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記事タグ: オーストラリア

オーストラリアを走ろう!ブリスベン to ゴールドコースト サイクルチャレンジ 2018 《PR》

オーストラリアを走ろう!ブリスベン to ゴールドコースト サイクルチャレンジ 2018 《PR》


ブリスベン to ゴールドコースト サイクルチャレンジ(通称B2GC/ビーツージーシー)は、オーストラリア・クイーンズランド州最大のサイクリングイベント。

2018年10月14日(日)に開催されるB2GCの魅力をご紹介します。

ブリスベン to ゴールドコースト サイクルチャレンジ(B2GC)とは

このサイクルチャレンジは、ブリズベン市内のサウスバンクからスタートし、ゴールドコーストにあるブロードウォーターパークランズでゴールを目指す100kmのファンライドイベント。

ブリスベンのサウスバンクから始まり、車両の交通と交わることなく17km南東へのびる、バスレーンが出発点となります。

バスレーンを出ると、コースはゴールドコーストのサウスポートにあるブロードウォーターパークランズまで、二箇所の休憩所をはさみながら、郊外、カントリーサイド、そしてシーコーストへの道のりを辿ります。

アップダウンの少ない高速コースなので、これまでロングライドの経験がない方でも、走破にチャレンジすることができます。現地の心臓団体への募金も呼びかける当イベント。

健康でサイクリングができることの意義をかみしめながら、ライドを楽しむことができます。

大会の魅力

オーストラリアが誇る2大都市と、それをつなぐ雄大な自然の中を走る。

オーストラリアの代表的な観光地でもある、クィーンズランドの州都ブリスベンとビーチリゾート・ゴールドコーストは、高層ビル建ち並ぶ文化の最先端。

本イベントは、2つの都市とその間に広がる緑豊かな郊外、小川入り組む河口岸、ビーチと並走する海岸沿い等を自転車でめぐり、様々な景観を楽しめる、オージーにも人気のファンライド・イベントです。

肌寒い季節を飛び越して、うららかな陽気のロングライドが楽しめます。

オーストラリアの10月は日本の4月に相当し、様々な花の便りがとどく頃。

コース上に咲き誇る花々は、日本ものとは色も形も違います。

新緑の美しさとあわさって、見なれない春が異国情緒たっぷりのライドを演出してくれます。

人気大会ならではのサービスで、ストレスフリーなライドが実現。

イベント当日は高速道路のバスレーンを完全封鎖するほか、ワンウェイコースのフィニッシュポイントでは、手荷物の移送やバスでの送迎などの参加者サービスが。

初めての土地でも緊張感を感じることなく、気軽に楽しむことができます。

大会当日はゴール後にゴールドコーストからブリスベンに戻るシャトルバスも用意されています。

自転車も一緒にブリスベンに運搬されるので安心です。 (有料/事前申込必要)

海外は心配・・・だけど日本人でも大丈夫!

日本事務局があるので、海外イベント初参加のライダーにも安心。

オーストラリアは時差もほとんどなく、又、欧米文化でありながら日本と同じ左側走行なので、ライディングに集中することができます。

海外ライド経験者にも、どの国よりも走りやすさを実感していただけるイベントです。

コース上にある2か所のエイドステーションでは、飲み物や食べ物を用意しています。

自転車メンテナンスのためにメカニックも待機。ローカルのボランティアスタッフが、ライダーたちを温かく迎えてくれます。


大会概要

大会名称 ブリスベン to ゴールドコースト サイクルチャレンジ 2018 (略称:B2GC)
開催日時 2018年10月14日(日)開催
申込期間 2018年4月2日(月) ~ 2018年9月17日(月)
開催場所 オーストラリア ブリスベン
参加資格 全行程(100km)にわたり、平均17km/時以上で走行できる方。
但し、20歳未満の方は、下記の制限があります。
● 20歳未満:お申し込みには保護者の同意が必要です。
● 14歳~15歳:イベント中は常に保護者(または保護者が委託した20歳以上の方)に近接しての走行必須。
● 14歳未満:タンデム、タガロング、バイクトレーラーのいずれかを利用し、保護者と同乗しての走行必須。
種目 100km:10,000円
参加者数 2017年:約6,000人
エイド レストストップ(救護、トイレ、修理、給水、スナック)・・・2カ所(43km、80km)

ツアー情報

9月17日(月)までスポーツエントリーにて受付中!
また、B2GCツアーも販売中です。お友達お誘いのうえお申し込みください。

詳細情報はオフィシャルサイトをご覧ください。

ブリスベン to ゴールドコースト サイクルチャレンジ
The Brisbane to Gold Coast Cycle Challenge (通称B2GC)は、2つの大都市ブリスベンとゴールドコースト間に広がる緑豊かな郊外、小川入り組む河口岸、ビーチと並走する海岸沿い等を自転車でめぐり、様々な景観を楽しめる、...

小島よしおさんも参加します

バラエティ番組で活躍されているタレントの小島よしおさんがB2GCに参加します。

<小島よしおさんからのメッセージ>
どーも! 小島よしおです!
10月、B2GCにチャレンジすることになりました!
オーストラリアをバイクで走れるなんて、マジ夢のようです!
カンガルーやコアラに会えるかも知れないんでしょ!?
考えただけで、テンションMAXぴーや↑↑
みんな、よしおと一緒に楽しみましょー!!!

>>メッセージ動画はこちら

タレントの小島よしおさんが参加します!|ブリスベン to ゴールドコースト サイク...
日本バラエティ番組で活躍されているタレントの小島よしおさんがB2GCに参加します。

——————————————————-
提供:グローバルライドイベント事務局
制作:たびりん編集部
記載内容有効期限:2018年9月17日

初めての方必見! オーストラリアのサイクリング事情をまとめてみた!

初めての方必見! オーストラリアのサイクリング事情をまとめてみた!

サイクリングinオーストラリア

※この記事は2019年1月24日に公開されたものを2021年6月に更新したものです。

前回はオーストラリアでの自転車に関する交通ルールをご紹介しました。

初心者必見!オーストラリアの自転車交通ルールをまとめてみた!
日本からのアクセスがよく、治安も比較的安定していることから人気の旅行先の一つであるオーストラリア。今回は、オーストラリアでのサイクリングがはじめての方のために、オーストラリアでの自転車の交通ルールについてご...

今回はオーストラリアでの一般的なサイクリング事情に焦点を当ててご紹介します。

1.オーストラリアで自転車に乗るときのルール

オーストラリアで自転車に乗る場合、法律に基づく国全体のルールと、州ごとに定められたルールに従う必要があります。以下の記事でまとめていますので参考にしてください。

初心者必見!オーストラリアの自転車交通ルールをまとめてみた!
日本からのアクセスがよく、治安も比較的安定していることから人気の旅行先の一つであるオーストラリア。今回は、オーストラリアでのサイクリングがはじめての方のために、オーストラリアでの自転車の交通ルールについてご...

2.オーストラリアの道路事情

オーストラリアの道路空間

オーストラリアの道路は、ヨーロッパ諸国ほどではありませんが、自転車通行空間の整備がなされている国です。

市街地の交通量が多い道路では、比較的自転車通行空間が整備されており、安全に通行することができます。

shared path

また、オーストラリアの人口密度は3.1人/km2。これは日本で最も人口密度が低い北海道(67.40人/km2)の1/20の人口密度です。そのため、市街地を少し離れて幹線道路から外れれば交通量はほぼゼロとなると考えて良いでしょう。

>>人口密度|オーストラリア統計局

オーストラリアの道路は、
M(高速道路)
A(幹線道路)
B(旧国道、二次幹線道路)
C(農道、住宅街等)
D(未舗装道路)
といったようにアルファベットが振られています。

Bと名のつく道路は交通量が少なく、舗装のレベルも幹線道路と同じ程度綺麗なので、サイクリングに適しています。

オーストラリアの自転車通行空間に関しては以下の記事でまとめていますので参考にしてください。

日本と似てる??オーストラリアの主な自転車通行空間の種類を整理してみた!
前回はオーストラリア中央に位置するアリス・スプリングスでのサイクリングレポートをお届けしました。今回はオーストラリアが初めての方のために、オーストラリアの主な自転車通行空間の種類をご紹介します。 1.オー...

また主要都市の自転車通行空間は以下のサイトから調べることができます。

『Cycleway finder』
シドニー周辺の自転車通行空間を色分けして示しています。
>>Cycleway Finder|ニューサウスウェールズ州

『CYCLING BRISBANE』
ブリスベン市内のサイクリングロード、給水ポイント、サイクルスタンド等を容易に検索できます。
>>Map Of Brisbane Bikeways|CYCLING BRISBANE

『bike paths』
オーストラリアの主要都市の自転車通行空間を示したマップが掲載されています。
>>Australian Maps|bike paths

3.オーストラリアの駐輪場事情

オーストラリアの駐輪場事情

オーストラリアのカフェや公共施設には、基本的に自転車を括り付けるためのサイクルスタンドが設置されています。カフェや公共施設以外でもあちこちにサイクルスタンドが設置されており、サイクルスタンドを探すのには苦労しません。

しかしながら、日本の都市部と同様にいくら鍵を厳重にかけても盗難の可能性があります。自分の責任において自転車は管理しましょう。もちろん、都市部には有料の自転車駐車サービスもあります。

高級なスポーツタイプの自転車を駐輪する際は、可能な限りセキュリティの厳重な有料サービスを利用しましょう。

日本での盗難対策については以下の記事をご覧ください。

【2021年版】自転車の鍵 (キー) /ロックおすすめ22選〜愛車を盗難から防ごう!

ロードバイクの盗難対策~ロックの方法からGPS追跡機能まで

4.オーストラリアでのCycling Tips

コーヒーブレーク

実は、オーストラリアはコーヒーの消費量が多い国として知られているコーヒー大国です。

そして、サイクリストといえばライド前後のコーヒーブレイク。素晴らしい道路と素晴らしいコーヒーを持つこの国は、サイクリストとの相性が抜群です。

街のいたるところにお洒落なカフェがありますので、コーヒーとマフィンを頼んでライド前の集合場所にしてもいいかもしれません。

ラミントン

オーストラリア名物スイーツのラミントン(ココナッツとチョコレートでコーティングしたスポンジケーキ)をライド前に補給するのもおすすめですよ。

5.オーストラリアへのアクセス

日本からオーストラリアへは直行便が出ています。

・例:成田国際空港~ケアンズ国際空港 約7時間30分

>>参考:オーストラリアへの行き方・アクセス | トラベルタウンズ海外旅行

 

6.オーストラリアで挑戦してみたいサイクリングロード

オーストラリアの自転車事情についてお分かりいただけたでしょうか。次は実際にサイクリングを楽しんでみましょう。オーストラリアには圧倒的な大自然と出会える、素晴らしいサイクリングロードがありますよ。

グレートオーシャンロード

「世界で最も美しい9つのサイクリングルート」にも選ばれている、オーストラリアを代表するサイクリングロードです。オーストラリア南部のトーキーからアランスフォードを結ぶ約260kmにおよぶ海岸道路で、雄大な海はもちろん、コアラやカンガルー、熱帯雨林などとも出会える贅沢なコースです。

グレート・オーシャン・ロードの必見スポット - オーストラリア政府観光局
12使徒(12 Apostles)、ロック・アード・ゴージ(Loch Ard Gorge)、アポロ・ベイ(Apollo Bay)、ケネット・リバー(Kennett River)、ローン(Lorne)などグレート・オーシャン・ロードの必見スポットを回りましょう。詳...

距離が長く、宿泊施設も限られているので、事前にしっかりと計画を立ててから挑戦してください。詳しくは、下記の記事も参考にどうぞ。

人生で一度は行ってみたい!世界で最も美しい9つのサイクリングルートをご紹介!!
世界には想像を超えるようなサイクリングルートがあるものです。2018年3月、ヨーロッパで大変権威ある建築&デザイン雑誌「ARCHITECTURAL DIGEST誌」のCondé Nast社が、「世界で最も美しい9つのサイクリングルート」を発表...

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※この記事は2019年1月28日に公開されたものを2021年10月に更新したものです。広大なオーストラリアでは、雄大なトレイルや景色を堪能できる道路が多数あり、各地で素晴らしいサイクリング体験ができます。前回のオーストラ...

ブリスベン to ゴールドコースト

その名のとおり、オーストラリアの2大都市であるブリスベンとゴールドコーストを結ぶ約100kmのコースです。毎年10月に行われるサイクルチャレンジも人気で、国内外から多くのサイクリングファンが参加しています。大会の際には高速道路の一部が封鎖され、高層ビル群を走り抜ける貴重な体験ができます。自然豊かな郊外や、海岸沿いの景色も満喫できますよ。※2020年は新型コロナウイルスの影響により中止となっています。2021年の情報は公式サイトをご確認ください。

ブリスベン to ゴールドコースト サイクルチャレンジ
The Brisbane to Gold Coast Cycle Challenge (通称B2GC)は、2つの大都市ブリスベンとゴールドコースト間に広がる緑豊かな郊外、小川入り組む河口岸、ビーチと並走する海岸沿い等を自転車でめぐり、様々な景観を楽しめる、...

