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記事タグ: 自然

【埼玉県】秩父札所をサイクリングで巡ってみませんか?《PR》

【埼玉県】秩父札所をサイクリングで巡ってみませんか?《PR》

都内からアクセスが良く、気軽に訪れることができる秩父。
今回は自然あふれる秩父路を自転車で駆け抜ける「秩父札所サイクル巡礼」と「秩父札所公認サイクリスト〈通称:サイクル先達(せんだつ)〉」をご紹介します!
※この記事は9月中旬の様子のレポートです。

はじめに

秩父札所サイクル巡礼とは?

秩父エリアに34ヶ所ある札所(観音様を祀ったお寺やお堂)をサイクリングで巡るデジタルスタンプラリーです。自転車で一巡、約100kmの道のりです。

秩父札所サイクル巡礼エントリーについて、詳細は秩父地域おもてなし観光公社HPをご覧ください。

秩父札所公認サイクリスト「サイクル先達」

デジタルスタンプラリーを完走したサイクリストはこの認定を受けることができます。
認定者には、オリジナル記念品や認定証が進呈されます!(※認定料が必要です。)

早速サイクル巡礼の様子をレポート

札所1番からスタート!

まずは秩父市栃谷にある「札所1番 四萬部寺」にチェックイン。
札所1番の納経所には御朱印など巡礼用品が豊富に揃っています。
旅の始まりにちょっと立ち寄ってみてはいかがでしょう?

それでは、これから2日間かけてのんびりと巡礼を楽しみたいと思います。
今回は菅笠と白衣を着たコスプレスタイルで挑戦!
このスタイルが意外にもマッチ笑
しっかりと菅笠をヘルメットに装着して出発します。

開始早々、さっそく難所に…

次に向かうのは「札所2番 真福寺」。
しかし、さっそく急勾配の激坂に行き当たることになりますが…
実は、札所2番は納経所がない無人のお寺のため、御朱印やデジタルスタンプ獲得は坂を下った「光明寺」で行うことになります。
サイクル巡礼の際には、安全を考慮して、光明寺へ直接チェックインに向かうこともオススメです!
(札所2番納経所 光明寺 4月上旬撮影)

その後、順調に巡礼を進めます。
のんびり橋を渡ったり…

「札所4番 金昌寺」、趣のある石垣が愛車を引き立てます。

武甲山へ一直線に伸びるような道

秩父のシンボル武甲山

テンポよく巡礼を進めると、「寺坂棚田(横瀬町)」に到着。
ここでは秩父のシンボル「武甲山」を棚田や季節の花々とともに楽しむことができます。
写真は彼岸花です。

武甲山に魅了されながら「札所10番 大慈寺」に到着。
こちらは秩父三部作アニメの一つである「心が叫びたがってるんだ。」の聖地としても知られています。山門に続く石段がとても粋なお寺です。

お昼ごろには秩父市街地へ

秩父市街地にも多くの札所が点在しており、それぞれのお寺の特徴を楽しみながら巡礼できます。
もともと札所は、かつて巡礼者が巡礼の証として山門やお堂に願いを込めた札を打ち付けた場所ということに所以があります。
「札所12番 野坂寺」の山門には現在でもたくさんの札が貼り付けられた様子を見ることができます。(※現在は納札箱に札を納めます)

秩父が舞台設定のモデルとなった大ヒットアニメ「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」の聖地である「札所17番 定林寺」
(4月上旬撮影)

同じくアニメ聖地として代表的な「旧秩父橋」を渡ります。

札所23番、ラストスパートで1日目終了

1日目の最後は「札所23番 音楽寺」。
ここまで平坦な道が多くのんびりしたサイクリングでしたが、最後はヒルクライム!
札所23番は秩父ミューズパークの長尾根丘陵の中腹にあります。最後の体力を振り絞ります。

最後の坂を登り切り、札所23番に到着。西日に照らされる武甲山が美しいです!

2日目は札所24番からスタート

2日目は「札所24番 法泉寺」からスタート!秩父市役所に集合しました。

2日目はチェックインする札所の数は少ないものの、後半につれて1ヶ所ごとの移動距離が長くなります。これも秩父札所巡礼の特徴です。

道中では雄大な自然を味わうことができます!

秩父市荒川にある「ちちぶ花見の里」はそばの花が満開!バックに映る武甲山も美しいです。
(見頃は6月または9月)

秩父鉄道三峰口駅近くの「白久橋」からは、秋には美しい荒川渓谷の紅葉を望むことができます!
(11月上旬撮影)

札所30番から約15km移動。札所31番へ!

ここまで細かくチェックインを続けてきましたが、「札所30番 法雲寺」から「札所31番 観音院」までの移動距離はこの旅で最長の約15km。余裕を持って移動を心がけましょう。
さて、ここ札所31番は自転車を降りてからが大変。高台にある納経所まで石段を登ります。
石段を登りきると…巨大な岩壁に囲われた荘厳なお堂が迎え、大きな達成感と自然の雄大さを実感できます。

ゴールの札所34番で結願

最後は皆野町下日野沢にある「札所34番 水潜寺」にチェックイン!
日本百観音の結願寺でもある札所34番はラストに相応しい、勇壮な雰囲気が漂うお寺です。
これからも安全にサイクリングが楽しめますように…

これにて34ヶ所のデジタルスタンプラリーも完走です。
秩父札所巡礼は秩父の魅力を凝縮したアドベンチャーでもあります。
サイクリングで爽やかな気分を味わい、お堂に手を合わせて心を落ちつけ、自分と向き合う。
とても満足感のある旅になりました!
あとはサイクル先達の申請手続きを完了して、認定証と記念品を待つだけ。
お疲れ様でした!

サイクル先達認定の詳細

認定実施期間

令和5年10月14日(土)より認定開始
※認定期間以前に「秩父札所サイクル巡礼」(デジタルスタンプラリー)の一巡を達成された方も期間中に申請が可能です。その場合、認定日は申請した日となります。

認定料

1,500円
※送料、認定証発行手数料などを含みます。

認定条件

「秩父札所サイクル巡礼」を一巡し、34ヶ所のデジタルスタンプを獲得すると、秩父札所公認サイクリスト(通称:サイクル先達)に申請することができます。
※秩父札所サイクル巡礼の登録番号が必要です。
※認定条件は内容変更となる場合があります。

サイクル先達認定申請について、詳細は秩父札所連合会HPをご覧ください。

コース紹介

PR動画

お問い合わせ先

秩父札所サイクル巡礼事務局:
秩父地域おもてなし観光公社
TEL.0494-26-6260
サイクル先達認定事務局:
秩父札所連合会
TEL.0494-25-1170
秩父市観光課 TEL.0494-25-5209

 

執筆・広告主:秩父市、秩父地域おもてなし観光公社

制作:mochi

【滋賀県】湖東三山の寺社仏閣と太郎坊宮をめぐる初・中級サイクリング

【滋賀県】湖東三山の寺社仏閣と太郎坊宮をめぐる初・中級サイクリング

道の駅せせらぎの里こうらをスタート&ゴールとし、戻りにはサイクルトレインを利用するルートです。滋賀県の名所「湖東三山(※)」や太郎坊宮を散策するため、歩きやすい靴を推奨します。最後は八日市駅から尼子駅までサイクルトレインに乗るので楽々です。

※「湖東三山」とは滋賀県湖東地方の山間にある西明寺・金剛輪寺・百済寺の三つの天台宗寺院の総称です

道の駅せせらぎの里こうらをスタート

国道307号線沿いの道の駅せせらぎの里こうらをスタートしてすぐに「湖東三山」の西明寺に立ち寄ります。国道から左折して短い坂を上れば入口です。

湖東三山 西明寺

まず名勝庭園蓬莱庭の横を進みます。
米テレビ局CNNの特集「日本の最も美しい場所31選」に連続選出されているだけあり、手入れが行き届いた美しい寺院です。

西明寺は平安時代の承和元年に開創されました。織田信長により焼き討ちにあいましたが、兵火を免れた本堂、三重塔、二天門が今も当時の姿を残しています。
本堂は国宝第一号指定の建造物で、鎌倉時代初期に建立されました。
三重塔も本堂と同じく国宝で、釘を使用していない純和様建築です。鎌倉時代の建造物を目の当たりにすると言葉もなく、圧倒的な存在感を感じます。

紅葉の名所ということで、また来ることがあれば是非秋に訪れたい場所です。

お地蔵様が多い金剛輪寺

国道307号を少し走ったら左折、名神高速道の高架下をくぐり路地に入ります。
車通りが多い国道から一変して、穏やかな里山風景を走ります。

県道220号を左折すると金剛輪寺に到着です。
入口の総門は江戸時代に建立されたもの。

金剛輪寺は奈良時代の中頃、聖武天皇の勅願で行基により開山されました。
境内にはお地蔵様が多く千体地蔵さまと呼ばれています。

桃山時代から江戸時代中期に作庭された庭園は、国の名勝に指定されています。

庭園内の明壽院書院に、二頭の龍が描かれた杉戸絵があります。
京都府の紅堀画作家の方が奉納したものだそう。

本堂まで参道沿いに続く千体地蔵

庭園を出て参道を進むとズラリと並ぶ千体地蔵が現れます。実際は二千体以上あるというお地蔵様。ひとつひとつに前掛けや風車が飾られています。

お地蔵様は本堂の手前まで並び、風が吹くと風車がカタカタ回ります。

大きな草鞋が飾られた二天門は室町時代に建立されました。

織田信長の焼き討ちを免れたのは本堂・三重塔・二天門。三重塔は荒廃が進んだので、昭和49年に復元されました。

近江最古級の百済寺

金剛輪寺を出て、途中の上蚊野古墳群脇を眺めつつ約5km走れば百済寺です。
百済寺は湖東三山の中で最も山深い場所にあるので、きつめの坂を上って行きます。

推古14年に聖徳太子が渡来人のために創建させた百済寺は、室町・戦国時代の兵火に壊滅的打撃をうけましたが、江戸初期に現在の本堂、仁王門、山門等が再建されました。

百済寺庭園から少し登った所にある遠望台からは、比叡山や琵琶湖が望めます。

石畳の表参道を歩くと、まるで時代劇の世界。実際に重厚な石畳と境内は、多くの映画や時代劇・ドラマなどのロケ地として利用されています。

自転車に乗り坂を下る途中に百済寺山門があります。
朱塗りのため「赤門」と呼ばれており、江戸時代に建立されました。

道の駅でランチ休憩する

加領川橋交差点を斜め右に曲がり、緩やかな坂を下っていると目の前に菜の花畑が出現!
道の駅に隣接する花畑では、季節に合わせ「菜の花・ラベンダー・ひまわり・コスモス」などを楽しめるそうです。

農産物の流通・加工、人的交流、観光などを総括した施設で、フラワーアレンジメントの体験や、採れたて野菜を購入できる直売所も人気です。
フルーツ&ハーブ工房のイタリアンジェラートは並んでも食べたい!と行列が絶えません。

巨大「とび太くん」が居る公園

道の駅から国道307号を走り、愛知川を渡り土手沿いに進みます。国道421号の八風街道を渡り、両脇に田んぼが広がる道を進むと巨大な飛び出し坊やが見えてきます。

東近江市が発祥の飛び出し坊や「とび太くん」は、滋賀県内を走るとよく目にします。そのとび太くんの約3倍サイズの巨大とび太くんが市原野町グラウンドに設置されています。
この辺りに来たなら、是非見ておきたいスポットです!

