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記事タグ: 寺社・仏閣

【群馬県】渋川市のレンタサイクルで、いちご狩りと古き良き町なみを巡る15kmサイクリング《PR》

【群馬県】渋川市のレンタサイクルで、いちご狩りと古き良き町なみを巡る15kmサイクリング《PR》

群馬県 赤城山の南西に位置する「渋川市」。伊香保温泉でも知られる渋川市の町なかを、レンタサイクル(電動アシスト自転車)を使って、いちご狩りや、歴史を感じる古き良き宿場町をめぐる約15kmのサイクリングをご紹介します。

JR上越線「渋川駅」


サイクリングのスタートはJR上越線渋川駅。
渋川駅は、三国街道の宿場町として栄えた渋川市の中心駅で、利根川支流の平沢川南岸に位置しています。
伊香保温泉の最寄り駅であり、榛名山観光の拠点ともなっていることから「伊香保温泉・榛名湖口」の副駅名もあります。

渋川市レンタサイクル「あじサイクル」


渋川駅前プラザでレンタサイクルを利用。「手ぶら観光」をPRしています。

自転車を借りるには身分証明書が必要です。必要事項を記入すれば、番号が書かれた鍵とバッテリーを受け取り駐輪場へ。

車種はクロスバイクとシティサイクルで、いずれも電動アシスト自転車。
「あじサイクル」は、渋川市で有名な紫陽花をイメージしてネーミングされています。

大畠武雄いちご園

渋川駅から利根川沿いに北上し3.6kmで「大畠武雄いちご園」。

30分食べ放題1,200円で、「とちおとめ」「やよいひめ」「章姫(あきひめ)」「紅ほっぺ(べにほっぺ)」「もういっこ」 を食べ比べできます。

練乳は無料サービス。

いちごは食べて美味しいだけでなく、写真を撮るのも楽しいですね。

源空寺 / 玄棟院

大畠武雄いちご園から利根川を半時計回りにぐるっと渡り約4km、源空寺(げんくうじ)へ。

1590年(天正18年)創建の源空寺は白井宿の北側に位置していて、一段高い所に境内を構えています。

源空時から、かつての交通の分岐点「松原の道しるべ」を経て500mほどで玄棟院(げんとういん)。

厳かな雰囲気の玄棟院。境内はよく整備されていて庭園は見ごたえがあります。

白井城址と白井宿

玄棟院から400mほどで、白井城址。

1430年(永享2年)築城の白井城(しろいじょう)。「しらいじょう」と言われることもありますが、地元の読み方は「しろいじょう」です。

天守閣は現存せず、本丸、二ノ丸・三ノ丸などの跡が残っています。
城址には約40本のしだれ桜があり、桜の季節は美しい風景になるそうです。
白井城址のすぐ東側、南北約950mの古き良き町なみが残る「白井宿」。

白井宿は景観整備がされていて、8つの「つるべ井戸」や、「常夜灯」が残されています。

通りには電柱が無く、大正ロマンあふれる街路灯が並び、川沿いには約100本もの八重桜が植えられています。

道の駅 こもち

白井宿の北端に位置する「道の駅 こもち」。

白井宿ふるさと物産館でランチタイム。店内も良いですが暖かい日は屋外での食事もおススメ。

名物「かつ丼」は、モチモチの上州豚を使ったおすすめの逸品です。

へそ地蔵、渋川商工会議所

道の駅からは、再び白井宿を南下し「へそ地蔵」へ。

渋川市は、日本の最北端、北海道宗谷岬と最南端の鹿児島県佐多岬を円で結んだ中心に位置しているため、「日本のまんなか」と言われています。

1984年、渋川商工会議所を中心に「へそ祭り実行委員会」が組織され、渋川市が「日本のまんなか・へそのまち」であるという「へそのまち宣言」を行いました。
そしてここ、寄居町自治会館の前には、へそ地蔵とへそ石が設置されています。
マンホールにも日本のまんなかを示すデザインが施されています。

へそ地蔵から600mほどで、渋川商工会議所。

旧渋川公民館の建築様式は、鉄筋コンクリート造の様式建築の要素を多く取り入れたアール・デコの建築です。太平洋戦争の空襲による機銃掃射被弾痕が残っていて、歴史的にも貴重な遺構として、2011年、渋川市重要文化財として指定されました。

渋川商工会議所からは渋川駅前通りを走り約1kmで渋川駅。
約15kmのサイクリング終了です。

コース紹介

▼渋川あじサイクル
https://tabi-rin.com/archives/bicycle_info/29787

▼渋川駅前プラザ
https://www.city.shibukawa.lg.jp/sangyou/sangyou/syougyou/sibukawaekimaepuraza.html

▼大畠武雄いちご園
https://www.jalan.net/kankou/spt_guide000000192241/

▼道の駅 こもち
https://www.michi-no-eki.jp/stations/views/19087

まとめ

東京駅から、JR上野東京ライン・両毛線・上越線を乗り継げば約2時間半で行ける「渋川」。レンタサイクルを使ったサイクリングは日帰りで「手ぶら」でも楽しめる手軽さです。
いちご狩りは1月から6月ごろまで楽しめますし、4月は白井宿の八重桜も美しい風景になるそうです。
夏には青々とした木々、秋には紅葉と、季節によっても様々な表情を楽しめます。
晩秋から冬の季節には、「伊香保温泉」に泊まって温泉を楽しむこともできるので、季節によって様々な「渋川サイクリング」を楽しんでください。


ガイドのご協力いただいた、小渕春男様(渋川サイクリング協会 会長)、塩川信夫様(渋川サイクリング協会)、松島伸安様(観光地域づくり法人赤城自然塾、サイクルツーリズムプロデューサー)、松島奈央様(Discover Link Associates ゼネラルマネジャー)
ありがとうございました。

広告主:特定非営利活動法人赤城自然塾(観光庁登録観光地域づくり法人)
取材・執筆:HANADA(TABIRIN編集部)

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【東京都】世田谷線沿線を自転車で散策 /ディスカバー東京:世田谷区編

【東京都】世田谷線沿線を自転車で散策 /ディスカバー東京:世田谷区編

東京都の南西部に位置する「世田谷区」は、23区内で人口が一番多く、面積は大田区に次いで2番の広さ。
二子玉川・三軒茶屋・下北沢などが知られていますが、区の面積の9割以上は閑静な住宅地区です。
世田谷区の下高井戸から三軒茶屋の住宅地の中を走る「東急世田谷線」。その沿線を自転車で散策してきました。

「千歳烏山駅」からスタートの「下高井戸駅」へ

京王線「千歳烏山駅」からサイクリングをスタート。

旧甲州街道から甲州街道を走り東へ4km「下高井戸駅」へ。

下高井戸駅は、世田谷区にある京王電鉄の停車駅であり、東急電鉄世田谷線の終点駅。
ここから起点駅の「三軒茶屋駅」を目指し、世田谷沿線を散策します。

東急世田谷線とは


1925年(大正14年)1月に開業した世田谷線は、三軒茶屋駅と下高井戸駅を結ぶ5kmの鉄道。路面電車のような趣ですが、道路上を走行する併用軌道はありません。
東急電鉄の鉄道各線とは別建ての運賃制度で、全区間均一の大人150円・小児80円、ICカード利用の場合は大人147円・小児73円(2022年6月現在)です。

下高井戸駅~山下駅

世田谷線沿いの道を走り始めると電車と並走できます。

500mほど走れば線路の緑が鮮やかな風景。

次の電車が来る時間を調べていると遮断機の音が聞こえてきます。
日曜の日中は1時間に6本(6分に1本の間隔で)運行されていました。
都心とは思えない風景と空気を感じながら、しばらく写真撮り。

「松原駅」を越えて「山下駅」へ向かいます。

「山下駅」は小田急「豪徳寺駅」との乗換駅です。

豪徳寺駅前には、招き猫発祥の地といわれる豪徳寺にちなんで「大きな招き猫」。
そういえば電車にも「招き猫」が描かれていました。

「豪徳寺」と「梟焙煎研究所」

豪徳寺駅から商店街を抜けて600mほどで「豪徳寺」。
厳かな趣の「山門」で写真撮り。

そして線路沿いにある「梟(ふくろう)焙煎研究所」が気になり立ち寄ることに。

お店の名前は「シュエット トレファクチュール ラボラトワール(Chouette torréfacteur laboratoire)」。
低温焙煎にこだわったコーヒーと、濃厚プリンで、カフェタイム。

古い車両が展示「宮の坂駅」

500mほど走れば「宮の坂駅」。ここには古い車両が展示されています。

江ノ電601号と呼ばれるこの車両は、1925年(大正14年)に製造され1969年(昭和44年)までは玉川線、世田谷線を走り、その後江ノ電にて1990年(平成2年)まで活躍しました。
65年間走り続けた車両は、宮の坂駅ホームの横に保存されています。

世田谷代官屋敷

宮の坂駅から700,mで上町駅。そこから350mで「世田谷代官屋敷」。

世田谷代官屋敷は、彦根藩世田谷領の代官を世襲した大場家の役宅で、大場代官屋敷とも呼ばれています。
大名領の代官屋敷としては都内唯一の存在で、1952年(昭和27年)11月、「都史跡」に指定されました。

松陰神社

世田谷代官屋敷から約1.2km、松陰神社は幕末の教育者であり思想家「吉田松陰」を祀った神社。ここ東京都世田谷区と、山口県萩市にもあります。

奥には山口県の松下村塾を模した建物もあります。

三軒茶屋駅

「若林駅」から環七を越えて「西太子堂駅」を過ぎれば、お店が増えてきます。
そして「三軒茶屋駅」へ到着。

東急世田谷線に直結している「キャロットタワー」は、1996年に完成した商業・ホール・オフィスからなる複合ビル。東急田園都市線「三軒茶屋駅」にも地下通路で接続されています。

