上りに。地図では160mの上りですが、絶対にそんなことはない。めちゃくちゃしんどいです!
▲▲向かい風もあるので、休み休み行きます。昨日頑張ったので、暗くなる前には着けそう。
▲上りきりました!かなりしんどかったです。
▲町の入り口にある、橋を通過。

チレシートに到着

▲18:45 本日の目的地に到着。

カウチサーフィンのホスト、フランシスコの家に到着しました。

割れたリム

自転車を再度確認してみると、さっきまでは変形しているだけでしたが、

▲リムが割れていました。

変形しているだけなら、曲げて直せるかと思っていましたが、これは完全にリムを交換しなければなりません。

何はともあれ、無事に到着!水を飲ませてもらい、シャワーを浴びて仮眠をとりました。

ベレンについた時よりも元気があります。洗濯も済ませ、22:00にフランシスコと町へ出ることに。

夜のチレシートを散策

▲今日はプラザ(中央公園)でタンゴのコンサートがあるそうで、たくさんの人々が集まっています。
▲コンサートが始まる前にプラザを散策しました。
▲手作りのドルセ・デ・レチェ(アルゼンチン名物)やジャムが売られています。
▲いつもと違った雰囲気の教会。

タンゴのコンサート

▲タンゴのコンサート。

初めて見るタンゴのコンサートは、アルゼンチン北部で見たものと違い、とても雰囲気が良かったです。男女のダンサーがステージの前で踊っていました。

今日は丁度ハロウィンの土曜日だったので、フランシスコの友達の家で、ハロウィンパーティーがあるとのことで行ってきました。

まだパンデミアの影響で、遅くまでのパーティーは出来ませんでしたが、楽しかったです。

まとめ

今回は小さな教会から93km走りきり、チレシートに到着しました。

前日の疲れと向かい風、最後の長い登りと、なかなか鍛えられましたが、無事にたどり着くことが出来て良かったです。

壊れてしまったリムをどうするか、頭が痛いところですが、

数日間は観光と休養、自転車の修理と忙しく過ごすことになりそうです。

次回もお楽しみに!

本日の走行

Capilla Senor de la Punta (カピージャ:小さな教会) ~ Chilecito (チレシート)

93,25km

走行マップ

▼Hiro インタビュー記事

【インタビュー】自転車旅人「津田幸洋」さんのプロフィールに迫る!
2014年5月に日本を出発して以来7年世界中を旅している「津田幸洋(つだ ゆきひろ)」さんに、TABIRINでは、リアルタイムの自転車旅の情報や、訪れたまちの自転車情報や都市情報また、エッセイなどの記事を執筆いただくこと...

*旅をサポート頂ける企業、または個人の方を募集中です。特にアウトドア・自転車・カメラメーカー等の企業の方、ご興味あれば、ご連絡ください。

Hiro(津田幸洋 ツダユキヒロ)
自転車旅人。2014 年に日本を立ち、自転車で旅を続けています。オーストラリア、ニュージーランドを経て、アメリカ大陸横断中、COVID-19による、世界パンデミックにより足止めとなり、2021年7月現在は、アルゼンチンに滞在しています。人との出会い、美しい自然、野生動物を探す旅を近日再開を予定しており、旅とともに、訪れた場所の都市情報、見どころ、自転車に関する情報、エッセイ等をTABIRINにて発信していきますので、よろしくお願いいたします。インスタグラム  https://www.instagram.com/yukihirotsuda/
津田幸洋

 

 

 

【兵庫県】神戸市の豊かな自然や里山風景が広がる西北神地域でグルメ&歴史探訪サイクリング《PR》

【兵庫県】神戸市の豊かな自然や里山風景が広がる西北神地域でグルメ&歴史探訪サイクリング《PR》

神戸市の北区や西区といった西北神地域と呼ばれるエリアには、豊かな自然や里山風景が広がっています。

都市部からも近く、気軽でありながら、豊かで奥深い自然や里山の営みが感じられる、神戸市農村地域の活性化へ向けて、交通事業者や地域事業者、自治体が連携し、自転車を活用した周遊観光モデルの構築を目指し、モニターツアーを実施した「神戸農村サイクリング」。

モニターツアー終了後も、魅力溢れる風景の中をグルメや歴史探訪しながら、自転車で駆け抜けることができる約32kmの周遊コースをご紹介します。

道の駅神戸フルーツ・フラワーパーク大沢

スタートは「道の駅神戸フルーツ・フラワーパーク大沢(おおぞ)」

1993年に花と果実のテーマパークとして開園し、2007年に「道の駅神戸フルーツ・フラワーパーク大沢」として生まれ変わりました。
園内は道の駅とは思えない広さと風景。スタート前からたくさんの美しい写真を撮ることができます。


ちょうど11周年を迎える「神戸イルミナージュ2021 ~光のWinter Wanderland~」の準備をしていた時でした。(開催は2021年11月21日~2022年2月27日)
夜には美しいイルミネーションが広がります。

ベーグルと米粉の蒸しぱん「はなとね」

神戸フルーツフラワーパーク大沢をスタート。美しい農村の風景を走り約6km、ベーグルと米粉の蒸しぱんが人気の「はなとね」をめざします。


 「はなとね」 はベーグルとスチームベーグル(米粉の蒸しぱん)のお店で、260年以上前に建てられた茅葺き民家でパンを焼いています。

パンは一人で焼いているため、一度にたくさん焼くことができず、お店の営業は木曜・金曜・土曜のみ。確実に来店するお客さんには予約も受付けています。
古民家のイートインで食事用と、テイクアウト用をオーダー。


オーダー後に渡される小さな人形には、番号が書いています。イートインの番号札のような役割なんです。
穏やかな空気が満ち溢れる古民家で、美味しいベーグルを頂きました。

風情ある「石峯寺(しゃくぶじ)」

「はなとね」から西へ約3km、短い激坂を登れば山門があります。そこからのどかな参道を走れば「石峯寺」。



薬師堂と三重塔は重要文化財に指定されています。境内は美しい紅葉と趣のある風景が広がります。

淡河(おうご)宿本陣跡

石峯寺の坂を下り、田園風景の中、一部未舗装の道を走ること約5kmで「道の駅淡河」。

そして道の駅近く、江戸の風情が残る「淡河宿本陣跡」へ。

「淡河宿本陣跡」は、近世明石藩の大庄屋を勤めた村上家の家屋。江戸時代に身分の高い旅行者のために諸街道の宿場に設置された本陣としても使用されました。
淡河宿本陣跡は、保存会によって情報発信の拠点として再生され、『本陣なな福 』というカフェ にもなっています。

蔵は雑貨のお店。

映画『るろうに剣心 最終章 The Beginning』のロケ地にもなりました。

北僧尾農村歌舞伎舞台(きたそうおのうそんかぶきぶたい)

淡河宿本陣跡から国道423号を北へ約2km、まずは「南僧尾観音堂」。
「南僧尾観音堂」は、室町時代後期に建てられた寄棟造りをもつ茅葺きのお堂です。

そこからすぐ北へ行けば「北僧尾農村歌舞伎舞台」。
 「北僧尾農村歌舞伎舞台」は、日本で現存するもっとも古い農村歌舞伎舞台。
農村歌舞伎舞台は、江戸時代より農民の娯楽として行われている農村歌舞伎や人形浄瑠璃を催すための舞台で、特に兵庫県において発達しました。農村舞台は全国に1000基以上残っていますが、約10%が兵庫県内に存在しています。

棚田を望む農村サイクリング

北僧尾農村歌舞伎舞台から国道428号~県道355号~県道17号と走ること約11km。神戸市立大沢小学校を過ぎたところで光山寺方向へ向かいます。
途中少し雨に降られましたが、坂の上のイチョウの木を撮ろうしていたら、美しい虹に出会うことができました。

ここからさらに坂を登れば「光山寺(こうざんじ)」。地元の方は「こさじ」と呼ぶようです。日が暮れて来たので、光山寺公園で引き返し。

美しい棚田の風景を駆け抜けて、ゴールを目指します。

夕暮れの「道の駅神戸フルーツ・フラワーパーク大沢」

30kmちょっとのサイクリングを終えてゴール。もうすっかり夕方の景色になっている「道の駅神戸フルーツ・フラワーパーク大沢」は、朝とは違う趣です。

気になっていた「FARMCIRCUS」でお土産を買って終了です。

コース紹介

▼神戸フルーツ・フラワーパーク大沢
http://fruit-flowerpark.jp/

▼はなとね
http://hanatone.jp/

▼淡河宿本陣跡
https://www.ogo-honjin.com/

まとめ

神戸と言えば、異国情緒溢れる「港町」を思い浮かべますが、北区や西区に行けば、のどかな「田園風景」が広がっています。
洋風の建物が美しい「神戸フルーツ・フラワーパーク大沢」からスタートして、田園風景を走り、グルメを楽しみ、歴史にも触れることができるこのエリア。
季節によってさまざまな風景を楽しむこともできますし、30kmほどのサイクリングは、グルメや写真撮りも十分楽しむことができます。
ぜひ神戸に何度も足を運んで、その時々のサイクリングを楽しんでください。

執筆:HANADA(TABIRIN編集部)
協力:「神戸農村サイクルツーリズム実証事業」運営事務局

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\神戸農村サイクリングのWEBサイトはコチラ/
神戸農村サイクリング
神戸農村サイクリングモニターツアー参加者募集。無料(一部有料) サイクルトレインやバスも運行します。 意外と神戸な自然豊かな農村部をサイクリングしてみませんか?
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【和歌山】城ありヨーロッパの街並みあり 秋の和歌山〜海南ライド

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熊野古道、白浜、アドベンチャーワールドのパンダなどで有名な和歌山ですが、大阪から日帰り輪行で行ける西海岸側の和歌山市〜海南市エリアにも、史跡や海の景色を楽しめるスポットがたくさんあります。
大阪からJR紀州路快速で輪行し、JR和歌山駅スタート、JR海南駅ゴールで走った約25km(獲得標高165m)のライドレポートをお届けします。

JR和歌山駅からスタート

大阪から和歌山の西海岸側へのアクセスには、JR紀州路快速を使うと便利です。JR京橋駅からだと直通で約1時間40分です。

JR和歌山駅を降りてすぐの、駅地下の観光交流センターには「わかちかレンタサイクル」もあります。今回は海南市まで南下するので輪行で持参しましたが、和歌山城周辺の市内観光だけならレンタサイクルもよいですね。シティサイクルタイプの他、クロスバイクのレンタルもあり、いずれも1日600円でレンタル可能です。