県道を走って14km先の太郎坊宮へ

県道170号を暫く真っ直ぐ進み、途中国道307号を横断しつつ約14km走ります。
近江鉄道「長谷野駅」前を北上し、近江鉄道八日市線の踏切を渡ったらすぐ左折。太郎坊宮前駅の所を右折すると参道入口です。

太郎坊宮は平地に突き出たような赤神山の中腹にある神社。太郎坊という呼び名は阿賀神社を守っていると言われていた天狗から付けられた愛称です。
自転車で坂を上れば太郎坊宮中腹駐車場まで行く事ができます。そのおかげで石段742段分を歩いて登らずにすむのが嬉しい。駐車場からは八日市の町並みを一望出来ます!

「勝利と幸福を授ける神様」とされ政治家、起業家、プロスポーツ選手なども御利益を仰ぎに来るとか。駐車場に自転車を置いて本殿まで歩きます。

湖東三山でかなり歩いたため、もう足はクタクタです。

黙々と石段を登っていくと、目の前に巨大な岩が現れます。
神様の力で押し開かれたと伝わる夫婦岩です。岩と岩の間は約80cm。岩のパワーを感じつつ岩の間を進みます。

本殿手前にある展望台からは「万葉集」にも出てくる景色を眺められます。昔の景色に思いをはせるのも良いですね。

八日市駅からサイクルトレイン

来た道を戻り八日市駅に向かいます。八日市駅から尼子駅まではサイクルトレインを利用します。歩き疲れた足には嬉しいです。

近江鉄道の米原駅〜貴生川駅区間では、輪行袋を使わずに電車内へ自転車の持ち込みが可能で運賃のみで持ち込み料金は無料です。
彦根駅と八日市線(新八日市駅〜近江八幡駅)の各駅では利用できないので注意してください。

約20分乗車して尼子駅に到着!ここからゴールまではもうすぐです。

甲良町出身の武将・藤堂高虎

尼子駅から一般道を走り、最後の立ち寄りポイントの在士高虎公園に到着。
甲良町在士出身の戦国武将・藤堂高虎は、関ヶ原の戦いに参戦し功績をあげました。築城技術にも優れていたため、江戸城の改築にも貢献したと伝わる。公園内には大阪城再建の時に使用されなかった「残念石」などが飾られています。

公園前を流れる小川沿いの道は「古川の径」という散策路になっていて整備されています。のどかな古川の径を走り、国道307号に出て南下すればゴールの道の駅に到着です。

コース紹介

TABIRIN MAP 滋賀県 甲良町周辺(湖東/彦根/東近江エリア)
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まとめ

TABIRIN MAP 滋賀県甲良町周辺の4ルートの中から「神社仏閣巡り」を走ってみました。山深い湖東三山や太郎坊宮を巡り、滋賀県の歴史に触れるサイクリングルートです。歩きやすい靴を忘れずに!

執筆:小曽根彩

大分県出身、埼玉県在住。
地図やガイドパンフのデザイン制作事務所「オゾングラフィックス」スタッフ。
埼玉県奥武蔵エリアを中心に、四季の景色や美味しい物を求めて自転車を楽しんでいます。

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【新潟県】廃線跡をたどる32kmの久比岐自転車道をのんびりライド

【新潟県】廃線跡をたどる32kmの久比岐自転車道をのんびりライド


2023年7月。富山湾岸サイクリングコースの取材をした帰りに、そこからのアクセスのいい久比岐自転車道を走ってみることにしました。それまで名前を聞いたことのない自転車道だったのですが、行ってみるとPRキャラクターが設定されていたり、しっかりしたHPができてたりと、やるな新潟県という感じのサイクリングルートでした。

スタートは糸魚川駅

前日に富山湾岸サイクリングコースの朝日町側の起終点から市振駅へ。そこから輪行で糸魚川に入り宿をとりました。駅ではさっそく久比岐自転車道のPRキャラクター、久比岐凛ちゃんがお出迎え。

輪行を解いて駅前のホテルエビヤに入ると商店街に気になる提灯が。どんな祭りなんだ?

宿に入るとだいたいこんな感じで洗濯、充電、買い出しなどに追われます。

サイクルトレインでスタート場所まで

翌朝の糸魚川駅。さあさっそく走り出そう!……と思ったらそうではなく。

なんとえちごトキめき鉄道・日本海ひすいラインではサイクルトレイン実施中。
じつは昨日の市振駅からもサイクルトレインに乗れるのですが、時間指定がありそこでは利用できずに輪行したのでした。
糸魚川駅から梶屋敷駅はたった2駅ですが、サイクルトレイン好きとしては乗らない手はありません。自転車の持ち込み手数料は290円。予約なしで乗れます。

カラフルな列車が入線してきました。1両編成。空いていたので自転車はトイレ前のスペースに。傾けて立てかけたら、とくに固定しなくても大丈夫でした。
この列車、ドアの開閉がボタン式で、乗るときは車両後ろ側から、降りるときは前側から。しかも後ろ側のドアは内側からは開けられない。
じゃあ降りるときは座席の間をすり抜けて前から降りるの?と思っていたら、乗車してきた高校生がいたので後ろのドアが開いて降りられました。

梶屋敷駅。もちろん無人駅です。ポスターがあったので、気になっていた祭りの謎が解けました。

駅にはサイクルトレインや久比岐自転車道のパンフレットが。ちゃんとしてますねー。ちなみに久比岐(くびき)とは新潟県上越地域の古い呼び方なんだそう。

自転車道のパンフレットに載っていた往時の写真。SLが走っていたんですね。

旧国鉄北陸本線の廃線跡を利用

梶屋敷駅からちょちょいと走って久比岐自転車道の入り口に到着。久比岐自転車道というのは愛称で、正確には新潟県道542号上越糸魚川自転車道線。看板の表示は久比岐自転車歩行者道になっています。

標準サイズより小さいミニ矢羽根発見! 矢羽根研究所長としての血が騒ぎます。

自転車道に入ってすぐの駐輪場。脇にコンビニもあるので、ここでドリンクや補給食を仕入れておくといいでしょう。

駐輪場にあった全体図。同じものがパンフレットにも載っていました。
この久比岐自転車道は旧国鉄北陸本線の廃線跡を利用したサイクリングルート。もともと北陸本線はここを走ったいたのですが、それを少し山側に移して新しい線路とし、この古い線路部分がいま久比岐自転車道になっているというわけ。
移した新しい線路は、現在第3セクターのえちごトキめき鉄道の路線となっています。

日本海がきれいに見える

さっそく走り出しましょう。最初は防波堤沿いの道。

海岸に折り畳みベッドを持ち出してバカンスしていたご夫婦に撮ってもらいました。

防波堤から国道を渡って、左手奥へ入っていきます。

おお、いかにも軌道跡という感じの道に。

少し海岸から上ったところでは海がきれいに見えます。

ところどころ国道に降りられる道もあります。ここを降りるとコンビニ。コンビニがサイクルステーションになっています。ルート両端の起終点までの距離が表示してあり、目安になります。

とても暑い日だったので、コンビニで買ったアクエリアスの冷凍パウチを首筋に入れて走りました。溶けてきたら冷え冷えのドリンクが飲めるので一石二鳥。

駐輪場や休憩所がムダに充実

この管理境界を示す看板が何度も出てきます。利用者には関係ないと思うんですが、「この先で何かあっても責任をもつのはウチじゃないからね」という強い意志を感じます。

路面に見つけた自転車のピクト。富山とは違うものです。

海がきれい。崖を切り崩して作った軌道跡を走ります。

なぜここに?と思うようなところに駐輪場が。スペースが余ってしまったからでしょうか。無駄ですね。

集落を抜ける部分もあります。歩行者などに注意するように促す看板が。

♪トンネルだトンネルだ楽しーなー

ついにトンネル登場。この久比岐自転車道には8カ所のトンネルがあり、一部は明治から大正時代のレンガ造りが残っていて、在りし日の国鉄やSLの走行シーンに思いを馳せることができます。

真夏だというのにトンネルの中はクーラーが効いているように涼しい。トンネル万歳。後ろから走ってきたサイクリストが、俺がいるのに気づかずに「フゥ〜〜〜♡!」と叫んだので、俺も「フゥーーー♡!」と返してやりました。

ところどころこんな感じの集落を抜けていきます。歩道が広い部分も。

道の駅マリンドリーム能生近くには、雰囲気のいいトンネルがあります。壁には古代人が描いたような壁画(笑)が。

道の駅マリンドリーム能生に下りていく道沿いには県立海洋高校の実習船として活躍した越山丸が係留されています。併設されるマリンミュージアムには予約制で入館できますが、この越山丸の内部は非公開。

道の駅マリンドリーム能生。ちょうどお昼どきでしたが、暑くて食欲がなかったので中をぶらぶらして出発。

レンガ造りのトンネルがいい雰囲気

レンガ造りのトンネル。フゥ〜〜〜♡!

