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記事タグ: ツーリング(10~50km)

【埼玉県】約4年ぶりに開通した定峰峠と林道丸山線を走って丸山までハイクする40kmのサイクリング

【埼玉県】約4年ぶりに開通した定峰峠と林道丸山線を走って丸山までハイクする40kmのサイクリング

2019年の台風以降、通行止めになっていた県道11号の定峰峠秩父側と奥武蔵グリーンラインの大野峠と秩父を結ぶ林道丸山線が開通しました。秩父に行くにも秩父から戻るにも、なにかと便利な道だったので念願の開通です。
林道丸山線の途中から少し歩けば丸山山頂からの絶景を楽しむ事ができますよ。

西武秩父駅からスタート

朝早くから登山客や観光客で賑わう西武秩父駅からスタートします。2023年3月から西武鉄道では土休日運行のS-TRAINでサイクルトレインを利用出来るようになりました。池袋から1本で到着する西武秩父駅はサイクリストに人気の駅です。

まずは踏切を渡り駅の反対側に出て、修繕工事が終わった旧秩父橋を見に行きます。
県道73号を右折して、国道299号に合流。さらに直進して荒川の手前で右折すると旧秩父橋に到着です。

アニメの聖地「旧秩父橋」

2021年から修繕工事をしていましたが、今年の3月末に工事が終了した旧秩父橋は、タイルの張り替えや花壇やベンチの入れ替えをしてピカピカです。

国道の橋は三代目秩父橋、その間に初代秩父橋の橋脚だけが残っています。
川をのぞくと古い橋脚を見る事ができます。

修繕工事後の旧秩父橋には、秩父が舞台の人気アニメ三部作「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」「心が叫びたがってるんだ」「空の青さを知る人よ」のデザイン蓋が6枚設置されています。

定峰まんじゅうを買う

県道82号から県道11号に入ってすぐに「坂本屋菓子店」があるので立ち寄ります。店名などが大きく書かれていないので見過ごさないように。

これから上る定峰峠の名前が入った「定峰まんじゅう」と「定峰焼き」があります。今回は定峰焼きが売り切れだったので、定峰まんじゅうを補給食として購入しました。

定峰川沿いに徐々に上っていく県道11号は、空気が少しヒンヤリとしています。

坂の前にジェラート休憩

本格的な上りに入る手前の「ジェラテリアHANA」に寄り道。
緑に囲まれた一軒家カフェで、自家製ジェラートと秩父の食材を使ったピザなどの軽食メニューが楽しめます。
店の一角でオシャレな雑貨を販売する「イニミニアニモArts and Crafts」もあります。

人気の自家製ジェラートは秩父産の素材を中心に日替わりでラインナップしています。
本日の自家製ジェラートから、苺をいただきました。

秩父側から定峰峠へ

秩父市から東秩父村に続く県道11号のピークに定峰峠があります。ジェラテリアHANAから定峰峠までは約6kmで平均勾配は5%ほど。比較的緩やかで走りやすい峠道です。

途中で真新しい道路が出てきました。おそらくここが土砂崩れの場所だったのでしょう。

道路脇には「定峰峠まで○km」という看板があるので、走る目安になります。逆に「まだ○kmもあるのか〜」と思う時もありますが。

定峰峠で定峰まんじゅうを食べる

定峰峠に到着して休憩していると白石峠側からプロチームのさいたまDReVe(ディレーブ)の選手が下って行きました。

ここで上る前に買っておいた「定峰まんじゅう」をいただきます!
薄皮茶まんじゅうで、甘すぎず美味しいです。

林道奈田良線で白石峠

林道奈田良線を走って白石峠に向かいます。定峰峠から鎌北湖までの林道の尾根道が奥武蔵グリーンラインと呼ばれています。(諸説あり)

定峰峠から白石峠までの道は約2.5kmですが、なかなか斜度があるので定峰峠で坂は終わったと油断しているとへこたれます。途中の景色が開けた場所で休みつつ進みます。

白石峠から堂平山まで上る

道が開けた場所に出ると白石峠です。サイクリストの間では聖地と呼ばれる峠で、タイムを競う猛者達が集まる場所でもありますが、私は通り過ぎるだけです。この時も、ときがわ町方面から上って来てタイムを確認する人が数名見かけました。

東屋の横にSNSでよく見かける白石峠と書いた白い石がありました。

白石峠から堂平山まで約2kmの緩やかな上りです。途中の開けた剣ヶ峰駐車場は、パラグライダー離陸場にもなっていて見晴らし最高です。

堂平天文台で絶景ごはん

堂平観測所ドームは1962年(昭和37年)に東京大学東京天文台の観測所として建設され、天文学を支えてきた施設です。その後閉鎖され、ときがわ町に移管後リニューアルされ「星と緑の創造センター」になりました。今でも「星空観望会」などが開かれて利用されています。

少し奥に進むと「堂平山」山頂の碑があります。山頂ではグルッと360度景色を見渡すことが出来て気持ちが良いです。ハイカーやトレランの人がお昼を食べるポイントにもなっていて賑わっています。

堂平天文台の食堂でゴハン

堂平天文台で土・日・祝日限定で豚汁やおにぎりなどの軽食を販売する店が営業しています。天気が悪い日は休みになるそうです、出店情報は「食堂便り」というブログでお知らせしています。

この日は天気が良く来店した人が多かったのか、12時過ぎに豚汁が売り切れました。私はギリギリ買うことが出来ましたが、ここまで来て売り切れだとショックが大きいですよね!
豚汁とおにぎりとお惣菜セットを購入して、ベンチでいただきます。

堂平山からは「ときがわ町」「小川町」「東秩父村」が良く見えます。
東秩父村側はパラグライダー離陸場もあり開けた景色を楽しめる。

大野峠まで奥武蔵グリーンラインを走る

白石峠から奥武蔵グリーンラインを走ります。最初は上りますが、高篠峠の手前から一気に下る。高篠峠は林道が交差する十字路になっていて広々としています。

この先にある大野峠は奥武蔵グリーンラインの中で1番標高が高く850mです。高篠峠からはずっと上りますが最後の上りなので頑張ろう!
大野峠は奥武蔵グリーンラインと林道丸山線が交差した三叉路。峠の標柱と案内看板があるので解りやすい峠です。

林道丸山線も2019年の台風被害にあってから長らく通行止めになっていました。ここも秩父に行くにも秩父から戻るにも便利な林道なので開通して嬉しいです。

林道丸山線は大野峠から寺坂棚田まで約12kmあります。前半は比較的平坦な道を進みます。広葉樹が多いので杉林の道を走るより明るくキラキラして気持ちが良い。

少し走ると真新しいアスファルトが出てきました。ここが長らく通行止めになっていた原因の場所なのでしょうね。

丸山展望広場までプチハイク

埼玉県県民の森の駐車場に自転車を置いて、丸山山頂までプチハイクです。
山頂まで約15分のハイクですが、歩きやすい靴で向かう事を推奨します。

アスファルトの道を進み「丸山山頂」の道標に従って階段を登ります。
その後は普通の登山道になります。道は解りやすく歩きやすいです。

山頂には驚くほど立派な展望台があり、階段を上ると360度見渡せる展望台に出ます。これから下りる秩父の町並みや武甲山がハッキリ見えました。

駐車場まで下りて、林道丸山線を進みます。路面がかなり荒れている個所があるので、注意しながら安全運転で下りましょう。

下り道の途中に、武甲山が木々の間からドーンと見える場所があります。目の前に大きな武甲山が現れると感動しますよ。

寺坂棚田の風景を楽しむ

林道丸山線の後半は、特に路面が荒れているので注意して下さい。
木々が茂る薄暗い林道を抜けると、丸山鉱泉旅館が出てきて寺坂棚田に到着です。
約330枚の田んぼで出来た埼玉県最大級の棚田で、四季折々の景色を楽しめるスポットです。

夏には「かがり火」を点灯するイベントが行われ、秋にはあぜ道を彼岸花が赤く染めます。棚田の先には武甲山があり、その間にあるセメント工場と一緒に写真が撮れるとカメラマンにも人気です。

西武秩父駅でゴール後も満喫

国道299号から国道140号を通り、西武秩父駅にゴール。

西武秩父駅には、西武秩父駅前温泉祭の湯という「祭」をコンセプトにした複合型温泉施設が隣接しているので、ゴールした後も楽しめます。
フードコートで秩父の名物を食べて、物販エリアで秩父土産を購入して、祭の湯で汗を流して帰るというのはいかがでしょうか。

コース紹介

▼アクセス
電車:西武鉄道「池袋駅」から特急ラビュー・レッドアロー号で「西武秩父駅」下車
車:関越自動車道「花園インター」から国道140号で約45分

▼西武鉄道「サイクルトレイン」ご利用案内
https://www.seiburailway.jp/railways/ike_cycletrain/

今回の記事で紹介したコースの詳細は以下でもご覧いただけます。

定峯峠と林道丸山線

まとめ

4年ぶりに開通した県道と林道を紹介しました。東秩父村と秩父市を行き来するのに便利な道なので、開通を心待ちにしていた人も多いはず。この4年の間に自転車を始めた人にとっては走った事の無い道だと思うので、ぜひ走ってみて欲しいと思います。

執筆:小曽根彩

大分県出身、埼玉県在住。
地図やガイドパンフのデザイン制作事務所「オゾングラフィックス」スタッフ。
ロードバイク・ランドナー・ミニベロなどで、四季の景色や美味しい物を求めて自転車を楽しんでいます。

 

【東京都】多摩川サイクリングロードや昭和レトロを巡る25kmサイクリング/ディスカバー東京:大田区編

【東京都】多摩川サイクリングロードや昭和レトロを巡る25kmサイクリング/ディスカバー東京:大田区編

「東京23区の魅力発見」をテーマに自転車でいろいろ散策するシリーズ第5弾は、東京都の南に位置し羽田空港がある「大田区」。
多摩川サイクリングロードがあり名所旧跡や昭和レトロ感も残る多様な大田区の魅力を、サイクリングを通じてご紹介します。

大田区とは

1947年に旧大森区と旧蒲田区が合併して誕生し、区の名称はその2区から1文字ずつ取って「大田区」となりました。
区の面積の1/3を羽田空港が占めていて、空港の拡張により東京23区で一番広い面積となっています。

