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記事タグ: 桜

【京都府】伏見濠川沿いから東山円山公園への桜をめぐるサイクリング

【京都府】伏見濠川沿いから東山円山公園への桜をめぐるサイクリング

3月になり暖かい日が増えてくれば、気になるのが「さくらの開花予想」。
そしてどこへ「桜サイクリング」に出かけようか、予定を立てるのが楽しみになる季節です。
2021年にレポート記事を掲載する機会を逸した「京都・伏見の桜サイクリング」をご紹介しますので、プランニングの参考にしてください。
サイクリングのお供はMCアケさん。

京阪電鉄「中書島駅」

スタートは、京都市伏見区で宇治川近くに位置する京阪電車「中書島(ちゅうしょじま)駅」。
伏見といえば、「伏見稲荷大社」や「伏見城」が有名ですが、酒蔵の多い酒どころとしても知られています。
「中書島駅」は、月桂冠旧本社や黄桜記念館などや、春には桜並木で有名な「伏見みなと公園」も近くです。
まずは「中書島駅」から北へ400mの「伏見みなと公園」へ。

伏見みなと公園・濠川(ほりかわ)


港がないのに「伏見みなと公園」。この辺りはかつて「伏見の浜」と呼ばれ、伏見城が築かれた頃から昭和初期まで、淀川舟運の基地でした。江戸時代には、十石舟や三十石舟、高瀬舟などが往来し、伏見は港町として栄えたそうです。

疎水・濠川を行きかう観光船「伏見十石舟」。(ここでウエアをチェンジ)

ここは「濠川」から「宇治川派流」に分かれる分岐点で、3方向から歩き進んできて出会うY字のユニークな「伏見であい橋」。

ここは、2017年に大ヒットした映画「君の膵臓をたべたい」のロケ地でもあります。
映画のポスターと同じアングルで撮ってみました。濠川沿いの桜並木は、まさに絶景。

自転車は押し歩きで、ゆっくり桜を堪能です。

伏見の町並み

寺田屋

伏見みなと公園近く、幕末の英雄・坂本龍馬が襲撃された場であり、悲劇の事件として名高い「寺田屋騒動」の舞台となった「寺田屋」。

現在の建物は再建されたものです。

月桂冠旧本社

酒造メーカー月桂冠の旧本社を改装してつくられた『伏見夢百衆』。カフェを併設したお土産店があり、外観や周辺は人気の撮影スポット。


近くには「黄桜記念館」などもあり、酒どころとしての風情あふれる町並みです。
ここからは、京都東山へ約9kmを北上します。

八坂庚申堂・法観寺(八坂の塔)

フォトジェニックなスポットとして注目の「八坂庚申堂(やさかこうしんどう)」。

正式名称は「大黒山 金剛寺 庚申堂」といいます。
本堂などに吊るされたカラフルな「くくり猿」と呼ばれるお守りがたくさん目に飛び込んできます。

八坂庚申堂のすぐ近くに見えるには、清水寺の近隣に位置する法観寺(ほうかんじ)の五重塔は通称「八坂の塔」と呼ばれ、周辺のランドマークとなっています。

円山公園

八坂庚申堂から北へ800mほどで、円山公園。

円山公園の園内中央には、通称「祇園の夜桜」という有名な桜があります。
正式名は、一重白彼岸枝垂桜(ひとえしろひがんしだれざくら)といい、現在は二代目。「初代のシダレザクラ」は、昭和13年、天然記念物に指定されましたが、昭和22年枯死。現在ある桜は、これに先立つ昭和3年に初代のサクラから種子を採取し、畑で育成したものを昭和24年に現地に植栽したものです。

他にも園内には美しい桜を楽しむことができます。

白川一本橋(行者橋)

円山公園北の知恩院。

ここから西へ坂を下れば小さな「白川」。

白川に架かる橋が古川町橋(ふるかわまちばし)は、明治40年の架橋された現存するレトロな石橋。

比叡山の千日回峰行『京都大廻り』の際、修行後にこの橋を渡ることから行者橋、阿闍梨橋(あじゃりばし)、さらに石が一本だけで欄干もない形状から白川一本橋とも称されています。

洋食店「京中 月(きょうなか にくづき)」

祇園白川沿い一本橋近く、熟成肉で有名な食肉店 京中の洋食部門「京中 月」でランチ。

人気のハンバーグステーキは絶品です。

セットにはデザートも付いています。

祇園巽橋

京都を代表する花街である祇園の中でも、昔ながらの風情が多く残る、白川に架かる新橋の周辺エリア。
新橋のとなり「巽橋」は、ひときわ美しい風景が残っています。

ここから東へ約2km、「蹴上(けあげ)インクライン」。

ゆっくり桜を、と思いましたがここは人が多いので写真を1枚だけで、伏見を目指して帰路につきます。

松甫堂(しょうふどう)

竹田街道沿い近鉄京都線を超えたところで偶然見つけた和菓子屋「松甫堂」。

フルーツ大福が人気のようなので「白あんのいちご大福」を購入。

夕暮れの濠川


白あんいちご大福でスイーツタイム。(またここでウエアを交換)


夕暮れ時は、空の色がどんどん変わり、桜の風景も移り変わっていきます。


しっかり陽が落ちたので、中書島駅に戻り「桜サイクリング」終了です。

動画レポート

コース

距離:26.8km

▼NPO法人 伏見観光協会
https://kyoto-fushimi.or.jp/map/

▼京中 月 にくづき
http://www.kyotonakasei.jp/nikuzuki/

まとめ

毎年3月になれば、どこへ桜をめぐるサイクリングに出かけようか。とワクワクしてきます。
京都伏見の濠川周辺は、一日中この辺りでも楽しめるエリアです。片道約10km走れば円山公園公園の桜も楽しめました。
自転車を使えば、一所でゆっくり楽しむこともできますし、いくつかのスポットをめぐることもできます。
駐車場探しや渋滞なども心配なしなことも、自転車ならではの魅力です。
TABIRINの「写真ギャラリー」の条件で探す機能を使い「桜」を選択すれば、写真からスポットを検索することもできます。
「桜サイクリングの行先探し」に、TABIRINの記事は写真ギャラリーを活用してみてください。

写真ギャラリー アーカイブ - TABIRIN(たびりん)

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【岡山県】県内屈指の桜の名所がある水辺の町・倉敷市酒津へ

【岡山県】県内屈指の桜の名所がある水辺の町・倉敷市酒津へ

桜が満開の4月上旬、倉敷市北部に岡山県でも有数の桜の名所が倉敷にあると聞き、自転車で出かけてみました。

桜の名所への道すがら、たくさんの用水路に遭遇

JR倉敷駅を出発して酒津エリアへと向かいます。駅の北口にある大型ショッピングモール『アリオ倉敷』の横をさらに北へと進み、岡山県道60号倉敷笠岡線で左折、西に向かって真っすぐ進みます。

イオンモール倉敷を過ぎたところで右折してさらに北上。
高梁川の土手へと向かう坂道の途中にハード系のパンがおいしいと評判のパン屋さんがあるということで「PRIME」へ。

こちらのご主人は神戸や大阪の有名ベーカリーで修行したという実力派らしく、常時30~40種類のパンが並んでいるのだそう。
訪れた日は時間も遅かったせいか、なかなか好みのパンに出会うことができず、玄米食パンとオートミールクッキー、バナナケーキを購入。寄り道もほどほどに先を急ぎます。

倉敷の町を走っているとどこにいっても見かけるのが用水路。
「あれ、用水路ってこんなに多かったっけ?」と気になって調べてみると、岡山県、特に岡山市と倉敷市に用水路が多く、その密度は全国平均の5倍なのだとか。

岡山県南部は瀬戸内海に面した平野で、江戸時代に稲作地帯が形成されたそう。
さらに近代に入ると干拓事業により水田が拡大し、農業用水を供給するために数多くの用水路が作られたのだということ。

私はそんなこともつゆ知らず、用水路の謎を考えながら脇道を走っていると前方がだんだんピンク色に染まってきました。

「水と桜」がテーマの酒津公園で今年一番の桜に出会う

『酒津(さかづ)公園』は、高梁川の配水池の堤にあり、四季を通じて市民を楽しませている総合公園。
春になるとソメイヨシノや八重桜など約500本の桜が咲き誇り、県内外からたくさんの人が訪れるのだとか。

まさにお花見日和のこの日は、レジャーシートを敷いて家族でピクニックを楽しんだり、カップルで仲良く散歩したりしている人があちらこちらにいます。

しばらく進むと、大きな配水池を発見。

この配水池には散策路が設けられていて、散策路を覆うように桜が見事なトンネルを作っていました。

自転車と撮影。なんとも映える春の絶景ですね。

園内にはこんな素敵な桜の並木道も。
春爛漫とはこのことかと思いながら、自転車を押してゆっくりお散歩。

桜が見える『水辺のカフェ 三宅商店』で黄昏れタイム

桜の並木道を抜けると水辺に佇む素敵なカフェを発見。
聞くところによると、倉敷美観地区にある人気の町家喫茶『三宅商店』の2号店ということで、期待に胸を膨らませつつ、いざ入店。

用水路を挟んで桜と向かい合うように建つこちらのカフェ。
古民家をリノベーションしており、実家に帰ってきたような懐かしい雰囲気が漂っています。

「桜が見える席は空いていますか?」と聞いてみたところ、「今ならご案内できますよ」と縁側の席に通してもらえることに(なんでも言ってみるものですね)。
案内されたのは、ガラス戸の向こう側に桜を一望できる特等席!

