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記事タグ: 自然

【大分県】石橋の町と呼ばれる院内町35kmサイクリング

【大分県】石橋の町と呼ばれる院内町35kmサイクリング

谷間の集落が多い院内町には大小75基もの石橋があります。その中で状態の良いアーチ橋を厳選して、自転車で回ってみることにしました。

道の駅いんないからスタート

大分県宇佐市院内町にある道の駅いんないに車を止めて準備をします。
道の駅の人に「石橋めぐりをしたい」と伝えると車を止めることが出来ました。

道の駅近くの荒瀬橋

「道の駅いんない」のすぐ近くに1つ目の石橋があります。
2連アーチの美しいめがね橋で、橋のたもとに公園があり見上げることができます。

国道387号を北上している途中に旧豊州鉄道駅跡という看板を見つけました。
かつて日豊本線前豊前善光寺駅から豊前二日市駅までの間を結んでいた旧国鉄の路線のようです。
看板横の石積みは蒸気機関車給水タンクの跡で文化遺産となっています。

1925年(大正14年)に架設された御沓橋は、3連アーチ橋です。橋の長さは59mで町内最長です。
こちらも近くに公園があり間近で見る事が出来ます。

県道42号側に右折して坂を上ると小さなトンネルを抜けます。
そのまま坂を下って新貝川を渡らず、手前を右折して下市磨崖仏(しもいちまがいぶつ)に立ち寄ります。
少し奥まった場所にある鳥居をくぐると、岩壁一面に彫られた磨崖仏がありました。

かなり近い場所から見られます。室町時代前半の磨崖仏らしいですが状態が良く、そんなに古く感じませんでした。なかなか見応えありますよ。

空に高くそびえ立つ仙の岩

新貝川沿いの薬師淵を走ります。
川の対岸の段丘に薬師如来像と脇侍を祀るお堂があります。新貝川と深見川の合流点付近を薬師淵と呼んでいるようです。

県道50号から深見川に沿って走り、大きくカーブした先に現れるのが仙の岩です。

まず、その大きさに驚きます。まるで中国の水墨画を彷彿とさせる大岩柱は圧巻です。
約100mの集塊岩で出来た大岩柱は、山岳仏教の修行場となっているそう。
大昔、インドの僧の法道仙人が住んでいたので「仙の岩」と呼ばれるようになったとか。

さらに県道50号を走って行くと「直進すると湯布院、右折すると院内」の青看板が出てきます。そこを右折して少し進むと「深見五重塔」の道標があるので脇に道に入っていきましょう。

個人の寄付により建立した五重塔

行く方向には森があり五重塔の気配も感じません。
半信半疑で進んで行くと、森の中から朱色の五重塔が姿を現しました。

朱色が鮮やかな木造の五重塔です。調べると、安心院町出身の糸永貞樹氏が故郷への感謝の念を込めて建立したものとか。まさか個人の資産で建てられたとは驚きです。

京都の国宝醍醐寺の五重塔をモデルにしているそうで、確かになんとなく見覚えがあるような姿です。バランスも良く美しい五重塔でした。

太い道まで戻り、院内方面に進みます。多少アップダウンがある道になります。

国道387号に合流する手前に3つ目の石橋である「富士見橋」があります。
橋の上に立つと「豊後富士」と呼ばれる由布岳が見えることから「富士見橋」と名付けられたそうですが、残念ながらこの日は見る事が出来ませんでした。

こちらの橋も近くに公園があり、石橋を見上げることができます。

国道387号を左折して進むと4つ目の鷹岩橋が現れます。
かつては日出生台演習場へ向かう軍馬車輌も渡ったという頑丈な石橋です。

橋の隣には「石橋にロマンを架けた男たち」という言葉が刻まれた石碑があります。

その先にある5つ目の分寺橋は、少し離れた分寺橋展望公園から写真を撮ることができます。
大正初期に架設された3連アーチの立派な石橋です。展望公園から眺めると、恵良川に映ったアーチが美しいです。

アメリカンなUSAバーガー

走っていると古民家の壁に星条旗柄で描かれたイラストと「USAバーガー」のノボリが目に飛び込んできました。これは立ち寄らないと!と思わせる外観です。

牛小屋を改装した「バーガーショップUSA」にはイートインコーナーがあります。

「おおいた和牛バーガー」と「豊後牛バーガー」をチョイスしてみました。

肉の味がしっかりしていて美味しかったですよ。
他にも「マチュピチュバーガー」「戦国バーガー」など気になるメニューが多く、何度も通いたくなりますね。

宇佐のマチュピチュ

バーガーショップUSAから約5km上ると宇佐のマチュピチュがあるので、のんびり上っていきましょう。斜度はさほどきつくなく、道中の眺めも良いですよ。

しばらく走って大きなカーブを曲がると、宇佐のマチュピチュ展望所の看板が出てきます。
展望所には駐車場とトイレなどあり整備されていました。

展望台から眺めてみると、なるほど言われてみれば似て無くもない?という感じ。
尖った山と棚田の構図や雰囲気がマチュピチュっぽいとのこと。

展望台の横に「王様の椅子」があります。ポンチョや帽子も貸し出していて、ペルーの王様になった気分で写真を撮ってみるのも楽しそうです。

名残惜しいですがあとは上ってきた道を下り、道の駅いんないに戻ります。

戻りも石橋を渡る

上る時はスルーした脇道の路地を通ったりすると別の景色も楽しめますよ。

6つ目の石橋は野地橋です。大正4年架設とありますが、今も現役で地元の人が使っている感じの橋でした。

ふと見るとマンホールも石橋の柄です。本当に院内町は石橋を大切にしている町だと感じますね。

道の駅でご当地スイーツをいただく

道の駅いんないに戻ったら、車を止めさせていただいたお礼にお土産などを購入します。
院内町は西日本有数の柚子生産量を誇っており、道の駅にも柚子を使ったスイーツがありました。

柚子ジャムと柚子せんべいをトッピングした「ゆずサンデー」や柚子をたっぷり使用した「ゆずソフト」などが人気です。
自転車で走ったあとに甘酸っぱい柚子の味がたまりません。

コース紹介

アクセス
電車:JR日豊本線「宇佐駅」から大分交通バス四日市行き約15分
車:宇佐別府道路「院内インター」から約7分

▼道の駅いんない
https://michinoeki-innai.net/

まとめ

75基あるうちの6基の石橋を見てまわりました。レトロな雰囲気の石橋が多い「院内町」には、磨崖仏や岩柱など歴史と自然を感じることが出来るものが多く、レンタサイクルでも楽しめると思います。道の駅いんないでも1日300円で貸し出しています。

執筆:小曽根彩

大分県出身、埼玉県在住。
地図やガイドパンフのデザイン制作事務所「オゾングラフィックス」スタッフ。
埼玉県奥武蔵エリアを中心に、四季の景色や美味しい物を求めて自転車を楽しんでいます。

 

【東京都】奥多摩駅から奥多摩湖まで未舗装路ありの往復18km

【東京都】奥多摩駅から奥多摩湖まで未舗装路ありの往復18km

奥多摩駅の近くを起点とする「奥多摩むかし道」は、氷川から小河内までの約10kmのことです。石畳や未舗装路もある変化に富んだ道になっています。
未舗装路があるのでロードバイク向きではありませんのでご注意下さい。

奥多摩駅からスタート

「関東の駅百選」に選定されている奥多摩駅はJR青梅線の終点です。
登山やキャンプを楽しむ観光客で、いつも賑わっています。

スタート前に、駅の隣にある観光トイレに是非行ってみて下さい、あまりにも綺麗なトイレに驚くと思います。奥多摩周辺の観光トイレはOPT(オクタマ・ピカピカ・トイレ)のメンバーにより清掃されているのです。綺麗なトイレに感謝です。

柳小路のヤナギコージでお弁当

スタートしてすぐに、駅の目の前にある柳小路という細路地に向かい「ヤナギコージ」に立ち寄ります、朝7時から営業している飲食処です。

ここでお昼用の山弁当(要予約)を購入します。

奥多摩むかし道

国道411号を少し進むとデイリーヤマザキがあるので、その角から「奥多摩むかし道」の起点に入ります。目立つ看板があるので解りやすいと思いますよ。

スタートしてすぐ「羽黒坂」という急坂があり、押して上がりました。
ここは昔の木炭運びの人も馬も苦労したと看板に書いてありました。

坂を上ると廃線跡とトンネルがあります。奥多摩湖の小河内ダム建設のため利用されていた貨物線です。廃線&廃道好きには堪らない雰囲気です。

廃線跡の上に草や苔が生えて幻想的な姿を楽しみつつ進みます。

しばらく石畳と未舗装路を進むと、舗装路に合流します。

観光トイレの横に槐木(さいかちぎ)という巨木があり、昔の人もここで休憩していたらしいと看板に書いてありました。確かに歩いて来た場合ちょうど良い休憩ポイントだったのかもしれません。

舗装路を下って、いったん国道に出ますが、多摩川手前で右折します。
基本的に「奥多摩むかし道」の道標があるので、解りやすくなっています。

少し進むと不動の上滝という場所に出ます。落差7mのこぢんまりした滝ですが癒やされます。

橋梁のある集落

滝の先にある集落は、東京の名湧水「境の清泉」がある境集落です。湧き水好きな人は立ち寄って、喉を潤すのも良いと思います。

ここからも立派な廃線橋梁が見られます。
かなり高い場所にある橋梁は見事です。ここを蒸気機関車が走っていたと思うと胸熱です。

上から見渡す集落の雰囲気が良いですね。

未舗装路でグラベル気分

境集落の脇から白髭トンネルを迂回する未舗装路を進みます。
右手に立派な岩壁と白髭神社の鳥居が出てきたので、自転車を置いて登ってみます。

この白髭神社には都天然記念物の大岩がありました。社殿に覆い被さるほど、せり出した岩は高さ約30m・横幅約40mもあります。露出した断層が珍しいとされています。

狛犬様も、なかなか味がある表情です。

未舗装路区間には「弁慶の腕ぬき岩」「耳神様」など見所が続きます。

多摩川沿いを走るむかし道

白髭トンネルの出口付近で未舗装路は終わり、多摩川沿いを走る舗装路になります。
舗装路に入るとすぐに「いろは楓の巨樹」があります。
夏の緑も良いですが、秋の真っ赤に色づいた巨樹は見事でしょうね。

左手に多摩川を眺めつつ走ります。

むかし道には「しだくら吊橋」「道所吊橋」という2つの吊橋があります。どちらも幅が狭く、かなり揺れますので人数制限は2名までとなっています。

山弁当をいただく

そろそろベンチがあればお弁当が食べたいなあ…と思いながら走っていると、テーブルとイスがある休憩所が出てきました。トイレも設置されていて至れり尽くせりです。

スタートしてすぐに購入した山弁当とミニカップ麺でお昼ゴハンにします。
大きなおにぎりには、それぞれ梅と鮭が入っていて食べ応えありましたよ。

国道を走って奥多摩湖へ

ベンチから西久保の切り返しという急カーブを曲がるとトンネルがあります。
歩きの場合は中山トンネルの上を通る奥多摩むかし道に進みますが、自転車の場合は国道に出て奥多摩に向かいます。

むかし道も自転車で行けますが、荒れた登山道の様な道なのでほとんど乗れず押し歩きになります。気になる人は行ってみては?

