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記事タグ: サイクリング種類(使用なし)

【岡山県】ノスタルジックな風景と桜並木をめぐる片鉄ロマン街道サイクリング

【岡山県】ノスタルジックな風景と桜並木をめぐる片鉄ロマン街道サイクリング

西日本の廃線跡サイクリングロードとして知られる「片鉄ロマン街道」は、桜並木が美しいことでも有名で、岡山県の東部に位置しているため大阪都市圏からのアクセスが良いのも魅力。
古い駅舎やプラットホームが残るノスタルジックな風景と美しい桜並木をめぐる片道約22km(往復約44km)のサイクリングをご紹介します。

片鉄ロマン街道(旧片上鉄道跡地)とは

片上鉄道(かたかみてつどう)は、かつて岡山県備前市の片上駅から久米郡柵原町(現美咲町)の柵原駅までを結んでいた33.8kmの鉄道路線で、1991年6月30日まで営業を行っていたそうです。
2003年11月24日、線路跡の舗装や駅舎の修復などの整備が進められていた一般県道備前柵原自転車道線が「片鉄ロマン街道」の愛称で開通。

ほんの一部一般道を走りますが、ほとんど自転車・歩行者専用のサイクリング道は、鉄道跡のため起伏が緩やかで初心者でも楽に走ることができます。
コースには桜並木が何か所もあり、4月上旬には廃線跡ならではの駅舎やプラットホームと桜が織りなす美しい風景を楽しむことができます。

スタートはJR和気駅

スタートはJR山陽本線「和気(わけ)駅」。
1991年までは、同和鉱業片上鉄道との接続駅だったので駅の前を「片鉄ロマン街道」が走っています。
鉄道駅なので輪行でも行きやすいだけでなく、駅前のコース隣接に広い駐車場もあるので、車で行く場合にも便利です。

片鉄ロマン街道サイクリング

和気駅から5kmほど走れば見えてくる新田原井堰(しんたわらいぜき)。
江戸時代に吉井川に造られた石積みの田原井堰を、新たに新田原井堰として昭和60年代に造り直し、その後発電所が設けられました。

吉井川は、旭川、高梁川と並び、岡山三大河川の一つとされています。

天瀬駅跡

新田原井堰から800mほどで、「天瀬駅跡」。

プラットホームと駅舎が残る天瀬駅跡と桜の風景は絶景です。ホトトギスの鳴き声も聞こえ、とても穏やかな空気が流れています。

備前矢田駅跡

天瀬駅跡から、岩戸桜並木を走って約3.8kmで備前矢田駅跡。
プラットホーム跡には大きな片鉄ロマン街道案内板があり、他の駅とは違った桜とのコンビネーションショットを撮ることができます。

苦木駅跡

備前矢田駅跡から約4kmで苦木(にがき)駅跡。

駅舎跡には昔懐かしい伝言板が残っています。チョークも用意してくれているので、メッセージを書けばノスタルジックな写真が撮れます。

稲蒔桜並木

苦木駅跡から約4kmの備作大橋を渡れば、サイクリングロードから外れて稲蒔(いなまき)公園方面へ。
公園からは美しい稲蒔桜並木が続いています。

桜並木の先にある古民家カフェ「キママカフェ」でスイーツタイム。カフェには木で作った自転車のオブジェもあります。

吉井川河川公園

キママカフェからサイクリングロードへ戻り約4kmで吉井川河川公園。

穏やかに流れる吉井川と緑が美しい河川敷公園、そして道路の両側に続く桜並木は、鉄道跡地とはまた違った桜の風景を楽しませてくれます。

ここで折り返し、来た方向とはまた違った風景を楽しみながら、JR和気駅へ。
帰りの天瀬駅跡では、ここでずっと草花の手入れをしている地元の方のお話も聞かせてもらえました。

動画レポート

サイクリングの様子を動画でもご紹介します。

コース詳細


往復距離:44.2km 獲得標高:186m

▼大阪駅から和気駅までの所要時間
鉄道:約2時間(新幹線利用なし)
自動車:約2時間(高速道路利用)

▼一般県道備前柵原自転車道線(片鉄ロマン街道)
https://tabi-rin.com/archives/course/17712

まとめ

片鉄ロマン街道は今まで何度も訪れたことはあったのですが、2022年4月にやっと桜の季節に走ることができました。
自動車では走れないサイクリングロードの桜並木を、のんびりと写真や動画を撮りながらのサイクリングは、自転車ならではの贅沢さを感じさせてくれます。

関西圏からは日帰りで行けるアクセスの良さも魅力です。日本中の方にも1泊して一度は走ってもらいたいサイクリングロードですし、海外のサイクリストにもお薦めです。
とても美しい桜の季節に、ぜひ「片鉄ロマン街道」サイクリングを楽しんでみてください。

執筆:HANADA

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【群馬県】赤城山周辺の1周120kmルートのおすすめスポットとグルメを紹介!《PR》

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JR前橋駅を起点として赤城山周辺を時計回りでグルッと1周するルートと、その周辺の見所を紹介します。脚力に自信がある人は1日で巡ってもヨシ、ゆっくりと観光しつつ巡りたいという場合は、老神温泉に1泊してもヨシです。
紹介するルートは山間部も走るロングライドなので、事前に補給食やスマホの充電器・ライトの準備を忘れずに!

JR前橋駅をスタート(前橋市)

スタート地点のJR前橋駅近くにはジャイアントストア前橋店があり、ロードバイク・クロスバイクのレンタルも可能です。
前橋観光コンベンション協会が運営する「AKAGI e-Bike」では、e-Bikeのレンタルもできます。

街中を北上し、広瀬川に出たら橋を渡り左折します。川沿いの道を走り、前橋市中央児童遊園るなぱあくと臨江閣の間をぬけ県道10号に出ます。

臨江閣は近代和風の木造建築で、国指定の重要文化財です。入場無料で観光施設としてだけではなく、茶会会場・展示会場・イベント会場として使用されていたり、MVなどのロケ地にもなっています。

利根川サイクリングロードで北上

中央大橋で利根川を渡り、利根川サイクリングロードに入ります。
中央大橋の車道は自転車通行禁止なので、渡る場合は、歩行者自転車専用橋があるのでそちらを通ります。

利根川自転車道に下りると対岸に立派な群馬県庁舎が見えます。

川沿いのサイクリングロードには桜並木が何ヶ所もあります。3月下旬には見頃になるので桜のタイミングを見て走りに来てみてください。

途中の開けた場所から、これから周辺を巡る赤城山がクッキリ見えます。

スタートして約10km地点に、道の駅よしおか温泉があります。
売店や食事処・無料足湯もあり休憩ポイントに良いですよ。日帰り温泉センターのリバートピア吉岡が隣接しています。

さらに北上して国道353号とJRの鉄橋が見えてきた所の「大正橋」でサイクリングロードは終了。
国道17号に出て吾妻新橋を渡った先で左折し、細い路地に入ります。

白井宿と道の駅こもち(渋川市)

白井宿を走っていると、中央に約820mの堰があり、8ヶ所のつるべ井戸や石造物が点在しています。例年4月下旬から5月上旬には、八重桜が咲いて美しいですよ。

土蔵造りの建物も残り、江戸時代からの町並みを感じる事ができます。古民家を改装したカフェもあるので、気になる人は立ち寄ってみては。

静かな白井宿と国道17号の間に、道の駅こもちがあります。
国道17号沿いということもあり、いつも賑わっている道の駅です。
スタートして約20km地点ですが、このあとは飲食店が少ない高原エリアに入るので、軽く何かを食べておいた方が良いかもしれません。名物のカツ丼・赤城牛メンチ・赤城牛男爵コロッケなどあり休憩に楽しい道の駅です。
道の駅の裏手には「かわづ桜の丘白井」があり、3月中旬頃見頃になります。

補給にピッタリ赤城田舎まんじゅう(渋川市)

国道17号を渡ると、一気に坂を下って利根川の先の上越線まで進みます。
上越線に沿うように北上すると敷島駅に到着。駅前にある荒井商店で、名物の赤城田舎まんじゅうを購入しましょう。

小ぶりで甘すぎない餡子が絶品で補給食にもピッタリです。他にも季節のフルーツ餅やどら焼きが人気。夏にはアイスクリームどら焼きも販売しています!

見晴らしの良い広域農道を走る

敷島駅前から県道157号に入り、いよいよ本格的な上りに入っていきます。
沼尾川に沿って走っていると、目の前に関越自動車道の橋脚が見えてきます。川沿いにそびえる岸壁と相まって迫力ある景色です。

九十九折りの道を上ると、視界が開けて先ほど下をくぐった関越自動車道が眼下に小さく見えました。いつの間にか結構上っている事が実感できます。関越自動車道の奥には榛名山の山々や浅間山が一望出来ます。

昭和の森ゴルフ場を抜けると左右に畑が広がる景色に変わります。

開けた場所にある松ノ木ビューポイントからは、四季折々の景観を楽しめます。

道の駅あぐりーむ昭和で大休憩(昭和村)

利根沼田望郷ラインを進み、真っ直ぐな道を少し下ると道の駅あぐりーむ昭和に到着。

農産直売所・天然温泉足湯・お食事処がそろった大きな道の駅です。LACTUCAという店で食べられる、昭和村の新鮮な野菜とそば粉で作ったクレープが人気です。

他にも2022年にオープンしたムラノナカ珈琲では、群馬県で人気の珈琲焙煎店の豆を使用した本格的な珈琲や、自社農園のイチゴを使用したスイーツも期間限定で提供しています。写真は、スペシャルいちごパフェ・いちごパフェ(季節限定販売3月〜5月頃までで、生育状況により変更あり)。

天然温泉足湯の施設も、雨が降っても大丈夫な室内型となっていて、足湯に浸かりながらゴロリと寝転べるのが最高。

道の駅でもクロスバイクやe-Bike、ジュニアサイクルの貸出もしています。

ゆっくりと休憩した後は、利根沼田望郷ラインで北上します。
広大に開けた大地を走る事ができるのも、日本有数の河岸段丘がある群馬県だからこそ。

貝野瀬ビューポイントの周辺の望郷ラインからは、谷川岳や武尊山などの山々の景色が望めます。雄大な山々の景色には感動間違い無しです。

夏になると畑に野菜が実り、青々した畑の姿に様変わりします。

ググッと坂を下り片品川に出て輪組大橋の丁字路で望郷ラインから離脱します。
ちょうどこの辺りが赤城山1周ルートの最北端で中間地点となります。2日に分けてゆっくりと巡りたい場合、ここから北上して老神温泉で1泊するという選択もあります。

1日で巡る!という場合は、もう半分頑張りましょう。

かやぶき屋根が立派な南郷の曲屋(沼田市)

沼田市の重要文化財に指定されている南郷の曲屋(旧鈴木家住宅)に立ち寄ってみましょう。

かつて、この地域に熊野神社を建設するため神官として来村し、代々名主を努めた鈴木家の旧家屋です。かやぶき屋根の曲家民家の縁側で休憩をしたり、足湯で疲れをいやすことも可能です。併設して、日帰り温泉施設と食事処、農林産物直売所もあります。

山越えルートを淡々と走る

南郷の曲屋を過ぎると、しばらく店が無くなるのでドリンクなどを用意しておきましょう。
県道62号沼田大間々線を走ります。前半の望郷ラインの広域農道エリアと違い、木々の多い山道という感じになります。路面も荒れてくるので気を付けて走行しましょう。

沼田市と桐生市の境が上りのピークで、あとは長い下り坂に入ります。
坂の途中には長いトンネルがいくつかあるので、前後のライトを点灯させておきましょう。
岩下大橋の上から栗生山周辺の景色を眺められます。


沼田市から坂を上り桐生市に入るまで、ほとんど店がないので、目の前にログハウスのレストランが見えたら入店しない訳にはいきません。一軒家レストラン「ろぐてい」では、パスタ・ピザ・グラタンが美味しいと人気の店です。

赤城豆腐すみれ屋でひと休み(桐生市)

旧黒保根村(現桐生市)は、全国に先駆けて「水源村」を宣言した地。おいしい赤城原水をつかった大豆の旨みを贅沢に感じられる赤城豆腐すみれ屋に立ち寄ります。デザート豆腐として提供するチーズ豆腐や豆腐アイスクリームなどが店の敷地で食べられますよ。