せっかくならと桜色をしたチーズケーキを注文。
ゆっくりスイーツを堪能しながら桜をひとり占めできるなんて、なんて贅沢な時間。

レジ前には、倉敷名物のマスキングテープがずらり。
マスキングテープってなんてかわいいんでしょう。

カフェの隣にはピッツェリアもあり、ここでは石窯で焼いたピザが楽しめるそう。
こちらも川辺の席があるようなので、天気がいい日に改めてチャレンジします。

コース紹介

▼PRIME
https://tabelog.com/okayama/A3302/A330201/33014205/

▼水辺のカフェ 三宅商店
https://miyakeshouten-sakazu.com/

まとめ

ピンク色に染まる水辺の町・酒津エリアをサイクリングした一日。
素晴らしい桜を見ながら、有意義な時間を過ごすことができました。美観地区のイメージが強い倉敷ですが、まだまだ魅力的なスポットがたくさんあるようなので、また自転車で巡ってみようと思っています。

執筆:高島夢子

 

【東京都】カツサンドをもって練馬のお花見ポタリング

【東京都】カツサンドをもって練馬のお花見ポタリング

練馬区は東京23区の北西に位置し、のどかで落ち着いたエリアです。
自然も多く春には石神井川沿いや高稲荷公園に満開の桜が咲き美しい風景が広がります。
練馬駅近くにあった個性派のパン屋さんのカツサンドを携えてレンタサイクルを使ったプチお花見をご紹介します。

練馬タウンサイクルで自転車をレンタル

練馬駅から徒歩5分の【練馬タウンサイクル】で自転車をレンタルしました。当日利用で4時間以内のレンタルだと、なんと100円で利用ができます。


▲ねりまタウンサイクル


▲400台も収納されているという自転車庫

当日利用申請書に必要事項を記入、レンタル料金の支払いをして、自転車を借ります。


▲当日利用申請書

借りれる自転車は1種類。可愛らしいバイオレットカラーの自転車でした。ちょっとした荷物を入れるのに便利な籠がついています。

●練馬タウンサイクル
住所:練馬区練馬1-17-39
営業時間:8:00~20:00(平日)9:00~18:00(土日祝)

 

高級食パン専門店 うん間違いないっ!でカツサンドを調達

お花見には忘れてはいけないのはおいしい食べ物!ということで、
練馬タウンサイクルから練馬駅方面へ少しだけ戻って、黄色の看板がひときわ目立つ【高級食パン専門店 うん間違いないっ!】へ。
こだわり抜いた素材とユニークなネーミングセンスで常に客足が途切れない人気のパン屋さん。
人気ダントツNO1は「たまごサンド」と「カツサンド」との事なので「カツサンド」を購入してみました。

なんだかアフロのキャラクターが差し出してくれているような写真が撮れました。

●うん間違いないっ!
住所:東京都練馬区練馬1-18-3 ソサナビル1F
営業時間:11:00〜21:00 定休日 不定休※パンがなくなり次第終了
SNS:@unmachigainai

 

マロニエ通りの桜並木

パン屋さんから再び練馬タウンサイクルの前を通り、練馬の桜を求めて走り出します。
マロニエ通りまでやってくると早くも桜の木を発見。


▲マロニエ通り入ってすぐの桜

この通りは桜はもちろん、季節によって様々な色に変わります。
春は「桜」、夏にかけては「ハナミズキ」や「つつじ」、秋になると「イチョウ」が楽しめ、沢山の方が散歩に訪れます。


▲練馬総合運動場公園 陸上競技場

そのまま道なりに進んでいくと、練馬総合運動場公園 陸上競技場へやってきました。
ここにも桜並木がありましたが、残念ながら私が通った際は蕾の状態でした。
満開になるとブルーのタータンと満開の桜が合わさって、美しい光景になるんだろうなと思いながら通り過ぎます。

石神井川沿いの桜

練馬区の桜の見どころの一つでもある石神井川沿いの桜は、どこまでも続いていく石神井川を見下ろす様に乗り出して生えていました。
私が行ったときはやはり蕾がほとんどで2部咲きだったのが悔しかったです。


▲糀谷橋からの風景

▲一部工事中で通行止の看板がありました

高稲荷公園

石神井川沿いを進んでいくと高稲荷公園へ到着。
高稲荷公園は公園内にキャッチボール場や遊具などが充実していて、子供連れの親子や園児たちが楽しそうに遊んでいました。
桜はもちろん花壇や木々も茂っていて、季節関係なくお散歩やピクニックにもってこいな場所でした。


▲高稲荷公園入口


▲公園内の桜

公園を出発。まだまだ続く川沿いに咲く大迫力な桜を見ながら進みます。


▲お散歩中の方が桜の写真を撮られてました。

満開ではないものの、桜を見ながらのポタリングは気持ちよく、ずっと走っていたくなります。

城北中央公園

川沿いを走っていくと城北中央公園へ到着。
家族連れや園児たちが自然と触れ合いながら遊んでいました。

私もここで休憩。
桜の木の下にある休憩所で出発時に買ったカツサンドを食べます。

分厚い甘じょっぱいカツと、ふわふわしたパンの食感がたまりません。
思わず『うん、これは間違いない』と心で呟きました。
私はお昼ご飯は大抵社内にこもりがちですが、温かい日差しと春の風を感じながら公園でご飯を食べるのもいいなぁと思いながら、ものの5分で完食。
おいしいものはすぐ無くなるんですね。余韻を感じさせる暇もなく空腹のお腹に消えていきました。
次は店員さんおすすめの、たまごサンドもセットで購入しようと思います。

気を改めて再び自転車を走らせ、丁度道路を挟んだところにある城北中央公園都民の広場に到着。

やはり桜は二部咲きではありましたが、春の温かさに誘われ多くの方が散歩したりくつろいだりされていました。
現在隣は工事中との事で赤いクレーンが沢山並んでいました。
赤と水色と淡いピンクの桜の写真は今しか撮れないコラボレーションではないでしょうか。
花びらが落ちて枝が新緑になっても、素敵な色合いになりそうですね。

そのまま真っすぐ進みます。

練馬は桜スポットが沢山

練馬区では自転車を走らせるといたるところに桜の木を見つけます。

たまたま通りかかった広場では文字通り咲き乱れている立派な桜もありました。

いい天気だったのでずっとポタリングをしていたかったのですが、桜の木を惜しみながら練馬タウンサイクルへ戻ります。
戻る道も道路脇は桜、桜、桜。薄ピンクの道を進みます。

街の本屋さん。この通りは目に見えるものに桜の影が落ちていてどこを見ても美しく感じます。

桜の碑

桜台駅の近くに桜の碑を見つけしました。
この通りの桜並木が地名になっているのですね。

桜を愛する地元の方々の強い思いが込められた記念碑でした。
そしてタウンサイクル練馬へ帰ってきました。
簡単に確認をしてもらって返却。今回のポタリングは終了です。

コース紹介

まとめ

東京都内でも様々な桜の名所がありますが、練馬区も数にもれず沢山の桜のスポットがありました。
冒頭でも触れましたが練馬区は静かで穏やかで、公園も沢山あって。
桜の季節以外でも天気のいい日は特に、おいしいサンドウィッチ片手に何度も訪れたい素敵な場所でした。

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【茨城県】筑波山麓の桜を満喫!つくば霞ヶ浦りんりんロードサイクリング

【茨城県】筑波山麓の桜を満喫!つくば霞ヶ浦りんりんロードサイクリング

ナショナルサイクルルート「つくば霞ヶ浦りんりんロード」のつくば方面廃線跡は、長い桜並木が有名です。
2022年4月に開催された、筑波総合体育館からつくば霞ヶ浦りんりんロードの桜並木などをめぐる約15kmの「筑波山麓さくら花見ライド」をご紹介します。

つくば霞ヶ浦りんりんロードとは

つくば霞ヶ浦りんりんロードは、茨城県が誇る筑波山や霞ヶ浦を中心とした全長約180kmのサイクリングコースで、ナショナルサイクルルートにも指定されました。

つくば方面のコースは廃線になった旧筑波鉄道の線路の跡に作られたもので、当時の駅舎が現在は休憩所として整備されています。

りんりんロード 桜のトンネル

桜の時期のりんりんロードの目玉は、なんと言っても「桜のトンネル」。満開の桜のトンネルを自転車で走れば、序盤からテンションが上がります。
筑波休憩所にて小休止。たくさんのサイクリストさんで賑わっていました。

性山寺の枝垂れ桜

つくば市国松にある性山寺は、室町時代の1559年に創建されたと伝えられる古刹です。春は枝垂れ桜、秋は紅葉が美しいことで知られています。

枝垂れ桜が立派で感動しました。秋にもまた自転車で訪れたいですね。

稲葉酒造

稲葉酒造は筑波山の山裾にある1867年創業の酒蔵です。りんりんロードからも近いので、寄り道にもお薦めのスポット。
小倉百人一首にも歌われた、酒蔵の近くを流れる沢の名を冠した「男女川」は、筑波山神社の御神酒として現在も親しまれています。

酒蔵入り口まではやや上り坂ですが、参加された皆さんはクリア。
ここでいただいたのは「酒粕ミルクジェラート」。酒粕の香りと優しい甘さのミルク風味でとても美味しかったです。

六所大仏~神郡~普門寺

引き続き筑波山麓をサイクリング。六所の花桃はまだ開花したばかりでしたが、菜の花がとても綺麗でした。

桃色と黄色のコントラストが印象的な風景。六所大仏と筑波山はお薦めの撮影ポイントです。


行程の途中、神郡の町並みも散策しました。
江戸時代、筑波山詣での際は必ずこの道を通って筑波山神社に向かったそうです。

地元で有名な「桜井菓子店」では、運良くあんドーナツをゲットできました。
午前中で売り切れてしまうことも多いのでお早めに。

普門寺は、鎌倉時代末期に創建された歴史あるお寺です。
つくば道から境内に続く参道は、春は桜、夏は紫陽花、秋は紅葉を楽しむことができます。

つくばワイナリー~平沢官衙遺跡

ライドの終盤は、つくばワイナリーに立ち寄り。
現在のぶどうの苗の状況などのお話を聞いたり、お土産にワインを購入したり、しばしゆったりとした時間を過ごしました。
無濾過ワイン「プリモ・シリーズ」はお薦めです。

平沢官衙遺跡は、奈良時代~平安時代の筑波郡の役所跡で、国史跡に指定されています。建物の一部が復元され、筑波山麓の観光スポットになっています。

北条大池

ラストは筑波山麓の桜の名所「北条大池」へ。
つくば道旧登山道の入り口にあり、筑波山を背景に池の周りに咲き誇る桜、水面に映る桜が素晴らしいです。

コース紹介

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▼つくば霞ヶ浦りんりんロード
https://www.ringringroad.com/

