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記事タグ: 中級

【新潟県】廃線跡をたどる32kmの久比岐自転車道をのんびりライド

【新潟県】廃線跡をたどる32kmの久比岐自転車道をのんびりライド


2023年7月。富山湾岸サイクリングコースの取材をした帰りに、そこからのアクセスのいい久比岐自転車道を走ってみることにしました。それまで名前を聞いたことのない自転車道だったのですが、行ってみるとPRキャラクターが設定されていたり、しっかりしたHPができてたりと、やるな新潟県という感じのサイクリングルートでした。

スタートは糸魚川駅

前日に富山湾岸サイクリングコースの朝日町側の起終点から市振駅へ。そこから輪行で糸魚川に入り宿をとりました。駅ではさっそく久比岐自転車道のPRキャラクター、久比岐凛ちゃんがお出迎え。

輪行を解いて駅前のホテルエビヤに入ると商店街に気になる提灯が。どんな祭りなんだ?

宿に入るとだいたいこんな感じで洗濯、充電、買い出しなどに追われます。

サイクルトレインでスタート場所まで

翌朝の糸魚川駅。さあさっそく走り出そう!……と思ったらそうではなく。

なんとえちごトキめき鉄道・日本海ひすいラインではサイクルトレイン実施中。
じつは昨日の市振駅からもサイクルトレインに乗れるのですが、時間指定がありそこでは利用できずに輪行したのでした。
糸魚川駅から梶屋敷駅はたった2駅ですが、サイクルトレイン好きとしては乗らない手はありません。自転車の持ち込み手数料は290円。予約なしで乗れます。

カラフルな列車が入線してきました。1両編成。空いていたので自転車はトイレ前のスペースに。傾けて立てかけたら、とくに固定しなくても大丈夫でした。
この列車、ドアの開閉がボタン式で、乗るときは車両後ろ側から、降りるときは前側から。しかも後ろ側のドアは内側からは開けられない。
じゃあ降りるときは座席の間をすり抜けて前から降りるの?と思っていたら、乗車してきた高校生がいたので後ろのドアが開いて降りられました。

梶屋敷駅。もちろん無人駅です。ポスターがあったので、気になっていた祭りの謎が解けました。

駅にはサイクルトレインや久比岐自転車道のパンフレットが。ちゃんとしてますねー。ちなみに久比岐(くびき)とは新潟県上越地域の古い呼び方なんだそう。

自転車道のパンフレットに載っていた往時の写真。SLが走っていたんですね。

旧国鉄北陸本線の廃線跡を利用

梶屋敷駅からちょちょいと走って久比岐自転車道の入り口に到着。久比岐自転車道というのは愛称で、正確には新潟県道542号上越糸魚川自転車道線。看板の表示は久比岐自転車歩行者道になっています。

標準サイズより小さいミニ矢羽根発見! 矢羽根研究所長としての血が騒ぎます。

自転車道に入ってすぐの駐輪場。脇にコンビニもあるので、ここでドリンクや補給食を仕入れておくといいでしょう。

駐輪場にあった全体図。同じものがパンフレットにも載っていました。
この久比岐自転車道は旧国鉄北陸本線の廃線跡を利用したサイクリングルート。もともと北陸本線はここを走ったいたのですが、それを少し山側に移して新しい線路とし、この古い線路部分がいま久比岐自転車道になっているというわけ。
移した新しい線路は、現在第3セクターのえちごトキめき鉄道の路線となっています。

日本海がきれいに見える

さっそく走り出しましょう。最初は防波堤沿いの道。

海岸に折り畳みベッドを持ち出してバカンスしていたご夫婦に撮ってもらいました。

防波堤から国道を渡って、左手奥へ入っていきます。

おお、いかにも軌道跡という感じの道に。

少し海岸から上ったところでは海がきれいに見えます。

ところどころ国道に降りられる道もあります。ここを降りるとコンビニ。コンビニがサイクルステーションになっています。ルート両端の起終点までの距離が表示してあり、目安になります。

