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記事タグ: 施設レポート

【奈良県】橿原公苑のジョギング&サイクリングステーションをご紹介!

【奈良県】橿原公苑のジョギング&サイクリングステーションをご紹介!

こんにちは!
TABIRIN (たびりん)編集部です。

今回は奈良県橿原市にあるジョギング&サイクリングステーションに行ってみたので、施設情報をご紹介します!

※この記事は2019年8月12日に公開されたものを2021年1月に更新したものです。

サイクリングステーション (サイクルターミナル)とは?

サイクリングステーション(サイクルステーションやサイクリングターミナルと、サイクルターミナルと言う場合もあります)は、自転車に乗っている方がフラッと立ち寄り、休息を取れる施設になります。

施設内には、駐輪場所、トイレ、空気入れはもちろん、施設によってはバイクラックの設置や修理工具も借りることもでき、サイクリングコースの起点・終点におすすめなスポットにもなっています。

TABIRIN (たびりん)では、都道府県別にサイクリングステーション (ターミナル)の情報を掲載しているので旅のお供に是非使ってみてくださいね。

サイクルターミナル 一覧 - TABIRIN(たびりん)

今回訪れた橿原市にあるジョギング&サイクリングステーションは橿原公苑(かしはらこうえん)の中にあり、近鉄橿原線畝傍御陵前駅下車徒歩5分、近鉄橿原線・近鉄南大阪線橿原神宮前駅下車徒歩5分という好立地の場所にあります。

駐車場には限りがあるので事前に確認してみてください。

ジョギング&サイクリングステーション/奈良県公式ホームページ
Nara Prefecture

それでは早速橿原市のジョギング&サイクリングステーションについて見ていきましょう!

橿原公苑ジョギング&サイクリングステーション情報

▼橿原公苑(かしはらこうえん)ジョギング&サイクリングステーション情報
利用時間 ◆ジョガーステーション 6:30~21:30(受付21:00まで)
◆サロン 6:30~21:30
◆ストレッチルーム 6:30~21:30
◆サイクルステーション 6:30~21:00
◆会議室 9:00~21:00
開館日 1/5~12/27
休館日 12/28~1/4
利用料金 ◆更衣室 1人1回 / 400円(都度利用)
◆宿泊 1人1泊 / 県内:1,540円、県外:2,260円
※寝具(掛布団、掛カバー、敷布団、枕及び枕カバー)利用の場合は、一組につき700円
住所 奈良県橿原市畝傍町53
TEL 0744-22-2462
詳細URL 橿原公苑 ジョギング&サイクリングステーション

橿原公苑のジョギング&サイクリングステーション〜施設の内容

まず、入り口はこんな感じ。

一瞬、何の施設か分からないくらいですが、JOGGING & CYCLINGとの看板があるので何とか分かると思います。赤い扉が目印です。

サイクルポートや、整備スペースもあり、工具を借りることもできます。

サロンやストレッチルーム、更衣室もあり、周辺コースの起点にするのもいいですね。また、宿泊室もあるので、合宿等にはもってこいの施設になっています。

周辺のサイクリングコース

橿原公苑のジョギング&サイクリングステーション周辺には石舞台をはじめ様々なコースや観光地があるので、ここを起点に廻ってみるのもおすすめです!

TABIRIN (たびりん)でも周辺のおすすめコースを紹介していますよ。

 

▼ジョギング&サイクリングステーション周辺のおすすすめコース
ならくるマップならくるマップ 上ツ道ルート(C1) :古の街並から田舎道まで奈良をひととおり楽しめる
南下ツ道ルート(C5) :奈良盆地を南北に貫く古代の官道「下ツ道」を楽しめる
せんとの道ルート(C7) :飛鳥京~藤原京~平城京へと遷都した奈良の都の歴史を楽しめる
大化の改新ルート(T10) :飛鳥、大化の改新の相談を行ったと伝わる多武峰を巡るルート
飛鳥御所ルート(C16) :飛鳥時代の中心地である明日香村から御所まちを楽しめる
横大路ルート(C14) :奈良盆地を東西につなぐ古代の道「横大路」を楽しめる

橿原公苑のジョギング&サイクリングステーションは奈良県サイクリングの拠点や起点におすすめ!

さて、いかがでしたでしょうか?