駅前には、世田谷区の観光案内所もあります。

バレアリック飲食店

再び世田谷線沿線を走り「梟焙煎研究所」近くまで戻って、線路沿いのレストラン「バレアリック」でランチタイム。

店内は80年代の音楽がながれ、懐かしい雰囲気のリゾート感。
冷たいドリンクと美味しいパスタランチを堪能。

ランチのあとは、再び甲州街道を走り「千歳烏山駅」に到着。21kmのサイクリング終了です。

コース紹介


△オレンジ線は「世田谷線」

▼東急電鉄世田谷線
https://www.tokyu.co.jp/railway/station/sg.html

▼豪徳寺
https://gotokuji.jp

▼松陰神社
https://www.shoinjinja.org/

▼バレアリック
https://tabelog.com/tokyo/A1317/A131709/13181658/

詳細は以下でもご覧いただけます。

千歳烏山~東急世田谷線沿線めぐり21kmコース

まとめ

私自身思い出のある世田谷線。「三軒茶屋駅」や「若林駅」周辺は約30年前とはかなり町の雰囲気は変わっていましたが、昔ながらの建物も残っていて懐かしく思えました。
ずっと変わらないもの、どんどん変わっていくものが交差する町の中を走る「世田谷線」。
その周りをのんびり自転車での散策は、懐かしさと発見、そして東京都とは思えないゆっくりとした時間が流れていました。
ぜひ自転車で、懐かしい場所をのんびり「散策」してみてください。

協力:東京サンエス株式会社

東京サンエス株式会社 | オリジナル企画販売および自転車総合卸

執筆:HANADA(TABIRIN編集部)

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【茨城県】那珂市をぐるっと一周!歴史と自然とグルメな約40㎞のサイクリング

【茨城県】那珂市をぐるっと一周!歴史と自然とグルメな約40㎞のサイクリング


茨城県の県央地域に位置する那珂市。南側は水戸市と隣接していて久慈川と那珂川が流れる自然豊かなところ。春には静峰ふるさと公園の八重桜、夏にはひまわり、冬には古徳沼に白鳥が飛来し四季折々楽しめる街です。ハートの形をした那珂市をぐるっと巡るサイクリングに行ってみました。

スタートは那珂市曲がり屋

那珂市サイクル拠点になっている那珂市役所に車を停めて、市役所の向かいにある一の関ため池親水公園内にある那珂市曲がり屋へ。町内に残る最後の茅葺屋根を解体保存し、公園内に移設し復元したものだそう。
円柱型のポストが置いてあります。このポストに投函すると曲がり屋記念消印が押印されるとか。

風情ある建物の中は無料で見ることができました。
土間や台所、座敷など昔の生活を感じられますね。

曲がり屋ではマンホールカードをもらいました。市の花「ひまわり」が描かれています。
実物のマンホールをみに次の場所へ。

JR上菅谷(かみすがや)駅

上菅谷駅はサイクルトレインを実施している水郡線の起点にもなっています。
(サイクルトレインは混雑する時期などは運行されないのでご注意ください。)

駅舎には自転車の飾りも。那珂市のマスコット「ナカマロちゃん」がサイクリングをしています。

駅の側でマンホールを発見。鮮やかでかわいいです。

パン工房ぐるぐる

駅からほど近くにある「パン工房ぐるぐる」に立ち寄りました。
茨城県産小麦「ゆめかおり」、国産小麦、茨城県産牛乳を使いパンを作っています。

駐車場にサイクルラックがあります。

那珂本店はいつも人で賑わっています。
人気店で車の出入りが多いので注意してください。

「奥久慈卵のとろ~りクリームパン」。
ふわっとやわらかい生地に、なめらかなカスタードクリームがたっぷり入っています。
とても美味しかったです。

HACHICAFE(ハチカフェ)

少し早めのランチをしにHACHICAFEにやってきました。

11時オープンなのですが既に車が多く停まっていました。
地元の人の話によると予約して行った方が良いということでした。
黒を基調としたシックな外観がオシャレ。
店内は暗がりで大人な雰囲気でコースメニューもありました。

注文したのは、常陸牛とローズポークのハンバーグ。前菜とドリンクがセットでした。

ハンバーグからは肉汁があふれ出します。甘味があり上品な味のハンバーグは贅沢な品でした。
とても美味しかったです。女子会やデートにぴったりなお店でした。

一乗院

カフェから約2㎞、田園風景を眺めながら向かった一乗院は北関東三十六不動霊場第25番札所。
全長16mあるという日本一大きな毘沙門天は圧巻です。


境内には出世観音、薬師堂、七福神などがありました。
毎月第4日曜には骨董市が開かれ、11月の菊まつりも開催されます。またゆっくり参拝したいです。

古徳沼

農業用のため池で広さは約5haある古徳沼にやってきました。
静かな場所にあり、ゆっくりと時間が流れるようでした。

冬には白鳥が飛来し2020年には206羽が集まりました。
那珂市には古徳沼の他、一の関ため池親水公園にも白鳥が飛来するそう。
11月上旬から4月頃まで見られるということで、冬から春にかけてのサイクリングでも訪れてみたいですね。

静神社

東国の三守護神として崇拝されている由緒ある静神社に立ち寄りました。
本殿には国の重要文化財に指定されている銅印が収められているそうです。

静かで神聖な空気が漂っているようでした。

隣にある静峰ふるさと公園には約2000本の八重桜が植えられていて日本さくらの名所100選になっている絶景スポットです。春になると華やかに咲き誇り地元住民だけでなく多くの観光客が訪れます。

額田城跡

東京ドーム約22倍の面積のある額田城跡。

本丸・二の丸の堀・土塁がほぼ原型の状態で残っているとのこと。歴史は古く、鎌倉時代初期に佐竹氏宗家5代義重の次男義直が城をき、額田氏を名乗ったのが始まりだそう。

遊歩道があるので周りを散策することができます。
有志で結成された額田城跡保存会が整備などをしているそう。歴史を感じながら自然を楽しむことができます。

 コース紹介


▼JR水郡線サイクルトレイン
https://www.jreast.co.jp/mito/suiguncycletrain/

▼那珂市観光協会
https://www.naka-kanko.jp/

▼HACHICAFE
https://www.hachicafe.net/

▼那珂市サイクリングマップ
https://www.city.naka.lg.jp/page/page007103.html

▼額田城跡保存会
https://www.nukada.jp/index.html

詳細は以下でもご覧いただけます。

那珂市ぐるっと1周コース

まとめ

那珂市を周る約40㎞のサイクリングとなりました。まだまだ見どころはたくさんあるのでテーマを決めて走っても楽しい街です。歴史のある寺社仏閣を巡ってみたり、久慈川や那珂川、季節ごとの花をみながら走ってってみたり、グルメライドもできそうです。那珂市のサイクリングマップには初心者でも楽しめるコースが紹介されているので参考にしてみてください。

執筆:水越恭子

茨城県出身。地元ラジオ局でリポーターをしていた頃にロードバイクを購入。公私ともに自転車を楽しんでいる。現在はフリーランス。SNSで茨城サイクリングの魅力を発信。自転車のさまざまな楽しみ方を研究中!現在は、行方市自転車活用推進会議委員を務め、行方エリアテレビ「なめテレ」に出演し自転車で市内をめぐりレポートし放送している。

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【大阪府】豊中市服部緑地公園から「足の神様」服部天神宮へお参りサイクリング

【大阪府】豊中市服部緑地公園から「足の神様」服部天神宮へお参りサイクリング

1200年以上前から「足の神様」として知られる、大阪・豊中市の「服部天神宮」。サイクリストにとっても大切な「足」の話しを聞くため、サイクリングを兼ねてお参りに行ってきました。周辺スポットもめぐってきましたのでご紹介します。

服部緑地公園から服部天神駅へ

大阪四大緑地(服部・鶴見・久宝寺・大泉)のひとつとして知られる豊中市の「服部緑地公園」。その南側にある第2駐車場からサイクリングスタート。

天竺川沿いに約1km南下して、西側へ走り国道176号線を渡れば、阪急電鉄宝塚線「服部天神駅」。

阪急では最古の駅のひとつ「服部天神駅」の構内には、服部天神宮の境内にあった御神木の楠が残されています。
開業当初は現在と同じ「服部天神駅」という駅名でしたが、「服部駅」に改称され、2013年再び「服部天神駅」に改称されました。

「服部天神駅」から「服部天神宮」までは100m程ですが、国道176号線に出て表参道から参ります。

足の神様「服部天神宮」

交通量の多い国道から参道に入れば、一気に空気が変わります。穏やかな空気感の短い参道を歩いて境内へ。
鳥居をくぐれば、境内のサイクルラックに駐輪できます。

服部天神宮について

服部天神宮について、禰宜(ねぎ)の加藤大志さんにお話を聞きました。
※禰宜とは、神職の職称の一つです

服部天神宮は、1200年以上前から「足の神様」といわれてきた神社です。
この辺りはかつて能勢街道の木材等を運ぶ中間地点でもあり、江戸時代には宿場町としても役割もありました。
そのため、多くの飛脚の方々が神社に立ち寄られました。江戸時代に奉納された草履が今も多く残っています。

その後は「足の神様」ということで、足に病を抱えている方が回復を祈願するためにお参りに来られることでも知られるようになりました。
そのため神社内は足が不自由な方でも、不自由なくお参りして頂けるようバリアフリーになっています。

境内の「菅原道真公の像」は、多くの参拝者が膝や足をなでるので、色が変わっています。


近年はスポーツの発展もあり「いつまでも元気に歩けるように」「ランナーは健脚でいられるように」といった方々もたくさん来られるようになったそうです。

ランナー以外にもサッカー選手やサイクリストの参拝も多くなっています。
サイクリストは箕面の「勝尾寺」に向っていく途中で立ち寄る人も多いとのこと。
そして、服部天神宮では、自転車のご祈祷も行ってくれます。ご祈祷の際には特別に「オレンジ色」のサイクルラックを用意してくれます。

服部天神宮の「足守り」

お守りは自分で買うより人に渡す機会が多い。だから、もらっても困らないようなお守りで、きちんとデザインされているものが良い。
そんな思いから、服部天神宮だけのお守を熟考して作られたのが「足守り」。シューズの紐に通して使えるお守りで、2021年8月から始めたそうです。

服部天神宮から伊丹空港へ

服部天神宮参拝の後は、近くの「うどん屋 山善」で昼食。

昼食を終えて、約3km先の「千里川の土手」へ向かいます。

伊丹空港(大阪国際空港)の南端に接する千里川の土手では、着陸目前の飛行機が頭上をかすめるように見られる迫力満点のスポット。
全国から多くの人が飛行機の着陸を見に来ます。

