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記事タグ: 名所・史跡

【沖縄県】洞窟探検から絶景の海まで!南城〜知念岬45kmライド

【沖縄県】洞窟探検から絶景の海まで!南城〜知念岬45kmライド

春の訪れとともに暖かさが増し、自転車で走りやすい季節がやってきました。
少し早いですが沖縄で夏気分を先取り!ということで半袖ジャージで沖縄本島 南城エリアを中心に約45km走ってきました。
旅のプランからレンタサイクルを借りる際のポイントも盛り込んでいますよ。では早速、行ってみましょう!

自転車は持参かレンタルか?旅のプランを組み立てよう

過去に石垣島・宮古島は自転車旅で走ったことがあるものの、沖縄本島へは初めての旅。
2泊3日で島の全体像を見たい!でも天気予報の雲行きは怪しい…ということで、下記のようなプランを組んでみました。

1日目
9時:伊丹空港発
11時:那覇空港着
PM :モノレール「ゆいレール」と徒歩で国際通り・首里城周辺を散策

2日目
全日バスツアーで中部の万座毛ビーチ、アメリカンビレッジ〜北部の海洋博公園(美ら海水族館)など主要な観光名所を周遊

3日目
レンタルロードバイクで南東エリアをライド
18時:那覇空港発
20時:伊丹空港着


一人旅だったのでレンタカーは借りずに公共交通機関とバスツアーを利用し交通費を抑えました。
宿は、食事やお土産の買い出しにも便利な、ゆいレールの牧志駅そば・国際通り沿いのホテルに連泊。1~2日目は雨予報だったのでmy自転車は持参せず、3日目に走れることを期待し、現地のレンタサイクル店にロードバイクの予約をしていきました。
島一周、南部一周など、自転車で走る日数が複数のプランなら、愛車を飛行機輪行で持参するのもよいですね。

那覇市内でロードバイクをレンタル

1〜2日目はあいにくの雨に見舞われましたが、旅の最終日はなんとか曇り空。ライドを催行することに決めました。今回利用したのは牧志駅から徒歩3分にある、「流Qレンタサイクル」。沖縄本島でバイクメッセンジャーも担う「サイクルワークス」が営むお店です。


レンタサイクルのタイプはミニベロ、クロスバイク、ロードバイクと3種類から選ぶことができ、中長期滞在者向けに1週間、1ヶ月単位でのレンタルも。
追加料金でホテルなど指定先への配達・回収もしてくれます。
観光客はもちろん、プロ野球選手や大学野球部の方々もキャンプ期間中にここでレンタルして島内の散策に利用することも多いのだとか。

お店発着で南東部を中心に約45km、アップダウンも多めのコースを計画したのでロードバイクを選びましたが、那覇市内散策だけならミニベロやクロスバイクでもよいですね。

神秘の森で太古の人類史を体感:ガンガラーの谷

流Qレンタサイクルを9時30分に出発し、約12km先、最初の目的地である南城市にある「ガンガラーの谷」を目指します。

流Qレンタサイクル代表 下村修平さんから頂いた地図とアドバイスに従い、沖縄大学を経由し507号線沿いに南城市を目指します。
507号線沿いにはガンガラーの谷と、併設する沖縄ワールドの標識が多数出ているので迷うことなく進めます。


ガンガラーの谷は鍾乳洞が崩れてできた谷間で、2008年に観光地として公開されるようになりました。
要事前予約のガイドツアーのみで見学できるスポットで、洞窟から始まる原生林や鍾乳洞を約1km、専門ガイドの説明を聞きながらゆっくりと80分かけて散策します。

ツアー開始場所であり、ツアー前にだけ利用できる「ケイブカフェ」はぜひ利用してほしいスポットです。
洞窟の地下水でドリップしたコーヒーは、すっきりとした味わいで、このためにここまでのアップダウンを巻いて走った甲斐があったと、すでに満足感を得られました。



ガイドツアーはケイブカフェをスタートし、亜熱帯の森や複数の洞窟、ツリーテラスを回ります。
自分で歩いているだけでは絶対に見逃してしまうであろう、濃い緑の森の中に擬態した生き物の数々を、ガイドの方が教えてくれます。

上の写真の中にナナフシがいるのがわかるでしょうか?
濃い緑の森は、歩くだけでパワーをもらえる気がします。
暗い鍾乳洞内はガスランタンを片手に進みます。

巨大なマングローブの木はアンコールワット遺跡群で見たそれを彷彿とさせます。

ガンガラーの谷は、日本人の祖先とも言われる「港川人」が発見された場所からほど近く、旧石器時代の生活場所として最適であることから、2007年から調査対象となり、今現在も発掘調査が続いています。
港川人や発掘調査の様子についても、ガイドの方がパネルを使い丁寧に説明してくれるので、歴史の勉強にもなります。

奥武島の島てんぷらで浜辺ランチ

ガンガラーの谷のツアーを終えたらちょうど正午に。
ここからは奥武街道沿いに約4km南下し、南城市の離島 奥武島(おうじま)へと向かいます。
島へは奥武橋がかかっているので徒歩・自転車でも渡れます。
奥武橋を渡ってすぐのところにあるのが「中本鮮魚てんぷら店」です。
「島の天ぷらは美味しいですよ!」と下村さんからもおすすめされていたので期待が高まります。

観光客や地元の方が入り交じる列に並び、沖縄ならではの「アーサー」(あおさ)や紅芋のてんぷらをテイクアウトで注文し、そのまま自転車と共に目の前の浜辺へ。
海と釣り人を眺めながら、浜風に吹かれながらのんびりといただきます。
アーサーはもちもちとした不思議な食感。紅芋天ぷらはさつま芋とは違った素朴な甘みがありました。
衣はどれも厚めでほんのり甘みがあり、本州で食べるサクサクっとした天ぷらとはまた印象が違い、旅の思い出の味となりました。

ローカルな新原ビーチから森カフェへ

腹ごしらえをしたら再び奥武橋を渡り本島へと戻り、海沿いの道を走っていきます。
道沿いには建物の塀に鮮やかに咲き乱れるブーゲンビリアの木が。本州では植物園の温室でしか見られないような植物が自生しているのも亜熱帯の沖縄ならでは。

約2.3kmほど走るとぱっと視界が開け、マリンブルーの新原(みいばる)ビーチの入り江が見えました。

750mほど先には百名ビーチも隣接。前日のバスツアーで立ち寄った万座毛の、ホテル付きリゾートビーチとはまた一味異なり、こじんまりとしながらもローカルな落ち着いた雰囲気が漂っています。

ここからはやや坂道を登りながら301号線へと出て、内陸を走ること約5.5km。目的地は高台にある「cafe 森のテラス」です。

「cafe 森のテラス」は知念団地の中に広がる3,500坪の森を備えたガーデン&ギャラリーカフェです。敷地内の矢印に従い森の庭を抜け、階段を下るとテラスを備えた建物が出てきました。

春休みの旅行でしょうか、店内では大学生と思われる女子旅のグループが複数、おしゃべりに花を咲かせていました。
さすがにここまで自転車で来ているのは私一人だけでしたが、テラス席でゆったりと、目の前に広がる森と海を眺めながら黒蜜ロールケーキとコーヒーをいただきました。

知念岬〜ニライ・カナイ橋をアップ&ダウン

cafe 森のテラスから約1.8km、これまで登った分を一気に下って知念岬公園へ。海にせりだしたような岬にたたずむ公園からは、ダイナミックな太平洋、周辺の久高島やコマカ島を望むことができます。
近くのパワースポット斎場御嶽(せーふぁーうたき)に立ち寄ってもよいでしょう。時間があれば、このまま海沿いの国道331号線を走り那覇へ戻りたいのですが、帰りの飛行機の時間を鑑み、ここはニライ橋・カナイ橋を登って内陸の県道86号線沿いで帰ることに。ニライ橋・カナイ橋は県道86号線のつきしろ方面から国道331号線へ下る途中にある、海に向かって大きくカーブを描く全長660m、高さ80mの橋です。
「ニライカナイ」とは「海の向こうにある理想郷」という意味だそう。通常、ガイドブックには「橋から望む海が絶景なので下りルートでのドライブがおすすめ!」と書いてあるのですが、坂好きな方はぜひ下から登るのもおすすめです。
知念岬からは一見きつそうに見えますが、ゆるやかに大きくループしており、入り口の吉富交差点から展望台までは約1.7kmほど。
 ニライ橋・カナイ橋を越え、トンネルをくぐった先にある展望台のゴールから眺める2本の橋の曲線、知念岬と太平洋の海を見れば、達成感を味わえますよ。


86号線経由で那覇市内へ

ニライカナイ橋展望台からは県道86号線経由で約18km、那覇市内へと戻っていきます。
展望台から続く一部区間には自転車・歩行者専用道があり、那覇市内に入るまでは信号も少なくストップ&ゴーが少ないのがありがたいです。
ローソンやファミリーマートを中心に県道沿いはコンビニも点在しているので、手持ちの飲み物や補給食を切らしてしまった時も助かります。天気予報に反して雨風が強まってきたので、私も途中コンビニでゼリーを補給しつつ雨宿りをさせてもらいました。

約13km地点の沖縄公文書館から、残り5kmは県道221〜29号線を経由し、16時過ぎに那覇市内へと到着。
レンタサイクルを返却後はホテルでスーツケースを受け取り、ゆいレールで空港へと向かい無事に帰路についたのでした。

