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記事タグ: ツーリング(10~50km)

【岡山県】ノスタルジックな風景と桜並木をめぐる片鉄ロマン街道サイクリング

【岡山県】ノスタルジックな風景と桜並木をめぐる片鉄ロマン街道サイクリング

西日本の廃線跡サイクリングロードとして知られる「片鉄ロマン街道」は、桜並木が美しいことでも有名で、岡山県の東部に位置しているため大阪都市圏からのアクセスが良いのも魅力。
古い駅舎やプラットホームが残るノスタルジックな風景と美しい桜並木をめぐる片道約22km(往復約44km)のサイクリングをご紹介します。

片鉄ロマン街道(旧片上鉄道跡地)とは

片上鉄道(かたかみてつどう)は、かつて岡山県備前市の片上駅から久米郡柵原町(現美咲町)の柵原駅までを結んでいた33.8kmの鉄道路線で、1991年6月30日まで営業を行っていたそうです。
2003年11月24日、線路跡の舗装や駅舎の修復などの整備が進められていた一般県道備前柵原自転車道線が「片鉄ロマン街道」の愛称で開通。

ほんの一部一般道を走りますが、ほとんど自転車・歩行者専用のサイクリング道は、鉄道跡のため起伏が緩やかで初心者でも楽に走ることができます。
コースには桜並木が何か所もあり、4月上旬には廃線跡ならではの駅舎やプラットホームと桜が織りなす美しい風景を楽しむことができます。

スタートはJR和気駅

スタートはJR山陽本線「和気(わけ)駅」。
1991年までは、同和鉱業片上鉄道との接続駅だったので駅の前を「片鉄ロマン街道」が走っています。
鉄道駅なので輪行でも行きやすいだけでなく、駅前のコース隣接に広い駐車場もあるので、車で行く場合にも便利です。

片鉄ロマン街道サイクリング

和気駅から5kmほど走れば見えてくる新田原井堰(しんたわらいぜき)。
江戸時代に吉井川に造られた石積みの田原井堰を、新たに新田原井堰として昭和60年代に造り直し、その後発電所が設けられました。

吉井川は、旭川、高梁川と並び、岡山三大河川の一つとされています。

天瀬駅跡

新田原井堰から800mほどで、「天瀬駅跡」。

プラットホームと駅舎が残る天瀬駅跡と桜の風景は絶景です。ホトトギスの鳴き声も聞こえ、とても穏やかな空気が流れています。

備前矢田駅跡

天瀬駅跡から、岩戸桜並木を走って約3.8kmで備前矢田駅跡。
プラットホーム跡には大きな片鉄ロマン街道案内板があり、他の駅とは違った桜とのコンビネーションショットを撮ることができます。

苦木駅跡

備前矢田駅跡から約4kmで苦木(にがき)駅跡。

駅舎跡には昔懐かしい伝言板が残っています。チョークも用意してくれているので、メッセージを書けばノスタルジックな写真が撮れます。

稲蒔桜並木

苦木駅跡から約4kmの備作大橋を渡れば、サイクリングロードから外れて稲蒔(いなまき)公園方面へ。
公園からは美しい稲蒔桜並木が続いています。

桜並木の先にある古民家カフェ「キママカフェ」でスイーツタイム。カフェには木で作った自転車のオブジェもあります。

吉井川河川公園

キママカフェからサイクリングロードへ戻り約4kmで吉井川河川公園。

穏やかに流れる吉井川と緑が美しい河川敷公園、そして道路の両側に続く桜並木は、鉄道跡地とはまた違った桜の風景を楽しませてくれます。

ここで折り返し、来た方向とはまた違った風景を楽しみながら、JR和気駅へ。
帰りの天瀬駅跡では、ここでずっと草花の手入れをしている地元の方のお話も聞かせてもらえました。

動画レポート

サイクリングの様子を動画でもご紹介します。

コース詳細


往復距離:44.2km 獲得標高:186m

▼大阪駅から和気駅までの所要時間
鉄道:約2時間(新幹線利用なし)
自動車:約2時間(高速道路利用)

▼一般県道備前柵原自転車道線(片鉄ロマン街道)
https://tabi-rin.com/archives/course/17712

まとめ

片鉄ロマン街道は今まで何度も訪れたことはあったのですが、2022年4月にやっと桜の季節に走ることができました。
自動車では走れないサイクリングロードの桜並木を、のんびりと写真や動画を撮りながらのサイクリングは、自転車ならではの贅沢さを感じさせてくれます。

関西圏からは日帰りで行けるアクセスの良さも魅力です。日本中の方にも1泊して一度は走ってもらいたいサイクリングロードですし、海外のサイクリストにもお薦めです。
とても美しい桜の季節に、ぜひ「片鉄ロマン街道」サイクリングを楽しんでみてください。

執筆:HANADA

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【茨城県】女子旅にもオススメ!つくば市で約30㎞のグルメライド

【茨城県】女子旅にもオススメ!つくば市で約30㎞のグルメライド


季節の変わり目。花の盛りもまだ先だしどこへ行こうか迷ってしまいますね。そんな時こそ、見た目も可愛く写真に撮りたくなるグルメを探しにサイクリングをしてみてはいかがでしょうか。
つくば市内にはオシャレなカフェやSNSにアップしたくなるスイーツなどがたくさんあります。可愛いを求めてサイクリングに出発です。

つくばエクスプレス 万博記念公園駅をスタート

2005年に開業したつくばエクスプレス。東京・秋葉原とつくば市を最速45分で結ぶ鉄道です。
近くには駅名の由来となった「科学万博記念公園」があります。1985年の科学万博の会場となった場所。
そして駅東側の出口には岡本太郎作「未来を視る」と題した大きなモニュメントがあります。

万博の開催に際して制作されたもの。万博記念公園駅の開業に合わせて、科学万博記念公園にあったものを移設したそうです。

万博記念公園を出発し目的地へ向かいます。

Boulangerie nico

県道123号線「エキスポ大通り」を通り北東へ約5㎞行ったところ、つくば市松代にある小さなパン屋。

2017年にオープン。白い木目調の外観が可愛いお店です。

店内に入るとパンの良い香りが漂います。総菜パンや食パンもありましたが、目に留まったのは動物の形をした可愛いパン。ねこ、うさぎ、くま、ブタの親子、ネズミの親子のパンがありました。中には最後の1個のものも。

5種類購入。中身はチョコレートクリームとカスタードクリームの2種類。

ブタのしっぽも再現されていました。細部までこだわりがみえました。
ふわふわの生地にほどよい甘さのカスタードクリームがマッチして美味しかったです。

くまの中身はチョコクリームでした。ひとつひとつ表情が違うので選ぶのも楽しかったです。
店のすぐそばには「松代公園」がありました。公園で食べてゆっくり過ごすもの良いですね。
住宅街を抜けつくば市二の宮にある「洞峰公園」をゆっくりと走っていきました。

公園に隣接した歩道には自転車と歩行者をわける線が引いてあり、安心して走ることができますね。また、つくば市内は自転車を利用している人が多い印象でした。

洞峰公園は緑が豊かで静かな憩いの場。池の周りにはベンチや四阿があり、休む人の姿も。深呼吸したくなる公園でした。

車が通らない「つくば公園通り」を南へ約1㎞。木々が並ぶ道は季節を問わず楽しめそう。

「赤塚公園」の脇から国道354号線沿いに出ました。交通量が多いので走行には注意してください。

1010STORY

続いてやってきたのはトゥンカロン専門店「1010STORY」。

トゥンカロンは韓国でうまれたマカロンの進化型スイーツです。クリームがたっぷり入っているのが特徴です。

ショーケースには色鮮やかなトゥンカロンが並んでいました。ビスケットやクリームでデコレーションされ、どれも個性的です。

選んだのは「まっちゃヌテラ」「ストロベリー」「オレオクッキー」の3種。

しっとりとしたマカロンの生地とサクサクのクッキーの食感が楽しめました。

次の目的地へ向かう道中、梅の花の香りが漂う「梅園公園」に立ち寄りました。
その名の通り梅の木が何本も。広場でピクニックする人の姿もありました。

梅もほころび始め、春の訪れを感じます。

街中を抜けて開けたところにやってきました。遠くには筑波山も見えました。
少し足を延ばすと田園風景も楽しめるのはつくば市の魅力のひとつ。

蔵日和

ランチにやってきたのは和のベーカリーカフェ「蔵日和」。

奥に見える茅葺き屋根の古民家ではイタリアンが味わえるそう。日本庭園の美しい敷地が素晴らしいです。

米蔵を改装した店内は落ち着きがありました。2階のカフェスペースと1階のテラス席でランチを食べられます。注文したのは「蔵日和ランチ」。メインプレートとスープ、選べるパン、ドリンクがセットになっています。

チキンのココナッツカレーソースをメインに、パンを3種類選びました。メインは日によって違うようです。

パンも10種類以上の中から選び、温めて出してくれました。
日本庭園を眺めながらのランチは優雅な気持ちで食べることができました。どれも丁寧な味でお腹も心も満足です。

更にセットデザートに「スペシャルいちごパフェ」をつけました。「いばらキッス」がたっぷり入ったいちごパフェは、いちごの甘さをいかしながらもさっぱりとしていました。
食事を終え街中へ戻っていきます。

街中には「つくば霞ケ浦りんりんロード」の看板も。

つくば駅の近くにシェアサイクルがありました。市内20か所以上設置されているそう。
そして、自転車漫画「弱虫ペダル」のマンホールを見つけました。

10年間程度、設置予定とのことなので、つくばに来た際にはぜひ巡ってみてください。

 YATABE COFFEE

万博記念公園駅から約2㎞のところにあるコーヒー専門店「YATABE COFFEE」に立ち寄りました。
オシャレな外観が目に留まります。

カフェではなくコーヒースタンドという感じで、店内には2席。
豆の種類がとても豊富です。ハンドドリップでブラジルの「フルッタ・メルカドン」を注文。

フルーティで華やかな香りがしました。苦味は少なく、さわやかで美味しかったです。
他にも、ウイスキーの香りがするものや気になるものがたくさんありました。
コーヒー好きの方には是非足を運んでもらいたいです。

サイクリストも多く訪れるそう。

コース紹介


▼蔵日和
https://touemon.com/shop/kurabiyori

▼「弱虫ペダル」マンホール設置について/つくば市
https://www.city.tsukuba.lg.jp/shisei/torikumi/jitensha/1019408.html

▼YATABE COFFEE
https://www.yatabecoffee.com/

まとめ

季節を問わず楽しめるグルメをメインにした約30㎞のサイクリングになりました。学園都市の風景や筑波山が見えるのどかな景色も見ることができました。つくば市内には、「映える」店やグルメなどがたくさんあるので女子旅におすすめです!