長い中山トンネルは暗くて車通りも多いのでライトは必須です。気を付けて走りましょう。
トンネルを抜けるとすぐ小河内ダムが見えてきます。

大麦代トンネル手前を左折すると小河内ダム(奥多摩湖)に到着です。

遊歩道を少し登ると、より広く奥多摩湖が見渡せます。

大麦代園地売店で折り返し

戻りは国道を走って一気に奥多摩駅まで行くのも良いですし、来た時の奥多摩むかし道を走ってもどちらでもOK。ただ国道はトンネルと車通りが多いので来た道を戻った方が楽しいと思いますよ。

奥多摩駅まで戻って、余裕があれば近くの「奥多摩温泉もえぎの湯」で足湯に入るのがオススメです。

利用料金は100円です。タオルを持ってない場合200円でタオルも販売しています。

足湯だけじゃ物足りない!という人は、着替え持参で温泉に入って帰るのも良いかもしれませんね。

コース紹介

アクセス
電車:JR中央線「新宿駅」から約2時間
車:圏央道「青梅インター」から国道411号に入り約1時間30分

▼飲食処
https://inshokudokoro-yanagikoji.com/

まとめ

距離は短めですが、未舗装路や押し歩き区間があるので満足度は高いと思います。
奥多摩湖までの国道は、観光客の車やオートバイが多くヒヤッとする事があるので、国道を回避する奥多摩むかし道は、のんびり走りたい人にオススメですよ。

執筆:小曽根彩

大分県出身、埼玉県在住。
地図やガイドパンフのデザイン制作事務所「オゾングラフィックス」スタッフ。
埼玉県奥武蔵エリアを中心に、四季の景色や美味しい物を求めて自転車を楽しんでいます。

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【東京都】パナソニックの最新e-MTBで行く 奥多摩満喫ライド&フィッシングツアー!

【東京都】パナソニックの最新e-MTBで行く 奥多摩満喫ライド&フィッシングツアー!

パナソニックの最新e-MTB、XEALT M5。これに乗って奥多摩を散策するスペシャルツアーに参加してきました。
最新の電動アシストMTBで林道を楽しめるだけでなく、渓流釣りまで楽しめてしまうこのイベントは、e-BIKEを使った新しい楽しみ方を教えてくれました。

スタートは奥多摩駅前

JR奥多摩駅に9時半集合。参加者、メディア、ガイド、パナソニックのスタッフあわせて13人が続々と集まってきました。参加者はふだんロードバイクに乗っている人が多く、e-MTBの走りに興味津々の様子。
今回ガイドしてくれる奥多摩の「トレックリング」のオフィスに寄って手荷物などを預け、バイクが待つ駐車場へと徒歩で移動します。

挨拶のあと、まずはパナソニックのスタッフから、e-MTBの操作について説明を受けます。わかりやすい操作ディスプレイのおかげで、パワーモードの使い分けやライトのオンオフなど、すぐに扱い方が理解できました。
また舗装路とオフロードでサドル高を調整するためのドロッパーシートポストの使い方もカンタンです。

これが最新のe-MTB

今回使用する最新e-MTB、XEALT M5 (ゼオルト エムファイブ)。フル充電で、エコモードなら約135km、ハイモードでも約73kmも走れてしまう高効率のバッテリーと、ヨーロッパで実績のあるパワーユニットを日本用に最適化したGXドライブユニットにより、パワフルでコントローラブルな走りを実現しています。
バッテリーはダウンチューブに内蔵されたインフレームタイプで、スマートなフォルムも売り。またSRサンツアーの150mmフロントサスはロック機構付きで、高い走破性を誇ります。44万2000 円(税込)と、ライバルよりグッと身近な価格も魅力的。
これからいよいよその走りを体験します!

奥多摩むかし道を行く

スタートして青梅街道(国道411号線)を2kmほど進むと、右側にそれる細い道が。ここが自転車で走行できる「奥多摩むかし道」の入り口です。
江戸時代には交易路として使われた古い道で、オートバイやクルマはほとんど入ってきません。好天の休日とあって、ハイカーの姿も多く、「こんにちはー!」と声をかけながら徐行して進みます。

境渓谷を左に見ながら進みます。道はわずかに上りのはずなんですが、e-MTBなのでまったく上り坂を感じません。
さらに細い林道に入っていくと、見事な楓が。樹齢約200年といわれる巨木で、往来する人たちを楽しませています。

次に現れたのは、しだくら橋。奥多摩でもっとも長い67mの吊り橋で、重量制限のため2人までしか同時に渡れません。橋をわたってみると、けっこう揺れます。

ちなみに今回のツアー、みんな同じヘルメットを被っていることに気づきましたか?
これはトレックリングで用意してもらったもので、インカム付きなんです。ガイドのヌマサン(沼倉正毅さん)が走りながら観光ガイドしてくれたり、走行上の注意をしてくれたりとか、メッチャ役立ちました。

奥多摩湖、小河内ダムに到着

そこからさらに走ってトンネルを抜けると奥多摩湖。小河内ダムに到着です。ここまで約9kmの道のりですが、まったく疲労感はありません。ここでトイレ休憩&撮影タイム。

麦山の浮橋は、ドラム缶橋と呼ばれています。小河内ダムができて水没した道の代わりに、当時ドラム缶で橋をかけたのが始まりだそうです。
現在はドラム缶ではなくプラスチック製のフロートで浮いていて、渡ることができます。

ここから細い道に入っていきます。しばらく舗装路を行きますが、すでにかなりの急勾配。でもアシストを効かせて汗はかくけど息は上がらない、という程度の負荷で上っていきます。

蜂谷橋が見える広場で休憩。ふう。

激坂林道から渓流釣場へ

ここからはこのツアーが特別に許可を得ている、ふだんは立ち入り禁止の林道に入っていきます(MAP上は省略しました)。ゲートを越えるとダートに。しかもすごい激坂! ヌマサンの指示でアシストをハイモードにしてローギヤで上りますが、それでもハンドル操作を誤ると足を着いてしまいそうな急勾配です。
自分のサイコンを付けていた人によると、最大勾配は30%(!)。アシストがなければ絶対に走り切ることはできなかったでしょう。今回は女性スタッフもしっかり上っていました。XEALTの扱いやすさとモーターの特性に助けられた気がします。

その先で待っていたのは、渓流釣り。蜂谷川渓流釣場でニジマス釣りにチャレンジです。
スタッフが用意してくれたチェアで、釣りの説明を聴きながらのお弁当タイム。

なぜか釣る前にニジマスの塩焼きが出てきたのはご愛敬。釣りたて、焼きたてのニジマス、うんまい〜。

そしてみんなで渓流釣りにチャレンジ。事前に釣場側が放流してくれたおかげなんですが、 浮き釣りとルアーで合計19尾の釣果。はっきり言って入れ食いでした。楽し〜。

打ち上げはもちろんビール!

釣場をあとにし、舗装のダウンヒルを楽しんで小河内ダム経由で奥多摩むかし道で奥多摩駅へ。帰り道は下りのせいもあるのか、あっという間でした。スタートした奥多摩駅近くの駐車場でゴールの記念撮影。みんなの笑顔が、今日の満足度を表しています。

そしてXEALTを返却したあとは、お土産物店で銘酒やわさびをたっぷり買い込み、近所の「炉ばたあかべこ」で乾杯! 天気も最高、スタッフも最高、コースも最高で、とっても楽しい一日でした!

まとめ

XEALTのモニターツアー的なものかと思っていましたが、こうしてe-MTBの楽しさを知ってもらうことで、シーン全体を盛り上げていこう、新しい魅力を作っていこうという気持ちが大きいんだと思いました。
いやとにかくアクティビティとしてガイド付きMTB里山ツアーは楽しい。そしてほかのアクティビティ(今回は釣り)とのミックスも楽しい。それがe-MTBなら楽しささらに倍増! また行きたい?と聞かれたら、答えはイエーーーーッス!!です。また機会があったら、友達を誘って行きたいです!

▼RIDE IS DISCOVERY(今後のイベント開催情報や過去のツアーレポートはこちら)
https://cycle.panasonic.com/tourism/

▼パナソニック XEALT
https://cycle.panasonic.com/products/xealt/m5/

▼トレックリング
https://trekkling.jp/

▼イベント情報
イベント名:最新e-MTBで行く! 奥多摩満喫「ライド&フィッシング」ツアー!
開催日:2022年11月26日(土)、11月27日(日)
開催地:奥多摩周辺
主催者:パナソニック サイクルテック

執筆:岩田淳雄

愛知県出身、千葉県在住。
自転車雑誌「サイクルスポーツ 」「バイシクルクラブ」の編集長を歴任。現在は「ペダルプッシャー」を主宰し、サイクリングの啓発活動を展開しています。
https://pedalpusher.jp/

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【神奈川県】レンタルロードバイクで横浜市西区/中区の魅力スポットをめぐる20kmサイクリング

【神奈川県】レンタルロードバイクで横浜市西区/中区の魅力スポットをめぐる20kmサイクリング

異国情緒溢れる港まち「横浜」は、異国文化のみならず伝統的な日本庭園や、昭和の名残があり、近未来的なエリアなど様々な表情があります。
横浜市の西区と中区をレンタルのロードバイクを使ってサイクリング。魅力満載20kmの自転車旅をご紹介します。

Bikeport 横浜西口店

TABIRINの旅×自転車情報ページ「スポーツタイプがあるレンタサイクル」から検索して、横浜駅から徒歩圏内の「Bikeport 横浜西口店」でレンタサイクルを予約。
レンタサイクルはクロスバイクやロードバイクがあり、ロードバイクはアルミモデルかカーボンモデルを選ぶことができます。
距離が20km程度のサイクリングなのでクロスバイクでも十分ですが、アルミモデルのロードバイク(半日/4時間)を利用。

店舗で手続きをした後は、スタッフがサドルポジションを合わせだけでなく、前の道で試走(チェック)を促してくれます。サドルの高さ、ブレーキやシフトの状態も確認してからスタートできるので安心です。

海岸沿いが美しい「みなとみらいエリア」


まずは2kmほどの「臨港パーク」へ。
パシフィコ横浜から赤レンガ倉庫まで、約1km海沿いを押し歩きします。
この地域の公園や海沿いのプロムナードは、自転車走行禁止が多いのですが、早く走り抜けるより、ゆっくり押し歩きすることが贅沢に感じさせてくれます。

「横浜ハンマーヘッド」は、2019年10月にオープンした、新港ふ頭客船ターミナルを中心に、商業施設(ハンマーヘッド SHOP&RESTAURANT)、ホテル(インターコンチネンタル横浜)からなる複合施設。

施設名の「ハンマーヘッド」は歴史的産業遺産「ハンマーヘッドクレーン」に由来しています。

赤レンガ倉庫前から自転車で1km走り「大さん橋」方面へ。
大さん橋の付け根から、延びている「象の鼻」と呼ばれる防波堤は、横浜港開港150周年にあたる2009年に明治期の防波堤が復元されました。

ここからは、横浜ランドマークタワー、よこはまコスモワールドの観覧車、ヨコハマ グランド インターコンチネンタル ホテル、赤レンガ倉庫などが一望できます。

異国情緒漂う「山下公園から山手エリア」

山下公園前は銀杏並木がきれいな季節です。
港の見える丘公園方面へ走り、谷戸坂を登り山手本通りへ。
‎異国情緒あふれる街並みの横浜山手には、7つの西洋館が佇む「横浜山手西洋館」があります。

西洋館のひとつ「エリスマン邸」前で撮影。エリスマン邸の喫茶室はCafé Ehrismann(カフェ エリスマン)として、大正ロマンを感じながらコーヒーやデザートが楽しめます。

美しい日本庭園「三渓園」

ビヤザケ通りを下って本牧通りへ。
昔ながらの中国人経営の中華料理屋が多い本牧なので、中華料理「李園」で昼食。
チャーハンと餃子でランチタイム。

本牧通りを2.5kmほど走って「三渓園」へ。

「三渓園」は、実業家で茶人の原三溪によって作られた日本庭園で、国の重要文化財建造物10棟、横浜市指定有形文化財建造物3棟を含め、17棟の建築物を有しています。

行楽シーズンは駐車場が満車になることが多く、離れた駐車場から歩いてくる人たくさんみかけます。自転車では駐車場(満車)を気にする必要がないので安心です。

歴史を感じる「根岸から野毛」

三渓園から西へ向かい坂を上って「根岸森林公園」へ。
公園外周の道を半周ほど走れば「旧根岸競馬場一等馬見所」が見えてきます。

日本初の洋式競馬場として1866年に開場、戦後の1943年に閉場した後、旧一等馬見所のみが貴重な近代化産業遺産として現在に残されています。

根岸森林公園から日ノ出町方面に約3km走って、大岡川沿いを右折し「野毛」へ。
野毛は昔ながらの小さなバーや、長年変わらない居酒屋が今もたくさん残る、レトロ感溢れる繁華街。

