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【オーストラリア】ブリスベンに来たら一度はチャレンジ!Mt.クーサヒルクライム

【オーストラリア】ブリスベンに来たら一度はチャレンジ!Mt.クーサヒルクライム

日本でも地域ごとに、地元のサイクリストたちが脚自慢をするヒルクライムスポットがあるように、オーストラリアにも「ここで登るならこの山・峠!」というスポットが数多くあります。
ブリスベン屈指のヒルクライムスポットはMt. クーサ。多くのローカルサイクリストが一度は登ったことのある山です。

登れば、オージーのサイクリストにも一目置かれるかも?
ヒルクライム+ランチを含む約15kmのサイクリング、早速行ってみましょう。

Mt.クーサとはどんな山?

Mt.クーサはブリスベンの街の中心地から約6kmほど西側にある、標高287mの山です。

「クーサ」の語源はアボリジニの種族から来ています。昔、この地で暮らしていたアボリジニのターバル族が、ミツバチからハチミツを採取するためにこの山を訪れていたそう。ターバル族の言語でハチミツが “ku-ta” と呼ばれていたことが Mt.クーサの由来となりました。

Mt. クーサへの登頂方法は自家用車、バス、ハイキング、自転車が主。観光スポットとしての人気も高く、市バスも通っているので個人観光でのアクセスも便利です。
日本からの団体バスツアーや修学旅行生などもよく見かけます。

車道とは別に、ハイカー向けには遊歩道が整備されているので、小さい子連れの家族から中高年の方まで、ハイキングコースとしても人気です。マウンテンバイク向けの専用道も整備されています。

ロードバイク乗りのサイクリストにとっては、市の中心部からのアクセスの良さと1周10km強の手頃さから、Strava(ストラバ)上でセグメントの順位や自己ベストを競うブリスベン屈指のヒルクライムスポット。
自転車ルートは車道と同じですが、部分ごとにバイクレーンが敷かれています。

ブリスベンの市街をめぐるライドイベントでも、Mt.クーサはヒルクライムのタイムトライアル区間として設定されています。

ふもとのプラネタリウム館を目印にスタート

クーサのふもとは大きな駐車場エリアとなっており、ビジターセンター、図書館、アートギャラリー、サー・トーマス・ブリスベンプラネタリウム(市のプラネタリウム施設)などが隣接しています。
車でアクセスする場合は、ここの駐車場(無料)に停めるのが便利です。

スタート地点は駐車場を出たらすぐ目の前は坂。ここからが「クーサチャレンジ」のスタートです。

定番は北回りコース

「表ヤビツ」「裏ヤビツ」のように、峠や山はどの方向から登るかそれぞれの楽しみがありますよね。クーサもやはり「どの口から攻めるか」がブリスベンのサイクリストたちの楽しみ。
定番は約8kmの北回りで頂上の展望台をゴールに定め、下山は約2.6kmの南回りで戻ります。スタートして最初に現れるのはマウント・クート=ター・ロードの斜度6.2%、200mほどの坂。
最初からインパクトの大きい坂に「うぅっ…」となりますが、まだまだ入り口。

実際、過去にはこれを市営のシティサイクル(レンタルバイク)で登ったオージーのツワモノも…。

▼北回りコースでは200mの途中にある分岐を右側のツーリスト・ドライブ7方向に進みます。

最初の難所を越えてほっと一息。ここでいったんバイクレーンは切れて車道と一緒になるので気をつけながら走りましょう。

少し下ったところに小さな公園エリアがあります。公衆トイレもあるので小休憩に便利です。

▼休憩スポットの入り口には森林火災(bushfire)の注意看板も。

ところで、オーストラリアの公園に必ずと言っていいほどあるのがバーベキュー台。

オーストラリア人にとってバーベキューは日常茶飯事で、週末は市内・郊外問わず各所の公園で食材を持ち込みバーベキューを楽しむオージーたちの姿が見られます。

▼手前がバーベキュー台、奥が公衆トイレ

オーストラリアならではの看板や森を楽しみながら登る

公園を過ぎ、適度なアップダウンを繰り返しながら道なりにしばらく進むと、再び坂の入り口に。
ここから2.2kmは平均勾配9.0%の坂道が続く “Mt.Coot-tha Back” と呼ばれる区間になり、ふんばりどころです。

▼野生動物保護、コアラやカンガルー飛び出し注意の看板はオーストラリア各地でよく見かけます。


▼ハイカー、自転車、それから馬に注意!?

▼急な下り坂で先が見えないため、注意を促すCREST(頂上)の看板

誰が書いたのかは定かではありませんが、要所要所にキロポストが路面に書かれているので、ペース配分の目安にもなります。

▼1000m地点を表す路面の書き込み

2.2kmのセグメントを走り切り、ゴールの展望台に近づくにつれて、木々の間から空高くそびえる鉄塔が目に入ってきます。

Mt.クーサはブリスベンの主要なTV局・ラジオ局の電波基地にもなっており、各社の電波塔やパラボナアンテナが次々と現れます。

▼青空にそびえ立つ電波塔は迫力があります。

アップダウンを繰り返しながら平均勾配8〜9%の坂を黙々と漕ぎ進めていきましょう。

展望台手前の駐車場〜ラウンドアバウト(ロータリー)に差し掛かったらゴールはもうすぐ。
ラスト600m、平均勾配8.6%をふんばって、頂上へと向かいます。

ラウンドアバウトは車・自転車問わず中にいる人が優先。
注意して反時計周りで右折しましょう。

展望台から絶景を眺めながらコーヒーブレイク

ゴールの展望台に到着です。
展望台にはサイクルラックも昔から常設されており、サイクリストが日常的にどれだけ多いかを物語っています。

なお、市バスも展望台まで通っているので、自転車ではちょっと…という方は、公共交通機関でのアクセスも可能です。

展望台からはブリスベンの街中をゆったりと蛇行するブリスベン川の様子はもちろん、晴れていれば遠くにモートン湾まで見渡すことができます。

また、Mt.クーサ展望台は夕焼け、夜景スポットとしても人気です。
ぜひ昼間は自転車で、夜はドライブで訪れてみるのもよいですね。

展望台エリアにはカフェとレストランがあり、テラス席では雄大な景色を眺めながらコーヒーや食事を楽しめます。

▼この日は温かいカフェモカとフラットホワイトでほっと一息。

ダウンヒルの後はレガッタ・ホテルでステーキランチ

カフェで一息ついたら下山です。展望台からは南回りコースで下ること約2.6km。

オーストラリアでは車だけでなく自転車もスピード違反の取締対象なので、スピードの出しすぎに注意しながら安全に下りましょう。

下りきったら、プラネタリウムのある駐車場〜ボタニックガーデンを素通りし、車道の上にかかる自転車・歩行者専用の歩道橋を渡ってリバーサイドへと向かいます。

▼オーストラリアの多くの歩道橋はスロープ・屋根付きで、個性的なデザインのものが多いです。

目的地は約2.5km先、ブリスベン川沿いにあるレガッタ・ホテルです。

レガッタ・ホテルは1874年創立の老舗レストラン。レストラン、カフェ、ファンクションルーム、バー、ポーキー(日本のスロットのようなもの)を備えた建物になっています。

▼白いクラシカルな外装が印象的です。

▼道路を挟んだホテルの向かい側には、ブリスベン川沿いにサイクリング道が整備されています。

ちなみに、オーストラリアでは「ホテル」と言っても、必ずしも宿泊施設を備えているわけではなく、お酒を提供するレストランに「ホテル」と名の付いているところが多くあります。

レガッタ・ホテルの内装にはブリスベン川でもよく見られるレガッタのオールが随所にあしらわれています。

▼テラス席のカフェスペースにはバイクラックもあるので、安心して食事を楽しむことができます。

▼愛犬の散歩途中に立ち寄るお客さんも多いようです。

▼テラス席そばには、世界各都市で展開拡大中の電動シェアスクーター “Beam” も停めてありました。

この日はテラス席でステーキサンドイッチを注文。
バゲットに肉厚の Wagyuステーキが挟まれ、ジューシーで食べごたえのある豪華なサンドイッチを堪能しました。

オーストラリアのレストランではよく ”Wagyu” の文字を見かけますが、これは日本から輸入した「和牛」というわけではなく、日本の「和牛」の血を引くオーストラリア産の牛のこと。

オーストラリア国内ではアンガス牛、ヘレフォード牛など複数の品種が育てられていますが、中でも Wagyu は風味があり味わいがよく、脂と赤身のバランスがよいブランド牛として人気です。ライド後のご褒美、エネルギーチャージにもぴったりの Wagyu、ぜひオーストラリアに来たら一度ご賞味ください。

▼ボリューム満点でジューシーな Wagyu のステーキサンドイッチ。

あわせて立ち寄りたいMt.クーサの観光スポット

Mt.クーサの魅力は展望台だけではありません。庭園やプラネタリウムなど子供から大人まで楽しめる文化施設も盛りだくさん。時間があればぜひ合わせて訪れてほしいスポットを2つ紹介します。

①ブリスベン・ボタニック・ガーデンズ  Mt.クーサ

1976年に開園したブリスベン市営の庭園で、入場料は無料です。56ヘクタールの広大な敷地には、珍しい亜熱帯植物を育てるドーム型温室や日本庭園などがあり、さまざまな植物を見ることができます。

庭園内には大きな池もあり、ピクニックやウェディングフォトの撮影スポットとしても人気です。庭園というより大きな公園と言った方がしっくり来るかもしれません。

▼池の周りでは野生のカルガモやオセアニア・ウォーター・ドラゴンも観察できます。

②サー・トーマス・ブリスベンプラネタリウム

1978年に開館したブリスベン市営のプラネタリウムです。
人類の宇宙探索の歴史などさまざまな展示もあり、家族連れでにぎわうスポットです。

わざわざオーストラリアまで来てプラネタリウム?と思うかもしれません。ですが、南半球ならではのSouthern Cross(南十字星)や、Milkey Way (天の川)の解説を聞くと、北半球とは違った夜空の見え方がわかり、オーストラリアの星空の魅力に気づくことができますよ。

※プラネタリウム鑑賞は大人10〜12AUDドル 子供6〜8AUDドル(3〜14才)(※料金はプログラム内容により異なります)。

コース紹介

まとめ

サイクリングやトレッキングといったアクティブな運動から、ピクニックやバーベキューなどリラックスした食事まで、アウトドアをして過ごすことが多いのがオーストラリアの週末のスタイルです。

ブリスベン川沿いのサイクリングコースで主要観光スポットを回ったら、次はMt.クーサに登り街を見渡してみてください。
達成感と共に景色が目に焼き付き、忘れられない旅の思い出がまた一つ増えることでしょう。

執筆:Ayaka

2011年に社会人になると同時に始めた自転車で「自転車×旅」の魅力にハマる。
ニュージーランドでのワイナリーロードレース、タイの寺院巡り、ドイツ古城巡り、インドネシアでの遺跡巡りなど世界各地で自転車旅を催行し、その様子を雑誌『Cycle Sports』に寄稿。
2017年には自転車ツーリズムを探究しにオーストラリアへ留学。現地の様子を『Cycle Sports.jp』にて『G’day, Australia! 〜ブリスベンからの自転車だより』として1年間連載。帰国後は英語教材編集者の傍ら、自転車イベントで通訳・MC・PR担当等を務める。
2022年4月、オーストラリア クイーンズランド州ブリスベンへ移住。
座右の銘は「好きにまみれろ、夢中で生きろ」。

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【千葉県】「道の駅むつざわ」スタート&ゴールで、いすみ鉄道のサイクルトレインを利用して城やカフェを巡る約48kmコース

TABIRINに掲載している数多くのコース・マップ。
サイクリングマップ「TABIRIN_05_睦沢周辺」の中で紹介している「列車を使って一回りルート」を実際に走った約48kmサイクリングをご紹介。
自転車をそのまま電車に乗せる事ができるサイクルトレインは魅力的です。

