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記事タグ: 自然

【岐阜県】Roam Couch(ロームカウチ)のウォールアートを巡るライド

【岐阜県】Roam Couch(ロームカウチ)のウォールアートを巡るライド

岐阜県安八郡。そこには長良川と揖斐川(いびがわ)にはさまれた田園の広がる安八(あんぱち)町という町があり、点在するRoam Couch(ロームカウチ)さんのウォールアートがあることでも知られています。そんな自然とアートの共存する町”安八町”を自転車で巡ってきました。

安八町とは

安八町は人口15,000人にも満たない小さな町。揖斐と長良の清流に囲まれていてのどかな田園風景が広がります。
大垣市、羽島市、瑞穂市に囲まれており、名古屋までは車で30分、というとイメージが湧きやすいと思います。

サイクリングのスタートは、JR大垣駅から南へ約600mほどに位置する大垣城です。

Roam Couch(ロームカウチ)さんについて

世界各国で高い評価を受けている安八町出身のストリートアーティスト。
名前からすると外国の方を連想しますが、本名は小川亮さんで、活動するアーティスト名をロームカウチとされています。

アート手法はステンシル画なのですが、幾十層もの手切りのステンシル(型紙)を重ねながらその上をスプレーで色付けしていくようです。日本の浮世絵という昔ながらの手法を活かしながら、独自の方法で描くステンシルアートは、今までのステンシルアートの概念とは一風違ったようにもおもえ、大変興味深いです。

「Emotional Bridge Project(エモーショナル・ブリッジ・プロジェクト)」

小川さんの故郷に恩返しがしたいというおもいを形にした「Emotional Bridge Project(エモーショナル・ブリッジ・プロジェクト)」は2014年から開催されており、その無償で描かれる壁画を見に遠方から足を運ぶ方々も多いそう。自身もそのうちの一人です。
記事でご紹介するアートはこのプロジェクトによるものです。

WHEN YOU WISH UPON A STAR / VENICE

アート×ライド、スタートは大垣城

何十枚も1枚1枚手でカットした版にスプレーで色を吹き付け重ねていくステンシルの技法で描かれたアート、写真でしか見たことがなかったので、実物を初めて見ることができる、とワクワクした気持ちで、安八町の隣、大垣市の大垣城からスタートをきりました。

数々のアートを巡る

揖斐川を越えて安八町へ渡る橋の上から小学校のそばに最初のアートが見えました。感動です。

WE ARE THE WORLD

ご出身の小学校のそばにある作品。子供たちに向けたメッセージも添えられていました。心が温まります。

RAINBOW INC . / BROOKLYN BRIDGE

LONDON CALLING

YELLOW MAGIC ORCHESTRA

コンテナに描かれた初期の作品群。
年を追うごとに作品は増えて、今では安八町、大垣市で十数作品を見ることができます。

ARMORED PURE

MIDNIGHT RECITAL / 夜奏

訪れたのはちょうど田植えの時期。田んぼの広がる町の中を走りながらアートを巡ります。

WHEN YOU WISH UPON A STAR


水防倉庫に描かれている作品。大きな川にはさまれたこの地域には土嚢などを保管する倉庫が町のあちこちに見られました。

RAIN CALLER

和風な作品も素敵。つぼ焼いも幸神さんの外壁にて鑑賞できました。

FOUR SEASONS / 四季

スポーツアリーナのロビーにある作品。受付で作品を見に来たことを伝えると快く案内して下さいました。四季をテーマにした美しい作品です。

TAKE MY HEART


VEGE FARM OGAKI

こちらの2つの作品は大垣市にあります。大きさに圧倒されます。

WHEN YOU WISH UPON A STAR / PARIS

GROUND ART WALL


LETHAL WEAPON / 最終兵器

WHEN YOU WISH UPON A STAR / OXFORD

コース紹介

距離:約27km

ご紹介したウォールアート付近にはレンタサイクルもありますので参考にしてみてください。

すいとGO! 墨俣さくら会館
名称すいとGO! 墨俣さくら会館営業時間9:00~17:00*定休日:月曜日(祝日の場合は翌日)、祝日の翌日(日曜日の場合は翌々日、月曜日の場合は翌日、土曜日の場合は翌週の火曜日)、12/29~1/3電話番号0584-62-3900受付...

まとめ

ウォールアートと言えば都会の街中にあるイメージですが、ロームカウチさんの作品は美しい安八町の自然と風景になじんでとても新鮮で素敵でした。
数もたくさんあり、アートを探して走るのも楽しく、素晴らしく見ごたえがありました。
この後に新作が描かれたようで、ぜひまた見に行きたいです。
安八町に点在する宝物のような素敵なアートをみなさんも自転車で巡ってみてください。

※各作品の所在地、地図はRoam Couchさんのサイトで紹介されています。

▼ロームカウチ オフィシャルサイト
http://roamcouch.com/

執筆:Hama Chan

兵庫県出身・在住のママさんローディー。 大好きな季節の花やウォールアートの写真を撮りながら のんびりサイクリングを楽しんでいます。 輪行でもっといろんな街へ行くのが夢。 愛車はCINELLI VELTRIX

涼を求めて海・川・湖畔サイクリング!夏のおすすめ12コース

涼を求めて海・川・湖畔サイクリング!夏のおすすめ12コース

日中は気温が上がり、外に出るのも億劫になりがちな夏。
海や川、湖など水辺でのサイクリングは暑さを忘れさせてくれる爽やかさと涼しさがあります。
スポーツバイクで自転車旅を楽しむ皆さんへ、夏におすすめの水辺コースを紹介しますので、涼を求めて快適なサイクリングに出かけてみませんか?

関東・甲信越エリア

【茨城県】大子町で壮大な自然を堪能できる40kmコース

爽快感満点の月待の滝

茨城県北部にある大子町は、「全方位自然基地」がキャッチコピーの自然溢れるアウトドアにぴったりな町。
道の駅奥久慈だいご「奥久慈サイクルステーション」ではロードバイクのレンタルも可能です。古い街並み、木造の旧校舎、茶畑といったノスタルジックな風景の中でゆったりとサイクリングを楽しめます。
涼感スポットとしておすすめなのは、高さ17mを誇る「月待の滝」です。「裏見の滝」とも呼ばれている通り、滝の裏側に入り、全身でマイナスイオンを浴びることができますよ。敷地内では新鮮な湧き水や、茶屋で蕎麦ランチも楽しめます。
■スタート/ゴール:道の駅奥久慈だいご「奥久慈サイクルステーション」(茨城県久慈郡大子町池田2830−1)

【茨城県】壮大な自然を堪能!大子町で約40kmのリフレッシュサイクリング
緑が深まってくる季節、茨城県の北部にある大子町(だいごまち)で自然を満喫しに行ってきました。大子町のキャッチコピーは「全方位自然基地」。自然溢れるアウトドアにぴったりな町です。レンタサイクルユーザーと共に緑...

【千葉県】「道の駅むつざわ」から海あり山ありグルメあり62kmコース

大原自転車道で海沿いを駆け抜ける

TABIRINオリジナルのサイクリングマップ「TABIRIN_05_睦沢周辺」の中で紹介されている「一周ルート」を実際に走ったサイクリング。
千葉県 長生郡睦沢町にある「道の駅むつざわつどいの郷」発で九十九里浜ビーチラインを目指します。車を気にしなくて良い、海沿いの自転車専用道は快適そのもの。トンネルをくぐり抜け、目の前に海が広がる瞬間は感動間違いなしです。大原漁港で現役の漁師の方が営む「船頭の台所」で海の幸を堪能すればとびきりの夏の思い出になりますよ。
マップは「道の駅むつざわつどいの郷」でも販売しています。
■スタート/ゴール:道の駅むつざわつどいの郷(千葉県長生郡睦沢町森2−1)

【千葉県】「道の駅むつざわ」をスタート&ゴールとする、海あり山ありグルメあり...
TABIRINに掲載している数多くのコース・マップ。サイクリングマップ「TABIRIN_05_睦沢周辺」の中で紹介されている「一周ルート」を実際に走ったサイクリングをご紹介。初級者でも、休憩を挟みつつ楽しく走りきれる程よいル...

【山梨県】山中湖周辺の峠と東京オリンピックモニュメントを巡る62kmコース

外国人サイクリストにも人気の忍野八海

山梨県南都留郡忍野村にある8カ所の湧泉群「忍野八海」は抜群の透明度を誇り、外国人観光客にも人気のスポット。
特に、年に一度のMt.富士ヒルクライム大会前後には、日本各地のみならず、海外からのサイクリストの姿も多々見られます。透き通る水の中を色鮮やかな錦鯉が悠々と泳ぐ姿は、見ているだけでも涼しい気分になれます。
そして、甲信越エリアの湖サイクリングといえばやはり富士五湖は欠かせません。特に山中湖の湖畔から拝む富士山は絶景そのもの。2020東京オリンピックのロードレースのコースにもなった山中湖小山線もぜひ合わせて走ってみてはいかがでしょうか。
■スタート/ゴール:富士急行線富士山駅(山梨県富士吉田市上吉田二丁目)

【山梨県】山中湖周辺にある3つの峠と東京オリンピックのモニュメントを巡る62kmの...
サイクリングマップ「TABIRIN_04_道志みち〜山中湖周辺〜」の中で紹介している「山中湖と3つの峠巡り」を実際に走った62kmのサイクリングをご紹介します。さらに東京オリンピックの自転車競技に関わった自治体が、それぞれ...

中部エリア

【長野県】標高の高い白樺湖から大河原峠周辺を走る45kmコース

女神湖から北アルプス穂高連峰を望む

暑い夏の避暑地といえば高原。高原×湖という涼しさ満点のサイクリングを叶えられるのが長野県の白樺湖からスタートする大河原峠周辺を走るコース。「のんびりヒルクライム」で標高2,093mの大河原峠に行き、あとはグルッとまわって白樺湖へ戻るという避暑地高原サイクリングです。
大河原峠の先ではゴンドラリフトに乗り女神湖をテラス席から一望します。長野ならではの美味しいお蕎麦に舌鼓を打ち、日帰り温泉も堪能。「これぞニッポンの夏ライド!」と太鼓判を押したくなるライドコースです。
■スタート/ゴール:南白樺湖駐車場(長野県茅野市北山3149)

【長野県】標高の高い白樺湖から大河原峠周辺を走る45kmのコースを紹介
暑い夏は無理せずに、標高が高くて涼しい白樺湖から“のんびりヒルクライム”で標高2093mの大河原峠に行き、あとはグルッとまわって白樺湖へ戻るという避暑地高原サイクリングです。白樺湖の無料駐車場白樺湖周辺の観光用駐車...

【愛知県】ミニベロでのんびり知多半島一周、2泊3日100kmコース

⽇間賀島の恋人ブランコ(愛知県⽇間賀島)

夏休みの連休が取れたら、ぜひ泊りがけでの自転車旅はいかがでしょうか。ロードバイクではなくミニベロを携えていけば、スピードも気持ちも普段よりゆったりと、いっそう旅気分に浸れるでしょう。
愛知県の知多半島は、愛知県西部に位置して南に突き出ている半島です。知多半島をぐるっと周る、通称「チタイチ」を周遊。道中では、半島の先端、南知多町の師崎港から自転車と共に高速船に乗り、向かいの日間賀島へと渡ります。海を眺めながら島も混じえてゆっくりと回ることで、1日では気づききれない地域の魅力や地元の人たちとの出会いをたくさん得ることができるはずです。
■スタート/ゴール:名古屋鉄道太田川駅(愛知県東海市大田町後田)

【愛知県】ゆっくり巡る「知多半島一周(チタイチ)」ミニベロで2泊3日の旅ライド
知多半島(ちたはんとう)は、愛知県西部に位置して南に突き出している半島。西側にセントレア空港があります。半島には名鉄が走っていますが、ぐるっと周遊ルートは道路だけ。そんな知多半島を周る「チタイチ」を、名鉄太...

