神戸は2024年4月にポートタワーがリニューアルオープンし、6月には総合海洋リゾートの須磨シーワールドがオープンしました。それに伴い人気のフォトスポット「BE KOBE モニュメント」も新設され、神戸市内で6つ目のモニュメントになりました。
秋晴れの清々しい週末、神戸メリケンパークをスタートして海沿い4つのモニュメントを巡った約50kmのサイクリングをご紹介します。
BE KOBEモニュメントとは
「BE KOBEモニュメント」は、2017年に神戸開港150年を記念してメリケンパークに設置されました。 その後、ポートアイランドしおさい広場、北区の神出山田自転車道つくはら大橋休憩所、北区の道の駅「神戸フルーツ・フラワーパーク 大沢」、垂水区のアジュール舞子と違った素材やデザインで設置され、2024年6月、神戸須磨シーワールドのオープンにあわせて、須磨海浜公園に6つ目のモニュメントが設置されました。
この「BE KOBE」という言葉は、阪神・淡路大震災から20年をきっかけに生まれた「神戸の魅力は人である」という思いを集約したシビックプライド・メッセージです。 新しいことに挑もうとする人や気持ちを愛する、そんな神戸を誇りに思う気持ちが込められているそうです。
スタートは神戸メリケンパーク
サイクリングのスタートは神戸メリケンパーク。BE KOBEモニュメントが最初に設置された場所です。
メリケンパークのシンボルの一つ「神戸ポートタワー」は、耐震性強化等の工事で2021年から休館していましたが、2024年4月にリニューアルオープンしています。
ここから西へ約8kmの須磨を目指します。
神戸須磨シーワールド
神戸須磨シーワールドは、神戸市須磨区の須磨海浜公園内にある総合海洋リゾート。
長く愛されていた神戸市立須磨海浜水族園に代わって新しい水族館も含め2024年6月1日にオープンしました。それに伴い愛称も「スマスイ」から「スマシー」も代わっています。
このスマシーのオープンに合わせて2024年6月に設置されたのが、6番目のBE KOBEモニュメント。
文字の中に組み込まれているカラフルなレインボーカラーのアクリル板は、旧須磨水族館で使われていた「波の大水槽」のアクリル板に色を付け再利用してモニュメントに用いています。スマスイ時代の想いがこの新しい「BE KOBE」に受け継がれています。
スマシーには新しいレストランもいくつかオープンしています。
YURT CAFE&BBQ PARK(ユルト カフェ&バーべキューパーク)でドリンクタイム。
爽やかな甘酸っぱさが美味しい、オリジナルのヨーグルトシェイク「ハニーレモン」で一休み。
明石海峡大橋を望みながらランチ
須磨シーワールドからは、国道2号線を走って明石海峡大橋の先(約11km先)のカフェレストランを目指します。
明石海峡大橋の手前800mほどにあるファミリーマート。
ここは昭和から平成へと変わる時代(バブル期)に、関西で青春時代を過ごした人には懐かしい、海に面した大人気レストラン「Weather Report」があった場所。当時(特に週末)は常に渋滞する国道2号線が、この店の駐車場待ちの車でさらに長蛇の列を作るほどでした。
明石海峡大橋の建設に伴い、目の前の海は埋め立てられ公園になっていて、当時の面影はほとんど残っていないです。
そして、明石海峡大橋をくぐってしばらく走れば、いま人気の海沿いレストランのひとつ「N’OCEAN」。
4種の前菜と地元野菜&チキンのボリューム満点ランチ(パン、ドリンク付)。
海に面した席やテラス席からは明石海峡大橋が一望できます。ランチタイムも予約ができるのも、この店の魅力です。
明石海峡大橋と兵庫県立舞子公園
江戸時代から旅の休憩所として栄えていた舞子。明治時代に県立公園として舞子公園が開設されました。公園の上に架かる明石海峡大橋は、1988年に着工され1998年4月に共用が開始されました。
全長3,911 m、中央支間1,991 mで、2022年3月にトルコ西部にあるチャナッカレのダーダネルス海峡に主塔間距離2,023 mのチャナッカレ1915橋が開通するまで、世界最長の吊橋でした(現在明石海峡大橋は世界2位)。
公園東側には、約800mの砂浜が広がる舞子海水浴場、通称「アジュール舞子」があります。ここに5つ目となる「BE KOBE」モニュメントが2023年7月に設置されました。
モニュメントの足元には砂浜をイメージさせる白砂が敷かれています。また海岸脇には芝生の広場もあります。
そして穏やかな瀬戸内海と砂浜が美しい景色が広がっています。
神戸ハーバーランドへ
帰路はなるべく交通量の多い国道2号線を避けて平磯緑地の中を通り、再び須磨海岸を走ります。
神戸煉瓦倉庫を抜けて神戸ハーバーランドへ。
ここから向かいのメリケンパークを望めば、神戸らしい美しい景色が広がります。
ここから約5km、ポートアイランドのしおさい公園を目指します。
ポーアイしおさい公園
ポーアイしおさい公園はポートアイランドの西端にあり、南国の木々が並んだリゾート感あふれる公園です。ここに、2018年7月に設置された2つ目のモニュメントがあります。
このモニュメントは、文字部分をくりぬいたデザインとなっていて、夜間には文字部分が内側からライトアップされ、「BE KOBE」の文字が幻想的に表現されています。
再びメリケンパークへと戻りサイクリング終了です。
動画レポート
コース紹介
距離:50km 獲得標高:149 m
まとめ
神戸の海沿いサイクリングは坂がほとんどなく、気持ちよく走ることができるので、クロスバイク等でポタリング感覚でも楽しむことができます。
BE KOBEモニュメントはそれぞれ違った趣があり、周辺の景色やお店と合わせてゆっくり過ごすこともできるのは魅力です。
関西からは日帰りで楽しめますし、首都圏からも関西への旅行の際に自転車で旅してみるのもおすすめです。季節問わず楽しめるエリアなので、周辺エリアや季節ごとのレポートも合わせてご覧いただき、神戸周辺の自転車旅をお楽しみください。
▼神出山田自転車道つくはら大橋休憩所のモニュメント周辺
▼取材時はまだモニュメントが無かった道の駅神戸フルーツ・フラワーパーク大沢を拠点にしたサイクリング
▼須磨から西の明石エリアのレポート
▼冬の神戸サイクリングの楽しみ方
▼夏の神戸サイクリングの楽しみ方
サイクリスト:AYA
女性ロードチームユニット「ちゃりん娘」に所属する高校生サイクリスト。 |
写真・執筆:花田 康