列車を使って一回り

TABIRINマップは、千葉県睦沢町にある「道の駅むつざわつどいの郷」でも販売しています。

道の駅むつざわつどいの郷

スタート&ゴールは直売所やイタリアンレストラン、立ち寄り温泉で人気の道の駅です。

自分の自転車を持ってきて走っても良いですし「オリーブの森」でロードバイク・クロスバイク・マウンテンバイクなどをレンタルして楽しむ方法もあります。

ルート内スポット紹介

龍の彫刻がみごとな八坂神社

道の駅から少し走ると小さな神社が左手に見えて来ます。一見何の変哲も無い神社ですが有名な彫刻家の三代目波の伊八による「波に龍」が見られます。
向拝に施された精密な彫刻は一見の価値ありですよ。

フルーツ大福で人気の角八本店

玉前神社の門前で栄えた和菓子屋で、季節のフルーツ大福を購入します。人気のみかん大福は開店してすぐに売り切れるほど!
絶対に入手したい場合は予約して買いに行くことをオススメします。

迷路のような千葉県の県木「イヌマキの生垣」と、のどかな風景

JR外房線の上総一ノ宮駅を過ぎて、一宮町の住宅街を走って南下します。
走っていると四角い生垣が多い事に気付きます。千葉県の県木イヌマキ(槇)は、葉が密集して冬でも葉が落ちず、潮風に強い事から生垣に多く使われています。
人の背丈より高いイヌマキの生垣は、確かに家の様子が見えないほど葉が密集しています。
まるで巨大迷路の中を走っているようでワクワクしますね。
イヌマキの生垣を抜け、国道128号を渡って県道152号に入ります。
しばらくのどかな田園風家の中を走ります。陸橋から見える広々とした景色が気持ち良い。

花びらのようなフルーツパフェが美しい「杢珈琲」と、手作り「きんつば」

JR太東駅近くの商店街に入ると古民家をリノベーションしたカフェが現れます。
注意しておかないと見落としそうな小さな看板が目印です。
珈琲が美味しいのはもちろん、季節のフルーツを美しく飾ったパフェも人気です。
訪れた時に出していた苺のフラワーパフェは、薄切りにした苺が花びらのように広がっています。時期によってフルーツの種類が変わるので行く前に確認して下さい。

カフェで休憩したばかりですが、いすみ市の名物「きんつば」を売っているお店が近くにあるので寄り道します。
「きんつば」という名前ですが、見た目は大判焼き風です…。外房の一部では大判焼きをきんつばと呼ぶらしいです。小ぶりで100円なのでペロッと食べられますよ。補給用にバッグに入れておくのも良いですね。

海の横を走る大原自転車道

カフェを出て、国道128号に合流してそのまましばらく国道を走ります。車が多いので走行に注意しましょう。
夷隅川の江東橋を渡ると「大原自転車道」の誘導看板が出てくるので海側に進みます。
海の真横を走る大原自転車道は、さぞ気持ちが良いだろう!と思って走っていると砂浜の砂が自転車道を覆っている場所に遭遇。海沿いの自転車道では、そういう場所が度々現れます。
自転車を降りて押したりするのも楽しめる人は良いのですが、途中で面倒くさくなったら、1本内陸側の路地を走るのもアリだと思います。

海鮮・浜焼き「海老屋」でランチ

大原駅から列車に乗る前に腹ごしらえです。
大原漁港の「海老屋」では、好みの海鮮をテーブルで焼いて食べることが出来ます。
店内にあるいけすから選べるのも特別感があり楽しいです。
イセエビは大きさによって値段が変わるので、予算に合わせて選びましょう。

「大原駅」からサイクルトレインを利用

いすみ市から大多喜町を走る「いすみ鉄道」では自転車を車両に持ち込むことが出来ます。
持ち込む時は運賃と別に「手回り券」を購入します。自転車用の専用袋(輪行袋)などに入れずに車両に持ち込めるのは魅力的ですし特別感があり楽しいですね。
車内では、自転車が倒れないように注意して座りましょう。

おみくじがある「東総元駅」で下車

大多喜駅で下車せず東総元駅で下車したのは、駅の待合所にある木製の「おみくじ」を見るためです。
待合所にある面白い「おみくじ」は、昔TVの企画で作られたそうですよ。
窓もピンクの桜型で可愛いですね。

珍しい大戸の洗い越し

東総元駅で下車した理由のもう1つに「大戸の洗い越し」を見たい!というのがあります。
洗い越しとは、道の上を川が流れるようにしてある事をいいます。全国に何ヶ所かありますが、大戸の洗い越しはTVでも紹介された事があるのでご存じの人も居るかもしれません。

この時は水量も流れもあり、渡る勇気はありませんでした。
対岸の田んぼに行くための道が川の下に続いています。

道の駅たけゆらの里おおたき

国道297号沿いにある道の駅たけゆらの里おおたきで休憩します。
大きな牛のオブジェ「キャサリン」が目を引きます。
春には筍を使った大多喜里山膳というお弁当が人気です。暑い日には、千葉県産の搾りたて牛乳を使ったソフトクリームがオススメですよ。

大多喜町のシンボル大多喜城

大多喜町に近づくと、遠くに大多喜城が見えてきます。
駅の周辺も城下町の風情が残っているので散策しつつ城に向かいます。
徳川四天王の一人、本多忠勝が大改修した大多喜城。本丸跡に城郭様式で建てられた博物館には、刀や鎧が展示されています。

大多喜ハーブガーデン

国道297号を越え県道27号を走っていると、大きなガラス張りの建物が見えてきます。
全天候型室内ガラスハウスガーデンの中には、ラベンダーやローズマリーなどのハーブが200種類以上植栽されていて、ハウスに入るとハーブの香りで癒やされます!
レストランやカフェなどあり、ハーブの香りを楽しみながら休憩できますよ。他にもハーブ関連の商品も多く販売しているので、お土産に購入しても良いでしょう。

一軒家カフェfuracoco(フラココ)

大多喜ハーブガーデンから西に移動し、県道150号で睦沢町に向かいます。
最後に少しだけ上り坂が出てきますが、比較的ユルいので頑張って走ります。
田園風景の中を走っていると、小さなカフェ看板が見えてくるので右折しましょう。
カフェの中にはお店の人がセレクトした雑貨なども売っています。

道の駅に到着したら「むつざわ温泉つどいの湯」に入ります。
自転車に乗った後の温泉は格別です!

レンタサイクル予約サイト

「道の駅むつざわ」のレンタサイクルは、TABIRINから予約サイトにアクセスできます。

道の駅むつざわ つどいの郷
予約ページはこちら 名称道の駅むつざわ つどいの郷 <予約ページはこちら>営業時間サイクルステーション   9:00~17:00(11月~2月は16:00まで)むつざわ温泉つどいの湯 10:00~21:00つどいの市場    ...

コース紹介

まとめ

道の駅むつざわで販売している「TABIRIN_5_睦沢周辺」のコースを紹介しました。
サイクルトレインにそのまま自転車を乗せられるというのが特別感もあり、楽しめるルートだと思います。

執筆:小曽根彩

大分県出身、埼玉県在住。
地図やガイドパンフのデザイン制作事務所「オゾングラフィックス」スタッフ。
埼玉県奥武蔵エリアを中心に、四季の景色や美味しい物を求めて自転車を楽しんでいます。

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第17回目となったツール・ド・ちば。
サイクリストから「ツルちば」の愛称で親しまれている、首都圏でも屈指の本格的ロングライドイベントです。
千葉県の美しい自然と地元の食を楽しみながら走る大人気イベントですが、2019年は台風接近により、2020年、2021年はコロナの影響で中止となってしまい、今回は4年ぶりの開催となりました。

スタートはイオンモール木更津

以前は秋の3連休を利用した3日間イベントだったツルちば。コロナ禍ということもあり、今回はワンデイのイベントとなりました。
主催者によれば、400人めどで参加を募集したところ、最終的には508人の参加となったということです。みんなツルちばを待っていたんですね!

開催されたのは10月8日(土)。イオンモール木更津の広い駐車場には、朝8時のスタートを前に、参加者が続々と集まってきました。走行順はグループで行い、各グループに2名の「指導員」と呼ばれるサポートライダーがつきます。
時速22kmから18kmまで、アベレージ走行スピードで3つに分けられ、それぞれがまた40人程度のグループにその場で分けられます。結果、今回はA班からL班まで12のグループができました。

コースは木更津市のイオンモール木更津をスタート&フィニッシュとする111km。
途中、イオンモール富津、クルックフィールズ、高滝ダム、ひらおかの里農村公園と、4つのエイドステーションをまわります。

上り坂はそれほど多くありませんが、2つめのエイドステーション前には、獲得標高120m程度の激坂が待ち構えています。


今回の参加受付は電子スタンプ方式。これまでのツルちばにはなかったハイテクシステムで、4年の年月の流れを感じましたね。

いよいよスタート

スタート前に写真を撮らせていただいた、温浴施設「成田空港温泉 空の湯」のチームのみなさん。この温浴施設にはレンタサイクルもあるということです。ぜひHP検索してみてね。

朝早くから準備をしていたメカサポートのセオサイクルさん。
今日はほかのサイクルイベントと日程が重なりまくり、これまでずっといっしょにサポートしてきた大手パーツメーカーや有名サイクルブランドのサポート部隊が来られず、セオと地元の自転車組合だけによるサポートになってしまったそう。大変な一日になりそうだけど、笑顔で乗り切りましょう。
できるかい、笑顔!

開会式は渡辺芳邦木更津市長の挨拶、参加者と指導員による宣誓、諸注意などでコンパクトに行われました。

ここでタンデムを見かけて声をかけさせていただいたら、コパイロット(後ろに乗車するライダー)はパラリンピアンの鹿沼由理恵さん(写真右)。
リオデジャネイロ・パラリンピックの自転車ロードタイムトライアル視覚障害クラスで銀メダルを獲得した鹿沼さんは、その後競技による酷使により両腕に障害が現れ、左腕を切断することに。
今日はパイロットの荒巻さんとコンビを組み、ツルちば初参加だそうです。

地元木更津・富津を中心に活動する和太鼓チーム「笑楽和楽」(わらわら)の勇壮な演奏も始まり、いよいよスタート時間です。

スタートはA班から順に時間を開けてスタート。
昨日の雨はあがりましたが、太陽は見えないビミョーな天気。路面はほとんど乾いているようです。じじがんばれ〜。

スタートに並びます。今回はゆっくり走りたいのでK班での出走としました。ほんとうなら写真を撮りながらの走行なので、早めにスタートしたいのですが、A班B班あたりはかなり速いということなので、のんびりクラスを選択。

エイドステーションで地元の食を堪能

スタートしてすぐに信号渋滞があったものの、3連休の初日とあって交通量の少ない湾岸道路を快調に走り、富津岬をまわります。

最初のエイドステーションはイオンモール富津。
モール内に店を出す「ジンカフェ」のクレープやようかん、飲料などが提供されました。


次のエイドまでは小糸川沿いのサイクリングロードを走り、いい感じの生活感のある街並みや田園風景を抜けていきます。
例の激坂はこの区間にあるのですが、我を忘れて坂と格闘したため、写真は取り忘れました。

そしてかなり消耗してたどり着いた第2エイドはクルックフィールズ。ここは音楽プロデューサーの小林武史さんが手がける循環型農業体験施設。こちらの駐車場で昼食です。

写真の奥にチラッと見えているのがB.B.BASEバス。今回はリタイアの回収車としてイベントに同行しました。また今回はB.B.BASEによるアクセストレインも運行され、東京からの参加者を楽しませていました。

昼食がしっかり出るのがツルちばの特徴。今回は特製ジビエカレー。イノシシ肉入りのキーマカレーが、疲れた体にしみる〜。
付け合わせのソーセージは、ハーブを練り込んだクルックフィールズ特製。元気が出る。ごちそうさまでした。

