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記事タグ: サイクリング種類(使用なし)

【埼玉県】ときがわ町の椚平をまわる50kmのコースを紹介

【埼玉県】ときがわ町の椚平をまわる50kmのコースを紹介

北坂戸駅をスタートして、ときがわ町の椚平(くぬぎだいら)に咲くシュウカイドウ(秋海棠)を見に行くコースです。
立ち寄りスポットには埼玉の巨木や、お豆腐スイーツなどがあります。少し坂が多めのコースですが、距離は短いので休み休み行きましょう。

東武東上線の北坂戸駅をスタート

東武東上線「北坂戸駅」西口からスタートです。駅前は人が少なく輪行の準備も邪魔にならないと思います。

走り出してしばらく直進すると高麗川を渡ります。関越自動車道の下をくぐったら右折して越辺川(おっぺがわ)沿いの土手に入ります。

石今橋の所は横断歩道がないので車が途切れるタイミングで渡ります。
左手に桜並木が続きますが、ここは春にいち早く大寒桜が咲く名所「北浅羽桜堤公園」でサイクリストにも人気です。春は桜を見に来る人で賑わいますが、それ以外は人も少なく穏やかな公園になります。

里山の魅力が詰まった公園

北浅羽桜堤公園を抜けて越辺川を渡ると鳩山町に入ります。
ドラッグセイムス手前で右折して氷川神社の前の道から細い道を進むと「美しい農村と魅力ある里山」がコンセプトの愛郷の里に出ます。
真っ先に目に入ってくるのがアメリカの大きなトラクターです。動かす事は出来ませんが、運転席に座って写真を撮ったりすることが出来ますよ。

トラクターの向かいにある丘の上には、写真映えしそうな新しい木製ブランコ(天空のブランコ)もあります。少し歩きますが行ってみるのも楽しいと思います。

豆腐屋さんのプリン

しばらく鳩山町の里山風景を楽しみながら走ります。

途中、上熊井農産物直売所の横を通ります。ここはもうすぐ1周年を迎える新しい施設で、サイクルラックやベンチもあるのでサイクリストの休憩にもピッタリです。
イートインには阿蘇の阿部牧場名物ソフトクリームもあります。

直売所から緩い坂を上り東山沼を通過した所で越生町に入ります。
坂のピークで右折して坂を下り、八高線の踏切を渡った所に「藤屋」という豆腐屋さんがあるので寄り道します。サイクルラックがありサイクリスト歓迎のお店なので安心です。

人気の「お豆腐ぷりん」と「季節のお豆腐レアチーズケーキ」を購入して、外のベンチでいただきます。
ぷりんはアッサリ、レアチーズケーキは濃厚な味わいで美味しかったです。

埼玉県内1位の巨木

梅で有名な越生梅林の横を走り「最勝寺」と「大豆工房みや」がある細道に入ります。
入口に「上谷(かみやつ)の大クス」という看板があるので解りやすいと思います。

数件の民家を過ぎると一気に林道の雰囲気になります。この日は雨の後だったので路面がウェットで苔が滑って危なかったです。走る時の路面状態に気を付けて下さい。

しばらく進むと「林道楠線起点」の看板があります。そこからさらに進めば大クスはすぐです。ただし、この短い林道は斜度がキツいので頑張って上りましょう。

写真に収まりきれない巨木に到着

2020年の埼玉巨樹番付で横綱に選ばれた上谷の大クスは、離れて写真を撮ろうとしてもカメラに収まらないほどの大きさで、見る人を圧倒するパワーがあります。
近くまで行けるように木道を設置していますよ。
ちなみに、昨年から今年にかけて投票を受け付けていた「越生10名山」で上谷の大クス山として2位になっています。

そば道場の激坂にチャレンジ!

大クスから林道を少し上るとピークになり、坂を下ると大附エリアに出ます。
「いこいの里大附そば道場」の横にある激坂はかなりキツいですが、短いので一気に上ってみましょう。

激坂を上りきってメインルートに合流しても上りは続きます。
大きくカーブした場所から都内方面が見渡せるので休憩がてら眺めます。空気が澄んでいる時はスカイツリーも見える眺望ポイントですよ。

ゴルフ場の先から林道を下る

さいたま梨花カントリークラブのフェンストンネルを抜けて丁字路を左折すると、一気に薄暗い林道になります。ここも雨が降った翌日などは滑りやすいので注意して下さい。

斜面一面に咲くシュウカイドウ

林道を下って川沿いの道を左折すると、いよいよ本格的な坂道に入って行きます。
しばらく上ると氷川沿いに木製の門が現れます。戦国時代にあった大築城(おおつぐじょう)の往来を監視するために置かれたと伝わる大木戸を復元したものです。復元とはいえ、なかなか雰囲気があります。

大木戸の近くから椚平集落が見渡せます。ここだけ時間がゆっくり流れているような感じですね。

斜面一面のシュウカイドウ

椚平観光トイレがあるY字で左折すると、一気に坂が厳しくなります。
大きくカーブした道の先に、シュウカイドウの群生地があります。山の斜面に一面のシュウカイドウが鮮やかです。

標高400mにある体験交流館

シュウカイドウの先を進むと、民家の間の細い道に入ります。
細い道を抜けると「くぬぎむら体験交流館」の目の前に出ます。小学校跡地を利用した体験施設で、郷土料理の「ひもかわうどん」を頂くことができます。

標高400mの場所にある施設なので坂好きな自転車乗りも多く訪れます。
この日もロードバイクで来ているグループが数名居ましたよ。
それにしても、毎日ここに通学していた小学生はたくましいと感心してしまいます。

具だくさんの「ひもかわうどん」

こちらのメニューは9月〜4月の間は「ひもかわうどん」のみです。
平たい麺と野菜やキノコを煮込んだ料理です。山梨県のほうとうに似ていますが、みそ味のほうとうと違い、味付けはシンプルに醤油だけです。それでもコトコト煮込んで野菜達から出たうま味で奥深い味わいになっています。寒い時期には身体が温まります。
館内には、マスコットキャラクターになった「ひもかわさん」の姿も!

この日はまだ暑かったですが、扇風機にあたりながら美味しくいただきました。

越沢稲荷の大スギ

くぬぎむら体験交流館の裏山にも巨木があるので見に行ってみます。
案内標識があるので解りやすいです。
途中から砂利道になるので自転車を押して行きます。ふと前を見るとバス停がありました。こんなところにバス停?と思ってよく見ると「山猫電鉄バス」と書いてあります。ここで待っていたら猫バスが来てくれるのかな!

大クスもそうでしたが、この大スギもカメラに収まりきれないサイズです。こちらも何かパワーを感じます。地面に着くように垂れ下がって伸びた枝が特徴的でした。

林道馬生線で下界へ

戻りは来た時と違う道を走ります。
林道馬生線に入って、スピードの出し過ぎに気を付けて下って行きましょう。

林道の脇にもシュウカイドウが咲いています。

関東の駅百選「明覚駅」

標高400mから一気に下ってくるとやはり暑い。
山の上は涼しかったのだな〜と、あらためて実感します。
県道172号を走り田中交差点を通過して、明覚駅(みょうかくえき)に寄り道です。
地元の木材を使用したログハウス風な駅舎が特徴的で写真映えします。

写真を撮っていると、ちょうど八高線が到着した所だったのでホームに入ってみました。
駅は無人なのでホームに入ることができますよ。

2両編成の気動車と明覚駅が旅情感を醸し出していて絵になります。

絶品豆乳ソフトクリーム

明覚駅から少し走ると「とうふ工房わたなべ」に到着です。秋とはいえ、まだ暑いのでソフトクリームが食べたくなります。
こちらでは豆乳のソフトクリームを頂くことが出来ます。その他にも「おからドーナツ」「ブルーベリーソフト」「豆乳フロート」などバラエティ豊富ですよ。

北坂戸駅へ

黄金色の稲穂が風に揺れる間を走りゴールの北坂戸駅に向かいます。

県道171号を走り鳩山中学校まで来ると朝通った道に合流するので、あとはのんびり走って北坂戸駅で終了です。

コース紹介

▼越生こだわりとうふ藤屋
http://otoufuyasan.com/

▼とうふ工房わたなべ
http://www.11-12.co.jp/

アクセス
電車:東武東上線「池袋駅」から約45分で「北坂戸駅」下車
車:関越自動車道「鶴ヶ島IC」から約15分/「坂戸西スマートIC」から約10分

まとめ

サイクリストが多く訪れる鳩山町〜越生町〜ときがわ町を紹介しました。
短いながらパンチのある坂がいくつかあるので、チャレンジしてみて下さい。頑張って走った先には絶景と美味しいご褒美が待っていますよ。

執筆:小曽根彩

大分県出身、埼玉県在住。
地図やガイドパンフのデザイン制作事務所「オゾングラフィックス」スタッフ。
埼玉県奥武蔵エリアを中心に、四季の景色や美味しい物を求めて自転車を楽しんでいます。

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【東京都】奥多摩駅から奥多摩湖まで未舗装路ありの往復18km

【東京都】奥多摩駅から奥多摩湖まで未舗装路ありの往復18km

奥多摩駅の近くを起点とする「奥多摩むかし道」は、氷川から小河内までの約10kmのことです。石畳や未舗装路もある変化に富んだ道になっています。
未舗装路があるのでロードバイク向きではありませんのでご注意下さい。

奥多摩駅からスタート

「関東の駅百選」に選定されている奥多摩駅はJR青梅線の終点です。
登山やキャンプを楽しむ観光客で、いつも賑わっています。

スタート前に、駅の隣にある観光トイレに是非行ってみて下さい、あまりにも綺麗なトイレに驚くと思います。奥多摩周辺の観光トイレはOPT(オクタマ・ピカピカ・トイレ)のメンバーにより清掃されているのです。綺麗なトイレに感謝です。

柳小路のヤナギコージでお弁当

スタートしてすぐに、駅の目の前にある柳小路という細路地に向かい「ヤナギコージ」に立ち寄ります、朝7時から営業している飲食処です。

ここでお昼用の山弁当(要予約)を購入します。

奥多摩むかし道

国道411号を少し進むとデイリーヤマザキがあるので、その角から「奥多摩むかし道」の起点に入ります。目立つ看板があるので解りやすいと思いますよ。

スタートしてすぐ「羽黒坂」という急坂があり、押して上がりました。
ここは昔の木炭運びの人も馬も苦労したと看板に書いてありました。

坂を上ると廃線跡とトンネルがあります。奥多摩湖の小河内ダム建設のため利用されていた貨物線です。廃線&廃道好きには堪らない雰囲気です。

廃線跡の上に草や苔が生えて幻想的な姿を楽しみつつ進みます。

しばらく石畳と未舗装路を進むと、舗装路に合流します。

観光トイレの横に槐木(さいかちぎ)という巨木があり、昔の人もここで休憩していたらしいと看板に書いてありました。確かに歩いて来た場合ちょうど良い休憩ポイントだったのかもしれません。

舗装路を下って、いったん国道に出ますが、多摩川手前で右折します。
基本的に「奥多摩むかし道」の道標があるので、解りやすくなっています。

少し進むと不動の上滝という場所に出ます。落差7mのこぢんまりした滝ですが癒やされます。

橋梁のある集落

滝の先にある集落は、東京の名湧水「境の清泉」がある境集落です。湧き水好きな人は立ち寄って、喉を潤すのも良いと思います。

ここからも立派な廃線橋梁が見られます。
かなり高い場所にある橋梁は見事です。ここを蒸気機関車が走っていたと思うと胸熱です。

上から見渡す集落の雰囲気が良いですね。

未舗装路でグラベル気分

境集落の脇から白髭トンネルを迂回する未舗装路を進みます。
右手に立派な岩壁と白髭神社の鳥居が出てきたので、自転車を置いて登ってみます。

この白髭神社には都天然記念物の大岩がありました。社殿に覆い被さるほど、せり出した岩は高さ約30m・横幅約40mもあります。露出した断層が珍しいとされています。

狛犬様も、なかなか味がある表情です。

未舗装路区間には「弁慶の腕ぬき岩」「耳神様」など見所が続きます。

多摩川沿いを走るむかし道

白髭トンネルの出口付近で未舗装路は終わり、多摩川沿いを走る舗装路になります。
舗装路に入るとすぐに「いろは楓の巨樹」があります。
夏の緑も良いですが、秋の真っ赤に色づいた巨樹は見事でしょうね。

左手に多摩川を眺めつつ走ります。

むかし道には「しだくら吊橋」「道所吊橋」という2つの吊橋があります。どちらも幅が狭く、かなり揺れますので人数制限は2名までとなっています。

山弁当をいただく

そろそろベンチがあればお弁当が食べたいなあ…と思いながら走っていると、テーブルとイスがある休憩所が出てきました。トイレも設置されていて至れり尽くせりです。

スタートしてすぐに購入した山弁当とミニカップ麺でお昼ゴハンにします。
大きなおにぎりには、それぞれ梅と鮭が入っていて食べ応えありましたよ。

国道を走って奥多摩湖へ

ベンチから西久保の切り返しという急カーブを曲がるとトンネルがあります。
歩きの場合は中山トンネルの上を通る奥多摩むかし道に進みますが、自転車の場合は国道に出て奥多摩に向かいます。

むかし道も自転車で行けますが、荒れた登山道の様な道なのでほとんど乗れず押し歩きになります。気になる人は行ってみては?

