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記事タグ: 歴史

【兵庫県】大阪からサイクリングで、日本六古窯のひとつである「丹波焼」をめぐる旅。

【兵庫県】大阪からサイクリングで、日本六古窯のひとつである「丹波焼」をめぐる旅。

約800年の歴史があり、その発祥は平安時代末期から鎌倉時代のはじめだそうです。今回はその丹波焼の産地である兵庫県丹波篠山市に大阪の自宅からサイクリングで行ってみました。

大阪駅から一庫(ひとくら)ダムへ

自宅からJR大阪駅まで約15km。大阪駅前からは国道176号を北上し、国道173号を走って街を抜けると急に坂が始まりました。


坂の勾配率の標識に、えっ・・・と言いながらもミニベロでコツコツと遅いながら頑張って登りました。
先に見える長い長い坂を見るとつい歩きたくなるので、もう遠くを見ない作戦!大阪駅から約30km、なんとか「一庫ダム」に到着。

ダムのほとりに降りられるようになっていて、ベンチなどもありました。お天気が良い日だと気持ちよさそうです。

一庫ダムから国道173号を北上すること約7km、立ち寄った大阪府豊能郡能勢町にある「道の駅 能勢(くりの郷)」。
名産の大きな栗のオブジェが迎えてくれます。

ここでは地元産のお米で作るおむすび専門店の「能勢おむすびハウス」のおむすびをお昼ご飯に頂きました。自慢のお米だけあって、おむすびがものすごくおいしい!これは何個でも食べれる〜!と思いましたが、デザートのいちご大福が待っていたので2つで我慢。

古き宿場町「丹波篠山市福住(ふくすみ)」

道の駅から国道173号をさらに北上すること約17km、山を通り抜けるとぽっかり現れた丹波篠山市の福住地区。
江戸時代には宿場町として賑わっていたようで、今でもその町並みが残されています。
この石碑はかつてあった国鉄・篠山線の駅の駅跡でした。

そこで見つけた素敵な自転車屋さん「High Lander (ハイランダー)」。
築300年の古民家(旅籠)を活用してお店をされているとのことで、なんと畳にずらりと自転車!屏風にロードバイク!

ミスマッチかと思いきや、そのギャップがなんだかとてもおしゃれで素敵な空間でした。お店のスタッフの方もとても気さくな良い方で、癒しの時間を過ごさせていただきました。

自転車屋のスタッフの方にもおいしいよ!と教えて頂いた「マグナムコーヒー」にもお邪魔してみました。
到着するとかっこいいバイクがずらり!

店内はとても広く、外の席もあってゆっくり過ごしたくなるお店でした。
コーヒー豆もすべてオーガニックにこだわっているそうです。私はカフェラテをオーダー。

ラテアートのハートがとっても可愛いく、そしてお味は、、、今まで飲んだ中で1番!と叫んでしまったほど美味しかったです。
大阪の心斎橋、上本町にもお店あるようなのでまた行ってみたいと思います。

道端で見つけたなんだか可愛い標識風看板。

福住エリアの居心地がよく、ゆっくりしている間に夕方になってしまいました。


大急ぎで宿に向かう途中、だんだんと空がオレンジに染まっていくなぁ〜なんて思っていたら、どんどん朱くなり最高の夕焼け空を見ることができました。これは感動です。

丹波篠山の城下町で宿泊

暗くなる少し前に丹波篠山の中心地、城下町エリアに着くことができました。街灯が灯っていて雰囲気抜群です。

この日のお宿は築120年以上の米屋さんの蔵などをリノベーションして作られたゲストハウス「KOMEYA」。
ゲストハウスですが、貸切部屋もありとても快適に過ごすことができました。

十分広いツインのお部屋。お茶も置いてくれていました。共用部の廊下やキッチンエリアも古い部分を残してくれています。

朝明るくなってから、宿泊していた蔵と入り口の写真を撮っておきました。

前にはビアンキの自転車が停まっていて一緒に記念撮影。

早速朝から城下町の街並みを見ながらポタリング。

電線も高い建物もなく、昔の趣が感じられる街はゆったりとした時間が流れています。写真は河原町通りです。

天然酵母のパン屋さん「白穀五粉」を発見。

様々なパンが並んでいましたが、丹波といえば黒豆ということで、「黒豆くろっこ」パンを購入。
これがまた黒豆ずっしりでおいしい!おやつにはクッキーを。

古い和菓子のお店「あ久さや」。

季節限定の丹波栗を使った栗もちが有名だそうです。9月〜11月がシーズンだということでちょうどこれからですね!

レトロなショーウィンドーに並ぶ和菓子。
お店も随分古い建物のようでしたが、昔ながらの雰囲気はずっと残してもらいたいです。

梅の形をしたおだんごと3色だんごを休憩時においしくいただきました!

丹波篠山といえばぼたん鍋など猪のお肉も有名です。


街には大きな猪のオブジェがあったり、橋にも猪!次回訪ねた際は食べてみたいなぁ。

日本遺産 日本六古窯「丹波焼」

そして今回のサイクリングの目的地「丹波焼の郷」、今田・立杭エリアに着きました。


南北約4kmある道沿いに窯元が立ち並んでいて見るのに大忙しです。ここは自転車移動が便利ですね。

丹波伝統工芸公園「陶の郷(すえのさと)」は、陶芸体験などができたり、レストランもありました。
この中に約50軒の窯元の作品が展示・販売されている「窯元横丁」があります。

 この窯元横丁で作品を見て、気になる作品を作っている窯元を訪ねるという方が多いそうです。焼き物好きな方はここだけでも十分な時間を確保しておいたほうがいいなと思いました。私は予想通り時間が足りなくなってしまいました。

焼き物のお値段も数百円のお手頃なものも多かったです。豆皿コーナー。どれもこれも可愛くて全部欲しくなります。

窯元が並ぶエリアを散策してみました。すぐに目についたのがカフェ「心月(ココロノツキ)」。

壊される予定だった旧公民館をリノベーションして作られたようです。古い登窯も綺麗に遺されていました。

とても気になったのが散策路に埋め込まれている焼き物のタイル。何メートルかの間隔でたくさんあって楽しませてくれます。 まだまだありましたが、撮りきれませんでした。

いくつもある窯元の作品の中から自分へのお土産を選び。

丹波焼ぐい呑みとかわいい犬の箸置きを連れて帰ってきました。


焼き物の産地では小さくて持ち帰りやすいのでぐい呑みを購入してコレクションしています。
残念なことに日本酒は飲めませんが、各地のぐい呑みを眺めて旅の思い出に浸っています。

まとめ

今回は約100kmほどのサイクリングでした。

丹波焼の郷はもちろん、丹波篠山の城下町は観光スポットやお店、カフェもたくさんあり想像以上に魅力的なところで、これからの栗のシーズンには栗グルメも楽しめそうです。季節ごとに行きたい観光地の一つになりました。

そして焼き物の産地、日本六古窯巡りは瀬戸・常滑・備前・信楽・丹波と行き、残すところあと越前でコンプリートになるので、行った際にはレポートします。

執筆:Sugar
石川県金沢市出身、大阪在住。
旅が大好きで、長年旅行会社で勤務。
しまなみ海道をレンタサイクルで走り、サイクリングの魅力に引き込まれました。
今は旅先を自分の自転車で走り、ゆっくりと観光したり、写真を撮ったりできる輪行旅に夢中です!

コース紹介

記事内情報

High Langer

自転車工房ハイランダー – 兵庫県丹波篠山市にある小さな自転車店です。だれ...
兵庫県丹波篠山市にある小さな自転車店です。だれでも親しみやすいストアを目指しています。 自転車購入や修理・カスタム、など様々なご相談をご予約制で対応していますのでゆっくり過ごしていただけます。 平日は古市店、週末と祝日は福住店にて営業しています。

丹波伝統工芸公園「陶の郷」

丹波焼の里 | 丹波伝統工芸公園 陶の郷

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茨城県ひたちなか市は、毎年ロックフェスやネモフィラで賑わいをみせる「国営ひたち海浜公園」があり茨城県の名産のひとつ干し芋の一大生産地です。
今回は、海沿いの地域を約23kmコースで走ってみました。珍しい神社をめぐり、海沿いを堪能できるコースです。

那珂湊天満宮

出発地点にした湊公園は、小高い丘のようになっていて海を一望できます。
敷地内に植えられている松は水戸光圀公が植えたとされるものもあり、地域の憩いの場です。
公園を出てすぐのところにあった「那珂湊天満宮」でサイクリングの無事をお祈りしてスタートしました。

あべ川「木内」

湊公園から那珂湊駅へ向かう途中にある「あべ川」ののぼりにつられて、腹ごしらえ。
那珂湊のご当地スイーツで、小麦粉で作られたお団子です。ふわっと軽い触感がくせになります。
地元のお客さんは10本まとめ買いしていました。

ひたちなか海浜鉄道湊線 那珂湊駅

あたたかみのある木造の駅舎です。マップを手にいれました。那珂湊駅ではレンタサイクルを借りることができます。

さらに運が良ければ駅猫「ミニさむ」に会えるかも。この日私は会うことができませんでした。

海門町ふれあい公園

ひたちなか市と大洗町を結ぶ海門橋を眺めることができる公園。
ウッドデッキのところで記念撮影をしました。写真の向こう岸に見えているのは大洗水族館です。

大ちゃん通り

平礒海水浴場に面した通りには「大ちゃん通り」と名前がついていました。
オレンジ色の大きなくじら「くじらの大ちゃん」がシンボルとなっていて、堤防で囲まれたビーチの中央に、大ちゃんが鎮座しています。


平磯 白亜紀層(しらいそ はくあきそう)

磯崎海岸から平磯海岸のあたりはゴツゴツとした岩場が広がっています。
約7500万年前の白亜紀終末期の地層であることが確認されていて、アンモナイトの化石が見つかった場所だそうです。
昔のままの、ありのままの岩礁の風景は、地元の人たちが大切してきたそうです。春のころになるとさらに輝いてみえるとか。




酒列磯崎神社(さかつらいそさきじんじゃ)

平安時代からと云われている歴史ある神社です。鳥居をくぐったすぐのところには「幸運の亀」がありました。
宝くじの高額当選した方が奉納した亀の石像で、参拝後に亀を触るとご利益があるとされています。

そして海側の鳥居から見える景色を堪能しました。

ひたちなか開運鉄道神社

ひたちなか海浜鉄道湊線の阿字ヶ浦駅に立ち寄りました。
ここはミュージックビデオの撮影地などロケ地にも使われている場所です。
そして今年6月には、引退した気動車「キハ222」がご神体となっている神社が完成しました。
よく見てみると、鳥居はレールでできています。阿字ヶ浦駅にありますが、いつでも参拝可能となっています。
ただし線路の中に立ち入ることはできませんのでご注意ください。

ほしいも神社

阿字ヶ浦駅からほど近くにある堀出神社境内にある「ほしいも神社」。ほしいものが手にはいるとされています。

干し芋色の鳥居の数は42本ありました。この金色に輝く鳥居の色は「べにはるか色」だとか。
令和になって最初にできた神社だそうです。
さらには、干し芋の自動販売が設置されており、お土産を手に入れることもできます。

よく見てみると星には、干し芋の皺が刻まれています。


阿字ヶ浦海水浴場

緊急事態宣言下で駐車場が閉鎖されていました。
最近建てられた「AJIGAURA」モニュメントは撮影にぴったりでした。
阿字ヶ浦海水浴場は約1~2kmの砂浜が広がっています。