とても暑い日だったので、コンビニで買ったアクエリアスの冷凍パウチを首筋に入れて走りました。溶けてきたら冷え冷えのドリンクが飲めるので一石二鳥。

駐輪場や休憩所がムダに充実

この管理境界を示す看板が何度も出てきます。利用者には関係ないと思うんですが、「この先で何かあっても責任をもつのはウチじゃないからね」という強い意志を感じます。

路面に見つけた自転車のピクト。富山とは違うものです。

海がきれい。崖を切り崩して作った軌道跡を走ります。

なぜここに?と思うようなところに駐輪場が。スペースが余ってしまったからでしょうか。無駄ですね。

集落を抜ける部分もあります。歩行者などに注意するように促す看板が。

♪トンネルだトンネルだ楽しーなー

ついにトンネル登場。この久比岐自転車道には8カ所のトンネルがあり、一部は明治から大正時代のレンガ造りが残っていて、在りし日の国鉄やSLの走行シーンに思いを馳せることができます。

真夏だというのにトンネルの中はクーラーが効いているように涼しい。トンネル万歳。後ろから走ってきたサイクリストが、俺がいるのに気づかずに「フゥ〜〜〜♡!」と叫んだので、俺も「フゥーーー♡!」と返してやりました。

ところどころこんな感じの集落を抜けていきます。歩道が広い部分も。

道の駅マリンドリーム能生近くには、雰囲気のいいトンネルがあります。壁には古代人が描いたような壁画(笑)が。

道の駅マリンドリーム能生に下りていく道沿いには県立海洋高校の実習船として活躍した越山丸が係留されています。併設されるマリンミュージアムには予約制で入館できますが、この越山丸の内部は非公開。

道の駅マリンドリーム能生。ちょうどお昼どきでしたが、暑くて食欲がなかったので中をぶらぶらして出発。

レンガ造りのトンネルがいい雰囲気

レンガ造りのトンネル。フゥ〜〜〜♡!

糸魚川市内の筒石地区。黒くてピカピカ光る独特の瓦が使われた家が多くありました。

海岸沿いを快走。しかし暑い。

上越市に入りました。

またレンガ造りのトンネル。

ルートは要所要所でブルーラインなどで誘導されていて走りやすかったです。

道の駅で日本海の幸を

道の駅うみてらす名立。ルート上には飲食店がほとんどありません。道の駅で食べないと食いっぱぐれそうなので、海鮮丼を食べました。日本の海沿いはどこに行っても海鮮丼ですね。

ノボリにも久比岐凛ちゃんが。脚が長すぎます。

ところどころにこんな休憩所が。きっと駅の跡なんだろうと思ったら、滝がありました。

こんな立派な駐輪場が。誰が使うんだろう?

と思ったら横に旧線路と現線路が並行する部分が。鉄道ファンの名所らしいです。
このレンガのブロックの上に立って、電車に向かって開いた傘を2つ、両手で振り回しているオジサンがいましたが、目を合わせないようにしました。

ゴールは国道の脇に

シブすぎるレンガ造りトンネル。

ルートが国道8号線を渡る部分にはわかりやすいブルーラインが。

上越市街や直江津港が見えてきました。

ゴールは国道8号線の脇。終点の看板の裏には起点と書いてあります。

ここにも凛ちゃん。だんだん好きになってきました。

とくにモニュメントもないので看板バックに完走記念写真。

夏の夕暮れに祇園祭

わかりやすい表示に従って直江津駅へ。

昭和の雰囲気漂う直江津の旧市街。金曜日なのに神輿がやってきた。なんかギクシャクしてるので練習ですかと聞くと本番だということでした。
毎年7月26日から29日まで行われる祇園祭という直江津最大の夏祭りでした。

直江津駅着。15分ほど走った温浴施設で汗を流し、ここから輪行。

列車の時間まで夕暮れの祭りを見て歩きました。今度来るときはもっとゆっくり見たいと思いました。

コース紹介

久比岐自転車道HP(国土交通省 北陸地方整備局 高田河川国道事務所)https://www.hrr.mlit.go.jp/takada/road/kubikicycling/index.html

久比岐自転車道ガイドマップ(PDF)https://www.hrr.mlit.go.jp/takada/road/kubikicycling/course/guidemap_202303.pdf