今回ご紹介した橿原公苑のサイクリングステーションは、奈良県をサイクリングする際の起点に出来ますし、フラッと立ち寄る場所にもなるでしょう。

こういった休憩や宿泊、食事等もできるサイクリストのためのステーションは、全国でどんどん整備が進んでいます。今後、TABIRIN (たびりん)でもご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

https://tabi-rin.com/archives/bicycle_info_category/cycle-station

(執筆:n.k)

【山梨県】国内最⼤級の⼀般無料開放のマウンテンバイクパーク「南アルプス ⽴沼マウンテンバイクパーク」が11⽉22⽇(⽉)にオープンしました!《PR》

【山梨県】国内最⼤級の⼀般無料開放のマウンテンバイクパーク「南アルプス ⽴沼マウンテンバイクパーク」が11⽉22⽇(⽉)にオープンしました!《PR》

⼀般社団法⼈南アルプス⼭守⼈は、マウンテンバイク(以下「MTB」)の裾野を広げることを⽬指し、初⼼者・⼦ども・ファミリーが楽しめるマウンテンバイクパーク「⽴沼MTBパーク」を2021年11⽉22⽇(⽉)から無料で⼀般開放します。
県内外の皆様に、⽴沼MTBパークを通じて⾃然の魅⼒、⼭梨の魅⼒、そしてMTBの魅⼒を感じていただきたいと考えておりますので、是⾮ご利⽤ください。


⽴沼MTBパークとは?

名称 南アルプス⽴沼マウンテンバイクパーク
所在地 ⼭梨県南アルプス市平岡
利⽤可能⽇時 常時開放(⽇中に限る)
利⽤可能⼈数 同時利⽤最⼤100名程度
利⽤対象者 初⼼者・ファミリーから中級者
アクセス 中部横断⾃動⾞道「南アルプスIC」 下⾞約30分

「※詳細は以下ご参照ください」

◆パークの利⽤⽅法
【持ち物】
・マウンテンバイク  ・ヘルメットなどの防具類  ・グローブ  ・スマートフォン
※レンタルバイクのご⽤意ございます。レンタルをご希望の場合は以下WEBサイトからお申込みください。(https://www.minamialpsmtb.com/rental)
◆ご利⽤の流れ
①事前の利⽤者登録
ご利用の前に、下記ホームページまたは現地の看板に表示されたQRコードから利用者登録をお願いします。
②ルールを守って楽しくライド
防具を装着する、保険に加入するなどのルールを守った上で、立沼MTBパークを存分にお楽しみください!
③維持管理協力金の支払い(任意)
当パークは基本的には無料で楽しむことができますが、トレイルを維持管理するための任意課⾦制を導⼊しております。
ご協⼒いただければ幸いです!
利用方法の詳細は下記のサイトからご確認ください 。

立沼マウンテンバイクパークの利用案内&掲示板
立沼マウンテンバイクパークの利用案内&掲示板ページになります。



⽴沼MTBパークの特徴

『無料・⼀般開放MTBトレイルとして国内最⼤級規模 』

・トレイル(MTBのコース)は合計8本・総延⻑約3km、⾯積は約7haを誇ります。

『世界標準の持続可能なトレイル』

・安全性が高く排水等も徹底されており、かつ楽しくライドができるよう最新技術による専用設計となっています。

『愛好会メンバーによる造成』

・本法⼈が運営する「南アルプスマウンテンバイク愛好会」のメンバーが”⾃分たちの遊び場は⾃分たちで造る””多く の⼈にMTBを楽しんでもらいたい”という想いで造成しました。

『管理⼈が常駐しない管理体制』

・管理⼈を置かず看板でルールを⾒える化し、看板の案内に従って利⽤者登録を⾏ったうえで利⽤していただきます。(ご自身の自己責任でご利用ください。)

『任意課⾦制度の試⾏』

・基本的には無料で楽しめるトレイルですが、いつまでも安全に楽しく⾛れるトレイルを維持管理するためにはコストが掛かります。
その財源を確保するための国内初の試みとして、利⽤者が⾃ら⾦額を決めて課⾦する”任意課⾦制”を導⼊しています。

『利⽤者もこれから のMTBパークを構築していく仲間』

・オンライン掲⽰板を設置し毎⽉のトレイル整備Dayの情報などを共有します。
・利⽤者も⼀緒になって本パークのメンテナンスを実施していただけます。


愛好会への入会のススメ

立沼MTBパークを楽しんでいただき、「もっとMTBで遊びたい」「MTBの仲間を作りたい」と考える方は、ぜひ南アルプスマウンテンバイク愛好会へのご入会をお勧めします。
◆南アルプスマウンテンバイク愛好会とは
ルールを守った上で楽しくライドや活動をする会員制コミュニティです!
日本のMTB環境を根本から解決するためにMTBの制度化実現を目指しています。地域や行政、企業等と連携し、まずは山梨県の地域活性化のモデルケースを構築することで全国横展開を目指す志の高い会です。
(2013年活動開始・会員数150名以上・協賛企業25社以上・管理トレイル15㎞以上・国内最大標高差1,000m以上)

◆活動内容

● ボランティア活動
● 地域貢献活動
● トレイル整備活動
● トレイルライド
● 畑活動
● 防犯活動
● 移住促進活動
● マウンテンバイクマナーの啓もう
● 登山道整備、獣害対策など

◆入会のメリット

● レンタルバイクが会員特価!
● 全国の仲間が増える!
● MTBトレイル自由走行!
● 大自然を感じられる!
● マウンテンバイクが上達する!
● マウンテンバイクの情報が得られる!
● 地域貢献活動を体験できる!
● 大自然の中でトレイルを一緒に作れる!
● 会員向けスクールやライド企画に参加できる!
● みんなで作り上げる地方創生の達成感など!