里山の景色に癒やされる

黒保根町の清水つつじ街道を走り、常鑑寺へ。

境内にある梵鐘は、下野国佐野の有名な鋳物師によって作られました。聖観音の座像など美術的に価値の高い梵鐘とされています。なんと、自由に撞く事が出来るので、記念に撞いておきましょう。

国道122号に出たら、すぐに県道257号に入ります。
県道257号に入る途中にある水沼駅には、9種300本の桜が植えられ、3月中旬の河津桜を皮切りに次々と桜が咲き誇ります。
鉄道と桜の写真を撮影しようと、多くの人が訪れる人気の駅です。(ソメイヨシノの見頃は4月上旬)

県道257号は少し路面が荒れていますが、車通りが少なく、木々の間から渡良瀬川とわたらせ渓谷鐵道を眺めることが出来ます。

大間々駅周辺を散策してみよう(みどり市)

小さなトンネルを抜けると貴船神社に出ます。
956年に京都の貴船神社の分霊を祀って、雨と五穀豊穣を祈ったのがはじまりで地元に愛されている神社です。群馬有数のパワースポットとしても有名です。他にも「水みくじ」も有名で、水に濡らすと文字が浮かび上がってくるのが面白いですよ。

渡良瀬川を渡り、わたらせ渓谷鐵道沿いの道を走ります。この辺りは高津戸峡と呼ばれ新緑や紅葉が美しい人気スポットです。川に架かる「はねたき橋」から「関東の耶馬溪」と讃えられる景色です。

大間々駅周辺には、みどり市大間々博物館(コノドント館)や岡直三郎商店など歴史的建造物が建ち並ぶエリア。のんびり散策してみるのが良いでしょう。
大間々駅の隣には、引退した開業当時の車両が保存展示されていますし、駅に停車している車両を近くで見ることができます。

江戸時代から続く醤油蔵の岡直三郎商店は、こだわりの木桶仕込み天然醸造しょうゆのほか、卵かけご飯専用醤油や、顆粒状のしょうゆスパイス、SHOUYUSCOなる辛味調味料など醤油の可能性を追求し、販売しています。

店内で販売している醤油ソフトクリームは、ほんのり醤油の風味と香ばしさを感じる癖になる一品です。他にもバニラソフトに醤油をたらして味わうアレンジも楽しめます。

国道353号に入り、群馬県立ぐんま昆虫の森手前で左折。緩やかに南下していきます。

川歴史民俗資料館&膳城跡公園近くにある後閑養鶏園では、採りたてたまごの販売のほか、卵を使ったさまざまな加工品を販売する直売所があります。

中でも3種類のプリンが人気で、希少な初生み有精卵の黄卵をたっぷり、生クリームで濃厚に仕上げられ、あえてカラメルを入れないというこだわりの「ちよたまぷりん」は絶品。とろける食感のなめらかプリン、昔ながらのしっかり固めのカスタードプリンそれぞれファンがいるそうです。

上毛電鉄の膳駅近くにある手作りにこだわったアットホームな太田食堂には、お昼時には地元のファンがこぞって訪れます。回転が速くさほど待たずに入店できるのが素晴らしい。

盛りのいい同店だが、揚げ物が軽やかと人気。変わり種ご当地メニューはかつカレーラーメン。ランチ営業は14時までなので、食べたい人はお早めに。

赤城山全体が見渡せる写真スポット

上毛電鉄を渡り、南下します。粕川を渡りさらに南下。まっすぐ延びた道を進み、突き当たった丘で後ろを振り返ると、視界いっぱいの赤城山が見えて感動します。

赤城山周辺を走っていたら、ここで記念撮影を撮りたくなること間違い無し。

大室公園で古墳を見学(前橋市)

ルートの最南端にある日本キャンパック大室公園に到着。
公園の見所に大室古墳群があり、JRのテレビCMでもロケ地になりました。
中二子古墳は大室古墳群最大の前方後円墳で、周囲に埴輪が飾られているのがインパクト大です。

前二子古墳は石室に入ることも出来ますよ。

3月下旬〜4月上旬には園内に桜が咲き、隠れたお花見スポットとして人気だとか。桜を楽しみながら園内を散策できます。

産泰神社を参拝(前橋市)

大室公園から西に移動すると、産泰神社に到着。

安産祈願に御利益があるそうですが、他にも運気上昇や仕事の業績向上のお守りもあるので参拝してみては。

サイクルトレインで中央前橋駅へ

上毛電気鉄道の大胡駅から、サイクルトレインを利用して中央前橋まで移動します。

南麓側にあるこの路線が心強いのは、自転車を輪行袋に入れずにそのまま車内に持ち込めるサイクルトレインであるという事!乗りたくなった駅からサッと乗る事が出来るのが嬉しい所です。

中央前橋駅で下車したら、あとはJR前橋駅まで走ってゴールです。

車で来たら道の駅スタートがオススメ

車でお越しの方はマップに記載の「道の駅赤城の恵」や、新しく3月21日にオープンする「道の駅まえばし赤城」を利用して巡るのがオススメ。ロングライドの後に、道の駅の日帰り温泉で疲れを癒やして帰る事ができるので最高ですね。

コース紹介


▼赤城山サイクリングマップ
https://tabi-rin.com/archives/map/54957

▼道の駅あぐりーむ昭和
https://agream-showa.jp/

▼日本キャンパック大室公園
https://www.maebashi-cvb.com/spot/1010

▼産泰神社
https://www.santai-jinja.jp/

▼道の駅まえばし赤城(2023年3月21日オープン予定)
https://maebashi-akagi.jp/

まとめ

赤城山1周ルートは約120kmのロングルートでハードだと思いますが、その道中の見所を参考に、自分の脚力と相談しつつ走れるルートを楽しんでいただければと思います。
道の駅に車で来て走ったり、サイクルトレインを利用して美味しいとこ取りで楽しんでみるのもありですね。

執筆:小曽根 彩
広告主:前橋観光コンベンション協会

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季節の変わり目。花の盛りもまだ先だしどこへ行こうか迷ってしまいますね。そんな時こそ、見た目も可愛く写真に撮りたくなるグルメを探しにサイクリングをしてみてはいかがでしょうか。
つくば市内にはオシャレなカフェやSNSにアップしたくなるスイーツなどがたくさんあります。可愛いを求めてサイクリングに出発です。

つくばエクスプレス 万博記念公園駅をスタート

2005年に開業したつくばエクスプレス。東京・秋葉原とつくば市を最速45分で結ぶ鉄道です。
近くには駅名の由来となった「科学万博記念公園」があります。1985年の科学万博の会場となった場所。
そして駅東側の出口には岡本太郎作「未来を視る」と題した大きなモニュメントがあります。

万博の開催に際して制作されたもの。万博記念公園駅の開業に合わせて、科学万博記念公園にあったものを移設したそうです。

万博記念公園を出発し目的地へ向かいます。

Boulangerie nico

県道123号線「エキスポ大通り」を通り北東へ約5㎞行ったところ、つくば市松代にある小さなパン屋。

2017年にオープン。白い木目調の外観が可愛いお店です。

店内に入るとパンの良い香りが漂います。総菜パンや食パンもありましたが、目に留まったのは動物の形をした可愛いパン。ねこ、うさぎ、くま、ブタの親子、ネズミの親子のパンがありました。中には最後の1個のものも。

5種類購入。中身はチョコレートクリームとカスタードクリームの2種類。

ブタのしっぽも再現されていました。細部までこだわりがみえました。
ふわふわの生地にほどよい甘さのカスタードクリームがマッチして美味しかったです。

くまの中身はチョコクリームでした。ひとつひとつ表情が違うので選ぶのも楽しかったです。
店のすぐそばには「松代公園」がありました。公園で食べてゆっくり過ごすもの良いですね。
住宅街を抜けつくば市二の宮にある「洞峰公園」をゆっくりと走っていきました。

公園に隣接した歩道には自転車と歩行者をわける線が引いてあり、安心して走ることができますね。また、つくば市内は自転車を利用している人が多い印象でした。

洞峰公園は緑が豊かで静かな憩いの場。池の周りにはベンチや四阿があり、休む人の姿も。深呼吸したくなる公園でした。

車が通らない「つくば公園通り」を南へ約1㎞。木々が並ぶ道は季節を問わず楽しめそう。

「赤塚公園」の脇から国道354号線沿いに出ました。交通量が多いので走行には注意してください。

1010STORY

続いてやってきたのはトゥンカロン専門店「1010STORY」。

トゥンカロンは韓国でうまれたマカロンの進化型スイーツです。クリームがたっぷり入っているのが特徴です。

ショーケースには色鮮やかなトゥンカロンが並んでいました。ビスケットやクリームでデコレーションされ、どれも個性的です。

選んだのは「まっちゃヌテラ」「ストロベリー」「オレオクッキー」の3種。

しっとりとしたマカロンの生地とサクサクのクッキーの食感が楽しめました。

次の目的地へ向かう道中、梅の花の香りが漂う「梅園公園」に立ち寄りました。
その名の通り梅の木が何本も。広場でピクニックする人の姿もありました。

梅もほころび始め、春の訪れを感じます。

街中を抜けて開けたところにやってきました。遠くには筑波山も見えました。
少し足を延ばすと田園風景も楽しめるのはつくば市の魅力のひとつ。

蔵日和

ランチにやってきたのは和のベーカリーカフェ「蔵日和」。

奥に見える茅葺き屋根の古民家ではイタリアンが味わえるそう。日本庭園の美しい敷地が素晴らしいです。

米蔵を改装した店内は落ち着きがありました。2階のカフェスペースと1階のテラス席でランチを食べられます。注文したのは「蔵日和ランチ」。メインプレートとスープ、選べるパン、ドリンクがセットになっています。

チキンのココナッツカレーソースをメインに、パンを3種類選びました。メインは日によって違うようです。

パンも10種類以上の中から選び、温めて出してくれました。
日本庭園を眺めながらのランチは優雅な気持ちで食べることができました。どれも丁寧な味でお腹も心も満足です。

更にセットデザートに「スペシャルいちごパフェ」をつけました。「いばらキッス」がたっぷり入ったいちごパフェは、いちごの甘さをいかしながらもさっぱりとしていました。
食事を終え街中へ戻っていきます。

街中には「つくば霞ケ浦りんりんロード」の看板も。

つくば駅の近くにシェアサイクルがありました。市内20か所以上設置されているそう。
そして、自転車漫画「弱虫ペダル」のマンホールを見つけました。

10年間程度、設置予定とのことなので、つくばに来た際にはぜひ巡ってみてください。

 YATABE COFFEE

万博記念公園駅から約2㎞のところにあるコーヒー専門店「YATABE COFFEE」に立ち寄りました。
オシャレな外観が目に留まります。

カフェではなくコーヒースタンドという感じで、店内には2席。
豆の種類がとても豊富です。ハンドドリップでブラジルの「フルッタ・メルカドン」を注文。

フルーティで華やかな香りがしました。苦味は少なく、さわやかで美味しかったです。
他にも、ウイスキーの香りがするものや気になるものがたくさんありました。
コーヒー好きの方には是非足を運んでもらいたいです。

サイクリストも多く訪れるそう。

コース紹介


▼蔵日和
https://touemon.com/shop/kurabiyori

▼「弱虫ペダル」マンホール設置について/つくば市
https://www.city.tsukuba.lg.jp/shisei/torikumi/jitensha/1019408.html

▼YATABE COFFEE
https://www.yatabecoffee.com/

まとめ

季節を問わず楽しめるグルメをメインにした約30㎞のサイクリングになりました。学園都市の風景や筑波山が見えるのどかな景色も見ることができました。つくば市内には、「映える」店やグルメなどがたくさんあるので女子旅におすすめです!