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(執筆:松橋拓也)

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※この記事は2019年1月28日に公開されたものを2021年10月に更新したものです。

広大なオーストラリアでは、雄大なトレイルや景色を堪能できる道路が多数あり、各地で素晴らしいサイクリング体験ができます。前回のオーストラリアのサイクリングレポートでは、アリススプリングスを紹介しました。

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さらに、オーストラリアでは毎年1月に、世界のプロが戦うサントス・ツアー・ダウンアンダーやカデルエヴァンス・グレートオシャーンロードレースが開催されるので、サイクリストにとってホットな国なのです。

本記事では、大阪なおみさんの全豪オープン優勝で盛り上がったオーストラリアの都市メルボルンと、ブリスベン近郊のオーストラリアの2大サイクリングルートを紹介します。

また記事後半ではオーストラリアのシェアサイクル事情についてもご紹介しているので、実際に訪れた際の参考にしてくださいね。

1.グレートオーシャンロード(Great Ocean Road)

shutterstock_486846196

グレートオーシャンロードは、トーキー(Torquay)~アランスフォード(Allansford)間に敷設された道路のことで、「世界で最も美しい9つのサイクリングルート」の1つにも選ばれています。

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【ルート情報】

グレートオーシャンロードのルート情報

Cycle Route 5682686 – via Bikemap.net – Open Route in Bikemap App

大陸特有のダイナミックな海岸地形や野生のコアラやカンガルー、トロピカルな植物が生い茂る熱帯雨林など、目まぐるしい景色が続きます。オーストラリア、いや、世界で最もよく知られている素晴らしい道路です。

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グレートオーシャンロードであるB100道路は総延長が260kmにも上り、乗り込んでいるライダー以外にはなかなかハードでタフなコースです。

道中には宿泊施設がある街も少ないため、ルートの計画が重要です。以下では、グレートオーシャンロードにある主要な街を紹介します。

アポロベイ(Apollo bay)

Apollo bay

グレートオーシャンロード東端から約100kmに位置する小さな港町です。

トーキー~アポロベイ間にはサーファーが集うビーチが多く存在しており、また、道路のすぐ横に海を眺めながらライドすることができます。

02_Apollo bay

こまめなアップダウンが多いため、パワーの開放は計画的に。

プリンスタウン(Princetown)

アポロベイからさらに西へ80km程走ったところに存在する小さな町です。

アポロベイからプリンスタウンに向かう道中では、赤道付近を連想させる熱帯雨林が存在し、そこを抜けると野生のカンガルーやコアラが生息する森の中を走ります。

早朝や夕方はカンガルーが道路に出てくるため、クラッシュしないように前方を注意しながら走行しましょう。

ポートキャンベル(Port cambel)

08_twelve apostols

プリンスタウンから西に30kmほど移動した先に存在し、十二使徒(twelve apostols)やロンドン橋(London bridge)といった巨大な奇岩が周囲に点在する小さな街です。

大自然がつくりだす圧倒的な景色は必見です。

グレートオーシャンロードの豆知識

グレートオーシャンロードは、1月27日に開催されたカデル・エヴァンス・グレード・オーシャン・ロードレース(UCIワールドツアー)の舞台にもなっています。

本レースでは、グレートオーシャンロード東端近くの街ジーロング(Geelong)をスタート/フィニッシュとしているため、レースの観戦後、本記事で紹介したサイクリングコースを走ってみると選手の辛さが分かって楽しめるかもしれません。

オーストラリア国籍のUCIワールドチーム、ミッシェルトンスコットの活躍も必見ですね。

2.ブリスベンーゴールドコースト(Brisbane to Gold coast)

05_Brisbane

ブリスベンおよびゴールドコーストはオーストラリア東海岸北部のクイーンズランド州のなかでも大きく栄えた街です。

ブリスベンーゴールドコースト間のコースはオーストラリア国内でも有数の有名なルートであり、約100km程とサイクリングには絶好の距離となっています。

【ルート情報】

ブリスベンーゴールドコーストのルート情報

Cycle Route 5682689 – via Bikemap.net – Open Route in Bikemap App

序盤に100mほどの丘がある以外は大きな登りもなく、初心者にもやさしいルートです。

高層ビルの立ち並ぶブリスベンから、南国の植物が生い茂る郊外を通り抜け、太陽が降り注ぐビーチで有名なゴールドコーストに抜けます。

06_Brisbane2

タイミングがよければ、日本の桜のようにオーストラリアの春の風物詩であるジャカランダを見られるかもしれません。

07_Brisbane3

ブリスベン to ゴールドコースト サイクルチャレンジ(略称:B2GC)

毎年10月にサイクリングイベントが開催されています。その名もブリスベン to ゴールドコースト サイクルチャレンジ(略称:B2GC)です。当メディアTABIRIN(たびりん)でも以前ご紹介しました。

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2019年は10月13日に開催される予定であり、日本語サイトも開設されています。

>>ブリスベン to ゴールドコースト サイクルチャレンジ

日本語対応可能の事務局も設置されており、日本と同じ左側通行であるため、海外サイクリングイベントの中では比較的参加しやすいものとなっております。

もし海外のサイクリングイベントに興味があるのなら、この絶好の機会に飛び込んでみるのはいかがでしょうか。

オーストラリアのシェアサイクル情報(2021年10月現在)

自転車の国であるオーストラリアですが、海外旅行や出張でオーストラリアを訪問した場合に現地で自転車を借りることができるのでしょうか。本記事で取り上げた各都市ごとにリサーチした、シェアサイクル情報を紹介します。

メルボルンのシェアサイクル情報

メルボルンでは「Melbourne Bike Share」という知名度の高いシェアサイクルサービスが展開されていました。しかし、2019年11月30日にサービスは終了してしまい、現在は利用できません。

原因は、川や雑木林に自転車の不法投棄が増えたことです。それによって一般市民やメルボルンの地方議会から支持や支援が得られなくなり、残念ながらサービス終了に至りました。
しかし、現在は「Lime」という電気自転車のシェアリングサービスが展開されています。UberやLimeアプリからレンタルすることが可能です。

Limeでは電動自転車や電気スクーターを取り扱っているので、ヘルメットの着用や、自転車専用車線の使用を促して、安全なサイクリング活動に力を入れています。

サービスは成長しつつあり、電気自転車の台数を増やす計画もされているようです。

Lime | Electric Scooter and Bike Rentals
Rethink Your Ride with Lime, the global leader in micromobility. We offer electric scooter and bike rentals in over 100 countries around the world, helping connect communities, reduce pollution and provide a...

ブリスベンのシェアサイクル情報

ブリスベンでは、「CityCycle」というシェアサイクルサービスが展開されていましたが、2021/8/15に終了しました。24時間利用可能なサービスで、ブリスベンシティ近郊には約150か所に自転車ステーションがあったようです。

現在のブリスベンで利用されるシェアリングサービスは、メルボルンと同じく「Lime」の利用者が増えているようです。

オーストラリアは自転車で楽しみが広がる国

日常の移動手段だけでなく、スポーツやアクティビティとしても自転車が大いに利用されているオーストラリア。

TABIRIN(たびりん)では自転車の国オーストラリアのサイクリング情報を掲載しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。

日本と似てる??オーストラリアの主な自転車通行空間の種類を整理してみた!
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この記事を見たあなたは要ダウンロード!TABIRINアプリ

2021年8月、ついに当メディアTABIRINのアプリがリリースされました!
そして10月にはバージョンアップ!

サイクリングマップが表示される「TABIRIN MAP」機能、自分だけのコースを反映することができる「オリジナルコース」機能、そしてバージョンアップでは走ったコースや立ち寄った施設などの旅の思い出をコレクションできるコレクション機能が搭載されました!

是非ダウンロードしてくださいね。

TABIRINアプリ大幅アップデート!サイクリング情報の検索・計画・記録・共有がもっ...
「TABIRINアプリ」をバージョンアップしました!「TABIRINアプリ」は、WEBサイト「TABIRIN」で収録している自治体等が作成した全国のコース・マップやサイクリストにやさしい宿、レンタサイクルといった「旅×自転車 情報」...

(執筆:松橋拓也)

日本と似てる??オーストラリアの主な自転車通行空間の種類を整理してみた!

日本と似てる??オーストラリアの主な自転車通行空間の種類を整理してみた!

オーストラリア・自転車

前回はオーストラリア中央に位置するアリス・スプリングスでのサイクリングレポートをお届けしました。

【オーストラリア】アウトバック最大の都市アリス・スプリングスでトレイルライド...
オーストラリアといえば何を思いつくでしょうか。コアラに代表される動物、美しいビーチ、グレートバリアリーフ。そして忘れてはいけないのが、ウルル(エアーズロック)があることで有名なオーストラリア大陸内陸部に広が...

今回はオーストラリアが初めての方のために、オーストラリアの主な自転車通行空間の種類をご紹介します。

 

1.オーストラリアの主な自転車通行空間の種類

オーストラリアの法律上、自転車は「車両」です。そのため、車道走行が基本です。しかし、州によって扱いが異なりますが、歩道走行も基本的に認められており、日本と似ているのです。

一方で、一般道だけでなく、なんと高速道路(=オーストラリアではフリーウェイ(Freeway、略してFwy))の走行が認められている区間もあります。

このほか、主な自転車通行空間として、自転車専用道路、自転車レーン、共有パス、分離パス、ラウンドアバウト、そのほか特殊レーン(バスレーン、トランジットレーン、トラムレーンなど)などがあります。※州によって異なります

高速道路・一般道

Freewayの自転車レーン

↑の写真は高速道路(=フリーウェイ)に後述の自転車レーンが設置されている例です。

オーストラリアの車道を走る場合、日本と同様に左側通行となります。

ただし自転車禁止の標識がある場合は、通行できません。

自転車専用道路(bike path、bicycle path)

bicycle path

自転車専用道路は、自転車のみの専用通行空間です。通常、自転車のマークとともに「ONLY」で示されています。

車道からは完全に独立したケースのほか、上のシドニーの写真のように車道部で構造的に分離するケースもあります。

自転車レーン(bike lane、bicycle lane)

bike lane

自転車レーンは、車道上の自転車通行空間を示したレーンのことです。通常、自転車のマークとともに「LANE」で示されています(高速道路の写真の例です)。

車道部で構造的に分離するケースと、上のブリスベンの写真のように白線などの路面標示だけで示すケースがあります。特に危険性が高い場所では緑色のペイントが用いられるようです。

自転車レーンがある場合、不可能な場合をのぞき、自転車レーンを走らなくてはなりません。違反すると罰金となります。

共有パス(shared path)

shared path

共有パスは日本でいう、自転車歩行者専用道のような通行空間です。通常、歩行者と自転車が縦に並んだサインで示されます。

車道から独立した自転車通行空間として、オーストラリアで最も一般的な通行空間です。

>>Shared paths|Victoria Walks(英語のみ)

分離パス(separated path)

separated path

分離パスは歩行者と自転車の通行位置を区分した通行空間です。通常、歩行者と自転車のマークが左右に配置され「ONLY」の文字とともに示されています。

自転車は示された側のレーンを走行する必要があります。

歩道

オーストラリアの歩道

オーストラリアではおおむね歩道走行が認められています。州によってルールが異なります。詳しくは次回ご説明します。

ラウンドアバウト

オーストラリアのラウンドアバウト

ヨーロッパをはじめ、諸外国でよくみられる環状交差点です。オーストラリアでは右側の車両が常に優先となります。

特殊レーン

特殊レーンの自転車通行の可否は州によって異なります。

・バスレーン
・トランジットレーン:クルマで指定の人数以上が乗車していないと入れない車線のこと
・トラムレーン:トラムとは路面軌道のこと

 

2.オーストラリアの自転車通行空間を調べるには

英語のみですが、以下のサイトから自転車通行空間を調べることができます。

Cycleway finder

シドニー周辺の自転車通行空間を色分けして示しています。

>>Cycleway Finder|ニューサウスウェールズ州

CYCLING BRISBANE

ブリスベン市内のサイクリングロード、給水ポイント、サイクルスタンド等を容易に検索できます。

>>Map Of Brisbane Bikeways|CYCLING BRISBANE

bike paths

オーストラリアの主要都市の自転車通行空間を示したマップが掲載されています。

>>Australian Maps|bike paths

 

自転車通行空間の種類をあらかじめ知っておくことで、初めてのオーストラリアでも安心して自転車を楽しめるのではないでしょうか。

次回は、オーストラリアでのサイクリングが初めての方のために、自転車の交通ルールについてご紹介します。お楽しみに!

【参考】

>>Road Users’ Handbook|ニューサウスウェールズ州
>>Bike law|ビクトリア州
>>Bicycle road rules and safety|クイーンズランド州
>>cycling & THE LOW|南オーストラリア州
>>Cycling Rules|西オーストラリア州
>>Car Road Rules Handbook|オーストラリア首都特別地域
>>Tasmanian Road Rules|タスマニア州
>>Bicycle safety|ノーザン・テリトリー

(執筆:t.k)

【オーストラリア】2032年にはオリンピックも開催!ブリスベン街中サイクリング

【オーストラリア】2032年にはオリンピックも開催!ブリスベン街中サイクリング


オーストラリアにあるブリスベンという街をご存知でしょうか。
2032年に夏季オリンピック・パラリンピックの開催が決まったことで、その名をニュースで耳にしたことがある方もいるかもしれません。
今後世界的な注目も高まっていくと思われるブリスベン。主要スポットをサイクリングで探検しつつ、街の魅力をお伝えします。

ブリスベンってどんな街?