▼稲葉酒造
https://www.minanogawa.jp/

▼普門寺
http://www.fumonji-tsukuba.net/

▼つくばワイナリー
https://tsukuba-winery.kadoya-company.com/

▼平沢官衙遺跡
https://www.ibarakiguide.jp/db-kanko/id-0800000002181.html

▼筑波山麓情報局
https://tsukuba36.com/

まとめ

約20kmのお花見ライドは、筑波山麓の桜はもちろん歴史的な町並みやお寺に遺跡など、見所満載のコースでした。
つくば霞ヶ浦りんりんロードでつくば方面を走る際には、ぜひ筑波山の山裾にある様々なスポットにも足を伸ばしてみてくださいね。

執筆:木村さおり

つくば市在住。フリーアナウンサー。ラジオパーソナリティ。仕事をきっかけに自転車の魅力に目覚め、茨城県をメインにライドを楽しんでいる。担当番組である、LuckyFM茨城放送「MUSIC STATE」では、様々な世代に気軽に自転車を楽しんでもらえるよう、自身のライド体験をラジオで発信中。

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【岡山県】ノスタルジックな風景と桜並木をめぐる片鉄ロマン街道サイクリング

西日本の廃線跡サイクリングロードとして知られる「片鉄ロマン街道」は、桜並木が美しいことでも有名で、岡山県の東部に位置しているため大阪都市圏からのアクセスが良いのも魅力。
古い駅舎やプラットホームが残るノスタルジックな風景と美しい桜並木をめぐる片道約22km(往復約44km)のサイクリングをご紹介します。

片鉄ロマン街道(旧片上鉄道跡地)とは

片上鉄道(かたかみてつどう)は、かつて岡山県備前市の片上駅から久米郡柵原町(現美咲町)の柵原駅までを結んでいた33.8kmの鉄道路線で、1991年6月30日まで営業を行っていたそうです。
2003年11月24日、線路跡の舗装や駅舎の修復などの整備が進められていた一般県道備前柵原自転車道線が「片鉄ロマン街道」の愛称で開通。

ほんの一部一般道を走りますが、ほとんど自転車・歩行者専用のサイクリング道は、鉄道跡のため起伏が緩やかで初心者でも楽に走ることができます。
コースには桜並木が何か所もあり、4月上旬には廃線跡ならではの駅舎やプラットホームと桜が織りなす美しい風景を楽しむことができます。

スタートはJR和気駅

スタートはJR山陽本線「和気(わけ)駅」。
1991年までは、同和鉱業片上鉄道との接続駅だったので駅の前を「片鉄ロマン街道」が走っています。
鉄道駅なので輪行でも行きやすいだけでなく、駅前のコース隣接に広い駐車場もあるので、車で行く場合にも便利です。

片鉄ロマン街道サイクリング

和気駅から5kmほど走れば見えてくる新田原井堰(しんたわらいぜき)。
江戸時代に吉井川に造られた石積みの田原井堰を、新たに新田原井堰として昭和60年代に造り直し、その後発電所が設けられました。

吉井川は、旭川、高梁川と並び、岡山三大河川の一つとされています。

天瀬駅跡

新田原井堰から800mほどで、「天瀬駅跡」。

プラットホームと駅舎が残る天瀬駅跡と桜の風景は絶景です。ホトトギスの鳴き声も聞こえ、とても穏やかな空気が流れています。

備前矢田駅跡

天瀬駅跡から、岩戸桜並木を走って約3.8kmで備前矢田駅跡。
プラットホーム跡には大きな片鉄ロマン街道案内板があり、他の駅とは違った桜とのコンビネーションショットを撮ることができます。

苦木駅跡

備前矢田駅跡から約4kmで苦木(にがき)駅跡。

駅舎跡には昔懐かしい伝言板が残っています。チョークも用意してくれているので、メッセージを書けばノスタルジックな写真が撮れます。

稲蒔桜並木

苦木駅跡から約4kmの備作大橋を渡れば、サイクリングロードから外れて稲蒔(いなまき)公園方面へ。
公園からは美しい稲蒔桜並木が続いています。

桜並木の先にある古民家カフェ「キママカフェ」でスイーツタイム。カフェには木で作った自転車のオブジェもあります。

吉井川河川公園

キママカフェからサイクリングロードへ戻り約4kmで吉井川河川公園。

穏やかに流れる吉井川と緑が美しい河川敷公園、そして道路の両側に続く桜並木は、鉄道跡地とはまた違った桜の風景を楽しませてくれます。

ここで折り返し、来た方向とはまた違った風景を楽しみながら、JR和気駅へ。
帰りの天瀬駅跡では、ここでずっと草花の手入れをしている地元の方のお話も聞かせてもらえました。

動画レポート

サイクリングの様子を動画でもご紹介します。

コース詳細


往復距離:44.2km 獲得標高:186m

▼大阪駅から和気駅までの所要時間
鉄道:約2時間(新幹線利用なし)
自動車:約2時間(高速道路利用)

▼一般県道備前柵原自転車道線(片鉄ロマン街道)
https://tabi-rin.com/archives/course/17712

まとめ

片鉄ロマン街道は今まで何度も訪れたことはあったのですが、2022年4月にやっと桜の季節に走ることができました。
自動車では走れないサイクリングロードの桜並木を、のんびりと写真や動画を撮りながらのサイクリングは、自転車ならではの贅沢さを感じさせてくれます。

関西圏からは日帰りで行けるアクセスの良さも魅力です。日本中の方にも1泊して一度は走ってもらいたいサイクリングロードですし、海外のサイクリストにもお薦めです。
とても美しい桜の季節に、ぜひ「片鉄ロマン街道」サイクリングを楽しんでみてください。

執筆:HANADA

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【群馬県】赤城山周辺の1周120kmルートのおすすめスポットとグルメを紹介!《PR》

【群馬県】赤城山周辺の1周120kmルートのおすすめスポットとグルメを紹介!《PR》

JR前橋駅を起点として赤城山周辺を時計回りでグルッと1周するルートと、その周辺の見所を紹介します。脚力に自信がある人は1日で巡ってもヨシ、ゆっくりと観光しつつ巡りたいという場合は、老神温泉に1泊してもヨシです。
紹介するルートは山間部も走るロングライドなので、事前に補給食やスマホの充電器・ライトの準備を忘れずに!

JR前橋駅をスタート(前橋市)

スタート地点のJR前橋駅近くにはジャイアントストア前橋店があり、ロードバイク・クロスバイクのレンタルも可能です。
前橋観光コンベンション協会が運営する「AKAGI e-Bike」では、e-Bikeのレンタルもできます。

街中を北上し、広瀬川に出たら橋を渡り左折します。川沿いの道を走り、前橋市中央児童遊園るなぱあくと臨江閣の間をぬけ県道10号に出ます。

臨江閣は近代和風の木造建築で、国指定の重要文化財です。入場無料で観光施設としてだけではなく、茶会会場・展示会場・イベント会場として使用されていたり、MVなどのロケ地にもなっています。

利根川サイクリングロードで北上

中央大橋で利根川を渡り、利根川サイクリングロードに入ります。
中央大橋の車道は自転車通行禁止なので、渡る場合は、歩行者自転車専用橋があるのでそちらを通ります。

利根川自転車道に下りると対岸に立派な群馬県庁舎が見えます。

川沿いのサイクリングロードには桜並木が何ヶ所もあります。3月下旬には見頃になるので桜のタイミングを見て走りに来てみてください。

途中の開けた場所から、これから周辺を巡る赤城山がクッキリ見えます。

スタートして約10km地点に、道の駅よしおか温泉があります。
売店や食事処・無料足湯もあり休憩ポイントに良いですよ。日帰り温泉センターのリバートピア吉岡が隣接しています。

さらに北上して国道353号とJRの鉄橋が見えてきた所の「大正橋」でサイクリングロードは終了。
国道17号に出て吾妻新橋を渡った先で左折し、細い路地に入ります。

白井宿と道の駅こもち(渋川市)

白井宿を走っていると、中央に約820mの堰があり、8ヶ所のつるべ井戸や石造物が点在しています。例年4月下旬から5月上旬には、八重桜が咲いて美しいですよ。

土蔵造りの建物も残り、江戸時代からの町並みを感じる事ができます。古民家を改装したカフェもあるので、気になる人は立ち寄ってみては。

静かな白井宿と国道17号の間に、道の駅こもちがあります。
国道17号沿いということもあり、いつも賑わっている道の駅です。
スタートして約20km地点ですが、このあとは飲食店が少ない高原エリアに入るので、軽く何かを食べておいた方が良いかもしれません。名物のカツ丼・赤城牛メンチ・赤城牛男爵コロッケなどあり休憩に楽しい道の駅です。
道の駅の裏手には「かわづ桜の丘白井」があり、3月中旬頃見頃になります。

補給にピッタリ赤城田舎まんじゅう(渋川市)

国道17号を渡ると、一気に坂を下って利根川の先の上越線まで進みます。
上越線に沿うように北上すると敷島駅に到着。駅前にある荒井商店で、名物の赤城田舎まんじゅうを購入しましょう。

小ぶりで甘すぎない餡子が絶品で補給食にもピッタリです。他にも季節のフルーツ餅やどら焼きが人気。夏にはアイスクリームどら焼きも販売しています!

