閉じる

閉じる

TABIRIN

facebook

Twitter

Instagram

YouTube

English Page

お問合せ

NEMU
  • TOP
  • コース・マップ検索

    コース・マップ検索

    コース検索
    コース条件から検索
    都道府県から検索
    地図から検索
    スポットから検索
    コースランキング
    コースで人気のスポットランキング
    マップ検索
    都道府県から検索
    マップランキング
  • 都道府県検索

    都道府県検索

    都道府県別サイクリング情報
    都道府県アクセスランキング
  • 旅×自転車 記事

    旅×自転車 記事

    記事一覧
    カテゴリから探す
    フリーワードから探す
    タグから探す
  • 旅×自転車 情報

    旅×自転車 情報

    サイクリストにやさしい宿
    サイクルトレイン
    レンタサイクル
    予約ができるレンタサイクル
    スポーツタイプのe-bikeがあるレンタサイクル
    スポーツタイプがあるレンタサイクル
    マウンテンバイクがあるレンタサイクル
    子供用自転車があるレンタサイクル
    タンデム自転車があるレンタサイクル
    鉄道駅に近いレンタサイクル
    レンタサイクルがある道の駅
    サイクリングコースがある公園
    交通公園
    自転車でも乗れるフェリー
    サイクルターミナル
    サイクルステーション
    サイクルステーションがある空港
    自転車店
  • ギャラリー

    ギャラリー

    写真ギャラリー
    動画ギャラリー
  • TABIRINについて
  • お問合せ
  • English Page
  • facebook

    Twitter

    Instagram

    YouTube

記事タグ: 川沿い

【東京都】多摩川サイクリングロードや昭和レトロを巡る25kmサイクリング/ディスカバー東京:大田区編

【東京都】多摩川サイクリングロードや昭和レトロを巡る25kmサイクリング/ディスカバー東京:大田区編

「東京23区の魅力発見」をテーマに自転車でいろいろ散策するシリーズ第5弾は、東京都の南に位置し羽田空港がある「大田区」。
多摩川サイクリングロードがあり名所旧跡や昭和レトロ感も残る多様な大田区の魅力を、サイクリングを通じてご紹介します。

大田区とは

1947年に旧大森区と旧蒲田区が合併して誕生し、区の名称はその2区から1文字ずつ取って「大田区」となりました。
区の面積の1/3を羽田空港が占めていて、空港の拡張により東京23区で一番広い面積となっています。

世界最大級の空港があり、京浜工業地帯に含まれる工業都市ならではの町工場や、多くの人で賑わう商店街、海浜エリアには整備された公園の風景もあります。名所旧跡も多く多様な側面を見せています。

平和の森公園

サイクリングのスタートは平和の森公園。公園周辺は駐車場が多く、京急平和島駅から近いので待ち合わせにも最適です。


公園の北側は芝生広場や池がある緑豊かなエリアとなっていて、周回道路は自転車の走行も可能です。散歩やランニングの方がもいるので、公園内はゆっくり走ります。

大森ふるさとの浜辺公園

平和の森公園から南へ少し走れば、大森ふるさとの浜辺公園。
ここには「大森 海苔のふるさと館」があります。

江戸時代の中頃から作り始められた大田区をはじめとする東京都沿岸での海苔養殖は、1963年にその歴史に幕を閉じました。ここでは、それらの地域文化を入館料無料で知って学ぶことができます。

公園南側の「白砂の浜辺」。白砂を敷き詰めたビーチは、23区とは思えないリゾート感溢れる風景です。遊泳禁止ですが足を入れて遊ぶ程度はOKだそうです。

浜辺や芝生でのんびり海を眺めるのは最高です。

羽田可動橋

羽田空港の近く海老取川の河口には、使われていない首都高の途切れた「可動橋」があります。

橋はかつて、首都高1号羽田線の羽田トンネル付近の渋滞解消の為に設けられました。1994年の湾岸線開通後渋滞はほぼ解消され、1998年に可動橋は運用を停止し現在に至っているようです。

東京羽田 穴守稲荷神社

羽田可動橋から約2kmで穴守稲荷神社(あなもりいなりじんじゃ)。

京急で羽田空港を利用する人は「穴守稲荷駅」の名を一度は聞いたことがあると思います。
羽田村の新田開拓時に稲荷大神を祀ったことが始まりで、元は羽田空港の敷地にありました。羽田空港拡張に伴い、いまの場所に遷座されました。

社殿横には千本鳥居があり、その脇には幾つもの小さな鳥居があります。

千本鳥居を抜けた先の稲荷山の頂上からは、千本鳥居を見降ろすことができます。

穴守稲荷神社から多摩川の河口に架かる弁天橋近くに行けば「穴守稲荷神社旧一の大鳥居」。

現在の羽田空港に鎮座していた穴守稲荷神社の一の大鳥居だったものが1999年にこの地に移設され、国土交通省が管理する鳥居となりました。
その際、扁額(へんがく)は「穴守神社」から「平和」に変更され、穴守稲荷神社との直接的な関係は無くなっています。

多摩川サイクリングコース

穴守稲荷神社旧一の大鳥居の近くから、多摩川沿いの「多摩川サイクリングコース(通称:多摩サイ)」が始まります。

荒川サイクリングコース(通称:荒サイ)、江戸川自転車道と共に、東京を代表するサイクリングコースとして有名です。

京急本線六郷土手駅近くの高架は、桁下が低いので「頭上注意」です。

しばらく多摩サイを走ってJR蒲田方面へ向かいます。

レトロなお店が残る蒲田駅周辺

JR蒲田駅西口側東急線ガード下沿いの、飲み屋を中心とした個性豊かなお店が60店舗ほど並んでいる小さな通りが「蒲田東急駅前通り会」。通称“バーボンロード”です。

バーボンというより焼酎が似合いそうな昭和レトロ感溢れる通りですが、お洒落なお店もいくつかありそうです。

JR蒲田駅の東側へ走って「喫茶チェリー」でランチタイム。

1960年創業の喫茶店は、店内もレトロ感満載。人気の焼きカレーセットに味噌汁が付いてくるのも、昭和な感じです。

ドリンクはこの雰囲気に合わせて、セットとは別メニューのメロンソーダ。

池上本門寺

蒲田駅西側の大城通り商店街を北上して池上本門寺へ。

表参道から九十六段の石段坂を登れば本堂ですが、自転車なら西側の坂道を登って本堂近くの駐車場まで行くことができます。

大森駅から平和島公園

池上本門寺から大田区の住宅地を走ってJR大森駅へ。
大田区内の道路は、主要道路だけでなく脇道に入っても矢羽根がある道路が多いので、とても安心感があります。

JR大森駅西口へ立ち寄って、京急大森海岸駅方面へ向かい、平和の森公園の東側にある平和島公園へ戻ってサイクリング終了です。

コース紹介

距離:25km 獲得標高:68m

今回の記事で紹介したコースの詳細は以下でもご覧いただけます。

大田区サイクリング

まとめ

大田区と言えば、町工場のイメージはありましたが、緑豊かな公園が多く空港近くに砂浜があるとは思いませんでした。穴守稲荷神社の鳥居や、昔懐かしいレトロな雰囲気のお店、そしてサイクリングロードを走ることもできるのは自転車ならではの魅力です。
距離は25kmですがほとんど平坦なので、ポタリング感覚でサイクリングを楽しむことができます。
駅周辺や主要スポットにはシェアサイクルもあるので、電車&シェアサイクルを利用して大田区散策を楽しんで、蒲田のバーボンロードで飲んで帰る。というのも楽しいかもしれません。

協力:東京サンエス株式会社

東京サンエス株式会社 | オリジナル企画販売および自転車総合卸

執筆:花田 康

関連記事

【東京都】世田谷線沿線を自転車で散策 /ディスカバー東京:世田谷区編
東京都の南西部に位置する「世田谷区」は、23区内で人口が一番多く、面積は大田区に次いで2番の広さ。二子玉川・三軒茶屋・下北沢などが知られていますが、区の面積の9割以上は閑静な住宅地区です。世田谷区の下高井戸から...

【東京都】自転車で週末の都心を散走 /ディスカバー東京:千代田区・文京区編
東京都台東区の南西部に位置するJR御徒町駅近くに本社を構える「東京サンエス株式会社」。南西には千代田区、北西には文京区が近くにあるここから、週末の朝の都心サイクリング。澄み渡る冬の青空のもと、週末ならではの都...

【東京都】小春日和に自転車で都内を再発見 /ディスカバー東京:江東区編
江東区は東京都の東部に位置し、隅田川と荒川に挟まれ南は東京湾に面しています。首都圏に住んでいる人でも、実は知らないスポットが多い「東京23区」。東京を拠点に、長年にわたり自転車関連商品の企画や卸売などを行う東...

【東京都】都内23区の魅力を自転車で再発見 /ディスカバー東京:練馬区編
首都圏に住んでいる人でも、実は知らないスポットが多い「東京23区」。東京を拠点に、長年にわたり自転車関連商品の企画や卸売などを行う東京サンエス株式会社の坂井社長と共に、「東京23区の魅力発見」をテーマに、自転車...

—

東京都のサイクリングコースおすすめ6選!TABIRINで見つける東京の魅力を満喫!
東京都には、豊かな自然や歴史、都市のエネルギーを満喫できるさまざまなサイクリングコースがあります。初心者から上級者まで、自分のレベルに合わせて楽しめるコースがTABIRINにはたくさん紹介されています。その中でもお...