ブリスベンはオーストラリアの北東に位置するクイーンズランド州の州都にあたります。州の経済・政治の中心としてはもちろん、北のサンシャインコーストへは車で約1時間半、南のゴールドコーストへは約1時間と、観光の拠点としても便利な街です。

ブリスベンの人口は約228万人(参考:シドニーは約470万人。両2016年調べ)、日本でいうと名古屋市の約232万人(2021年調べ)に近いですね。面積は約4,700k㎡(参考:京都府は4,613k㎡)、日本での姉妹都市は神戸市になります。

街の中心部にはゆったりとブリスベン川が蛇行し、街の各所には公園や庭園の緑が多く、シドニー、メルボルンに次ぐオーストラリア第3の都市でありながらもリラックスした雰囲気が漂います。世界各国からの移民や留学生があふれ、街を歩くだけでも多民族・多人種を肌で実感できます。

スタート前に押さえよう!クイーンズランド州の基本自転車ルール

さて、サイクリングを始める前に、「郷に入らば郷に従え」ならぬ「豪に入らば豪に従え」で、オーストラリアの自転車ルールを押さえておきましょう。
オーストラリアでは自転車ルールも州ごとに微妙に異なるので注意が必要です。ここではクイーンズランド州で自転車に乗る際の、基本ルールを簡単に紹介します。

①ヘルメットを必ず着用

街乗り自転車でもスポーツ・バイクでも、ヘルメット着用は義務。ヘルメットはオーストラリア標準規格(AS2063もしくはAS/NZS2063)に沿った製品でなければなりません。(※違反者は126AUDドルの罰金)

②前後にはライトと反射板を付ける

自転車前方には200m先からも認識できる明るさのホワイト・ライト、後方には200m先からも認識できる明るさのレッド・ライトと光の反射で50m先からも認識できる反射板の装着が必要です。

③道路の左側を走る

日本と同様。逆走は大変危険なのでやめましょう。

④自転車走行可能な道路の種類を守る

一般道(路肩、車線上も含む)、バスレーン、トランジットレーン、自転車レーン、歩道が走行可能。歩道では「自転車禁止」の標識がないか確認し、歩行者を優先することを忘れずに。

⑤他の車両から2m以上離れて走る

⑥自転車の並走は2台まで

並走の際は、横幅1.5m以内に収まるようにしましょう。

⑦歩行者を最優先する

⑧歩行者にはベルで存在を知らせる

自転車本体には必ずベルを装着するようにしましょう。

⑨走行中のイヤホン・携帯電話の使用は禁止

より詳細なルールは州政府のWebサイトに記載されていますので、そちらも合わせて確認するとなお安心でしょう。

ブリスベン街中の主要スポットをサイクリング

ブリスベンの中心部の繁華街クイーン・ストリート・モールや時計台といったスポットは徒歩での散策がベターですが、ブリスベン川沿いのスポットを回るならぜひ自転車がおすすめです。
ブリスベン市内にはe-bikeタイプのシェアサイクルサービス Beam(有料)もあるので、ご自身の自転車を持参しなくても十分楽しむことができます。

川沿いには歩道と並び自転車道が整備されており、標識に従って行けば初めてブリスベンを走る方でも簡単に周遊を楽しむことができます。ブリスベンの人気観光エリア、サウスバンク発着で15km、ブリスベンならではの橋や水上自転車道を楽しんでみてください。

サウスバンクからカンガルー・ポイントを目指す

基本の自転車ルールを押さえたら、いざ出発しましょう。ブリスベン川を一望できる観覧車、ザ・ウィール・オブ・ブリスベンのふもとからスタートです。

川沿いに200m弱進んだ先にある、2014年のG20開催記念に作られたモニュメント、ブリスベンサインの前で記念写真も撮っておきましょう。

サウスバンクの公園エリアから東方向へ進むと、次の目的地である約3km先のカンガルーポイントへと続く自転車道に入ります。

対岸の州政府や大手企業のそびえ立つビル群、崖でロッククライミングを楽しむ人を眺めながらこぎ進めていきます。

ブリスベンのシンボル的橋:ストーリーブリッジを渡る

カンガルーポイントから見える大きな橋はストーリーブリッジ。地上74 m、全長777mで、ブリスベン川にかかる数ある橋の中でも特にシンボル的存在といえるでしょう。

橋のふもとにあるストーリーブリッジホテルの前を通り抜け、ストーリーブリッジの歩行者・自転車レーンを渡っていきます。

ストーリーブリッジを渡り終えたら、東方向へと向かいます。次の目的地は約3.2km先の ブリスベンパワーハウス。道中のニューファームリバーウォークは、歩行者・自転車専用の水上デッキで、ストーリーブリッジをバックにしながら水上サイクリング気分を味わえます。

ブリスベンパワーハウスはかつての発電所を改装した芸術劇場です。
建物自体は見学無料なので自転車を止めて内部見学をするもよし、併設するレストランでお腹を満たすもよしです。

イーグル・ストリートで港の景色を味わう

ブリスベンパワーハウスで折り返し、標識に従いながら再びストーリーブリッジのふもとへと向かいます。

ふもとのハーワードスミスワーブスはおしゃれなレストランや醸造所、ホテルを備えた水辺の開発エリア。
巨大な船のオブジェがアイコニックです。

散策しつつ、西側のシティーリーチボードウォークへと進み、イーグルストリートへとゆっくり走ります。
イーグルストリートは、リバービューのレストランで歓談を楽しむ人や遊覧船の出発を待つ人でにぎわい、異国情緒を感じられることでしょう。

都市のオアシス:ボタニックガーデン〜橋の上のカフェ

ハワードスミスワーブスからイーグルストリート経由で約1.4km進むと、シティーボタニックガーデンズへと到着します。

ガーデン内の木々のアーチの中を走っていると、ここが都会であることを忘れてしまうほど。

ガーデンを抜ければ、クイーンズランド工科大学(QUT)の青いロゴが目に飛び込んできます。

大学キャンパス向かいの自転車・歩行者専用橋グッドウィルブリッジ(全長450m)を渡れば、スタート地点のサウスバンクの公園エリアへと戻れますが、ここはぜひ、橋の真ん中で足を止めてみてください。
橋の真ん中には世界でも珍しい、橋上カフェ、グッドウィルブリューがあります。市の福祉団体により運営されているコミュニティカフェで、橋の上で自転車を止め、ベンチで一息しながらコーヒーブレイクを楽しむことができますよ。

グッドウィルブリッジを対岸まで渡り、サウスバンク公園内へと入り、ザ・ウィール・オブ・ブリスベンに着けばゴールです。

週末マーケットも楽しいブリスベン

ブリスベンパワーハウスを始め、週末の午前中には市内各所でマーケットも開催されるので、見つけたらふらっと立ち寄ってみるのも楽しいですよ。
新鮮な果物や野菜はもちろん、ローカルな飲食店が淹れたてのコーヒーと共に美味しいフードを提供しています。

もっと散策したい人は、ブリスベンの自転車情報・おすすめルートをまとめたWebサイト Cycling Brisbane も参考にしてみてくださいね。

 ブリスベンは自転車イベントも豊富!

ロードレースが好きな方はオーストラリアと聞くと毎年1月に南オーストラリア州アデレードで開催される ツアー・ダウンアンダー (TDU) をイメージされる方が多いでしょう。
ここ、クイーンズランド州のブリスベンでは、毎年3月にブリスベン・サイクリング・フェスティバルが開催されています。マウンテンバイク・BMX・ロード・トラックのオセアニアチャンピオンシップ、市街クリテリウムレース、市民ライドイベント等、子供から大人まで楽しめる多様なイベントが催されます。

また、年に1回開催されるブリスベン to ゴールドコースト サイクルチャレンジ(通称B2GC)はブリスベンからゴールドコーストまで、片道100kmを走るファンライドイベント。
毎年3,700名を越えるサイクリストがクイーンズランド中から集まり、近年は日本からの参加者も増えています。明け方にブリスベンの街をスタートし、牧歌的な郊外エリアを通り、ゴールドコーストの青い空と輝く海へと走り抜けていくのは気分爽快です。(2022年は7月17日(日)開催予定)

ぜひみなさんもぜひ一度チャレンジしてみてくださいね!

コース紹介

▼ブリスベン観光情報(クイーンランド州政府観光局 ※一部日本語あり)https://www.queensland.com/jp/ja/places-to-see/destinations/brisbane

▼Bicycle road rules and safety(クイーンズランド州政府 自転車ルール)https://www.qld.gov.au/transport/safety/rules/wheeled-devices/bicycle

▼Beam(シェアサイクルサービス ※日本語あり)
https://www.ridebeam.com/

▼Cycling Brisbane(ブリスベン自転車ルート情報など)
https://www.cyclingbrisbane.com.au/

▼ブリスベン サイクリング フェスティバル
https://www.brisbanecyclingfestival.com/

▼ブリスベン to ゴールドコースト サイクルチャレンジ (B2GC)
https://b2gc.com.au/

まとめ

以前から自転車都市政策を掲げ、自転車に優しい街づくりを進めてきたブリスベンですが、ブリスベンでの2032年オリンピック・パラリンピック開催が決まったことにより街全体の開発もまた一段と進み、自転車に乗る人にも、乗らない人にも優しい街づくりが一層進められています。自転車専用道や “Share the Road” のマインドなど、ブリスベンの自転車街づくりや自転車を取り入れたライフスタイルから日本が吸収できるものはたくさんあると思います。

今度の海外旅行は、ブリスベンでの自転車旅でいかがでしょう。

執筆:Ayaka

2011年に社会人になると同時に始めた自転車で「自転車×旅」の魅力にハマる。
ニュージーランドでのワイナリーロードレース、タイの寺院巡り、ドイツ古城巡り、インドネシアでの遺跡巡りなど世界各地で自転車旅を催行し、その様子を雑誌『Cycle Sports』に寄稿。
2017年には自転車ツーリズムを探究しにオーストラリアへ留学。現地の様子を『Cycle Sports.jp』にて『G’day, Australia! 〜ブリスベンからの自転車だより』として1年間連載。帰国後は英語教材編集者の傍ら、自転車イベントで通訳・MC・PR担当等を務める。
2022年4月、オーストラリア クイーンズランド州ブリスベンへ移住。
座右の銘は「好きにまみれろ、夢中で生きろ」。

 

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【オーストラリア】ブリスベンに来たら一度はチャレンジ!Mt.クーサヒルクライム

【オーストラリア】ブリスベンに来たら一度はチャレンジ!Mt.クーサヒルクライム

日本でも地域ごとに、地元のサイクリストたちが脚自慢をするヒルクライムスポットがあるように、オーストラリアにも「ここで登るならこの山・峠!」というスポットが数多くあります。
ブリスベン屈指のヒルクライムスポットはMt. クーサ。多くのローカルサイクリストが一度は登ったことのある山です。

登れば、オージーのサイクリストにも一目置かれるかも?
ヒルクライム+ランチを含む約15kmのサイクリング、早速行ってみましょう。

Mt.クーサとはどんな山?

Mt.クーサはブリスベンの街の中心地から約6kmほど西側にある、標高287mの山です。

「クーサ」の語源はアボリジニの種族から来ています。昔、この地で暮らしていたアボリジニのターバル族が、ミツバチからハチミツを採取するためにこの山を訪れていたそう。ターバル族の言語でハチミツが “ku-ta” と呼ばれていたことが Mt.クーサの由来となりました。

Mt. クーサへの登頂方法は自家用車、バス、ハイキング、自転車が主。観光スポットとしての人気も高く、市バスも通っているので個人観光でのアクセスも便利です。
日本からの団体バスツアーや修学旅行生などもよく見かけます。

車道とは別に、ハイカー向けには遊歩道が整備されているので、小さい子連れの家族から中高年の方まで、ハイキングコースとしても人気です。マウンテンバイク向けの専用道も整備されています。

ロードバイク乗りのサイクリストにとっては、市の中心部からのアクセスの良さと1周10km強の手頃さから、Strava(ストラバ)上でセグメントの順位や自己ベストを競うブリスベン屈指のヒルクライムスポット。
自転車ルートは車道と同じですが、部分ごとにバイクレーンが敷かれています。

ブリスベンの市街をめぐるライドイベントでも、Mt.クーサはヒルクライムのタイムトライアル区間として設定されています。

ふもとのプラネタリウム館を目印にスタート

クーサのふもとは大きな駐車場エリアとなっており、ビジターセンター、図書館、アートギャラリー、サー・トーマス・ブリスベンプラネタリウム(市のプラネタリウム施設)などが隣接しています。
車でアクセスする場合は、ここの駐車場(無料)に停めるのが便利です。

スタート地点は駐車場を出たらすぐ目の前は坂。ここからが「クーサチャレンジ」のスタートです。

定番は北回りコース

「表ヤビツ」「裏ヤビツ」のように、峠や山はどの方向から登るかそれぞれの楽しみがありますよね。クーサもやはり「どの口から攻めるか」がブリスベンのサイクリストたちの楽しみ。
定番は約8kmの北回りで頂上の展望台をゴールに定め、下山は約2.6kmの南回りで戻ります。スタートして最初に現れるのはマウント・クート=ター・ロードの斜度6.2%、200mほどの坂。
最初からインパクトの大きい坂に「うぅっ…」となりますが、まだまだ入り口。

実際、過去にはこれを市営のシティサイクル(レンタルバイク)で登ったオージーのツワモノも…。

▼北回りコースでは200mの途中にある分岐を右側のツーリスト・ドライブ7方向に進みます。

最初の難所を越えてほっと一息。ここでいったんバイクレーンは切れて車道と一緒になるので気をつけながら走りましょう。

少し下ったところに小さな公園エリアがあります。公衆トイレもあるので小休憩に便利です。

▼休憩スポットの入り口には森林火災(bushfire)の注意看板も。

ところで、オーストラリアの公園に必ずと言っていいほどあるのがバーベキュー台。

オーストラリア人にとってバーベキューは日常茶飯事で、週末は市内・郊外問わず各所の公園で食材を持ち込みバーベキューを楽しむオージーたちの姿が見られます。

▼手前がバーベキュー台、奥が公衆トイレ

オーストラリアならではの看板や森を楽しみながら登る

公園を過ぎ、適度なアップダウンを繰り返しながら道なりにしばらく進むと、再び坂の入り口に。
ここから2.2kmは平均勾配9.0%の坂道が続く “Mt.Coot-tha Back” と呼ばれる区間になり、ふんばりどころです。

▼野生動物保護、コアラやカンガルー飛び出し注意の看板はオーストラリア各地でよく見かけます。


▼ハイカー、自転車、それから馬に注意!?