世界最大級の空港があり、京浜工業地帯に含まれる工業都市ならではの町工場や、多くの人で賑わう商店街、海浜エリアには整備された公園の風景もあります。名所旧跡も多く多様な側面を見せています。

平和の森公園

サイクリングのスタートは平和の森公園。公園周辺は駐車場が多く、京急平和島駅から近いので待ち合わせにも最適です。


公園の北側は芝生広場や池がある緑豊かなエリアとなっていて、周回道路は自転車の走行も可能です。散歩やランニングの方がもいるので、公園内はゆっくり走ります。

大森ふるさとの浜辺公園

平和の森公園から南へ少し走れば、大森ふるさとの浜辺公園。
ここには「大森 海苔のふるさと館」があります。

江戸時代の中頃から作り始められた大田区をはじめとする東京都沿岸での海苔養殖は、1963年にその歴史に幕を閉じました。ここでは、それらの地域文化を入館料無料で知って学ぶことができます。

公園南側の「白砂の浜辺」。白砂を敷き詰めたビーチは、23区とは思えないリゾート感溢れる風景です。遊泳禁止ですが足を入れて遊ぶ程度はOKだそうです。

浜辺や芝生でのんびり海を眺めるのは最高です。

羽田可動橋

羽田空港の近く海老取川の河口には、使われていない首都高の途切れた「可動橋」があります。

橋はかつて、首都高1号羽田線の羽田トンネル付近の渋滞解消の為に設けられました。1994年の湾岸線開通後渋滞はほぼ解消され、1998年に可動橋は運用を停止し現在に至っているようです。

東京羽田 穴守稲荷神社

羽田可動橋から約2kmで穴守稲荷神社(あなもりいなりじんじゃ)。

京急で羽田空港を利用する人は「穴守稲荷駅」の名を一度は聞いたことがあると思います。
羽田村の新田開拓時に稲荷大神を祀ったことが始まりで、元は羽田空港の敷地にありました。羽田空港拡張に伴い、いまの場所に遷座されました。

社殿横には千本鳥居があり、その脇には幾つもの小さな鳥居があります。

千本鳥居を抜けた先の稲荷山の頂上からは、千本鳥居を見降ろすことができます。

穴守稲荷神社から多摩川の河口に架かる弁天橋近くに行けば「穴守稲荷神社旧一の大鳥居」。

現在の羽田空港に鎮座していた穴守稲荷神社の一の大鳥居だったものが1999年にこの地に移設され、国土交通省が管理する鳥居となりました。
その際、扁額(へんがく)は「穴守神社」から「平和」に変更され、穴守稲荷神社との直接的な関係は無くなっています。

多摩川サイクリングコース

穴守稲荷神社旧一の大鳥居の近くから、多摩川沿いの「多摩川サイクリングコース(通称:多摩サイ)」が始まります。

荒川サイクリングコース(通称:荒サイ)、江戸川自転車道と共に、東京を代表するサイクリングコースとして有名です。

京急本線六郷土手駅近くの高架は、桁下が低いので「頭上注意」です。

しばらく多摩サイを走ってJR蒲田方面へ向かいます。

レトロなお店が残る蒲田駅周辺

JR蒲田駅西口側東急線ガード下沿いの、飲み屋を中心とした個性豊かなお店が60店舗ほど並んでいる小さな通りが「蒲田東急駅前通り会」。通称“バーボンロード”です。

バーボンというより焼酎が似合いそうな昭和レトロ感溢れる通りですが、お洒落なお店もいくつかありそうです。

JR蒲田駅の東側へ走って「喫茶チェリー」でランチタイム。

1960年創業の喫茶店は、店内もレトロ感満載。人気の焼きカレーセットに味噌汁が付いてくるのも、昭和な感じです。

ドリンクはこの雰囲気に合わせて、セットとは別メニューのメロンソーダ。

池上本門寺

蒲田駅西側の大城通り商店街を北上して池上本門寺へ。

表参道から九十六段の石段坂を登れば本堂ですが、自転車なら西側の坂道を登って本堂近くの駐車場まで行くことができます。

大森駅から平和島公園

池上本門寺から大田区の住宅地を走ってJR大森駅へ。
大田区内の道路は、主要道路だけでなく脇道に入っても矢羽根がある道路が多いので、とても安心感があります。

JR大森駅西口へ立ち寄って、京急大森海岸駅方面へ向かい、平和の森公園の東側にある平和島公園へ戻ってサイクリング終了です。

コース紹介

距離:25km 獲得標高:68m

今回の記事で紹介したコースの詳細は以下でもご覧いただけます。

大田区サイクリング

まとめ

大田区と言えば、町工場のイメージはありましたが、緑豊かな公園が多く空港近くに砂浜があるとは思いませんでした。穴守稲荷神社の鳥居や、昔懐かしいレトロな雰囲気のお店、そしてサイクリングロードを走ることもできるのは自転車ならではの魅力です。
距離は25kmですがほとんど平坦なので、ポタリング感覚でサイクリングを楽しむことができます。
駅周辺や主要スポットにはシェアサイクルもあるので、電車&シェアサイクルを利用して大田区散策を楽しんで、蒲田のバーボンロードで飲んで帰る。というのも楽しいかもしれません。

協力:東京サンエス株式会社

東京サンエス株式会社 | オリジナル企画販売および自転車総合卸

執筆:花田 康

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【栃木県】新緑が美しい那須町で釣りとスイーツを満喫する約28㎞のサイクリング

【栃木県】新緑が美しい那須町で釣りとスイーツを満喫する約28㎞のサイクリング


新緑が美しく日が延びてきてサイクリングを堪能できる季節がやってきました。サイクリストにも人気のスポット那須町でアクティビティも楽しみながらスイーツを堪能するライドに行ってきました。

道の駅那須高原友愛の森を出発


標高470mにある道の駅那須高原友愛の森は、直売所やレストラン、観光交流センター、工芸館などの建物があり、緑あふれる場所。サイクルラックや観光用レンタサイクルもありました。

多くの人で溢れ賑わっていました。

観光案内所にはサイクリングマップも。道の駅を発着にして那須町をめぐるサイクリングに出発です。

道の駅を出発してから緩やかな上りを走っていきました。
高原の景色は素晴らしく気持ちよく走ることができます。

 那須高原清流の里


最初に訪れたのは、清流の里。滝のある釣り堀でイワナやニジマスを釣ることができます。
釣った魚はその場で炭火焼に。多くの観光客で賑わいを見せていました。

サイクルラックも。

竿を1本借りて釣り体験をしました。
200円で竿を借りることができます(餌付き)。

透き通る水の中で泳ぐ魚がたくさんいました。

ニジマスを2匹釣ることができました。
釣れた魚を受付に持っていき、重さを測り料金を支払うと調理してくれます。

炭火でじっくり焼いたニジマスの身はふっくらと柔らかく、とても美味しかったです。
釣りの体験をした後、次の場所を目指します。

上りが続きますが周りの景色とおしゃれな建物を眺めながら楽しく走っていきました。

那須高原 南ヶ丘牧場


南ヶ丘牧場にやってきました。

年中無休で入場無料という牧場でサイクルラックもありました。

自然のままの姿を場内に残し、昔からある牧場の姿を大切にしているそう。

乗馬体験やうさぎやヤギとのふれあい、パターゴルフなど様々。
食事処や土産売り場もありゆっくり楽しめそうです。

牧場で食べたいものの一つ、ミルク茶屋でソフトクリームをいただきました。バニラソフトクリームとプレミアムバニラ。
スタンダードなソフトクリームも、普段食べるソフトクリームと比べるとかなり濃厚でしたが、プレミアムバニラは更に濃厚。他では味わえないミルクのコクと贅沢なおいしさでした。

南ヶ丘牧場では日本で約200頭しか飼育されていないという「ガーンジィ牛」を育てており、乳質の良さは高く評価されているそう。ぜひ味わってみてください。

のんびりしたところで次の目的地へ出発します。

那須御用邸に接しているロイヤルロードを走行。新緑が美しい木々がトンネルのようになっていました。
約3㎞ほど下りが続きますので注意して走ってくださいね。

Rossi


ジェラートと雑貨の店「Rossi」に立ち寄りました。

入口には列ができていました。

34種類ものジェラートがあるということで並んでいる間にたくさん悩みました。
種類は1~3つまで選べます。

食べてみたいものが多くあったので3つセレクトすることにしました。

「チョコっとオレンジ」「黒ゴマミルク」「メープルナッツ」。
どれもしっかりと素材の味がしジェラートへのこだわりが感じられました。
黒ゴマミルクにはそのままの黒ゴマが入っており、ぷちっとした食感も楽しめます。
またシーズンメニューもあるので時期によって様々な味が出るそう。

食べ終えてから近くのカフェ「まじょの森」へ行ってみましたが、ジェラートが売り切れとなり開いていませんでした。次回リベンジしたいと思います。

次の目的地へ向かいます。観光の中心から少し離れるとのどかな風景が楽しめました。

途中、きれいな花に出会いました。

「ナスヒオウギアヤメ」は、那須町や那須塩原市の一部のみに生育し栃木県の絶滅危惧種になっている大変貴重なアヤメだそう。
昭和天皇ゆかりの花で品のある青紫色がとても美しかったです。那須町をサイクリングする際はぜひ探してみてください。

チーズケーキ工房MANIWA FARM


自家牧場の生乳を使ったチーズケーキやソフトクリームが味わえる「チーズケーキ工房MANIWA FARM」。目の前に牧場がありました。

サイクルラックも。
チーズケーキはテイクアウトのみだったのでソフトクリームをいただきました。

ミルク感がさわやかな味。甘味がしっかりとあるのにさっぱりしていて美味しかったです。
牧場の牛たちを眺めながらゆったりとした時間が流れます。
ゆっくりした後は道の駅に戻ります。

コース紹介

▼道の駅那須高原友愛の森
https://www.yuainomori.com

▼那須高原清流の里
https://www.seiryunosato.com/

▼南ヶ丘牧場
https://www.minamigaoka.co.jp/

▼Rossi
https://www.rossi-nasu.com/

まとめ

初夏の風がそよぐ那須町で約28㎞のサイクリングとなりました。美味しいものがたくさんあったので緩やかな上り坂を頑張ることができました。何より緑に囲まれた自然の中を走ることができとても気持ちよかったです。
牧場でのんびりしながらスイーツを満喫したりアクティビティとして釣りを楽しんだりできるので、サイクリングと併せて楽しんでほしいです。