【大分県】日田往還・中津街道を行く中津城までの約56kmサイクリング

【大分県】日田往還・中津街道を行く中津城までの約56kmサイクリング

日田往還とは、日田市を拠点に放射線状に九州を網羅する道の総称で、昔、代官や郡代が物を運ぶのに行き来した歴史的な街道のことです。
日田市は九州北部のほぼ中心に位置することから、幕府の直轄地、天領となり政治・経済・文化の中心となっていた歴史ある街です。
いくつかある日田往還ルートの中から、宇佐市・中津市を繋ぐ中津街道を走り、中津城へと向かう歴史的なルートをご紹介します。

「進撃の巨人」作者の出身地として有名なJR日田駅から出発


中津市のサイクリングガイド松永皓史(まつながあきふみ)さんに案内してもらいました。

日田駅は、別府観光港から近い別府駅からJRで約2時間、JR博多駅より特急で約1時間20分の場所に位置します。
コインパーキングもありますので、車で来ることも可能です。

むしろ、日田~中津間は電車の乗り換えが必要になり、時間がかかりすぎてしまうため車でお越しいただくことをお勧めします。

出発は「HITA」のモニュメントからです。日田駅東を右折して県道48号線を進みます。まず目指すのは咸宜園(かんぎえん)です。

咸宜園を通って豆田町へ


咸宜園とは、江戸時代の儒学者・教育者だった広瀬淡窓(ひろせたんそう)によって創られた日本最大規模の学校です。
「咸く宜し」(ことごとくよろし)すべてのことがよろしいという意味でつけられた名前が有名で、日本遺産にも認定されています。

咸宜園を通ってさらに風情ある街並みの豆田町を抜けていきます。
道の途中にある町の掲示板にツール・ド・九州の張り紙を見つけました。

日田市はツール・ド・九州のコースになっている地域でもあります。

豆田町は、平日でも予想以上に多くの車や観光客がいました。
道も狭いので自転車で走る際は注意が必要です。

豆田町を過ぎると、お店や休憩場所がなくなってくるので、給水ボトルの持参、軽い食事、トイレなどを済ませておいた方が良いでしょう。

風情ある御幸通りを抜けるとつきあたりに花月川が見えてきます。
花月川を右折し、二つ目の一新橋を渡ると、あとはひたすら真っ直ぐです。
国道212号線を横断し、ひたすら進むと交通量も少なくなり、民家が並んだ道になります。その道が日田往還です。

山と水の美しい日田

「日田天領水」といわれるように日田は水がきれいな街です。
民家の道を進み、カーブを曲がると目の前にきれいな花月川が見えてきました。思わず写真を撮りたくなる景色の大きな川です。

川沿いの道は桜並木になっており、木陰を作ってくれています。
日田は盆地で夏はとても暑い地域なので、避暑地になるでしょう。

春には桜がきれいに咲くのだろうと予想もつきます。さらに進んでいくと、少し険しい山道へと突入です。

上り坂になる山道


きれいな川を過ぎると次は山道です。
走ってきた道が真下に見えるほど道がUの字になっているのが確認できるほどのカーブもあります。

山道の休憩スポット「伏木公園」

坂が終わり、平坦になってきたところに伏木公園があります。
伏木公園は、夏の期間だけ運営するキャンプ場です。

大きなログハウスのような建物にはトイレがあります。自販機はありませんが、トイレは使用可能なようです。
過酷な坂を登った後の休憩スポットになります。夏に訪れた時は、キャンプに来るのも良いでしょう。
伏木公園の敷地内にも日田往還の歴史がありました。

このあたりから平坦な道が続き、後は下りになっていきます。

どこか懐かしい田舎町の山国


山を越えると、日田・中津を繋ぐ国道212号線(日田往還中津街道)へと出てきます。
道が広くて走りやすそうに思いますが、交通量が多くトンネルもあるためサイクリストのほとんどが、伏木公園前の山道を越えていくそうです。

国道を左折し、「守実」の標識通りに進んでいきます。
山と国道を越えると、どこか懐かしいような小さな商店街のような田舎の町に出てきます。

日田市から中津市に入りました。
神社や民家、学校などが並ぶ山国(やまくに)の地区は、ゆったりと時が流れるほっとできる町です。
地元の自転車屋さんもあったので、自転車の不調があった際には立ち寄ってみるのも良いかもしれません。

ランチ休憩スポット 「コアやまくに」「道の駅やまくに」


中学校横にロータリーがありそこを進むと「コア山国」があります。
役場やコミュニティーセンター、図書館などが一つになった大きな施設です。中にカフェがあるので、食事をとることができますが、平日しかやっていません。
定休日の場合はもう少し先にある「道の駅やまくに」で食事をすることができます。

「コア山国」を通り過ぎ、サイクリングロードへと進むと「道の駅やまくに」に行けます。約3㎞ほど走ると到着です。

道の駅やまくにで食事をしました。

大分名物、中津が聖地とも言われる人気メニューからあげ定食と、タレ付きチキン定食です。

山を越えたサイクリストにもちょうど良いボリュームでしょう。
食事の後は、サイクリングロードを走っていきます。

休憩スポット やばけいサイクリングツアーズ


再びサイクリングロードに戻り進んでいくと、松永さんが営む「やばけいサイクリングツアーズ」があります。

スポーツバイクのレンタルができたり、ガイドさんと共に耶馬溪(やばけい)の魅力を体験できるツアーが楽しめるお店です。
冷たい飲み物もあり、休憩もできるので立ち寄ってみてください。

休憩後は、再び景色の良いサイクリングロードを進みます。

耶馬溪(やばけい)の見どころ「競秀峰」


サイクリングロードをさらに走っていくと、岩肌が露出した「競秀峰(きょうしゅうほう)」が見えてきます。
秋には一面紅葉となり、春には足元がネモフィラの青いじゅうたんになる耶馬溪(やばけい)の絶景ポイントです。

競秀峰の下の方には、禅海和尚(ぜんかいおしょう)がノミと鎚だけで手彫りをしたと有名な青の洞門もあり、歴史と絶景に触れられるスポットとなります。

もう少しサイクリングロードを進むと、日田往還中津街道の国道212号線です。

少しわかりづらいところもありますが、横断歩道を渡るとサイクリングロードが現れますので、看板通りに進みましょう。
一般道も走りながら、あとは中津城を目指すのみです。

中津城までの道のり

一般道の国道212号線を走っていくと「宮永」表示の分かれ道がありますので左折して、県道110号を走ります。県道110号が、日田往還中津街道です。

走っていくと中津市街地に入り、交通量が増えてくるので注意してください。
銀行が並ぶ交差点がありますので、左折し標識通りに進んで行きます。

中津城でゴール


中津城がゴールです。日田中津を繋いでいる日田往還中津街道。
歴史や絶景や地元の食事に触れながら約56㎞のライドが出来ました。
「黒田官兵衛」で有名な中津城や周辺も楽しむことができるでしょう。

宿泊するなら「すえひろや」へ


中津城の近くにサイクリスト向けのゲストハウス「すえひろや」があります。
2023年4月にオープンしたばかりの新しい宿で、泊まれるのは訪日旅行者とサイクリスト限定なんだそうです。
中津にサイクリングしに来た際はウエルカムでしょう。

走った距離は56㎞程なので、元来た道を戻るもOK、1泊するのも良いのではないでしょうか。

コース紹介

▼伏木公園 https://www.city.hita.oita.jp/soshiki/doboku/toshiseibika/koenryokuchi/koen/3363.html

▼コア山国 
http://coreyamakuni.com/

▼道の駅やまくに
https://nakatsuyaba.com/?introduce=michinoekiyamakuni

▼やばけいサイクリングツアーズ 
https://nakatsuyaba.com/?introduce=yabakei_cyclingtours

▼すえひろや 
https://suehiroya-oita.com/

まとめ

日田往還ルートから、宇佐市・中津市へと繋がる中津街道のコースをご紹介しました。
物資を運ぶために使われていた歴史ある日田往還・中津街道は、昔の面影を残すところもありつつ、交通量の多い道路にもなっています。
坂あり、平坦ありで文化と自然の豊かさに触れられるコースは、中級・上級のサイクリストがゆったり走るにはちょうど良いコースではないでしょうか。
実は、Googleマップでは確認できないサイクリングロードを走るところもあります。
交通量を気にすることなく走れる道ですので、どんな道で、どんな美しい景色が見えるのか実際に走ってみるとよいでしょう。

協力:やばけいサイクリングツアーズ

執筆:結の秋(ゆいのあき)

大分県出身/大分県中津市在住
フリーランスwebライターとして活動中。
スポーツバイクは未経験だが、家族そろってサイクリングロードを走ることを楽しんでいる。
中津市にあるサイクリングロードや近郊の美しい景観を楽しめるコースなどを紹介するため、取材に励んでいる。

 

【オーストラリア】冬のブリスベン川 アート散策ライド30km

【オーストラリア】冬のブリスベン川 アート散策ライド30km


6〜8月、北半球の日本は夏を迎えますが、南半球で季節が反対のオーストラリアは冬。寒いと何かとこもりがちですが、短めの距離でもテーマを決めて走ってみると満足感が得られるものです。
自転車に乗ってブリスベン川沿いを北上しながらお気に入りのアートを探してみましょう。

スタートはサウスバンク・パークランズから

ブリスベン川の南側に広がる公園、サウスバンク・パークランズから出発です。
川の向こう岸に広がるのはブリスベンのシティ中心部のビル街。2032年開催予定のオリンピック・パラリンピックに向けて新たな橋やカジノなど建築ラッシュです。

自転車・歩行者専用のグッドウィル・ブリッジ(写真手前)を渡り、対岸へ渡ります。

ブリスベン市内を始め、オーストラリアの各都市ではここ数年電動キックボードがポピュラーになってきました。
グッドウィル・ブリッジの入口にもスマホアプリでレンタル可能な電動キックボードが複数並んでいます。
なお、オーストラリアでは自転車・電動キックボードどちらも走行時はヘルメット着用が義務となっているので必ず着用しましょう。

橋の真ん中のビュースポットからはシティを望めます。手前の斜めに切り立ったビルにはクイーンズランド州政府が入っています。

ビュースポットの隣には、世界でも珍しい橋の上のカフェ、グッドウィル・ブリューがあります。

シティの憩いの場ボタニックガーデンズ

グッドウィル・ブリッジを抜ければQUT(クイーンズランド工科大学)があり、その右手にブリスベンシティ植物園(ボタニックガーデンズ)があります。
緑の木々がジャングルのように重なり合って繁り、ビル群の一角であることを忘れてしまうほどです。

ストーリーブリッジとフェロンズ・ブリューイング

植物園を川沿いに走り、水上に設けられた自転車・専用道を進みます。
リバービューのレストランが立ち並ぶイーグルストリートのエリアへと続きます。

イーグルストリートからはブリスベンのシンボル的存在であるストーリー・ブリッジを拝めます。

イーグルストリートを抜けてストーリーブリッジの麓のフェロンズ・ブリューイングを目指します。
日本ではオーストラリアのお酒と言えばワインのイメージの方が強いかもしれませんが、実はクラフトビール文化も盛んです。
ブリスベン市内各地にもブリューワリーが点在し、ここフェロンズ・ブリューイングもその一つ。ビアレストランも併設しており、地元民や観光客で昼も夜も賑わいます。