まさに、飛行機の「足」が間近に見られるスポットです。
着陸シーンだけでなく、迫力ある離陸シーンも見ることができます。

周辺には駐車場が少ないので、自転車やシェアサイクル利用が便利です。

帰りは約3.3km東へ走って、服部緑地公園へ戻りサイクリング終了です。

コース紹介


距離:9.7km

シェアサイクル情報

▼ハローサイクリング「大阪空港駐輪場ポート」
https://www.osaka-airport.co.jp/service/notices/share_cycle

▼ハローサイクリング
https://www.hellocycling.jp/

服部足祭り

2022年10月1日(土)、服部天神宮で初めての「服部足祭り」が開催されました。

発起人は、ここに何度も参拝している、アドベンチャーランナー北田雄夫氏。
世界7大陸アドベンチャーマラソンを日本人初走破した北田氏が、服部天神宮を参拝した時に、加藤禰宜が声かけしたことから、縁が深まり、やがてお祭りの話が始まりました。

お祭りの取り組みは、伊丹空港が近いことで、飛行機の“足まわり”に手水舎の水をかけて祈祷する「ジェイエア」や、人を運ぶ”あし”繋がりで神社のコンセプトに共感する「阪急電鉄」など、様々な企業や人々が関わっていくようになりました。

そして迎えた「服部足まつり」当日は、晴天にも恵まれ沢山の人が集まり賑わいました。


▼服部天神宮
https://hattoritenjingu.or.jp/

▼服部足祭り
https://www.footfes.com/

まとめ

「足が健康であることは大事なこと。そして楽しむことはスポーツにおいて大事なこと」。
『サイクリングを楽しむ方々に「こんな良いことがあった」「今からどこそこへ行ってきます」など、気軽に立ち寄って報告や参拝し楽しんでもらえる神社でありたい』と、加藤禰宜が話してくれました。

服部天神宮は、大阪駅から8km弱、伊丹空港から5kmほどの場所にあります。関西のサイクリストだけでなく、全国や海外からも、大阪へ来たときは気軽に立ち寄って「足の神様」に色々な報告をしてみてください。
そして伝統ある神社の歴史にも触れてみてください。

執筆:HANADA

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【大分県】珍しい戦車道と滝を巡る44kmのサイクリング

【大分県】珍しい戦車道と滝を巡る44kmのサイクリング

豊後森駅をスタートして、全国でも珍しい一般道を戦車が走る「戦車道」で特殊車両を見て、滝をめぐるコースを紹介します。前半は山側で後半は玖珠川に沿って走ります。

豊後森駅からスタート

大分県玖珠郡玖珠町にある九大本線の豊後森駅からスタートします。
三角屋根の木造駅舎で、可愛らしい雰囲気です。

駅を出て左手に進み、春日十字路交差点を右折します。高速道路下の交差点で右折すると道の駅童話の里くすに到着です。

「日本のアンデルセン」と呼ばれた久留島武彦氏の出身地ということで、町には童話のキャラクターをよく見かけます。道の駅には大きな桃太郎とお供たちの像が並びます。

一般道を走る特殊車両を見る

道の駅童話の里くすの真横を通る道は、全国的にも珍しい戦車が走る公道です。
戦車が通る道はコンクリートで強化された路面になっており「戦車道」と呼ばれています。玖珠駐屯地と日出生台演習場の区間を移動する日時は、玖珠町のWEBサイトに掲載されているのでチェックしてから行くのをオススメします。
たまたま走行予定日だったので、道の駅で待機してみることにしました。

真横を走るAAV7水陸両用車

しばらく待っていると9時を過ぎた頃にAAV7水陸両用車が何台も走ってきました。
公道を特殊車両が走っているのは、なんとも不思議な風景です。

特に通行止めにしている訳ではないので、地元の人が歩いている横を通過したりする風景が見られるのも戦車道の特徴でしょうか。

10数台の車両が通過して、最後は道路を掃除する車両が通過して終了。
珍しいものが見られて朝からテンションが上がります。

本当は戦車らしい形式の10式戦車(ヒトマルシキ)が見たかったけど、毎回走っている訳じゃなさそうです。

城下町とアップダウンが続く道

道の駅を出て森川沿いの戦車道を走り、左折して桃太郎の石像が出迎えてくれる路地に入ります。

城下町として栄えた森藩の面影が残る町並みを走ります。古い建物と鬼の石像が面白い。

丁字路で左折すると緩やかな上りに入ります。
走っている道の右手は角牟礼城(つのむれじょう)跡になっていて、城下町側の三島公園から散策することが出来ますよ。

県道43号に出て右折して、すぐに県道48号に入ります。この辺りから徐々にアップダウンがきつくなってきます。
山の頂きに並ぶ風車を眺めながら走ります。

次の目的地の「高塚愛宕地蔵尊」までは、道なりに案内看板があるので解りやすいです。

高塚愛宕地蔵尊でお参り

地元では「高塚さん」の愛称で呼ばれ、神仏混淆(しんぶつこんごう)の形態を残している珍しい地蔵尊です。
入口の門をくぐると、短い激坂なので勢いそのままに上りましょう!

お土産屋が並ぶ参道を上り、高塚さんにお参りします。

学業成就や商売繁盛など、さまざまな諸願成就に御利益があるとか。
神仏混淆なので左に鈴、右には鐘が下がっています。

願いが叶った人が寄贈した「祈願成就の地蔵」が並んでます。
この中には2000年のシドニーオリンピックで金メダルをとった柔道の田村亮子さんの奉納地蔵もあります。大きな金メダルを掲げたお地蔵さんですよ。

参道の途中にあるご神木のイチョウはパワースポットとされています。

坂を下ったら玖珠川沿いを走る

高塚さんから県道54号を下ります。こんなに上っていた?と思うほど下ります。
下っている途中に見える段々畑が良い雰囲気です。
坂を下って豊後中川駅手前で玖珠川を渡らず、手前の細い道を左折します。

川沿いを進むと九大本線の鉄橋下をくぐる沈下橋を渡ります。

ねこバスが来るバス停

沈下橋を渡り、国道210号に出てすぐの所に苔アートのねこバスとバス停があります。
バス停は本物っぽく、1日1本の時刻が書かれています。
トトロはパネルで、ねこバスは壁の苔に描かれています。町おこしのひとつでしょうか。トトロの苔アートは県内に数カ所あるみたいですよ。

ねこバスから天ヶ瀬温泉までは国道210号を走るのですが、大型車が多く道幅も狭いので注意して走行しましょう。短いですがトンネルもあるのでライトは必須です。

天ヶ瀬温泉の滝

市役所の横から左手に入ると天ヶ瀬温泉街です。入口の看板が温泉街の雰囲気を感じさせます。

お腹ペコペコだったので、駅前のAzukiという和風喫茶に入りました。店内には手作り雑貨や野菜を販売していました。

トマトピザと季節のスムージーをチョイス。スムージーはブルーベリーです。
チーズがパリパリした手作りピザもスムージーも美味しかったですよ!

楽をして行ける絶景の桜滝

食後は店からほど近い場所にある桜滝を見に行きます。
自転車を滝の入口に置いてから、歩いて10分くらいです。天狗のイラストが「桜滝はあっちじゃ!」と案内してくれています。

のんびり歩いても10分そこそこで滝の轟音が聞こえてきます。
カーブを曲がると滝の全容が見えてきて…「思っていたより立派!」と声に出ました。かなり迫力があります。

TVで「楽をして秘境に行ける滝第1位」として紹介されたとか。確かに楽をしてこんなに凄い滝が見られるのはお得な感じです。

落差約25m、幅約15mあり、流れ落ちる滝水の飛沫が桜の花のようであることから「桜滝」と名付けられたとか…すごい感性ですね。

温泉街を抜けて慈恩の滝へ

玖珠川沿いに並ぶ天ヶ瀬温泉は、ここ数年の台風被害が多く残っているようですが、徐々に活気が戻って来ているとか。雰囲気が良い温泉街なので頑張って欲しいです。

再び国道210号に合流し、しばし国道を走ります。途中に長いトンネルもあるので注意してください。
九大本線の杉河内駅を過ぎると右に入る細い道があり、そこに慈恩の滝があります。
ここも国道脇にあるのに、かなり立派な滝です。
日田市天瀬町と玖珠郡玖珠町の境にあり、上段20m下段10m合わせて30mの落差があります。

滝の隣には道の駅慈恩の滝くすがあるので休憩しましょう。
豆乳ソフトクリームが汗をかいた身体にしみます。

馬蹄形が美しい三日月の滝

国道210号を走っていると「三日月の滝公園」の看板が出てくるので、見落とさないようにして右折します。
田んぼの間を走り、嵐山瀧神社の横を流れる玖珠川に三日月の滝があります。
今まで見てきた滝からすると小ぶりですが、馬蹄形の滝壁から三日月に例えられている美しい滝です。

旧豊後森機関庫へ

国道210号のローソン玖珠山田店を過ぎたあたりの、石灯籠が建つ細い路地に入ります。そこから短い間ですが玖珠川沿いの道を走ります。

玖珠自動車教習所の手前で土手の道は終了。そこから住宅街を通り県道43号で九酔渓を渡り、豊後森駅に戻ります。
ゴールは豊後森駅ですが、少し通り過ぎた所にある「旧豊後森機関庫」に寄り道します。

旧国鉄久大線のSL格納庫として使われていましたが、ディーゼル化の普及により機関庫は廃止されました。その後、平成24年に国の登録有形文化財となり、現在は公園として整備され、貴重な鉄道の歴史を感じられる施設に生まれ変わりました。

豊後森駅でゴール

旧豊後森機関庫から豊後森駅に戻ってゴールです。輪行する場合は、列車の本数が少ないので注意しておきましょう。

コース紹介

▼道の駅童話の里くす
http://www.kusu-michinoeki.jp/

▼戦車道における戦車等通行予定について
https://www.town.kusu.oita.jp/soshiki/kichi_bosaitaisakuka/1/5/2/747.html