長い中山トンネルは暗くて車通りも多いのでライトは必須です。気を付けて走りましょう。
トンネルを抜けるとすぐ小河内ダムが見えてきます。

大麦代トンネル手前を左折すると小河内ダム(奥多摩湖)に到着です。

遊歩道を少し登ると、より広く奥多摩湖が見渡せます。

大麦代園地売店で折り返し

戻りは国道を走って一気に奥多摩駅まで行くのも良いですし、来た時の奥多摩むかし道を走ってもどちらでもOK。ただ国道はトンネルと車通りが多いので来た道を戻った方が楽しいと思いますよ。

奥多摩駅まで戻って、余裕があれば近くの「奥多摩温泉もえぎの湯」で足湯に入るのがオススメです。

利用料金は100円です。タオルを持ってない場合200円でタオルも販売しています。

足湯だけじゃ物足りない!という人は、着替え持参で温泉に入って帰るのも良いかもしれませんね。

コース紹介

アクセス
電車:JR中央線「新宿駅」から約2時間
車:圏央道「青梅インター」から国道411号に入り約1時間30分

▼飲食処
https://inshokudokoro-yanagikoji.com/

まとめ

距離は短めですが、未舗装路や押し歩き区間があるので満足度は高いと思います。
奥多摩湖までの国道は、観光客の車やオートバイが多くヒヤッとする事があるので、国道を回避する奥多摩むかし道は、のんびり走りたい人にオススメですよ。

執筆:小曽根彩

大分県出身、埼玉県在住。
地図やガイドパンフのデザイン制作事務所「オゾングラフィックス」スタッフ。
埼玉県奥武蔵エリアを中心に、四季の景色や美味しい物を求めて自転車を楽しんでいます。

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【神奈川県】レンタルロードバイクで横浜市西区/中区の魅力スポットをめぐる20kmサイクリング

【神奈川県】レンタルロードバイクで横浜市西区/中区の魅力スポットをめぐる20kmサイクリング

異国情緒溢れる港まち「横浜」は、異国文化のみならず伝統的な日本庭園や、昭和の名残があり、近未来的なエリアなど様々な表情があります。
横浜市の西区と中区をレンタルのロードバイクを使ってサイクリング。魅力満載20kmの自転車旅をご紹介します。

Bikeport 横浜西口店

TABIRINの旅×自転車情報ページ「スポーツタイプがあるレンタサイクル」から検索して、横浜駅から徒歩圏内の「Bikeport 横浜西口店」でレンタサイクルを予約。
レンタサイクルはクロスバイクやロードバイクがあり、ロードバイクはアルミモデルかカーボンモデルを選ぶことができます。
距離が20km程度のサイクリングなのでクロスバイクでも十分ですが、アルミモデルのロードバイク(半日/4時間)を利用。

店舗で手続きをした後は、スタッフがサドルポジションを合わせだけでなく、前の道で試走(チェック)を促してくれます。サドルの高さ、ブレーキやシフトの状態も確認してからスタートできるので安心です。

海岸沿いが美しい「みなとみらいエリア」


まずは2kmほどの「臨港パーク」へ。
パシフィコ横浜から赤レンガ倉庫まで、約1km海沿いを押し歩きします。
この地域の公園や海沿いのプロムナードは、自転車走行禁止が多いのですが、早く走り抜けるより、ゆっくり押し歩きすることが贅沢に感じさせてくれます。

「横浜ハンマーヘッド」は、2019年10月にオープンした、新港ふ頭客船ターミナルを中心に、商業施設(ハンマーヘッド SHOP&RESTAURANT)、ホテル(インターコンチネンタル横浜)からなる複合施設。

施設名の「ハンマーヘッド」は歴史的産業遺産「ハンマーヘッドクレーン」に由来しています。

赤レンガ倉庫前から自転車で1km走り「大さん橋」方面へ。
大さん橋の付け根から、延びている「象の鼻」と呼ばれる防波堤は、横浜港開港150周年にあたる2009年に明治期の防波堤が復元されました。

ここからは、横浜ランドマークタワー、よこはまコスモワールドの観覧車、ヨコハマ グランド インターコンチネンタル ホテル、赤レンガ倉庫などが一望できます。

異国情緒漂う「山下公園から山手エリア」

山下公園前は銀杏並木がきれいな季節です。
港の見える丘公園方面へ走り、谷戸坂を登り山手本通りへ。
‎異国情緒あふれる街並みの横浜山手には、7つの西洋館が佇む「横浜山手西洋館」があります。

西洋館のひとつ「エリスマン邸」前で撮影。エリスマン邸の喫茶室はCafé Ehrismann(カフェ エリスマン)として、大正ロマンを感じながらコーヒーやデザートが楽しめます。

美しい日本庭園「三渓園」

ビヤザケ通りを下って本牧通りへ。
昔ながらの中国人経営の中華料理屋が多い本牧なので、中華料理「李園」で昼食。
チャーハンと餃子でランチタイム。

本牧通りを2.5kmほど走って「三渓園」へ。

「三渓園」は、実業家で茶人の原三溪によって作られた日本庭園で、国の重要文化財建造物10棟、横浜市指定有形文化財建造物3棟を含め、17棟の建築物を有しています。

行楽シーズンは駐車場が満車になることが多く、離れた駐車場から歩いてくる人たくさんみかけます。自転車では駐車場(満車)を気にする必要がないので安心です。

歴史を感じる「根岸から野毛」

三渓園から西へ向かい坂を上って「根岸森林公園」へ。
公園外周の道を半周ほど走れば「旧根岸競馬場一等馬見所」が見えてきます。

日本初の洋式競馬場として1866年に開場、戦後の1943年に閉場した後、旧一等馬見所のみが貴重な近代化産業遺産として現在に残されています。

根岸森林公園から日ノ出町方面に約3km走って、大岡川沿いを右折し「野毛」へ。
野毛は昔ながらの小さなバーや、長年変わらない居酒屋が今もたくさん残る、レトロ感溢れる繁華街。

なかでも映画やドラマのロケ地としても知られる「都橋商店街(通称:ハーモニカ横丁)」は、1964 年東京オリンピックの際、野毛本通りの街並みを美しくするために造られた商店街ビルです。

現在は公益社団法人が所有管理して60店舗が営業をしています。

新しい風景「ヨコハマエアキャビン」

野毛からJR桜木町駅の反対側(東側)へ行けば、昭和レトロな街並みから一変して「みなとみらい」の入口。

2021年4月に開業した、日本初の世界最新式都市型循環式ロープウェイ「ヨコハマエアキャビン(YOKOHAMA AIR CABIN)」は、JR桜木町駅前の駅舎「桜木町駅」と新港地区の運河パークにある駅舎「運河パーク駅」を結ぶ片道630m(約5分)の空中散歩を楽しむことができます。

「日本丸メモリアルパーク」から「横浜ランドマークタワー」を見上げ、横浜駅西口方面へ走って、約20kmちょうど4時間のサイクリング終了です。

コース紹介

▼Bikeport 横浜西口店
https://tabi-rin.com/archives/bicycle_info/29526

▼横浜ハンマーヘッド
https://www.hammerhead.co.jp/

▼李園
https://tabelog.com/kanagawa/A1401/A140106/14000539/

▼三渓園
https://www.sankeien.or.jp/

▼旧根岸競馬場一等馬見所
https://www.hama-midorinokyokai.or.jp/park/negishi/details/post-85.php

今回の記事で紹介したコースの詳細は以下でもご覧いただけます。

横浜~三渓園

まとめ

横浜市の西区・中区は、観光地としても有名なエリアですが、自転車を使って散策すれば、時代の移り変わりや、地域によって異なる文化を感じることができます。
約20kmのコースには、様々な魅力あるスポットや飲食店があるので、一日かけても十分楽しめます。
レンタサイクルを使えば、スポーツ自転車を持っていない人でも「サイクリング」を楽しめますし、自転車を持っている人でも、サイクリング後すぐにお酒を楽しむことができます。
ロードバイクを「Bikeport 横浜西口店」に返却後、すぐ向かいのお店で、ワインとチーズを頂きました。

執筆:HANADA

 

【大阪府】豊中市服部緑地公園から「足の神様」服部天神宮へお参りサイクリング

【大阪府】豊中市服部緑地公園から「足の神様」服部天神宮へお参りサイクリング

1200年以上前から「足の神様」として知られる、大阪・豊中市の「服部天神宮」。サイクリストにとっても大切な「足」の話しを聞くため、サイクリングを兼ねてお参りに行ってきました。周辺スポットもめぐってきましたのでご紹介します。

服部緑地公園から服部天神駅へ

大阪四大緑地(服部・鶴見・久宝寺・大泉)のひとつとして知られる豊中市の「服部緑地公園」。その南側にある第2駐車場からサイクリングスタート。

天竺川沿いに約1km南下して、西側へ走り国道176号線を渡れば、阪急電鉄宝塚線「服部天神駅」。

阪急では最古の駅のひとつ「服部天神駅」の構内には、服部天神宮の境内にあった御神木の楠が残されています。
開業当初は現在と同じ「服部天神駅」という駅名でしたが、「服部駅」に改称され、2013年再び「服部天神駅」に改称されました。

「服部天神駅」から「服部天神宮」までは100m程ですが、国道176号線に出て表参道から参ります。

足の神様「服部天神宮」

交通量の多い国道から参道に入れば、一気に空気が変わります。穏やかな空気感の短い参道を歩いて境内へ。
鳥居をくぐれば、境内のサイクルラックに駐輪できます。

服部天神宮について

服部天神宮について、禰宜(ねぎ)の加藤大志さんにお話を聞きました。
※禰宜とは、神職の職称の一つです

服部天神宮は、1200年以上前から「足の神様」といわれてきた神社です。
この辺りはかつて能勢街道の木材等を運ぶ中間地点でもあり、江戸時代には宿場町としても役割もありました。
そのため、多くの飛脚の方々が神社に立ち寄られました。江戸時代に奉納された草履が今も多く残っています。

その後は「足の神様」ということで、足に病を抱えている方が回復を祈願するためにお参りに来られることでも知られるようになりました。
そのため神社内は足が不自由な方でも、不自由なくお参りして頂けるようバリアフリーになっています。

境内の「菅原道真公の像」は、多くの参拝者が膝や足をなでるので、色が変わっています。


近年はスポーツの発展もあり「いつまでも元気に歩けるように」「ランナーは健脚でいられるように」といった方々もたくさん来られるようになったそうです。

ランナー以外にもサッカー選手やサイクリストの参拝も多くなっています。
サイクリストは箕面の「勝尾寺」に向っていく途中で立ち寄る人も多いとのこと。
そして、服部天神宮では、自転車のご祈祷も行ってくれます。ご祈祷の際には特別に「オレンジ色」のサイクルラックを用意してくれます。

服部天神宮の「足守り」

お守りは自分で買うより人に渡す機会が多い。だから、もらっても困らないようなお守りで、きちんとデザインされているものが良い。
そんな思いから、服部天神宮だけのお守を熟考して作られたのが「足守り」。シューズの紐に通して使えるお守りで、2021年8月から始めたそうです。

服部天神宮から伊丹空港へ

服部天神宮参拝の後は、近くの「うどん屋 山善」で昼食。

昼食を終えて、約3km先の「千里川の土手」へ向かいます。

伊丹空港(大阪国際空港)の南端に接する千里川の土手では、着陸目前の飛行機が頭上をかすめるように見られる迫力満点のスポット。
全国から多くの人が飛行機の着陸を見に来ます。