さつまいも畑

阿字ヶ浦をあとに、少し内陸へ入ってみたところ一面に広がるさつまいも畑に出会いました。
干し芋生産量日本一を誇るひたちなか市。どこまでも続くさつまいも畑は圧巻。
素晴らしい景色をみることができました。

ひたちなか海浜鉄道湊線「磯崎駅」「美乃浜学園駅」

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「池谷」のもなかアイス

平磯あたりから再び海岸線を走り那珂湊へ。気温は高かったものの走行中は風があり気持ちよく走ることができました。
湊天満宮の近くにある赤い暖簾がかかる店「池谷」。
今川焼がメインのようですが、手作りのアイス最中をいただきました。
1つ150円。バニラとチョコの2種類あり、チョコを選択。
マーブルになったアイスはチョコとバニラのバランスが絶妙。また食べたいアイス最中でした。

まとめ

大昔から変わらずに残っている海岸や歴史ある神社と、新しくできた神社の対比が楽しめる面白い街でした。
サイクリングコースとしては25kmない短めのコースですが、いろんな景色を楽しめる飽きないサイクリングができると思います。
ふらっと行った先で出会った風景が印象に残り、まだまだ発見があるかもと冒険心をくすぐられました。


コース紹介

執筆:水越恭子

茨城県出身。地元ラジオ局でリポーターをしていた頃にロードバイクを購入。公私ともに自転車を楽しんでいる。現在はフリーランス。SNSで茨城サイクリングの魅力を発信。自転車のさまざまな楽しみ方を研究中!現在は、行方市自転車活用推進会議委員を務め、行方エリアテレビ「なめテレ」に出演し自転車で市内をめぐりレポートし放送している。

 

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【岡山県】吉備路自転車ルートで秋を感じるサイクリング

【岡山県】吉備路自転車ルートで秋を感じるサイクリング

岡山県には「ハレいろ・サイクリング OKAYAMA」と称して、メインとなる8つのサイクリングロードと、37のサブルートがあるのをご存じでしょうか。
その中からメインルートの1つ、「吉備路自転車ルート」をベースにJR東総社駅〜JR岡山駅を約30km走ってきました。

稲穂の実る田んぼから望む五重塔、古墳など、のどかな風景が広がるサイクリングの様子をお届けします。

JR桃太郎線 東総社駅からスタート

スタートはJR東総社駅から。この日は大阪から新幹線輪行だったので、JR岡山駅でJR桃太郎線に乗り換え東総社駅まで向かいました。
1両編成のワンマン電車と無人駅が、ローカル線の旅気分を盛り上げてくれます。

東総社で自転車を組み立てたら、まず初めに近くの備中国分寺総社宮へとお参り。総社宮は備中国の324社の神々を1つに祀った社(やしろ)です。


特別天然記念物タンチョウに会える:きびじつるの里 つるの家

次の目的地は備中国分寺総社宮から2.2kmほど南下したところにある「きびじつるの里 つるの家」。
特別天然記念物タンチョウの保護と繁殖のための施設で、水辺の草の上でくつろぐタンチョウたちを無料で観ることができます。

「国民宿舎サンロード吉備路」も隣接しており、家族連れでにぎわっていました。敷地内には自転車ルートの案内板が設けられているので、休憩を兼ねてルート沿いの散策スポットを検討するのにも最適です。


五重塔が壮観 備中国分寺

きびじつるの里から自転車ルートをたどり、備中国分寺に向かいます。

道中、見ておきたいのが作山古墳。岡山県内では第2位、全国では第10位の大型の前方後円墳です。
こんもりと茂った古墳は田んぼや柿の木に囲まれ、秋の景色が広がっていました。

備中国分寺へと向かうルートは地元でも定番のサイクリング、ランニングコースになっているようで自転車での家族連れや、ランニングに励む人たちが行き交っていました。

備中国分寺は奈良時代、聖武天皇の発願により創建された国分寺の1つ。当時の建物は南北朝時代に焼失したと伝えられ、現在のものは江戸時代中期以降に再建されたものだそうです。
間近で見た時の迫力はもちろんですが、稲穂がたわわに実った田んぼやコスモスと合わせて拝むと絵葉書の世界そのもの。どこを切り取っても絵になります。梅、菜の花、ひまわり、コスモスなど四季折々の花と合わせて違った景色が楽しめるのも魅力です。

境内の茶屋でお抹茶と「きびみどり饅頭」をいただき小休憩しました。



吉備路高原自転車道〜備中高松城址公園

備中国分寺からそのまま東へ向かい岡山市方面に直行してもよいのですが、この日は少し足を伸ばして北上し備中高松城址公園へ。

北上といっても公園まではほぼ平坦なので、負荷はほとんどありません。
道中、造山古墳を眺めながら向かいます。

この日はサドルの上から望んだだけでしたが、この造山古墳、墳丘は全長約350mもあり全国4位の規模を誇り、立ち入りできるものとしては国内最大の古墳です。総社エリアは少し走っただけでも史跡が次々と現れるので興味が尽きることがありません。

岡山ジャンクションの周辺で、吉備路自転車道から吉備路高原自転車道に入ります。高松城址公園は1582年(天正10年)の高松城水攻めの主戦場となった城址。敷地内には蔵を改装した資料館もあります。

吉備津神社と吉備津彦神社〜JR岡山駅でゴール

高松城址公園をあとにし、再び岡山ジャンクションを経由し、岡山市方面へと向かいます。

道中には自転車道の道標があり、手持ちの地図やスマートフォンのGPS以外にも実際の目印になるので初めて走る人にも安心です。

最後に立ち寄ったのは吉備津神社と吉備津彦神社。

名前は似ていますが別の神社です。西側にある吉備津神社は、「比翼入母屋造(ひよくいりもやづくり)」と呼ばれる本殿が有名。
全国で唯一の様式で「吉備津造り」とも呼ばれ、国宝に指定されています。御祭神は吉備の国を平定し、昔話「桃太郎」のモデルとも言われる「大吉備津彦命(オオキビツヒコノミコト)」。
本殿に続く長い回廊も美しいのでぜひ自転車を止めて、ゆっくりと参拝してほしいスポットです。

吉備津神社から吉備津彦神社までは松が立ち並ぶ「吉備の中山みち」を経由し約2kmほど。吉備津彦神社は大吉備津彦命の屋敷跡に社殿が建てられたのが始まりと言われています。今回は立ち寄りませんでしたが、この近辺で行われる「鳴釜神事」や、総社にある「鬼城山(鬼ノ城)」など、「桃太郎」の原形と言われる「温羅伝説」にまつわる神事やスポットが今も多く存続していることが感じられます。


吉備津彦神社から約6km走りJR岡山駅でゴールです。

駅ビル「さんすて岡山」で旅の思い出に吉備団子を買うもよし、名物の「岡山ばらずし」や「ままかり寿司」などをテイクアウトするのもよいですね。

まとめ

JR東総社駅からJR岡山駅まで、吉備路自転車ルートをベースにした約30kmのライドをお届けしました。

初めて訪れる場所でも、自転車ルートが整備されているとビギナーの方でも安心して走ることができます。

今回走った吉備路自転車ルートは、車道・歩道と区分けされた自転車専用レーンや、田んぼ道、河川沿いの道の細い道を中心に構成されているので車の心配も少なくのんびりと走ることができます。残り7つのメインルートや、サブルートを合わせて、ぜひオリジナルの岡山ライドを検討してみてはいかがでしょうか。

▼岡山県「ハレいろ・サイクリングOKAYAMA」

https://www.okayama-kanko.jp/hareiro-cycling/index.html

執筆:Ayaka

2011年に社会人になると同時に始めた自転車で「自転車×旅」の魅力にハマる。
ニュージーランドでのワイナリーロードレース、タイの寺院巡り、ドイツ古城巡り、インドネシアでの遺跡巡りなど世界各地で自転車旅を催行し、その様子を雑誌『Cycle Sports』に寄稿。
2017年には自転車ツーリズムを探究しにオーストラリアへ留学。現地の様子を『Cycle Sports.jp』にて『G’day, Australia! 〜ブリスベンからの自転車だより』として1年間連載。帰国後は英語教材編集者の傍ら、自転車イベントで通訳・MC・PR担当等を務める。
座右の銘は「好きにまみれろ、夢中で生きろ」。

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初めての街を旅する時、レンタカーやバスでももちろんよいのですが、自転車を使ってみるとその街の作りがわかり、親しみがいっそう湧くものです。
最近では世界各国の観光地で主要なスポットに自転車ポートを設置し、ポートごとに貸出・返却可能なシェアサイクルが広がって来ました。

石川県金沢市もその一つ。今回は金沢市の公共シェアサイクル「まちのり」と徒歩を組み合わせ、市内の主要観光スポットをぐるっと回る1日コース(自転車走行距離:約7km)のレポートをお届けします。
東京からは北陸新幹線、大阪からは特急サンダーバードで各約2時間半と、非常にアクセスのよい金沢。この記事でぜひ金沢旅行の予習をしてみてくださいね。

アプリで簡単!シェアサイクル「まちのり」で金沢駅から出発

「まちのり」は、「ドコモシェアサイクル」の仕組みを活用しており、金沢中心市街地・郊外と合わせて69のポート(2021年9月現在)を備え、全てのバイクが電動アシスト付き。

1回ごとに利用する「1回会員」(会費無料)は最初の30分が165円(税込)、以降30分を超えるごとに110円(税込)ずつ追加で利用できます。今回は施設の見学時間が多めなので「1回会員」の仕組みで目的地ごとにポートで貸出・返却利用をしました。

利用方法はいたってシンプルです。自転車本体に記載されたIDをスマートフォンアプリ「ドコモ・バイクシェア」に入力すると、アプリ画面で4桁のパスコードが表示されます。そのパスコードを、自転車本体付属の液晶画面に入力すれば解錠完了です。支払いはアプリ経由でクレジットカードもしくはドコモ払いで行います(1回会員の場合)

この他に、1日借りっぱなしの「1日パス」でも利用可能です。(Web:1,430円・窓口1,650円(いずれも税込))年齢制限はなし・身長145cm以上であれば誰でも利用できるので、家族旅行にもよいですね。ルートや移動時間に合わせて「1回会員」か「1日パス」かを選ぶとよいでしょう。

金沢の観光の起点となる金沢駅の観光案内所で地図やパンフレットを手に入れたら、兼六園口(東口)の並びにある金沢駅東の「まちのりポート」で自転車をレンタルをして、いざ金沢散策へ出発。

まずは最初の目的地、野町・広小路エリアにある妙立寺(みょうりゅうじ)へと向かいます。

武家屋敷を通り、からくり満載の「妙立寺」・にし茶屋街へ

金沢駅から妙立寺へ向かう道中で見学したいのが長町武家屋敷跡界隈。繁華街エリアの香林坊から西へ向かうと入り組んだ路地に入ります。加賀藩の重職を歴任した野村家の邸跡をはじめ、江戸時代の面影を垣間見ることができます。

武家屋敷跡から約1km、犀川大橋を渡り妙立寺近くのローソン金沢野町1丁目店ポートで一旦自転車を返却します。
レンタルの課金は30分ごとなので、お寺や街の見学時間が長くなりそうな時は一時駐輪ではなく、目的地近くのポートで一旦返却する方がお得です。