史跡 和歌山城へ登城

和歌山駅前からけやき大通りを通り約2.2km先の和歌山城を目指します。

和歌山城は1585年(天正13年)、羽柴(豊臣)秀吉が紀州を平定し、弟の秀長に命じて岡山(虎伏山)の峰に建立したもの。以降、桑山氏、浅野氏、紀州徳川家の手で整備が進められました。お堀から見える天守閣は、今でも高台から街を見守っているようで、その気品漂う姿にほれぼれします。

お堀沿いにあるわかやま歴史館近くの駐輪場に自転車を止め、紅葉渓庭園から城内へと入っていきます。
中でも印象的なのがお堀に斜めにかけられた「御橋廊下(おんはしろうか)」。二の丸と西の丸を、お殿様と付き人、奥女中が行き来するための廊下で、現在は復元されたものを実際に渡ることができます。
外から見えないよう壁と屋根が設けられた部屋のような造りでありながらも、斜めになっているという不思議な空間です。廊下橋としては全国的に珍しいものだそう。

自転車よりずっと脚に来そうな、長い長い石段を登りいざ天守閣へ。
木造の3階からは、連なる山にきらめく海、両方の魅力を備えた和歌山ならではの眺望を楽しめます。

時間があれば、お城の南側、三年坂通りを挟んで向かいにある和歌山県立美術館、県立博物館に立ち寄るのもよいでしょう。和歌山ゆかりの名宝や美術作品に出会えます。

ランチは和歌山名物 天かす入りラーメン&早すし

お城散策でお腹が空いたら、三年坂通りを和歌山港方面へと走ること約1.3km、和歌山ラーメンを求めて玉林園グリーンコーナー築地橋店へ。

店内に入るといきなり入り口で「グリーンソフト」なる抹茶ソフトクリームの冷凍庫が。
「ラーメン店なのになぜ?」と思いきや、実はグリーンコーナーは1854年(安政元年)創業の老舗茶店・玉林園が展開するラーメン店。
お茶屋さんだから「グリーン」なんですね。和歌山市内のショッピングモールなどにも展開している、和歌山県民の味として60年以上愛される名店です。この日は名物の天かす入りの「天かけラーメン」、一口サイズの押し寿司「早すし」をいただきました。なんでも和歌山では、さっぱりとした押し寿司が、醤油ラーメンに合うとのことで、ラーメン店では定番の食べ合わせだそう。たしかに、ラーメンのお供にはチャーハンももちろんよいけれど、酢飯なら胃が重たくなりすぎずによいかも…!

メインのラーメンは澄んだ醤油スープがまろやかで、素朴な味わいでした。シンプルだからこそ飽きが来ず、地元の人たちの定番になっているのでしょう。

そしてシメはグリーンソフトです。良質な国産抹茶を使いながらもサラッとした味わいで、醤油スープのあとの口直しにピッタリでした。オリーブオイルをたっぷり使ったイタリアンのデザートにジェラートを食べるような感覚…に近いでしょうか。新たな食べ合わせの発見でした。

雑賀崎で和歌山の絶景に出会う

グリーンコーナーのある築地橋からは、国道15号線沿いに和歌の浦方面へと進みます。

和歌の浦は、「絶景の宝庫 和歌の浦」として日本遺産にも認定されており、遠浅のビーチ、日本庭園、寺社仏閣などの史跡が詰まったエリアです。

まずは築地橋から約5.6km先の雑賀崎(さいかざき)を目指します。海岸線に近づくに連れてアップダウンが多くなり、早すし、ラーメン、ソフトクリームをたっぷりと堪能したお腹には、食後のよい運動になります。

雑賀崎は、瀬戸内海国立公園の指定特別地域で、雑賀崎漁港周囲の丘陵部に家々が建ち並ぶ風景から「日本のアマルフィ」とも呼ばれています。

見どころは多々ありますが、この日立ち寄ったのは番所(ばんどこ)庭園。和歌山城から最も近い紀州藩の海の見張り番所で、岬になった地形から「番所の鼻」とも呼ばれています。高台から行き交う漁船を眺めながら、風光明媚な景色を楽しめます。 脚に自信がある方は、番所庭園からすぐの激坂を登り雑賀崎灯台に立ち寄ってもよいでしょう。水平線を望み、地球の丸さを実感できるスポットです。

またまだある史跡 紀州東照宮、不老橋

雑賀崎からは、車道上に青い三角矢印で示された和歌山サイクリングロードをたどりながら和歌浦港へと向かいます。分岐点でも「40m先→」(右折を示す右矢印)のように前もって示してくれているので都度立ち止まってスマホで地図アプリを確認せずとも、安心してペダルを漕ぎ続けることができます。

雑賀崎と同様、和歌浦エリアにもまた、玉津島神社、和歌浦天満宮など由緒ある寺社が多く立ち寄りたいスポットは多々。この日は「関西の日光」とも呼ばれる紀州東照宮にお参りし、江戸時代のアーチ型石橋として珍しい不老橋に立ち寄りました。 ちなみに、和歌山城の石段もなかなかですが、紀州東照宮も急勾配の石段の上に社殿があります。
今回のコースを観光メインで走りたい方は、スニーカー、もしくはビンディングシューズならMTB用のSPDタイプをおすすめします。

夕陽に照らされたヨーロッパの街並みへ 和歌山マリーナシティ

不老橋から再びサイクリングロードをたどり、約5km先の和歌山マリーナシティを目指します。
海沿いを走る国道42号線沿には、車道とは別に自転車歩行者専用道が設けられ、環太平洋自転車道の一部にもなり走りやすい道です。浜の宮ビーチから望むサンブリッジと、その向こうの色とりどりのマリーナシティの建物群の景色はまるで海外のリゾートのよう。
さっきまで純和風の史跡を巡っていただけにそのギャップを新鮮に感じます。午後の西陽を受けながらサンブリッジを渡れば、クルーザーやヨットが所狭しと並ぶマリーナの景色が広がります。
以前、社会人留学をしていたオーストラリアの東海岸、ゴールドコーストでよくライドしながら見た景色を思い出しました。複合リゾート施設である和歌山マリーナシティには、ヨーロッパの街並みを再現したポルトヨーロッパと呼ばれるエリアがあります。
ジェットコースターなどのアトラクションは有料ですがエリア自体は入場無料です。写真映えするスポットがたくさんあります。 ポルトヨーロッパのすぐ隣には昭和30年代の商店街をイメージした黒潮市場があります。自転車をサイクルラックに止めて、カフェで一息ついたり、お土産を買ったりするのにちょうどよいスポットです。 和歌山マリーナシティをあとにし、今度はサンブリッジと反対側にかかるムーンブリッジを渡り、約5km先のJR海南駅でゴールです。
和歌山駅まではJRきのくに線、和歌山駅で紀州路快速に乗り換え、大阪への帰路につきました。

コース紹介

▼わかちかレンタサイクル
https://www.wakayamakanko.com/topics/?p=6753

まとめ

今回は約25kmという一日かけて走るにはけっして長くはない距離でしたが、お城、庭園、神社、地元グルメ、海の絶景、ヨーロッパの街並み、市場…と見どころが盛りだくさんの旅になり、自分で企画しておきながらも想像以上に満足度の高いライドになりました。
歴史好きにも地理好きにもグルメ好きにも楽しめる和歌山。ぜひ輪行を活用して走りに出かけてみてはいかがでしょうか。

執筆:Ayaka

2011年に社会人になると同時に始めた自転車で「自転車×旅」の魅力にハマる。
ニュージーランドでのワイナリーロードレース、タイの寺院巡り、ドイツ古城巡り、インドネシアでの遺跡巡りなど世界各地で自転車旅を催行し、その様子を雑誌『Cycle Sports』に寄稿。
2017年には自転車ツーリズムを探究しにオーストラリアへ留学。現地の様子を『Cycle Sports.jp』にて『G’day, Australia! 〜ブリスベンからの自転車だより』として1年間連載。帰国後は英語教材編集者の傍ら、自転車イベントで通訳・MC・PR担当等を務める。
座右の銘は「好きにまみれろ、夢中で生きろ」。

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【愛知県】蒲郡市のレンタサイクルで約13kmの海辺と夕暮れ景勝地サイクリング

【愛知県】蒲郡市のレンタサイクルで約13kmの海辺と夕暮れ景勝地サイクリング

海に面したリゾート施設や、歴史的建造物が残る景勝地などがある、愛知県の東三河地方に位置する蒲郡市(がまごおりし)。
JR三河三谷(みかわみや)駅近くのサイクルショップでは、スポーツ自転車のレンタルもあるので、午後から夕暮れ時まで、約13kmをのんびりサイクリングしてきました。

CYCLESHOP MORECREST(モアクレスト)

JR三河三谷駅から、東へ約400m(歩いて5分ほど)にある「サイクルショップ モアクレスト」。

前日に電話でレンタル自転車があるかを確認して、当日訪問しました。
レンタル自転車は、お客さんへの代車で使用することもあるので、必ず事前に確認しておくのが良いそうです。
今回借りたのはビアンキのクロスバイク。 写真映えしそうなので楽しみです。

お店のお客様に向けた、走行会や講習会を定期的に開催しているそうです。

ラグーナテンボス/フェスティバルマーケット

モアクレストから約2kmで、複合リゾート施設「ラグーナテンボス(LAGUNA TEN BOSCH)」。

テーマパークの「ラグナシア」、ヨットハーバー「ラグナマリーナ」、アウトレットモールやレストランなどで構成される「ラグーナフェスティバルマーケット」、2つのホテルと、温浴施設「ラグーナの湯」を中心とした施設からなる複合リゾート施設。
「ラグナマリーナ」は、まさにリゾート感あふれる雰囲気です。
レストラン、アウトレットモールなどのショッピングモール「ラグーナフェスティバルマーケット」。

「おさかな市場」をのぞいてみると、「海鮮たべりん広場」の表示。『たべりん』とは、何とも親近感のわくネーミング!
まだ2kmしか走っていないので「鰻のおにぎり」だけで一休み。

ラグーナビーチ

ラグーナテンボスに隣接する、大塚海浜緑地(おおつかかいひんりょくち)は、人工海浜緑地。現在は「ラグーナビーチ」として、音楽フェスの会場としても使用されています。
東の方は観覧車と青い空、西の方は日が傾きかけた綺麗な風景が広がっています。