まさに、飛行機の「足」が間近に見られるスポットです。
着陸シーンだけでなく、迫力ある離陸シーンも見ることができます。

周辺には駐車場が少ないので、自転車やシェアサイクル利用が便利です。

帰りは約3.3km東へ走って、服部緑地公園へ戻りサイクリング終了です。

コース紹介


距離:9.7km

シェアサイクル情報

▼ハローサイクリング「大阪空港駐輪場ポート」
https://www.osaka-airport.co.jp/service/notices/share_cycle

▼ハローサイクリング
https://www.hellocycling.jp/

服部足祭り

2022年10月1日(土)、服部天神宮で初めての「服部足祭り」が開催されました。

発起人は、ここに何度も参拝している、アドベンチャーランナー北田雄夫氏。
世界7大陸アドベンチャーマラソンを日本人初走破した北田氏が、服部天神宮を参拝した時に、加藤禰宜が声かけしたことから、縁が深まり、やがてお祭りの話が始まりました。

お祭りの取り組みは、伊丹空港が近いことで、飛行機の“足まわり”に手水舎の水をかけて祈祷する「ジェイエア」や、人を運ぶ”あし”繋がりで神社のコンセプトに共感する「阪急電鉄」など、様々な企業や人々が関わっていくようになりました。

そして迎えた「服部足まつり」当日は、晴天にも恵まれ沢山の人が集まり賑わいました。


▼服部天神宮
https://hattoritenjingu.or.jp/

▼服部足祭り
https://www.footfes.com/

まとめ

「足が健康であることは大事なこと。そして楽しむことはスポーツにおいて大事なこと」。
『サイクリングを楽しむ方々に「こんな良いことがあった」「今からどこそこへ行ってきます」など、気軽に立ち寄って報告や参拝し楽しんでもらえる神社でありたい』と、加藤禰宜が話してくれました。

服部天神宮は、大阪駅から8km弱、伊丹空港から5kmほどの場所にあります。関西のサイクリストだけでなく、全国や海外からも、大阪へ来たときは気軽に立ち寄って「足の神様」に色々な報告をしてみてください。
そして伝統ある神社の歴史にも触れてみてください。

執筆:HANADA

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大阪府のサイクリングコースおすすめ10選!TABIRINで見つける大阪の魅力を満喫!
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【茨城県】大洗・ひたちなか海浜シーサイドルートから、約16kmコースサイクリングの紹介《PR》

【茨城県】大洗・ひたちなか海浜シーサイドルートから、約16kmコースサイクリングの紹介《PR》

ナショナルサイクルルート「つくば霞ヶ浦りんりんロード」を有する茨城県は、県内にいくつかのサイクリングルートを設定しています。
そのひとつ「大洗・ひたち海浜シーサイドルート」は、ネモフィラやコキアが丘一面を染め上げる「国営ひたち海浜公園」など、観光施設をめぐりながら、美しい海岸線を爽快に走り抜ける全長約95kmのルートです。
そのルートから、那珂湊駅をスタートし約16kmのコースをめぐるモニターツアーが実施されましたのでご紹介します。

スタートは「ひたちなか海浜鉄道湊線 那珂湊駅」

那珂湊駅(なかみなとえき)は、ひたちなか市にある「ひたちなか海浜鉄道湊線」の駅で、1913年の開業からの駅舎が残り「関東の駅100選」にも選ばれています。

ひたちなか海浜鉄道湊線では、旧国鉄が1957年から1966年に普通列車用として運用していた「キハ20」という形式の、最後の現役車が定期列車として運転されています。

ホームへの立ち入りは、列車到着約5分前から発車後までに限定されていますが、広いホームにはレンタサイクルや駐輪場があり、その利用の際は立ち入ることもできます。

※ホームでの自転車撮影は、駅員さんに許可をいただきました。

自転車はブリヂストンサイクルのE-bike

モニターツアーで使用する自転車は、ブリヂストンサイクルの電動クロスバイク TB1e(ティービーワンe)。

フレームサイズは一般的な450mmなので、身長151cm以上なら乗車可能です。
外装7段のシフトに、3段階モードと「走りながら自動充電」機能を備えた電動アシストも魅力的な自転車です。

準備が整い、メンバー紹介とブリーフィングを行い、サイクリングスタート。

ほしいも専門店 大丸屋

まずは那珂湊駅近くの、ほしいも専門店 大丸屋へ。



ほしいもは、やわからさと甘さを重視し、丸干しは特にやわらかいものだけを選んで包装しているそうです。明るく広い店内には30種類以上のほしいもが販売されています。
ほしいもの他にも、らっきょう、スイートポテト、ジェラートも全品無添加で、ジェラートは卵アレルギーの方でも安心して食べられる「ノン・エッグジェラート」です。

那珂湊おさかな市場で海鮮丼

那珂湊駅から約1km、関東を代表する観光市場とひとつとして知られる「那珂湊おさかな市場」。
市場には、鮮魚店だけでなく、旬の海鮮料理や回転すしなども多数軒を連ねています。

昼食は、ヤマサ水産の「レストランやまさ」で、海の幸満載の海鮮丼を堪能。

食事の後は、市場を散策です。

海沿いを走って「酒列磯前神社」へ

おさかな市場から、海岸沿いを走って約6km先の「酒列磯前神社(さかつらいそさきじんじゃ)」を目指します。
海沿いには一部、自転車と歩行者を分離した自転車専用の通行空間も整備されています。



平安時代856年創建の酒列磯前神社。社殿に向う参道は、樹齢300年を超えるヤブツバキやタブノキが密生する、約300mの神秘的な木々のトンネルです。

この神社では「宝くじ当選祈願」のご祈祷も行っていて、撫でると宝くじが当たるとも言われる「なで亀」像もあります。

ほしいも神社

酒列磯前神社から約1km、黄金色の鳥居が印象的な「ほしいも神社」。


令和元年に堀出神社の境内に建立された「ほしいも神社」は、大小35基の黄金色の鳥居が並んでいます。
ほしい芋の生産量日本一のひたちなか市をアピールしようと「ほしいも魅力発信プロジェクト」が発足し、ひたちなか商工会議所、ほしいも学校、ほしいも生産農家などの協力により創建されました。
境内には「サイクルサポートステーション」もあり、サイクリストフレンドリーを感じます。
神社の駐車場北側の芝地で休憩。

「天然水のさつまいもかき氷」は600円。海を臨む芝生に吹く風はとても爽快です。

国営ひたち海浜公園

ほしいも神社から2.6kmで、国営ひたち海浜公園「海浜口・風のゲート」。

国営ひたち海浜公園は、1991年に約70haが開業し、現在の公園総面積は350ha(東京ディズニーランドの7倍程度)の面積です。
実際に公園として利用されているのは南側の191.9haで、四季折々の花々を楽しめます。また、海抜100mからの眺望を楽しめる大観覧車や、多彩なアトラクションが揃う遊園地、林間アスレチック広場やバーベキュー広場など魅力いっぱいの公園です。

広大な公園内の移動には「シーサイドトレイン」が便利ですが、約11kmのサイクリングコースも完備されています。自分の自転車で走るだけでなく、レンタサイクルも利用可能です。
サイクリングコースを走って「みはらしの丘」へ。

ひたちなか市内で一番標高の高い「みはらしの丘」では、4月中旬から5月上旬にかけて、ネモフィラで丘一面が彩られます。そしてネモフィラが終わるとコキア(ホウキグサ)を植付け、夏場の緑色から秋は真っ赤に紅葉し、コスモスとともに「みはらしの丘」を彩ります。

「海浜口・風のゲート」へ戻り、サイクリング終了です。

宿泊は大洗ホテル ANNEX魚来庵

宿泊は2019年 夏リニューアルオープンした、「大洗ホテルANNEX魚来庵」。全室オーシャンビューで客室から「神磯の鳥居」と日の出の絶景が楽しめます。
お風呂は大洗ホテル本館9階の展望浴場が使えるのも魅力。

神磯の鳥居と大洗磯前神社

夜は早めに就寝し、翌朝5:30「神磯(かみいそ)の鳥居」で夜明けを迎えます。少し雲がかかっていましたが、神秘的な日の出は絶景です。

堤防沿いでは大勢の人が、その絶景を楽しんでいました。

大洗磯前(おおあらいいそさき)神社は二の鳥居をくぐり100段近い階段を登った鳥居から見下ろす景色も絶景です。

鳥居の奥にに見えるのは隋神門(ずいしんもん)です。

階段を降り、魚来庵へ戻り、2日目サイクリングの準備です。

コース紹介

▼ほしいも専門店 大丸屋
https://www.e-daimaruya.co.jp/

▼那珂湊おさかな市場
http://www.nakaminato-osakanaichiba.jp

▼酒列磯前神社
https://sakatura.org/

▼ほしいも神社
https://horide-hachiman.com/

▼国営ひたち海浜公園
https://hitachikaihin.jp/

まとめ

太平洋を望む海沿いのコースは「大洗・ひたち海浜シーサイドルート」のキャッチフレーズの通り、観光施設をめぐりながら、美しい海岸線を爽快に走り抜けることができる魅力溢れるサイクリングを堪能できます。
歴史を感じる神社や、茨城ならではのグルメ、そして絶景を楽しめる16kmのコースは、ビギナーやレンタサイクルユーザーにもおすすめです。
約95kmの「大洗・ひたちなかシーサイドルート」情報は、下記をご覧ください。

大洗・ひたち海浜シーサイドルート
大洗・ひたち海浜シーサイドルートは、茨城空港(小美玉市)から茨城町、水戸市、ひたちなか市、大洗町、東海村を経て日立市に向かう約95キロのルートです。美しく変化に富んだ海岸線などを走り抜けるサイクリングをお楽し...

広告主:茨城県庁スポーツ推進課
協力:ブリヂストンサイクル株式会社
執筆・撮影:HANADA

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【大分】ハワイ客が日本を観光×サイクリングツアー〜深耶馬渓から安心院・別府へ〜

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外国人向けツーリズムを手掛ける東京の旅行会社が県内で初めて主催したイベント「大分おんせんライドツアー」2日目。
ハワイのサイクリングチーム11名と、チームを先導する日本人サイクリングガイド松永皓史さんは、1日目の宿泊先、深耶馬渓にある「小さなお宿つきのほたる」を出発し、安心院(あじむ)を通り別府のゴールへと向かいます。
おんせん県別府の人気観光スポット「十文字原(じゅうもんじばる)展望台」「湯山の里温泉」「岡本屋売店」「海地獄」などに立ち寄りながら進む距離は約56km。
安心院から別府にかけては、ほとんどが上り坂だという、サイクリングにおいては過酷な道でもありますが、国内外からの旅行でも楽しめるスポットも盛りだくさんです。

サイクリングチームが走ったコース約56kmのツアーの様子と、立ち寄った安心院・別府の人気観光スポットをレポートしていきます。

山の緑が最高!走りやすい道の安心院町

大分県北部の宇佐市に位置する安心院は農業が盛んな町です。山と盆地の緑が豊かで、特産品にはワインとスッポンがあります。
川をのぞいてみると、運がいいときにはスッポンが見られるかもしれません。
サイクリングチームは、深耶馬溪をスタートし、宇佐市の安心院町へと向いました。

安心院・里の駅小の岩の庄

最初の目的地は「里の駅小の岩の庄」です。休憩も兼ねた昼食タイムをします。出発してから約90分後、車も走る一般道を通って、「里の駅小の岩の庄」に到着しました。
お店の裏側にあるベンチで一息ついて軽食をとります。

ベンチの横には川が流れており、とても綺麗な景色です。

安心院のソウルフード「岸田の牛乳パン」

地元民なら誰もが知るソウルフード「岸田の牛乳パン」。
売り出されると即完売するほど大人気で、まとめて10個、20個と購入するお客さんもいるのだそうです。

手軽に食べられる食事として地元のソウルフードを食べてもらいました。
黙々と食べるメンバーたち。小一時間ほど休憩をとり、出発準備を始めるのでした。

緩やかな坂をひたすら登り続ける安心院の道路

「里の駅小の岩の庄」を出発すると、ゆるやかな坂道が長く続いていきます。
坂道序盤は、笑顔でカメラに手を降っていたメンバーです。

あるメンバーが「日本の道はきれいだ」と話していました。ハワイの道は舗装されておらず、ガタガタな道ばかりだそうです。
私達にとっては当たり前の道でも、日本の道路はサイクリングにおいて走りやすいのだと気付かされました。
安心院の道路は、平日交通量が少なく道路も舗装されているので、サイクリングには最適な道でしょう。
緩やかで長い坂道は、メンバーの笑顔を次第に奪っていきます。

