立春を過ぎ季節は春へ向かっているころ、各地でひな祭りが開催されています。穏やかな天気のもと、ひなまつりを楽しもうと桜川市の旧真壁町に行ってみました。
寒い中真壁に訪れる人たちをもてなそうとお雛様を飾るようになったそう。国の登録有形文化財になっている建物が残る街でどんなひな祭りが開催されているのか楽しみです。
つくばりんりんロード岩瀬休憩所を出発
ナショナルサイクルルートのひとつ「つくば霞ケ浦りんりんロード」のコースになっている旧筑波鉄道の廃線跡。その起点になっているのが、桜川市の岩瀬休憩所です。JR水戸線岩瀬駅の北側にあります。
無料の駐車場があり、平日もサイクリングの人やハイキングの人などが訪れているようです。
お手洗いやベンチもあり、石で作られたサイクルラックもありました。この石は坂戸石という地元で採れる石だそう。
側面には孔雀のイラスト。
真壁へむけてりんりんロードを走っていきます。
出発してすぐ柵に自転車を楽しむ絵が描かれていました。
りんりんロードは、サイクリストはもちろんですが散歩をする住民の姿も多くみられますので走行には注意してください。
約10㎞走ったところに「旧筑波鉄道真壁駅」がありました。ホームの名残もあり、ノスタルジックな雰囲気も感じられます。
岩瀬休憩所にもあった石のラックがありました。真壁らしいお雛様の絵でした。
まかべのひなまつり
茨城県内で初めて「国選定重要伝統的建造物郡保存地区」に選ばれた街です。蔵や門、土蔵造りなど歴史的な建物が残っています。
また、真壁で一番古い門は「高麗門」、1828年の門。素晴らしい建造物が並ぶ街並みは季節を問わず訪れる人々を楽しませてくれます。
立春から3月3日まで約160軒でお雛様が飾られる「まかべのひなまつり」。
平日でも多くの人が散策していました。休日には歩行者天国で交通規制がされる日があるので情報を確認してからお出かけくださいね。
旧真壁郵便局は昭和初期に建てられた洋風建築。この中でもお雛様を見ることができます。
大きなお雛様と写真が撮れるよう椅子が置いてありました。
明治中期の建物で国の登録文化財になっている「伊勢屋旅館」。
段飾りをみることができます。とても華やかです。
「川島書店見世蔵」も登録文化財。隣の店舗には、本が並ぶ店内でつるし雛が飾られていました。
今のお雛様とは違った明治時代のお雛様を見ることができました。表情も雰囲気も違いますね。
「白川菓子店」に入ってみました。明治時代のお雛様が竹に飾られていたり、段飾りもありました。
「あんドーナツ」を購入。餡子がたくさん詰まった昔ながらの味で美味しかったです。
高松家には暖簾がかかっていました。
暖簾をくぐって見てみてください。見せ方も様々あって、まかべのひなまつりは面白いです。
旅人Café TOYBOX
店先にトゥクトゥクが置いてあるカフェでランチをすることに。
サイクルラックも置いてありました。
ショーケースにお雛様が飾ってありました。
店内には梵鐘やロードバイクが飾られていました。
また、お店の方が作成したというマップもいただきました。真壁の街のいろんな情報が詰まっています。
手書きのマップでイラストがとても素敵です。
そのマップの下書きがお店の床に描かれていました。遊び心満載です。
注文したのはひな祭り期間メニュー「筑波山カレー」のセット。ドリンクとデザートがついてきます。
しっかりと筑波山の形になっています。見た目も可愛らしくて良いですね。
ボリュームもあるのでサイクリストにもおすすめです。
デザートはベイクドチーズケーキ。こちらも大きめだったのでかなり満足感のあるセットでした。
街並みを眺めながら次の場所へ向かいました。
真壁城跡
ひなまつりの会場からほど近くに国指定史跡の真壁城跡があります。
敷地内には真壁体育館があり、そこがかつて本丸だったところ。
城のイメージは石垣などを想像すると思いますが、中世の関東では土を使って城の土台を作っていたそう。
平城だったそうです。今は、調査中の所もありますが見学することができます。
土塁や堀がありました。出土した遺物は桜川市のHPで見ることができるそうです。
加波山神社真壁拝殿
真壁城跡から約3㎞いったところにある加波山神社真壁拝殿に立ち寄りました。
きらびやかな拝殿が美しかったです。加波山神社本殿は加波山の山頂にあるようです。
参拝した後は景色を楽しみながら岩瀬休憩所へ戻りました。
途中見えた景色が素晴らしかったので足を止めました。
りんりんロード道中も筑波山を眺めることができましたよ。冬の景色も穏やかで素晴らしかったです。
コース紹介
▼桜川市観光協会
http://www.kankou-sakuragawa.jp/
まとめ
今回は約25㎞のポタリングとなりましたが、今しか見ることができないお雛様を目的地にしてのんびり楽しむことができました。
りんりんロードは整備されているので初心者でも安心して走行することができます。岩瀬休憩所から真壁まで、りんりんロードに沿って行けば迷うこともないので初心者の方におすすめしたいコースです。
執筆:水越恭子
茨城県出身。地元ラジオ局でリポーターをしていた頃にロードバイクを購入。公私ともに自転車を楽しんでいる。現在はフリーランス。SNSで茨城サイクリングの魅力を発信。自転車のさまざまな楽しみ方を研究中!現在は、行方市自転車活用推進会議委員を務め、行方エリアテレビ「なめテレ」に出演し自転車で市内をめぐりレポートし放送している。 |
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