糸魚川市内の筒石地区。黒くてピカピカ光る独特の瓦が使われた家が多くありました。

海岸沿いを快走。しかし暑い。

上越市に入りました。

またレンガ造りのトンネル。

ルートは要所要所でブルーラインなどで誘導されていて走りやすかったです。

道の駅で日本海の幸を

道の駅うみてらす名立。ルート上には飲食店がほとんどありません。道の駅で食べないと食いっぱぐれそうなので、海鮮丼を食べました。日本の海沿いはどこに行っても海鮮丼ですね。

ノボリにも久比岐凛ちゃんが。脚が長すぎます。

ところどころにこんな休憩所が。きっと駅の跡なんだろうと思ったら、滝がありました。

こんな立派な駐輪場が。誰が使うんだろう?

と思ったら横に旧線路と現線路が並行する部分が。鉄道ファンの名所らしいです。
このレンガのブロックの上に立って、電車に向かって開いた傘を2つ、両手で振り回しているオジサンがいましたが、目を合わせないようにしました。

ゴールは国道の脇に

シブすぎるレンガ造りトンネル。

ルートが国道8号線を渡る部分にはわかりやすいブルーラインが。

上越市街や直江津港が見えてきました。

ゴールは国道8号線の脇。終点の看板の裏には起点と書いてあります。

ここにも凛ちゃん。だんだん好きになってきました。

とくにモニュメントもないので看板バックに完走記念写真。

夏の夕暮れに祇園祭

わかりやすい表示に従って直江津駅へ。

昭和の雰囲気漂う直江津の旧市街。金曜日なのに神輿がやってきた。なんかギクシャクしてるので練習ですかと聞くと本番だということでした。
毎年7月26日から29日まで行われる祇園祭という直江津最大の夏祭りでした。

直江津駅着。15分ほど走った温浴施設で汗を流し、ここから輪行。

列車の時間まで夕暮れの祭りを見て歩きました。今度来るときはもっとゆっくり見たいと思いました。

コース紹介

久比岐自転車道HP(国土交通省 北陸地方整備局 高田河川国道事務所)https://www.hrr.mlit.go.jp/takada/road/kubikicycling/index.html

久比岐自転車道ガイドマップ(PDF)https://www.hrr.mlit.go.jp/takada/road/kubikicycling/course/guidemap_202303.pdf

えちごトキめき鉄道
https://www.echigo-tokimeki.co.jp/

今回の記事で紹介したコースの詳細は以下でもご覧いただけます。

久比岐自転車道

まとめ

全然期待せずに、別取材のついでに走った久比岐自転車道。でも廃線跡をのんびり走るサイクリングは楽しいものでした。
盛夏にはおすすめしませんが。パンフやノボリ、サイクルトレインなど、気合を入れて整備しているのが感じられ、新潟県やるじゃないか!と思いました。
距離も32kmと短く、ファミリーでも楽しく走れそう。久比岐凛ちゃんも最初は「なんだよこんな美少女キャラクター、恥ずかしー」とか思っていましたが、走り終わるころにはファンになってしまいました。
最後に直江津の祇園祭りに出合えたのも思い出に。夏の夕暮れ、祭りの音に後ろ髪を引かれながら列車の人となりました。

執筆:岩田淳雄

愛知県出身、千葉県在住。
自転車雑誌「サイクルスポーツ 」「バイシクルクラブ」の編集長を歴任。現在は「ペダルプッシャー」を主宰し、サイクリングの啓発活動を展開しています。
https://pedalpusher.jp/

 

【京都府】サイクリングの聖地・美山で”かやぶきの里”と川沿いの桜を楽しむ20kmサイクリング

【京都府】サイクリングの聖地・美山で”かやぶきの里”と川沿いの桜を楽しむ20kmサイクリング

京都府のほぼ中央に位置する南丹市美山町は「かやぶきの里」で知られていますが、「サイクリングの聖地」としてサイクリストにも人気です。
由良川沿いの桜並木も美しく、のんびり日本の原風景を自転車で楽しめる、春の美山20kmサイクリングをご紹介します。

サイクリングの聖地と呼ばれる所以

美山町の自転車の歴史は、1988年に第43回京都国民体育大会のロードレースコースとして開催されたのが始まりで、以後、美山町民と京都府自転車競技連盟が協力して毎年5月末に開催される「美山ロード」が現在も続いています。
この歴史ある大会を町のこれからに活かすため、2011年に町内の各種団体が集まり「美山自転車の聖地プロジェクト委員会」を発足。自転車を通じて町を活性化しようという動きが始まりました。
それらの取り組みが実を結び、美山町は自転車フレンドリーな「サイクリングの聖地」としてサイクリストに人気のエリアとなっています。

道の駅 美山ふれあい広場

スタートは、国道162号線に面した美山町安掛(あがけ)にある「道の駅 美山ふれあい広場」。京都縦貫道園部ICから車で約35分(約27km)のアクセスです。

道の駅の店舗「ふらっと美山」では地域の特産品が販売されていて、美山牛乳の直売所「美山のめぐみ 牛乳工房」ではソフトクリームやジェラートが人気です。

観光案内所である京都丹波高原国定公園ビジターセンターには、レンタサイクルもあります。

由良川沿いの桜

道の駅 美山ふれあい広場から、由良川沿いの県道38号を少し北上。
美しい桜が咲く「蓮如の滝」の案内板から少し脇道へ入れば、由良川越しに蓮如の滝が見えます。

美しい川と桜を見ながら、さらに上流へ走れば「美山路酒の館」。大石酒造の各種日本酒や、漬物や醤油などが販売されています。

「美山てんごり」は、IWCインターナショナルワインチャレンジSAKE本醸造部門を受賞しているそうです。

美山かやぶきの里

道の駅からのんびり約6.5km走れば「美山かやぶきの里」。

南丹市美山町を代表する観光スポット「かやぶきの里」には39棟のかやぶき民家が現存しています。伝統的技法による建築物群を含めた歴史的景観の保存度への評価も高く、1993年12月に国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。

その入口にある赤いポストは、日本郵便の年賀状CMロケ地としても有名です。
道端のお地蔵さんなど、懐かしい日本の原風景が残っています。

カフェ美卵でランチ

美山地卵を使用したプリンや美山牛乳ジェラートが人気の「カフェ美卵(Café Milan)」。

週末や平日(観光バスが来る)朝夕は、かなり人が多いとのこと。ちょうど平日の人が少ない時間帯だったので、のんびり過ごすことができました。

鎌倉神社と知井八幡神社

美卵から少し歩けば美山鎌倉神社。鳥居をくぐり石段を上がった境内からは、かやぶきの里を見渡せます。

少し東へ行けば知井(ちい)八幡神社。境内は「京都府文化財環境保全地区」に指定されていて、神社の環境が保全されています。本殿も「京都府指定登録文化財」の指定を受けています。

由良川沿いの桜並木

情報発信館の裏手、由良川にかかる長除大橋からは川沿いの美しい桜並木を見渡せます。

 橋を渡って由良川東側を南下。ここにも美しい桜の風景があります。

美山の廃バス

道の駅美山ふれあい広場を越えてさらに南下したBeans cafe.miyama近くには、廃バスが残っています。
 錆びついたバスと桜の木は、何とも言えないノスタルジックな雰囲気を醸し出しています。
道の駅美山ふれあい広場へと戻り、赤い橋をバックに桜の風景を楽しみ、冷たい美山牛乳でサイクリング終了です。

コース紹介

▼大阪からのアクセス
大阪からは、阪神高速~名神高速道路~京都縦貫道(園部IC下りる)で約1時間半。

▼京都美山ナビ
https://miyamanavi.com/

▼自転車の聖地プロジェクト
https://www.cyclingmiyama.com/

まとめ

信号がほとんど無く車の交通量も少ない美山町は、サイクリングにとても快適です。そこに日本の原風景が広がり、町の人々もサイクリストを温かく迎えてくれる雰囲気は、さすが「サイクリングの聖地」と呼ばれる環境です。
そこに春が来れば「桜」が咲くのですから、この上ない魅力ある町です。
20kmという距離をスピード出して駆け抜けるのではなく、町の風景や歴史を感じ、ゆっくり走るサイクリングをぜひ楽しんでみてください。


執筆:花田 康

 

【岐阜県】明知鉄道で輪行して大正の町並みや岩村城下町を巡るサイクリング

【岐阜県】明知鉄道で輪行して大正の町並みや岩村城下町を巡るサイクリング

恵那駅から明知鉄道に乗り、戦国武将「明智光秀」ゆかりの地でもある明智駅からスタート。明智駅は大正時代に栄えた頃の姿を残し「日本大正村」として観光に生かしています。中盤の岩村町では江戸時代の面影を残した城下町を通り、終盤の中山道46番目の宿場「大井宿」では歴史をたっぷりと感じられる…というコースになっています。

明知鉄道「恵那駅」から輪行

JR恵那駅に隣接している明知鉄道の恵那駅から輪行します。
ホームに向かうと、これから乗る車両が明智光秀ラッピングでした。デザインが格好良くてテンション上がりますね!

約50分のローカル鉄道旅を楽しみながら、終点の明智駅に向かいます。

明智駅はレトロな雰囲気を感じさせる新しい駅舎です。
大正時代に養蚕で栄えた町並みを残した「日本大正村」は観光地として人気です。

駅には明知鉄道のキャラクター「てつじぃ」のヘッドマークが飾られていました。
鉄道むすめという女の子キャラがパネルになって置いてある事が多いですが、おじいさんキャラというのは珍しいですね。ちなみに孫の「てっちゃん」という男の子もいるとか!