えちごトキめき鉄道
https://www.echigo-tokimeki.co.jp/

今回の記事で紹介したコースの詳細は以下でもご覧いただけます。

久比岐自転車道

まとめ

全然期待せずに、別取材のついでに走った久比岐自転車道。でも廃線跡をのんびり走るサイクリングは楽しいものでした。
盛夏にはおすすめしませんが。パンフやノボリ、サイクルトレインなど、気合を入れて整備しているのが感じられ、新潟県やるじゃないか!と思いました。
距離も32kmと短く、ファミリーでも楽しく走れそう。久比岐凛ちゃんも最初は「なんだよこんな美少女キャラクター、恥ずかしー」とか思っていましたが、走り終わるころにはファンになってしまいました。
最後に直江津の祇園祭りに出合えたのも思い出に。夏の夕暮れ、祭りの音に後ろ髪を引かれながら列車の人となりました。

執筆:岩田淳雄

愛知県出身、千葉県在住。
自転車雑誌「サイクルスポーツ 」「バイシクルクラブ」の編集長を歴任。現在は「ペダルプッシャー」を主宰し、サイクリングの啓発活動を展開しています。
https://pedalpusher.jp/

 

【岐阜県】明知鉄道で輪行して大正の町並みや岩村城下町を巡るサイクリング

【岐阜県】明知鉄道で輪行して大正の町並みや岩村城下町を巡るサイクリング

恵那駅から明知鉄道に乗り、戦国武将「明智光秀」ゆかりの地でもある明智駅からスタート。明智駅は大正時代に栄えた頃の姿を残し「日本大正村」として観光に生かしています。中盤の岩村町では江戸時代の面影を残した城下町を通り、終盤の中山道46番目の宿場「大井宿」では歴史をたっぷりと感じられる…というコースになっています。

明知鉄道「恵那駅」から輪行

JR恵那駅に隣接している明知鉄道の恵那駅から輪行します。
ホームに向かうと、これから乗る車両が明智光秀ラッピングでした。デザインが格好良くてテンション上がりますね!

約50分のローカル鉄道旅を楽しみながら、終点の明智駅に向かいます。

明智駅はレトロな雰囲気を感じさせる新しい駅舎です。
大正時代に養蚕で栄えた町並みを残した「日本大正村」は観光地として人気です。

駅には明知鉄道のキャラクター「てつじぃ」のヘッドマークが飾られていました。
鉄道むすめという女の子キャラがパネルになって置いてある事が多いですが、おじいさんキャラというのは珍しいですね。ちなみに孫の「てっちゃん」という男の子もいるとか!

SL運転体験を開催する準備をしていたので、近くで少し見学させてもらいました。

日本大正村を散策

駅を出てすぐの細い川にある大正路地は、年貢米を納めた米蔵と呉服問屋の蔵にはさまれた昔ながらの路地で、白い壁と黒い板壁のコントラストが美しい。

路地を抜けると日本大正村役場・大正村絵画館・大正ロマン館などがあり、いずれも写真映え間違い無しの雰囲気です。

大正ロマン館の裏山には明智城本丸跡があります。散策路も整備されているので興味があれば散策してみてください。
細い路地を入った所に「うかれ横丁」があります。養蚕業が盛んな時代に食事や酒を提供する店が並んでいたという通りです。道路の上を跨ぐ渡り廊下が面白いです。

寒天を味わえる山岡駅

国道363号に出て、明知鉄道に沿うように走ります。
恵南ささゆり街道から裏道に入り、田んぼが広がる景色を楽しみつつ山岡駅に到着。

山岡駅がある山岡町は、全国シェア80%以上を生産する「細寒天の里」です。
駅には寒天資料館や寒天カフェがあるので、名産の寒天を味わうことが出来ます。
実は、ここに立ち寄る為、朝ご飯は軽めにしておきました!