◆入会方法

1. ホームページ(https://www.minamialpsmtb.com/join)から入会説明会を申し込み
2. 入会説明会に参加
3. 入会金2,000円+年会費6,000円支払い ※グッズあり

◆レンタルバイク

<レンタルバイクの種類と価格>
● E-MTB(最新電動アシストつきMTB) 10,000円(3,000円)
● MTB(ペダルタイプバイク)       5,000円(2,000円)
● MTB kids(子ども用バイク)            3,000円(1,000円)
※( )内は会員価格
※会員活動時は、一律1,000円になります!
※ヘルメットは付属します

◆スキル講習

マウンテンバイクの基本が覚えられる講習です。
● 時間:1~2時間
● 内容:基本ポジション、止まる、曲がる、坂道姿勢、安全姿勢、安全講習
● 料金:1,500円/人
レンタルバイク、スキル講習のお申し込みはホームページからお願いします。

◆マウンテンバイクツアー

家族でも仲間同士でも気軽にマウンテンバイクが楽しめます!
● レベル:初心者~上級者
● 内容:ヒアリング(確認)→スキル講習→トレイルライド
● ツアー代:2名(12,000円/人)、3名(10,000円/人)、4名以上(8,000円/人)
詳細はホームページをご確認ください。

法⼈概要(問い合わせ先)

◆名称:⼀般社団法⼈ 南アルプス⼭守⼈ 代表理事 弭間 亮(はずまりょう)
◆設⽴:2020年6⽉
◆所在地:⼭梨県南アルプス市平岡
◆事業内容:MTB トレイルのデザイン・設計施⼯、MTBコンサルティング事業、MTBの政策化・ 制度化推進事業、「 南アルプスマウンテンバイク愛好会」の運営など
◆愛好会:MTB の普及を⽬指し、地域貢献(お祭り、清掃等)、耕作放棄地対策、トレイル整備、 登⼭道保守点検等を 実施。会員数 150名以上。
◆メール:minamialps.mtb@gmail.com
◆ホームページ:https://www.minamialpsmtb.com

TOKYOBIKE TOKYOが清澄白河にオープンしました

TOKYOBIKE TOKYOが清澄白河にオープンしました

2021年7月10日 TOKYOBIKE TOKYOがオープンしました

TOKYOBIKEのフラッグシップショップとして東京都江東区清澄白河にオープン

交通アクセス

都営大江戸線・半蔵門線「清澄白河」駅から徒歩5分の場所にあります。

 

清澄白河の様子

清澄白河駅を出て、木場公園方面に歩いていくと風情溢れる商店街が現れます。

歴史とモダンが混合した街並みなので、歩いているだけでも楽しいです。

店内の様子

店内は3階建てになっており、1階には自転車や部品の販売コーナーとカフェ、2階にはオープン空間と雑貨販売スペース、3階には子供用自転車コーナーと観葉植物のコーナーがありました。

1階奥の自転車コーナーには、様々な部品が並んでしました。

初めて見るようなオシャレな部品に驚きました。

2階に続く階段はそのものがオープンスペースになっています。

自転車のディスプレイも素敵でした。

2階にはキッズコーナーがありました。

カラフルで可愛らしいアイテムに思わず大人も魅了されてしまいます。

2階奥に続くスペースには大人用の自転車アイテムがありました。

こちらは、キッズ用とは違い少しクールな感じでした。

2階奥には観葉植物コーナーがあり、たくさんの方で賑わっていました。

↓こんなに雑貨も販売していました。

↓こちらがオープンスペースです。小物が沢山あって、見ているだけでワクワクします。

 

サービス一覧

レンタサイクル

TOKYOBIKE TOKYOではレンタサイクルも行っているそうです。旅人が住む人のように街を楽しめるようにというコンセプトのようです。

プラントソサエティ

プラントソサエティとはプランツクリエーターチームとのことで、ショップだけではなく、商業施設や個人邸のスタイリングや、植物のメンテナンス等の活動をしているそうです。

The Base

専門メカニックが常駐し、自転車の修理やメンテナンスを行っています。

ARiSE COFFEE PATTANA

コーヒー屋でありながら立ち飲み屋のような雰囲気が魅力のスタンド。コーヒー豆の良い香りが漂っていました。

まとめ

いかがでしたか?TOKYOBIKEファンの方はもちろん、都内にお住まいの方、オシャレな自転車ライフを始めてみたい方には、週末のお出かけにオススメです!是非訪ねてみてください。

お店のHPはこちら

https://tokyobike.com/journal/news_tokyobiketokyo_0412/

TOKYOBIKE TOKYO
住所 〒135-0022 東京都江東区三好3-7-2
TEL 050-1751-2819

 

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【オーストラリア】オージーの国民食!ミートパイを求めて走る「ヤタラパイ」ライド

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オーストラリアの名物料理と聞くと、どのような食べ物を思い浮かべるでしょうか?
多国籍・多民族のオーストラリアではいわゆる「オーストラリア料理」と呼ばれるものはほとんどありません。
ですが、人種・国籍問わず広く国民に愛される食べ物はあります。その一つが「ミートパイ」です。オーストラリアの味を求めて、往復34km自転車で走って来ました。

オーストラリアのミートパイとは?