▼高塚愛宕地蔵尊
https://takatukasan.com/

まとめ

公道を走る特殊車両を間近で見て、城下町を散策。その後は自然を感じる滝めぐりというコースを紹介しました。玖珠町〜日田市周辺には大小合わせて滝が多く、走っていても頻繁に滝の案内看板が出てきます。興味があれば途中にある滝にも立ち寄ってみても良いかもしれません。

執筆:小曽根彩

大分県出身、埼玉県在住。
地図やガイドパンフのデザイン制作事務所「オゾングラフィックス」スタッフ。
埼玉県奥武蔵エリアを中心に、四季の景色や美味しい物を求めて自転車を楽しんでいます。

 

【埼玉県】武州寄居七福神をめぐる約27kmのサイクリング

【埼玉県】武州寄居七福神をめぐる約27kmのサイクリング

全国各地にある「七福神めぐり」ですが、埼玉県寄居町の七福神はインパクトがありオススメです。2023年の健康や幸運を願い、参拝してみるのはどうでしょうか。寄居町内にある5つの寺に祀られているので、順番に回ってみましょう。

寄居駅南口からスタート

JR八高線、秩父鉄道、東武東上線の3線が乗り入れる「寄居駅」南口は現在工事中でカバーが架かっています。駅前はラウンドアバウトになり、駅前広場も新設されているとか…新しい寄居駅の姿が楽しみです。

走り出してすぐに東武東上線の踏切を渡り、その後にJR八高線と秩父鉄道の踏切も渡ります。最近はラッピング車輌が多いので、それを見るのも楽しいです。この時はラグビーのワールドカップ車輌でした。

国道254号を渡ります。車通りが多いので横断歩道で渡ります。そのまま裏道に入ると、道祖神が並んでいてホッコリします。

連光寺の布袋尊と福禄寿

今回のルートで1番北の場所にある連光寺には、子孫長久・家庭円満の神「布袋尊」と幸福・財宝・長寿の神「福禄寿」の2つが祀られています。大きくて金ピカな像はインパクト大です。

少し離れてみると、両方を写真に納めることが出来ます。

珍駅名の小前田駅

連光寺から南下して寄居町から深谷市に入ります。
遠くに群馬県の赤城山がクッキリ見えます。雪を被って寒そうな景色です。

秩父鉄道の踏切を渡れば小前田駅です。電車内の次駅案内の電光板に「次はオマエダ」と表記されているのが、面白い!とSNSで話題になった珍駅名。

サイクリストの間で人気の指さしポーズで写真を撮ってみました!

そのまま秩父鉄道沿いの道を走ります。タイミングが合えば列車と並走出来るポイント。

国道140号を横断して、花園橋を渡ります。
花園橋は自動車の交通量が多く、危険なので歩道に入ります。歩行者には十分注意しましょう。

花園橋の上から秩父方面の山が見渡せます。橋の高さがあるので、ちょっと怖いですね。

常楽寺の恵比寿神

橋を渡りセブンイレブン寄居赤浜店を右折します。
少し進むと常楽寺に到着です。ここには恵比寿神の像がありますよ。

他の像と比べると、色使いが華やかですね。
家内繁栄・商売繁盛の神「恵比寿神」に、商売繁盛のお願いをしておきました。

長昌寺の寿老尊

東武東上線「男衾駅」の前を通過して、のどかな道を走ります。このルートで1番南に位置する長昌寺に到着です。
敷地の奥に深紅の寿老尊が見えます。延命長寿・健康の神です。

敷地には立派な藤棚があります。花が咲いた頃、また訪れてみたいですね。

五郎作で焼きそば&フライセット

少し来た道を戻り、富田(東)交差点を左折します。
男衾自然公園入口の看板近くにある「自家製麺 五郎作」でランチにしましょう。

焼きそば&フライ専門店の五郎作ということで写真の「焼きそばフライセット600円」にしました。それぞれ単品では400円ですが、セットだと2つで600円!どちらにしても驚くほど安いですね。

自家製たまご麺を使った焼きそばは太麺でモチモチ。皿からはみ出たフライも刻みネギたっぷりで美味しいです。
フライとは北埼玉の郷土食で、小麦粉を水で溶いた生地に具材を入れて薄く焼いたものです。お好み焼きっぽくもありクレープっぽくもある食べ物で、薄いのでペロッといただけます。

東西に延びる県道を走る

国道254号を渡ると、大型車輌が通行出来ないようにコンクリート製円柱が設置されています。この辺りでは、たまに見かける設置物です。
大型車輌が通らないので、静かで快適です。

しばらく真っ直ぐな道を走って行きます。

天然の要塞「鉢形城跡」

ゆるやかな坂を下って、グッと上りJR八高線を渡って鉢形城公園に入ります。
荒川と深沢川に挟まれた断崖絶壁の上に築いた鉢形城は天然の要塞と呼ばれていました。現在も堀や土塁が残り、当時の空間を感じる事が出来ます。
春にはカタクリやエドヒガンが美しいですよ。

常光寺の大黒天

Y字カーブに出たら左折して坂を下ります。
JR八高線を渡ると常光寺に到着。門をくぐると真っ赤な大黒天が出迎えてくれます。

右手に小槌を持ち、左手で大きな袋を担いだ豊作の神と呼ばれる大黒天。足下の丸いものは俵とのこと。

ローラーゲートが並ぶ玉淀ダム

国道140号を右折すると折原橋が見えてきます。橋の上からは玉淀ダムのローラーゲートが見えますよ。荒川本流を遮るダムなので、どっしりとした構えが印象的なダムです。ダムの手前に、皆野寄居バイパスの赤い橋が架かっているのが面白い景色です。

極楽寺の弁財天と毘沙門天

折原橋から車通りの多い国道140号を渡り、裏道の秩父鉄道沿いを走ります。
国道の下をくぐるトンネルを抜けると、最後の極楽寺に到着です。

極楽寺には、縁結びと財福をもたらす神の弁財天と勝負事に利益がある神の毘沙門天が祀られています。

立派な本堂周辺も散策します。

極楽寺の真横をJR八高線が走っているので、列車好きも楽しめますよ。

たいやき食べて「おめでたい」

裏道から県道30号に合流して寄居駅に向かいます。
駅の手前にある「あきちゃん」でたいやきを食べて締めくくりましょう。

目の前で焼いている「たいやき」は熱々で美味しいですよ。2023年も「おめでたい」年になりますように…
あとは寄居駅まで走ってゴールとなります。

武州寄居七福神の御朱印と色紙

御朱印は各寺にて200円で承っています。また、色紙を1000円で購入すると1枚に七福神の御朱印をまとめていただけますよ。

コース紹介


アクセス
電車:JR八高線、秩父鉄道、東武東上線「寄居駅」下車
車:関越自動車道「花園インター」から約15分

▼寄居町観光協会
http://yorii-kanko.jp/7fuku.html

まとめ

お正月から松の内にかけて、七福神めぐりをする人も多いとか。2023年の福を授かりに自転車でまわってみるのはいかがでしょうか。

執筆:小曽根彩

大分県出身、埼玉県在住。
地図やガイドパンフのデザイン制作事務所「オゾングラフィックス」スタッフ。
ロードバイク・ランドナー・ミニベロなどで、四季の景色や美味しい物を求めて自転車を楽しんでいます。

 

【茨城県】東海村名産の干し芋を求めて約26㎞のサイクリング

【茨城県】東海村名産の干し芋を求めて約26㎞のサイクリング

茨城の冬といえば「干し芋」。全国1位の生産量を誇ります。県内ではひたちなか市、那珂市、そして東海村が主な生産地です。さつまいもの品種によって色や味の異なる干し芋を味わうことができます。砂糖などを使用せずさつまいもの自然の甘さを安心して楽しむことができます。東海村で干し芋を求めてサイクリングしてきました。

阿漕ヶ浦(あこぎがうら)公園を出発

国道245号線沿いにある公園。神秘の沼として由緒ある阿漕ヶ浦に隣接していることから公園の名前がついたそうです。

2019年度の茨城国体の開催にあわせて改修されたという新しい公園で、遊具は子供たちに大人気。よくみてみると、さつまいもの形をしている屋根が付いていたりカラーリングもさつまいも色。とても可愛い遊具です。
阿漕ヶ浦公園を出発します。

天神山

最初に訪れたのは天神山。一度来てみたかった場所のひとつです。阿漕ヶ浦公園から約1.5㎞ほどで到着。

自転車を置いて登ってみます。斜面が急なので足元には注意。

あっという間に頂上へ。なんと標高17.4m。県内で一番低い山とされています。
近くに来た際はぜひ登ってみてほしいです。一人でも楽しい気持ちになれました。
下山もあっという間。自転車に乗って干し芋を探しにいきます。

直売所を巡る

ほしいも(株)直売所

まず訪れたのは東海村須和間にある直売所。平日にも関わらず干し芋を買い求める客でにぎわっていました。

干し芋はもちろん、加工品もたくさんありました。ジェラートや焼き菓子など手土産にぴったりなものも。

まずは、「紅はるか焼き芋ソフト」をいただくことに。紅はるかの焼き芋を練りこんだ特製ソフトクリームは、お芋の味がしかっりでていて美味しかったです。

他にも焼き芋を買うことができました。手のひらサイズの小さい焼き芋はちょっとした補給食に。

圷ほしいも直売所

ほしいも㈱直売所から約4㎞のところにある圷ほしいも直売所へ。
ほしいもの加工品もあるということで尋ねましたが、畑に出ているということで入ることができませんでした。
まさにシーズンを迎えて忙しそうです。

道中、かわいい手書きの看板が目に入りました。

東海ファーマーズマーケットにじのなか

東海村石上内宿にあるJAの直売所にやってきました。
実は、他の農家の直売所へ行ったのですが予約販売だったりやっていなかったりと心が折れたのでJAの直売所へ行くことにしました。個人の直売所へ行く際は、事前に電話で問い合わせることをお勧めします。