妙立寺は「忍者寺」の異名をもつ独特な建築で有名なお寺です。外見は2階建てですが、実は内部は4階7層建て、部屋は23室、階段は29もあります。敵が攻め入って来た有事の際は、地下道が金沢城へと続く非常用通路になっているという伝説のある井戸をはじめ、隠し階段や落とし穴にもなる畳に埋め込まれた賽銭箱などのからくりが盛りだくさんです。
所要時間40分でお寺の方が丁寧に案内してくれます(電話にて要事前予約)。

お寺の拝観後は徒歩で「にし茶屋街」へ。
「ひがし茶屋街」「主計町茶屋町」と並ぶ金沢三茶屋街の一つで、加賀藩の武士も通ったという街並みが今でも残っています。

茶屋街の造りを無料で見学できる資料館や、甘納豆や最中、らくがんといった和菓子のお店が立ち並んでいます。
カフェ「MAMEノマノマ」でテイクアウトした最中は、「賞味期限6分」のキャッチコピーがふさわしいサクサクの最中に、甘さ控えめのあんことマスカルポーネチーズが組み合わさった新感覚の和菓子でした。

ランチは正統派の海鮮丼 or B級グルメ「ハントンライス」で

にし茶屋街のポートで自転車をレンタルし、ランチへ向かいます。金沢は正統派の和食や海鮮から、B級グルメまで新旧さまざま揃い、美味しいものには事欠きません。

海鮮を選ぶならいったん金沢駅方面へと戻り、近江町市場(おうみちょういちば)へ。2021年で開設300年を迎えた北陸の老舗市場で、魚介、青果、お惣菜など約180店がひしめき、まさに金沢の台所です。

近江町市場には飲食店も多数あり、中でもむさし口そばの「いきいき亭近江町店」は特に人気店。
甘エビ、ブリ、ヒラマサ、ノドグロといった北陸の新鮮な魚介類がたっぷり乗った「いきいき亭丼」は満足間違いなしの一皿。
朝7時から営業しており、休日は営業開始と同時に行列ができるほど。前泊しているならぜひ早起きして、比較的待ち時間の少ない朝がおすすめです。
生牡蠣やホタテを店先で購入しその場で食べられる鮮魚店も多数あり、地元市場ならではのフレッシュな味わいを堪能できますよ。

B級グルメを選ぶなら、香林坊エリアの片町にある1957年から続く老舗洋食店「グリルオーツカ」の「ハントンライス」がおすすめ。

「ハントン」とは「ハンガリー」の「ハン」に、フランス語でマグロを表す「トン」が組み合わせったもので、オムライスの上にきゃチャップと自家製タルタルソースをかけ、上にカジキマグロのフライ、小エビフライを乗せたもの。

ケチャップライスの上にさらにケチャップがかかっており、クリーミーなタルタルソースと絡み、濃厚な味わい。味もボリュームも満点な一皿なローカルフードです。

金沢21世紀美術館でアートな午後のひととき

ランチでお腹を満たしたら、再び自転車に乗って、広坂エリアへと向かいます。百万石通りには「石川四高記念文化交流館」などレトロな建築物が並び目を引きます。

広坂エリアの目玉はなんと言っても「金沢21世紀美術館」です。

2021年で開館16周年、毎年250万人前後が訪れる金沢を代表する人気スポットです。無料で楽しめる常設の屋外作品に、館内では年間を通じさまざまな企画展が催されています。
水中にいる感覚が味わえる人気作品「スイミング・プール」の内部見学は、美術館のWebサイトから事前予約をしておくとスムーズです。
自転車で街並みを楽しみ、非日常のアート空間に浸ることでリフレッシュすることができるでしょう。

兼六園・金沢城公園で秋を満喫

「金沢21世紀美術館」から兼六園・金沢城公園はすぐ。
ほとんどの主要観光スポットには「まちのり」のポートがあり、アプリを通じ貸出・返却可能台数も確認することができるので困ることはありません。
兼六園のポートで返却したら、兼六園〜金沢城公園内を徒歩で散策します。

兼六園は岡山の後楽園、水戸の偕楽園と並ぶ、日本三名園の一つ。前田藩の歴代藩主たちが長い年月をかけて丁寧にしつらえた庭園で、「宏大(こうだい)・幽邃(ゆうすい)・人力(じんりょく)・蒼古(そうこ)・水泉(すいせん)・眺望(ちょうぼう)」の六勝を兼ね備えていることことが名前の由来と言われています。

11万4000㎡もの広さがありぐるっと歩いて約90分。冬の風物詩「雪吊り」はもちろんですが、季節ごとに異なる花々を楽しめ、秋はモミジの紅葉が楽しめます。

隣接する「成巽閣(せいそんかく)」も時間が許せばぜひ立ち寄りたいスポット。
書院造り・数寄屋造りの2つの様式を組み合わせた前田家の奥方御殿は国の重要文化財にもなっており、群青の間、格子天井やドイツ製のガラス、アメリカのシャンデリアなど優美な装飾は見ものです。
鶯張の縁側と庭園も美しく心洗われる空間です。

兼六園の桂坂口からつながる金沢城公園では、2001年に古文書や古絵図をもとに復元された菱櫓・五十間長谷・橋爪門・続櫓の内部を有料で見学できます。
当時の技術を用いて忠実に復元した過程を紹介するビデオを見ていると、その気の遠くなるような作業工程に敬服するばかりです。

歩き疲れたら、園内の玉泉院丸庭園を望む茶室、玉泉庵で一服。上生菓とお抹茶をいただくことができます。
この日は、九谷焼のお皿にに乗った秋らしい栗を使ったねりきり「峰の秋」をいただきました。

前田利家ゆかりの尾山神社へお参り

最後の目的地は前田家ゆかりの尾山神社です。玉泉庵横の「鼠多門(ねずみたもん)」からつながる橋を徒歩渡って直接行くことができます。

尾山神社は、前田利家と正室お松の方を祀った神社で、五色のステンドグラスに彩られた和洋折衷の神門は異国情緒が漂います。上部に取り付けられた避雷針は日本最古のものと言われているそう。

長らく徒歩が続きましたが、ここで最後の自転車レンタル。尾山神社のポートで借りて金沢駅へと戻ります(約1.6km)。

金沢駅でゴール!駅中はご当地グルメも充実

尾山神社から金沢駅までの道中、近江町市場に立ち寄って海産物のお土産を買うのもおすすめです。
名物のノドクロや、シーズン中は香箱ガニを全国発送してくれる鮮魚店も多くあります。

時間に余裕があれば、夕暮れ時の主計町(かずえまち)茶屋街・ひがし茶屋街エリアに立ち寄ってみるのもよいでしょう。

出発点と同じ金沢駅東のポートで自転車を返却したらゴールです。
金沢市内の主要スポットをぐるっと一日自転車で回ることで、金沢の地理もだいぶ掴めたはずです。

金沢駅構内では、石川県観光PRキャラクターであるだるま人形風の「ひゃくまんさん」が愛嬌のある顔でお出迎え。

駅ビル「金沢百番街あんと」では地元銘菓や海産物土産が豊富に揃い、電車に乗る直前までお土産選びを楽しめます。
また、同じビル内には金沢の練り物を使った「金沢おでん」を楽しめるカウンターおでんのお店「かなえきのちくわ」、地元食材の甘海老をふんだんに使った「甘えび香味ラーメン」を食べられるラーメン店「らうめん侍」などもご当地グルメも充実。
徒歩&ライドでの空腹をぞんぶんに満たしてくれるでしょう。


まとめ

金沢を訪れるのも、ドコモシェアサイクルを使うのも初めての旅でした。
行く前はガイドブックを読み込んでも今ひとつ地理感覚が掴めなかったものの、現地で自転車を使い1日走る中で徐々に街の顔が見えて来ました。
「ここは地元の人たちの買い物エリアなんだな」「ここの路地はおしゃれな雑貨屋さんが多いな」「こっちは昔ながらの民家が並んでいるな」など、街のさまざまな表情を垣間見ることができた気がします。

シェアサイクルを利用していた観光客は、20代の若者グループから60代と見られるご夫婦まで非常に幅広かったのが印象的でした。
お天気さえ良ければ自分の好きなコースとペースで自由に回れ、その街の日常風景にもふれられるシェアサイクルの旅。

次の旅の目的地でぜひ、みなさんも利用してみてはいかがでしょうか。

コース紹介

執筆:Ayaka

2011年に社会人になると同時に始めた自転車で「自転車×旅」の魅力にハマる。
ニュージーランドでのワイナリーロードレース、タイの寺院巡り、ドイツ古城巡り、インドネシアでの遺跡巡りなど世界各地で自転車旅を催行し、その様子を雑誌『Cycle Sports』に寄稿。
2017年には自転車ツーリズムを探究しにオーストラリアへ留学。現地の様子を『Cycle Sports.jp』にて『G’day, Australia! 〜ブリスベンからの自転車だより』として1年間連載。帰国後は英語教材編集者の傍ら、自転車イベントで通訳・MC・PR担当等を務める。
座右の銘は「好きにまみれろ、夢中で生きろ」。

記事内情報

金沢市公共シェアサイクル まちのり

まちのり - 金沢市公共シェアサイクル
「まちのり」は、複数のサイクルポートのどこでも借りられて、どこでも返せる公共シェアサイクルサービスです。

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【ベトナム】ホーチミン市内観光ライド~全12か所の観光地と最後にエッグコーヒー

【ベトナム】ホーチミン市内観光ライド~全12か所の観光地と最後にエッグコーヒー

ベトナム ホーチミン市の中心部にある観光地を回る観光ライドです。距離も20km程度ですので、初心者や自転車初心者の方でも楽しめるコースで、午前中の涼しい間に終わります。

ベトナムの自転車事情

お金持ちの趣味としてロードバイクに乗られる方は日本以上に多く、朝の涼しい5時頃から2~3時間程度走る方大半です。
私が所属している日本人の自転車クラブ以外にも欧米人のクラブも多くあります。
最近では、今まであまり自転車に乗っていなかった若い方も健康志向が高まり、クロスバイクやマウンテンバイク、ファットバイクなど多種多様な自転車でのチーム走行が増えて来ており、自転車人口は急速に増えています。
また、ベトナムの道は比較的広くバイクとの並走とはなりますが、予想に反して日本以上に走りやすいです。

ホーチミン歌劇場 オペラ座

まず初めに、オペラ座です。向かって右側の別の建物にチケット販売所があり、オペラだけでなく演劇などいろいろなイベントが行われているようです。

フランス植民地時代、フランス人建築家ウジェーヌ・フェレによりオペラ・ド・サイゴン劇場として1897年に建築された建物です。おしゃれなデザインなので結婚記念写真、ダンス動画の撮影など中での鑑賞以外でも人気のスポットです。

グエン・フエ書店上のカフェビル

ひとつのビルにこんなにカフェいらないでしょ!っていう感じですが、いろいろなカフェが集中しているビルです。

もともとは、カフェのテラスから見える景色が良かったので多くのカフェが増えたのですが、今ではカフェばかりの看板のビルという側面の方が注目されているという変わった観光地です。