レンタサイクル利用時のポイント

普段からスポーツ自転車に乗っている人は、レンタサイクル利用時も最低限自分の備品を持参するとよいでしょう。
例えば私はアイウェア、グローブ、雨風に備えてウィンドブレーカーを持参し、サイクルジャージを着用していきました。
ヘルメットの貸出があるかも事前にお店に確認し、利用を申し込んでいました。普段はビンディングシューズという人も、レンタルバイクはフラットペダルであることが多いので、自転車に乗らない日と兼用できるスポーツシューズを選ぶと旅の荷物が減らせてよいですね。
ルートによっては頻繁に自動販売機やコンビニがあるとは限らないので、飲み物や最低限の補給食は持っておくようにしましょう。私は現地のお土産屋さんで購入したドライパイナップルが重宝しました。

コース紹介


▼流Qレンタサイクル
http://cycle.sunnyday.jp/rental/

▼ガンガラーの谷
https://gangala.com/

▼中本鮮魚てんぷら店
https://nakamotosengyoten.com/

▼cafe 森のテラス
https://tabelog.com/okinawa/A4704/A470403/47006050/

▼ニライ橋・カナイ橋
https://www.kankou-nanjo.okinawa/bunka/details/171

まとめ

初めての沖縄本島の旅は、徒歩・バスツアー・自転車とそれぞれに楽しめましたが、やはり自分の脚で遠くまで行ける、自転車での旅が一番満足感と達成感がありました。
自転車で走ってみることで地形のアップダウン、海風や湿度、街中から農耕・牧畜エリアへの景色の移ろいなどを肌でリアルに感じることができます。多少の雨風も自然相手のアクティビティならでは。格闘しながらもなんとか走りきった後は、自分にまた一つ自信がもてるようになった気がするものです。

旅行期間中の全部を全部、自転車に乗ることにこだわる必要はありません。ですが、旅の一部に自転車というアクセントを加えてみてることで、思いがけない冒険が待っていることでしょう。

執筆:Ayaka

2011年に社会人になると同時に始めた自転車で「自転車×旅」の魅力にハマる。
ニュージーランドでのワイナリーロードレース、タイの寺院巡り、ドイツ古城巡り、インドネシアでの遺跡巡りなど世界各地で自転車旅を催行し、その様子を雑誌『Cycle Sports』に寄稿。
2017年には自転車ツーリズムを探究しにオーストラリアへ留学。現地の様子を『Cycle Sports.jp』にて『G’day, Australia! 〜ブリスベンからの自転車だより』として1年間連載。帰国後は英語教材編集者の傍ら、自転車イベントで通訳・MC・PR担当等を務める。
座右の銘は「好きにまみれろ、夢中で生きろ」。

 

 

【宮城県】日本三景松島を2時間で巡る4.8kmの観光ポタリング

【宮城県】日本三景松島を2時間で巡る4.8kmの観光ポタリング


行楽シーズンがやってきました。旅先で観光地を巡る際、限られた時間の中で少しでも色んなところを観たいと思いませんか。そんな時こそレンタサイクルを活用しての観光がおすすめです。宮城県松島町の日本三景松島を堪能するポタリングに出発です。

松島とは


松島は、日本三景の一つで松島湾内に浮かぶ260余りある島々の総称で、仙台藩初代藩主の伊達政宗をはじめ俳人の松尾芭蕉が愛した景勝地です。歴史は古く平安時代から多くの人々を魅了し続けています。

湾内の島々を巡る観光船が人気。目的や時間に合わせてコースを選ぶことができるそう。
ゆっくり歩いての観光も良いですが、少し足を延ばして色んなところを見るには自転車が良いですね。

あいはら商店でレンタサイクル

JR仙台駅からJR仙石線松島海岸駅まで約40分。松島海岸駅に到着です。

降りてすぐのところにカフェがあったり、遊覧船のチケット売り場があったりたくさんの人で賑わっていました。

そして、駅から徒歩1分のところにある「あいはら商店」で自転車を借りました。

9時から営業していて、2時間500円でかごが付いたシティサイクルを利用できます。
レトロな雰囲気のある可愛い自転車です。ギアは3段ついています。

サイクリング初心者の友人と一緒にレンタサイクルで松島を巡っていきます。

駅前を走る国道45号線は「みやぎのサイクリングルート 震災復興・伝承みやぎルート」になっていて、沿岸を走る基幹ルートは全長約280㎞。松島もルート上に位置しています。道路上の矢羽根を見ると、えんじ色で描かれていました。

円通院


看板が大きくありました。

伊達家ゆかりの寺院が多く残っていますが、円通院も仙台藩主二代忠宗の次男である光宗を祀ります。
山門は町の文化財に指定されています。たくさんの人が訪れていました。

美しい庭園は素晴らしかったです。数珠づくりも体験しました。約30分ほどで完成。
散策を済ませて自転車で次の場所へ。

松華堂菓子店


国道沿いにある2階建ての店舗。1階では煎餅などが購入できます。
2階には松島を一望できるカフェがあります。

松華堂カステラセットを注文。
弾力がありながらふわふわのカステラは絶品でした。
友人は松華堂プリンを注文。固めのプリンに苦味のあるカラメルソースが美味しかったそう。

一息ついたら福浦橋をみにいきました。

福浦島にかかる252mの朱塗りの橋は見事でした。時間の関係で渡りませんでしたが、橋を渡ると良縁に恵まれると言われているそうです。

松島温泉「海風土」の足湯

温泉につかる時間はありませんが足湯なら気分を味わえるかも!ということで足湯に立ち寄りました。

四阿(あずまや)のような外観。ホテル海風土の目の前にあります。

9時から17時まで誰でも無料で入ることができます。ただし定員8名。
島々を眺めることができます。

透明で柔らかいお湯が気持ちよかったです。数分足を入れたら体が温かくなりました。
タオルを忘れた人はホテルで150円で購入できるそう。足だけなのでタオルハンカチでも充分でした。

道中、ご当地マンホールを見つけました。

坂上田村麻呂が創建したと伝えられている観光名所のひとつ五大堂が描かれていました。

「みちのく伊達政宗歴史館」の前には顔出しパネルもありました。

中央広場に少し立ち寄りました。マンホールに描かれていた五大堂を見ることができました。
園内は自転車禁止なのでご注意を。

また、国道45号線は車の量も多いので気を付けて走ってください。
松島海岸駅を通りすぎてすぐのところに2020年にオープンした「宮城県松島離宮」があります。

食事処、土産物店のほか、博物館などがある商業施設。かつては水族館があったそうです。
ここでもレンタサイクルを利用できるようです。

雄島(おしま)

松島離宮からほど近くに、雄島があります。
看板の手前が駐輪スペースになっているようです。

雄島は諸国から僧や巡礼者が足を運ぶ修行場でもあったそう。
松尾芭蕉は「おくの細道」で弟子と共に雄島を訪ねており、句碑がたっています。

雄島へ渡るための朱塗りの橋「渡月橋」は、悪縁を断つ橋と呼ばれているそうです。
福浦橋や透かし橋も良縁が期待できるといわれていますね。

場所によって違った景色を眺めることができました。
電車の時間も近づいてきたため、レンタサイクルを返却しポタリングは終了です。

コース紹介


距離:4.8km

▼円通院
http://www.entuuin.or.jp/

▼福浦橋
http://www.town.miyagi-matsushima.lg.jp/index.cfm/8,8393,36,html

▼松島離宮
https://rikyu-m.com/

今回の記事で紹介したコースの詳細は以下でもご覧いただけます。

宮城県松島サイクリング

まとめ

観光の時間が限られている中で4.8㎞のポタリングになりましたが、自転車を利用することでいろんなところを巡ることができました。初めて自転車に乗る方には、観光地で乗ってみるのがおすすめです。
普段自転車に乗っていない友人は「自転車って少し離れたところに行くのにも良いね。少ない時間でたくさん回れた!」と、ポタリングを楽しめたようでした。たまにはシティサイクルでゆっくりまわってみるのも良いですね。
次はロードバイクを輪行して、みやぎのサイクリングルートを走ってみたいです。

執筆:水越恭子

茨城県出身。地元ラジオ局でリポーターをしていた頃にロードバイクを購入。公私ともに自転車を楽しんでいる。現在はフリーランス。SNSで茨城サイクリングの魅力を発信。自転車のさまざまな楽しみ方を研究中!現在は、行方市自転車活用推進会議委員を務め、行方エリアテレビ「なめテレ」に出演し自転車で市内をめぐりレポートし放送している。

 

【神奈川県】春を感じる鎌倉の梅めぐりと海沿いサイクリング

【神奈川県】春を感じる鎌倉の梅めぐりと海沿いサイクリング

立春を過ぎればいよいよ春の足音が聞こえてきます。
鎌倉で梅の名所として知られる古刹をめぐり、江ノ島までの海沿いを走って春を感じることができた、2月の晴れた週末サイクリングをご紹介します。

JR戸塚駅から北鎌倉駅へ

JR戸塚駅から柏尾川沿いに大船方面へ、そして北鎌倉駅まで8km走ります。

北鎌倉駅を越えたら西へと走って「海蔵寺(かいぞうじ)」へ。

落ち着いたこのお寺は、四季の草花が絶えない花寺として人気があります。
境内には美しい紅梅や白梅が咲いています。

鶴岡八幡宮から金沢街道へ


鶴岡八幡宮前から横浜市金沢区の朝比奈までの県道204号は「金沢街道」と呼ばれ、かつて商人たちが塩や海産物を運んだ街道で、花の名所として知られる古刹が多いことでも知られています。

鶴岡八幡宮から東へ約250mで「宝戒寺」。枝垂れ梅をはじめ紅梅や白梅など、多くの梅が植えられています。
まだ咲き始めの梅が多い中、深紅の梅が特に印象的でした。

「宝戒寺」から金沢街道を走り少し北へ行けば「荏柄天神社(えがらてんじんしゃ)」。

福岡県の太宰府天満宮、京都府の北野天満宮とともに、日本三古天神に数えられる古社(諸説あり)です。
咲き始めの淡い紅梅と、朱色に塗られた社殿は華やかです。

荏柄天神社から西へ約1km走れば鎌倉五山第五位の「浄妙寺」。

風格を感じる本堂と、白梅や紅梅の風景です。

山門をくぐり、境内を抜けて坂道を上がっていくと「石窯ガーデンテラス」があります。石窯で焼く手作りパンや、地元・鎌倉産を中心に集めた旬の食材を使った料理が楽しめます。