▼急な下り坂で先が見えないため、注意を促すCREST(頂上)の看板

誰が書いたのかは定かではありませんが、要所要所にキロポストが路面に書かれているので、ペース配分の目安にもなります。

▼1000m地点を表す路面の書き込み

2.2kmのセグメントを走り切り、ゴールの展望台に近づくにつれて、木々の間から空高くそびえる鉄塔が目に入ってきます。

Mt.クーサはブリスベンの主要なTV局・ラジオ局の電波基地にもなっており、各社の電波塔やパラボナアンテナが次々と現れます。

▼青空にそびえ立つ電波塔は迫力があります。

アップダウンを繰り返しながら平均勾配8〜9%の坂を黙々と漕ぎ進めていきましょう。

展望台手前の駐車場〜ラウンドアバウト(ロータリー)に差し掛かったらゴールはもうすぐ。
ラスト600m、平均勾配8.6%をふんばって、頂上へと向かいます。

ラウンドアバウトは車・自転車問わず中にいる人が優先。
注意して反時計周りで右折しましょう。

展望台から絶景を眺めながらコーヒーブレイク

ゴールの展望台に到着です。
展望台にはサイクルラックも昔から常設されており、サイクリストが日常的にどれだけ多いかを物語っています。

なお、市バスも展望台まで通っているので、自転車ではちょっと…という方は、公共交通機関でのアクセスも可能です。

展望台からはブリスベンの街中をゆったりと蛇行するブリスベン川の様子はもちろん、晴れていれば遠くにモートン湾まで見渡すことができます。

また、Mt.クーサ展望台は夕焼け、夜景スポットとしても人気です。
ぜひ昼間は自転車で、夜はドライブで訪れてみるのもよいですね。

展望台エリアにはカフェとレストランがあり、テラス席では雄大な景色を眺めながらコーヒーや食事を楽しめます。

▼この日は温かいカフェモカとフラットホワイトでほっと一息。

ダウンヒルの後はレガッタ・ホテルでステーキランチ

カフェで一息ついたら下山です。展望台からは南回りコースで下ること約2.6km。

オーストラリアでは車だけでなく自転車もスピード違反の取締対象なので、スピードの出しすぎに注意しながら安全に下りましょう。

下りきったら、プラネタリウムのある駐車場〜ボタニックガーデンを素通りし、車道の上にかかる自転車・歩行者専用の歩道橋を渡ってリバーサイドへと向かいます。

▼オーストラリアの多くの歩道橋はスロープ・屋根付きで、個性的なデザインのものが多いです。

目的地は約2.5km先、ブリスベン川沿いにあるレガッタ・ホテルです。

レガッタ・ホテルは1874年創立の老舗レストラン。レストラン、カフェ、ファンクションルーム、バー、ポーキー(日本のスロットのようなもの)を備えた建物になっています。

▼白いクラシカルな外装が印象的です。

▼道路を挟んだホテルの向かい側には、ブリスベン川沿いにサイクリング道が整備されています。

ちなみに、オーストラリアでは「ホテル」と言っても、必ずしも宿泊施設を備えているわけではなく、お酒を提供するレストランに「ホテル」と名の付いているところが多くあります。

レガッタ・ホテルの内装にはブリスベン川でもよく見られるレガッタのオールが随所にあしらわれています。

▼テラス席のカフェスペースにはバイクラックもあるので、安心して食事を楽しむことができます。

▼愛犬の散歩途中に立ち寄るお客さんも多いようです。

▼テラス席そばには、世界各都市で展開拡大中の電動シェアスクーター “Beam” も停めてありました。

この日はテラス席でステーキサンドイッチを注文。
バゲットに肉厚の Wagyuステーキが挟まれ、ジューシーで食べごたえのある豪華なサンドイッチを堪能しました。

オーストラリアのレストランではよく ”Wagyu” の文字を見かけますが、これは日本から輸入した「和牛」というわけではなく、日本の「和牛」の血を引くオーストラリア産の牛のこと。

オーストラリア国内ではアンガス牛、ヘレフォード牛など複数の品種が育てられていますが、中でも Wagyu は風味があり味わいがよく、脂と赤身のバランスがよいブランド牛として人気です。ライド後のご褒美、エネルギーチャージにもぴったりの Wagyu、ぜひオーストラリアに来たら一度ご賞味ください。

▼ボリューム満点でジューシーな Wagyu のステーキサンドイッチ。

あわせて立ち寄りたいMt.クーサの観光スポット

Mt.クーサの魅力は展望台だけではありません。庭園やプラネタリウムなど子供から大人まで楽しめる文化施設も盛りだくさん。時間があればぜひ合わせて訪れてほしいスポットを2つ紹介します。

①ブリスベン・ボタニック・ガーデンズ  Mt.クーサ

1976年に開園したブリスベン市営の庭園で、入場料は無料です。56ヘクタールの広大な敷地には、珍しい亜熱帯植物を育てるドーム型温室や日本庭園などがあり、さまざまな植物を見ることができます。

庭園内には大きな池もあり、ピクニックやウェディングフォトの撮影スポットとしても人気です。庭園というより大きな公園と言った方がしっくり来るかもしれません。

▼池の周りでは野生のカルガモやオセアニア・ウォーター・ドラゴンも観察できます。

②サー・トーマス・ブリスベンプラネタリウム

1978年に開館したブリスベン市営のプラネタリウムです。
人類の宇宙探索の歴史などさまざまな展示もあり、家族連れでにぎわうスポットです。

わざわざオーストラリアまで来てプラネタリウム?と思うかもしれません。ですが、南半球ならではのSouthern Cross(南十字星)や、Milkey Way (天の川)の解説を聞くと、北半球とは違った夜空の見え方がわかり、オーストラリアの星空の魅力に気づくことができますよ。

※プラネタリウム鑑賞は大人10〜12AUDドル 子供6〜8AUDドル(3〜14才)(※料金はプログラム内容により異なります)。

コース紹介

まとめ

サイクリングやトレッキングといったアクティブな運動から、ピクニックやバーベキューなどリラックスした食事まで、アウトドアをして過ごすことが多いのがオーストラリアの週末のスタイルです。

ブリスベン川沿いのサイクリングコースで主要観光スポットを回ったら、次はMt.クーサに登り街を見渡してみてください。
達成感と共に景色が目に焼き付き、忘れられない旅の思い出がまた一つ増えることでしょう。

執筆:Ayaka

2011年に社会人になると同時に始めた自転車で「自転車×旅」の魅力にハマる。
ニュージーランドでのワイナリーロードレース、タイの寺院巡り、ドイツ古城巡り、インドネシアでの遺跡巡りなど世界各地で自転車旅を催行し、その様子を雑誌『Cycle Sports』に寄稿。
2017年には自転車ツーリズムを探究しにオーストラリアへ留学。現地の様子を『Cycle Sports.jp』にて『G’day, Australia! 〜ブリスベンからの自転車だより』として1年間連載。帰国後は英語教材編集者の傍ら、自転車イベントで通訳・MC・PR担当等を務める。
2022年4月、オーストラリア クイーンズランド州ブリスベンへ移住。
座右の銘は「好きにまみれろ、夢中で生きろ」。

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【オーストラリア】オージーの国民食!ミートパイを求めて走る「ヤタラパイ」ライド

【オーストラリア】オージーの国民食!ミートパイを求めて走る「ヤタラパイ」ライド

オーストラリアの名物料理と聞くと、どのような食べ物を思い浮かべるでしょうか?
多国籍・多民族のオーストラリアではいわゆる「オーストラリア料理」と呼ばれるものはほとんどありません。
ですが、人種・国籍問わず広く国民に愛される食べ物はあります。その一つが「ミートパイ」です。オーストラリアの味を求めて、往復34km自転車で走って来ました。

オーストラリアのミートパイとは?

オーストラリア人にとってミートパイは言わば「国民食」。円形で1人分サイズの冷凍パイはスーパーでも定番の食品です。日本でも外資系のまとめ売り大型スーパーなどで売られているので見たことがある方もいるかもしれません。
冷凍品でも十分美味しいのですが、やはりローカルのお店で手作りされたパイほど美味しいものはありません。特に、オーストラリアのワインの名産地、バロッサバレー(南オーストラリア州)の赤ワインといただくと絶品です。

中でも有名なのが、Yatala Pies(ヤタラ・パイズ)。
市内から南へ約40km行ったヤタラという地域にあるローカルのパイショップです。

ヤタラ・パイズは130年以上続く老舗であり、ブリスベンからゴールドコーストへ向かう高速道路パシフィック・モーターウェイ(通称M1)の出口沿いという便利な立地。
高速道路の38番出口の案内標識には Exit Yatala Pies と、「ここで降りて!」と言わんばかりに明記されているほどです。

週末ともなると、近隣住民はもちろん、車で遠方から買いに来る常連客でにぎわいます。
私も2017年のオーストラリア留学から帰国後、「オーストラリアの味」として「やたら」食べたくなるのは、いつもここのパイでした。

「IKEAローガン店」を目印にスタート

スタートはブリスベン市の南側に隣接するローガン市にある、IKEAローガン店から。日本にもIKEAはありますが、オーストラリアでもIKEAの家具や雑貨は大変親しまれています。

ちなみに日本語では「イケア」と発音しますが、英語では「アイケア」の音に近い発音です。最初に聞いた時は「eye care!? 眼科のこと⁉?」と勘違いした思い出があります。
車社会のオーストラリアは、日本のように市内と店舗を結ぶシャトルバスは走っておらず、皆、自家用車で来てそのまま持ち帰るのが一般的。そのため駐車場も広々としています。

ちなみにここ、IKEAローガン店は、ローガンサイクリングクラブの土曜朝ライドの発着場所にもなっています。
毎週土曜日の朝7時になると、老若男女、ローガン市内各所から20〜30名ほどのサイクリストたちが集まってきます。

皆でエクササイズがてら30kmほど走り、IKEAに隣接するカフェでコーヒーを楽しんで解散する、というのが定番スタイルです。

ゴールドコーストへと続く自転車ルート「V1」をたどって

ブリスベン〜ゴールドコーストまでは主に幹線道路M1沿いのサイクリングルート「V1」を通って行きます。
このルートはクイーンズランドの中でも「アイコニック・サイクリングルート」と位置づけており、サイクリストにも人気のコース。年に1回開催されるクイーンズランド州最大級の自転車イベント「ブリスベンtoゴールドコーストサイクルチャレンジ」のルートにもなっています。


自転車専用道・車道と並行するバイクレーンを組み合わせたコースで、要所要所に「V1」を示す標識が立てられています。

▼M1沿いには主要スポットの標識も立っています。

IKEAローガン店から5km地点、巨大ショッピングモール「ハイパードーム」が見えてきました。

オーストラリアのショッピングセンターはだいたいどこも同じようなスーパー、日用品店、飲食店のフードコートが入っているのですが、なんといっても施設も駐車場もビッグサイズです。広大なオーストラリアの大地をここでも感じます。

ちなみに、日本でもおなじみの「バーガーキング」はオーストラリアでは「ハングリージャックス」の名前で呼ばれています。

自転車でゴールドコースト方面へ向かう場合、イーグルビー(Eagleby)というエリアでいったんM1沿いを東方向に離れ、再びM1沿いに合流し南を目指していくことになります。
とはいえここにも自転車ルートの標識はあるので心配は無用です。

スタートから12km地点、イーグルビーに入り、ゴールドコーストのメインビーチ、サーファーズ・パラダイスまでの標識が見えてきました。

しばらく走ると住宅街に突入。
道沿いの民家の前に、赤・黄色のフタとキャスターが付いた大きなプラスチックのゴミ箱が並んでいます。一見業者用ですが、実はこれ、オーストラリアの家庭用のゴミ箱なんです。

クイーンズランド州では、週に一度、家の軒先にこのゴミ箱を出しておくと、回収車が来て回収してくれるシステム。ちなみに日本のように手作業ではなく、車体に付いた巨大アームで掴み取り、中身をゴソッと回収車の中に放り入れる仕組みです。

ヤタラ・パイズに到着!

イーグルビーの住宅街エリアから再びM1沿いの道に戻り、ようやくヤタラ・パイズの赤い屋根が見えてきました。

IKEAローガン店から漕ぐこと約17km。
ラウンドアバウト(ロータリー)を回り、ヤタラ・パイズに到着です。

店内とテラスに席があるのでお店での飲食も、持ち帰りも可能です。
店頭のショーケース越しにお揃いのユニフォームを着た店員さんに口頭で注文を伝えます。


店の奥には厨房があり、パイが次々と焼き上がっていく様子が見えます。どれも美味しそうで見ているだけでよだれが出そうです。

定番は「ステーキ&マッシュルームパイ」(1人前$6.4)。
サクサクとした焼きたてのパイ生地の中に、黒胡椒の刺激が効いたマッシュルームとオージービーフがギュッと詰まって食べごたえ満点です。

惣菜系のパイだけではなく、アップルパイや、バニラクリーム、カスタードクリームがたっぷり入ったスイーツ系のパイも充実しています。
この日はアップル&クリームパイをフラットホワイトと共にテラス席でいただきました。
ステーキ&マシュルームパイはメッセンジャーバッグに入れてお土産に。

ちなみに、カタカナ英語では「イートイン」「テイクアウト」という表現が一般的ですが、オーストラリア英語ではそれぞれ “Dine in” , “Take away” と言います。店頭で “Dine in, or take away?” (店内飲食、持ち帰りどちらですか?)と聞かれたら、スムーズに答えられるようにしたいですね。

ファミリーサイズもあり、こちらは$19と手頃なのも家族連れに人気の理由かもしれません。

ドライブスルーも可能で、ブリスベン〜ゴールドコーストのドライブの道中に立ち寄るお客さんも多く見られます。

お腹を満たしたところで再びIKEAローガン店を目指し引き返します。
公園内の自転車専用道を折り返しながら、美しい夕焼け空が見えました。

▼暗くなってきたら車道沿いのバイクレーンより自転車専用道を通るのがより安全。

▼公園内にはスケートボード・BMXの練習場も。

▼夕焼け空に浮かぶ “Goledn M” のサイン。

ライド土産はIKEAのタラコチューブ

パイのお土産が入ったメッセンジャーバッグを背負いつつ、せっかくなので、IKEAの食料品コーナーでお土産を見繕うことに。

IKEAの食料品コーナーは、スウェーデンの珍しいお菓子が買えるのはもちろんですが、北欧の特産品でもある、サーモンの切り身など魚製品が手頃に手に入るのがうれしいポイント。

ブリスベンは肉と比べると、魚はどうしても割高なので、家具・雑貨ではなく魚目当てで買い物に来るIKEAユーザーも。

特にここのタラコチューブはトーストやパスタに気軽に使えて便利です。ライド後に塩気が欲しい時にももってこいです。

コース紹介

まとめ

国内外問わず、旅は出会った人、見た景色はもちろんですが、食べた味もまた、旅の印象に大きく影響を与え、思い出に残るものではないでしょうか。ガイドブックに出ている有名なレストランももちろん美味しいですが、ローカルなお店こそ、その土地の人柄や文化が垣間見えて面白いものです。ブリスベン・ゴールドコーストにいらした際はぜひ、ヤタラ・パイズを食し、「オーストラリアの味」の記憶を旅の思い出として持ち帰ってもらえれば幸いです。

執筆:Ayaka

2011年に社会人になると同時に始めた自転車で「自転車×旅」の魅力にハマる。
ニュージーランドでのワイナリーロードレース、タイの寺院巡り、ドイツ古城巡り、インドネシアでの遺跡巡りなど世界各地で自転車旅を催行し、その様子を雑誌『Cycle Sports』に寄稿。
2017年には自転車ツーリズムを探究しにオーストラリアへ留学。現地の様子を『Cycle Sports.jp』にて『G’day, Australia! 〜ブリスベンからの自転車だより』として1年間連載。帰国後は英語教材編集者の傍ら、自転車イベントで通訳・MC・PR担当等を務める。
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【オーストラリア】ブリスベン郊外で冬の50km湖畔サイクリング

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富士五湖、琵琶湖、諏訪湖…日本各地、湖畔をサイクリングするのは気持ちいいですよね。
特に冬は空気が澄んでいて、キリッとした空気の中に湖面に映る木々や山が美しく、水鳥を観察すると気持ちが和みます。そんな湖畔の雰囲気を求めて、ブリスベン郊外の南西部にあるフォレストレイク(Forest Lake)、スプリングフィールドレイクス(Springfield Lakes)をめぐる約50kmのサイクリングをしてきました。

冬のブリスベンの服装は?