見晴らしの良い広域農道を走る

敷島駅前から県道157号に入り、いよいよ本格的な上りに入っていきます。
沼尾川に沿って走っていると、目の前に関越自動車道の橋脚が見えてきます。川沿いにそびえる岸壁と相まって迫力ある景色です。

九十九折りの道を上ると、視界が開けて先ほど下をくぐった関越自動車道が眼下に小さく見えました。いつの間にか結構上っている事が実感できます。関越自動車道の奥には榛名山の山々や浅間山が一望出来ます。

昭和の森ゴルフ場を抜けると左右に畑が広がる景色に変わります。

開けた場所にある松ノ木ビューポイントからは、四季折々の景観を楽しめます。

道の駅あぐりーむ昭和で大休憩(昭和村)

利根沼田望郷ラインを進み、真っ直ぐな道を少し下ると道の駅あぐりーむ昭和に到着。

農産直売所・天然温泉足湯・お食事処がそろった大きな道の駅です。LACTUCAという店で食べられる、昭和村の新鮮な野菜とそば粉で作ったクレープが人気です。

他にも2022年にオープンしたムラノナカ珈琲では、群馬県で人気の珈琲焙煎店の豆を使用した本格的な珈琲や、自社農園のイチゴを使用したスイーツも期間限定で提供しています。写真は、スペシャルいちごパフェ・いちごパフェ(季節限定販売3月〜5月頃までで、生育状況により変更あり)。

天然温泉足湯の施設も、雨が降っても大丈夫な室内型となっていて、足湯に浸かりながらゴロリと寝転べるのが最高。

道の駅でもクロスバイクやe-Bike、ジュニアサイクルの貸出もしています。

ゆっくりと休憩した後は、利根沼田望郷ラインで北上します。
広大に開けた大地を走る事ができるのも、日本有数の河岸段丘がある群馬県だからこそ。

貝野瀬ビューポイントの周辺の望郷ラインからは、谷川岳や武尊山などの山々の景色が望めます。雄大な山々の景色には感動間違い無しです。

夏になると畑に野菜が実り、青々した畑の姿に様変わりします。

ググッと坂を下り片品川に出て輪組大橋の丁字路で望郷ラインから離脱します。
ちょうどこの辺りが赤城山1周ルートの最北端で中間地点となります。2日に分けてゆっくりと巡りたい場合、ここから北上して老神温泉で1泊するという選択もあります。

1日で巡る!という場合は、もう半分頑張りましょう。

かやぶき屋根が立派な南郷の曲屋(沼田市)

沼田市の重要文化財に指定されている南郷の曲屋(旧鈴木家住宅)に立ち寄ってみましょう。

かつて、この地域に熊野神社を建設するため神官として来村し、代々名主を努めた鈴木家の旧家屋です。かやぶき屋根の曲家民家の縁側で休憩をしたり、足湯で疲れをいやすことも可能です。併設して、日帰り温泉施設と食事処、農林産物直売所もあります。

山越えルートを淡々と走る

南郷の曲屋を過ぎると、しばらく店が無くなるのでドリンクなどを用意しておきましょう。
県道62号沼田大間々線を走ります。前半の望郷ラインの広域農道エリアと違い、木々の多い山道という感じになります。路面も荒れてくるので気を付けて走行しましょう。

沼田市と桐生市の境が上りのピークで、あとは長い下り坂に入ります。
坂の途中には長いトンネルがいくつかあるので、前後のライトを点灯させておきましょう。
岩下大橋の上から栗生山周辺の景色を眺められます。


沼田市から坂を上り桐生市に入るまで、ほとんど店がないので、目の前にログハウスのレストランが見えたら入店しない訳にはいきません。一軒家レストラン「ろぐてい」では、パスタ・ピザ・グラタンが美味しいと人気の店です。

赤城豆腐すみれ屋でひと休み(桐生市)

旧黒保根村(現桐生市)は、全国に先駆けて「水源村」を宣言した地。おいしい赤城原水をつかった大豆の旨みを贅沢に感じられる赤城豆腐すみれ屋に立ち寄ります。デザート豆腐として提供するチーズ豆腐や豆腐アイスクリームなどが店の敷地で食べられますよ。

里山の景色に癒やされる

黒保根町の清水つつじ街道を走り、常鑑寺へ。

境内にある梵鐘は、下野国佐野の有名な鋳物師によって作られました。聖観音の座像など美術的に価値の高い梵鐘とされています。なんと、自由に撞く事が出来るので、記念に撞いておきましょう。

国道122号に出たら、すぐに県道257号に入ります。
県道257号に入る途中にある水沼駅には、9種300本の桜が植えられ、3月中旬の河津桜を皮切りに次々と桜が咲き誇ります。
鉄道と桜の写真を撮影しようと、多くの人が訪れる人気の駅です。(ソメイヨシノの見頃は4月上旬)

県道257号は少し路面が荒れていますが、車通りが少なく、木々の間から渡良瀬川とわたらせ渓谷鐵道を眺めることが出来ます。

大間々駅周辺を散策してみよう(みどり市)

小さなトンネルを抜けると貴船神社に出ます。
956年に京都の貴船神社の分霊を祀って、雨と五穀豊穣を祈ったのがはじまりで地元に愛されている神社です。群馬有数のパワースポットとしても有名です。他にも「水みくじ」も有名で、水に濡らすと文字が浮かび上がってくるのが面白いですよ。

渡良瀬川を渡り、わたらせ渓谷鐵道沿いの道を走ります。この辺りは高津戸峡と呼ばれ新緑や紅葉が美しい人気スポットです。川に架かる「はねたき橋」から「関東の耶馬溪」と讃えられる景色です。

大間々駅周辺には、みどり市大間々博物館(コノドント館)や岡直三郎商店など歴史的建造物が建ち並ぶエリア。のんびり散策してみるのが良いでしょう。
大間々駅の隣には、引退した開業当時の車両が保存展示されていますし、駅に停車している車両を近くで見ることができます。

江戸時代から続く醤油蔵の岡直三郎商店は、こだわりの木桶仕込み天然醸造しょうゆのほか、卵かけご飯専用醤油や、顆粒状のしょうゆスパイス、SHOUYUSCOなる辛味調味料など醤油の可能性を追求し、販売しています。

店内で販売している醤油ソフトクリームは、ほんのり醤油の風味と香ばしさを感じる癖になる一品です。他にもバニラソフトに醤油をたらして味わうアレンジも楽しめます。

国道353号に入り、群馬県立ぐんま昆虫の森手前で左折。緩やかに南下していきます。

川歴史民俗資料館&膳城跡公園近くにある後閑養鶏園では、採りたてたまごの販売のほか、卵を使ったさまざまな加工品を販売する直売所があります。

中でも3種類のプリンが人気で、希少な初生み有精卵の黄卵をたっぷり、生クリームで濃厚に仕上げられ、あえてカラメルを入れないというこだわりの「ちよたまぷりん」は絶品。とろける食感のなめらかプリン、昔ながらのしっかり固めのカスタードプリンそれぞれファンがいるそうです。

上毛電鉄の膳駅近くにある手作りにこだわったアットホームな太田食堂には、お昼時には地元のファンがこぞって訪れます。回転が速くさほど待たずに入店できるのが素晴らしい。

盛りのいい同店だが、揚げ物が軽やかと人気。変わり種ご当地メニューはかつカレーラーメン。ランチ営業は14時までなので、食べたい人はお早めに。

赤城山全体が見渡せる写真スポット

上毛電鉄を渡り、南下します。粕川を渡りさらに南下。まっすぐ延びた道を進み、突き当たった丘で後ろを振り返ると、視界いっぱいの赤城山が見えて感動します。

赤城山周辺を走っていたら、ここで記念撮影を撮りたくなること間違い無し。

大室公園で古墳を見学(前橋市)

ルートの最南端にある日本キャンパック大室公園に到着。
公園の見所に大室古墳群があり、JRのテレビCMでもロケ地になりました。
中二子古墳は大室古墳群最大の前方後円墳で、周囲に埴輪が飾られているのがインパクト大です。

前二子古墳は石室に入ることも出来ますよ。

3月下旬〜4月上旬には園内に桜が咲き、隠れたお花見スポットとして人気だとか。桜を楽しみながら園内を散策できます。

産泰神社を参拝(前橋市)

大室公園から西に移動すると、産泰神社に到着。

安産祈願に御利益があるそうですが、他にも運気上昇や仕事の業績向上のお守りもあるので参拝してみては。

サイクルトレインで中央前橋駅へ

上毛電気鉄道の大胡駅から、サイクルトレインを利用して中央前橋まで移動します。

南麓側にあるこの路線が心強いのは、自転車を輪行袋に入れずにそのまま車内に持ち込めるサイクルトレインであるという事!乗りたくなった駅からサッと乗る事が出来るのが嬉しい所です。

中央前橋駅で下車したら、あとはJR前橋駅まで走ってゴールです。

車で来たら道の駅スタートがオススメ

車でお越しの方はマップに記載の「道の駅赤城の恵」や、新しく3月21日にオープンする「道の駅まえばし赤城」を利用して巡るのがオススメ。ロングライドの後に、道の駅の日帰り温泉で疲れを癒やして帰る事ができるので最高ですね。

コース紹介


▼赤城山サイクリングマップ
https://tabi-rin.com/archives/map/54957

▼道の駅あぐりーむ昭和
https://agream-showa.jp/

▼日本キャンパック大室公園
https://www.maebashi-cvb.com/spot/1010

▼産泰神社
https://www.santai-jinja.jp/

▼道の駅まえばし赤城(2023年3月21日オープン予定)
https://maebashi-akagi.jp/

まとめ

赤城山1周ルートは約120kmのロングルートでハードだと思いますが、その道中の見所を参考に、自分の脚力と相談しつつ走れるルートを楽しんでいただければと思います。
道の駅に車で来て走ったり、サイクルトレインを利用して美味しいとこ取りで楽しんでみるのもありですね。

執筆:小曽根 彩
広告主:前橋観光コンベンション協会

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【栃木県】奥州街道が通るさくら市で約25㎞のポタリング

【栃木県】奥州街道が通るさくら市で約25㎞のポタリング

2005年に氏家町と喜連川町が合併してできた「さくら市」。
栃木県の県央地域にあり、奥州街道の宿場町だったこともあり情緒ある街並みが残る場所です。
また、その名の通り桜の名所が多くあったり日本三大美肌の湯とされる喜連川温泉もあったりと見どころも沢山。奥州街道を走りながら街並みを楽しむポタリングに行ってみました。

道の駅きつれがわを出発

2017年にリニューアルした「道の駅きつれがわ」。大正ロマン・大正モダンをコンセプトにしたそう。
平日にも関わらず多くの人で賑わっていました。

国道293号線沿いにあり、直売所やフードコートと隣接した建物では温泉に浸かることもできます。
無料で入れる足湯もありサイクリングで疲れた足を癒すこともできそうです。道の駅を出発し、まずは旧喜連川町を巡っていきます。

旧喜連川町

歴史は古く源平合戦で功を立てたことで塩谷五郎惟広が城を築いたのが喜連川の始まり。江戸時代には奥州街道の宿場町として栄えました。塩谷氏の統治は400年に及んだそうです。
現在も至るところに城下町であり宿場町だった頃の面影が残っています。