海沿いの風景へ

浄妙寺から金沢街道、小町大路を約4km走って国道134号に出れば由比ヶ浜。
ここには三浦半島一周サイクリングのマイルストーンがあります。

夏には由比ガ浜海水浴場が開かれ、家族連れも楽しめるファミリービーチとして賑わいを見せていることから「家族とビーチ」が記されています。

しばらく海沿いの国道134号をのんびりサイクリング。

国道134号沿い「Venus Cafe(ヴィーナス カフェ)」でランチタイム。


CLASSIC BURGER(クラシックバーガー)は、ビーフパティ、レタス、トマト、グリルオニオン、チェダーチーズ、厚切りベーコン色々なトッピングが入ったクラシカルなハンバーガーです。
セットにはスープ、ポテト、フルーツ、ドリンクが付いています。

江ノ島から極楽寺へ

Venus Caféから海沿いを進めば「稲村ケ崎」。ここから見える江ノ島まで約5km走ります。

国道134号から橋を渡って、江ノ島の湘南港北 緑地広場。

再び橋を渡って江ノ島水族館近く、片瀬漁港 東プロムナードから江ノ島を望む風景です。

国道134号を稲村ケ崎まで走って海とは反対側へ左折し、極楽寺方面へと走れば、江ノ電と並走できる場所があります。

その先にある極楽寺駅すぐ近くに「極楽寺」があります。門前には美しい白梅が咲いていました。

カフェと公園の梅

帰りは北鎌倉駅近くの「micoco café」で一休み。テラス席で暖かいカフェオレを飲んでコーヒーブレイク。

帰り道の途中立ち寄った、柏尾川沿い「金井公園」でも美しい梅が咲き始めていました。

JR戸塚駅へと戻ってサイクリング終了です。

コース紹介


距離:42.9 km、獲得標高:170 m

まとめ

良く晴れた週末の鎌倉は観光客も多く、鶴岡八幡宮や長谷寺など有名な寺社仏閣もありますが、サイクリングならではの、ちょっと穴場のお寺や神社をめぐってきました。
咲き始めの梅を見たあとは、江ノ島まで海沿いを走り、思いっきり春を感じることができました。
冬は少しサイクリングから遠ざかっていた方も、自転車で春を感じてみてください。

執筆:HANADA

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【岡山県】ノスタルジックな風景と桜並木をめぐる片鉄ロマン街道サイクリング

【岡山県】ノスタルジックな風景と桜並木をめぐる片鉄ロマン街道サイクリング

西日本の廃線跡サイクリングロードとして知られる「片鉄ロマン街道」は、桜並木が美しいことでも有名で、岡山県の東部に位置しているため大阪都市圏からのアクセスが良いのも魅力。
古い駅舎やプラットホームが残るノスタルジックな風景と美しい桜並木をめぐる片道約22km(往復約44km)のサイクリングをご紹介します。

片鉄ロマン街道(旧片上鉄道跡地)とは

片上鉄道(かたかみてつどう)は、かつて岡山県備前市の片上駅から久米郡柵原町(現美咲町)の柵原駅までを結んでいた33.8kmの鉄道路線で、1991年6月30日まで営業を行っていたそうです。
2003年11月24日、線路跡の舗装や駅舎の修復などの整備が進められていた一般県道備前柵原自転車道線が「片鉄ロマン街道」の愛称で開通。

ほんの一部一般道を走りますが、ほとんど自転車・歩行者専用のサイクリング道は、鉄道跡のため起伏が緩やかで初心者でも楽に走ることができます。
コースには桜並木が何か所もあり、4月上旬には廃線跡ならではの駅舎やプラットホームと桜が織りなす美しい風景を楽しむことができます。

スタートはJR和気駅

スタートはJR山陽本線「和気(わけ)駅」。
1991年までは、同和鉱業片上鉄道との接続駅だったので駅の前を「片鉄ロマン街道」が走っています。
鉄道駅なので輪行でも行きやすいだけでなく、駅前のコース隣接に広い駐車場もあるので、車で行く場合にも便利です。

片鉄ロマン街道サイクリング

和気駅から5kmほど走れば見えてくる新田原井堰(しんたわらいぜき)。
江戸時代に吉井川に造られた石積みの田原井堰を、新たに新田原井堰として昭和60年代に造り直し、その後発電所が設けられました。

吉井川は、旭川、高梁川と並び、岡山三大河川の一つとされています。

天瀬駅跡

新田原井堰から800mほどで、「天瀬駅跡」。

プラットホームと駅舎が残る天瀬駅跡と桜の風景は絶景です。ホトトギスの鳴き声も聞こえ、とても穏やかな空気が流れています。

備前矢田駅跡

天瀬駅跡から、岩戸桜並木を走って約3.8kmで備前矢田駅跡。
プラットホーム跡には大きな片鉄ロマン街道案内板があり、他の駅とは違った桜とのコンビネーションショットを撮ることができます。

苦木駅跡

備前矢田駅跡から約4kmで苦木(にがき)駅跡。

駅舎跡には昔懐かしい伝言板が残っています。チョークも用意してくれているので、メッセージを書けばノスタルジックな写真が撮れます。

稲蒔桜並木

苦木駅跡から約4kmの備作大橋を渡れば、サイクリングロードから外れて稲蒔(いなまき)公園方面へ。
公園からは美しい稲蒔桜並木が続いています。

桜並木の先にある古民家カフェ「キママカフェ」でスイーツタイム。カフェには木で作った自転車のオブジェもあります。

吉井川河川公園

キママカフェからサイクリングロードへ戻り約4kmで吉井川河川公園。

穏やかに流れる吉井川と緑が美しい河川敷公園、そして道路の両側に続く桜並木は、鉄道跡地とはまた違った桜の風景を楽しませてくれます。

ここで折り返し、来た方向とはまた違った風景を楽しみながら、JR和気駅へ。
帰りの天瀬駅跡では、ここでずっと草花の手入れをしている地元の方のお話も聞かせてもらえました。

動画レポート

サイクリングの様子を動画でもご紹介します。

コース詳細


往復距離:44.2km 獲得標高:186m

▼大阪駅から和気駅までの所要時間
鉄道:約2時間(新幹線利用なし)
自動車:約2時間(高速道路利用)

▼一般県道備前柵原自転車道線(片鉄ロマン街道)
https://tabi-rin.com/archives/course/17712

まとめ

片鉄ロマン街道は今まで何度も訪れたことはあったのですが、2022年4月にやっと桜の季節に走ることができました。
自動車では走れないサイクリングロードの桜並木を、のんびりと写真や動画を撮りながらのサイクリングは、自転車ならではの贅沢さを感じさせてくれます。

関西圏からは日帰りで行けるアクセスの良さも魅力です。日本中の方にも1泊して一度は走ってもらいたいサイクリングロードですし、海外のサイクリストにもお薦めです。
とても美しい桜の季節に、ぜひ「片鉄ロマン街道」サイクリングを楽しんでみてください。

執筆:HANADA

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道の駅せせらぎの里こうらをスタート&ゴールとするルートです。
琵琶湖の湖東エリアと呼ばれる場所は、旧中山道の宿場町や織田信長により築城された安土城址や近江八幡など見所が多く、後半は左手に琵琶湖を眺めながら走るというもの。
距離は90kmだが、平坦ルートなので中級者からでも楽しく走る事ができます。

道の駅せせらぎの里こうらをスタート

国道307号線沿いの道の駅せせらぎの里こうらからスタートします。
新鮮な野菜や果物の直売所や本格石窯ピザの店、観光案内所、ドッグランなどがある充実した道の駅です。

田んぼの脇道を走っていくと、甲良町立図書館が出てきます。

昭和8年に建築された総ヒノキ造りの甲良東小学校の校舎を再利用した図書館です。平成27年に「日本の最も美しい図書館」にも選ばれた、昭和モダン溢れる建物です。

鉄道の高架下を抜け、四十九院交差点を左折すると旧中山道に入ります。
少し走ると豊郷小学校旧校舎群の正門前に出ます。

豊郷小学校旧校舎群

1937年に近江商人で「丸紅」の専務だった古川鉄治郞氏が、私財をなげうち建築した小学校で「白亜の教育殿堂」や「東洋一の小学校」と謳われました。

映画やドラマ、アニメの舞台にもなっているため見学者は絶えません。

校舎内の階段には「うさぎ」と「亀」のブロンズ像が設置されています。
古川氏がうさぎと亀の寓話が好きだった事から、この校舎を建築したウイリアム・メレル・ヴォーリズ氏が校内の階段に配したとか。

2009年から放送されたアニメ「けいおん!」の舞台になり、聖地として有名になりました。
校舎の中や隣接する観光案内所には「けいおん!」コーナーが設置され、今でも訪れる人が多いようです。

旧中山道の宿場町がつづく

旧中山道を走ると、宿場町だった面影を感じる事ができて面白いですよ。

国道8号線に合流する地点に「てんびんの里 近江商人像」がある。
愛知川宿は近江商人発祥の地とされ、近くの五箇荘には商人屋敷や寺社が残っています。

駅の近くにあるポストは、江戸時代末期に伝わったとされる「伝承工芸びん細工手まり」の形をしています。
フラスコ型のガラス瓶に瓶の口より大きな手まりを入れた不思議な工芸品は滋賀県伝統的工芸品に指定されました。