直売所の一画には大きく干し芋コーナーが設けられていました。
さつまいもの品種や生産者もさまざま。干し芋をかご一杯に買っていく人もたくさんいました。

東海村産の干し芋や加工品、焼き芋を購入。留守だった圷ほしいも直売所のお菓子「ぷれすた」も手に入れることができました。干し芋をプレス焼きした、新食感の美味しさでした。
また、干し芋は、東海村産のさつまいもで作られたものでねっとりと甘く素晴らしく美味しかったです。
干し芋だけでなく様々な加工品も出ていて、生産者の熱い思いをみることができた気がします。
たくさんの買い物を済ませ久慈川方面へ向かいます。

のどかで開けた景色の中を走っていきました。

久慈川

久慈川は南北に長い福島県、栃木県、茨城県の5市5町2村にまたがる大きな川です。
川の向こう側は日立市に入るという境にあります。

堤防も整備されていて綺麗でした。散歩やランニングの人とすれ違いました。スピードの出しすぎには注意ですね。

川沿いの景色も素晴らしかったです。

村松山虚空蔵堂・大神宮

国道245号線近くにある村松山虚空蔵堂にやってきました。

平安時代初期に弘法大師空海によって創建された歴史ある寺です。
初詣などで地元の人々が多く訪れます。

村松山のすぐ隣には大神宮があります。
西暦700年ごろ創建されたとする歴史ある神社です。

駐車場の一画に君が代にでてくる「さざれ石」が。

また、境内には安産祈願・子孫繁栄・健康成長を願う「なで犬」。
願う内容によってなでる犬が変わります。

境内は神聖な空気が漂っていて心落ち着けるところでした。
阿漕ヶ浦公園に戻ってサイクリングは終了です。 

コース紹介

▼ほしいも(株)
https://www.hoshiimo.tv/

▼圷ほしいも直売所
https://xn--n8jubxg4a4f.com/

▼東海ファーマーズマーケットにじのなか
https://life.ja-group.jp/farm/market/detail?id=402

▼村松山虚空蔵堂
https://www.taraku.or.jp/

▼村松大神宮
https://ibaraki-daijingu.com/

まとめ

約26㎞のサイクリングは一人でも存分に楽しむことができました。干し芋を求めて走っていく楽しさがありあっという間のサイクリングでした。茨城の食は美味しいもので溢れています。たくさんの人にサイクリングで茨城の旬を味わっていただきたいです。

執筆:水越恭子

茨城県出身。地元ラジオ局でリポーターをしていた頃にロードバイクを購入。公私ともに自転車を楽しんでいる。現在はフリーランス。SNSで茨城サイクリングの魅力を発信。自転車のさまざまな楽しみ方を研究中!現在は、行方市自転車活用推進会議委員を務め、行方エリアテレビ「なめテレ」に出演し自転車で市内をめぐりレポートし放送している。

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【岐阜県】高山駅から紅葉の市街地周辺をめぐる、秋の半日17kmサイクリング

【岐阜県】高山駅から紅葉の市街地周辺をめぐる、秋の半日17kmサイクリング

国内外の観光客に人気の「飛騨高山」。古い建物が立ち並ぶ風景が魅力の高山駅周辺から、紅葉が美しい市街地周辺のスポットと、グルメ&スイーツを楽しむ、約17kmの半日サイクリングをご紹介します。

日本一大きな「高山市」とは

日本の市町村で最も大きな市としても知られる「高山市」。2005年に近隣9町村と合併し、面積は大阪府や香川県より大きい2,177.61㎢、東京都(2,193.96㎢)とほぼ同じ大きさです。
高山市の中心市街地には江戸時代以来の城下町や商家町が保全されていて、「飛騨の小京都」とも呼ばれ観光名所としても有名です。

スタートはJR「高山駅」


JR東海高山本線の「高山駅」へは、東京駅から北陸新幹線「富山」からJR特急「ひだ」で約3時間40分。
名古屋駅からは、JR特急「ひだ」で乗り換えなし約2時間30分です。

まずは高山駅から東へ約750m「高山陣屋」へ。


「高山陣屋」は、江戸幕府が飛騨国を直轄領として管理するために設置した代官所・飛騨郡代役所です。
すぐ目の前には赤い欄干が目をひく「中橋」。

高山の古い町並

「古い町並 三町(さんまち)伝統的建造物群保存地区」は、城下町の中心、商人町として発達した上町、下町の三筋の町並みを合わせて「古い町並」と呼ばれています。
古い町並み近くの「宮川朝市」は、高山の市街地2カ所で毎朝開かれている朝市のひとつ。4月から11月は午前7時から正午、12月から3月は午前8時から正午まで、毎日開催されています。

宮川朝市の通りに面したカフェ「La Chaise」で朝食。

朝市の前を流れる「宮川」の風景。柳や鯉など風情を感じます。

日枝神社

「古い町並」から約1.5km走って「日枝(ひえ)神社」へ。


木々が生い茂り、とても爽やかで自然のパワーを感じる「日枝神社」は、高山を舞台としたアニメや、有名なアニメのモデルにもなったと言われ、「アニメの聖地」として知られています。
スマホのアプリで写真をイラスト風に変換すれば、確かに聖地のような雰囲気を感じます。

日枝神社から高山城山公園の南側を走り、江名子川の方へ。
日枝神社の南側は、短いですが坂を登り下りします。そして江名子川沿い「東山遊歩道」へ。

江名子川沿いを約2km、のんびりと走り「宮前橋」へ向かいます。

「宮前橋」の東側に見えるのは、桜山八幡宮の大鳥居。

「宮前橋」の北側に架かるのは木製の「不動橋」。時間帯や季節によって様々な表情を見せてくれる、風情溢れる橋です。

「光ミュージアム」と「飛騨の里」

不動橋から県道458号を西へと約3km走り「光ミュージアム(ひかるミュージアム)」へ。
人類史展示室や美術展示室などがある複合型ミュージアムの外観は、マヤ文明の建物をモチーフにしていて、「古い町並み」とは全く違った光景です。

駐車場の木々は、ちょうど赤く色づいています。

「光ミュージアム」から南下し3.5km先の「飛騨の里」へ。

住宅街の坂道には美しい紅葉。
その先の坂道を登ると、合掌造りをはじめとした飛騨の古い貴重な民家が移築復元されている「飛騨の里」です。
「飛騨の里」から、県道158号を西へ走って「高山駅」方面へ。

「飛騨牛ランチ」と「カフェタイム」

高山駅から400mほど「飛騨牛の丸明(まるあき)」へ。

飛騨牛A5サーロインステーキ(150g)セットと、飛騨牛のにぎり寿しで、ランチタイム。
ランチの後は近くの「恵那川上屋 高山花筏店」でカフェ&スイーツ。
岐阜県の素材を用いた和菓子、洋菓子のお店です。
テラス席で「モンブランとカフェラテ」のスイーツタイム。
カフェタイムの後は「JR高山駅」へ戻り、約17kmのサイクリング終了。

コース紹介

▼飛騨高山観光公式サイト
https://www.hidatakayama.or.jp/

▼日枝神社
https://hiejinja.com/

▼飛騨牛の丸明
https://www.hidagyu-maruaki.co.jp/

▼恵那川上屋
https://www.enakawakamiya.co.jp/

今回の記事で紹介したコースの詳細は以下でもご覧いただけます。

高山サイクリング

まとめ

岐阜県の人気観光スポットだけに、10時を過ぎれば「古い町並」は多くの人で賑わっていました。しかし自転車で少し走れば、落ち着いた風情溢れる「高山」を感じることができます。
半日あれば、高山市街地周辺サイクリング。高山駅周辺はレンタサイクルも充実していますので、歩いて行けないところまで、自転車で散策してみてください。
サイクリングの後は、食事やスイーツも楽しんでください。

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執筆:HANADA

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【千葉県】「道の駅むつざわ」をスタート&ゴールとする寺院巡り32kmのサイクリング

【千葉県】「道の駅むつざわ」をスタート&ゴールとする寺院巡り32kmのサイクリング

「TABIRIN_05_睦沢周辺」に掲載している「睦沢周辺寺社巡り」のサイクリングレポートです。短い距離で多くの寺社をまわれます。珍しい寺カフェなどもあり楽しめます。

TABIRINマップは、千葉県睦沢町にある「道の駅むつざわつどいの郷」やTABIRINのサイトでも販売しています。

道の駅むつざわつどいの郷からスタート

2019年にオープンした道の駅は周辺地域の魅力を発信する取り組みを行っています。車で来た場合は、駐車場に車を止めてスタートできます。
ふらっと立ち寄っても、道の駅にレンタサイクルがありますので楽しめますよ。

瞳のトンネル

走り出してすぐに諏訪神社に到着。自転車を置いて急な石段を登ると、竹林に囲まれた社殿が現れます。

社殿裏には風穴があり「瞳のトンネル」として人気の撮影スポットです。トンネルのまん中に自分が立つと、瞳の黒目に見えるのかな?どうでしょうか。
社殿側から向こう側の竹林が見える構図になります。足下が悪いので気を付けましょう。

社殿の横に自生する御神木のクスノキは樹齢1000年以上で、睦沢町指定天然記念物です。

ふわふわの梵字ラテ

田園風景の中を走り、長生不動尊弘行寺の境内に入ります。

この寺の敷地には「お寺カフェそわか」というカフェがあり、梵字ラテなどがいただけます。シューズを脱いで店内に入ると、畳敷きの和室が落ち着く雰囲気です。

梵字ラテでは、好きな梵字を選ぶことが出来ます。私は大日如来様の梵字にしました!
お茶請けにフォーチューンクッキーが付いているのも嬉しいです。

徳川将軍家ゆかりの寺

寺カフェを出て北上します。埴生川を渡り、車の少ない道を走ります。
道が緩やかに左にカーブしたあたりに歓喜寺があります。入口が解りにくいので注意してください。細い道を進むと朱塗りの仁王門が見えてきます。