【岐阜県】養老〜多度 現代アートと三川をめぐる越境広域40kmコース

夏のライドの乾きを潤してくれる養老サイダー

岐阜県養老郡養老町には「日本の滝百選」にも選ばれている「養老の滝」があります。
屋外現代アート施設「養老天命反転地」も備えた養老公園内の入り口から約2kmのプチヒルクライムでアクセスできます。滝のマイナスイオンと、「日本最初のサイダー」と銘打つ「復刻版 養老サイダー」でリフレッシュしましょう。
また、養老町から南下したエリアにある、木曽三川公園は岐阜・三重・愛知の3県にまたがる日本最大の国営公園です。
木曽三川公園へと続く、長良川・木曽川の2つの川に挟まれた堤防では、まるで川の上を走っているような気分でサイクリングを楽しめます。
■スタート:養老鉄道養老駅(岐阜県養老郡養老町鷲巣白石道)
■ゴール:JR大垣駅(岐阜県大垣市高屋町一丁目)

【岐阜県】養老〜多度 現代アートと三川をめぐる越境広域40kmライド
春先〜梅雨前はどこを走っても気持ちのよい季節。せっかくなので輪行を使っていつもより足を伸ばして、行きたかったスポットや走ってみたかった道に行ってみませんか。大阪発着日帰りで行ってきた、養老(岐阜県養老町)〜...

関西エリア

【滋賀県】近江八幡「びわ湖よし笛ロード」田園風景と水郷めぐり20kmコース

のどかな雰囲気が漂う八丁堀のお堀の石畳

滋賀県と言えば「ビワイチ」でおなじみの琵琶湖一周が圧倒的に有名ですが、情緒あふれる「びわ湖よし笛ロード」もぜひ夏に走りに行きたいコースです。
「びわ湖よし笛ロード」は、昭和61年に完成した琵琶湖東部の近江八幡市、安土町、能登川町を走る26.2kmの自転車道路。平坦でビギナーの方にも走りやすく、石畳にしだれ柳、船頭さんがゆったりと舵を取る川下りなど情緒あふれる日本の風景が広がります。
田園風景と水郷を自転車で巡れば、夏らしい一枚をカメラに収めることができるでしょう。
■スタート/ゴール:JR近江八幡駅(滋賀県近江八幡市鷹飼町)

【滋賀県】近江八幡「びわ湖よし笛ロード」田園風景と水郷めぐり&スイーツの旅
「びわ湖よし笛ロード」は、琵琶湖東部の近江八幡市、安土町、能登川町を走る26.2kmの自転車道路。昭和61年に完成したそうです。とても平坦なコースなので近江八幡をのんびり自転車旅してきました。「びわ湖よし笛ロード」...

【大阪府】沖縄気分満載の大阪市大正区から、山・船・橋を楽しむ22kmコース

ウッドデッキと川が涼しげな TUGBOAT TAISHO

夏と言えば南の島!ですが、実は大阪にも沖縄気分を満喫できるエリアがあるのをご存知でしょうか。
大阪・心斎橋から自転車で約15分(約2.7km)で行ける大阪市大正区には、沖縄気分を満喫できる駅周辺や、川沿いの新しい商業施設、水都・大阪ならではの渡し船など、旅行気分を盛り上げてくれる魅力あふれるスポットが満載。
沖縄料理専門店で沖縄そばやシークワサージュースを味わい、温泉で汗を流してリフレッシュすれば、暑い夏なんてなんくるないさ〜!
■スタート/ゴール:大阪Metro心斎橋駅(大阪府大阪市中央区心斎橋筋一丁目)

【大阪府】沖縄気分満載の大阪市大正区から、山・船・橋、そして純温泉を楽しむ自...
大阪・心斎橋から自転車で約15分(約2.7km)で行ける「大正区」。沖縄気分を満喫できる駅周辺や、川沿いの新しい商業施設、水都・大阪ならでは渡し船など、旅行気分で巡ることができる、魅力あふれるスポットをご紹介します...

【兵庫県】海沿い「はりまシーサイドロード」35kmコース

ホテル万葉岬の山頂から望む夏の夕暮れ

関西を拠点とするサイクリストにとって、兵庫県といえばヒルクライムの聖地、六甲山のイメージが強いかもしれません。ですが、西播磨エリアにも「自転車の聖地」とよばれる場所があるのをご存知でしょうか。
海沿いを走る「はりまシーサイドロード」は夏でも快適なコースです。瀬戸内海ができる「道の駅みつ」を拠点に海沿いを走り、約1300年の歴史を誇る室津の港町を散策。道中のホテル万葉岬への坂道は西播磨エリアのヒルクライムスポットとなっており、健脚自慢のサイクリストも満足できるコースです。
■スタート:道の駅みつ(兵庫県たつの市御津町室津896−23)
■ゴール:御崎(兵庫県赤穂市御崎)

【兵庫県】夏におすすめ海沿いライド「はりまシーサイドロード」
兵庫県西播磨エリアで「自転車の聖地」とよばれる場所を知っていますか?海沿いを走れることから「はりまシーサイドロード」と言う名前が付けられています。関西でも走ったことがないサイクリストがいるそうなので、このコ...

中国・四国エリア

【広島県】しおまち海道で鞆の浦へ、瀬戸内海沿い片道15kmコース

ローカルな雰囲気が漂うしおまち海道沿いの田尻漁港

広島県のJR福山駅から、しおまち海道(ふくやまサイクリングロード)を走って、ノスタルジックなまち「鞆の浦(とものうら)」まで、片道約15kmのサイクリング。国の重要伝統的建造物群保存地区にも選定されている「鞆の浦」では、港と伝統的な町家が並ぶ唯一無二の景観を楽しめます。町家の内部をリノベーションしたカフェや、レトロな自販機にポスト、寺社仏閣。潮風と海の香りを感じながら、タイムスリップしたかのような古き良きまちへのサイクリングを堪能できます。お土産にはぜひ船の帆を利用した帆布(はんぷ)のハンドメイド雑貨も忘れずに。
■スタート/ゴール:JR福山駅(広島県福山市三之丸町)

【広島県】しおまち海道で鞆の浦へ、瀬戸内海沿いサイクリング
広島県のJR福山駅から、しおまち海道(ふくやまサイクリングロード)を走って、ノスタルジックなまち「鞆の浦(とものうら)」まで、片道約15kmのサイクリングをご紹介します。しおまち海道(ふくやまサイクリングロード)...

【香川県】観音寺~三豊海沿い33kmコース

父母ケ浜へ向かう海沿いの県道

香川県と言えば、小豆島など瀬戸内海の島ライドも定番ですが、観音寺市〜三浦市のサイクリングは必見スポットが数多く含まれており、おすすめです。
スタートは目の前が海の旅情あふれる無人駅、JR箕浦駅から。香川県名物のうどんはライドの腹ごしらえにもってこいです。激坂を越えた先にある、瀬戸内海をバックにした名勝「銭形砂絵」に、「日本のウユニ塩湖」としてSNSでも人気の「父母ケ浜」、浦島太郎伝説にちなむ「丸山島」など、見どころがもりだくさん。ライド後にはリゾートカフェでBBQパーティを楽しめば、仲間と最高の夏の思い出ができるでしょう。
■スタート:JR箕浦駅(香川県観音寺市豊浜町箕浦)
■ゴール:サンカフェ(香川県三豊市仁尾町家の浦326)

【香川県】自転車をそのまま載せるバス「サイクルキャビン」で大阪から観音寺~三...
自転車をそのまま載せることができるサイクルバス。”CYCLE MODE RIDE OSAKA 2022”の会場で展示されていた「サイクルキャビン」と書かれた青いバスは、車内前方に自転車をそのまま設置できるサイクルバス。その「サイクルキ...

【愛媛県】興居島&松山から宇和島へ2泊3日100kmコース。

馬磯漁港の浜辺から海を望む

「しまなみ海道なら走ったことあるよ!」という方も、そうでない方も、ちょっと贅沢に2泊3日で愛媛県内でのサイクリングはいかがでしょうか。
松山市から一番近い島「興居島(ごごしま)」をめぐる「のんびりポタリング」と、松山駅から「宇和島」までの「約100kmしっかりサイクリング」、日によって趣向の違うライドを組み合わせ、道中ではご当地グルメもしっかりチェック。
ロードバイクでも、折り畳み自転車でも、ビギナーでも、上級者でも楽しめる「サイクリングパラダイス」愛媛。時間をかけて自転車で旅をすればするほど、ますます愛媛に魅了されるでしょう。
■スタート:由良港(愛媛県松山市由良)
■ゴール:松山城(愛媛県宇和島市丸之内)

【愛媛県】2泊3日の自転車女子旅~興居島(ごごしま)& 松山から宇和島へ~ ...
愛媛県松山市から一番近い島「興居島」をめぐる“のんびりポタリング”と、松山駅から「宇和島」までの約100km“しっかりサイクリング”。女子2人でグルメレポートも豊富な、折り畳み自転車を使った輪行での「サイクリングパラ...

この記事を見たあなたは要ダウンロード!TABIRINアプリ

「TABIRINアプリ」は、WEBサイト「TABIRIN」で収録している自治体等が作成した全国のコース・マップやサイクリストにやさしい宿、レンタサイクルといった「旅×自転車 情報」の各施設、サイクリングの魅力を伝える「旅×自転車 記事」の情報などをまとめて1つの地図で見ることができるアプリです。

この機会に是非インストール、様々な機能をお試しください!

iPhoneの方はこちらからダウンロードできます

‎TABIRIN
‎TABIRINは自転車×旅をサポートする情報アプリです。自転車での旅をもっともっと日本に広げたい。そんな想いから、地方自治体等が推奨するサイクリングコースやサイクリングマップを紹介し、サイクリングを楽しむ人々と地域...

Androidの方はこちらからダウンロードできます

https://play.google.com/store/apps/details?id=com.tabi_rin.tabirin&hl=en...

 

執筆:Ayaka

2011年に社会人になると同時に始めた自転車で「自転車×旅」の魅力にハマる。
ニュージーランドでのワイナリーロードレース、タイの寺院巡り、ドイツ古城巡り、インドネシアでの遺跡巡りなど世界各地で自転車旅を催行し、その様子を雑誌『Cycle Sports』に寄稿。
2017年には自転車ツーリズムを探究しにオーストラリアへ留学。現地の様子を『Cycle Sports.jp』にて『G’day, Australia! 〜ブリスベンからの自転車だより』として1年間連載。帰国後は英語教材編集者の傍ら、自転車イベントで通訳・MC・PR担当等を務める。
2022年4月、オーストラリア クイーンズランド州ブリスベンへ移住。
座右の銘は「好きにまみれろ、夢中で生きろ」。

 

 

 

熊にも遭遇。自転車で南米縦断した僕がおすすめする南米3大アメージングルート

熊にも遭遇。自転車で南米縦断した僕がおすすめする南米3大アメージングルート

ツキノワグマや、鮭の産卵も見ることができるルートから4000mの山越えまで。

走行距離30,000km。北はアラスカ、南はアルゼンチンの最南端まで自転車で縦断しました。
その旅の中で、特に素晴らしかったBest 3 のコースをご紹介します。

1, カシアハイウェイ- Casiar High Way- (Canada)

まずは、カナダはブリティッシュコロンビア州のカシアハイウェイ。以前、メインの国道として使用されていたこの道は、新しい国道が開通したために、現在はほとんど使われなくなっています。そのため、全長700kmのルートには、小さな村 (ディーズレイク) にスーパーマーケットが1つあるだけです。他には、数カ所ホテルや、ガソリンスタンドがありますが、廃墟となってしまった商店や、ガソリンスタンドを数多くみることができます。その反面、人の生活が離れてしまったこのルートには自然が戻り、美しい森林や湖、たくさんの野生動物を見ることができ、アウトドア好きキャンパーたちの間で、知る人ぞ知る最高のルートです。ゴール地点のキトワンガに到着した時には、大きな達成感もありました。

この道では、合計12頭のブラックベアー(ツキノワグマのような種類)や、鮭の産卵、巨大なビーバーダムを見ることができ感動しました。

コース概要 A. アッパーリード~B. ボヤレイク~C. ディーズレイク~D. キトワンガ
総距離 約750km
走行日数 12日間
難易度 上級者

熊出没注意

熊に注意の看板と遠くから見たブラックベアー。

周辺おすすめ ボヤレイク( Boya lake) 

カシアーハイウェイ北部にある、ボヤレイクキャンプ場は、旅中にキャンプをした場所で、Best 3に入る素敵な場所でした。

穏やかな湖の目の前でのキャンプ。水は今まで見たことないほどの、エメラルドブルーでした。

鮭の産卵

つがいの鮭が産卵をしていました。

ビーバーダム

ゴールのキトワンガ

2,  アンデス山脈 (Peru) 

南アメリカの旅で外せないのが、アンデス山脈越えです。中米から、南米に渡り、コロンビア北部の港に到着してから、パナアメリカーナ(国道1号線)を進むと幾度となくアンデス山脈を越えることとなります。その中でも、高地を走っていたのは、ペルーでした。日本では考えられませんが、登山をすることなく、国道を走っているだけで、5000mまで到達する道もあるペルー。さすが、南米の大部分を支配したインカ帝国の首都のあるペルーです。