坂道中盤にそびえ立つ壮大な山

坂道の中腹で休憩です。
壮大な山の前でメンバーが口を揃えて言うのは「景色がいい!」ということ。
坂に苦しむメンバーも、中腹に降り立った途端に笑顔を取り戻しました。

大人が小さく見えるほど、大きな山がそびえ立ち、みんな揃って記念撮影です。
少し休憩をし、サイクリングチームは再び自転車を漕ぎだします。

頂上に続く長い坂道からの素晴らしい景色

緩やかとはいえ、坂道はまだしばらく続きます。

坂道が長いと、気力体力共に厳しいものですが、坂を登っていくからこそ見られる美しい景色もあります。
坂が得意なメンバー、苦しむメンバーもいて、列が3つほどに別れてしまう場面もありました。
しかしながら、広大な山々や清々しい景色に囲まれるサイクリングは気持ちの良いものだったのではないでしょうか。
チームは頂上を目指して進んでいきます。

山頂で待つアフリカンサファリの大きな象

「里の駅小の岩の庄」を出発してから約90分、ゆるやかな長い坂が終わり、ようやく山頂に到着しました。
そこにあったのは、人気観光スポット宇佐市のサファリパーク「九州自然動物公園アフリカンサファリ」です。
入口の前には「アフリカンサファリ」のシンボルでもあるアフリカゾウをモチーフにした大きなゾウが建っています。
本物のアフリカゾウを2倍も大きくしたものだそうです。ゾウの前で休憩をしながらチーム全員が揃うのを待ちます。

アフリカンサファリで合流したサイクリングガイド

待っていたのは大きなゾウだけではありませんでした。
「Welcome to Oita」の看板を持って出迎える二人組の男性がいます。「大分おんせんライドツアー」の後半戦、別府からのツアーを先導されるサイクリングガイドの藤野昌宏さん(右)と工藤大亮さん(左)です。
前半戦のツアーを応援しに来てくださいました。
お二人からの挨拶も済ませ、ここからは藤野さんも一緒に自転車で走ります。

新たな出会いもあり、全員集まったところで記念写真を撮りました。

おんせん県別府を観光しながらのライドツアー

アフリカンサファリを出発すると、あとは下りです。
安心院から別府市のゴールへと向かっていきます。
別府市では、国内外旅行でも人気な観光スポットに立ち寄りました。

別府湾を一望!日本夜景百選の十文字原展望台

まず立ち寄ったのは「十文字原展望台」です。
別府市街地や大分市、国東半島、遠くには四国まで見渡すことができます。

ちなみに、夜景の様子がこちらです。
「日本夜景百選」にも登録されるほど美しい夜景が一望でき、バスツアーの観光ルートにもなっています。

別府湾や景色を一望していると、訪れていた地元のお客さんに話しかけられたメンバーもいて、日本語と英語で交流を楽しむ場面も見られました。

記念撮影をして、次に向かうのは秘湯温泉です。

秘湯の混浴風呂「湯山の里温泉」

「湯山の里温泉」は知る人ぞ知る秘湯の温泉でしたが、2020年5月に一般提供された温泉です。
歯磨き粉と同じ成分の泥が沈んでおり、肌がスベスベになるのだとか。
不織布でできた紙パンツ類を着用して混浴温泉にもなり、奥に進むと家族風呂もあるようです。

温泉までは竹林を300mほど下っていきます。

ハワイのメンバーも竹林の山道を歩き、日本の風景を楽しめたことでしょう。
温泉までたどり着いたメンバーたちは、着替えを済ませ、みんなで温泉を堪能したのでした。


疲れを流し、癒やされたあとは、「岡本屋売店」でスイーツタイムです。

温泉スイーツ地獄蒸しプリンが有名な「岡本屋売店」

「湯山の里温泉」から少し下ったところに、温泉旅館や家族風呂がたち並び、湯けむりがあちこちで見られる明礬(みょうばん)温泉エリアがあります。
このエリアにある明礬温泉「岡本屋売店」では、最高のロケーションの中、食事やスイーツを楽しむことができることもあり、非常に人気なスポットです。

メンバーたちは、「岡本屋売店」に到着すると、駐車場の奥に自転車を停め、目の前に見える湯けむりや奥に見える海の景色で自撮りを楽しんでいる様子でした。

メンバーが集まると、早速スイーツを注文します。
温泉地ならではの湯けむりで蒸した「地獄蒸しプリン」です。

外から厨房が見え、メンバーは興味津々の様子でした。

美味しいスイーツを堪能したあとは、「海地獄」に向けて出発です。

別府の人気観光スポット「海地獄」

別府観光「地獄めぐり」の中でも最大の地獄を体感できる「海地獄」。
神秘的なコバルトブルーに見えることから「海地獄」と名付けられましたが、摂氏98度の熱湯地獄なんだそうです。
自然に吹き出す噴気や熱湯を間近に見られ、温泉たまごや源泉かけ流しの足湯、日本一の大鬼蓮など別府ならではの恵みを満喫できます。

別府観光を楽しむサイクリングメンバー

「海地獄」に到着したメンバーは、マスクを着用して場内へ入りました。

メンバーは、景色を見たり写真を撮ったりと、それぞれが観光を楽しみます。

みんなで建物の2階に上がり、モクモクと吹き出す噴気を眺めました。
笑顔で自撮りをしたり、みんなで写真を撮ったりと「海地獄」に圧巻のご様子です。
日本人が国内旅行で来県しても楽しめるスポットをハワイのメンバーに知ってもらえたことを誇りに思いました。

コース紹介

▼里の駅小の岩の庄
https://www.onoiwanosyou.com/

▼アフリカンサファリ
https://www.africansafari.co.jp/

▼十文字原展望台
https://www.city.beppu.oita.jp/sisetu/sangyou_kankou/jumonjibaru.html

▼湯山の里温泉
https://onsendo.beppu-navi.jp/y221/

▼岡本屋売店
https://jigoku-prin.com/shop/

▼海地獄
http://www.umijigoku.co.jp/

今回の記事で紹介したコースの詳細は以下でもご覧いただけます。

深耶馬渓から別府57kmコース

まとめ

「大分おんせんライドツアー」2日目は、深耶馬渓から別府市までの道のり約56kmのツアーの様子と、立ち寄った人気観光スポットをレポートしました。
安心院の道はほとんどが坂道で、苦しむメンバーもいましたが、そびえ立つ壮大な山と緑豊かな清々しい景色は最高のロケーションです。
別府観光では、温泉や湯けむりといった大分県ならではの人気スポットをハワイの方々に楽しんでいただけたことを大分県民として嬉しく思います。
また、サイクリングチームの皆さんが笑顔で観光されている姿を見て、ただただ感心するばかりです。
1日目、2日目と続けて、長い坂道のある50km以上のコースをサイクリングをしながら観光したのですから。

ハワイからサイクリングチームを招いて、県内で初めて行われた「大分おんせんライドツアー」。
緑豊かな大分県北部で、日本の歴史や文化に触れ、温泉や観光を楽しんだツアーとなりました。
このイベントを機に、サイクリングツアーの楽しさを知ってもらったり、インバウンドのきっかけとなってもらえたらと願っています。
新たな地でサイクリングツアーを楽しんでみたい方は、「大分おんせんライドツアー」のコースを走ってみるのはいかがでしょうか。

執筆:結の秋(ゆいのあき)

大分県出身/大分県中津市在住
フリーランスwebライターとして活動中。
スポーツバイクは未経験だが、家族そろってサイクリングロードを走ることを楽しんでいる。
中津市にあるサイクリングロードや近郊の美しい景観を楽しめるコースなどを紹介するため、取材に励んでいる。

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【茨城県】奥久慈ヒルクライムルート 1泊2日で滝をめぐり坂を楽しむサイクリングレポート《PR》

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ナショナルサイクルルート「つくば霞ヶ浦りんりんロード」を有する茨城県には、魅力あるサイクリングルートがいくつかあります。
福島と茨城の県境にそびえる八溝山(やみぞさん)を源とする久慈川が流れる大自然エリア「奥久慈」は、日本三名瀑「袋田の滝」をはじめ里山や激坂のある全長約200kmの「奥久慈里山ヒルクライムルート」もそのひとつです。
そのルートからE-bikeで楽しめる1泊2日のコース(1日目23km、2日目51km:獲得標高1086m)をめぐるモニターツアーが実施されましたので、ご紹介します。

1日目のスタートは「大子広域公園オートキャンプ場」

茨城県の県北に位置する大子町。スタートの「大子広域公園オートキャンプ場」へ向かう途中、立ち寄ったのが「横川の下滝」。

別名「湯平の大滝」とも呼ばれ、2段に分かれて流れ落ちるのが特徴的です。
落差は18mですが、幅が7mほどあり、水量も多いので迫力満点。

スタート場所の、大子広域公園オートキャンプ場『グリンヴィラ』は、大自然の中で様々なアウトドアライフを楽しめる施設です。施設にはレンタサイクルもあります。

月待の滝

まずは久慈川を上流方向へ約4km、月待の滝へ。

月待の滝は、落差17m、幅12mの三筋に流れ落ちる滝で、普段は二筋の夫婦滝、水が増すと中段の受皿から子滝が現れて親子滝になります。
別名「裏見の滝」「くぐり滝」ともいわれ、水に濡れることなく滝の裏に入ることができます。
日が差していれば見る角度によって虹も現れます。

奥久慈しゃもを味わう「石焼親子丼」


奥久慈が誇る地鶏「しゃも」を味わうべく、「月待の滝」から久慈川を下流方向に約5km、道の駅奥久慈だいご近く「とん鈴の石焼親子丼」でランチタイム。

引き締まった肉に濃い旨味が詰まった奥久慈しゃものもも肉を、堅くなりすぎないように仕上げています。石鍋なので最後までアツアツです。

温泉に入れる「道の駅 奥久慈だいご」では、レンタサイクルでビアンキのロードバイクやクロスバイクが利用できます。前日までのインターネット予約制ですが当日空きがあれば利用も可能です。

日本三名瀑「袋田の滝」

道の駅奥久慈だいごから約5.7kmで「袋田の滝(ふくろだのたき)」。駐輪場からお土産屋さんが並ぶ道を少し歩きます。

正面から滝を見るためには、276mの「袋田の滝トンネル」を通って第1・第2観瀑台へ行きます。(入場料は大人300円、中学生以下150円)

第一観瀑台からは迫力ある滝が見られます。
袋田の滝は、久慈川支流の滝川上流にあたり、落差80m、長さ120m、幅73m、冬は「氷瀑」と呼ばれる、滝が凍結する現象が発生することがあります。

エレベーターで昇る第二観瀑台からは、三段からなる袋田の滝の全景を見ることができます。

帰りは吊り橋を渡り駐輪場へ。

久慈川の沈下橋

久慈川には、茨城県内5ヶ所の沈下橋があります。最上流にあり唯一の木造が「久野瀬橋」。

欄干の無い沈下橋を自転車で渡るのはスリルもあり爽快感も抜群。
橋を往復してから「Michiru Bakery」へ。

移住者が営む「Michiru Bakery」

大子町へ移住された、店主の比留間玲美(ひるまれみ)さんが2021年に開業した「Michiru Bakery」。

ご自身が調理師・栄養士の資格を持っていて、祖父母が大子町の方だったことから、この地域の特産品をパンで紹介したいと思い、パン作りを学んで大子町へ移住されてそうです。
お店は開業前からSNSで知ってもらうことが出来たそうで、今では町の人気店の仲間入りです。

宿泊は、リバーサイド奥久慈 福寿荘

Michiru Bakeryから約700mで宿泊先「リバーサイド奥久慈 福寿荘」。

初日のサイクリングが終了し、宿自慢の夕食を堪能です。

コース紹介


距離:約23km

▼大子広域公園オートキャンプ場
http://www.greenvila.jp/

▼月待の滝
https://www.daigo-kanko.jp/spot-0004.html

▼袋田の滝
https://www.town.daigo.ibaraki.jp/page/page001474.html

▼道の駅奥久慈だいご
http://michinoeki-daigo.com/

▼Michiru Bakery
https://www.michirubakery.com/

2日目は「ヒルクライム」へ挑戦。

2日目はルートのタイトルにもなっている「ヒルクライム」で、八溝山展望台へと挑みます。
宿を出発し約1.4km、まずは「常陸大子駅」。ここから次第に上り坂になります。