次は高滝ダムまで

ここからは次のエイドステーション、高滝ダムを目指します。
途中通ったJR久留里線の馬来田(まくた)駅。いい雰囲気。

高滝ダム音楽堂のエイドステーションに到着。ここで待っていたのはシフォンケーキ、びわゼリー、ピーせんなどのスイーツ類。

そして「オオマサリ」という品種の落花生は、今年の新豆。
お米に新米があるのと同様に、落花生にも新豆があるんですねー。これがめっちゃおいしかった。
ピーナッツ(Pナッツ)の上をいくQナッツなんていう品種もあるんだそうです。

もう食べられないよー

次に目指すのは最後のエイドステーション、ひらおかの里農村公園。
まずは高滝ダムの橋を渡り、養老川沿いの道を進みます。

そして現れた最後の難関、獲得標高約70mの坂。ここでは先ほどの経験を生かし苦しむ参加者を激撮。
歩道を歩いて押している人もいます。

たどりついたひらおかの里農村公園で待っていたのはバナナと大量のパン。「どれでもご自由に。この際2つでも3つでも」と言われても、そんなに食べられないよー。

丘陵を抜けて内房の海へ

あとはゴールまでまっしぐら。
撮影しながら走るので、一人になってしまうことも多く、けっこう細い道をクネクネとルート案内されましたが、ツルちばは立哨員がやたらと多いのと、コース表示がしっかりしているので、道に迷う心配はなし。

この区間には有名な「千葉フォルニア」や「牛込海岸海中電柱」といった観光スポットがありますが、走りに集中して立ち寄れなかったのは残念でした。
でも漁港の中を走ったり、アクアラインをくぐったりして、千葉の海岸風景も楽しめました。そしてルートは木更津の市街地へと戻ってきました。

いよいよ感動のフィニッシュ

そしてスタート地点と同じイオンモール木更津にフィニッシュ。
先にゴールしていた班の指導員さんや、スタッフの方々の拍手に迎えられ、やったー!って感じ。
なんかちょっと感動です。

フィニッシュ後は計測チップを返却すると、引き換えに記念のサコッシュなどがもらえました。そしてまわりを見渡すと、完走の喜びにわくグループたちの記念撮影があちこちで。

この4人組はフォイリピンから日本に来ているエンジニア。一緒に走ることも多かったのですが、終始みんな楽しそうに笑顔で走っていました。

JR久留里線のカラーをイメージした、ツルちば2022の記念ジャージを揃えて参加したのは、イオンモールとイオンバイクの社員チーム。
イオンモール木更津の館内には、ツルちばの展示コーナーもあり、サイクリングの魅力を発信していました。盛り上げありがとうございました。

ゴールエリアにはフードやスポーツ用品の出店もありました。

また来年、ツルちばで会いましょう

しかし、まだまだツルちばは終わりません。最終走者がフィニッシュするまで、指導員さんたちスタッフは走者を拍手で迎え続けます。
このゴールでのお出迎えは、ツルちばの素晴らしいところのひとつだと思います。

111kmという絶妙な距離設定で、初級者にはチャレンジのしがいがある、中上級者にはのんびり景色を楽しみながら走れるコースで、今年のツルちば、結論としてなかなか「いいね!」でした。
しかも指導員やセオサイクルによる万全のサポート。このスタッフと参加者の距離の近さが、ツルちばらしさだと再確認させられました。

そして感動の最終走者ゴール。

参加者もほとんど引き上げた17時すぎ。
さあ、指導員、メカニカルサポートなどスタッフが集まって、恒例の記念撮影です。このスタッフの一体感が、ツルちばを支えているんだなあと、改めて実感しました。みなさん、お疲れ様でしたー!!
また来年会いましょう。

リンク

▼ツール・ド・ちば
https://www.tour-de-chiba.jp/

▼イオンモール木更津
https://kisarazu-aeonmall.com/

▼イオンモール富津
https://futtsu-aeonmall.com/

▼クルックフィールズ
https://kurkkufields.jp/

▼ひらおかの里 農村公園
https://www.city.sodegaura.lg.jp/soshiki/nourin/tanbonogakkoujigyou.html

まとめ

4年ぶりの開催とあって、ツルちばは運営などさまざまな面で変わっていました。でも初心者にやさしく、経験者にも一体感が楽しめるという、このイベントのよさはまったく変わっていません。
このイベントで友達になった人たちが、「4年ぶりだね、元気だった?」と再会を喜ぶ声があちこちで聞かれました。来年はさらに多くの参加者が集まるといいな。
あなたもツルちばの仲間になりましょう!

▼イベント情報
開催日:2022年10月8日(土)
開催地:千葉県 木更津市/富津市/君津市/市原市/袖ケ浦市
主催者:ツール・ド・ちば2022実行委員会

執筆:岩田淳雄

愛知県出身、千葉県在住。
自転車雑誌「サイクルスポーツ 」「バイシクルクラブ」の編集長を歴任。現在は「ペダルプッシャー」を主宰し、サイクリングの啓蒙活動を展開しています。
https://pedalpusher.jp/

 

【兵庫県】明石海峡大橋と美しい海を望む明石「浜の散歩道(播磨サイクリングロード)」44kmサイクリング

【兵庫県】明石海峡大橋と美しい海を望む明石「浜の散歩道(播磨サイクリングロード)」44kmサイクリング


日本の標準子午線(東経135度線)上に位置していることから「時のまち」として知れられる明石市。明石海峡を挟んだ対岸の淡路島との航路拠点として「海峡のまち」とも呼ばれ、瀬戸内海で獲れる明石鯛・明石ダコなどの新鮮な魚介類も有名です。
姫路明石自転車道の一部でもある「浜の散歩道(播磨サイクリングロード)」を走って、明石海峡大橋と美しい海とを望む44kmのシーサイドサイクリングをご紹介します。

スタートは大蔵海岸公園

スタートは大蔵海岸公園。車でのアクセスが良く整備された公園周辺には駐車場がたくさんあります。
電車利用の場合はJR山陽本線「朝霧駅」から徒歩ですぐなので、待ち合わせにも便利です。
明石海峡大橋を望みながら準備をして、サイクリングスタート。

明石公園から名物「明石焼き」

まずは市街地を北上し、明石市立天文科学館へ。

直径約6.2mの大時計がシンボルの天文科学館の館内には、現役日本最古のプラネタリウムをはじめ、天文や宇宙について学べる施設が備わっています。

天文科学館前を通る「時のみち」を走れば、明石公園の西側にある自転車競技場。1961年3月に廃止となった明石競輪場の跡地を、1周400mの自転車競技場として再生し整備されました。
明石公園は、明石城の城跡を公園化した城址公園。天守閣は残っていませんが、美しい櫓と石垣が残っています。

明石公園から市街地を抜けて明石港近く、1924年(大正13年)創業の老舗「本家きむらや」へ。

新鮮な明石のタコと玉子で作る玉子焼き(明石焼き)は絶品。20個900円(税込み)なので2人で分けてもOKです。

播磨サイクリングロード

本家きむらやから西へ1km、明石川を渡ったら「浜の散歩道」の入り口。

浜の散歩道は播磨サイクリングロードとも呼ばれ、江井ヶ島海岸まで約8kmの海沿いの道は、一般県道姫路明石自転車道線の一部です。

明石川河口西岸の望海浜(ぼうかいはま)。美しい砂浜と海が広がっています。

気持ちいい風と美しい景色を楽しみながら江井島(えいがしま)海岸へ。


ヤシの木が立ち並ぶリゾート感溢れる雰囲気。明石海峡大橋も望める美しい海岸です。

海沿いから神社めぐり

江井島海岸から700m海沿いを走れば、「ながさわ明石江井島酒館」。


「ながさわ明石江井島酒館」は、明石を代表するクラフトビール「明石ビール」の醸造所やレストラン、売店が入る複合施設。
売店では、江井ヶ嶋酒造ウイスキー蒸溜所のジャパニーズウイスキー「ホワイトオーク あかし」も販売されています。

さらに1.2km走れば魚住住吉神社。海路の神として崇敬を受けてきた魚住住吉神社の境内には、初代明石城主・小笠原忠真が寄進した能舞台など多数の文化財が残っています。

鳥居から播磨灘を臨む美しい風景も魅力です。

海沿いの道から橋を渡って明石海浜公園へ。

公園から県道へと戻って、御厨(みくりや)神社へ。
御厨神社には色々なお守りがあり、サイクリストには「自転車守」が人気です。

御厨神社から播磨サイクリングロードを再び走って藤江海岸まで戻ります。
同じ道でも、反対側に向かって走ると見える景色が違って新鮮です。

海沿いカフェレストランでランチ

藤江海岸を見下ろすロケーションにある、カフェレストラン「No.13(THIRTEEN)」で遅めのランチ。

ランチコースは、食前のドリンクとスープ、前菜(地元鮮魚のカルパッチョ)、メイン料理とパスタ、食後のドリンク付。食前ドリンクはノンアルコールシャンパンで、ちょっと贅沢気分。
2022年にオープンしたNo.13(THIRTEEN)は、一日一組限定の宿泊施設もあるので、ここに泊まれば美しい夕陽と美味しいイタリアンディナーを楽しむこともできます。

兵庫県立舞子公園

食事の後は8km走って、明石海峡大橋の下にある兵庫県立舞子公園(神戸市須磨区)へ。
舞子海上プロムナード沿いには、八角堂がシンボルの国指定重要有形文化財「移情閣(孫文記念館)」があり、明石海峡大橋をバックにノスタルジックな雰囲気が漂っています。
舞子公園東側の「アジュール舞子」からは、明石海峡大橋と夕陽の美しい風景を望むことができます。

頭上に架かる巨大な明石海峡大橋の下へ戻り、瀬戸内海に沈む夕陽をゆっくり眺めた後は、3km走って大蔵海岸公園へと戻りサイクリング終了です。

コース紹介


距離:43.9km 獲得標高:62m

▼一般県道姫路明石自転車道線
https://tabi-rin.com/archives/course/16329

▼明石観光協会
https://www.yokoso-akashi.jp/

今回の記事で紹介したコースの詳細は以下でもご覧いただけます。

播磨サイクリングロード

まとめ

明石市の大蔵海岸公園は、大阪駅から車で約1時間、最寄りの朝霧駅まで電車でも約1時間なので、大阪市内や関西圏からアクセスの良さが魅力です。
初夏の時期は日没が遅いので、夕暮れ時まで時間がたっぷりとあり余裕のあるサイクリングが楽しめます。
瀬戸内海の美しい風景を見ながら、地元のグルメも楽しめるこのコースは、播磨サイクリングロードなど坂がほとんどないので初心者にもおすすめです。
明石駅近くにはスポーツ自転車のレンタサイクルもあるので、自転車を持っていない人でも楽しめます。

明石・淡路島レンタサイクル
名称明石・淡路島レンタサイクル営業時間9:00~19:00(貸出は17時半まで)*定休日:水曜日(貸出希望の場合要問合せ)電話番号078-962-7092受付場所明石市桜町5-10 ヴェルビュ桜町車種・料金シティ-eバイク-クロス2800...