織田信長が築城させた安土城址

国道8号線を渡り、さらに旧中山道をたどります。県道201号に合流して安土駅方面に進み、線路を渡る手前の陸橋で右折します。

安土城店主信長の館・近江風土記の丘の前を通過し、東海道本線の下をくぐると安土城址に到着します。

城なび館でも、安土城について知ることが出来ますが、ここは是非城内に入って見学してもらいたいです。
有料ですが、歴史上に名を残す名城跡は一見の価値があります。

城内を見学する場合は、歩きやすいシューズを推奨します。
摠見寺跡からは西の湖が見えます。かつては、もっと城のふもとまで湖だったとか。

西の湖南のサイクリングロード

安土城址を出て西の湖に向かいます。

西の湖は、ラムサール条約湿地登録エリアに追加された琵琶湖最大の内湖で、湖の南には「びわ湖よし笛ロード」というサイクリングロードがあります。

湖のフチを走るので水鳥なども見ることが出来て気持ちが良い道です。

近江八幡の八幡堀周辺

安土桃山時代に豊臣秀次により城下町として栄えた八幡堀の周辺は、近年観光地や時代劇のロケ地としても人気です。観光名所として整備された船着き場など、昔の雰囲気を感じられ写真映えします。

ロープウェイで八幡山へ

自転車を置いて、八幡山ロープウェーで標高271.9mの八幡山に上ってみましょう。
山頂からは琵琶湖と旧城下町近江八幡の景色を望めます。

1585年(天正13年)に豊臣秀次が築いた八幡山城の城跡には、本丸・二の丸・西の丸・北の丸・出丸が配置され、一大要塞だったと推測されています。

日牟禮八幡宮

町の中心地にある八幡山の麓にある日牟禮八幡宮は、西暦131年に成務天皇が即位の時に、大嶋大神を祀ったのが始まりとされる古社。昔から近江商人の商売繁盛や出世の信仰を集めている神社です。

近江牛の握り寿司

八幡堀の近くにある千成亭は情緒ある街並みになじむ外観で、1階はコロッケや加工品の販売、2階は近江牛のレストランになっています。
1階で販売している近江牛の握り寿司を購入して店内のベンチで頂きました。

柔らかい近江牛が口の中でとろけて、あっという間に食べ終わってしまいました。追加で近江牛コロッケや串焼きも頼み、近江牛を堪能できました。
もっとしっかりと食べたい時は、2階のレストランで近江牛の牛丼も提供しています。
他にも近江八幡には色々な食処があるので、ここでランチをいただくのが良いでしょう。

色々な飛び出し坊や

近江八幡の近くを走っていると、滋賀県発祥の「飛び出し坊や」をよく見かけます。店の前には店に関連した飛び出し坊やを設置していたりしてオリジナリティがあり楽しいですよ。

サイクリスト聖地碑

県道26号〜国道477号と田園風景の中を走り、野洲川の土手に上がって琵琶湖に出ます。野洲川の自転車路には「ビワイチ自転車路Biwaichi Cycling Road」と書かれていました。
道路に文字が描かれていると自転車レースみたいでテンションが上がりますね。

琵琶湖に出たら左折して「サイクリストの聖地碑」を見に行きます。
滋賀県守山市が2017年にビワイチのスタート地点として設置しました。

すぐ隣には2021年に設置された「BIWAKO」の文字モニュメントがあるので、ビワイチを走る人にとって人気のフォトスポットになっています。

藤ヶ崎龍神社

来た道を野洲川まで戻り、北上していきます。しばらくの間は左手に琵琶湖を眺めながら走ります。日野川を過ぎて右前方にこんもりした小さな山(岡山)が見えたら、左手の細い路地に入ります。注意して走らないと入口を見落としてしまうので注意して下さい。

細い砂利道を進むと、琵琶湖にせり出すように祀られた祠が見えてきます。藤ヶ崎龍神社はガイドブックにもあまり載らない穴場パワースポットです。山側には内宮があり、巨岩の間にある洞窟に龍神様が祀られているので覗いてみよう。

さざなみ街道を走る

県道26号〜県道25号と、琵琶湖沿いの道を走ります。
滋賀県大津市から長浜市までの琵琶湖湖畔を走る湖周道路の愛称が「さざなみ街道」です。

きちんと自転車専用ブルーラインが引かれて、解りやすいのは嬉しいです。ただし一般道なので車の走行には注意して下さい。

あのベンチ

県道25号のさざなみ街道からそれて、琵琶湖沿いの細い道に入ります。
視界が開ける駐車場のような場所に「あのベンチ」はあります。だれが言いだしたか不明ですが、ビワイチをするサイクリストの間で有名になったフォトスポットです。

栴檀(センダン)の木の下に置かれたベンチが絵になるので、自転車と一緒に写真を撮りたくなること間違い無しです。

宇曽川に出たら右折して川沿いに走り、県道205号に出たら真っ直ぐ進むと道の駅です。

道の駅せせらぎの里こうらのピザ

道の駅に17時前に戻って来たなら、ぜひ「ピッツェリア ウノ」のピザを食べてみて下さい。東京・日本橋で10年間営業していたイタリアンレストランのオーナーシェフが滋賀へ移住して、2015年にオープンさせました。

地元野菜のピザは、地元で採れた新鮮な野菜を中心としたあっさり系ピザです。
走ってきて疲れた身体に染みる美味しさですよ。

他にも食堂やクレープ店があります。車で来た場合は、直売所で地元の米や野菜を購入するのもオススメです。

コース紹介

▼TABIRIN06 甲良町周辺

TABIRIN MAP 滋賀県 甲良町周辺(湖東/彦根/東近江エリア)
道の駅せせらぎの里こうらがある甲良町は、湖東エリアの中心からやや北に位置し、彦根市や近江八幡といった観光地にも近く、自転車で散策するのが楽しいエリア。このパンフレットでは、道の駅をスタート&ゴールとした、初...

まとめ

TABIRIN MAP 滋賀県甲良町周辺の4ルートの中から1番距離が長い「湖東一周ルート」は、旧中山道の宿場町や安土城址、商人の街・近江八幡を散策したり盛りだくさんです。
平坦ルートなので1日かけてぐるっと楽しみながら回ることが出来ると思います。

執筆:小曽根彩

大分県出身、埼玉県在住。
地図やガイドパンフのデザイン制作事務所「オゾングラフィックス」スタッフ。
ロードバイク・ランドナー・ミニベロなどで、四季の景色や美味しい物を求めて自転車を楽しんでいます。

 

TABIRIN MAP 06 甲良町周辺のご紹介

道の駅せせらぎの里こうらがある甲良町は、湖東エリアの中心からやや北に位置し、彦根市や近江八幡といった観光地にも近く、自転車で散策するのが楽しいエリアです。

その甲良町周辺のサイクリングコースをお探しの方はぜひTABIRIN MAP 06 甲良町周辺をご覧になられてはいかがですか。

こちらの記事でご紹介したコース以外に他3コースを収録しており、初心者から中・上級者も満足できる計4コースを収録しています。

・TABIRIN MAP 06 甲良町周辺

・TABIRIN MAP には01~05もあります。

マップ名 中身のイメージなど
TABIRIN MAP 01 三浦半島 首都圏から気軽に行ける三浦半島。三浦半島を1周、半島南部を1周、半島西側の海岸沿いを北上する、難易度分けされた3つのルートが掲載されています。
TABIRIN MAP 02 奥武蔵 奥武蔵の知られざるおススメの林道と峠道をご紹介。電車、車ともにアクセスがよく、バリエーション豊かなルートを脚力や季節の風景に合わせて選べる奥武蔵は、毎週のように通うサイクリストも多く見られます。
TABIRIN MAP 03 荒川(江戸川・入間川) 関東平野を流れる川沿いには河川敷道路が整備されており、車や交差点がなく気持ちよく走れることからサイクリストに人気です。
TABIRIN MAP 04 道志みち キャンプ場の聖地とも呼ばれる自然豊かなこちらのエリアは、国際スポーツ大会自転車競技のコースにもなり、さらに多くのサイクリストが訪れる人気の場所となっています。
TABIRIN MAP 05 睦沢周辺 東京から1時間くらいの距離でありながらゆったりとした時間が流れる、どこか懐かしさを感じる農村風景を楽しむことができます。

TABIRINアプリの「地図どこ」を使ってTABIRINマップを開いてみよう

TABIRINアプリの機能の一つ「地図どこ」機能は紙ベースのマップをスマートフォンの画面上に表示できる機能です。

こちらの機能によりサイクリング道中に紙ベースのマップを開く・閉じるといった煩わしい動作を省くことが可能です。

※現在はTABIRINが作成している上記のTABIRINマップシリーズのみの機能となります。

TABIRIN MAPと通常のMAPが位置情報をもとに切り替え可能なので、コース中にある施設情報等を調べたい場合はMAP切り替えボタンで施設情報を確認することもできます。

例えば、TABIRIN MAP 06 甲良町周辺に収録されているサイクリングコースを、スマートフォンで確認しながら走りたい時は以下のように操作すると、画面上でコースが確認できます。

レンタサイクルは「旅×自転車情報」ー「レンタサイクル」で検索を

TABIRINの「旅×自転車情報」-「レンタサイクル」では全国各地のレンタサイクル情報が検索できます。滋賀県の情報も掲載しているのでぜひご覧ください。

レンタサイクル 一覧 - TABIRIN(たびりん)
全国の2,500以上のレンタサイクルの情報を”地図”から検索可能。スポーツタイプやマウンテンバイク、e-bike(電動アシスト)、子供用等、タイプ別に検索が可能。鉄道駅に近いお店を探したり使いたい用途に合わせてご活用くだ...