執筆:水越恭子

茨城県出身。地元ラジオ局でリポーターをしていた頃にロードバイクを購入。公私ともに自転車を楽しんでいる。現在はフリーランス。SNSで茨城サイクリングの魅力を発信。自転車のさまざまな楽しみ方を研究中!現在は、行方市自転車活用推進会議委員を務め、行方エリアテレビ「なめテレ」に出演し自転車で市内をめぐりレポートし放送している。

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【広島県】しおまち海道を走り歴史を感じる港町の鞆の浦を散策する40kmのサイクリング

【広島県】しおまち海道を走り歴史を感じる港町の鞆の浦を散策する40kmのサイクリング

福山駅から戸崎港までを結ぶサイクリングロードは「しおまち海道」と呼ばれています。
川沿いから海沿いを繋ぐルートで、潮風を感じながら走る事が出来て快適です。そのまま島を渡れば「しまなみ海道」にも行く事が出来ますが、今回は松永駅をゴールとします。

福山駅からスタート

JR福山駅は新幹線も停車する利便性の良い駅です。
駅の北口に出ると、目の前に福山城の姿が望めます。足下を見ると、福山城築城400年を記念して設置された、甲冑を着たカープ坊やのデザインマンホールありますよ。

階段を上ると、福山城全体を見ることが出来るのでスタート前に立ち寄ってみましょう。
天守閣は戦災で焼失しましたが、再建され内部は郷土博物館として歴代藩主の遺品や遺跡の出土品が展示されています。

市街地を走り芦田川へ

駅の南口に回り込み、自転車のブルーラインに沿って走ります。
県道22号に出たら右折し、芦田川に出ます。川に沿って、整備されたサイクリングロードになり走りやすいです。

立派な斜張橋形式の芦田川大橋の下をくぐるとサイクリングロードは終了し、一般道に上ります。

鞆の浦までのルートにはブルーラインの距離標があるので解りやすい。

橋を渡り対岸へ

一般道を進むと河口大橋に出ます。ここから対岸に渡ります。橋は芦田川河口堰に併用された道路橋となっています。

対岸に渡り、少し坂を上ると県道22号に出て左折します。
緩やかな坂を下ると目の前に海が広がり、海岸沿いのルートになります。

菜の花まつりに立ち寄る

海岸沿いを走っていると「エクセル鞆の浦」という施設で菜の花まつりを開催していたので立ち寄ってみました。
瀬戸内海に面した斜面に広がる菜の花畑からは海を眺められる展望所も設置されています。
菜の花越しに瀬戸内海の島が見えるのが良いですね。

江戸時代の雰囲気が残る鞆の浦

菜の花畑から少し進むと鞆の浦エリアに入ります。
旅客船ターミナル横に、鞆の浦の看板があり記念撮影したくなるポイント。

ターミナルからは対岸の仙酔島へ渡る「平成いろは丸」が運行しています。坂本龍馬が運用した蒸気船の「いろは丸」をモチーフにしたとか。

鞆の浦の鯛をいただく

広島県福山市鞆町は鯛で有名な町で、町中に鯛を味わえる店がたくさんあります。
ターミナルの目の前にある「鞆の浦魚処 鯛亭」でランチをいただきます。

一番人気は「鯛めしデラックス」で、ほとんどのお客さんが注文していました。
おひつで提供される鯛めしと新鮮な刺身が絶品です。

歴史を感じる町並みを散策

食事の後は、のんびり鞆の浦を散策します。
まずは坂本龍馬が身を潜めた隠し部屋がある「枡屋清右衛門宅」に立ち寄ります。

江戸末期の慶応3年に起きた「いろは丸事件」の際に、坂本龍馬が数日滞在した商家で、その隠し部屋を一般公開しています。順番に説明パネルがあり解りやすいです。

2階に上ると6畳強の天井裏の隠し部屋がありました。思ったよりも広いという印象です。
ここに坂本龍馬が息を潜めて滞在していたのか…と思いをはせる。

細い裏路地を走る

細い路地を走っていると鳥居が現れます。鳥衾(とりぶすま)型鳥居と呼ばれる石鳥居で、広島県指定重要文化財に指定されています。沼名前神社(ぬなくまじんじゃ)は、海路の安全を祈願するために建立されたとか。

神社を出て左折した先の静観寺の近くに、日本一短いと言われる「ささやき橋」があります。大股で1歩か2歩で渡れそうな短い橋なので、見落とさないように注意してください。

細い路地を自転車で走るのは気持ちが良いですが、人が多い場合は自転車を降りて押して歩く配慮が必要かもしれません。

鞆の浦のシンボル常夜燈

船の出入りを誘導してきた常夜灯は、高さ5.5mあり現存する江戸時代のものとしては最大級!近くで見ると大きさが良く解ります。

対岸から眺めても、なかなかの存在感ですね。

鞆の浦に宮崎駿監督がデザインした町家があるというので立ち寄ってみました。

ここも坂本龍馬談判した歴史ある町家だったそうですが、空き家になり取り壊される寸前だったところ、現オーナーの働きによりレストラン&宿の「御舟宿いろは」として再生しました。その時に協力した宮崎駿監督のデザイン画などが、店内に展示されています。

鞆の浦第一の景勝地

渡船場の近くにある高台に建つ福禅寺対潮楼の本堂は平安時代に建立され、隣接する客殿は江戸時代に建立されました。この場所も「いろは丸事件」の談判場所となり、坂本龍馬も訪れています。

窓枠の上に書かれている「日東第一形勝」とは、1711年に訪れた朝鮮通信使が「朝鮮より東で1番美しい景勝地である」と賞賛した言葉です。
絶妙な高台からの眺めは、ぜひ訪れて見てみて欲しい景色です。

ここで鞆の浦エリアから離脱して先に進みます。鞆の浦は見所が多く、あっという間に時間が過ぎてしまいます。

走っていると、目の前に赤と青だけの二灯式信号が現れました。なかなか珍しい信号ですね。急に赤に変わるので自転車だと少し焦ります。

崖の上に建つ観音堂

県道47号を上ったピークの分岐を右に進むと、福山グリーンラインという展望道路になります。眺望が抜群に良くて人気のルートですが、今回はそのまま下ります。

坂を下ってすぐの細道を左折。その先で阿伏兎観音(あぶとかんのん)への道標に従い進みます。

細い遊歩道の突き当たりにあるのが阿伏兎観音です。阿伏兎岬の突端に建つ朱塗りの観音堂は臨済宗のお寺で、国の重要文化財に指定されています。

観音堂の通路は狭く海側に床が斜めになっているので高所恐怖症で無くても足がすくみます。
観音堂からの景色も絶景ですが、断崖を下った所にある「足摺さん」という石塔のある場所から眺める観音堂もダイナミックで絵になります。

美しい2連アーチ橋

県道47号に戻り走っていると、田島へ渡る大きな2連アーチ橋の内海大橋が見えてきます。くの字に曲がった橋は、航行水域への影響を最小限にするためとか。

海沿いを走っていると大きな船が見えてきました。常石造船という造船メーカーです。近くを走ると貨物船の大きさが良く解ります。

少し離れた対岸から見てもやっぱり大きい!

松永駅でゴール

松永湾を左手に眺めながら走ります。海が近くて気持ちが良いです。
しばらく走ると市街地になり、長和島南端交差点を左折して直進すれば松永駅です。

コース紹介

▼ふくやまサイクリングロード「しおまち海道」https://www.city.fukuyama.hiroshima.jp/soshiki/kanko/154793.html

今回の記事で紹介したコースの詳細は以下でもご覧いただけます。

しおまち街道を走る40kmルート

まとめ

福山駅から戸崎港までを結ぶサイクリングロードの「しおまち海道」から松永駅に向けて、沼隈半島を走るルートを紹介しました。戸崎港から尾道に向かうことも出来るので、アレンジも可能です。
鞆の浦は歴史を感じられる場所で、かなり時間をかけて回りたい観光地です。

執筆:小曽根彩

大分県出身、埼玉県在住。
地図やガイドパンフのデザイン制作事務所「オゾングラフィックス」スタッフ。
ロードバイク・ランドナー・ミニベロなどで、四季の景色や美味しい物を求めて自転車を楽しんでいます。

 

 

【熊本県】新千円札の肖像に決まった北里柴三郎博士出身小国町で廃線跡と絶景ファームロードを走る30kmのサイクリング

【熊本県】新千円札の肖像に決まった北里柴三郎博士出身小国町で廃線跡と絶景ファームロードを走る30kmのサイクリング

2024年に新千円札の肖像となる北里柴三郎博士の出身地・小国町を走ります。小国町には昔、大分県恵良駅から熊本県肥後小国駅を繋ぐ国鉄宮原(みやのはる)線が走っていました。
昭和59年に廃線となった国鉄跡が、現在は道の駅小国ゆうステーション(旧肥後小国駅跡)から北里駅跡までの約4kmが遊歩道として整備されています。さらに小国広域農道のファームロードでは、絶景が楽しめます。

道の駅小国からスタート

スタート地点の道の駅小国は、全面総ミラーガラス張りの近代的な建物が特徴的。隣接するインフォメーションセンター「ASOおぐに観光協会」では観光案内やレンタサイクルもあります。

道の駅を出てすぐに旧国鉄宮原線遊歩道入口があります。
少し解りにくいので注意しましょう。線路のレールはありませんが、真っ直ぐに伸びた道が線路跡の雰囲気を感じさせます。

約4kmのグラベルが続く遊歩道

スタートしてすぐに暗いトンネルが現れます。昼間でも先が見えない程ですが、照明スイッチがあるので安心です。出口で照明を切るのを忘れずに!

トンネルの中は大きめの石がゴロゴロしているので、安全のため押し歩きします。
旧宮原線廃線跡での怪我や事故は自己責任で楽しみましょう。歩行者が居る場合は歩行者優先です。

竹筋橋の幸野川橋梁

比較的フラットな未舗装路なのでグラベルライドに自信がない人も比較的安心して走る事ができます。少し走ると大きなアーチ橋が見えてきました。戦時中、鉄不足だったため竹を組み鉄筋の代わりにしたと言われる「幸野川橋梁」。全国的にも竹筋橋は珍しいそうです。見た感じ普通のコンクリート橋にしか見えません!