執筆:水越恭子

茨城県出身。地元ラジオ局でリポーターをしていた頃にロードバイクを購入。公私ともに自転車を楽しんでいる。現在はフリーランス。SNSで茨城サイクリングの魅力を発信。自転車のさまざまな楽しみ方を研究中!現在は、行方市自転車活用推進会議委員を務め、行方エリアテレビ「なめテレ」に出演し自転車で市内をめぐりレポートし放送している。

 

【神奈川県】大和市で自然を満喫!のんびり昼から32kmポタリング

【神奈川県】大和市で自然を満喫!のんびり昼から32kmポタリング

湘南から町田、果ては城山湖の方まで続く境川を少し逸れて、神奈川の中心に位置する大和市で自然を満喫できるポタリングコースをご紹介します。

町田駅から大和駅へ

スタート地点は町田駅。駅前の繁華街を抜けるとすぐに住宅街や細道が現れますが、駅のすぐ横を流れる境川に沿って、南下していきます。

約11kmの道のりで30分も走れば、あっという間に大和駅に到着。

走り始めたところだが、まずは腹ごしらえといきましょう。
大和駅から自転車で2分という立地にある天ぷら屋「秀ほう」。カウンター席で気さくな大将と話しながら、天丼ランチに舌鼓を打つ。
旬の野菜や新鮮な食材を使った天ぷらがリーズナブルに食べられるのがおすすめで、他にもお蕎麦のセットや定食などランチメニューが豊富です。


お腹が満たされたところで、いよいよ今日の目的地へ。

河童だらけの常泉寺

大和駅から南下すること約5km。福井県の永平寺を本山とする曹洞宗のお寺「常泉寺」へ。

寺門から本堂までの両脇にはたくさんの草花が茂り、敷地内には多数の河童像が置かれ、庭園の至る所で見つけられます。別名、河童寺と言われるほど。こちらも季節折々の花が楽しめ、春はみつまた、夏は紫陽花や新緑、秋は白の彼岸花や紅葉と、いつ行っても違った景色が迎えてくれます。

この時は、5月下旬で紫陽花の咲き始め。6月にはきれいに咲き乱れていることでしょう。

果たして何体の河童が見つけられるのか…
お気に入りの河童像も見つかるかもしれませんね。いろいろな姿の河童たちを楽しんでみてください。

※こちらはサイクルラックがないため、フェンスや柱に自転車を停めることになります。

自然あふれる公園「泉の森」


次は、常泉寺から自転車で約6km程の場所に位置する「泉の森」。

大和水源地を中心に広がる、大和市の自然の核として位置づけられている公園で、約42haの広さを誇る都会の緑地となっています。手入れが行き届いた公園内には野鳥や季節の草花、小川、キャンプ場など、たっぷり森林浴ができ、日頃の疲れもリフレッシュできます。ゆっくり歩くと1〜2時間くらい散策ができるかもしれません。

一応、自転車も押しながら持ち込めるものの、砂利や段差もあるため、少し注意が必要です。フラットシューズでのんびり散歩といきましょう。

一日の終わりに汗を流す

泉の森から北上すること約2km。住宅街にポツンと現れる大きな富士山が描かれた「つるま湯」へ。

昔ながらのカラン、高い天井に木造の脱衣所といった趣のある銭湯です。何と言っても、浴室内の壁絵の沼津富士が素晴らしい!この銭湯の雰囲気とベストマッチとなっています。昭和レトロ好きには堪らないのではないでしょうか。

こちらは15:00から営業開始となっているため、散策終わりにぴったり。少し熱めのお湯で散策でかいた汗を流していきましょう。

石鹸やタオルなど、番台で買えるので、気軽にふらっと立ち寄れますよ。


この近辺には、つるま湯の他、菊の湯、大和湯といった銭湯もあるので、毎回違ったお風呂に入るのも楽しみになりそうです。

さて、帰りも境川へ出て、北上すれば約9kmで町田駅に到着です。

コース紹介

 

距離:32km、獲得標高:120m

まとめ

境川を走ると、ついつい江の島まで行ってしまいたくなりますが、遅く起きた日やちょっと近場をサイクリングというときには、おすすめのコースです。
シティサイクルでも周れるコースなので、家族や恋人とのんびり走ったり、私服で乗れるかと思います。
四季折々の季節の匂いを感じながら、走ってみてください。

執筆:duck-ride

【石川県】日本で唯一砂浜を自転車で走れる千里浜なぎさドライブウェイを、レンタサイクルで13kmサイクリング

【石川県】日本で唯一砂浜を自転車で走れる千里浜なぎさドライブウェイを、レンタサイクルで13kmサイクリング


千里浜なぎさドライブウェイは石川県の真ん中、羽咋市にある南北約8kmの海岸で、砂粒が細かく固く締まっているので車はもちろん自転車でも波打ち際を走ることのできる日本で唯一の砂浜です。
梅雨とは思えないカラっとした快晴、絶好のサイクリング日和なので以前から気になっていた、千里浜なぎさドライブウェイへ行ってきました。
車では何度も走ったことがありますが、自転車で走ったことは一度も無いのでワクワクです。

千里浜レストハウスでレンタサイクル

スタートは千里浜レストハウスです。ここでクロスバイクをレンタルしました。
レンタサイクルはブリヂストンのクロスバイクTB1、3時間500円、1日(10:00~16:45)でも1000円と、とてもリーズナブルです。

駐車場の脇には砂像が作ってあります。

高橋留美子コーナーや、SPY×FAMILYも。

千里浜なぎさドライブウェイ

さっそく千里浜なぎさドライブウェイへ。レストハウスのすぐ下が砂浜です。

砂浜は広いところで6車線くらい、狭いところでも3車線くらいの幅があります。
固く締まった海岸は砂浜というより少し柔らかいアスファルトといった感じでロードバイクの細いタイヤでも快適に走ることができそうです。

タイヤの跡がほとんど付かないほど固く締まっています。

愛知県から来られたとても仲良さそうなご夫婦。
MTBで砂浜ライドを楽しんでいました。海風を受けて水平線を眺めながらのサイクリングは本当に気持ちがいいです。

こんな波打ち際も走ることができます。


カモメも気持ち良さそうです。

千里浜レストハウスから約6㎞、折り返しの今浜口に到着です。


今浜口の近くにはこの地域では浜茶屋と呼ばれる海の家が何件か建っています。その中の「ルアナ」へ。

南国風でとてもオシャレです。

メニューは、焼きはまぐりや焼きそばといった定番物からカクテルやケーキといった他店には無いものまであり、おすすめです。

クリームソーダだけでも5種類ありましたよ。

道の駅のと千里浜

帰りも千里浜なぎさドライブウエイを走り、途中寄り道をして「道の駅 のと千里浜」へ。千里浜インター口から一般道へ出てすぐのところにあります。
ご当地お菓子の自販機や、能登で人気のジェラート屋も入っています。無料の足湯もありますよ。


一般的な意味の大根足ではなく羽咋市の特産品の大根にちなんでつけられたそうです。

ユーフォリア千里浜

道の駅のと千里浜から300mほど走ったところにある天然温泉ユーフォリア千里浜。
サイクリング後はこちらで汗を流すのもいいですね。

ゴールは千里浜レストハウス

このまま一般道を900m走って千里浜レストハウスに到着。走行距離約13km、時間は2時間40分でした。
千里浜名物のイカ団子を食べて砂浜サイクリングは終了です。

コース紹介

▼レンタサイクル情報

千里浜レストハウス
名称千里浜レストハウス営業時間10:00~16:45*定休日:悪天候時は貸出休止電話番号0767-22-2141受付場所羽咋市千里浜町タ4-1車種・料金シティ-eバイク-クロス500円/~3時間1000円/1日ロード-ミニベロ-MTB-その他-...

▼東京(首都圏)からのアクセス
電車利用:JR東京駅から北陸新幹線とJR七尾線(特急利用)で羽咋駅まで約3時間20分。

▼大阪’関西圏)からのアクセス
電車利用:JR大阪駅から金沢駅経由で羽咋駅まで(特急利用)約3時間5分

▼飛行機と自動車利用
能登空港から、車で約50分
小松空港から、車で約60分
富山空港から、車で約70分

まとめ

潮の香りを感じ海風を受けながらの、とても気持ちの良いサイクリングでした。
時間はいつもよりゆっくりと流れるように感じられ、とても贅沢に過ごせたと思います。
羽咋市の隣の宝達志水町には宝達山という能登最高峰の山があり、距離6.2㎞、平均勾配8.7%というなかなかのヒルクライムコースもあるので、脚自慢の方はぜひ挑戦されてみてはいかがでしょうか。
千里浜は夕日スポットとしても有名で、運が良ければ空全体を真ピンクに染める夕焼けに出会うこともできますよ。

執筆:S.Takanishi

石川県在住
2013年にヒルクライムをきっかけにロードバイクを始める。北陸、岐阜、長野の山で絶景、グルメを求めて楽しんでいます。
https://www.instagram.com/nitro2702/

 

 

 

 

【岐阜県】天空の里 山之村を自転車で1周しよう!『ヤマイチ』を開催中《PR》

【岐阜県】天空の里 山之村を自転車で1周しよう!『ヤマイチ』を開催中《PR》

標高約1000m「日本の里100選」にも数えられる美しい山之村の地を自転車で駆け抜けてみませんか?