駅に入ると寒天資料館があり、寒天の歴史や製法などを学ぶことができます。
資料館の奥に寒天カフェがあり、店内からは明知鉄道が通過するのを眺める事ができます。そんな窓際の席に座ってモーニングをいただきます。

モーニングにはトースト・寒天サラダ・寒天ヨーグルト・ドリンクがセットになって500円です!朝ご飯を軽めにして来た甲斐がありました。
他にも寒天を使ったメニューが色々ありますよ。

日本三大山城の岩村城

国道363号を明知鉄道沿いに走り、県道416号に入ると岩村城の城下町に到着。
日本三大山城の岩村城跡に向かって緩やかな上り坂になっている岩本本通りには、江戸時代に栄えた旧家が並んでいます。

鎌倉時代に開城された岩村城は、廃城令が出される明治時代までこの場所にあり続けました。城下町には江戸時代から昭和初期の建物が多く残り、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。

上町常夜灯を左折すると坂が急になり、いよいよ城跡に入ります。
自転車では岩村歴史資料館駐車場の岩村藩主邸跡まで来ることが出来ます。
走ってきた城下町が見渡せる気持ちが良い場所です。

ここから城址本丸までは石畳を登り約20〜30分で到着します。
じっくりと見学したい人は、是非散策してみて下さい。

農村景観を楽しむ

城下町でのんびりしすぎたので、先を急ぎます。

岩村駅前を通過し、国道257号を走ります。少し走ると右手に觔斗雲(きんとうん)が浮かぶ無人駅の「極楽駅」が見えます。無人駅でこんな派手な駅は、なかなか見たことがない!赤と金色が縁起良さそうです。

極楽駅横の踏切を渡り、細い道を進みます。

水野寒天岩村工場の横に寒天干しの台が並んでいるのが見えました。冬になると、ここにズラリと干した寒天が並ぶのでしょう。

国道363号を左折。緩やかな上り坂を上る途中にある「農村景観日本一展望所」に立ち寄ります。

階段を登ると展望所があり、そこから岩村盆地が見渡せます。
平成元年に京都教育大学の教授に評価され、全国に広まったという「農村景観日本一」の景観を是非確認してみて下さい。

阿木川(あぎがわ)ダム

国道から一般道に入り、阿木駅近くを走っていると明知鉄道が通過する所に遭遇できました。線路沿いを走るので何度か見かけるチャンスがありますよ。

阿木川沿いに段々畑のある風景の中を進むと、パターゴルフ場の入口に出ます。
その中を進むと「華のかけはし」という立派な吊橋があるので自転車を押しながら渡ってみます。足下は金網なので真下に湖が見えるのがスリリング。

橋を渡り右折して一般道に出たら、坂を上ってクネクネとした湖岸道を走ります。
国道257号を右折してトンネルを抜けると阿木川ダム駐車場に到着です。

ダムに来たら「ダムカード」を貰うのも目的のひとつ。
阿木川ダム防災資料館に問い合わせると、管理所で配布しているというので向かいます。ダムの天端横にある阿木川ダム管理所の受付でインターフォンを押すと係の人が出てきて、カードを持ってきてくれます。

中山道大井宿をぶらり

ダムを出て国道257号を下ります。一気に坂を下って「向島」交差点を右折します。
一般道をしばらく進むと中山道の大井宿に入ります。大井宿は江戸から数えて46番目の宿場町です。本陣の門・長屋門が残っており、1880年(明治13年)明治天皇巡幸時の「大井行在所(あんざいしょ)」が当時のまま見る事ができます。

恵那駅はすぐそこなので、時間が許せば宿場町にある資料館などに寄り道しつつ中山道を散策しましょう。あとは恵那駅へ戻ればゴールとなります。

コース紹介

距離:34.5km 獲得標高:565m

まとめ

昨年出版された八重洲出版の「東海サイクリング」というムック本で紹介されているルートの一部を参考にしています。私も地図作成に関わっており、当初から気になっていたルートだったので近くを通る機会があり走ってみました。
八重洲出版「東海サイクリング」
知らない土地を走る時にサイクリング本やパンフレットがあると、より深く楽しむ事ができますね!