SL運転体験を開催する準備をしていたので、近くで少し見学させてもらいました。

日本大正村を散策

駅を出てすぐの細い川にある大正路地は、年貢米を納めた米蔵と呉服問屋の蔵にはさまれた昔ながらの路地で、白い壁と黒い板壁のコントラストが美しい。

路地を抜けると日本大正村役場・大正村絵画館・大正ロマン館などがあり、いずれも写真映え間違い無しの雰囲気です。

大正ロマン館の裏山には明智城本丸跡があります。散策路も整備されているので興味があれば散策してみてください。
細い路地を入った所に「うかれ横丁」があります。養蚕業が盛んな時代に食事や酒を提供する店が並んでいたという通りです。道路の上を跨ぐ渡り廊下が面白いです。

寒天を味わえる山岡駅

国道363号に出て、明知鉄道に沿うように走ります。
恵南ささゆり街道から裏道に入り、田んぼが広がる景色を楽しみつつ山岡駅に到着。

山岡駅がある山岡町は、全国シェア80%以上を生産する「細寒天の里」です。
駅には寒天資料館や寒天カフェがあるので、名産の寒天を味わうことが出来ます。
実は、ここに立ち寄る為、朝ご飯は軽めにしておきました!

駅に入ると寒天資料館があり、寒天の歴史や製法などを学ぶことができます。
資料館の奥に寒天カフェがあり、店内からは明知鉄道が通過するのを眺める事ができます。そんな窓際の席に座ってモーニングをいただきます。

モーニングにはトースト・寒天サラダ・寒天ヨーグルト・ドリンクがセットになって500円です!朝ご飯を軽めにして来た甲斐がありました。
他にも寒天を使ったメニューが色々ありますよ。

日本三大山城の岩村城

国道363号を明知鉄道沿いに走り、県道416号に入ると岩村城の城下町に到着。
日本三大山城の岩村城跡に向かって緩やかな上り坂になっている岩本本通りには、江戸時代に栄えた旧家が並んでいます。

鎌倉時代に開城された岩村城は、廃城令が出される明治時代までこの場所にあり続けました。城下町には江戸時代から昭和初期の建物が多く残り、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。

上町常夜灯を左折すると坂が急になり、いよいよ城跡に入ります。
自転車では岩村歴史資料館駐車場の岩村藩主邸跡まで来ることが出来ます。
走ってきた城下町が見渡せる気持ちが良い場所です。

ここから城址本丸までは石畳を登り約20〜30分で到着します。
じっくりと見学したい人は、是非散策してみて下さい。

農村景観を楽しむ

城下町でのんびりしすぎたので、先を急ぎます。

岩村駅前を通過し、国道257号を走ります。少し走ると右手に觔斗雲(きんとうん)が浮かぶ無人駅の「極楽駅」が見えます。無人駅でこんな派手な駅は、なかなか見たことがない!赤と金色が縁起良さそうです。

極楽駅横の踏切を渡り、細い道を進みます。

水野寒天岩村工場の横に寒天干しの台が並んでいるのが見えました。冬になると、ここにズラリと干した寒天が並ぶのでしょう。

国道363号を左折。緩やかな上り坂を上る途中にある「農村景観日本一展望所」に立ち寄ります。

階段を登ると展望所があり、そこから岩村盆地が見渡せます。
平成元年に京都教育大学の教授に評価され、全国に広まったという「農村景観日本一」の景観を是非確認してみて下さい。

阿木川(あぎがわ)ダム

国道から一般道に入り、阿木駅近くを走っていると明知鉄道が通過する所に遭遇できました。線路沿いを走るので何度か見かけるチャンスがありますよ。

阿木川沿いに段々畑のある風景の中を進むと、パターゴルフ場の入口に出ます。
その中を進むと「華のかけはし」という立派な吊橋があるので自転車を押しながら渡ってみます。足下は金網なので真下に湖が見えるのがスリリング。

橋を渡り右折して一般道に出たら、坂を上ってクネクネとした湖岸道を走ります。
国道257号を右折してトンネルを抜けると阿木川ダム駐車場に到着です。

ダムに来たら「ダムカード」を貰うのも目的のひとつ。
阿木川ダム防災資料館に問い合わせると、管理所で配布しているというので向かいます。ダムの天端横にある阿木川ダム管理所の受付でインターフォンを押すと係の人が出てきて、カードを持ってきてくれます。

中山道大井宿をぶらり

ダムを出て国道257号を下ります。一気に坂を下って「向島」交差点を右折します。
一般道をしばらく進むと中山道の大井宿に入ります。大井宿は江戸から数えて46番目の宿場町です。本陣の門・長屋門が残っており、1880年(明治13年)明治天皇巡幸時の「大井行在所(あんざいしょ)」が当時のまま見る事ができます。

恵那駅はすぐそこなので、時間が許せば宿場町にある資料館などに寄り道しつつ中山道を散策しましょう。あとは恵那駅へ戻ればゴールとなります。

コース紹介

距離:34.5km 獲得標高:565m

まとめ

昨年出版された八重洲出版の「東海サイクリング」というムック本で紹介されているルートの一部を参考にしています。私も地図作成に関わっており、当初から気になっていたルートだったので近くを通る機会があり走ってみました。
八重洲出版「東海サイクリング」
知らない土地を走る時にサイクリング本やパンフレットがあると、より深く楽しむ事ができますね!

執筆:小曽根彩

大分県出身、埼玉県在住。
地図やガイドパンフのデザイン制作事務所「オゾングラフィックス」スタッフ。
埼玉県奥武蔵エリアを中心に、四季の景色や美味しい物を求めて自転車を楽しんでいます。

 

【徳島県】自転車専用道路の計画がある大鳴門橋と、鳴門・徳島サイクリングロードをめぐる33kmサイクリング

【徳島県】自転車専用道路の計画がある大鳴門橋と、鳴門・徳島サイクリングロードをめぐる33kmサイクリング

大阪から車で約2時間で行ける徳島県鳴門市。鳴門海峡に架かる大鳴門橋は、対岸の淡路島とサイクリングで連携する自転車専用道路の計画もあります。
関西からは日帰りでも1泊でも行けて、手軽にめぐれる鳴門市のサイクリングをご紹介します。

JR鳴門駅からスタート


JR鳴門駅は、JR鳴門線の終着駅で徳島駅から40~50分のアクセスで、駅横の観光案内所にはCYCLE PITが設置されているので輪行でも便利。車利用では徳島駅から約30分で、駅前にはコイン駐車場もあります。

ちなみに、徳島県は全都道府県で唯一、電車が走っていない県なのです。県内を走る列車は全て軽油を燃料とするディーゼル車。なので徳島県で「電車」と言えば、「列車ですよね」と訂正されるそうです。

鳴門駅から大鳴門橋(おおなるときょう)を目指し、まずは小鳴門橋(こなるとばし)を渡って大毛島(おおけじま)へ。
鳴門市北部には、大毛島・島田島・高島の3つの島があります。大鳴門橋へ向かう往路は大毛島の西側を北上がおすすめ。

穏やかな海沿いへ出ればすぐ鯔越樋門(いなこしすいもん)が見えてきます。ここから高島へ渡れるのですが、渡ったところで道が無くなるので高島の町へは行くことができません。
鯔越樋門の先にも広がる穏やかな「ウチノ海」は、鳴門市の内湾にある内海。大鳴門橋も少し見えてきます。

鳴門海峡に架かる大鳴門橋


大毛島の東側へと出て県道11号を北上すれば大鳴門橋がどんどん大きく見えてきます。

鳴門海峡を望む網干休憩所には、歌手の伍代夏子さんの『鳴門海峡』の歌碑があり、右横のボタンを押すと、『鳴門海峡』の楽曲が内蔵スピーカーから流れる仕組みになっています。

高速観潮船 うずしお汽船の乗船所あたりから上り坂が始まります。

約800m坂を上れば「鳴門山トンネル」。右に行けば駐車場がありますが、一方通行のこのトンネルを抜けていきます。
トンネルを抜けて右へ曲がればすぐ「「瀬戸内海国立公園鳴門」の碑が見えてきます。ここからの景色は雄大です。

大鳴門橋は、兵庫県南あわじ市と徳島県鳴門市間の鳴門海峡の最狭部を結ぶ橋長1,629mの吊橋で、1985年6月に開通しました。
橋桁下部空間は鉄道を敷設しうる構造として建設されましたが、明石海峡大橋は鉄道を通さない構造で建設されたので、本州から淡路島を通っての鉄道延伸計画は実質無くなりました。
そこで橋の鉄道予定空間を利用して、鳴門の渦潮の見学施設である海上遊歩道「渦の道」を2000年4月に開業しました。

約450m先の展望室にはガラス張りの床があり、世界三大潮流の一つ「鳴門海峡」の渦潮を、約45mの高さから覗き込むことが出来ます。

「世界三大潮流」は、イタリア半島先端のメッシーナ海峡、北アメリカ西岸とバンクーバー島東岸の間のセイモア海峡、そして鳴門海峡です。
また、鉄道部分を利用して、淡路島一周(アワイチ)などとの連携を視野に入れた自転車専用道路を敷設する計画があります。この景色見ながら自転車で橋を渡れる日が来るのは楽しみです。

渦の道の後は、”UZUrhythm(ウズリズム)。

徳島産鳴門金時使用のマドレーヌが付いた「UZUマドレセット(750円)でコーヒーブレイク。

来た坂道を下り、千鳥ケ浜海岸、大毛海岸沿いから復路は島の東側を走ります。

海沿いを南下し再び小鳴門橋を渡ります。小鳴門海峡に架かる全長441.4m小鳴門橋は、幅員7mの2車線なので、車に注意しながら走行します。

妙見山と模擬天守閣

撫養川(むやがわ)大橋を渡り小高い山を上っていきます。
山全体が公園になっている妙見山には、撫養城(むやじょう)、別名岡崎城の城跡があり「岡崎城跡」として市指定史跡に指定されています。

本来の撫養城には天守はありませんでしたが、頂上近くには三層の模擬天守が建てられています。
天守内部は徳島県立鳥居記念博物館でしたが2010年11月に徳島県文化の森総合公園へ移転。2016年3月から地域の交流施設である「トリーデなると」としてリニューアルオープンしました。
天守閣近くには妙見神社があり、絵馬堂からは鳴門市を一望できます。