なかでも映画やドラマのロケ地としても知られる「都橋商店街(通称:ハーモニカ横丁)」は、1964 年東京オリンピックの際、野毛本通りの街並みを美しくするために造られた商店街ビルです。

現在は公益社団法人が所有管理して60店舗が営業をしています。

新しい風景「ヨコハマエアキャビン」

野毛からJR桜木町駅の反対側(東側)へ行けば、昭和レトロな街並みから一変して「みなとみらい」の入口。

2021年4月に開業した、日本初の世界最新式都市型循環式ロープウェイ「ヨコハマエアキャビン(YOKOHAMA AIR CABIN)」は、JR桜木町駅前の駅舎「桜木町駅」と新港地区の運河パークにある駅舎「運河パーク駅」を結ぶ片道630m(約5分)の空中散歩を楽しむことができます。

「日本丸メモリアルパーク」から「横浜ランドマークタワー」を見上げ、横浜駅西口方面へ走って、約20kmちょうど4時間のサイクリング終了です。

コース紹介

▼Bikeport 横浜西口店
https://tabi-rin.com/archives/bicycle_info/29526

▼横浜ハンマーヘッド
https://www.hammerhead.co.jp/

▼李園
https://tabelog.com/kanagawa/A1401/A140106/14000539/

▼三渓園
https://www.sankeien.or.jp/

▼旧根岸競馬場一等馬見所
https://www.hama-midorinokyokai.or.jp/park/negishi/details/post-85.php

今回の記事で紹介したコースの詳細は以下でもご覧いただけます。

横浜~三渓園

まとめ

横浜市の西区・中区は、観光地としても有名なエリアですが、自転車を使って散策すれば、時代の移り変わりや、地域によって異なる文化を感じることができます。
約20kmのコースには、様々な魅力あるスポットや飲食店があるので、一日かけても十分楽しめます。
レンタサイクルを使えば、スポーツ自転車を持っていない人でも「サイクリング」を楽しめますし、自転車を持っている人でも、サイクリング後すぐにお酒を楽しむことができます。
ロードバイクを「Bikeport 横浜西口店」に返却後、すぐ向かいのお店で、ワインとチーズを頂きました。

執筆:HANADA

 

【大分】ハワイ客が日本を観光×サイクリングツアー〜深耶馬渓から安心院・別府へ〜

【大分】ハワイ客が日本を観光×サイクリングツアー〜深耶馬渓から安心院・別府へ〜

外国人向けツーリズムを手掛ける東京の旅行会社が県内で初めて主催したイベント「大分おんせんライドツアー」2日目。
ハワイのサイクリングチーム11名と、チームを先導する日本人サイクリングガイド松永皓史さんは、1日目の宿泊先、深耶馬渓にある「小さなお宿つきのほたる」を出発し、安心院(あじむ)を通り別府のゴールへと向かいます。
おんせん県別府の人気観光スポット「十文字原(じゅうもんじばる)展望台」「湯山の里温泉」「岡本屋売店」「海地獄」などに立ち寄りながら進む距離は約56km。
安心院から別府にかけては、ほとんどが上り坂だという、サイクリングにおいては過酷な道でもありますが、国内外からの旅行でも楽しめるスポットも盛りだくさんです。

サイクリングチームが走ったコース約56kmのツアーの様子と、立ち寄った安心院・別府の人気観光スポットをレポートしていきます。

山の緑が最高!走りやすい道の安心院町

大分県北部の宇佐市に位置する安心院は農業が盛んな町です。山と盆地の緑が豊かで、特産品にはワインとスッポンがあります。
川をのぞいてみると、運がいいときにはスッポンが見られるかもしれません。
サイクリングチームは、深耶馬溪をスタートし、宇佐市の安心院町へと向いました。

安心院・里の駅小の岩の庄

最初の目的地は「里の駅小の岩の庄」です。休憩も兼ねた昼食タイムをします。出発してから約90分後、車も走る一般道を通って、「里の駅小の岩の庄」に到着しました。
お店の裏側にあるベンチで一息ついて軽食をとります。

ベンチの横には川が流れており、とても綺麗な景色です。

安心院のソウルフード「岸田の牛乳パン」

地元民なら誰もが知るソウルフード「岸田の牛乳パン」。
売り出されると即完売するほど大人気で、まとめて10個、20個と購入するお客さんもいるのだそうです。

手軽に食べられる食事として地元のソウルフードを食べてもらいました。
黙々と食べるメンバーたち。小一時間ほど休憩をとり、出発準備を始めるのでした。

緩やかな坂をひたすら登り続ける安心院の道路

「里の駅小の岩の庄」を出発すると、ゆるやかな坂道が長く続いていきます。
坂道序盤は、笑顔でカメラに手を降っていたメンバーです。

あるメンバーが「日本の道はきれいだ」と話していました。ハワイの道は舗装されておらず、ガタガタな道ばかりだそうです。
私達にとっては当たり前の道でも、日本の道路はサイクリングにおいて走りやすいのだと気付かされました。
安心院の道路は、平日交通量が少なく道路も舗装されているので、サイクリングには最適な道でしょう。
緩やかで長い坂道は、メンバーの笑顔を次第に奪っていきます。

坂道中盤にそびえ立つ壮大な山

坂道の中腹で休憩です。
壮大な山の前でメンバーが口を揃えて言うのは「景色がいい!」ということ。
坂に苦しむメンバーも、中腹に降り立った途端に笑顔を取り戻しました。

大人が小さく見えるほど、大きな山がそびえ立ち、みんな揃って記念撮影です。
少し休憩をし、サイクリングチームは再び自転車を漕ぎだします。

頂上に続く長い坂道からの素晴らしい景色

緩やかとはいえ、坂道はまだしばらく続きます。

坂道が長いと、気力体力共に厳しいものですが、坂を登っていくからこそ見られる美しい景色もあります。
坂が得意なメンバー、苦しむメンバーもいて、列が3つほどに別れてしまう場面もありました。
しかしながら、広大な山々や清々しい景色に囲まれるサイクリングは気持ちの良いものだったのではないでしょうか。
チームは頂上を目指して進んでいきます。

山頂で待つアフリカンサファリの大きな象

「里の駅小の岩の庄」を出発してから約90分、ゆるやかな長い坂が終わり、ようやく山頂に到着しました。
そこにあったのは、人気観光スポット宇佐市のサファリパーク「九州自然動物公園アフリカンサファリ」です。
入口の前には「アフリカンサファリ」のシンボルでもあるアフリカゾウをモチーフにした大きなゾウが建っています。
本物のアフリカゾウを2倍も大きくしたものだそうです。ゾウの前で休憩をしながらチーム全員が揃うのを待ちます。

アフリカンサファリで合流したサイクリングガイド

待っていたのは大きなゾウだけではありませんでした。
「Welcome to Oita」の看板を持って出迎える二人組の男性がいます。「大分おんせんライドツアー」の後半戦、別府からのツアーを先導されるサイクリングガイドの藤野昌宏さん(右)と工藤大亮さん(左)です。
前半戦のツアーを応援しに来てくださいました。
お二人からの挨拶も済ませ、ここからは藤野さんも一緒に自転車で走ります。

新たな出会いもあり、全員集まったところで記念写真を撮りました。

おんせん県別府を観光しながらのライドツアー

アフリカンサファリを出発すると、あとは下りです。
安心院から別府市のゴールへと向かっていきます。
別府市では、国内外旅行でも人気な観光スポットに立ち寄りました。

別府湾を一望!日本夜景百選の十文字原展望台

まず立ち寄ったのは「十文字原展望台」です。
別府市街地や大分市、国東半島、遠くには四国まで見渡すことができます。

ちなみに、夜景の様子がこちらです。
「日本夜景百選」にも登録されるほど美しい夜景が一望でき、バスツアーの観光ルートにもなっています。

別府湾や景色を一望していると、訪れていた地元のお客さんに話しかけられたメンバーもいて、日本語と英語で交流を楽しむ場面も見られました。

記念撮影をして、次に向かうのは秘湯温泉です。

秘湯の混浴風呂「湯山の里温泉」

「湯山の里温泉」は知る人ぞ知る秘湯の温泉でしたが、2020年5月に一般提供された温泉です。
歯磨き粉と同じ成分の泥が沈んでおり、肌がスベスベになるのだとか。
不織布でできた紙パンツ類を着用して混浴温泉にもなり、奥に進むと家族風呂もあるようです。

温泉までは竹林を300mほど下っていきます。

ハワイのメンバーも竹林の山道を歩き、日本の風景を楽しめたことでしょう。
温泉までたどり着いたメンバーたちは、着替えを済ませ、みんなで温泉を堪能したのでした。


疲れを流し、癒やされたあとは、「岡本屋売店」でスイーツタイムです。

温泉スイーツ地獄蒸しプリンが有名な「岡本屋売店」

「湯山の里温泉」から少し下ったところに、温泉旅館や家族風呂がたち並び、湯けむりがあちこちで見られる明礬(みょうばん)温泉エリアがあります。
このエリアにある明礬温泉「岡本屋売店」では、最高のロケーションの中、食事やスイーツを楽しむことができることもあり、非常に人気なスポットです。

メンバーたちは、「岡本屋売店」に到着すると、駐車場の奥に自転車を停め、目の前に見える湯けむりや奥に見える海の景色で自撮りを楽しんでいる様子でした。

メンバーが集まると、早速スイーツを注文します。
温泉地ならではの湯けむりで蒸した「地獄蒸しプリン」です。

外から厨房が見え、メンバーは興味津々の様子でした。

美味しいスイーツを堪能したあとは、「海地獄」に向けて出発です。

別府の人気観光スポット「海地獄」

別府観光「地獄めぐり」の中でも最大の地獄を体感できる「海地獄」。
神秘的なコバルトブルーに見えることから「海地獄」と名付けられましたが、摂氏98度の熱湯地獄なんだそうです。
自然に吹き出す噴気や熱湯を間近に見られ、温泉たまごや源泉かけ流しの足湯、日本一の大鬼蓮など別府ならではの恵みを満喫できます。

別府観光を楽しむサイクリングメンバー

「海地獄」に到着したメンバーは、マスクを着用して場内へ入りました。

メンバーは、景色を見たり写真を撮ったりと、それぞれが観光を楽しみます。

みんなで建物の2階に上がり、モクモクと吹き出す噴気を眺めました。
笑顔で自撮りをしたり、みんなで写真を撮ったりと「海地獄」に圧巻のご様子です。
日本人が国内旅行で来県しても楽しめるスポットをハワイのメンバーに知ってもらえたことを誇りに思いました。

コース紹介

▼里の駅小の岩の庄
https://www.onoiwanosyou.com/

▼アフリカンサファリ
https://www.africansafari.co.jp/

▼十文字原展望台
https://www.city.beppu.oita.jp/sisetu/sangyou_kankou/jumonjibaru.html

▼湯山の里温泉
https://onsendo.beppu-navi.jp/y221/

▼岡本屋売店
https://jigoku-prin.com/shop/

▼海地獄
http://www.umijigoku.co.jp/

今回の記事で紹介したコースの詳細は以下でもご覧いただけます。

深耶馬渓から別府57kmコース

まとめ

「大分おんせんライドツアー」2日目は、深耶馬渓から別府市までの道のり約56kmのツアーの様子と、立ち寄った人気観光スポットをレポートしました。
安心院の道はほとんどが坂道で、苦しむメンバーもいましたが、そびえ立つ壮大な山と緑豊かな清々しい景色は最高のロケーションです。
別府観光では、温泉や湯けむりといった大分県ならではの人気スポットをハワイの方々に楽しんでいただけたことを大分県民として嬉しく思います。
また、サイクリングチームの皆さんが笑顔で観光されている姿を見て、ただただ感心するばかりです。
1日目、2日目と続けて、長い坂道のある50km以上のコースをサイクリングをしながら観光したのですから。

ハワイからサイクリングチームを招いて、県内で初めて行われた「大分おんせんライドツアー」。
緑豊かな大分県北部で、日本の歴史や文化に触れ、温泉や観光を楽しんだツアーとなりました。
このイベントを機に、サイクリングツアーの楽しさを知ってもらったり、インバウンドのきっかけとなってもらえたらと願っています。
新たな地でサイクリングツアーを楽しんでみたい方は、「大分おんせんライドツアー」のコースを走ってみるのはいかがでしょうか。