執筆:小曽根彩

大分県出身、埼玉県在住。
地図やガイドパンフのデザイン制作事務所「オゾングラフィックス」スタッフ。
埼玉県奥武蔵エリアを中心に、四季の景色や美味しい物を求めて自転車を楽しんでいます。

 

【徳島県】自転車専用道路の計画がある大鳴門橋と、鳴門・徳島サイクリングロードをめぐる33kmサイクリング

【徳島県】自転車専用道路の計画がある大鳴門橋と、鳴門・徳島サイクリングロードをめぐる33kmサイクリング

大阪から車で約2時間で行ける徳島県鳴門市。鳴門海峡に架かる大鳴門橋は、対岸の淡路島とサイクリングで連携する自転車専用道路の計画もあります。
関西からは日帰りでも1泊でも行けて、手軽にめぐれる鳴門市のサイクリングをご紹介します。

JR鳴門駅からスタート


JR鳴門駅は、JR鳴門線の終着駅で徳島駅から40~50分のアクセスで、駅横の観光案内所にはCYCLE PITが設置されているので輪行でも便利。車利用では徳島駅から約30分で、駅前にはコイン駐車場もあります。

ちなみに、徳島県は全都道府県で唯一、電車が走っていない県なのです。県内を走る列車は全て軽油を燃料とするディーゼル車。なので徳島県で「電車」と言えば、「列車ですよね」と訂正されるそうです。

鳴門駅から大鳴門橋(おおなるときょう)を目指し、まずは小鳴門橋(こなるとばし)を渡って大毛島(おおけじま)へ。
鳴門市北部には、大毛島・島田島・高島の3つの島があります。大鳴門橋へ向かう往路は大毛島の西側を北上がおすすめ。

穏やかな海沿いへ出ればすぐ鯔越樋門(いなこしすいもん)が見えてきます。ここから高島へ渡れるのですが、渡ったところで道が無くなるので高島の町へは行くことができません。
鯔越樋門の先にも広がる穏やかな「ウチノ海」は、鳴門市の内湾にある内海。大鳴門橋も少し見えてきます。

鳴門海峡に架かる大鳴門橋


大毛島の東側へと出て県道11号を北上すれば大鳴門橋がどんどん大きく見えてきます。

鳴門海峡を望む網干休憩所には、歌手の伍代夏子さんの『鳴門海峡』の歌碑があり、右横のボタンを押すと、『鳴門海峡』の楽曲が内蔵スピーカーから流れる仕組みになっています。

高速観潮船 うずしお汽船の乗船所あたりから上り坂が始まります。

約800m坂を上れば「鳴門山トンネル」。右に行けば駐車場がありますが、一方通行のこのトンネルを抜けていきます。
トンネルを抜けて右へ曲がればすぐ「「瀬戸内海国立公園鳴門」の碑が見えてきます。ここからの景色は雄大です。

大鳴門橋は、兵庫県南あわじ市と徳島県鳴門市間の鳴門海峡の最狭部を結ぶ橋長1,629mの吊橋で、1985年6月に開通しました。
橋桁下部空間は鉄道を敷設しうる構造として建設されましたが、明石海峡大橋は鉄道を通さない構造で建設されたので、本州から淡路島を通っての鉄道延伸計画は実質無くなりました。
そこで橋の鉄道予定空間を利用して、鳴門の渦潮の見学施設である海上遊歩道「渦の道」を2000年4月に開業しました。

約450m先の展望室にはガラス張りの床があり、世界三大潮流の一つ「鳴門海峡」の渦潮を、約45mの高さから覗き込むことが出来ます。

「世界三大潮流」は、イタリア半島先端のメッシーナ海峡、北アメリカ西岸とバンクーバー島東岸の間のセイモア海峡、そして鳴門海峡です。
また、鉄道部分を利用して、淡路島一周(アワイチ)などとの連携を視野に入れた自転車専用道路を敷設する計画があります。この景色見ながら自転車で橋を渡れる日が来るのは楽しみです。