鳴門徳島サイクリングロードから撫養川沿いへ

妙見山を下り岡崎海岸へ。ここからは大鳴門橋と小鳴門橋、淡路島を見渡すことができます。

この辺りから徳島市川内町を結ぶのが、全長約32kmの鳴門・徳島サイクリングロード。

紀伊水道を望む大手海岸沿いは、約3.8kmの真っ直ぐな道を走ることができます。自転車専用道ではないのですがほとんど車が走っていないのでとても快適です。

撫養川に差し掛かれば、サイクリングロードを離れて川沿いを北上。

川沿いの風景を楽しみながら走っていると、さっき上った妙見山と天守閣が見えてきます。


移り変わる川沿いの風景ののんびり走って、JR鳴門駅へ戻りサイクリング終了です。

駅前には無料の足湯施設『ふろいで~』があるので、そこで寛ぐこともできますが、駅から約450mにある「すし一」で遅めの昼食。
地物ネタ10貫のおまかせ握り(3300円)で、鳴門の海の幸を堪能です。

コース紹介

距離:33.4 km 獲得標高:201m

まとめ

鳴門海峡のうず潮は時期や時間で、大きさや見え方は変わりますが、自然の力強さを感じることができます。
うず潮が有名すぎてあまり知られていませんでしたが、撫養川沿いは自転車ならではの景色を楽しめることを発見できました。
大鳴門橋に自転車専用道が開通すれば、淡路島から鳴門エリア、そして瀬戸内海沿いや四国を横断してしまなみ海道へと自転車で旅ができますが、開通前の徳島を楽しめるのは今だけです。
以外と近い徳島県の魅力を、ぜひ自転車で探してみてください。

執筆:花田 康

【徳島県】美馬市で美しい清流と、うだつの町並みをめぐる約25kmサイクリング

【徳島県】美馬市で美しい清流と、うだつの町並みをめぐる約25kmサイクリング

古き良き町並みが残り、美しい清流が自慢の徳島県美馬市。
大阪から車で2時間半で行ける「うだつの町」美馬の自転車旅をご紹介します。

道の駅 藍ランドうだつからスタート


美馬(みま)市は、四国のほぼ中心に位置していて、徳島阿波おどり空港から約50分、高松空港へも約50分という立地です。

「道の駅藍ランドうだつ」と隣接して国選定重要伝統的建造物群保存地区、通称「うだつの町並み」があり、江戸情緒あふれる町並みを楽しめます。
道の駅には、1792年に創業した藍商の屋敷跡「吉田家住宅」があり、観光交流センターには、土蔵を改修した藍染めと和傘の体験施設やカフェスペースなどもあります。

まずは、敷地内の蔵を改装したピッツェリア「Pizza Punta」で早めのランチ。イタリアから取り寄せた石窯で焼き上げるピザにサラダ、季節のスープ、ドリンクが付いたランチセット(1500円)をオーダー。

吉野川から穴吹川へ清流めぐり

吉野川は、関東の利根川、九州の筑後川と共に三大河(日本三大暴れ川)として知らてれています。日本三大河川(信濃川、利根川、石狩川)は、長さ、流域面積のトップ3ですが、三大河は「暴れ川」が基準になっています。
そのため吉野川や支流の穴吹川には、川の増水時に橋の上を水が流れ沈んでしまう潜水橋(せんすいきょう)がいくつもあります。高知県の四万十川や仁淀川では「沈下橋(ちんかばし)」と呼ばれていますが、香川県では「潜水橋」と呼ばれています。


吉野川に架かる脇町潜水橋。日本の川は北南または南北に流れる川が多く、西から東へ流れる吉野川は全国でもめずらしく、川に沈む夕日の美しさでも有名です。

春には、川沿いに沢山の菜の花畑が色づくことでも知られています。

吉野川沿いからJR穴吹駅を過ぎれば支流の穴吹川沿いを上流方面へと走ります。
剣山を源流として吉野川にそそぐ穴吹川は、国土交通省による全国の河川の水質調査でも良好な水質と認められている美しい清流です。

白人神社・磐境神明神社

穴吹駅から緩い坂道を約8km走れば白人(しらひと)神社。

向かって左側には、「磐境神明神社」(いわさかしんめいじんじゃ)の参道があります。

長い石段を上れば全国でも珍しい石室造り(磐境造り)をした神社があるそうです。
この地域は、古代ユダヤとの繋がりを感じさせる言い伝えが数多く存在し、イスラエルの神殿とよく似た造りの神明神社も古代ユダヤと美馬市の繋がりを示すものの一つと云われているそうです。

穴吹川潜水橋と清流

白人神社から500mほど来た道を下れば小さな橋「穴吹川潜水橋」が見えてきます。


民家と段々畑を望み、情緒あふれる風景を感じながら、欄干の無い小さな橋を自転車で渡るのはとても気持ちがいいです。

2kmほど川沿いを下れば「ブルーヴィラあなぶき」があり、その下には流れが穏やかな「二又の瀬」があります。
さらに2.5kmほど下れば、「しでの家」があり、目の前には「天神の瀬」を望めます。
いずれも、有料の駐車場や更衣室,トイレなどがあり、夏には川遊びで賑わうスポットです。

徳島のお土産で有名な「ぶどう饅頭」


JR穴吹駅へと戻り、駅前の「ぶどう饅頭 日乃出本店」へ立ち寄り。
穴吹駅には「CYCLE PIT」が設置されているので、輪行の場合はここを拠点にするのがおすすめです。

ぶどう饅頭は”葡萄”ではなく「”武道”饅頭」。穴吹は”武道信仰”で知られる霊峰・剣山の玄関口で、多くの人が参拝に訪れていました。お客様に何かいいお土産物はないかと生み出されたのが、餡にミルクを練り込んだ「ぶどう饅頭」だそうです。

ぶどう饅頭の他にも、季節の和菓子やチーズケーキも販売しています。

日乃出本店から、吉野川に架かる自歩道橋「ふれあい橋」を渡ります。所々に展望用のバルコニーがあり、吉野川の美しさを眺めることができます。

重要伝統的建造物群保存地区「うだつの町並み」

道の駅 藍ランドうだつ方向へ走って、まず「脇町劇場 オデオン座」。

1934年に創建された徳島県唯一の木造芝居小屋。戦前には歌舞伎や浪曲の上演で人気を集め、戦後には歌謡ショー公演や映画上映などで親しまれました。
その後、建物の老朽化などで閉館、取り壊される予定でしたが、映画『虹をつかむ男』のロケ舞台となったことがきっかけで、1999年に町指定文化財として昭和初期の創建時の姿に修復され、一般公開されることになりました。
今では、假屋崎省吾さんの華道や、林家三平さんの落語、映画監督の矢田清巳さんの作品上映などで賑わっています。

美馬は、吉野川北岸の撫養街道と讃岐への街道が交差する交通の要衝であり、さらに吉野川の舟運の利用にも適した位置にあり、脇城の城下町として、藍の集散地としても発展しました。
現在では、江戸中期~昭和初期の85棟の伝統的建造物が建ち並んでいて、重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。
この町並みの大きな特徴は、町家の両端に本瓦葺きで漆喰塗りの「うだつ」が多くみられることで、このことから「うだつの町並み」の通称で親しまれています。

うだつとは、隣家との延焼防止のために建てられた防火壁のことで、財力を誇示するための手段としても、商家の屋根上には競って立派なうだつが上げられたそうです。
うだつを上げるためには、それなりに費用が必要だったことから、「生活や地位が向上しない」「状態が今ひとつよくない」という「うだつが上がらない」の語源となったと言われています。
「うだつ」の上がる街並みが残っているところは、美馬市のほか岐阜県美濃市も有名です。

うだつを見上げながら、古い町並みをのんびり散策します。

道の駅へと戻り、「うだつemon茶房」で美味しいコーヒーを飲んでサイクリング終了です。

コース紹介

距離:24.8km 獲得標高:235m

今回の記事で紹介したコースの詳細は以下でもご覧いただけます。

美馬サイクリング

まとめ

関西からアクセスの良い徳島県。この美馬は徳島市から50分程度で来ることができます。
美しい清流は、まさに夏の”ドボンライド”に最適! がっつり坂を走りたい人は剣山へ約50kmのヒルクライムも楽しめます。
以外と近いのに、あまり良く知らなかった徳島県。まだまだ魅力的なサイクリングスポットがあるはずなので、探してみようと思います。

執筆:花田 康

【福岡県】海の中道海浜公園から志賀島をめぐる23km海沿い3時間のサイクリング

【福岡県】海の中道海浜公園から志賀島をめぐる23km海沿い3時間のサイクリング

福岡市の博多駅から電車で約30分、福岡のリゾートエリア「海の中道海浜公園」から陸続きの志賀島へ、レンタサイクルを利用した23km3時間のお手軽サイクリングをご紹介します。

海の中道でレンタサイクル

海の中道(なかみち)は、福岡市にある志賀島と九州本土とを繋ぐ巨大な砂州で、この砂州の北は玄界灘、南は博多湾。海の中道海浜公園やリンワールド海の中道などレジャー施設も充実したリゾートエリアです。