執筆:結の秋(ゆいのあき)

大分県出身/大分県中津市在住
フリーランスwebライターとして活動中。
スポーツバイクは未経験だが、家族そろってサイクリングロードを走ることを楽しんでいる。
中津市にあるサイクリングロードや近郊の美しい景観を楽しめるコースなどを紹介するため、取材に励んでいる。

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【茨城県】奥久慈ヒルクライムルート 1泊2日で滝をめぐり坂を楽しむサイクリングレポート《PR》

【茨城県】奥久慈ヒルクライムルート 1泊2日で滝をめぐり坂を楽しむサイクリングレポート《PR》

ナショナルサイクルルート「つくば霞ヶ浦りんりんロード」を有する茨城県には、魅力あるサイクリングルートがいくつかあります。
福島と茨城の県境にそびえる八溝山(やみぞさん)を源とする久慈川が流れる大自然エリア「奥久慈」は、日本三名瀑「袋田の滝」をはじめ里山や激坂のある全長約200kmの「奥久慈里山ヒルクライムルート」もそのひとつです。
そのルートからE-bikeで楽しめる1泊2日のコース(1日目23km、2日目51km:獲得標高1086m)をめぐるモニターツアーが実施されましたので、ご紹介します。

1日目のスタートは「大子広域公園オートキャンプ場」

茨城県の県北に位置する大子町。スタートの「大子広域公園オートキャンプ場」へ向かう途中、立ち寄ったのが「横川の下滝」。

別名「湯平の大滝」とも呼ばれ、2段に分かれて流れ落ちるのが特徴的です。
落差は18mですが、幅が7mほどあり、水量も多いので迫力満点。

スタート場所の、大子広域公園オートキャンプ場『グリンヴィラ』は、大自然の中で様々なアウトドアライフを楽しめる施設です。施設にはレンタサイクルもあります。

月待の滝

まずは久慈川を上流方向へ約4km、月待の滝へ。

月待の滝は、落差17m、幅12mの三筋に流れ落ちる滝で、普段は二筋の夫婦滝、水が増すと中段の受皿から子滝が現れて親子滝になります。
別名「裏見の滝」「くぐり滝」ともいわれ、水に濡れることなく滝の裏に入ることができます。
日が差していれば見る角度によって虹も現れます。

奥久慈しゃもを味わう「石焼親子丼」


奥久慈が誇る地鶏「しゃも」を味わうべく、「月待の滝」から久慈川を下流方向に約5km、道の駅奥久慈だいご近く「とん鈴の石焼親子丼」でランチタイム。

引き締まった肉に濃い旨味が詰まった奥久慈しゃものもも肉を、堅くなりすぎないように仕上げています。石鍋なので最後までアツアツです。

温泉に入れる「道の駅 奥久慈だいご」では、レンタサイクルでビアンキのロードバイクやクロスバイクが利用できます。前日までのインターネット予約制ですが当日空きがあれば利用も可能です。

日本三名瀑「袋田の滝」

道の駅奥久慈だいごから約5.7kmで「袋田の滝(ふくろだのたき)」。駐輪場からお土産屋さんが並ぶ道を少し歩きます。

正面から滝を見るためには、276mの「袋田の滝トンネル」を通って第1・第2観瀑台へ行きます。(入場料は大人300円、中学生以下150円)

第一観瀑台からは迫力ある滝が見られます。
袋田の滝は、久慈川支流の滝川上流にあたり、落差80m、長さ120m、幅73m、冬は「氷瀑」と呼ばれる、滝が凍結する現象が発生することがあります。

エレベーターで昇る第二観瀑台からは、三段からなる袋田の滝の全景を見ることができます。

帰りは吊り橋を渡り駐輪場へ。

久慈川の沈下橋

久慈川には、茨城県内5ヶ所の沈下橋があります。最上流にあり唯一の木造が「久野瀬橋」。

欄干の無い沈下橋を自転車で渡るのはスリルもあり爽快感も抜群。
橋を往復してから「Michiru Bakery」へ。

移住者が営む「Michiru Bakery」

大子町へ移住された、店主の比留間玲美(ひるまれみ)さんが2021年に開業した「Michiru Bakery」。

ご自身が調理師・栄養士の資格を持っていて、祖父母が大子町の方だったことから、この地域の特産品をパンで紹介したいと思い、パン作りを学んで大子町へ移住されてそうです。
お店は開業前からSNSで知ってもらうことが出来たそうで、今では町の人気店の仲間入りです。

宿泊は、リバーサイド奥久慈 福寿荘

Michiru Bakeryから約700mで宿泊先「リバーサイド奥久慈 福寿荘」。

初日のサイクリングが終了し、宿自慢の夕食を堪能です。

コース紹介


距離:約23km

▼大子広域公園オートキャンプ場
http://www.greenvila.jp/

▼月待の滝
https://www.daigo-kanko.jp/spot-0004.html

▼袋田の滝
https://www.town.daigo.ibaraki.jp/page/page001474.html

▼道の駅奥久慈だいご
http://michinoeki-daigo.com/

▼Michiru Bakery
https://www.michirubakery.com/

2日目は「ヒルクライム」へ挑戦。

2日目はルートのタイトルにもなっている「ヒルクライム」で、八溝山展望台へと挑みます。
宿を出発し約1.4km、まずは「常陸大子駅」。ここから次第に上り坂になります。

八溝山は、茨城県と福島県の県境にある標高1,021m、茨城県最高峰の山です。
八溝山遥拝所をすぎれば、里山ならではの田園風景が広がります。

大子おやき学校

常陸大子駅から、緩やかな坂を登り続けること約10kmで「大子おやき学校」。

1874年(明治7年)創設の旧槙野地小学校を活用した観光・体験施設が、2021年10月にリニューアルオープンした「大子おやき学校」。
木造の建屋の中は、懐かしい教室を再現した休憩スペースや、レトロな学校備品が楽しませてくれます。

おやきの販売・体験コーナーのほか、地元ならではのお土産販売コーナーもあります。

休憩の後はいよいよヒルクライムへの挑戦です。

八溝林道入口

大子おやき学校から、約10km先の八溝林道入口目指してスタート。ちょっと勾配がきつくなります。

しかしバイクは、E-bike。モニターツアーに同行されたブリヂストンサイクルのオリンピアン飯島誠さんとも、同じペースで走れます。

そして八溝林道入口到着。

7kmのヒルクライム挑戦


八溝林道入口からは、約7km(上り617m)のヒルクライム開始です。
途中、標高を感じる景色を楽しみながら、アシストはパワーモードで、ゆっくり坂を上ります。この坂でもオリンピアンと同じペースで走れるという贅沢感。

電動アシスト機能に助けられながら、何とか八溝山山頂へ到着。八溝嶺神社にお参りして八溝山展望台へ。

アシストとは言え、自分の足で登り切った達成感と、この絶景は最高の満足感です。

坂を下り「大子おやき学校」で昼食

帰りは細い林道ではなく、八溝山公園線(県道248)を、注意しながら下ります。

下り坂でペダルを止めると、運動エネルギー回生システムによる「走りながら自動充電」が威力を発揮します。
16.8kmを走り(途中、短い上り坂あり)45%だったバッテリー残高は60%まで回復していました。
大子おやき学校に着けば、「リバーサイド奥久慈 福寿荘のお弁当」と、食後のデザート「かぼちゃおやき」。メンバーのエネルギーも回復です。

常陸大子駅からJR水郡線「サイクルトレイン」

常陸大子駅へと戻り、13:53発、JR水郡線の「サイクルトレイン」を利用して、上菅谷駅へと向かいます。

サイクリングとは違った車窓の風景を楽しみながら、57分の電車旅も楽しみます。
14:50 上菅谷駅で下車して、2日間の「奥久慈里山ヒルクライムルート」モニターツアーの終了です。

※水郡線サイクルトレインのご利用には事前登録が必要です。

コース紹介


距離:51km 獲得標高:1,086m

▼大子おやき学校
https://www.town.daigo.ibaraki.jp/page/page000027.html

▼八溝山
https://www.daigo-kanko.jp/spot-0003.html

▼水郡線 サイクルトレイン
https://www.jreast.co.jp/mito/suiguncycletrain/

まとめ

茨城県と言えば「つくば霞ヶ浦りんりんロード」「大洗・ひたち海浜シーサイドルート」など、比較的フラットなコースを思い浮かべますが、県北まで行けば本格的な「ヒルクライム」が楽しめます。
ヒルクライムと言えば、脚力に自信のあるロードバイクユーザー向けと思っていましたが、E-bikeを使えば、上級者から入門者まで一緒に走れることも体感できました。
自然が生み出す「滝」をめぐり、美しい「里山の風景」を見ながら、標高1,000mの「大自然の山」を登り、美味しい食事も堪能できる「奥久慈里山ヒルクライムルート」は、茨城県のサイクルツーリズムの奥深さを感じさせてくれました。

全長約200kmの「奥久慈里山ヒルクライムルート」情報は下記をご覧ください

奥久慈里山ヒルクライムルート
奥久慈里山ヒルクライムルートは、県内最高峰の八溝山山頂や袋田の滝、竜神大吊橋など、里山の風景が広がる地域を巡る、全長約200㎞のサイクリングルートです。中・上級者向けの起伏や勾配を感じられる走りごたえのあるコー...

ブリヂストンサイクル TB1eの情報は下記をご覧ください。
TB1e | スポーツ向け自転車 | 電動アシスト自転車 | ブリヂストンサイクル株式会社
スポーツ向け自転車 TB1eの特長・機能をご紹介。ブリヂストンサイクルでお気に入りのスポーツ向け自転車を見つけてください。

広告主:茨城県庁スポーツ推進課
協力:ブリヂストンサイクル株式会社
執筆・撮影:HANADA

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【愛媛県】しまなみ海道 大島一周と絶景 亀老山を登る47kmの自転車旅

【愛媛県】しまなみ海道 大島一周と絶景 亀老山を登る47kmの自転車旅

日本国内でも有数のサイクリングロード「しまなみ海道」は、愛媛県今治市と広島県尾道市を、いくつもの橋と島で結んでいます。
今治市から最初に降り立つ「大島」を一周する約47kmのサイクリングをご紹介します。

サイクリストの聖地「しまなみ海道」

「しまなみ海道」は、愛媛県今治市と広島県尾道市まで島を橋で結んでいます。橋は高速道路と共用となっており、各島では島内を走れるように整備されています。
全長約70kmのコースは、年中多くのサイクリストが全国から集まっています。

スタート地点「サンライズ糸山」


まずは車に自転車を載せて、松山市から今治市のしまなみ海道サイクリングのスタート地点である「サンライズ糸山」まで向かいました。
「サンライズ糸山」は愛媛県側にあるしまなみ海道の入り口にある施設です。
ここでは自転車を借りることもでき、宿泊もできるので、前泊して、早朝から出発もできます。
駐車場も多く整備されており、自転車の組み立てに必要な工具なども貸し出しも行っています。自動販売機には自転車のチューブも販売していました。

来島海峡大橋

「サンライズ糸山」をスタートすれば、早速上り坂です。
コースは白線の横にひかれているブルーラインを辿っていきます。この線は尾道まで引かれているので、ナビや地図がなくても、道がわかるようになっています。

カーブを登っていくと分岐点に出ます。歩行者・自転車は左側へ。125cc以下の二輪車は右側に進んでください。

ここから高速道路の側道まで、上り坂が続きます。
坂を登りきるとついに「来島(くるしま)海峡大橋」です。

来島海峡大橋は3つの橋によって構成され、全長は約4kmもあります。
風を遮るものはなく、下もすぐに海なので、まるで空中を走っているかのように感じます。

橋の途中には休憩スペースなどもあり、自分のペースで進めます。大島に近づいてくると高速道路とは別れ、島への下り坂になります。

しまなみ海道の最初の島「大島」

12時過ぎ、大島に無事上陸しました。
まずは腹ごしらえをすることにします。

橋を降りると左右にどちらも行けるようになっていますが、左折して尾道へ向かうルートを辿ります。
2~3分で進むとすぐに道の駅が見えてきます。

道の駅 よしうみいきいき館


「道の駅 よしうみいきいき館」では、来島海峡の急流を楽しむ船に乗ることもできます。
食事は、七輪を使った魚介BBQ、施設内のレストランでも、海の幸をいただくことが出来ます。
レストランの外にある売店のメニューも豊富で、今治市のご当地グルメ「焼き豚卵飯」もありました。