リゾート感溢れる「シーサイドマジック」の看板。
手ぶらで海を眺めながらのバーベキューが楽しめる屋外レストラン。5月~10月のみ運営のようです。
ビーチには三河湾へと伸びる約350mの「海陽町突堤」があります。
自転車で先端まで行くことができ、ここも西と東で違った空と海を見渡せます。
きっと夕日は格別なはずです。
ビーチ西側の芝地も、リゾート感溢れる風景。

星越海岸

ラグーナビーチから西へ500m、国道23号線へ出たら、すぐ左側(海側)の遊歩道へとおりれば星越海岸。たぶん夏場は人も多いと思いますがオフシーズンは人も少なくて静かです。
そして穏やかな三河湾との間には、堤防が無いので、こんな写真を撮ることができます。

三谷漁港

星越海岸から西へ海沿いに2kmほど走れば小さな三谷(みや)漁港があります。穏やかでどこか懐かしい雰囲気の漁港です。
三谷と言えば「三谷温泉」がある温泉地。蒲郡市には他にも、西浦温泉、形原温泉、蒲郡温泉と、4つの温泉街があります。 ここから海沿いに約2km走れば、目的地「竹島」です。

竹島/海辺の文学記念館

竹島は標高22m、周囲約680m、面積約1.9ha、全域が八百富神社(竹島弁天)の境内です。
竹島対岸にある「海辺の文学記念館」は、大正・昭和初期の日本の文人達に愛された、旅館「常磐館」の趣を再現した文学歴史記念館です。
入場無料の館内には、当時を再現した和室があり、抹茶(300円)を頂くこともできます。

美しい竹島を見ながら、のんびり抹茶。空の色がどんどん変わっていきます。
竹島と対岸とは約400m離れていて「竹島橋」によって結ばれています。

ここからは、どんどん色が移り変わるグラデーションの空を楽しみながら、黄昏時を過ごします。
完全に日が沈んだ後の17:00、竹島橋には街灯が灯り、少しの時間赤く染まった夕焼けを見て、レンタルを返却に向いました。

コース紹介

▼CYCLESHOP MORECREST
http://www.morecrest.jp/

まとめ

名古屋からJR東海道線で40分ほどで行ける「蒲郡市」。短い距離でリゾート気分や古き良き景勝地を楽しめます。
ちょっとのんびり気分転換したいときなど、ぜひ訪れてみてください。
後で知ったのですが、竹島には「あのウユニ塩湖のような写真が撮れる『ガマニ塩湖』」として、地元では話題になったそうです。水鏡ではないんですけどね!今度行ったら撮ってみようと思います。

特集 | あのウユニ塩湖のようなリフレクション写真が…まるで「浮いている島」が撮...
https://www.tokai-tv.com/newsone/corner/20201218-gamanienko.html

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【茨城県・千葉県】初詣におすすめ、神栖市からめぐる東国三社めぐりサイクリング《PR》

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鹿島神宮、香取神宮、息栖神社を巡る東国三社巡りは、東京からも日帰りで行くことができます。
約50kmを1日でめぐる、年始の初詣に向けた「東国三社めぐりサイクリング」をご紹介します。

東国三社とは

遡ること江戸時代、お伊勢参りに次いで広く親しまれていたのが東国三社参り。
当時は利根川の舟運を利用していたそうです。

御朱印を三社でいただくと最後の神社で記念品もいただけるということで、御朱印を集めながら巡っていきます。

鹿島セントラルホテル

スタートは、神栖市の「鹿島セントラルホテル」。
「最寄り駅は東京駅」と言われるように、東京駅八重洲南口から約90分で1日57往復(2021年12月10日時点)もバスが運行されていて、東京からのアクセスが良いのが魅力。
しかも、鹿島セントラルホテルではつくば霞ヶ浦りんりんロード利活用協議会の広域レンタサイクルを利用することができるので、手ぶらで来て自転車を利用することができます。(事前予約が必要です。)
レンタサイクル利用の場合は、ホテルのフロントで受付です。

今回は自分の自転車でサイクリングします。

息栖(いきす)神社

セントラルホテルから約2.4kmで、最初の目的地「息栖神社」に到着。

静かに見守ってくれているような雰囲気が漂う神社で、どこか懐かしい親しみを抱く場所です。

こちらが息栖神社の御朱印です。


息栖神社オリジナルの御朱印帳は品切れで手に入れられませんでしたが2022年の元旦までには入荷するとのことです。
表には桜が満開のころの社殿がデザインされていて、とても素敵。

これは、それぞれの神社の社紋シールを貼ることで完成する「東国三社守」。

木でできた三角柱のお守り本体は、息栖神社、鹿島神宮、香取神宮それぞれで購入できます。これは大願成就のお守りなので、年始に新たな目標を立てて願いを込めてもいいかもしれません。

二の鳥居から参道を約140m走れば「一の鳥居」があります。

一の鳥居は利根川の支流「常陸(ひたち)利根川」沿いにあり、船溜まりとなっていて、両側には、日本三霊水のひとつとされている「忍潮井(おしおい)」と呼ばれる井戸があります。
実は、息栖神社のご神体は、なんと井戸なんです。

それぞれに小さな鳥居が建っていて、足元は水に覆われていますがその中に「男瓶(おがめ)」「女瓶(めがめ)」が設置されています。

パワーを授かったところで、次の目的地である香取神宮を目指します。

サイクリングロードと東関東自動車道

常陸利根川沿いは「リバーサイドサイクリングロード」として整備されています。

息栖大橋を渡ったら、しばらく利根川を左手に進んでいきます。少し風がありましたが走りやすい道路です。

そしてたどりついたのが東関東道の下を自転車で走ることができる「利根川橋」。

風除けにもなり安心して走行できますが、時折、高速道路を走る車の音に少しびっくりしました。
橋を渡ったら利根川を右手に見ながらサイクリングロードを走っていきます。

津宮(つのみや)鳥居河岸(香取神宮浜鳥居)

香取神宮の浜鳥居が利根川に面して立つ津宮鳥居河岸。かつて香取神宮への参道口だったといわれています。

浜鳥居越しに土手を見ればこんな写真を撮ることができます。

香取神宮浜鳥居から、香取神宮への参道を進んでいくと、太鼓橋が見えてきます。

側に立っている看板によると、かつてこの場所は湧き水で身を清め草履などを履き替えて神宮へ向かったそうです。
桜の木もあり、春には情緒溢れる景色が広がると思います。

太鼓橋からすぐのところに「神道山(しんどうやま)古墳群」があります。

案内板によると、前方後円墳1基、円墳が6基残っていて、市指定の史跡になっているそうです。
少しだけ秋の風景が残っていました。

野の花庵

香取神宮すぐ近くの「野の花庵」で少し早いランチタイム。

日本家屋の佇まいも趣がある会津十割そばが食べられるお店です。(金・土・日曜日のみの営業です。)

こちらが「野の花そば」。

私は12月から2月まで食べられる「鴨南蛮」を注文。

のど越しの良いお蕎麦と柔らかい鴨肉でお腹を満たし、身体もぽかぽかになりました。

香取神宮

鳥居をくぐり、表参道を進んでいきます。

紅葉の黄色や橙色、赤色のグラデーションが目を楽しませてくれました。

階段の下から見上げると朱色の鮮やかな総門があります。

立派な楼門の先には、年越大祓の茅の輪があります。半年間の穢れを払ってから参拝。


拝殿の奥にある本殿と楼門は元禄13年に造営され、現在は国の重要文化財に指定されています。

「香取神宮」は荘厳な雰囲気に包まれていて、参拝を終えた後は身の引き締まる思いで「鹿島神宮」へ向かいます。
外浪逆浦(そとなさかうら)は神栖市と潮来市の間、常陸利根川と北浦がぶつかるところにあります。

潮来市側からみると神栖市の海沿いにある鹿島臨海工業地帯までみえました。

水郷潮来バスターミナル

潮来佐原線(県道101号)を北上すればすぐ「水郷潮来バスターミナル」。

「水郷潮来バスターミナル」は潮来インターチェンジからすぐのところにあり、「鹿島セントラルホテル」のひとつ手前の停留所。
2021年10月にオープンしたばかりの売店は、お土産はもちろん、お手洗いや自動販売機もあります。

「水郷潮来バスターミナル」から約1km北上すれば「道の駅いたこ」。サイクリングの立ち寄りスポットにもおすすめです。

鹿島神宮

潮来市と鹿嶋市を結ぶ神宮橋を渡っていると、鹿島神宮の「西の一の鳥居」が目に飛び込んできます。遠くからでもよくわかる存在感。
 鹿島神宮大鳥居の脇にある駐車場の奥にサイクルラックが設置されています。
日本三大楼門のひとつである立派な楼門は、重要文化財に指定されています。
大木に囲まれた広大な境内は、神秘的で格式の高さが伺えました。

東国三社巡りでは巡拝の記念品をいただけるということで、鹿島神宮で記念ステッカーをいただきました。

もなcafe

ゴールの「鹿島セントラルホテル」への帰り道、最中を主としたカフェ「もなcafe」へ立ち寄り。

注文したのは、人気ナンバー1という「ハニーコムバターあんこ」。

写真提供:もなcafe

ハチミツで作ったあめが練りこまれているバターは餡子との相性が良く、甘さの中にほんのり塩気も感じられてとても美味しいです。最中は注文してから餡を挟むのでサクっとした食感。
ドリンクは店主のこだわりを感じられる「最中のためのコーヒー」。
テイクアウトもできるので、外で食べてもいいかもしれませんね。

なさか夕日の郷公園

この日は行くことができませんでしたが、「なさか夕日の郷公園」は外浪逆浦の側にある絶景スポット。木造のデッキからは沈む夕日をみることができます。

写真提供:神栖市 政策企画課

天然温泉 美人の湯ゆの華

約50kmのサイクリングをしたあとは、日帰り温泉「天然温泉 美人の湯ゆの華」へ。
美肌成分がたっぷりだそうで、温泉は紅茶色をしています。ジャグジー風呂は、毎月10日が豆乳風呂らしく、お肌もしっとりしました。

写真提供:天然温泉 美人の湯ゆの華

サイクリング後の温泉は非常に気持ちよかったです。

ピーマンソフトクリーム

温泉の後は、ピーマンソフトクリーム。神栖市名産のピーマンを使ったソフトクリーム。
食べてみると最初はピーマンの風味を感じられますが、ソフトクリームの甘味のバランスが絶妙です。他では味わえないスイーツだと思うので、ぜひ味わってみてください。