レストランの真横には、子供達が遊べるように船を模した遊具も。後ろの部分が滑り台になっています。

フェロンズ・ブリューイング内にはバイクスタンドの壁、倉庫の壁などウォール・アートが複数あります。

オーストラリア特有の野鳥を描いたものなど個性的な作品が並びます。

リバーウォークとパワーハウス


フェロンズ・ブリューイングから続くニューファーム・リバーウォークへと進みます。
ニューファーム・リバーウォークは自転車・歩行者専用道になっていて、ちょっとした水上散歩気分を味わえます。

リバーウォーク沿いに立ち並ぶ家。冬でも比較的温暖なブリスベンでは年中を通してブーゲンビリアが色鮮やかに茂っています。

リバーウォークはニューファームエリアの市街地へと続きます。
ニューファーム・パークから再び自転車道に入ります。

ニューファーム・パークはジャカランダの名所としても知られています。
毎年10〜11月(春)になると公園一面がジャカランダの花で紫色に染まります。

ブリスベン・パワーハウス

ニューファーム・パークを抜けたところにあるのがブリスベン・パワーハウスです。
グッドウィル・ブリッジからここまでで約6km。
かつては発電所でしたが、現在はミニシアターとして使用されており、年中を通して様々な舞台が催されています。

パワーハウスの一角にあるウォールアート。芸術劇場でありながら、建物自体もまたアートです。

ニューステッドからノースショアの自転車専用道を走る

パワーハウスから引き続き川沿いを走り、約6km先のミルトンのエリアにあるポートサイド・ワーフを目指します。
道中のテネリフのエリアには、かつて第二次世界大戦の潜水艦基地があり、今ではサブマリーナーズ・ウォーク・ヘリテージ・トレイルとして自転車・歩行者専用の遊歩道になっています。潜水艦をモチーフにしたベンチが印象的です。

1870年代から1900年代にかけて、オーストラリアは羊毛輸出で栄えました。クイーンズランド州内の羊農家が、このテネリフの川沿いに建てられた4階建ての大きな倉庫に羊毛を運んできていたそうです。
当時の景色や様子を窺い知ることができます。

川沿いにはブラジル原産のカエンカズラが鮮やかに咲いていました。
英名は「オレンジ・トランペット・バイン」。バイン(vine)は「蔓(つる)」の意味ですが、オレンジ色の細長い筒状の花がトランペット状になっていることに由来するそうです。

いったん一般道に出て、ブリスベン川の支流を渡り、再び歩行者・自転車専用道へと入っていきます。
ベンツと「XXXX」の文字があるクラシックな建物が目標です。

屋根の上の「XXXX」は「フォーエックス」と読み、クイーンズランド州を代表するラガービールです。そしてこの建物はブレックファスト・クリークホテルです。
フランスルネッサンス様式で1889年に建設されました。ホテルとしてはもちろん、ステーキレストランとしても人気です。

ブレックファスト・クリークホテルの前から高架をくぐり、キャメロン・ロックス保護区の歩行者・自転車専用道へ。
キングスフォード・スミスドライブの車道沿いにバイクウェイが走っています。

写真右下はカウンターで、年間・日単位でここを通った自転車・歩行者の数が表示されています。

道沿いにはストレリチア(極楽鳥花)も。南アフリカ原産、ロサンゼルスの州花にもなっているこの花が冬でも見られるのはブリスベンが温暖な証でしょう。

ポートサイドワーフで折り返し

バイクウェイを3km弱走れば、クルーズ船のドックにもなっているポートサイドワーフに到着です。
平日の昼間は比較的ひっそりとしていますが、和食・中華・中東・イタリアンと様々なレストランが入り、リバービューで食事が楽しめるとあって、週末は多くの人で賑わいます。

ポートサイドワーフに隣接するエキシビションエリアでは、「モネ in パリ」と題したアート映像展覧会が開催されていました。
印象派などの西洋画を映像で楽しむ没入型の展覧会は、最近日本でも各都市で開催されていますが、オーストラリアでも人気の催し物です。

特設会場はパリの「ムーラン・ルージュ」を模したものになっています。

なお、ポートサイドワーフ近くには公共交通機関のシティフェリーのターミナル、ブレッツワーフがあります。
自転車も解体せずそのまま持ち込み可能なため、ここから出発地のサウスバンクエリアへちょっとした船旅を楽しみながら戻ることもできます。

今回はフェリーには乗らず、引き続きバイクウェイを辿って折り返しました。

道沿いの店舗やバス停の壁などにふと目をやるとウォールアートが描かれていることも。
こういった偶然の出会いもまた楽しいですね。

クイーンズランド州発祥のBetty’s Burgersでランチ

フェロンズ・ブリューイングまで戻ったところで、ベティーズ・バーガーズ(Betty’s Burgers)でランチタイムです。
ベティーズ・バーガーズはブリスベンから北へ約140km行ったヌーサ・ヘッズ発祥のハンバーガーショップ。
アンガスビーフと特製ソースの入ったクラシックバーガーに、パイナップルを追加していただきました。

ブリスベン市内以外にもゴールドコーストなどにも店舗があるのでぜひクイーンズランド州を訪れたら試して欲しいお店です。

コース紹介

まとめ

アート作品と一緒に自分の愛車を写真に収めると、いっそう自転車への愛着が湧きます。
ブリスベンの姉妹都市である兵庫県神戸市にも、街中に壁画を中心にアートが数多く点在しています。ぜひお気に入りの作品を見つけに、走りに出かけてみてはいかがでしょうか。

執筆:Ayaka

2011年に社会人になると同時に始めた自転車で「自転車×旅」の魅力にハマる。
ニュージーランドでのワイナリーロードレース、タイの寺院巡り、ドイツ古城巡り、インドネシアでの遺跡巡りなど世界各地で自転車旅を催行し、その様子を雑誌『Cycle Sports』に寄稿。
2017年には自転車ツーリズムを探究しにオーストラリアへ留学。現地の様子を『Cycle Sports.jp』にて『G’day, Australia! 〜ブリスベンからの自転車だより』として1年間連載。帰国後は英語教材編集者の傍ら、自転車イベントで通訳・MC・PR担当等を務める。
2022年4月、オーストラリア クイーンズランド州ブリスベンへ移住。
座右の銘は「好きにまみれろ、夢中で生きろ」。

関連記事

【オーストラリア】e-bikeシティサイクル Beam でブリスベンをポタリング
初めての旅先で市内観光をする際、地元の方目線で旅を楽しみたいならぜひ自転車に乗ってみましょう。バスや電車では素通りしてしまうようなちょっとしたスポットも、自分の好きなタイミングで足を止めることができます。自...

【兵庫県】神戸〜六甲 冬のアート巡り港町散走ライド
厳しい冬の寒さが続く毎日でも、せっかくの休日、天気がよい日は外を走りたいもの。そんな時におすすめなのが港のエリアでの散歩ならぬ「散走」ライドです。寒さの中に降り注ぐ日差しにキラキラ輝く海面は、夏のそれとはま...

 

 

 

 

 

 

 

【長野県/岐阜県】中山道の妻籠宿を散策して電車で戻る18.6kmのポタリング

【長野県/岐阜県】中山道の妻籠宿を散策して電車で戻る18.6kmのポタリング

旅行先で自転車に乗りたい時にレンタサイクルを利用する方法がありますが、やはり自分の自転車で走りたい!と思ったりもします。そんな時のために車に小径車を積んでおくと少しだけサイクリングを楽しみたい時に便利です。今回の旅に小径車を持って行き、JR中央本線「南木曽駅」から中山道を走り、妻籠宿の宿場町を散策してきました。

南木曽駅から中山道をたどる

JR中央本線「南木曽駅」からスタート。近年、外国人観光客に人気なのが長野県「妻籠宿」と岐阜県「馬籠宿」の間を結ぶ全長9kmの中山道を歩く「サムライロード」です。その区間を自転車で行ってみようと走り出しました。

駅を出てすぐに「中山道こちら」という案内看板があるので迷うことはありません。
線路沿いの細い道を走ります。

眺めの良いSL公園

SL公園には、昭和40年〜50年代に木曽谷を走ったD51を静態保存しています。

SL公園の横から道が細く上り坂に入ります。
中山道を走っていると歩いている観光客とすれ違いますが、日本人観光客より外国人観光客の方が圧倒的に多く感じます。

中山道の石畳を歩く

舗装路が途切れ「旧中山道の石畳」が現れました。昔ながらの道という雰囲気が感じられる石畳に「いかにも旧中山道っぽい」とテンションが上がってきます。
自転車は走りにくいので押して歩く方が良さそうです。

細い下り坂のY字路を右に進みます。「妻籠宿」の案内看板があるので解りやすいです。
急坂ですが歩いている人も居るのでスピードに気を付けて下さい。

江戸時代の面影が現代に残る妻籠宿

妻籠宿は中山道42番目の宿場で、1976年(昭和51年)に日本で初めて重要伝統的建造物保存地区に選ばれました。
「売らない・貸さない・こわさない」という三原則をつくり町並み保存運動により、貴重な財産を後世に伝えています。

妻籠宿に入ってすぐにある「熊谷家住宅」には、農機具や生活道具が展示してあり自由に見学することができます。

水車小屋と高札場跡の坂を下ると妻籠宿のメイン通りに入ります。

宿場町は電線が見えない様になっていて、より江戸時代の風情を感じられます。
無料休憩所も木曽ヒノキなど地元の木材で造られており、景観にマッチしています。しかし休憩所のトイレは最新式で新しく綺麗。宿場町とのギャップに驚きます。

自転車を押し歩きで散策する

妻籠宿本陣は馬籠宿出身の文豪「島崎藤村」の母親の生家です。明治に取り壊されましたが、平成7年に江戸時代の絵図をもとに復元されたそうです。

妻籠宿保存事業として町屋の歴史風土を守る観点から、看板や暖簾などにも注意して景観を保っているそうで、徹底しています!