橋の上は柵が設置されて安心して渡れます。橋の上から見る田園風景が牧歌的です。

木々のトンネルが続く廃線跡は静かで気持ちが良いですよ。あまり大きな石もなく踏み固められたグラベルなので景色を楽しむ余裕も出てきました。

2つ目の北里トンネルを抜けると、未舗装路は終了して一般道に出ます。

新千円札に描かれる北里柴三郎の記念館

2024年度にデザインが一新予定の紙幣の千円札に採用された北里柴三郎博士は小国町出身で、破傷風菌などの研究で世界的に有名な細菌学者です。
北里柴三郎博士が寄贈した北里文庫(図書館)を改修した北里柴三郎記念館で、次の千円札の顔となる博士について学んでみましょう。

透かし模様の部分が顔ハメパネルになっています。

博士が私財を投じて故郷の青少年に贈った北里文庫は、木造西洋建築で文字が可愛らしい。

小国杉の大木から出来た貴賓館も入って見学出来ます。
2階のテラスからは玖珠富士と呼ばれる「涌蓋山(わいたさん)」が見えます。

ここにも顔ハメパネルがあります。研究している風景でしょうか。

隣の敷地に、新しくデジタル展示施設も建設中でしたよ。

個性的なデザインの木魂館(もっこんかん)

北里柴三郎博士の「学習と交流」を繋げる目的に建設された研修交流施設の木魂館は、小国町の杉をふんだんに使用された個性的な施設です。宿泊やキャンプができます。他にもお食事処や立ち寄り湯の「博士の湯」などもあります。

列車が走らない駅に北里森のキオスク

旧国鉄宮原線配線跡遊歩道の終点が旧北里駅です。

旧北里駅のホーム跡がある敷地に「北里森のキオスク」という売店があります。地元のお年寄りが自分たちで資金を出し、野菜や加工品を販売しています。あまり周辺に店がないので、こういう直売所はありがたいですね。

2つの橋梁を同時に眺められる

ホタルの里温泉近くにある堂山橋梁と汐井川橋梁は、隣接していて同時に見る事ができます。棚田が広がる景色の中に2つの橋梁が並び、絵になります。

堂山橋梁のアーチをくぐって北里川沿いに走ります。
目の前にファームロードの高い橋脚が見えてきます。グルッと迂回して上に上ります。

広域農道ファームロードを走る

ファームロードに入ると、道が広く見晴らしが良くなります。
比較的車は少ないですが、オートバイが多いのでカーブなどでは注意して走行しましょう。

程よいアップダウンを走ると牧草地の様な場所に出ます。途中に東屋とベンチがある展望所もあり、休憩にちょうどいいですね。

ファームロードは山を繋ぐ道なのでアップダウンが続きます。

大きく道がカーブした場所に蕎麦屋「和の花」の看板が出ていたので立ち寄ります。
駐車場には車とオートバイがたくさん駐車していて人気店なのが伺えます。

鶏の地獄蒸しが名物

古民家風の建物で、店内も広く落ち着いた雰囲気です。囲炉裏席やテラス席など、席数は多いです。

人気の「鶏の地獄蒸し」と「もりそば」がセットになった和御膳を注文しました。
地獄蒸しとは恐ろしいネーミングですが、近くの禿の湯温泉で2時間かけて蒸し上げた鶏肉料理の事だそうで…どんな味なのかワクワクします。

タレと塩の2種類から選ぶことができるので、塩にしました。箸でホロホロほぐせる柔らかさで、くさみがない美味しい蒸し鶏です。大きいので食べきれるかと心配でしたが、ペロッとたいらげました。

夫婦滝と弁財天滝

蕎麦屋を出て、しばらく走ると小国町から南小国町に入り、ファームロードは終了です。

国道442号に出て右折すると、すぐに夫婦滝の看板が見えてきます。

小田川と田の原川の合流する地点にある2つの滝で、左右に並んでいる姿で夫婦滝という事。縁結びの滝としても有名で、至る所にハートの絵馬が結ばれていました。

国道442号から県道40号方面に進み、走っていると楕円形のカーブミラーがありました。あまり他で見たことが無いので面白い。

満願寺川を渡る橋の上からも弁財天滝を見る事が出来ます。うっかり通過してしまわないように注意して下さい。

竹の熊の大ケヤキ

県道40号の藁葺き屋根が可愛い荒倉バス停付近で、志賀瀬川を渡ります。

昔ながらの集落を抜ける細い道を走ると「竹の熊の大ケヤキ」があります。樹齢千年を超える西日本最大のケヤキです。想像以上の大きさで、近くで見るとパワーを感じますよ。

八女茶が美味しいTea room 茶のこ

南小国郵便局がある交差点で右折し、志賀瀬川沿いの「Tea room 茶のこ」に立ち寄ります。

サイクリストのオーナー夫婦が経営する雑貨店&カフェは、サイクリストに人気で、遠方から訪れる人も多いようです。店先にはサイクルラックもあります。

私が訪れた時は満席で少し待ちましたが、雑貨販売コーナーを見ていると待ち時間も苦になりませんでした。

店名が付いた「お茶のこセット」をいただきます。
人気メニューの自家製杏仁豆腐と八女市星野村の冷たいお茶がセット。杏仁豆腐はほどよい甘さで、八女茶は渋みの無い甘い旨味が感じられて身体にすっと染み渡ります。

小国郷の福運三社めぐり

小国町内で「福運三社参り」というスタンプラリーを開催しているとネットで見たので楽しみにしていたのですが、そのイベントは終了していました!残念です。
それでも「小国両神社」「けやき水源」「鏡ヶ池」の三社をめぐり金運UPして帰ろうと思います。

小国両神社は小国郷を開拓した神様を祀った神社です。参拝者が富くじで一等を当てた事から「千両・万両の神様」とも呼ばれています。
神門をくぐると三神杉という巨木がそびえています。他にも御利益がある狛犬や小さな神様が並びパワーが貰えそうな感じがします。

けやき水源は樹齢1000年とも伝わるけやきの根元から湧水しており、くまもと景観賞「水と緑の景観賞」に選ばれています。昔、地元の男がここで身を清めてから小国両神社で参拝したところ、富くじを当てたという伝説があります。

鏡ヶ池は平安時代の悲恋伝説が残る池ですが、今では池にコインを投げ入れ恋人との再会を願う恋愛成就スポットになっています。

池の底には伝説に基づいてレプリカの鏡が沈んでいるので覗いてみて下さい。

道の駅小国に戻ってゴール

杖立川沿いの町並みを眺めつつ小国町役場の前を通ると「祝!北里柴三郎博士が新紙幣千円札肖像画採用」という垂れ幕がありました。新札が出回ったら、小国町も賑わいそうですね。そのまま道の駅小国に向かい、ゴールです。

コース紹介

▼旧国鉄宮原線ウォーキング
https://www.town.kumamoto-oguni.lg.jp/q/aview/145/269.html

▼和の花
http://wanohana.chu.jp/

▼Tea room 茶のこ
https://chanoko.net/

今回の記事で紹介したコースの詳細は以下でもご覧いただけます。

熊本県廃線跡

まとめ

新千円札の肖像画に採用された北里柴三郎博士が生まれ育った小国町を感じる事ができるライドでした。鉄道遺構と水源の里の絶景を楽しめるオススメルートですよ。

執筆:小曽根彩

大分県出身、埼玉県在住。
地図やガイドパンフのデザイン制作事務所「オゾングラフィックス」スタッフ。
ロードバイク・ランドナー・ミニベロなどで、四季の景色や美味しい物を求めて自転車を楽しんでいます。

 

【栃木県】奥州街道が通るさくら市で約25㎞のポタリング

【栃木県】奥州街道が通るさくら市で約25㎞のポタリング

2005年に氏家町と喜連川町が合併してできた「さくら市」。
栃木県の県央地域にあり、奥州街道の宿場町だったこともあり情緒ある街並みが残る場所です。
また、その名の通り桜の名所が多くあったり日本三大美肌の湯とされる喜連川温泉もあったりと見どころも沢山。奥州街道を走りながら街並みを楽しむポタリングに行ってみました。

道の駅きつれがわを出発

2017年にリニューアルした「道の駅きつれがわ」。大正ロマン・大正モダンをコンセプトにしたそう。
平日にも関わらず多くの人で賑わっていました。

国道293号線沿いにあり、直売所やフードコートと隣接した建物では温泉に浸かることもできます。
無料で入れる足湯もありサイクリングで疲れた足を癒すこともできそうです。道の駅を出発し、まずは旧喜連川町を巡っていきます。

旧喜連川町

歴史は古く源平合戦で功を立てたことで塩谷五郎惟広が城を築いたのが喜連川の始まり。江戸時代には奥州街道の宿場町として栄えました。塩谷氏の統治は400年に及んだそうです。
現在も至るところに城下町であり宿場町だった頃の面影が残っています。

「御用堀」は、喜連川藩十代藩主の煕氏(ひろうじ)が領民を思い、町中どこでも用水が使えるよう生活用水の確保に気を配り町を囲う川から町内に水を引き入れるために開削したそう。
1990年度誇れるまちづくり事業で一部修景工事をし鯉を放流して「やすらぎの散歩道」として整備されています。

御用堀のすぐ近くに「寒竹囲い」というものがありました。この辺りに自生する「オカメザサ」を使った生垣で、喜連川氏六代の茂氏が藩士の宅地を囲むのに板塀などでは制作修繕費が大変なので笹を使うことを奨励したそう。
風情ある街並みでとても素敵でした。景観を楽しもうと散策する人の姿もみられました。

喜連川町をながれる「荒川」沿いは桜並木のようです。
のどかな風景を横目に走るのは穏やかな気持ちになれました。

氏家方面へ向かうため奥州街道をいってみることに。

奥州街道の史跡を巡りながら旧氏家町へ


緩やかな上りが続いていきますが木陰になっていて気持ちよかったです。

碧梧桐の句碑。「阪を下りて左右に薮あり栗おつる」と書かれているようです。正岡子規門下の秀才で俳句界で活躍した人で知られているそう。

急な坂で長らく難所とされていたところ。1880年に迂回路ができ使われなくなったため旧道はそのまま残されているそう。

歩いていたと想像するとすごいですね。

早乙女温泉を通りすぎ、道路の側に大黒天が2体並んでいました。「明治時代の水準点」だそう。

旧氏家町

氏家町の発祥は鎌倉時代に遡ります。江戸時代には氏家宿が開かれ、民家や商家が1㎞にわたり軒を連ねていたそうです。
鬼怒川の水路は江戸に通じていたため、阿久津河岸ができて鬼怒川舟運の起点にもなり賑わっていたそう。今も宿場町の面影が残ります。

栃木県指定有形文化財建造物になっている「瀧澤家住宅」。
道路に面した長屋門はとても立派でした。いつ建てられたか資料は残っていないそうですが、この地方に現存する長屋門の中でも最大級の規模を誇っています。

氏家小学校の近くに趣のある建物が。江戸時代後期1806年から続く老舗蔵「仙禽酒造」。

情緒あふれる静かな街を走っていきます。

今宮神社に立ち寄りました。1060年に創建、神社には本殿や楼門、拝殿内の絵馬など市指定文化財があります。

御朱印を頂きました。4月23日までだそう。季節感があり参拝の思い出になりました。

創作めんダイニング  Men-koubou Nakayama

氏家小学校の近くにある店でランチをしました。

カフェのような雰囲気の可愛いお店。

2022年の6月にオープンしたばかり。店内はウッド調で木の香りがする癒される空間。
向かいにある焼きそば等を販売する「麺工房なかやま」のうどんの店。

注文したのは「根野菜たっぷり肉汁うどん」。きゅうりの浅漬けと杏仁豆腐がついてます。
野菜と肉がたっぷり入った甘めのつけ汁に、つるつるもちもちのうどんを絡めていただきました。
食べ応えもありとても美味しかったです。

食事を終えてJR氏家駅に立ち寄りました。

桜が描かれた郵便ポストや壁面が鮮やかで気持ちが明るくなりました。

駅近くの通りにはレトロな建物があり、街並みを眺めながら楽しめました。

道の駅へ戻る道中、さくら市総合公園へ。桜とハクモクレンが咲いていて目を惹きました。

田園風景の奥には日光連山。雄大な景色も素晴らしかったです。

さくら市早乙女での街並みは時間を忘れるようでした。

道の駅に戻り、温泉に浸かることに。大浴場と露天風呂があり、ゆったりと入ることができました。
また、直売所でも温泉タオルや入浴剤、化粧水なども販売されていました。

コース紹介

▼道の駅きつれがわ
https://michinoeki-kitsuregawa.jp/

▼さくら市観光ナビ
https://sakura-navi.net/

まとめ

さくら市を満喫できる約25㎞のポタリングは、平地と丘陵地を走るので初心者でも満足できるコースになったと思います。
歴史を感じながら素晴らしい景色を堪能することができました。最後に温泉に浸かれるのも、温泉地ならではの楽しみ方ですね。