入り口は、文房具屋さんの左側にあります。エレベーターは有料ですが、階段は無料です。有料といっても数十円ですけど…

ホーチミン人民委員会庁舎前のホーチミン像と蓮の噴水

ド定番ではあるのですが、現在も使用されている人民委員会庁舎とその周辺です。

中は一般公開されていませんが、大変人気のスポット。夜はライトアップされるので、一見の価値ありです。

統一会堂

統一会堂は、ベトナム戦争で最後の戦いが行われた場所として有名。

勝てば官軍という様に、旧正月の休戦協定を破ってみんながのんびりお正月を楽しんでいるタイミングで奇襲をして勝利をつかんだそうです。

中は博物館になっており、その当時の作戦などの情報を含め歴史を学ぶこともできる観光地となっています。門に向かって左側にチケット販売所があります。

サイゴン大聖堂&サイゴン中央郵便局

こちらも、フランス植民地時代に立てられた、ネオ・ゴシック様式の教会です。

現在は改修工事中で全容が隠れているのですが、それでも人気のスポット。すぐ横には、サイゴン中央郵便局。パリのオルセー美術館を模して造られたと言われています。

現在でも郵便局として利用されていますが、観光客用のお土産屋さんもあります。

サイゴン動物園&歴史博物館

中は非常に広い動物園ですが、今回は入り口だけ。

日本の動物園と比べてもむしろ珍しい動物がいっぱいいるのではないかと思える動物たちがお迎えしてくれますよ。その入り口すぐ横に隣接して歴史博物館があります。

タンディン教会(通称:ピンク教会)

Instagramで撮られるようになったことで、ここ数年で急激に人気が出たスポットです。

以前は中まで入れたのですが、現在はいろいろあり信者の方のみとなってますが、外からの撮影だけでも人気。

クリスマスシーズンは夜ライトアップされさらにきれいになります。


亀湖

見る限りこの池には亀はいないのですが、なぜか亀湖。

一緒にライドしていた方いわく、上から見ると亀に見えるらしいとの事でしたが、そうでもない気がします。

夕方以降は、カップルが近場のカフェでテイクアウトしてここで飲むというデートスポットとしても有名です。

サーロイ寺

ベトナム戦争時代、南部の大統領が熱心なカトリック教徒であった事から、仏教弾圧が行われていました。弾圧に対抗する仏教徒の依り代になったのがこちらのお寺となります。

丁度行ったタイミングでお坊さんがお経を唱え信者の方がお参りしていた為、写真を撮るのは自粛しました。(写真は別日撮影分)

ホーチミン美術館

ハノイの国立美術館に次ぐ第2位の美術館です。中にはベトナムの伝統美術だけでなく彫刻や絵画、木版画などが展示されているそうです。

我々は外の外観と銅像のみ堪能し中には入りませんでした。(写真は別日撮影分)

ベンタイン市場

ホーチミンで一番有名な市場で、生鮮食品からお土産まで幅広い品ぞろえとなっており、地元の人も観光客も入り混じって買い物が出来る市場となっています。

外人だとわかると、高い料金を言ってくるお店もありますので、相場感をもって買い物された方が良いかもしれません。

現在は、前の通りを工事しており写真が撮りにくいのも難点です。

ホーチミン博物館

ホーチミンさんの革命家としての一生が学べる博物館となっており、こちらにあるホーチミンさんの銅像は若い時の物となっています。
統一会堂前の銅像と比べてみるのも面白いかもしれないですね。

最後にご褒美の「エッグコーヒー」

本来エッグコーヒーはハノイの名物ですが、ホーチミンでも味わえるお店として人気のカフェを最終目的地として選びました。
普段は店内も大変にぎわっておりますが、店内飲食不可の次期でしたのでゆっくりと写真を撮らせて頂きました。

いつも、買って飲むときに思うのですが、2杯頼めばよかったと…
疲れた体に甘~~~~~く、冷たい飲み物は速攻吸収されてなくなってしまいますね!


コース紹介

 

まとめ

ホーチミン市内は、普段自転車に乗らない方でも十分に回れる距離感です。

2021年11月より「モバイク(Mobike)」というシェアサイクルが1年間試験導入されるそうです。今後定着すれば、こちらを利用して市内観光するのも新たな観光方法としても良いのではないかなと思います。

執筆者:ミノムシペダル(minomusipedal)

ベトナム ホーチミン在住。
海外で自転車に乗る事に不安がある方が多くいる事から、海外でも楽しく自転車に乗れることを発信していきたいと思い、2021年9月にblog・Instagram・Twitterを開始。

最近は走る方に比重が行き過ぎ記事を書く元気が残らないことに悩み中。

https://www.minomusipedal.com/

「海外自転車倶楽部」というFacebookグループも運営中です。

 

 

【アルゼンチン】朝日に始まり、夕陽に終わる。砂漠の過疎地帯をロングライド!!~チレシートへの道 1~

【アルゼンチン】朝日に始まり、夕陽に終わる。砂漠の過疎地帯をロングライド!!~チレシートへの道 1~

楽しかったベレン観光を終え、名残惜しいですが次の町へ!!

新たな地、<Chilecito(チレシート)の町>を2日間かけて目指します。

今回も砂漠地帯を131kmのロングライドしたり、ある小さな教会を発見したり、色々なことがありました。

発見した教会は、少し不気味さもあって、そこでどきどきの体験をしました!

▲幻想的ですが、少し不気味さのある教会

▲ベレン 〜チレシート

出発

6日間滞在した、ベレンを出発します。アレハンドラとマルティン、そしてアレハンドラの両親には、大変お世話になりました。

5:00起床。早く出発しようと思いましたが、なんと停電。。手持ちライトを使って準備を進めます。

▲アレの両親から「持っていきなさい」と、たくさんの食べ物をいただきました。

昨日、自分で炊いたご飯をタッパに入れ、サヤインゲン、茹で卵、ツナ缶、くるみ、干し葡萄ミックス、クラッカー、ジャム、みかん、米などを詰め込みます。

▲軽く朝ごはんを食べ、6:40に出発です。数日間、ありがとうございました!

朝焼け

▲6:50 町を出ると、綺麗な朝焼けを見ることが出来ました。
▲7:00ベレン出発
▲7:30ロンドレスに到着

ロンドレス

▲7:45 ロンドレスの警察署で、水を補給させてもらいます。ここから80kmの過疎地帯を進むので、最後の給水地です。
▲右に曲がると、先日見学に行ったシンカル遺跡。
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500年以上前に栄え、スペイン軍の侵略によって絶滅したインカ帝国の幻の遺跡を紹介!映画アポカリプトを彷彿とさせる太陽の祭壇は大迫力でした!(※映画アポカリプトはマヤ文明)最近まで整備されず、観光地化もされていなかった知る人ぞ知る遺跡なだけに、この記事が日本語で書かれたこの遺跡の最初のレポート?!です!! シンカル遺跡での一枚。遺跡以外にも、今回やっと紹介できる料理の写真も撮れました!▲カタマルカ州ベレンの町カファヤテの町から3日間かけて約270km走りきり、カタマルカ州<ベレンの町>に到着しました。ベレ...

▲シンカル遺跡記事

▲早朝の真っ直ぐな道を、颯爽と進みます。
▲8:20 マウンテンバイクのおじさんに遭遇。10kmほど一緒に走りました。

彼は鉱山で働いていましたが、腰を痛めてしまい、今は働いていないそうです。

自転車が好きで、毎日30kmほどサイクリングをしているとのこと。

▲日陰で休憩をしたいですが、日陰がありません。
▲道路のコンディションは良好。ひたすら砂漠地帯を進みます。

ラ・リオハ州へ

▲12:50 カタマルカ州の旅もここまで。ラ・リオハ州に突入です。結局、休憩せずに5時間走ってしまいました。
▲ここまできたら村でガッツリ休憩しよう!ということで、先へ進みます。

アルパシンチェ

▲13:20アルパシンチェに到着。ベレンからアルパシンチェは簡単な道だと聞いていましたが本当でした。いつもの向かい風がないと、こんなに楽なのか。。
▲警察署で水をもらい、少し休憩です。

ここから『サン・ブラス・デ・ロス・サウセス』という、小さな集落が点在しているエリアを進みます。

その中でも【サリーカス】という村が一番大きく、ガソリンスタンドや食堂もあるので、休憩しやすいだろうと教えてくれました。

サン・ブラス・デ・ロス・サウセス

▲13:40出発。サンブラス・デ・ロス・サウセスへ。
▲ラ・リオハ州のルータ40(国道40号線)に入りました。
▲ルータ40の3999km 地点の看板。ルータ40は、全長5200km以上あるアルゼンチンの国道です。
▲アルパシンチェを過ぎ、砂漠を抜けます。ここからは、集落が連なっていました。

サリーカス

▲14:15 サリーカスに入りました。
▲サリーカスのガソリンスタンドに到着。

ガソリンスタンド横のホテルに、日陰で腰掛けられるところを発見。水道もあったので、ここでお昼休憩です。

飲める水かわかりませんでしたが、大丈夫そうだったので、飲みます。

お昼ご飯

▲14:30 お昼休憩。ご飯とサヤインゲン。温い水に粉ジュースを溶かして水分補給。冷たい水が飲みたかった! 1時間ほど休憩して、再出発。
▲サン・ブラスに到着。きれいなキャンピング場がありました。
▲カラカラの砂の川を渡り、
▲ロス・ロブレスに到着。かなり気温が上がり、暑いです。
▲小さな村が続きますが、それぞれに綺麗なプラザ(公園)と教会があります。
▲アルゼンチンでは、「パドル」というテニスに似たスポーツがあり、そのコートも点在していました。
▲綺麗なプラザ
▲クイパンを過ぎ、

スチャキ

▲16:50 スチャキに到着。暑いのもありますが、午前中がんばったので、午後はだいぶペースが落ちました。
▲少しして、警察署に到着。

昼ごはんから2時間しか経っていないですが、お腹が空いたので休憩です。

この警察署は、もう使われていなかったのですが、警察官のおじさんが一人住んでいて、水道の水を補給させてもらいました。

この先にも交番があることを、さっき寄った警察署で聞いていましたが、次の交番の水は飲めないことを教えてくれました。。

ここで水をゲットしなければ、危なかった。

お昼ご飯2

お昼ご飯を食べ、警察官のおじさんに、この辺りのことを詳しく聞いてみました。

この先のアンドルーカスには、きれいなキャンプ場があるとおすすめされましたが、アンドルーカスに滞在すると、明日かなり距離を残す事になりそうです。

地図を見るとCapilla (小さな教会)があるみたいで、どんなところか聞いてみました。

残念ながら、屋根も何もなく、汚いので全然おすすめじゃないとのこと。

アンドルーカスの綺麗なキャンプ場に滞在するか、明日のために、今日距離を稼いで荒地でキャンプをするか、迷います。。

▲18:30 サン・ブラス・デ・ロス・サウセスを走りきりました。反対側の入り口の看板。

迷った結果、先を急ぐため、小さな教会を目指します。暗くなるまでに着くことを願って、20km の上り道を頑張ります。

▲明日の目的地チレシートまで103km!
▲教えてもらっていた警察署も過ぎます。犬が途中までついてきました。
▲めちゃくちゃ疲れてきましたが、頑張るしかない。地図上では登り切ったはずが、引き続き上りが続きます。

19:25 ついに上りきりました。ここから下りのはず!