特に町並みが保たれているのが寺下というエリアです。
妻籠観光案内所で今後のルートを確認していると、この先のサムライロードと呼ばれる旧中山道は山道になり階段や石畳も増えて自転車で行くには不向きとのこと。自転車で行く場合は一般道の県道7号を走り、途中で旧中山道に入って押し歩く必要があるとか。
さてどうしよう?と考えつつ先に進んでみることにした。

大妻籠宿で折り返し

蘭川(あららぎがわ)に架かるコンクリート製の味のある尾又橋を渡り国道に出ます。
中山道の案内看板に従い細い道に入ると、次の宿場「大妻籠宿」になります。

大妻籠宿は妻籠宿と馬籠宿の間にある小規模な宿場町です。
観光客が少なく、よりリアルな生活感を感じる宿場でした。

今回の予定は「妻籠宿から馬籠宿へ中山道で峠を越える」というものでしたが、
暑さなどを考慮してここで引き返し「坂下駅」まで走って輪行するプランに変更します。

臨機応変に変更するのも旅先では必要な事!と言うことで、来た道を戻り国道256号で妻籠宿へ。暑いしお腹も減ったので雰囲気が良さそうな藤乙旅館の食事処で冷たい「ざるとろろそば」をいただきます。

木曽川沿いの国道と花馬街道を走る

妻籠宿を出て国道19号へ出たら南木曽大橋を渡り、木曽川沿いに国道256号を走ります。
しばらく国道を走り「田立入口」交差点を右折して県道6号に入ります。

ここは「花馬街道」といい「花馬祭り」で有名です。「花馬祭り」とは1184年木曽義仲が平氏を破り征夷大将軍の官位を賜り、その知らせをうけた村人が歓喜し馬の鞍に幣(ぬさ)をつけた矢を付け坂下神社に戦勝報告をしたのが起源とされています。

長野県から岐阜県に入る

坂を下っていると「岐阜県中津川市」に入りました。少しですが岐阜県も走ります。

山際の道を走っていると木曽川が横を流れて涼しげで気持ちが良いです。

県道6号をそれてY字路の左へ進みます。ここから下り坂です。
少し下ると「坂下のモミラン」という立派な木が出てきました。説明看板を読むと、大きな木は「カヤ」で、そのカヤに着生しているのが「モミラン」だそうです。
山奥で見られる事が多いようですが、このような民家の側に生育しているのは珍しく岐阜県指定天然記念物に指定されています。

道の駅きりら坂下で大休憩

坂を下り国道256号を渡ると道の駅きりら坂下に到着です。
「きりら」という名前が不思議でしたが「木曽リバーライトサイド」の略だとか!中を見てみると「そば打ち体験」が出来る道の駅のようです。

とにかく暑いので店内でアイスクリームを食べて休憩します。
テーブルには花馬祭りの飾りが置いてありました。祭りの時期に来るのも楽しいかも知れませんね。

坂下駅から輪行して南木曽駅に戻る

道の駅でクールダウンして、JR中央本線「坂下駅」に向かいます。
駅前で輪行の準備をして、ホームで電車を待ちます。電車では約8分で南木曽駅まで戻る事ができます。あっという間ですね。

馬籠宿まで行けなかったのが心残りですが、次は小径車ではなくロードバイクを持ってきて再チャレンジしたいと思います。

コース紹介


▼アクセス
電車:東京駅(のぞみ)〜名古屋駅(特急しなの)〜南木曽駅
電車:新宿駅(特急あずさ)〜塩尻駅(特急しなの)〜南木曽駅
車:中央自動車道「八王子IC」〜長野自動車道「塩尻IC」から国道19号&256号

まとめ

旅先での自転車活動として紹介してみました。車で観光地を巡るのと違い、自転車で巡る方がじっくり観光できて印象に残る様に感じます。
外国人観光客に人気の木曽路中山道ですが、日本人こそ見に行って欲しいと感じる宿場町でした。見所が多い場所だったので、また走りに来ようと思います。

執筆:小曽根彩

大分県出身、埼玉県在住。
地図やガイドパンフのデザイン制作事務所「オゾングラフィックス」スタッフ。
ロードバイク・ランドナー・ミニベロなどで、四季の景色や美味しい物を求めて自転車を楽しんでいます。

 

 

 

【長野県】白馬からパワースポット戸隠神社巡りと蕎麦を楽しむ約90kmライド

【長野県】白馬からパワースポット戸隠神社巡りと蕎麦を楽しむ約90kmライド

例年に無い暑い日が続いている北陸から、涼しいところで美味しいものを食べて絶景を見ながら自転車を楽しみたいと思い、長野県戸隠高原に行ってきました。

スタートは白馬 大出公園

スタート地点は、白馬八方第5駐車場。
無料で停めることができて、駐車場内にはトイレもあります。近くにはコンビニもあるので、いつも利用しています。気温23度、雲は多めですが湿度も低く、とても涼しいです。
まずは大出公園を目指します。

大出公園に行く途中にある白馬駅。輪行時は、ここを起点にすると便利です。
白馬駅からは、国道406号を通ります。

約3.1km、大出公園に到着です。天気の良い日は吊り橋越しに北アルプスを望めるのですが、雲に隠れて見えませんでした。

大出公園から白沢洞門へ

大出公園を過ぎると登り区間です。しばらくは川沿いの緩斜面が続きます。これから始まるヒルクライムのアップに丁度いいです。

コースには青いペイントでルートが示されているので、分岐点でもミスコースしにくくなっています。九十九折れが出てくると、斜度も上がってきました。

木漏れ日と鳥の鳴き声が心地いいです。

11.2km地点の白沢洞門。トンネル前には駐車スペースがあり、展望エリアになっています。
トンネル内からは、黒いフレームに入ったように見える北アルプス後立山連峰が望めるのですが、ここでも雲に隠れていました。

白沢洞門から鬼無里(きなさ)へ

白沢洞門を抜けると、鬼無里までは約15kmのダウンヒルです。頑張って登ったご褒美ですね。
車は比較的少なく感じましたが、少し道が荒れている箇所もあるので、スピードの出し過ぎには要注意です。


途中、サルが電線を渡っていました。

27km地点の、旅の駅鬼無里に到着です。
ここには、地元の名産品の販売所や食堂、観光案内所があります。戸隠までの道を尋ねると、国道406号と県道36号の2ルートがあるとのことです。県道の方が車が少なく自転車では走りやすいとのことだったので、県道を通って向かうことにしました。
なお、県道は自販機がほとんどないとのことなので、今のうちにしっかり補給しておきましょう。

鬼無里から戸隠へ

旅の駅鬼無里を出てしばらく進み県道に入ると、再び登りの始まりです。
県道でも青いペイントでルートが示してあるので安心です。

県道に入ると、どこか懐かしい風景が続き、斜度も緩くのんびり走れます。

と思っていたら10%の看板が…

10%をクリアしてしばらく走っていると、急に家が多くなってきました。
スタートから約40kmで戸隠到着です。

いろりの蕎麦処 築山

戸隠に入ってすぐの宝光社の近くにある築山でまずは腹ごしらえです。

戸隠といえば蕎麦ですね。

冷たいざる蕎麦は、とても美味しかったです。ご飯は蕎麦米で、おかわりは無料なのも嬉しいです。

戸隠神社巡り

お腹がふくれたので、四社巡りスタートです。
戸隠は奥社、中社、宝光社、九頭竜社、火之御子社の五社を参拝する五社めぐりが有名ですが、九頭竜社は車道からかなり奥まったところにあるらしいので、そこ以外の四社を回ることにしました。

まずは宝光社。

鳥居をくぐると270段の階段が待ち受けています。

次に火之御子社。

樹齢500年の夫婦杉。パワーを感じます。

続いて中社

宝光社から中社までは激坂が続き、その先にあるのが中社です。
大きな鳥居が目印で、周りには観光案内所やお土産屋、蕎麦屋などが軒を連ねています。

四社目の奥社です。

杉並木が有名ですが、歩きにくいSPD-SLシューズなので断念。代わりにソフトクリームでパワーをもらいました。

シャインマスカット味。美味しい!
ここまでの距離は約45kmでした。

大出公園までの帰路

帰りは来た道を戻るのですが、少し寄り道をして鏡池へ。
風の無い日は、鏡のようになった湖面に周りの山々が映り込む、戸隠を代表する絶景スポットです。特に紅葉の時期は、素晴らしいようです。

戸隠から鬼無里へ向かう途中にある大望峠展望台にも寄ってきました。

山々の後ろにそびえる北アルプスを望めます。

旅の駅鬼無里に戻ってきました。ここから白沢洞門までは15.3kmの登りが続きます。

少し距離はありますが、斜度はそれほどでもないので、なんとか脚を着かずに登り切りました。
こそから大出公園まで下り、そこから少し登り返してスタート地点の白馬八方第5駐車場に到着、戸隠ライドの終了です。

コース紹介

距離:91.2km 獲得標高:1927m

▼東京から白馬大出公園までのアクセス
電車利用:新宿駅から白馬駅まで特急利用で約3時間40分。
自動車利用:中央自動車から長野自動車利用で約4時間。

▼名古屋から白馬大出公園までのアクセス
電車利用:名古屋駅から白馬駅まで特急利用で約3時間55分
自動車利用:中央自動車から長野自動車利用で約4時間。

今回の記事で紹介したコースの詳細は以下でもご覧いただけます。

白馬~戸隠

まとめ

白馬~戸隠は標高が高く湿度も低いので、比較的涼しく気持ち良く走ることができました。
と言っても、峠道が多く、補給する場所も限られるので、特に水分補給は余裕をもって行うようにしましょう。

戸隠神社は日本の神話と深くつながっているので、興味のある人は歩きやすい履物でじっくり見て回るのもおすすめです。10月中旬くらいから始まる紅葉に合わせて来るのもいいですね。
10月になったら次はカメラを持って走りに来ようと思いました。

執筆:S.Takanishi

石川県在住
2013年にヒルクライムをきっかけにロードバイクを始める。北陸、岐阜、長野の山で絶景、グルメを求めて楽しんでいます。
https://www.instagram.com/nitro2702/

 

【静岡県】日本唯一のアプト式列車で輪行してオクシズを満喫する35kmのサイクリング

【静岡県】日本唯一のアプト式列車で輪行してオクシズを満喫する35kmのサイクリング

大井川の上流にある渓谷を走る日本唯一の「南アルプスあぷとライン(大井川鐵道井川線)」に乗り、終点の井川駅から下り基調で千頭駅まで戻ります。途中には湖に浮かんだように見える奥大井湖上駅を見下ろすポイントや、日本一の急勾配を走るアプト式列車を眺めるポイントがあり、オクシズを満喫出来ます。

千頭駅から輪行して井川駅へ

大井川鐵道本線の終着駅であり、大井川鐵道井川線の始発駅でもある「千頭駅」から「南アルプスあぷとライン」に乗ってスタート。

大井川鐵道井川線の車両は、もともと資材運搬用トロッコとして建設された小型車両なので、普通の列車より座席数が少ないです。行楽シーズンなどは輪行を断られる事もあるとのことなので注意して下さい。