愛媛県の特産品でもある鯛を使った「鯛かつバーガー」でランチタイム。

チリソースのバーガーは、ピリ辛で、暑い日にとてもあう味でした。
鯛はとてもジューシーで、揚げた外側もカリッとしていてとてもおいしかったです。 

亀老山展望公園

道の駅を出発し、再び道路のブルーラインを辿っていきます。
すぐに上り坂になりますが、急な登り坂ではないので、楽々越えられます。
下り坂になり、しばらく進むと「亀老山(きろうさん)展望公園」の案内の看板が見えてきます。

「亀老山展望台」は、大島一周ルートではないのですが、眺めがとてもいいので、目指すことにしました。

「亀老山展望台」へは3.7km上り坂が続きます。坂の勾配はかなりきつく、ヒルクライムをしているように感じます。
途中歩いたり乗ったりを繰り返し、時間をかけて公園を目指しました。(体力に自信がない人にはあまりお勧めできません)

「あと1.5km」の看板には藻塩アイスが待ってるよと書かれているので、頑張って登ります。
木々に覆われた道を登れば、海が見えてきます。

瀬戸内海の様子がよく見え、とてもきれいな風景です。
道の途中には休憩場が整備されているので、少し休んでラストスパート。

やっとの思いで到着です。駐輪場に自転車を置いて売店へ。「藻塩アイス」はこの売店の名物だそうです。

上にかかっている藻塩は、とても甘く感じ、山に登ったという達成感もあり、体だけではなく心にもしみました。

その後展望台へ。ここから見える風景はすごくきれいです。

「しまなみ海道」の有名な撮影地なので、多くの人が訪れており、車やサイクリストが多く賑わっていました。
今治市だけではなく、遠く四国中央市の工場まで見える風景は、頑張って登ってよかったと実感させてくれます。

大島(亀老山~伯方・大島大橋)

絶景の後は大島一周に戻ります。
島はサイクリストに優しい環境が整備されています。

休憩できる場所が多くあり、センサーが反応して案内してくれる装置も設置されています。

しばらく島内を走れば海に出ます。

瀬戸内海は潮流が速く、川のように流れているのを見ることが出来ます。

しばらく走ると次の島である伯方島につながる「伯方・大島大橋」が見えてきます。
橋の入り口に着けば、ブルーラインの案内が分かれます。

引き続きしまなみ海道を走りたい人は、「尾道方面」で橋に向います。大島を一周したい人は「外周コース」を走ります。

大島(伯方・大島大橋~よしうみバラ公園)

「外周コース」で、大島一周達成に向けて海沿いを走ります。

道中は店舗が少なくなりますが、ブルーラインに沿って進みます。

海沿いを進んでいくと400種のバラが植樹されている「よしうみバラ公園」があります。
最盛期は5月中旬~6月上旬と10月中旬と11月上旬です。

大島(よしうみバラ公園~道の駅 よしうみいきいき館)

大島一周のラストスパートは、まずは港町を走っていきます。

この辺りから造船所が見えてきます。

大きな船の真横を通るので、その大きさに圧倒されます。

来島海峡大橋が見えてくれば「道の駅 よしうみいきいき館」まであと少し。

ついに島に降り立った地点に到着。
島の一周は完了ですが、道の駅までもう少しだけ走ります。

道の駅での休憩は、ソフトクリームを注文。

ミカンアイスは甘酸っぱい味が口いっぱいに広がり、とても美味しかったです。

来島海峡大橋(帰路)

来島海峡大橋は、行きと同じ道を走ります。
日も落ちてくると、風もあるのでかなり涼しくなります。

来島海峡大橋には途中「馬島」という島があります。
この島には車で行くことが出来ませんが、歩行者・自転車等は、橋から降りることが出来ます。

このような入り口から橋の下を通り、反対側に行くとエレベーターで下に行くことが出来ます。

日が暮れてきたので、島内散策は断念。
グランピング施設もあり、自然がとても豊かな島なので、いつか行きたいと思いました。

再び橋に戻り「サンライズ糸山」に着けば、約47kmの自転車旅の終了です。

コース紹介

 ▼サンライズ糸山
https://www.sunrise-itoyama.jp/

▼道の駅 よしうみいきいき館
https://imabari-shimanami.jp/ikiiki/

▼よしうみバラ公園
https://www.city.imabari.ehime.jp/kouen/yosiumi/

まとめ

「しまなみ海道」はサイクリストの聖地として国内外から多くの人たちが集まってきており、その知名度はとても高いです。
今治~尾道を一気に走るだけでなく、島一つ、橋一つを楽しむのもいいものです。それぞれの島には特徴や魅力があるので、一つ一つを周る旅もいかがでしょうか。
「しまなみ海道」の無料通行は期間限定で2024年度末までの予定です。(2022年10月現在)

「しまなみ海道」はレンタサイクルも充実しているので、マイバイクを持っていない人も、無料期間のこの機会に、ぜひ走ってみてください。

▼しまなみジャパン レンタサイクル
https://shimanami-cycle.or.jp/rental/

執筆:るかす
愛媛県松山市在住の22歳大学院生。
中学の時から通学に自転車を使っていて、自転車の魅力に気が付きました。
今は長距離に挑戦したいと思っています。

 

【茨城県】石岡市で原風景と峠を楽しむ約29㎞のペダル&グランピング 

【茨城県】石岡市で原風景と峠を楽しむ約29㎞のペダル&グランピング 


茨城県南部に位置し自然豊かで歴史のある石岡市。旧八郷町には里山の風景が残っています。峠へのアクセスも良いのでサイクリストにおすすめのスポットです。
また、サイクリングをして帰るのはもったいない!ということで、グランピングもモニターで体験し贅沢に八郷を堪能するサイクリングに出かけました。

いばらきフラワーパーク

2021年にリニューアルオープンしたいばらきフラワーパーク。
常磐自動車道石岡インターチェンジから車で15分ほどのところにあるので都心からのアクセスもよいです。

広い敷地には丘があり年間を通して様々な花が咲き誇ります。
12月30日までイルミネーションも開催していて、夜も楽しむことができる場所です。

宿泊をするグランピング施設「花やさと山」は、フラワーパーク内の山の上にあります。

夜を楽しみにサイクリングへ出発です。

朝日峠

まずは朝日峠。土浦市と石岡市の境にある標高282mの峠です。
フラワーパークから南へ約4㎞行くと、峠の看板が見えてきます。

近くには駐車スペースもありました。

早速ゆるやかな上りがはじまりました。
ロードバイク初心者と一緒に朝日峠駐車場を目指していきます。

約3㎞上りが続きます。車の通りは少なかったです。

上りが終わるころに見えた景色はとても綺麗でした。

朝日峠の表筑波スカイラインとフルーツラインの合流地点で右へ曲がります。

朝日峠の駐車場に到着しました。時間は25分ほどかかりましたが達成感がありました。
ベンチもあるので少し休憩し、景色を堪能しました。


ハイキングやドライブで訪れている人もいました。
息が整ったところで改めて出発です。県道236号線の表筑波スカイラインを走っていきます。

上ったり下ったりを繰り返して進んでいきました。約3㎞いくと不動峠の上に来ました。

せっかくなので少し下って不動峠のところで撮影。すれ違うサイクリストも増えてきました。

不動峠から県道へ戻る途中に見えた景色も素晴らしく、所々紅葉が残っていました。

筑波山を眺めながら風返し峠を目指していきます。

風返し峠

不動峠から約6㎞弱、風返し峠に辿りつきました。
つくば市と石岡市の境にあり、筑波山南東の尾根に位置しています。

初めて峠を登った初心者もしっかり走りきることができました。
ハードだったけれど楽しめたようでした。一休みのあとは八郷方面へ下っていきます。
麓までは約7㎞、あっという間におりてきました。

旧八郷町をサイクリング

下りの途中、駒村清明堂という線香屋がありましたがお休みのようでした。
明治時代から水車を使って杉の葉を粉にして作る杉線香を製造しています。安らぐ香りが素晴らしい線香ですよ。

そして目に留まったのは柿ののぼり。

八郷地区は古くから柿の生産が盛んなところで、皇室に献上している富有柿が有名です。
お土産に大きな富有柿を購入。甘くて絶品でした。

岡野ファーム

遅めのランチにやってきたのは岡野ファーム。

のどかなところに佇む古民家カフェです。サイクルラックもありました。
コース料理になっている少し贅沢なランチを味わうことに。

前菜のプレートは、一つ一つこだわりを感じるものばかり。

私が選んだのは「茨城県産瑞穂のいも豚生姜焼き」のコース。
ご飯は岡野ファームで作った「吉生米」、汁物は天然合わせ出汁のお味噌汁。

お肉が柔らかく甘味がありました。もう一品は「まぐろのガーリックソテー」のコース。

デザートにはブルベリーのジェラートが。こちらも自家製。素材を生かしたメニューばかりでお腹も満足しました。
日が暮れるころには、フラワーパークへ戻りグランピングです。

「花やさと山」でグランピングを体験

フラワーパーク内にある山の頂に、昨年オープンしたグランピング施設が「花やさと山」。
筑波山の景色を楽しめるサークルロッジとテントのあるグランピングエリアがあり、モニターとしてサークルロッジに宿泊してきました。

フラワーパーク駐車場の奥に宿泊者専用駐車場があります。
自転車はロッジに持ち込めないとのことで、自家用車に積んで泊まりました。
駐車場からは送迎バスに乗り施設へ。

チェックイン時にバーベキューセットを受け取ります。

室内は綺麗で木の良い香りがしました。

デッキにでバーベキューをすることができます。

2人分のセット。たくさんの野菜と牛豚鶏肉を味わいます。

お米は八郷産の新米コシヒカリ。

サイクリングの後のバーベキューは、とても美味しくいただけました。
お腹がいっぱいになるほどの量で満足しました。
夜になると満天の星空が見えるそうですが、この日はあいにくの曇り空で見ることができませんでした。
また、共有のシャワー室とトイレは清潔感があり使いやすかったです。
1日のサイクリングを振り返りながら就寝。翌朝を迎えます。

外には絶景が広がっていました。空気も気持ちよく、素晴らしい朝を迎えることができました。

朝食はホットサンドを作りました。中にはソーセージとチーズ。
少し寒い朝でしたが太陽の陽ざしを浴びながらの朝食は贅沢でした。

また、コーヒーミルを使ってコーヒーを堪能。グランピングは特別な時間になりますね。

サークルロッジの各部屋には屋上があり、筑波山などの山々を望むことができます。
アウトドアを満喫できる施設でした。

部屋を後にしてペダル&グランピングは終了。

コース紹介


距離:29km 獲得標高:550m

▼いばらきフラワーパーク
https://www.flowerpark.or.jp/

▼花やさと山
https://www.flowerpark.or.jp/stay/

▼岡野ファーム
https://okano-farm.jp/

詳細は以下でもご覧いただけます。

八郷の原風景と峠の絶景コース

まとめ

峠を走ったことで充実したサイクリングになりました。疲労感もありましたが忘れるくらいの達成感があり楽しむことができました。
旧八郷の風景を存分に楽しめるコースになったと思います。1月に入ると八郷のいちご園もオープンするのでいちご狩りとサイクリングを組み合わせても良いかもしれません。また、サイクリングとグランピングを組み合わせて楽しむことができるのも八郷の魅力の一つ。
ぜひ、ペダル&グランピングもお楽しみください!