JR香椎線「海ノ中道駅」を降りてすぐの入り口から海の中道海浜公園(入園料450円)へ入園すれば、すぐサイクリングセンターがあります。

クロスバイクを借りて、サイクリングスタート。

西戸崎駅

2kmほど南下すればJR香椎線の終着駅「西戸崎(さいとざき)駅」。

福岡市営渡船の発着場もあり、博多港から約15分の航路でアクセスもできます。鉄道輪行だけでなく船の輪行でも来ることができるのは便利です。

西戸崎から西へ走り、海の中道を過ぎたら約5kmで志賀島(しかのしま)へ到着。

志賀島

周囲約11kmの志賀島を時計回りに走ってみます。
道路には矢羽根の引かれていて、とても走りやすいです。

島の西側を北上すれば短い上り坂があり、その坂を超えれば島北部の志賀島休暇村。

志賀島休暇村は温泉があるビーチリゾートホテルで、目の前には約800mのビーチが広がっています。

島の東側から少し南下すれば、ひときわ目立つ建物「志賀島ドッグ」。テラス席では海を見ながらホットドッグを食べられる島の人気スポットです。

志賀海神社

島内の県道542号はほぼ海岸沿い9.5kmの道なので、迷うことなく一周できます。

島の入り口に戻って、志賀海(しかうみ)神社の鳥居をくぐり参道から神社へ参拝。

古くから「海神の総本社」と称されるだけあって、海を臨む景色は美しく、特に雌雄2つの亀石が祀られた「遥拝所」からの眺めは最高です。

中西食堂とシカシマサイクル

参道沿いにある中西食堂で昼食。創業50年を超える人気のお店で有名人も数多く来店しています。


このお店で一番人気の「さざえ丼」。志賀島で採れたサザエとワカメにエビを加え、卵でとじたボリューム満点の一品。さざえのつぼ焼きが付いた、つぼ焼きセット(1400円)で志賀島の海の幸を堪能です。

食後は参道入り口(鳥居近く)のシカシマサイクルへ。
古民家の1階では、クロスバイクやマウンテンバイクのレンタルサービスがあります。カフェもあるのでコーヒーやフード、デザートを2階のスペースで頂くことができます。

ホットコーヒー(450円)をオーダーすれば、サイクリストには400円に割引をしてくれました。

海の中道海浜公園

志賀島から再び海の中道を走ります。

海浜公園西入り口から公園に入って、園内のサイクリングコースを走ってみます。

園内のサイクリングコースは約12km。緑や池のある公園から、リゾート感あふれるマリンワールド海の中道の辺りなどを走ることができます。


サイクリングセンターへと戻りレンタサイクルを返却、ちょうど3時間のサイクリング終了です。

コース紹介

距離:約23km 獲得標高:54m

▼海の中道駅口 サイクリングセンター
https://uminaka-park.jp/guide/touring/cycling/

▼志賀海神社
http://www.shikaumi-jinja.jp/

▼シカシマサイクル
https://shikashima-cycle.fun/

まとめ

仕事ではよく行く福岡ですが、初のサイクリングでした。
海の中道は、博多からのアクセスもよく、リゾート感と離島感の両方を楽しめます。
風が強い日だったので、海沿いの向かい風は結構キツかったですが、気候の良い行楽シーズンにはとてもおすすめできるエリアです。
レンタサイクルを利用できるので、出張の前日や後日にちょっと足を延ばして、福岡の海沿いサイクリングを楽しんでみてください。

執筆:花田 康

【佐賀県/福岡県】城下町佐賀市からサイクルロードを走って水郷柳川をめぐる44kmサイクリング

【佐賀県/福岡県】城下町佐賀市からサイクルロードを走って水郷柳川をめぐる44kmサイクリング


佐賀県の県庁所在地でもある城下町・佐賀市から、廃線跡のサイクリングロードと筑後川に架かる昇開橋を渡り、福岡県の水郷・柳川市を巡る片道約20km(往復44km)のサイクリングをご紹介します。

スタートはJR佐賀駅

JR長崎本線「佐賀駅」は、博多駅から特急利用で約40分、佐賀空港からバスで約30分、福岡空港からもバスで約60分のアクセスです。
佐賀駅の北口から150mほどにあるサイクルセンター七田(しちだ)で、クロスバイクをレンタルしてサイクリングスタートです。

佐賀城跡

佐賀駅から城下町らしい景色や県立図書館を経て佐賀城跡へ。

佐賀城は平地に築かれた平城で、かつては四重五階構造の天守閣がありました。周囲を囲む幅80mの濠は美しい風景です。

徐福サイクルロード

佐賀城跡から1.5kmほどでサイクルロードのスタート地点があります。

徐福(じょふく)サイクルロードは、1991年に廃止された旧国鉄・佐賀線の跡地に、総延長約5kmの歩行者自転車専用道路として整備されました。

駅舎やプラットホームが残っているところもあり、かつてここを列車が走っていた名残を感じられます。
また、サイクルロード脇には桜並木が続いていて、桜の季節には5kmにも及ぶ桜のトンネルを走ることができます。

筑後川昇開橋

筑後川へ差し掛かれば「橋の駅ドロンパ」。


ここから見える「昇開橋」は、旧国鉄佐賀線時代に列車の通過にあわせて中央のケタが上下する可動橋でした。現在では遊歩道が整備され、旧筑後川橋梁として国指定重要文化財および機械遺産に指定されています。
橋の全長は507.2m、可動部分の長さは24.2m、昇降差は23m、橋が降下している時は歩いて(自転車も押し歩きで)渡ることができます。
「昇開橋」の入り口にある「橋の駅ドロンパ」は、地域の農産物や有明海の海の幸、弁当や惣菜などが販売されています。

自転車を押し歩き、橋を渡って佐賀県から福岡県へ。

水郷柳川

橋を渡った先の「筑後川昇開橋展望公園」から、約7km先の柳川市へ向かいます。

柳川は、町中を堀割が縦横に巡っていることから「水郷」と呼ばれています。
中心部のた2km四方に60kmもの水路が、東西11km・南北12kmの市全域では約930kmの水路が張り巡らされているそうです。

水辺の散歩道から町なかを走れば、川下りの風景にも出会えます。

そして柳川といえば「うなぎのせいろ蒸し」も有名。創業約300年の「元祖 本吉屋」でランチタイム。

元祖 本吉屋から500mほどの三柱(みはしら)神社。

境内一帯は「高畑公園」として整備されています。参道の入り口には、川下り「松月乗船場」もあります。

水郷の東に位置する西鉄柳川駅は、西鉄福岡駅から約50分のアクセス。
柳川散策はここまで輪行して楽しむこともできます。

西鉄柳川駅から2.5kmほどにある柳川城跡。現在は天守台を含む本丸の一部が、市立柳城中学校隅の小丘に残されています。

柳川城跡近くの立花氏庭園(たちばなしていえん)は旧柳川藩主立花家の御屋敷と庭園。

1978年に屋敷地の西半分が「松濤園(しょうとうえん)」として国の名勝に指定され、2011年には東庭園が追加指定されたことで、屋敷地全域が国の名勝となり「立花氏庭園」に改められました。

その向かいにある「Soil Select Farm」。その日採れたあまおう苺を使ったスイーツを楽しめます。

ちょうど朝獲れの大きな「あまおう」があったので、いちごシュークリームと合わせてスイーツタイム。

柳川の町並みから沖端川沿いを経て帰路につきます。

家具のまち「大川」

来た道を帰るのですが、往路で福岡県に入ると家具の会社が多いのが気になっていました。

大川市は「家具の街」として日本全国のインテリア好きから親しまれています。その歴史は480年以上、室町時代から続いています。

柳川市から大川市を走って筑後川に出たら「大川テラッツァ」。大川市の観光スポットや、インテリア情報を集約した施設です。
心地よいテラスでコーヒータイム。

帰りは昇開橋を渡らず、昇開橋を見渡せる上流側へ迂回します。


帰路も5kmの徐福サイクルロードを走り、佐賀駅へと戻りサイクルセンター七田で自転車を返却してサイクリング終了です。

コース紹介

距離:44km 獲得標高:25m

▼徐福サイクルロード
https://www.sagabai.com/main.php/119.html?cont=kanko&fid=91

▼筑後川昇開橋
https://www.shoukaikyou.com/

▼柳川市観光協会
https://www.yanagawa-net.com/

▼大川テラッツァ
https://www.okawa-kagu.net/terrazza/

まとめ

日本にいくつか廃線跡のサイクリングコースはありますが、佐賀市のサイクリングコースに駅舎が残っているのは知りませんでした。その先の筑後川に架かる昇開橋を渡れば福岡県の有名な観光地のひとつ水郷柳川。柳川はかなり広域に水路が広がっているので自転車で巡るのは最適。
佐賀駅から柳川のコースは、ほぼ平坦なので初心者にもおすすめのコースです。
自転車を使った佐賀・福岡の自転車旅をぜひ楽しんでみてください。

執筆:花田 康

【愛媛県】「えひめ・しまなみサイクルトレイン(JR四国・予讃線)」を利用した秋のサイクリング計画を立てませんか

【愛媛県】「えひめ・しまなみサイクルトレイン(JR四国・予讃線)」を利用した秋のサイクリング計画を立てませんか

日中は暑さの厳しい毎日が続いていますが、夜は少しずつ涼しくなってきたように感じる今日この頃。

この時期を過ぎると、サイクリングに持ってこいの季節でもある秋の到来です。

そんな季節には自転車と一緒に列車に乗れるサービス”サイクルトレイン”を利用して、サイクリングを楽しんでみるのもおすすめです。

少し季節を先取りして、サイクリングパラダイス愛媛県での秋の自転車旅を計画してみませんか。

「えひめ・しまなみリンリントレイン(JR四国 予讃線)」詳細

JR四国・予讃線(松山駅~伊予西条駅間)の一部普通列車ではサイクルトレインサービス(混乗)が実施されており、好評のため2025年2月24日まで期間が延長されています。

えひめ・しまなみリンリントレイン :JR四国

実施期間

2025年2月24日(月・祝)までの土休日

ご利用区間

予讃線 松山駅~伊予西条駅間

松山駅、三津浜駅、伊予北条駅、波止浜駅、今治駅、壬生川駅、伊予西条駅の7駅で自転車乗降が可能

※上記以外の駅では、自転車の乗降はできません。

対象列車及び利用可能台数

20本(下り10本、上り10本)