千頭駅は改札からホームまでフラットなので輪行しやすいですよ。ホームには「きかんしゃトーマス」の仲間達の車両が展示されていました。

緑色のレトロな車両は通称「ズームカー」と呼ばれ鉄道愛好家に人気です。

小さな南アルプスあぷとラインに乗車

朝早い時間だったので乗客が少なく、問題無く輪行することが出来ました。近づいてくる車両を見ると、確かに普通の列車より小型で可愛いです。

車内に入ると、さらにコンパクトな感じがします。定員は50名弱だとか。輪行する場合は他の人の邪魔にならないようにしましょう。

千頭駅から井川駅までは約1時間45分の列車旅です。ガタゴト揺れながら走る車窓からは大井川の渓谷に架かる橋や景色が楽しめます。
川沿いを走っているのでカーブが多く、レールのきしみ音がキィキィ鳴るのが特徴的です。

アプト式機関車の連結を見学できる

千頭駅から6番目の停車駅「アプトいちしろ駅」と隣の「長島ダム駅」の区間は、日本の鉄道路線で最も急な区間になるため、アプト式電気機関車を連結します。
ホームでは連結の様子を見学することが出来るので、列車から降りて見てみましょう。

線路の真ん中をのぞき込むとラックレールという歯形レールがガチッと組み合う所が見えます。車両に解りやすいイラストが描かれています。

歯形レールと組み合ったまま、長島ダム駅まで走ります。
この区間の勾配は90パーミル(1,000mの距離で90mの高さを登る勾配)あるので歯車でガッチリ組んで登ります。普段の列車の走行とは違うガタガタした音と、背中から押される様な感覚がアプト式の特徴です。

秘境駅ランキング2位の尾盛駅

長島ダム駅と奥大井湖上駅を過ぎると、さらに山深い景色に変わってきます。終点の井川駅2つ手前の「尾盛駅」は、日本の秘境駅ランキングで2位に輝く駅です。
地図で確認して貰えると解りますが、尾盛駅に通じる一般道はありません。そのため下車してもどこかに行く事もできません。マニアの人は登山道を散策したりするらしいですが。
2体の狸が印象的な「尾盛駅」に、この日下車する人は居ませんでした。

井川駅の周辺を散策

終着駅の「井川駅」に下りて自転車を組み、やっと走り出します。ここまで来るだけでも、かなりの長旅です。

井川ダム小公園の奥に進むと「井川湖畔遊歩道」の入口があります。
井川ダムから堂平広場まで繋がる廃線小路には、当時のレールやトンネルがそのまま残っています。入口付近を少し散策して戻ります。
県道60号の南アルプス公園線を少し北上します。静かな集落を走ると気持ちが良いです。

右手に井川湖を眺めながら進み、井川大橋に到着。南アルプスの山々が見えて雰囲気の良い吊り橋ですが、東岸の市道と結ぶ道路橋で、車が普通に通行します。橋の上で車とすれ違う時は少しドキドキしますよ。

井川大橋で折り返し「南アルプスユネスコエコパーク井川ビジターセンター」に立ち寄ります。観光案内や喫茶があり「鹿肉カレー」が絶品とか。まだ時間が早いのでトイレだけ利用して先に進みます。

さくらももこ先生のイラストが建物の雰囲気にピッタリです。

地元の歯科医が建立した井川大仏

木造のバス停小屋から脇道に入ると「井川大仏」があります。
地元の歯科医が日々の健康に感謝して建立したそうです。真っ白の大仏は歯をイメージしているとか。

県道60号から市道閑蔵線に入ると、急に道幅が狭くなり落石が増えるので注意して下さい。

大井川に沿うように走る市道閑蔵線は、車で走ると道幅が狭くて怖いという話ですが、自転車では渓谷の景色を肌で感じることが出来る楽しい道です。

奥大井湖上駅を見下ろす展望所

市道を抜けると2車線になりホッと安心します。
新接岨大橋を渡り接岨トンネルを抜けると大井川の川幅が広くなり、長島公園が現れます。
長島公園に架かる「南アルプス接岨大吊橋」を渡ってみます。

大吊橋を渡ると「八橋小道(やっぱしこみち)ラブロマンスロード」という8つの吊橋が架かった遊歩道があります。約2キロの遊歩道で1時間ほどあれば全ての橋を回れるので、公園に自転車を置いて回ってきました。
橋によって滑りやすかったりするので、SPDシューズかスニーカーがオススメです。

不動トンネル手前の左脇にある細道に入ると、奥大井湖上駅を見渡せる展望所に到着します。観光案内の写真やSNSでよく見る湖の上にポツンと佇む駅の景色を、実際に自分の眼で見ると感動します。

長島ダムでダムカードを貰う

長島ダムまでの区間はトンネルが続くのでライトは必須です。車通りは多くないのでサッと通り抜けます。
ダムの天端に行く前に、少し坂を下ると長島ダムの下に架かる「しぶき橋」が一緒に見られます。

ダムカードを貰うため長島ダム管理所に行きました。ダムカードの配布場所は他にも長島ダム防災施設ふれあい館があります。

タイミングが良ければ、ダムの天端からアプトいちしろ駅と長島ダム駅の「アプト区間」を走る列車を眺めることが出来ます。来るときに自分が乗ったアプト式列車を傍目に見ると、改めて急勾配な区間だと感じられます。

色々な橋を渡っていく

長島ダムをあとにして県道388号を走ります。泉大橋を渡ると寸又峡へ向かう道との分岐「奥泉交差点」を通過します。壁に描かれたイラストが印象的です。

赤いトラス橋が2本並んだ渡谷橋を渡ります。

小山トンネルを抜けたらすぐに右折します。大井川に架かる赤い吊り橋の小山橋を渡ります。橋の横に「自転車歩行者専用道路」の道路標識があるのが珍しいです。

自転車が走行しても良いという事なので自転車で渡ってみましたが、細いし揺れるし結構怖いです!押して渡る方が安心かもしれません。

吊り橋を渡ったら大井川に沿って裏道を走ります。路面が荒れているので注意して下さい。
途中の開けた場所から大井川鐵道井川線の鉄橋と三又峡が見えるポイントがありますよ。

両国吊橋を渡って千頭駅へ

寸又口橋を渡り県道77号に戻ります。右手に大きな川根茶の文字が描かれたオブジェが見えたら河原へ下ります。河原から両国吊橋を下から眺めることができます。

両国吊橋は比較的頑丈であまり揺れません。自転車を押し歩いて進むと「南アルプスあぷとライン(大井川鐵道井川線)」の真上を通ります。タイミングが良ければ列車が吊橋の下を通過する所を見られます。

最後はダムカレーと川根茶ソフト

県道77号を走って千頭駅に到着。ここまでお昼ゴハンを食べるタイミングが悪く食べられず仕舞いだったので、最後にここで遅いランチにします。
駅前の「caféうえまる」で看板メニューの長島ダムカレーをいただきます。

ゆで卵は奥大井湖上駅、並んだベーコンは南アルプスあぷとライン、ごはんはダムの堤体、エビフライはしぶき橋、野菜は豊かな山々を表現しています!ボリュームもあり食べ応え有りました。

デザートは駅前の「川根物産」で「川根茶ソフトクリーム」をいただきます。
日本三大銘茶のひとつである「川根茶」を練り込んでいて美味しいですよ。

千頭駅周辺には川根茶を売る店や道の駅などがあり、お土産を購入して帰るのにちょうど良いですよ。

コース紹介

▼アクセス
電車利用:JR東海道本線「金谷駅」から大井川鐵道に乗り換え「千頭駅」下車
※大井川本線「家山駅」〜「千頭駅」区間は昨年の台風15号の被害によりバス代行
車利用:新東名高速道路「島田金谷IC」から約1時間
車利用:東名高速道路「相良牧之原IC」または「吉田IC」から約1時間半

▼大井川鐵道
https://daitetsu.jp/abt

まとめ

日本唯一のアプト式列車「南アルプスあぷとライン」に乗車し、日本一の急勾配を体感。その後は下り基調のルートを自転車で走り「オクシズ」の自然を堪能するコースを紹介しました。コンビニや自動販売機が少ないルートなので補給食は用意して行きましょう。

執筆:小曽根彩

大分県出身、埼玉県在住。
地図やガイドパンフのデザイン制作事務所「オゾングラフィックス」スタッフ。
ロードバイク・ランドナー・ミニベロなどで、四季の景色や美味しい物を求めて自転車を楽しんでいます。

 

【東京都】サイクリング初心者におすすめ。多摩川サイクリングロードから調布・深大寺に向けて走る15kmのグルメポタリング

【東京都】サイクリング初心者におすすめ。多摩川サイクリングロードから調布・深大寺に向けて走る15kmのグルメポタリング

まだ長い距離を走るのが難しい、自転車の楽しみ方を見つけたい。サイクリング初心者の方におすすめの、グルメポタリングコースをご紹介します。
小田急線「和泉多摩川駅」から多摩川サイクリングロードを走り、美味しいお蕎麦やかき氷を楽しむライドです。

和泉多摩川駅~多摩川サイクリングロード

多摩川サイクリングロードからほど近い、小田急線「和泉多摩川駅」よりスタート。

駅の近くの商店街には、自転車乗りに嬉しい「サイクルラック併設カフェ」があります。小さい商店街もあり、落ち着いた雰囲気が魅力な駅です。

多摩川サイクリングロード

駅を出てバスロータリーを抜け、大きい交差点を曲がると多摩川サイクリングロードが見えてきます。サイクリストの間で、「多摩サイ」と呼ばれ親しまれています。

看板の奥には橋があります。

神奈川県川崎市と東京都狛江市を結ぶ「多摩水道橋」というアーチ型の橋です。

かつてこの場所には、「登戸の渡し」という渡し船があったそうです。

サイクリングロードを進む

橋の手前にある道が、サイクリングロードです。信号を渡り、早速目的地へ走っていきます。

多摩サイクリングロードの東京側(左岸)は、道も広く走りやすいのが特徴です。
サイクリング初心者の方でも安心して走ることができます。
土日等の休日に関しては、ジョギングやお散歩をしている人も多いため注意が必要な場面も。

振り返ると、「多摩水道橋」の美しいアーチが鮮明に見えてきます。

東京都稲城市にある、「読売ランド」が遠くに見えます。

東京オーヴァル京王閣

多摩川サイクリングロードを進んでいくと、右側にひときわ大きい建物が。「東京オーヴァル京王閣」と言う競輪場です。

過去には、競輪選手とバンク(競輪レース専用滑走路)内を走行体験できるイベントもやっていたとか。
滅多にできる体験ではないので、次回は是非参加してみたいと思いました。