天空の里 奥飛騨山之村ってどんなところ

標高約1000m 日本の里百選にも数えられ、茅葺き屋根の家屋が今もなお残る美しい里山です。

キャンペーンについて

内容

山之村牧場をスタートに、目前に広がる北アルプスの絶景や鳥たちのさえずり、美しい川の流れを楽しみながら里山の原風景を楽しみましょう。

指定スポットを巡って愛車とともに風景の写真撮影をし、山之村牧場に戻り、スタッフに撮影した写真をお見せください。

コーヒー1杯をプレゼントさせていただきます。

開催期間

2023年6月17日(土)~7月31日(月)

コース

奥飛騨山之村牧場がスタート/ゴール、1周11.1㎞ 標高差120mのコースです。

コース前半はアップダウンがありますが、下界より涼しく、また目前に広がる北アルプスの眺めも見事です。

みなさん是非チャレンジしてみませんか。

写真撮影ポイント

写真撮影ポイントは以下3スポットとなります。スポットのイメージ写真はこちらからご覧ください。

①森茂地区 観音堂前「神之水」

②下之本地区 中井旅館看板下の「木彫りのクマ」

③下之本地区 神明神社

まとめ

山や川、里山の原風景を楽しみながらのサイクリングはとても気持ちの良いものです。

ぜひ奥飛騨山之村へ足を運び、その魅力をご体験ください。

お問い合わせ先など

主催 天空の牧場 奥飛騨山之村牧場
担当窓口 飛騨市役所 神岡振興事務所建設農林課
農林係 出井 浩司
電話 0578-82-2254
山之村牧場URL https://www.yamanomura-makiba.jp

 

広告主:天空の牧場 奥飛騨山之村牧場

記事制作:mochi

 

【滋賀県】彦根の歴史探訪と旧中山道の宿場をめぐる34kmの初級・中級ポタリング

【滋賀県】彦根の歴史探訪と旧中山道の宿場をめぐる34kmの初級・中級ポタリング

道の駅せせらぎの里こうらをスタート&ゴールとするルートです。田園風景の中を走り多賀大社で参拝して、川沿いに彦根城へ。城下町を散策して食べ歩きを楽しみ高宮宿を抜けて道の駅へ戻ります。

道の駅せせらぎの里こうらをスタート

国道307号線沿いの道の駅せせらぎの里こうらからスタートします。

車通りの多い国道を少し走り、犬上川の手前を左折して川沿いに進みます。犬上大橋を渡り少し進むと右手に多賀大社の御神木の古木が見えてきます。御神木は女飯盛木と男飯盛木の2本です。

下の写真2枚が女飯盛木で、少しほっそりしています。

男飯盛木は葉が茂って、ドッシリした見た目をしています。
昔ケヤキで杓子を作り天皇に食事を捧げたところ、病気が治ったという言い伝えがあることから「飯盛木」と呼ばれるようになったとか。そんな2本のケヤキは滋賀県指定自然記念物です。古木からパワーを感じます。

多賀大社に参拝する

名神高速道路の下を抜けると多賀大社前駅に出ます。駅の近くにある多賀大社昭和の一の鳥居をくぐり、土産屋の並ぶ参道を進みましょう。

立派な大鳥居をくぐり多賀大社を参拝します。

鳥居の先にアーチ状の「そり橋」があります。町指定文化財ですが実際に渡る事ができますが、自転車用のシューズでは危険なので注意が必要。

「お多賀さん」の愛称で親しまれている多賀大社は、延命長寿・縁結び・厄除けの神様として信仰を集めています。太閤秀吉が病気の母のために祈ったとされ、奉納品も多く残っています。

御神門をくぐると正面に重厚感のある本殿が木々に囲まれるように建っています。空気が変わって神聖な雰囲気を感じます。

名物の糸切餅

多賀大社の名物「糸切餅」を販売している店は3店あるので、食べ比べてみた。
大鳥居の目の前に「多賀や」「莚寿堂本舗」の2店が並んでいます。

少し駅の方に戻ると「ひしや」があります。

糸切餅は白い餅に青と赤の三本線が描かれ、糸で切るのが特徴。とても柔らかくほどよい甘さで3店とも甲乙つけがたく美味しかったです。

芹川沿いに彦根市街へ

多賀大社前駅から芹川に向かいます。芹川沿いに走っていると「ナウマン象の郷中川原」という石造がありました。芹川の河原でナウマン象の化石が発見されたからだとか。

国道8号と東海道本線を過ぎたら「七曲がりの仏壇街」という細い道を走ります。彦根の伝統産業の仏壇を作る店が並ぶ通りで、屈折した路地が特徴です。

七曲がり仏壇街を抜け丁字路を右折して駅へ。駅前には戦国時代の武将で上野国高崎藩の初代藩主「井伊直政像」があります。

国宝!彦根城

彦根城をぐるりと周回してから、いよいよ彦根城内に向かいましょう。自転車は駐輪場へ置いて、入城券を購入して石段を上っていきます。

江戸時代までに建てられ、現在まで残っている12の現存天守のうち国宝に指定されたのは姫路城・松本城・松江城・犬山城・彦根城の5つです。これらの城を「国宝5城」と呼びます。

彦根城は徳川四天王の一人である井伊直政の子「直継」が着工し、約20年の歳月をかけ完成させました。廃城の危機を免れた彦根城は、江戸時代の姿を感じることが出来ます。

彦根城の中は急な階段が多く、手すりにつかまりながら上ります。
天守閣からは市街地越しの琵琶湖がよく見え、昔の街はどんな景色だったのか?そんな事を考えてしまいます。

出口に向かって歩いていると「もうすぐひこにゃんが現れます」とアナウンスが流れてきました。
せっかくなので少し待って、ひこにゃんが出てくるのを待って写真を撮って楽しみました。相変わらずの人気で、沢山の人が集まっていましたよ。

夢京橋で食べ歩き

江戸時代の城下町風情を残した「夢京橋キャッスルロード」に向かいます。
約350mの通りには土産物屋・食事処・甘味処などがズラリと並んでいます。

暑かったので「茶房源三郎」の「もこもこ源三郎ソフト」をいただきました。
濃厚な抹茶を2種類使用したソフトクリームは、お茶の味をしっかり感じられて美味しい。

彦根藩足軽屋敷群

「本町1丁目」交差点から細い路地に入ります。江戸時代に彦根城下を守っていた足軽たちが住んでいた屋敷が現在も残されていて、見学することが出来ます。

芹川けやき道を走り琵琶湖を目指しましょう。川沿いの道は爽やかで気持ちが良いです。

琵琶湖からの眺め

琵琶湖に出たら丁字路を左折します。
県道25号をしばらく走り、右手に湖岸緑地の入口が出たら細い道へ。湖岸緑地八坂からは多景島が見えますよ。

中山道64番の高宮宿

犬上川沿いの道を走り南下します。JR線を過ぎ国道8号に出たら左折。グルッと回り込んで旧中山道の高宮宿の街道を走りましょう。
旧中山道に入ると昔ながらの民家が建ち並び、落ち着いた雰囲気になります。

右手に高宮神社の鳥居が出たら、その先の高宮郵便局の隣に「多賀大社一の鳥居」があります。コース前半に立ち寄った多賀大社へ続く表参道の入口になります。

県内の古式の石鳥居としては最大で立派です。昔はこの鳥居から約3kmの参道に石灯籠が並んでいたそうで、参拝する人の気分も高まったでしょうね。

一の鳥居から先に進むと、さらに昔の建物が増え宿場町の色が濃くなります。

高宮の無賃橋

犬上川を渡る時に古い石橋を通ります。
1932年(昭和7年)に造られた橋ですが、もともと1832年(天保3年)に高宮宿の富豪が周囲の有力者などから資金を募り架けた橋とされています。

当時は「川渡し」や「仮橋」の通行が有料でしたが、この橋は渡り賃を取らなかった事から「むちんばし」と呼ばれたとか。当時の庶民としてはありがたい事だったでしょう!

高虎公園の藤堂高虎像

犬上川沿いを走り左手に「犬上大橋」が出たら川から離れ、県道330号に入ります。
彦根市消防署がある十字路を右折したら最後の立ち寄りポイントの高虎公園に到着。

甲良町在士出身の戦国武将「藤堂高虎」の像があります。関ヶ原の戦いに参戦し功績をあげたとか。さらに築城の技術にも優れていたので、江戸城の改築にも貢献したと伝わる。

公園には大阪城再建の時に使用されなかった「残念石」という面白い名前が付いた石が飾られているので探してみよう。

ちなみに藤堂高虎像の写真はTABIRIN MAP6滋賀県甲良町周辺の表紙にもなった場所です。

道の駅せせらぎの里こうらでゴール

道の駅に戻ったらテイクアウトの石窯ピザ店の「ピッツェリア ウノ」でピザをオーダーして、直売所前のテーブルでいただきます。

東京・日本橋で10年間営業していたイタリアンレストランのオーナーシェフが滋賀へ移住して、2015年に道の駅敷地に店をオープンさせました。

地元野菜のピザは、地元で採れた新鮮な野菜を中心としたあっさり系ピザです。走ってきて疲れた身体に染みる美味しさですよ。

コース紹介


TABIRIN MAP 滋賀県 甲良町周辺(湖東/彦根/東近江エリア)
道の駅せせらぎの里こうらがある甲良町は、湖東エリアの中心からやや北に位置し、彦根市や近江八幡といった観光地にも近く、自転車で散策するのが楽しいエリア。このパンフレットでは、道の駅をスタート&ゴールとした、初...