徳川家光以来、歴代の将軍から寺領十石が寄進されたという由緒ある古刹です。
朱塗りの仁王門や、天井画の家紋から徳川家との繋がりを感じる事ができます。

本殿に向かう階段の両脇に干支の石像が並んでいます。
干支階段の先に立派な本殿がありました。

三代目「波の伊八」の彫刻が見られる神社

歓喜寺を出て、埴生川沿いの道を走ります。空色の手すりが架かった向新田橋を左折して県道方面に進みます。県道85号に出た所に八坂神社があるので立ち寄ります。

一見、町のなんてことない神社に見えますが、ここでは波を彫ったら日本一と称された「波の伊八」の三代目「武志伊八郎信秘」が彫った「波に龍」を間近で見る事ができます。

県道沿いの神社が続く

そのまま県道85号を南下します。県道は車が多いので走行に注意してください。
田んぼが広がる中に、こんもりとした林と鳥居が見えるので立ち寄ります。
上総十二社まつりの中で重要な祭礼の「十日祭」の開催地です。

道が下り坂にさしかかった所にある岩熊大堰は、地元ではブラックバス釣りで人気のスポットです。

坂を下った先にある「岩熊十字路」の左手に大宮神社があります。
鳥居の両脇にそびえる銀杏の木と、二基の石鳥居が印象的な神社です。

初代「波の伊八」作品がある寺

短いトンネルを抜け、坂を下ったら小さな小松橋を渡ります。そこのト字で右折します。
県道153号を進み大きく左にカーブした所に行元寺の入口があります。
急な坂を上ると、大きな朱塗りの山門が見えてきます。近くで見るとかなり大きく立派な山門で、見上げるほどです。

寺院の収蔵品に、「初代波の伊八」作品「波に宝珠」があります。予約制ですが見学することが出来ます。境内の東屋に、波の伊八についての説明などが展示されていますよ。

安土桃山時代に建立された本堂も立派です。元禄時代に拡張構造して房総屈指の大建造物となったとか。ご本尊は、千葉県指定有形文化財の「阿弥陀如来立像」です。

美味しいパン屋でひと休み

行元寺の近くにあるパン屋「grain」(グラン)で休憩します。
小さな店内には国産小麦を使用したパンがズラッと並んでいて目移りしてしまいます。
1番人気のクロワッサンは、早く行かないと売り切れてしまうことも…。

店の隣にあるテーブル席でいただきました。サクサクで美味しかったです。
外房サイクルサポーターズのノボリやサイクルラックがあるので、自転車歓迎という雰囲気が感じられて嬉しいです。

富士見台からの眺め

県道151号を北上して、熊野神社で左折。県道150号手前の細い川沿いに走ります。
県道150号に出てすぐに林道岩ノ谷線に入ります。短い上り坂を走ると妙楽寺の看板が出てくるので右折します。さらに上ると広い駐車場に出ます。その奥に妙楽寺があるので自転車を押しながら進みましょう。
参道の途中にはスダジイの巨木があります。

平安時代後期創建の由緒あるお寺には、国指定文化財の「木造大日如来坐像」があり、格子戸越しに見る事ができます。

さらに奥に進むと、妙楽寺の守護として祀られた寺院があります。

ふるさとの森を散策

駐車場に戻り、ふるさとの森の散策道に入ります。数分歩いた所に富士見台があります。標高約80mの房総丘陵一帯は千葉県指定天然記念物に指定されていて、昔ながらの森の姿を見ることができます。空気が澄んでいる時期だと、太平洋まで見渡せます。

道の駅に戻ってゴール

妙楽寺から坂を下り丁字路を右折します。そのまま長楽寺川に沿って走ります。
この道はのどかで、車も少なく快適に走る事ができます。

目の前に鮮やかな朱色の鳥居が見えます。玉前神社の入口です。

「森交差点」を右折すると道の駅むつざわつどいの郷に到着です。
道の駅には「むつざわ温泉つどいの湯」が併設されています。走った後に汗を流せるのは最高です。さらに睦沢町周辺の食材を使ったメニューがあるイタリアン「トラットリア・ドゥーエ」も併設。平日は要予約ですが、土日祝であれば21時までピザやパスタを楽しむ事ができます。

コース紹介

アクセス
電車:JR外房線「上総一ノ宮駅」からバスで約30分
車:圏央道「市原鶴舞インター」「茂原長南インター」から約20分

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▼道の駅むつざわ
https://mutsuzawa-swt.jp/

まとめ

道の駅むつざわで販売している「TABIRIN_5_睦沢周辺」のコースから寺社巡りを紹介しました。道の駅に温泉もレストランもあるのが嬉しいポイントです。レンタサイクルもあります。

道の駅むつざわ つどいの郷
予約ページはこちら 名称道の駅むつざわ つどいの郷 <予約ページはこちら>営業時間サイクルステーション   9:00~17:00(11月~2月は16:00まで)むつざわ温泉つどいの湯 10:00~21:00つどいの市場    ...

執筆:小曽根彩

大分県出身、埼玉県在住。
地図やガイドパンフのデザイン制作事務所「オゾングラフィックス」スタッフ。
ロードバイク・ランドナー・ミニベロなどで、四季の景色や美味しい物を求めて自転車を楽しんでいます。

 

【大分県】サイクリングガイドが教える!国東半島神仏パワースポット巡り6選

【大分県】サイクリングガイドが教える!国東半島神仏パワースポット巡り6選

関西方面から大分へフェリーでの旅をお考え中の皆様。
神と仏と自然に触れた、神仏スポット巡りツアーを楽しんでみてはいかがでしょうか。
地元の歴史に詳しいOita cycle tour Ringのサイクリングガイドさんに神仏パワースポット巡り約80㎞のコースを作っていただきましたのでご紹介します。

自然豊かな神仏習合発祥の地|国東半島

神仏習合の発祥地である国東(くにさき)半島は海、山、川などの自然に恵まれたのどかな地です。
秋には一面見事な紅葉となり、見る人を楽しませてくれます。春には新緑が美しく、冬の雪景色はとても風情があり、一年通して見どころ満載です。
また、「仁王輪道」といわれるサイクリングコースにもなっているところでもあります。
サイクリングを楽しみながら、神仏や自然のご利益をあやかれるかもしれませんね。

「国東半島は、全国ではあまり知られていないかもしれないけど、神と仏が融合した神仏習合の発祥地で、実は八幡総本宮の宇佐神宮と深い関わりを持つところがたくさんある。」
そう話すのは、日出町にあるOita cycle tour Ring代表の藤野昌宏さん(左)と工藤大亮さん(右)です。

全国4万社あまりある八幡総本宮の宇佐神宮は、ご利益を求めて毎年140万人もの参拝者が訪れるほど有名な八幡宮ですが、確かに国東半島はそれほど知られていないかもしれません。

せっかく宇佐神宮まで参拝に来るのなら、国東半島の神仏習合や、より深い宇佐神宮との歴史、海、山、川といった、自然美しい景色を知ってほしい!

そのような思いから、神仏のパワースポット巡りコースを作っていただき、神仏習合の見どころも教えていただきました。

ようこそ別府観光港へ!国東方面を目指して神仏パワースポット巡りに出発


23年1月に新造船「さんふらわぁくれない」が就航し、4月には「さんふらわぁむらさき」が就航予定です。
フェリーの旅も一段と楽しくなることでしょう。

早朝に別府へ到着し、神仏のパワーを求めて国東半島へと出発です。大きな幹線道路(10号線)へ出て、北九州・中津方面へと進みます。
幹線道路は交通量が多いですが、途中213線へ入ると少し落ち着いてくるでしょう。
まずは、約20㎞先の休憩ポイント杵築(きつき)市の城下町に向かいます。

杵築城下町を観光がてら「ます田や」のおにぎりを


「酢屋の坂」のふもとに「ます田や」というおにぎり屋さんがあります。
テイクアウトで立ったまま食べるもよし、店内や外のベンチで座って食べるもよしで、サイクリストにはちょうど良い栄養補給ができる飲食店です。

杵築の城下町は、江戸時代の風情が残る、日本で唯一の「サンドイッチ型」の形状です。
登ってきている坂を「酢屋の坂」、後ろに小さく見える坂を「塩屋の坂」といい、両高台には武家屋敷がありました。
その谷間に、商人が暮らす町が挟まれるようにあったため、土地の形状を「サンドイッチ型」と名づけたそうです。

今も武家屋敷が残り、着物レンタルや風情のあるお店などが並び、昔の生活や雰囲気を味わえます。

観光案内所には、お土産品などがあり、サイクルラックもありました。

杵築城下町だけでも十分に観光を楽しむことができますが、腹ごしらえをしたら213号線を約10㎞ほど 海岸に進み、一つ目の神仏スポットに向かいます。

パワースポット1:神道の女神が降臨した市杵島の八幡奈多宮


八幡奈多宮は杵築市の海岸にあります。宇佐神宮と深い所縁がある神社です。

比売大神(ひめおおかみ)と第14代天皇の皇后である神功皇后(じんぐうこうごう)、その子であるといわれた第15代応神天皇(おうじんてんのう)の三柱が主祭神とされており、うち2人が女神さまであることから、縁結び・恋愛成就・復縁などのご利益があるといわれています。

奈多海岸の砂浜を歩いていくと、沖合に市杵島(いきしま)といわれる岩礁の鳥居が見えてきます。
神道における女神、比売大神(ひめおおかみ)である三女神(いちきしまひめのみこと、たぎつひめのみこと、たぎりひめのみこと)が降臨したといわれ、祀られてきました。

いよいよ次は国東市です。
213号線から34号線へ、そして651号線へと約15㎞走ります。

パワースポット2:八坂神社~神仏習合の象徴小さな仁王像~


国東市安岐(あき)町糸永にある八坂神社です。

小さくて可愛らしいコミカルな仁王像があります。仁王像とは、金剛力士といわれ、仏教の守護神です。
口を開けた「阿形(あぎょう)像」と、口を閉じた「吽形(うんぎょう)像」の2体1対で、寺院の表門に置かれていることが多くあります。
しかし、ここはお寺ではなく神社です。神社にお寺の守り神である仁王像を置いてあるところが、神仏習合の象徴ともいえるでしょう。

神社から離れた道路や田園の中にも鳥居がみられます。神仏習合発祥の地を物語っている風景です。

次は7㎞ほど進んだ先のお食事処を紹介します。

国東名水のそば処両子河原座


国東半島のほぼ中央に位置し、両子寺付近にあるお食事処「両子河原座(ふたごかわらざ)」です。

名水で打った美味しいそばということもあり、お客さんが多く、順番待ちになることもしばしば。

待つこと数十分、「鴨ねぎそば」と「とり天むす」を注文しました。

「鴨ねぎそば」は、見た目以上にコショウがきいてピリッと辛いのがやみつきです。
おにぎりから飛び出た「とり天むす」は、ずっしりと食べごたえがあって大満足でした。11:00~14:00のランチ営業のみで、火曜日が定休日となっています。