執筆:水越恭子

茨城県出身。地元ラジオ局でリポーターをしていた頃にロードバイクを購入。公私ともに自転車を楽しんでいる。現在はフリーランス。SNSで茨城サイクリングの魅力を発信。自転車のさまざまな楽しみ方を研究中!現在は、行方市自転車活用推進会議委員を務め、行方エリアテレビ「なめテレ」に出演し自転車で市内をめぐりレポートし放送している。

【茨城県】タイムスリップを味わえる常総市で約25㎞のポタリングとサイクルトレイン

【茨城県】タイムスリップを味わえる常総市で約25㎞のポタリングとサイクルトレイン


鬼怒川が流れる自然豊かで歴史的建築が残るまち、常総市は茨城県の南西部に位置し、2006年に水海道市と石下町が合併し誕生しました。
2015年の関東・東北豪雨で決壊した鬼怒川の堤防は、堤防天端等を活用しサイクリングロードとして活用しようと「かわまちづくり」事業が進められてきました。概ね堤防の整備が完了したということで、川沿いを走りながら街へ足を運び巡ってみます。

豊田城跡をスタート

遠くからも目に留まる城がそびえたちます。

平安時代末期から戦国時代までこの地方を支配した桓武平氏一族である豊田氏が城を築きました。

豊田城と命名され、現在は地域交流センターとして地域の人たちに活用されています。天守閣は日本屈指の高さ48.5m。中には1000人を収容するホールや歴史展示室、最上階の7階には展望室があります。

ゆたかや製菓

まずは、「ゆたかや製菓」に行ってみることに。豊田城から約3㎞のところにあります。

1996年9月に新築完成、70年記念オープンをしたという老舗。地元の米を使った団子が名物です。

いろんな種類があるなかで可愛い団子を見つけました。

「パンだんご」。購入時に店内で少し焼いてみたらしのタレをつけてくれます。

もちもちの団子にこしあんが入っていました。みたらしタレとも相性が良くあっという間に完食。

「ねじれもなか」は途中のおやつに購入。職人のこだわりがつまった最中だそう。

続いて鬼怒川を目指します。

レトロな商店街の看板がありました。 

鬼怒川サイクリングロード

堤防の工事が進んでいるところですが既に供用が開始されている区間もあります。

歩行者と自転車専用になっているので安心して走れますね。

幅が広く開放感がある道でとても気持ちよかったです。天気もよくウォーキングの人もいました。

鬼怒川の堤防を走っていると「鬼怒川堤防決壊の碑」がありました。

2015年9月関東・東北豪雨で鬼怒川の堤防が決壊し大きな被害を受けました。
水害を後世に伝えるため建てられたそう。

東京オリンピック聖火リレーの碑もありました。

水海道風土博物館 坂野家住宅

国指定重要文化財になっている坂野家住宅に立ち寄りました。
敷地は1haにおよぶそう。坂野家は古くからこの地域にあった豪農だったそうです。

素晴らしい日本庭園がありました。

表門は薬医門という形で本来、武家屋敷に設けられるものだそう。

門をくぐるとタイムスリップしたような気持ちになれます。
受付をすませたら、坂野家についての映像を観てから中へ見学しにいきました。

土間には竈が。

梁も大変立派です。ゆっくりと時間が流れていくようです。
坂野家住宅は、長い間文化の発展にも大きな貢献をしてきたことがわかりました。
素晴らしい空間を堪能したところで次の場所へ向かいました。

道中みつけた神社にも少し立ち寄りました。

弘経寺(ぐぎょうじ)

1414年、嘆誉良肇上人により創建。第10代了学上人の時代に徳川家から本堂、鐘楼などに莫大な寄進がなされました。徳川家康の孫にあたる千姫の墓があり、春にはソメイヨシノ、秋には彼岸花が咲くそうです。

サイクルラックもありました。

また千姫姿絵などゆかりの品々が伝えられているそうです。

本堂は江戸時代初期に再建されましたが老朽化のため2008年に修復され現在の姿になりました。

境内にある大きな杉の木は、修行僧宋運の貉伝説にまつわり「来迎杉」と呼ばれているそうです。
心が安らいだところで水海道駅方面へ行くことにしました。

水海道駅周辺を散走


周辺を散策しているとレトロな建物がありました。
五木宗レンガ蔵は明治時代の建物で登録有形文化財に指定されています。

水海道駅の近くにある常総市立図書館内にある「二水会館」。大正初期の建物で登録有形文化財になっています。

レトロな雰囲気が漂う駅前商店街を巡ってみました。

かつて「宝来館」という映画館があったようです。現在は駐車場になっています。

野外映画祭が開催されているとか。いつか参加してみたいです。

市の鳥「ウグイス」がかかれたマンホール。

最後に「いおり庵」に立ち寄りました。

無料貸自転車「ちゃまチャリ」がありました。中学生以上なら誰でも利用できるそう。

お土産に購入。後で食べましたが、お米を感じるおかきで美味しかったです。 

関東鉄道常総線サイクルトレイン

常総線では、自転車をそのまま乗せることができるサイクルトレインを運行しています。
利用区間は常総線の水海道(みつかいどう)から大田郷駅間、時間は9時30分から14時30分。自転車を無料で乗せることができます。

水海道駅から乗車しました。

窓口で自転車を固定するバンドを受け取りました。

列車内では指定されたところに自転車を固定します。

列車から降りる際に運転手にバンドを返却し、石下駅で降りました。
初めてのサイクルトレインでわくわくしました。初心者の方でも安心してサイクリングを楽しめるようになりますね。

団体での利用については事前に連絡が必要なのでご注意ください。

コース紹介

▼関東鉄道常総線サイクルトレイン
https://www.kantetsu.co.jp/train/cycle.html

▼ゆたかや
https://www.yutakaya.biz/

▼常総市鬼怒川サイクリングロー
https://www.city.joso.lg.jp/kurashi_gyousei/kurashi/shisetsu_koukyou/public_transport_institution/cycling/cyclingroad.html

まとめ

常総市を巡る約25㎞のサイクリングになりましたが、名物を堪能し歴史文化に触れ満喫することができました。
自然の景色と街の風景は素晴らしくのんびりと気持ちよく走れました。サイクルトレインも簡単に利用することができたので気軽に楽しんでほしいと思いました。

執筆:水越恭子

茨城県出身。地元ラジオ局でリポーターをしていた頃にロードバイクを購入。公私ともに自転車を楽しんでいる。現在はフリーランス。SNSで茨城サイクリングの魅力を発信。自転車のさまざまな楽しみ方を研究中!現在は、行方市自転車活用推進会議委員を務め、行方エリアテレビ「なめテレ」に出演し自転車で市内をめぐりレポートし放送している。

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【大分県】小鹿田焼の里と城下町の風情が残る豆田町がある日田市を散策する47kmのサイクリング

【大分県】小鹿田焼の里と城下町の風情が残る豆田町がある日田市を散策する47kmのサイクリング

江戸時代には幕府直轄地・天領として栄えた日田市。当時の町並みや文化が受け継がれた「豆田町」は、日本遺産に認定されています。
そんな歴史を感じる町並みを走り、日田往還を繋いで「小鹿田焼(おんたやき)の里」を訪ねるルートです。比較的緩やかな坂が多いので、のんびり楽しめると思います。

日田駅をスタート

日田市は漫画「進撃の巨人」の作者が出身ということで、駅前に人気キャラクターのリヴァイ兵長の像を設置しています。
あとキャラクターのパネルなどもあり、アニメファンで無くとも楽しい気持ちになります。ローマ字のHITAモニュメントも「I」の部分が無く、人が立つ事でHITAの文字が成立する楽しいものになっています。スタート&ゴールの記念写真にも良いですね。

県道48号を進み、三本松交差点を右折します。久大本線の高架下をくぐると日田往還中津街道に入ります。

咸宜園(かんぎえん)

右手に白い壁に囲われた施設が見えてきます。江戸時代後期に設立された私塾(学校)跡です。東塾跡地にある秋風庵・遠思楼が現在も見学出来ます。

伝統的建造物群保存地区の豆田町

大きく右に道がカーブした豆田御幸(みゆき)通り入口にある草野本家は、県内最古の旧商家で豆田町の代表的な建物です。

「豆田町(まめだまち)」とは、南北2本東西5本の通りからなる町で、江戸初期の建物が残っていることで国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。

豆田御幸通りには「天領日田資料館」や「豆田まちづくり歴史交流館」など歴史的な建物が並びます。その中でも「赤司日田羊羹本舗」の羊羹は、日田を代表する菓子のひとつ。全国の羊羹好きが買いに訪れるほどの人気店です。

昔ながらの製法で作られる日田羊羹は、日持ちするのでお土産に購入してみました。ずっしりとした羊羹を自転車のバッグに入れて走ります。常温でも大丈夫ですよ。

店を出て1本隣の豆田上町通りに移動します。この通りにある「岩尾薬舗 日本丸館(にほんがんかん)」に立ち寄ります。

岩尾薬舗 日本丸館(にほんがんかん)

安政2年(1855年)に開業された薬屋の「岩尾薬舗」は、現在も薬の販売をしています。店舗の隣には、薬の資料館「日本丸館」があるので興味があれば見学してみましょう。

薬局の店内も昔の面影があるので撮影させて頂きました。

薬を調合した場所も雰囲気がありますね。資料館の入口には、お土産品も販売しているので覗いてみましょう。

豆田上町通りの北にある「薫長酒蔵資料館」は文政9年(約200年前)に建てられた酒蔵です。2階を酒蔵資料館として開放しています。

花月川沿いを走る

花月川に架かる一新橋を渡り、川沿いの道を走ります。高速道路の高架下を抜け、新山渡瀬橋を渡ったらすぐに左折します。

光道寺日田別院の横から細い道に入ると、ややキツい上り坂が出てきます。さっきまで町中だったのに、いきなり林道が現れるのが面白いです。

いいちこ日田蒸留所

「下町のナポレオン」として知られている麦焼酎「いいちこ」を製造している蒸留所があるので立ち寄ってみます。残念ながら自転車なので試飲は出来ませんが、見学や関連グッズを購入することができます。

花月川から小野川沿いを走る

いいちこ日田蒸留所から坂を下り、国道212号を渡り日田往還に入ります。
花月川沿いの歩道に「財津の桜並木」があります。走った時期がちょうど満開で、風情ある日田往還を感じる事が出来ました。

県道107号を左折して小野川沿いを走り「小鹿田焼(おんたやき)の里」に向かいますが、ここからしばらく店が少ないエリアに入ります。途中にカフェやパン屋がありますが、臨時休業や定休日の可能性を考えて、補給食など買っておく事をオススメします。

小鹿田焼の里に向かう道は、川沿いの緩い坂なので気持ちよく走る事が出来ます。

小鹿田焼のギャラリーに立ち寄る

道沿いに「おかあさんのパン」と「鹿鳴庵」の手作り看板が出てきたら右折して路地に入ります。少し奥まった所にある小鹿田焼ギャラリー「鹿鳴庵」は、文久元年(今から162年前)に建てられた藁葺き屋根の古民家ギャラリーで趣があります。

店内には厳選した小鹿田焼と地元の民芸品などが並んでいます。器ひとつからの購入も可能なので、お気に入りを探してみては?