まとめ

TABIRIN MAP 滋賀県甲良町周辺の4ルートの中から1番距離が短い「彦根ポタリング」を走りました。短い距離の中に歴史を感じる多賀大社や彦根城、旧中山道の宿場町を巡ることができる濃厚なルートになっています。

執筆:小曽根彩

大分県出身、埼玉県在住。
地図やガイドパンフのデザイン制作事務所「オゾングラフィックス」スタッフ。
ロードバイク・ランドナー・ミニベロなどで、四季の景色や美味しい物を求めて自転車を楽しんでいます。

【長野県】笑顔全開女子クライマーと行く、 乗鞍エコーライン開通ポタクライム

【長野県】笑顔全開女子クライマーと行く、 乗鞍エコーライン開通ポタクライム

ヒルクライマーの聖地、乗鞍エコーラインの待ちに待った開通日がやってきました。山好きにとって開通日の登頂は大切な儀式、ということで笑顔が素敵な女子クライマーまっこさんと走ってきました。

スタートは乗鞍観光センター駐車場

7:30乗鞍観光センター駐車場に到着。既に駐車場はほぼ満車で自転車乗りがいっぱいです。みな考えていることは同じですね。


乗鞍ヒルクライムのスタート地点です。
はるか彼方に見えるゴール地点に、既にテンションMAXのまっこさん。さすが凄脚クライマーです。

8:00スタート。雲一つない快晴、気温15℃、湿度は低くまさにヒルクライム日和です。

スタート地点からしばらくは、白樺やカラマツの林の中を抜けていきます。木漏れ日が気持ちいいです。

三本滝レストハウス

7km地点の三本滝レストハウスに到着です。
ここまでは比較的緩斜面でしたが、ここからは本格的なヒルクライムが始まります。

三本滝レストハウスまではマイカーでも来られるので、脚に自信のない方はここから登り始めるのもいいですよ。

三本滝レストハウスから1kmほど走ると、左手に小さい滝がありました。少し休憩してマイナスイオンを浴びて、心も身体もリフレッシュです。

パタパタ仰いでマイナスイオン取り込み中。

冷泉小屋

13km地点の冷泉小屋です。2022年にリニューアルして、食事や宿泊もできるようになりました。冷泉小屋の向かいには冷泉が流れていて、辺りには硫黄の匂いが漂っています。そばに寄ると空気がひんやりしていますが、この日は工事中だったため、あまり近づけませんでした。

位ヶ原山荘

15km地点の位ヶ原山荘です。ここまで来るとゴールの畳平はだいぶん近くに感じられます。気温も下がり、走っていても汗をかかなくなってきました。周りの木々の高さも低くなり、森林限界に近づいてきたのが感じられます。

森林限界へ

17km地点。いよいよ森林限界突入です。背の高い木々がなくなり、これぞ乗鞍という景色が広がっています。この辺りまで来ると酸素はスタート地点の2/3しかなく、ゆっくり走っていても息が切れます。

森林限界に入ると、残雪もちらほら出てきます。場所によっては2m以上の雪の壁もありました。まっこさんも笑顔で「すごい、すごい」の連発です。

酸素が薄くてもこの笑顔。

大雪渓

19km地点の大雪渓です。ここは真夏でも雪が残っていて、この日も沢山の人がスキーを楽しんでいました。


岐阜県との県境でゴール

大雪渓を過ぎると右側は崖になっているので、登っているときは空しか見えないところも。まるで空を飛んでいるような感覚になります。
ゴールは目の前ですが、まだまだ10%近い坂も出てきます。もうひと踏ん張りです。




この左カーブを曲がり、短い激坂を登るとゴールの長野と岐阜の県境です。

笑顔でゴール。距離20.5km、獲得標高1260m、走りぬきました。

岐阜県とフュージョン。ゴール後は、そのまま畳平へ。

畳平も自転車乗りがいっぱいです。最高の景色で、みなさん最高の笑顔です。

コースを下山

下山は景色を楽しみながら登ってきた道をのんびり下りました。

途中の位ヶ原山荘で休憩。コーヒーを注文するとナッツとお菓子が付いてきました。疲れた身体には嬉しいですね。

位ヶ原山荘から観光センター駐車場までは約15km、ホイールが熱くなりすぎないように注意しながら下り、無事、観光センター駐車場に着いて乗鞍エコーライン ポタクライムの終了です。

ヒルクライム初心者へアドバイス

女子クライマーまっこさんから、ヒルクライム初心者や、これからヒルクライムを始めてみたい人へアドバイス。

①インナーのチェーンリングは「楕円」のものを使っています。ペダリングの矯正にオススメです。
どこで踏み込んだら良いか始めは分からないと思うのですが、楕円だと自然とトルクを掛ける位置が決まり、感覚で覚えることが出来ます。
②技術面では、自分がケイデンスを上げて軽く早く回すタイプか、重いギアをパワーをかけて漕ぐタイプか検証してみるのも有効だと思います。
ただ闇雲に漕ぐより、自分はどちらの方が楽なのかを考えながら走ると、考えないで走った時よりも、今後の成長に大きく変化が出てくると思うので、是非試してみてください。

コース紹介


距離:20.5km 獲得標高:1260m (片道)

▼自動車道利用のアクセス
東京、名古屋から:長野自動車道「松本IC」から国道158号で乗鞍高原へ
大阪から:東海北陸自動車道・中部縦貫自動車道「清見IC」から安房トンネルを経て乗鞍高原へ
北陸から:北陸自動車道「富山IC」から安房トンネルを経て乗鞍高原へ。

▼公共交通、飛行機利用のアクセス
JR松本駅から松本電鉄で新島々駅へ、新島々からアルピコバスで乗鞍高原へ。

まとめ

前日の大雨で天気と道路状況が心配でしたが、梅雨とは思えない最高の天気でとても楽しく走ることができました。
まっこさんも絶景の連続に終始笑顔でとても楽しそうでした。
これから梅雨が明けると本格的なシーズンイン、8月の乗鞍ヒルクライムや秋の紅葉など、まだまだ乗鞍を楽しもうと思っています。

執筆:S.Takanishi

石川県在住
2013年にヒルクライムをきっかけにロードバイクを始める。北陸、岐阜、長野の山で絶景、グルメを求めて楽しんでいます。
https://www.instagram.com/nitro2702/

 

 

【オーストラリア】冬のブリスベン川 アート散策ライド30km

【オーストラリア】冬のブリスベン川 アート散策ライド30km


6〜8月、北半球の日本は夏を迎えますが、南半球で季節が反対のオーストラリアは冬。寒いと何かとこもりがちですが、短めの距離でもテーマを決めて走ってみると満足感が得られるものです。
自転車に乗ってブリスベン川沿いを北上しながらお気に入りのアートを探してみましょう。

スタートはサウスバンク・パークランズから

ブリスベン川の南側に広がる公園、サウスバンク・パークランズから出発です。
川の向こう岸に広がるのはブリスベンのシティ中心部のビル街。2032年開催予定のオリンピック・パラリンピックに向けて新たな橋やカジノなど建築ラッシュです。

自転車・歩行者専用のグッドウィル・ブリッジ(写真手前)を渡り、対岸へ渡ります。

ブリスベン市内を始め、オーストラリアの各都市ではここ数年電動キックボードがポピュラーになってきました。
グッドウィル・ブリッジの入口にもスマホアプリでレンタル可能な電動キックボードが複数並んでいます。
なお、オーストラリアでは自転車・電動キックボードどちらも走行時はヘルメット着用が義務となっているので必ず着用しましょう。

橋の真ん中のビュースポットからはシティを望めます。手前の斜めに切り立ったビルにはクイーンズランド州政府が入っています。

ビュースポットの隣には、世界でも珍しい橋の上のカフェ、グッドウィル・ブリューがあります。

シティの憩いの場ボタニックガーデンズ

グッドウィル・ブリッジを抜ければQUT(クイーンズランド工科大学)があり、その右手にブリスベンシティ植物園(ボタニックガーデンズ)があります。
緑の木々がジャングルのように重なり合って繁り、ビル群の一角であることを忘れてしまうほどです。

ストーリーブリッジとフェロンズ・ブリューイング

植物園を川沿いに走り、水上に設けられた自転車・専用道を進みます。
リバービューのレストランが立ち並ぶイーグルストリートのエリアへと続きます。

イーグルストリートからはブリスベンのシンボル的存在であるストーリー・ブリッジを拝めます。

イーグルストリートを抜けてストーリーブリッジの麓のフェロンズ・ブリューイングを目指します。
日本ではオーストラリアのお酒と言えばワインのイメージの方が強いかもしれませんが、実はクラフトビール文化も盛んです。
ブリスベン市内各地にもブリューワリーが点在し、ここフェロンズ・ブリューイングもその一つ。ビアレストランも併設しており、地元民や観光客で昼も夜も賑わいます。

レストランの真横には、子供達が遊べるように船を模した遊具も。後ろの部分が滑り台になっています。

フェロンズ・ブリューイング内にはバイクスタンドの壁、倉庫の壁などウォール・アートが複数あります。

オーストラリア特有の野鳥を描いたものなど個性的な作品が並びます。

リバーウォークとパワーハウス


フェロンズ・ブリューイングから続くニューファーム・リバーウォークへと進みます。
ニューファーム・リバーウォークは自転車・歩行者専用道になっていて、ちょっとした水上散歩気分を味わえます。

リバーウォーク沿いに立ち並ぶ家。冬でも比較的温暖なブリスベンでは年中を通してブーゲンビリアが色鮮やかに茂っています。

リバーウォークはニューファームエリアの市街地へと続きます。
ニューファーム・パークから再び自転車道に入ります。

ニューファーム・パークはジャカランダの名所としても知られています。
毎年10〜11月(春)になると公園一面がジャカランダの花で紫色に染まります。

ブリスベン・パワーハウス

ニューファーム・パークを抜けたところにあるのがブリスベン・パワーハウスです。
グッドウィル・ブリッジからここまでで約6km。
かつては発電所でしたが、現在はミニシアターとして使用されており、年中を通して様々な舞台が催されています。

パワーハウスの一角にあるウォールアート。芸術劇場でありながら、建物自体もまたアートです。

ニューステッドからノースショアの自転車専用道を走る

パワーハウスから引き続き川沿いを走り、約6km先のミルトンのエリアにあるポートサイド・ワーフを目指します。
道中のテネリフのエリアには、かつて第二次世界大戦の潜水艦基地があり、今ではサブマリーナーズ・ウォーク・ヘリテージ・トレイルとして自転車・歩行者専用の遊歩道になっています。潜水艦をモチーフにしたベンチが印象的です。

1870年代から1900年代にかけて、オーストラリアは羊毛輸出で栄えました。クイーンズランド州内の羊農家が、このテネリフの川沿いに建てられた4階建ての大きな倉庫に羊毛を運んできていたそうです。
当時の景色や様子を窺い知ることができます。

川沿いにはブラジル原産のカエンカズラが鮮やかに咲いていました。
英名は「オレンジ・トランペット・バイン」。バイン(vine)は「蔓(つる)」の意味ですが、オレンジ色の細長い筒状の花がトランペット状になっていることに由来するそうです。

いったん一般道に出て、ブリスベン川の支流を渡り、再び歩行者・自転車専用道へと入っていきます。
ベンツと「XXXX」の文字があるクラシックな建物が目標です。

屋根の上の「XXXX」は「フォーエックス」と読み、クイーンズランド州を代表するラガービールです。そしてこの建物はブレックファスト・クリークホテルです。
フランスルネッサンス様式で1889年に建設されました。ホテルとしてはもちろん、ステーキレストランとしても人気です。