八溝山は、茨城県と福島県の県境にある標高1,021m、茨城県最高峰の山です。
八溝山遥拝所をすぎれば、里山ならではの田園風景が広がります。

大子おやき学校

常陸大子駅から、緩やかな坂を登り続けること約10kmで「大子おやき学校」。

1874年(明治7年)創設の旧槙野地小学校を活用した観光・体験施設が、2021年10月にリニューアルオープンした「大子おやき学校」。
木造の建屋の中は、懐かしい教室を再現した休憩スペースや、レトロな学校備品が楽しませてくれます。

おやきの販売・体験コーナーのほか、地元ならではのお土産販売コーナーもあります。

休憩の後はいよいよヒルクライムへの挑戦です。

八溝林道入口

大子おやき学校から、約10km先の八溝林道入口目指してスタート。ちょっと勾配がきつくなります。

しかしバイクは、E-bike。モニターツアーに同行されたブリヂストンサイクルのオリンピアン飯島誠さんとも、同じペースで走れます。

そして八溝林道入口到着。

7kmのヒルクライム挑戦


八溝林道入口からは、約7km(上り617m)のヒルクライム開始です。
途中、標高を感じる景色を楽しみながら、アシストはパワーモードで、ゆっくり坂を上ります。この坂でもオリンピアンと同じペースで走れるという贅沢感。

電動アシスト機能に助けられながら、何とか八溝山山頂へ到着。八溝嶺神社にお参りして八溝山展望台へ。

アシストとは言え、自分の足で登り切った達成感と、この絶景は最高の満足感です。

坂を下り「大子おやき学校」で昼食

帰りは細い林道ではなく、八溝山公園線(県道248)を、注意しながら下ります。

下り坂でペダルを止めると、運動エネルギー回生システムによる「走りながら自動充電」が威力を発揮します。
16.8kmを走り(途中、短い上り坂あり)45%だったバッテリー残高は60%まで回復していました。
大子おやき学校に着けば、「リバーサイド奥久慈 福寿荘のお弁当」と、食後のデザート「かぼちゃおやき」。メンバーのエネルギーも回復です。

常陸大子駅からJR水郡線「サイクルトレイン」

常陸大子駅へと戻り、13:53発、JR水郡線の「サイクルトレイン」を利用して、上菅谷駅へと向かいます。

サイクリングとは違った車窓の風景を楽しみながら、57分の電車旅も楽しみます。
14:50 上菅谷駅で下車して、2日間の「奥久慈里山ヒルクライムルート」モニターツアーの終了です。

※水郡線サイクルトレインのご利用には事前登録が必要です。

コース紹介


距離:51km 獲得標高:1,086m

▼大子おやき学校
https://www.town.daigo.ibaraki.jp/page/page000027.html

▼八溝山
https://www.daigo-kanko.jp/spot-0003.html

▼水郡線 サイクルトレイン
https://www.jreast.co.jp/mito/suiguncycletrain/

まとめ

茨城県と言えば「つくば霞ヶ浦りんりんロード」「大洗・ひたち海浜シーサイドルート」など、比較的フラットなコースを思い浮かべますが、県北まで行けば本格的な「ヒルクライム」が楽しめます。
ヒルクライムと言えば、脚力に自信のあるロードバイクユーザー向けと思っていましたが、E-bikeを使えば、上級者から入門者まで一緒に走れることも体感できました。
自然が生み出す「滝」をめぐり、美しい「里山の風景」を見ながら、標高1,000mの「大自然の山」を登り、美味しい食事も堪能できる「奥久慈里山ヒルクライムルート」は、茨城県のサイクルツーリズムの奥深さを感じさせてくれました。

全長約200kmの「奥久慈里山ヒルクライムルート」情報は下記をご覧ください

奥久慈里山ヒルクライムルート
奥久慈里山ヒルクライムルートは、県内最高峰の八溝山山頂や袋田の滝、竜神大吊橋など、里山の風景が広がる地域を巡る、全長約200㎞のサイクリングルートです。中・上級者向けの起伏や勾配を感じられる走りごたえのあるコー...

ブリヂストンサイクル TB1eの情報は下記をご覧ください。
TB1e | スポーツ向け自転車 | 電動アシスト自転車 | ブリヂストンサイクル株式会社
スポーツ向け自転車 TB1eの特長・機能をご紹介。ブリヂストンサイクルでお気に入りのスポーツ向け自転車を見つけてください。

広告主:茨城県庁スポーツ推進課
協力:ブリヂストンサイクル株式会社
執筆・撮影:HANADA

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【群馬県】下仁田グルメとサイクルトレインを楽しむ約38kmのサイクリング

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群馬県下仁田町で栽培される下仁田ネギは白根が太く短い見た目で、焼くと甘みが出るのが特徴です。そのため「すき焼き」の具材として人気で、冬には下仁田町の店ですき焼きを提供する店があり、わざわざ食べに来る人も多いです。
そんな下仁田ネギを使ったすき焼きを食べに行くサイクリングを紹介します。

山名駅からスタート

上信電鉄上信線の山名駅はグリーンの壁がレトロ可愛い駅舎です。
JR高崎線の高崎駅で乗換が面倒くさい…という人は、高崎駅で下車して山名駅まで走ってもOKです。さほど遠くありませんが、市街地を走るので気を付けて走行しましょう。

駅の隣にある山名八幡宮でお参り

山名駅のすぐ隣に山名八幡宮があるので出発前にお参りしておきましょう。
駅の横の踏切を渡っても良いのですが、線路の下をくぐるトンネル参道から向かうのが他ではあまり見ないスタイルなのでオススメです。

平安時代から続く由緒ある神社で、安産子育ての宮として信仰されています。
子供連れで参拝しても楽しめるように、参道にはパン屋やカフェが併設されているのも特徴的です。

鳥居をくぐり本殿へ。社殿は18世紀の建造で歴史を感じます。
そんな歴史ある神社ですが、2016年に大リニューアルして本殿の塗り替えやホームページ、お守りなどがオシャレに生まれ変わったとか。

本殿を参拝してグルッと裏に回ると裏神様として獅子頭様が祀られています。

レトロ自販機があるドライブイン七輿

山名八幡宮から県道173号を走り、ドライブイン七輿へ。
ここは漫画「ろんぐらいだぁす!」で紹介された場所なので、ご存じの方もいるのでは。

レトロ自販機がありホットサンドやチャーシュー麺が人気です。朝食がてらここで食べてから走るのも面白いですね。

隣には七輿山古墳があります。春には古墳に咲く桜の花が綺麗ですよ。

ユネスコ「世界の記憶」登録の上野三碑

国道254号に合流して少ししたら右折、矢田川沿いの遊歩道を走ります。

上信電鉄をくぐり、吉井運動公園にある多胡碑(たごひ)を見に寄り道します。
公園の一角に覆屋(おおいや)があり、その中に保管展示された多胡碑があります。

多胡碑は平成29年にユネスコ「世界の記憶」に登録された「上野三碑(こうずけさんぴ)」のひとつです。「山上碑(やまのうえひ)」「金井沢碑(かないざわひ)」と合わせ3つの石碑が上野三碑と呼ばれています。
7世紀から8世紀にかけて東アジアの文化交流を示す最古の石碑群とされています。

他の2つも近い場所にあるので、興味があればセットでまわるのも楽しいですよ。
今日は多胡碑だけ見て、先に進みます。

多胡碑の覆屋は高崎市吉井町のマンホールのデザインにもなっています。走っている時に足下にも注目してみてください。

工場直売の和菓子を堪能

鏑川を渡り、県道200号を走ります。ほどよくアップダウンがあり気持ちが良い道です。

しばらく走ると、ゴツゴツした岩が面白い吉井カントリークラブが見えてきます。ハワイ諸島の景観をモチーフにしたゴルフ場らしいので、入口の岩はハワイの溶岩?というイメージなのかな。なるほどハワイっぽい!

吉井カントリークラブをピークに下り坂になります。
そのまま下っていると武蔵製菓吉井工場の直売店が出てきます、見落とさないように。

武蔵製菓の名前は知らなくても、大手スーパーに和菓子を卸している会社なので一度は目にしたことがある和菓子があるかもしれませんよ。
よく行くスーパーにも武蔵製菓の和菓子が売っているので、テンションあがります。

店内にはズラッと和菓子が陳列されています。スーパーで買うより安く買えるので、平日にもかかわらずお客さんが絶えず訪れていました。

店の奥には買った商品を食べられる休憩所があります。セルフでお茶やお水も用意してくれているのがありがたいですね。
休憩所の横に工房があり、和菓子を作る過程が見えるようになっているのも面白いです。

工房で作られた国産栗のモンブランを頂きました。甘すぎず栗の味が濃くて美味しかったです。

城下町小幡の町並み

武蔵製菓を出て鏑川を渡り上州福島駅の前を通ります。道なりに進んでいくと甘楽町の城下町小幡に到着します。織田氏・松平氏が統治した城下町で当時の栄えた面影を今でも感じる事が出来ます。
道沿いに流れる雄川堰は「日本名水100選」にも選ばれた綺麗な川です。

昔の建物を利用したカフェなどもあり、時間があればお茶でも飲みたいところですが、先を急ぐのでまた今度。

愛郷がある狛犬様

小幡織田家3代信昌の時代に創建された小幡八幡宮に立ち寄ります。
ここの狛犬様は愛郷があり、狛犬好きの間でも人気が高いです。

土日には狛犬様の絵柄が可愛い御朱印がいただけます。

ピザが絶品の道の駅甘楽

城下町小幡の近くにある「道の駅甘楽」の前を通過します。
ここのフードコートでは本格石窯で焼いたピザが人気です。地元の味噌や野菜を使ったピザは絶品です。今日は下仁田ですき焼きを食べるので、我慢して進みます。

しばらく県道193号を走ります。車も少なく快適です。
県道192号と県道193号のY字手前で右折します。上信越自動車道の下をくぐり下ります。

鏑川を渡る橋に立派な和合の大イチョウがあります。富岡市指定天然記念物にもなっています。1本の樹に見えますが5本の集合体だとか。

富岡バイパス(国道254号)を横断し直進します。
丁字路を左折して県道を進みます。国道254号は大型車や車が多いので、なるべく避けるルートに設定しています。
宮崎公園の横を下る坂はコンクリート坂で、かなりの斜度です。

珍駅名の南蛇井駅

神成山(かんなりやま)は東西に約3kmの稜線に9つピークがある九連峰でハイキングでも人気です。自転車でその裾に伸びる道を走ります。

岩がゴツゴツしていて「ミニ妙義山」などとも呼ばれています。
上からの眺めも良いようなので、ハイキングでも来てみたいですね。

新堀トイレの路地を左折して上信越自動車道の高架下を抜けると「南蛇井駅(なんじゃいえき)」です。声に出すと面白い「なんじゃい駅」は珍駅名として有名です。

いよいよ下仁田町へ

県道48号から国道254号に合流して、一気に下仁田駅に向かいます。国道は大型車が多いのでペース速めで進みます。
下仁田町に入ると、下仁田ネギ畑が増えてほんのりネギの香りが漂っています。
この後食べる予定の下仁田ネギすき焼きを想像して、空腹感が増していきます。

上信電鉄の踏切手前を左折すると下仁田駅が見えてきました。

駅の近くあるレンガ倉庫が良い雰囲気です。大正時代に建てられ蚕の繭の保管に使われていたとか。

下仁田町を散策

お昼ゴハン前に少し散策します。昭和レトロな雰囲気漂う商店街の小径を走ります。

昔のビリヤード場の撞球場という漢字表記が渋い。

商店街の端にある諏訪神社。江戸時代後期に再建された社殿には見事な彫刻が施されているのでじっくり見てみて下さい。

下仁田ネギたっぷりのすき焼き

テレビ東京のドラマ「孤独のグルメ」で紹介された「すき焼コロムビア」に到着。
ドラマで解説していましたが、下仁田のすき焼きは豚肉が主流だとか。豚肉のすき焼きは初めてなので楽しみです。

豚すき焼セットは1人前1400円で、豚肉の下には下仁田ネギがギッシリ敷き詰められています。(写真は2人前)