執筆:花田 康
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【長野県】春の田園風景と白馬連峰を望む絶景”北アルプス地域サイクリングモデルコース”74kmサイクリング《PR》

【長野県】春の田園風景と白馬連峰を望む絶景”北アルプス地域サイクリングモデルコース”74kmサイクリング《PR》

長野県の北西部に位置する北アルプス地域。長野県北アルプス地域振興局が設定したコースは、北アルプス山麓をダイナミックに楽しむ上級者向けの140kmルートと、のんびり楽しむ初中級者向けの100kmルートの2つのコース。
上級者向け140kmルートから、西側半周を北上する約74kmの、春の田園風景と白馬連峰を望む「北アルプス絶景サイクリングレポート」をご紹介します。

安曇野ちひろ美術館から大町温泉郷

スタートはサイクルステーションに登録されている松川村・安曇野ちひろ公園。
まずは隣接する「安曇野ちひろ美術館」の美しい池と、美術作品が点在する庭園を散策。
ここから大町温泉郷へ向けて北上します。

春は美しい田園風景が広がっているのが魅力。
水鏡のように空や山を映す水田を見ながら、緩やかな上り道を軽快に走ります。


安曇野ちひろ美術館から走ること約14kmで大町温泉郷。


1971年のアルペンルート全面開通の時期に多くのホテルや旅館が開業した「大町温泉郷」。白樺やカラマツ林に囲まれた街は温泉街というより別荘地の雰囲気。

大町温泉郷観光協会では多くの観光情報が提供されているので、大町温泉で宿泊してサイクリングを楽しむというのもおすすめです。

小熊山へのヒルクライム

大町温泉郷観光協会の手前で、のんびり楽しむ初中級者向けの100kmルートと、上級者向けの140kmルートに分かれます。
目指すは140kmルートの絶景スポット。 県道325号を約9km北上すれば坂が結構ハードになってきます。
木崎湖方面へ右折すれば見えてくる「鹿島槍スポーツヴィレッジ」。ここには一気に走り切ったら気づかない風景があります。ぜひ一度自転車を止めて、後ろを振り返ってみてください。

進行方向の背面に、圧倒されそうなほど美しい爺ヶ岳(じいがたけ)と鹿島槍ヶ岳(かしまやりがたけ)が目の前に現れます。

スキー場を過ぎたら約5.5kmのヒルクライム。斜度8%越えが何度もある坂道を登った先にある「小熊山パラグライダー場」からの絶景。

美しい木崎湖と山々、そして大町市街地のパノラマを見下ろすことができます。

ここから木崎湖までは約8km(平均斜度7%)の下り坂。雨の後などは土砂が路面に落ちていることもあるので、十分注意して走行してください。

美しい湖畔サイクリング

仁科三湖のひとつで、最も南側に位置する木崎湖は、映画・テレビCMのロケ地やアニメの聖地としても知られています。
木崎湖キャンプ場近くには、湖に突き出た2本の桟橋があり、どちらの桟橋からも澄んだ美しい木崎湖を見渡すことができます。

2022年にオープンしたバレル式貸し切りサウナには、カフェスタンドが新設され、木崎湖の新しい立ち寄りスポットとして期待されています。

湖面が近く感じる木崎湖畔を走って青木湖へ。

青木湖は、仁科三湖のうち最も北に位置し、最大の面積をもつ湖。
緑の木々の間から青い湖面を望む景色は、木崎湖とは違った神秘的な雰囲気を感じます。

木崎湖と青木湖の対岸を走る道路は、また違った趣なので、それぞれ一周してゆっくり湖畔巡りするのもおすすめです。

白馬連峰を望む絶景サイクリング

青木湖の北側から、国道148号を横断すれば景色は一変。

西側に国道148号が並行する道は、自動車の交通量も比較的少なく、迫力ある白馬連峰を望みながら、左右に美しい田園風景が広がる絶景サイクリングを楽しめます。

白馬オリンピック大橋を渡り、白馬八方尾根スキー場が近づいてくれば、白馬ジャンプ競技場のノーマルヒルとラージヒルが見えてきます。
1998年の冬季長野オリンピックで、日本団体が金メダルを獲得した感動の舞台です。

松川にかかる白馬大橋を越えたら白馬岩岳方面へ。

白馬岩岳マウンテンリゾートは、「冬は雄大な山々が描く白銀の世界」、緑の季節は「涼風そよぐ北アルプスの絶景」を楽しむことができます。

サイクリストにおすすめは、マウンテンバイクの聖地「岩岳MTB PARK」。レンタルマウンテンバイクがあり、スキーのようにゴンドラで山頂へ。そこからMTBコースをダウンヒルできるのです。


山頂から緩やかなコースだけを走って、再びゴンドラで降りてくることもできるルートもあるので、初心者でも楽しめます。

白馬岩岳マウンテンリゾートには、レストランや売店もあるので、休憩スポットとしても最適。
可愛い羊たちを見ているだけでも癒されます。

スキー場から棚田の風景へ

小谷村(おたりむら)へと入れば、スキーリゾートエリアを代表する栂池(つがいけ)高原スキー場。

ペンションや民宿、ショップが立ち並ぶ坂道を上り、白馬乗鞍高原スキー場が見えて来たら最後の下り坂。

小谷村の美しい棚田の中を走り、国道148号線まで長い下り坂。ゆっくり景色を楽しみながら走るのがおすすめです。

ゴールはJR南小谷駅

国道へ出れば、約1.5km北上して、JR南小谷駅(みなみおたりえき)でゴール。

南小谷駅は、JR大糸線の駅。JR東日本が管轄する電化区間と、JR西日本が管轄する非電化区間との境界駅。ここから特急あずさで新宿まで乗り換え無しで帰ることができるので、輪行での拠点におすすめです。

白馬村青鬼伝統的建造物群保存地区

北アルプス地域サイクリングモデルコースから少し外れますが、時間があればぜひ訪れてほしい「白馬村青鬼伝統的建造物群保存地区」。青鬼と書いて「あおに」と読みます。

江戸時代末期から近代にかけて建てられた茅葺屋根(鉄板被覆)の家屋が14棟あり、重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。
集落の上部には「棚田百選」にも選定されている美しい棚田の風景。

静かな集落の屋根越しに、北アルプスの雄大な景観を見ることがでる、魅力溢れるスポットです。

動画レポート

コース紹介


距離:74km 獲得標高:1148m

100kmルート 北アルプス山麓をのんびり楽しむ初中級ルート

140kmルート 北アルプス山麓をダイナミックに走る上級ルート

▼北アルプス地域サイクリングモデルコースマップ
https://www.pref.nagano.lg.jp/kitachi/kitachi-kikaku/kannai/cycling.html

▼小谷村観光サイト
https://www.vill.otari.nagano.jp/kanko/

▼白馬村観光サイト
https://www.vill.hakuba.nagano.jp/

▼大町市観光サイト
https://kanko-omachi.gr.jp/

▼池田町観光サイト
https://ikeda-kanko.jp/

▼松川村観光サイト
https://www.matsukawamura.com/

まとめ

秋の北アルプスに続き、残雪が残る白馬連峰を望む春の絶景サイクリングは、他の地域では見ることのできない美しい風景が続きます。
雄大な大自然だけではなく、のどかな田園風景や緑の木々に囲まれた青い湖畔や美しい川など、バリエーション豊かな風景を楽しめるのはとても魅力です。
都心から少し遅い「春」を自転車で堪能し、「夏」には湖でカヤックやSUPで遊び、少し早く訪れる「秋」は紅葉の風景を自転車で巡り、「冬」は白銀の世界を満喫できる北アルプス。
何度でも訪れたくなるこの地の魅力を、ぜひ体感してみてください。

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長野県の北西部に位置する北アルプス地域。長野県北アルプス地域振興局が設定したコースは、北アルプス山麓をダイナミックに楽しむ上級者向けの140kmルートと、のんびり楽しむ初中級者向けの100kmルートの2つのコース。上級...

広告主:長野県 北アルプス地域振興局
執筆:花田 康

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【栃木県】佐野市にある美しい湧水池や林道を走り洞窟をめぐる58kmのサイクリング

【栃木県】佐野市にある美しい湧水池や林道を走り洞窟をめぐる58kmのサイクリング

真夏には猛暑になる事も多い佐野市ですが、今の時期は気持ちよい暑さを感じて走ることができます。
日本名水百選に選ばれた出流原(いずるはら)弁天池湧水や林道を走り峠を越えて美味しい“生姜らーめん”を食べ、ちょっとした探検気分を味わえる洞窟に寄り道します。

佐野駅からスタート

JR両毛線と東武佐野線が乗り入れる佐野駅からスタートします。駅を出て県道151号を北上、県道16号を過ぎると市街地を抜け緑豊かな風景に変わります。

北関東自動車道の下を抜けて丁字路に出たら左折します。東武佐野線田沼駅横の踏切を渡ると右手に赤い鳥居の一瓶塚稲荷神社前を通過。
国道293号を渡り、細い住宅街の道を進むと道路が交差する真ん中に塚がありました。説明看板などはありませんが、庚申塔などの名残でしょうか。

あわしま堂の工場直売所

県道66号と201号の交差点を右折して旗川を渡ると、「あわしま堂栃木佐野工場」が見えてきます。

近くで見ると大きくて綺麗な工場です。
工場の1階に直売所があり、あわしま堂の商品を購入することが出来ます。以前はイートインコーナーがあったそうですが、現在は中止しています。

店内は撮影禁止だったので、写真はありませんが清潔感があり色々な種類の和洋菓子が並んでいました。補給食に買っておきましょう。
愛媛県が本社とのことで柑橘類を使用した「水菓子」「もみじ饅頭」や関西で有名な「タルト」なども販売していました。
こちらの直売所では、佐野市のゆるキャラ「さのまる」パッケージの「栗どら」が1番人気とか。

旗川沿いを走り南下。旗川の水も美しかったですが、次に向かう「出流原弁天池」はSNSで「関東のモネの池」と呼ばれる美しさなので楽しみです。

透明度が凄い出流原弁天池

北関東自動車道の下を抜け国道293号に出て小道を抜けると日本名水百選に選ばれている「出流原弁天池」に到着。年間を通して湧出する清水のため透明度が高く、泳ぐ魚が宙に浮いているように見えると話題です。

太陽の光が差し込むと水が青く見えて絵画のようです。最近大雨が降った後でこの透明度なので、濁りが取れた時はさらに素晴らしい事でしょう!

岩からせり出した磯山弁財天

池の近くにある磯山弁財天に上ってみます。入口に風車が飾られて風が吹くとクルクル回って見た目にも涼やか。

朱色の門をくぐり約130段の石段を登っていきます。

少しすると本殿が見えてきます。鎌倉時代に再建された本殿は、釘を使わない「かけつくり」という建築方法で建てられています。

本殿にお参りして、佐野市内を一望する景色を堪能します。階段を上って来た人が見ることが出来る風景です。

林道長谷場閑馬線を越える

県道175号を北上して林道の入口に向かいます。県道66号に合流してさらに北上。
Y字路を右折して進むと途中、朱色の示現(じげん)神社の横を通ります。

田んぼの脇を右折すると林道長谷場閑馬(はせばかんま)線の起点。錆びた標識が良い感じです。

日差しが強く暑かったですが、林道の日陰に入ると脇に流れている小川から冷たい空気を感じられて気持ちが良いです。
斜度はさほど急ではないのでユルユルと上って行きます。

ピークの金原峠で「あわしま堂」で買った栗どらを食べて休憩。下り側の方見晴らしが良いので、ちょくちょく止まってしまいます。

途中で出てきた切り通しは垂直に近い壁面で迫力があります。落石も多いのか路面に小石が多いので注意して下さい。

小さな峠を越えて葛生へ

県道201号に出たら橋を渡り対岸の集落を走ります。川沿いの土手に桜や紫陽花を植えていて緑が豊か。県道345号の交差点から左折して短い坂に入ります。

古越路トンネルを抜け、秋山川を渡って右折して葛生町に入ります。
葛生駅方面の看板に従って走ると「葛の里壱番館」という施設に到着。
市街地活性化を目的とした施設で、1階には飲食店と土産店2階は有料貸出の多目的大小会議室を併設しています。サイクルラックもありますよ。

絶品の生姜らーめん

葛の里壱番館の1階奥にある「麺や赤堀」は、“生姜らーめん”で有名な「小三郎」で修行をして独立した店です。もともと小三郎のラーメンが好きだったので一度来てみたいと思っていました。

細切りした生姜がトッピングされた「生姜らーめん」は絶品!暑い中走って汗をかいたので塩味がしみわたります。
少し大きめな餃子は佐野のラーメン店に多いですね。こちらの餃子も大きくて美味しかったのでリピート確定です。

腹ごなしに宇津野洞窟へ

食後に鍾乳洞がある宇津野洞窟まで行ってみましょう。国道293号に入って道標に従って進むと、石灰工場の向かいに宇津野洞窟があります。

自転車を置いて階段を上って行くと、洞窟の入口はすぐに出てきます。
入洞は無料で内部は部分的にライトアップされています。洞内の温度は15度程度に保たれているそうで、夏に来ると自然のクーラーという感じ。

水が染み出しているので地面が濡れていて滑りやすくなっています。自転車用SPD-SLシューズだと転んでしまうかもしれません。私はSPDシューズでしたのでギリギリ大丈夫でした。かなりへっぴり腰ですが。

地下水によって石灰岩が溶かされて出来た横穴洞窟で、佐野坂東32番札所にもなっています。そのためか洞窟の中に如意輪観音や護摩焚き場という名前がついた場所があります。

石灰岩が溶けて出来た鍾乳石を間近で観られるのが凄い!