ブレックファスト・クリークホテルの前から高架をくぐり、キャメロン・ロックス保護区の歩行者・自転車専用道へ。
キングスフォード・スミスドライブの車道沿いにバイクウェイが走っています。

写真右下はカウンターで、年間・日単位でここを通った自転車・歩行者の数が表示されています。

道沿いにはストレリチア(極楽鳥花)も。南アフリカ原産、ロサンゼルスの州花にもなっているこの花が冬でも見られるのはブリスベンが温暖な証でしょう。

ポートサイドワーフで折り返し

バイクウェイを3km弱走れば、クルーズ船のドックにもなっているポートサイドワーフに到着です。
平日の昼間は比較的ひっそりとしていますが、和食・中華・中東・イタリアンと様々なレストランが入り、リバービューで食事が楽しめるとあって、週末は多くの人で賑わいます。

ポートサイドワーフに隣接するエキシビションエリアでは、「モネ in パリ」と題したアート映像展覧会が開催されていました。
印象派などの西洋画を映像で楽しむ没入型の展覧会は、最近日本でも各都市で開催されていますが、オーストラリアでも人気の催し物です。

特設会場はパリの「ムーラン・ルージュ」を模したものになっています。

なお、ポートサイドワーフ近くには公共交通機関のシティフェリーのターミナル、ブレッツワーフがあります。
自転車も解体せずそのまま持ち込み可能なため、ここから出発地のサウスバンクエリアへちょっとした船旅を楽しみながら戻ることもできます。

今回はフェリーには乗らず、引き続きバイクウェイを辿って折り返しました。

道沿いの店舗やバス停の壁などにふと目をやるとウォールアートが描かれていることも。
こういった偶然の出会いもまた楽しいですね。

クイーンズランド州発祥のBetty’s Burgersでランチ

フェロンズ・ブリューイングまで戻ったところで、ベティーズ・バーガーズ(Betty’s Burgers)でランチタイムです。
ベティーズ・バーガーズはブリスベンから北へ約140km行ったヌーサ・ヘッズ発祥のハンバーガーショップ。
アンガスビーフと特製ソースの入ったクラシックバーガーに、パイナップルを追加していただきました。

ブリスベン市内以外にもゴールドコーストなどにも店舗があるのでぜひクイーンズランド州を訪れたら試して欲しいお店です。

コース紹介

まとめ

アート作品と一緒に自分の愛車を写真に収めると、いっそう自転車への愛着が湧きます。
ブリスベンの姉妹都市である兵庫県神戸市にも、街中に壁画を中心にアートが数多く点在しています。ぜひお気に入りの作品を見つけに、走りに出かけてみてはいかがでしょうか。

執筆:Ayaka

2011年に社会人になると同時に始めた自転車で「自転車×旅」の魅力にハマる。
ニュージーランドでのワイナリーロードレース、タイの寺院巡り、ドイツ古城巡り、インドネシアでの遺跡巡りなど世界各地で自転車旅を催行し、その様子を雑誌『Cycle Sports』に寄稿。
2017年には自転車ツーリズムを探究しにオーストラリアへ留学。現地の様子を『Cycle Sports.jp』にて『G’day, Australia! 〜ブリスベンからの自転車だより』として1年間連載。帰国後は英語教材編集者の傍ら、自転車イベントで通訳・MC・PR担当等を務める。
2022年4月、オーストラリア クイーンズランド州ブリスベンへ移住。
座右の銘は「好きにまみれろ、夢中で生きろ」。

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【長野県/岐阜県】中山道の妻籠宿を散策して電車で戻る18.6kmのポタリング

【長野県/岐阜県】中山道の妻籠宿を散策して電車で戻る18.6kmのポタリング

旅行先で自転車に乗りたい時にレンタサイクルを利用する方法がありますが、やはり自分の自転車で走りたい!と思ったりもします。そんな時のために車に小径車を積んでおくと少しだけサイクリングを楽しみたい時に便利です。今回の旅に小径車を持って行き、JR中央本線「南木曽駅」から中山道を走り、妻籠宿の宿場町を散策してきました。

南木曽駅から中山道をたどる

JR中央本線「南木曽駅」からスタート。近年、外国人観光客に人気なのが長野県「妻籠宿」と岐阜県「馬籠宿」の間を結ぶ全長9kmの中山道を歩く「サムライロード」です。その区間を自転車で行ってみようと走り出しました。

駅を出てすぐに「中山道こちら」という案内看板があるので迷うことはありません。
線路沿いの細い道を走ります。

眺めの良いSL公園

SL公園には、昭和40年〜50年代に木曽谷を走ったD51を静態保存しています。

SL公園の横から道が細く上り坂に入ります。
中山道を走っていると歩いている観光客とすれ違いますが、日本人観光客より外国人観光客の方が圧倒的に多く感じます。

中山道の石畳を歩く

舗装路が途切れ「旧中山道の石畳」が現れました。昔ながらの道という雰囲気が感じられる石畳に「いかにも旧中山道っぽい」とテンションが上がってきます。
自転車は走りにくいので押して歩く方が良さそうです。

細い下り坂のY字路を右に進みます。「妻籠宿」の案内看板があるので解りやすいです。
急坂ですが歩いている人も居るのでスピードに気を付けて下さい。

江戸時代の面影が現代に残る妻籠宿

妻籠宿は中山道42番目の宿場で、1976年(昭和51年)に日本で初めて重要伝統的建造物保存地区に選ばれました。
「売らない・貸さない・こわさない」という三原則をつくり町並み保存運動により、貴重な財産を後世に伝えています。

妻籠宿に入ってすぐにある「熊谷家住宅」には、農機具や生活道具が展示してあり自由に見学することができます。

水車小屋と高札場跡の坂を下ると妻籠宿のメイン通りに入ります。

宿場町は電線が見えない様になっていて、より江戸時代の風情を感じられます。
無料休憩所も木曽ヒノキなど地元の木材で造られており、景観にマッチしています。しかし休憩所のトイレは最新式で新しく綺麗。宿場町とのギャップに驚きます。

自転車を押し歩きで散策する

妻籠宿本陣は馬籠宿出身の文豪「島崎藤村」の母親の生家です。明治に取り壊されましたが、平成7年に江戸時代の絵図をもとに復元されたそうです。

妻籠宿保存事業として町屋の歴史風土を守る観点から、看板や暖簾などにも注意して景観を保っているそうで、徹底しています!

特に町並みが保たれているのが寺下というエリアです。
妻籠観光案内所で今後のルートを確認していると、この先のサムライロードと呼ばれる旧中山道は山道になり階段や石畳も増えて自転車で行くには不向きとのこと。自転車で行く場合は一般道の県道7号を走り、途中で旧中山道に入って押し歩く必要があるとか。
さてどうしよう?と考えつつ先に進んでみることにした。

大妻籠宿で折り返し

蘭川(あららぎがわ)に架かるコンクリート製の味のある尾又橋を渡り国道に出ます。
中山道の案内看板に従い細い道に入ると、次の宿場「大妻籠宿」になります。

大妻籠宿は妻籠宿と馬籠宿の間にある小規模な宿場町です。
観光客が少なく、よりリアルな生活感を感じる宿場でした。

今回の予定は「妻籠宿から馬籠宿へ中山道で峠を越える」というものでしたが、
暑さなどを考慮してここで引き返し「坂下駅」まで走って輪行するプランに変更します。

臨機応変に変更するのも旅先では必要な事!と言うことで、来た道を戻り国道256号で妻籠宿へ。暑いしお腹も減ったので雰囲気が良さそうな藤乙旅館の食事処で冷たい「ざるとろろそば」をいただきます。

木曽川沿いの国道と花馬街道を走る

妻籠宿を出て国道19号へ出たら南木曽大橋を渡り、木曽川沿いに国道256号を走ります。
しばらく国道を走り「田立入口」交差点を右折して県道6号に入ります。

ここは「花馬街道」といい「花馬祭り」で有名です。「花馬祭り」とは1184年木曽義仲が平氏を破り征夷大将軍の官位を賜り、その知らせをうけた村人が歓喜し馬の鞍に幣(ぬさ)をつけた矢を付け坂下神社に戦勝報告をしたのが起源とされています。

長野県から岐阜県に入る

坂を下っていると「岐阜県中津川市」に入りました。少しですが岐阜県も走ります。

山際の道を走っていると木曽川が横を流れて涼しげで気持ちが良いです。

県道6号をそれてY字路の左へ進みます。ここから下り坂です。
少し下ると「坂下のモミラン」という立派な木が出てきました。説明看板を読むと、大きな木は「カヤ」で、そのカヤに着生しているのが「モミラン」だそうです。
山奥で見られる事が多いようですが、このような民家の側に生育しているのは珍しく岐阜県指定天然記念物に指定されています。

道の駅きりら坂下で大休憩

坂を下り国道256号を渡ると道の駅きりら坂下に到着です。
「きりら」という名前が不思議でしたが「木曽リバーライトサイド」の略だとか!中を見てみると「そば打ち体験」が出来る道の駅のようです。

とにかく暑いので店内でアイスクリームを食べて休憩します。
テーブルには花馬祭りの飾りが置いてありました。祭りの時期に来るのも楽しいかも知れませんね。

坂下駅から輪行して南木曽駅に戻る

道の駅でクールダウンして、JR中央本線「坂下駅」に向かいます。
駅前で輪行の準備をして、ホームで電車を待ちます。電車では約8分で南木曽駅まで戻る事ができます。あっという間ですね。

馬籠宿まで行けなかったのが心残りですが、次は小径車ではなくロードバイクを持ってきて再チャレンジしたいと思います。

コース紹介


▼アクセス
電車:東京駅(のぞみ)〜名古屋駅(特急しなの)〜南木曽駅
電車:新宿駅(特急あずさ)〜塩尻駅(特急しなの)〜南木曽駅
車:中央自動車道「八王子IC」〜長野自動車道「塩尻IC」から国道19号&256号