執筆:水越恭子

茨城県出身。地元ラジオ局でリポーターをしていた頃にロードバイクを購入。公私ともに自転車を楽しんでいる。現在はフリーランス。SNSで茨城サイクリングの魅力を発信。自転車のさまざまな楽しみ方を研究中!現在は、行方市自転車活用推進会議委員を務め、行方エリアテレビ「なめテレ」に出演し自転車で市内をめぐりレポートし放送している。

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東北の美しい海岸沿いと山からの風光明媚な景色を楽しめる秋田県男鹿市。首都圏や関西から1泊2日で行ける、なまはげの里・男鹿半島を巡る約80kmサイクリングをご紹介。

男鹿半島とは

秋田県の北西部、日本海に突き出た「男鹿半島」のつけ根に立座ずる寒風山(かんぷうざん)は、低山ながら活火山です。
南の秋田市と北の能代市から沿岸州が伸び出し、砂が堆積して島だった男鹿が陸続きとなり、「男鹿半島」になりました。
半島部の大半は男鹿市に属していて、古くから「なまはげ」が有名な地として知られています。
男鹿市の玄関となる男鹿駅は、JR男鹿線の終点駅。

羽田空港7:45発(伊丹空港 8:05発)のフライトを利用すれば、秋田空港<空港連絡バス>秋田駅<JR男鹿線>と乗り継いで、11:32に着くことができます。
鉄道利用の場合、6:32東京駅発新幹線こまち~秋田駅乗り換えで11:32男鹿駅着。

サイクリングの拠点「男鹿自転舎」


男鹿駅から徒歩1分、ホテル諸井の1階にサイクリングの拠点となる「男鹿自転舎」があります。
ここでは、ロードバイクやEバイクのレンタサイクルが利用できます。

ヘルメットのレンタルや、施設内に男鹿市内のサイクリングマップもあり、要望に応じたコースの紹介もしてもらえます。
初心者の方には、乗り方のアドバイスやポジショニング、コース内の注意点なども丁寧に教えてもらえるので安心です。
レンタルの手続きをして、まずは駅の南側にある道の駅おが『なまはげの里オガーレ』で昼食。

道の駅おが『なまはげの里オガーレ』には、男鹿の観光情報や物産販売、飲食店などがあります。
「東洋一の海岸線にある男鹿のレストラン」という名のお店でランチタイム。

男鹿名物のしょっつる焼きそば(サラダ・味噌汁付き 1,180円)。
しょっつるとは、日本三大魚醤のひとつで古くから続く秋田の名産です。
食事を終えて12:30、サイクリングスタート。

日本海を望む西海岸

日本海沿いの道が続く「おが潮風街道」と呼ばれる県道59号を走ります。

道の駅から約5kmの鵜ノ崎(うのさき)海岸は、約1.5km続く海岸線のすばらしい景色から、「日本の渚100選」に選定されています。

干潮時には海底の岩肌が露出するくらいの浅瀬が連なり、穏やかな天気の時には鏡のような水面に反射した美しい風景を撮ることができ、SNSでも人気が高まっています。

鵜ノ崎海岸からさらに海岸沿いを走れば「ゴジラ岩」。

門前地区の潮瀬崎(しおせざき)と呼ばれる磯場にある岩が、西の空に向かって今にも火を噴きそうに見えることから「ゴジラ岩」と呼ばれています。
夕日が美しい時間帯には、このような写真を撮ることができます。

ゴジラ岩から700mほどに「なまはげ立像」があります。

半島内にはいたるところになまはげの立像があり、ここ門前地区の迫力ある立像は高さ9.99m。近くにある五社堂の石段999段にちなんでいます。

ここまでは比較的勾配の少ない道のりでしたが、ここからは半島サイクリングを実感できる坂道が続きます。
なまはげ立像から900mほど坂を上った五社堂の入り口ではもうこんな風景。

そして、約12km美しい景色と坂道を堪能して、戸賀湾展望公園でひと休み。


ここから坂を下りれば「男鹿水族館GAO」。そして戸賀湾沿いを走って再び坂道を上り「男鹿温泉郷」を目指します。

男鹿温泉郷

古くから続く温泉街の入り口では、なまはげ立像がお出迎え。

男鹿温泉交流館五風(ごふう)では、Eバイクのバッテリー充電も可能です。バッテリー残量に不安のある人は営業時間内にバッテリー充電がおすすめです。

ちなみにEバイクのモードは4段階で、ここまで距離約33km、獲得標高:647mの道のりを、下の2モード(Economy/Touring)中心で走ってきたので、まだバッテリーは充分残っています。

宿泊した温泉宿は、自転車を館内に保管させてくれました。

海の成分に似た塩分を含んだ茶褐色のお湯が特徴の温泉につかり、男鹿の海の幸を堪能し、のんびりと男鹿の夜を過ごします。

北緯40度線上の入道崎

2日目の朝は8:30スタート。半島の先端にある入道崎を目指して時計回りに走ります。

ここでも早速、坂道がお出迎え。

坂を上りきれば、遮るものがない道を海に向かって爽快に走ることができる絶景が「入道崎」まで続きます。

入道崎は、男鹿半島の西北端、北緯40度線上の絶景で、「日本の灯台50選」に選ばれる入道埼灯台は、わずか16か所しかない「登れる」灯台のひとつです。

なまはげライン

入道崎から半島北部を走り、男鹿温泉郷を抜けたら「なまはげライン」で半島の内陸部を走ります。

海沿いとは違った男鹿の里山風景が続くこの「なまはげライン」は、約11kmを6%勾配の上り下りがいくつも続くので、結構走りごたえがあります。

世界三景 寒風山

なまはげラインから目指すは「寒風山」。約5km平均勾配6%を超える寒風山パノラマラインを上ります。

全国にも類を見ない珍しい地形の山として知られる寒風山。

寒風山回転展望台から、男鹿半島や八郎潟を見下ろす360度のパノラマ風景は、まさに「世界三景」と称されるに相応しい絶景。


新緑季節には緑の草原が美しい景色になり、7月中旬から下旬は「やまゆりの群生地」の風景を楽しめます。

国道101号からOGAマリンパーク

寒風山から坂を下りて国道101号へ。国道101号の生鼻崎トンネル(男鹿駅方面)の入口には「赤なまはげ」(反対側車線には「青なまはげ」〕がペイントされています。

自転車では、このトンネルの歩道を走行するのがおすすめです。トンネルを抜けると明るいアーチをくぐり、美しい海岸沿いへと続きます。(自動車レーンを走行すれば途中歩道へは入れません。)

トンネルから一つめの交差点を左折して「男鹿海鮮市場」へ。男鹿半島の新鮮な海の幸が豊富に取り揃えられている「男鹿海鮮市場」。
季節ごとに旬の海の幸が並び、市場内のお食事処では新鮮な魚介類を使った料理が食べられます。

▲海鮮丼(1600円)

男鹿海鮮市場の後はOGAマリンパークへ。海沿いの公園から寒風山が望めます。

そして旅の最後は、道の駅おが『なまはげの里オガーレ』でスイーツタイム。

「おがジェラート」の、秋田のお米「サキホコレ」を使ったジェラートは、お米を炒った香ばしい風味の味わいです。

Eバイクの走行レポート

男鹿駅を過ぎて、男鹿自転舎で自転車を返却し、13:30サイクリング終了。
2日で総距離80.5km、獲得標高1102mを走って、バッテリー残量はご覧の通り。

1日目の西海岸エリアや、2日目のなまはげライン~寒風山へのヒルクライムは、健脚な上級者には楽しめるコースですが、坂が苦手な方にはちょっとハードなコースです。
しかし、Eバイクならしっかり踏み込んだペダルをアシストしてくれるので、男鹿半島の坂道を、十分に楽しみながら走ることができました。

首都圏・関西圏への帰路

帰路は、男鹿駅13:54発の男鹿線に乗れば羽田空港17:55着で帰れます。(伊丹空港利用は、男鹿駅13:54発~伊丹空港19:55着)。
鉄道利用なら、男鹿駅13:54発~秋田駅で新幹線こまちへ乗り換えで19:04東京駅着。

コース紹介


総距離:80.5km 獲得標高:1102m
1日目 / 距離:33km 獲得標高:647m
2日目 / 距離:47km 獲得標高:455m

男鹿自転舎から半日で、海岸沿いをのんびり楽しみたい方は、なまはげ立像の往復。
ヒルクライムを楽しみたい方は、寒風山へのルートもおすすめです。

▼男鹿市観光情報サイト「男鹿ナビ」
https://oganavi.com/

▼男鹿自転舎(12月~2月は冬季休業)
https://ogajitensha.studio.site/

▼道の駅おが なまはげの里オガーレ
https://michinoekioga.co.jp/

まとめ

起伏の少ない海岸沿いの景色から、雄太な日本海を望む西海岸。宿では温泉と秋田のグルメを堪能し、翌日は男鹿の里山から世界三景を誇る絶景をめぐる男鹿半島サイクリング。

サイクリングスタイルによって選べるレンタサイクルは、ロードバイクとEバイクがあるのでレベルやスキルの違う仲間とも一緒に走ることが可能です。

1泊2日で行けるアクセスの良さも魅力の男鹿半島の風景は、季節や時間帯によって表情が変わるので、ぜひ何度も訪れて楽しんでください。

執筆 : HANADA
広告主:(一社)男鹿市観光協会 DMO推進室

男鹿半島一周コース掲載中

JR男鹿駅近く男鹿自転舎から、美しい半島の西海岸を走って男鹿温泉郷で1泊。2日目は里山を走る”なまはげライン”から風光明媚な寒風山をめぐる、約80kmの「なまはげの里男鹿半島1周」サイクリングコース。

男鹿半島一周

【広島県】しおまち海道を走り歴史を感じる港町の鞆の浦を散策する40kmのサイクリング

【広島県】しおまち海道を走り歴史を感じる港町の鞆の浦を散策する40kmのサイクリング

福山駅から戸崎港までを結ぶサイクリングロードは「しおまち海道」と呼ばれています。
川沿いから海沿いを繋ぐルートで、潮風を感じながら走る事が出来て快適です。そのまま島を渡れば「しまなみ海道」にも行く事が出来ますが、今回は松永駅をゴールとします。

福山駅からスタート

JR福山駅は新幹線も停車する利便性の良い駅です。
駅の北口に出ると、目の前に福山城の姿が望めます。足下を見ると、福山城築城400年を記念して設置された、甲冑を着たカープ坊やのデザインマンホールありますよ。

階段を上ると、福山城全体を見ることが出来るのでスタート前に立ち寄ってみましょう。
天守閣は戦災で焼失しましたが、再建され内部は郷土博物館として歴代藩主の遺品や遺跡の出土品が展示されています。

市街地を走り芦田川へ

駅の南口に回り込み、自転車のブルーラインに沿って走ります。
県道22号に出たら右折し、芦田川に出ます。川に沿って、整備されたサイクリングロードになり走りやすいです。

立派な斜張橋形式の芦田川大橋の下をくぐるとサイクリングロードは終了し、一般道に上ります。

鞆の浦までのルートにはブルーラインの距離標があるので解りやすい。

橋を渡り対岸へ

一般道を進むと河口大橋に出ます。ここから対岸に渡ります。橋は芦田川河口堰に併用された道路橋となっています。

対岸に渡り、少し坂を上ると県道22号に出て左折します。
緩やかな坂を下ると目の前に海が広がり、海岸沿いのルートになります。

菜の花まつりに立ち寄る

海岸沿いを走っていると「エクセル鞆の浦」という施設で菜の花まつりを開催していたので立ち寄ってみました。
瀬戸内海に面した斜面に広がる菜の花畑からは海を眺められる展望所も設置されています。
菜の花越しに瀬戸内海の島が見えるのが良いですね。

江戸時代の雰囲気が残る鞆の浦

菜の花畑から少し進むと鞆の浦エリアに入ります。
旅客船ターミナル横に、鞆の浦の看板があり記念撮影したくなるポイント。

ターミナルからは対岸の仙酔島へ渡る「平成いろは丸」が運行しています。坂本龍馬が運用した蒸気船の「いろは丸」をモチーフにしたとか。

鞆の浦の鯛をいただく

広島県福山市鞆町は鯛で有名な町で、町中に鯛を味わえる店がたくさんあります。
ターミナルの目の前にある「鞆の浦魚処 鯛亭」でランチをいただきます。

一番人気は「鯛めしデラックス」で、ほとんどのお客さんが注文していました。
おひつで提供される鯛めしと新鮮な刺身が絶品です。

歴史を感じる町並みを散策

食事の後は、のんびり鞆の浦を散策します。
まずは坂本龍馬が身を潜めた隠し部屋がある「枡屋清右衛門宅」に立ち寄ります。

江戸末期の慶応3年に起きた「いろは丸事件」の際に、坂本龍馬が数日滞在した商家で、その隠し部屋を一般公開しています。順番に説明パネルがあり解りやすいです。

2階に上ると6畳強の天井裏の隠し部屋がありました。思ったよりも広いという印象です。
ここに坂本龍馬が息を潜めて滞在していたのか…と思いをはせる。

細い裏路地を走る

細い路地を走っていると鳥居が現れます。鳥衾(とりぶすま)型鳥居と呼ばれる石鳥居で、広島県指定重要文化財に指定されています。沼名前神社(ぬなくまじんじゃ)は、海路の安全を祈願するために建立されたとか。