最初に下仁田ネギを焼いて甘みを出してから、豚肉・具材を入れていきます。
鉄鍋に割り下を入れるとジュワーッといい音がして食欲倍増です。

焼いた下仁田ネギは甘く、豚肉と相性バッチリでした。これはリピート確定です。

GOGO!下仁田キャンペーンで運賃無料に

満腹満足のまま下仁田駅へ向かいます。明治30年に開業した下仁田駅は「関東の駅百選」に選定されています。

待合室のベンチには手編みの座布団が並んで、レトロ感をさらにアップ。

駅の窓口に行き、お昼ゴハンを食べたコロムビアの領収書を駅員さんに見せ、下仁田駅からの片道乗車券を受け取ります。(令和4年6月1日〜令和5年2月28日までGOGO!下仁田キャンペーン実施予定で、下仁田町で発行された500円以上のレシートを提示すると下仁田駅から利用区間の片道乗車分が無料になります)

私は吉井駅まで乗車するので860円分の乗車賃が無料!高崎駅まで行く場合は1130円分の乗車賃が無料になります。これは大きいです。

上信電鉄はサイクルトレインを運行していて下仁田駅・上州富岡駅・上州福島駅・吉井駅・高崎駅で利用できます。自転車をそのまま車輌に乗せることができるのは嬉しいですね。

乗った車輌は“ぐんまちゃん”仕様で、あちこちに“ぐんまちゃん”が描かれています。

もう高崎駅まで行って、そのまま輪行して帰ろう!という人は、ここでゴールです。
手前の吉井駅で下車します。

おまけのデザート

今回のルートのゴールは下仁田駅でサイクルトレインに乗った所になりますが、私は吉井駅で下車して、最後にデザートを頂きに行きました。

観光農園の甘い苺

吉井駅から国道254号に出て少し走ると、県道174号との分岐に出ます。その一角にある観光農園の「いちごちゃん家」に立ち寄ります。

2021年オープンした施設で2022年度は12月3日から営業開始しています。
いちご狩りはもちろん、カフェではいちご大福・いちごフルーツサンド・いちごロールケーキなどを食べる事ができます。

しかし!残念ながら夕方だったので、ほとんど売り切れてしまっています。
なのでショーケースにある「いちごフルーツサンド」と「いちごカップアイス」をいただくことにしました。暖かい店内でアイスは美味しいですね。

フルーツサンドも美味しかったので、次は早い時間に来て他のメニューも食べてみたいと思います。
店を出て吉井駅に戻っても良いですし、高崎駅まで走って輪行しても良いでしょう。

最後に夕陽に照らされた赤城山が綺麗で、雄大な景色を楽しませてくれました。

コース紹介

アクセス
電車:JR「高崎駅」から上信電鉄「山名駅」下車
車:上信越自動車道「吉井インター」から約10分

▼上野三碑(こうづけさんぴ)
https://www.city.takasaki.gunma.jp/info/sanpi/index.html

▼上信電鉄株式会社「サイクルトレイン」
https://www.joshin-dentetsu.co.jp/guide/1193/

▼上信電鉄株式会社「GOGO!下仁田キャンペーン」
https://www.joshin-dentetsu.co.jp/info/2169/

詳細は以下でもご覧いただけます。

高崎駅〜下仁田駅沿線の38kmコース

まとめ

下仁田ネギを使った美味しいすき焼きを食べに行くという目的のサイクリングですが、GOGO!下仁田キャンペーンのおかげでサイクルトレインの運賃が無料になるという副産物ありお得に楽しめました。

執筆:小曽根彩

大分県出身、埼玉県在住。
地図やガイドパンフのデザイン制作事務所「オゾングラフィックス」スタッフ。
ロードバイク・ランドナー・ミニベロなどで、四季の景色や美味しい物を求めて自転車を楽しんでいます。

 

【愛媛県】しまなみ海道 大島一周と絶景 亀老山を登る47kmの自転車旅

【愛媛県】しまなみ海道 大島一周と絶景 亀老山を登る47kmの自転車旅

日本国内でも有数のサイクリングロード「しまなみ海道」は、愛媛県今治市と広島県尾道市を、いくつもの橋と島で結んでいます。
今治市から最初に降り立つ「大島」を一周する約47kmのサイクリングをご紹介します。

サイクリストの聖地「しまなみ海道」

「しまなみ海道」は、愛媛県今治市と広島県尾道市まで島を橋で結んでいます。橋は高速道路と共用となっており、各島では島内を走れるように整備されています。
全長約70kmのコースは、年中多くのサイクリストが全国から集まっています。

スタート地点「サンライズ糸山」


まずは車に自転車を載せて、松山市から今治市のしまなみ海道サイクリングのスタート地点である「サンライズ糸山」まで向かいました。
「サンライズ糸山」は愛媛県側にあるしまなみ海道の入り口にある施設です。
ここでは自転車を借りることもでき、宿泊もできるので、前泊して、早朝から出発もできます。
駐車場も多く整備されており、自転車の組み立てに必要な工具なども貸し出しも行っています。自動販売機には自転車のチューブも販売していました。

来島海峡大橋

「サンライズ糸山」をスタートすれば、早速上り坂です。
コースは白線の横にひかれているブルーラインを辿っていきます。この線は尾道まで引かれているので、ナビや地図がなくても、道がわかるようになっています。

カーブを登っていくと分岐点に出ます。歩行者・自転車は左側へ。125cc以下の二輪車は右側に進んでください。

ここから高速道路の側道まで、上り坂が続きます。
坂を登りきるとついに「来島(くるしま)海峡大橋」です。

来島海峡大橋は3つの橋によって構成され、全長は約4kmもあります。
風を遮るものはなく、下もすぐに海なので、まるで空中を走っているかのように感じます。

橋の途中には休憩スペースなどもあり、自分のペースで進めます。大島に近づいてくると高速道路とは別れ、島への下り坂になります。

しまなみ海道の最初の島「大島」

12時過ぎ、大島に無事上陸しました。
まずは腹ごしらえをすることにします。

橋を降りると左右にどちらも行けるようになっていますが、左折して尾道へ向かうルートを辿ります。
2~3分で進むとすぐに道の駅が見えてきます。

道の駅 よしうみいきいき館


「道の駅 よしうみいきいき館」では、来島海峡の急流を楽しむ船に乗ることもできます。
食事は、七輪を使った魚介BBQ、施設内のレストランでも、海の幸をいただくことが出来ます。
レストランの外にある売店のメニューも豊富で、今治市のご当地グルメ「焼き豚卵飯」もありました。

愛媛県の特産品でもある鯛を使った「鯛かつバーガー」でランチタイム。

チリソースのバーガーは、ピリ辛で、暑い日にとてもあう味でした。
鯛はとてもジューシーで、揚げた外側もカリッとしていてとてもおいしかったです。 

亀老山展望公園

道の駅を出発し、再び道路のブルーラインを辿っていきます。
すぐに上り坂になりますが、急な登り坂ではないので、楽々越えられます。
下り坂になり、しばらく進むと「亀老山(きろうさん)展望公園」の案内の看板が見えてきます。

「亀老山展望台」は、大島一周ルートではないのですが、眺めがとてもいいので、目指すことにしました。

「亀老山展望台」へは3.7km上り坂が続きます。坂の勾配はかなりきつく、ヒルクライムをしているように感じます。
途中歩いたり乗ったりを繰り返し、時間をかけて公園を目指しました。(体力に自信がない人にはあまりお勧めできません)

「あと1.5km」の看板には藻塩アイスが待ってるよと書かれているので、頑張って登ります。
木々に覆われた道を登れば、海が見えてきます。

瀬戸内海の様子がよく見え、とてもきれいな風景です。
道の途中には休憩場が整備されているので、少し休んでラストスパート。

やっとの思いで到着です。駐輪場に自転車を置いて売店へ。「藻塩アイス」はこの売店の名物だそうです。

上にかかっている藻塩は、とても甘く感じ、山に登ったという達成感もあり、体だけではなく心にもしみました。

その後展望台へ。ここから見える風景はすごくきれいです。

「しまなみ海道」の有名な撮影地なので、多くの人が訪れており、車やサイクリストが多く賑わっていました。
今治市だけではなく、遠く四国中央市の工場まで見える風景は、頑張って登ってよかったと実感させてくれます。

大島(亀老山~伯方・大島大橋)

絶景の後は大島一周に戻ります。
島はサイクリストに優しい環境が整備されています。

休憩できる場所が多くあり、センサーが反応して案内してくれる装置も設置されています。

しばらく島内を走れば海に出ます。

瀬戸内海は潮流が速く、川のように流れているのを見ることが出来ます。

しばらく走ると次の島である伯方島につながる「伯方・大島大橋」が見えてきます。
橋の入り口に着けば、ブルーラインの案内が分かれます。

引き続きしまなみ海道を走りたい人は、「尾道方面」で橋に向います。大島を一周したい人は「外周コース」を走ります。

大島(伯方・大島大橋~よしうみバラ公園)

「外周コース」で、大島一周達成に向けて海沿いを走ります。

道中は店舗が少なくなりますが、ブルーラインに沿って進みます。

海沿いを進んでいくと400種のバラが植樹されている「よしうみバラ公園」があります。
最盛期は5月中旬~6月上旬と10月中旬と11月上旬です。

大島(よしうみバラ公園~道の駅 よしうみいきいき館)

大島一周のラストスパートは、まずは港町を走っていきます。

この辺りから造船所が見えてきます。

大きな船の真横を通るので、その大きさに圧倒されます。

来島海峡大橋が見えてくれば「道の駅 よしうみいきいき館」まであと少し。

ついに島に降り立った地点に到着。
島の一周は完了ですが、道の駅までもう少しだけ走ります。

道の駅での休憩は、ソフトクリームを注文。

ミカンアイスは甘酸っぱい味が口いっぱいに広がり、とても美味しかったです。

来島海峡大橋(帰路)

来島海峡大橋は、行きと同じ道を走ります。
日も落ちてくると、風もあるのでかなり涼しくなります。

来島海峡大橋には途中「馬島」という島があります。
この島には車で行くことが出来ませんが、歩行者・自転車等は、橋から降りることが出来ます。

このような入り口から橋の下を通り、反対側に行くとエレベーターで下に行くことが出来ます。

日が暮れてきたので、島内散策は断念。
グランピング施設もあり、自然がとても豊かな島なので、いつか行きたいと思いました。

再び橋に戻り「サンライズ糸山」に着けば、約47kmの自転車旅の終了です。

コース紹介

 ▼サンライズ糸山
https://www.sunrise-itoyama.jp/

▼道の駅 よしうみいきいき館
https://imabari-shimanami.jp/ikiiki/

▼よしうみバラ公園
https://www.city.imabari.ehime.jp/kouen/yosiumi/

まとめ

「しまなみ海道」はサイクリストの聖地として国内外から多くの人たちが集まってきており、その知名度はとても高いです。
今治~尾道を一気に走るだけでなく、島一つ、橋一つを楽しむのもいいものです。それぞれの島には特徴や魅力があるので、一つ一つを周る旅もいかがでしょうか。
「しまなみ海道」の無料通行は期間限定で2024年度末までの予定です。(2022年10月現在)

「しまなみ海道」はレンタサイクルも充実しているので、マイバイクを持っていない人も、無料期間のこの機会に、ぜひ走ってみてください。

▼しまなみジャパン レンタサイクル
https://shimanami-cycle.or.jp/rental/

執筆:るかす
愛媛県松山市在住の22歳大学院生。
中学の時から通学に自転車を使っていて、自転車の魅力に気が付きました。
今は長距離に挑戦したいと思っています。

 

【茨城県】石岡市で原風景と峠を楽しむ約29㎞のペダル&グランピング 

【茨城県】石岡市で原風景と峠を楽しむ約29㎞のペダル&グランピング 


茨城県南部に位置し自然豊かで歴史のある石岡市。旧八郷町には里山の風景が残っています。峠へのアクセスも良いのでサイクリストにおすすめのスポットです。
また、サイクリングをして帰るのはもったいない!ということで、グランピングもモニターで体験し贅沢に八郷を堪能するサイクリングに出かけました。