コース紹介

▼鹿島セントラルホテル
https://www.ekch.jp

▼高速バス 鹿島~東京線
https://www.ekch.jp/accessmap/bus_timetable/

▼息栖神社
https://ikisujinja.com/

▼香取神宮
https://katori-jingu.or.jp/

▼鹿島神宮
http://kashimajingu.jp/

まとめ

約50kmのコースは、アップダウンもほとんどなく初心者の方でも十分に楽しみながら走れるコースです。
河川敷は堤防がサイクリングロードになっていて安全に走れますし、東関東道の下を走ったり、かつては参道だったところで歴史を感じることができます。
東国三社とそれぞれの一の鳥居をめぐることで、雰囲気の違いも味わえます。

東国三社は、どこからスタートしても良いということすが、個人的には今回のコースがお気に入りです。
ぜひ、新らしい年の始まりに東国三社で「開運サイクリング」を楽しんでみてください。

執筆:水越恭子

茨城県出身。地元ラジオ局でリポーターをしていた頃にロードバイクを購入。公私ともに自転車を楽しんでいる。現在はフリーランス。SNSで茨城サイクリングの魅力を発信。自転車のさまざまな楽しみ方を研究中!現在は、行方市自転車活用推進会議委員を務め、行方エリアテレビ「なめテレ」に出演し自転車で市内をめぐりレポートし放送している。

広告主:神栖市 政策企画課

【鳥取県】日本海沿いを走る「うみなみロード」の東側50kmを1日サイクリング《PR》

【鳥取県】日本海沿いを走る「うみなみロード」の東側50kmを1日サイクリング《PR》

鳥取県の日本海に沿って整備された138kmのサイクリングロード「鳥取うみなみロード」。

一日で一気に走り抜けることもできますが、美しい風景やグルメを楽しみながら、何日かかけてめぐるのもおすすめ。
まずは、「鳥取うみなみロード」を東から西へ向かう約50kmのコースを、1日で走って見つけた魅力をご紹介します。

スタートはJR「東浜駅」

スタートは、鳥取県の一番東に位置するJR山陰本線「東浜駅(ひがしはまえき)」。
無人駅なのに、とても洗練された佇まい。
実は2017年6月から運転を開始した「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」が立ち寄る駅なんです。
それに合わせて、ステンレス鏡面仕上げの天井や待合室の全面透明ガラス窓など、周りの風景に溶け込むように改修されました。
郵便ポストも「TWILIGHT EXPRESS瑞風」カラーです。


駅をスタートすればすぐ、「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」の乗客に食事提供もしているレストラン「AL MARE」(アル・マーレ)があります。

西脇海岸


東浜駅から西へ走ること約800m、小さな島々と緑の松が連続する風光明媚な「西脇海岸」が現れます。
西脇展望駐車場から西方向に見える、白い砂浜と緑の松のコントラストが美しい風景は、“寝覚めの佳境(ねざめのかきょう)”とも称されています。

浦富海岸(うらどめかいがん)


西脇海岸から約3kmで遠浅の砂浜が広がる「浦富海水浴場」。

海岸端の小島には「向島恵比寿神社」の鳥居が見えます。


ここから約2km坂を登れば、浦富海岸の風景が広がります。

 約15kmにわたるリアス式海岸は、国の名勝、天然記念物に指定され、「日本百景」「日本の白砂青松百選」「日本の渚百選」「平成にっぽん観光地百選」などに選ばれています。

ここから一気に坂を下り、小さな漁村を抜けて、約4km先の「大谷海岸」へ。

COCCARACAFE(コッカラカフェ)


大谷海岸に面した「COCCARACAFE」でランチタイム。
ここは2020年6月にオープンし、サイクリストフレンドリーな「サイクルカフェ」です。
県内にはいくつも「サイクルカフェ」に登録されたお店があります。

鳥取県では安心・快適なサイクリングを楽しんでもらうため、地元飲食店、宿泊施設等の協力のもとサイクリストを支援する「ダイジョウブシステム」の取組を進めています。
https://www.pref.tottori.lg.jp/247048.htm

大谷海岸を見ながらゆっくりランチを楽しんでもらえるように、11:00~と12:40~(各1時間30分)の完全予約制(※取材時の情報)になっています。
時間が穏やかに流れるお店で、美味しい食事と美しい風景を楽しめます。

お店の前に広がる景色。

食事の後は、大谷海岸沿いに国道178号線へと戻り、県道328号~319号を走って鳥取砂丘を目指します。

鳥取砂丘

大谷海岸から鳥取砂丘へ向かう「砂丘道路」の途中から、自転車専用道を走ることができます。


約8kmの走行で「鳥取砂丘」に到着。
「鳥取砂丘」は、日本海海岸に広がる広大な海岸砂丘で、山陰海岸国立公園の特別保護地区に指定されています。

南北2.4km, 東西16kmに広がる観光可能な砂丘としては日本最大で、一般に立ち入れない場所も含めると、猿ヶ森砂丘(青森県下北郡)に次ぐ規模を誇ります。

鳥取砂丘を「ファットバイク」で走るツアー、アクティビティもあるので、時間に余裕があれば、雄大な景色の中を駆け抜けてみてください。

鳥取の台所「鳥取港海鮮市場 かろいち」

「鳥取砂丘」から少し走れば、自転車専用レーンや因幡自転車道が続きます。


千代川を渡れば一般道になります。比較的路側帯が広く走りやすい道を走れば、イカ釣り船が並ぶ「鳥取港」。

かつては「賀露港(かろこう)」として知られるこの港の西側防波堤の方に、小さな「鳥ケ島(とりがしま)」が見えます。どこか「モンサンミッシェル」のような佇まい。

ちなみに、鳥取県にはもうひとつ同じ名前の、湖山池の中にある周囲100mにも満たない小さな「鳥ケ島」があります。

鳥取港から1km、「山陰は、カニだけじゃない!日本海のとれたて海の幸を買うなら鳥取の台所『かろいち』」と言われる鳥取港海鮮市場へ。

いまが旬の「松葉ガニ」もたくさん並んでいるので、一番高価なものを探してみました。

鮮度が自慢の海鮮市場「かろいち」のほか、隣接する施設では地元の新鮮野菜やお肉、お土産まで手に入ります。

鳥取砂丘コナン空港

「かろいち」から約2kmで「鳥取砂丘コナン空港」。

空港の知名度向上をめざして、鳥取県の観光地「鳥取砂丘」と、鳥取県出身の漫画家・青山剛昌氏の漫画作品「名探偵コナン」にちなみ、『鳥取砂丘コナン空港』の愛称が使用されています。


空港内は、まさに「名探偵コナン」のテーマパーク。作品を知っている人なら楽しめるシーンが、いくつも再現されています。

作品を知らない人でも楽しめる「トリックアート」などもあります。

お土産も充実。

展望デッキでは、日本海と離発着する飛行機を、間近に見ることもできます。

そして、空港にはレンタサイクルも完備されています。

白兎(はくと)海岸 / 白兎神社

空港から5km走れば、国道沿いの道の駅「神話の里 白うさぎ」。

道の駅の前は、神話「因幡の白うさぎ」の舞台となった白い砂浜が弓なりに連なった美しい「白兎海岸」。


西側に見える淤岐之島(おきのしま)は、神話「因幡の白うさぎ」の舞台でもあります。
季節によってはこの島に沈む夕日が見ることができる美しい海岸です。

道の駅に隣接する鳥居をくぐれば「白兎神社」。

日本最古の書物「古事記」に記される日本神話「因幡の白うさぎ」の白兎神を主神とする由緒明らかな神社です。
アルコールスプレーも白うさぎ。

道の駅「神話の里 白うさぎ」で一休み。名誉駅長の「命(みこと)」くんがお出迎え。


鳥取で有名な「すなば珈琲」でコーヒーブレイク。

白兎海岸は、神話のストーリーにちなんだ恋愛のパワースポットとされ、2010年「恋人の聖地」に認定されています。ポストもピンクでラブラブ感。

白兎海岸から国道9号線を5km走れば、龍見台(たつみだい)から、180°拡がる日本海のパノラマを見ることができます。

龍見台すぐの「カフェウエーブ」も「サイクルカフェ」です。

海に吸い込まれそうな坂を下り、県道32号へと左折して、本日の宿へ。

鹿野温泉 国民宿舎 山紫苑

一日のサイクリングの終わりは「鹿野温泉 国民宿舎 山紫苑(さんしえん)」。

2021年から鳥取県が開始した「サイクリストに優しい宿」の第1号認定施設で、ロビーから部屋まで、自転車を押していくことができます。

▽鳥取県サイクリストに優しい宿
https://www.pref.tottori.lg.jp/297462.htm


お部屋からは広大な日本庭園を楽しむことができます。

通称「おんな水」と言われる弱アルカリ性温泉の庭園露天風呂、地元の食材を活かした多彩なお料理などを楽しめる宿です。

コース紹介

▼鳥取うみなみロード
https://www.pref.tottori.lg.jp/282838.htm

▼COCCARACAFE
https://www.coccaracafe.com/

▼鳥取砂丘
https://www.sakyu-vc.com/jp/

▼かろいち
https://karoichi.jp/

▼鳥取砂丘コナン空港
https://www.ttj-ap-bld.co.jp/

▼道の駅 神話の里 白うさぎ
http://sirousagi.com/

▼鹿野温泉 国民宿舎 山紫苑
https://www.sanshien.jp/

今回の記事で紹介したコースの詳細は以下でもご覧いただけます。

鳥取うみなみロード

鳥取までのアクセス

▽鉄道(大阪駅から鳥取駅)
智頭急行「特急スーパーはくと」で約2時間20分

▽自動車
大阪から阪神高速、中国自動車道、鳥取自動車道(無料)を乗り継いで約2時間半

▽飛行機
羽田空港から鳥取砂丘コナン空港へ、ANA便で約1時間15分

まとめ

「鳥取うみなみロード」の第一弾として、東側50kmのサイクリング。
日本海沿いを走るコースは、美しい自然や港町があり、どんどん表情を変えてくれます。
少しアップダウンはありますが、長い峠は無く、鳥取砂丘から先はサイクリングロードが続くので、初心者から中級者でも楽しめるコースです。

そしてコース途中に鉄道駅だけでなく空港があるのでアクセスは抜群。
関西圏からはクルマか輪行が便利ですが、関東圏からは飛行機がおススメ!
レンタサイクルがあるので、空港からレンタサイクルで海の幸を堪能しながら、鳥取砂丘や白兎海岸をめぐることも可能です。

季節が変われば真っ青な日本海にも会えるそうです。ぜひアクセスが良い鳥取を、いろいろな季節に楽しんでみてください。

広告主:鳥取県観光交流局
取材・執筆:HANADA(TABIRIN編集部)

【アルゼンチン】日本初レポート!?インカ帝国時代の遺跡、シンカル遺跡を散策〜ベレン 観光 1〜

【アルゼンチン】日本初レポート!?インカ帝国時代の遺跡、シンカル遺跡を散策〜ベレン 観光 1〜

500年以上前に栄え、スペイン軍の侵略によって絶滅したインカ帝国の幻の遺跡を紹介!