小規模な鍾乳洞ですが見応えありました。外に出るとムッとした暑さを感じたので、やはり中は涼しいのですね!夏にオススメ。

道の駅どまんなかたぬま

来た道を戻り、県道123号を南下し秋山川を渡り県道144号を走ります。
東武佐野線吉水駅手前から右折して県道270号に入ると、道の駅どまんなかたぬまに到着です。大きな道の駅なので最後に大休憩します。

入ってすぐの所に2023年4月に設置されたばかりの「さのまるフォトスポット」がありました。佐野のゆるキャラと記念写真が出来て良いですね!

大きな道の駅には和洋食レストラン・農産物直売所・ミニSL・足湯などあり凄い賑わいです。自転車で走った時の楽しみでもあるジェラートやかき氷もありますよ。

気温が高い時は皆さん考えることは同じようで、店には行列が出来ていました。
「ジェラート倶楽部」は、りんどう湖レイクビューのロイヤルジャージー牛乳と北海道の生クリームと地元の食材を使ったジェラート店です。

佐野駅に戻ってゴール

県道16号で東武佐野線を越え、朝走った県道151号に合流したら一気に佐野駅まで。
スタートは北口でしたがゴールは南口へ。

お疲れさま!とでも言ってくれている様な「さのまる」の銅像がありますよ!

コース紹介


■アクセス

電車:JR宇都宮線「上野駅」から「小山駅」でJR両毛線に乗換「佐野駅」下車
車:東北自動車道「佐野藤岡インター」下車

今回の記事で紹介したコースの詳細は以下でもご覧いただけます。

佐野市らーめんライド

まとめ

佐野といえばラーメン!と関東平野の平地いうイメージが強いですが、神秘的な湧水や洞窟、走りやすい林道と峠などがあり、なかなかディープな場所です。駅前は賑わいがあり、少し走ると里山風景が広がる変化を楽しめます。関東から走りに来るのに丁度良いと思いますよ。

執筆:小曽根彩

大分県出身、埼玉県在住。
地図やガイドパンフのデザイン制作事務所「オゾングラフィックス」スタッフ。
ロードバイク・ランドナー・ミニベロなどで、四季の景色や美味しい物を求めて自転車を楽しんでいます。

 

 

 

【神奈川県】大和市で自然を満喫!のんびり昼から32kmポタリング

【神奈川県】大和市で自然を満喫!のんびり昼から32kmポタリング

湘南から町田、果ては城山湖の方まで続く境川を少し逸れて、神奈川の中心に位置する大和市で自然を満喫できるポタリングコースをご紹介します。

町田駅から大和駅へ

スタート地点は町田駅。駅前の繁華街を抜けるとすぐに住宅街や細道が現れますが、駅のすぐ横を流れる境川に沿って、南下していきます。

約11kmの道のりで30分も走れば、あっという間に大和駅に到着。

走り始めたところだが、まずは腹ごしらえといきましょう。
大和駅から自転車で2分という立地にある天ぷら屋「秀ほう」。カウンター席で気さくな大将と話しながら、天丼ランチに舌鼓を打つ。
旬の野菜や新鮮な食材を使った天ぷらがリーズナブルに食べられるのがおすすめで、他にもお蕎麦のセットや定食などランチメニューが豊富です。


お腹が満たされたところで、いよいよ今日の目的地へ。

河童だらけの常泉寺

大和駅から南下すること約5km。福井県の永平寺を本山とする曹洞宗のお寺「常泉寺」へ。

寺門から本堂までの両脇にはたくさんの草花が茂り、敷地内には多数の河童像が置かれ、庭園の至る所で見つけられます。別名、河童寺と言われるほど。こちらも季節折々の花が楽しめ、春はみつまた、夏は紫陽花や新緑、秋は白の彼岸花や紅葉と、いつ行っても違った景色が迎えてくれます。

この時は、5月下旬で紫陽花の咲き始め。6月にはきれいに咲き乱れていることでしょう。

果たして何体の河童が見つけられるのか…
お気に入りの河童像も見つかるかもしれませんね。いろいろな姿の河童たちを楽しんでみてください。

※こちらはサイクルラックがないため、フェンスや柱に自転車を停めることになります。

自然あふれる公園「泉の森」


次は、常泉寺から自転車で約6km程の場所に位置する「泉の森」。

大和水源地を中心に広がる、大和市の自然の核として位置づけられている公園で、約42haの広さを誇る都会の緑地となっています。手入れが行き届いた公園内には野鳥や季節の草花、小川、キャンプ場など、たっぷり森林浴ができ、日頃の疲れもリフレッシュできます。ゆっくり歩くと1〜2時間くらい散策ができるかもしれません。

一応、自転車も押しながら持ち込めるものの、砂利や段差もあるため、少し注意が必要です。フラットシューズでのんびり散歩といきましょう。

一日の終わりに汗を流す

泉の森から北上すること約2km。住宅街にポツンと現れる大きな富士山が描かれた「つるま湯」へ。

昔ながらのカラン、高い天井に木造の脱衣所といった趣のある銭湯です。何と言っても、浴室内の壁絵の沼津富士が素晴らしい!この銭湯の雰囲気とベストマッチとなっています。昭和レトロ好きには堪らないのではないでしょうか。

こちらは15:00から営業開始となっているため、散策終わりにぴったり。少し熱めのお湯で散策でかいた汗を流していきましょう。

石鹸やタオルなど、番台で買えるので、気軽にふらっと立ち寄れますよ。


この近辺には、つるま湯の他、菊の湯、大和湯といった銭湯もあるので、毎回違ったお風呂に入るのも楽しみになりそうです。

さて、帰りも境川へ出て、北上すれば約9kmで町田駅に到着です。

コース紹介

 

距離:32km、獲得標高:120m

まとめ

境川を走ると、ついつい江の島まで行ってしまいたくなりますが、遅く起きた日やちょっと近場をサイクリングというときには、おすすめのコースです。
シティサイクルでも周れるコースなので、家族や恋人とのんびり走ったり、私服で乗れるかと思います。
四季折々の季節の匂いを感じながら、走ってみてください。

執筆:duck-ride

【大分県】日田往還・中津街道を行く中津城までの約56kmサイクリング

【大分県】日田往還・中津街道を行く中津城までの約56kmサイクリング

日田往還とは、日田市を拠点に放射線状に九州を網羅する道の総称で、昔、代官や郡代が物を運ぶのに行き来した歴史的な街道のことです。
日田市は九州北部のほぼ中心に位置することから、幕府の直轄地、天領となり政治・経済・文化の中心となっていた歴史ある街です。
いくつかある日田往還ルートの中から、宇佐市・中津市を繋ぐ中津街道を走り、中津城へと向かう歴史的なルートをご紹介します。

「進撃の巨人」作者の出身地として有名なJR日田駅から出発


中津市のサイクリングガイド松永皓史(まつながあきふみ)さんに案内してもらいました。

日田駅は、別府観光港から近い別府駅からJRで約2時間、JR博多駅より特急で約1時間20分の場所に位置します。
コインパーキングもありますので、車で来ることも可能です。

むしろ、日田~中津間は電車の乗り換えが必要になり、時間がかかりすぎてしまうため車でお越しいただくことをお勧めします。

出発は「HITA」のモニュメントからです。日田駅東を右折して県道48号線を進みます。まず目指すのは咸宜園(かんぎえん)です。

咸宜園を通って豆田町へ


咸宜園とは、江戸時代の儒学者・教育者だった広瀬淡窓(ひろせたんそう)によって創られた日本最大規模の学校です。
「咸く宜し」(ことごとくよろし)すべてのことがよろしいという意味でつけられた名前が有名で、日本遺産にも認定されています。

咸宜園を通ってさらに風情ある街並みの豆田町を抜けていきます。
道の途中にある町の掲示板にツール・ド・九州の張り紙を見つけました。

日田市はツール・ド・九州のコースになっている地域でもあります。

豆田町は、平日でも予想以上に多くの車や観光客がいました。
道も狭いので自転車で走る際は注意が必要です。

豆田町を過ぎると、お店や休憩場所がなくなってくるので、給水ボトルの持参、軽い食事、トイレなどを済ませておいた方が良いでしょう。

風情ある御幸通りを抜けるとつきあたりに花月川が見えてきます。
花月川を右折し、二つ目の一新橋を渡ると、あとはひたすら真っ直ぐです。
国道212号線を横断し、ひたすら進むと交通量も少なくなり、民家が並んだ道になります。その道が日田往還です。

山と水の美しい日田

「日田天領水」といわれるように日田は水がきれいな街です。
民家の道を進み、カーブを曲がると目の前にきれいな花月川が見えてきました。思わず写真を撮りたくなる景色の大きな川です。

川沿いの道は桜並木になっており、木陰を作ってくれています。
日田は盆地で夏はとても暑い地域なので、避暑地になるでしょう。

春には桜がきれいに咲くのだろうと予想もつきます。さらに進んでいくと、少し険しい山道へと突入です。

上り坂になる山道


きれいな川を過ぎると次は山道です。
走ってきた道が真下に見えるほど道がUの字になっているのが確認できるほどのカーブもあります。

山道の休憩スポット「伏木公園」

坂が終わり、平坦になってきたところに伏木公園があります。
伏木公園は、夏の期間だけ運営するキャンプ場です。

大きなログハウスのような建物にはトイレがあります。自販機はありませんが、トイレは使用可能なようです。
過酷な坂を登った後の休憩スポットになります。夏に訪れた時は、キャンプに来るのも良いでしょう。
伏木公園の敷地内にも日田往還の歴史がありました。

このあたりから平坦な道が続き、後は下りになっていきます。

どこか懐かしい田舎町の山国


山を越えると、日田・中津を繋ぐ国道212号線(日田往還中津街道)へと出てきます。
道が広くて走りやすそうに思いますが、交通量が多くトンネルもあるためサイクリストのほとんどが、伏木公園前の山道を越えていくそうです。

国道を左折し、「守実」の標識通りに進んでいきます。
山と国道を越えると、どこか懐かしいような小さな商店街のような田舎の町に出てきます。

日田市から中津市に入りました。
神社や民家、学校などが並ぶ山国(やまくに)の地区は、ゆったりと時が流れるほっとできる町です。
地元の自転車屋さんもあったので、自転車の不調があった際には立ち寄ってみるのも良いかもしれません。

ランチ休憩スポット 「コアやまくに」「道の駅やまくに」


中学校横にロータリーがありそこを進むと「コア山国」があります。
役場やコミュニティーセンター、図書館などが一つになった大きな施設です。中にカフェがあるので、食事をとることができますが、平日しかやっていません。
定休日の場合はもう少し先にある「道の駅やまくに」で食事をすることができます。