一子相伝の小鹿田焼の里へ

鹿鳴庵を過ぎると、道がやや細くなり斜度も出てきます。集落の民家も藁葺きトタン屋根で雰囲気がありますね。

皿山トンネルが見えるとY字になるので右折すると「小鹿田焼の里」に到着です。まずは入ってすぐの所にある「山のそば茶屋」でランチにします。

昔からの蕎麦屋という店内にはテーブル席と小上がり席があります。
使われている皿は、もちろん小鹿田焼です。器を楽しみながら食事が出来るのが嬉しいですね。

田舎蕎麦と地鶏煮のセットにしてみました。田舎蕎麦も地鶏煮も、どちらも美味しかったです。

店を出ると大きな共同窯があります。
小鹿田焼の里には現在、窯元が9軒あり約300年前から黒木家・柳瀬家・坂本家の三家体制で制作しています。しかも一子相伝で承継され守られてきたとか。

小鹿田焼の里に居ると「ギーゴトン」と不思議な音が聞こえてきます。
陶土を打ち砕くため、川の水を利用した「ししおどし」で唐臼に打ちつける音です。この唐臼の音は「日本の音風景100選」にも選ばれています。

小鹿田焼陶芸館で小鹿田焼を学ぶ

小鹿田焼の里の一番奥にある「小鹿田焼陶芸館」で、江戸時代から現在に至るまでの作品を展示していて小鹿田焼の歴史について学べます。

説明パネルと作品が展示されています。他にも小鹿田焼が出来るまでの動画も流れているので見てみると分かりやすいですよ。

陶芸館は里の一番高い場所にあるので、町並みが見渡せます。

昔ながらの里山風景を楽しむ

小鹿田焼の里を出て、県道107号から県道670号を繋いで日田市街へ下って行きます。
行きの道は2車線で車も比較的走っていましたが、この道はほとんど車が通りません。
県道というより林道という雰囲気です。

途中で集落に出ましたが、昔話の挿絵の様な雰囲気で素晴らしかったです。

国道と日田彦山線大鶴駅の手前で大肥川沿いに走ります。
ちょうど桜並木が満開で綺麗でした。

思いがけぬ坂道に苦しむ

日田彦山線沿いの道を走っていると、今山駅から日田行きの線路(レール)が撤去されていました。2017年の九州北部豪雨で大きな被害を受け休止中とは知っていましたが、レールが撤去されているとは思いませんでした。

目の前に大分自動車道が見えたら左折し高速の下をくぐり左折。すると突然の急坂が現れた!地図上では坂とは解りにくい場所で油断していました。
最初から坂があると解っているのと解っていないのは気分が違います。
もう後半なので足も疲れてヨロヨロ上ります。

この道も前半走った花月川の日田往還につづく、日田往還朝倉街道です。
木々が鬱蒼としている雰囲気が昔の道の名残を感じさせます。

丘陵地にある萩尾公園

桜が綺麗な萩尾公園に出ました。池の周囲には吉野桜が約445本植えられていて桜の名所として人気の公園です。夏にはキャンプ場も期間限定でオープンします。

池の周囲に遊歩道があるので散策している人も多いですよ。

天領日田を散策する

山間の道を走ってきて、最後は日田の市街地を散策します。
江戸時代初期から徳川幕府の直轄地(天領)となった日田市。東西に流れる三隈川は「水郷日田」と呼ばれるほど豊かな水で有名です。
三隈川沿いに走り、亀山公園の横にある「島内堰」の上を渡ります。堰の上が歩行者&自転車用通路になっています。

渡った先は三隈川の中州「中ノ島」になります。中州の周囲は約2kmです。
三隈川公園に可愛い「河童の水の助・鵜のウータン像」がありました。

元氣の駅でスイーツ休憩

国道212号を越えた所にある「日田天領水の里元氣の駅」で休憩します。
元氣の駅は、水郷日田で育った地元の素材と美味しい食べ物を提供する施設です。
入ってすぐ右手にある売店「ひったりーの」でジャージーヨーグルトサンデー購入。暑かったので冷たいスイーツが身体に染みわたります。

駐車場の敷地に「手湯・足湯」があるので、疲れた足をほぐすのに良いですね。

沈み橋を渡り日田駅へ

中ノ島をぐるりと1周走ってから国道212号で台霧大橋を渡ります。橋を渡ってすぐ左折して三隈川沿いに走ります。三隈川では夏になると「屋形船」「鵜飼い」を見る事ができます。昔から受け継がれた日田の夏の風物詩です。そんな屋形船が、出番を待つように川沿いに並んでいます。

行徳橋を渡り住宅地の間を進むと沈み橋の「大宮橋」があるので渡りましょう。頑丈そうなコンクリート橋で、地元の車も多く渡っていました。

国道212号で玖珠川を渡り左折して三隈川の対岸を走ります。県道9号に出たら北上して日田駅に到着です。

コース紹介


▼アクセス
電車:JR博多駅から鹿児島本線経由(特急)で約1時間10分
JR大分駅から久大本線(特急)で約1時間40分
車:大分自動車道「日田インター」を下りて約10分

▼小鹿田焼ギャラリー鹿鳴庵
https://www.rokumeian.com/

まとめ

江戸時代に幕府直轄の城下町として栄えた日田市と、漫画「進撃の巨人」で飾られた日田駅のどちらも楽しむ事が出来るルートです。大分県を代表する陶器の小鹿田焼の里も、深い歴史を感じられ、1度は訪れておきたい場所だと思います。

執筆:小曽根彩

大分県出身、埼玉県在住。
地図やガイドパンフのデザイン制作事務所「オゾングラフィックス」スタッフ。
ロードバイク・ランドナー・ミニベロなどで、四季の景色や美味しい物を求めて自転車を楽しんでいます。

【静岡県】大河ドラマで再注目。家康ゆかりの寺と城、町並みを巡る39kmのサイクリング

【静岡県】大河ドラマで再注目。家康ゆかりの寺と城、町並みを巡る39kmのサイクリング

静岡県袋井市には、遠州(旧遠江国)三山として知られる萬松山可睡斎(ばんしょうざんかすいさい)・医王山油山寺(いおうさんゆさんじ)・法多山尊永寺(はったさんそんえいじ)という3つの寺があります。

この3寺を巡りつつ徳川家康の家臣、大須賀康高(おおすがやすたか)が築いた横須賀城の城下町として栄えた横須賀の町並みにまで足を延ばすコースを紹介しましょう。

NHKで放映中の大河ドラマ「どうする家康」ゆかりの地も多く、見どころには事欠きません。さらに巡る道の先々では、新緑に萌える茶畑も待っています。

袋井宿近くの駅を起点に、まずは可睡斎へ

起点となるのは東海道の真ん中の宿(江戸から数えても京から数えても27番目)として知られる袋井宿からほど近い、JR東海道本線の袋井駅。降り立った駅舎の壁にも大きく「どまん中通り 秋葉口」と記されています。

秋葉口というのは、関東にまで広がる秋葉信仰の信者が往来した秋葉街道の玄関口(の一つ)という意味で、旧街道をなぞって敷かれた県道275号を2.6kmほど北上し、可睡斎の道案内に従って分岐を右に進みます。

分岐から1.3kmの、門前に並ぶ茶屋の先が可睡斎。総門をくぐった先にある直営の売店、洗心閣の裏手にはサイクルラックがありました。

東京ドーム約10個分という広大な境内を、登って下って1時間

ちなみに可睡斎の名は、幼少期の家康を教えた僧を城に招き入れて昔話をしたところ僧が居眠りを始めたものの、その僧に家康が「睡る可し(ねむるべし)」と語りかけたことから名付けられました。

1873(明治6)年に秋葉寺から三尺坊大権現(さんじゃくぼうだいごんげん)が遷座すると火防の神として全国に名が伝わり、今は東京ドーム約10個分の境内に多くの堂宇を擁する大寺院となっています。

石段を登った先にあるのが、重厚な入母屋造りの本堂。

ここでお参りを済ませたら、その左手裏に控える御真殿に向かってまた石段を登りますが、その途中の両脇には天狗像、さらに御真殿内側の壁には数々の天狗面が掲げられています。

この天狗は一時下火となった秋葉信仰を、再び栄えさせた修験者(しゅげんじゃ)を神格化したものといわれています。

火の用心を誓った御真殿からさらに上を目指すと、三方ヶ原(みかたがはら)の戦いで武田勢に追われた家康が、隠れて命拾いしたと伝わる出世六の字穴が現れます。

内部は6の字の形状でぐるりと回れますが、今は奥まで入ることはできません。

ここから引き返す際に眼下を望むと、いくつもの堂宇がひしめくように立ち並び、まるで瓦の海のように感じることでしょう。

続いて、もう一つの山上にある護国塔にも足を延ばします。この塔は1911(明治44)年に日露戦争の戦死者の霊を祭るために建てられたもので、インドのガンダーラ様式を取り入れた円形ドームとなっています。

ただし、そこまでの道のりが曲者。ベルギーのワンデーレース、ロンド・ファン・フラーンデレン(ツール・デ・フランドル)最大の難所となるコッペンベルフもかくやという石畳の急坂となっているのです。

登りもさることながら、下りは足を滑らせないよう慎重に。ロード用のシューズで挑むのは絶対に避けましょう。



眼病に利益がある油山寺は、老眼の進行を止められるか?