オーストラリア人にとってミートパイは言わば「国民食」。円形で1人分サイズの冷凍パイはスーパーでも定番の食品です。日本でも外資系のまとめ売り大型スーパーなどで売られているので見たことがある方もいるかもしれません。
冷凍品でも十分美味しいのですが、やはりローカルのお店で手作りされたパイほど美味しいものはありません。特に、オーストラリアのワインの名産地、バロッサバレー(南オーストラリア州)の赤ワインといただくと絶品です。

中でも有名なのが、Yatala Pies(ヤタラ・パイズ)。
市内から南へ約40km行ったヤタラという地域にあるローカルのパイショップです。

ヤタラ・パイズは130年以上続く老舗であり、ブリスベンからゴールドコーストへ向かう高速道路パシフィック・モーターウェイ(通称M1)の出口沿いという便利な立地。
高速道路の38番出口の案内標識には Exit Yatala Pies と、「ここで降りて!」と言わんばかりに明記されているほどです。

週末ともなると、近隣住民はもちろん、車で遠方から買いに来る常連客でにぎわいます。
私も2017年のオーストラリア留学から帰国後、「オーストラリアの味」として「やたら」食べたくなるのは、いつもここのパイでした。

「IKEAローガン店」を目印にスタート

スタートはブリスベン市の南側に隣接するローガン市にある、IKEAローガン店から。日本にもIKEAはありますが、オーストラリアでもIKEAの家具や雑貨は大変親しまれています。

ちなみに日本語では「イケア」と発音しますが、英語では「アイケア」の音に近い発音です。最初に聞いた時は「eye care!? 眼科のこと⁉?」と勘違いした思い出があります。
車社会のオーストラリアは、日本のように市内と店舗を結ぶシャトルバスは走っておらず、皆、自家用車で来てそのまま持ち帰るのが一般的。そのため駐車場も広々としています。

ちなみにここ、IKEAローガン店は、ローガンサイクリングクラブの土曜朝ライドの発着場所にもなっています。
毎週土曜日の朝7時になると、老若男女、ローガン市内各所から20〜30名ほどのサイクリストたちが集まってきます。

皆でエクササイズがてら30kmほど走り、IKEAに隣接するカフェでコーヒーを楽しんで解散する、というのが定番スタイルです。

ゴールドコーストへと続く自転車ルート「V1」をたどって

ブリスベン〜ゴールドコーストまでは主に幹線道路M1沿いのサイクリングルート「V1」を通って行きます。
このルートはクイーンズランドの中でも「アイコニック・サイクリングルート」と位置づけており、サイクリストにも人気のコース。年に1回開催されるクイーンズランド州最大級の自転車イベント「ブリスベンtoゴールドコーストサイクルチャレンジ」のルートにもなっています。


自転車専用道・車道と並行するバイクレーンを組み合わせたコースで、要所要所に「V1」を示す標識が立てられています。

▼M1沿いには主要スポットの標識も立っています。

IKEAローガン店から5km地点、巨大ショッピングモール「ハイパードーム」が見えてきました。

オーストラリアのショッピングセンターはだいたいどこも同じようなスーパー、日用品店、飲食店のフードコートが入っているのですが、なんといっても施設も駐車場もビッグサイズです。広大なオーストラリアの大地をここでも感じます。

ちなみに、日本でもおなじみの「バーガーキング」はオーストラリアでは「ハングリージャックス」の名前で呼ばれています。

自転車でゴールドコースト方面へ向かう場合、イーグルビー(Eagleby)というエリアでいったんM1沿いを東方向に離れ、再びM1沿いに合流し南を目指していくことになります。
とはいえここにも自転車ルートの標識はあるので心配は無用です。

スタートから12km地点、イーグルビーに入り、ゴールドコーストのメインビーチ、サーファーズ・パラダイスまでの標識が見えてきました。

しばらく走ると住宅街に突入。
道沿いの民家の前に、赤・黄色のフタとキャスターが付いた大きなプラスチックのゴミ箱が並んでいます。一見業者用ですが、実はこれ、オーストラリアの家庭用のゴミ箱なんです。

クイーンズランド州では、週に一度、家の軒先にこのゴミ箱を出しておくと、回収車が来て回収してくれるシステム。ちなみに日本のように手作業ではなく、車体に付いた巨大アームで掴み取り、中身をゴソッと回収車の中に放り入れる仕組みです。

ヤタラ・パイズに到着!