まとめ

旅先での自転車活動として紹介してみました。車で観光地を巡るのと違い、自転車で巡る方がじっくり観光できて印象に残る様に感じます。
外国人観光客に人気の木曽路中山道ですが、日本人こそ見に行って欲しいと感じる宿場町でした。見所が多い場所だったので、また走りに来ようと思います。

執筆:小曽根彩

大分県出身、埼玉県在住。
地図やガイドパンフのデザイン制作事務所「オゾングラフィックス」スタッフ。
ロードバイク・ランドナー・ミニベロなどで、四季の景色や美味しい物を求めて自転車を楽しんでいます。

 

 

 

【富山県】南砺の里山を巡るルートと見所を紹介!《PR》

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JR城端線の福光駅をスタート&ゴールとして、南砺市の里山をグルッと1周する。オプションルートの閑乗寺公園から見る散居村の絶景もプラスして紹介します。オプションルート以外は、ほぼ平坦なルートなので初級者から気軽に楽しめると思います。

世界の棟方志功ゆかりの福光

JR福光駅からスタートします。

駅のロータリーには「世界のムナカタ」と呼ばれた版画家・棟方志功のモニュメントがあります。第二次世界大戦末期に約6年富山県福光町(現南砺市)に疎開したという縁があり、福光駅周辺には棟方志功関連の施設も多くあります。

田んぼが広がる里山の風景

千本桜で有名な小矢部川沿いを北上して、県道48号を走ります。
しばらくすると左手に三本松があります。江戸時代中頃の絵図では、この場所に一里塚と描かれたようなので、昔の町境の目印的なものだったのでしょう。

緑に囲まれた安居寺

安居寺交差点から左の細道に入ると「安居寺」に到着です。
約1300年前にインドから渡来した善無畏三蔵が創建したと伝わっています。
安居寺の裏は公園として整備され「とやま森林浴の森」にも選ばれています。

東海北陸自動車道の南砺スマートIC前の県道279号を走り福野に向かいます。

福野駅近くの壁に「福野夜高祭」の絵が描かれていました。カラフルで大行燈を照らす祭りの雰囲気が出ている壁画です!

旧加越線サイクリングロード

福野駅前を通過して線路を渡り「旧富山県立農学校本館 巖浄閣」に立ち寄ります。
富山県立南砺福野高等学校の敷地にあるので、迷惑にならないように見学しましょう。

明治36年に富山県立農学校校舎として建設された、2階建ての木造の洋館です。
今見てもモダンで重厚感があります。

国道471号を走り「焼野交差点」を右折し「旧加越線サイクリングロード」を入ります。
小矢部市(旧石動町)から南砺市(旧庄川町)を走っていた加越能鉄道加越線が廃線後、約19.5kmの自転車専用道路として整備されました。

富山県内を走っていると「用水だ!」という看板をよく見かけます。
これは農業用水路への転落事故防止の危険啓発看板で、富山県のオリジナル看板なのです。
シンプルながら用水に近づくと危険だというのが伝わってきます。

大鳥居をくぐり高瀬神社へ

県道284号と交差する十字路の右手に高瀬神社の大鳥居があるので右折して鳥居をくぐります。大門川に突き当たった場所に高瀬神社があります。

高瀬神社の主神は大国主命で、福の神・縁結びの神として有名です。
訪れた時は御社殿の修復事業が行われていました。
※2023年11月末まで御社殿銅板屋根葺き替え、付属飾り金具の改修工事をしています

御神前には「因幡の白兎(いなばのしろうさぎ)」にちなんで心や体を癒やす「なでうさぎ」の像があります。可愛らしいうさぎ像の気になる所をなでておきましょう。

旧加越線サイクリングロードに戻り、井波に向かいます。
サイクリングロードは田んぼの間を走り、車も通らず快適です。

木彫刻のまち井波

国道471号を横断すると旧井波駅舎の井波町物産展示館に到着。
昭和9年に建てられた旧加越線の駅舎は瓦屋根の立派な建物です。現在は町の物産展示館として活用されています。

「六角堂交差点」に井波彫刻の町への入口として、精密な木彫りの塔が建っています。

石畳の八日町通り沿いには彫刻工房が並んでいます。走っていてもカンカンと木槌の音が聞こえ、職人さんが働いているのを感じられます。

通りの看板もそれぞれ凝っていて、見ていて楽しいですよ。
玄関のドア上に木彫りの猫を発見!色が塗られていて遠目には本物のようです。
猫の彫刻は他にもあるようなので、探してみましょう。

自動販売機にも猫の彫刻飾りが!写真を撮らずにはいられない可愛さです。

井波彫刻の礎となった瑞泉寺

八日町通りの突き当たりに、井波彫刻発祥の井波別院瑞泉寺があります。
天正9年・宝暦12年・明治12年と三度大きな火災により建物が焼失しています。江戸時代の再建のおり派遣された京都の彫刻師が井波の宮大工に技術を伝えたのが始まりとされています。
入口の山門からして圧倒される彫刻の数です。

拝観料を払って中に入ってじっくり見学してみましょう。

本堂正面の欄間や向拝手挟の彫刻など、至る所に井波彫刻の技術が見られます。
残念ながら内部は撮影禁止でしたので、ぜひ実物を確認しに来てみて下さい。
本堂の中に置いてあった井波彫刻の「獅子頭」は撮影OKで手を挟んでみました。

外に出て太子堂を見てみると、こちらの彫刻も隅々まで施されて見事!
ずっと上を向いているので首が痛くなってきます。
圧倒されっぱなしのまま山門くぐり瑞泉寺は終了です。

オプションルートの閑乗寺公園へ

オプションルートの前に、道の駅井波に立ち寄ります。
木彫刻の町だけあり、木彫りの巨大な七福神が並んでいます。他にも大盛りメニューや10段ソフトクリームなど個性的なメニューがそろっています。

やや狭い道を約2km上ると、オプションルートで紹介した閑乗寺の「散居村展望広場」に到着します。距離は短いですが上りが甲斐のある道ですよ。

上っている時は木が生い茂っていて、こんなに開けているとは思わなかったので感動しました。散居村とは、それぞれの農家が自分の周りの土地を開拓して米作りをした結果できたと言われています。よく眺めると点々と家があり周囲に田んぼが広がっているのが分かります。

赤祖父円筒分水槽

道の駅井波まで戻ったら「北川交差点」を左折します。次に「山見交差点」を左折して県道27号を走ります。しばらく走ると赤祖父円筒分水槽に到着です。
農業用水を公平に分配するために作られた県内最古の円筒分水槽です。
富山県には5ヶ所の円筒分水槽があり、建造物マニアにも人気です。

桜ヶ池周辺で大休憩

県道284号を南下して桜ヶ池を目指します。
国道304号を過ぎ山田川に向かって下ります。春にはカメラマンが多く訪れる「向野の桜」があり人気の撮影スポットです。

桜ヶ池はやや高台にあるので頑張って上ります。東海北陸自動車道の下をくぐると桜ヶ池に到着です。この周辺にはホテルや温泉、飲食店がそろっていて賑わっています。

その中にある「ヨッテカーレ城端」の軽食コーナーには、定番から季節限定の具材を使った「おむすび」が20種類以上もそろっています。さすがお米が美味しい南砺市という感じ。
他にも蕎麦・うどんなどもあり、休憩にピッタリです。

食後は桜ヶ池を散策。湖の上に建つ展望休憩や湖沿いの遊歩道が、綺麗に整備されています。名前の通り春には湖畔に桜が咲き、花見客で賑わいます。

眺望バツグンのワイナリーに寄り道

桜ヶ池公園を抜け、細い道を上っている途中に丸いコンクリートの構造物を発見。
脇にある案内板によると丸山監的壕(まるやまかんてきごう)というものでした。
明治から昭和にかけて立野ヶ原周辺は、旧陸軍金沢第九師団の実弾演習地で、砲弾の的中率や着弾効果を監視するための建物が監的壕なのです。そんな歴史遺構が突然現れてビックリです。

細い道を下ると是谷溜池に出ます。桜ヶ池ほど大きくはないですが気持ちが良い景色です。

ワイナリーでノンアルジュースの試飲

緩い坂を下って行くと左手に葡萄畑とワイナリーの建物が見えてきます。
トレボー株式会社が運営するワイナリー「Domaine Beau(ドメーヌ・ボー)」です。

自転車ラックがあり「なんチャリエイド」にもなっている施設。
店内はとても綺麗でズラリとワインボトルが並んでいます。200円で試飲もできます。
しかし!自転車なのでアルコールは飲めません…。

よく見るとノンアルコールジュースの試飲が2種類あります。
赤ワイン用・白ワイン用のぶどうを使用したジュースが試飲できるのが嬉しいですね。

小矢部川の手前で右折して北上します。緩やかな下り坂になっているのでラクチンです。
「高宮(西)」交差点で左折して神宮橋を渡り、小矢部川沿いを走る。桜並木になっているので春に走ると綺麗でしょう。

福光の新町あさがお通り

小矢部川を北上して福吉橋で左折し「宮脇町」交差点手前にある路地に入ります。
江戸・明治時代の屋敷が残る新町通りは、夏に「あさがお」を飾ることから新町あさがお通りとも呼ばれています。

気になった路地に入ってみたり、車が入れないような細い道を通ってみたりできるのも自転車の良い所です。

牛乳屋さんが作るジェラート

新町あさがお通りから県道10号へ出て、Geleteria ZUCCA(ジェラテリア ズッカ)に立ち寄ります。お店の前には「熱送り&福光ねつおくり七夕まつり」の七夕飾りが設置されていました。
※取材時は2023年7月

モダンな外観のジェラート屋さんは、地元の人や観光客で賑わっています。
こちらのジェラートは南砺市福光にある「水口ミルクプラント」から1時間圏内の搾りたて富山県産生乳を100%使用しています。ショーケースには基本のフレッシュミルクから季節のフレーバーや新作がズラリと並んでいます。

フレッシュミルク&立野原いちごミルクのダブル、フレッシュミルク&城端ブルーベリーのダブルを注文。とても美味しくいただきました!