南半球の7月は冬。といってもブリスベンの冬は南部のメルボルンなどに比べると比較的温暖です。
7月の平均最低気温は9.5度、平均最高気温は20.4度。朝晩は少し冷え込みますが、日中は上は長袖ジャージとウインドブレーカーやジレ、下はビブショーツと薄手のタイツといった組み合わせで快適に走れます。
上は半袖ジャージにアームウォーマーで体温調整しつつ、下はビブショーツのみを組み合わせて、体温調整をしているサイクリストも多く見かけます。

スタートはグリーンバンクRSLパーク&ライドから

今回のライドの発着場所はブリスベンのシティ中心部から南へ約30km行ったところにあるグリーンバンクRSLパーク&ライド(Greenbank RSL park ‘n’ ride)です。
「パーク&ライド」とは、自家用車向けの駐車場を備えたバス停や駅のこと。車社会のオーストラリアでは、郊外からシティ中心部への通勤・通学による渋滞や駐車場代の高騰が課題になっており、「パーク&ライド」を利用し、自宅最寄りの駅までは車で自家用車で向かい、そこから公共交通機関でシティ中心部に向かう、という方法が推奨されています。
グリーンバンクRSLパーク&ライドも600台分の巨大駐車場を整備し、2021年9月に新規オープンしました。

ここからまずは最初の目的地、フォレストレイクを目指します。

周辺の住宅街には、“CARE FOR OUR WILDLIFE” (野生動物に注意)の看板が点在しています。自然豊かなオーストラリアでは、野鳥はもちろんのこと、時にポッサム、ワラビー、カンガルーといったオーストラリアならではの動物が道路に出てくることもしばしば。
道路はみんなで譲り合おうという、“SHARE THE ROAD” の看板も頻繁に立っています。

また、スピード出しすぎを防ぐため、バンプ(道路の一部を隆起させ、通過する車両に上下の振動を及ぼすことで運転者に減速を促すもの)を設けている道路も多くあります。
車で走る際はもちろん、自転車で走る際も、BUMPの看板が見えたら慎重に乗り越えるようにしましょう。

道中にはアサヒ飲料のオーストラリア現地工場も。

工場のすぐ先のラウンドアバウト(ロータリー)では、標識を目印にフォレストレイク方向を目指します。

フォレストレイクの湖畔を散策

スタートから約11km、適度なアップダウンを繰り返しながらフォレストレイクの区画に到着。
「フォレストレイク(Forest Lake)」というのは湖の名前であることはもちろんですが、このエリアのサバーブ(suburb)の名前でもあります。この「サバーブ」という単語、「郊外(の住宅地)」の意味で中学・高校時代に覚えた方も多いと思います。
オーストラリアやニュージーランドで言う suburb にも、もちろんこの意味もあるのですが、一つの都市をさらに細分化した行政区画の単位としても使われています。日本の「〇〇市の中の△△町」に近いイメージです。

フォレストレイクの区画に入ると、道の両脇の木々がうっすらと黄色く色づいていました。亜熱帯気候のブリスベンでは、冬と言っても、日本の本州の秋の感覚に近いかもしれません。

フォレストレイクの湖は周囲が約2.5kmの散策路になっています。
散策路の上ではローラースケート、スケートボード、原付バイクは禁止です。自転車で走る際は、歩行者に気をつけながらゆっくり蛇行するようにしましょう。



犬を散歩させたり、ゆったりサイクリングしたり、皆ゆったりと水辺の散策を楽しんでいます。

水辺のウッドデッキからはブラックスワンを始め、さまざまな水鳥を間近で観察することができます。

ただし、野生動物への餌やりは禁止されているので注意しましょう。

湖畔には船の形を模した遊具も。遊具の上に日除けの幕が張られているのは、紫外線の強いオーストラリアならではですね。
BBQ台も併設されているので、親御さんがBBQ台でソーセージを焼いている間、キッズたちは遊んでいるというのどかな光景も見られます。

カフェもあるので、テラス席からコーヒーを飲みながらゆったり湖を眺めるのもよさそうです。

なお、この湖では毎年6月、台湾の端午節に合わせてブリスベン市と台湾コミュニティ主催による「マルチカルチュラル・ドラゴンボートフェスティバル」というドラゴンボートのレース大会が開催されます。
過去にチームJAPANのメンバーとして出場したことがあるのですが、さまざまな国や地域のチームが参加して、多国籍・多文化の運動会といった非常ににぎやかで楽しい雰囲気でした。

オーストラリアのマクドナルドは100%オージービーフ!

フォレストレイクの湖畔を満喫したら、散策路から再び公道へと戻り約13km先のスプリングフィールドレイクスを目指します。

スプリングフィールドレイクスの手前のマクドナルドに立ち寄りランチにすることに。「わざわざライドに出てファストフード?」と侮ってはいけません。オーストラリアのマクドナルドは100%オージービーフがウリで、子供から大人まで人気です。

注文はスマートフォンの専用アプリ、もしくは店内に設置されたタッチパネルを通じて行い、カウンターで受け取る仕組みになっています。

「マイティーアンガス(Mighty Angus)」バーガーは、ふっくらとしたバンズに2枚のジューシーなパテが挟まれ食べごたえ抜群。「Mighty(強力な・並外れた)」「Angus(アンガス牛)」の名にふさわしい、オーストラリアのマクドナルドならではの特別なバーガーです。

ちなみに、トレイにはなぜか「チキンデラックス(Chicken Deluxe)」の箱も。
「頼んだ覚えがないのに…?」と思いつつ、空けてみたらバーガーとセットのサラダが入っていました。こういうアバウト…いや、おおらかなところにもまた、オーストラリアらしさを感じます。

スプリングフィールドレイクスを走り抜ける

スプリングフィールドレイクスもまた、フォレストレイクと同様にサバーブの一つです。
ドラゴンボート大会も開催されるフォレストレイクと異なり、スプリングフィールドレイクスは、「レイクス(lakes)」の名の通り、小さな湖が複数点在しており、周辺は住宅街になっています。

湖というよりは正直、池の印象ですが、周辺にはレイクビューのアパートメントが数多く見られ、閑静な住宅街になっています。

湖を一周できる散策路は見当たらないものの、やはり湖畔にはカフェがあり、日当たりもよく居心地がよさそうです。

小さな湖の間の道路を縫うように走り、スプリングフィールドレイクスの区画を抜けます。
隣接するサバーブ、グリーンバンク(Greenbank)をミドルロード(Middle Road)沿いに走っていきます。道沿いには牧場もあり、牧歌的な雰囲気が漂います。


スプリングフィールドレイクスから約20km、スタート地点のグリーンバンクRSLパーク&ライドに戻り、ゴールです。

ライド後はプロテインでケアを

ライド終盤のミドルロードでは向かい風の中、直線道路を追い込んだのでそれなりに脚にきました。
そんな時はやはりプロテイン!我が家ではコールド・ストーンの「バースデーケーキ味」の粉末タイプを、低脂肪牛乳と共に愛飲しています。どのあたりがバースデーケーキ味なのか‥はちょっと謎ですが、甘すぎず、クリーミーで飲みやすいのが気に入っています。

日本でも近年、スーパーやコンビニでもプロテイン入り飲料を見かけるようになりましたね。
オーストラリアでも日本同様、スーパーやコンビニ(多くは単独ではなくガソリンスタンドに併設)で入手可能なので、日本ではまだ珍しい味を試してみるのも面白いかもしれません。

コース紹介

 

 

まとめ

散歩に水鳥の観察、読書にスケッチ、レイクビューのカフェでまったり…湖畔が人々の憩いの場になっているというのは日本でもオーストラリアでも変わらないようです。
季節が変わると、周辺の木々の色づきや訪れる鳥たちの顔ぶれが変わるというのもまた湖畔サイクリングの楽しみの一つ。
ブリスベンで冬が終わり、9〜10月に春が訪れたら再度走りに行こうと思います。

執筆:Ayaka

2011年に社会人になると同時に始めた自転車で「自転車×旅」の魅力にハマる。
ニュージーランドでのワイナリーロードレース、タイの寺院巡り、ドイツ古城巡り、インドネシアでの遺跡巡りなど世界各地で自転車旅を催行し、その様子を雑誌『Cycle Sports』に寄稿。
2017年には自転車ツーリズムを探究しにオーストラリアへ留学。現地の様子を『Cycle Sports.jp』にて『G’day, Australia! 〜ブリスベンからの自転車だより』として1年間連載。帰国後は英語教材編集者の傍ら、自転車イベントで通訳・MC・PR担当等を務める。
2022年4月、オーストラリア クイーンズランド州ブリスベンへ移住。
座右の銘は「好きにまみれろ、夢中で生きろ」。

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【オーストラリア】日本から参加しやすさ抜群!ブリスベンtoゴールドコーストサイクルチャレンジ

【オーストラリア】日本から参加しやすさ抜群!ブリスベンtoゴールドコーストサイクルチャレンジ

数あるクイーンズランド州の自転車イベントの中でも、州最大級の参加者が集まるイベントが「ブリスベンtoゴールドコースト サイクルチャレンジ」(通称B2GC/ビーツージーシー)(NPO バイシクルクイーンズランド主催)。その魅力をお伝えします。

ブリスベン to ゴールドコースト サイクルチャレンジ(B2GC)とは

B2GCは参加者数が実に3,700名を超えるマンモス大会。
ブリスベン市内にあるクイーンズランド州立大学(セントルシアキャンパス)敷地内のエレナーショネルブリッジからスタートし、ゴールドコーストのサウスポートエリアにあるブロードウォーターパークランズのゴールを目指すファンライドイベントです。クイーンズランド州立大学はクイーンズランド州の中で最も歴史と権威のある大学の一つで、広大な芝生の上にそびえ立つ煉瓦造りの美しいキャンパスが印象的です。

100kmコースではキャンパスをスタートし、ブリスベンの市内を南下、ブロードウォーターパークランズまで、途中2カ所のレストストップをはさみながら、郊外、カントリーサイド、そしてシーコーストへの道のりをワンウェイで辿ります。

100km・60km・40kmの3コースが設定

B2GCレースではなくあくまでファンライド、自分のペースで仲間と楽しく走るイベントで、タイム計測はありません。

先の100kmコースでは朝6時台にスタートして、早い人は平均時速35km〜40kmで走るので、午前9時前にはゴールします。この早朝スタートも、普段から朝一番に走るサイクリストの多いオーストラリアならでは。

40kmコースは、ブリスベン市内から途中のローガンのオリバーズスポーツコンプレックスまで。60kmコースは、オリバーズスポーツコンプレックスから100kmコースと同じブロードウォーターパークランズのゴールを目指します。
2017年、2019年大会と過去100kmコースに参加し完走しました。
比較的アップダウンの少ないコースなので、これまでロングライドの経験が少ない方でも、体力や経験に合わせたコースを選び、完走にチャレンジすることができます。

若者からシニアの方まで、人種・国籍を問わずたくさんのサイクリストたちが、ブリスベンからゴールドコーストの青い海を目指して走り抜ける様子は、見ているだけでも迫力があります。その中で一緒に走る、その爽快感はたまりません。

現地の医療研究・慈善団体への募金も呼びかける当イベント。職場や友人同士でグループ参加して、イベントには直接参加しない仲間からも寄付を募るといった習慣も根付いています。健康な心身でサイクリングができることの喜びを改めて噛み締めることができるイベントでもあります。

オーストラリア屈指の2都市の魅力を一度に味わう

B2GCの魅力はなんと言っても、オーストラリアの雄大な自然を感じながら、2都市の魅力を一気に体感できることです。
2032年にオリンピック・パラリンピックの開催が決定し、橋やメトロはもちろん、自転車専用道の整備も含め発展が著しいリバーシティのブリスベン。2018年にイギリス連邦の国際スポーツ競技大会「コモンウェルスゲームズ」を主催し、国際的スポーツリゾートでもあるゴールドコースト。
両都市間を自転車で駆け抜けるB2GCはまたとない海外ライド体験になるはずです。