イーグルビーの住宅街エリアから再びM1沿いの道に戻り、ようやくヤタラ・パイズの赤い屋根が見えてきました。

IKEAローガン店から漕ぐこと約17km。
ラウンドアバウト(ロータリー)を回り、ヤタラ・パイズに到着です。

店内とテラスに席があるのでお店での飲食も、持ち帰りも可能です。
店頭のショーケース越しにお揃いのユニフォームを着た店員さんに口頭で注文を伝えます。


店の奥には厨房があり、パイが次々と焼き上がっていく様子が見えます。どれも美味しそうで見ているだけでよだれが出そうです。

定番は「ステーキ&マッシュルームパイ」(1人前$6.4)。
サクサクとした焼きたてのパイ生地の中に、黒胡椒の刺激が効いたマッシュルームとオージービーフがギュッと詰まって食べごたえ満点です。

惣菜系のパイだけではなく、アップルパイや、バニラクリーム、カスタードクリームがたっぷり入ったスイーツ系のパイも充実しています。
この日はアップル&クリームパイをフラットホワイトと共にテラス席でいただきました。
ステーキ&マシュルームパイはメッセンジャーバッグに入れてお土産に。

ちなみに、カタカナ英語では「イートイン」「テイクアウト」という表現が一般的ですが、オーストラリア英語ではそれぞれ “Dine in” , “Take away” と言います。店頭で “Dine in, or take away?” (店内飲食、持ち帰りどちらですか?)と聞かれたら、スムーズに答えられるようにしたいですね。

ファミリーサイズもあり、こちらは$19と手頃なのも家族連れに人気の理由かもしれません。

ドライブスルーも可能で、ブリスベン〜ゴールドコーストのドライブの道中に立ち寄るお客さんも多く見られます。

お腹を満たしたところで再びIKEAローガン店を目指し引き返します。
公園内の自転車専用道を折り返しながら、美しい夕焼け空が見えました。

▼暗くなってきたら車道沿いのバイクレーンより自転車専用道を通るのがより安全。

▼公園内にはスケートボード・BMXの練習場も。

▼夕焼け空に浮かぶ “Goledn M” のサイン。

ライド土産はIKEAのタラコチューブ

パイのお土産が入ったメッセンジャーバッグを背負いつつ、せっかくなので、IKEAの食料品コーナーでお土産を見繕うことに。

IKEAの食料品コーナーは、スウェーデンの珍しいお菓子が買えるのはもちろんですが、北欧の特産品でもある、サーモンの切り身など魚製品が手頃に手に入るのがうれしいポイント。

ブリスベンは肉と比べると、魚はどうしても割高なので、家具・雑貨ではなく魚目当てで買い物に来るIKEAユーザーも。

特にここのタラコチューブはトーストやパスタに気軽に使えて便利です。ライド後に塩気が欲しい時にももってこいです。

コース紹介

まとめ

国内外問わず、旅は出会った人、見た景色はもちろんですが、食べた味もまた、旅の印象に大きく影響を与え、思い出に残るものではないでしょうか。ガイドブックに出ている有名なレストランももちろん美味しいですが、ローカルなお店こそ、その土地の人柄や文化が垣間見えて面白いものです。ブリスベン・ゴールドコーストにいらした際はぜひ、ヤタラ・パイズを食し、「オーストラリアの味」の記憶を旅の思い出として持ち帰ってもらえれば幸いです。

執筆:Ayaka

2011年に社会人になると同時に始めた自転車で「自転車×旅」の魅力にハマる。
ニュージーランドでのワイナリーロードレース、タイの寺院巡り、ドイツ古城巡り、インドネシアでの遺跡巡りなど世界各地で自転車旅を催行し、その様子を雑誌『Cycle Sports』に寄稿。
2017年には自転車ツーリズムを探究しにオーストラリアへ留学。現地の様子を『Cycle Sports.jp』にて『G’day, Australia! 〜ブリスベンからの自転車だより』として1年間連載。帰国後は英語教材編集者の傍ら、自転車イベントで通訳・MC・PR担当等を務める。
2022年4月、オーストラリア クイーンズランド州ブリスベンへ移住。
座右の銘は「好きにまみれろ、夢中で生きろ」。

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【大阪府】豊中市服部緑地公園から「足の神様」服部天神宮へお参りサイクリング

【大阪府】豊中市服部緑地公園から「足の神様」服部天神宮へお参りサイクリング

1200年以上前から「足の神様」として知られる、大阪・豊中市の「服部天神宮」。サイクリストにとっても大切な「足」の話しを聞くため、サイクリングを兼ねてお参りに行ってきました。周辺スポットもめぐってきましたのでご紹介します。