「コア山国」を通り過ぎ、サイクリングロードへと進むと「道の駅やまくに」に行けます。約3㎞ほど走ると到着です。

道の駅やまくにで食事をしました。

大分名物、中津が聖地とも言われる人気メニューからあげ定食と、タレ付きチキン定食です。

山を越えたサイクリストにもちょうど良いボリュームでしょう。
食事の後は、サイクリングロードを走っていきます。

休憩スポット やばけいサイクリングツアーズ


再びサイクリングロードに戻り進んでいくと、松永さんが営む「やばけいサイクリングツアーズ」があります。

スポーツバイクのレンタルができたり、ガイドさんと共に耶馬溪(やばけい)の魅力を体験できるツアーが楽しめるお店です。
冷たい飲み物もあり、休憩もできるので立ち寄ってみてください。

休憩後は、再び景色の良いサイクリングロードを進みます。

耶馬溪(やばけい)の見どころ「競秀峰」


サイクリングロードをさらに走っていくと、岩肌が露出した「競秀峰(きょうしゅうほう)」が見えてきます。
秋には一面紅葉となり、春には足元がネモフィラの青いじゅうたんになる耶馬溪(やばけい)の絶景ポイントです。

競秀峰の下の方には、禅海和尚(ぜんかいおしょう)がノミと鎚だけで手彫りをしたと有名な青の洞門もあり、歴史と絶景に触れられるスポットとなります。

もう少しサイクリングロードを進むと、日田往還中津街道の国道212号線です。

少しわかりづらいところもありますが、横断歩道を渡るとサイクリングロードが現れますので、看板通りに進みましょう。
一般道も走りながら、あとは中津城を目指すのみです。

中津城までの道のり

一般道の国道212号線を走っていくと「宮永」表示の分かれ道がありますので左折して、県道110号を走ります。県道110号が、日田往還中津街道です。

走っていくと中津市街地に入り、交通量が増えてくるので注意してください。
銀行が並ぶ交差点がありますので、左折し標識通りに進んで行きます。

中津城でゴール


中津城がゴールです。日田中津を繋いでいる日田往還中津街道。
歴史や絶景や地元の食事に触れながら約56㎞のライドが出来ました。
「黒田官兵衛」で有名な中津城や周辺も楽しむことができるでしょう。

宿泊するなら「すえひろや」へ


中津城の近くにサイクリスト向けのゲストハウス「すえひろや」があります。
2023年4月にオープンしたばかりの新しい宿で、泊まれるのは訪日旅行者とサイクリスト限定なんだそうです。
中津にサイクリングしに来た際はウエルカムでしょう。

走った距離は56㎞程なので、元来た道を戻るもOK、1泊するのも良いのではないでしょうか。

コース紹介

▼伏木公園 https://www.city.hita.oita.jp/soshiki/doboku/toshiseibika/koenryokuchi/koen/3363.html

▼コア山国 
http://coreyamakuni.com/

▼道の駅やまくに
https://nakatsuyaba.com/?introduce=michinoekiyamakuni

▼やばけいサイクリングツアーズ 
https://nakatsuyaba.com/?introduce=yabakei_cyclingtours

▼すえひろや 
https://suehiroya-oita.com/

まとめ

日田往還ルートから、宇佐市・中津市へと繋がる中津街道のコースをご紹介しました。
物資を運ぶために使われていた歴史ある日田往還・中津街道は、昔の面影を残すところもありつつ、交通量の多い道路にもなっています。
坂あり、平坦ありで文化と自然の豊かさに触れられるコースは、中級・上級のサイクリストがゆったり走るにはちょうど良いコースではないでしょうか。
実は、Googleマップでは確認できないサイクリングロードを走るところもあります。
交通量を気にすることなく走れる道ですので、どんな道で、どんな美しい景色が見えるのか実際に走ってみるとよいでしょう。

協力:やばけいサイクリングツアーズ

執筆:結の秋(ゆいのあき)

大分県出身/大分県中津市在住
フリーランスwebライターとして活動中。
スポーツバイクは未経験だが、家族そろってサイクリングロードを走ることを楽しんでいる。
中津市にあるサイクリングロードや近郊の美しい景観を楽しめるコースなどを紹介するため、取材に励んでいる。

 

【滋賀県】彦根の歴史探訪と旧中山道の宿場をめぐる34kmの初級・中級ポタリング

【滋賀県】彦根の歴史探訪と旧中山道の宿場をめぐる34kmの初級・中級ポタリング

道の駅せせらぎの里こうらをスタート&ゴールとするルートです。田園風景の中を走り多賀大社で参拝して、川沿いに彦根城へ。城下町を散策して食べ歩きを楽しみ高宮宿を抜けて道の駅へ戻ります。

道の駅せせらぎの里こうらをスタート

国道307号線沿いの道の駅せせらぎの里こうらからスタートします。

車通りの多い国道を少し走り、犬上川の手前を左折して川沿いに進みます。犬上大橋を渡り少し進むと右手に多賀大社の御神木の古木が見えてきます。御神木は女飯盛木と男飯盛木の2本です。

下の写真2枚が女飯盛木で、少しほっそりしています。

男飯盛木は葉が茂って、ドッシリした見た目をしています。
昔ケヤキで杓子を作り天皇に食事を捧げたところ、病気が治ったという言い伝えがあることから「飯盛木」と呼ばれるようになったとか。そんな2本のケヤキは滋賀県指定自然記念物です。古木からパワーを感じます。

多賀大社に参拝する

名神高速道路の下を抜けると多賀大社前駅に出ます。駅の近くにある多賀大社昭和の一の鳥居をくぐり、土産屋の並ぶ参道を進みましょう。

立派な大鳥居をくぐり多賀大社を参拝します。

鳥居の先にアーチ状の「そり橋」があります。町指定文化財ですが実際に渡る事ができますが、自転車用のシューズでは危険なので注意が必要。

「お多賀さん」の愛称で親しまれている多賀大社は、延命長寿・縁結び・厄除けの神様として信仰を集めています。太閤秀吉が病気の母のために祈ったとされ、奉納品も多く残っています。

御神門をくぐると正面に重厚感のある本殿が木々に囲まれるように建っています。空気が変わって神聖な雰囲気を感じます。

名物の糸切餅

多賀大社の名物「糸切餅」を販売している店は3店あるので、食べ比べてみた。
大鳥居の目の前に「多賀や」「莚寿堂本舗」の2店が並んでいます。

少し駅の方に戻ると「ひしや」があります。

糸切餅は白い餅に青と赤の三本線が描かれ、糸で切るのが特徴。とても柔らかくほどよい甘さで3店とも甲乙つけがたく美味しかったです。

芹川沿いに彦根市街へ

多賀大社前駅から芹川に向かいます。芹川沿いに走っていると「ナウマン象の郷中川原」という石造がありました。芹川の河原でナウマン象の化石が発見されたからだとか。

国道8号と東海道本線を過ぎたら「七曲がりの仏壇街」という細い道を走ります。彦根の伝統産業の仏壇を作る店が並ぶ通りで、屈折した路地が特徴です。

七曲がり仏壇街を抜け丁字路を右折して駅へ。駅前には戦国時代の武将で上野国高崎藩の初代藩主「井伊直政像」があります。

国宝!彦根城

彦根城をぐるりと周回してから、いよいよ彦根城内に向かいましょう。自転車は駐輪場へ置いて、入城券を購入して石段を上っていきます。

江戸時代までに建てられ、現在まで残っている12の現存天守のうち国宝に指定されたのは姫路城・松本城・松江城・犬山城・彦根城の5つです。これらの城を「国宝5城」と呼びます。

彦根城は徳川四天王の一人である井伊直政の子「直継」が着工し、約20年の歳月をかけ完成させました。廃城の危機を免れた彦根城は、江戸時代の姿を感じることが出来ます。

彦根城の中は急な階段が多く、手すりにつかまりながら上ります。
天守閣からは市街地越しの琵琶湖がよく見え、昔の街はどんな景色だったのか?そんな事を考えてしまいます。

出口に向かって歩いていると「もうすぐひこにゃんが現れます」とアナウンスが流れてきました。
せっかくなので少し待って、ひこにゃんが出てくるのを待って写真を撮って楽しみました。相変わらずの人気で、沢山の人が集まっていましたよ。

夢京橋で食べ歩き

江戸時代の城下町風情を残した「夢京橋キャッスルロード」に向かいます。
約350mの通りには土産物屋・食事処・甘味処などがズラリと並んでいます。

暑かったので「茶房源三郎」の「もこもこ源三郎ソフト」をいただきました。
濃厚な抹茶を2種類使用したソフトクリームは、お茶の味をしっかり感じられて美味しい。

彦根藩足軽屋敷群

「本町1丁目」交差点から細い路地に入ります。江戸時代に彦根城下を守っていた足軽たちが住んでいた屋敷が現在も残されていて、見学することが出来ます。

芹川けやき道を走り琵琶湖を目指しましょう。川沿いの道は爽やかで気持ちが良いです。

琵琶湖からの眺め

琵琶湖に出たら丁字路を左折します。
県道25号をしばらく走り、右手に湖岸緑地の入口が出たら細い道へ。湖岸緑地八坂からは多景島が見えますよ。

中山道64番の高宮宿

犬上川沿いの道を走り南下します。JR線を過ぎ国道8号に出たら左折。グルッと回り込んで旧中山道の高宮宿の街道を走りましょう。
旧中山道に入ると昔ながらの民家が建ち並び、落ち着いた雰囲気になります。

右手に高宮神社の鳥居が出たら、その先の高宮郵便局の隣に「多賀大社一の鳥居」があります。コース前半に立ち寄った多賀大社へ続く表参道の入口になります。

県内の古式の石鳥居としては最大で立派です。昔はこの鳥居から約3kmの参道に石灯籠が並んでいたそうで、参拝する人の気分も高まったでしょうね。

一の鳥居から先に進むと、さらに昔の建物が増え宿場町の色が濃くなります。

高宮の無賃橋

犬上川を渡る時に古い石橋を通ります。
1932年(昭和7年)に造られた橋ですが、もともと1832年(天保3年)に高宮宿の富豪が周囲の有力者などから資金を募り架けた橋とされています。

当時は「川渡し」や「仮橋」の通行が有料でしたが、この橋は渡り賃を取らなかった事から「むちんばし」と呼ばれたとか。当時の庶民としてはありがたい事だったでしょう!

高虎公園の藤堂高虎像

犬上川沿いを走り左手に「犬上大橋」が出たら川から離れ、県道330号に入ります。
彦根市消防署がある十字路を右折したら最後の立ち寄りポイントの高虎公園に到着。

甲良町在士出身の戦国武将「藤堂高虎」の像があります。関ヶ原の戦いに参戦し功績をあげたとか。さらに築城の技術にも優れていたので、江戸城の改築にも貢献したと伝わる。

公園には大阪城再建の時に使用されなかった「残念石」という面白い名前が付いた石が飾られているので探してみよう。

ちなみに藤堂高虎像の写真はTABIRIN MAP6滋賀県甲良町周辺の表紙にもなった場所です。

道の駅せせらぎの里こうらでゴール

道の駅に戻ったらテイクアウトの石窯ピザ店の「ピッツェリア ウノ」でピザをオーダーして、直売所前のテーブルでいただきます。

東京・日本橋で10年間営業していたイタリアンレストランのオーナーシェフが滋賀へ移住して、2015年に道の駅敷地に店をオープンさせました。

地元野菜のピザは、地元で採れた新鮮な野菜を中心としたあっさり系ピザです。走ってきて疲れた身体に染みる美味しさですよ。

コース紹介


TABIRIN MAP 滋賀県 甲良町周辺(湖東/彦根/東近江エリア)
道の駅せせらぎの里こうらがある甲良町は、湖東エリアの中心からやや北に位置し、彦根市や近江八幡といった観光地にも近く、自転車で散策するのが楽しいエリア。このパンフレットでは、道の駅をスタート&ゴールとした、初...