1人1台(先着順)
 自転車の利用可能台数は列車の編成両数により異なる

※対象列車及び利用可能台数などの詳細は公式サイト、トップページ「えひめ・しまなみリンリントレイン」バナー内より上記項目をご確認ください。

持込料金

この区間に有効な乗車券以外の追加料金は不要

注意事項

イベントなどで混雑が予想される、列車の運行に支障がある、という際は、サイクルトレインを中止する場合がある

車内の混み具合により、利用可能台数未満であっても自転車の持ち込みをお断りする場合がある

ご自身で自転車を固定するゴム紐等の固定具の準備が必要

※その他「注意事項」は、公式サイト、トップページ「えひめ・しまなみリンリントレイン」バナー内よりご確認ください。

サイクリングパラダイス愛媛県

愛媛県はサイクリスト向け観光誘致に尽力し、愛媛県今治市と広島県尾道市をつなぐ「しまなみ海道」は言うまでもなくサイクリングのメッカとして周知されています。

季節ごとに表情を変える瀬戸内の風光明媚な景観を体験できる「しまなみ海道」は、飽きのくることのない魅力的なサイクリングスポットと言えるでしょう。

また、県では「しまなみ海道」を中心に、「愛媛マルゴト自転車道」を展開し、愛媛がサイクリングパラダイスとなることを目指しているようです。

詳しくは以下公式サイトをご覧ください。

愛媛県の自転車旅にはTABIRINを

TABIRINは日本の自転車旅の世界をもっと広げたく、様々な角度から旅×自転車の情報を発信しています。

愛媛県でのサイクリングを楽しむための情報もコンテンツ別で掲載しています。

旅×自転車 情報「サイクルトレイン」

「旅×自転車情報」ー「サイクルトレイン」は全国の様々な場所で実施されているサイクルトレインサービスをご案内しています。

この記事でご紹介している「えひめ・しまなみリンリントレイン」も掲載しています。

えひめ・しまなみリンリントレイン(JR四国 予讃線)
松山駅~今治駅間都道府県愛媛県名称えひめ・しまなみリンリントレイン路線JR予讃線区間伊予西条~松山 実施実施区間路線図期間・利用可能日2022/3/19~2025/2/24(月・祝)までの土、日、祝日利用除外日-時間帯■往路・伊予...

旅×自転車 情報「サイクリストにやさしい宿」

TABIRINは、サイクリストにやさしい宿を「自転車を安心して屋内に保管できるサービスを提供する宿泊施設」と定義しています。

「旅×自転車情報」ー「サイクリストにやさしい宿」を活用して、サイクリストに寄り添った宿をお探しください。

「えひめ・しまなみリンリントレイン」の自転車乗降駅であるJR波止浜駅が最寄りの宿も掲載しています。

今治市サイクリングターミナル「サンライズ糸山」
 ジャンルしまなみ自転車旅の宿施設名称今治市サイクリングターミナル「サンライズ糸山」住所今治市砂場町2-8-1電話番号0898-41-3196自転車の保管方法・客室(洋室限定)・洋室以外の客室(輪行袋使用)保管可能台数-そ...

コース・マップ検索

「コース・マップ検索」では都道府県やコース条件からお好みのサイクリングコースを探すことができます。

愛媛マルゴト自転車道「今治・道後はまかぜ海道」マップの中から、えひめ・しまなみリンリントレイン(JR四国 予讃線)沿線のおすすめスポットをいくつかご紹介します。

こちらは前段で触れた「愛媛マルゴト自転車道」の設定コースのうちの一つです。

・コース掲載マップはこちら

今治・道後はまかぜ海道
糸山公園(来島海峡展望館)

日本三大潮流の一つで知られている来島海峡を一望できる公園です。高台に建つ展望台からも絶景が臨めます。

住所:愛媛県今治市小浦町2-5-2 最寄り駅:JR波止浜駅
鹿島〈かしま〉

瀬戸内に浮かぶ周囲約1.5kmの島には海水浴場やキャンプ場がありレジャーにぴったり。野生の鹿が生息するなど豊かな自然と触れ合えます。

住所:愛媛県松山市北条辻鹿島 最寄り駅:JR伊予北条駅

旅×自転車 記事

「旅×自転車 記事」では、様々なカテゴリーの記事を掲載しています。

その中の一つ、”サイクリングレポート”の中から、愛媛県の魅力がたっぷり、のんびりポタリングとしっかりサイクリング、タイプの違う2コースを巡ったレポートをお届けします。

しまなみ海道ではないエリアにはなりますが、愛媛はエリアごとに違う魅力があり、サイクリストを飽きさせない街ということを改めて発見できます。

【愛媛県】2泊3日の自転車女子旅~興居島(ごごしま)& 松山から宇和島へ~ ...
愛媛県松山市から一番近い島「興居島」をめぐる“のんびりポタリング”と、松山駅から「宇和島」までの約100km“しっかりサイクリング”。女子2人でグルメレポートも豊富な、折り畳み自転車を使った輪行での「サイクリングパラ...

まとめ

愛媛県でサイクリングした経験がある方も、”サイクルトレイン”サービスは未体験という方も中にはいらっしゃるのではないでしょうか。

この機会にこちらのサービスを利用して、愛媛県の魅力を探しに秋の自転車旅計画を立ててみてください。

TABIRINアプリを自転旅のお供に

TABIRINにはサイクリングのお供として使えるアプリもあります。

WEBサイト「TABIRIN」で掲載している自治体等が作成した全国のコース・マップやサイクリストにやさしい宿、レンタサイクルといった「旅×自転車 情報」の各施設、サイクリングの魅力を伝える「旅×自転車 記事」の情報などをまとめて一つの地図で見ることができるアプリです。

サイクリングに役立つ様々な機能をぜひお試しください。

iphoneの方はこちらかダウンロードできます。

androidの方はこちらかダウンロードできます。

 

執筆:mochi

 

秋のサイクリングおすすめコース9選!TABIRINで見つける絶景ライド

秋のサイクリングおすすめコース9選!TABIRINで見つける絶景ライド

秋はサイクリングにぴったりの季節。

涼しい風とともに、美しい紅葉や澄んだ景色を楽しむことができます。

TABIRINには、日本各地の魅力的なサイクリングコースが豊富に掲載されており、秋の季節におすすめのコースもたくさん紹介されています。

TABIRINに掲載されている秋にぴったりなサイクリングコースをピックアップし、それぞれの特徴とおすすめのポイントをまとめてご紹介します。初心者からベテランまで楽しめるコースが揃っていますので、ぜひ参考にして秋のサイクリングを楽しんでください。

秋のサイクリングおすすめコース9選!

【奈良県】法起寺のコスモス・郡山城跡の紅葉・天理の銀杏並木を巡る日帰り自転車旅

このコースは、奈良県の秋の風景を存分に楽しむことができる日帰りサイクリングです。

法起寺の美しいコスモス畑や、郡山城跡の鮮やかな紅葉、天理の銀杏並木が見どころです。また、奈良健康ランドで温泉にも立ち寄れるので、リフレッシュしたい方にもおすすめ。

自然や歴史的な景色を満喫したい方、リラックスしながらサイクリングを楽しみたい方にぴったりのコースです。

【奈良県】法起寺のコスモス・郡山城跡の紅葉・天理の銀杏並木・奈良健康ランドの...
12月に入りましたが、今年は例年よりも暖かく暖冬ですね。奈良県ではまだまだ秋を楽しむことができます。秋と言えば「コスモス」「紅葉」「銀杏」そして「温泉」が恋しい季節。そんなすべてを1日で巡れるコースをご紹介し...

【岡山県】吉備路自転車ルートで秋を感じるサイクリング

吉備路自転車ルートは、岡山県の歴史や文化を楽しめるサイクリングコースです。

美しい田園風景が広がるこのルートは、秋になると特に美しい紅葉が見られます。初心者でも無理なく走れる平坦な道が続くので、観光しながらのんびりと秋の景色を楽しみたい方におすすめです。

ファミリーやゆったりしたライドを好む方に最適なコースです。

【岡山県】吉備路自転車ルートで秋を感じるサイクリング
岡山県には「ハレいろ・サイクリング OKAYAMA」と称して、メインとなる8つのサイクリングロードと、37のサブルートがあるのをご存じでしょうか。その中からメインルートの1つ、「吉備路自転車ルート」をベースにJR東総社駅...

【香川県】晩秋の小豆島一周ライド

小豆島は、秋になると美しいオリーブ畑や海の景色が広がり、独特の風情を感じることができます。

上級者向けのコースですが、体力に自信のあるサイクリストには絶好の挑戦です。島を一周する達成感とともに、自然の美しさに癒されたい方におすすめです。

【香川県】神戸港から夜行フェリーを使って、晩秋の小豆島一周ライド
神戸港を夜出発して、早朝に着くことができる「小豆島」。晩秋の小豆島の景色を見にRaphaクラブチーム(RCC)のライドに参加してきました。距離は約110km、獲得標高1919mのサイクリングを紹介します。輪行で神戸港へ小豆島...

【長野県】諏訪湖畔と諏訪大社四社めぐりサイクリング

1日目の日程として紹介されている諏訪湖畔を中心に巡るコースは、初心者向けのサイクリングです。

秋の澄んだ空気の中、湖と紅葉のコントラストが美しい景色を楽しむことができます。

諏訪大社の歴史に触れながら、ゆっくりとしたペースで進むこのルートは、観光とサイクリングを両方楽しみたい方にぴったりです。

【長野県】初心者でも楽しめる諏訪湖畔と諏訪大社四社めぐり、上級者も満足の霧ヶ...
諏訪湖(すわこ)は、長野県岡谷市、諏訪市、諏訪郡下諏訪町にまたがる湖。一周約16kmのコースは、諏訪湖一周をコンセプトに諏訪湖の魅力を発信、応援するプロジェクト通称「スワイチ」の愛称でも知られています。諏訪地域...

【茨城県】笠間市で新栗の季節。いろんな栗を食べる約23㎞のポタリング!

茨城県笠間市では、秋の新栗の季節に栗をテーマにしたポタリングが楽しめます。

約23kmのコースは、初心者や家族連れにもおすすめの短い距離で、途中には栗を使ったお菓子や名物料理を味わえるスポットも点在しています。

秋の味覚を楽しみながら、軽いサイクリングをしたい方におすすめです。

【茨城県】笠間市で新栗の季節。いろんな栗を食べる約23㎞のポタリング!
食欲の秋。美味しいものがたくさん出てくる時期ですね。秋の味覚「栗」の栽培面積、生産量日本一の笠間市へ栗を食べに行ってきました。一括りに栗と言っても楽しみ方食べ方は様々。笠間市でどんな栗に出会えるのでしょうか...