▲キレイな夕日です。
▲道路沿いの小さなお墓には、たくさんの水が備えられています。他では、こんなに水が置いてあるのを見ませんでした。

夕焼け

▲19:30夕焼け。がんばったご褒美に綺麗な夕陽が見れました。
▲この真っ直ぐ行った道の曲がり角に、目的地があるはず。暗くなる前につきたい!
▲19:55目的地到着!と思ったら、車が停まっています。農場なのでしょうか。それなら、もっとありがたい。

到着

車の持ち主に話を聞いてみると、Capilla(カピージャ:小さな教会)にろうそくをあげに来ていたそうです。

ここでキャンプをしていいか尋ね、OKをもらいました。中には水もあるそうで、飲んでも大丈夫とのこと。

やったー!!

▲帰りがけに、500mlのゲータレードをいただきました。
▲電気はありませんが、屋根もBBQもあって、人が来なければ快適そう。
▲暗くなる前に少し外を散策してみると、十字架を発見。

真っ暗になったので、ライトで照らしながら散策。外から鍵がかかっていた、奥の部屋に入ってみます。

▲入ってみると、ろうそくの光が。

中の様子に少し驚きましたが、ここがCapilla(カピージャ:小さな教会)になっていて、お供えものやろうそく、花や十字架が備えられていました。

ちょうどベンチがあるので、ここで寝ることにします。夜、人が来る心配もありますが、大丈夫でしょう。

テントも立てなくていいし、楽チンです。無事に日暮れまでに着いたし、チャレンジして良かった!

ギリギリ自転車も入れられました。上に空気とりの小窓が2つあるだけの密閉された部屋なので、4本のろうそくが付いていることで、かなり温かい。

就寝

21:45 テント用のシートをベンチにしき、衣類を枕にして就寝準備完了。

▲ろうそくの火のおかげで、ぬくぬくと就寝。

天井で何やらギーギー言っているのが少し不気味で気になります。。ネズミでしょうか。。

ちなみに、さっきのおじさんが言っていた飲める水、というのは、ろうそくの周りに置いてあるペットボトルの水のことだったようです。

流石に飲むのは心配だったので、歯磨きと洗顔に使わせてもらいました。

まとめ

今回はベレンを出発し、サン・ブラス・デ・ロス・サウセスを抜け、131km走行。

前半、かなり走りやすく距離を稼ぐことができました。本来ならば3日間かけていく距離でしたが、なんとか2日で到達したいと思っています。

夜は思いがけず、少し不気味さもありますが、幻想的な教会の中で眠る事になりました。

人が来ないかだけが心配です。。果たして、ぐっすり眠ることはできたのでしょうか。

次回も乞うご期待!

本日の走行

Belen ~ Capilla Senor de la Punta (カピージャ:小さな教会)

131,85 km

走行マップ

▼Hiro インタビュー記事

【インタビュー】自転車旅人「津田幸洋」さんのプロフィールに迫る!
2014年5月に日本を出発して以来7年世界中を旅している「津田幸洋(つだ ゆきひろ)」さんに、TABIRINでは、リアルタイムの自転車旅の情報や、訪れたまちの自転車情報や都市情報また、エッセイなどの記事を執筆いただくことになりました。今回は、第1弾として、津田さんの「これまで」の自転車旅と「これから」の自転車旅の予定についてご紹介します。 ソルトレイクシティー(アメリカ合衆国)プロフィール名前津田 幸洋よみがなつだ ゆきひろ何年生まれ昭和60年出身地福岡県福岡市プロフィール父親は、漁師で漁師町で、幼少期を過...

*旅をサポート頂ける企業、または個人の方を募集中です。特にアウトドア・自転車・カメラメーカー等の企業の方、ご興味あれば、ご連絡ください。

Hiro(津田幸洋 ツダユキヒロ)
自転車旅人。2014 年に日本を立ち、自転車で旅を続けています。オーストラリア、ニュージーランドを経て、アメリカ大陸横断中、COVID-19による、世界パンデミックにより足止めとなり、2021年7月現在は、アルゼンチンに滞在しています。人との出会い、美しい自然、野生動物を探す旅を近日再開を予定しており、旅とともに、訪れた場所の都市情報、見どころ、自転車に関する情報、エッセイ等をTABIRINにて発信していきますので、よろしくお願いいたします。インスタグラム  https://www.instagram.com/yukihirotsuda/
津田幸洋

 

 

【アルゼンチン】灼熱の荒野で自転車トラブル!果たして、目的地にたどりつくのか!? 〜 チレシートへの道 2 〜

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謎の教会での野宿から一夜明け、今日もとても良い天気です。

現在は2日間かけて【ベレン ⇒チレシート】へ走行中。

ここまで順調に進み、目的地まで後少し。。が、何もない荒野でまさかの自転車トラブル!?

無事、目的地にたどり着くとこができたのでしょうか。

良い天気です。今回は馬によく会いました!実はこの写真にも馬が。

 

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▲チレシートへの道 1 (前回の記事)

起床

5:40起床。ジャンパーを着て寝ていましたが、起きた時にはかなり汗をかいていました。

ろうそくの熱が思った以上に、部屋の中を温めてくれていたのですね。

人が来ないか少し心配でしたが、誰も来ず。マットも敷かずにベンチに直寝しましたが、疲れていたからか、意外と寝られました。

▲1泊お世話になりました。
▲寝ていたのはこの部屋。改めて見ても怪しい雰囲気。
▲夜と同様にぺットボトルの水で身支度を整えます。テントを使わなかった割に、出発が遅くなってしまいました。

出発

▲7:00出発。朝焼けの中を進みます。

ピトゥイル

▲20km緩やかな上りを進み、ピトゥイルの村に到着です。
▲街中へは、1kmくらい入らないと行けなさそうだったので、この謎の施設で休憩します。

朝ごはん休憩

▲9:00 朝ごはん。米、インゲン、卵を食べます。
▲昨日警察署でもらった庭ミカン。皮が分厚く、そんなに美味しくなかったのが残念。。
▲水道もあったので、水を補給です。ありがたい!
▲チレシートまで53km。緩やかな下りを進みます。
▲かなり走りましたが、休むところがありません。暑い時に現れる、いつもの『逃水』の蜃気楼現象。
▲馬も暑いのか、日陰で休んでいます。
▲綺麗な白馬も居ました。
▲アンティナコの入り口を横目に進みます。
▲めちゃくちゃ暑く、温度を見たら36,7度。

昼休憩

▲14:10。ピトゥイルから47km地点で、やっと木陰を発見!こんなに木陰を探すのに苦労したのは久々です。
▲残りのご飯とミカンを食べ、満腹。ベレンからたくさんの食べ物を積んでいましたが、2日間で食べ切りました。

15:00出発。向かい風が強く、 5kmの上りに1時間かかりました。

▲岩の上にビルヘン像を発見。
▲チレシートまで20km!!

リオ・カパヤン

▲16:00 カパヤン川に到着。
▲背後の山が綺麗です。

自転車にトラブル発生

ここからは下りですが、出発してすぐに後ろのタイヤに違和感。

カンカンカンと何かに当たっている音がしたので、止まって見てみると、リムのブレーキと接する部分が曲がっていました。その部分が、ブレーキに干渉していたようです。

橋の上で写真を撮っていただけで、何もしていないのに、なぜ。。

ブレーキに当たるので、後ろブレーキを外して応急処置。ブレーキのワイヤーを外していますが、少し進んだところで、カツカツ当たるので、アーレンキーで、ブレーキ幅を最大まで広げてみると、一応触れなくはなりました。

最悪、リムを取り替えなければなりませんが、今日到着予定の町で修理できるかどうか。。

とにかく、気をとりなおして進みます!

▲ひたすら下って行きますが風も強く、漕がないといけません。

最後のきつい登り

▲長い下りの後、上りに。地図では160mの上りですが、絶対にそんなことはない。めちゃくちゃしんどいです!
▲▲向かい風もあるので、休み休み行きます。昨日頑張ったので、暗くなる前には着けそう。
▲上りきりました!かなりしんどかったです。
▲町の入り口にある、橋を通過。

チレシートに到着

▲18:45 本日の目的地に到着。

カウチサーフィンのホスト、フランシスコの家に到着しました。

割れたリム

自転車を再度確認してみると、さっきまでは変形しているだけでしたが、

▲リムが割れていました。

変形しているだけなら、曲げて直せるかと思っていましたが、これは完全にリムを交換しなければなりません。

何はともあれ、無事に到着!水を飲ませてもらい、シャワーを浴びて仮眠をとりました。

ベレンについた時よりも元気があります。洗濯も済ませ、22:00にフランシスコと町へ出ることに。

夜のチレシートを散策

▲今日はプラザ(中央公園)でタンゴのコンサートがあるそうで、たくさんの人々が集まっています。
▲コンサートが始まる前にプラザを散策しました。
▲手作りのドルセ・デ・レチェ(アルゼンチン名物)やジャムが売られています。
▲いつもと違った雰囲気の教会。

タンゴのコンサート

▲タンゴのコンサート。

初めて見るタンゴのコンサートは、アルゼンチン北部で見たものと違い、とても雰囲気が良かったです。男女のダンサーがステージの前で踊っていました。

今日は丁度ハロウィンの土曜日だったので、フランシスコの友達の家で、ハロウィンパーティーがあるとのことで行ってきました。

まだパンデミアの影響で、遅くまでのパーティーは出来ませんでしたが、楽しかったです。

まとめ

今回は小さな教会から93km走りきり、チレシートに到着しました。

前日の疲れと向かい風、最後の長い登りと、なかなか鍛えられましたが、無事にたどり着くことが出来て良かったです。

壊れてしまったリムをどうするか、頭が痛いところですが、

数日間は観光と休養、自転車の修理と忙しく過ごすことになりそうです。

次回もお楽しみに!

本日の走行

Capilla Senor de la Punta (カピージャ:小さな教会) ~ Chilecito (チレシート)

93,25km

走行マップ

▼Hiro インタビュー記事

【インタビュー】自転車旅人「津田幸洋」さんのプロフィールに迫る!
2014年5月に日本を出発して以来7年世界中を旅している「津田幸洋(つだ ゆきひろ)」さんに、TABIRINでは、リアルタイムの自転車旅の情報や、訪れたまちの自転車情報や都市情報また、エッセイなどの記事を執筆いただくことになりました。今回は、第1弾として、津田さんの「これまで」の自転車旅と「これから」の自転車旅の予定についてご紹介します。 ソルトレイクシティー(アメリカ合衆国)プロフィール名前津田 幸洋よみがなつだ ゆきひろ何年生まれ昭和60年出身地福岡県福岡市プロフィール父親は、漁師で漁師町で、幼少期を過...