多摩川原橋

多摩川サイクリングロードからここで離れます。東京都調布市と稲城市を結ぶ、「多摩川原橋」が目印です。

橋は渡らず、多摩川サイクリングロード沿いから右折して、目的地を目指します。

鬼太郎ひろば

東京都調布市は、「ゲゲゲの鬼太郎」のキャラクターたちがあちこちに居ます。
深大寺に向かう道中にある、「鬼太郎ひろば」です。

ひろばに入ってすぐ、鬼太郎がお出迎えをしてくれます。


中でも有名なのが、とても長い「一反木綿」。

長さは約12メートルほど、あまりの長さに驚いてしまいます。
このほかにも「鬼太郎の家」や「ぬりかべ」などのオブジェクトがある鬼太郎ひろば。
広い公園なので、休憩場所にもぴったりです。

深大寺

鬼太郎ひろばから2kmほど、少し坂道を走ると「深大寺」の西参道に到着します。

深大寺本堂まではまだ少し距離がありますが、参道を走るとたくさんのお蕎麦屋さんが。
「深大寺そば」が有名になった理由については諸説あり、江戸時代から長く親しまれています。周辺には、現在20店舗ほどのお蕎麦屋さんがあります。
深大寺に併設されている駐輪場に自転車を停め、深大寺を散策します。

散策の前に

ロードバイクを乗る人の多くが履いている「ビンディングシューズ」。
そのまま歩くのは少し歩きづらく、「クリート」も壊れやすい為「クリートカバー」を付けて歩くのがおすすめです。

黄色の内側のものが「クリートカバー」。
各段に歩きやすくなりますので、是非購入してみてください。1,000円ほどで購入できます。

深大寺参道


深大寺の参道を入ってすぐ、「鬼太郎茶屋」という甘味処あります。その手前には、ゲゲゲの鬼太郎の仲間たちが描かれた車が。

残念ながら、「鬼太郎茶屋」は定休日でした。「鬼太郎茶屋」のスイーツはとても美味しいので、是非味わってみてください。

深大寺 青木屋

たくさんのお蕎麦屋さんがひしめく深大寺。テラス席の解放感が素敵な、「深大寺 青木屋」さんでお昼ご飯をいただきました。


テラス席はペットとの利用も可能。

天もりせいろとノンアルコールビールをチョイス。
しっかりしたコシのある「二八そば」、少し甘みのあるそばつゆと相性抜群です。

深大寺本堂へ

深大寺は、厄除け、縁結び・良縁成就、浄化など様々なご利益があるとされています。

お参りをして、深大寺を後にします。

天神通り

深大寺を後にし、「ゲゲゲの鬼太郎」の仲間がたくさんいる天神通りへ向かいます。

来た道を少し戻り、「旧甲州街道通り」を進みます。
しばらく走ると、調布駅そばの「天神通り商店街」に到着。

天神通り商店街入口から、鬼太郎がお出迎えしてくれました。
「天神通り商店街」は飲食店も多く、いたるところに「ゲゲゲの鬼太郎」の仲間たちのオブジェクトが。
調布で有名な、「沼田」というもつ焼き屋さんもこちらにあります。今回は自転車ですので、また別日にお邪魔したいと思います。

食後のスイーツ

旧甲州街道をまっすぐ進み、小田急線「狛江駅」を目指します。
狛江駅からほど近い「komae café」さんでかき氷をいただきます。

お店の前に自転車を停める際は、お店の方に一言お声がけをお願いします。
かき氷はたくさん種類がありましたが、「黒蜜きなこかき氷」をいただきました。

甘すぎず、ほんのりきなこの塩味を感じるかき氷は自転車で走った体に染みわたりました。

コース紹介

▼深大寺 青木屋
https://chofu.com/aoki_ya

▼深大寺
https://www.jindaiji.or.jp/

▼komae café
https://komaecafe.com/

今回の記事で紹介したコースの詳細は以下でもご覧いただけます。

深大寺ライド

まとめ

自転車を始めたばかりの人でも辛くない、短距離のグルメポタリングをご紹介しました。
多摩川サイクリングロードを出てからも、広い道が多いため走りやすくおすすめです。深大寺周辺には、今回ご紹介した以外にも様々なお店があります。
自転車旅の目的地として、是非選んでみて下さい。自転車旅の醍醐味、「グルメポタリング」。
実際に走って体験していただければと思います。

執筆:Risa/酒呑みローディー

神奈川県出身。
「自転車に乗った後に美味しいお酒を呑む!」をモットーにInstagram&YouTubeにて活動。
現在はフリーランスとして動物関係の仕事をしている。
2023年2月に自転車デビュー。その後自転車メーカー「EFILOA」の公式アンバサダーとなり、ブランド認知度アップのため日々奮闘中。

Instagram

YouTubeチャンネル

—

東京都のサイクリングコースおすすめ6選!TABIRINで見つける東京の魅力を満喫!
東京都には、豊かな自然や歴史、都市のエネルギーを満喫できるさまざまなサイクリングコースがあります。初心者から上級者まで、自分のレベルに合わせて楽しめるコースがTABIRINにはたくさん紹介されています。その中でもお...

【京都府】サイクリングの聖地・美山で”かやぶきの里”と川沿いの桜を楽しむ20kmサイクリング

【京都府】サイクリングの聖地・美山で”かやぶきの里”と川沿いの桜を楽しむ20kmサイクリング

京都府のほぼ中央に位置する南丹市美山町は「かやぶきの里」で知られていますが、「サイクリングの聖地」としてサイクリストにも人気です。
由良川沿いの桜並木も美しく、のんびり日本の原風景を自転車で楽しめる、春の美山20kmサイクリングをご紹介します。

サイクリングの聖地と呼ばれる所以

美山町の自転車の歴史は、1988年に第43回京都国民体育大会のロードレースコースとして開催されたのが始まりで、以後、美山町民と京都府自転車競技連盟が協力して毎年5月末に開催される「美山ロード」が現在も続いています。
この歴史ある大会を町のこれからに活かすため、2011年に町内の各種団体が集まり「美山自転車の聖地プロジェクト委員会」を発足。自転車を通じて町を活性化しようという動きが始まりました。
それらの取り組みが実を結び、美山町は自転車フレンドリーな「サイクリングの聖地」としてサイクリストに人気のエリアとなっています。

道の駅 美山ふれあい広場

スタートは、国道162号線に面した美山町安掛(あがけ)にある「道の駅 美山ふれあい広場」。京都縦貫道園部ICから車で約35分(約27km)のアクセスです。

道の駅の店舗「ふらっと美山」では地域の特産品が販売されていて、美山牛乳の直売所「美山のめぐみ 牛乳工房」ではソフトクリームやジェラートが人気です。

観光案内所である京都丹波高原国定公園ビジターセンターには、レンタサイクルもあります。

由良川沿いの桜

道の駅 美山ふれあい広場から、由良川沿いの県道38号を少し北上。
美しい桜が咲く「蓮如の滝」の案内板から少し脇道へ入れば、由良川越しに蓮如の滝が見えます。

美しい川と桜を見ながら、さらに上流へ走れば「美山路酒の館」。大石酒造の各種日本酒や、漬物や醤油などが販売されています。

「美山てんごり」は、IWCインターナショナルワインチャレンジSAKE本醸造部門を受賞しているそうです。

美山かやぶきの里

道の駅からのんびり約6.5km走れば「美山かやぶきの里」。

南丹市美山町を代表する観光スポット「かやぶきの里」には39棟のかやぶき民家が現存しています。伝統的技法による建築物群を含めた歴史的景観の保存度への評価も高く、1993年12月に国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。

その入口にある赤いポストは、日本郵便の年賀状CMロケ地としても有名です。
道端のお地蔵さんなど、懐かしい日本の原風景が残っています。

カフェ美卵でランチ

美山地卵を使用したプリンや美山牛乳ジェラートが人気の「カフェ美卵(Café Milan)」。

週末や平日(観光バスが来る)朝夕は、かなり人が多いとのこと。ちょうど平日の人が少ない時間帯だったので、のんびり過ごすことができました。

鎌倉神社と知井八幡神社

美卵から少し歩けば美山鎌倉神社。鳥居をくぐり石段を上がった境内からは、かやぶきの里を見渡せます。

少し東へ行けば知井(ちい)八幡神社。境内は「京都府文化財環境保全地区」に指定されていて、神社の環境が保全されています。本殿も「京都府指定登録文化財」の指定を受けています。

由良川沿いの桜並木

情報発信館の裏手、由良川にかかる長除大橋からは川沿いの美しい桜並木を見渡せます。

 橋を渡って由良川東側を南下。ここにも美しい桜の風景があります。

美山の廃バス

道の駅美山ふれあい広場を越えてさらに南下したBeans cafe.miyama近くには、廃バスが残っています。
 錆びついたバスと桜の木は、何とも言えないノスタルジックな雰囲気を醸し出しています。
道の駅美山ふれあい広場へと戻り、赤い橋をバックに桜の風景を楽しみ、冷たい美山牛乳でサイクリング終了です。

コース紹介

▼大阪からのアクセス
大阪からは、阪神高速~名神高速道路~京都縦貫道(園部IC下りる)で約1時間半。

▼京都美山ナビ
https://miyamanavi.com/

▼自転車の聖地プロジェクト
https://www.cyclingmiyama.com/

まとめ

信号がほとんど無く車の交通量も少ない美山町は、サイクリングにとても快適です。そこに日本の原風景が広がり、町の人々もサイクリストを温かく迎えてくれる雰囲気は、さすが「サイクリングの聖地」と呼ばれる環境です。
そこに春が来れば「桜」が咲くのですから、この上ない魅力ある町です。
20kmという距離をスピード出して駆け抜けるのではなく、町の風景や歴史を感じ、ゆっくり走るサイクリングをぜひ楽しんでみてください。


執筆:花田 康

 

【徳島県】美馬市で美しい清流と、うだつの町並みをめぐる約25kmサイクリング

【徳島県】美馬市で美しい清流と、うだつの町並みをめぐる約25kmサイクリング

古き良き町並みが残り、美しい清流が自慢の徳島県美馬市。
大阪から車で2時間半で行ける「うだつの町」美馬の自転車旅をご紹介します。

道の駅 藍ランドうだつからスタート


美馬(みま)市は、四国のほぼ中心に位置していて、徳島阿波おどり空港から約50分、高松空港へも約50分という立地です。

「道の駅藍ランドうだつ」と隣接して国選定重要伝統的建造物群保存地区、通称「うだつの町並み」があり、江戸情緒あふれる町並みを楽しめます。
道の駅には、1792年に創業した藍商の屋敷跡「吉田家住宅」があり、観光交流センターには、土蔵を改修した藍染めと和傘の体験施設やカフェスペースなどもあります。