いばらきフラワーパーク

2021年にリニューアルオープンしたいばらきフラワーパーク。
常磐自動車道石岡インターチェンジから車で15分ほどのところにあるので都心からのアクセスもよいです。

広い敷地には丘があり年間を通して様々な花が咲き誇ります。
12月30日までイルミネーションも開催していて、夜も楽しむことができる場所です。

宿泊をするグランピング施設「花やさと山」は、フラワーパーク内の山の上にあります。

夜を楽しみにサイクリングへ出発です。

朝日峠

まずは朝日峠。土浦市と石岡市の境にある標高282mの峠です。
フラワーパークから南へ約4㎞行くと、峠の看板が見えてきます。

近くには駐車スペースもありました。

早速ゆるやかな上りがはじまりました。
ロードバイク初心者と一緒に朝日峠駐車場を目指していきます。

約3㎞上りが続きます。車の通りは少なかったです。

上りが終わるころに見えた景色はとても綺麗でした。

朝日峠の表筑波スカイラインとフルーツラインの合流地点で右へ曲がります。

朝日峠の駐車場に到着しました。時間は25分ほどかかりましたが達成感がありました。
ベンチもあるので少し休憩し、景色を堪能しました。


ハイキングやドライブで訪れている人もいました。
息が整ったところで改めて出発です。県道236号線の表筑波スカイラインを走っていきます。

上ったり下ったりを繰り返して進んでいきました。約3㎞いくと不動峠の上に来ました。

せっかくなので少し下って不動峠のところで撮影。すれ違うサイクリストも増えてきました。

不動峠から県道へ戻る途中に見えた景色も素晴らしく、所々紅葉が残っていました。

筑波山を眺めながら風返し峠を目指していきます。

風返し峠

不動峠から約6㎞弱、風返し峠に辿りつきました。
つくば市と石岡市の境にあり、筑波山南東の尾根に位置しています。

初めて峠を登った初心者もしっかり走りきることができました。
ハードだったけれど楽しめたようでした。一休みのあとは八郷方面へ下っていきます。
麓までは約7㎞、あっという間におりてきました。

旧八郷町をサイクリング

下りの途中、駒村清明堂という線香屋がありましたがお休みのようでした。
明治時代から水車を使って杉の葉を粉にして作る杉線香を製造しています。安らぐ香りが素晴らしい線香ですよ。

そして目に留まったのは柿ののぼり。

八郷地区は古くから柿の生産が盛んなところで、皇室に献上している富有柿が有名です。
お土産に大きな富有柿を購入。甘くて絶品でした。

岡野ファーム

遅めのランチにやってきたのは岡野ファーム。

のどかなところに佇む古民家カフェです。サイクルラックもありました。
コース料理になっている少し贅沢なランチを味わうことに。

前菜のプレートは、一つ一つこだわりを感じるものばかり。

私が選んだのは「茨城県産瑞穂のいも豚生姜焼き」のコース。
ご飯は岡野ファームで作った「吉生米」、汁物は天然合わせ出汁のお味噌汁。

お肉が柔らかく甘味がありました。もう一品は「まぐろのガーリックソテー」のコース。

デザートにはブルベリーのジェラートが。こちらも自家製。素材を生かしたメニューばかりでお腹も満足しました。
日が暮れるころには、フラワーパークへ戻りグランピングです。

「花やさと山」でグランピングを体験

フラワーパーク内にある山の頂に、昨年オープンしたグランピング施設が「花やさと山」。
筑波山の景色を楽しめるサークルロッジとテントのあるグランピングエリアがあり、モニターとしてサークルロッジに宿泊してきました。

フラワーパーク駐車場の奥に宿泊者専用駐車場があります。
自転車はロッジに持ち込めないとのことで、自家用車に積んで泊まりました。
駐車場からは送迎バスに乗り施設へ。

チェックイン時にバーベキューセットを受け取ります。

室内は綺麗で木の良い香りがしました。

デッキにでバーベキューをすることができます。

2人分のセット。たくさんの野菜と牛豚鶏肉を味わいます。

お米は八郷産の新米コシヒカリ。

サイクリングの後のバーベキューは、とても美味しくいただけました。
お腹がいっぱいになるほどの量で満足しました。
夜になると満天の星空が見えるそうですが、この日はあいにくの曇り空で見ることができませんでした。
また、共有のシャワー室とトイレは清潔感があり使いやすかったです。
1日のサイクリングを振り返りながら就寝。翌朝を迎えます。

外には絶景が広がっていました。空気も気持ちよく、素晴らしい朝を迎えることができました。

朝食はホットサンドを作りました。中にはソーセージとチーズ。
少し寒い朝でしたが太陽の陽ざしを浴びながらの朝食は贅沢でした。

また、コーヒーミルを使ってコーヒーを堪能。グランピングは特別な時間になりますね。

サークルロッジの各部屋には屋上があり、筑波山などの山々を望むことができます。
アウトドアを満喫できる施設でした。

部屋を後にしてペダル&グランピングは終了。

コース紹介


距離:29km 獲得標高:550m

▼いばらきフラワーパーク
https://www.flowerpark.or.jp/

▼花やさと山
https://www.flowerpark.or.jp/stay/

▼岡野ファーム
https://okano-farm.jp/

詳細は以下でもご覧いただけます。

八郷の原風景と峠の絶景コース

まとめ

峠を走ったことで充実したサイクリングになりました。疲労感もありましたが忘れるくらいの達成感があり楽しむことができました。
旧八郷の風景を存分に楽しめるコースになったと思います。1月に入ると八郷のいちご園もオープンするのでいちご狩りとサイクリングを組み合わせても良いかもしれません。また、サイクリングとグランピングを組み合わせて楽しむことができるのも八郷の魅力の一つ。
ぜひ、ペダル&グランピングもお楽しみください!

執筆:水越恭子

茨城県出身。地元ラジオ局でリポーターをしていた頃にロードバイクを購入。公私ともに自転車を楽しんでいる。現在はフリーランス。SNSで茨城サイクリングの魅力を発信。自転車のさまざまな楽しみ方を研究中!現在は、行方市自転車活用推進会議委員を務め、行方エリアテレビ「なめテレ」に出演し自転車で市内をめぐりレポートし放送している。

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【大分県】珍しい戦車道と滝を巡る44kmのサイクリング

【大分県】珍しい戦車道と滝を巡る44kmのサイクリング

豊後森駅をスタートして、全国でも珍しい一般道を戦車が走る「戦車道」で特殊車両を見て、滝をめぐるコースを紹介します。前半は山側で後半は玖珠川に沿って走ります。

豊後森駅からスタート

大分県玖珠郡玖珠町にある九大本線の豊後森駅からスタートします。
三角屋根の木造駅舎で、可愛らしい雰囲気です。

駅を出て左手に進み、春日十字路交差点を右折します。高速道路下の交差点で右折すると道の駅童話の里くすに到着です。

「日本のアンデルセン」と呼ばれた久留島武彦氏の出身地ということで、町には童話のキャラクターをよく見かけます。道の駅には大きな桃太郎とお供たちの像が並びます。

一般道を走る特殊車両を見る

道の駅童話の里くすの真横を通る道は、全国的にも珍しい戦車が走る公道です。
戦車が通る道はコンクリートで強化された路面になっており「戦車道」と呼ばれています。玖珠駐屯地と日出生台演習場の区間を移動する日時は、玖珠町のWEBサイトに掲載されているのでチェックしてから行くのをオススメします。
たまたま走行予定日だったので、道の駅で待機してみることにしました。

真横を走るAAV7水陸両用車

しばらく待っていると9時を過ぎた頃にAAV7水陸両用車が何台も走ってきました。
公道を特殊車両が走っているのは、なんとも不思議な風景です。

特に通行止めにしている訳ではないので、地元の人が歩いている横を通過したりする風景が見られるのも戦車道の特徴でしょうか。

10数台の車両が通過して、最後は道路を掃除する車両が通過して終了。
珍しいものが見られて朝からテンションが上がります。

本当は戦車らしい形式の10式戦車(ヒトマルシキ)が見たかったけど、毎回走っている訳じゃなさそうです。

城下町とアップダウンが続く道

道の駅を出て森川沿いの戦車道を走り、左折して桃太郎の石像が出迎えてくれる路地に入ります。

城下町として栄えた森藩の面影が残る町並みを走ります。古い建物と鬼の石像が面白い。

丁字路で左折すると緩やかな上りに入ります。
走っている道の右手は角牟礼城(つのむれじょう)跡になっていて、城下町側の三島公園から散策することが出来ますよ。

県道43号に出て右折して、すぐに県道48号に入ります。この辺りから徐々にアップダウンがきつくなってきます。
山の頂きに並ぶ風車を眺めながら走ります。

次の目的地の「高塚愛宕地蔵尊」までは、道なりに案内看板があるので解りやすいです。

高塚愛宕地蔵尊でお参り

地元では「高塚さん」の愛称で呼ばれ、神仏混淆(しんぶつこんごう)の形態を残している珍しい地蔵尊です。
入口の門をくぐると、短い激坂なので勢いそのままに上りましょう!

お土産屋が並ぶ参道を上り、高塚さんにお参りします。

学業成就や商売繁盛など、さまざまな諸願成就に御利益があるとか。
神仏混淆なので左に鈴、右には鐘が下がっています。

願いが叶った人が寄贈した「祈願成就の地蔵」が並んでます。
この中には2000年のシドニーオリンピックで金メダルをとった柔道の田村亮子さんの奉納地蔵もあります。大きな金メダルを掲げたお地蔵さんですよ。

参道の途中にあるご神木のイチョウはパワースポットとされています。

坂を下ったら玖珠川沿いを走る

高塚さんから県道54号を下ります。こんなに上っていた?と思うほど下ります。
下っている途中に見える段々畑が良い雰囲気です。
坂を下って豊後中川駅手前で玖珠川を渡らず、手前の細い道を左折します。

川沿いを進むと九大本線の鉄橋下をくぐる沈下橋を渡ります。

ねこバスが来るバス停

沈下橋を渡り、国道210号に出てすぐの所に苔アートのねこバスとバス停があります。
バス停は本物っぽく、1日1本の時刻が書かれています。
トトロはパネルで、ねこバスは壁の苔に描かれています。町おこしのひとつでしょうか。トトロの苔アートは県内に数カ所あるみたいですよ。

ねこバスから天ヶ瀬温泉までは国道210号を走るのですが、大型車が多く道幅も狭いので注意して走行しましょう。短いですがトンネルもあるのでライトは必須です。

天ヶ瀬温泉の滝

市役所の横から左手に入ると天ヶ瀬温泉街です。入口の看板が温泉街の雰囲気を感じさせます。

お腹ペコペコだったので、駅前のAzukiという和風喫茶に入りました。店内には手作り雑貨や野菜を販売していました。

トマトピザと季節のスムージーをチョイス。スムージーはブルーベリーです。
チーズがパリパリした手作りピザもスムージーも美味しかったですよ!

楽をして行ける絶景の桜滝

食後は店からほど近い場所にある桜滝を見に行きます。
自転車を滝の入口に置いてから、歩いて10分くらいです。天狗のイラストが「桜滝はあっちじゃ!」と案内してくれています。

のんびり歩いても10分そこそこで滝の轟音が聞こえてきます。
カーブを曲がると滝の全容が見えてきて…「思っていたより立派!」と声に出ました。かなり迫力があります。

TVで「楽をして秘境に行ける滝第1位」として紹介されたとか。確かに楽をしてこんなに凄い滝が見られるのはお得な感じです。

落差約25m、幅約15mあり、流れ落ちる滝水の飛沫が桜の花のようであることから「桜滝」と名付けられたとか…すごい感性ですね。

温泉街を抜けて慈恩の滝へ

玖珠川沿いに並ぶ天ヶ瀬温泉は、ここ数年の台風被害が多く残っているようですが、徐々に活気が戻って来ているとか。雰囲気が良い温泉街なので頑張って欲しいです。

再び国道210号に合流し、しばし国道を走ります。途中に長いトンネルもあるので注意してください。
九大本線の杉河内駅を過ぎると右に入る細い道があり、そこに慈恩の滝があります。
ここも国道脇にあるのに、かなり立派な滝です。
日田市天瀬町と玖珠郡玖珠町の境にあり、上段20m下段10m合わせて30mの落差があります。

滝の隣には道の駅慈恩の滝くすがあるので休憩しましょう。
豆乳ソフトクリームが汗をかいた身体にしみます。

馬蹄形が美しい三日月の滝

国道210号を走っていると「三日月の滝公園」の看板が出てくるので、見落とさないようにして右折します。
田んぼの間を走り、嵐山瀧神社の横を流れる玖珠川に三日月の滝があります。
今まで見てきた滝からすると小ぶりですが、馬蹄形の滝壁から三日月に例えられている美しい滝です。

旧豊後森機関庫へ

国道210号のローソン玖珠山田店を過ぎたあたりの、石灯籠が建つ細い路地に入ります。そこから短い間ですが玖珠川沿いの道を走ります。

玖珠自動車教習所の手前で土手の道は終了。そこから住宅街を通り県道43号で九酔渓を渡り、豊後森駅に戻ります。
ゴールは豊後森駅ですが、少し通り過ぎた所にある「旧豊後森機関庫」に寄り道します。