映画アポカリプトを彷彿とさせる太陽の祭壇は大迫力でした!(※映画アポカリプトはマヤ文明)

最近まで整備されず、観光地化もされていなかった知る人ぞ知る遺跡なだけに、この記事が日本語で書かれたこの遺跡の最初のレポート?!です!!

シンカル遺跡での一枚。遺跡以外にも、今回やっと紹介できる料理の写真も撮れました!

▲カタマルカ州ベレンの町

カファヤテの町から3日間かけて約270km走りきり、カタマルカ州<ベレンの町>に到着しました。

ベレンの町周辺には、インカ帝国時代の遺跡や渓谷、リャマや羊の毛を使ったポンチョの生産が盛んであったりと、たくさん見所があります。

シンカル遺跡へ出発

べレンの隣町(ロンドレス)に<シンカル>というインカ帝国時代の遺跡があります。

▲ベレンの町からロンドレスの町を過ぎ、20km程の距離にあります。
▲田舎道を進みます。工事が行われているので、数年後には前面アスファルトになっていることでしょう。

シンカル遺跡

▲シンカル遺跡に到着

到着すると、11時のガイドツアーが出発していたので、急いで追いかけます。必ずガイドツアーに参加する必要があるので、時間をチェックしてから行くのがいいと思います。

入場料は、300ペソ (約340円)です。

*価格 2021年10月時点。

遺跡内を歩き、高台を上り、

▲ガイドのグループに追いつきました。遺跡のガイドさんが説明をしてくれます。

シンカル遺跡は、コロンブスがアメリカ大陸を発見するよりも前の1470年から1536年にかけて、インカ帝国の南部地域の行政、宗教、政治の中心地として機能していました。

マチュピチュのあるインカ時代の首都クスコ(ペルー)とはカパック・ニャン(インカの道)で結ばれていました。

首都から送られてくるニュースや指令は、遠く離れたこの地でも、忠実に実行されていたそうです。

遺跡では、インカの特徴的な建築様式や、当時のクスコとよく似た都市設計を見ることができます。

そして、1997年に国定歴史建造物に指定されました。

また、このガイドさんはシンカル地区の出身で、祖先がインカの原住民だそうです。

以前はシンカル地区の出身ということが嫌だったそうですが、(原住民差別、嫌がらせがあったのだと思います。。)この地区の歴史的価値を再認識し、今では誇りを持ってガイドの仕事をしているそうです。

▲山とジャングルに囲まれた遺跡です。中央奥に高台が見えます。
▲丘を降りると反対側に、当時のまま保存された階段を見ることができます。こちらは、女性専用の階段だったそうです。

以前、この遺跡は重要視されておらず2013年に再評価されるまでは、整備されずに放置されていました。

アウカイパタ

▲現在も遺跡内では調査と復元、修復工事が行われています。
▲石で作られた塀
▲アウカイパタ:城壁内の広場。中は広々としています。

遺跡は山脈の麓の谷間にあり、城壁内の大広場であるアウカイパタが際立っています。4つの小さな山に囲まれていて、頂上まで階段を作っていました。東西南北それぞれの山が重要な役割をになっていました。

北と南のものは、防衛のための望楼や見張り台として使われていました。

東と西の山はそれぞれ、神聖の場として儀式に使われていました。

東は太陽神:インティ、西は月神:ママキヤのためのものでした。

エスカレーラス・アル・シエロ

▲空への階段という意味
▲上ることはできませんでしたが、反対側に登れるように階段を建設中でした。数年後には、登れるようになるでしょう。
▲遺跡内にリャマを発見。後ろ姿も可愛らしいですね。

Kallanka:カランカ

▲カランカ:大きな小屋として使われていたか、行政を行うための建物だったと推測されています。
▲カランカ内部

インカの人々にとって、星は農業経済にとって重要な価値を持ち、神としての最高の価値を持っていました。

シンカルの遺跡からは、春分の日の日の出を直接指す月の山の石造物などの発見がありました。

その一方で、4つの山を結ぶ2本の垂直線を引くと、ちょうどその交点に宇宙のエネルギーとパワーの中心である「ウシュヌ」があることも発見されました。

そこで彼らは儀式用の台を作り、パチャママ(母なる大地)に食べ物や飲み物、生け贄を捧げて様々な儀式を行いました。

ウシュヌ

▲ウシュヌ:東西南北の山を直線で結んだ中心に作られています。
▲ウシュヌ入り口

コルカ

▲コルカ:食料を保存する倉庫。
▲重要視されていなかったため、発見当時はこのような状態だったそうです。

石臼

▲トウモロコシや木の実、その他食物を挽くのに使われていた臼がいくつか見られます。大きな岩に穴が空いています。
▲奥には川が流れているそうで、ここがキッチンだったのですね。

▲先程のリャマと再会できました。
▲Capacnan は、先住民族の言葉ケチュア語で「メインロード」の意味。インカ帝国の首都ペルーのクスコまでの道(インカの道)を意味します。

シンカル博物館

遺跡内には、小さな博物館もありました。

▲出土されたものが保管されています。
▲遺跡の模型
▲このような人が住んでいたのですね。模型がとてもリアルでびっくりです。
▲原住民の方々の服装を、イラストで分かりやすく説明してくれています。
▲チョコレート色のリャマを発見。最近毛を刈られたようですね。
▲”シンカル:インカの足跡”と書いてあります。

500年前のインカの歴史を感じることができました。

数年後には工事も完了して、たくさんの人々が訪れることでしょう。

アサド・アルヘンティーナ(Asado Argentina)

シンカル遺跡からベレンの町へ帰った後に、アレハンドラ(以降、アレと呼びます。)の両親に昼ごはんを招待されました。

アルゼンチンでは、日曜日にカルネアサド(牛肉のBBQ)を食べる習慣があることを何度か話していましたが、やっと実物を紹介できますね。

自転車旅は、体力勝負なので、食事はとても大切です。一人旅では、大掛かりな料理も難しいので、食事に招待してもらえることはとてもありがたいことです。

▲アレハンドラのお父さんがアサドの準備をしてくれていました。
▲牛肉、野菜、チョリソー、など。いただきます!
▲サラダやじゃがいもをパンと一緒に。昨日までの走行中、ろくなものを食べていなかっただけに、とてつもなく美味しかったです。たまに肉を食べると、体にパワーが補充される感覚があります。
▲カファヤテから来る時に通った、ボデガ:エチャートのカファヤテ産赤ワインと一緒に。
▲デザートは、今が旬のイチゴにクリームが乗ったもの。こちらも大変美味でした。
▲アレハンドラと愛犬のナラ。ナラの表情がいいですね。
▲シンカル遺跡でもでた、インティ:太陽神
▲この太陽神はかわいいですね

寿司作り

夜はアレハンドラが寿司の作り方を教えて欲しいと言うことで、一緒に寿司を作ることになりました。

現地の家族に泊めてもらうと、たまにこういったイベントが発生します。

ホテルに泊まるだけでは、体験できない交流ができるので、僕は現地の家庭にお邪魔するのが好きです。

▲エビと鶏肉とツナの3種類を作ります。下準備は僕がして、アレハンドラと一緒に巻いていきます。
▲寿司を巻くアレハンドラ。
▲上手にできました。
▲いただきます!

まとめ

今回はインカの足跡、シンカル遺跡に行って、インカ時代の人々の生活を知ることができました。

当時の建物や石臼など、500年前の歴史を肌で感じました。

そして遂に実物を載せることが出来たアルゼンチンの国民食、カルネアサド。

夜は日本人の心、寿司をアレハンドラとマルティンと一緒に作ることが出来て、最高の休養日となりました。

次回は大統領も買いにくるベレンの伝統工芸、リャマの毛皮を使ったポンチョづくりを見学しにいきます!

お楽しみに!

走行マップ

 

▼Hiro インタビュー記事

【インタビュー】自転車旅人「津田幸洋」さんのプロフィールに迫る!
2014年5月に日本を出発して以来7年世界中を旅している「津田幸洋(つだ ゆきひろ)」さんに、TABIRINでは、リアルタイムの自転車旅の情報や、訪れたまちの自転車情報や都市情報また、エッセイなどの記事を執筆いただくこと...

*旅をサポート頂ける企業、または個人の方を募集中です。特にアウトドア・自転車・カメラメーカー等の企業の方、ご興味あれば、ご連絡ください。

Hiro(津田幸洋 ツダユキヒロ)
自転車旅人。2014 年に日本を立ち、自転車で旅を続けています。オーストラリア、ニュージーランドを経て、アメリカ大陸横断中、COVID-19による、世界パンデミックにより足止めとなり、2021年7月現在は、アルゼンチンに滞在しています。人との出会い、美しい自然、野生動物を探す旅を近日再開を予定しており、旅とともに、訪れた場所の都市情報、見どころ、自転車に関する情報、エッセイ等をTABIRINにて発信していきますので、よろしくお願いいたします。インスタグラム  https://www.instagram.com/yukihirotsuda/
津田幸洋

 

 

【大阪府】初心者向け冬ライドのヒントも!岸和田城〜関西空港ベイエリアライド

【大阪府】初心者向け冬ライドのヒントも!岸和田城〜関西空港ベイエリアライド

せっかく晴れた週末も、冬は寒さに躊躇して何かと家にこもりがち。
ですが、防寒や時間配分のコツを掴めば、冬ライドも十分楽しむことができます。
今回は冬ならではの澄んだ空気と、太陽の温もりを感じながら走った大阪南部の岸和田市〜泉南市の約20kmのショートライドの様子をお届けします。
後半には特に初心者にお届けしたい、冬ライドのヒントも併せてお伝えします。

関西空港から一番近い城:岸和田城

大阪には大阪城、尼崎城、岸和田城と3つの城があります。その中でも岸和田城は「関西空港から車で20分 気軽に立ち寄れる日本の文化遺産」を謳うアクセスの良さが魅力の一つです。