可睡斎の境内を一巡するだけで1時間ほど掛かりましたが、総門から北上する道を進むと次の油山寺までの距離は3kmと短く15分ほどで到着。

そこには頑丈なサイクルラックが設置されていました。油山寺の山門は、1873(明治6)年に廃城となった掛川城から寄進されたかつての大手門。その門をくぐった先の道は驥山門(きざんもん)の手前で二手に分かれますから、まずは右に向かって方丈や書院などを訪ねます。

奥にある宝生殿の扁額には、古銭を使って描かれた「め」の一文字。ここ油山寺は眼病に利益がある寺として有名です。

続いて左に向かうと山道の趣が感じられ、るりの滝を経て階段を登ると三重塔、そして秘仏である薬師如来を安置する本堂がありました。

境内の地図を眺めるとまだまだ見どころはありますが、可睡斎と同様にこの寺も登り下りが欠かせません。この先の行程に備えて脚力を温存。遠州三山の最後となる尊永寺は9km先となります。

法多山を訪ねたら、厄除団子がマスト

家康をはじめ歴代将軍の信仰を得て栄え、今も初詣を中心に多くの参詣客を迎える尊永寺。

地元では法多山の名で親しまれる寺の、門前にずらりと並んだ店の間を進みます。国指定重要文化財である仁王門にたどり着いたら、手前のサイクルラックに自転車を置くもよし、そのまま巨木が並ぶ境内を押し歩いてもかまいません(走行はNG)。

そして長い石段を登って本堂を拝んだら、案内に従って下る途中の茶屋へ。そこで供される一皿200円の厄除団子(やくよけだんご)は、参拝とセットと言っていいでしょう。

季節の茶畑を眺めつつ、横須賀城跡を目指す

茶どころとしても知られる静岡県。新緑に萌える茶畑が、行く先々に現れます。今がちょうど新茶のシーズンということで、摘み取りをする光景も見られるでしょう。

その茶畑の間を進む区間では、作業をする農家の人が優先です。仮に農機具が道を塞いでいても、道を空けてくれるまでおとなしく待ちましょう。

長坂トンネルを抜けて山裾を巻くように南下していくと、やがて横須賀城跡に到着。明治維新とともに廃城となったものの、今は国の指定文化財として整備が進められています。

城下町として栄え、古い家並みが残る遠州横須賀

この城の東側、城下町として栄えた遠州横須賀には、江戸の廻船問屋から明治の郵便局を経て今に至る旧清水家住宅、銘酒葵天下を醸す山中酒造など古い家並みが残っています。

そして、そのシンボルともいえる割烹旅館 八百甚(かっぽうりょかん やおじん)は今も営業を続けており、食事はもちろん宿泊も可能です。

掛川駅までの15kmには、侮れないアップダウンが続く

遠州横須賀を抜けたら、後はJRの東海道新幹線も停まる掛川駅に向かうばかりです。残り15kmほどの途中には標高170mを超えるピークが控え、勾配自体は緩いものの帰りの電車が予約済みだとちょっと焦るかもしれません。
このピークを越えた先にもアップダウンがありますし、左に分岐する旧道は、廃道に向かいつつあるように感じます。

それでも余裕があるという人は、ダムの貯水池に隣接する西大谷ダム公園や子隣の交差点を左折して300mにある明治期の煉瓦トンネル、檜坂隧道(ひのきざかずいどう)に寄り道するのがおすすめ。
袋井市に本社を置く県内限定のレストラン、さわやかで名物のハンバーグを食べてから帰路についてもいいでしょう。


コース紹介

アプローチは高速バスを利用してもOK

今回のコースは起点を東名袋井バス停、終点を東名掛川バス停とすることも可能です。輪行に詳しい人は、「バスに自転車を持ち込むことはできないのでは?」と思われたかもしれません。

たしかに鉄道と異なり、バスの多くは持ち込みができないものの、なんとJR東海パスのウェブサイトには「折りたたみ自転車について、昼行バスに限り専用ケースに入った状態で、他の荷物や床面を破損する恐れが無い場合にトランクルームへの収容が可能です。(当社運行便のみの取扱いとなります)」と記されており、「縦・横・高さの合計が250cmで、一辺の長さが最大で200cmであれば問題ありません」と記されています。

予約した高速バスネットから届いたメールには「自転車(折りたたみ式含む)……は積み込みできません」とあったため電話で確認したところ、「メールは高速バスを運行する各社で共通となるため、最大公約数の内容が記されている」との回答でした。

JR東海バスの昼行便は名古屋⇔新宿・東京、名古屋⇔大阪、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン、名古屋⇔郡上八幡・高山、名古屋⇔福井、名古屋⇔金沢がありますから利用価値大です。

東京駅⇔掛川駅(東名掛川バス停)の運賃と所要時間の比較

鉄道(各駅停車) 鉄道(新幹線・自由席) 高速バス
運賃 4,070円 7,470円 3,630円
所要時間 約4時間 約1時間30分 約3時間30分(渋滞で遅れる場合も

今回の記事で紹介したコースの詳細は以下でもご覧いただけます。

遠州三山&横須賀

まとめ

本文の最後に記したように、このコースは最後にアップダウンが控えています。そのため脚力に自信がないという人は、掛川駅を起点に逆コースをたどるといいでしょう。
遠州三山それぞれの境内をどのように巡るかで、残り時間や疲労の度合いに応じた調整もできます。また、袋井〜掛川間を旧東海道に沿って走れば、周回コースとすることもできます。

執筆:澤田 裕

社会人になってからサイクルツーリングに目覚め、『Cycle Sports』(八重洲出版)の校正や取材・執筆を長年にわたって手掛けている。日本国内に留まらず、区間を分けて5年で達成した台湾一周など海外での自転車旅も経験。

 

【オーストラリア】ブリスベンサイクリスト定番!リバーループを体験しよう

【オーストラリア】ブリスベンサイクリスト定番!リバーループを体験しよう

リバーシティと呼ばれるブリスベンには、その名の通り街の真ん中をブリスベン川が流れています。
クイーンズランド州の州都、シドニー、メルボルンに次ぐオーストラリア第三の都市でありながらゆったりとした空気が流れるのはブリスベン川と川を囲む緑のためかもしれません。
ブリスベンのサイクリストたちの定番コース、「ブリスベンリバーループ」を紹介します。これを走ればあなたも立派なブリッシー(Brissie )、ブリスベンローカルサイクリスト!

 川の南側サウスバンクからスタート


ブリスベンリバーループは1周約33kmの周回コースなのでどこから走り始めてもOK。自転車専用道や、一般道上の自転車レーンを組み合わせたコースで、コース上には各所に地図や目印の標識が出ています。
この日は南側のサウスバンクから反時計回りにスタート。サウスバンクパークランズには無料の駐車場もあるので、車で来てここから走り始める地元サイクリストも多いです。

朝6時台に走り始めれば交通量も少なく、朝陽に照らされ輝く水面やシティのビル群を望めます。

水面を真横に走る

サウスバンクパークランズから、歩行者・自転車専用橋のグッドウィルブリッジを渡りシティ側へと出ます。川沿いの自動車専用道の高架下は歩行者・自転車専用道になっています。

真横には水面があり、ランニングや犬の散歩をする地元の人もみんな気持ちよさそうです。

川沿いの自転車・歩行者専用道路には所々にカウンターが設置されています。この自転車専用道路を使ってシティへ通勤する人も多く、朝夕は特にサイクリストが多いエリアでもあります。

シティから引き続き、自転車専用道を走りミルトン、トウォングといった商業・住宅のサバーブを抜けて行きましょう。

ミルトンの川沿いには、老舗のパブレストラン「レガッタホテル」が見えます。ちなみに、ここから川を離れて北上すればブリスベンヒルクライマーの聖地Mt.クーサへと続きます。

トウォングを抜けセントルチアに入るとクイーンズランド州立大学(University of Queensland、通称UQ)があります。

キャンパス内には道路があり、ここもコースの一部。オーストラリアの大学の敷地は広く、車で通学する学生も多くいるためこうして道路が走っていたり、駐車場も多数完備しているんですね。

地元のサイクリングクラブや、トライアスロンクラブのライダーたちがグループで練習する姿も見られます。

緑豊かなサバーブを抜けて

UQのキャンパスを抜けて、引き続き川沿いを走ります。インドロピリー(Indooroopilly)のようなユニークな響きの地名は、オーストラリアの原住民アボリジニの言葉から来ているもの。オーストラリアにはこうしたアボリジニ由来の地名が、現在も全国各地に数多くあります。

シティからほど近いながらも自然が豊かなサバーブであるインドロピリーにはゴルフコース、オーストラリア最古にして最大のコアラ保護施設(見学可)「ローンパイン・コアラサンクチュアリ」などがあります。
インドロピリーからアルバートブリッジを渡り、再び川の南側へと向かいます。

インドロピリーの対岸のサバーブ、テニソンにあるクイーンズランドテニスセンターでは毎年1月にブリスベン国際が開催されます。
メルボルンの全豪オープンと合わせて、国内外各地から多くのテニスファンが観戦に訪れる施設です。

続くタットンパーク、ハイゲートヒルは坂道が続く後半の難所。
坂の頂上には心拍が上がったサイクリストたちを出迎えるように、ブリスベンの老舗バイクショップ「ライフサイクル・ガレージ&ベスポーク」が店を構えています。

ここを乗り切ってしまえば、あとは下り基調でウェストエンドを抜けてサウスバンクへと戻ります。

ロングブラックでシメる

小一時間ほど走り終えた頃にはカフェもオープンしています。
コーヒー文化が盛んなオーストラリアでは、カフェと自転車は切っても切れない関係。自転車で走り、最後にコーヒーを飲むところまでがオーストラリアのサイクリストにとっての「ライド」なのです。

街のあちこちにサイクリスト御用達のカフェがあり、平日休日問わず早朝は店の軒先に愛車を連ねサイクリストたちが談笑する光景が見られます。

サウスバンクエリアで人気なのが、飲食店の並ぶグレイストリート沿いの「エスプレッソ・ガレージ」です。

この日の朝はロングブラックコーヒーと、店の定番メニュー、アボトーストを注文しました。軽くトーストしたターキッシュブレッドの上にアボカドとチリソースを乗せていただきます。

ちなみに日本ではアメリカ式のドリップコーヒーが主流ですが、オーストラリアはヨーロッパ式のエスプレッソコーヒーが主流です。
カフェで注文すると、バリスタがエスプレッソマシーンで一杯ずつ丁寧に淹れてくれます。いわゆるアメリカンコーヒーはありませんが、それに近いのはエスプレッソをお湯で割ったロングブラック。
スチームミルクがたっぷり入ったフラットホワイトも、ぜひオーストラリアに来たら味わってほしい一杯です。

コース紹介

▼NPOバイシクル・クイーンズランド ブリスベンリバーループ紹介ページ
https://bq.org.au/where-to-rides/brisbane-river-loop/

▼エスプレッソ・ガレージ
https://www.facebook.com/coffeeatgarage/

まとめ

どの街にも地元のサイクリストたちが愛する定番コースがありますが、ブリスベンと言えばやはりこのブリスベンリバーループ。
自転車専用道は年々改善、拡張されており、朝の新鮮な空気を吸いながら走るのはとても良いリフレッシュになります。生い茂る木々や水鳥の姿に都市にいることを忘れてしまう素晴らしいコースです。ブリスベンに来たらぜひ一度はチャレンジしてみてくださいね。

執筆:Ayaka

2011年に社会人になると同時に始めた自転車で「自転車×旅」の魅力にハマる。
ニュージーランドでのワイナリーロードレース、タイの寺院巡り、ドイツ古城巡り、インドネシアでの遺跡巡りなど世界各地で自転車旅を催行し、その様子を雑誌『Cycle Sports』に寄稿。
2017年には自転車ツーリズムを探究しにオーストラリアへ留学。現地の様子を『Cycle Sports.jp』にて『G’day, Australia! 〜ブリスベンからの自転車だより』として1年間連載。帰国後は英語教材編集者の傍ら、自転車イベントで通訳・MC・PR担当等を務める。
2022年4月、オーストラリア クイーンズランド州ブリスベンへ移住。
座右の銘は「好きにまみれろ、夢中で生きろ」。

 

 