渦の道の後は、”UZUrhythm(ウズリズム)。

徳島産鳴門金時使用のマドレーヌが付いた「UZUマドレセット(750円)でコーヒーブレイク。

来た坂道を下り、千鳥ケ浜海岸、大毛海岸沿いから復路は島の東側を走ります。

海沿いを南下し再び小鳴門橋を渡ります。小鳴門海峡に架かる全長441.4m小鳴門橋は、幅員7mの2車線なので、車に注意しながら走行します。

妙見山と模擬天守閣

撫養川(むやがわ)大橋を渡り小高い山を上っていきます。
山全体が公園になっている妙見山には、撫養城(むやじょう)、別名岡崎城の城跡があり「岡崎城跡」として市指定史跡に指定されています。

本来の撫養城には天守はありませんでしたが、頂上近くには三層の模擬天守が建てられています。
天守内部は徳島県立鳥居記念博物館でしたが2010年11月に徳島県文化の森総合公園へ移転。2016年3月から地域の交流施設である「トリーデなると」としてリニューアルオープンしました。
天守閣近くには妙見神社があり、絵馬堂からは鳴門市を一望できます。

鳴門徳島サイクリングロードから撫養川沿いへ

妙見山を下り岡崎海岸へ。ここからは大鳴門橋と小鳴門橋、淡路島を見渡すことができます。

この辺りから徳島市川内町を結ぶのが、全長約32kmの鳴門・徳島サイクリングロード。

紀伊水道を望む大手海岸沿いは、約3.8kmの真っ直ぐな道を走ることができます。自転車専用道ではないのですがほとんど車が走っていないのでとても快適です。

撫養川に差し掛かれば、サイクリングロードを離れて川沿いを北上。

川沿いの風景を楽しみながら走っていると、さっき上った妙見山と天守閣が見えてきます。


移り変わる川沿いの風景ののんびり走って、JR鳴門駅へ戻りサイクリング終了です。

駅前には無料の足湯施設『ふろいで~』があるので、そこで寛ぐこともできますが、駅から約450mにある「すし一」で遅めの昼食。
地物ネタ10貫のおまかせ握り(3300円)で、鳴門の海の幸を堪能です。

コース紹介

距離:33.4 km 獲得標高:201m

まとめ

鳴門海峡のうず潮は時期や時間で、大きさや見え方は変わりますが、自然の力強さを感じることができます。
うず潮が有名すぎてあまり知られていませんでしたが、撫養川沿いは自転車ならではの景色を楽しめることを発見できました。
大鳴門橋に自転車専用道が開通すれば、淡路島から鳴門エリア、そして瀬戸内海沿いや四国を横断してしまなみ海道へと自転車で旅ができますが、開通前の徳島を楽しめるのは今だけです。
以外と近い徳島県の魅力を、ぜひ自転車で探してみてください。

執筆:花田 康

【佐賀県/福岡県】城下町佐賀市からサイクルロードを走って水郷柳川をめぐる44kmサイクリング

【佐賀県/福岡県】城下町佐賀市からサイクルロードを走って水郷柳川をめぐる44kmサイクリング


佐賀県の県庁所在地でもある城下町・佐賀市から、廃線跡のサイクリングロードと筑後川に架かる昇開橋を渡り、福岡県の水郷・柳川市を巡る片道約20km(往復44km)のサイクリングをご紹介します。

スタートはJR佐賀駅

JR長崎本線「佐賀駅」は、博多駅から特急利用で約40分、佐賀空港からバスで約30分、福岡空港からもバスで約60分のアクセスです。
佐賀駅の北口から150mほどにあるサイクルセンター七田(しちだ)で、クロスバイクをレンタルしてサイクリングスタートです。

佐賀城跡

佐賀駅から城下町らしい景色や県立図書館を経て佐賀城跡へ。

佐賀城は平地に築かれた平城で、かつては四重五階構造の天守閣がありました。周囲を囲む幅80mの濠は美しい風景です。

徐福サイクルロード

佐賀城跡から1.5kmほどでサイクルロードのスタート地点があります。

徐福(じょふく)サイクルロードは、1991年に廃止された旧国鉄・佐賀線の跡地に、総延長約5kmの歩行者自転車専用道路として整備されました。

駅舎やプラットホームが残っているところもあり、かつてここを列車が走っていた名残を感じられます。
また、サイクルロード脇には桜並木が続いていて、桜の季節には5kmにも及ぶ桜のトンネルを走ることができます。