この日のライドは岸和田城の最寄り駅 南海線 岸和田駅からスタートです。

岸和田駅から岸和田城までは商店街を通り抜けて約1km。
現天守閣は1954年(昭和29年)に建造された3層3階のものですが、元は戦国時代の1585年(天正13年)、羽柴秀吉が紀州の根来寺を討った後に、おじの小出秀政を城主とし、その秀政が築いたもので5層ありました。
「参勤交代の時代には、大阪城城主が江戸に出向いている間、尼崎城と岸和田城の城主が交代で大阪城を守っていたんですよ」と、自身もサイクリストだというボランティアガイドの男性が教えてくれました。

天守閣内は博物館になっていて、日本史の教科書や歴史番組でよく見る明智光秀の肖像を描いた掛け軸のレプリカも。(現物は岸和田城近くの本徳寺が所蔵。)岸和田の歴史を感じることができます。

岸和田城で特徴的なのはなんと言っても天守閣の目の前の枯山水です。
国指定名勝の岸和田城庭園は通称「八陣の庭」と呼ばれています。庭園設計の第一人者と言われる重盛三玲氏により1953年(昭和28年)に設計・作庭されたもので、室町以前の城郭平面図をもとにしつつ、諸葛孔明の八陣法をモチーフに大将を中心に、天・地・風・雲・龍・虎・鳥・蛇の各陣を配しています。
地上からは一見分かりづらいですが、天守閣の最上階から眺めるとそのアシンメトリーなデザインに近代芸術のような美を感じます。

岸和田の伝統、だんじり祭にふれる

岸和田と言えば有名なのが毎年9月〜10月にかけて行われるだんじり祭です。
江戸時代中期から始まり300年以上の歴史と伝統を持つ行事。町ごとに所有する1台4トンとも言われる巨大な「だんじり」をさまざまな世代の男性陣が猛スピードで曳きながら、曲がり角で直角に方向転換させる「やりまわし」は迫力満点です。

岸和田城すぐ側に位置する岸和田だんじり会館では、実際のだんじりに、車体に飾られる木彫りの作品の展示を始め、3Dシアターや巨大ビジョンでだんじり祭りの様子を疑似体験することができます。天守閣と併せて訪問すれば、岸和田の歴史により深くふれることができますよ。

二色の浜公園経由で関西空港ベイエリアへ

岸和田から南下して、約10km先の関西空港ベイエリアを目指します。
岸和田城のボランティアガイドの方に、泉佐野市のりんくう公園に向かうと話すと、内陸部の県道204号線は車通りが多いので湾岸沿いの国道4号線を辿り二色の浜公園を通り抜けていくのがよいとアドバイスをもらいました。

国道4号線に出てみてその理由を納得。
車道と区切られた自転車・歩行者専用道路がきちんと整備されており、信号も車道よりずっと少なくスムーズです。二色の浜公園内で車が高架の有料道路になっている区間は、高架の下に専用道路が整備されています。やはり地元の道は地元の方に聞くのが一番だと改めて実感しました。

公園を抜けたら車道と同じ国道4号線に合流し、泉佐野市へと入ります。

関西空港連絡橋を望むりんくう公園

関西空港へと続く連絡橋(国道481号線 有料道路)は自転車で渡ることはできないのですが、その全貌は連絡橋のたもとに位置するりんくう公園から望むことができます。

飛行機を模したモニュメントと共に連絡橋とそれに続く空港ターミナルを望むと、ここが関西の空の玄関口であることを実感します。広々とした公園内にはベンチやお手洗いも複数あるので、ライドの休憩スポットにも最適です。

早くまた飛行機に乗って世界中を走りに行きたいですね・・・!

まるでアメリカ西海岸 泉南りんくう公園 SENNAN LONG PARK

りんくう公園のシーサイドウォーク〜マーブルビーチを抜けたら、国道63号線を南下し橋を渡り泉南市エリアへ。
約5km先の泉南りんくう公園 SENNAN LONG PARKが目的地です。

SENNAN LONG PARKは複合レジャー・宿泊施設で、独立型ヴィラを備えたグランピングエリア、岡田浦港とタイアップしたマルシェエリア、アスレチックやサッカーグラウンドを備えたアクティビティエリア、そしてBBQ場やテラス席のある飲食店が並ぶコミュニティエリアの4つのエリアから成ります。 この日は海風がとても冷たかったので洋食レストランL.growにて、スープカレーで冷えた身体を温めました。
晴れて暖かい日にはテラス席でいただくのも気持ちよさそうです。 また、大阪府内では唯一、オーシャンビューが楽しめる店舗というスターバックスでコーヒーブレイクも良いですね。SENNAN LONG PARKから約1.3kmの最寄駅、南海線 樽井駅から輪行で帰路につきました。

〜初心者向け冬ライドのヒント3つ〜

今回は約20kmのソロ・ショートライドでしたが、最低気温4度・最高気温9度、加えて海風の中を走るのはなかなかハードでした。

そこで特に初心者に向けた冬ライドのヒントを3つ、お伝えします。

○その1 : 3つの首を冷やさない

冬場に特に悩ませるのが冷え性。日常時と同じくライドの時でも首、手首、足首の「3つの首」を冷えから守ることは大切です。
首にはネックウォーマー(裏起毛がおすすめ)、手首にはグローブ(指切りはNG!)、足首には靴下(くるぶしたけでなく長いものを)を使いましょう。
お腹が冷えがちな人は貼るカイロを使うのも効果的です。

他にもヒートテックのインナー、タートルネックのセーター、アウターなどを活用し、汗冷えしないよう体温調節をしやすくすることも大切です。

○その2:飲み物や食べ物で内側から温まる

こぎ続けていればある程度温まるものの、風にさらされたりして冷えると身体が固まってくるもの。そんな時は無理せずコンビニやカフェで休憩を取りましょう。
温かい飲み物や食べ物を選んで、暖を取りながら、休み休み走るのが無理なく楽しむコツです。補給食代わりにドライジンジャーを持っておくのもよいですね。

そして、当たり前ですが冬場ももちろんサイクリングボトルは必須です。寒いからといって水分を取るのを控えるのはNGです。

○その3:日没時間に気をつける

寒さはもちろんですが、冬場のライドで特に気をつけたいのが日没時間です。
日中晴れた日でも15時を回ると西陽の中にも少しずつ夕方の寒さを感じ始めますよね。例えば、大阪の8月の日没時間は19時頃ですが、12月になると17時前になります。

慣れている方なら良いですが、暗い中車道を一人自転車で走るのは不安を覚える方も多いでしょう。輪行で帰る場合でも「帰りの電車に乗る時間」ではなく、「自宅最寄駅から家まで帰る時間」を日没前に設定しておく方が安心です。
気持ち早め早めで、行動しておくと良いですよ。もちろん、日没前に帰るつもりでも前後のライトは必ず自転車に付けて出かけるようにしましょう。

コースと施設情報

▼岸和田城 特設サイト
https://www.city.kishiwada.osaka.jp/kishiwadajyo/

▼きしわだside
https://www.city.kishiwada.osaka.jp/site/kishiwada-side/danjiri-kaikan.html

まとめ

実は冬ライドで一番大変なのは実は出かけるまでなのではないでしょうか。バイクを点検して、ウェアを着込んで、あぁ、この寒さの中出かけるのか・・・とつい億劫になりがちですが、出さえしてしまえばこっちのもの。
目的地を目指してこいでいるうちに体が温まり、冬ならではのキリッとした空気に心地よさを感じてくるから不思議です。

日照時間が短い冬は、距離にこだわらずに、観光スポットや美味しいお店を適度に織り混ぜながら走るようにすると、満足度もUPするようになりますよ。そして何より、帰宅後に湯船に浸かるのは至福の一時です。

執筆:Ayaka

2011年に社会人になると同時に始めた自転車で「自転車×旅」の魅力にハマる。
ニュージーランドでのワイナリーロードレース、タイの寺院巡り、ドイツ古城巡り、インドネシアでの遺跡巡りなど世界各地で自転車旅を催行し、その様子を雑誌『Cycle Sports』に寄稿。
2017年には自転車ツーリズムを探究しにオーストラリアへ留学。現地の様子を『Cycle Sports.jp』にて『G’day, Australia! 〜ブリスベンからの自転車だより』として1年間連載。帰国後は英語教材編集者の傍ら、自転車イベントで通訳・MC・PR担当等を務める。
座右の銘は「好きにまみれろ、夢中で生きろ」。

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江東区は東京都の東部に位置し、隅田川と荒川に挟まれ南は東京湾に面しています。
首都圏に住んでいる人でも、実は知らないスポットが多い「東京23区」。東京を拠点に、長年にわたり自転車関連商品の企画や卸売などを行う東京サンエス株式会社の坂井社長と共に「東京23区の魅力発見」をテーマにしたサイクリング第二弾。
小春日和の1月に「江東区」を散策してきました。

スタートは亀戸駅北口

「亀戸駅」はJR東日本と東武鉄道の駅。北口のアトレ前からスタートします。

スポーツ振興の神を祀った「亀戸香取神社」

亀戸駅から北へ700m、鳥居越しに東京スカイツリー望むことができる「亀戸香取神社」。

スポーツ振興の神を祀った神社として知られ、有名アスリートたちも必勝祈願に訪れているという神社です。鳥居の中にサイクルラックがあるのは嬉しいですね。

競泳の池江璃花子選手(江戸川区出身)が、かつて練習拠点としていたのが亀戸で、五輪前には必勝祈願に訪れていたそうです。

恵比寿神、大国神には、お水掛けをして「自分の痛いところ」を清めます。

「亀戸大根の碑」もあります。

亀戸大根は、根が短い大根で、先がクサビ状にとがっているのが特長。1860年代から明治時代までこの地で広く栽培されていました。

参道を押し歩きで抜けていきます。

菅原道真公を奉祀する「亀戸天神社」

「亀戸香取神社」から500mほどで「亀戸天神社」

菅原道真公を奉祀する亀戸天神社は、「亀戸の天神さま」「亀戸天満宮」と呼ばれ親しまれています。

「梅まつり」はもうすぐ。

4月の「藤まつり」シーズンの藤棚は、逆さ富士ならぬ”逆さ藤“がきっと綺麗でしょう。

元祖くず餅「船橋屋」

亀戸天神社のすぐ近くにある「船橋屋」


元祖くず餅「船橋屋」は1805年に亀戸天神参道に創業した発酵和菓子「くず餅・あんみつ」の老舗。お店の前には大きな藤棚。ここも4月には美しい景色になるそうです。
くず餅は持ち帰り購入。