お腹も満たされ、次に向かうのはすぐそばにある「両子寺」です。

パワースポット3:国東の顔「両子寺」仁王像


両子寺の仁王像は、「国東半島の顔」ともいえるでしょう。
総高245㎝、像高230㎝と、大型で迫力のある仁王像は、人気スポットです。
訪れた多くの人は、必ずといっていいほど仁王像の真似をした写真を撮るでしょう。

仁王像の真ん中に、自転車を置いて写真を撮るサイクリストも多くいます。
像の足をさすると、足腰が強くなるといわれ、訪れたサイクリストも足をさすっていくのだそうです。

国東半島のほぼ中央にあたる両子山から、約28谷を六つの里に分け「六郷」と名づけ、この地に開かれた天台宗寺院を称して「六郷満山」とよびました。
ほとんどの寺院は、718年に宇佐八幡の化身、仁聞(にんもん)菩薩によって開かれます。
両子寺は、山岳修行の道場とされ、総寺院として全山を統括してきました。
六郷満山では、宇佐八幡の影響で神仏習合独特の寺院集団が作られ、六郷満山仏教文化圏が開かれたそうです。
両子寺は、特に子授け祈願が有名で、願成就された方は子どもを連れて毎年一度は参拝するといわれています。

次は約12㎞先の天念寺に向かいます。

パワースポット4:鬼の文化「天念寺」と水害防除「川中不動」

豊後高田市長岩屋の仏教寺院「天念寺」は、六郷満山の修行をする寺「中山本寺」でした。
仁門菩薩によって開かれた寺院の一つで、修厳と祈願の寺院として栄えていたそうです。

毎年旧正月には、有名な「修正鬼絵(しゅじょうおにえ)」という火祭りが行われ、五穀豊穣や無病息災を願って、赤鬼や黒鬼が講堂を暴れます。
鬼にお尻や肩を叩かれると、無病息災のご利益があるそうです。
「修正鬼絵(しゅじょうおにえ)」では、川中不動のある長岩屋川でカラダを清めるために、冷たい川へ飛び込むのだそうです。

天念寺の向かいにある橋から見えるのは、巨大な岩に刻まれた三体の不動、川中不動です。

真ん中の不動明王は高さが約3.7mもあります。
大雨のたびに氾濫していた長岩屋川の水害除けとして作られたものと伝えられました。

パワースポット6:国宝指定富貴寺~九州最古の木造建築物である日本三阿弥陀堂


富貴寺は、宇佐神宮大宮司の氏寺として開かれた寺院で、国宝に指定されています。
宇治の平等院鳳凰堂、平泉の中尊寺金色堂と並ぶ、日本三阿弥陀堂のひとつで九州最古の木造建築物です。

春は新緑、冬は雪景色、何といっても秋の紅葉はとても見事なものです。四季折々の風景を楽しむことができるでしょう。

一泊するなら旅庵「蕗薹」へ


富貴寺の隣に「蕗薹(ふきのとう)」という旅館があります。写経体験や大堂にて本物の座禅体験もできるとのことです。
また、過去にはハワイからのサイクリングチームも宿泊したことがある旅館でもあります。旅の疲れを癒しつつ、本物の神仏に触れる良い機会になるかもしれません。
富貴寺・蕗薹から宇佐神宮までは約17㎞です。

コース紹介


協力:Oita cycle tour Ring

▼Oita cycle tour Ring
https://oitacycletour-ring.com/

▼八幡奈多宮 
https://www.visit-oita.jp/spots/detail/9221

▼両子寺 
http://www.futagoji.jp/

▼富貴寺 
https://showanomachi.com/spots/detail/139

▼旅庵「蕗薹」
http://ryoanfukinotou.com/

まとめ

たいへんのどかで自然豊かな国東半島の神仏パワースポット巡りのコースと見どころを紹介しましたが、まだまだほんの一部にしかすぎません。
全国でも有名な、八幡総本宮の宇佐神宮と、深く関わるパワースポットは他にも沢山あるそうです。
サイクリングをしながら神仏の歴史やパワースポットに出会う旅を楽しめるでしょう。
プロのサイクリングガイド、Oita cycle tour Ringさんによると、神仏パワースポットの他にもまだまだご紹介できるコースがありそうです。こうご期待!

執筆:結の秋(ゆいのあき)

大分県出身/大分県中津市在住
フリーランスwebライターとして活動中。
スポーツバイクは未経験だが、家族そろってサイクリングロードを走ることを楽しんでいる。
中津市にあるサイクリングロードや近郊の美しい景観を楽しめるコースなどを紹介するため、取材に励んでいる。

 

 

 

【岡山県】春爛漫!歴史スポットをめぐる17kmの吉備路ポタリング

【岡山県】春爛漫!歴史スポットをめぐる17kmの吉備路ポタリング

岡山県へ住まいを構えて早1年。移住して分かったことは、「岡山県はサイクリング大国だ」ということ。街にはいたるところにレンタサイクルショップがあり、安全なサイクリングロードの整備が進んでいます。よく晴れた休日には、ファミリーでサイクリングを楽しむ様子も見られ、岡山県民にとってサイクリングがとても身近な存在であることがうかがえます。
そんな岡山にはたくさんのサイクリングルートがあり、全長100kmを超える上級者向けのものから、初心者でも気軽に楽しめるものまで岡山県が推奨しているサイクリングルートだけでも37ものルートが設けられています。

その中で選んだのは距離が短く、高低差の少ない「吉備路自動車道ルート」。田園地帯が広がるなだらかな道に備中国分寺や吉備津神社など、岡山県を代表する歴史スポットが点在しているということで、春の陽気に誘われてのんびりポタリングを楽しんできました。

JR総社駅前からスタート

スタート地点はJR総社駅。

まずは駅前にある荒木レンタサイクルで自転車をレンタルします。

料金帯はこんな感じ。乗り捨てもできるとのことだったので、ひとまずスポーツ車を借りて、吉備路自動車道終着地点のJR備前一宮駅前にある上土レンタサイクルを目指すことに。

荒木レンタサイクルでは、観光スポットの周り方や、ルートについても丁寧に教えてくれるので土地勘がない人でも安心してサイクリングを楽しむことができます。
家族連れや訪日外国人など、たくさんの観光客の方が自転車をレンタルしていました。

ゴールの備前一宮駅までは寄り道をしながら約17km、3〜4時間ほどの道のりです。

パンの街・総社でベーカリーめぐり

「腹が減っては戦ができぬ」ということで、まずはJR総社駅の前にある創業80年を超える老舗ベーカリー「トングウ」へ。

地元で昔から愛されているベーカリーというだけあって、店内には昔懐かしいパンがところ狭しと並んでいます。

何にしようかと悩んだ末、荒木レンタサイクルのご主人にもおすすめしてもらったトングウの名物だという「油パン」100円を購入。揚げパンなのかと思いきや、パッケージには“上あん”の文字が。

すぐにでも開けて食べたい気持ちをぐっと押さえて、次の目的地へと向かいます。

次に向かったのはJR東総社駅のすぐ隣にある人気ベーカリー「INDUSTRY」。実はここ総社市は岡山県でパンの製造出荷額1位を誇るパンの街なんです。
「INDUSTRY」は特にハード系の惣菜パンが美味しいということで、ランチ用のパンを探しにきました。

工場のような雰囲気の店内でホットサンドをオーダーします。昼過ぎだとパンの種類もかなり少なくなっているので、訪れるなら午前中がおすすめです。

地元の新鮮食材が勢揃い!農マル園芸

無事にお昼ご飯を調達したところで、いよいよ本格的にサイクリング開始。 目印は、「吉備路自動車道」と書いてある木の看板です。ゴールの備前一宮駅まで、あちこちにこの看板が立っているので、道に迷ったらこの看板を探してみてください。

とってものどかな田園地帯を通り抜けて、東へと進んでいきます。
絶好のサイクリング日和。レンタサイクルをして同じように走っている人を何人も見かけました。

途中で農産物直売所にも寄り道。「農マル園芸」は、新鮮な野菜や果物がリーズナブルな価格で手に入る地元では名の知れた直売所で、定期的にチェックするお気に入りのお店。

旬真っ盛りのいちごがたくさん販売されていました。吉備路自動車道にはほかにもたくさんの農産物直売所があるので、地元食材に興味のある方は立ち寄ってみるのもよいかもしれません。

岡山県唯一の五重塔がお出迎え。備中国分寺

寄り道はそこそこに吉備路自動車道へと戻ります。最初に訪れる歴史スポットは、吉備路自動車道最大のハイライトであり、絶好のフォトスポットである「備中国分寺」です。

「備中国分寺」は、奈良時代に聖武天皇が全国に建立した国分寺のひとつで、重要文化財にも指定されています。遠くに五重塔を眺めながら、しばらく田園の中を走り続けます。

どんどん五重塔が大きくなってきました。ここは自転車専用道路なので、車を気にすることなく、ゆっくりと写真撮影を楽しめます。
岡山屈指のサイクリングスポットでもあるこのあたりでは、春は菜の花やレンゲ、夏はひまわり、秋はコスモスと、四季の花々を眺めながらサイクリングができます。

そうしているうちにあっという間に国分寺へ到着。ちょうど桜が満開の時期だったので、桜の木の下でお昼ご飯をいただくことにしました。

桜の木の下で、日本の原風景を眺めながらのんびりランチタイム。なんとも幸せなひとときです。
「INDUSTRY」で購入した熱々のホットサンドと、「トングウ」で購入したあま〜い油パンが疲れた体に沁みます。
吉備路自動車道はここが中間地点ということで、体力をつけて後半戦のスタートです。


可憐な桜の花を横目に見ながらグングン前進。

巨大古墳に遭遇。造山古墳

「備中国分寺」から約2.5km進むと、全国第4位の大きさを誇る巨大古墳「造山古墳」が現れました。「造山古墳」は、5世紀前半の吉備(岡山)を支配した王の墓だと言われており、その周辺には王の近臣たちの墓だとされる中小規模の古墳が点在しています。

古墳を横目に見ながらさらに東へと進んでいきます。

高速道路の下をくぐって川沿いを走っていきます。

川沿いを走っていると、「吉備路自動車道津寺休憩施設」なるものを発見。せっかくなので、満開の桜を眺めながらしばし休憩。レンタサイクルの返却時間まであと1時間少しということで、マップを眺めながらこれからの作戦を練ります。

この後は桃太郎伝説のモデル「吉備津彦命(きびつひこのみこと)」を祀る「吉備津神社」へと向かうことにしました。田んぼの中を駆け抜ける爽快感といったらありません。

“桃太郎”を祀る古社。吉備津神社

「吉備津神社」へ到着。まずは国内屈指の規模を誇る美しい本殿へ参拝します。比翼入母屋造りのこの建築様式は「吉備津造り」とも言われていて、国宝に指定されているのだそう。

境内には桃太郎をモチーフにしたおみくじも!