神社を出て左折した先の静観寺の近くに、日本一短いと言われる「ささやき橋」があります。大股で1歩か2歩で渡れそうな短い橋なので、見落とさないように注意してください。

細い路地を自転車で走るのは気持ちが良いですが、人が多い場合は自転車を降りて押して歩く配慮が必要かもしれません。

鞆の浦のシンボル常夜燈

船の出入りを誘導してきた常夜灯は、高さ5.5mあり現存する江戸時代のものとしては最大級!近くで見ると大きさが良く解ります。

対岸から眺めても、なかなかの存在感ですね。

鞆の浦に宮崎駿監督がデザインした町家があるというので立ち寄ってみました。

ここも坂本龍馬談判した歴史ある町家だったそうですが、空き家になり取り壊される寸前だったところ、現オーナーの働きによりレストラン&宿の「御舟宿いろは」として再生しました。その時に協力した宮崎駿監督のデザイン画などが、店内に展示されています。

鞆の浦第一の景勝地

渡船場の近くにある高台に建つ福禅寺対潮楼の本堂は平安時代に建立され、隣接する客殿は江戸時代に建立されました。この場所も「いろは丸事件」の談判場所となり、坂本龍馬も訪れています。

窓枠の上に書かれている「日東第一形勝」とは、1711年に訪れた朝鮮通信使が「朝鮮より東で1番美しい景勝地である」と賞賛した言葉です。
絶妙な高台からの眺めは、ぜひ訪れて見てみて欲しい景色です。

ここで鞆の浦エリアから離脱して先に進みます。鞆の浦は見所が多く、あっという間に時間が過ぎてしまいます。

走っていると、目の前に赤と青だけの二灯式信号が現れました。なかなか珍しい信号ですね。急に赤に変わるので自転車だと少し焦ります。

崖の上に建つ観音堂

県道47号を上ったピークの分岐を右に進むと、福山グリーンラインという展望道路になります。眺望が抜群に良くて人気のルートですが、今回はそのまま下ります。

坂を下ってすぐの細道を左折。その先で阿伏兎観音(あぶとかんのん)への道標に従い進みます。

細い遊歩道の突き当たりにあるのが阿伏兎観音です。阿伏兎岬の突端に建つ朱塗りの観音堂は臨済宗のお寺で、国の重要文化財に指定されています。

観音堂の通路は狭く海側に床が斜めになっているので高所恐怖症で無くても足がすくみます。
観音堂からの景色も絶景ですが、断崖を下った所にある「足摺さん」という石塔のある場所から眺める観音堂もダイナミックで絵になります。

美しい2連アーチ橋

県道47号に戻り走っていると、田島へ渡る大きな2連アーチ橋の内海大橋が見えてきます。くの字に曲がった橋は、航行水域への影響を最小限にするためとか。

海沿いを走っていると大きな船が見えてきました。常石造船という造船メーカーです。近くを走ると貨物船の大きさが良く解ります。

少し離れた対岸から見てもやっぱり大きい!

松永駅でゴール

松永湾を左手に眺めながら走ります。海が近くて気持ちが良いです。
しばらく走ると市街地になり、長和島南端交差点を左折して直進すれば松永駅です。

コース紹介

▼ふくやまサイクリングロード「しおまち海道」https://www.city.fukuyama.hiroshima.jp/soshiki/kanko/154793.html

今回の記事で紹介したコースの詳細は以下でもご覧いただけます。

しおまち街道を走る40kmルート

まとめ

福山駅から戸崎港までを結ぶサイクリングロードの「しおまち海道」から松永駅に向けて、沼隈半島を走るルートを紹介しました。戸崎港から尾道に向かうことも出来るので、アレンジも可能です。
鞆の浦は歴史を感じられる場所で、かなり時間をかけて回りたい観光地です。

執筆:小曽根彩

大分県出身、埼玉県在住。
地図やガイドパンフのデザイン制作事務所「オゾングラフィックス」スタッフ。
ロードバイク・ランドナー・ミニベロなどで、四季の景色や美味しい物を求めて自転車を楽しんでいます。

 

 

【大分県】サイクリングガイドが教える!国東半島神仏パワースポット巡り6選

【大分県】サイクリングガイドが教える!国東半島神仏パワースポット巡り6選

関西方面から大分へフェリーでの旅をお考え中の皆様。
神と仏と自然に触れた、神仏スポット巡りツアーを楽しんでみてはいかがでしょうか。
地元の歴史に詳しいOita cycle tour Ringのサイクリングガイドさんに神仏パワースポット巡り約80㎞のコースを作っていただきましたのでご紹介します。

自然豊かな神仏習合発祥の地|国東半島

神仏習合の発祥地である国東(くにさき)半島は海、山、川などの自然に恵まれたのどかな地です。
秋には一面見事な紅葉となり、見る人を楽しませてくれます。春には新緑が美しく、冬の雪景色はとても風情があり、一年通して見どころ満載です。
また、「仁王輪道」といわれるサイクリングコースにもなっているところでもあります。
サイクリングを楽しみながら、神仏や自然のご利益をあやかれるかもしれませんね。

「国東半島は、全国ではあまり知られていないかもしれないけど、神と仏が融合した神仏習合の発祥地で、実は八幡総本宮の宇佐神宮と深い関わりを持つところがたくさんある。」
そう話すのは、日出町にあるOita cycle tour Ring代表の藤野昌宏さん(左)と工藤大亮さん(右)です。

全国4万社あまりある八幡総本宮の宇佐神宮は、ご利益を求めて毎年140万人もの参拝者が訪れるほど有名な八幡宮ですが、確かに国東半島はそれほど知られていないかもしれません。

せっかく宇佐神宮まで参拝に来るのなら、国東半島の神仏習合や、より深い宇佐神宮との歴史、海、山、川といった、自然美しい景色を知ってほしい!

そのような思いから、神仏のパワースポット巡りコースを作っていただき、神仏習合の見どころも教えていただきました。

ようこそ別府観光港へ!国東方面を目指して神仏パワースポット巡りに出発


23年1月に新造船「さんふらわぁくれない」が就航し、4月には「さんふらわぁむらさき」が就航予定です。
フェリーの旅も一段と楽しくなることでしょう。

早朝に別府へ到着し、神仏のパワーを求めて国東半島へと出発です。大きな幹線道路(10号線)へ出て、北九州・中津方面へと進みます。
幹線道路は交通量が多いですが、途中213線へ入ると少し落ち着いてくるでしょう。
まずは、約20㎞先の休憩ポイント杵築(きつき)市の城下町に向かいます。

杵築城下町を観光がてら「ます田や」のおにぎりを


「酢屋の坂」のふもとに「ます田や」というおにぎり屋さんがあります。
テイクアウトで立ったまま食べるもよし、店内や外のベンチで座って食べるもよしで、サイクリストにはちょうど良い栄養補給ができる飲食店です。

杵築の城下町は、江戸時代の風情が残る、日本で唯一の「サンドイッチ型」の形状です。
登ってきている坂を「酢屋の坂」、後ろに小さく見える坂を「塩屋の坂」といい、両高台には武家屋敷がありました。
その谷間に、商人が暮らす町が挟まれるようにあったため、土地の形状を「サンドイッチ型」と名づけたそうです。

今も武家屋敷が残り、着物レンタルや風情のあるお店などが並び、昔の生活や雰囲気を味わえます。

観光案内所には、お土産品などがあり、サイクルラックもありました。

杵築城下町だけでも十分に観光を楽しむことができますが、腹ごしらえをしたら213号線を約10㎞ほど 海岸に進み、一つ目の神仏スポットに向かいます。

パワースポット1:神道の女神が降臨した市杵島の八幡奈多宮


八幡奈多宮は杵築市の海岸にあります。宇佐神宮と深い所縁がある神社です。

比売大神(ひめおおかみ)と第14代天皇の皇后である神功皇后(じんぐうこうごう)、その子であるといわれた第15代応神天皇(おうじんてんのう)の三柱が主祭神とされており、うち2人が女神さまであることから、縁結び・恋愛成就・復縁などのご利益があるといわれています。

奈多海岸の砂浜を歩いていくと、沖合に市杵島(いきしま)といわれる岩礁の鳥居が見えてきます。
神道における女神、比売大神(ひめおおかみ)である三女神(いちきしまひめのみこと、たぎつひめのみこと、たぎりひめのみこと)が降臨したといわれ、祀られてきました。

いよいよ次は国東市です。
213号線から34号線へ、そして651号線へと約15㎞走ります。

パワースポット2:八坂神社~神仏習合の象徴小さな仁王像~


国東市安岐(あき)町糸永にある八坂神社です。

小さくて可愛らしいコミカルな仁王像があります。仁王像とは、金剛力士といわれ、仏教の守護神です。
口を開けた「阿形(あぎょう)像」と、口を閉じた「吽形(うんぎょう)像」の2体1対で、寺院の表門に置かれていることが多くあります。
しかし、ここはお寺ではなく神社です。神社にお寺の守り神である仁王像を置いてあるところが、神仏習合の象徴ともいえるでしょう。

神社から離れた道路や田園の中にも鳥居がみられます。神仏習合発祥の地を物語っている風景です。

次は7㎞ほど進んだ先のお食事処を紹介します。

国東名水のそば処両子河原座


国東半島のほぼ中央に位置し、両子寺付近にあるお食事処「両子河原座(ふたごかわらざ)」です。

名水で打った美味しいそばということもあり、お客さんが多く、順番待ちになることもしばしば。

待つこと数十分、「鴨ねぎそば」と「とり天むす」を注文しました。

「鴨ねぎそば」は、見た目以上にコショウがきいてピリッと辛いのがやみつきです。
おにぎりから飛び出た「とり天むす」は、ずっしりと食べごたえがあって大満足でした。11:00~14:00のランチ営業のみで、火曜日が定休日となっています。

お腹も満たされ、次に向かうのはすぐそばにある「両子寺」です。

パワースポット3:国東の顔「両子寺」仁王像


両子寺の仁王像は、「国東半島の顔」ともいえるでしょう。
総高245㎝、像高230㎝と、大型で迫力のある仁王像は、人気スポットです。
訪れた多くの人は、必ずといっていいほど仁王像の真似をした写真を撮るでしょう。

仁王像の真ん中に、自転車を置いて写真を撮るサイクリストも多くいます。
像の足をさすると、足腰が強くなるといわれ、訪れたサイクリストも足をさすっていくのだそうです。

国東半島のほぼ中央にあたる両子山から、約28谷を六つの里に分け「六郷」と名づけ、この地に開かれた天台宗寺院を称して「六郷満山」とよびました。
ほとんどの寺院は、718年に宇佐八幡の化身、仁聞(にんもん)菩薩によって開かれます。
両子寺は、山岳修行の道場とされ、総寺院として全山を統括してきました。
六郷満山では、宇佐八幡の影響で神仏習合独特の寺院集団が作られ、六郷満山仏教文化圏が開かれたそうです。
両子寺は、特に子授け祈願が有名で、願成就された方は子どもを連れて毎年一度は参拝するといわれています。

次は約12㎞先の天念寺に向かいます。

パワースポット4:鬼の文化「天念寺」と水害防除「川中不動」

豊後高田市長岩屋の仏教寺院「天念寺」は、六郷満山の修行をする寺「中山本寺」でした。
仁門菩薩によって開かれた寺院の一つで、修厳と祈願の寺院として栄えていたそうです。

毎年旧正月には、有名な「修正鬼絵(しゅじょうおにえ)」という火祭りが行われ、五穀豊穣や無病息災を願って、赤鬼や黒鬼が講堂を暴れます。
鬼にお尻や肩を叩かれると、無病息災のご利益があるそうです。
「修正鬼絵(しゅじょうおにえ)」では、川中不動のある長岩屋川でカラダを清めるために、冷たい川へ飛び込むのだそうです。