執筆:水越恭子

茨城県出身。地元ラジオ局でリポーターをしていた頃にロードバイクを購入。公私ともに自転車を楽しんでいる。現在はフリーランス。SNSで茨城サイクリングの魅力を発信。自転車のさまざまな楽しみ方を研究中!現在は、行方市自転車活用推進会議委員を務め、行方エリアテレビ「なめテレ」に出演し自転車で市内をめぐりレポートし放送している。

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【大分県】珍しい戦車道と滝を巡る44kmのサイクリング

【大分県】珍しい戦車道と滝を巡る44kmのサイクリング

豊後森駅をスタートして、全国でも珍しい一般道を戦車が走る「戦車道」で特殊車両を見て、滝をめぐるコースを紹介します。前半は山側で後半は玖珠川に沿って走ります。

豊後森駅からスタート

大分県玖珠郡玖珠町にある九大本線の豊後森駅からスタートします。
三角屋根の木造駅舎で、可愛らしい雰囲気です。

駅を出て左手に進み、春日十字路交差点を右折します。高速道路下の交差点で右折すると道の駅童話の里くすに到着です。

「日本のアンデルセン」と呼ばれた久留島武彦氏の出身地ということで、町には童話のキャラクターをよく見かけます。道の駅には大きな桃太郎とお供たちの像が並びます。

一般道を走る特殊車両を見る

道の駅童話の里くすの真横を通る道は、全国的にも珍しい戦車が走る公道です。
戦車が通る道はコンクリートで強化された路面になっており「戦車道」と呼ばれています。玖珠駐屯地と日出生台演習場の区間を移動する日時は、玖珠町のWEBサイトに掲載されているのでチェックしてから行くのをオススメします。
たまたま走行予定日だったので、道の駅で待機してみることにしました。

真横を走るAAV7水陸両用車

しばらく待っていると9時を過ぎた頃にAAV7水陸両用車が何台も走ってきました。
公道を特殊車両が走っているのは、なんとも不思議な風景です。

特に通行止めにしている訳ではないので、地元の人が歩いている横を通過したりする風景が見られるのも戦車道の特徴でしょうか。

10数台の車両が通過して、最後は道路を掃除する車両が通過して終了。
珍しいものが見られて朝からテンションが上がります。

本当は戦車らしい形式の10式戦車(ヒトマルシキ)が見たかったけど、毎回走っている訳じゃなさそうです。

城下町とアップダウンが続く道

道の駅を出て森川沿いの戦車道を走り、左折して桃太郎の石像が出迎えてくれる路地に入ります。

城下町として栄えた森藩の面影が残る町並みを走ります。古い建物と鬼の石像が面白い。

丁字路で左折すると緩やかな上りに入ります。
走っている道の右手は角牟礼城(つのむれじょう)跡になっていて、城下町側の三島公園から散策することが出来ますよ。

県道43号に出て右折して、すぐに県道48号に入ります。この辺りから徐々にアップダウンがきつくなってきます。
山の頂きに並ぶ風車を眺めながら走ります。

次の目的地の「高塚愛宕地蔵尊」までは、道なりに案内看板があるので解りやすいです。

高塚愛宕地蔵尊でお参り

地元では「高塚さん」の愛称で呼ばれ、神仏混淆(しんぶつこんごう)の形態を残している珍しい地蔵尊です。
入口の門をくぐると、短い激坂なので勢いそのままに上りましょう!

お土産屋が並ぶ参道を上り、高塚さんにお参りします。

学業成就や商売繁盛など、さまざまな諸願成就に御利益があるとか。
神仏混淆なので左に鈴、右には鐘が下がっています。

願いが叶った人が寄贈した「祈願成就の地蔵」が並んでます。
この中には2000年のシドニーオリンピックで金メダルをとった柔道の田村亮子さんの奉納地蔵もあります。大きな金メダルを掲げたお地蔵さんですよ。

参道の途中にあるご神木のイチョウはパワースポットとされています。

坂を下ったら玖珠川沿いを走る

高塚さんから県道54号を下ります。こんなに上っていた?と思うほど下ります。
下っている途中に見える段々畑が良い雰囲気です。
坂を下って豊後中川駅手前で玖珠川を渡らず、手前の細い道を左折します。

川沿いを進むと九大本線の鉄橋下をくぐる沈下橋を渡ります。

ねこバスが来るバス停

沈下橋を渡り、国道210号に出てすぐの所に苔アートのねこバスとバス停があります。
バス停は本物っぽく、1日1本の時刻が書かれています。
トトロはパネルで、ねこバスは壁の苔に描かれています。町おこしのひとつでしょうか。トトロの苔アートは県内に数カ所あるみたいですよ。

ねこバスから天ヶ瀬温泉までは国道210号を走るのですが、大型車が多く道幅も狭いので注意して走行しましょう。短いですがトンネルもあるのでライトは必須です。

天ヶ瀬温泉の滝

市役所の横から左手に入ると天ヶ瀬温泉街です。入口の看板が温泉街の雰囲気を感じさせます。

お腹ペコペコだったので、駅前のAzukiという和風喫茶に入りました。店内には手作り雑貨や野菜を販売していました。

トマトピザと季節のスムージーをチョイス。スムージーはブルーベリーです。
チーズがパリパリした手作りピザもスムージーも美味しかったですよ!

楽をして行ける絶景の桜滝

食後は店からほど近い場所にある桜滝を見に行きます。
自転車を滝の入口に置いてから、歩いて10分くらいです。天狗のイラストが「桜滝はあっちじゃ!」と案内してくれています。

のんびり歩いても10分そこそこで滝の轟音が聞こえてきます。
カーブを曲がると滝の全容が見えてきて…「思っていたより立派!」と声に出ました。かなり迫力があります。

TVで「楽をして秘境に行ける滝第1位」として紹介されたとか。確かに楽をしてこんなに凄い滝が見られるのはお得な感じです。

落差約25m、幅約15mあり、流れ落ちる滝水の飛沫が桜の花のようであることから「桜滝」と名付けられたとか…すごい感性ですね。

温泉街を抜けて慈恩の滝へ

玖珠川沿いに並ぶ天ヶ瀬温泉は、ここ数年の台風被害が多く残っているようですが、徐々に活気が戻って来ているとか。雰囲気が良い温泉街なので頑張って欲しいです。

再び国道210号に合流し、しばし国道を走ります。途中に長いトンネルもあるので注意してください。
九大本線の杉河内駅を過ぎると右に入る細い道があり、そこに慈恩の滝があります。
ここも国道脇にあるのに、かなり立派な滝です。
日田市天瀬町と玖珠郡玖珠町の境にあり、上段20m下段10m合わせて30mの落差があります。

滝の隣には道の駅慈恩の滝くすがあるので休憩しましょう。
豆乳ソフトクリームが汗をかいた身体にしみます。

馬蹄形が美しい三日月の滝

国道210号を走っていると「三日月の滝公園」の看板が出てくるので、見落とさないようにして右折します。
田んぼの間を走り、嵐山瀧神社の横を流れる玖珠川に三日月の滝があります。
今まで見てきた滝からすると小ぶりですが、馬蹄形の滝壁から三日月に例えられている美しい滝です。

旧豊後森機関庫へ

国道210号のローソン玖珠山田店を過ぎたあたりの、石灯籠が建つ細い路地に入ります。そこから短い間ですが玖珠川沿いの道を走ります。

玖珠自動車教習所の手前で土手の道は終了。そこから住宅街を通り県道43号で九酔渓を渡り、豊後森駅に戻ります。
ゴールは豊後森駅ですが、少し通り過ぎた所にある「旧豊後森機関庫」に寄り道します。

旧国鉄久大線のSL格納庫として使われていましたが、ディーゼル化の普及により機関庫は廃止されました。その後、平成24年に国の登録有形文化財となり、現在は公園として整備され、貴重な鉄道の歴史を感じられる施設に生まれ変わりました。

豊後森駅でゴール

旧豊後森機関庫から豊後森駅に戻ってゴールです。輪行する場合は、列車の本数が少ないので注意しておきましょう。

コース紹介

▼道の駅童話の里くす
http://www.kusu-michinoeki.jp/

▼戦車道における戦車等通行予定について
https://www.town.kusu.oita.jp/soshiki/kichi_bosaitaisakuka/1/5/2/747.html

▼高塚愛宕地蔵尊
https://takatukasan.com/

まとめ

公道を走る特殊車両を間近で見て、城下町を散策。その後は自然を感じる滝めぐりというコースを紹介しました。玖珠町〜日田市周辺には大小合わせて滝が多く、走っていても頻繁に滝の案内看板が出てきます。興味があれば途中にある滝にも立ち寄ってみても良いかもしれません。

執筆:小曽根彩

大分県出身、埼玉県在住。
地図やガイドパンフのデザイン制作事務所「オゾングラフィックス」スタッフ。
埼玉県奥武蔵エリアを中心に、四季の景色や美味しい物を求めて自転車を楽しんでいます。

 

【インタビュー】荒サイのコミュニケーションスペースKURU。SAN-ESU BASE 羽根倉通り(前編)

【インタビュー】荒サイのコミュニケーションスペースKURU。SAN-ESU BASE 羽根倉通り(前編)

埼玉県志木市、荒川サイクリングロード(荒サイ)の羽根倉橋のたもとに2022年7月にオープンしたSAN-ESU BASE(サンエスベース) 羽根倉通り。
ディズナ、ワンバイエス、グランジといったオリジナルブランドで、そしてさまざまな海外ブランドの輸入会社としてサイクリストにはおなじみの東京サンエスがプロデュースする、新しいサイクリストステーションです。
SAN-ESU BASEには、ソフトクリームのお店KURU(クル)と、東京サンエスのショールームUX(ユーエックス)を併設し、営業日である土日は多くのサイクリストで賑わっています。ここを立ち上げた方々にその思いを聞きたいと思い、荒サイを走ってサンエスベースにうかがいました。
今回はその前編、東京サンエス社長の坂井美紀さんのお話を聞きます。


2017年に父親である先代社長から会社を引き継いだ坂井美紀さん。 以前からの夢だったソフトクリーム店を開業した。

この場所に出会ってしまった

2022年の7月16日にオープンしたんですが、構想はその1年前くらいからありました。そもそもは倉庫を探していて、この場所に「出会ってしまった」んですよね。

もともと先代社長が元気だったころ、本社(東京・御徒町)の1階をショールームにしようという話がありまして。そこでソフトクリーム屋をやりたいという話もちょっとだけありました。でもスペース的な問題や、そこがサイクリングしやすい場所でもなかったので断念しました。


羽根倉橋のたもと、荒川サイクリングロード(右岸)の土手から見えるサンエスベース。 この黄色い建物が目印だ。

でもその後、本社近くにあった倉庫が老朽化して、ほかの場所を探すことに。そこでここに出会って、なんだこの場所は!っことで。倉庫以外にかなり使えるスペースがあったし、なんといっても荒サイのすぐそば。ここで一気にソフトクリーム屋の夢が現実味を帯びたんです。

自転車で生業を立てている者として、何かユーザーのためにできることはないかというのはいつも考えていました。コロナ禍だったこともあり、ユーザーとコミュニケーションをとりたいという思いがつのっていたんですよね。だからソフトクリーム屋というより、コミュニケーションスペースを作りたいという気持ちが先にありました。

そして、いろんな人に来てもらいたい、自転車乗りだけじゃなくて近所の人にも来て欲しい、ここが楽しい場所になっていれば、近所の人も応援してくれるんじゃんないかなんて、夢がどんどん広がっていって。

サイクルラックは店頭にも店内にもたくさん用意。いろんなスタイルの自転車乗りが集まってくる。

いろんな人が来てくれる場所に

みなさんが来やすくて、笑いが絶えないとか、そういうイメージで始めました。だから身の丈を越えない、楽しくやれるペースでやりたいと思っています。たとえば雨の日はみなさんも走りに来ないだろうから休みまーすとか、私たちも無理しないでね。

ここでの売上だけではそもそも運営できませんので、夏は無料で水が飲めるし、秋からはほうじ茶をサービスしたりとか。ソフトクリーム食べなくても、休憩だけでも全然オーケーなんです。私自身がここで出会った人たちとしゃべることを大切にしたいので。

近所の人がただほうじ茶を飲みに来たり、サッカー少年たちがソフトクリームの看板見て来てくれて、「ここ自転車の施設なんだー」って話しているのを聞いたり。いろんな人が来てくれる施設になりつつあります。思ったような雰囲気になっていますね。