服部緑地公園から服部天神駅へ

大阪四大緑地(服部・鶴見・久宝寺・大泉)のひとつとして知られる豊中市の「服部緑地公園」。その南側にある第2駐車場からサイクリングスタート。

天竺川沿いに約1km南下して、西側へ走り国道176号線を渡れば、阪急電鉄宝塚線「服部天神駅」。

阪急では最古の駅のひとつ「服部天神駅」の構内には、服部天神宮の境内にあった御神木の楠が残されています。
開業当初は現在と同じ「服部天神駅」という駅名でしたが、「服部駅」に改称され、2013年再び「服部天神駅」に改称されました。

「服部天神駅」から「服部天神宮」までは100m程ですが、国道176号線に出て表参道から参ります。

足の神様「服部天神宮」

交通量の多い国道から参道に入れば、一気に空気が変わります。穏やかな空気感の短い参道を歩いて境内へ。
鳥居をくぐれば、境内のサイクルラックに駐輪できます。

服部天神宮について

服部天神宮について、禰宜(ねぎ)の加藤大志さんにお話を聞きました。
※禰宜とは、神職の職称の一つです

服部天神宮は、1200年以上前から「足の神様」といわれてきた神社です。
この辺りはかつて能勢街道の木材等を運ぶ中間地点でもあり、江戸時代には宿場町としても役割もありました。
そのため、多くの飛脚の方々が神社に立ち寄られました。江戸時代に奉納された草履が今も多く残っています。

その後は「足の神様」ということで、足に病を抱えている方が回復を祈願するためにお参りに来られることでも知られるようになりました。
そのため神社内は足が不自由な方でも、不自由なくお参りして頂けるようバリアフリーになっています。

境内の「菅原道真公の像」は、多くの参拝者が膝や足をなでるので、色が変わっています。


近年はスポーツの発展もあり「いつまでも元気に歩けるように」「ランナーは健脚でいられるように」といった方々もたくさん来られるようになったそうです。

ランナー以外にもサッカー選手やサイクリストの参拝も多くなっています。
サイクリストは箕面の「勝尾寺」に向っていく途中で立ち寄る人も多いとのこと。
そして、服部天神宮では、自転車のご祈祷も行ってくれます。ご祈祷の際には特別に「オレンジ色」のサイクルラックを用意してくれます。

服部天神宮の「足守り」

お守りは自分で買うより人に渡す機会が多い。だから、もらっても困らないようなお守りで、きちんとデザインされているものが良い。
そんな思いから、服部天神宮だけのお守を熟考して作られたのが「足守り」。シューズの紐に通して使えるお守りで、2021年8月から始めたそうです。

服部天神宮から伊丹空港へ

服部天神宮参拝の後は、近くの「うどん屋 山善」で昼食。

昼食を終えて、約3km先の「千里川の土手」へ向かいます。

伊丹空港(大阪国際空港)の南端に接する千里川の土手では、着陸目前の飛行機が頭上をかすめるように見られる迫力満点のスポット。
全国から多くの人が飛行機の着陸を見に来ます。

まさに、飛行機の「足」が間近に見られるスポットです。
着陸シーンだけでなく、迫力ある離陸シーンも見ることができます。

周辺には駐車場が少ないので、自転車やシェアサイクル利用が便利です。

帰りは約3.3km東へ走って、服部緑地公園へ戻りサイクリング終了です。

コース紹介


距離:9.7km

シェアサイクル情報

▼ハローサイクリング「大阪空港駐輪場ポート」
https://www.osaka-airport.co.jp/service/notices/share_cycle

▼ハローサイクリング
https://www.hellocycling.jp/

服部足祭り

2022年10月1日(土)、服部天神宮で初めての「服部足祭り」が開催されました。

発起人は、ここに何度も参拝している、アドベンチャーランナー北田雄夫氏。
世界7大陸アドベンチャーマラソンを日本人初走破した北田氏が、服部天神宮を参拝した時に、加藤禰宜が声かけしたことから、縁が深まり、やがてお祭りの話が始まりました。

お祭りの取り組みは、伊丹空港が近いことで、飛行機の“足まわり”に手水舎の水をかけて祈祷する「ジェイエア」や、人を運ぶ”あし”繋がりで神社のコンセプトに共感する「阪急電鉄」など、様々な企業や人々が関わっていくようになりました。

そして迎えた「服部足まつり」当日は、晴天にも恵まれ沢山の人が集まり賑わいました。


▼服部天神宮
https://hattoritenjingu.or.jp/

▼服部足祭り
https://www.footfes.com/

まとめ

「足が健康であることは大事なこと。そして楽しむことはスポーツにおいて大事なこと」。
『サイクリングを楽しむ方々に「こんな良いことがあった」「今からどこそこへ行ってきます」など、気軽に立ち寄って報告や参拝し楽しんでもらえる神社でありたい』と、加藤禰宜が話してくれました。