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【茨城県】小美玉市にある珍しい神社をめぐる約40㎞のサイクリング

【茨城県】小美玉市にある珍しい神社をめぐる約40㎞のサイクリング

2006年に小川町、美野里町、玉里村が合併してできた「小美玉(おみたま)市」は県央地域に位置しています。茨城空港があり空の玄関口としても人の往来があり、つくば霞ケ浦りんりんロードへのアクセスもよい所です。小美玉市には珍しい神社があるということでサイクリングに出発しました。

空のえき そ・ら・らを出発

農産物直売所やレストラン、地域の人々によるチャレンジショップなどが並ぶ交流の拠点になる場所。
小美玉市は酪農が盛んで生乳生産量、茨城県1位を誇ります。


小美玉市マスコットキャラクター「おみたん」は酪農業をイメージした仔牛と茨城空港をイメージした飛行機がモチーフになっています。


サイクルラックも。サイクルサポートステーションにもなっています。


そ・ら・らにある「ヨーグルトハウス」では工場直売のヨーグルトも販売しています。
小美玉ならではの飲むヨーグルトをいただきました。さっぱりなのに濃厚な味で美味しかったです


裏手には乳製品加工施設があり外から見学できるようになっていました。
見学をしたところでサイクリングに出発です。


出入り口付近にヤギがいました。

茨城空港


2010年開港。国内線、国際線と空の玄関口となっています。平日ですが多くの車が停まっていました。


茨城空港公園に立ち寄りました。茨城空港ターミナルからすぐの所にあり、飛行機ファンが多く訪れる場所でもあります。


展示もあったりベンチもあるので飛行機を存分に楽しめそうです。
飛行機の音を聞きながら目的地へ向かいます。

手接神社

茨城空港から南へ約3㎞。手接神社に到着です。


河童伝説が残る神社で手の病気が治る神社として言い伝えられています。
伝説の中で、殿様が河童の手を切り落とすという話がありますが、その切り落とされた場所は行方市芹沢にあり「手奪橋」として残っているそうです。


拝殿には御朱印の案内がありました。毎月第2・4日曜日午前9時から午後3時に御朱印の受付をしているそうです。

日限地蔵尊


小美玉市下馬場にある日限地蔵尊にやってきました。
日本各地に点在しますが茨城では唯一の日限地蔵で日にちが決まっている願い事を叶えてくれるそう。


石造りの立像で、お堂は古墳の頂にあり古墳の見学もできます。

鹿島鉄道キハ432

日限地蔵尊からほど近く、病院の敷地内に鉄道の車輛がみえました。


2007年3月まで鹿島鉄道で活躍していたそう。

旧鹿島鉄道 常陸小川駅跡


鹿島鉄道の駅があったとされる場所は、バスターミナルになっていました。

菓子工房nagai


駅跡地のすぐそばにあった「菓子工房nagai」に立ち寄ってみました。
1947年創業。サイクルラックもありました。


店内には使われていた駅看板が飾ってありました。
和菓子と洋菓子がたくさん並んでいてイートインスペースもありました。


イートインでいただくことに。「やすらぎプリン」と「梅ソーダ」と「空サブレ」を購入。


「やすらぎプリン」は小美玉産の牛乳と卵を使用。
コクがありながらさっぱりとした味わい。なめらかな舌触りで美味しかったです。
梅ソーダは自家製梅シロップを使用しさわやかなソーダでこれからの季節にもぴったり。

旧新治郡田余尋常高等小学校校門


1909年から1962年に現在の玉里総合支所敷地内にあった小学校の門は、2002年に小美玉市民家園に移設されたそうです。


赤レンガが目をひきますね。


坂道の向こうには霞ケ浦が見えました。

耳守神社


日本で唯一の耳の神様を祀っている神社です。
平安時代末期、平繁盛の孫娘千代姫の耳の病気の伝説に由来していて、全国から参拝者が訪れるそう。


拝殿には竹筒の両端に紐を通した絵馬がたくさん奉納されていました。

アトリエプティ・ボア


2018年にオープン。小さな森をコンセプトにした敷地内はゆったりとした雰囲気。


茨城県産の材料にこだわってお菓子を作っているそう。


イートインスペースで休憩することに。


バウムクーヘン2種「米粉バウムみのり」「ガトー・ア・ラ・ブロッシュ」とコーヒーのセット。
米粉は小美玉市産のコシヒカリを店内で挽いたもの。ふわふわの食感で上品な味でした。
ガトー・ア・ラ・ブロッシュは黒糖の香りが特徴で美味しかったです。


季節限定パフェ「いちごづくし」もいただきました。
いちごのパンナコッタや果肉が入ったゼリーなどが入っていて、いちごを存分に味わうことができました。
さっぱりとした後味であっという間に間食。美味しかったです。 

お腹を満たしたところで、そ・ら・らへ戻ります。


道中は大きな牛小屋や案山子が並ぶ畑に出会い、風景も楽しむことができました。


そ・ら・らに戻ってサイクリングは終了です。

コース紹介

▼空のえき そ・ら・ら
https://sol-la-la.city.omitama.lg.jp/index8.html

▼小美玉市観光協会
http://omitan.net/

▼アトリエプティ・ボア
https://petitbois.co.jp/

今回の記事で紹介したコースの詳細は以下でもご覧いただけます。

小美玉市

まとめ

約40㎞のサイクリングになりました。車の通りが比較的少ない所を選び走りましたが、小さなアップダウンがいくつかあり変化のあるルートでした。小美玉ならではの珍しい神社を巡ったり、スイーツを味わったりできて楽しかったです。
酪農業が盛んということで牛の声が聞こえてきたりしたのも思い出に残りました。
つくば霞ケ浦りんりんロード沿線なので、ぜひ多くのサイクリストに訪れてほしいです。

執筆:水越恭子

茨城県出身。地元ラジオ局でリポーターをしていた頃にロードバイクを購入。公私ともに自転車を楽しんでいる。現在はフリーランス。SNSで茨城サイクリングの魅力を発信。自転車のさまざまな楽しみ方を研究中!現在は、行方市自転車活用推進会議委員を務め、行方エリアテレビ「なめテレ」に出演し自転車で市内をめぐりレポートし放送している。

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茨城県のサイクリングコースおすすめ11選!TABIRINで見つける茨城の魅力を満喫!
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【長野県】日本遺産に認定された「信州の鎌倉」と呼ばれる上田市塩田平を巡る22kmサイクリング

【長野県】日本遺産に認定された「信州の鎌倉」と呼ばれる上田市塩田平を巡る22kmサイクリング

上田市というと上田城が有名ですが、上田市西南に広がる塩田平(しおだだいら)は鎌倉時代から室町時代にかけて造られた寺社や史跡が多く「信州の鎌倉」と呼ばれています。さらに2020年には文化庁「日本遺産」にも認定されました。そんな歴史の深い塩田平を走ります。

スタートしてすぐに上田城へ

北陸新幹線・しなの鉄道・別所線が乗り入れる大きな上田駅からスタートです。
駅舎の壁には真田軍の家紋「六文銭」が描かれているのがテンション上がります。

天神2丁目信号を右折して二の丸通りを上ると上田城の入口です。
駐輪場に自転車を置いて見学しましょう。

上田城は真田昌幸により築城され、徳川軍を撃退し名を轟かせました。
城内には眞田神社・上田市立博物館などがあり、観光名所として栄えています。

最初に出てくるのが東虎口櫓門と北櫓&南櫓になります。
1949年(昭和24年)に城外にあった北櫓と南櫓が移築復元され、かつての姿を取り戻しました。
門の右手には高さ約2.5m幅約3mの真田石があります。城主は権威を表すために石垣の巨石の大きさを競ったといわれます。真田石の大きさから真田軍の権威が感じられます。

歴代城主を祀った眞田神社

上田城本丸跡にある眞田神社には、眞田氏・仙石氏・松平氏という歴代の上田城主を御祭神としています。徳川軍を2度も破ったことから必勝祈願に訪れる人が多いようです。

赤い鉄橋「千曲川橋梁」を走る電車

上田城を出て千曲川に向かうと、左手に赤い鉄橋の千曲川橋梁が見えます。立派な鉄橋ですが、2019年の台風19号による豪雨で崩落しましたが、約2年後の2021年3月に復旧工事を終え全線開通しました。自転車で色々な場所を走っていると、台風19号は全国的に大きな被害があったのが分かります。

周囲の景色に真っ赤なトラス橋が映えますね!