天念寺の向かいにある橋から見えるのは、巨大な岩に刻まれた三体の不動、川中不動です。

真ん中の不動明王は高さが約3.7mもあります。
大雨のたびに氾濫していた長岩屋川の水害除けとして作られたものと伝えられました。

パワースポット6:国宝指定富貴寺~九州最古の木造建築物である日本三阿弥陀堂


富貴寺は、宇佐神宮大宮司の氏寺として開かれた寺院で、国宝に指定されています。
宇治の平等院鳳凰堂、平泉の中尊寺金色堂と並ぶ、日本三阿弥陀堂のひとつで九州最古の木造建築物です。

春は新緑、冬は雪景色、何といっても秋の紅葉はとても見事なものです。四季折々の風景を楽しむことができるでしょう。

一泊するなら旅庵「蕗薹」へ


富貴寺の隣に「蕗薹(ふきのとう)」という旅館があります。写経体験や大堂にて本物の座禅体験もできるとのことです。
また、過去にはハワイからのサイクリングチームも宿泊したことがある旅館でもあります。旅の疲れを癒しつつ、本物の神仏に触れる良い機会になるかもしれません。
富貴寺・蕗薹から宇佐神宮までは約17㎞です。

コース紹介


協力:Oita cycle tour Ring

▼Oita cycle tour Ring
https://oitacycletour-ring.com/

▼八幡奈多宮 
https://www.visit-oita.jp/spots/detail/9221

▼両子寺 
http://www.futagoji.jp/

▼富貴寺 
https://showanomachi.com/spots/detail/139

▼旅庵「蕗薹」
http://ryoanfukinotou.com/

まとめ

たいへんのどかで自然豊かな国東半島の神仏パワースポット巡りのコースと見どころを紹介しましたが、まだまだほんの一部にしかすぎません。
全国でも有名な、八幡総本宮の宇佐神宮と、深く関わるパワースポットは他にも沢山あるそうです。
サイクリングをしながら神仏の歴史やパワースポットに出会う旅を楽しめるでしょう。
プロのサイクリングガイド、Oita cycle tour Ringさんによると、神仏パワースポットの他にもまだまだご紹介できるコースがありそうです。こうご期待!

執筆:結の秋(ゆいのあき)

大分県出身/大分県中津市在住
フリーランスwebライターとして活動中。
スポーツバイクは未経験だが、家族そろってサイクリングロードを走ることを楽しんでいる。
中津市にあるサイクリングロードや近郊の美しい景観を楽しめるコースなどを紹介するため、取材に励んでいる。

 

 

 

【熊本県】新千円札の肖像に決まった北里柴三郎博士出身小国町で廃線跡と絶景ファームロードを走る30kmのサイクリング

【熊本県】新千円札の肖像に決まった北里柴三郎博士出身小国町で廃線跡と絶景ファームロードを走る30kmのサイクリング

2024年に新千円札の肖像となる北里柴三郎博士の出身地・小国町を走ります。小国町には昔、大分県恵良駅から熊本県肥後小国駅を繋ぐ国鉄宮原(みやのはる)線が走っていました。
昭和59年に廃線となった国鉄跡が、現在は道の駅小国ゆうステーション(旧肥後小国駅跡)から北里駅跡までの約4kmが遊歩道として整備されています。さらに小国広域農道のファームロードでは、絶景が楽しめます。

道の駅小国からスタート

スタート地点の道の駅小国は、全面総ミラーガラス張りの近代的な建物が特徴的。隣接するインフォメーションセンター「ASOおぐに観光協会」では観光案内やレンタサイクルもあります。

道の駅を出てすぐに旧国鉄宮原線遊歩道入口があります。
少し解りにくいので注意しましょう。線路のレールはありませんが、真っ直ぐに伸びた道が線路跡の雰囲気を感じさせます。

約4kmのグラベルが続く遊歩道

スタートしてすぐに暗いトンネルが現れます。昼間でも先が見えない程ですが、照明スイッチがあるので安心です。出口で照明を切るのを忘れずに!

トンネルの中は大きめの石がゴロゴロしているので、安全のため押し歩きします。
旧宮原線廃線跡での怪我や事故は自己責任で楽しみましょう。歩行者が居る場合は歩行者優先です。

竹筋橋の幸野川橋梁

比較的フラットな未舗装路なのでグラベルライドに自信がない人も比較的安心して走る事ができます。少し走ると大きなアーチ橋が見えてきました。戦時中、鉄不足だったため竹を組み鉄筋の代わりにしたと言われる「幸野川橋梁」。全国的にも竹筋橋は珍しいそうです。見た感じ普通のコンクリート橋にしか見えません!

橋の上は柵が設置されて安心して渡れます。橋の上から見る田園風景が牧歌的です。

木々のトンネルが続く廃線跡は静かで気持ちが良いですよ。あまり大きな石もなく踏み固められたグラベルなので景色を楽しむ余裕も出てきました。

2つ目の北里トンネルを抜けると、未舗装路は終了して一般道に出ます。

新千円札に描かれる北里柴三郎の記念館

2024年度にデザインが一新予定の紙幣の千円札に採用された北里柴三郎博士は小国町出身で、破傷風菌などの研究で世界的に有名な細菌学者です。
北里柴三郎博士が寄贈した北里文庫(図書館)を改修した北里柴三郎記念館で、次の千円札の顔となる博士について学んでみましょう。

透かし模様の部分が顔ハメパネルになっています。

博士が私財を投じて故郷の青少年に贈った北里文庫は、木造西洋建築で文字が可愛らしい。

小国杉の大木から出来た貴賓館も入って見学出来ます。
2階のテラスからは玖珠富士と呼ばれる「涌蓋山(わいたさん)」が見えます。

ここにも顔ハメパネルがあります。研究している風景でしょうか。

隣の敷地に、新しくデジタル展示施設も建設中でしたよ。

個性的なデザインの木魂館(もっこんかん)

北里柴三郎博士の「学習と交流」を繋げる目的に建設された研修交流施設の木魂館は、小国町の杉をふんだんに使用された個性的な施設です。宿泊やキャンプができます。他にもお食事処や立ち寄り湯の「博士の湯」などもあります。

列車が走らない駅に北里森のキオスク

旧国鉄宮原線配線跡遊歩道の終点が旧北里駅です。

旧北里駅のホーム跡がある敷地に「北里森のキオスク」という売店があります。地元のお年寄りが自分たちで資金を出し、野菜や加工品を販売しています。あまり周辺に店がないので、こういう直売所はありがたいですね。

2つの橋梁を同時に眺められる

ホタルの里温泉近くにある堂山橋梁と汐井川橋梁は、隣接していて同時に見る事ができます。棚田が広がる景色の中に2つの橋梁が並び、絵になります。

堂山橋梁のアーチをくぐって北里川沿いに走ります。
目の前にファームロードの高い橋脚が見えてきます。グルッと迂回して上に上ります。

広域農道ファームロードを走る

ファームロードに入ると、道が広く見晴らしが良くなります。
比較的車は少ないですが、オートバイが多いのでカーブなどでは注意して走行しましょう。

程よいアップダウンを走ると牧草地の様な場所に出ます。途中に東屋とベンチがある展望所もあり、休憩にちょうどいいですね。

ファームロードは山を繋ぐ道なのでアップダウンが続きます。

大きく道がカーブした場所に蕎麦屋「和の花」の看板が出ていたので立ち寄ります。
駐車場には車とオートバイがたくさん駐車していて人気店なのが伺えます。

鶏の地獄蒸しが名物

古民家風の建物で、店内も広く落ち着いた雰囲気です。囲炉裏席やテラス席など、席数は多いです。

人気の「鶏の地獄蒸し」と「もりそば」がセットになった和御膳を注文しました。
地獄蒸しとは恐ろしいネーミングですが、近くの禿の湯温泉で2時間かけて蒸し上げた鶏肉料理の事だそうで…どんな味なのかワクワクします。

タレと塩の2種類から選ぶことができるので、塩にしました。箸でホロホロほぐせる柔らかさで、くさみがない美味しい蒸し鶏です。大きいので食べきれるかと心配でしたが、ペロッとたいらげました。

夫婦滝と弁財天滝

蕎麦屋を出て、しばらく走ると小国町から南小国町に入り、ファームロードは終了です。

国道442号に出て右折すると、すぐに夫婦滝の看板が見えてきます。

小田川と田の原川の合流する地点にある2つの滝で、左右に並んでいる姿で夫婦滝という事。縁結びの滝としても有名で、至る所にハートの絵馬が結ばれていました。

国道442号から県道40号方面に進み、走っていると楕円形のカーブミラーがありました。あまり他で見たことが無いので面白い。

満願寺川を渡る橋の上からも弁財天滝を見る事が出来ます。うっかり通過してしまわないように注意して下さい。

竹の熊の大ケヤキ

県道40号の藁葺き屋根が可愛い荒倉バス停付近で、志賀瀬川を渡ります。

昔ながらの集落を抜ける細い道を走ると「竹の熊の大ケヤキ」があります。樹齢千年を超える西日本最大のケヤキです。想像以上の大きさで、近くで見るとパワーを感じますよ。

八女茶が美味しいTea room 茶のこ

南小国郵便局がある交差点で右折し、志賀瀬川沿いの「Tea room 茶のこ」に立ち寄ります。

サイクリストのオーナー夫婦が経営する雑貨店&カフェは、サイクリストに人気で、遠方から訪れる人も多いようです。店先にはサイクルラックもあります。

私が訪れた時は満席で少し待ちましたが、雑貨販売コーナーを見ていると待ち時間も苦になりませんでした。

店名が付いた「お茶のこセット」をいただきます。
人気メニューの自家製杏仁豆腐と八女市星野村の冷たいお茶がセット。杏仁豆腐はほどよい甘さで、八女茶は渋みの無い甘い旨味が感じられて身体にすっと染み渡ります。

小国郷の福運三社めぐり

小国町内で「福運三社参り」というスタンプラリーを開催しているとネットで見たので楽しみにしていたのですが、そのイベントは終了していました!残念です。
それでも「小国両神社」「けやき水源」「鏡ヶ池」の三社をめぐり金運UPして帰ろうと思います。

小国両神社は小国郷を開拓した神様を祀った神社です。参拝者が富くじで一等を当てた事から「千両・万両の神様」とも呼ばれています。
神門をくぐると三神杉という巨木がそびえています。他にも御利益がある狛犬や小さな神様が並びパワーが貰えそうな感じがします。

けやき水源は樹齢1000年とも伝わるけやきの根元から湧水しており、くまもと景観賞「水と緑の景観賞」に選ばれています。昔、地元の男がここで身を清めてから小国両神社で参拝したところ、富くじを当てたという伝説があります。

鏡ヶ池は平安時代の悲恋伝説が残る池ですが、今では池にコインを投げ入れ恋人との再会を願う恋愛成就スポットになっています。

池の底には伝説に基づいてレプリカの鏡が沈んでいるので覗いてみて下さい。

道の駅小国に戻ってゴール

杖立川沿いの町並みを眺めつつ小国町役場の前を通ると「祝!北里柴三郎博士が新紙幣千円札肖像画採用」という垂れ幕がありました。新札が出回ったら、小国町も賑わいそうですね。そのまま道の駅小国に向かい、ゴールです。

コース紹介

▼旧国鉄宮原線ウォーキング
https://www.town.kumamoto-oguni.lg.jp/q/aview/145/269.html

▼和の花
http://wanohana.chu.jp/

▼Tea room 茶のこ
https://chanoko.net/

今回の記事で紹介したコースの詳細は以下でもご覧いただけます。

熊本県廃線跡

まとめ

新千円札の肖像画に採用された北里柴三郎博士が生まれ育った小国町を感じる事ができるライドでした。鉄道遺構と水源の里の絶景を楽しめるオススメルートですよ。

執筆:小曽根彩

大分県出身、埼玉県在住。
地図やガイドパンフのデザイン制作事務所「オゾングラフィックス」スタッフ。
ロードバイク・ランドナー・ミニベロなどで、四季の景色や美味しい物を求めて自転車を楽しんでいます。

 

【栃木県】奥州街道が通るさくら市で約25㎞のポタリング

【栃木県】奥州街道が通るさくら市で約25㎞のポタリング

2005年に氏家町と喜連川町が合併してできた「さくら市」。
栃木県の県央地域にあり、奥州街道の宿場町だったこともあり情緒ある街並みが残る場所です。
また、その名の通り桜の名所が多くあったり日本三大美肌の湯とされる喜連川温泉もあったりと見どころも沢山。奥州街道を走りながら街並みを楽しむポタリングに行ってみました。