【兵庫県】明石海峡大橋と美しい海を望む明石「浜の散歩道(播磨サイクリングロード)」44kmサイクリング

【兵庫県】明石海峡大橋と美しい海を望む明石「浜の散歩道(播磨サイクリングロード)」44kmサイクリング


日本の標準子午線(東経135度線)上に位置していることから「時のまち」として知れられる明石市。明石海峡を挟んだ対岸の淡路島との航路拠点として「海峡のまち」とも呼ばれ、瀬戸内海で獲れる明石鯛・明石ダコなどの新鮮な魚介類も有名です。
姫路明石自転車道の一部でもある「浜の散歩道(播磨サイクリングロード)」を走って、明石海峡大橋と美しい海とを望む44kmのシーサイドサイクリングをご紹介します。

スタートは大蔵海岸公園

スタートは大蔵海岸公園。車でのアクセスが良く整備された公園周辺には駐車場がたくさんあります。
電車利用の場合はJR山陽本線「朝霧駅」から徒歩ですぐなので、待ち合わせにも便利です。
明石海峡大橋を望みながら準備をして、サイクリングスタート。

明石公園から名物「明石焼き」

まずは市街地を北上し、明石市立天文科学館へ。

直径約6.2mの大時計がシンボルの天文科学館の館内には、現役日本最古のプラネタリウムをはじめ、天文や宇宙について学べる施設が備わっています。

天文科学館前を通る「時のみち」を走れば、明石公園の西側にある自転車競技場。1961年3月に廃止となった明石競輪場の跡地を、1周400mの自転車競技場として再生し整備されました。
明石公園は、明石城の城跡を公園化した城址公園。天守閣は残っていませんが、美しい櫓と石垣が残っています。

明石公園から市街地を抜けて明石港近く、1924年(大正13年)創業の老舗「本家きむらや」へ。

新鮮な明石のタコと玉子で作る玉子焼き(明石焼き)は絶品。20個900円(税込み)なので2人で分けてもOKです。

播磨サイクリングロード

本家きむらやから西へ1km、明石川を渡ったら「浜の散歩道」の入り口。

浜の散歩道は播磨サイクリングロードとも呼ばれ、江井ヶ島海岸まで約8kmの海沿いの道は、一般県道姫路明石自転車道線の一部です。

明石川河口西岸の望海浜(ぼうかいはま)。美しい砂浜と海が広がっています。

気持ちいい風と美しい景色を楽しみながら江井島(えいがしま)海岸へ。


ヤシの木が立ち並ぶリゾート感溢れる雰囲気。明石海峡大橋も望める美しい海岸です。

海沿いから神社めぐり

江井島海岸から700m海沿いを走れば、「ながさわ明石江井島酒館」。


「ながさわ明石江井島酒館」は、明石を代表するクラフトビール「明石ビール」の醸造所やレストラン、売店が入る複合施設。
売店では、江井ヶ嶋酒造ウイスキー蒸溜所のジャパニーズウイスキー「ホワイトオーク あかし」も販売されています。

さらに1.2km走れば魚住住吉神社。海路の神として崇敬を受けてきた魚住住吉神社の境内には、初代明石城主・小笠原忠真が寄進した能舞台など多数の文化財が残っています。

鳥居から播磨灘を臨む美しい風景も魅力です。

海沿いの道から橋を渡って明石海浜公園へ。

公園から県道へと戻って、御厨(みくりや)神社へ。
御厨神社には色々なお守りがあり、サイクリストには「自転車守」が人気です。

御厨神社から播磨サイクリングロードを再び走って藤江海岸まで戻ります。
同じ道でも、反対側に向かって走ると見える景色が違って新鮮です。

海沿いカフェレストランでランチ

藤江海岸を見下ろすロケーションにある、カフェレストラン「No.13(THIRTEEN)」で遅めのランチ。

ランチコースは、食前のドリンクとスープ、前菜(地元鮮魚のカルパッチョ)、メイン料理とパスタ、食後のドリンク付。食前ドリンクはノンアルコールシャンパンで、ちょっと贅沢気分。
2022年にオープンしたNo.13(THIRTEEN)は、一日一組限定の宿泊施設もあるので、ここに泊まれば美しい夕陽と美味しいイタリアンディナーを楽しむこともできます。

兵庫県立舞子公園

食事の後は8km走って、明石海峡大橋の下にある兵庫県立舞子公園(神戸市須磨区)へ。
舞子海上プロムナード沿いには、八角堂がシンボルの国指定重要有形文化財「移情閣(孫文記念館)」があり、明石海峡大橋をバックにノスタルジックな雰囲気が漂っています。
舞子公園東側の「アジュール舞子」からは、明石海峡大橋と夕陽の美しい風景を望むことができます。

頭上に架かる巨大な明石海峡大橋の下へ戻り、瀬戸内海に沈む夕陽をゆっくり眺めた後は、3km走って大蔵海岸公園へと戻りサイクリング終了です。

コース紹介


距離:43.9km 獲得標高:62m

▼一般県道姫路明石自転車道線
https://tabi-rin.com/archives/course/16329

▼明石観光協会
https://www.yokoso-akashi.jp/

今回の記事で紹介したコースの詳細は以下でもご覧いただけます。

播磨サイクリングロード

まとめ

明石市の大蔵海岸公園は、大阪駅から車で約1時間、最寄りの朝霧駅まで電車でも約1時間なので、大阪市内や関西圏からアクセスの良さが魅力です。
初夏の時期は日没が遅いので、夕暮れ時まで時間がたっぷりとあり余裕のあるサイクリングが楽しめます。
瀬戸内海の美しい風景を見ながら、地元のグルメも楽しめるこのコースは、播磨サイクリングロードなど坂がほとんどないので初心者にもおすすめです。
明石駅近くにはスポーツ自転車のレンタサイクルもあるので、自転車を持っていない人でも楽しめます。

明石・淡路島レンタサイクル
名称明石・淡路島レンタサイクル営業時間9:00~19:00(貸出は17時半まで)*定休日:水曜日(貸出希望の場合要問合せ)電話番号078-962-7092受付場所明石市桜町5-10 ヴェルビュ桜町車種・料金シティ-eバイク-クロス2800...

執筆:花田 康
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【茨城県】小美玉市にある珍しい神社をめぐる約40㎞のサイクリング

【茨城県】小美玉市にある珍しい神社をめぐる約40㎞のサイクリング

2006年に小川町、美野里町、玉里村が合併してできた「小美玉(おみたま)市」は県央地域に位置しています。茨城空港があり空の玄関口としても人の往来があり、つくば霞ケ浦りんりんロードへのアクセスもよい所です。小美玉市には珍しい神社があるということでサイクリングに出発しました。

空のえき そ・ら・らを出発

農産物直売所やレストラン、地域の人々によるチャレンジショップなどが並ぶ交流の拠点になる場所。
小美玉市は酪農が盛んで生乳生産量、茨城県1位を誇ります。


小美玉市マスコットキャラクター「おみたん」は酪農業をイメージした仔牛と茨城空港をイメージした飛行機がモチーフになっています。


サイクルラックも。サイクルサポートステーションにもなっています。


そ・ら・らにある「ヨーグルトハウス」では工場直売のヨーグルトも販売しています。
小美玉ならではの飲むヨーグルトをいただきました。さっぱりなのに濃厚な味で美味しかったです


裏手には乳製品加工施設があり外から見学できるようになっていました。
見学をしたところでサイクリングに出発です。


出入り口付近にヤギがいました。

茨城空港


2010年開港。国内線、国際線と空の玄関口となっています。平日ですが多くの車が停まっていました。


茨城空港公園に立ち寄りました。茨城空港ターミナルからすぐの所にあり、飛行機ファンが多く訪れる場所でもあります。


展示もあったりベンチもあるので飛行機を存分に楽しめそうです。
飛行機の音を聞きながら目的地へ向かいます。

手接神社

茨城空港から南へ約3㎞。手接神社に到着です。


河童伝説が残る神社で手の病気が治る神社として言い伝えられています。
伝説の中で、殿様が河童の手を切り落とすという話がありますが、その切り落とされた場所は行方市芹沢にあり「手奪橋」として残っているそうです。


拝殿には御朱印の案内がありました。毎月第2・4日曜日午前9時から午後3時に御朱印の受付をしているそうです。

日限地蔵尊


小美玉市下馬場にある日限地蔵尊にやってきました。
日本各地に点在しますが茨城では唯一の日限地蔵で日にちが決まっている願い事を叶えてくれるそう。


石造りの立像で、お堂は古墳の頂にあり古墳の見学もできます。

鹿島鉄道キハ432

日限地蔵尊からほど近く、病院の敷地内に鉄道の車輛がみえました。


2007年3月まで鹿島鉄道で活躍していたそう。

旧鹿島鉄道 常陸小川駅跡


鹿島鉄道の駅があったとされる場所は、バスターミナルになっていました。

菓子工房nagai


駅跡地のすぐそばにあった「菓子工房nagai」に立ち寄ってみました。
1947年創業。サイクルラックもありました。


店内には使われていた駅看板が飾ってありました。
和菓子と洋菓子がたくさん並んでいてイートインスペースもありました。


イートインでいただくことに。「やすらぎプリン」と「梅ソーダ」と「空サブレ」を購入。


「やすらぎプリン」は小美玉産の牛乳と卵を使用。
コクがありながらさっぱりとした味わい。なめらかな舌触りで美味しかったです。
梅ソーダは自家製梅シロップを使用しさわやかなソーダでこれからの季節にもぴったり。

旧新治郡田余尋常高等小学校校門


1909年から1962年に現在の玉里総合支所敷地内にあった小学校の門は、2002年に小美玉市民家園に移設されたそうです。


赤レンガが目をひきますね。


坂道の向こうには霞ケ浦が見えました。

耳守神社


日本で唯一の耳の神様を祀っている神社です。
平安時代末期、平繁盛の孫娘千代姫の耳の病気の伝説に由来していて、全国から参拝者が訪れるそう。


拝殿には竹筒の両端に紐を通した絵馬がたくさん奉納されていました。

アトリエプティ・ボア


2018年にオープン。小さな森をコンセプトにした敷地内はゆったりとした雰囲気。


茨城県産の材料にこだわってお菓子を作っているそう。


イートインスペースで休憩することに。


バウムクーヘン2種「米粉バウムみのり」「ガトー・ア・ラ・ブロッシュ」とコーヒーのセット。
米粉は小美玉市産のコシヒカリを店内で挽いたもの。ふわふわの食感で上品な味でした。
ガトー・ア・ラ・ブロッシュは黒糖の香りが特徴で美味しかったです。


季節限定パフェ「いちごづくし」もいただきました。
いちごのパンナコッタや果肉が入ったゼリーなどが入っていて、いちごを存分に味わうことができました。
さっぱりとした後味であっという間に間食。美味しかったです。 

お腹を満たしたところで、そ・ら・らへ戻ります。


道中は大きな牛小屋や案山子が並ぶ畑に出会い、風景も楽しむことができました。


そ・ら・らに戻ってサイクリングは終了です。

コース紹介

▼空のえき そ・ら・ら
https://sol-la-la.city.omitama.lg.jp/index8.html

▼小美玉市観光協会
http://omitan.net/

▼アトリエプティ・ボア
https://petitbois.co.jp/

今回の記事で紹介したコースの詳細は以下でもご覧いただけます。

小美玉市

まとめ

約40㎞のサイクリングになりました。車の通りが比較的少ない所を選び走りましたが、小さなアップダウンがいくつかあり変化のあるルートでした。小美玉ならではの珍しい神社を巡ったり、スイーツを味わったりできて楽しかったです。
酪農業が盛んということで牛の声が聞こえてきたりしたのも思い出に残りました。
つくば霞ケ浦りんりんロード沿線なので、ぜひ多くのサイクリストに訪れてほしいです。