*旅をサポート頂ける企業、または個人の方を募集中です。特にアウトドア・自転車・カメラメーカー等の企業の方、ご興味あれば、ご連絡ください。

Hiro(津田幸洋 ツダユキヒロ)
自転車旅人。2014 年に日本を立ち、自転車で旅を続けています。オーストラリア、ニュージーランドを経て、アメリカ大陸横断中、COVID-19による、世界パンデミックにより足止めとなり、2021年7月現在は、アルゼンチンに滞在しています。人との出会い、美しい自然、野生動物を探す旅を近日再開を予定しており、旅とともに、訪れた場所の都市情報、見どころ、自転車に関する情報、エッセイ等をTABIRINにて発信していきますので、よろしくお願いいたします。インスタグラム  https://www.instagram.com/yukihirotsuda/
津田幸洋

 

 

 

【兵庫県】神戸市の豊かな自然や里山風景が広がる西北神地域でグルメ&歴史探訪サイクリング《PR》

【兵庫県】神戸市の豊かな自然や里山風景が広がる西北神地域でグルメ&歴史探訪サイクリング《PR》

神戸市の北区や西区といった西北神地域と呼ばれるエリアには、豊かな自然や里山風景が広がっています。

都市部からも近く、気軽でありながら、豊かで奥深い自然や里山の営みが感じられる、神戸市農村地域の活性化へ向けて、交通事業者や地域事業者、自治体が連携し、自転車を活用した周遊観光モデルの構築を目指し、モニターツアーを実施した「神戸農村サイクリング」。

モニターツアー終了後も、魅力溢れる風景の中をグルメや歴史探訪しながら、自転車で駆け抜けることができる約32kmの周遊コースをご紹介します。

道の駅神戸フルーツ・フラワーパーク大沢

スタートは「道の駅神戸フルーツ・フラワーパーク大沢(おおぞ)」

1993年に花と果実のテーマパークとして開園し、2007年に「道の駅神戸フルーツ・フラワーパーク大沢」として生まれ変わりました。
園内は道の駅とは思えない広さと風景。スタート前からたくさんの美しい写真を撮ることができます。


ちょうど11周年を迎える「神戸イルミナージュ2021 ~光のWinter Wanderland~」の準備をしていた時でした。(開催は2021年11月21日~2022年2月27日)
夜には美しいイルミネーションが広がります。

ベーグルと米粉の蒸しぱん「はなとね」

神戸フルーツフラワーパーク大沢をスタート。美しい農村の風景を走り約6km、ベーグルと米粉の蒸しぱんが人気の「はなとね」をめざします。


 「はなとね」 はベーグルとスチームベーグル(米粉の蒸しぱん)のお店で、260年以上前に建てられた茅葺き民家でパンを焼いています。

パンは一人で焼いているため、一度にたくさん焼くことができず、お店の営業は木曜・金曜・土曜のみ。確実に来店するお客さんには予約も受付けています。
古民家のイートインで食事用と、テイクアウト用をオーダー。


オーダー後に渡される小さな人形には、番号が書いています。イートインの番号札のような役割なんです。
穏やかな空気が満ち溢れる古民家で、美味しいベーグルを頂きました。

風情ある「石峯寺(しゃくぶじ)」

「はなとね」から西へ約3km、短い激坂を登れば山門があります。そこからのどかな参道を走れば「石峯寺」。



薬師堂と三重塔は重要文化財に指定されています。境内は美しい紅葉と趣のある風景が広がります。

淡河(おうご)宿本陣跡

石峯寺の坂を下り、田園風景の中、一部未舗装の道を走ること約5kmで「道の駅淡河」。

そして道の駅近く、江戸の風情が残る「淡河宿本陣跡」へ。

「淡河宿本陣跡」は、近世明石藩の大庄屋を勤めた村上家の家屋。江戸時代に身分の高い旅行者のために諸街道の宿場に設置された本陣としても使用されました。
淡河宿本陣跡は、保存会によって情報発信の拠点として再生され、『本陣なな福 』というカフェ にもなっています。

蔵は雑貨のお店。

映画『るろうに剣心 最終章 The Beginning』のロケ地にもなりました。

北僧尾農村歌舞伎舞台(きたそうおのうそんかぶきぶたい)

淡河宿本陣跡から国道423号を北へ約2km、まずは「南僧尾観音堂」。
「南僧尾観音堂」は、室町時代後期に建てられた寄棟造りをもつ茅葺きのお堂です。

そこからすぐ北へ行けば「北僧尾農村歌舞伎舞台」。
 「北僧尾農村歌舞伎舞台」は、日本で現存するもっとも古い農村歌舞伎舞台。
農村歌舞伎舞台は、江戸時代より農民の娯楽として行われている農村歌舞伎や人形浄瑠璃を催すための舞台で、特に兵庫県において発達しました。農村舞台は全国に1000基以上残っていますが、約10%が兵庫県内に存在しています。

棚田を望む農村サイクリング

北僧尾農村歌舞伎舞台から国道428号~県道355号~県道17号と走ること約11km。神戸市立大沢小学校を過ぎたところで光山寺方向へ向かいます。
途中少し雨に降られましたが、坂の上のイチョウの木を撮ろうしていたら、美しい虹に出会うことができました。

ここからさらに坂を登れば「光山寺(こうざんじ)」。地元の方は「こさじ」と呼ぶようです。日が暮れて来たので、光山寺公園で引き返し。

美しい棚田の風景を駆け抜けて、ゴールを目指します。

夕暮れの「道の駅神戸フルーツ・フラワーパーク大沢」

30kmちょっとのサイクリングを終えてゴール。もうすっかり夕方の景色になっている「道の駅神戸フルーツ・フラワーパーク大沢」は、朝とは違う趣です。

気になっていた「FARMCIRCUS」でお土産を買って終了です。

コース紹介

▼神戸フルーツ・フラワーパーク大沢
http://fruit-flowerpark.jp/

▼はなとね
http://hanatone.jp/

▼淡河宿本陣跡
https://www.ogo-honjin.com/

まとめ

神戸と言えば、異国情緒溢れる「港町」を思い浮かべますが、北区や西区に行けば、のどかな「田園風景」が広がっています。
洋風の建物が美しい「神戸フルーツ・フラワーパーク大沢」からスタートして、田園風景を走り、グルメを楽しみ、歴史にも触れることができるこのエリア。
季節によってさまざまな風景を楽しむこともできますし、30kmほどのサイクリングは、グルメや写真撮りも十分楽しむことができます。
ぜひ神戸に何度も足を運んで、その時々のサイクリングを楽しんでください。

執筆:HANADA(TABIRIN編集部)
協力:「神戸農村サイクルツーリズム実証事業」運営事務局

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神戸農村サイクリング
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【兵庫県】つくはら湖をめぐる自転車道を走り、パワースポットからの絶景も楽しむ約40kmサイクリング《PR》

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神戸市北区、西区のエリアは、JR神戸線から神戸電鉄、神戸市営地下鉄など公共交通機関で行きやすいエリア。
サイクリングロードも整備された湖畔からパワースポットを巡り、グルメや美味しい珈琲を楽しむ約40kmのサイクリングコースをご紹介します。

スタートは「谷上駅」

谷上駅(たにがみえき)は、神戸市営地下鉄北神線と神戸電鉄有馬線の駅。標高は244mで、日本の地下鉄駅で最高地点。
神戸市営地下鉄「三宮駅」からは約10分です。

この谷上駅から約5km先の「神出山田自転車道」入り口を目指します。

「神出山田自転車道」と「つくはら湖」

「神出(かんで)山田自転車道」は神戸市北区山田町~西区神出町間を19.3kmでつなぐサイクリングロードで、2019年にリニューアルオープン。

翌2020年6月には、「つくはら湖畔」に「BE KOBE」モニュメントが完成しました。

「つくはら湖」は、兵庫県三木市と神戸市北区山田町衝原(つくはら)にかかる湖で志染川(別名:山田川)を堰き止めて造られた呑吐(どんど)ダムの貯水池。


「BE KOBEモニュメント」は、2017年に神戸開港150年を記念してメリケンパークに新たに設置されました。

「BE KOBE」という言葉は、阪神・淡路大震災から20年をきっかけに生まれた「神戸の魅力は人である」という思いを集約したシビックプライド・メッセージです。
2019年7月には「ポーアイしおさい公園」に2つ目が完成、2020年つくはら湖に完成したのが3つ目です。
橋を渡って南側湖畔のサイクリングロードを走ります。

つくはら湖パーキングから。

「神出神社」と「雌岡山」

「神出山田自転車道」終点近くから大久保広野線に入って少し走れば「神出(かんで)神社」の鳥居が見えてきます。

神が出るところと書いて「神出(かんで)」。
標高249mの雌岡山(めっこさん・めっこうさん)頂上にある一番の社(やしろ)が「神出神社」。日本の標準時を決めている、135度線の子午線が通っています。
まさにパワースポット!
約2km離れた雄岡山(おっこさん・おっこうさん)は標高241m。

参道は自動車も走れる約1kmの登り坂。地元サイクリストはこの坂を何度も登るようで、「今日は3めっこう!」とか「私は5めっこう!」などと呼んでトレーニングしているそうです。
今日は「1めっこう」で登ります。


神出神社の展望台からは、瀬戸内海や明石海峡大橋、そして淡路島を望める絶景です。


標準子午線の目印もあります。

ゆっくり気を付けながら下山。途中の公園ではきれいな紅葉。

「レストハウスまきば」でランチ

参道を下りて鳥居のすぐ左手「レストハウスまきば」でランチタイム。

風情のある近代洋風住宅「 レストハウスまきば」の建物は、昭和8年に建築されました。「ひょうごの近代住宅100選- 神戸・阪神間の洋風住宅」にも選ばれています。

神戸ビーフなど沢山のお肉メニューがあるの中から「まきば特製手作りハンバーグセット」を注文。
国産肉100%使用で、シチューとサラダ付。ソースは和風おろし/チーズ焼き/まきば特製ソースからご選択できます。

神戸ワイナリー(農業公園)

ランチの後は、のどかな農村風景を抜けて、約6km先の「神戸ワイナリー」へ。

神戸ワイナリーには、レンガ造りのゲートがありますが、入場は無料。

敷地内では、少し遅い時期に満開を迎えるコスモス畑が出迎えてくれます。

神戸ワイナリー農業公園は、ワインの醸造に特化して「神戸ワイン城」とも呼ばれています。ブドウの栽培からワインの醸造、さらに「神戸ワイン」のブランドで国内外に向けて商品販売を行っています。

ソーヴェニヨンやシャルドネと言った、ワインで知られる品種を使ったジュースも販売されています。ノンアルコールなのでサイクリングの途中でも楽しめます。

太山寺珈琲焙煎室

神戸ワイナリーから南東へ下ること約5km。
太山寺(たいさんじ)の本堂は、1300年(鎌倉時代)頃に建立された国宝で知られています。その仁王門近くにあるのが「太山寺珈琲焙煎室」。

いちばん人気の「あまにが」や「ほどよし」など、ブレンドは3種類。そのほか、シングルオリジンも含めて常時13種ほどの豆が取り扱えられていて、好みを伝えればおすすめの豆を教えてくれます。そしてそこから豆を挽いて美味しい珈琲を頂けるのです。



日も暮れて少し雨も降ってきましたが、美味しい珈琲で温まる時間は、至福のひと時です。

ゴールは「伊川谷駅」

太山寺から約2.6kmでゴールの神戸市営地下鉄西神・山手線「伊川谷駅」。

「伊川谷駅」から「三宮駅」までは約25分です。

コース紹介

▼ 神出山田自転車道
https://www.city.kobe.lg.jp/a83166/20200720_kandeyamadabicycleroad.html

▼神出神社
http://www.kande.info/kande-jinjya1.htm

▼レストランまきば
https://www.resthouse-makiba.com/

▼神戸ワイナリー
https://kobewinery.or.jp/

▼太山寺珈琲焙煎室
https://www.taisanji-coffee-works.jp/

まとめ

「神戸」というイメージがどんどん変わっていく風光明媚な風景。コースの約半分をサイクリングロード(自転車専用道)で走れるのは、初心者にも安心。
そして神出神社への参道は、ちょっとアクティブにヒルクライムを経て絶景を楽しめるコース。
歴史に触れながらグルメや美味しい珈琲を楽しめる「神戸」のサイクリングを、公共交通機関を使って楽しんでみてください。