道の駅きつれがわを出発

2017年にリニューアルした「道の駅きつれがわ」。大正ロマン・大正モダンをコンセプトにしたそう。
平日にも関わらず多くの人で賑わっていました。

国道293号線沿いにあり、直売所やフードコートと隣接した建物では温泉に浸かることもできます。
無料で入れる足湯もありサイクリングで疲れた足を癒すこともできそうです。道の駅を出発し、まずは旧喜連川町を巡っていきます。

旧喜連川町

歴史は古く源平合戦で功を立てたことで塩谷五郎惟広が城を築いたのが喜連川の始まり。江戸時代には奥州街道の宿場町として栄えました。塩谷氏の統治は400年に及んだそうです。
現在も至るところに城下町であり宿場町だった頃の面影が残っています。

「御用堀」は、喜連川藩十代藩主の煕氏(ひろうじ)が領民を思い、町中どこでも用水が使えるよう生活用水の確保に気を配り町を囲う川から町内に水を引き入れるために開削したそう。
1990年度誇れるまちづくり事業で一部修景工事をし鯉を放流して「やすらぎの散歩道」として整備されています。

御用堀のすぐ近くに「寒竹囲い」というものがありました。この辺りに自生する「オカメザサ」を使った生垣で、喜連川氏六代の茂氏が藩士の宅地を囲むのに板塀などでは制作修繕費が大変なので笹を使うことを奨励したそう。
風情ある街並みでとても素敵でした。景観を楽しもうと散策する人の姿もみられました。

喜連川町をながれる「荒川」沿いは桜並木のようです。
のどかな風景を横目に走るのは穏やかな気持ちになれました。

氏家方面へ向かうため奥州街道をいってみることに。

奥州街道の史跡を巡りながら旧氏家町へ


緩やかな上りが続いていきますが木陰になっていて気持ちよかったです。

碧梧桐の句碑。「阪を下りて左右に薮あり栗おつる」と書かれているようです。正岡子規門下の秀才で俳句界で活躍した人で知られているそう。

急な坂で長らく難所とされていたところ。1880年に迂回路ができ使われなくなったため旧道はそのまま残されているそう。

歩いていたと想像するとすごいですね。

早乙女温泉を通りすぎ、道路の側に大黒天が2体並んでいました。「明治時代の水準点」だそう。

旧氏家町

氏家町の発祥は鎌倉時代に遡ります。江戸時代には氏家宿が開かれ、民家や商家が1㎞にわたり軒を連ねていたそうです。
鬼怒川の水路は江戸に通じていたため、阿久津河岸ができて鬼怒川舟運の起点にもなり賑わっていたそう。今も宿場町の面影が残ります。

栃木県指定有形文化財建造物になっている「瀧澤家住宅」。
道路に面した長屋門はとても立派でした。いつ建てられたか資料は残っていないそうですが、この地方に現存する長屋門の中でも最大級の規模を誇っています。

氏家小学校の近くに趣のある建物が。江戸時代後期1806年から続く老舗蔵「仙禽酒造」。

情緒あふれる静かな街を走っていきます。

今宮神社に立ち寄りました。1060年に創建、神社には本殿や楼門、拝殿内の絵馬など市指定文化財があります。

御朱印を頂きました。4月23日までだそう。季節感があり参拝の思い出になりました。

創作めんダイニング  Men-koubou Nakayama

氏家小学校の近くにある店でランチをしました。

カフェのような雰囲気の可愛いお店。

2022年の6月にオープンしたばかり。店内はウッド調で木の香りがする癒される空間。
向かいにある焼きそば等を販売する「麺工房なかやま」のうどんの店。

注文したのは「根野菜たっぷり肉汁うどん」。きゅうりの浅漬けと杏仁豆腐がついてます。
野菜と肉がたっぷり入った甘めのつけ汁に、つるつるもちもちのうどんを絡めていただきました。
食べ応えもありとても美味しかったです。

食事を終えてJR氏家駅に立ち寄りました。

桜が描かれた郵便ポストや壁面が鮮やかで気持ちが明るくなりました。

駅近くの通りにはレトロな建物があり、街並みを眺めながら楽しめました。

道の駅へ戻る道中、さくら市総合公園へ。桜とハクモクレンが咲いていて目を惹きました。

田園風景の奥には日光連山。雄大な景色も素晴らしかったです。

さくら市早乙女での街並みは時間を忘れるようでした。

道の駅に戻り、温泉に浸かることに。大浴場と露天風呂があり、ゆったりと入ることができました。
また、直売所でも温泉タオルや入浴剤、化粧水なども販売されていました。

コース紹介

▼道の駅きつれがわ
https://michinoeki-kitsuregawa.jp/

▼さくら市観光ナビ
https://sakura-navi.net/

まとめ

さくら市を満喫できる約25㎞のポタリングは、平地と丘陵地を走るので初心者でも満足できるコースになったと思います。
歴史を感じながら素晴らしい景色を堪能することができました。最後に温泉に浸かれるのも、温泉地ならではの楽しみ方ですね。

執筆:水越恭子

茨城県出身。地元ラジオ局でリポーターをしていた頃にロードバイクを購入。公私ともに自転車を楽しんでいる。現在はフリーランス。SNSで茨城サイクリングの魅力を発信。自転車のさまざまな楽しみ方を研究中!現在は、行方市自転車活用推進会議委員を務め、行方エリアテレビ「なめテレ」に出演し自転車で市内をめぐりレポートし放送している。

【千葉県】成田空港から九十九里をめぐる、空と海と食を楽しむ80kmサイクリング《PR》

【千葉県】成田空港から九十九里をめぐる、空と海と食を楽しむ80kmサイクリング《PR》


日本を代表する国際空港のひとつ「成田国際空港」は陸上空港なので、空港からサイクリングをスタートすることができます。
飛行機輪行だけでなく、首都圏から鉄道輪行でもアクセスの良い「空の玄関・成田国際空港」から、太平洋を望む九十九里の海、そして千葉の大地が育んだ美味しい食を堪能する約80kmのサイクリングをご紹介します。

※記事内の写真は全て特別な許可を得て撮影しております。

成田空港サイクルステーション

成田空港第2ターミナル1階、18番バス停近くにサイクルステーションが設置されています。

サイクルラックや空気入れがあるだけでなくベンチが設置されているので、とても準備がしやすいです。

空港ターミナル内一部トイレの個室内には着替え台が設置されていて、コインロッカーには輪行バッグ(ソフトケース)や荷物も収納可能です。
また、工具が必要な場合は第2ターミナル1階ツーリストインフォメーションで無料貸出してくれます(8:00~17:30)。
その他、ナインアワーズ成田空港ではシャワーのみの利用も可能です(1,000円/1時間)。

準備が整えば自販機で水を購入し、掲示されている道順で、成田空港温泉 空の湯へ向かいます。

成田空港温泉 空の湯

成田空港第2ターミナルから約4kmで「成田空港温泉 空の湯」。
飛行機が見える天然温泉露天風呂で知られるこの施設には、食事処をはじめ、フィットネススタジオ、スポーツマッサージ、宿泊施設なども備わっています。

「自転車処 空輪」では、ロードバイクやマウンテンバイク等のレンタルサービスがあり、九十九里までのサイクリングや、近くの「成田空港スカイライドMTBパーク」で、マウンテンバイクを存分に楽しむこともできます。

空(成田空港)から海(九十九里)へ

空の湯をスタートし、まずは横芝光町へ約14km走り「コミュニティCAFE&農家のキッチンLABO FARM TO…」へ。

地元食材たっぷり、農家のカフェごはんを提供するこのお店は、「お米」「梨」「野菜」を栽培する元パティシエという経歴をもつ農家のオーナーが運営。自社栽培の農作物や地元食材をふんだんに使ったメニューを提供しています。

そして2kmほど先のJR横芝駅へ。
千葉県内最古の駅舎といわれる、JR総武本線「横芝駅」は、ノスタルジックな雰囲気が漂っています。


横芝駅前情報交流館ヨリドコロでは、レンタサイクルが利用できます。

横芝駅から約7km走ればいよいよ九十九里浜。

九十九里浜は、千葉県東部の刑部岬から太東崎まで5市4町1村に跨る太平洋沿岸に面した、全長66kmにも及ぶ日本最大級の砂浜海岸です。
広大な砂丘のような砂浜は、大自然を感じさせてくれます。

九十九里の「食」を堪能

蓮沼海浜公園から1kmほど内陸に走れば「道の駅 オライ・はすぬま」。

名前のオライとは「私の家」という意味。自分の家のようにくつろいだ気持ちで遊びに行きたくなる道の駅です。

九十九里と言えば「海の幸」のイメージが強いですが「野菜」が豊富なことを知りました。
道の駅では千葉で採れた新鮮な野菜がたくさん並んでいます。

道の駅から海側へ戻り、九十九里ビーチラインを走って木戸川を越えれば「ソムリエファーム」。
~わたなべさん家の野菜たち~とネーミングされているだけあって、農家の生活感を感じられるお店です。

店内では3種の日替わりランチから「サラダランチ」をセレクト。
ボリューム満点のサラダをはじめ、ほうれん草のパン、カリフラワーのポタージュや野菜を使ったデリなど、どれも美味しさ満点です。
3種類のオリジナルドレッシングで千葉の野菜を堪能できます。

店内にはオーナーの「わたなべさん家」の趣味やこだわりが詰まったマニアックなアイテムがあちこちにあり、楽しさも満点です。


ソムリエファームから海沿いの産業道路を走って約4.5km、乗馬クラブ サンシャインステーブルスへ。

乗馬クラブ サンシャインステーブルスは、乗馬クラブをはじめ、オールドウエスタンな雰囲気のレストラン「THE MARVERIC」などがあります。
広大な敷地には厩舎やトレーラーハウスなどもあり、映画やPVなど様々なロケ地として利用できます。

里山風景から飛行機を望む丘へ

九十九里から吹く風に背中を押してもらい、心地よい里山風景の中を一気に走り抜けます。

海沿いから約18kmで、有野実(ありのみ)苑オートキャンプ場。

キャンプ場のほか、農園やレストラン、ショップがあり、いちご狩りも楽しめます。

販売されているいちごの中から、その時採れた「ミックス」をセレクト。
しっかり走ってきた後の、ビタミン&水分補給ができるうえ、ミックスは色々な味を楽しめます。
ここでも千葉の大地が育んだ、美味しいフルーツを堪能です。
(季節によって様々な収穫体験もできます。)

有野実苑オートキャンプ場から10km走って「ひこうきの丘」へ。

ひこうきの丘は、成田国際空港A滑走路から約600メートルの場所に位置しているので、上空の飛行機を一望できます。
風向きによって離着陸の方向は変わりますが、『離陸時』には臨場感あふれる航空機のエンジン音を感じ、ハートのモニュメント越しに飛び立つ飛行機を見送ることができる絶好のロケーションです。

日も傾いてきたので、2.7km先の「成田空港温泉 空の湯」へ戻り、サイクリング終了。
そして、天然温泉でゆっくりと自転車旅の最後を楽しみます。

コース紹介


距離:78.7km 獲得標高:206m

▼成田空港-九十九里サイクリング
https://www.cycling-nrt-99beach.com/

▼成田空港温泉 空の湯
https://soranoyu.com/

▼自転車処 空輪
https://www.kurin.fun/kurin

▼横芝駅前情報交流館ヨリドコロ
https://yoridokoro.chiba.jp/

まとめ

国内外だけでなく首都圏からもアクセスが良い成田国際空港を拠点としたサイクリング。
まずサイクルステーションは、空港の施設を活用しとても充実しているので、輪行利用者にはとても安心・便利です。
そして、空の湯で利用できるレンタサイクルは、輪行が苦手な人やスポーツ自転車を持っていない人でも楽しめるのが魅力です。
程よく坂道もある約80kmは、太平洋を望む九十九里の大自然から里山を走り、千葉の食を堪能したあとは、天然温泉で汗を流す。そんな贅沢なサイクリングを1日で堪能できるコースです。

執筆:HANADA

広告主:成田国際空港株式会社(NAA)