「御用堀」は、喜連川藩十代藩主の煕氏(ひろうじ)が領民を思い、町中どこでも用水が使えるよう生活用水の確保に気を配り町を囲う川から町内に水を引き入れるために開削したそう。
1990年度誇れるまちづくり事業で一部修景工事をし鯉を放流して「やすらぎの散歩道」として整備されています。

御用堀のすぐ近くに「寒竹囲い」というものがありました。この辺りに自生する「オカメザサ」を使った生垣で、喜連川氏六代の茂氏が藩士の宅地を囲むのに板塀などでは制作修繕費が大変なので笹を使うことを奨励したそう。
風情ある街並みでとても素敵でした。景観を楽しもうと散策する人の姿もみられました。

喜連川町をながれる「荒川」沿いは桜並木のようです。
のどかな風景を横目に走るのは穏やかな気持ちになれました。

氏家方面へ向かうため奥州街道をいってみることに。

奥州街道の史跡を巡りながら旧氏家町へ


緩やかな上りが続いていきますが木陰になっていて気持ちよかったです。

碧梧桐の句碑。「阪を下りて左右に薮あり栗おつる」と書かれているようです。正岡子規門下の秀才で俳句界で活躍した人で知られているそう。

急な坂で長らく難所とされていたところ。1880年に迂回路ができ使われなくなったため旧道はそのまま残されているそう。

歩いていたと想像するとすごいですね。

早乙女温泉を通りすぎ、道路の側に大黒天が2体並んでいました。「明治時代の水準点」だそう。

旧氏家町

氏家町の発祥は鎌倉時代に遡ります。江戸時代には氏家宿が開かれ、民家や商家が1㎞にわたり軒を連ねていたそうです。
鬼怒川の水路は江戸に通じていたため、阿久津河岸ができて鬼怒川舟運の起点にもなり賑わっていたそう。今も宿場町の面影が残ります。

栃木県指定有形文化財建造物になっている「瀧澤家住宅」。
道路に面した長屋門はとても立派でした。いつ建てられたか資料は残っていないそうですが、この地方に現存する長屋門の中でも最大級の規模を誇っています。

氏家小学校の近くに趣のある建物が。江戸時代後期1806年から続く老舗蔵「仙禽酒造」。

情緒あふれる静かな街を走っていきます。

今宮神社に立ち寄りました。1060年に創建、神社には本殿や楼門、拝殿内の絵馬など市指定文化財があります。

御朱印を頂きました。4月23日までだそう。季節感があり参拝の思い出になりました。

創作めんダイニング  Men-koubou Nakayama

氏家小学校の近くにある店でランチをしました。

カフェのような雰囲気の可愛いお店。

2022年の6月にオープンしたばかり。店内はウッド調で木の香りがする癒される空間。
向かいにある焼きそば等を販売する「麺工房なかやま」のうどんの店。

注文したのは「根野菜たっぷり肉汁うどん」。きゅうりの浅漬けと杏仁豆腐がついてます。
野菜と肉がたっぷり入った甘めのつけ汁に、つるつるもちもちのうどんを絡めていただきました。
食べ応えもありとても美味しかったです。

食事を終えてJR氏家駅に立ち寄りました。

桜が描かれた郵便ポストや壁面が鮮やかで気持ちが明るくなりました。

駅近くの通りにはレトロな建物があり、街並みを眺めながら楽しめました。

道の駅へ戻る道中、さくら市総合公園へ。桜とハクモクレンが咲いていて目を惹きました。

田園風景の奥には日光連山。雄大な景色も素晴らしかったです。

さくら市早乙女での街並みは時間を忘れるようでした。

道の駅に戻り、温泉に浸かることに。大浴場と露天風呂があり、ゆったりと入ることができました。
また、直売所でも温泉タオルや入浴剤、化粧水なども販売されていました。

コース紹介

▼道の駅きつれがわ
https://michinoeki-kitsuregawa.jp/

▼さくら市観光ナビ
https://sakura-navi.net/

まとめ

さくら市を満喫できる約25㎞のポタリングは、平地と丘陵地を走るので初心者でも満足できるコースになったと思います。
歴史を感じながら素晴らしい景色を堪能することができました。最後に温泉に浸かれるのも、温泉地ならではの楽しみ方ですね。

執筆:水越恭子

茨城県出身。地元ラジオ局でリポーターをしていた頃にロードバイクを購入。公私ともに自転車を楽しんでいる。現在はフリーランス。SNSで茨城サイクリングの魅力を発信。自転車のさまざまな楽しみ方を研究中!現在は、行方市自転車活用推進会議委員を務め、行方エリアテレビ「なめテレ」に出演し自転車で市内をめぐりレポートし放送している。

【大分県】小鹿田焼の里と城下町の風情が残る豆田町がある日田市を散策する47kmのサイクリング

【大分県】小鹿田焼の里と城下町の風情が残る豆田町がある日田市を散策する47kmのサイクリング

江戸時代には幕府直轄地・天領として栄えた日田市。当時の町並みや文化が受け継がれた「豆田町」は、日本遺産に認定されています。
そんな歴史を感じる町並みを走り、日田往還を繋いで「小鹿田焼(おんたやき)の里」を訪ねるルートです。比較的緩やかな坂が多いので、のんびり楽しめると思います。

日田駅をスタート

日田市は漫画「進撃の巨人」の作者が出身ということで、駅前に人気キャラクターのリヴァイ兵長の像を設置しています。
あとキャラクターのパネルなどもあり、アニメファンで無くとも楽しい気持ちになります。ローマ字のHITAモニュメントも「I」の部分が無く、人が立つ事でHITAの文字が成立する楽しいものになっています。スタート&ゴールの記念写真にも良いですね。

県道48号を進み、三本松交差点を右折します。久大本線の高架下をくぐると日田往還中津街道に入ります。

咸宜園(かんぎえん)

右手に白い壁に囲われた施設が見えてきます。江戸時代後期に設立された私塾(学校)跡です。東塾跡地にある秋風庵・遠思楼が現在も見学出来ます。

伝統的建造物群保存地区の豆田町

大きく右に道がカーブした豆田御幸(みゆき)通り入口にある草野本家は、県内最古の旧商家で豆田町の代表的な建物です。

「豆田町(まめだまち)」とは、南北2本東西5本の通りからなる町で、江戸初期の建物が残っていることで国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。

豆田御幸通りには「天領日田資料館」や「豆田まちづくり歴史交流館」など歴史的な建物が並びます。その中でも「赤司日田羊羹本舗」の羊羹は、日田を代表する菓子のひとつ。全国の羊羹好きが買いに訪れるほどの人気店です。

昔ながらの製法で作られる日田羊羹は、日持ちするのでお土産に購入してみました。ずっしりとした羊羹を自転車のバッグに入れて走ります。常温でも大丈夫ですよ。

店を出て1本隣の豆田上町通りに移動します。この通りにある「岩尾薬舗 日本丸館(にほんがんかん)」に立ち寄ります。

岩尾薬舗 日本丸館(にほんがんかん)

安政2年(1855年)に開業された薬屋の「岩尾薬舗」は、現在も薬の販売をしています。店舗の隣には、薬の資料館「日本丸館」があるので興味があれば見学してみましょう。

薬局の店内も昔の面影があるので撮影させて頂きました。

薬を調合した場所も雰囲気がありますね。資料館の入口には、お土産品も販売しているので覗いてみましょう。

豆田上町通りの北にある「薫長酒蔵資料館」は文政9年(約200年前)に建てられた酒蔵です。2階を酒蔵資料館として開放しています。

花月川沿いを走る

花月川に架かる一新橋を渡り、川沿いの道を走ります。高速道路の高架下を抜け、新山渡瀬橋を渡ったらすぐに左折します。

光道寺日田別院の横から細い道に入ると、ややキツい上り坂が出てきます。さっきまで町中だったのに、いきなり林道が現れるのが面白いです。

いいちこ日田蒸留所

「下町のナポレオン」として知られている麦焼酎「いいちこ」を製造している蒸留所があるので立ち寄ってみます。残念ながら自転車なので試飲は出来ませんが、見学や関連グッズを購入することができます。

花月川から小野川沿いを走る

いいちこ日田蒸留所から坂を下り、国道212号を渡り日田往還に入ります。
花月川沿いの歩道に「財津の桜並木」があります。走った時期がちょうど満開で、風情ある日田往還を感じる事が出来ました。

県道107号を左折して小野川沿いを走り「小鹿田焼(おんたやき)の里」に向かいますが、ここからしばらく店が少ないエリアに入ります。途中にカフェやパン屋がありますが、臨時休業や定休日の可能性を考えて、補給食など買っておく事をオススメします。

小鹿田焼の里に向かう道は、川沿いの緩い坂なので気持ちよく走る事が出来ます。

小鹿田焼のギャラリーに立ち寄る

道沿いに「おかあさんのパン」と「鹿鳴庵」の手作り看板が出てきたら右折して路地に入ります。少し奥まった所にある小鹿田焼ギャラリー「鹿鳴庵」は、文久元年(今から162年前)に建てられた藁葺き屋根の古民家ギャラリーで趣があります。

店内には厳選した小鹿田焼と地元の民芸品などが並んでいます。器ひとつからの購入も可能なので、お気に入りを探してみては?