自転車を知らない人にサイクリストが楽しんでいる姿をみてもらって、同じ時間と空間を共有して欲しいと思っていたんです。そこからいろんなコミュニケーションが始まるといいなと思って。


社長みずからが厨房でソフトクリームを巻き、トッピングしてお客さんに出す。「でも厨房に入っているより、客席スペースにいる時間のほうが長いかも。だから一人のときは大変なんですよー」


「ネーミングはみんながカンタンに呼べるものがいいと思って。みんなが来る、クルクル回る車輪、ソフトクリームのクルクルなどをかけたネーミングです。まーるい感じ、やさしい感じが気に入ってます」

冬用にスープを出したいと思っていたときに、スープだけじゃなあと思っていたら、近所のとてもおいしいパン屋さんとつながったことでラスクを提供できるようになりました。そうしたらパン屋さんのお客さんがこちらに来てくれるようになったり、その逆にサイクリストがそのパン屋さんに行ってくれたり。

この場所の特徴は、誰でも来られるような雰囲気かな。近所の人も子供も来られるような雰囲気にしたかったんです。昨日も高校生が来て、ソフトクリーム300円で「安っ!」て言ってたりとか。近所の子供が300円握り締めて来てくれたりもします。

年齢も性別も、できれば地域も関係なくいろんな人が来てくれれば、楽しいことにつながっていくんじゃないかなと思って。


ソフトクリームは全種類300円(税込)。「ソフトクリーム屋をやりたかったのは、私が好きだから、それだけです(笑)。クリームが好きなんです。生クリームとか。身の丈を考えたときに、自分の好きなものでないと続けられないと思って。ソフトクリームは夏のものだけど、私は冬でも食べたいんですよねー。だから冬に売れないとか、全然考えませんでした」


トッピングの名前が、すべてブランドの名前になっている。「これはずっとやりたかったんです。ブランドの読み方を知らないお客さんがいるんです。お問い合わせのメールでディグズナとか、グルンゲとか。でもそれを否定したくない。自然にわかってほしくて。だからメニューの名前にしてみました。一番人気はワンバイエス(生姜)と、ロコゴワ(黒蜜抹茶)です」


冬限定メニューのクラムチャウダー ラスク添えは400円(税込)。近くにあるパン工房ラパンのラスクを使っている。冷えた体にしみる。

新しいことをやろう

私、自転車でブランドとか決まったスタイルに「こうでなくてはいけない」としばられるのが苦手で。どんな自転車でもスタイルでも否定せず、それもありだよねと受け入れるようにしたいと思っているんです。だから自転車だけじゃなくて、このKURU自体がそういう場所になりたいですね。

うちのパーツを一切使っていない人も来てくれる。それもうれしいんです。気兼ねなく来られる場所だってことだから。こういう自転車じゃないと、あのパーツをつけていないと、そういうウエアでないと入りにくい、みたいなお店にはしたくないんです。


店の出入り口のドアは、東京サンエス本社の近くにあった「東京自転車製造卸協同組合」のビルが解体されたときに譲り受けたもの。昭和30年ころに作られたときの文字をそのまま残していて、レトロな雰囲気が漂う。

コミュニケーションを大事にとか、新しいことをやろうとか、アットホームにしたいとか、人に優しくありたいとか、そういうのは東京サンエスの社風なのかもしれませんね。先代社長である父も「新しいことしなきゃね」って常に私に言ってました。おんなじことことばっかりやっててもダメだよね、って。

「きづきベル」を作ったときがそうだったんですけど、自転車に乗らない人が「自転車乗ってる人って怖いよね」と言ってたんです。後ろからいきなりベル鳴らされてびっくりしたって。それできづきベルが生まれたんです。

サイクリストのためになることを、自分たちができることを身の丈で一生懸命やろう。それがいままでやったことのない新しいことにつながり、最終的に多くの人が笑顔になったら嬉しいです。
東京サンエスのきづきベル。ベルを鳴らさなくても、後方から聞こえる涼やかな音色で、歩行者が自然に自転車の存在に気付いてくれるようにと開発された。


店内にはTABIRINマップをはじめ、荒川周辺のサイクリング情報が掲示してある。「KURUはここにありまーす」

これからはこの場所をもっと知ってもらうことが大切だと思うんですけど、あんまりお客さんがいらっしゃるとお客さんと話をするどころか、どんな人が来たかも見られない状況で。夏に150人もいらした時は、ソフトクリームを出すことに精一杯になっちゃって。逆に1日50人くらいだと、ゆっくりお話もできますね。

自転車ってすごい、KURUもすごい

何度もいらしてくれるお客さんは、その人の職業とか人となりとかがだんだんわかってきて、そういうのも楽しくて。そういうことでここにたどり着いてくれたんだって。
いろんなお客さんがいらっしゃいますね。先日も、ハンドルを換えたら巡航速度が2km速くなったって話している方がいて、それをとなりのテーブルで聞いていたご夫妻が、「何っ!?」ってなって(笑)。そしてそこからお客さんどうしの会話が始まりました。


客さんと話をする時間を大切にしたい。

先日、荒サイを走っている学生さんのグループが9人でいらしていたとき、たまたま私と同年代の女性のサイクリストさんがいて。その女性が学生さんに話しかけたら話がはずんじゃって。それでみんなでここで写真を撮って、最後は同じ方向だからっていっしょに走って帰っていったんです。

そういうコミュニケーションの場にもうなっちゃってるんです。自転車ひとつで性別も年代も超えて仲間になれる、自転車っていいなーと思いました。自転車ってすごいな、この場所もすごいな、って。


「みんなが楽しんでいれば、たぶん見ている人も参加する人も楽しいと思います。だからあんまり深く考えてないんです。でもみんなが笑っていればどうにかなると思います(笑)」

ここはオープンな空間なので人の話がよく聞こえるんです。私もお客さんに話しかけるとき、大きな声で話すので周りの人に聞こえていると思います。

そうすると誰かがそれに反応して、そこからお客さんどうしの会話が始まることも。あと逆に紹介しちゃうこともありますよ。

先日も輪行袋で有名なオーストリッチの社長さんが自転車でいらしてくれて。その場にいたお客さんに「輪行袋のオーストリッチって知ってます?」って聞いたら「もちろん知ってます、使ってますよー!」って言うから「こちら社長です」って(笑)。

今は毎日が一生懸命です。でも無理していないので、飾ることなくナチュラルにフツーにやれています。そのなかで、ここはコミュニケーションをとる場だということを忘れないように、大事にしたいと思います。そうすればおのずとそうなっていくから。

私たちの取り組みを見て、ほかのメーカーやブランドが同じように始めてくれたらうれしいですよねー。どんどんサイクリング が楽しくなってくる。それで地域の人も「ああ自転車っていいね」って言ってくれたら、それがいちばんうれしいですね。


「平日は会社で、ここが土日オープンなので休みはなしです。でも金曜はKURUの仕込みをするので、お休みです。ああ、でもそれも仕事か(笑)。でもここに来ることがリフレッシュになっているし、とても気持ちいいんです」

施設情報


▼KURU@サンエスベース
https://tsss.co.jp/kuru/

▼東京サンエス株式会社
https://tsss.co.jp/

まとめ

サイクルカフェや、サイクリストが集まる店はたくさんあります。でもこんなにオープンで、気軽に寄れて、しかも店主(社長!)と気軽に話ができるのはここだけだと思います。それだけではなく、お客さんどうしの会話が自然に始まる雰囲気作りが、うまくできている気がします。それはこの店を利益のためにやっているんじゃなくて、サイクリストを、サイクリング全体を盛り上げていきたいという、坂井社長の、そして東京サンエスという会社の思いが、来る人にも伝わるからじゃないかと思うんです。荒サイの新名所サンエスベース。サイクリングの途中にふらっと寄る、ウワサを聞いて遠方から来る、どちらでも満足度二重マル請け合いです!

そして。このサンエスベースで忘れてはならないのがUXの存在。こちらはサンエスのオリジナルパーツのほぼすべてのモデル、すべてのサイズがそろうショールーム。そしてそこに開発の多くを手がけている東京サンエスの専務が、お客さんに対応してくれる、世界でも類を見ない施設。サンエスベースのご紹介、後半はこのUXについて同社の上司辰治専務に聞いてみました。そちらもぜひご覧ください!

執筆:岩田淳雄

愛知県出身、千葉県在住。
自転車雑誌「サイクルスポーツ 」「バイシクルクラブ」の編集長を歴任。現在は「ペダルプッシャー」を主宰し、サイクリングの啓発活動を展開しています。
https://pedalpusher.jp/

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【宮城県】日本三景松島を2時間で巡る4.8kmの観光ポタリング

【宮城県】日本三景松島を2時間で巡る4.8kmの観光ポタリング


行楽シーズンがやってきました。旅先で観光地を巡る際、限られた時間の中で少しでも色んなところを観たいと思いませんか。そんな時こそレンタサイクルを活用しての観光がおすすめです。宮城県松島町の日本三景松島を堪能するポタリングに出発です。

松島とは


松島は、日本三景の一つで松島湾内に浮かぶ260余りある島々の総称で、仙台藩初代藩主の伊達政宗をはじめ俳人の松尾芭蕉が愛した景勝地です。歴史は古く平安時代から多くの人々を魅了し続けています。

湾内の島々を巡る観光船が人気。目的や時間に合わせてコースを選ぶことができるそう。
ゆっくり歩いての観光も良いですが、少し足を延ばして色んなところを見るには自転車が良いですね。

あいはら商店でレンタサイクル

JR仙台駅からJR仙石線松島海岸駅まで約40分。松島海岸駅に到着です。

降りてすぐのところにカフェがあったり、遊覧船のチケット売り場があったりたくさんの人で賑わっていました。

そして、駅から徒歩1分のところにある「あいはら商店」で自転車を借りました。

9時から営業していて、2時間500円でかごが付いたシティサイクルを利用できます。
レトロな雰囲気のある可愛い自転車です。ギアは3段ついています。

サイクリング初心者の友人と一緒にレンタサイクルで松島を巡っていきます。

駅前を走る国道45号線は「みやぎのサイクリングルート 震災復興・伝承みやぎルート」になっていて、沿岸を走る基幹ルートは全長約280㎞。松島もルート上に位置しています。道路上の矢羽根を見ると、えんじ色で描かれていました。

円通院


看板が大きくありました。

伊達家ゆかりの寺院が多く残っていますが、円通院も仙台藩主二代忠宗の次男である光宗を祀ります。
山門は町の文化財に指定されています。たくさんの人が訪れていました。

美しい庭園は素晴らしかったです。数珠づくりも体験しました。約30分ほどで完成。
散策を済ませて自転車で次の場所へ。

松華堂菓子店


国道沿いにある2階建ての店舗。1階では煎餅などが購入できます。
2階には松島を一望できるカフェがあります。

松華堂カステラセットを注文。
弾力がありながらふわふわのカステラは絶品でした。
友人は松華堂プリンを注文。固めのプリンに苦味のあるカラメルソースが美味しかったそう。

一息ついたら福浦橋をみにいきました。

福浦島にかかる252mの朱塗りの橋は見事でした。時間の関係で渡りませんでしたが、橋を渡ると良縁に恵まれると言われているそうです。

松島温泉「海風土」の足湯

温泉につかる時間はありませんが足湯なら気分を味わえるかも!ということで足湯に立ち寄りました。

四阿(あずまや)のような外観。ホテル海風土の目の前にあります。

9時から17時まで誰でも無料で入ることができます。ただし定員8名。
島々を眺めることができます。

透明で柔らかいお湯が気持ちよかったです。数分足を入れたら体が温かくなりました。
タオルを忘れた人はホテルで150円で購入できるそう。足だけなのでタオルハンカチでも充分でした。