服部天神宮は、大阪駅から8km弱、伊丹空港から5kmほどの場所にあります。関西のサイクリストだけでなく、全国や海外からも、大阪へ来たときは気軽に立ち寄って「足の神様」に色々な報告をしてみてください。
そして伝統ある神社の歴史にも触れてみてください。

執筆:HANADA

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【インタビュー】荒サイのコミュニケーションスペースKURU。SAN-ESU BASE 羽根倉通り(前編)

【インタビュー】荒サイのコミュニケーションスペースKURU。SAN-ESU BASE 羽根倉通り(前編)

埼玉県志木市、荒川サイクリングロード(荒サイ)の羽根倉橋のたもとに2022年7月にオープンしたSAN-ESU BASE(サンエスベース) 羽根倉通り。
ディズナ、ワンバイエス、グランジといったオリジナルブランドで、そしてさまざまな海外ブランドの輸入会社としてサイクリストにはおなじみの東京サンエスがプロデュースする、新しいサイクリストステーションです。
SAN-ESU BASEには、ソフトクリームのお店KURU(クル)と、東京サンエスのショールームUX(ユーエックス)を併設し、営業日である土日は多くのサイクリストで賑わっています。ここを立ち上げた方々にその思いを聞きたいと思い、荒サイを走ってサンエスベースにうかがいました。
今回はその前編、東京サンエス社長の坂井美紀さんのお話を聞きます。


2017年に父親である先代社長から会社を引き継いだ坂井美紀さん。 以前からの夢だったソフトクリーム店を開業した。

この場所に出会ってしまった

2022年の7月16日にオープンしたんですが、構想はその1年前くらいからありました。そもそもは倉庫を探していて、この場所に「出会ってしまった」んですよね。

もともと先代社長が元気だったころ、本社(東京・御徒町)の1階をショールームにしようという話がありまして。そこでソフトクリーム屋をやりたいという話もちょっとだけありました。でもスペース的な問題や、そこがサイクリングしやすい場所でもなかったので断念しました。


羽根倉橋のたもと、荒川サイクリングロード(右岸)の土手から見えるサンエスベース。 この黄色い建物が目印だ。

でもその後、本社近くにあった倉庫が老朽化して、ほかの場所を探すことに。そこでここに出会って、なんだこの場所は!っことで。倉庫以外にかなり使えるスペースがあったし、なんといっても荒サイのすぐそば。ここで一気にソフトクリーム屋の夢が現実味を帯びたんです。

自転車で生業を立てている者として、何かユーザーのためにできることはないかというのはいつも考えていました。コロナ禍だったこともあり、ユーザーとコミュニケーションをとりたいという思いがつのっていたんですよね。だからソフトクリーム屋というより、コミュニケーションスペースを作りたいという気持ちが先にありました。

そして、いろんな人に来てもらいたい、自転車乗りだけじゃなくて近所の人にも来て欲しい、ここが楽しい場所になっていれば、近所の人も応援してくれるんじゃんないかなんて、夢がどんどん広がっていって。

サイクルラックは店頭にも店内にもたくさん用意。いろんなスタイルの自転車乗りが集まってくる。

いろんな人が来てくれる場所に

みなさんが来やすくて、笑いが絶えないとか、そういうイメージで始めました。だから身の丈を越えない、楽しくやれるペースでやりたいと思っています。たとえば雨の日はみなさんも走りに来ないだろうから休みまーすとか、私たちも無理しないでね。

ここでの売上だけではそもそも運営できませんので、夏は無料で水が飲めるし、秋からはほうじ茶をサービスしたりとか。ソフトクリーム食べなくても、休憩だけでも全然オーケーなんです。私自身がここで出会った人たちとしゃべることを大切にしたいので。

近所の人がただほうじ茶を飲みに来たり、サッカー少年たちがソフトクリームの看板見て来てくれて、「ここ自転車の施設なんだー」って話しているのを聞いたり。いろんな人が来てくれる施設になりつつあります。思ったような雰囲気になっていますね。

自転車を知らない人にサイクリストが楽しんでいる姿をみてもらって、同じ時間と空間を共有して欲しいと思っていたんです。そこからいろんなコミュニケーションが始まるといいなと思って。


社長みずからが厨房でソフトクリームを巻き、トッピングしてお客さんに出す。「でも厨房に入っているより、客席スペースにいる時間のほうが長いかも。だから一人のときは大変なんですよー」


「ネーミングはみんながカンタンに呼べるものがいいと思って。みんなが来る、クルクル回る車輪、ソフトクリームのクルクルなどをかけたネーミングです。まーるい感じ、やさしい感じが気に入ってます」

冬用にスープを出したいと思っていたときに、スープだけじゃなあと思っていたら、近所のとてもおいしいパン屋さんとつながったことでラスクを提供できるようになりました。そうしたらパン屋さんのお客さんがこちらに来てくれるようになったり、その逆にサイクリストがそのパン屋さんに行ってくれたり。