成田空港~九十九里サイクリングコース掲載中

「成田国際空港」からサイクリングをスタートする約80kmのサイクリングコース。
程よく坂道があり、太平洋を望む九十九里の大自然から里山を走り、千葉の食を堪能したあとは、天然温泉で汗を流すことができます。

成田空港~九十九里サイクリング

 

 

【茨城県】タイムスリップを味わえる常総市で約25㎞のポタリングとサイクルトレイン

【茨城県】タイムスリップを味わえる常総市で約25㎞のポタリングとサイクルトレイン


鬼怒川が流れる自然豊かで歴史的建築が残るまち、常総市は茨城県の南西部に位置し、2006年に水海道市と石下町が合併し誕生しました。
2015年の関東・東北豪雨で決壊した鬼怒川の堤防は、堤防天端等を活用しサイクリングロードとして活用しようと「かわまちづくり」事業が進められてきました。概ね堤防の整備が完了したということで、川沿いを走りながら街へ足を運び巡ってみます。

豊田城跡をスタート

遠くからも目に留まる城がそびえたちます。

平安時代末期から戦国時代までこの地方を支配した桓武平氏一族である豊田氏が城を築きました。

豊田城と命名され、現在は地域交流センターとして地域の人たちに活用されています。天守閣は日本屈指の高さ48.5m。中には1000人を収容するホールや歴史展示室、最上階の7階には展望室があります。

ゆたかや製菓

まずは、「ゆたかや製菓」に行ってみることに。豊田城から約3㎞のところにあります。

1996年9月に新築完成、70年記念オープンをしたという老舗。地元の米を使った団子が名物です。

いろんな種類があるなかで可愛い団子を見つけました。

「パンだんご」。購入時に店内で少し焼いてみたらしのタレをつけてくれます。

もちもちの団子にこしあんが入っていました。みたらしタレとも相性が良くあっという間に完食。

「ねじれもなか」は途中のおやつに購入。職人のこだわりがつまった最中だそう。

続いて鬼怒川を目指します。

レトロな商店街の看板がありました。 

鬼怒川サイクリングロード

堤防の工事が進んでいるところですが既に供用が開始されている区間もあります。

歩行者と自転車専用になっているので安心して走れますね。

幅が広く開放感がある道でとても気持ちよかったです。天気もよくウォーキングの人もいました。

鬼怒川の堤防を走っていると「鬼怒川堤防決壊の碑」がありました。

2015年9月関東・東北豪雨で鬼怒川の堤防が決壊し大きな被害を受けました。
水害を後世に伝えるため建てられたそう。

東京オリンピック聖火リレーの碑もありました。

水海道風土博物館 坂野家住宅

国指定重要文化財になっている坂野家住宅に立ち寄りました。
敷地は1haにおよぶそう。坂野家は古くからこの地域にあった豪農だったそうです。

素晴らしい日本庭園がありました。

表門は薬医門という形で本来、武家屋敷に設けられるものだそう。

門をくぐるとタイムスリップしたような気持ちになれます。
受付をすませたら、坂野家についての映像を観てから中へ見学しにいきました。

土間には竈が。

梁も大変立派です。ゆっくりと時間が流れていくようです。
坂野家住宅は、長い間文化の発展にも大きな貢献をしてきたことがわかりました。
素晴らしい空間を堪能したところで次の場所へ向かいました。

道中みつけた神社にも少し立ち寄りました。

弘経寺(ぐぎょうじ)

1414年、嘆誉良肇上人により創建。第10代了学上人の時代に徳川家から本堂、鐘楼などに莫大な寄進がなされました。徳川家康の孫にあたる千姫の墓があり、春にはソメイヨシノ、秋には彼岸花が咲くそうです。

サイクルラックもありました。

また千姫姿絵などゆかりの品々が伝えられているそうです。

本堂は江戸時代初期に再建されましたが老朽化のため2008年に修復され現在の姿になりました。

境内にある大きな杉の木は、修行僧宋運の貉伝説にまつわり「来迎杉」と呼ばれているそうです。
心が安らいだところで水海道駅方面へ行くことにしました。

水海道駅周辺を散走


周辺を散策しているとレトロな建物がありました。
五木宗レンガ蔵は明治時代の建物で登録有形文化財に指定されています。

水海道駅の近くにある常総市立図書館内にある「二水会館」。大正初期の建物で登録有形文化財になっています。

レトロな雰囲気が漂う駅前商店街を巡ってみました。

かつて「宝来館」という映画館があったようです。現在は駐車場になっています。

野外映画祭が開催されているとか。いつか参加してみたいです。

市の鳥「ウグイス」がかかれたマンホール。

最後に「いおり庵」に立ち寄りました。

無料貸自転車「ちゃまチャリ」がありました。中学生以上なら誰でも利用できるそう。

お土産に購入。後で食べましたが、お米を感じるおかきで美味しかったです。 

関東鉄道常総線サイクルトレイン

常総線では、自転車をそのまま乗せることができるサイクルトレインを運行しています。
利用区間は常総線の水海道(みつかいどう)から大田郷駅間、時間は9時30分から14時30分。自転車を無料で乗せることができます。

水海道駅から乗車しました。

窓口で自転車を固定するバンドを受け取りました。

列車内では指定されたところに自転車を固定します。

列車から降りる際に運転手にバンドを返却し、石下駅で降りました。
初めてのサイクルトレインでわくわくしました。初心者の方でも安心してサイクリングを楽しめるようになりますね。

団体での利用については事前に連絡が必要なのでご注意ください。

コース紹介

▼関東鉄道常総線サイクルトレイン
https://www.kantetsu.co.jp/train/cycle.html

▼ゆたかや
https://www.yutakaya.biz/

▼常総市鬼怒川サイクリングロー
https://www.city.joso.lg.jp/kurashi_gyousei/kurashi/shisetsu_koukyou/public_transport_institution/cycling/cyclingroad.html

まとめ

常総市を巡る約25㎞のサイクリングになりましたが、名物を堪能し歴史文化に触れ満喫することができました。
自然の景色と街の風景は素晴らしくのんびりと気持ちよく走れました。サイクルトレインも簡単に利用することができたので気軽に楽しんでほしいと思いました。

執筆:水越恭子

茨城県出身。地元ラジオ局でリポーターをしていた頃にロードバイクを購入。公私ともに自転車を楽しんでいる。現在はフリーランス。SNSで茨城サイクリングの魅力を発信。自転車のさまざまな楽しみ方を研究中!現在は、行方市自転車活用推進会議委員を務め、行方エリアテレビ「なめテレ」に出演し自転車で市内をめぐりレポートし放送している。

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【大分県】小鹿田焼の里と城下町の風情が残る豆田町がある日田市を散策する47kmのサイクリング

【大分県】小鹿田焼の里と城下町の風情が残る豆田町がある日田市を散策する47kmのサイクリング

江戸時代には幕府直轄地・天領として栄えた日田市。当時の町並みや文化が受け継がれた「豆田町」は、日本遺産に認定されています。
そんな歴史を感じる町並みを走り、日田往還を繋いで「小鹿田焼(おんたやき)の里」を訪ねるルートです。比較的緩やかな坂が多いので、のんびり楽しめると思います。

日田駅をスタート

日田市は漫画「進撃の巨人」の作者が出身ということで、駅前に人気キャラクターのリヴァイ兵長の像を設置しています。
あとキャラクターのパネルなどもあり、アニメファンで無くとも楽しい気持ちになります。ローマ字のHITAモニュメントも「I」の部分が無く、人が立つ事でHITAの文字が成立する楽しいものになっています。スタート&ゴールの記念写真にも良いですね。

県道48号を進み、三本松交差点を右折します。久大本線の高架下をくぐると日田往還中津街道に入ります。

咸宜園(かんぎえん)

右手に白い壁に囲われた施設が見えてきます。江戸時代後期に設立された私塾(学校)跡です。東塾跡地にある秋風庵・遠思楼が現在も見学出来ます。

伝統的建造物群保存地区の豆田町

大きく右に道がカーブした豆田御幸(みゆき)通り入口にある草野本家は、県内最古の旧商家で豆田町の代表的な建物です。

「豆田町(まめだまち)」とは、南北2本東西5本の通りからなる町で、江戸初期の建物が残っていることで国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。

豆田御幸通りには「天領日田資料館」や「豆田まちづくり歴史交流館」など歴史的な建物が並びます。その中でも「赤司日田羊羹本舗」の羊羹は、日田を代表する菓子のひとつ。全国の羊羹好きが買いに訪れるほどの人気店です。

昔ながらの製法で作られる日田羊羹は、日持ちするのでお土産に購入してみました。ずっしりとした羊羹を自転車のバッグに入れて走ります。常温でも大丈夫ですよ。

店を出て1本隣の豆田上町通りに移動します。この通りにある「岩尾薬舗 日本丸館(にほんがんかん)」に立ち寄ります。

岩尾薬舗 日本丸館(にほんがんかん)

安政2年(1855年)に開業された薬屋の「岩尾薬舗」は、現在も薬の販売をしています。店舗の隣には、薬の資料館「日本丸館」があるので興味があれば見学してみましょう。

薬局の店内も昔の面影があるので撮影させて頂きました。

薬を調合した場所も雰囲気がありますね。資料館の入口には、お土産品も販売しているので覗いてみましょう。

豆田上町通りの北にある「薫長酒蔵資料館」は文政9年(約200年前)に建てられた酒蔵です。2階を酒蔵資料館として開放しています。

花月川沿いを走る

花月川に架かる一新橋を渡り、川沿いの道を走ります。高速道路の高架下を抜け、新山渡瀬橋を渡ったらすぐに左折します。

光道寺日田別院の横から細い道に入ると、ややキツい上り坂が出てきます。さっきまで町中だったのに、いきなり林道が現れるのが面白いです。

いいちこ日田蒸留所

「下町のナポレオン」として知られている麦焼酎「いいちこ」を製造している蒸留所があるので立ち寄ってみます。残念ながら自転車なので試飲は出来ませんが、見学や関連グッズを購入することができます。

花月川から小野川沿いを走る

いいちこ日田蒸留所から坂を下り、国道212号を渡り日田往還に入ります。
花月川沿いの歩道に「財津の桜並木」があります。走った時期がちょうど満開で、風情ある日田往還を感じる事が出来ました。

県道107号を左折して小野川沿いを走り「小鹿田焼(おんたやき)の里」に向かいますが、ここからしばらく店が少ないエリアに入ります。途中にカフェやパン屋がありますが、臨時休業や定休日の可能性を考えて、補給食など買っておく事をオススメします。

小鹿田焼の里に向かう道は、川沿いの緩い坂なので気持ちよく走る事が出来ます。

小鹿田焼のギャラリーに立ち寄る

道沿いに「おかあさんのパン」と「鹿鳴庵」の手作り看板が出てきたら右折して路地に入ります。少し奥まった所にある小鹿田焼ギャラリー「鹿鳴庵」は、文久元年(今から162年前)に建てられた藁葺き屋根の古民家ギャラリーで趣があります。

店内には厳選した小鹿田焼と地元の民芸品などが並んでいます。器ひとつからの購入も可能なので、お気に入りを探してみては?