生島足島神社を参拝する

県道65号を走り、赤坂交差点を左折します。しばらく車が多い町中を走るので気を付けましょう。大学前交差点を左折して長野大学前を通過すると、田んぼの真ん中に赤い大きな鳥居が見えてきます。生島足島神社(いくしまたるしまじんじゃ)の大鳥居です。

大鳥居をくぐり、しばらく進むと生島足島神社に到着です。

レイラインがつなぐ「太陽と大地の聖地」とは

2020年(令和2年)に信州上田・塩田平が日本遺産に認定されました。
生島足島神社は日本遺産に認定された内容で大きな意味を持つ神社です。

日本遺産に申請した内容はストーリー構成になっていて、タイトルは“レイラインがつなぐ「太陽と大地の聖地」〜龍と生きるまち信州上田・塩田平〜“というものです。

レイラインとは夏至と冬至の朝に太陽が地上につくる光の線の事です。上田市の信濃国分寺から生島足島神社、別所温泉までレイライン沿いに神社仏閣があることと、雨乞い祭りなどのストーリーをまとめた内容が日本遺産に認定されました。

夏至と冬至に生島足島神社の鳥居の中を太陽の光(レイライン)が通り、神々しい景色を見られるそうです。

そんなストーリーをふまえて神社を参拝すると、気持ちが少し引き締まる感じがします。

田園風景が広がる塩田平

下之郷交差点を右折するとまっすぐな道になり、塩田平らしい景色の中を走ります。
タイミングがよければ平行して走る別所線の電車を見る事が出来ますよ。

道なりにカーブして進むと中塩田駅に到着します。レトロな駅舎でペパーミントグリーンが可愛らしいですよ。

ホームのベンチもペパーミントグリーンが鮮やか。

ひっそりと佇む無言館

中塩田駅近くの男池に沿ってカーブして南下して、山王山公園に隣接した無言館に向かいます。無言館までは新緑の坂道を上ります。

無言館は徴兵によって夢を断たれ戦地に散った美術学生たちの遺した絵を展示している美術館です。館主の窪島誠一郎氏は「学生の絵の前に立つと、悲しさや悔しさで黙るしかない」という理由から「無言館」と名付けたと話しています。

前山寺にある未完成の完成の塔

短い坂道を上ると前山寺に到着します。自転車を置いて参道を歩いて境内に向かいます。
立派な薬医門をくぐり入山料を払います。

前山寺の三重塔は「未完成の完成の塔」と呼ばれています。二層、三層目の柱に長押仕口があるのに窓も扉もない事や、手すりが無い事が未完成と呼ばれる原因とか。見た感じ未完成には感じません。当日はちょうど藤の花が見頃で、三重塔とセットで絵になりました。

高さ19.5mある三重塔を見上げると迫力があります。

本堂も大きく茅葺きの屋根に厚みがあり重厚感がありますよ。

黒門とケヤキが立派な龍光院

前山寺を出てアップダウンの路地を進むと、立派な木が見えてきます。
黒門と樹齢600年のケヤキで有名な龍光院です。門の前のケヤキを見て先に進みます。

右手に大きく曲がり塩野池に沿って走ります。
雨が少ない塩田平では稲作に欠かせない「ため池」が多いです。

国の重要文化財の阿弥陀堂

独鈷山(とっこさん)の登山口近くにある中禅寺に立ち寄ります。ここでは中部日本最古の木造建築といわれる阿弥陀堂が見られます。
入山料を払い中に入ると右手に本堂があり、その奥に阿弥陀堂があります。


中禅寺を出ると坂道を下ります。目の前に新緑がまぶしい山々が広がります。

悲しい伝説の舌喰池

塩田平には昔から「ため池」が多く、農林水産省の「ため池百選」にも選定されています。その中の舌喰池には悲しい伝説があります。
昔、池の改修工事のための「人柱」に選ばれた娘が、舌を喰い切り身を投げて死んでしまった事から「舌喰池」と呼ぶようになったとか。

郷土料理おしぼりそばを頂く

山田池に向かって走っていると「おしぼりそば」というノボリが目に飛び込んできた。
「おしぼりって何だ?」と思い、お腹も空いていたので寄ってみることにしました。
山田池が見渡せる場所に建つ「手打ちそば美田村」に入店。さっそく「おしばりそば」を注文してみました。


おしぼりそばは長野県北信地方の郷土料理で、辛みが強い大根の絞り汁に信州味噌を溶かしながら食べるものです。山に囲まれた地域なので、昆布や鰹節で出汁をとれない時に、蕎麦やうどんを大根おろし汁に味噌を溶いて食べていたそうです。

大根おろし汁だけで食べると、かなり辛い!そこへ味噌を溶くと、少しまろやかになるから不思議です。なんとなくクセになりそうな味でした。

別所温泉を散策する

県道177号を左折すると別所温泉に到着です。
駅の駐車場に上田電鉄別所線のシンボルである丸窓電車(上田交通モハ5252)が展示されています。名前の通り丸い窓が印象的です。

ゆるやかな坂を上っていくと北向観音堂の入口です。自転車を置いて参道を歩いて行きます。参道は短いですが、お土産屋が並んで賑やかな雰囲気です。

北向観音堂

長野市善光寺と向かい合うように建っていることから北向観音と呼ばれています。善光寺と合わせてお参りするとさらなる御利益を得られるとか。

境内には立派な鐘楼や温泉薬師瑠璃殿などがあります。

安楽寺の国宝八角三重塔

北向観音堂のすぐ近くにある信州最古の禅寺、安楽寺へ移動します。
長い石階段を上ると緑に囲まれた鐘楼と本堂が見えます。

本堂の脇で拝観料を払って奥に進みます。木立の中の石段を上っていくと、木の陰に八角三重塔の姿を見ることができます。

八角三重塔は長野県の国宝第一号です。木造の八角塔は全国でここにしかない貴重なものです。屋根が4重あるように見えますが、一番下の屋根は裳階(もこし)と呼ばれる「ひさし」なので、上部の三重の屋根で三重塔になります。

下から見上げると、長野県国宝第一号の貫禄を感じられます。

北向観音堂の本坊「常楽寺」

常楽寺に向かう途中の路地に「別所温泉遊歩道展望台」があり上信越国立公園の山々が眺められます。

常楽寺は北向観音堂が建立された825年(天長2年)に建立されました。
重厚な茅葺の本堂は、平成15年に修復工事を行い建立当時の建築様式に改めたそうです。

本堂の裏に進むと国の重要文化財に指定されている石造多宝塔があるので行ってみましょう。

別所温泉駅でゴール

常楽寺を出て真っ直ぐ進むと別所温泉駅周辺に出ます。
別所温泉駅から輪行するので、電車の時間までの間に駅前にある「二幸」で休憩します。

店内には喫茶コーナーとお土産コーナーがあります。暑かったので喫茶コーナーでかき氷をいただきます。シロップは手作りで季節感のあるものが多かったです。

電車の時間になったので駅に向かい、準備をしてゴールになります。
別所温泉駅も中塩田駅と同じく、ペパーミントグリーンの駅舎で可愛らしいです。

待合室からホームは段差も無くスムーズです。

コース紹介

アクセス
電車:東京駅から「北陸新幹線」上田駅まで約90分
車:上信越自動車道「上田菅平インター」を下りて約15分

▼信州上田観光情報
https://www.city.ueda.nagano.jp/site/kankojoho/5556.html

▼上田城
https://nagano-ueda.gr.jp/uedajo/

今回の記事で紹介したコースの詳細は以下でもご覧いただけます。

上田駅から別所温泉駅

まとめ

信州の鎌倉と呼ばれる上田市塩田平には、鎌倉時代〜室町時代から残る寺社仏閣がありました。多くの上田市の歴史と魅力を感じることが出来ると思います。

今回のルートから外れますが、余裕があれば立ち寄ってほしい場所があります。
道の駅上田道と川の駅おとぎの里の近くから、千曲川によって浸食されて出来た「半過岩鼻(はんがいわばな)」を見られます。圧倒的な岩壁は見る価値ありです。

執筆:小曽根彩

大分県出身、埼玉県在住。
地図やガイドパンフのデザイン制作事務所「オゾングラフィックス」スタッフ。
ロードバイク・ランドナー・ミニベロなどで、四季の景色や美味しい物を求めて自転車を楽しんでいます。

 

【京都府】サイクリングの聖地・美山で”かやぶきの里”と川沿いの桜を楽しむ20kmサイクリング

【京都府】サイクリングの聖地・美山で”かやぶきの里”と川沿いの桜を楽しむ20kmサイクリング

京都府のほぼ中央に位置する南丹市美山町は「かやぶきの里」で知られていますが、「サイクリングの聖地」としてサイクリストにも人気です。
由良川沿いの桜並木も美しく、のんびり日本の原風景を自転車で楽しめる、春の美山20kmサイクリングをご紹介します。

サイクリングの聖地と呼ばれる所以

美山町の自転車の歴史は、1988年に第43回京都国民体育大会のロードレースコースとして開催されたのが始まりで、以後、美山町民と京都府自転車競技連盟が協力して毎年5月末に開催される「美山ロード」が現在も続いています。
この歴史ある大会を町のこれからに活かすため、2011年に町内の各種団体が集まり「美山自転車の聖地プロジェクト委員会」を発足。自転車を通じて町を活性化しようという動きが始まりました。
それらの取り組みが実を結び、美山町は自転車フレンドリーな「サイクリングの聖地」としてサイクリストに人気のエリアとなっています。

道の駅 美山ふれあい広場

スタートは、国道162号線に面した美山町安掛(あがけ)にある「道の駅 美山ふれあい広場」。京都縦貫道園部ICから車で約35分(約27km)のアクセスです。

道の駅の店舗「ふらっと美山」では地域の特産品が販売されていて、美山牛乳の直売所「美山のめぐみ 牛乳工房」ではソフトクリームやジェラートが人気です。

観光案内所である京都丹波高原国定公園ビジターセンターには、レンタサイクルもあります。

由良川沿いの桜

道の駅 美山ふれあい広場から、由良川沿いの県道38号を少し北上。
美しい桜が咲く「蓮如の滝」の案内板から少し脇道へ入れば、由良川越しに蓮如の滝が見えます。

美しい川と桜を見ながら、さらに上流へ走れば「美山路酒の館」。大石酒造の各種日本酒や、漬物や醤油などが販売されています。

「美山てんごり」は、IWCインターナショナルワインチャレンジSAKE本醸造部門を受賞しているそうです。

美山かやぶきの里

道の駅からのんびり約6.5km走れば「美山かやぶきの里」。

南丹市美山町を代表する観光スポット「かやぶきの里」には39棟のかやぶき民家が現存しています。伝統的技法による建築物群を含めた歴史的景観の保存度への評価も高く、1993年12月に国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。