一子相伝の小鹿田焼の里へ

鹿鳴庵を過ぎると、道がやや細くなり斜度も出てきます。集落の民家も藁葺きトタン屋根で雰囲気がありますね。

皿山トンネルが見えるとY字になるので右折すると「小鹿田焼の里」に到着です。まずは入ってすぐの所にある「山のそば茶屋」でランチにします。

昔からの蕎麦屋という店内にはテーブル席と小上がり席があります。
使われている皿は、もちろん小鹿田焼です。器を楽しみながら食事が出来るのが嬉しいですね。

田舎蕎麦と地鶏煮のセットにしてみました。田舎蕎麦も地鶏煮も、どちらも美味しかったです。

店を出ると大きな共同窯があります。
小鹿田焼の里には現在、窯元が9軒あり約300年前から黒木家・柳瀬家・坂本家の三家体制で制作しています。しかも一子相伝で承継され守られてきたとか。

小鹿田焼の里に居ると「ギーゴトン」と不思議な音が聞こえてきます。
陶土を打ち砕くため、川の水を利用した「ししおどし」で唐臼に打ちつける音です。この唐臼の音は「日本の音風景100選」にも選ばれています。

小鹿田焼陶芸館で小鹿田焼を学ぶ

小鹿田焼の里の一番奥にある「小鹿田焼陶芸館」で、江戸時代から現在に至るまでの作品を展示していて小鹿田焼の歴史について学べます。

説明パネルと作品が展示されています。他にも小鹿田焼が出来るまでの動画も流れているので見てみると分かりやすいですよ。

陶芸館は里の一番高い場所にあるので、町並みが見渡せます。

昔ながらの里山風景を楽しむ

小鹿田焼の里を出て、県道107号から県道670号を繋いで日田市街へ下って行きます。
行きの道は2車線で車も比較的走っていましたが、この道はほとんど車が通りません。
県道というより林道という雰囲気です。

途中で集落に出ましたが、昔話の挿絵の様な雰囲気で素晴らしかったです。

国道と日田彦山線大鶴駅の手前で大肥川沿いに走ります。
ちょうど桜並木が満開で綺麗でした。

思いがけぬ坂道に苦しむ

日田彦山線沿いの道を走っていると、今山駅から日田行きの線路(レール)が撤去されていました。2017年の九州北部豪雨で大きな被害を受け休止中とは知っていましたが、レールが撤去されているとは思いませんでした。

目の前に大分自動車道が見えたら左折し高速の下をくぐり左折。すると突然の急坂が現れた!地図上では坂とは解りにくい場所で油断していました。
最初から坂があると解っているのと解っていないのは気分が違います。
もう後半なので足も疲れてヨロヨロ上ります。

この道も前半走った花月川の日田往還につづく、日田往還朝倉街道です。
木々が鬱蒼としている雰囲気が昔の道の名残を感じさせます。

丘陵地にある萩尾公園

桜が綺麗な萩尾公園に出ました。池の周囲には吉野桜が約445本植えられていて桜の名所として人気の公園です。夏にはキャンプ場も期間限定でオープンします。

池の周囲に遊歩道があるので散策している人も多いですよ。

天領日田を散策する

山間の道を走ってきて、最後は日田の市街地を散策します。
江戸時代初期から徳川幕府の直轄地(天領)となった日田市。東西に流れる三隈川は「水郷日田」と呼ばれるほど豊かな水で有名です。
三隈川沿いに走り、亀山公園の横にある「島内堰」の上を渡ります。堰の上が歩行者&自転車用通路になっています。

渡った先は三隈川の中州「中ノ島」になります。中州の周囲は約2kmです。
三隈川公園に可愛い「河童の水の助・鵜のウータン像」がありました。

元氣の駅でスイーツ休憩

国道212号を越えた所にある「日田天領水の里元氣の駅」で休憩します。
元氣の駅は、水郷日田で育った地元の素材と美味しい食べ物を提供する施設です。
入ってすぐ右手にある売店「ひったりーの」でジャージーヨーグルトサンデー購入。暑かったので冷たいスイーツが身体に染みわたります。

駐車場の敷地に「手湯・足湯」があるので、疲れた足をほぐすのに良いですね。

沈み橋を渡り日田駅へ

中ノ島をぐるりと1周走ってから国道212号で台霧大橋を渡ります。橋を渡ってすぐ左折して三隈川沿いに走ります。三隈川では夏になると「屋形船」「鵜飼い」を見る事ができます。昔から受け継がれた日田の夏の風物詩です。そんな屋形船が、出番を待つように川沿いに並んでいます。

行徳橋を渡り住宅地の間を進むと沈み橋の「大宮橋」があるので渡りましょう。頑丈そうなコンクリート橋で、地元の車も多く渡っていました。

国道212号で玖珠川を渡り左折して三隈川の対岸を走ります。県道9号に出たら北上して日田駅に到着です。

コース紹介


▼アクセス
電車:JR博多駅から鹿児島本線経由(特急)で約1時間10分
JR大分駅から久大本線(特急)で約1時間40分
車:大分自動車道「日田インター」を下りて約10分

▼小鹿田焼ギャラリー鹿鳴庵
https://www.rokumeian.com/

まとめ

江戸時代に幕府直轄の城下町として栄えた日田市と、漫画「進撃の巨人」で飾られた日田駅のどちらも楽しむ事が出来るルートです。大分県を代表する陶器の小鹿田焼の里も、深い歴史を感じられ、1度は訪れておきたい場所だと思います。

執筆:小曽根彩

大分県出身、埼玉県在住。
地図やガイドパンフのデザイン制作事務所「オゾングラフィックス」スタッフ。
ロードバイク・ランドナー・ミニベロなどで、四季の景色や美味しい物を求めて自転車を楽しんでいます。

【島根県/広島県/岡山県】歴史の町並みと温泉、桜に出合った中国地方縦断2泊3日のサイクリング

【島根県/広島県/岡山県】歴史の町並みと温泉、桜に出合った中国地方縦断2泊3日のサイクリング

島根から広島を経由して岡山まで、中国地方を縦断する総延長167kmのサイクリングも1日の走行距離は50km前後と控えめで、脚力に自信のないビギナーにもおすすめです。
旅の途中には湖(中海)の横断や秘湯感あふれる温泉宿、往時の面影を色濃く残した町並み、そしてこの季節ならではの桜と、見どころ・立ち寄りどころは五指に余ります。

1日目:米子鬼太郎空港から中海を渡って

羽田空港から全日空383便に乗り、鳥取県の米子鬼太郎空港に降り立ったのは10時40分。
自転車を組み立てて走り始めてまもなく、中海に浮かぶ江島に向かって橋を渡れば、そこはもう島根県でした。

ボタンの栽培が盛んな大根島(だいこんしま)を経由して中海を渡り、古代出雲の政治文化の中心であったという出雲国分寺跡を目指します。

やがて目の前に現れたのは、復元された礎石が並ぶ草地。まあ、“跡”ですから仕方ありません。説明板にあるイラストを参考にしつつ、往時の姿を思い浮かべてみましょう。続く出雲国府跡も同様です。

復元された礎石が並ぶ出雲国府跡

熊野大社に立ち寄りつつ日本秘湯を守る会の宿へ

蛇行する川筋をまっすぐにするため、細尾根を開削した日吉切通しを経て意宇川(いうがわ)沿いに県道53号をたどる道筋は、松江市と雲南市の境となる峠まで200mほどの上りです。


村の大百姓が開削した日吉切通し

途中、右手に現れる熊野大社に立ち寄って旅の安全を祈願。


出雲大社とともに出雲国一宮である熊野大社

さらに3km先となる須谷の集落に差し掛かると道幅が1車線に狭まり、道の勾配も増します。

名もなき峠を越えて下る途中、赤川に架かる温泉橋を渡って対岸をわずかに進むと「海潮温泉 海潮荘」が現れました。ここは島根県でただ一つ、日本秘湯を守る会の会員となっており、露天風呂に満ちた弱アルカリ性の湯がその日の疲れを癒やしてくれました。


大石をあしらった「海潮温泉 海潮荘」の露天風呂

2日目:日本さくら名所百選に認定された桜に遭遇

湯と食を堪能した翌日は、JR木次線(きすきせん)の日登駅(ひのぼりえき)を目指して西に向かいます。

ぶつかった県道45号は宍道湖(しんじこ)に注ぐ斐伊川沿いとなり、川の堤頂には日本さくら名所百選に認定された斐伊川堤防桜並木が2kmにわたって延びています。

訪れたのは桜の時期だったのですが、散策する人は少なめでした。

斐伊川堤防桜並木も散策する人は少なめ

川には増水時に沈んでしまう潜水橋(願い橋)が架かっていて、そこから眺める桜並木もおすすめです。


満開の桜の下でひと休み。斐伊川堤防桜並木にて


願い橋の途中から、斐伊川堤防桜並木を遠望する

JR木次線のディーゼル車両で標高差650mをクリア

日登駅で自転車を分解して袋に詰め、やってきた備後落合行きのディーゼル車両に乗り込みます。

民家と見紛うばかりの日登駅に到着。ここで自転車を分解して車両に乗り込んだ

2時間かけて到着した三井野原駅(みいのはらえき)のある場所は、JR西日本で最も高い標高727m。日登駅との標高差650mを、席に座ったまま汗一つかかずに上ることができました。


日登駅のホームで、JR木次線の到着を迎える

ダウンヒルを堪能し、交通の要衝だった旧東城町へ

さて、ここから備後落合駅までは線路に沿って国道314号を南へ。すぐに島根と広島の県境を越えた国道の交通量は少なく、沿道の人家もまばら。
自然とスピードが出る坂道を、走りに集中して下ります。

JR木次線がJR芸備線(げいびせん)と接続する備後落合駅から先ものどかな風景に変わりはなく、道の勾配だけが上りに転じます。それでも道が庄原市小奴可(おぬか)に差し掛かる頃には景色も開け、やがて交通の要衝として栄えた旧東城町(現庄原市東城町)の市街地にたどり着きました。

森と峡谷が広がる帝釈峡にも立ち寄って

中国自動車道のガードを目印に手前の友末交差点を右に曲がり、県道25号を南西に10km進んだ先が帝釈峡(たいしゃくきょう)。
国の名勝に指定された景勝地には5軒の宿があり、そのうちの一つ「帝釈峡観光ホテル 錦彩館」がこの日の宿となりました。

案内された部屋に入ると、窓外には水をたたえた神龍湖(しんりゅうこ)が広がっています。


「帝釈峡観光ホテル 錦彩館」の部屋から神龍湖を望む

翌朝は湖畔を巡ってから来た道を引き返しましたが、時間があれば遊覧船や貸しボートに乗ってもいいかもしれません。

3日目:東城町で史跡を訪たら、県境を越えて岡山へ

3日目は再訪した旧東城町の市街地で三楽荘や北村醸造場、古河印刷所といった史跡を訪ね、県道50号で県境を越えて岡山へ。


旧東城町の町並みを代表する三楽荘(旧保澤家住宅)


背景の商家は古河印刷所。この一帯にも旧東城町の美しい家並みが続く

県道157号を下った先の新見市哲多町(てったちょう)では、城谷川沿いのせせらぎ公園で桜に迎えられました。ここから石州瓦(せきしゅうがわら)とベンガラ漆喰(しっくい)壁の赤い町並みで知られる「吹屋(ふきや)ふるさと村」までは300mの上り。
県道85号に入ってからは勾配もきつくなるので、軽いギヤで焦らず上っていきましょう。