2つの都市とその間に広がる緑豊かな郊外、小川が入り組む河口岸、ビーチと並走する海岸沿い等を自転車でめぐり、様々な景観を楽しめます。
ゴール地点のブロードウォーターパークランズは広々とした芝生の会場で、フードトラックや音楽の生演奏もあり、参加者の家族や友人たちも駆けつけ、さながら野外フェスのような雰囲気。
15年以上にわたり地元で長く愛されてきた理由も納得です。

イベントが開催される10月はオーストラリアは春。透明感のある紫色のジャカランダが、まるで日本の桜のように街のあちこちで咲き乱れる季節です。
ゴールドコーストまでの道中もシュガーケーン(サトウキビ)畑や、マングローブ、ブーゲンビリアといった亜熱帯のクイーンズランド州ならではのトロピカルな雰囲気を味わえます。

また、ライダーとしてではなく大会運営ボランティアとしての参加も人気です。サイクリスト同士ではもちろん、レストストップでのローカルボランティアたちとの交流もまた楽しいひとときです。

ワンウェイライドならではのサポートも充実

B2GCはブリスベンからゴールドコーストまでの片道を駆け抜けるワンウェイコース。ブリスベン・ブリスベン、ゴールドコーストそれぞれに在住・滞在する参加者がどちらも参加しやすいようサポートサービスも充実しています。

ゴールドコーストからの参加者向けには、大会当日早朝にブリスベンへと向かうサイクルトレインが、ブリスベンからの参加者向けにはゴール後に自転車を乗せてブリスベンへと戻るシャトルバスがそれぞれオプション(有料/要事前申込)として提供されています。

日本からの参加しやすさも抜群

クイーンズランド州と日本の時差はたったの1時間(日本+1時間)。時差が少ないため移動前後の負担も少なく、短期日程でも十分に滞在を満喫することができます。
車道は日本と同じ左側走行なので、初めての海外ライドでもスムーズに馴染めます。

サイクリング中のアクシデントのサポートも万全。各レストストップにはメカニックが常駐し、無料でメンテナンスをしてくれます。

日本では、ハワイの自転車イベント『ホノルルセンチュリーライド』、ニューヨークの『バイクニューヨーク』と並ぶ『グローバルライド』シリーズとして紹介されています。

2019年大会では、「そんなの関係ねぇ!」でおなじみ、芸人の小島よしおさんが宣伝番長を務め、日本からツアーも企画され、約50名のサイクリストが参加しました。

2022年11月末からはブリスベンー羽田空港のカンタス直行便も就航予定。所要約9時間で愛車と共にひとっ飛び。ますます日本からブリスベンが身近になります。

イベント前後に寄りたい!ブリスベンのおすすめ観光スポット

自転車を携えてブリスベンに滞在するならぜひ、川沿いの自転車専用道をサイクリングしたり、定番から最新の観光スポットも楽しみたいところ。

Mt.クーサヒルクライムとレガッタホテル

ブリスベンの市内からほど近い、Mt.クーサはブリスベンのサイクリストたちのヒルクライムの定番スポット。頂上の展望台からは街の真ん中を蛇行するブリスベン川と高層ビル群が共生する自然豊かな都市、ブリスベンの様子を一望できます。

下山後はブリスベン川沿いの老舗レガッタホテルで、ぜひエッグベネディクトをご賞味あれ。

ストーリーブリッジとフェロンズブリューワリー

イベント当日に打ち上げをするならぜひ、ストーリーブリッジの麓にあるフェロンズブリューワリーへ。
リバーシティブリスベンには個性的な橋がいくつもかかっていますが、その中でもストーリーブリッジはブリスベンを代表するアイコニックな橋です。

また、ワインだけではなくクラフトビールの人気も根強いオーストラリアでは各地に趣向を凝らしたブリューワリーが点在。
ここフェロンズブリューワリーでは、できたての香り高いクラフトビール、シーフード、ステーキといった料理と夜景を一度に堪能することができます。

ローンパインコアラサンクチュアリ

オーストラリアと言えばコアラやカンガルーといった動物を思い浮かべる方も多いでしょう。
ブリスベンにあるローンパインコアラサンクチュアリは1927年にオープンした世界最長の歴史を持つ、世界最大のコアラ保護区。コアラはもちろん、カンガルーやエミューといったオーストラリアを代表する動物たちを間近で見て触れ合うこともできます。

オーストラリアは州毎に法律が異なり、コアラへの接触ができない州もありますが、ブリスベンのあるクイーンズランド州ではコアラを抱っこして記念撮影(有料)もすることができます。

ぜひ旅の思い出に訪れてみてはいかがでしょうか。

ゴールドコーストでリゾートを満喫

世界屈指のリゾート、ゴールドコーストもイベントだけで終わらせてはもったいないです。ショッピングやレストランはもちろんですが、やはり57kmの雄大な海岸線は見逃せません。

サーファーズパラダイス

世界中のサーファーの聖地の一つ、サーファーズパラダイスは国際的にも有名なビーチ。
一年を通して比較的温暖なためビーチでは季節を問わずサーフィン、スタンドアップ・パドルボードといったマリンスポーツはもちろん、日光浴を楽しむ老若男女の姿を見ることができます。

海に入らなくても砂浜を素足で歩くだけでも十分。きめ細かい白い鳴き砂のキュッキュッという音と感触をぜひ体感してみてください。

Q1リゾート&スパ スカイポイント

 Q1リゾート&スパは、オーストラリア第1位・世界第19位の高さの超高層ビル。 高層マンションにもなっていて、2011年にドバイのザ・トーチが竣工するまでは住宅としては世界一の高さでした。
展望台スカイポイントからはオーストラリアが世界に誇る57kmの真っ白い海外線を一望できます。透明感溢れるクイーンズランドブルーの海、白い砂浜、抜けるような青い空は忘れられない景色になるでしょう。

イベント後に登って、ブリスベン〜ゴールドコーストまで走り抜けたコースを振り返ってみるのもおすすめです。

コース紹介

 距離:約100km(クイーンズランド州立大学(ブリスベン)〜ブロードウォーターパークランズ(サウスポート))

▼NPOバイシクルクイーンズランド ブリスベンtoゴールドコーストサイクルチャレンジ公式Webサイト(英語)
https://b2gc.com.au/

▼グローバルライドイベント事務局 B2GC日本語案内Webサイト
https://b2gc.jp/

2022年大会のレビュー、そして2023年開催に向けて

2022年10月23日(日)開催予定でしたが、あいにくの大雨のため大会は事前に中止となりました。
参加者たちは参加費の払い戻し・もしくはそのまま慈善団体への寄付の2択を選べた、というのもまた寄付文化の強いオーストラリアならではのカルチャーです。
当日は予報通りの大雨でしたが、代わりに当日朝7時から、オンラインバイクトレーニングアプリ「Zwift」を使ったソーシャルライドイベントが開催されました。

雨の音を聴きながら自宅でスマートトレーナーを使いペダリング。本大会は中止となりましたが、画面上でたくさんのローカルライダーたちと早朝ライドを楽しみました。

2020、2021年はコロナの影響で、2022年は雨天で中止となりましたが2023年こそはお天気にも恵まれ、4年ぶりに開催されるのが今から楽しみです。
2023年はぜひ、B2GCで海外自転車イベントデビューしてみてはいかがでしょうか。

執筆:Ayaka

2011年に社会人になると同時に始めた自転車で「自転車×旅」の魅力にハマる。
ニュージーランドでのワイナリーロードレース、タイの寺院巡り、ドイツ古城巡り、インドネシアでの遺跡巡りなど世界各地で自転車旅を催行し、その様子を雑誌『Cycle Sports』に寄稿。
2017年には自転車ツーリズムを探究しにオーストラリアへ留学。現地の様子を『Cycle Sports.jp』にて『G’day, Australia! 〜ブリスベンからの自転車だより』として1年間連載。帰国後は英語教材編集者の傍ら、自転車イベントで通訳・MC・PR担当等を務める。
2022年4月、オーストラリア クイーンズランド州ブリスベンへ移住。
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【オーストラリア】真夏のクリスマスマーケット散策ライド

【オーストラリア】真夏のクリスマスマーケット散策ライド

日本のクリスマスと言えば寒い冬のイメージですが、南半球のオーストラリアではクリスマスは真夏のシーズンです。
サーフィンやビーチで日光浴と海辺で過ごすのはもちろん、街中・郊外問わずランニングやサイクリングなど、人々がアクティブに過ごす様子が見受けられます。
そして、クリスマスの風物詩であるクリスマスマーケットも、12月になると毎週末のように各地で開催されています。
ブリスベン市の南に隣接するローガン市にある Kingston Butter Factory Cultral Precinct のクリスマスマーケットを訪ね、30kmほど緩やかに走ってきました。

スタートはショッピングセンターから


ブリスベンの市内中央から南へ約30km、ローガンの Parkridge Shopping Centre からスタートします。
日本と違いコンビニの少ないオーストラリア。街中では駅構内やバス停の付近にありますが、郊外では独立型店舗はほとんどなく、ガソリンスタンドと併設していることが大半です。
反対に郊外に多いのは大きな駐車場や駐輪スペースを備えたショッピングセンターです。
郊外を中心にライドをする場合は、スーパーマーケットで水や補給食を購入するのがおすすめです。

オーストラリアの大手ショッピングセンターの一つ Woolworths(ウールワース)では、ナッツやシリアルバーなどライドの補給食も充実しています。
Park Ridege Shopping Centre の近くには州立高校も併設しています。
School Zone の表記を見たら、注意して走行しましょう。
この標識の場合は「学校がある日は午前7-9時及び午後2-4時、車両は時速40km制限」の意を表しています。

オーストラリアならでは!?目印となるスポットを頼りに走る

オーストラリアでの道路標識は、ランドアバウト(ロータリー)や、大きな分岐点にこそ方面を表す標識はあるものの、日本のように信号ごとに名称・標識は付いていません。
「〇〇ストリート」「〇〇ドライブ」「〇〇ロード」といった道の名称や「〇号線」といった道路番号が目安になります。

とはいえ道幅も標識の間隔も広いのがオーストラリアの道路。
自転車で走る時は、分岐となる通りの名前はもちろんですが、分岐点にある施設などを目印に辿って行くと初めてのルートでも迷うことが少ないでしょう。

Park Ridge Shopping Centre から64号線を真っ直ぐ西に進み、最初の目印となるのは5.3km先の216 Coffee。個人経営でやっているドライブスルーのカフェです。

のぼりの「CUPPA」は 英・豪の口語で「1杯の紅茶・コーヒー」のこと。 a cup of tea の音が縮まったものだそう。コーヒーが人気のオーストラリアでは非常によく使う英単語です。
216 Coffee の先にある突き当たりのガソリンスタンドを左折し、59号線に入ります。

オーストラリアのガソリンスタンドでよく見かけるのがパイ専門店の Pie Face です。2003年にシドニーで創業し、日本でも浅草や京都駅構内に店舗があります。
小腹が空いたら立ち寄ってみるのもよいでしょう。
59号線を5km北上すると次の分岐点に到着です。
ここでの目印はビビッドな黄色の蛍光色が目を引くペットショップ Marsden Pet & Produceです。

ちなみにブリスベン・ローガンのあるクイーンズランド州では犬・猫の店頭販売が州法で禁止されています。(シェルター等動物保護施設で保護された動物の販売は除く。)
そのため「ペットショップ」と名の付くお店でも、金魚・熱帯魚やハムスターといった小動物は売られていますが、犬・猫については餌やケア商品のみの取り扱いとなります。
ペットショップの向かい側の一角には Lancaster Park があります。

12月初旬には白いバラが一斉に開花していました。

要所要所に自転車・歩行者専用道の標識も。ブリスベンだけでなくローガンでも自転車専用道や車道での自転車レーンの拡充が進められています。

Marsden Pet & Produce と Lancaster Park の分岐点を左折し95号線を3kmほど走り、電車のKingston駅方面を目指します。
道沿いにある黄色に赤字の「XXXX」看板が目を引きます。これは Four X(フォーエックス)と呼ばれるブリスベン発祥のビールブランドで、オーストラリア全土でもポピュラーなビールです。

Kingston駅から東へ300m行けば、目的地である Kingston Butter Factory Cultural Precinct に到着です。

真夏のクリスマスマーケットを散策

Cultural Precinct は「文化地区」の意味合いですが、なぜここが Butter Factory なのかと言うと、かつてこの地にバター工場があったからです。
1930年代の最盛期には週に40〜50トンのバターを製造していました。ここで生産されたバターが、近くの Kingston駅からクイーンズランド全土に出荷されていた、というわけですね。

1988年に市の200周年記念事業として選ばれ、コミュニティアートセンターに改築、2022年に再整備され、公園やカフェも併設する現在の Cultrual Precinct となりました。

施設の入口には駐車場に加え駐輪スタンドも設けられています。自転車を停めて散策してみましょう。

12月の週末のこの日はクリスマスマーケットが開かれていました。
ヨーロッパのクリスマスマーケットでは小さなロッジ風の建物のお店が並ぶイメージですが、オーストラリアのマーケットは自前の簡易テントを立て、手作り商品を売っているお店が一般的です。

庭に飾るオーナメントや、手作りのバッグ、アート作品など、個性的なお店が並びます。


奥の芝生エリアには、ドイツソーセージのホットドッグ、オランダ風パンケーキなどを売るフードトラックも並んでいます。

クリスマスマーケットの定番と言えばスパイスを効かせたホットワインですが、12月のオーストラリアはなにぶん真夏。売られているドリンクもフルーツジュースなど冷たい爽やかなものが多いです。 

オーストラリアの多様性を表す Butter Factory Museum

マーケットを一通り見たら、赤煉瓦の建物に入ってみましょう。

これがかつてバター工場だった建物で、現在は Butter Factory Museum として展示やミニシアターを備えた文化施設(入場無料)になっています。
入口にはオーストラリア国旗の他、オーストラリア原住民であるアボリジニの民族旗も掲げられています。日本語を含む各国の言語で Welcome の文字が並びます。