その入口にある赤いポストは、日本郵便の年賀状CMロケ地としても有名です。
道端のお地蔵さんなど、懐かしい日本の原風景が残っています。

カフェ美卵でランチ

美山地卵を使用したプリンや美山牛乳ジェラートが人気の「カフェ美卵(Café Milan)」。

週末や平日(観光バスが来る)朝夕は、かなり人が多いとのこと。ちょうど平日の人が少ない時間帯だったので、のんびり過ごすことができました。

鎌倉神社と知井八幡神社

美卵から少し歩けば美山鎌倉神社。鳥居をくぐり石段を上がった境内からは、かやぶきの里を見渡せます。

少し東へ行けば知井(ちい)八幡神社。境内は「京都府文化財環境保全地区」に指定されていて、神社の環境が保全されています。本殿も「京都府指定登録文化財」の指定を受けています。

由良川沿いの桜並木

情報発信館の裏手、由良川にかかる長除大橋からは川沿いの美しい桜並木を見渡せます。

 橋を渡って由良川東側を南下。ここにも美しい桜の風景があります。

美山の廃バス

道の駅美山ふれあい広場を越えてさらに南下したBeans cafe.miyama近くには、廃バスが残っています。
 錆びついたバスと桜の木は、何とも言えないノスタルジックな雰囲気を醸し出しています。
道の駅美山ふれあい広場へと戻り、赤い橋をバックに桜の風景を楽しみ、冷たい美山牛乳でサイクリング終了です。

コース紹介

▼大阪からのアクセス
大阪からは、阪神高速~名神高速道路~京都縦貫道(園部IC下りる)で約1時間半。

▼京都美山ナビ
https://miyamanavi.com/

▼自転車の聖地プロジェクト
https://www.cyclingmiyama.com/

まとめ

信号がほとんど無く車の交通量も少ない美山町は、サイクリングにとても快適です。そこに日本の原風景が広がり、町の人々もサイクリストを温かく迎えてくれる雰囲気は、さすが「サイクリングの聖地」と呼ばれる環境です。
そこに春が来れば「桜」が咲くのですから、この上ない魅力ある町です。
20kmという距離をスピード出して駆け抜けるのではなく、町の風景や歴史を感じ、ゆっくり走るサイクリングをぜひ楽しんでみてください。


執筆:花田 康

 

【佐賀県/福岡県】城下町佐賀市からサイクルロードを走って水郷柳川をめぐる44kmサイクリング

【佐賀県/福岡県】城下町佐賀市からサイクルロードを走って水郷柳川をめぐる44kmサイクリング


佐賀県の県庁所在地でもある城下町・佐賀市から、廃線跡のサイクリングロードと筑後川に架かる昇開橋を渡り、福岡県の水郷・柳川市を巡る片道約20km(往復44km)のサイクリングをご紹介します。

スタートはJR佐賀駅

JR長崎本線「佐賀駅」は、博多駅から特急利用で約40分、佐賀空港からバスで約30分、福岡空港からもバスで約60分のアクセスです。
佐賀駅の北口から150mほどにあるサイクルセンター七田(しちだ)で、クロスバイクをレンタルしてサイクリングスタートです。

佐賀城跡

佐賀駅から城下町らしい景色や県立図書館を経て佐賀城跡へ。

佐賀城は平地に築かれた平城で、かつては四重五階構造の天守閣がありました。周囲を囲む幅80mの濠は美しい風景です。

徐福サイクルロード

佐賀城跡から1.5kmほどでサイクルロードのスタート地点があります。

徐福(じょふく)サイクルロードは、1991年に廃止された旧国鉄・佐賀線の跡地に、総延長約5kmの歩行者自転車専用道路として整備されました。

駅舎やプラットホームが残っているところもあり、かつてここを列車が走っていた名残を感じられます。
また、サイクルロード脇には桜並木が続いていて、桜の季節には5kmにも及ぶ桜のトンネルを走ることができます。

筑後川昇開橋

筑後川へ差し掛かれば「橋の駅ドロンパ」。


ここから見える「昇開橋」は、旧国鉄佐賀線時代に列車の通過にあわせて中央のケタが上下する可動橋でした。現在では遊歩道が整備され、旧筑後川橋梁として国指定重要文化財および機械遺産に指定されています。
橋の全長は507.2m、可動部分の長さは24.2m、昇降差は23m、橋が降下している時は歩いて(自転車も押し歩きで)渡ることができます。
「昇開橋」の入り口にある「橋の駅ドロンパ」は、地域の農産物や有明海の海の幸、弁当や惣菜などが販売されています。

自転車を押し歩き、橋を渡って佐賀県から福岡県へ。

水郷柳川

橋を渡った先の「筑後川昇開橋展望公園」から、約7km先の柳川市へ向かいます。

柳川は、町中を堀割が縦横に巡っていることから「水郷」と呼ばれています。
中心部のた2km四方に60kmもの水路が、東西11km・南北12kmの市全域では約930kmの水路が張り巡らされているそうです。

水辺の散歩道から町なかを走れば、川下りの風景にも出会えます。

そして柳川といえば「うなぎのせいろ蒸し」も有名。創業約300年の「元祖 本吉屋」でランチタイム。

元祖 本吉屋から500mほどの三柱(みはしら)神社。

境内一帯は「高畑公園」として整備されています。参道の入り口には、川下り「松月乗船場」もあります。

水郷の東に位置する西鉄柳川駅は、西鉄福岡駅から約50分のアクセス。
柳川散策はここまで輪行して楽しむこともできます。

西鉄柳川駅から2.5kmほどにある柳川城跡。現在は天守台を含む本丸の一部が、市立柳城中学校隅の小丘に残されています。

柳川城跡近くの立花氏庭園(たちばなしていえん)は旧柳川藩主立花家の御屋敷と庭園。

1978年に屋敷地の西半分が「松濤園(しょうとうえん)」として国の名勝に指定され、2011年には東庭園が追加指定されたことで、屋敷地全域が国の名勝となり「立花氏庭園」に改められました。

その向かいにある「Soil Select Farm」。その日採れたあまおう苺を使ったスイーツを楽しめます。

ちょうど朝獲れの大きな「あまおう」があったので、いちごシュークリームと合わせてスイーツタイム。

柳川の町並みから沖端川沿いを経て帰路につきます。

家具のまち「大川」

来た道を帰るのですが、往路で福岡県に入ると家具の会社が多いのが気になっていました。

大川市は「家具の街」として日本全国のインテリア好きから親しまれています。その歴史は480年以上、室町時代から続いています。

柳川市から大川市を走って筑後川に出たら「大川テラッツァ」。大川市の観光スポットや、インテリア情報を集約した施設です。
心地よいテラスでコーヒータイム。

帰りは昇開橋を渡らず、昇開橋を見渡せる上流側へ迂回します。


帰路も5kmの徐福サイクルロードを走り、佐賀駅へと戻りサイクルセンター七田で自転車を返却してサイクリング終了です。

コース紹介

距離:44km 獲得標高:25m

▼徐福サイクルロード
https://www.sagabai.com/main.php/119.html?cont=kanko&fid=91

▼筑後川昇開橋
https://www.shoukaikyou.com/

▼柳川市観光協会
https://www.yanagawa-net.com/

▼大川テラッツァ
https://www.okawa-kagu.net/terrazza/

まとめ

日本にいくつか廃線跡のサイクリングコースはありますが、佐賀市のサイクリングコースに駅舎が残っているのは知りませんでした。その先の筑後川に架かる昇開橋を渡れば福岡県の有名な観光地のひとつ水郷柳川。柳川はかなり広域に水路が広がっているので自転車で巡るのは最適。
佐賀駅から柳川のコースは、ほぼ平坦なので初心者にもおすすめのコースです。
自転車を使った佐賀・福岡の自転車旅をぜひ楽しんでみてください。

執筆:花田 康

【NEWガイドプラン】埼玉県:5月25日(日)開催予定|小江戸川越〜舟運の歴史とグルメの1日旅

【NEWガイドプラン】埼玉県:5月25日(日)開催予定|小江戸川越〜舟運の歴史とグルメの1日旅

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TABIRINアプリで利用できる「ガイドプラン」では、ツアーガイドによるオススメスポットをおり込んだサイクリングプランや、ツアーガイドがつきコースを先導しながら案内するサイクリングプランをご紹介しています。
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NEWガイドプラン

ただいまお申し込み受付中のプランです。

小江戸川越〜舟運の歴史とグルメの1日旅

開催日 2025/5/25 (日)
ツアー名 小江戸川越〜舟運の歴史とグルメの1日旅
ガイドツアーエリア 埼玉県さいたま市
走行距離 約50km
獲得標高 300m未満
ツアー詳細・お申込みURL https://www.alphacycling.jp/blank-10/kawagoe-may-2025

主催:奥武蔵自転車旅行社/ALPHA CYCLING

 

TABIRINではガイドプランの掲載を募集中!

現在、TABIRINではガイドプランの掲載を受け付けております。
ガイドプランは、ツアーガイド同行型やガイドプランのみのご提供、単発開催や予約開催…など様々なガイドプランを掲載できます。

掲載には、GoogleマイマップやRide with GPSでご作成されたコース情報やご紹介文、立ち寄るスポットのご情報などの提供をお願いしております。

掲載をご希望の皆様には、ガイドプラン掲載フォーマットをお送りしておりますので、ガイドプランの掲載をご希望の事業者様、ツアーコンダクター様は、TABIRINのお問い合わせフォームよりお気軽にお問い合わせください。

 

cyveを使って簡単にガイドプランをスタートできます!


TABIRINでは、自転車レンタル事業者向けシステムのcyveを利用して、サイクリングツアー(ガイド付きも含む)の募集ページや予約管理ページを簡単に作成できます。

〈cyveを利用してページをご作成された例〉 多治見レンタサイクル ヒラクビル店

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執筆:和田

【愛媛県】デジタルスタンプラリー『しまひめライド』を利用しながら松山市内の最新スポット巡り満喫!

【愛媛県】デジタルスタンプラリー『しまひめライド』を利用しながら松山市内の最新スポット巡り満喫!