まとめ

TABIRIN MAP 滋賀県甲良町周辺の4ルートの中から1番距離が短い「彦根ポタリング」を走りました。短い距離の中に歴史を感じる多賀大社や彦根城、旧中山道の宿場町を巡ることができる濃厚なルートになっています。

執筆:小曽根彩

大分県出身、埼玉県在住。
地図やガイドパンフのデザイン制作事務所「オゾングラフィックス」スタッフ。
ロードバイク・ランドナー・ミニベロなどで、四季の景色や美味しい物を求めて自転車を楽しんでいます。

【長野県】白馬からパワースポット戸隠神社巡りと蕎麦を楽しむ約90kmライド

【長野県】白馬からパワースポット戸隠神社巡りと蕎麦を楽しむ約90kmライド

例年に無い暑い日が続いている北陸から、涼しいところで美味しいものを食べて絶景を見ながら自転車を楽しみたいと思い、長野県戸隠高原に行ってきました。

スタートは白馬 大出公園

スタート地点は、白馬八方第5駐車場。
無料で停めることができて、駐車場内にはトイレもあります。近くにはコンビニもあるので、いつも利用しています。気温23度、雲は多めですが湿度も低く、とても涼しいです。
まずは大出公園を目指します。

大出公園に行く途中にある白馬駅。輪行時は、ここを起点にすると便利です。
白馬駅からは、国道406号を通ります。

約3.1km、大出公園に到着です。天気の良い日は吊り橋越しに北アルプスを望めるのですが、雲に隠れて見えませんでした。

大出公園から白沢洞門へ

大出公園を過ぎると登り区間です。しばらくは川沿いの緩斜面が続きます。これから始まるヒルクライムのアップに丁度いいです。

コースには青いペイントでルートが示されているので、分岐点でもミスコースしにくくなっています。九十九折れが出てくると、斜度も上がってきました。

木漏れ日と鳥の鳴き声が心地いいです。

11.2km地点の白沢洞門。トンネル前には駐車スペースがあり、展望エリアになっています。
トンネル内からは、黒いフレームに入ったように見える北アルプス後立山連峰が望めるのですが、ここでも雲に隠れていました。

白沢洞門から鬼無里(きなさ)へ

白沢洞門を抜けると、鬼無里までは約15kmのダウンヒルです。頑張って登ったご褒美ですね。
車は比較的少なく感じましたが、少し道が荒れている箇所もあるので、スピードの出し過ぎには要注意です。


途中、サルが電線を渡っていました。

27km地点の、旅の駅鬼無里に到着です。
ここには、地元の名産品の販売所や食堂、観光案内所があります。戸隠までの道を尋ねると、国道406号と県道36号の2ルートがあるとのことです。県道の方が車が少なく自転車では走りやすいとのことだったので、県道を通って向かうことにしました。
なお、県道は自販機がほとんどないとのことなので、今のうちにしっかり補給しておきましょう。

鬼無里から戸隠へ

旅の駅鬼無里を出てしばらく進み県道に入ると、再び登りの始まりです。
県道でも青いペイントでルートが示してあるので安心です。

県道に入ると、どこか懐かしい風景が続き、斜度も緩くのんびり走れます。

と思っていたら10%の看板が…

10%をクリアしてしばらく走っていると、急に家が多くなってきました。
スタートから約40kmで戸隠到着です。

いろりの蕎麦処 築山

戸隠に入ってすぐの宝光社の近くにある築山でまずは腹ごしらえです。

戸隠といえば蕎麦ですね。

冷たいざる蕎麦は、とても美味しかったです。ご飯は蕎麦米で、おかわりは無料なのも嬉しいです。

戸隠神社巡り

お腹がふくれたので、四社巡りスタートです。
戸隠は奥社、中社、宝光社、九頭竜社、火之御子社の五社を参拝する五社めぐりが有名ですが、九頭竜社は車道からかなり奥まったところにあるらしいので、そこ以外の四社を回ることにしました。

まずは宝光社。

鳥居をくぐると270段の階段が待ち受けています。

次に火之御子社。

樹齢500年の夫婦杉。パワーを感じます。

続いて中社

宝光社から中社までは激坂が続き、その先にあるのが中社です。
大きな鳥居が目印で、周りには観光案内所やお土産屋、蕎麦屋などが軒を連ねています。

四社目の奥社です。

杉並木が有名ですが、歩きにくいSPD-SLシューズなので断念。代わりにソフトクリームでパワーをもらいました。

シャインマスカット味。美味しい!
ここまでの距離は約45kmでした。

大出公園までの帰路

帰りは来た道を戻るのですが、少し寄り道をして鏡池へ。
風の無い日は、鏡のようになった湖面に周りの山々が映り込む、戸隠を代表する絶景スポットです。特に紅葉の時期は、素晴らしいようです。

戸隠から鬼無里へ向かう途中にある大望峠展望台にも寄ってきました。

山々の後ろにそびえる北アルプスを望めます。

旅の駅鬼無里に戻ってきました。ここから白沢洞門までは15.3kmの登りが続きます。

少し距離はありますが、斜度はそれほどでもないので、なんとか脚を着かずに登り切りました。
こそから大出公園まで下り、そこから少し登り返してスタート地点の白馬八方第5駐車場に到着、戸隠ライドの終了です。

コース紹介

距離:91.2km 獲得標高:1927m

▼東京から白馬大出公園までのアクセス
電車利用:新宿駅から白馬駅まで特急利用で約3時間40分。
自動車利用:中央自動車から長野自動車利用で約4時間。

▼名古屋から白馬大出公園までのアクセス
電車利用:名古屋駅から白馬駅まで特急利用で約3時間55分
自動車利用:中央自動車から長野自動車利用で約4時間。

今回の記事で紹介したコースの詳細は以下でもご覧いただけます。

白馬~戸隠

まとめ

白馬~戸隠は標高が高く湿度も低いので、比較的涼しく気持ち良く走ることができました。
と言っても、峠道が多く、補給する場所も限られるので、特に水分補給は余裕をもって行うようにしましょう。

戸隠神社は日本の神話と深くつながっているので、興味のある人は歩きやすい履物でじっくり見て回るのもおすすめです。10月中旬くらいから始まる紅葉に合わせて来るのもいいですね。
10月になったら次はカメラを持って走りに来ようと思いました。

執筆:S.Takanishi

石川県在住
2013年にヒルクライムをきっかけにロードバイクを始める。北陸、岐阜、長野の山で絶景、グルメを求めて楽しんでいます。
https://www.instagram.com/nitro2702/

 

【静岡県】日本唯一のアプト式列車で輪行してオクシズを満喫する35kmのサイクリング

【静岡県】日本唯一のアプト式列車で輪行してオクシズを満喫する35kmのサイクリング

大井川の上流にある渓谷を走る日本唯一の「南アルプスあぷとライン(大井川鐵道井川線)」に乗り、終点の井川駅から下り基調で千頭駅まで戻ります。途中には湖に浮かんだように見える奥大井湖上駅を見下ろすポイントや、日本一の急勾配を走るアプト式列車を眺めるポイントがあり、オクシズを満喫出来ます。

千頭駅から輪行して井川駅へ

大井川鐵道本線の終着駅であり、大井川鐵道井川線の始発駅でもある「千頭駅」から「南アルプスあぷとライン」に乗ってスタート。

大井川鐵道井川線の車両は、もともと資材運搬用トロッコとして建設された小型車両なので、普通の列車より座席数が少ないです。行楽シーズンなどは輪行を断られる事もあるとのことなので注意して下さい。

千頭駅は改札からホームまでフラットなので輪行しやすいですよ。ホームには「きかんしゃトーマス」の仲間達の車両が展示されていました。

緑色のレトロな車両は通称「ズームカー」と呼ばれ鉄道愛好家に人気です。

小さな南アルプスあぷとラインに乗車

朝早い時間だったので乗客が少なく、問題無く輪行することが出来ました。近づいてくる車両を見ると、確かに普通の列車より小型で可愛いです。

車内に入ると、さらにコンパクトな感じがします。定員は50名弱だとか。輪行する場合は他の人の邪魔にならないようにしましょう。

千頭駅から井川駅までは約1時間45分の列車旅です。ガタゴト揺れながら走る車窓からは大井川の渓谷に架かる橋や景色が楽しめます。
川沿いを走っているのでカーブが多く、レールのきしみ音がキィキィ鳴るのが特徴的です。

アプト式機関車の連結を見学できる

千頭駅から6番目の停車駅「アプトいちしろ駅」と隣の「長島ダム駅」の区間は、日本の鉄道路線で最も急な区間になるため、アプト式電気機関車を連結します。
ホームでは連結の様子を見学することが出来るので、列車から降りて見てみましょう。

線路の真ん中をのぞき込むとラックレールという歯形レールがガチッと組み合う所が見えます。車両に解りやすいイラストが描かれています。

歯形レールと組み合ったまま、長島ダム駅まで走ります。
この区間の勾配は90パーミル(1,000mの距離で90mの高さを登る勾配)あるので歯車でガッチリ組んで登ります。普段の列車の走行とは違うガタガタした音と、背中から押される様な感覚がアプト式の特徴です。

秘境駅ランキング2位の尾盛駅

長島ダム駅と奥大井湖上駅を過ぎると、さらに山深い景色に変わってきます。終点の井川駅2つ手前の「尾盛駅」は、日本の秘境駅ランキングで2位に輝く駅です。
地図で確認して貰えると解りますが、尾盛駅に通じる一般道はありません。そのため下車してもどこかに行く事もできません。マニアの人は登山道を散策したりするらしいですが。
2体の狸が印象的な「尾盛駅」に、この日下車する人は居ませんでした。

井川駅の周辺を散策

終着駅の「井川駅」に下りて自転車を組み、やっと走り出します。ここまで来るだけでも、かなりの長旅です。

井川ダム小公園の奥に進むと「井川湖畔遊歩道」の入口があります。
井川ダムから堂平広場まで繋がる廃線小路には、当時のレールやトンネルがそのまま残っています。入口付近を少し散策して戻ります。
県道60号の南アルプス公園線を少し北上します。静かな集落を走ると気持ちが良いです。

右手に井川湖を眺めながら進み、井川大橋に到着。南アルプスの山々が見えて雰囲気の良い吊り橋ですが、東岸の市道と結ぶ道路橋で、車が普通に通行します。橋の上で車とすれ違う時は少しドキドキしますよ。

井川大橋で折り返し「南アルプスユネスコエコパーク井川ビジターセンター」に立ち寄ります。観光案内や喫茶があり「鹿肉カレー」が絶品とか。まだ時間が早いのでトイレだけ利用して先に進みます。

さくらももこ先生のイラストが建物の雰囲気にピッタリです。

地元の歯科医が建立した井川大仏

木造のバス停小屋から脇道に入ると「井川大仏」があります。
地元の歯科医が日々の健康に感謝して建立したそうです。真っ白の大仏は歯をイメージしているとか。

県道60号から市道閑蔵線に入ると、急に道幅が狭くなり落石が増えるので注意して下さい。

大井川に沿うように走る市道閑蔵線は、車で走ると道幅が狭くて怖いという話ですが、自転車では渓谷の景色を肌で感じることが出来る楽しい道です。

奥大井湖上駅を見下ろす展望所

市道を抜けると2車線になりホッと安心します。
新接岨大橋を渡り接岨トンネルを抜けると大井川の川幅が広くなり、長島公園が現れます。
長島公園に架かる「南アルプス接岨大吊橋」を渡ってみます。

大吊橋を渡ると「八橋小道(やっぱしこみち)ラブロマンスロード」という8つの吊橋が架かった遊歩道があります。約2キロの遊歩道で1時間ほどあれば全ての橋を回れるので、公園に自転車を置いて回ってきました。
橋によって滑りやすかったりするので、SPDシューズかスニーカーがオススメです。

不動トンネル手前の左脇にある細道に入ると、奥大井湖上駅を見渡せる展望所に到着します。観光案内の写真やSNSでよく見る湖の上にポツンと佇む駅の景色を、実際に自分の眼で見ると感動します。