執筆:HANADA(TABIRIN編集部)
協力:「神戸農村サイクルツーリズム実証事業」運営事務局

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【和歌山】城ありヨーロッパの街並みあり 秋の和歌山〜海南ライド

【和歌山】城ありヨーロッパの街並みあり 秋の和歌山〜海南ライド

熊野古道、白浜、アドベンチャーワールドのパンダなどで有名な和歌山ですが、大阪から日帰り輪行で行ける西海岸側の和歌山市〜海南市エリアにも、史跡や海の景色を楽しめるスポットがたくさんあります。
大阪からJR紀州路快速で輪行し、JR和歌山駅スタート、JR海南駅ゴールで走った約25km(獲得標高165m)のライドレポートをお届けします。

JR和歌山駅からスタート

大阪から和歌山の西海岸側へのアクセスには、JR紀州路快速を使うと便利です。JR京橋駅からだと直通で約1時間40分です。

JR和歌山駅を降りてすぐの、駅地下の観光交流センターには「わかちかレンタサイクル」もあります。今回は海南市まで南下するので輪行で持参しましたが、和歌山城周辺の市内観光だけならレンタサイクルもよいですね。シティサイクルタイプの他、クロスバイクのレンタルもあり、いずれも1日600円でレンタル可能です。

史跡 和歌山城へ登城

和歌山駅前からけやき大通りを通り約2.2km先の和歌山城を目指します。

和歌山城は1585年(天正13年)、羽柴(豊臣)秀吉が紀州を平定し、弟の秀長に命じて岡山(虎伏山)の峰に建立したもの。以降、桑山氏、浅野氏、紀州徳川家の手で整備が進められました。お堀から見える天守閣は、今でも高台から街を見守っているようで、その気品漂う姿にほれぼれします。

お堀沿いにあるわかやま歴史館近くの駐輪場に自転車を止め、紅葉渓庭園から城内へと入っていきます。
中でも印象的なのがお堀に斜めにかけられた「御橋廊下(おんはしろうか)」。二の丸と西の丸を、お殿様と付き人、奥女中が行き来するための廊下で、現在は復元されたものを実際に渡ることができます。
外から見えないよう壁と屋根が設けられた部屋のような造りでありながらも、斜めになっているという不思議な空間です。廊下橋としては全国的に珍しいものだそう。

自転車よりずっと脚に来そうな、長い長い石段を登りいざ天守閣へ。
木造の3階からは、連なる山にきらめく海、両方の魅力を備えた和歌山ならではの眺望を楽しめます。

時間があれば、お城の南側、三年坂通りを挟んで向かいにある和歌山県立美術館、県立博物館に立ち寄るのもよいでしょう。和歌山ゆかりの名宝や美術作品に出会えます。

ランチは和歌山名物 天かす入りラーメン&早すし

お城散策でお腹が空いたら、三年坂通りを和歌山港方面へと走ること約1.3km、和歌山ラーメンを求めて玉林園グリーンコーナー築地橋店へ。

店内に入るといきなり入り口で「グリーンソフト」なる抹茶ソフトクリームの冷凍庫が。
「ラーメン店なのになぜ?」と思いきや、実はグリーンコーナーは1854年(安政元年)創業の老舗茶店・玉林園が展開するラーメン店。
お茶屋さんだから「グリーン」なんですね。和歌山市内のショッピングモールなどにも展開している、和歌山県民の味として60年以上愛される名店です。この日は名物の天かす入りの「天かけラーメン」、一口サイズの押し寿司「早すし」をいただきました。なんでも和歌山では、さっぱりとした押し寿司が、醤油ラーメンに合うとのことで、ラーメン店では定番の食べ合わせだそう。たしかに、ラーメンのお供にはチャーハンももちろんよいけれど、酢飯なら胃が重たくなりすぎずによいかも…!

メインのラーメンは澄んだ醤油スープがまろやかで、素朴な味わいでした。シンプルだからこそ飽きが来ず、地元の人たちの定番になっているのでしょう。

そしてシメはグリーンソフトです。良質な国産抹茶を使いながらもサラッとした味わいで、醤油スープのあとの口直しにピッタリでした。オリーブオイルをたっぷり使ったイタリアンのデザートにジェラートを食べるような感覚…に近いでしょうか。新たな食べ合わせの発見でした。

雑賀崎で和歌山の絶景に出会う

グリーンコーナーのある築地橋からは、国道15号線沿いに和歌の浦方面へと進みます。

和歌の浦は、「絶景の宝庫 和歌の浦」として日本遺産にも認定されており、遠浅のビーチ、日本庭園、寺社仏閣などの史跡が詰まったエリアです。

まずは築地橋から約5.6km先の雑賀崎(さいかざき)を目指します。海岸線に近づくに連れてアップダウンが多くなり、早すし、ラーメン、ソフトクリームをたっぷりと堪能したお腹には、食後のよい運動になります。

雑賀崎は、瀬戸内海国立公園の指定特別地域で、雑賀崎漁港周囲の丘陵部に家々が建ち並ぶ風景から「日本のアマルフィ」とも呼ばれています。

見どころは多々ありますが、この日立ち寄ったのは番所(ばんどこ)庭園。和歌山城から最も近い紀州藩の海の見張り番所で、岬になった地形から「番所の鼻」とも呼ばれています。高台から行き交う漁船を眺めながら、風光明媚な景色を楽しめます。 脚に自信がある方は、番所庭園からすぐの激坂を登り雑賀崎灯台に立ち寄ってもよいでしょう。水平線を望み、地球の丸さを実感できるスポットです。

またまだある史跡 紀州東照宮、不老橋

雑賀崎からは、車道上に青い三角矢印で示された和歌山サイクリングロードをたどりながら和歌浦港へと向かいます。分岐点でも「40m先→」(右折を示す右矢印)のように前もって示してくれているので都度立ち止まってスマホで地図アプリを確認せずとも、安心してペダルを漕ぎ続けることができます。

雑賀崎と同様、和歌浦エリアにもまた、玉津島神社、和歌浦天満宮など由緒ある寺社が多く立ち寄りたいスポットは多々。この日は「関西の日光」とも呼ばれる紀州東照宮にお参りし、江戸時代のアーチ型石橋として珍しい不老橋に立ち寄りました。 ちなみに、和歌山城の石段もなかなかですが、紀州東照宮も急勾配の石段の上に社殿があります。
今回のコースを観光メインで走りたい方は、スニーカー、もしくはビンディングシューズならMTB用のSPDタイプをおすすめします。

夕陽に照らされたヨーロッパの街並みへ 和歌山マリーナシティ

不老橋から再びサイクリングロードをたどり、約5km先の和歌山マリーナシティを目指します。
海沿いを走る国道42号線沿には、車道とは別に自転車歩行者専用道が設けられ、環太平洋自転車道の一部にもなり走りやすい道です。浜の宮ビーチから望むサンブリッジと、その向こうの色とりどりのマリーナシティの建物群の景色はまるで海外のリゾートのよう。
さっきまで純和風の史跡を巡っていただけにそのギャップを新鮮に感じます。午後の西陽を受けながらサンブリッジを渡れば、クルーザーやヨットが所狭しと並ぶマリーナの景色が広がります。
以前、社会人留学をしていたオーストラリアの東海岸、ゴールドコーストでよくライドしながら見た景色を思い出しました。複合リゾート施設である和歌山マリーナシティには、ヨーロッパの街並みを再現したポルトヨーロッパと呼ばれるエリアがあります。
ジェットコースターなどのアトラクションは有料ですがエリア自体は入場無料です。写真映えするスポットがたくさんあります。 ポルトヨーロッパのすぐ隣には昭和30年代の商店街をイメージした黒潮市場があります。自転車をサイクルラックに止めて、カフェで一息ついたり、お土産を買ったりするのにちょうどよいスポットです。 和歌山マリーナシティをあとにし、今度はサンブリッジと反対側にかかるムーンブリッジを渡り、約5km先のJR海南駅でゴールです。
和歌山駅まではJRきのくに線、和歌山駅で紀州路快速に乗り換え、大阪への帰路につきました。

コース紹介

▼わかちかレンタサイクル
https://www.wakayamakanko.com/topics/?p=6753

まとめ

今回は約25kmという一日かけて走るにはけっして長くはない距離でしたが、お城、庭園、神社、地元グルメ、海の絶景、ヨーロッパの街並み、市場…と見どころが盛りだくさんの旅になり、自分で企画しておきながらも想像以上に満足度の高いライドになりました。
歴史好きにも地理好きにもグルメ好きにも楽しめる和歌山。ぜひ輪行を活用して走りに出かけてみてはいかがでしょうか。

執筆:Ayaka

2011年に社会人になると同時に始めた自転車で「自転車×旅」の魅力にハマる。
ニュージーランドでのワイナリーロードレース、タイの寺院巡り、ドイツ古城巡り、インドネシアでの遺跡巡りなど世界各地で自転車旅を催行し、その様子を雑誌『Cycle Sports』に寄稿。
2017年には自転車ツーリズムを探究しにオーストラリアへ留学。現地の様子を『Cycle Sports.jp』にて『G’day, Australia! 〜ブリスベンからの自転車だより』として1年間連載。帰国後は英語教材編集者の傍ら、自転車イベントで通訳・MC・PR担当等を務める。
座右の銘は「好きにまみれろ、夢中で生きろ」。

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【愛知県】蒲郡市のレンタサイクルで約13kmの海辺と夕暮れ景勝地サイクリング

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海に面したリゾート施設や、歴史的建造物が残る景勝地などがある、愛知県の東三河地方に位置する蒲郡市(がまごおりし)。
JR三河三谷(みかわみや)駅近くのサイクルショップでは、スポーツ自転車のレンタルもあるので、午後から夕暮れ時まで、約13kmをのんびりサイクリングしてきました。

CYCLESHOP MORECREST(モアクレスト)

JR三河三谷駅から、東へ約400m(歩いて5分ほど)にある「サイクルショップ モアクレスト」。

前日に電話でレンタル自転車があるかを確認して、当日訪問しました。
レンタル自転車は、お客さんへの代車で使用することもあるので、必ず事前に確認しておくのが良いそうです。
今回借りたのはビアンキのクロスバイク。 写真映えしそうなので楽しみです。

お店のお客様に向けた、走行会や講習会を定期的に開催しているそうです。

ラグーナテンボス/フェスティバルマーケット

モアクレストから約2kmで、複合リゾート施設「ラグーナテンボス(LAGUNA TEN BOSCH)」。

テーマパークの「ラグナシア」、ヨットハーバー「ラグナマリーナ」、アウトレットモールやレストランなどで構成される「ラグーナフェスティバルマーケット」、2つのホテルと、温浴施設「ラグーナの湯」を中心とした施設からなる複合リゾート施設。
「ラグナマリーナ」は、まさにリゾート感あふれる雰囲気です。
レストラン、アウトレットモールなどのショッピングモール「ラグーナフェスティバルマーケット」。

「おさかな市場」をのぞいてみると、「海鮮たべりん広場」の表示。『たべりん』とは、何とも親近感のわくネーミング!
まだ2kmしか走っていないので「鰻のおにぎり」だけで一休み。