旧国鉄久大線のSL格納庫として使われていましたが、ディーゼル化の普及により機関庫は廃止されました。その後、平成24年に国の登録有形文化財となり、現在は公園として整備され、貴重な鉄道の歴史を感じられる施設に生まれ変わりました。

豊後森駅でゴール

旧豊後森機関庫から豊後森駅に戻ってゴールです。輪行する場合は、列車の本数が少ないので注意しておきましょう。

コース紹介

▼道の駅童話の里くす
http://www.kusu-michinoeki.jp/

▼戦車道における戦車等通行予定について
https://www.town.kusu.oita.jp/soshiki/kichi_bosaitaisakuka/1/5/2/747.html

▼高塚愛宕地蔵尊
https://takatukasan.com/

まとめ

公道を走る特殊車両を間近で見て、城下町を散策。その後は自然を感じる滝めぐりというコースを紹介しました。玖珠町〜日田市周辺には大小合わせて滝が多く、走っていても頻繁に滝の案内看板が出てきます。興味があれば途中にある滝にも立ち寄ってみても良いかもしれません。

執筆:小曽根彩

大分県出身、埼玉県在住。
地図やガイドパンフのデザイン制作事務所「オゾングラフィックス」スタッフ。
埼玉県奥武蔵エリアを中心に、四季の景色や美味しい物を求めて自転車を楽しんでいます。

 

【オーストラリア】真夏のクリスマスマーケット散策ライド

【オーストラリア】真夏のクリスマスマーケット散策ライド

日本のクリスマスと言えば寒い冬のイメージですが、南半球のオーストラリアではクリスマスは真夏のシーズンです。
サーフィンやビーチで日光浴と海辺で過ごすのはもちろん、街中・郊外問わずランニングやサイクリングなど、人々がアクティブに過ごす様子が見受けられます。
そして、クリスマスの風物詩であるクリスマスマーケットも、12月になると毎週末のように各地で開催されています。
ブリスベン市の南に隣接するローガン市にある Kingston Butter Factory Cultral Precinct のクリスマスマーケットを訪ね、30kmほど緩やかに走ってきました。

スタートはショッピングセンターから


ブリスベンの市内中央から南へ約30km、ローガンの Parkridge Shopping Centre からスタートします。
日本と違いコンビニの少ないオーストラリア。街中では駅構内やバス停の付近にありますが、郊外では独立型店舗はほとんどなく、ガソリンスタンドと併設していることが大半です。
反対に郊外に多いのは大きな駐車場や駐輪スペースを備えたショッピングセンターです。
郊外を中心にライドをする場合は、スーパーマーケットで水や補給食を購入するのがおすすめです。

オーストラリアの大手ショッピングセンターの一つ Woolworths(ウールワース)では、ナッツやシリアルバーなどライドの補給食も充実しています。
Park Ridege Shopping Centre の近くには州立高校も併設しています。
School Zone の表記を見たら、注意して走行しましょう。
この標識の場合は「学校がある日は午前7-9時及び午後2-4時、車両は時速40km制限」の意を表しています。

オーストラリアならでは!?目印となるスポットを頼りに走る

オーストラリアでの道路標識は、ランドアバウト(ロータリー)や、大きな分岐点にこそ方面を表す標識はあるものの、日本のように信号ごとに名称・標識は付いていません。
「〇〇ストリート」「〇〇ドライブ」「〇〇ロード」といった道の名称や「〇号線」といった道路番号が目安になります。

とはいえ道幅も標識の間隔も広いのがオーストラリアの道路。
自転車で走る時は、分岐となる通りの名前はもちろんですが、分岐点にある施設などを目印に辿って行くと初めてのルートでも迷うことが少ないでしょう。

Park Ridge Shopping Centre から64号線を真っ直ぐ西に進み、最初の目印となるのは5.3km先の216 Coffee。個人経営でやっているドライブスルーのカフェです。

のぼりの「CUPPA」は 英・豪の口語で「1杯の紅茶・コーヒー」のこと。 a cup of tea の音が縮まったものだそう。コーヒーが人気のオーストラリアでは非常によく使う英単語です。
216 Coffee の先にある突き当たりのガソリンスタンドを左折し、59号線に入ります。

オーストラリアのガソリンスタンドでよく見かけるのがパイ専門店の Pie Face です。2003年にシドニーで創業し、日本でも浅草や京都駅構内に店舗があります。
小腹が空いたら立ち寄ってみるのもよいでしょう。
59号線を5km北上すると次の分岐点に到着です。
ここでの目印はビビッドな黄色の蛍光色が目を引くペットショップ Marsden Pet & Produceです。

ちなみにブリスベン・ローガンのあるクイーンズランド州では犬・猫の店頭販売が州法で禁止されています。(シェルター等動物保護施設で保護された動物の販売は除く。)
そのため「ペットショップ」と名の付くお店でも、金魚・熱帯魚やハムスターといった小動物は売られていますが、犬・猫については餌やケア商品のみの取り扱いとなります。
ペットショップの向かい側の一角には Lancaster Park があります。

12月初旬には白いバラが一斉に開花していました。

要所要所に自転車・歩行者専用道の標識も。ブリスベンだけでなくローガンでも自転車専用道や車道での自転車レーンの拡充が進められています。

Marsden Pet & Produce と Lancaster Park の分岐点を左折し95号線を3kmほど走り、電車のKingston駅方面を目指します。
道沿いにある黄色に赤字の「XXXX」看板が目を引きます。これは Four X(フォーエックス)と呼ばれるブリスベン発祥のビールブランドで、オーストラリア全土でもポピュラーなビールです。

Kingston駅から東へ300m行けば、目的地である Kingston Butter Factory Cultural Precinct に到着です。

真夏のクリスマスマーケットを散策

Cultural Precinct は「文化地区」の意味合いですが、なぜここが Butter Factory なのかと言うと、かつてこの地にバター工場があったからです。
1930年代の最盛期には週に40〜50トンのバターを製造していました。ここで生産されたバターが、近くの Kingston駅からクイーンズランド全土に出荷されていた、というわけですね。

1988年に市の200周年記念事業として選ばれ、コミュニティアートセンターに改築、2022年に再整備され、公園やカフェも併設する現在の Cultrual Precinct となりました。

施設の入口には駐車場に加え駐輪スタンドも設けられています。自転車を停めて散策してみましょう。

12月の週末のこの日はクリスマスマーケットが開かれていました。
ヨーロッパのクリスマスマーケットでは小さなロッジ風の建物のお店が並ぶイメージですが、オーストラリアのマーケットは自前の簡易テントを立て、手作り商品を売っているお店が一般的です。

庭に飾るオーナメントや、手作りのバッグ、アート作品など、個性的なお店が並びます。


奥の芝生エリアには、ドイツソーセージのホットドッグ、オランダ風パンケーキなどを売るフードトラックも並んでいます。

クリスマスマーケットの定番と言えばスパイスを効かせたホットワインですが、12月のオーストラリアはなにぶん真夏。売られているドリンクもフルーツジュースなど冷たい爽やかなものが多いです。 

オーストラリアの多様性を表す Butter Factory Museum

マーケットを一通り見たら、赤煉瓦の建物に入ってみましょう。

これがかつてバター工場だった建物で、現在は Butter Factory Museum として展示やミニシアターを備えた文化施設(入場無料)になっています。
入口にはオーストラリア国旗の他、オーストラリア原住民であるアボリジニの民族旗も掲げられています。日本語を含む各国の言語で Welcome の文字が並びます。

ミュージアムのテーマは “Nourish: Food Stories Connecting People, Cultures and Contries”(育む~人・文化・国をつなぐ食にまつわる物語)。

アジア食料品店やローカルなカフェなど「食」をテーマに、現在この地域で働き、暮らす人々の背景に焦点を当てたエピソードが紹介されています。
また、「ファッション」をテーマにした地域の人々のスナップ写真から見える、民族的背景や個人の趣味趣向の多様性を象徴する展示もあります。

自分達が暮らす場所にどのような歴史があるのか、そして現在どのような姿になっているのか、その変遷や「今」を伝える “Living Muesum” という市の取り組みになっています。

個性的な壁紙はよく見るとバター工場が描かれています。地元のアーティストによりデザインされたそう。

 バター工場の歴史がわかる Heritage Museum

同じ敷地内には Heritage Museum という博物館もあります。
入口にはクリスマスツリーとレトロな自転車が飾られていました。

市のボランティアスタッフにより運営されていて、Gold coin donation(硬貨の寄付。通常2ドル程度)をして見学します。

サイクルジャージ姿の私が、受付のオージーの年配男性に I came here by bike.(自転車で来たんです。)と伝えると、 Did you come here by motorbike, or push-bike? と聞かれました。
motorbike はオートバイのこと。push-bike はあまり日本では聞き慣れない単語ですが、イギリス系の会話表現で「自転車」を指します。自動ではなく自分で漕ぐ(push)するから、と言うことでしょう。

さて、先の Butter Factory Museum が「今」を伝える展示ならば、こちらは言わば歴史展示です。

バター工場時代の写真、実際に使われていた道具、当時の車、おもちゃ、タイプライターからウエディングドレスまで幅広く揃えられています。
当時の人々の生活や流行に想像が膨らみます。

この時季ならではのオーナメントの展示も。トナカイもどこかレトロですね。

スタッフの方と談笑を楽しんだ後、向かいのカフェのテラス席で一休みしました。

黒板の手描きのメニューが可愛らしいですね。

オーストラリアのライドではやはりコーヒーは欠かせません。
カフェの定番はバナナブレッドやアーモンドクロワッサンですが、珍しくスコーンがあったのでチョイス。

往路と同じルートで帰路に就きました。

なお、観光地や文化施設のパンフレットは英語の勉強にもなるので、ぜひサイクルジャージのポケットに入れて持ち帰るのをおすすめします。

ブリスベン市内のクリスマス模様

ローガンと同じく、ブリスベン市内も11月末から一気にクリスマス色が強まります。
【オーストラリア】e-bikeシティサイクル Beam でブリスベンをポタリング
でご紹介した、ブリスベンシティの目抜き通りクイーンストリートモールには、サンタクロースやトナカイなどのさまざまな巨大オーナメントが登場。


装飾は毎年変わるので、観光客はもちろん住民も楽しみにしています。
シティホールの時計台の前には22mの大きなツリーが登場します。
クリスマスの期間は毎晩プロジェクションマッピングが投影され、誰でも無料で楽しむことができます。

ツリーの前にはサンタクロース宛の専用郵便ポストもあります。
投函するとサンタクロースから返事が届くかも…!?

川沿いのサウスバンクエリアは、ビビッドなピンク色が美しいブーゲンビリアのトンネルにイルミネーションが施されています。
公園内のステージではサンタクロースやエルフが登場する子ども向けのクリスマスショー(有料)も上演されます。

無料の人工ビーチにはスクリーンが掲げられ、プールに入りながらのクリスマス映画の上映会もあります。
まさに夏のクリスマスならではの催しですね。

コース紹介

距離:約30km

まとめ

北半球の日本とはまた一味違う、南半球オーストラリアの真夏のクリスマス。
北半球出身の人間には少し不思議な感じもしますが、夏ならではで人々がアクティブになり、どこも活気に溢れていています。
「恋人」や「ロマンチック」よりも「家族」「友達」「アットホーム」といった言葉がどこか似合う印象です。
ぜひ一度、オーストラリアでのクリスマス散策ライドも体験してみてはいかがでしょうか。

執筆:Ayaka

2011年に社会人になると同時に始めた自転車で「自転車×旅」の魅力にハマる。
ニュージーランドでのワイナリーロードレース、タイの寺院巡り、ドイツ古城巡り、インドネシアでの遺跡巡りなど世界各地で自転車旅を催行し、その様子を雑誌『Cycle Sports』に寄稿。
2017年には自転車ツーリズムを探究しにオーストラリアへ留学。現地の様子を『Cycle Sports.jp』にて『G’day, Australia! 〜ブリスベンからの自転車だより』として1年間連載。帰国後は英語教材編集者の傍ら、自転車イベントで通訳・MC・PR担当等を務める。
2022年4月、オーストラリア クイーンズランド州ブリスベンへ移住。
座右の銘は「好きにまみれろ、夢中で生きろ」。

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