ペルーの山側では、今でも伝統的な服装に身を包み、昔ながらの生活をしている、アンディーナ(アンデス高原に住む人達の総称)たちを目にすることができます。

この国は高地の割には、道路が考えて作られているようで、傾斜を抑えている印象でした。(距離は長くなるが、勾配は減る作り)そのため、時には、ヒーヒーいいながら、自転車を押し、山越えしていたコロンビア、エクアドルに比べ、自転車を漕ぎ続けながら、素晴らしい景色を楽しむことができました。

のんびりと放牧されている動物たち、日本ではみることのない、キヌアの収穫、少し探せば出てくるインカ時代の出土品、何よりアンデスの山並みが好きでした。

コース概要 A. アヤクチョ~B. アンダワイラス~C. アバンカイ
総距離 約420km
走行日数 7日間
難易度 中級者

アンデス高原の特産品キヌアの収穫期
▲キヌアの花を初めて見ました。

周辺おすすめ アンダワイラス 遺跡 湖

アンダワイラスの町周辺には、フラミンゴも生息するパクーチャ湖や、ほぼ富士山と同じ標高のソンドール遺跡を訪れることができます。

▲パクーチャ湖
▲ソンドール遺跡
3500m越えアンデス高原の景色

 

山奥の小さな村の教会

現地の人々

3, 世界の終わり(Fin del Mundo) フエゴ島(Tierra del Fuego) -Patagonia-(Argentina)

最後は、アメリカ大陸最南端、ウシュアイアの町に着くまでのルートです。ウシュアイアは、日本ではアウトドアブランドの方が有名な”パタゴニア”地域にあるフエゴ島(Tierra del Fuego)を走るルートです。

ウシュアイアはフエゴ島という島にあるので、正確にいうと大陸ではないのですが、大陸最南端として、アメリカ大陸を旅する人々にとって、外せない終着地点(または出発地点)です。

到着する際には、4月初旬の秋になっていたので、雪にも降られ、最後の峠は、雪に覆われていました。しかし、パタゴニアの何もない平原と、とてつもない風の中を走ってきた後に見る、この地の原生林や湖、もうそんなに標高のないアンデス山脈を走るのは、ゴールまでもう少し、と旅の終わりを感じることもあり、忘れられないルートとなりました。

コース概要 A. リオグランデ~B. トルウィン~C. ウシュアイア
総距離 約230km
走行日数 3日間
難易度 中級者

フエゴ島の原生林

周辺おすすめ トルウィン

フエゴ島のリオグランデから、ウシュアイアまでのルートで欠かせない中継地点がトルウィンです。綺麗な湖や、体長1mを超えるトルーチャと呼ばれるサーモンの一種を釣ることができることでも有名です。

20年以上、サイクリストを無料で宿泊させてくれている、パン屋さん、ラ・ユニオンは、学生時代に本を読んでから、行ってみたい場所の一つでした。

▲有名なパン屋さん、ラ・ウニオン。

アメリカ最後の峠

ウシュアイアに到着

▲目前にウシュアイアの町
▲アメリカ大陸縦断の旅ゴール

まとめ

今回は、アメリカ大陸の旅中の心に残った、カナダ、ペルー、アルゼンチンのルートをお伝えしました。

カナダは、豊かな自然と、広大な無人地帯、綺麗な湖、野生動物。ペルーは、南米のハイライト、アンデス山脈。フエゴ島では、雪と原生林の中を走ると言ったように、それぞれの魅力の詰まったコースでした。

皆さんもまた走ってみたいと思えるようないいルートに出会えるよう願っています。

▼Hiro インタビュー記事

【インタビュー】自転車旅人「津田幸洋」さんのプロフィールに迫る!
2014年5月に日本を出発して以来7年世界中を旅している「津田幸洋(つだ ゆきひろ)」さんに、TABIRINでは、リアルタイムの自転車旅の情報や、訪れたまちの自転車情報や都市情報また、エッセイなどの記事を執筆いただくこと...

*旅をサポート頂ける企業、または個人の方を募集中です。特にアウトドア・自転車・カメラメーカー等の企業の方、ご興味あれば、ご連絡ください。

Hiro(津田幸洋 ツダユキヒロ)
自転車旅人。2014 年に日本を立ち、自転車で旅を続けています。オーストラリア、ニュージーランドを経て、アメリカ大陸横断中、COVID-19による、世界パンデミックにより足止め。2022年旅を再開し、アメリカ大陸縦断を達成しました。現在は、パラグアイからブラジルのリオデジャネイロを目指しています。人との出会い、美しい自然、野生動物を探す旅とともに、自転車、訪れた場所の情報、見どころをTABIRINにて発信していきますので、よろしくお願いします。インスタグラム  https://www.instagram.com/yukihirotsuda/
津田幸洋

 

【茨城県】那珂市をぐるっと一周!歴史と自然とグルメな約40㎞のサイクリング

【茨城県】那珂市をぐるっと一周!歴史と自然とグルメな約40㎞のサイクリング


茨城県の県央地域に位置する那珂市。南側は水戸市と隣接していて久慈川と那珂川が流れる自然豊かなところ。春には静峰ふるさと公園の八重桜、夏にはひまわり、冬には古徳沼に白鳥が飛来し四季折々楽しめる街です。ハートの形をした那珂市をぐるっと巡るサイクリングに行ってみました。

スタートは那珂市曲がり屋

那珂市サイクル拠点になっている那珂市役所に車を停めて、市役所の向かいにある一の関ため池親水公園内にある那珂市曲がり屋へ。町内に残る最後の茅葺屋根を解体保存し、公園内に移設し復元したものだそう。
円柱型のポストが置いてあります。このポストに投函すると曲がり屋記念消印が押印されるとか。

風情ある建物の中は無料で見ることができました。
土間や台所、座敷など昔の生活を感じられますね。

曲がり屋ではマンホールカードをもらいました。市の花「ひまわり」が描かれています。
実物のマンホールをみに次の場所へ。

JR上菅谷(かみすがや)駅

上菅谷駅はサイクルトレインを実施している水郡線の起点にもなっています。
(サイクルトレインは混雑する時期などは運行されないのでご注意ください。)

駅舎には自転車の飾りも。那珂市のマスコット「ナカマロちゃん」がサイクリングをしています。

駅の側でマンホールを発見。鮮やかでかわいいです。

パン工房ぐるぐる

駅からほど近くにある「パン工房ぐるぐる」に立ち寄りました。
茨城県産小麦「ゆめかおり」、国産小麦、茨城県産牛乳を使いパンを作っています。

駐車場にサイクルラックがあります。

那珂本店はいつも人で賑わっています。
人気店で車の出入りが多いので注意してください。

「奥久慈卵のとろ~りクリームパン」。
ふわっとやわらかい生地に、なめらかなカスタードクリームがたっぷり入っています。
とても美味しかったです。

HACHICAFE(ハチカフェ)

少し早めのランチをしにHACHICAFEにやってきました。

11時オープンなのですが既に車が多く停まっていました。
地元の人の話によると予約して行った方が良いということでした。
黒を基調としたシックな外観がオシャレ。
店内は暗がりで大人な雰囲気でコースメニューもありました。

注文したのは、常陸牛とローズポークのハンバーグ。前菜とドリンクがセットでした。

ハンバーグからは肉汁があふれ出します。甘味があり上品な味のハンバーグは贅沢な品でした。
とても美味しかったです。女子会やデートにぴったりなお店でした。

一乗院

カフェから約2㎞、田園風景を眺めながら向かった一乗院は北関東三十六不動霊場第25番札所。
全長16mあるという日本一大きな毘沙門天は圧巻です。


境内には出世観音、薬師堂、七福神などがありました。
毎月第4日曜には骨董市が開かれ、11月の菊まつりも開催されます。またゆっくり参拝したいです。

古徳沼

農業用のため池で広さは約5haある古徳沼にやってきました。
静かな場所にあり、ゆっくりと時間が流れるようでした。

冬には白鳥が飛来し2020年には206羽が集まりました。
那珂市には古徳沼の他、一の関ため池親水公園にも白鳥が飛来するそう。
11月上旬から4月頃まで見られるということで、冬から春にかけてのサイクリングでも訪れてみたいですね。

静神社

東国の三守護神として崇拝されている由緒ある静神社に立ち寄りました。
本殿には国の重要文化財に指定されている銅印が収められているそうです。

静かで神聖な空気が漂っているようでした。

隣にある静峰ふるさと公園には約2000本の八重桜が植えられていて日本さくらの名所100選になっている絶景スポットです。春になると華やかに咲き誇り地元住民だけでなく多くの観光客が訪れます。

額田城跡

東京ドーム約22倍の面積のある額田城跡。

本丸・二の丸の堀・土塁がほぼ原型の状態で残っているとのこと。歴史は古く、鎌倉時代初期に佐竹氏宗家5代義重の次男義直が城をき、額田氏を名乗ったのが始まりだそう。

遊歩道があるので周りを散策することができます。
有志で結成された額田城跡保存会が整備などをしているそう。歴史を感じながら自然を楽しむことができます。

 コース紹介


▼JR水郡線サイクルトレイン
https://www.jreast.co.jp/mito/suiguncycletrain/

▼那珂市観光協会
https://www.naka-kanko.jp/

▼HACHICAFE
https://www.hachicafe.net/

▼那珂市サイクリングマップ
https://www.city.naka.lg.jp/page/page007103.html

▼額田城跡保存会
https://www.nukada.jp/index.html

詳細は以下でもご覧いただけます。

那珂市ぐるっと1周コース

まとめ

那珂市を周る約40㎞のサイクリングとなりました。まだまだ見どころはたくさんあるのでテーマを決めて走っても楽しい街です。歴史のある寺社仏閣を巡ってみたり、久慈川や那珂川、季節ごとの花をみながら走ってってみたり、グルメライドもできそうです。那珂市のサイクリングマップには初心者でも楽しめるコースが紹介されているので参考にしてみてください。

執筆:水越恭子

茨城県出身。地元ラジオ局でリポーターをしていた頃にロードバイクを購入。公私ともに自転車を楽しんでいる。現在はフリーランス。SNSで茨城サイクリングの魅力を発信。自転車のさまざまな楽しみ方を研究中!現在は、行方市自転車活用推進会議委員を務め、行方エリアテレビ「なめテレ」に出演し自転車で市内をめぐりレポートし放送している。

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【茨城県】神栖市・鹿島臨海工業地帯を走る約35㎞の夕暮れ&工場夜景サイクリング

【茨城県】神栖市・鹿島臨海工業地帯を走る約35㎞の夕暮れ&工場夜景サイクリング


うだるような暑さが続く中、少しでも気持ちよく走り爽快な気分を味わいたいと思い、神栖市へ。
夕暮れの空と海風を感じ工業地帯の夜景を楽しむサイクリングに行ってきました。

港公園をスタート

 
神栖市東深芝にある港公園。7haの広大な公園の中央には鹿島港を目下に臨む展望塔が目に留まります。
高さ52mある展望塔は、以前は登ることができ鹿島灘工業地帯を一望できたそう。現在は利用できなくなっています。
緑豊かな園内は散歩に訪れる人やベンチでゆっくり過ごす人がいたりと憩いの場になっています。

海の方へ行ってみると鹿島港が目の前に。工場の音が聞こえてきたり、見上げるほど大きな船が停泊していたり、船舶の出入りを間近でみることができました。そして日中の気温から想像できないほど、海風が涼しく気持ちが良い。

日没前の景色と日没後の景色の変化も楽しみにパートナーと一緒に海沿いを目指してスタートしました。 

1000人画廊

 
港公園から工場を横目に約12㎞走ると海沿いにでました。
鹿島港から南へ約6㎞続く護岸壁面に一般の人が画を描いた「1000人画廊」があります。
1990年に市民参加型のまちづくりの一環でスタートしたそう。それぞれの作品に制作者の想いが込められています。

ほっとするような優しい絵、地元への愛が伝わってくるもの、細部まで描かれた本格的なものと個性豊かな作品を見ることができます。ドライブやバイクで訪れる人も多いようです。

1000人画廊の絵と同様に目を惹くのが大きな風力発電施設。2010年にできた日本初の海の上に設置された洋上風力発電だそう。
ずらっと並ぶ景色は圧巻で、風を見ているようでした。