旧中川

船橋屋から東へ走ること1.5km、旧中川にかかる江東新橋。

ここからは河川敷へ降りて川沿いを南下。


雪解け後の未舗装路はゆっくり走ります。

たくさんカヌーやドラゴンボートを見かけます。
亀小橋の下に「亀小橋艇庫」があり、「亀戸カヌー万歩俱楽部」の方々がいました。

旧中川は全長6.68 km、荒川水系の一級河川で、気軽にカヌーやサップができる水辺としては、都心から最も近い場所の一つで、「亀戸カヌー万歩俱楽部」はここを拠点に活動しているそうです。

大島・小松川公園に着いたら「東大島駅」方面へ。

都営地下鉄新宿線「東大島駅」西側にある金のポストは「ゴールドポストプロジェクト」のひとつ。

東京2020大会において、金メダルを獲得した日本代表選手等にゆかりある地域の郵便ポストを金色に塗り替え、選手等の栄光を称えるとともに、選手等を輩出した地域を盛り上げるプロジェクト。
ここは江東区出身、スケートボード男子:堀米雄斗選手の記念ポストです。

門前仲町で深川めし


東大島駅から西へ走り、森下駅を南下、清澄白河を超えて門前仲町へ。
ここでランチタイム。

「門前茶屋」で深川・あさり蒸篭(せいろ)めし。

深川で親しまれてきた「あさりめし」。蒸籠で蒸しあげた「深川あさり蒸籠めし」は、あさりがぎっしり。

木場公園・東京都現代美術館(MOT)

門前仲町から東へ走り平久川沿いを北上し木場公園へ。

公園内を北上すれば「MOT:東京都現代美術館」。

東京都現代美術館は、日本の戦後美術から現代美術の流れを展望できる、現代美術専門の美術館です。

MOTは「MUSEUM OF CONTEMPORARY ART TOKYO」の略。

亀戸梅屋敷


MOTから北東へ4km弱、亀戸駅に帰ってくれば、駅の北側が「歩行者天国」になっていました。自転車通行OKなので「自転車も天国」。

最後に、短い区間、のんびり贅沢な気分で走って「亀戸梅屋敷」へ。

江戸時代に浮世絵師・歌川広重が描いたこともある亀戸に実在した梅屋敷。
「亀戸梅屋敷」はその建物をモチーフにした、観光案内所や物産店、歴史の魅力をたっぷり味わえる複合商業施設です。

コース紹介

▼ゴールドポストプロジェクト
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/tokyo2020_suishin_honbu/gold_post_project/index.html

▼亀戸香取神社
https://www.kameido-katori.com/

▼亀戸梅屋敷
https://kameido-umeyashiki.com/

詳細は以下でもご覧いただけます。

江東区北部散策18kmコース

まとめ

暖かく穏やかな冬晴れ。江東区の北部約20kmのサイクリングは「スポーツ振興の神」から始まり、カヌーやドラゴンボート、スポーツ広場など、アクティブ感満載と感じていたら、まさに江東区は「スポーツと人情が熱いまち」でした。
自転車で風を感じ、お腹が空いたら美味しいものを食べて。車は通れない河川敷を走り、徒歩では周れないところまで散策。サイクリングの魅力を存分に楽しめた「江東区」。
次は、どこの知らない東京へ行こうかと、楽しみが膨らむ週末でした。
ぜひ自転車で、知らない町を散策してみてください。

協力:東京サンエス株式会社

東京サンエス株式会社 | オリジナル企画販売および自転車総合卸

執筆:HANADA(TABIRIN編集部)

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【神奈川県】古くて新しい小田原の魅力を発見!クロスバイクで城下町サイクリング

【神奈川県】古くて新しい小田原の魅力を発見!クロスバイクで城下町サイクリング

日本各地に城下町は数ありますが、神奈川県の城下町といえば小田原です。
新幹線駅・箱根の入り口として定番ですが、近年、城下町の面影を残しながらも再開発が進み、旅番組やドラマのロケ地としても数多く登場し、街も市民や観光客で大変活気づいています。
そんな小田原の城下町をRITEWAYのクロスバイクでゆったり探検してみます。

小田原駅からいざ出陣!北条氏ゆかりの小田原城へ

スタートは小田原駅から。小田原駅には東海道線・御殿場線・小田急線・大雄山線・箱根登山鉄道・東海道新幹線と実に6路線が乗り入れており、常に東西から人が行き交っています。
東京駅からは新幹線こだまで約33分、新宿駅から特急ロマンスカーで約75分で1本でアクセスできるので輪行も楽々。また、自転車を持参しなくてもレンタサイクル「ぐるりん小田原」を小田原駅東口駐車場でレンタルすることも可能です。

東海道線の改札口頭上にかかる名物の巨大な小田原ちょうちんは駅のシンボル。
ちょうちんの向かいにある観光案内所で情報収集をしたら、いざ、東口から小田原城を目指しましょう。

小田原城天守閣へは、徒歩なら南側の学橋から石段で登るのがメジャーですが、自転車と一緒なら北入口を使うのがおすすめ。坂道を自転車を押しながら天守閣に到達することができます。

小田原城は北条氏ゆかりの城。15世紀末に伊勢宗瑞(後の北条早雲)が小田原に進出した後、5代約100年にわたり関東での勢力を拡大しました。
その中で小田原城は、関東支配の中心拠点として整備・拡張されていきました。1590年(天正18年)、石垣山一夜城で有名な秀吉の小田原攻めにより北条氏は滅亡しましたが、天守閣は廃城・再建・復興を繰り返しながら今に至っています。
2016年4月には「平成の大改修」を終え、館内展示も大幅リニューアル。映像や多様な資料を交えながら、北条氏や小田原の歴史にふれることができます。また、城址公園内やお堀では、桜、藤、紫陽花、菖蒲、梅など四季折々の花々が訪れた人の目を楽しませてくれます。

元祖二宮金次郎像はここに:報徳二宮神社

小田原城と併せて訪れたいのが、お城の敷地内にある報徳二宮神社です。
鳥居をくぐると目を引くのは二宮金次郎像です。みなさんの学校にも子供の頃、金次郎像があったのではないでしょうか。

ここ、二宮神社の御祭神は二宮金次郎こと二宮尊徳。
二宮尊徳の生まれが相模国栢山村(現在の小田原市栢山)の農家であることに由来しています。二宮尊徳は生涯にわたり大名旗本などの財政再建と領民救済、北関東から東北にかける各藩の農村の総合的復興事業を行い、素晴らしい成果をあげました。
1894年(明治17年)、二宮尊徳の教えを慕う6カ国(伊豆、三河、遠江、駿河、甲斐、相模)の報徳社の総意により建立されたのが報徳二宮神社というわけです。 

授与所では二宮尊徳をモチーフにしたおみくじやお守りをいただける他、境内内の「きんじろうカフェ」でイタリアンコーヒーで一息つくこともできます。

時間に余裕があれば、報徳二宮神社と道路を挟んで向かいにある、清閑亭もぜひ立ち寄ってほしいスポットです。
入口こそ急斜面ですが、坂の上にはサイクルラックも設置されています。

清閑亭は、明治時代に活躍した黒田長成(ながしげ)侯爵の別邸として1906年(明治39年)に建てられた数寄屋造りの2階建ての邸宅です(見学無料)。
母屋の1階からは相模湾と真鶴半島を望みながら喫茶を楽しんだり、季節ごとに展示・販売されている地元ゆかりのアーティストによる絵画や陶芸作品も楽しめるスポットになっています。

※清閑亭は、2022年3月31日をもって一般公開を終了し、同年4月1日より休館、後に料亭としてリニューアルオープンが予定されています。

箱根口ガレージで名物アジフライに舌鼓

史跡めぐりでお腹が空いたら、箱根駅伝でもおなじみの国道1号線に出ましょう。
すると、「ここにもまたお城が!?」と思う立派な建物が目に飛び込んできます。

実はこれ、お城ではなく「ういろう」の本店です。
名古屋名物として知られる「ういろう」ですが、発祥の地は小田原です。薬の製造・販売を行っていた外郎(ういろう)家が、接待用のお菓子が評判を得たことから「ういろう」として知られることになりました。

その「ういろう」から道路を1号線を挟んで約1分のところにあるのが「箱根口ガレージ 報徳二宮広場」です。
先の二宮神社と同じ報徳会館が営む花屋・パティスリー・レストランが入る施設で、広場のミニ金次郎像と、ブルーの車体に黄色の差し色が入ったポップな路面電車が目印です。この路面電車は、かつてこの地を走っていたモハ202号と呼ばれる車両で内部見学も可能。モハ202号目当ての鉄道ファンも多く訪れているようです。

注文したのは「地魚MIXフライプレート」。
小田原名物の揚げたてのアジフライに、その日の水揚げによって変わる地魚を両方楽しめる一皿です。フレッシュレモンと特製ソースでいただきました。

御幸の浜海岸で相模湾を体感

小田原城の天守閣や清閑亭から望む相模湾もよいですが、せっかくなのでランチ後は海まで自転車散歩してみましょう。
箱根口ガレージ 報徳二宮広場から南へ500mほど足を向ければ御幸の浜海水浴場に出ます。一部入口は階段になっていますが、海へと出ればドラマのロケ地でも使われたことのある、相模湾の絶景を望むことができますよ。

ちなみに「御幸の浜」という名前は、1873(明治6年)の夏、明治天皇・皇后陛下が箱根に避暑にいらした際、この浜に立ち寄り地元漁師たちの地引網をご覧になったことに由来しているそうです。

のんびりと海を眺めるのも、防波堤に打ち付ける波をねらい迫力の一枚を狙うのもよいですが、近隣のポンデケージョ専門店「grit(グリット)」でカラフルなポンデケージョを買って、海辺でつまむのもまたおすすめです。

また、このエリアには茶室も併設する「旧松本剛吉別邸」や、北原白秋や坂口安吾など小田原ゆかりの文学者の資料を展示する「小田原文学館」などの文化スポットも点在しています。
温暖な気候ゆえに、明治期以降、多くの政財界人や文学者が居住・静養した当時の小田原の名残を感じることができるでしょう。


城町CAFEで城下町スイーツを

御幸の浜で海を満喫したら、再び街中へと戻っていきましょう。

海から国道1号線に出る1本手前の旧東海道小田原宿には、老舗かまぼこ店が並ぶ「かまぼこ通り」があります。サイクルラックを置いた店舗もあるので、自転車を置いて店先で炙りたてのじねんじょ棒を食べるのも旅気分を上げてくれます。