まずは、敷地内の蔵を改装したピッツェリア「Pizza Punta」で早めのランチ。イタリアから取り寄せた石窯で焼き上げるピザにサラダ、季節のスープ、ドリンクが付いたランチセット(1500円)をオーダー。

吉野川から穴吹川へ清流めぐり

吉野川は、関東の利根川、九州の筑後川と共に三大河(日本三大暴れ川)として知らてれています。日本三大河川(信濃川、利根川、石狩川)は、長さ、流域面積のトップ3ですが、三大河は「暴れ川」が基準になっています。
そのため吉野川や支流の穴吹川には、川の増水時に橋の上を水が流れ沈んでしまう潜水橋(せんすいきょう)がいくつもあります。高知県の四万十川や仁淀川では「沈下橋(ちんかばし)」と呼ばれていますが、香川県では「潜水橋」と呼ばれています。


吉野川に架かる脇町潜水橋。日本の川は北南または南北に流れる川が多く、西から東へ流れる吉野川は全国でもめずらしく、川に沈む夕日の美しさでも有名です。

春には、川沿いに沢山の菜の花畑が色づくことでも知られています。

吉野川沿いからJR穴吹駅を過ぎれば支流の穴吹川沿いを上流方面へと走ります。
剣山を源流として吉野川にそそぐ穴吹川は、国土交通省による全国の河川の水質調査でも良好な水質と認められている美しい清流です。

白人神社・磐境神明神社

穴吹駅から緩い坂道を約8km走れば白人(しらひと)神社。

向かって左側には、「磐境神明神社」(いわさかしんめいじんじゃ)の参道があります。

長い石段を上れば全国でも珍しい石室造り(磐境造り)をした神社があるそうです。
この地域は、古代ユダヤとの繋がりを感じさせる言い伝えが数多く存在し、イスラエルの神殿とよく似た造りの神明神社も古代ユダヤと美馬市の繋がりを示すものの一つと云われているそうです。

穴吹川潜水橋と清流

白人神社から500mほど来た道を下れば小さな橋「穴吹川潜水橋」が見えてきます。


民家と段々畑を望み、情緒あふれる風景を感じながら、欄干の無い小さな橋を自転車で渡るのはとても気持ちがいいです。

2kmほど川沿いを下れば「ブルーヴィラあなぶき」があり、その下には流れが穏やかな「二又の瀬」があります。
さらに2.5kmほど下れば、「しでの家」があり、目の前には「天神の瀬」を望めます。
いずれも、有料の駐車場や更衣室,トイレなどがあり、夏には川遊びで賑わうスポットです。

徳島のお土産で有名な「ぶどう饅頭」


JR穴吹駅へと戻り、駅前の「ぶどう饅頭 日乃出本店」へ立ち寄り。
穴吹駅には「CYCLE PIT」が設置されているので、輪行の場合はここを拠点にするのがおすすめです。

ぶどう饅頭は”葡萄”ではなく「”武道”饅頭」。穴吹は”武道信仰”で知られる霊峰・剣山の玄関口で、多くの人が参拝に訪れていました。お客様に何かいいお土産物はないかと生み出されたのが、餡にミルクを練り込んだ「ぶどう饅頭」だそうです。

ぶどう饅頭の他にも、季節の和菓子やチーズケーキも販売しています。

日乃出本店から、吉野川に架かる自歩道橋「ふれあい橋」を渡ります。所々に展望用のバルコニーがあり、吉野川の美しさを眺めることができます。

重要伝統的建造物群保存地区「うだつの町並み」

道の駅 藍ランドうだつ方向へ走って、まず「脇町劇場 オデオン座」。

1934年に創建された徳島県唯一の木造芝居小屋。戦前には歌舞伎や浪曲の上演で人気を集め、戦後には歌謡ショー公演や映画上映などで親しまれました。
その後、建物の老朽化などで閉館、取り壊される予定でしたが、映画『虹をつかむ男』のロケ舞台となったことがきっかけで、1999年に町指定文化財として昭和初期の創建時の姿に修復され、一般公開されることになりました。
今では、假屋崎省吾さんの華道や、林家三平さんの落語、映画監督の矢田清巳さんの作品上映などで賑わっています。

美馬は、吉野川北岸の撫養街道と讃岐への街道が交差する交通の要衝であり、さらに吉野川の舟運の利用にも適した位置にあり、脇城の城下町として、藍の集散地としても発展しました。
現在では、江戸中期~昭和初期の85棟の伝統的建造物が建ち並んでいて、重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。
この町並みの大きな特徴は、町家の両端に本瓦葺きで漆喰塗りの「うだつ」が多くみられることで、このことから「うだつの町並み」の通称で親しまれています。

うだつとは、隣家との延焼防止のために建てられた防火壁のことで、財力を誇示するための手段としても、商家の屋根上には競って立派なうだつが上げられたそうです。
うだつを上げるためには、それなりに費用が必要だったことから、「生活や地位が向上しない」「状態が今ひとつよくない」という「うだつが上がらない」の語源となったと言われています。
「うだつ」の上がる街並みが残っているところは、美馬市のほか岐阜県美濃市も有名です。

うだつを見上げながら、古い町並みをのんびり散策します。

道の駅へと戻り、「うだつemon茶房」で美味しいコーヒーを飲んでサイクリング終了です。

コース紹介

距離:24.8km 獲得標高:235m

今回の記事で紹介したコースの詳細は以下でもご覧いただけます。

美馬サイクリング

まとめ

関西からアクセスの良い徳島県。この美馬は徳島市から50分程度で来ることができます。
美しい清流は、まさに夏の”ドボンライド”に最適! がっつり坂を走りたい人は剣山へ約50kmのヒルクライムも楽しめます。
以外と近いのに、あまり良く知らなかった徳島県。まだまだ魅力的なサイクリングスポットがあるはずなので、探してみようと思います。

執筆:花田 康

【佐賀県/福岡県】城下町佐賀市からサイクルロードを走って水郷柳川をめぐる44kmサイクリング

【佐賀県/福岡県】城下町佐賀市からサイクルロードを走って水郷柳川をめぐる44kmサイクリング


佐賀県の県庁所在地でもある城下町・佐賀市から、廃線跡のサイクリングロードと筑後川に架かる昇開橋を渡り、福岡県の水郷・柳川市を巡る片道約20km(往復44km)のサイクリングをご紹介します。

スタートはJR佐賀駅

JR長崎本線「佐賀駅」は、博多駅から特急利用で約40分、佐賀空港からバスで約30分、福岡空港からもバスで約60分のアクセスです。
佐賀駅の北口から150mほどにあるサイクルセンター七田(しちだ)で、クロスバイクをレンタルしてサイクリングスタートです。

佐賀城跡

佐賀駅から城下町らしい景色や県立図書館を経て佐賀城跡へ。

佐賀城は平地に築かれた平城で、かつては四重五階構造の天守閣がありました。周囲を囲む幅80mの濠は美しい風景です。

徐福サイクルロード

佐賀城跡から1.5kmほどでサイクルロードのスタート地点があります。

徐福(じょふく)サイクルロードは、1991年に廃止された旧国鉄・佐賀線の跡地に、総延長約5kmの歩行者自転車専用道路として整備されました。

駅舎やプラットホームが残っているところもあり、かつてここを列車が走っていた名残を感じられます。
また、サイクルロード脇には桜並木が続いていて、桜の季節には5kmにも及ぶ桜のトンネルを走ることができます。

筑後川昇開橋

筑後川へ差し掛かれば「橋の駅ドロンパ」。


ここから見える「昇開橋」は、旧国鉄佐賀線時代に列車の通過にあわせて中央のケタが上下する可動橋でした。現在では遊歩道が整備され、旧筑後川橋梁として国指定重要文化財および機械遺産に指定されています。
橋の全長は507.2m、可動部分の長さは24.2m、昇降差は23m、橋が降下している時は歩いて(自転車も押し歩きで)渡ることができます。
「昇開橋」の入り口にある「橋の駅ドロンパ」は、地域の農産物や有明海の海の幸、弁当や惣菜などが販売されています。

自転車を押し歩き、橋を渡って佐賀県から福岡県へ。

水郷柳川

橋を渡った先の「筑後川昇開橋展望公園」から、約7km先の柳川市へ向かいます。

柳川は、町中を堀割が縦横に巡っていることから「水郷」と呼ばれています。
中心部のた2km四方に60kmもの水路が、東西11km・南北12kmの市全域では約930kmの水路が張り巡らされているそうです。

水辺の散歩道から町なかを走れば、川下りの風景にも出会えます。

そして柳川といえば「うなぎのせいろ蒸し」も有名。創業約300年の「元祖 本吉屋」でランチタイム。

元祖 本吉屋から500mほどの三柱(みはしら)神社。

境内一帯は「高畑公園」として整備されています。参道の入り口には、川下り「松月乗船場」もあります。

水郷の東に位置する西鉄柳川駅は、西鉄福岡駅から約50分のアクセス。
柳川散策はここまで輪行して楽しむこともできます。

西鉄柳川駅から2.5kmほどにある柳川城跡。現在は天守台を含む本丸の一部が、市立柳城中学校隅の小丘に残されています。

柳川城跡近くの立花氏庭園(たちばなしていえん)は旧柳川藩主立花家の御屋敷と庭園。

1978年に屋敷地の西半分が「松濤園(しょうとうえん)」として国の名勝に指定され、2011年には東庭園が追加指定されたことで、屋敷地全域が国の名勝となり「立花氏庭園」に改められました。