ラグーナビーチ

ラグーナテンボスに隣接する、大塚海浜緑地(おおつかかいひんりょくち)は、人工海浜緑地。現在は「ラグーナビーチ」として、音楽フェスの会場としても使用されています。
東の方は観覧車と青い空、西の方は日が傾きかけた綺麗な風景が広がっています。

リゾート感溢れる「シーサイドマジック」の看板。
手ぶらで海を眺めながらのバーベキューが楽しめる屋外レストラン。5月~10月のみ運営のようです。
ビーチには三河湾へと伸びる約350mの「海陽町突堤」があります。
自転車で先端まで行くことができ、ここも西と東で違った空と海を見渡せます。
きっと夕日は格別なはずです。
ビーチ西側の芝地も、リゾート感溢れる風景。

星越海岸

ラグーナビーチから西へ500m、国道23号線へ出たら、すぐ左側(海側)の遊歩道へとおりれば星越海岸。たぶん夏場は人も多いと思いますがオフシーズンは人も少なくて静かです。
そして穏やかな三河湾との間には、堤防が無いので、こんな写真を撮ることができます。

三谷漁港

星越海岸から西へ海沿いに2kmほど走れば小さな三谷(みや)漁港があります。穏やかでどこか懐かしい雰囲気の漁港です。
三谷と言えば「三谷温泉」がある温泉地。蒲郡市には他にも、西浦温泉、形原温泉、蒲郡温泉と、4つの温泉街があります。 ここから海沿いに約2km走れば、目的地「竹島」です。

竹島/海辺の文学記念館

竹島は標高22m、周囲約680m、面積約1.9ha、全域が八百富神社(竹島弁天)の境内です。
竹島対岸にある「海辺の文学記念館」は、大正・昭和初期の日本の文人達に愛された、旅館「常磐館」の趣を再現した文学歴史記念館です。
入場無料の館内には、当時を再現した和室があり、抹茶(300円)を頂くこともできます。

美しい竹島を見ながら、のんびり抹茶。空の色がどんどん変わっていきます。
竹島と対岸とは約400m離れていて「竹島橋」によって結ばれています。

ここからは、どんどん色が移り変わるグラデーションの空を楽しみながら、黄昏時を過ごします。
完全に日が沈んだ後の17:00、竹島橋には街灯が灯り、少しの時間赤く染まった夕焼けを見て、レンタルを返却に向いました。

コース紹介

▼CYCLESHOP MORECREST
http://www.morecrest.jp/

まとめ

名古屋からJR東海道線で40分ほどで行ける「蒲郡市」。短い距離でリゾート気分や古き良き景勝地を楽しめます。
ちょっとのんびり気分転換したいときなど、ぜひ訪れてみてください。
後で知ったのですが、竹島には「あのウユニ塩湖のような写真が撮れる『ガマニ塩湖』」として、地元では話題になったそうです。水鏡ではないんですけどね!今度行ったら撮ってみようと思います。

特集 | あのウユニ塩湖のようなリフレクション写真が…まるで「浮いている島」が撮...
https://www.tokai-tv.com/newsone/corner/20201218-gamanienko.html

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【長野県千曲川】雪化粧の砂れき河原。冬の千曲川で自然と食を満喫サイクリング

【長野県千曲川】雪化粧の砂れき河原。冬の千曲川で自然と食を満喫サイクリング

冬本番ですね。この寒さにも負けず、うっすら雪景色の千曲川(ちくまがわ)のサイクリングロードを走ってきました。約18kmの千曲川の自然を楽しみながら、街でおいしいものを食べることができるお手軽ショートライドをご紹介します。

ずくだしの自転車を借りて、いざ出発

出発地点は、長野県上田市の千曲川のほとり、上山田温泉亀清旅館に隣接する「ずくだしエコツアーズ」。レンタサイクルや、サイクリングによるエコツアーを実施する事務所です。
ここで恰好いい自転車をお借りしました。アメリカから日本にやってきたタイラーさんは、この亀清旅館のご主人であり、「ずくだしエコツアー」のガイドさんもやっておられます。
この日は残念ながら用事があってお会いできなかったのですが、この地域の魅力を深堀りするツアーをされているとのこと、ご興味がある方、ぜひのぞいてみてください。ちなみに、「ずくだし」というのは「面倒なことをこつこつやる」という意味の長野の方言だそうです。

早朝の千曲川は幻想的な霧の中

上山田温泉から大正橋に向かいます。前日降った雪が河原に残っています。冷えた空気よりも水温が温かいためでしょうか。幻想的な霧がかかっていました。これもこの時期だからこそ見る事のできる千曲川の魅力の一つですね。

橋のすぐそばに神社の鳥居がありました。「佐良志奈神社」とあります。ちょっと入ってみました。


「さらしな」というと「更級日記」を思い出しますが、なぜ「佐良志奈」という字を宛てたかは不明です。創建は古いようで430年代のようです。スギの大木に囲まれて荘厳な感じ。

千曲川サイクリングロードへ

千曲川に沿って、サイクリングロードが整備されています。車と別に走ることができるため、安全に走れます。また路面は、水が浸透しやすくなっていて、水が溜まることもなく、路面が凍結もしていなくて快適に走れました。今日はここを大正橋から千曲橋まで下っていきます。

途中、雪化粧の河川敷に惹かれて降りてみました。いいお天気で、遠くの山もくっきりよく見えます。

冬の川は野鳥がいっぱい

さて、冬の河川敷や水辺をよく見ると、冬越しをする野鳥たちがあちこちに見られます。枯れた草むらでカシラダカの群れに出会いました。カシラダカは頭の後ろがちょっと寝ぐせのように立っているのが特徴です。だから頭高(かしらだか)。

丸石の河原にはアオサギがたたずんでいました。

猛禽類も飛んでいます。青空に悠々とトビ。

木のてっぺんにはノスリ。

水の流れがゆるやかな淵では、カモ類が集まっていました。カルガモです。
カルガモは1年を通して日本にいます。川の流れに乗って気持ちよさそうに流れていました。遊んでいるのかな・・。

マガモはオスの頭が鮮やかな緑色。右側がメスです。

コガモは体が小型のカモです。左がオス、右がメスです。
マガモもコガモも冬に日本にわたってきます。

オオバンもいました。くちばしから鼻の頭が白いのが特徴。

礫河原(れきがわら)と山々の景観

お日さまが高くなるにつれて、いいお天気になってきました。
大正橋から冠着橋(かむりきばし)にかけて、河原は広々としていて、その向こうには冠着山(かむりきやま)(別名 姨捨山(おばすてやま))が遠くに見えます。
この砂れき河原から千曲川が流れ、その背景に山。このアングル素敵だと思いませんか?こんな風景が千曲川の魅力の一つです。

千曲川の河原は丸い石でできていることが特徴です。洪水のたびに転がり、けずられて丸い石になったそうです。

かつてはこんな砂れき河原が多くみられ、このような場所にすむ生き物がたくさんいたのですが、近年、樹木が生えてきたり、土砂で埋もれたりして、環境が変わってきてしまいました。

途中、こんな看板を見つけました。国土交通省では今、千曲川の砂れき河原を取り戻そうと、自然再生事業を実施しているそうです。
(詳しくは記事の下部にリンクが有ります。ご興味ある方はご参照ください。)
千曲川のこの素晴らしい景観が維持されているのは、知らないところでいろんな人が関わっているのですね。

お昼はおいしいお蕎麦

さて、そうこうしているうちに千曲橋まで来ました。もうお昼の時間になりました。このあたりでお昼を食べられるところを探します。

稲荷山付近は蔵の町としても知られています。なまこ壁の蔵の間を抜けて、お店を探します。
お蕎麦のお店を見つけました。「わきゅう」です。細めのお蕎麦ですがボリューム満点でおいしかった!

天ぷら蕎麦(冷)

たぬき蕎麦(冷)

おなかもいっぱいになったので、ここを折り返し点にして引き返します。
歴史を感じさせる街並み。稲荷山宿蔵し館もちょっと覗いてみたかったのですが、月曜日なので休館でした。残念ですがまた次の機会に。

おやつにうづら餅

ここからはちょっと千曲川から離れて街中を走り、武水別神社(たけみずわじんじゃ)を目指します。

お目当てはうづら餅。
実はレンタサイクルしたずくだしエコツアーズさんから、おいしいという評判を聞いており、食べてみたくて来ました。

武水別神社の境内には立派なヒイラギが立っていて、ちょうど花も咲かせていました。ヒイラギは晩秋から冬に開花します。

ヒイラギの葉っぱは、とがっているというイメージがありますよね。でもそうとも限らないのです。
この写真、つんつんしている葉っぱもありますが、丸い葉っぱもあるの、わかりますか?

木が成長すると、シカなどの草食動物に食べられる心配がなくなるので、大きくなったヒイラギの木は、葉っぱが丸くなってくるのです。人間も若い時はとんがっていても年取ると丸くなるっていいますよね。おんなじですね。笑

さて、参道の入り口付近に小さなお店があります。ここでうづら餅が食べられます。

優しそうなおかみさんが、熱いお茶と一緒に出してくれました。ストーブに当たりながらいただきます。お茶付きで400円。
ウズラみたいな形しているからうづら餅なのでしょうか、中のこしあんはとても上品な甘さで、別腹にすっと入ってしまいました。木箱に入っていたのか、木のいい香りもしました。

帰路につく

県道から再び千曲川のサイクリングロードを引き返します。
朝は雪がかなり残っていた河原も、午後にはほとんど解けていました。
冬の日差しがあたたかく、青い空と、白い河原が美しいですね。

日差しがゆっくりと傾いてきました。冬の一日は短いです。

上山田温泉に到着。カラコロの足湯です。サイクリングで疲れた足に効き目がありそうですね。
ここが終点、お疲れ様でした。

まとめ

冬の千曲川もステキな発見がいろいろありました。
山々をバックに流れる千曲川は、丸石の白い河原と、空の青、水の青とのコントラストが美しい景観を創り出しています。そこに多くの生き物が息づいています。歴史と今の人々の暮らしもすぐそばにあり、一体となってこの地域の魅力となっていると感じます。
時代とともに変わっていく環境、それでも川がもともとの姿を取り戻すために自然再生事業という取組もされていました。川は人の暮らしと共にあって、ダイナミックな自然が残るとても興味深い場所。この地域に住む人にも、旅で訪れる人にも、千曲川の魅力に触れてもらえるとうれしいですね。

 

執筆者:東京都在住50代自由人。
自然に触れる旅が好きで、機会があればどこへでも行きたい軽いフットワークの持ち主です。
日常はママチャリ、旅先では機能性を備えた自転車にも乗り自転車ライフを楽しんでいます。

コース紹介

ご紹介したお店などのリンク

・ずくだしサイクリングツアー

ずくだしサイクリングツアー
「ずくだし」の目線で信州の暮らしと触れ合おう経験を積んだガイドが千曲市の里山に広がる文化・歴史・生活をご案内!千曲川沿いにはサイクリングロードが整備されていて、快適なサイクリングをお楽しみできます。風を切って走るのはとっても気持ちの良いアク

・国土交通省千曲川河川事務所 環境保全への取組

千曲川河川事務所 環境への取り組み
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・信州蕎麦 わきゅう

信州蕎麦 わきゅう
「もつかれー蕎麦」「とろろ蕎麦」おススメポイント!■ご主人がこだわりぬいた蕎麦。修行を積まれた若い店主のセンスの良さが光るお店です。

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