ジェラート屋を出て県道27号を右折、小矢部川を渡るとゴールの福光駅です。

コース紹介

ご紹介したコースは以下よりご覧になれます。

南砺の里山を巡るルート

コースが掲載されている南砺サイクリングマップです。

サイクリングマップ 検索 - TABIRIN(たびりん)

南砺サイクリングマップには他コースも掲載しています。

利賀の大自然と清流を巡るルート
五箇山と庄川沿いを巡るルート
夕霧峠&医王山ヒルクライム
城端の街並みと散居村ポタ

▼南砺市の観光情報サイト
https://www.tabi-nanto.jp/

▼なんとの魅力を再発見「なんチャリ」サイト
https://www.tabi-nanto.jp/nanchari/

まとめ

南砺市の里山を1周して「福光」「福野」「井波」「桜ヶ池」という見所をグルッと回ることが出来ました。基本的に平坦で、距離も47.5kmとミドルルートなので観光しつつ走っても時間には余裕があると思います。

執筆:小曽根 彩
広告主:富山県南砺市/南砺市観光協会

【静岡県】日本唯一のアプト式列車で輪行してオクシズを満喫する35kmのサイクリング

【静岡県】日本唯一のアプト式列車で輪行してオクシズを満喫する35kmのサイクリング

大井川の上流にある渓谷を走る日本唯一の「南アルプスあぷとライン(大井川鐵道井川線)」に乗り、終点の井川駅から下り基調で千頭駅まで戻ります。途中には湖に浮かんだように見える奥大井湖上駅を見下ろすポイントや、日本一の急勾配を走るアプト式列車を眺めるポイントがあり、オクシズを満喫出来ます。

千頭駅から輪行して井川駅へ

大井川鐵道本線の終着駅であり、大井川鐵道井川線の始発駅でもある「千頭駅」から「南アルプスあぷとライン」に乗ってスタート。

大井川鐵道井川線の車両は、もともと資材運搬用トロッコとして建設された小型車両なので、普通の列車より座席数が少ないです。行楽シーズンなどは輪行を断られる事もあるとのことなので注意して下さい。

千頭駅は改札からホームまでフラットなので輪行しやすいですよ。ホームには「きかんしゃトーマス」の仲間達の車両が展示されていました。

緑色のレトロな車両は通称「ズームカー」と呼ばれ鉄道愛好家に人気です。

小さな南アルプスあぷとラインに乗車

朝早い時間だったので乗客が少なく、問題無く輪行することが出来ました。近づいてくる車両を見ると、確かに普通の列車より小型で可愛いです。

車内に入ると、さらにコンパクトな感じがします。定員は50名弱だとか。輪行する場合は他の人の邪魔にならないようにしましょう。

千頭駅から井川駅までは約1時間45分の列車旅です。ガタゴト揺れながら走る車窓からは大井川の渓谷に架かる橋や景色が楽しめます。
川沿いを走っているのでカーブが多く、レールのきしみ音がキィキィ鳴るのが特徴的です。

アプト式機関車の連結を見学できる

千頭駅から6番目の停車駅「アプトいちしろ駅」と隣の「長島ダム駅」の区間は、日本の鉄道路線で最も急な区間になるため、アプト式電気機関車を連結します。
ホームでは連結の様子を見学することが出来るので、列車から降りて見てみましょう。

線路の真ん中をのぞき込むとラックレールという歯形レールがガチッと組み合う所が見えます。車両に解りやすいイラストが描かれています。

歯形レールと組み合ったまま、長島ダム駅まで走ります。
この区間の勾配は90パーミル(1,000mの距離で90mの高さを登る勾配)あるので歯車でガッチリ組んで登ります。普段の列車の走行とは違うガタガタした音と、背中から押される様な感覚がアプト式の特徴です。

秘境駅ランキング2位の尾盛駅

長島ダム駅と奥大井湖上駅を過ぎると、さらに山深い景色に変わってきます。終点の井川駅2つ手前の「尾盛駅」は、日本の秘境駅ランキングで2位に輝く駅です。
地図で確認して貰えると解りますが、尾盛駅に通じる一般道はありません。そのため下車してもどこかに行く事もできません。マニアの人は登山道を散策したりするらしいですが。
2体の狸が印象的な「尾盛駅」に、この日下車する人は居ませんでした。

井川駅の周辺を散策

終着駅の「井川駅」に下りて自転車を組み、やっと走り出します。ここまで来るだけでも、かなりの長旅です。

井川ダム小公園の奥に進むと「井川湖畔遊歩道」の入口があります。
井川ダムから堂平広場まで繋がる廃線小路には、当時のレールやトンネルがそのまま残っています。入口付近を少し散策して戻ります。
県道60号の南アルプス公園線を少し北上します。静かな集落を走ると気持ちが良いです。

右手に井川湖を眺めながら進み、井川大橋に到着。南アルプスの山々が見えて雰囲気の良い吊り橋ですが、東岸の市道と結ぶ道路橋で、車が普通に通行します。橋の上で車とすれ違う時は少しドキドキしますよ。

井川大橋で折り返し「南アルプスユネスコエコパーク井川ビジターセンター」に立ち寄ります。観光案内や喫茶があり「鹿肉カレー」が絶品とか。まだ時間が早いのでトイレだけ利用して先に進みます。

さくらももこ先生のイラストが建物の雰囲気にピッタリです。

地元の歯科医が建立した井川大仏

木造のバス停小屋から脇道に入ると「井川大仏」があります。
地元の歯科医が日々の健康に感謝して建立したそうです。真っ白の大仏は歯をイメージしているとか。

県道60号から市道閑蔵線に入ると、急に道幅が狭くなり落石が増えるので注意して下さい。

大井川に沿うように走る市道閑蔵線は、車で走ると道幅が狭くて怖いという話ですが、自転車では渓谷の景色を肌で感じることが出来る楽しい道です。

奥大井湖上駅を見下ろす展望所

市道を抜けると2車線になりホッと安心します。
新接岨大橋を渡り接岨トンネルを抜けると大井川の川幅が広くなり、長島公園が現れます。
長島公園に架かる「南アルプス接岨大吊橋」を渡ってみます。

大吊橋を渡ると「八橋小道(やっぱしこみち)ラブロマンスロード」という8つの吊橋が架かった遊歩道があります。約2キロの遊歩道で1時間ほどあれば全ての橋を回れるので、公園に自転車を置いて回ってきました。
橋によって滑りやすかったりするので、SPDシューズかスニーカーがオススメです。

不動トンネル手前の左脇にある細道に入ると、奥大井湖上駅を見渡せる展望所に到着します。観光案内の写真やSNSでよく見る湖の上にポツンと佇む駅の景色を、実際に自分の眼で見ると感動します。

長島ダムでダムカードを貰う

長島ダムまでの区間はトンネルが続くのでライトは必須です。車通りは多くないのでサッと通り抜けます。
ダムの天端に行く前に、少し坂を下ると長島ダムの下に架かる「しぶき橋」が一緒に見られます。

ダムカードを貰うため長島ダム管理所に行きました。ダムカードの配布場所は他にも長島ダム防災施設ふれあい館があります。

タイミングが良ければ、ダムの天端からアプトいちしろ駅と長島ダム駅の「アプト区間」を走る列車を眺めることが出来ます。来るときに自分が乗ったアプト式列車を傍目に見ると、改めて急勾配な区間だと感じられます。

色々な橋を渡っていく

長島ダムをあとにして県道388号を走ります。泉大橋を渡ると寸又峡へ向かう道との分岐「奥泉交差点」を通過します。壁に描かれたイラストが印象的です。

赤いトラス橋が2本並んだ渡谷橋を渡ります。

小山トンネルを抜けたらすぐに右折します。大井川に架かる赤い吊り橋の小山橋を渡ります。橋の横に「自転車歩行者専用道路」の道路標識があるのが珍しいです。

自転車が走行しても良いという事なので自転車で渡ってみましたが、細いし揺れるし結構怖いです!押して渡る方が安心かもしれません。

吊り橋を渡ったら大井川に沿って裏道を走ります。路面が荒れているので注意して下さい。
途中の開けた場所から大井川鐵道井川線の鉄橋と三又峡が見えるポイントがありますよ。

両国吊橋を渡って千頭駅へ

寸又口橋を渡り県道77号に戻ります。右手に大きな川根茶の文字が描かれたオブジェが見えたら河原へ下ります。河原から両国吊橋を下から眺めることができます。

両国吊橋は比較的頑丈であまり揺れません。自転車を押し歩いて進むと「南アルプスあぷとライン(大井川鐵道井川線)」の真上を通ります。タイミングが良ければ列車が吊橋の下を通過する所を見られます。

最後はダムカレーと川根茶ソフト

県道77号を走って千頭駅に到着。ここまでお昼ゴハンを食べるタイミングが悪く食べられず仕舞いだったので、最後にここで遅いランチにします。
駅前の「caféうえまる」で看板メニューの長島ダムカレーをいただきます。

ゆで卵は奥大井湖上駅、並んだベーコンは南アルプスあぷとライン、ごはんはダムの堤体、エビフライはしぶき橋、野菜は豊かな山々を表現しています!ボリュームもあり食べ応え有りました。

デザートは駅前の「川根物産」で「川根茶ソフトクリーム」をいただきます。
日本三大銘茶のひとつである「川根茶」を練り込んでいて美味しいですよ。

千頭駅周辺には川根茶を売る店や道の駅などがあり、お土産を購入して帰るのにちょうど良いですよ。

コース紹介

▼アクセス
電車利用:JR東海道本線「金谷駅」から大井川鐵道に乗り換え「千頭駅」下車
※大井川本線「家山駅」〜「千頭駅」区間は昨年の台風15号の被害によりバス代行
車利用:新東名高速道路「島田金谷IC」から約1時間
車利用:東名高速道路「相良牧之原IC」または「吉田IC」から約1時間半

▼大井川鐵道
https://daitetsu.jp/abt

まとめ

日本唯一のアプト式列車「南アルプスあぷとライン」に乗車し、日本一の急勾配を体感。その後は下り基調のルートを自転車で走り「オクシズ」の自然を堪能するコースを紹介しました。コンビニや自動販売機が少ないルートなので補給食は用意して行きましょう。

執筆:小曽根彩

大分県出身、埼玉県在住。
地図やガイドパンフのデザイン制作事務所「オゾングラフィックス」スタッフ。
ロードバイク・ランドナー・ミニベロなどで、四季の景色や美味しい物を求めて自転車を楽しんでいます。

 

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