ミュージアムのテーマは “Nourish: Food Stories Connecting People, Cultures and Contries”(育む~人・文化・国をつなぐ食にまつわる物語)。

アジア食料品店やローカルなカフェなど「食」をテーマに、現在この地域で働き、暮らす人々の背景に焦点を当てたエピソードが紹介されています。
また、「ファッション」をテーマにした地域の人々のスナップ写真から見える、民族的背景や個人の趣味趣向の多様性を象徴する展示もあります。

自分達が暮らす場所にどのような歴史があるのか、そして現在どのような姿になっているのか、その変遷や「今」を伝える “Living Muesum” という市の取り組みになっています。

個性的な壁紙はよく見るとバター工場が描かれています。地元のアーティストによりデザインされたそう。

 バター工場の歴史がわかる Heritage Museum

同じ敷地内には Heritage Museum という博物館もあります。
入口にはクリスマスツリーとレトロな自転車が飾られていました。

市のボランティアスタッフにより運営されていて、Gold coin donation(硬貨の寄付。通常2ドル程度)をして見学します。

サイクルジャージ姿の私が、受付のオージーの年配男性に I came here by bike.(自転車で来たんです。)と伝えると、 Did you come here by motorbike, or push-bike? と聞かれました。
motorbike はオートバイのこと。push-bike はあまり日本では聞き慣れない単語ですが、イギリス系の会話表現で「自転車」を指します。自動ではなく自分で漕ぐ(push)するから、と言うことでしょう。

さて、先の Butter Factory Museum が「今」を伝える展示ならば、こちらは言わば歴史展示です。

バター工場時代の写真、実際に使われていた道具、当時の車、おもちゃ、タイプライターからウエディングドレスまで幅広く揃えられています。
当時の人々の生活や流行に想像が膨らみます。

この時季ならではのオーナメントの展示も。トナカイもどこかレトロですね。

スタッフの方と談笑を楽しんだ後、向かいのカフェのテラス席で一休みしました。

黒板の手描きのメニューが可愛らしいですね。

オーストラリアのライドではやはりコーヒーは欠かせません。
カフェの定番はバナナブレッドやアーモンドクロワッサンですが、珍しくスコーンがあったのでチョイス。

往路と同じルートで帰路に就きました。

なお、観光地や文化施設のパンフレットは英語の勉強にもなるので、ぜひサイクルジャージのポケットに入れて持ち帰るのをおすすめします。

ブリスベン市内のクリスマス模様

ローガンと同じく、ブリスベン市内も11月末から一気にクリスマス色が強まります。
【オーストラリア】e-bikeシティサイクル Beam でブリスベンをポタリング
でご紹介した、ブリスベンシティの目抜き通りクイーンストリートモールには、サンタクロースやトナカイなどのさまざまな巨大オーナメントが登場。


装飾は毎年変わるので、観光客はもちろん住民も楽しみにしています。
シティホールの時計台の前には22mの大きなツリーが登場します。
クリスマスの期間は毎晩プロジェクションマッピングが投影され、誰でも無料で楽しむことができます。

ツリーの前にはサンタクロース宛の専用郵便ポストもあります。
投函するとサンタクロースから返事が届くかも…!?

川沿いのサウスバンクエリアは、ビビッドなピンク色が美しいブーゲンビリアのトンネルにイルミネーションが施されています。
公園内のステージではサンタクロースやエルフが登場する子ども向けのクリスマスショー(有料)も上演されます。

無料の人工ビーチにはスクリーンが掲げられ、プールに入りながらのクリスマス映画の上映会もあります。
まさに夏のクリスマスならではの催しですね。

コース紹介

距離:約30km

まとめ

北半球の日本とはまた一味違う、南半球オーストラリアの真夏のクリスマス。
北半球出身の人間には少し不思議な感じもしますが、夏ならではで人々がアクティブになり、どこも活気に溢れていています。
「恋人」や「ロマンチック」よりも「家族」「友達」「アットホーム」といった言葉がどこか似合う印象です。
ぜひ一度、オーストラリアでのクリスマス散策ライドも体験してみてはいかがでしょうか。

執筆:Ayaka

2011年に社会人になると同時に始めた自転車で「自転車×旅」の魅力にハマる。
ニュージーランドでのワイナリーロードレース、タイの寺院巡り、ドイツ古城巡り、インドネシアでの遺跡巡りなど世界各地で自転車旅を催行し、その様子を雑誌『Cycle Sports』に寄稿。
2017年には自転車ツーリズムを探究しにオーストラリアへ留学。現地の様子を『Cycle Sports.jp』にて『G’day, Australia! 〜ブリスベンからの自転車だより』として1年間連載。帰国後は英語教材編集者の傍ら、自転車イベントで通訳・MC・PR担当等を務める。
2022年4月、オーストラリア クイーンズランド州ブリスベンへ移住。
座右の銘は「好きにまみれろ、夢中で生きろ」。

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【オーストラリア】電車&トラムでGO!ゴールドコースト 新春ビーチライド

【オーストラリア】電車&トラムでGO!ゴールドコースト 新春ビーチライド


2023年の「走り初め」みなさんはどこを選んだでしょうか。もし年末年始をオーストラリアで過ごすなら、世界屈指の観光ビーチ、ゴールドコーストはぜひ走って欲しいところ。
三が日の最終日、ブリスベンから電車とトラムを活用し、ゴールドコーストを走ってきました。気軽に美味しいとこどりができる40kmの新春ビーチライドをレポートします。

スタートは電車の駅から

ブリスベンからゴールドコースト方面へは、ブリスベン市内から公営のTranslink(トランスリンク)の電車が出ています。
滞在先の最寄りの駅からゴールドコースト線に乗車しましょう。

今回利用したのはブリスベンから見て南に位置する郊外のLoganlea駅。
駅には公営の無料駐車場Park&Rideがあるので、車に自転車を乗せ、そこから電車に乗車します。

クイーンズランド州ではTranslinkの電車には自転車は解体せず、そのまま乗車可能です。電車の先頭もしくは最後尾の指定車両に乗るのがルール。特に自転車専用スペースがあるわけではないですが、そのまま乗せて問題ありません。
近年は電動スクーターも流行しているため、駅のプラットフォームには自転車と電動スクーター向けの案内板が出ています。

自転車をそのまま乗降可とあり、プラットフォームから改札の作りもバイクフレンドリー。エレベーターやスロープがあり、ストレスなく移動できます。

▲ドアの真ん中にあるボタンを自分で押して乗降します。

オーストラリアは基本的には車社会で、電車の乗車率がそれほど高くないため、常に自転車乗降可なのかもしれません。
日本でもサイクルトレインが各地でイベントや試験的に広がりつつありますが、より拡充すると便利になりますね。

Helensvale駅からライドスタート

Loganlea駅から4駅先の Helensvale駅で降り、ここからライドスタートです。電車を降りた後、組み立てずにすぐに走り出せるのはやはり快適です。

オーストラリアの公道には日本のようなコンビニエンスストアはほとんどありません。水や補給食など必要なものがあれば、駅のキオスクで購入しておきましょう。

Helensvale駅からは近隣のテーマパークへのバスの他、南のビーチエリアへのトラムG:linkが出ています。自転車でない場合はトラムに乗り換えるのが主流です。

内陸から海岸沿いへ抜ける

Helensvale駅から16km先のSurfers Paradise が最初の目的地です。
最初の8kmは2号線を東へと進み内陸から海岸線を目指します。片側2車線で車の交通量も多いため、十分注意しましょう。

2号線を直進し突き当たると、標識の先に一気に視界が開け、海が目に入ります。

ここは Labrador と呼ばれるビーチエリア。
抜けるような青空、きめ細かい白い砂浜、輝く波が眩しいゴールドコーストの海!

遠方にそびえ立つホテル郡をバックに、波間をヨットやクルーザーが行き交う姿はビーチリゾート感たっぷりです。

▲ホテルにも異国情緒が漂います。

ここから2号線を道沿いに南下し8km先の Surfers Paradise Beach を目指して行きます。
道中のSouth Port エリアにある Broadwater Parklands には夏ならではの巨大ウォータースライダーや水上アスレチックが並び、ファミリー連れで賑わっていました。
公園内の歩行者・自転車専用道をゆったりと漕ぎ進めて行きます。

▲公園内の巨大オブジェ作品『Meddie and Mike』


▲屋根付きのベンチではくつろぐ人の姿も。

Surfers Paradise Beach のある Main Beach エリアへは Gold Coast Bridge(2号線)を渡って行きます。

▲1月頭、橋の入り口にはまだクリスマスツリーがありました。

橋の向こうに見えるホテルやリゾート型アパートメントの摩天楼に圧倒されます。
橋にもしっかりと歩行者・自転車専用道が車道と区別して設けられているため、小さい子連れでサイクリングをする人や、犬の散歩をする人たちもゆったりと橋の景色を楽しみながら渡っています。

 ゴールドコーストの代表的ビーチ Surfers Paradise Beach

Gold Coast Bridge を渡り、2号線をたどりつつホテルやアパートメントのビル群の間を走って行きましょう。
4kmほどでゴールドコーストの代表的なビーチ Surfers Paradise Beach に到着です。

▲コアラの Borobiは、ゴールドコーストで開催された2018CommonwealthGames の公式マスコットキャラクター。

徒歩でのビーチの入口となるCavill Avenueは歩行者専用の繁華街。
通りの両脇にはお土産・衣類・アクセサリー・飲食店などが数多く並びいつも多くの観光客で賑わっています。
自転車を押し歩き、雰囲気を味わってみるのも楽しいですよ。

▲ 無料のウォータータップ(給水所:画像左)があるのもビーチの繁華街ならでは。

通りの東端、ビーチへの入口部分にはオーシャンビューのレストラン以外にも、マクドナルドやケンタッキーフライドチキンといったファストフード店が立ち並んでいます。
ここで take away(持ち帰り)して、ビーチで食べる人も多く見られます。

▲Surfers Paradise では クジラ観察ツアーも人気のアクティビティ。

海岸沿いに美しいビーチをはしご


Surers Paradiseで一息入れたところで、ここからさらに南下、約10k先のBurleigh Head National Parkを目指します。
道は至ってシンプル、2号線や海岸沿いのビーチウォークを1本道でひたすら南を目指して走るのみ。
ラウンドアバウト(ロータリー)内にも緑色のバイクレーンが敷かれているところも多く、安心して漕ぎ進められます。

走っているだけでも Broad Beach、Mermaid Beach、Nobby Beach、Miami Beachと名前からしてリゾート感たっぷりのビーチが次々と現れます。
Miami Beach の小高い崖の上にある North Burleigh Lookout で少し寄り道してみましょう。

▲坂の上にある階段を登れば絶景が待っています。
▲ふと足元を見るとオセアニアウォータードラゴンの姿が。

展望台のウッドデッキから北を望めば、延々と続く湾曲した白い砂浜と「クイーンズランドブルー」と呼ばれるエメラルド色の海、リゾートホテル郡が一望できます。

ミシュラン星獲得・ゴールドコースト人気店でラーメンランチ

 Bureigh Head のエアリアへと続く車道沿いには2車線の自転車・歩行者専用道が設けられています。
車が多い通りですが、しっかりと車道と区切られているため安心です。

Burleigh Beach に正午に到着したところでランチタイム。オーシャンビューの小洒落たカフェにも惹かれますが、この日のお目当てはこのエリアでも有名な日系ラーメン店『ZUROZURO RAMEN BAR』です。

オーストラリアの各都市には日系ラーメン店がチェーン、個人経営ともに数多くあり、日本人のみならずローカルのたくさんの人たちを魅了しています。
英語でも ”ramen”と呼ばれ、いわゆる「日本のラーメン」を指し、Chinese noodle とはまた区別されています。

ビーチまで徒歩1分の飲食街にあるZUROZURO。『ミシュランガイド北海道2017』で1つ星を獲得したというラーメン、その名も Michelin Awarded Ramen(21豪ドル)をいただきました。
魚介・豚骨・鶏ガラベースのあっさりめのスープに、細切りポテトフライ、赤玉ねぎ、柑橘系のジュレがトッピングされているのが特徴。

中太で柔らかめの麺は、和風のスープパスタにも近い感覚で、日本の ramen に馴染みのない人にも食べやすいかもしれません。

ホリデー気分を満喫するなら見晴らし台へ

お腹を満たしたところで、Burleigh Heads Beach 沿い・850m先の Burleigh Head National Park の展望スポット Tumugun Lookout  へ。

▲Burleigh Heads Beach には近隣のホテルからレンタサイクルで来る観光客も多数。
▲サーフボード型のベンチがビーチによく似合います。

1月3日のこの日は「今日で年末年始休暇も終わり」という人も多いためか、ソロライドを楽しんでいるサイクリストが私以外にもちらほら。

愛車と共に写真撮影をしていた男性に声をかけると「ゴールドコーストに住んでいるんだけど、明日は仕事初めだし、ホリデー気分を今日のうちに満喫しておこうと思って走ってきたんだ」とのこと。
レバノン出身のカナダ育ちとのことですが、人種や国籍は違っても、サイクリストたちが休暇の最後に考えることは同じようですね。

▲Tumugun Lookout は絶好の記念撮影スポット。

トラム輪行で電車駅へ楽々アクセス

Burleigh Heads エリアからは来た道をたどりながら北上し、Surfers Paradise へと戻ります。
Miami Beach 〜 Mermaid Beach の区間、海岸沿いから1本内陸に入った Hedges Avenue は車は南から北への一方通行のみ、自転車専用レーンが上り・下りの2車線設けられているので、スムーズに走ることができます。