【栃木県】日光の紅葉を楽しむ71kmのサイクリング

栃木県の日光エリアでは、紅葉を眺めて巡る71kmのサイクリングコースが楽しめます。

上級者向けのコースで、豊かな自然の中を楽しめるのが魅力です。

秋の彩りに包まれながら、チャレンジングなサイクリングをしたい方に最適です。

【栃木県】日光の紅葉を楽しむ71kmのサイクリング
紅葉が美しい「いろは坂」や「小田代ヶ原」を楽しむために、スタート地点を日光宇都宮道路の清滝インター周辺のパーキングからとします。電車で向かう場合は、少し距離が伸びますがJR日光線か東武日光線の日光駅からのスタ...

【山梨県】紅葉の昇仙峡と周辺を楽しむ36kmのサイクリング

山梨県の昇仙峡は、紅葉の名所として有名で、その周辺を36kmのサイクリングで楽しむことができます。

秋の鮮やかな景色が広がるこのコースは、比較的初心者でも走りやすいルートです。

紅葉を見ながら、自然豊かな道を走るこのコースは、風景写真を撮りたい方や自然を満喫したい方におすすめです。

【山梨県】紅葉の昇仙峡と周辺を楽しむ36kmのサイクリング
国の特別名勝に指定されている御岳昇仙峡は紅葉が美しいことで人気です。渓谷沿いの遊歩道は平日のみ一方通行ですが車両通行可能で、自転車も通行できます。竜王駅からスタートJR中央線「甲府駅」の隣にある「竜王駅」をス...

【京都府】祇園~哲学の道~鴨川を行く約25kmの紅葉サイクリング

京都の有名な紅葉スポットを巡る約25kmのコースは、観光名所を巡りながら秋の風景を楽しむことができます。

祇園や哲学の道、鴨川沿いを走るこのルートは、サイクリングと観光を同時に楽しみたい方に最適です。

京都の紅葉スポットで、特別な秋の体験をしたい方におすすめです。

【京都府】祇園~哲学の道~鴨川を行く約25kmの紅葉サイクリング
秋と言えば「紅葉」、紅葉と言えば「京都」に行きたくなるこの季節。京都市内の東側へ紅葉を求め、日帰り約25kmのサイクリングをご紹介します。※この記事は2018年11月19日に公開されたものを2022年11月に更新したものです。...

【栃木県/群馬県】わたらせ渓谷鐵道の紅葉を楽しむ45kmミニベロポタ

ミニベロ(小径車)で楽しむこの45kmのコースは、わたらせ渓谷鐵道沿いを巡りながら、美しい紅葉を堪能できるルートです。

秋の山々に囲まれた渓谷の景色は圧巻で、サイクリング初心者にも優しいコース設定がされています。

のんびりと紅葉を楽しみたい方や、軽い運動をしたい方におすすめです。

【栃木県/群馬県】わたらせ渓谷鐵道の紅葉を楽しむ45kmミニベロポタ
わたらせ渓谷鐵道は群馬県と栃木県をまたぐ路線で、渓谷沿いを走るので四季を通じて人気の鉄道です。特に春と秋は観光客も多く賑わいます。栃木県にある終点の間藤駅から紅葉と鉄道を楽しみながら戻るルートです。輪行して...

まとめ

秋のサイクリングは、涼しい気候と美しい紅葉の景色を楽しめる最高のアクティビティです。

今回ご紹介した9コースは、初心者から上級者まで幅広いレベルのサイクリストに対応しており、観光や自然散策をしながらサイクリングを楽しむことができます。

ぜひ、あなたの秋のサイクリングプランに役立てて、素晴らしいライドをお楽しみください。

執筆:花田 康

TABIRINアプリを自転旅のお供に

TABIRINにはサイクリングのお供として使えるアプリもあります。

WEBサイト「TABIRIN」で掲載している自治体等が作成した全国のコース・マップやサイクリストにやさしい宿、レンタサイクルといった「旅×自転車 情報」の各施設、サイクリングの魅力を伝える「旅×自転車 記事」の情報などをまとめて一つの地図で見ることができるアプリです。

サイクリングに役立つ様々な機能をぜひお試しください。

iphoneの方はこちらかダウンロードできます。

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【奈良県】カフェを拠点に湖畔と高原をめぐる、初心者から上級者まで楽しめる山添村の約26kmサイクリング

【奈良県】カフェを拠点に湖畔と高原をめぐる、初心者から上級者まで楽しめる山添村の約26kmサイクリング

風光明媚な大和高原の自然が広がる奈良県東部地域。その中でも短い距離でバリエーション豊富なサイクリングが楽しめる奈良県山添村のサイクリングをご紹介します。

ガーデンカフェ満天ひろばからスタート

名阪国道 針インターから北へ8km(車で約12分)、奈良市に位置する静かな場所にあるガーデンカフェ「満天ひろば」。ここを拠点に山添村をめぐります。

カフェを運営する社会福祉法人青葉仁会はサイクリングイベントを開催するほど、サイクリストに優しいカフェ。サイクルラックの設置も設置されています。

準備が整えばスタート。

湖畔を楽しむ:布目ダム

満天ひろばから、下り基調で5kmほど走れば布目ダム(布目湖)。
まずは湖畔に佇む戸隠神社へ参拝。奈良市東部の山地から山添村一帯にかけて、数十社の戸隠神社が点在しているそうです。

鳥居から振り返り少し下れば、布目ダムの湖面が見えます。

布目ダム湖畔約10kmのコースは、かつて「ツアー・オブ・ジャパン 奈良ステージ」が開催されていました。


ダム管理事務所では「ダムカード」をもらうこともできます。
管理事務所前から堰堤(えんてい)を渡れば、布目まほろば公園。建屋の屋上へ上れば湖面と自転車を一緒に撮影できるのは魅力です。
晴れた穏やかな日には、湖面に空や木々が映る美しい景色を望むことができます。

また春になれば、湖畔にいくつもの桜が咲き誇ることでも知られています。
湖畔を時計方向に約10km走って県道にもどれば、自動販売機が並んでいます。これから先の上り坂に向けてのエネルギーチャージをするならここがおすすめです。

高原を楽しむ:フォレストパーク神野山

布目ダムから2kmほど緩い上り道を走れば「フォレストパーク神野山(こうのやま)」への入口。ここから約1kmは少し坂がきつくなってきます。

しっかり坂をのぼり「めえめえ牧場(まきば)」の入口。ここは雲海の絶景ポイントとして知られています。時間や気象条件が合えば幻想的な雲海が見えるそうです。

めえめえ牧場

ここからめえめえ牧場入口までは、サイクリストの「脚試し」として知られる激坂!
約200mで40m以上登るので平均20%以上の勾配です。


坂を登りきった人にも、押して登った人にも、たくさんの羊たちが優しく出迎えてくれます。

羊と戯れて癒しの時間を過ごした後は、さらに450m園内の坂を登り展望台「星空のステージ」へ。

大和高原を見晴らせる絶景スポットです。

鍋倉渓と映山紅

ゆっくり坂をくだり、少し先へ進めば「鍋倉渓(なべくらけい)」。


大小の黒色の岩々が幅平均25m、長さ約650に渡って溶岩の流れのような不思議な景観をつくっています。岩の間からは水の流れは見えないのですが、下を流れる伏流水の音が聞こえるのも神秘的です。


さらに少し走れば「ほっこり食堂 映山紅(えいざんこう)」。山添産の食材にこだわったおばちゃん定食や温かい鍋焼きうどんなどあったかご飯を楽しめる。ここからも大和高原の風景を見渡せます。

茶畑と大和茶

大和茶で知られる山添村の美しい茶畑の風景を楽しみながらゆっくりと坂を下って行きます。

大和茶は、奈良県で生産される日本の緑茶の一種です。近隣の産地ごとに銘柄はありますが、全県的に「大和茶」で統一されていて、認定されているものは品質が高く、独特の風味を持っています。

足を延ばすなら上津ダムへ

神野山を下って西へ走って満天ひろばへ向かいます。約7.5kmの道のりは緩やかな田園風景のあと、最後に1kmの上り坂が待っています。
少し走り足りない人は、東へ向かって上津ダム湖畔を走るのもおすすめ。

布目ダムとは違った湖畔の風景が広がっています。

満天ひろばでカフェ&ジェラート

山添村ののどかな景色の中を走って満天ひろばでゴール。
ガーデンカフェというだけあって、手入れが行き届いた庭を眺めながらサイクリング後のカフェタイム。ドリンク以外にもピザなどの食事も楽しめます。

隣接したSOL TERRACEでは、ジェラートを楽しむことができます。定番のフレーバーから季節のジェラートも登場。秋には青葉仁会の施設で収穫されたサツマイモや栗を使ったジェラートがおすすめです。

また、斜め向かいには同じく青葉仁会が運営する人気の「カントリーカフェ ハーブクラブ」もあるので、ちょっと遅めのランチも楽しんでみてください。(週末は予約をおすすめします)

コース紹介

距離:26.3 km  獲得標高:883 m

山添村観光情報

フォレストパーク神野山

ガーデンカフェ満天ひろば

カントリーカフェ ハーブクラブ

まとめ

関西や中部エリアの人なら、名阪国道の「山添インター」で名前は聞いたこと(見たこと)あるけど、行ったことは無い人も多いと思います。
ご紹介したコースは、26kmという距離で獲得標高800mを越えるサイクリングを楽しむことができます。
しかも200mの激坂チャレンジという、アトラクション感覚の短いヒルクライムも楽しめます。
春には桜、夏は青々とした新緑、秋は紅葉。水辺も高原もあり、羊とスイーツで癒され、カフェ&グルメも堪能できる満天ひろば~山添村は、サイクリング初心者から上級者まで楽しめるバリエーション豊かなサイクリングコースです。

サイクリスト:SUBARU
執筆・写真:花田 康

 

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