日川浜

 千人画廊をみながらあっという間に日川浜に到着。夏の期間は海水浴場がオープンしていました。
近くにはオートキャンプ場もあり、夏のレジャーにぴったり。
白い砂浜が広がっていて、遠くには風力発電もみられ眺めの良い場所です。

この日は空気が湿っていたので遠くの景色が見えませんでしたが、写真のさらに奥にも風力発電が並んでいます。
日川浜ならではの風景を堪能することができますよ。

浜辺で空の色が移ろう様子を眺め一休み。虫の音と波の音にさらに癒されます。
太陽が沈んできたので工業団地の夜景を見に出発。

鹿島臨海工業地帯

 太平洋に面した工業地帯。昭和30年代後半から国家プロジェクトで開発が進みました。
鹿島港は世界最大級といわれる「堀込式人口港」。陸地を彫り込んで作られた港です。
多くの企業が工場を構えており、有数の工場夜景スポットになっています。

スマートフォンでも夜景を撮影することができました。

船が停泊しているところも綺麗でした。これからどこへ向かうのか想像するとわくわくします。

工業地帯の道路は街頭があまりなく車も通るので気を付けて走行しましょう。

港公園の夜景

 工場夜景を楽しんだ後、港公園に戻ってきました。出発した時と比べると映画の世界を見ているような景色が広がっていました。
忙しなく稼働する工場の音が遠くから聞こえてきましたがどこか落ち着く気がしました。

汗をかきましたが、すっかり気温も下がり風にあたると心地よかったです。

コース紹介

▼港公園(スタート:ゴール)
車:東関東自動車道「潮来IC」から約20分、電車利用:JR鹿島線「鹿島神宮駅」から約10km
http://www.kamisu-kanko.jp/kankou-page/minatopark.html

▼神栖市1000人画廊
http://www.kamisu-kanko.jp/kankou-page/1000ningarou.html

▼日川浜
https://www.city.kamisu.ibaraki.jp/kanko_sports/ss_facility/1002393/1002408/1002409.html

まとめ

夕暮れ時のサイクリングは空の色、風の変化も感じられ、夜景も楽しむことができました。
湿度が高めだったこともあり靄がかった景色は、なんとも幻想的でした。
まだ明るいころと暗くなってからの景色を見比べてみるとより一層感動します。また、日が暮れると路面の状態を確認するのが困難になるので一層の注意が必要だと感じました。
服の色やライトのバッテリーをしっかり確認し、夜間の走行も安全に気を付けて乗ることができればいつもと違った景色を楽しむことができますね。

執筆:水越恭子

茨城県出身。地元ラジオ局でリポーターをしていた頃にロードバイクを購入。公私ともに自転車を楽しんでいる。現在はフリーランス。SNSで茨城サイクリングの魅力を発信。自転車のさまざまな楽しみ方を研究中!現在は、行方市自転車活用推進会議委員を務め、行方エリアテレビ「なめテレ」に出演し自転車で市内をめぐりレポートし放送している。

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【愛媛県・広島県】高速道路を走る日本最大のサイクリングイベント「サイクリングしまなみ2022」

【愛媛県・広島県】高速道路を走る日本最大のサイクリングイベント「サイクリングしまなみ2022」


参加人数が6000人を超える大規模サイクリングイベント「サイクリングしまなみ」。しまなみ海道の高速道路部分を交通規制して自転車で走るイベントとして2014年に初開催され、以降全国のサイクリストから絶大な人気を集めています。その2022年大会が、4年ぶりに開催されました。

「サイクリングしまなみ」は、大規模大会が4年に1回、規模を縮小した中規模大会がその中間に開かれています。つまり前回の大規模大会は2018年、そのあとの中規模大会が2020年(コロナ により中止)でした。今回は国内46都道府県(青森県からは参加がありませんでした)から、そして海外33の国と地域から、合計6191人が出走する盛大な大会となりました。

コースは合計8ルート

愛媛県の今治市と、広島県の尾道市を結ぶしまなみ海道。サイクリストにはサイクリングコースで有名ですが、一方では高速道路(西瀬戸自動車道)として地域のインフラや観光をになう幹線道路です。その重要な道路を通行規制して行うこの大会は、地元でも一大イベント。何日も前から高速道路通行止めの告知をするなどして、地元が一体となって大会をバックアップしていきます。

大会コースは今治をスタートして尾道まで、または尾道から今治までをワンウェイで走るコース、そして今治・尾道を往復するコース、さらには途中で折り返すコースや弓削島などのゆめしま海道へ立ち寄るコースなど、30kmから140kmの全8コース。人気のあるコースはあっという間に定員に達して抽選になってしまう、参加競争倍率の高いイベントです。

今回参加したのは、今治をスタートして大三島まで高速道路を走り、下道で大三島を周回して、おなじみのしまなみ海道(高速ではないルート)で再び今治へ戻ってくる100kmコース。もっとも盛り上がる今治の会場を楽しみながら、アクセスにもすぐれた人気ルートです。

エイドステーションは4カ所。どんなエイド食が振る舞われるのか、楽しみです。

早朝からクルマで指定された駐車場へ、そこから少し走ってスタート地点の今治ICへ向かいます。最初のゲートで腕にラバーバンドを巻いてもらいました。

いよいよ高速道路を走ります

インターチェンジに入っていく道路が待機場所。ゼッケン順にグループで待機したあと、いよいよスタートを迎えます。合図とともに料金所のゲートを抜けて高速道路に。ついに始まりました!

愛媛県警バイシクルユニットからも4人が参加、実際に走りながら参加者をサポートしていました。これを警察官のコスプレだと思っていた方。ホンモノですから。

走り始めてすぐ、道路沿いには応援の人がこんなに。

来島海峡大橋手前。左側に見えるのは立哨スタッフを運ぶバスと、テントはトイレ。とにかく驚くほど立哨やエイドステーションスタッフなど多くの人が関わっています。

しまなみ海道でいちばん大きな橋、来島海峡大橋。ふだんはクルマでしか走れない道路ですが、この日ばかりは自転車の占有です。

橋などに見られる道路の継ぎ目には、自転車がハンドルをとられることのないよう、すべてカバーがかけられています。このためにものすごい数のカバーが用意されました。

来島海峡大橋に、中村時広愛媛県知事たちのグループがやってきました。中村知事はじめ、湯﨑 英彦広島県知事ら、エリアの首長たちが数多くこのイベントに参加しています。

高速道路上のコースのところどころに配置されたAEDと空気入れ。このボランティアさんは、しっかりAEDの扱い講習を受けているそうです。

高速道路ではない、通常の自転車道を走りながら撮影していたレースカメラマンとしても有名な辻啓さん。「疲れるよー!」と言いながら高速を走る参加者を抜く激走ぶり。今回は大会オフィシャルカメラマンとして活躍していました。

大三島のインターチェンジで高速区間は終わり。あっという間です。

エイドステーションは大行列

最初のエイドステーションは多々羅しまなみ公園。そこには長蛇の列が。なんだろう?と思ったら、エイドのドリンクやフードの列でした。ガマンして並ぶと、ドリンクやパン、せとうちのミカンゼリーなどがもらえます。


なんで頭にアヒルつけてるんですか?と聞くと、「仲間がすぐにわかるように目印でつけたんですけど、集まると目立ち過ぎますね」

事前に購入できる大会オフィシャルジャージを着て参加のご夫婦。素敵です。

大三島上浦の「海道夢太鼓」による演奏で参加者を応援。獅子舞も披露された。

地元の方々の応援が素晴らしすぎる

エイドステーションを出て、大三島を時計回りで一周します。電光掲示板には高速道路通行規制の表示が。

海岸沿いを快適に走る。ブルーラインが引かれているのがしまなみ海道の正規ルートだ。

ルートミスしやすい場所には標識を持ったボランティアさんが。ありがとうございます。

この開放感。まさしくサイクリングの聖地。

モトマヴィック発見。今日は大三島を巡回しながら、メカトラブルにあった参加者をサポート。ありがとうございます。

素晴らしい景色のなかを走る。途中の写真スポットで脚を止めて撮影する参加者もたくさんいた。この大会はグループ走行をしなくてもいいので、自分のペースで走れるのがいい。

沿道には地元の人たちがスティックバルーンを振り鳴らしながら応援してくれている。こんな光景がほぼすべての集落で見られました。感動です。

昼食は地元高校生の吹奏楽演奏を聞きながら

第2エイドは大三島支所。ここでしっかり昼食をいただきます。しまなみのイベントでは定番の鯛めし。
いっしょにいただいたパンは、四国乳業らくれん牛乳を使った「ミニクリームパン」。パッケージにイベントのマーク入り。ファミリーマートで中四国限定販売されたものです。

エイド会場では恒例の地元高校生による吹奏楽。みんな制服が違うところを見ると、今治市の各校選抜かな?

大三島支所エイドを出て、またしても絶景のなかを走ります。

島を一周して、最初のエイドだった多々羅しまなみ公園に戻ってきました。ここには「サイクリストの聖地」碑があり、今回は渡らなかった多々羅大橋をバックに記念撮影ができます。多くの人が立ち寄って休憩していました。

路面に発見したのは、ナショナルサイクルルートのペイント。
「日本を代表し、世界に誇りうるサイクリングルート」としてビワイチやつくば霞ヶ浦りんりんロードと同時に最初に認定されたのがしまなみ海道サイクリングロードです。

第3エイドは南国気分

次のエイドステーションは道の駅「伯方S・Cパーク」。Sはスポーツ、Cはカルチャーを意味するネーミングだそう。海岸にはパームツリーが並び、南国イメメージが漂います。

ここで提供されたフードはレモンジュレ、伯方の塩羊羹などのスイーツ類。そろそろ疲れてきた参加者のために、マッサージのサービスもありました。

ここでちょっと小ネタを。参加者がバイクに付けて走ったフロントのゼッケン。
この裏にはなにやら基板のようなものがプリントされている。じつはこれが今回の計測チップ。従来の回収型(タイラップでフロントフォークに取り付けるタイプ)だと、どうしても返却もれがあるので、回収しなくていいこういったタイプが今後は多くなるんだそうです。
自転車のイベントで使われるのは初めてだということでした。

伯方・大三島大橋を渡り、じわじわと今治に近づいてきました。

そして現れた大島名物(?)の心臓破りの坂。ルート後半になって現れた長い上り坂に、歩いてしまう参加者もいました。

よしうみバラ公園で最後の補給

最後のエイドステーション、よしうみバラ公園に到着です。ここまで来ればゴールまでは時間の問題。
ゆっくり休憩する参加者がくつろいでいます。島じゃこ天、焼豚、冷凍ブルーベリーなどで最後のエネルギーチャージ。

ゴールも近いということで余裕ができ、ビューポイントには多くの参加者が脚を止めています。
写真を撮らせてください、と声をかけたら、そのなかのひとりがカッコいいポーズをキメてくれました。来島海峡大橋をバックに大会公式ジャージが映える!

名物のループを抜けると、いよいよ来島海峡大橋。行きは高速道路部分を走りましたが、帰りは自転車歩行者部分を走ります。
高速部分の交通規制はすでに解除されています。だんだん夕方の光線になってきました。

感動のフィニッシュは今治の市街地で

来島海峡大橋を渡ってしばらくすると、今治の市街地へ。
フィニッシュラインに近づくと、一般道を車線規制してサイクリストを安全に導いてくれます。

そして今治市の広小路で感動のゴール。こうして市街地にフィニッシュするのは今回が初めての試みなんだそうです。

フィニッシュラインを越えると、そこには大行列が。こ、これはなんの行列なんでしょうか?
その行列のいちばん先にあったのは、大会の記念パネル。みんなここで記念撮影したくて、列を作って待ってたんですね。
でもこの行列、きっと待ち時間1時間はあったんじゃないかな。次回はパネルの数を増やしてくださーい。

フィニッシュラインを過ぎると、さらにアーケード街のなかを走るように誘導されます。

そして現れたのが、ステージやブーステントが立ち並ぶ「どんどび芝っち広場」。
ここがフィニッシュ後のイベント会場です。ステージではトークショーやダンスパフォーマンス、県警音楽隊の演奏などが行われ、テントではフードが配られています。
航空会社のANAが提供していたスープは、飛行機の中で飲むのと同じものだそう。

メインのガッツリフードは、数々の賞を獲得した今治のB級グルメ「今治焼豚玉子飯」。これがボリュームもあって暖かくてうまい!