筑後川昇開橋

筑後川へ差し掛かれば「橋の駅ドロンパ」。


ここから見える「昇開橋」は、旧国鉄佐賀線時代に列車の通過にあわせて中央のケタが上下する可動橋でした。現在では遊歩道が整備され、旧筑後川橋梁として国指定重要文化財および機械遺産に指定されています。
橋の全長は507.2m、可動部分の長さは24.2m、昇降差は23m、橋が降下している時は歩いて(自転車も押し歩きで)渡ることができます。
「昇開橋」の入り口にある「橋の駅ドロンパ」は、地域の農産物や有明海の海の幸、弁当や惣菜などが販売されています。

自転車を押し歩き、橋を渡って佐賀県から福岡県へ。

水郷柳川

橋を渡った先の「筑後川昇開橋展望公園」から、約7km先の柳川市へ向かいます。

柳川は、町中を堀割が縦横に巡っていることから「水郷」と呼ばれています。
中心部のた2km四方に60kmもの水路が、東西11km・南北12kmの市全域では約930kmの水路が張り巡らされているそうです。

水辺の散歩道から町なかを走れば、川下りの風景にも出会えます。

そして柳川といえば「うなぎのせいろ蒸し」も有名。創業約300年の「元祖 本吉屋」でランチタイム。

元祖 本吉屋から500mほどの三柱(みはしら)神社。

境内一帯は「高畑公園」として整備されています。参道の入り口には、川下り「松月乗船場」もあります。

水郷の東に位置する西鉄柳川駅は、西鉄福岡駅から約50分のアクセス。
柳川散策はここまで輪行して楽しむこともできます。

西鉄柳川駅から2.5kmほどにある柳川城跡。現在は天守台を含む本丸の一部が、市立柳城中学校隅の小丘に残されています。

柳川城跡近くの立花氏庭園(たちばなしていえん)は旧柳川藩主立花家の御屋敷と庭園。

1978年に屋敷地の西半分が「松濤園(しょうとうえん)」として国の名勝に指定され、2011年には東庭園が追加指定されたことで、屋敷地全域が国の名勝となり「立花氏庭園」に改められました。

その向かいにある「Soil Select Farm」。その日採れたあまおう苺を使ったスイーツを楽しめます。

ちょうど朝獲れの大きな「あまおう」があったので、いちごシュークリームと合わせてスイーツタイム。

柳川の町並みから沖端川沿いを経て帰路につきます。

家具のまち「大川」

来た道を帰るのですが、往路で福岡県に入ると家具の会社が多いのが気になっていました。

大川市は「家具の街」として日本全国のインテリア好きから親しまれています。その歴史は480年以上、室町時代から続いています。

柳川市から大川市を走って筑後川に出たら「大川テラッツァ」。大川市の観光スポットや、インテリア情報を集約した施設です。
心地よいテラスでコーヒータイム。

帰りは昇開橋を渡らず、昇開橋を見渡せる上流側へ迂回します。


帰路も5kmの徐福サイクルロードを走り、佐賀駅へと戻りサイクルセンター七田で自転車を返却してサイクリング終了です。

コース紹介

距離:44km 獲得標高:25m

▼徐福サイクルロード
https://www.sagabai.com/main.php/119.html?cont=kanko&fid=91

▼筑後川昇開橋
https://www.shoukaikyou.com/

▼柳川市観光協会
https://www.yanagawa-net.com/

▼大川テラッツァ
https://www.okawa-kagu.net/terrazza/

まとめ

日本にいくつか廃線跡のサイクリングコースはありますが、佐賀市のサイクリングコースに駅舎が残っているのは知りませんでした。その先の筑後川に架かる昇開橋を渡れば福岡県の有名な観光地のひとつ水郷柳川。柳川はかなり広域に水路が広がっているので自転車で巡るのは最適。
佐賀駅から柳川のコースは、ほぼ平坦なので初心者にもおすすめのコースです。
自転車を使った佐賀・福岡の自転車旅をぜひ楽しんでみてください。

執筆:花田 康

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