一子相伝の小鹿田焼の里へ

鹿鳴庵を過ぎると、道がやや細くなり斜度も出てきます。集落の民家も藁葺きトタン屋根で雰囲気がありますね。

皿山トンネルが見えるとY字になるので右折すると「小鹿田焼の里」に到着です。まずは入ってすぐの所にある「山のそば茶屋」でランチにします。

昔からの蕎麦屋という店内にはテーブル席と小上がり席があります。
使われている皿は、もちろん小鹿田焼です。器を楽しみながら食事が出来るのが嬉しいですね。

田舎蕎麦と地鶏煮のセットにしてみました。田舎蕎麦も地鶏煮も、どちらも美味しかったです。

店を出ると大きな共同窯があります。
小鹿田焼の里には現在、窯元が9軒あり約300年前から黒木家・柳瀬家・坂本家の三家体制で制作しています。しかも一子相伝で承継され守られてきたとか。

小鹿田焼の里に居ると「ギーゴトン」と不思議な音が聞こえてきます。
陶土を打ち砕くため、川の水を利用した「ししおどし」で唐臼に打ちつける音です。この唐臼の音は「日本の音風景100選」にも選ばれています。

小鹿田焼陶芸館で小鹿田焼を学ぶ

小鹿田焼の里の一番奥にある「小鹿田焼陶芸館」で、江戸時代から現在に至るまでの作品を展示していて小鹿田焼の歴史について学べます。

説明パネルと作品が展示されています。他にも小鹿田焼が出来るまでの動画も流れているので見てみると分かりやすいですよ。

陶芸館は里の一番高い場所にあるので、町並みが見渡せます。

昔ながらの里山風景を楽しむ

小鹿田焼の里を出て、県道107号から県道670号を繋いで日田市街へ下って行きます。
行きの道は2車線で車も比較的走っていましたが、この道はほとんど車が通りません。
県道というより林道という雰囲気です。

途中で集落に出ましたが、昔話の挿絵の様な雰囲気で素晴らしかったです。

国道と日田彦山線大鶴駅の手前で大肥川沿いに走ります。
ちょうど桜並木が満開で綺麗でした。

思いがけぬ坂道に苦しむ

日田彦山線沿いの道を走っていると、今山駅から日田行きの線路(レール)が撤去されていました。2017年の九州北部豪雨で大きな被害を受け休止中とは知っていましたが、レールが撤去されているとは思いませんでした。

目の前に大分自動車道が見えたら左折し高速の下をくぐり左折。すると突然の急坂が現れた!地図上では坂とは解りにくい場所で油断していました。
最初から坂があると解っているのと解っていないのは気分が違います。
もう後半なので足も疲れてヨロヨロ上ります。

この道も前半走った花月川の日田往還につづく、日田往還朝倉街道です。
木々が鬱蒼としている雰囲気が昔の道の名残を感じさせます。

丘陵地にある萩尾公園

桜が綺麗な萩尾公園に出ました。池の周囲には吉野桜が約445本植えられていて桜の名所として人気の公園です。夏にはキャンプ場も期間限定でオープンします。

池の周囲に遊歩道があるので散策している人も多いですよ。

天領日田を散策する

山間の道を走ってきて、最後は日田の市街地を散策します。
江戸時代初期から徳川幕府の直轄地(天領)となった日田市。東西に流れる三隈川は「水郷日田」と呼ばれるほど豊かな水で有名です。
三隈川沿いに走り、亀山公園の横にある「島内堰」の上を渡ります。堰の上が歩行者&自転車用通路になっています。

渡った先は三隈川の中州「中ノ島」になります。中州の周囲は約2kmです。
三隈川公園に可愛い「河童の水の助・鵜のウータン像」がありました。

元氣の駅でスイーツ休憩

国道212号を越えた所にある「日田天領水の里元氣の駅」で休憩します。
元氣の駅は、水郷日田で育った地元の素材と美味しい食べ物を提供する施設です。
入ってすぐ右手にある売店「ひったりーの」でジャージーヨーグルトサンデー購入。暑かったので冷たいスイーツが身体に染みわたります。

駐車場の敷地に「手湯・足湯」があるので、疲れた足をほぐすのに良いですね。

沈み橋を渡り日田駅へ

中ノ島をぐるりと1周走ってから国道212号で台霧大橋を渡ります。橋を渡ってすぐ左折して三隈川沿いに走ります。三隈川では夏になると「屋形船」「鵜飼い」を見る事ができます。昔から受け継がれた日田の夏の風物詩です。そんな屋形船が、出番を待つように川沿いに並んでいます。

行徳橋を渡り住宅地の間を進むと沈み橋の「大宮橋」があるので渡りましょう。頑丈そうなコンクリート橋で、地元の車も多く渡っていました。

国道212号で玖珠川を渡り左折して三隈川の対岸を走ります。県道9号に出たら北上して日田駅に到着です。

コース紹介


▼アクセス
電車:JR博多駅から鹿児島本線経由(特急)で約1時間10分
JR大分駅から久大本線(特急)で約1時間40分
車:大分自動車道「日田インター」を下りて約10分

▼小鹿田焼ギャラリー鹿鳴庵
https://www.rokumeian.com/

まとめ

江戸時代に幕府直轄の城下町として栄えた日田市と、漫画「進撃の巨人」で飾られた日田駅のどちらも楽しむ事が出来るルートです。大分県を代表する陶器の小鹿田焼の里も、深い歴史を感じられ、1度は訪れておきたい場所だと思います。

執筆:小曽根彩

大分県出身、埼玉県在住。
地図やガイドパンフのデザイン制作事務所「オゾングラフィックス」スタッフ。
ロードバイク・ランドナー・ミニベロなどで、四季の景色や美味しい物を求めて自転車を楽しんでいます。

【島根県/広島県/岡山県】歴史の町並みと温泉、桜に出合った中国地方縦断2泊3日のサイクリング

【島根県/広島県/岡山県】歴史の町並みと温泉、桜に出合った中国地方縦断2泊3日のサイクリング

島根から広島を経由して岡山まで、中国地方を縦断する総延長167kmのサイクリングも1日の走行距離は50km前後と控えめで、脚力に自信のないビギナーにもおすすめです。
旅の途中には湖(中海)の横断や秘湯感あふれる温泉宿、往時の面影を色濃く残した町並み、そしてこの季節ならではの桜と、見どころ・立ち寄りどころは五指に余ります。

1日目:米子鬼太郎空港から中海を渡って

羽田空港から全日空383便に乗り、鳥取県の米子鬼太郎空港に降り立ったのは10時40分。
自転車を組み立てて走り始めてまもなく、中海に浮かぶ江島に向かって橋を渡れば、そこはもう島根県でした。

ボタンの栽培が盛んな大根島(だいこんしま)を経由して中海を渡り、古代出雲の政治文化の中心であったという出雲国分寺跡を目指します。

やがて目の前に現れたのは、復元された礎石が並ぶ草地。まあ、“跡”ですから仕方ありません。説明板にあるイラストを参考にしつつ、往時の姿を思い浮かべてみましょう。続く出雲国府跡も同様です。

復元された礎石が並ぶ出雲国府跡

熊野大社に立ち寄りつつ日本秘湯を守る会の宿へ

蛇行する川筋をまっすぐにするため、細尾根を開削した日吉切通しを経て意宇川(いうがわ)沿いに県道53号をたどる道筋は、松江市と雲南市の境となる峠まで200mほどの上りです。


村の大百姓が開削した日吉切通し

途中、右手に現れる熊野大社に立ち寄って旅の安全を祈願。


出雲大社とともに出雲国一宮である熊野大社

さらに3km先となる須谷の集落に差し掛かると道幅が1車線に狭まり、道の勾配も増します。

名もなき峠を越えて下る途中、赤川に架かる温泉橋を渡って対岸をわずかに進むと「海潮温泉 海潮荘」が現れました。ここは島根県でただ一つ、日本秘湯を守る会の会員となっており、露天風呂に満ちた弱アルカリ性の湯がその日の疲れを癒やしてくれました。


大石をあしらった「海潮温泉 海潮荘」の露天風呂

2日目:日本さくら名所百選に認定された桜に遭遇

湯と食を堪能した翌日は、JR木次線(きすきせん)の日登駅(ひのぼりえき)を目指して西に向かいます。

ぶつかった県道45号は宍道湖(しんじこ)に注ぐ斐伊川沿いとなり、川の堤頂には日本さくら名所百選に認定された斐伊川堤防桜並木が2kmにわたって延びています。

訪れたのは桜の時期だったのですが、散策する人は少なめでした。

斐伊川堤防桜並木も散策する人は少なめ

川には増水時に沈んでしまう潜水橋(願い橋)が架かっていて、そこから眺める桜並木もおすすめです。


満開の桜の下でひと休み。斐伊川堤防桜並木にて


願い橋の途中から、斐伊川堤防桜並木を遠望する

JR木次線のディーゼル車両で標高差650mをクリア

日登駅で自転車を分解して袋に詰め、やってきた備後落合行きのディーゼル車両に乗り込みます。

民家と見紛うばかりの日登駅に到着。ここで自転車を分解して車両に乗り込んだ

2時間かけて到着した三井野原駅(みいのはらえき)のある場所は、JR西日本で最も高い標高727m。日登駅との標高差650mを、席に座ったまま汗一つかかずに上ることができました。


日登駅のホームで、JR木次線の到着を迎える

ダウンヒルを堪能し、交通の要衝だった旧東城町へ

さて、ここから備後落合駅までは線路に沿って国道314号を南へ。すぐに島根と広島の県境を越えた国道の交通量は少なく、沿道の人家もまばら。
自然とスピードが出る坂道を、走りに集中して下ります。

JR木次線がJR芸備線(げいびせん)と接続する備後落合駅から先ものどかな風景に変わりはなく、道の勾配だけが上りに転じます。それでも道が庄原市小奴可(おぬか)に差し掛かる頃には景色も開け、やがて交通の要衝として栄えた旧東城町(現庄原市東城町)の市街地にたどり着きました。

森と峡谷が広がる帝釈峡にも立ち寄って

中国自動車道のガードを目印に手前の友末交差点を右に曲がり、県道25号を南西に10km進んだ先が帝釈峡(たいしゃくきょう)。
国の名勝に指定された景勝地には5軒の宿があり、そのうちの一つ「帝釈峡観光ホテル 錦彩館」がこの日の宿となりました。

案内された部屋に入ると、窓外には水をたたえた神龍湖(しんりゅうこ)が広がっています。


「帝釈峡観光ホテル 錦彩館」の部屋から神龍湖を望む

翌朝は湖畔を巡ってから来た道を引き返しましたが、時間があれば遊覧船や貸しボートに乗ってもいいかもしれません。

3日目:東城町で史跡を訪たら、県境を越えて岡山へ

3日目は再訪した旧東城町の市街地で三楽荘や北村醸造場、古河印刷所といった史跡を訪ね、県道50号で県境を越えて岡山へ。


旧東城町の町並みを代表する三楽荘(旧保澤家住宅)


背景の商家は古河印刷所。この一帯にも旧東城町の美しい家並みが続く

県道157号を下った先の新見市哲多町(てったちょう)では、城谷川沿いのせせらぎ公園で桜に迎えられました。ここから石州瓦(せきしゅうがわら)とベンガラ漆喰(しっくい)壁の赤い町並みで知られる「吹屋(ふきや)ふるさと村」までは300mの上り。
県道85号に入ってからは勾配もきつくなるので、軽いギヤで焦らず上っていきましょう。

「吹屋ふるさと村」では、自転車を降りてのんびりと散策するのがおすすめ

「吹屋ふるさと村」を象徴するベンガラ漆喰壁の赤い町並み


近世ベンガラ商家の典型と評価され、国の重要文化財にも指定された旧片山家住宅


「吹屋ふるさと村」の外れとなる下谷にもベンガラ漆喰の集落がある

ヒルクライムイベントのコースを下り、備中の小京都で旅を終える

ふるさと村でしばしのタイムトリップを味わったら、10回を数えるヒルクライムイベント「高梁吹屋ふるさと村大会」にも使われる道を下って高梁へ。


醤油の製造・販売で財を成した池上家の邸宅であった商家資料館


かつて日本酒を醸造していた森澤酒造の前にて。商家資料館から500mほど下ったところ

JR伯備線(はくびせん)で岡山に着いたら、後は新幹線に乗るだけです。なお今回の行程は2泊3日ということで帝釈峡に立ち寄りましたが、三井野原駅から備中高梁駅までは旧東城町〜帝釈峡を省けば97kmとなり、一日で走り通すことも可能です。

コース紹介

今回の記事で紹介したコースの詳細は以下でもご覧いただけます。

米子鬼太郎空港〜 海潮温泉〜日登駅
三井野原駅〜備中高梁駅

まとめ

例年より開花が早まっている今年の桜も、北に向かえばまだ間に合います(2023年の盛岡市の満開予想は4月10日、青森市は4月17日、札幌は4月24日です)。
思い立ったが吉日。インターネットの予約サイトで航空機や鉄道、宿の手配をしたら、愛車を収めた輪行袋を担いで出かけましょう。もちろん桜が散ってしまった地域でも、新緑の本番はこれからですよ。

執筆:澤田 裕

社会人になってからサイクルツーリングに目覚め、『Cycle Sports』(八重洲出版)の校正や取材・執筆を長年にわたって手掛けている。日本国内に留まらず、区間を分けて5年で達成した台湾一周など海外での自転車旅も経験。

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