グループで参加した愛媛信用金庫のみなさん。

今治市をイメージしたPRマスコットキャラクター、バリィさん。今日はハロウィーンバージョンでの登場。
NHK松山放送局のブースでは弱虫ペダルのパネルを設置。

会場にはライドを終えて楽しそうに仲間と一日を振り返っているグループがあちこちに。

円座になってフードをほおばっていたグループ。走ってみてどうでしたか?「地元の人たちの声援がすごくて感動しました。また次回も来たいです!」

リンク

▼サイクリングしまなみ2022
https://cycling-shimanami.jp/

▼道の駅多々羅しまなみ公園
https://toll-road-rest-stop-261.business.site/?utm_source=gmb&utm_medium=referral

▼道の駅伯方S・Cパーク
http://imabari-shimanami.jp/hakata/

▼よしうみバラ公園
https://www.city.imabari.ehime.jp/kouen/yosiumi/

まとめ

参加人数、規模とも日本最大のサイクリングイベント。
しかも高速道路を止めて自転車を走らせるという、どう考えても無茶なイベントをやり遂げるエネルギーが大会全体からあふれ出ている。
これが「世界のしまなみ」の原動力なのだと思い知らされました。
そして海沿いの景観や橋を渡るダイナミックさなど、しまなみのサイクリング環境は別格なのだと改めて思いました。
また参加者たちがそれを思いっきり楽しんでいるのが印象的でした。また4年後は別のコースを楽しんでみたい。
そしておそらくさらに進化しているであろう「しまなみ海道」と「サイクリングしまなみ」に会いにきたい。そう強く思わされました。

▼イベント情報

大会名:瀬戸内しまなみ海道・国際サイクリング大会 サイクリングしまなみ2022
開催日:2022年10月30日(日)
開催地:愛媛県今治市・上島町 広島県尾道市
主催者:サイクリングしまなみ2022実行委員会

執筆:岩田淳雄

愛知県出身、千葉県在住。
自転車雑誌「サイクルスポーツ 」「バイシクルクラブ」の編集長を歴任。現在は「ペダルプッシャー」を主宰し、サイクリングの啓蒙活動を展開しています。
https://pedalpusher.jp/

【栃木県/群馬県】わたらせ渓谷鐵道の紅葉を楽しむ45kmミニベロポタ

【栃木県/群馬県】わたらせ渓谷鐵道の紅葉を楽しむ45kmミニベロポタ

わたらせ渓谷鐵道は群馬県と栃木県をまたぐ路線で、渓谷沿いを走るので四季を通じて人気の鉄道です。特に春と秋は観光客も多く賑わいます。栃木県にある終点の間藤駅から紅葉と鉄道を楽しみながら戻るルートです。

輪行して間藤駅からスタート

小径車(ミニベロ)で輪行して大間々駅から間藤駅に向かいます。
わたらせ渓谷鐵道は、乗車券と手回り品切符を購入して乗車します。サイクルトレインではないので、輪行袋に入れて乗車します。
途中の神戸駅(ごうどえき)では、上りと下りがすれ違う(離合する)ため数分停車するので外に出て車輌の写真を撮ることができますよ。

ニホンカモシカに出会える駅

間藤駅に降り立つと気温が数度下がったようにヒンヤリします。
駅舎の壁にはカモシカをデザインした銅板壁画があり「ニホンカモシカの見られる駅」と描かれています。タイミングが良ければニホンカモシカが見られるかも知れません。

国鉄時代には間藤駅から足尾本山駅まで貨物専用の線路が1.9kmのびていました。
現在は廃線となり、道路からも一部見る事ができます。
間藤駅から、まず北上して廃線跡を見てから南下していきます。

足尾駅に向かう途中にあるトラス橋の田元橋(歩道橋)で、ちょうど列車が通過しました。
鉄橋と紅葉がセットで撮れて良い感じです。

足尾駅近くにある煉瓦造りのレトロな建物は、足尾銅山の鉱業事務所の書類庫だった建物です。明治40年に完成したそうですが、さほど古さを感じない重厚な雰囲気で、隣のイチョウも良いアクセントになっています。

足尾銅山周辺の裏路地

足尾駅には数台の貨物車輌が動態保存展示しています。見た目はかなり錆びていますが、ちゃんとエンジンがかかるそうです。

足尾のメイン観光といえば「足尾銅山観光」です。今回は時間がないので施設内には入りませんでしたが、閉山後の坑内の一部をトロッコ電車で見学出来る施設になっています。
施設内にある通洞鉱山神社に味のある狛犬さまが居るというので、立ち寄ってみました。

愛郷のある狛犬は1743年(寛保3年)に彫られたモノとか。
もともとは別の神社にあったのを、大正9年にこちらに移されたそうです。

通洞駅から線路沿いに続く路地を走ります。この辺りは裏路地が雰囲気が良いので、散策しながら走って行きましょう。

裏路地の紅葉も美しく色づいていました。

わ鐵を走ると鉄道写真を撮りたくなる

国道122号を走っていると第二渡良瀬川橋梁が良く見える橋に通りかかりました。
石造の橋がレトロで立ち寄ると、そろそろ列車が通過するというので待ってみることにしました。さほど鉄道に興味なくても、見た目が可愛い「わ鐵」の姿は写真に納めたくなるから不思議です。

空色の橋梁は国登録文化財で、100年以上現役で活躍しているというから凄い。

国道122号を下って行くと、渡良瀬川沿いに色づく紅葉が楽しめます。

しばらく国道を走ると、群馬県に入ります。沢入駅(そうりえき)入口の看板を見つけたら左折して坂を下ります。沢入橋を渡っていると踏切が鳴り出したので、また列車待ちすることに…

さらに沢入駅で上りと下りが離合するというので跨線橋から待ってみます。
ディーゼル機関車が客車を引っ張る「トロッコわたらせ渓谷号」に出会えました!

ランチは草木湖のお蕎麦屋さん

沢入駅から県道343号を走ります。国道と違い、多少アップダウンがあり走りごたえがあります。真っ赤な草木橋が見えてきたら、渡って国道側に出ます。
わたらせ渓谷鐵道沿いには、食事処が少ないので食べられるタイミングで入店しないと後々困ることになるので注意です。

草木橋を渡った目の前にある古民家風のお蕎麦屋、喜龍苑でお昼ゴハンにしましょう。
こちらのお蕎麦は十割蕎麦がメイン。あとは季節の天ぷらや炊き込みご飯も人気です。

舞茸天ぷらと蕎麦のセットと“むかご”と舞茸の炊き込みご飯をいただきました。
山芋のわき芽のむかごを食べるのは初めてでしたが、ホクホクして美味しかったです。

お店の向かいにある草木公園から草木橋を見上げることが出来ます。
赤くて立派な橋で、草木湖の雰囲気に合っています。

草木湖の紅葉

今回のルートの中で最も賑わっているのが道の駅富弘美術館周辺になります。
道の駅周辺も紅葉が美しいスポットがあります。奥に進むと草木湖を眺められるベンチがあるので座って湖を眺めるのも良さそうです。

近くの草木ドライブインの裏に寝釈迦のレプリカが設置されているのですが、あまり知られていません。レプリカというからには、本物はどこに?と思って調べると袈裟丸山という近くの山の中腹にあるそうです。

草木ドライブインから少し下ると、草木ダム展望台があります。
ここから草木ダムの天端を通り、対岸に渡ります。

草木ダム展望台からは、ダム全体が見渡せて気持ちが良いですよ。

天端からは、お昼を食べたお蕎麦屋さんの近くにある草木橋も見えます。
遠くから見ても赤い橋が絵になります。

天端を渡るとダムの管理所があります。こちらでダムカードが貰えますよ。
管理所の隣にあるテラスからダムの側面が良く見えます。

落差20mの柱戸不動滝

草木ダムから坂を下ると柱戸川に出ます。橋の手前に駐車場があり、自転車を置いて滝を見に行きましょう。急な階段を下りますので歩きやすいシューズで行く事をオススメします。

歩いて約5分で滝に到着します。不動滝も紅葉の名所なのですが、他の場所との気温差でしょうか、まだ緑の葉でした。このモミジが赤く色づいたら滝とセットで美しいでしょうね。

廃線のトンネル

草木ダム建設のため廃線になった旧足尾線の琴平トンネルが、水の広場出入口にあります。
水の広場は車輌進入禁止なので、道路側から自転車を押してトンネル周辺を見物します。

観光客で賑わう神戸駅

琴平トンネルの近くにある神戸駅(ごうどえき)に立ち寄ります。
観光バスも立ち寄る人気の駅です。レトロな駅舎は登録有形文化財に登録されています。

東武日光線で活躍していた特急「けごん」の車体を利用した「列車レストラン清流」も人気です。
神戸駅でも上りと下りの列車が離合するので跨線橋の上にはカメラを構えた人が大勢待機していましたよ。

レトロ自販機で腹ごしらえ

神戸駅から国道122号に合流して、しばらくは国道を走ります。
紅葉の時期には観光の車や大型バス、オートバイが多く走るので気を付けましょう。

紹介ルートでは、花輪駅手前から県道345号を走りますが、小腹が空いた場合、そのまま国道を走るとレトロ自販機で有名な丸美屋があります。
TVなどにも紹介されるので、休日ともなると大勢の人が訪れます。

ラーメン・うどん・そば・トーストなど、懐かしの自販機が揃った店内はテンションが上がります。品切れにならないように、近くの「レストラン飛鳥」が1日に何度も補充してくれています。

小腹を満たしたらそのまま国道を走っても良いですし、ルートの県道345号に戻ってもどちらでもOK。
県道は車が少なく、川沿いを走るのでオススメですよ。

温泉に入れる駅

国道122号を走り、水沼駅に到着。
駅舎の壁に温泉マークがある通り、駅構内に温泉施設がある駅です。
スタート&ゴール地点をこの駅にすれば、自転車で走った後に温泉に直行できますね。

くろほね大橋を渡り、県道257号を走ります。今まで走った県道より道幅が狭く路面が荒れているので注意しましょう。

夕陽に照らされた紅葉

路面が荒れているのにこちらを紹介するのは、夕方になると日差しの関係で美しい紅葉が見られるからです。キラキラとまぶしい紅葉が続く道を走ります。

道幅が少し広くなったあたりに貴船神社があります。県内屈指のパワースポットらしいので、立ち寄りたいところですが今回は時間がないため鳥居を見るだけで通り過ぎます。機会があればお参りしたいですね。

駅舎ファンにも人気の上神梅駅

駅舎とプラットフォームが登録有形文化財に登録されている上神梅駅に寄り道です。
大正元年建造の駅舎や木製の改札が珍しく、全国の駅舎ファンも訪れる人気の駅です。

高津戸峡の紅葉

上神梅駅から県道257号を走り、福岡大橋を渡ったら市街地を走ります。
「ながめ公園入口」の交差点を左折して、踏切を渡り左折すれば「はねたき橋」に到着です。なんとか明るいうちに来る事ができました。

ちょうど観光バスも来ていて橋の上は賑わっていました。

はねたき橋から見える赤い高津戸橋まで約500mの遊歩道があるので歩いてみるのも良いかもしれません。
渓谷沿いなので太陽がちょうど良い具合に当たるの時間は短いです。

それでも紅葉の美しさを感じることができました。
自転車で来た道を戻り、高津戸橋から「はねたき橋」を見てみました。三角の橋が特徴的です。

大間々駅でゴール

高津戸峡近くの大間々駅でゴールです。
大間々駅は、トロッコわたらせ渓谷号の始発・終着駅で車両基地がある駅です。駅舎は登録有形文化財に登録されています。

駅の周辺には宿場があった「あかがね街道」があり、現在でも歴史ある建物などが残っているので散策しても良いでしょう。

コース紹介

▼わたらせ渓谷鐵道
https://www.watetsu.com/

▼貴船神社
https://kifune-gunma.com/

▼富弘美術館
https://www.city.midori.gunma.jp/tomihiro/

アクセス
電車:JR両毛線「桐生駅」から東武線「相老駅」乗換「間藤駅」下車
車:北関東自動車道「太田桐生インター」から約20分で「桐生駅」

まとめ

間藤駅から、わたらせ渓谷鐵道に沿って走るルートは基本的に下りベースとなっているので、ミニベロでも楽しく走る事ができます。鉄道写真と紅葉をセットで楽しめますよ。

執筆:小曽根彩

大分県出身、埼玉県在住。
地図やガイドパンフのデザイン制作事務所「オゾングラフィックス」スタッフ。
埼玉県奥武蔵エリアを中心に、四季の景色や美味しい物を求めて自転車を楽しんでいます。

 