長島ダムでダムカードを貰う

長島ダムまでの区間はトンネルが続くのでライトは必須です。車通りは多くないのでサッと通り抜けます。
ダムの天端に行く前に、少し坂を下ると長島ダムの下に架かる「しぶき橋」が一緒に見られます。

ダムカードを貰うため長島ダム管理所に行きました。ダムカードの配布場所は他にも長島ダム防災施設ふれあい館があります。

タイミングが良ければ、ダムの天端からアプトいちしろ駅と長島ダム駅の「アプト区間」を走る列車を眺めることが出来ます。来るときに自分が乗ったアプト式列車を傍目に見ると、改めて急勾配な区間だと感じられます。

色々な橋を渡っていく

長島ダムをあとにして県道388号を走ります。泉大橋を渡ると寸又峡へ向かう道との分岐「奥泉交差点」を通過します。壁に描かれたイラストが印象的です。

赤いトラス橋が2本並んだ渡谷橋を渡ります。

小山トンネルを抜けたらすぐに右折します。大井川に架かる赤い吊り橋の小山橋を渡ります。橋の横に「自転車歩行者専用道路」の道路標識があるのが珍しいです。

自転車が走行しても良いという事なので自転車で渡ってみましたが、細いし揺れるし結構怖いです!押して渡る方が安心かもしれません。

吊り橋を渡ったら大井川に沿って裏道を走ります。路面が荒れているので注意して下さい。
途中の開けた場所から大井川鐵道井川線の鉄橋と三又峡が見えるポイントがありますよ。

両国吊橋を渡って千頭駅へ

寸又口橋を渡り県道77号に戻ります。右手に大きな川根茶の文字が描かれたオブジェが見えたら河原へ下ります。河原から両国吊橋を下から眺めることができます。

両国吊橋は比較的頑丈であまり揺れません。自転車を押し歩いて進むと「南アルプスあぷとライン(大井川鐵道井川線)」の真上を通ります。タイミングが良ければ列車が吊橋の下を通過する所を見られます。

最後はダムカレーと川根茶ソフト

県道77号を走って千頭駅に到着。ここまでお昼ゴハンを食べるタイミングが悪く食べられず仕舞いだったので、最後にここで遅いランチにします。
駅前の「caféうえまる」で看板メニューの長島ダムカレーをいただきます。

ゆで卵は奥大井湖上駅、並んだベーコンは南アルプスあぷとライン、ごはんはダムの堤体、エビフライはしぶき橋、野菜は豊かな山々を表現しています!ボリュームもあり食べ応え有りました。

デザートは駅前の「川根物産」で「川根茶ソフトクリーム」をいただきます。
日本三大銘茶のひとつである「川根茶」を練り込んでいて美味しいですよ。

千頭駅周辺には川根茶を売る店や道の駅などがあり、お土産を購入して帰るのにちょうど良いですよ。

コース紹介

▼アクセス
電車利用:JR東海道本線「金谷駅」から大井川鐵道に乗り換え「千頭駅」下車
※大井川本線「家山駅」〜「千頭駅」区間は昨年の台風15号の被害によりバス代行
車利用:新東名高速道路「島田金谷IC」から約1時間
車利用:東名高速道路「相良牧之原IC」または「吉田IC」から約1時間半

▼大井川鐵道
https://daitetsu.jp/abt

まとめ

日本唯一のアプト式列車「南アルプスあぷとライン」に乗車し、日本一の急勾配を体感。その後は下り基調のルートを自転車で走り「オクシズ」の自然を堪能するコースを紹介しました。コンビニや自動販売機が少ないルートなので補給食は用意して行きましょう。

執筆:小曽根彩

大分県出身、埼玉県在住。
地図やガイドパンフのデザイン制作事務所「オゾングラフィックス」スタッフ。
ロードバイク・ランドナー・ミニベロなどで、四季の景色や美味しい物を求めて自転車を楽しんでいます。

 

【滋賀県】湖東三山の寺社仏閣と太郎坊宮をめぐる初・中級サイクリング

【滋賀県】湖東三山の寺社仏閣と太郎坊宮をめぐる初・中級サイクリング

道の駅せせらぎの里こうらをスタート&ゴールとし、戻りにはサイクルトレインを利用するルートです。滋賀県の名所「湖東三山(※)」や太郎坊宮を散策するため、歩きやすい靴を推奨します。最後は八日市駅から尼子駅までサイクルトレインに乗るので楽々です。

※「湖東三山」とは滋賀県湖東地方の山間にある西明寺・金剛輪寺・百済寺の三つの天台宗寺院の総称です

道の駅せせらぎの里こうらをスタート

国道307号線沿いの道の駅せせらぎの里こうらをスタートしてすぐに「湖東三山」の西明寺に立ち寄ります。国道から左折して短い坂を上れば入口です。

湖東三山 西明寺

まず名勝庭園蓬莱庭の横を進みます。
米テレビ局CNNの特集「日本の最も美しい場所31選」に連続選出されているだけあり、手入れが行き届いた美しい寺院です。

西明寺は平安時代の承和元年に開創されました。織田信長により焼き討ちにあいましたが、兵火を免れた本堂、三重塔、二天門が今も当時の姿を残しています。
本堂は国宝第一号指定の建造物で、鎌倉時代初期に建立されました。
三重塔も本堂と同じく国宝で、釘を使用していない純和様建築です。鎌倉時代の建造物を目の当たりにすると言葉もなく、圧倒的な存在感を感じます。

紅葉の名所ということで、また来ることがあれば是非秋に訪れたい場所です。

お地蔵様が多い金剛輪寺

国道307号を少し走ったら左折、名神高速道の高架下をくぐり路地に入ります。
車通りが多い国道から一変して、穏やかな里山風景を走ります。

県道220号を左折すると金剛輪寺に到着です。
入口の総門は江戸時代に建立されたもの。

金剛輪寺は奈良時代の中頃、聖武天皇の勅願で行基により開山されました。
境内にはお地蔵様が多く千体地蔵さまと呼ばれています。

桃山時代から江戸時代中期に作庭された庭園は、国の名勝に指定されています。

庭園内の明壽院書院に、二頭の龍が描かれた杉戸絵があります。
京都府の紅堀画作家の方が奉納したものだそう。

本堂まで参道沿いに続く千体地蔵

庭園を出て参道を進むとズラリと並ぶ千体地蔵が現れます。実際は二千体以上あるというお地蔵様。ひとつひとつに前掛けや風車が飾られています。

お地蔵様は本堂の手前まで並び、風が吹くと風車がカタカタ回ります。

大きな草鞋が飾られた二天門は室町時代に建立されました。

織田信長の焼き討ちを免れたのは本堂・三重塔・二天門。三重塔は荒廃が進んだので、昭和49年に復元されました。

近江最古級の百済寺

金剛輪寺を出て、途中の上蚊野古墳群脇を眺めつつ約5km走れば百済寺です。
百済寺は湖東三山の中で最も山深い場所にあるので、きつめの坂を上って行きます。

推古14年に聖徳太子が渡来人のために創建させた百済寺は、室町・戦国時代の兵火に壊滅的打撃をうけましたが、江戸初期に現在の本堂、仁王門、山門等が再建されました。

百済寺庭園から少し登った所にある遠望台からは、比叡山や琵琶湖が望めます。

石畳の表参道を歩くと、まるで時代劇の世界。実際に重厚な石畳と境内は、多くの映画や時代劇・ドラマなどのロケ地として利用されています。

自転車に乗り坂を下る途中に百済寺山門があります。
朱塗りのため「赤門」と呼ばれており、江戸時代に建立されました。

道の駅でランチ休憩する

加領川橋交差点を斜め右に曲がり、緩やかな坂を下っていると目の前に菜の花畑が出現!
道の駅に隣接する花畑では、季節に合わせ「菜の花・ラベンダー・ひまわり・コスモス」などを楽しめるそうです。

農産物の流通・加工、人的交流、観光などを総括した施設で、フラワーアレンジメントの体験や、採れたて野菜を購入できる直売所も人気です。
フルーツ&ハーブ工房のイタリアンジェラートは並んでも食べたい!と行列が絶えません。

巨大「とび太くん」が居る公園

道の駅から国道307号を走り、愛知川を渡り土手沿いに進みます。国道421号の八風街道を渡り、両脇に田んぼが広がる道を進むと巨大な飛び出し坊やが見えてきます。

東近江市が発祥の飛び出し坊や「とび太くん」は、滋賀県内を走るとよく目にします。そのとび太くんの約3倍サイズの巨大とび太くんが市原野町グラウンドに設置されています。
この辺りに来たなら、是非見ておきたいスポットです!

県道を走って14km先の太郎坊宮へ

県道170号を暫く真っ直ぐ進み、途中国道307号を横断しつつ約14km走ります。
近江鉄道「長谷野駅」前を北上し、近江鉄道八日市線の踏切を渡ったらすぐ左折。太郎坊宮前駅の所を右折すると参道入口です。

太郎坊宮は平地に突き出たような赤神山の中腹にある神社。太郎坊という呼び名は阿賀神社を守っていると言われていた天狗から付けられた愛称です。
自転車で坂を上れば太郎坊宮中腹駐車場まで行く事ができます。そのおかげで石段742段分を歩いて登らずにすむのが嬉しい。駐車場からは八日市の町並みを一望出来ます!

「勝利と幸福を授ける神様」とされ政治家、起業家、プロスポーツ選手なども御利益を仰ぎに来るとか。駐車場に自転車を置いて本殿まで歩きます。

湖東三山でかなり歩いたため、もう足はクタクタです。

黙々と石段を登っていくと、目の前に巨大な岩が現れます。
神様の力で押し開かれたと伝わる夫婦岩です。岩と岩の間は約80cm。岩のパワーを感じつつ岩の間を進みます。

本殿手前にある展望台からは「万葉集」にも出てくる景色を眺められます。昔の景色に思いをはせるのも良いですね。

八日市駅からサイクルトレイン

来た道を戻り八日市駅に向かいます。八日市駅から尼子駅まではサイクルトレインを利用します。歩き疲れた足には嬉しいです。

近江鉄道の米原駅〜貴生川駅区間では、輪行袋を使わずに電車内へ自転車の持ち込みが可能で運賃のみで持ち込み料金は無料です。
彦根駅と八日市線(新八日市駅〜近江八幡駅)の各駅では利用できないので注意してください。

約20分乗車して尼子駅に到着!ここからゴールまではもうすぐです。

甲良町出身の武将・藤堂高虎

尼子駅から一般道を走り、最後の立ち寄りポイントの在士高虎公園に到着。
甲良町在士出身の戦国武将・藤堂高虎は、関ヶ原の戦いに参戦し功績をあげました。築城技術にも優れていたため、江戸城の改築にも貢献したと伝わる。公園内には大阪城再建の時に使用されなかった「残念石」などが飾られています。

公園前を流れる小川沿いの道は「古川の径」という散策路になっていて整備されています。のどかな古川の径を走り、国道307号に出て南下すればゴールの道の駅に到着です。

コース紹介

TABIRIN MAP 滋賀県 甲良町周辺(湖東/彦根/東近江エリア)
道の駅せせらぎの里こうらがある甲良町は、湖東エリアの中心からやや北に位置し、彦根市や近江八幡といった観光地にも近く、自転車で散策するのが楽しいエリア。このパンフレットでは、道の駅をスタート&ゴールとした、初...

まとめ

TABIRIN MAP 滋賀県甲良町周辺の4ルートの中から「神社仏閣巡り」を走ってみました。山深い湖東三山や太郎坊宮を巡り、滋賀県の歴史に触れるサイクリングルートです。歩きやすい靴を忘れずに!

執筆:小曽根彩

大分県出身、埼玉県在住。
地図やガイドパンフのデザイン制作事務所「オゾングラフィックス」スタッフ。
埼玉県奥武蔵エリアを中心に、四季の景色や美味しい物を求めて自転車を楽しんでいます。

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