執筆:水越恭子

茨城県出身。地元ラジオ局でリポーターをしていた頃にロードバイクを購入。公私ともに自転車を楽しんでいる。現在はフリーランス。SNSで茨城サイクリングの魅力を発信。自転車のさまざまな楽しみ方を研究中!現在は、行方市自転車活用推進会議委員を務め、行方エリアテレビ「なめテレ」に出演し自転車で市内をめぐりレポートし放送している。

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【長野県】日本遺産に認定された「信州の鎌倉」と呼ばれる上田市塩田平を巡る22kmサイクリング

【長野県】日本遺産に認定された「信州の鎌倉」と呼ばれる上田市塩田平を巡る22kmサイクリング

上田市というと上田城が有名ですが、上田市西南に広がる塩田平(しおだだいら)は鎌倉時代から室町時代にかけて造られた寺社や史跡が多く「信州の鎌倉」と呼ばれています。さらに2020年には文化庁「日本遺産」にも認定されました。そんな歴史の深い塩田平を走ります。

スタートしてすぐに上田城へ

北陸新幹線・しなの鉄道・別所線が乗り入れる大きな上田駅からスタートです。
駅舎の壁には真田軍の家紋「六文銭」が描かれているのがテンション上がります。

天神2丁目信号を右折して二の丸通りを上ると上田城の入口です。
駐輪場に自転車を置いて見学しましょう。

上田城は真田昌幸により築城され、徳川軍を撃退し名を轟かせました。
城内には眞田神社・上田市立博物館などがあり、観光名所として栄えています。

最初に出てくるのが東虎口櫓門と北櫓&南櫓になります。
1949年(昭和24年)に城外にあった北櫓と南櫓が移築復元され、かつての姿を取り戻しました。
門の右手には高さ約2.5m幅約3mの真田石があります。城主は権威を表すために石垣の巨石の大きさを競ったといわれます。真田石の大きさから真田軍の権威が感じられます。

歴代城主を祀った眞田神社

上田城本丸跡にある眞田神社には、眞田氏・仙石氏・松平氏という歴代の上田城主を御祭神としています。徳川軍を2度も破ったことから必勝祈願に訪れる人が多いようです。

赤い鉄橋「千曲川橋梁」を走る電車

上田城を出て千曲川に向かうと、左手に赤い鉄橋の千曲川橋梁が見えます。立派な鉄橋ですが、2019年の台風19号による豪雨で崩落しましたが、約2年後の2021年3月に復旧工事を終え全線開通しました。自転車で色々な場所を走っていると、台風19号は全国的に大きな被害があったのが分かります。

周囲の景色に真っ赤なトラス橋が映えますね!

生島足島神社を参拝する

県道65号を走り、赤坂交差点を左折します。しばらく車が多い町中を走るので気を付けましょう。大学前交差点を左折して長野大学前を通過すると、田んぼの真ん中に赤い大きな鳥居が見えてきます。生島足島神社(いくしまたるしまじんじゃ)の大鳥居です。

大鳥居をくぐり、しばらく進むと生島足島神社に到着です。

レイラインがつなぐ「太陽と大地の聖地」とは

2020年(令和2年)に信州上田・塩田平が日本遺産に認定されました。
生島足島神社は日本遺産に認定された内容で大きな意味を持つ神社です。

日本遺産に申請した内容はストーリー構成になっていて、タイトルは“レイラインがつなぐ「太陽と大地の聖地」〜龍と生きるまち信州上田・塩田平〜“というものです。

レイラインとは夏至と冬至の朝に太陽が地上につくる光の線の事です。上田市の信濃国分寺から生島足島神社、別所温泉までレイライン沿いに神社仏閣があることと、雨乞い祭りなどのストーリーをまとめた内容が日本遺産に認定されました。

夏至と冬至に生島足島神社の鳥居の中を太陽の光(レイライン)が通り、神々しい景色を見られるそうです。

そんなストーリーをふまえて神社を参拝すると、気持ちが少し引き締まる感じがします。

田園風景が広がる塩田平

下之郷交差点を右折するとまっすぐな道になり、塩田平らしい景色の中を走ります。
タイミングがよければ平行して走る別所線の電車を見る事が出来ますよ。

道なりにカーブして進むと中塩田駅に到着します。レトロな駅舎でペパーミントグリーンが可愛らしいですよ。

ホームのベンチもペパーミントグリーンが鮮やか。

ひっそりと佇む無言館

中塩田駅近くの男池に沿ってカーブして南下して、山王山公園に隣接した無言館に向かいます。無言館までは新緑の坂道を上ります。

無言館は徴兵によって夢を断たれ戦地に散った美術学生たちの遺した絵を展示している美術館です。館主の窪島誠一郎氏は「学生の絵の前に立つと、悲しさや悔しさで黙るしかない」という理由から「無言館」と名付けたと話しています。

前山寺にある未完成の完成の塔

短い坂道を上ると前山寺に到着します。自転車を置いて参道を歩いて境内に向かいます。
立派な薬医門をくぐり入山料を払います。

前山寺の三重塔は「未完成の完成の塔」と呼ばれています。二層、三層目の柱に長押仕口があるのに窓も扉もない事や、手すりが無い事が未完成と呼ばれる原因とか。見た感じ未完成には感じません。当日はちょうど藤の花が見頃で、三重塔とセットで絵になりました。

高さ19.5mある三重塔を見上げると迫力があります。

本堂も大きく茅葺きの屋根に厚みがあり重厚感がありますよ。

黒門とケヤキが立派な龍光院

前山寺を出てアップダウンの路地を進むと、立派な木が見えてきます。
黒門と樹齢600年のケヤキで有名な龍光院です。門の前のケヤキを見て先に進みます。

右手に大きく曲がり塩野池に沿って走ります。
雨が少ない塩田平では稲作に欠かせない「ため池」が多いです。

国の重要文化財の阿弥陀堂

独鈷山(とっこさん)の登山口近くにある中禅寺に立ち寄ります。ここでは中部日本最古の木造建築といわれる阿弥陀堂が見られます。
入山料を払い中に入ると右手に本堂があり、その奥に阿弥陀堂があります。


中禅寺を出ると坂道を下ります。目の前に新緑がまぶしい山々が広がります。

悲しい伝説の舌喰池

塩田平には昔から「ため池」が多く、農林水産省の「ため池百選」にも選定されています。その中の舌喰池には悲しい伝説があります。
昔、池の改修工事のための「人柱」に選ばれた娘が、舌を喰い切り身を投げて死んでしまった事から「舌喰池」と呼ぶようになったとか。

郷土料理おしぼりそばを頂く

山田池に向かって走っていると「おしぼりそば」というノボリが目に飛び込んできた。
「おしぼりって何だ?」と思い、お腹も空いていたので寄ってみることにしました。
山田池が見渡せる場所に建つ「手打ちそば美田村」に入店。さっそく「おしばりそば」を注文してみました。


おしぼりそばは長野県北信地方の郷土料理で、辛みが強い大根の絞り汁に信州味噌を溶かしながら食べるものです。山に囲まれた地域なので、昆布や鰹節で出汁をとれない時に、蕎麦やうどんを大根おろし汁に味噌を溶いて食べていたそうです。

大根おろし汁だけで食べると、かなり辛い!そこへ味噌を溶くと、少しまろやかになるから不思議です。なんとなくクセになりそうな味でした。

別所温泉を散策する

県道177号を左折すると別所温泉に到着です。
駅の駐車場に上田電鉄別所線のシンボルである丸窓電車(上田交通モハ5252)が展示されています。名前の通り丸い窓が印象的です。

ゆるやかな坂を上っていくと北向観音堂の入口です。自転車を置いて参道を歩いて行きます。参道は短いですが、お土産屋が並んで賑やかな雰囲気です。

北向観音堂

長野市善光寺と向かい合うように建っていることから北向観音と呼ばれています。善光寺と合わせてお参りするとさらなる御利益を得られるとか。

境内には立派な鐘楼や温泉薬師瑠璃殿などがあります。

安楽寺の国宝八角三重塔

北向観音堂のすぐ近くにある信州最古の禅寺、安楽寺へ移動します。
長い石階段を上ると緑に囲まれた鐘楼と本堂が見えます。

本堂の脇で拝観料を払って奥に進みます。木立の中の石段を上っていくと、木の陰に八角三重塔の姿を見ることができます。

八角三重塔は長野県の国宝第一号です。木造の八角塔は全国でここにしかない貴重なものです。屋根が4重あるように見えますが、一番下の屋根は裳階(もこし)と呼ばれる「ひさし」なので、上部の三重の屋根で三重塔になります。

下から見上げると、長野県国宝第一号の貫禄を感じられます。

北向観音堂の本坊「常楽寺」

常楽寺に向かう途中の路地に「別所温泉遊歩道展望台」があり上信越国立公園の山々が眺められます。

常楽寺は北向観音堂が建立された825年(天長2年)に建立されました。
重厚な茅葺の本堂は、平成15年に修復工事を行い建立当時の建築様式に改めたそうです。

本堂の裏に進むと国の重要文化財に指定されている石造多宝塔があるので行ってみましょう。

別所温泉駅でゴール

常楽寺を出て真っ直ぐ進むと別所温泉駅周辺に出ます。
別所温泉駅から輪行するので、電車の時間までの間に駅前にある「二幸」で休憩します。

店内には喫茶コーナーとお土産コーナーがあります。暑かったので喫茶コーナーでかき氷をいただきます。シロップは手作りで季節感のあるものが多かったです。

電車の時間になったので駅に向かい、準備をしてゴールになります。
別所温泉駅も中塩田駅と同じく、ペパーミントグリーンの駅舎で可愛らしいです。

待合室からホームは段差も無くスムーズです。

コース紹介

アクセス
電車:東京駅から「北陸新幹線」上田駅まで約90分
車:上信越自動車道「上田菅平インター」を下りて約15分

▼信州上田観光情報
https://www.city.ueda.nagano.jp/site/kankojoho/5556.html

▼上田城
https://nagano-ueda.gr.jp/uedajo/

今回の記事で紹介したコースの詳細は以下でもご覧いただけます。

上田駅から別所温泉駅

まとめ

信州の鎌倉と呼ばれる上田市塩田平には、鎌倉時代〜室町時代から残る寺社仏閣がありました。多くの上田市の歴史と魅力を感じることが出来ると思います。

今回のルートから外れますが、余裕があれば立ち寄ってほしい場所があります。
道の駅上田道と川の駅おとぎの里の近くから、千曲川によって浸食されて出来た「半過岩鼻(はんがいわばな)」を見られます。圧倒的な岩壁は見る価値ありです。

執筆:小曽根彩

大分県出身、埼玉県在住。
地図やガイドパンフのデザイン制作事務所「オゾングラフィックス」スタッフ。
ロードバイク・ランドナー・ミニベロなどで、四季の景色や美味しい物を求めて自転車を楽しんでいます。

 

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