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【大分県】ハワイチームが日本を観光×サイクリングツアー〜中津から耶馬渓〜

【大分県】ハワイチームが日本を観光×サイクリングツアー〜中津から耶馬渓〜

2022年10月下旬、大分県北部で「大分おんせんライドツアー」が開催されました。
外国人向けツーリズムを手掛ける東京の旅行会社が県内で初めて主催したものです。

ハワイからサイクリングチームを招き、県北部の観光スポットを巡り、日本や大分の歴史と文化に触れながら全180㎞のサイクリングを楽しむツアーです。
ツアーの一部にあたる「中津市から深耶馬渓」のコースと「深耶馬渓から別府市」のコースを3日間に渡って取材してきました。

初回は、ツアー初日と「中津市から深耶馬渓」までの約50kmのコースツアーをレポートしていきます。

日本文化でおもてなし〜神社やお城、家庭料理で


ツアー初日はバス観光です。
ハワイのサイクリングチームは、大分県北部に位置する宇佐神宮や中津城といった日本の歴史に触れていました。

中津城を見学後、中津市がおもてなしのセレモニーを開催。
日本らしい文化の剣舞やお琴を披露しました。

サイクリングチームのメンバーも着物を羽織りお琴を体験。
貴重な体験に喜ぶメンバーの素敵な笑顔が見られました。

ゲストハウス「すえひろや」でウェルカムパーティー


セレモニー後、中津城からほど近い場所にあるサイクリスト向けゲストハウス「すえひろや」に移動し、ウェルカムパーティーが開かれました。

ウェルカムパーティーでも日本の文化を楽しんでもらおうと茶道、日本の家庭料理であるしゃぶしゃぶや餃子作りをサイクリンググループに体験してもらうスタイルのパーティー。

和気あいあいと料理を楽しむ姿が、初対面とは思えないほどアットホームな空間でした。
明日からはいよいよ長距離の「大分おんせんライドツア」ーがスタートします。

大分おんせんライドツアーのはじまり~「中津市から深耶馬渓」50kmコース


サイクリング1日目。
中津城を出発し、深耶馬渓にある宿泊先に向けて、観光や体験を楽しみながらサイクリングをするツアーです。

観光では耶馬渓にある「青の洞門」「羅漢寺」を、体験では農家民泊でファーム体験や日本の伝統餅つきを行います。
深耶馬渓までの道のりは、起伏の激しい山道も待ち構えるコースです。

中津城でサイクリングツアー出発式


小春日和の青空のもと、サイクリングチームは、日本のサイクリングガイド松永皓史さんを先頭に、列となって自転車で中津城へやってきました。

中津市の職員と中津市のゆるキャラ「くろかんくん」に出迎えられます。
「くろかんくん」に頬を緩め、緊張感がありつつも、どこかにこやかな表情のメンバーたちでした。

出発の前に、中津城横にある中津神社でサイクリングツアーの安全と成功を祈って参拝をしています。

中津城から青の洞門へ


出発式を終え、市の職員方からの温かい声援に見送られ、中津城を出発しました。
ここから一般道を約20〜30kmの速さで走っていきます。
まず目指すのは、中津市耶馬渓にある「青の洞門」です。

歴史ある「青の洞門」

禅海和尚が手で掘ったことで有名な青の洞門。

耶馬渓の歴史が感じられる観光スポットです。秋には紅葉が美しく、水のきれいな山国川(やまくにがわ)が流れており、観光客で賑わいをみせます。

青の洞門をくぐるサイクリスト


サイクリングチームは、出発してから約1時間後に青の洞門をくぐりました。
時速20〜30kmとはいえ、目の前を通過するスピードはとても速いです。

サイクリングチームは青の洞門で休憩し、禅海和尚像の前で記念撮影を行いました。

山と川の自然を感じながら羅漢寺へ

自然が美しい道路を通りながら向かう次の場所は羅漢寺です。

車の交通量も少なく、のどかな景色を堪能しながら羅漢寺に向かいます。

日本三大五百羅漢「羅漢寺」

巨大な岩山の中腹に位置する羅漢寺は、「青の洞門」から車で5分ほど走ったところに位置します。
今から1300年以上も前にインドの僧侶が修行したことが始まりとされる寺で、日本最古の五百羅漢が安置されています。
羅漢寺の隣には「古羅漢」といわれる山もあり、トレッキングをすることもできます。

「羅漢寺」を観光


羅漢寺駐車場に到着したメンバーは、シューズを履き替え羅漢寺に向かいます。


羅漢寺まではリフトを使い、英語が堪能な日本人ガイドさんとともに羅漢寺を観光。
羅漢寺からの見晴らしは、日本人の私でも圧倒される美しい景色です。

赤みがかった紅葉と日本らしさを感じる門に「It’s beautiful!」の声が聞かれました。

次はお楽しみのランチ!向かうは農家民泊の「みどりさん家(ち)」です。

「みどりさん家」では、ファーム体験や餅つき体験を行います。

「農家民泊みどりさん家」でファーム体験と餅つき体験


農家民泊みどりさん家に到着すると、スタッフの方や市の職員の方など多くの人が拍手で出迎えていました。
サイクリングチームは早速畑へ移動し、芋掘り体験を行います。



さつまいもの他、大根やピーナッツも収穫しており、野菜が穫れるたび「ワー!オー!」と笑顔と歓声が上がりました。

畑のバックも素晴らしい景色です。

お待ちかねの和食ランチタイム


ファーム体験のあとは、日本食でランチタイム。
中津名物のからあげや野菜の煮物、中津特産の牡蠣「中津美人」が振る舞われ、サイクリングでの空腹を美味しい料理で満たしました。

杵と臼で餅つき体験


食事を楽しみながら、次は餅つき体験です。
まずは日本人が杵と臼で餅つきをしてみせます。

興味津々で写真や動画に収めるメンバーもいました。
次はメンバーたちが体験します。

少しぎこちなさのある餅つき、杵と杵がぶつかる音に笑いもおきました。

教わりながらお餅を丸めるメンバーもいて、日本の食文化を堪能したことでしょう。
いよいよ次は、1日目のラストスパート。最後の目的地は、深耶馬溪にある宿泊先「小さなお宿つきのほたる」です。

深耶馬渓までは美しくも過酷なコースを選択

農家民泊「みどりさん家」から「小さなお宿つきのほたる」へと向かうコースは、2つあります。距離が短い「一般道を通るコース約17km」と、美しいけど起伏の激しい「山間道路を通るコース約25km」です。
耶馬渓の美しさをみてもらうため、あえて起伏の激しい「山間道路を通るコース約25km」を走りました。

山間道路を通るコースの美しい景観

耶馬渓には自転車が走るためのサイクリングロードがあります。1975年に廃止となった鉄道跡を利用してできたものです。
鉄橋もサイクリングロードとなっていて、日本の中でも珍しい場所となっています。サイクリングチームも赤い鉄橋を走っていきました。伊福盆地を囲うようにそびえ立つ「伊福の景」。渓谷耶馬渓の美しさを物語る風景の一つです。
山の岩肌が見える「伊福の景」は秋が深まれば、紅葉を間近で見られること間違いなしの絶景ポイントになります。

山間道路を通るコースの過酷さ


コースとなっている山間道路には、長い坂道とカーブがあります。
伊福の美しい景観を横目に急な坂が長く長く続き、サイクリングチームも絶景の長い坂道を必死に登っていきます。
自転車に慣れ親しんでいるメンバーも、このときばかりは顔をしかめます。自転車を手で押して歩くメンバーもいるほどでした。
坂を登りきった地点で一休みです。休憩しながら、メンバーが揃うのを待ちます。
そんな中、軽快に坂を下ってきた女性がいます。
彼女は、「先に行ってもいい?」というニュアンスの英語を伝えてきました。
何とか「Wait」と伝えられ、チームを待っていた彼女ですが、あの坂を登ってきたのに、まだ体力が余っているのかと驚いてしまいました。
さらに驚いたのは、彼女が御歳70才を超えているということです。
実は、ハワイからのサイクリングチームはトライアスロンの経験者!見事な走りでした。

メンバーが揃い、彼女も出発します。
目的地の宿泊先「小さなお宿つきのほたる」まであと少しです。

のどかな風景に佇む「小さなお宿つきのほたる」到着


起伏の厳しい山道を越え、しばらく田舎道を進むと目的地の宿「小さなお宿つきのほたる」に到着しました。
中津城から約50kmの道のりを自転車でやってきたサイクリングチーム。
到着した頃にはみんなが笑顔で、ワクワクしている気分が伝わります。

宿の前には折戸温泉、裏側には見事な田園風景が広がっています。広々したのどかさに心が癒やされ、疲れが吹き飛んでしまいそうな景色です。

自転車は宿の倉庫にしまい、サイクリングチームは初日の疲れた身体を休ませ、明日のサイクリングツアーに備えるのでした。

コース紹介

▼中津城
https://www.facebook.com/nakatsu.castle

▼青の洞門
https://nakatsuyaba.com/?introduce=doumon0815

▼羅漢寺
https://nakatsuyaba.com/?introduce=rakanji-2

▼農家民泊みどりさん家
https://ny-ikik.net/midori/

今回の記事で紹介したコースの詳細は以下でもご覧いただけます。

中津城~深耶馬渓

まとめ

ハワイからサイクリングチームを招いた「大分おんせんライドツアー」が大分県中津市で開催されました。初日は日本の文化でおもてなしをし、翌日には、日本の歴史や文化に触れながらのサイクリング観光ツアーです。
起伏の激しい道のりを含め、約50km。宿につくと「まだまだ元気よ!」というような笑顔をみせてくれたメンバーたちでした。
ちょっと刺激のあるサイクリングを楽しみたい方は、トライアスロン経験者でもあるハワイのサイクリングチームが走った「中津市から深耶馬渓」のコースを同じように体験し、挑戦してみるのはいかがでしょうか。

次回は、耶馬渓〜安心院〜別府のコースとツアー内容をお伝えします。

執筆:結の秋(ゆいのあき)

大分県出身/大分県中津市在住
フリーランスwebライターとして活動中。
スポーツバイクは未経験だが、家族そろってサイクリングロードを走ることを楽しんでいる。
中津市にあるサイクリングロードや近郊の美しい景観を楽しめるコースなどを紹介するため、取材に励んでいる。

 

【長野県】北アルプス地域サイクリングモデルコース、秋の美しい景色堪能66kmサイクリング《PR》

【長野県】北アルプス地域サイクリングモデルコース、秋の美しい景色堪能66kmサイクリング《PR》


長野県の北西部に位置する北アルプス地域。長野県北アルプス地域振興局が設定したコースは、北アルプス山麓をダイナミックに楽しむ上級者向けの140kmルートと、のんびり楽しむ初中級者向けの100kmルートの2つのコース。
上級者向け140kmルートから、東側半周を南下して、秋の北アルプスを堪能する約66kmコースのサイクリングレポートをご紹介します。

スタートは「JR南小谷駅」

コースの最北端に設定されている南小谷駅(みなみおたりえき)は、JR大糸線の駅。
JR東日本が管轄する電化区間と、JR西日本が管轄する非電化区間との境界駅です。
輪行なら、新宿駅から特急あずさで「南小谷行き」も利用できます。

南小谷駅からサイクリングスタート。

JR「千国駅」~鉄道沿いコース

南小谷駅から約1.5km走れば「千国(ちくに)駅」。


のどかな無人駅の先は、JR大糸(おおいと)線沿いを走ります。
タイミングが良ければ列車と並走できるこの区間は、姫川沿いの美しい風景を見ながら走ることができます。

松川大橋~道の駅白馬


千国駅から、鮮やかな紅葉の風景を見ながら姫川沿いに県道148号を約5.8km、ゆるい坂をのぼり「第一姫川橋梁」を過ぎたら左折します。

美しい田園風景を見ながら走っていると、田園から立ちのぼる朝もやに遭遇。
気象条件やタイミングに恵まれれば、このような風景に出会うこともできます。


そこから約1.6kmで松川大橋。
白馬連峰を源流とする「松川」と「姫川」が合流する手前にかかる「松川大橋」からは、美しい風景が広がっています。
ここからは、スキー場や白馬ジャンプ競技場(1998年長野冬季オリンピックの競技場)を見ることもできます。