道中、ご当地マンホールを見つけました。

坂上田村麻呂が創建したと伝えられている観光名所のひとつ五大堂が描かれていました。

「みちのく伊達政宗歴史館」の前には顔出しパネルもありました。

中央広場に少し立ち寄りました。マンホールに描かれていた五大堂を見ることができました。
園内は自転車禁止なのでご注意を。

また、国道45号線は車の量も多いので気を付けて走ってください。
松島海岸駅を通りすぎてすぐのところに2020年にオープンした「宮城県松島離宮」があります。

食事処、土産物店のほか、博物館などがある商業施設。かつては水族館があったそうです。
ここでもレンタサイクルを利用できるようです。

雄島(おしま)

松島離宮からほど近くに、雄島があります。
看板の手前が駐輪スペースになっているようです。

雄島は諸国から僧や巡礼者が足を運ぶ修行場でもあったそう。
松尾芭蕉は「おくの細道」で弟子と共に雄島を訪ねており、句碑がたっています。

雄島へ渡るための朱塗りの橋「渡月橋」は、悪縁を断つ橋と呼ばれているそうです。
福浦橋や透かし橋も良縁が期待できるといわれていますね。

場所によって違った景色を眺めることができました。
電車の時間も近づいてきたため、レンタサイクルを返却しポタリングは終了です。

コース紹介


距離:4.8km

▼円通院
http://www.entuuin.or.jp/

▼福浦橋
http://www.town.miyagi-matsushima.lg.jp/index.cfm/8,8393,36,html

▼松島離宮
https://rikyu-m.com/

今回の記事で紹介したコースの詳細は以下でもご覧いただけます。

宮城県松島サイクリング

まとめ

観光の時間が限られている中で4.8㎞のポタリングになりましたが、自転車を利用することでいろんなところを巡ることができました。初めて自転車に乗る方には、観光地で乗ってみるのがおすすめです。
普段自転車に乗っていない友人は「自転車って少し離れたところに行くのにも良いね。少ない時間でたくさん回れた!」と、ポタリングを楽しめたようでした。たまにはシティサイクルでゆっくりまわってみるのも良いですね。
次はロードバイクを輪行して、みやぎのサイクリングルートを走ってみたいです。

執筆:水越恭子

茨城県出身。地元ラジオ局でリポーターをしていた頃にロードバイクを購入。公私ともに自転車を楽しんでいる。現在はフリーランス。SNSで茨城サイクリングの魅力を発信。自転車のさまざまな楽しみ方を研究中!現在は、行方市自転車活用推進会議委員を務め、行方エリアテレビ「なめテレ」に出演し自転車で市内をめぐりレポートし放送している。

 

【埼玉県】冠水橋をめぐる約55kmのサイクリング

【埼玉県】冠水橋をめぐる約55kmのサイクリング

埼玉県は県土に占める河川面積の割合が3.9%で、徳島県に続き全国第2位という川の県です。
そんな理由からか、川が増水しても流されにくい冠水橋(沈下橋)が多いです。
冠水橋と呼ぶのは主に荒川水系のようで、全国では「沈下橋」「潜水橋」「沈み橋」などと呼ばれています。増水時に川に沈み、川の流れを妨げにくい構造になっています。そのため造りは木造だったりコンクリートの単純なモノが多くコストがかからないというのがメリットです。
木製の冠水橋は風情がありますが、劣化とともに撤去されたり頑丈な素材で作り直されたりしているので少し残念です。
そんな冠水橋が点在している荒川水系の河川をグルッと走ってめぐってみようと思います。

鶴ヶ島駅からスタート

東武東上線「鶴ヶ島駅」西口から線路沿いの道を走り、県道114号を左折します。東洋大学川越キャンパスを横目に進むと、小畔川(こあぜがわ)に出ます。左折して土手沿いの道に入ります。

土手の道を走っていると、対岸になぐわし公園が見えてきます。この公園の前には桜並木があり、春に走ると綺麗ですよ。

鎌取橋を渡る

県道256号を渡って少し進むと1つ目の冠水橋「鎌取橋」に到着です。
こぢんまりした橋なので、うっかりするとそのまま通りすぎてしまいそうです。
今回紹介する冠水橋で1番短い冠水橋でもあります。

橋面は木製ですが橋脚はコンクリートでシッカリしています。
それでも渡る時にガタゴト音がするので風情を感じられますよ。

小畔川から越辺川へ

国道254号に架かる落合橋を渡り、越辺川(おっぺがわ)へ。落合橋は交通量が非常に多いので歩道で渡るのをオススメします。
橋を渡り左折すると越辺川左岸0km看板があります。

少し進むと右手に真っ黒い建物が見えてきます。ここは老舗醤油蔵「笛木醤油」が運営する「金笛しょうゆパーク」です。2019年にオープンした施設で、レストランやカフェ、醤油づくりを学べる場所です。気になる人は立ち寄ってみては。

彩の国景観賞を受賞した八幡橋

土手を下りて一般道を走り、圏央道をくぐったら左折し川沿いへ。
八幡橋は2022年6月の大雨で一部破損してしまったのと、一部橋脚の腐食が見つかり現在は通行止めになっています。なので、近くから眺めるだけにします。

木造冠水橋なので、様々なドラマや時代劇に使われています。
また渡れるように、復旧して欲しいですね。

白鳥の飛来地

八幡橋から土手の道でも行けますが、細かい砂利道です。平気な人はそのままでOKですが、砂利はNGという人は、土手下の舗装路を進みましょう。

大きな工場横に「白鳥の飛来地駐車場」という看板が見えたら、駐車場に自転車を置いて土手を越えて白鳥を見に行きます。

細い道を進むと河原に出て白鳥の姿が見えました。毎年11月中旬〜3月上旬にかけてコハクチョウが飛来してくる場所です。

かなり近い場所で見る事ができます。白鳥を驚かせないように静かに観賞しましょう。

木造の島田橋

天神橋を渡り右折して再び越辺川の土手道へ。
薄緑の越辺川水管橋をくぐると目の前に赤城山が見えます。

道がカーブすると、奥武蔵の山々もクッキリと見えます。

しばらくすると右手に木造冠水橋が見えてきました。2014年に大雨のため橋が全て流されてしまいましたが、2015年に新たな木造冠水橋として完成した島田橋です。見た目は趣ある木造ですが、裏にワイヤを通し強化されているとか。

この橋も八幡橋同様、多くのドラマや時代劇に使われています。NHK大河ドラマ「新撰組!」「風林火山」「龍馬伝」TBS「JIN-仁-」などなど…ドラマで知っている橋が出てくるとテンション上がりますよね。

川の上流側にあるのは流木避けで、増水した時に流木が橋に直撃しないようになっています。

比企自転車道を走る

国道407号を渡ると比企自転車道に入ります。九十九川沿いの自転車道は埼玉県こども動物自然公園の近くまで続いています。空いていて走りやすいですよ。

こども動物自然公園交差点から一般道に進みます。
岩殿観音参道前を通り、ゆるやかな坂道を上って行きます。

ピークには手作りの峠看板があります。坂を上って峠看板があると嬉しいですよね。
高本山峠から激坂を下ります。こちらから上らなくて良かったと感じさせる坂です。

コンクリートの稲荷橋

坂を下るとすぐに次の稲荷橋に出ます。ここは今までの橋と違い、完全なコンクリート橋です。丸みを帯びたフォルムでドッシリして頑丈そうです。

地元の生活道路として利用されているのか、続々と車が渡っていました。車の運転に自信がない私は絶対に無理!

都幾川にかかる神戸大橋を渡ります。橋の横には都幾川水管橋がありますよ。
橋を渡るとすぐ右折して土手道へ。

土手道が終わると「くらかけ清流の郷」があります。
夏にはBBQを楽しめる施設ですが、現在は都幾川改良復旧事業のため休業しています。

赤い橋脚が目を引く鞍掛橋

鞍掛橋は橋脚が赤い鉄骨製で頑丈そうです。昭和の後期まで木造だったらしいので、橋脚の多さはその時の雰囲気が残っているから?

前の稲荷橋と同様に、車の行き来が激しいですのでタイミングを見て渡りましょう。

キャンプで人気の学校橋

都幾川の土手道を走っていると学校橋河原に出ます。ここはBBQやキャンプが出来る場所で環境美化協力費を支払えば誰でも楽しめます。この日もテントがズラッと並んで賑わっていました。

そのまま都幾川桜堤の道を走ります。春になると桜並木が美しい場所ですが、今はひっそりとしています。

地元の豆腐を使ったランチ

ときがわ町にある一軒家カフェDAYSでランチにします。
民家の奥にあるカフェで自転車ラックもあります。白い壁とグリーンのドアが北欧っぽくてオシャレな外観です。

店内も木をふんだんに使用して暖かみがあります。
テラス席もありますが、今は寒いので店内でいただきます。夏だったらテラス席が気持ちよさそうですね。

日替りランチとお豆腐ランチとカレーランチから選べます。
地元ときがわ町の有名豆腐店2軒の美味しい豆腐を使ったお豆腐ランチをチョイス。
ヘルシーで優しい味だけど、思ったよりボリュームもあり満足感ありますよ。

人工再生木材を使った若宮橋

カフェを出て県道171号を走ります。道なりに走り鳩山町を通過して坂戸市へ。
小山交差点の次にある信号を右折すると高麗川沿いに出ます。そのまま土手に上がると若宮橋が見えてきます。

以前の若宮橋は木造冠水橋でしたが大雨で被害に遭ったため架け替えられました。
新しい若宮橋は人工再生木材(ドゥーザー)という素材で出来ています。

多和目橋と多和目天神橋

高麗川沿いの裏道を走り、東武越生線の踏切を渡ります。
城西大学坂戸キャンパス下にある多和目橋に到着です。

今までの冠水橋と違うのはガードレールの様な柵があるところでしょうか。
橋面は木造なので、車が通過するとガタゴト音が鳴ります。

多和目橋から遊歩道を通ります。ここは自転車から降りて利用するように書いてあるので、押し歩きします。

押し歩きが面倒な場合は、一般道を使って回り込むようになります。
最後の冠水橋「多和目天神橋」に到着しました。木造冠水橋に見えますが、橋脚の一部は鉄製です。それでも木造の風情を感じる冠水橋です。

高麗川駅でゴール

橋を渡り、日高市役所前の市役所通りを進む。途中JR川越線とJR八高線の踏切を渡ると高麗川駅に到着です。

高麗川駅前に漫画「のだめカンタービレ」のカラーマンホールがあるので探してみましょう。作者の二ノ宮知子さんが市内在住という事で市制施行30周年を記念したマンホールが去年設置されました。日高市役所前とJR川越線武蔵高萩駅前にも設置されているので興味がある人はそちらも見て回ってみては?

TABIRINオリジナル モバイルバッテリーバッグ

アプリなどを確認しながら走ると、スマホのバッテリーが不安になります。
そこでTABIRINオリジナルモバイルバッテリーバッグを使用して走りました。

カラーは「ブラック」「ブラウン」の2種類ありますが、私はロードバイクの雰囲気に合わせてブラックです。ストラップで装着できます。革製で高級感もありますね!

一般的なモバイルバッテリーが入るサイズで大きすぎずハンドル操作の邪魔にはなりません。バッテリー残量を心配しながら走らなくても良いので安心出来ますよ。

【新発売】本格革製品 スマホ充電に便利な「TABIRINオリジナル モバイルバッテリー...
TABIRINアプリの開発に伴い、自転車にスマホを装着して使っていると、気になるのが「バッテリーの消耗」。自転車を降りたら、情報収集したり写真を撮ったりするスマホだけに、移動中に充電できる便利なアイテムがあれば。と...

コース紹介

アクセス
電車:「池袋駅」から東武鉄道東上本線「鶴ヶ島駅」下車
車:関越自動車道「鶴ヶ島インター」から約15分

まとめ

ぐるっと走って8つの冠水橋をめぐるルートを紹介しましたが、もっと足を延ばせば埼玉県にはまだまだ冠水橋が多くあります。
車でめぐると細い道が多く不便ですが、自転車なら楽に行くことが出来るのでオススメです。

執筆:小曽根彩

大分県出身、埼玉県在住。
地図やガイドパンフのデザイン制作事務所「オゾングラフィックス」スタッフ。
ロードバイク・ランドナー・ミニベロなどで、四季の景色や美味しい物を求めて自転車を楽しんでいます。

 

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