「吹屋ふるさと村」では、自転車を降りてのんびりと散策するのがおすすめ

「吹屋ふるさと村」を象徴するベンガラ漆喰壁の赤い町並み


近世ベンガラ商家の典型と評価され、国の重要文化財にも指定された旧片山家住宅


「吹屋ふるさと村」の外れとなる下谷にもベンガラ漆喰の集落がある

ヒルクライムイベントのコースを下り、備中の小京都で旅を終える

ふるさと村でしばしのタイムトリップを味わったら、10回を数えるヒルクライムイベント「高梁吹屋ふるさと村大会」にも使われる道を下って高梁へ。


醤油の製造・販売で財を成した池上家の邸宅であった商家資料館


かつて日本酒を醸造していた森澤酒造の前にて。商家資料館から500mほど下ったところ

JR伯備線(はくびせん)で岡山に着いたら、後は新幹線に乗るだけです。なお今回の行程は2泊3日ということで帝釈峡に立ち寄りましたが、三井野原駅から備中高梁駅までは旧東城町〜帝釈峡を省けば97kmとなり、一日で走り通すことも可能です。

コース紹介

今回の記事で紹介したコースの詳細は以下でもご覧いただけます。

米子鬼太郎空港〜 海潮温泉〜日登駅
三井野原駅〜備中高梁駅

まとめ

例年より開花が早まっている今年の桜も、北に向かえばまだ間に合います(2023年の盛岡市の満開予想は4月10日、青森市は4月17日、札幌は4月24日です)。
思い立ったが吉日。インターネットの予約サイトで航空機や鉄道、宿の手配をしたら、愛車を収めた輪行袋を担いで出かけましょう。もちろん桜が散ってしまった地域でも、新緑の本番はこれからですよ。

執筆:澤田 裕

社会人になってからサイクルツーリングに目覚め、『Cycle Sports』(八重洲出版)の校正や取材・執筆を長年にわたって手掛けている。日本国内に留まらず、区間を分けて5年で達成した台湾一周など海外での自転車旅も経験。

【岡山県】春爛漫!歴史スポットをめぐる17kmの吉備路ポタリング

【岡山県】春爛漫!歴史スポットをめぐる17kmの吉備路ポタリング

岡山県へ住まいを構えて早1年。移住して分かったことは、「岡山県はサイクリング大国だ」ということ。街にはいたるところにレンタサイクルショップがあり、安全なサイクリングロードの整備が進んでいます。よく晴れた休日には、ファミリーでサイクリングを楽しむ様子も見られ、岡山県民にとってサイクリングがとても身近な存在であることがうかがえます。
そんな岡山にはたくさんのサイクリングルートがあり、全長100kmを超える上級者向けのものから、初心者でも気軽に楽しめるものまで岡山県が推奨しているサイクリングルートだけでも37ものルートが設けられています。

その中で選んだのは距離が短く、高低差の少ない「吉備路自動車道ルート」。田園地帯が広がるなだらかな道に備中国分寺や吉備津神社など、岡山県を代表する歴史スポットが点在しているということで、春の陽気に誘われてのんびりポタリングを楽しんできました。

JR総社駅前からスタート

スタート地点はJR総社駅。

まずは駅前にある荒木レンタサイクルで自転車をレンタルします。

料金帯はこんな感じ。乗り捨てもできるとのことだったので、ひとまずスポーツ車を借りて、吉備路自動車道終着地点のJR備前一宮駅前にある上土レンタサイクルを目指すことに。

荒木レンタサイクルでは、観光スポットの周り方や、ルートについても丁寧に教えてくれるので土地勘がない人でも安心してサイクリングを楽しむことができます。
家族連れや訪日外国人など、たくさんの観光客の方が自転車をレンタルしていました。

ゴールの備前一宮駅までは寄り道をしながら約17km、3〜4時間ほどの道のりです。

パンの街・総社でベーカリーめぐり

「腹が減っては戦ができぬ」ということで、まずはJR総社駅の前にある創業80年を超える老舗ベーカリー「トングウ」へ。

地元で昔から愛されているベーカリーというだけあって、店内には昔懐かしいパンがところ狭しと並んでいます。

何にしようかと悩んだ末、荒木レンタサイクルのご主人にもおすすめしてもらったトングウの名物だという「油パン」100円を購入。揚げパンなのかと思いきや、パッケージには“上あん”の文字が。

すぐにでも開けて食べたい気持ちをぐっと押さえて、次の目的地へと向かいます。

次に向かったのはJR東総社駅のすぐ隣にある人気ベーカリー「INDUSTRY」。実はここ総社市は岡山県でパンの製造出荷額1位を誇るパンの街なんです。
「INDUSTRY」は特にハード系の惣菜パンが美味しいということで、ランチ用のパンを探しにきました。

工場のような雰囲気の店内でホットサンドをオーダーします。昼過ぎだとパンの種類もかなり少なくなっているので、訪れるなら午前中がおすすめです。

地元の新鮮食材が勢揃い!農マル園芸

無事にお昼ご飯を調達したところで、いよいよ本格的にサイクリング開始。 目印は、「吉備路自動車道」と書いてある木の看板です。ゴールの備前一宮駅まで、あちこちにこの看板が立っているので、道に迷ったらこの看板を探してみてください。

とってものどかな田園地帯を通り抜けて、東へと進んでいきます。
絶好のサイクリング日和。レンタサイクルをして同じように走っている人を何人も見かけました。

途中で農産物直売所にも寄り道。「農マル園芸」は、新鮮な野菜や果物がリーズナブルな価格で手に入る地元では名の知れた直売所で、定期的にチェックするお気に入りのお店。

旬真っ盛りのいちごがたくさん販売されていました。吉備路自動車道にはほかにもたくさんの農産物直売所があるので、地元食材に興味のある方は立ち寄ってみるのもよいかもしれません。

岡山県唯一の五重塔がお出迎え。備中国分寺

寄り道はそこそこに吉備路自動車道へと戻ります。最初に訪れる歴史スポットは、吉備路自動車道最大のハイライトであり、絶好のフォトスポットである「備中国分寺」です。

「備中国分寺」は、奈良時代に聖武天皇が全国に建立した国分寺のひとつで、重要文化財にも指定されています。遠くに五重塔を眺めながら、しばらく田園の中を走り続けます。

どんどん五重塔が大きくなってきました。ここは自転車専用道路なので、車を気にすることなく、ゆっくりと写真撮影を楽しめます。
岡山屈指のサイクリングスポットでもあるこのあたりでは、春は菜の花やレンゲ、夏はひまわり、秋はコスモスと、四季の花々を眺めながらサイクリングができます。

そうしているうちにあっという間に国分寺へ到着。ちょうど桜が満開の時期だったので、桜の木の下でお昼ご飯をいただくことにしました。

桜の木の下で、日本の原風景を眺めながらのんびりランチタイム。なんとも幸せなひとときです。
「INDUSTRY」で購入した熱々のホットサンドと、「トングウ」で購入したあま〜い油パンが疲れた体に沁みます。
吉備路自動車道はここが中間地点ということで、体力をつけて後半戦のスタートです。


可憐な桜の花を横目に見ながらグングン前進。

巨大古墳に遭遇。造山古墳

「備中国分寺」から約2.5km進むと、全国第4位の大きさを誇る巨大古墳「造山古墳」が現れました。「造山古墳」は、5世紀前半の吉備(岡山)を支配した王の墓だと言われており、その周辺には王の近臣たちの墓だとされる中小規模の古墳が点在しています。

古墳を横目に見ながらさらに東へと進んでいきます。

高速道路の下をくぐって川沿いを走っていきます。

川沿いを走っていると、「吉備路自動車道津寺休憩施設」なるものを発見。せっかくなので、満開の桜を眺めながらしばし休憩。レンタサイクルの返却時間まであと1時間少しということで、マップを眺めながらこれからの作戦を練ります。

この後は桃太郎伝説のモデル「吉備津彦命(きびつひこのみこと)」を祀る「吉備津神社」へと向かうことにしました。田んぼの中を駆け抜ける爽快感といったらありません。

“桃太郎”を祀る古社。吉備津神社

「吉備津神社」へ到着。まずは国内屈指の規模を誇る美しい本殿へ参拝します。比翼入母屋造りのこの建築様式は「吉備津造り」とも言われていて、国宝に指定されているのだそう。

境内には桃太郎をモチーフにしたおみくじも!

本殿の南側には約360m続く回廊があり、梅や椿、桜、牡丹、ツツジ、サツキ、紫陽花など、季節の花々を愛でることができます。

桜も十分に堪能し、最終目的地の「吉備津彦神社」へと旅路を急ぎます。
「吉備津神社」から「吉備津彦神社」までは約2km。道中ではこんなかわいいマンホールを発見しました。

ゴールは目の前! 吉備津彦神社

「吉備津彦神社」の駐車場には、端午の節句が近いからかたくさんの鯉のぼりが掲げられていました。

「吉備津彦神社」も桃太郎ゆかりの神社です。別名「備前一宮」とも呼ばれ、備前国の総氏神として古くから親しまれてきました。

夏至の日には正面鳥居の真正面から太陽が登り、神殿へと差し込むことから「朝日の宮」とも呼ばれているのだそう。

「吉備津彦神社」を後にして、終着地点のJR備前一宮駅へ。
駅前の上土レンタサイクルで自転車を返却して、R総社駅から約17kmのサイクリングは終了です。

コース紹介

今回の記事で紹介したコースの詳細は以下でもご覧いただけます。

吉備路自転車道サイクリング

まとめ

吉備路自動車道は、凹凸も少なく、高低差もないため、とても走りやすいサイクリングロードでした。田園地帯の中にさまざまな歴史的スポットが点在していたり、季節の花々が色鮮やかに彩っていたりと、最後まで楽しみながらサイクリングをすることができました。
これからの季節にもぴったりの吉備路サイクリング。日焼け対策と水分補給に気をつけながら、岡山の絶景を見に出かけてみてはいかがでしょうか。