本殿の南側には約360m続く回廊があり、梅や椿、桜、牡丹、ツツジ、サツキ、紫陽花など、季節の花々を愛でることができます。

桜も十分に堪能し、最終目的地の「吉備津彦神社」へと旅路を急ぎます。
「吉備津神社」から「吉備津彦神社」までは約2km。道中ではこんなかわいいマンホールを発見しました。

ゴールは目の前! 吉備津彦神社

「吉備津彦神社」の駐車場には、端午の節句が近いからかたくさんの鯉のぼりが掲げられていました。

「吉備津彦神社」も桃太郎ゆかりの神社です。別名「備前一宮」とも呼ばれ、備前国の総氏神として古くから親しまれてきました。

夏至の日には正面鳥居の真正面から太陽が登り、神殿へと差し込むことから「朝日の宮」とも呼ばれているのだそう。

「吉備津彦神社」を後にして、終着地点のJR備前一宮駅へ。
駅前の上土レンタサイクルで自転車を返却して、R総社駅から約17kmのサイクリングは終了です。

コース紹介

今回の記事で紹介したコースの詳細は以下でもご覧いただけます。

吉備路自転車道サイクリング

まとめ

吉備路自動車道は、凹凸も少なく、高低差もないため、とても走りやすいサイクリングロードでした。田園地帯の中にさまざまな歴史的スポットが点在していたり、季節の花々が色鮮やかに彩っていたりと、最後まで楽しみながらサイクリングをすることができました。
これからの季節にもぴったりの吉備路サイクリング。日焼け対策と水分補給に気をつけながら、岡山の絶景を見に出かけてみてはいかがでしょうか。

執筆:高島夢子

【滋賀県】奥永源寺の風景に癒やされ3つのダムを巡る58kmの中・上級サイクリング

【滋賀県】奥永源寺の風景に癒やされ3つのダムを巡る58kmの中・上級サイクリング

道の駅せせらぎの里こうらをスタート&ゴールとするルートです。鈴鹿山脈の山間部を走るので補給食はしっかり持参しておきましょう。
3つのダムを巡り、道の駅ではイワナのフライが乗った永源寺ダムカレーを堪能します。

道の駅せせらぎの里こうらをスタート

国道307号線沿いの道の駅せせらぎの里こうらをスタートしてすぐに山間部に向かうので、事前に補給食やドリンクを多めに用意しておきましょう。

犬にまつわる伝説が伝わる神社

犬上川に沿った県道226号を走ると大瀧神社に到着。
「滝の宮」とも呼ばれる水の神・自然の神を祀っている神社です。

この神社には犬にまつわる悲しい伝説があります。

日本武尊の第一皇子が犬上川に住みつく大蛇を退治するためこの地に訪れ、七日七晩歩き回るが見つからず、疲れて眠っていると愛犬が激しく吠えました。何度も吠えるので愛犬の首をはねてしまうと、犬の首が隠れていた大蛇の喉元に噛みつき主人を救ったのです。

危機を知らせるために吠えた愛犬の首をはねた事を悔やんだ主人は、塚をつくり愛犬を弔ったという伝説です。愛犬が可愛そうな気もしますが… 

神社の奥には、伝説の大蛇が住んでいたという「大蛇ヶ淵」があります。約10mの落差を流れ落ちる激流と奇岩が楽しめますよ。

巨大モニュメントの二丈坊

犬上川沿いに進むと山中に巨大な像が現れます。桜の一木に彫られた丈6mの二丈坊という名前の妖怪です。近くで見ると、かなりのインパクトです。

森にとけこむ犬上川ダム

二丈坊のある「オシドリの里かやはら」を過ぎると、細い路地を走り集落に入ります。

集落を抜けると道が細くなり、短い坂を上りカーブを曲がると犬上川ダムが目の前に広がります。

農業用水を供給する目的で建設されたダムで、着工は昭和9年ですが途中戦争で中断され完工が昭和21年という経緯があります。

深い森と一体化したダムという印象で、湖畔が近いのが印象的です。道が細くガードレールが無い区間もあるので走行には注意しましょう。

県道にある洗い越し

犬上川ダムを抜け、犬上川沿いの県道34号を進みます。背の高い木々が並ぶ道は比較的緩やかで走りやすいです。

丁字路で左折してすぐに「洗い越し」の標識が出てきます。かなりレア標識だと思うので見落とさないように気を付けて下さいね。

「洗い越し」とは道路の上を川が流れていて、その川の上を通過する場所のことです。
県道にあるのは全国的にも珍しいので、遠方から訪れる人も居るようです。

木地師街道を走る

洗い越しを過ぎて少し上ります。ピークの地点は筒井峠ですが峠看板はありませんでした。あと、惟喬親王御陵の鳥居や山乃神神社があります。この辺りから国道421号に出るまでの道を「木地師街道」といいます。

木地師(きじし)とは「ろくろ」を使い、椀や盆などの木工品を加工製造する職人の事で、奥永源寺は木地師のふるさととして広まったそうです。

坂を下ると徐々に集落が出てきます。木地師や政所茶(まんどころちゃ)で有名な七つの集落が集まる地域です。茅葺きトタン屋根が昔ながらの日本の風景という感じでノスタルジックな雰囲気です。

道の駅でダムカレーを食べる

神崎川手前で左折して回り込むように「道の駅奥永源寺渓流の里」に入ります。スタートして久しぶりに出てくる大きな施設です。ここで大休憩しましょう。

平成15年に閉校した校舎を再利用して平成27年にオープンした道の駅です。
産直所や食事処、地元の人が利用する市役所の出張所や診療所もあります。
駐車場の脇に道の駅オリジナルの「カップルとび太くん」があり記念撮影スポットとしても人気です。

道の駅の「ふる里まなびや」では永源寺ダムを再現した「永源寺ダムカレー」を食べられます。岩魚のフライがドンと乗ってボリューム満点です。

他にも岩魚塩焼き定食などがありますよ。

永源寺ダム

国道421号を愛知川(えちがわ)に沿って走ります。

川の水が徐々に増えてくると永源寺湖です。永源寺湖の脇を走る事が出来るので気持ちが良いですが、国道なので多少車の量が増えるので走行には注意して下さい。

永源寺ダムは農業用ダムで、重力式コンクリートダムとロックフィルダムの複合です。特に紅葉の季節は美しく「ダム湖百選」にも選出されています。

永源寺を散策

旦度橋で愛知川の対岸に渡り、自転車を置いて永源寺を参拝します。
永源寺は臨済宗永源寺派の大本山です。紅葉の名所で、参道の途中も緑のもみじが茂り「紅葉の時期は綺麗だろう」と感じさせます。

本堂は全国でも珍しいヨシ葺き屋根で、その大きさには驚かされます。

庭園には苔と枯滝が配置され、美しいですよ。

池田牧場のジェラート

旦度橋を渡り国道421号に戻り少し進むと「池田牧場」の案内看板があるので、左折します。細い道を少し上って行くと池田牧場「ジェラートショップ香想」に到着です。

その日の朝にしぼった牛乳を低温殺菌し、香料などを加えず素材の味を活かしたジェラートを数多く販売しています。季節限定の味もあるので、何度も通いたくなる店ですね。

展望台がある宇曽川ダム

紅葉橋を渡り県道508号に入り里山風景の中を走ります。国道307号の手前で右折。
宇曽川ダムまでは、短いですが上り坂になります。ダムの方を見上げると、和風の展望台が見えますよ。

宇曽川ダムは1980年に造られたロックフィルダムです。

展望台からは湖東平野が一望できます。ダム周辺は湖東県立自然公園に指定されていて、緑豊かです。

湖東三山館あいしょう

上って来た道を一気に下り国道307号に入ります。少し走ると湖東三山スマートインターチェンジ入口にある「湖東三山館あいしょう」に到着します。
地域の活性化が一層図られるように観光情報発信施設として平成26年にオープンしました。

名産品の販売コーナーや飲食コーナーがあります。
ゴール前にひと息入れるのに丁度良い施設です。
最後は国道307号を一気に走り、道の駅せせらぎの里こうらに到着です。

コース紹介

TABIRIN06甲良町周辺

TABIRIN MAP 滋賀県 甲良町周辺(湖東/彦根/東近江エリア)
道の駅せせらぎの里こうらがある甲良町は、湖東エリアの中心からやや北に位置し、彦根市や近江八幡といった観光地にも近く、自転車で散策するのが楽しいエリア。このパンフレットでは、道の駅をスタート&ゴールとした、初...

今回の記事で紹介したコースの詳細は以下でもご覧いただけます。

奥永源寺とダム巡り

まとめ

TABIRIN MAP 滋賀県甲良町周辺の4ルートの中から「奥永源寺とダム巡り」を走ってみました。木地師の歴史が深い山間部やダムを3つ巡る濃いルートだと思います。補給食は忘れずに!

執筆:小曽根彩

大分県出身、埼玉県在住。
地図やガイドパンフのデザイン制作事務所「オゾングラフィックス」スタッフ。
ロードバイク・ランドナー・ミニベロなどで、四季の景色や美味しい物を求めて自転車を楽しんでいます。

 

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