松川大橋からしばらく走り、再び県道148号を走ること約7.5kmで「道の駅白馬」。
 この地の名産「りんご」を使ったクレープでひと休み。

青木湖・中綱湖

「道の駅白馬」から県道を走り「白馬クロスカントリー競技場(スノーハープ)」方面へ。
ここも、1998年長野冬季オリンピックの競技場でした。

そして南下すれば仁科三湖(にしなさんこ)の最も北に位置する「青木湖」。

仁科三湖(にしなさんこ)は、長野県大町市北部にある3つの湖の総称。
青木湖は、仁科三湖の中で最大の面積をもち、周囲約6.5km、ハート型の美しい湖です。
穏やかな湖では、カヌーやサップを楽しむ人もいました。

さらに南へ約1.5km走れば、仁科三湖の中間に位置し、最小面積(周囲約2.2km)の「中綱湖」。

JR海ノ口駅・稲尾駅

中綱湖畔から県道148号を南へ約3.5km走ればアニメの聖地もなっている「海ノ口駅」。

この駅から、仁科三湖のうち最も南側に位置する「木崎湖」を望むことができます。

「海ノ口駅」からすぐ、約1.5kmで「稲尾駅」。
駅前に広がる、緩やかな傾斜地は、かつて湖に大きく張り出した湿地帯でしたが、今は豊かな水田地帯となっています。


木崎湖畔から南へ約6km、大町市街の洋食レストランでランチタイム。
プレミアムハンバーグ(サラダ、パンorライス付:1,580円)

ヒルクライム~七色大カエデ

美味しいランチでエネルギー補給した後は、約6kmのヒルクライム。
ここまでは、140km/100kmルートとも同じコースですが、ここから「初中級者向けの100kmルート」は坂を上らず、そのまま南下するショートカットコースです。

「塩の道ちょうじや」から約4kmで「相川展望台」。

トンネルを抜けたらすぐ右折、「中カエデ」手前までの6%ほどの上り坂。

坂を越えたら緩やかに下り約5kmで、標高1000mの大峰高原、樹齢250年を超え奇跡の大樹といわれている「七色大カエデ」。

秋には緑色から橙色、赤色と紅葉していき、七色のカエデで彩られます。
訪れる時期によって、七色の大カエデや、深紅に染まった大カエデなど、様々な表情を拝むことができます。

高瀬川沿い


七色大カエデから、ゆっくり坂を下り約6km、「高瀬川」へ。再び100kmルートと合流します。

ここから約5.5km続く高瀬川沿いの道は、湖畔や山あいに比べて走りやすく、快適なサイクリングを楽しめます。

県道329号に出れば、高瀬橋を西へ渡り、有明山通りから「安曇野スケッチロード」へ。

ゴールは「安曇野ちひろ公園」

安曇野スケッチロードを約4.5km北上すれば「安曇野ちひろ公園」。
公園東側の川沿いコースを走り、公園北側からゴール。



公園の施設は「サイクルステーション」に登録されていて、駐車場にはサイクルラックも整備されています。

約66kmのサイクリングを終えて公園でひとやすみ。そして、公園向かいにある農産物直売所で、スイーツ&コーヒータイム。

その先のコース:小熊山、木崎湖、白馬連峰の風景

「安曇野ちひろ公園」から北へ約11km「蓮華(れんげ)大橋」を渡れば、直進方向(木崎湖方向)の100kmルートと、左方向(大町温泉郷方向)の140kmルートに分かれます。
140kmルートは小熊山を上るヒルクライムコースで、「木崎湖展望地」からの絶景を望むことができます。

坂を下り、木崎湖畔で100kmルートと合流。
木崎湖では、湖と桟橋の美しい風景を楽しめます。

白馬村まで走れば、美しい連峰が続くコースへと戻ります。

動画レポート

コース紹介


距離:66km 獲得標高:820m

100kmルート 北アルプス山麓をのんびり楽しむ初中級ルート

140kmルート 北アルプス山麓をダイナミックに走る上級ルート

▼北アルプス地域サイクリングモデルコースマップ
https://www.pref.nagano.lg.jp/kitachi/kitachi-kikaku/kannai/cycling.html

▼小谷村観光サイト
https://www.vill.otari.nagano.jp/kanko/

▼白馬村観光サイト
https://www.vill.hakuba.nagano.jp/

▼大町市観光サイト
https://kanko-omachi.gr.jp/

▼池田町観光サイト
https://ikeda-kanko.jp/

▼松川村観光サイト
https://www.matsukawamura.com/

まとめ

北アルプスの魅力

季節によって様々に景色が変化する「北アルプス」。春は都心より約1カ月遅く「桜」が咲き、夏は「心地よい風と緑」に包まれ、秋は都心より約1カ月早く「紅葉」を迎え、冬は美しい「雪景色」を楽しむことができます。
東京からのアクセスは、「新宿」から「南小谷」まで、特急あずさで最短乗り換えなし約4時間、
名古屋からも、特急しなの~あずさで最短約4時間のアクセスです。
4時間のアクセスで、都心とは全く違う「季節の風景」を楽しめるのは魅力です。

北アルプス地域サイクリングモデルコースの魅力

標高が高い「北アルプス」を走るということは、「坂がキツイ」イメージがあると思います。
しかし川沿いを中心に走る、100kmルートは激坂が無いので、坂が苦手な方でも楽しめます。
140kmルートは「坂好き」の方も満足できます。
美しい「山の連なり」「清流沿い」「田園風景」「鉄道沿いの風景」「湖畔」を全て堪能できる魅力溢れるコースです。

どちらのコースも、上級者なら一日で走り切ることもできますが、最低1泊をオススメします。
夜は「美味しい食事やお酒」や「温泉」を楽しむこともできますし、「満天の星空」も素敵です。

リモートワークが可能な方は、思い切ってワーケーションで長期滞在して、北アルプスを堪能してみてください。

【長野県】春の田園風景と白馬連峰を望む絶景"北アルプス地域サイクリングモ...
長野県の北西部に位置する北アルプス地域。長野県北アルプス地域振興局が設定したコースは、北アルプス山麓をダイナミックに楽しむ上級者向けの140kmルートと、のんびり楽しむ初中級者向けの100kmルートの2つのコース。上級...

広告主:長野県 北アルプス地域振興局
執筆:花田 康

 

【石川県】七尾湾ヨットクルーズ&能登島サイクリングモニターツアーレポート

【石川県】七尾湾ヨットクルーズ&能登島サイクリングモニターツアーレポート


「ヨットでクルージング」&「サイクリング」という海外では聞いたことがあるけど、日本では初めての新しいツーリズムの取り組みに向けた、モニターツアーが石川県の七尾湾で行われました。
一年を通じて穏やかな七尾湾の「お洒落なクルージング」と、初心者でも安心の「能登島サイクリング」をご紹介します。

スタートは「和倉温泉」

和倉温泉(わくらおんせん)は、能登半島の七尾湾に面して旅館が並ぶ全国有数の高級温泉街として知られています。

また、和倉温泉がある海と山に囲まれた自然豊かな「能登の里山里海」は、日本で初めて「世界農業遺産※国連 FAO」に認定されており、四季折々の自然風景を楽しむことができます。

当初クルージングは、この和倉温泉から七尾湾を北上する予定でしたが、北風の関係で、スタートを穴水港に変更。

ヨットは向かい風でも走れますが、揺れが大きく誰もが心配な船酔いの原因となります。
ローカル線が沿岸を走る七尾湾の地の利を生かし、行程を柔軟に変えることでこの心配をできる限り小さくすることができます。
追い風で走るヨットは風も弱く感じ、揺れも少ないのでヨットが初めての方でもほとんど船酔いの心配がありません。ティータイムもデッキ上でお楽しみいただけます。
ご自身の自転車を載せる場合も、追い風だと海水の飛沫を少なくするメリットもあります。

まずは「和倉温泉駅」から、のと鉄道七尾線で穴水駅へ28kmの鉄道旅。

車窓から見える七尾湾の美しい風景を楽しみながら約35分で穴水駅。そこから穴水港へと向かいます。

ヨットに載せているクロスバイクは、「のと鉄道」にも載せることができます。
通常は輪行バックが必須ですが、ヨットのクロスバイクを含む、和倉温泉観光協会のレンタサイクルは特別に許可を得ているのでそのまま乗車可能です。
※対応時間:平日午前9時から午後4時まで。
注意事項:車輌1両につき2台から3台まで乗車可(ただし、団体客等で混雑する場合は乗車をお断りする場合があります、あらかじめご了承ください)

穴水港から能登島へクルージング


穴水港では、ヨットがスタンバイ。そして船上にはレンタサイクル(クロスバイク)が設置されています。

いよいよ七尾北湾を何南東へ、能登島向田(こうだ)港まで約15kmのクルージング。
まずは船内でウエルカムドリンクのお出迎え。
船内のドアから、自転車と海が見える贅沢な景色。

外に出て、船首方向の景色。

後ろには自転車と海。

上を向けば大きなセイルが風をしっかりと受けています。

およそ2時間のクルージングを堪能し、能登島向田(こうだ)港へ。

能登島サイクリング

向田港に着いたら、サイクリングの準備をしてスタート。

すぐ近くの公園で、各々が事前に予約していたランチボックスでランチタイム。

サイクリングは「ドルフィンスポット」までの片道約4km。
まず、ガイドさんから火祭り広場で島の有名な「能登島向田の火祭り」の話をききます。

そして「向田の火祭りセンター」の中も見学させてもらいました。

信号がほとんどなく、交通量もかなり少ないのどかな里山を少し走れば、七尾湾沿いに出ます。

そして少し走れば「イルカポイント」。

七尾湾には2001年頃から、野生のミナミハンドウイルカが棲むようになったそうです。
現在は十数頭が生息していて、ミナミハンドウイルカ世界最北の生息地です。
運が良ければこの「イルカポイント」からも観察できます。

再び来た道を走り、向田の町なかを抜けて「向田港」へ。

ツインブリッジのと~和倉港へ


再びヨットに自転車を載せて、和倉港まで約15kmのクルージング。

能登半島と能登島をつなぐ二つの橋のひとつ「ツインブリッジのと」をくぐって七尾西湾へ。

@Yoshimasa AKAI


橋を過ぎたら、素敵なティータイム。

17:00和倉港へ到着して「クルージング&サイクリング」モニターツアーの終了です。

@Yoshimasa AKAI

コース紹介

和倉温泉までのアクセス

鉄道利用:東京駅からJR北陸新幹線とJR七尾線で和倉温泉駅まで約3時間30分
航空利用:羽田空港~のと里山空港~バスで和倉温泉駅まで約2時間20分

▼和倉温泉観光協会
https://www.wakura.or.jp/

▼能登島観光協会
http://www.notojima.org/

▼和倉温泉レンタサイクル
https://tabi-rin.com/archives/bicycle_info/30299

まとめ

日本海に面した能登半島とは思えないほど穏やかな「七尾湾」。そして日本の原風景を感じる里山の風景と海が美しい「能登島」。その拠点に温泉と海の幸を堪能できる「和倉温泉」という贅沢なロケーションです。
そこで「ヨットでクルージング」という非日常な体験ができるツアーでした。

ヨットの魅力は、自転車(道路から)では見ることのできない船上からの風景と、船内で過ごす「お洒落で贅沢な時間」。帆を張って進むスピードは5ノット(時速約10km)ほどですが、自転車とは違う風を感じさせてくれます。

このツアーでは、能登島でのサイクリングが8kmでしたが、まず自転車で和倉温泉から向田港まで約30km(またはその先の穴水港まで約60km)を走って、帰りはヨットで贅沢にクルージングというプランも可能だそうです。
・向田港~能登島半周~和倉温泉(ヨット利用)約30km
・和倉温泉~七尾湾沿い~能登島半周~向田港(ヨット利用)約30km
・向田港~能登島半周~穴水港(ヨット利用)約48km

仲間を集めてヨットを借り切れば、自転車で走っている間、自転車に乗らない家族は一日クルージング&レンタサイクルで島散策やマリンアクティビティという組み合わせなど、自由にプランを作ることも可能です。

そして和倉温泉に戻れば「海の幸」と「温泉」を楽しめるという「七尾湾クルージング&能登島サイクリング」。
楽しんでみたい方は、ぜひ下記まで問い合わせしてみてください。

問い合わせ:和倉温泉観光協会(TEL. 0767-62-1555)

執筆:HANADA

 

【栃木県】茂木町の棚田を見に行こう!約30㎞のサイクリング

【栃木県】茂木町の棚田を見に行こう!約30㎞のサイクリング

関東随一の清流とされる那珂川が流れ、山々に囲まれた茂木町はサイクリングはもちろん、釣りやキャンプなどアウトドアも楽しめる町。
もてぎエンデューロの会場となるモビリティリゾートもてぎがあり、多くのサイクリストが訪れています。また、茂木町には棚田がいくつかあり里山の原風景を残しています。目的地を棚田にしてサイクリングに出かけました。