その向かいにある「Soil Select Farm」。その日採れたあまおう苺を使ったスイーツを楽しめます。

ちょうど朝獲れの大きな「あまおう」があったので、いちごシュークリームと合わせてスイーツタイム。

柳川の町並みから沖端川沿いを経て帰路につきます。

家具のまち「大川」

来た道を帰るのですが、往路で福岡県に入ると家具の会社が多いのが気になっていました。

大川市は「家具の街」として日本全国のインテリア好きから親しまれています。その歴史は480年以上、室町時代から続いています。

柳川市から大川市を走って筑後川に出たら「大川テラッツァ」。大川市の観光スポットや、インテリア情報を集約した施設です。
心地よいテラスでコーヒータイム。

帰りは昇開橋を渡らず、昇開橋を見渡せる上流側へ迂回します。


帰路も5kmの徐福サイクルロードを走り、佐賀駅へと戻りサイクルセンター七田で自転車を返却してサイクリング終了です。

コース紹介

距離:44km 獲得標高:25m

▼徐福サイクルロード
https://www.sagabai.com/main.php/119.html?cont=kanko&fid=91

▼筑後川昇開橋
https://www.shoukaikyou.com/

▼柳川市観光協会
https://www.yanagawa-net.com/

▼大川テラッツァ
https://www.okawa-kagu.net/terrazza/

まとめ

日本にいくつか廃線跡のサイクリングコースはありますが、佐賀市のサイクリングコースに駅舎が残っているのは知りませんでした。その先の筑後川に架かる昇開橋を渡れば福岡県の有名な観光地のひとつ水郷柳川。柳川はかなり広域に水路が広がっているので自転車で巡るのは最適。
佐賀駅から柳川のコースは、ほぼ平坦なので初心者にもおすすめのコースです。
自転車を使った佐賀・福岡の自転車旅をぜひ楽しんでみてください。

執筆:花田 康

【岐阜県】美濃から長良川沿いに郡上八幡へ、清流と城下町をめぐる43kmサイクリング

【岐阜県】美濃から長良川沿いに郡上八幡へ、清流と城下町をめぐる43kmサイクリング

気温が上がり夏が近くなれば、水辺のサイクリングに出かけたくなります。暑い季節のおすすめコースとして、清涼感溢れる清流と懐かしい町なみが残る城下町をめぐる、岐阜県美濃市からの長良川沿いサイクリングをご紹介します。

長良川と美濃橋

長良川(ながらがわ)は、日本三大清流のひとつで、四万十川 (高知県)、柿田川 (静岡県)と共に、美しい清流として知られています。
その長良川沿いの美濃市にある、道の駅 美濃にわか茶屋からサイクリングをスタートします。
まずは、道の駅近くの美濃橋へ。


美濃橋は全長121.4m、鋼製の吊橋で現存する日本最古の近代吊橋(交通用途として使われたもの)として国の重要文化財に指定されています。橋の上から見下ろせば長良川の美しさを見渡せます。

川原へ下りれば、さらに川の美しさを実感できます。

洲原神社

美濃橋から国道159号線を6kmほど北上すれば「洲原(すはら)神社」。

神秘的な境内から長良川の方へ振り返ればこんな風景。

ここでも川原へ下りて、清流を実感します。

美並苅安駅

洲原神社からさらに約10km北上して、長良川鉄道越美南線「美並苅安駅(みなみかりやすえき)」へ立ち寄ってみます。

静かで落ち着いた雰囲気が漂うこの駅は、1日平均乗車人員が20人程度(2015年時点)。

ちょうど列車が到着しましたが、乗り降りする人はいませんでした。

郡上八幡でランチ

美並苅安駅から長良川沿いに16km北上し、郡上(ぐじょう)市の城下町である郡上八幡でランチタイム。水がきれいなこの地の名物「うなぎ」をいただきます。


食事の後は、長良川の支流「吉田川」沿いの国道472号線を上流方向へと上ります。

道の駅 明宝

約13km走れば道の駅 明宝に到着。その前にある明宝ジェラート本店でスイーツタイム。

すべてのジェラートのベースには、ミルク系は飛騨牛乳、シャーベット系は郡上の自然が生んだ美味しい水を使用した、本格イタリアンジェラートです。

スイーツの後は、道の駅 明宝から吉田川へと下りて、ここでも清流を体感。

日が傾いてきたので、郡上八幡へと下って一日目のサイクリング終了です。

夜は、飛騨牛を堪能です。

郡上八幡散策

翌日は、まず郡上八幡城へ上ります。

その後、城下町の町なみを散策します。


郡上おどりは、阿波踊り(徳島県)、西馬音内盆踊り(秋田県)と共に日本三大盆踊りで知られ、夜の8時から明け方まで夜通し踊りつづける「徹夜おどり」は有名です。
お土産には、郡上市で伝統的に受け継がれてきた藍染の郡上本染(ぐじょうほんぞめ)がおすすめです。

伝統的な町なみの中に、ちょっと懐かしい昭和の風景も多々残っているのも魅力です。

ここでも最後は、まち中を流れる吉田川へ下りて、清流を楽しみます。

郡上八幡散策の後は、前日に走った道を約30km下って道の駅 美濃にわか茶屋へ戻り、サイクリング終了です。

コース紹介

距離:43.7km 獲得標高:858m

まとめ

とにかく川が美しいコースです。サイクリングジャージはすぐ乾くので、川原を見つけたら清流を体感したくなります。
郡上八幡は小さな町にもかかわらず伝統的なお城や風景、ちょっと懐かしいお店、そして美しい川など、ゆっくりと旅を楽しむことができます。
川沿いを自転車で走り、町なみを歩いて散策、そして地元の美味しいグルメを堪能できる美濃~郡上八幡の清流沿いサイクリングを、ぜひ楽しんでみてください。


執筆:花田 康

【滋賀県】水郷や風情溢れる町なみをめぐる近江八幡33kmサイクリング

【滋賀県】水郷や風情溢れる町なみをめぐる近江八幡33kmサイクリング

ビワイチで知られる琵琶湖のサイクリングは、1周しなくても楽しめるエリアがいくつもあります。琵琶湖の東部に位置する近江八幡は、関西有数の水郷の町であり豪商たちが築いた屋敷や石垣の景色など風情ある街並みが残っています。
美しい田園風景も楽しみながらめぐる近江八幡のサイクリングをご紹介します。

びわ湖よし笛ロード

スタートはJR近江八幡駅近くの駐車場から、サイクリングロード「びわ湖よし笛ロード」の起点。白鳥川沿いの長い桜並木を走って琵琶湖畔を目指します。

4月下旬だったので、川沿いにはたくさんの鯉のぼりが並んでいます。

コース脇の水田には水が張り始め、水鏡のような風景が広がっています。

長命寺港と琵琶湖

びわ湖よし笛ロードを少しだけ外れれば長命寺港。ここからは琵琶湖を望むことができます。

港のすぐ近くには長命寺へと続く長い階段(参道)があります。

能登川水車とカヌーランド

長命寺港から8.5km走って「能登川水車とカヌーランド」へ。

びわ湖よし笛ロードの一部は、ナショナルサイクルルート「ビワイチルート」の一部でもあるので、とても走りやすく快適。

直径13メートルの巨大な水車と芝生広場からなる親水公園「能登川水車とカヌーランド」は、夏にはドラゴンカヌー大会が開催されます。残念ながら園内はまだ改装中で大水車を見ることが出来ませんでしたが、水車資料館の水車は見ることができました。

安土城跡

辺り一面水鏡のような田園風景の中を走り安土城跡へ。

標高198mの安土山一帯にある織田信長の居城跡は国指定の特別史跡です。安土・桃山時代の幕開けとして築城されましたが、本能寺の変の後、焼失して石垣だけが残っています。
しばし、かつて素晴らしい天守閣が築かれていた安土城に思いを馳せてみます。

仲屋町通りでランチ

近江商人の商家が立ち並び、かつての繁栄を偲ぶ町なみが守られている仲屋町通り(あきんど道商店街)。建築家ヴォーリズが建築した旧八幡郵便局も現存しています。

郵便局隣りの風情ある酒游舘(しゅゆうかん)でランチタイム。

スイーツもオーダーして近江八幡グルメを楽しみます。

八幡堀散策

仲屋町通りを北上して八幡堀へ。

西の湖を経由して琵琶湖とつながった八幡堀は1585年に運河として造られ、近江八幡は商業都市として発展しました。全長4.75kmの八幡堀には「八幡堀めぐり」の船が行き交っています。

白雲橋からも行き交う船を眺めることができます。

白雲橋を渡れば、近江八幡の有名な菓子舗「たねや日牟禮(ひむれ)」があります。バームクーヘンで有名な「クラブハリエ」も、たねやのグループです。

八幡堀からは、ヴォーリズ記念館へ少し立ち寄って、スタートのJR近江八幡駅近くへ戻りサイクリング終了です。

コース紹介

距離:33km 獲得標高:132m

まとめ

近江八幡駅は大阪駅から車利用で約90分、JR京都線を利用すれば約65分でアクセスができます。
びわ湖よし笛ロードをはじめ周辺道路は国道や主要県道をちょっと外せば交通量も少なくとても走りやすいです。
坂道もほとんどなく、観光を兼ねてのんびりサイクリングを楽しむにはとても良いコース。4~5月の八幡堀周辺にはつつじの花も咲いていて、春を感じることができるので、ゴールデンウイークや週末にちょっとサイクリングに出かけてみてください。


執筆:花田 康

投稿ナビゲーション

過去の投稿
新しい投稿
ワイズロードオンライン(フッター)
ワイズロードオンライン(フッター)
CONTENTS
  • TOP
    コース・マップ検索
    都道府県検索
  • 旅×自転車 記事
    • ニュース・トピックス
    • 旅のおすすめ
    • サイクリングレポート
    • 国外情報
    • インタビュー
    • お役立ち情報・ハウツー
    • 自転車アイテム
    • 自転車の一般常識
  • 旅×自転車 情報
    • サイクリストにやさしい宿
    • 予約ができるレンタサイクル
    • サイクリングコースがある公園
    • 交通公園
    • サイクルターミナル
    • サイクルステーション
    • 自転車店
    • サイクルトレイン
    • サイクルステーションがある空港
    • スポーツタイプのe-bikeがあるレンタサイクル
    • スポーツタイプがあるレンタサイクル
    • マウンテンバイクがあるレンタサイクル
    • 子供用自転車があるレンタサイクル
    • タンデム自転車があるレンタサイクル
    • 鉄道駅に近いレンタサイクル
    • 自転車でも乗れるフェリー
    • レンタサイクルがある道の駅
    • レンタサイクル
    • シェアサイクル
    • サイクルレスキュー
    • サイクルバス
    • 自転車活用推進計画
    • 自転車関連リンク集
  • ギャラリー
    TABIRINについて
    • 広告・情報掲載について
    • プライバシーポリシー
    • 免責事項
    • 著作権・商標について
    • 約款
    • 注意事項
    • お問合せ
    TABIRINアプリについて
    • 利用規約
    • プライバシーポリシー
copyright © TABIRIN all rights reserved.