かまぼこ通りの入り口にある、しだれ柳が目印の「小田原宿なりわい交流館」には無料の休憩スペースがある他、雛人形など季節に応じた展示も楽しめます。

国道1号線を渡った先、小田原城のお堀〜学橋を通る「お堀端通り」にある「城町CAFE」は城下町散策の道中で立ち寄るのに最適なカフェ。
小田原の食材を使ったランチはもちろん、わらびもち、あんみつなどの和風スイーツもあり、幅広い年齢層の方でにぎわっています。

この日は「城町『枡』ティラミス抹茶マスカルポーネと抹茶アイス」をいただきました。
枡に入ったティラミスの表面に、小田原の市の花であり、市章でもある梅の花があしらわれており、見た目も美味しさも満足な一品でした。

城町CAFEからお堀端通り〜お城通り沿いを300mほど進めば小田原駅へと戻ります。2020年12月にオープンした駅前の複合施設「ミナカ小田原」や、駅前通り商店街でお土産を買うのも忘れずに。
小田原名物の梅干しや小田原漁港で水揚げされた地魚の干物にかまぼこ、先の「ういろう」の支店である「ういろう駅前調剤薬局」など、老舗から新進気鋭のお店まで新旧豊富に揃っています。

泊りがけでもっとゆっくり小田原を味わおう

日帰りライドでももちろん十分楽しめますが、見どころ・味わいどころの多い小田原の城下町を堪能するには、ぜひ1泊2日で訪れるのがおすすめです。脚に自信のある方は前後に箱根ヒルクライムと組み合わせてみるのもよいですね。

サイクリスト歓迎のリノベ古民家旅館:RYOKAN PLUM

小田原で泊まるなら、小田原駅東口から650mほどにあるサイクリスト歓迎の古民家旅館「RYOKAN PLUM」がおすすめです。


RYOKAN PLUMは1922年(大正11年)に地元のガス会社創業家族の民家として建てられた古民家をリノベーションし、2020年にオープンしました。
地元のアーティストやデザイナーが手掛けた和モダンなテイストの内装やインテリアはおしゃれで落ち着いた雰囲気で、外国人観光客にも人気の宿です。1階の洋室は最大8名まで宿泊可能、バラしてパッキングすれば自転車の室内持ち込みもOKとのことなので、安心して愛車と共に旅の夜を過ごすことができます。

元バイクメッセンジャーが営むパブ:Three Pints

お酒を楽しめるのもまた、泊りがけでの自転車旅ならでは。RYOKAN PLUMの1階部分に併設するパブ「Three Pints」は元バイクメッセンジャーの若きマスターが営むお店です。


日本・世界各地の地ビールを飲み比べ、本当に美味しいと思ったものをオーナー自ら丁寧に注いでくれます。オリジナルクラフトビール「Three Pints Bitter」も人気の一杯。
観光客はもちろん、地元住民の常連も多く、国籍問わず多様な人が訪れビールを通じた交流の場になっています。マスターとの自転車談義はもちろん、他のお客さんと旅ならではの一期一会を楽しむのに最適な空間です。

また、駅周辺には湯河原の天然温泉を使った「小田原お堀端 万葉の湯」もあり、サイクリングの後の体をほぐすのにもぴったりです。

先に紹介した「ミナカ小田原」では、小田原特産の練り物を使った小田原おでんや、湘南の地鶏を使った親子丼なども楽しめ、夕食のグルメにも事欠きません。

日帰りでも、泊まりでも、何度訪れても楽しめる小田原です。

コース紹介

▼レンタサイクル ぐるりん小田原https://www.city.odawara.kanagawa.jp/kanko/machimeguri/gururin.html

▼小田原市観光協会
https://www.odawara-kankou.com/

▼小田原城
https://odawaracastle.com/

▼箱根口ガレージ 報徳広場
https://www.hotoku.co.jp/hakone-guchi-garage/

▼Ryokan Plum
http://ryokanplum.jp/

▼Three Pints
https://www.facebook.com/pages/category/Bar/Three-Pints-105896484107807/

まとめ

古さと新しさが共存する街、小田原。小田原城を中心に城下町の風情を残しながら、街並みに馴染む形での公共施設の建て替えや複合施設が近年続々とオープンし、市街・県外からの移住先としても人気になり、街は日々進化しています。本記事で紹介したのは小田原の数ある見どころのごく一部。
ぜひあなたの足でまわって、古くて新しい小田原の魅力を見つけてみてくださいね。

執筆:Ayaka

2011年に社会人になると同時に始めた自転車で「自転車×旅」の魅力にハマる。
ニュージーランドでのワイナリーロードレース、タイの寺院巡り、ドイツ古城巡り、インドネシアでの遺跡巡りなど世界各地で自転車旅を催行し、その様子を雑誌『Cycle Sports』に寄稿。
2017年には自転車ツーリズムを探究しにオーストラリアへ留学。現地の様子を『Cycle Sports.jp』にて『G’day, Australia! 〜ブリスベンからの自転車だより』として1年間連載。帰国後は英語教材編集者の傍ら、自転車イベントで通訳・MC・PR担当等を務める。
座右の銘は「好きにまみれろ、夢中で生きろ」。

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群馬県 赤城山の南西に位置する「渋川市」。伊香保温泉でも知られる渋川市の町なかを、レンタサイクル(電動アシスト自転車)を使って、いちご狩りや、歴史を感じる古き良き宿場町をめぐる約15kmのサイクリングをご紹介します。

JR上越線「渋川駅」


サイクリングのスタートはJR上越線渋川駅。
渋川駅は、三国街道の宿場町として栄えた渋川市の中心駅で、利根川支流の平沢川南岸に位置しています。
伊香保温泉の最寄り駅であり、榛名山観光の拠点ともなっていることから「伊香保温泉・榛名湖口」の副駅名もあります。

渋川市レンタサイクル「あじサイクル」


渋川駅前プラザでレンタサイクルを利用。「手ぶら観光」をPRしています。

自転車を借りるには身分証明書が必要です。必要事項を記入すれば、番号が書かれた鍵とバッテリーを受け取り駐輪場へ。

車種はクロスバイクとシティサイクルで、いずれも電動アシスト自転車。
「あじサイクル」は、渋川市で有名な紫陽花をイメージしてネーミングされています。

大畠武雄いちご園

渋川駅から利根川沿いに北上し3.6kmで「大畠武雄いちご園」。

30分食べ放題1,200円で、「とちおとめ」「やよいひめ」「章姫(あきひめ)」「紅ほっぺ(べにほっぺ)」「もういっこ」 を食べ比べできます。

練乳は無料サービス。

いちごは食べて美味しいだけでなく、写真を撮るのも楽しいですね。

源空寺 / 玄棟院

大畠武雄いちご園から利根川を半時計回りにぐるっと渡り約4km、源空寺(げんくうじ)へ。

1590年(天正18年)創建の源空寺は白井宿の北側に位置していて、一段高い所に境内を構えています。

源空時から、かつての交通の分岐点「松原の道しるべ」を経て500mほどで玄棟院(げんとういん)。

厳かな雰囲気の玄棟院。境内はよく整備されていて庭園は見ごたえがあります。

白井城址と白井宿

玄棟院から400mほどで、白井城址。

1430年(永享2年)築城の白井城(しろいじょう)。「しらいじょう」と言われることもありますが、地元の読み方は「しろいじょう」です。

天守閣は現存せず、本丸、二ノ丸・三ノ丸などの跡が残っています。
城址には約40本のしだれ桜があり、桜の季節は美しい風景になるそうです。
白井城址のすぐ東側、南北約950mの古き良き町なみが残る「白井宿」。

白井宿は景観整備がされていて、8つの「つるべ井戸」や、「常夜灯」が残されています。

通りには電柱が無く、大正ロマンあふれる街路灯が並び、川沿いには約100本もの八重桜が植えられています。

道の駅 こもち

白井宿の北端に位置する「道の駅 こもち」。

白井宿ふるさと物産館でランチタイム。店内も良いですが暖かい日は屋外での食事もおススメ。

名物「かつ丼」は、モチモチの上州豚を使ったおすすめの逸品です。

へそ地蔵、渋川商工会議所

道の駅からは、再び白井宿を南下し「へそ地蔵」へ。

渋川市は、日本の最北端、北海道宗谷岬と最南端の鹿児島県佐多岬を円で結んだ中心に位置しているため、「日本のまんなか」と言われています。

1984年、渋川商工会議所を中心に「へそ祭り実行委員会」が組織され、渋川市が「日本のまんなか・へそのまち」であるという「へそのまち宣言」を行いました。
そしてここ、寄居町自治会館の前には、へそ地蔵とへそ石が設置されています。
マンホールにも日本のまんなかを示すデザインが施されています。

へそ地蔵から600mほどで、渋川商工会議所。

旧渋川公民館の建築様式は、鉄筋コンクリート造の様式建築の要素を多く取り入れたアール・デコの建築です。太平洋戦争の空襲による機銃掃射被弾痕が残っていて、歴史的にも貴重な遺構として、2011年、渋川市重要文化財として指定されました。

渋川商工会議所からは渋川駅前通りを走り約1kmで渋川駅。
約15kmのサイクリング終了です。

コース紹介

▼渋川あじサイクル
https://tabi-rin.com/archives/bicycle_info/29787

▼渋川駅前プラザ
https://www.city.shibukawa.lg.jp/sangyou/sangyou/syougyou/sibukawaekimaepuraza.html

▼大畠武雄いちご園
https://www.jalan.net/kankou/spt_guide000000192241/

▼道の駅 こもち
https://www.michi-no-eki.jp/stations/views/19087

まとめ

東京駅から、JR上野東京ライン・両毛線・上越線を乗り継げば約2時間半で行ける「渋川」。レンタサイクルを使ったサイクリングは日帰りで「手ぶら」でも楽しめる手軽さです。
いちご狩りは1月から6月ごろまで楽しめますし、4月は白井宿の八重桜も美しい風景になるそうです。
夏には青々とした木々、秋には紅葉と、季節によっても様々な表情を楽しめます。
晩秋から冬の季節には、「伊香保温泉」に泊まって温泉を楽しむこともできるので、季節によって様々な「渋川サイクリング」を楽しんでください。


ガイドのご協力いただいた、小渕春男様(渋川サイクリング協会 会長)、塩川信夫様(渋川サイクリング協会)、松島伸安様(観光地域づくり法人赤城自然塾、サイクルツーリズムプロデューサー)、松島奈央様(Discover Link Associates ゼネラルマネジャー)
ありがとうございました。

広告主:特定非営利活動法人赤城自然塾(観光庁登録観光地域づくり法人)
取材・執筆:HANADA(TABIRIN編集部)

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