Surfers Paradise へ戻り一息入れたら、Cavil Avenue からトラム(路面電車)に乗って Helens Vale へ向かいます。

Translink の電車と同様、乗降時には駅で交通系ICカード(GoCard)の他有効なカードを tap(タップ)して hop on(乗車) / hop off (降車)します。
各プラットフォームにあるピンクの機械にカードをかざしてから乗降しましょう。

ゴールドコーストのトラムは民間の G:link が運営しています。Translink(公営)の電車では自転車はそのまま乗車OKですが、G:linkのトラムは原則解体・パッキングして輪行となります。
中には堂々とそのまま乗せているサイクリストも見ましたが、プラットフォームには注意書きもしっかりされているので気をつけましょう。

トラムの Cavil Avenue駅 から終点の Helensvale駅までは13駅、約30分ほど。
電車とはまた一味違う、ゆっくりとしたトラムから街の景色を眺めるのも味わい深いです。

トラムと電車の Helensvale駅は直結しており、スムーズに乗り換えることができます。
出発時と同じ Loganlea駅まで電車に揺られて到着し、無事ゴールしました。

▲映画『Avatar: The Way of Water』のラッピング車両を発見。

コース紹介


▼G:link (日本語翻訳対応)
https://ridetheg.com.au/

▼Translink(日本語案内ページ)
https://translink.com.au/node/9146

まとめ

ブリスベン〜ゴールドコーストまで自走で往復すると80km~100kmのコースになりますが、公共交通機関を上手に利用すればブリスベンから日帰りでもゴールドコーストの主要ビーチをたっぷり満喫できるライドができます。

観光地としては Surfers Paradise Beach が世界的にも有名なため常に賑わっていますが、それ以南のビーチはローカルでゆったりとした雰囲気が漂います。自転車でビーチをはしごしながら、ぜひお気に入りのスポットを探してみてはいかがでしょうか。

執筆:Ayaka

2011年に社会人になると同時に始めた自転車で「自転車×旅」の魅力にハマる。
ニュージーランドでのワイナリーロードレース、タイの寺院巡り、ドイツ古城巡り、インドネシアでの遺跡巡りなど世界各地で自転車旅を催行し、その様子を雑誌『Cycle Sports』に寄稿。
2017年には自転車ツーリズムを探究しにオーストラリアへ留学。現地の様子を『Cycle Sports.jp』にて『G’day, Australia! 〜ブリスベンからの自転車だより』として1年間連載。帰国後は英語教材編集者の傍ら、自転車イベントで通訳・MC・PR担当等を務める。
2022年4月、オーストラリア クイーンズランド州ブリスベンへ移住。
座右の銘は「好きにまみれろ、夢中で生きろ」。

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【オーストラリア】初開催!ポートダグラスグランフォンド・楽園の100km大会レポート

【オーストラリア】初開催!ポートダグラスグランフォンド・楽園の100km大会レポート

2022年9月9日(金)〜11日(日)にかけてオーストラリアクイーンズランド州のポートダグラスで初開催された、『ポートダグラスグランフォンドフェスティバル』。
期間中のメインイベントであるファンライドイベント『ポートダグラスグランフォンド』に、ブリスベンから自転車持参で参加してきたレポートをお届けします。サイクリストなら一度は走りたい大自然の絶景ライドの様子をお楽しみください。

ケアンズへのアクセス

筆者が暮らすブリスベンからケアンズまでは、ジェットスターやカンタス航空の直行便で所要約2時間半ほどです。
日本からは東京・関西の両方面からジェットスター・カンタス航空・JALを中心に所要7時間半程度で直行便があります。

今回は往復ともカンタス航空を利用し、自分たちの自転車を輪行で持参しました。
宿泊先はケアンズ空港からほど近いホテルに連泊。ケアンズの中心部から大会のメイン会場となるポートダグラスのスーパーヨットマリーナまでは約66km。ホテル〜メイン会場へはバンで自転車を積んで移動しました。

旅程 2泊3日 

宿泊地:ケアンズ市内泊

金曜日 夜 ブリスベン発〜ケアンズ着(飛行機)
土曜日 (大会前日)ポートダグラス〜パームコーブ間のコース下見(車移動)
日曜日 (大会当日)大会出場 夕方ケアンズ発〜ブリスベン着(飛行機)

ポートダグラスグランフォンドフェスティバルとは?

ポートダグラスフランフォンドフェスティバルは今回が記念すべき初開催でした。ケアンズではもともとトライアスロンのレースシリーズの一つ、アイアンマンレースを1997年から開催し、レースの開催経験は非常に豊富な土地です。しかし、実は今までこういった自転車のための、それもレースではなくファンライドのイベントはなかなかありませんでした。
ごりごりのスポーツマンだけでなく、子供から大人まで、幅広いホビーサイクリストにもケアンズを楽しんでほしい!ということでクイーンズランド州政府観光局が力を入れて始めたのが今回の『ポートダグラスグランフォンドフェスティバル』です。
ケアンズ空港国内線の到着口


荷物のターンテーブルもトロピカル


到着口には巨大な広告も

メインの9月11日(日)のファンライドイベント『ポートダグラスグランフォンド』は、48・100・138kmの3コースから選べ、全体で約920名のサイクリストが出場しました。
参加したのは100kmコース。
ポートダグラスを朝6時半にスタートし、ポートダグラスーパームコーブ間のグレートバリアリーフドライブ、公式にはキャプテンクックハイウェイと呼ばれる道を走り、50km地点のパームコーブで折り返し、再びポートダグラスに戻りゴールというコースです。
「グランフォンド」の名こそついていますが、コースは100kmで獲得標高689mと非常になだらかで、中級者の方なら十分走りこなせるコースプロフィールです。

■自転車一色の前日イベント
メインイベントの前日は車でケアンズからパームコーブ〜ポートダグラスへと北上し、コースとなるキャプテン・クックハイウェイをドライブしながらコースを下見します。


ポートダグラスのメイン会場近くのトリニティベイルックアウト

ケアンズ中心部から約66km、ポートダグラスの大会メイン会場、クリスタルブルックスーパーヨットマリーナへ到着。ウッドデッキからはたくさんのヨットが望め、会場にはリゾート感が溢れています。

日本の「恋人の聖地」のように南京錠を付けられるフォトスポットも。
マリーナ内の大会本部でチェックインをし、バイクタグやヘルメット用ステッカーの入ったバイクキットを受け取ります。

マリーナではサイクルエキスポが開催され、タイヤチューブや補給食といったライドイベントに必要なアイテム、大会記念品の販売ブースが並んでいます。

Santini製の大会公式ジャージ(トップスAUD$120 / ビブスAUD$169)

大会記念ボトル(AUD$29.99)は CamelBak の Podium。

また、マリーナ周辺道路では市民クリテリウムレース『ケアンズポストクリテリウム』や、市民スプリントレース、BMXのショーなどが開催され、自転車色一色に。


親子連れで楽しめる1周2kmのファンライド『チューチューズ・フリーファミリーライド』では、仮装を楽しむ家族連れも。ウォーリーに扮した一家にはコスチューム賞が贈られるなど、和やかな雰囲気でした。


マリーナのシンボル『チューチュートレイン』

大会当日

◆出走は日の出前
当日は朝3時半に起床。キャプテンクックハイウェイが大会用に通行止めになる前にポートダグラスへと車を走らせ、5時半にはスタート会場入り。

日の出前から会場でスタンバイし打ち合わせをしているのは、サイクリストを先導してくれる地元のオートバイグループ『コーラル・コースト・ライダーズ』のみなさんです。

少し空が明るんできた6時半、走行スピード順に順次スタートです。

◆世界遺産を独り占め!
このイベントの最大の魅力はなんといっても大自然の絶景。ヤシの木が立ち並ぶ海岸沿いの絶景ロードをこの大会参加者のためだけに完全封鎖しているということです。
「グレートバリアリーフ」と「クイーンズランドの湿潤熱帯地域 」(世界最古の熱帯雨林)は世界自然遺産に認定されています。この2つの世界遺産を通る絶景ドライブコースを、自転車で風を切りながら走る爽快感はもうたまりません!

往路の50kmはペースが同じ他のサイクリストたちと10名ほどの集団走行でペースを維持しつつ体力を温存することに重点を置きながら走りました。
復路になると、各々休憩に費やす時間も異なり集団はかなりばらけ、私も相方と二人旅に。すると900名以上参加しているにもかかわらず、前にも後ろにもサイクリストがいない、ぽっかりとした空白の空間が生まれるんです。その瞬間はもう、まさに世界遺産の絶景を独り占め状態…!「こんな贅沢が人生であってよいのだろうか!?」と思う素晴らしいコースでした。

◆絶景のエイドステーションで一休み
各コースの道中には全部で4ヶ所ほどエイドステーションが設置されています。レックスルックアウト(展望スポット)やパームコーブのビーチといった絶景ポイントに設置されているのが非常にニクいところです。地元の大会ボランティアの方々、ライフセービングクラブの方々がサイクリングボトルに給水してくれたり、補給食のバナナやラミントンを配ってくれたりします。

レックスルックアウトには大会フォトコンテスト用のフレームも

100kmコースの50km地点、パームコーブビーチのエイドステーションはヤシの木に囲まれリラックスムードが漂います。

ここのエイドステーションでは有料でマクドナルドとライフセービングクラブのコラボによるバーガーの提供も。
ライフセーバーたちがボディボードを胸に海へ入りトレーニングするのを眺めながらバーガー片手に休憩、というのも、なんともオーストラリアらしい光景です。


メカトラブルも地元バイクショップのスタッフが無料で対応してくれます

◆ローカルライダーたちとの交流を楽しむ

日本のファンライドイベントではいわゆる「ご当地グルメ」が提供されることが多い昨今ですが、オーストラリアのファンライドイベントのエイドは至ってシンプルです。
水・SiS(Science in Sport:英国の補給食商品)・グミ・バナナ・クッキー・ミニカップケーキなどが主流です。

グルメを期待して参加するとイメージと違うかもしれませんが、これもまた郷に入らばならぬ「豪に入らば豪に従え」。
参加者たちは「走る」ことそのものを何よりの楽しみにしている方が多いようです。また、ボランティアや他のサイクリストの方々との交流を楽しむのもオーストラリア流大会の楽しみの一つです。

日本人で参加していたのはどうやら私と相方の二人だけだった模様。「ブリスベンから来たジャパニーズなの」と言うと、「次は僕が日本に走りに行きたいよ!」とローカルライダーたちが笑顔で話してくれました。

大会ゲストとして参加していたのが、元プロロード・トラック選手で南オーストラリア州アデレード出身のアネット・エドモンドソン選手。エイドステーションごとに笑顔で参加者に気さくに話しかけている姿が印象的でした。
我々には日本語で「こんにちは!楽しい?」と話しかけてくれてびっくり。ヨーロッパでのプロチーム時代に日本人チームメイトもいた影響で、日本語を勉強したことがあるそう。「この景色、最高でしょう!?」とナチュラルな日本語で満面の笑みをくれて、こちらも思わず笑顔になりました。

◆暑さ・湿度と戦いながらラストスパート
ブリスベンより北のケアンズは湿度もなかなか。日が昇るとあっという間に気温は30度以上に上昇します。復路のエイドステーションではボランティアの方が水鉄砲で思い切り水をかけてくれる場面も。湿度・暑さと・足の疲労と戦いながら、休憩も含めスタートから約5時間で無事にゴール。すっかり日が昇り青空に映えるマリーナで達成感を味わいました。



ゴール後の休憩エリアにはクイーンズランドブルーのパラソルが。

ゴール後は会場に併設するヘミングウェイズ・ブリューワリーのビアレストランでバーガーとビールで乾杯。最初から最後まで信号もなくとにかく気持ちの良い、大自然を心から堪能できる100kmでした。

2023年は9月8日(金)〜10日(日)開催!

今回は100kmコースでの参加でしたが、ビギナーの方にもやさしい48kmコースもありますし、コース自体はフラットな部分が中心で非常に走りやすいコースです。
ぜひ来年第2回大会開催の時は、ケアンズにホリデーも兼ねて、お出かけしてみてはいかがでしょうか!?
少なくとも私は、往路の時点から「来年もまた来よう!」と決心しました。

コース紹介


距離:約100km(ポートダグラス スーパーヨットマリーナ〜パームコーブ)

▼ポートダグラスグランフォンド大会公式サイト(英語)
https://portdouglasgranfondo.com.au/

▼クイーンズランド州政府観光局 ケアンズとグレートバリアリーフ(日本語案内)
https://www.queensland.com/jp/ja/places-to-see/destinations/cairns-and-great-barrier-reef

まとめ

クイーンズランド州最大のライドイベントといえばブリスベンとゴールドコーストの都市間を結んで走る『ブリスベンtoゴールドコーストサイクルチャレンジ』が有名ですが、今回の『ポートダグラスグランフォンド』はまた、都市型のサイクリングイベントとは一味も二味も異なる大自然の中のライドとしての醍醐味がありました。
メインとなるのは海ですが、熱帯雨林の森に広大なサトウキビ畑、熱帯ならではの鮮やかな蝶々ににぎやかな鳥のさえずり…とまさに「楽園ライド」。大会前後にはリゾートステイも満喫できる絶景の世界遺産ライド。サイクリストならぜひ一度は体験してほしい極上のライドイベントです。

執筆:Ayaka

2011年に社会人になると同時に始めた自転車で「自転車×旅」の魅力にハマる。
ニュージーランドでのワイナリーロードレース、タイの寺院巡り、ドイツ古城巡り、インドネシアでの遺跡巡りなど世界各地で自転車旅を催行し、その様子を雑誌『Cycle Sports』に寄稿。
2017年には自転車ツーリズムを探究しにオーストラリアへ留学。現地の様子を『Cycle Sports.jp』にて『G’day, Australia! 〜ブリスベンからの自転車だより』として1年間連載。帰国後は英語教材編集者の傍ら、自転車イベントで通訳・MC・PR担当等を務める。
2022年4月、オーストラリア クイーンズランド州ブリスベンへ移住。
座右の銘は「好きにまみれろ、夢中で生きろ」。

 

 

 

 

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