今年に入り、TABIRINでは”サイクリングパラダイス愛媛県”の魅力発信シリーズをお届けしていますが、愛媛県の名所として忘れてはならないのが「道後温泉」ですよね。

「道後温泉本館」は、昨年の12月に約6年にわたる保存修理工事が完了しました。
第38回「にっぽんの温泉100選」にて、全国2位を獲得した名湯です。

今回はその注目の「道後温泉」を起点に松山の魅力溢れるスポットを、現在愛媛県で開催中のデジタルスタンプラリー『しまひめライド 』を利用しながら楽しめるサイクリングの旅をお届けします。

約3000年の歴史を誇る日本最古といわれる道後温泉のシンボル
「道後温泉本館」

「道後温泉本館」は平成6年12月に公衆浴場で初めて国の重要文化財に指定されました。
松山市はもちろん、国の宝である本館を次世代へ大切に引き継いでいくため、平成31年1月から始まった保存修理工事はいよいよ令和6年12月に完了しました。
メインの「神の湯階下」の営業時間は6:00~23:00となっており夕方から夜は非常に混んでおりますが、早朝は比較的空いてました。
今回は先に入浴してからサイクリングをすることにしました。

ベールを脱いだ創業当時の風情を残した新しい「道後温泉本館」です。

写真右奥にあるのが明治時代に正面玄関があった神の湯本館棟。
建物のてっぺんにある振鷺閣(しんろかく)の上で羽ばたく道後温泉のシンボルの白鷺は、当時の正面玄関があった方を向いています。写真手前側の建物は皇室専用浴室「又新殿」がある又新殿・霊の湯棟となります。

「道後温泉本館」を後に「四国八十八ヶ所」巡りは如何ですか?

四国八十八ヶ所は真言宗の開祖である弘法大師・空海によって開創されたと伝えられています。
四国遍路は江戸時代中期頃より日本全国の人々が四国を訪れ弘法大師ゆかりの地を巡るようになったのですが、松山市は四国の市町村の中で四国霊場が最も多く、46番札所から53番札所まで8ヶ寺あります。

「道後温泉本館」のすぐ近くにある「第51番札所石手寺」とその先にある「第50番札所繁多寺」を訪れてみました。

「第51番札所石手寺」は、国宝や重要文化財に指定された文化財がある見ごたえ満載の札所で『ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン』で星1つを獲得しています。
参拝者だけでなく観光客からも人気があります。道後温泉から近くという好立地も魅力のひとつで、愛媛県でお遍路デビューするならこの寺から訪ねてみるのもおすすめです。
右奥にも少し見えておりますが、鎌倉時代に建てられた三重塔と室町時代の鐘楼堂の重要文化財は、あいにく保存修理中のようです。

「第50番札所繁多寺」は松山東部環状線を少し南に下った場所にあります。
寺は松山城をはじめ、松山の市街、瀬戸内海まで一望できる高台にあります。のどかな風情の境内周辺は、美しい自然の宝庫として景観樹林保護地区に指定されています。

道後温泉より松山市内中心部へ

道後温泉から沢山のスポットがある市内中心部に移動してみましょう。まずは、松山城へ向かいます。

松山城本丸は標高132mの山頂にあります。
歩いて登るのは大変なので、8合目付近まで運行している「松山城山ロープウェイ・リフト」を利用することをおすすめします。自転車置き場は、乗り場の近くにありました。

現存十二天守のなかで唯一、親藩である松平家によって建築された「松山城」は21棟の国の重要文化財を有し、城郭建築としての見どころが満載です。

市内のほとんどの場所から目にすることができる「松山城」は姫路城・和歌山城とともに、日本三大連立式平山城の一つとして数えられています。

「松山・城山ロープウェイ・リフト」を降りたところにある「えひめ愛顔の観光物産館」は、午前9時から午後6時まで営業しており、『しまひめライド 』のスポットに登録されています。
「えひめ愛顔(えがお)の観光物産館」は、県内における物産・観光情報の発信拠点です。観光情報コーナーでは、県内各地の観光名所を紹介するパンフレット等を数多く取り揃え、愛媛の観光情報を提供していて気軽に立ち寄れるスポットとなっていますので、情報収集には最適です!

現在、グレーターしまなみ・えひめ推進協議会(愛媛県、松山市、今治市、西条市、上島町等で構成)は、しまなみ海道と隣接する愛媛県側エリアにおいて、サイクリングとあわせて、自然やアクテビティ、ショッピング、美味しいグルメなどを楽しむデジタルスタンプラリー『しまひめライド』を開催中です。
QRコードを読み取って計5つ以上のスタンプを集め、合計3,000円(税込)以上の買い物をして応募すると抽選で地元の特産品などの豪華賞品が当たります。
サイクリングを楽しみながらスタンプを集めると楽しさ2倍です!詳しくは下記のサイトをご確認ください。
https://gse.cycling-ehime.com/shimahime-ride/

「えひめ愛顔(えがお)の観光物産館」は、店内のパンフレットが置いてある場所にデジタルスタンプラリー『しまひめライド』の読み取り用のQRコードが設置されていました。このバーコードを読み取るとスタンプを獲得することができます。

えひめ愛顔(えがお)の観光物産館の近くに有名な「鯛めしもとやま」があります。

宇和島風の鯛めしを存分に楽しむことができます。新鮮な鯛の刺身を特製のタレで味付けし、薬味を添えて豪快にご飯と合わせるこの一品は、一度食べたら忘れられない美味しさです。

次に訪れたいのは世界的な建築家・安藤忠雄氏が設計した「坂の上の雲ミュージアム」です。

「坂の上の雲ミュージアム」は、司馬遼太郎氏の小説『坂の上の雲』に描かれた松山出身の3人の主人公(秋山好古・真之兄弟、正岡子規)の足跡や“明治”という時代に関する展示を行っています。
小説『坂の上の雲』には、近代国家の形成期の世界や日本で起きた出来事、そのなかで生きた人びとの人生など多くの物語が描かれ、歴史好きにはたまらないお話です。場所は、「萬翠荘」のすぐ近くで、駐輪場もあります。

次に訪れるのは、「萬翠荘」です。
旧松山藩主の子孫・久松定謨伯爵が建てたフランスルネッサンス様式の洋館です。国の重要文化財に指定されており、館内では美術展や歴史的な展示が楽しめ、優雅な雰囲気に浸れます。建物自体もフォトジェニックで素敵な写真を撮るのもおすすめです。

続いて訪れたのは、JR松山駅です。
昨年の9月29日にJR松山駅周辺の線路の高架化が完成し新しい駅舎が開業しました。駅構内の天井は愛媛産のスギやヒノキで覆われ、トイレのタイルには砥部焼が使われるなど、あちこちに愛媛の玄関口らしいデザインが施されていました。

「JR松山駅」を訪れた後は、前から気になっていた『しまひめライド』の登録スポット「ワカパン」へ向かいます。
営業時間と営業日(毎日営業していない)が限られていて、腹ごなしにサイクリングすることにしました。ゆっくり走って1時間15分程かかりました。

自家製酵母をつかったフワフワのパンです。
入り口もおしゃれです。敢えてお店の写真は載せません! お店に着いたら・・・民家??という驚きからスタートします。今回は、あんパンを美味しくいただきました。

その後、来た道を戻る途中にある『しまひめライド』の登録スポット「うつぼ屋」へ向かいます。

1954年創業の老舗和菓子店で、夏目漱石の小説「坊っちゃん」にちなんだ松山市の銘菓「坊っちゃん団子」はあまりにも有名です。
抹茶風味のタルトなど品揃えも豊富で、サイクリングで疲れた身体に甘いご褒美は最適です。三つの金色は「心、和、美」を表現しています。

最後は道後温泉に戻ります

松山市内のサイクリングを満喫したら、やはり最後は道後温泉!
道後温泉駅に到着し、その前にある、坊っちゃんからくり時計に目を奪われました。
時計は道後温泉本館をモチーフにつくられており、定時になると、夏目漱石の小説「坊っちゃん」でおなじみのキャラクターが動き出し、時を告げてくれます。一人で訪れても温かい雰囲気を感じられる場所です。
気づけば辺りはすっかり暗くなってしまいました。

そして今回のサイクリングの最終目的地は『しまひめライド』の登録スポット「道後 hakuro」。
落ち着いた雰囲気の宿泊施設で、天然温泉の大浴場を備えた新しいスタイルの宿泊施設です。
シングルのお部屋が多いところもポイント。温泉で疲れた体をゆっくり休めることができます。
夜は温泉街を散策して、足湯やグルメを堪能しようと思います。

関連リンク

▼【愛媛県】しまひめライドデジタルスタンプラリー2024
https://gse.cycling-ehime.com/shimahime-ride/
▼「今治・道後はまかぜ海道【66.8km】(愛媛県の代表的な観光スポットを一気に楽しむ)」サイクリングコース(CYCLING EHIME 公式サイトより )
https://cycling-ehime.com/routes/hamakazekaido/

まとめ

「サイクリストの聖地」とも呼ばれ世界7大サイクリングロードの一つ「しまなみ海道」はあまりにも有名ですが、その愛媛県側のゲートウェイとなる松山市には日本三古湯の一つといわれる「 道後温泉」があり、そのシンボルは明治27年に建築された道後温泉本館は実に約6年にわたる保存修理工事が完了した今注目の旅行先となっております。
その魅力あふれる松山市内の各スポットを自転車で回るときの楽しみを増やすことができる「しまひめライドデジタルスタンプラリー2024」の最新スポットを含めた紹介をさせていただきました。

また、この時期に関わらずこちらの記事情報を活用され、愛媛県でのサイクリングを楽しんでいただけると幸いです。

 

執筆:株式会社日本旅行 松山支店

 

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