道の駅もてぎ

朝から多くの人で賑わう道の駅もてぎをスタート地点に。

サイクルラックもありました。朝からサイクリストも多かったです。

敷地内にには直売所やレストラン、遊具のある広場、茂木町防災館などがありました。
道の駅もてぎは栃木県内第1号の道の駅としてオープンしたそうです。
さっそく棚田を見にサイクリングに出発。

真岡鐵道茂木駅周辺には飲食店もありました。

大場パン店

茂木町役場の近くにある大場パン店。

看板の工事中だということでしたが店内が見えたのでわかりました。

ショーケースに何種類ものパンが並んでいました。パンを選ぶと店主が取ってくれます。
お店は長くやっているそうで地元では馴染みの店。
出発して早々ですが、腹ごしらえのためにパンを購入。

購入したのは「バニラパン」。ふわふわの生地の上に、メロンパンのようなサクサクで甘い生地が乗っています。
ほんのり甘くて優しい味は美味しかったです。
エネルギー補給をしたので再び出発です。

街中には小さな川が流れていていくつも橋がかかっていました。山の風景と相まって素敵でした。

緩やかなアップダウンを繰り返し進んでいくとハートなど様々な形に整えられた樹がありました。

広大なトウモロコシ畑も。
那珂川を渡り県道27号から県道338号へ入るところでサイクリストに出会い、石畑の棚田を見に行くと伝えたところ338号線で行く方がいいと教えてもらいました。

上りはあまり得意ではないので、少し気持ちが怯みましたが棚田を目指して上っていきました。
傾斜がきついところはほとんどなく車も少ないので安心。

石畑の棚田

坂道を約4㎞上ったところに標識がありました。各所にあるので迷う心配もありません。

少し下ったところに棚田が広がっていました。
息を整えるように深呼吸し、この風景に目をやると疲れが飛んでいきました。

187枚の棚田は圧巻。石畑の棚田は1999年に農林水産省が選定する「日本の棚田百選」に、そして2022年2月には「つなぐ棚田遺産」に選ばれました。

「とちぎのふるさと田園風景百選」にも選ばれているようです。昔からある風景が見られ、いつまでも見ていたくなります。

写真を撮りに来ていた人が撮ってくれました。茂木町の風景を撮りにきていたそうです。

素晴らしい風景を存分に楽しむことができました。
また、石畑の棚田はオーナー制度があり、年会費3万円でオーナーになれるそう。

静かな山間を走って道の駅方面へ戻っていきます。8月も終わりの頃でしたが暑い日で蝉の鳴き声もしっかり聞こえてきました。

那珂川では鮎釣りを楽しむ人の姿もみられました。

下野中川駅

那珂川を渡ってほど近くに気になる看板がありました。

現在の真岡鐵道茂木駅を起点に作られ列車が通ることがなかった未成線「国鉄長倉線」の「下野中川駅」。
2020年につくられた看板です。幻の駅は、とてものどかな場所にありました。

日光天然かき氷 茂木 満天家

下野中川駅から約7㎞ほどで街中に戻ってきました。

茂木駅の近くに「かき氷」ののぼりがみえました。お客さんが何組か並んでしました。

日光の三大氷室のひとつ「松月氷室」の天然氷を使っているそう。
メニューの中にはメロンを半分にしたものを器にし果肉をたっぷりのせた「まるごとメロン」などインパクトあるものもありました。悩んだ末選んだのは「もも」。

ももの果肉もあり豪華に感じましたが600円という値段。桃色のシロップもたっぷりかかっていてさわやかな甘さでした。
汗をかいたあとのかき氷は最高ですね。

コース紹介

スタート・ゴール:道の駅 もてぎ
車でのアクセス:常磐自動車道 水戸I.Cより約50分 、北関東自動車道 真岡I.Cより約40分
電車利用のアクセス:真岡鐵道「茂木駅」から約1.4km
http://www.motegiplaza.com/

まとめ

初めて棚田を間近で見ることができたのと、山を登ったこともあり達成感のあるライドになりました。
約30㎞の道中はアップダウンがいくつもありますが、斜度がきつい所はなくマイペースにサイクリングすることができました。茂木町内には他にも棚田があるので巡ってみても良いかもしれないですね。
穂が垂れて黄金色に輝く棚田は本当に素晴らしく感動しました。田植えを終えて苗が成長してきた頃に、青々とした棚田も見てみたくなりました。

執筆:水越恭子

茨城県出身。地元ラジオ局でリポーターをしていた頃にロードバイクを購入。公私ともに自転車を楽しんでいる。現在はフリーランス。SNSで茨城サイクリングの魅力を発信。自転車のさまざまな楽しみ方を研究中!現在は、行方市自転車活用推進会議委員を務め、行方エリアテレビ「なめテレ」に出演し自転車で市内をめぐりレポートし放送している。

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【埼玉県】川越から荒川沿い(通称:荒サイ)をグルッと75kmのコースを紹介

【埼玉県】川越から荒川沿い(通称:荒サイ)をグルッと75kmのコースを紹介

蔵の街川越から荒川サイクリングロードに入り、旧岩淵水門で対岸に渡って戻ってくるコースです。荒サイの右岸&左岸、両方を楽しめますよ。

川越の街からスタート

川越の街には東武東上線「川越市駅」西武新宿線「本川越駅」JR川越線「川越駅」などで来る事ができます。それぞれアクセスの良い駅からスタートしてOKです。私は東武東上線の川越市からスタートします。

朝の蔵造りの町並み

朝早く川越に到着したので、まだ観光客が少ない蔵造りの町並みを走る事ができます。いつもは観光客が多くて写真を撮るのも順番待ち状態の「時の鐘」も人はまばら。早朝の特権ですね。

時の鐘近くにあるスターバックス川越鐘つき通り店も、川越の街並みに溶け込む外観です。朝8時から営業しているので、モーニングコーヒーを楽しむのも良いかもしれません。

縁結びの神様・川越氷川神社

蔵造りの町並みから少し走ると、高さ15mの木製大鳥居が見事な川越氷川神社の前を通ります。今から約1500年前の古墳時代に創建されたと伝えられるので、歴史が古いですね。

最近では縁結びの神様として若い人も多く訪れています。今の時期は、入口に風鈴が飾られた「縁むすび風鈴」が涼やかな音色を響かせていました。

伊佐沼のヒマワリ

 

国道254号を右折し「博物館入口」交差点から「伊佐沼通り」に入り真っ直ぐ進みます。
しばらく走ると伊佐沼に出ました。春には桜、初夏には蓮の花と季節の花や水鳥の姿を楽しめる場所でもあります。この時は、遅咲きのヒマワリが見頃でした。

ヒマワリ畑の向かいにある伊佐沼東岸花畑には、この後見頃を迎えるコスモスが少し咲いていました。

畑にポツンとボーリングピン

国道16号を渡り田んぼが広がる道を走っていると、突然大きなボーリングピンが現れます。特に説明看板もなく、なぜここにあるのか不思議に感じます。
後から調べてみたところ、近くの家の人が小学生の子供が迷わずに帰ってこられるように置いたという事らしいです。

荒川サイクリングロードを走る

ボーリングピンの奥に荒川サイクリングロードに入る通路があります。ここから荒サイ右岸を南下して行きます。

しばらくの間、道幅が広く路面が綺麗な土手を走ります。左手に大宮カントリークラブのゴルフコースが川沿いに続いています。
暑い中よくゴルフするな〜と思って見ていましたが、相手も暑い中よく自転車に乗るな〜と思っているのかも?

「SAN-ESU BASE羽根倉通り」でソフトクリーム

羽根倉橋に近づくと黄色いビルが見えてきました。
自転車総合卸およびオリジナル製品の企画販売する会社の、東京サンエスが手がけるショールーム兼ソフトクリーム店です。

オープンしてまだ2ヶ月ほどですが、入口のサイクルラックには沢山の自転車が架かっています。もう荒サイを走るサイクリストには広く浸透しているのが伺えます。

店舗は外階段を登った2階にあります。店内には休憩できる広いスペースと東京サンエスの商品などが展示されていました。
もともと東京音大の寮だった建物をリノベーションしたとか。

実物を手に取って見られるショールーム

店の奥には、東京サンエスが展開する商品が展示されたブース「UX」があります。
壁一面に展示された自転車パーツ商品の数は圧巻です。ここまでの数を展示している所は見たことがありません。じっくり見ていると時間を忘れてしまいます。

ソフトクリームやドリンクは全品300円

さっそく楽しみにしていたソフトクリームをいただきます。
基本のKURUソフトクリームのトッピングが無料なのは嬉しいですね!
1つは「あられ」もう1つは「店主のきまぐれトッピング・アップルシナモン」にしました。
基本のソフトが美味しく、荒サイを走ったあとの身体にしみます。また別のトッピングも試しに来たくなりますね。
色々なフルーツを使った、フルーツソーダも気になりました。

旧岩淵水門で左岸に渡る

羽根倉橋で国道463号を渡り、ぐんぐん南下していきます。この辺はあまり変化がないので走りに集中出来ますよ。
新荒川大橋をくぐると旧岩淵水門が見えてきます。赤い水門が遠くからも目立ちます。

岩淵水門前を通り鹿浜橋で左岸側に渡ります。左岸に入ったら北上していきます。
芝川水門を通過したら、いったん荒サイから離れ物流倉庫が並ぶ市街地に入ります。その一角にある工場の敷地にあるカフェで休憩するとしましょう。

1110 CAFÉ / BAKERY

株式会社大泉工場が運営するカフェの門が、いかにも工場の入口という感じで「入っていいのかな?」と感じるほどですが、敷地内にはサイクルラックがあるので安心して入っていきましょう。2つのレンガ倉庫が並んだ建物がカフェ&ベーカリーになります。

残念ながらフードメニューは売り切れてしまっていたので、ベーカリーコーナーから四角いパンをチョイスしました。1つはあんパン、もう1つはクリームパンになります。
店内でも食べられますが、気持ちよさそうなテラス席でいただきます。

荒川左岸を北上して彩湖へ

カフェを出て荒サイに戻ったら、またしばらくは淡々と走ります。
川越周辺では見えなかった東京スカイツリーが、この辺りでは大きく見えるのが嬉しいですね。

右手に大きな工場が見えてきました。荒川水循環センターです。かなり存在感がある工場で「工場萌え」の夜景撮影でも人気らしいです。

工場を過ぎたら彩湖エリアに入る坂を下ります。
幸魂大橋をくぐると彩湖のフォトスポット「ニョロニョロ」が出てきます。ここでニョロニョロと幸魂大橋をセットで写真に映すのが人気です。近くには草に覆われて目立ちませんが彩湖の石碑もありますよ。

荒サイ近くのメタセコイア並木

彩湖から秋ヶ瀬公園を抜け、羽根倉橋を渡ります。
ここからしばらくの間、さいたま市の運動公園が続きます。その中でも敷地が広い大宮けんぽグラウンドには「メタセコイア並木」があり人気の撮影スポットになっています。

さらに奥に行くと山王堀という池があり、運動公園の中とは思えない雰囲気の写真が撮れますよ。

荒サイから川越市街へ

運動公園を抜けるとゴルフ場エリアに入ります。
国道16号近くの水路に、旧上江橋橋脚があります。ポツンと残された橋脚は哀愁を感じます。そこからスロープを使って国道16号の上江橋歩道に上ります。

国道16号の上江橋から川越方面に向かうと、朝通った道に合流するので同じ道を戻ることにします。
あとは川越の街中を通って川越市に戻りゴールです。

コース紹介


▼東京サンエス
https://tsss.co.jp/

▼1110 CAFÉ / BAKERY
https://1110cafe-bakery.com/

アクセス

電車:「池袋駅」から東武東上線で「川越駅」または「川越市駅」下車
電車:「西部新宿駅」から西武新宿線で「本川越駅」下車
車:関越自動車道「川越インター」から約20分

まとめ

蔵の街川越から荒川サイクリングロードの右岸&左岸を走るルートを紹介しました。ほどよい距離で見所やスポットがあるので飽きずに走る事が出来ると思います。

執筆:小曽根彩

大分県出身、埼玉県在住。
地図やガイドパンフのデザイン制作事務所「オゾングラフィックス」スタッフ。
埼玉県奥武蔵エリアを中心に、四季の景色や美味しい物を求めて自転車を楽しんでいます。

 

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