執筆:高島夢子

【京都府】サイクリングの聖地・美山で”かやぶきの里”と川沿いの桜を楽しむ20kmサイクリング

【京都府】サイクリングの聖地・美山で”かやぶきの里”と川沿いの桜を楽しむ20kmサイクリング

京都府のほぼ中央に位置する南丹市美山町は「かやぶきの里」で知られていますが、「サイクリングの聖地」としてサイクリストにも人気です。
由良川沿いの桜並木も美しく、のんびり日本の原風景を自転車で楽しめる、春の美山20kmサイクリングをご紹介します。

サイクリングの聖地と呼ばれる所以

美山町の自転車の歴史は、1988年に第43回京都国民体育大会のロードレースコースとして開催されたのが始まりで、以後、美山町民と京都府自転車競技連盟が協力して毎年5月末に開催される「美山ロード」が現在も続いています。
この歴史ある大会を町のこれからに活かすため、2011年に町内の各種団体が集まり「美山自転車の聖地プロジェクト委員会」を発足。自転車を通じて町を活性化しようという動きが始まりました。
それらの取り組みが実を結び、美山町は自転車フレンドリーな「サイクリングの聖地」としてサイクリストに人気のエリアとなっています。

道の駅 美山ふれあい広場

スタートは、国道162号線に面した美山町安掛(あがけ)にある「道の駅 美山ふれあい広場」。京都縦貫道園部ICから車で約35分(約27km)のアクセスです。

道の駅の店舗「ふらっと美山」では地域の特産品が販売されていて、美山牛乳の直売所「美山のめぐみ 牛乳工房」ではソフトクリームやジェラートが人気です。

観光案内所である京都丹波高原国定公園ビジターセンターには、レンタサイクルもあります。

由良川沿いの桜

道の駅 美山ふれあい広場から、由良川沿いの県道38号を少し北上。
美しい桜が咲く「蓮如の滝」の案内板から少し脇道へ入れば、由良川越しに蓮如の滝が見えます。

美しい川と桜を見ながら、さらに上流へ走れば「美山路酒の館」。大石酒造の各種日本酒や、漬物や醤油などが販売されています。

「美山てんごり」は、IWCインターナショナルワインチャレンジSAKE本醸造部門を受賞しているそうです。

美山かやぶきの里

道の駅からのんびり約6.5km走れば「美山かやぶきの里」。

南丹市美山町を代表する観光スポット「かやぶきの里」には39棟のかやぶき民家が現存しています。伝統的技法による建築物群を含めた歴史的景観の保存度への評価も高く、1993年12月に国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。

その入口にある赤いポストは、日本郵便の年賀状CMロケ地としても有名です。
道端のお地蔵さんなど、懐かしい日本の原風景が残っています。

カフェ美卵でランチ

美山地卵を使用したプリンや美山牛乳ジェラートが人気の「カフェ美卵(Café Milan)」。

週末や平日(観光バスが来る)朝夕は、かなり人が多いとのこと。ちょうど平日の人が少ない時間帯だったので、のんびり過ごすことができました。

鎌倉神社と知井八幡神社

美卵から少し歩けば美山鎌倉神社。鳥居をくぐり石段を上がった境内からは、かやぶきの里を見渡せます。

少し東へ行けば知井(ちい)八幡神社。境内は「京都府文化財環境保全地区」に指定されていて、神社の環境が保全されています。本殿も「京都府指定登録文化財」の指定を受けています。

由良川沿いの桜並木

情報発信館の裏手、由良川にかかる長除大橋からは川沿いの美しい桜並木を見渡せます。

 橋を渡って由良川東側を南下。ここにも美しい桜の風景があります。

美山の廃バス

道の駅美山ふれあい広場を越えてさらに南下したBeans cafe.miyama近くには、廃バスが残っています。
 錆びついたバスと桜の木は、何とも言えないノスタルジックな雰囲気を醸し出しています。
道の駅美山ふれあい広場へと戻り、赤い橋をバックに桜の風景を楽しみ、冷たい美山牛乳でサイクリング終了です。

コース紹介

▼大阪からのアクセス
大阪からは、阪神高速~名神高速道路~京都縦貫道(園部IC下りる)で約1時間半。

▼京都美山ナビ
https://miyamanavi.com/

▼自転車の聖地プロジェクト
https://www.cyclingmiyama.com/

まとめ

信号がほとんど無く車の交通量も少ない美山町は、サイクリングにとても快適です。そこに日本の原風景が広がり、町の人々もサイクリストを温かく迎えてくれる雰囲気は、さすが「サイクリングの聖地」と呼ばれる環境です。
そこに春が来れば「桜」が咲くのですから、この上ない魅力ある町です。
20kmという距離をスピード出して駆け抜けるのではなく、町の風景や歴史を感じ、ゆっくり走るサイクリングをぜひ楽しんでみてください。


執筆:花田 康

 

【佐賀県/福岡県】城下町佐賀市からサイクルロードを走って水郷柳川をめぐる44kmサイクリング

【佐賀県/福岡県】城下町佐賀市からサイクルロードを走って水郷柳川をめぐる44kmサイクリング


佐賀県の県庁所在地でもある城下町・佐賀市から、廃線跡のサイクリングロードと筑後川に架かる昇開橋を渡り、福岡県の水郷・柳川市を巡る片道約20km(往復44km)のサイクリングをご紹介します。

スタートはJR佐賀駅

JR長崎本線「佐賀駅」は、博多駅から特急利用で約40分、佐賀空港からバスで約30分、福岡空港からもバスで約60分のアクセスです。
佐賀駅の北口から150mほどにあるサイクルセンター七田(しちだ)で、クロスバイクをレンタルしてサイクリングスタートです。

佐賀城跡

佐賀駅から城下町らしい景色や県立図書館を経て佐賀城跡へ。

佐賀城は平地に築かれた平城で、かつては四重五階構造の天守閣がありました。周囲を囲む幅80mの濠は美しい風景です。

徐福サイクルロード

佐賀城跡から1.5kmほどでサイクルロードのスタート地点があります。

徐福(じょふく)サイクルロードは、1991年に廃止された旧国鉄・佐賀線の跡地に、総延長約5kmの歩行者自転車専用道路として整備されました。

駅舎やプラットホームが残っているところもあり、かつてここを列車が走っていた名残を感じられます。
また、サイクルロード脇には桜並木が続いていて、桜の季節には5kmにも及ぶ桜のトンネルを走ることができます。

筑後川昇開橋

筑後川へ差し掛かれば「橋の駅ドロンパ」。


ここから見える「昇開橋」は、旧国鉄佐賀線時代に列車の通過にあわせて中央のケタが上下する可動橋でした。現在では遊歩道が整備され、旧筑後川橋梁として国指定重要文化財および機械遺産に指定されています。
橋の全長は507.2m、可動部分の長さは24.2m、昇降差は23m、橋が降下している時は歩いて(自転車も押し歩きで)渡ることができます。
「昇開橋」の入り口にある「橋の駅ドロンパ」は、地域の農産物や有明海の海の幸、弁当や惣菜などが販売されています。

自転車を押し歩き、橋を渡って佐賀県から福岡県へ。

水郷柳川

橋を渡った先の「筑後川昇開橋展望公園」から、約7km先の柳川市へ向かいます。

柳川は、町中を堀割が縦横に巡っていることから「水郷」と呼ばれています。
中心部のた2km四方に60kmもの水路が、東西11km・南北12kmの市全域では約930kmの水路が張り巡らされているそうです。

水辺の散歩道から町なかを走れば、川下りの風景にも出会えます。

そして柳川といえば「うなぎのせいろ蒸し」も有名。創業約300年の「元祖 本吉屋」でランチタイム。

元祖 本吉屋から500mほどの三柱(みはしら)神社。

境内一帯は「高畑公園」として整備されています。参道の入り口には、川下り「松月乗船場」もあります。

水郷の東に位置する西鉄柳川駅は、西鉄福岡駅から約50分のアクセス。
柳川散策はここまで輪行して楽しむこともできます。

西鉄柳川駅から2.5kmほどにある柳川城跡。現在は天守台を含む本丸の一部が、市立柳城中学校隅の小丘に残されています。

柳川城跡近くの立花氏庭園(たちばなしていえん)は旧柳川藩主立花家の御屋敷と庭園。

1978年に屋敷地の西半分が「松濤園(しょうとうえん)」として国の名勝に指定され、2011年には東庭園が追加指定されたことで、屋敷地全域が国の名勝となり「立花氏庭園」に改められました。

その向かいにある「Soil Select Farm」。その日採れたあまおう苺を使ったスイーツを楽しめます。

ちょうど朝獲れの大きな「あまおう」があったので、いちごシュークリームと合わせてスイーツタイム。

柳川の町並みから沖端川沿いを経て帰路につきます。

家具のまち「大川」

来た道を帰るのですが、往路で福岡県に入ると家具の会社が多いのが気になっていました。

大川市は「家具の街」として日本全国のインテリア好きから親しまれています。その歴史は480年以上、室町時代から続いています。

柳川市から大川市を走って筑後川に出たら「大川テラッツァ」。大川市の観光スポットや、インテリア情報を集約した施設です。
心地よいテラスでコーヒータイム。

帰りは昇開橋を渡らず、昇開橋を見渡せる上流側へ迂回します。


帰路も5kmの徐福サイクルロードを走り、佐賀駅へと戻りサイクルセンター七田で自転車を返却してサイクリング終了です。

コース紹介

距離:44km 獲得標高:25m

▼徐福サイクルロード
https://www.sagabai.com/main.php/119.html?cont=kanko&fid=91

▼筑後川昇開橋
https://www.shoukaikyou.com/

▼柳川市観光協会
https://www.yanagawa-net.com/

▼大川テラッツァ
https://www.okawa-kagu.net/terrazza/

まとめ

日本にいくつか廃線跡のサイクリングコースはありますが、佐賀市のサイクリングコースに駅舎が残っているのは知りませんでした。その先の筑後川に架かる昇開橋を渡れば福岡県の有名な観光地のひとつ水郷柳川。柳川はかなり広域に水路が広がっているので自転車で巡るのは最適。
佐賀駅から柳川のコースは、ほぼ平坦なので初心者にもおすすめのコースです。
自転車を使った佐賀・福岡の自転車旅をぜひ楽しんでみてください。

執筆:花田 康

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