この場所の特徴は、誰でも来られるような雰囲気かな。近所の人も子供も来られるような雰囲気にしたかったんです。昨日も高校生が来て、ソフトクリーム300円で「安っ!」て言ってたりとか。近所の子供が300円握り締めて来てくれたりもします。

年齢も性別も、できれば地域も関係なくいろんな人が来てくれれば、楽しいことにつながっていくんじゃないかなと思って。


ソフトクリームは全種類300円(税込)。「ソフトクリーム屋をやりたかったのは、私が好きだから、それだけです(笑)。クリームが好きなんです。生クリームとか。身の丈を考えたときに、自分の好きなものでないと続けられないと思って。ソフトクリームは夏のものだけど、私は冬でも食べたいんですよねー。だから冬に売れないとか、全然考えませんでした」


トッピングの名前が、すべてブランドの名前になっている。「これはずっとやりたかったんです。ブランドの読み方を知らないお客さんがいるんです。お問い合わせのメールでディグズナとか、グルンゲとか。でもそれを否定したくない。自然にわかってほしくて。だからメニューの名前にしてみました。一番人気はワンバイエス(生姜)と、ロコゴワ(黒蜜抹茶)です」


冬限定メニューのクラムチャウダー ラスク添えは400円(税込)。近くにあるパン工房ラパンのラスクを使っている。冷えた体にしみる。

新しいことをやろう

私、自転車でブランドとか決まったスタイルに「こうでなくてはいけない」としばられるのが苦手で。どんな自転車でもスタイルでも否定せず、それもありだよねと受け入れるようにしたいと思っているんです。だから自転車だけじゃなくて、このKURU自体がそういう場所になりたいですね。

うちのパーツを一切使っていない人も来てくれる。それもうれしいんです。気兼ねなく来られる場所だってことだから。こういう自転車じゃないと、あのパーツをつけていないと、そういうウエアでないと入りにくい、みたいなお店にはしたくないんです。


店の出入り口のドアは、東京サンエス本社の近くにあった「東京自転車製造卸協同組合」のビルが解体されたときに譲り受けたもの。昭和30年ころに作られたときの文字をそのまま残していて、レトロな雰囲気が漂う。

コミュニケーションを大事にとか、新しいことをやろうとか、アットホームにしたいとか、人に優しくありたいとか、そういうのは東京サンエスの社風なのかもしれませんね。先代社長である父も「新しいことしなきゃね」って常に私に言ってました。おんなじことことばっかりやっててもダメだよね、って。

「きづきベル」を作ったときがそうだったんですけど、自転車に乗らない人が「自転車乗ってる人って怖いよね」と言ってたんです。後ろからいきなりベル鳴らされてびっくりしたって。それできづきベルが生まれたんです。

サイクリストのためになることを、自分たちができることを身の丈で一生懸命やろう。それがいままでやったことのない新しいことにつながり、最終的に多くの人が笑顔になったら嬉しいです。
東京サンエスのきづきベル。ベルを鳴らさなくても、後方から聞こえる涼やかな音色で、歩行者が自然に自転車の存在に気付いてくれるようにと開発された。


店内にはTABIRINマップをはじめ、荒川周辺のサイクリング情報が掲示してある。「KURUはここにありまーす」

これからはこの場所をもっと知ってもらうことが大切だと思うんですけど、あんまりお客さんがいらっしゃるとお客さんと話をするどころか、どんな人が来たかも見られない状況で。夏に150人もいらした時は、ソフトクリームを出すことに精一杯になっちゃって。逆に1日50人くらいだと、ゆっくりお話もできますね。

自転車ってすごい、KURUもすごい

何度もいらしてくれるお客さんは、その人の職業とか人となりとかがだんだんわかってきて、そういうのも楽しくて。そういうことでここにたどり着いてくれたんだって。
いろんなお客さんがいらっしゃいますね。先日も、ハンドルを換えたら巡航速度が2km速くなったって話している方がいて、それをとなりのテーブルで聞いていたご夫妻が、「何っ!?」ってなって(笑)。そしてそこからお客さんどうしの会話が始まりました。


客さんと話をする時間を大切にしたい。

先日、荒サイを走っている学生さんのグループが9人でいらしていたとき、たまたま私と同年代の女性のサイクリストさんがいて。その女性が学生さんに話しかけたら話がはずんじゃって。それでみんなでここで写真を撮って、最後は同じ方向だからっていっしょに走って帰っていったんです。

そういうコミュニケーションの場にもうなっちゃってるんです。自転車ひとつで性別も年代も超えて仲間になれる、自転車っていいなーと思いました。自転車ってすごいな、この場所もすごいな、って。


「みんなが楽しんでいれば、たぶん見ている人も参加する人も楽しいと思います。だからあんまり深く考えてないんです。でもみんなが笑っていればどうにかなると思います(笑)」

ここはオープンな空間なので人の話がよく聞こえるんです。私もお客さんに話しかけるとき、大きな声で話すので周りの人に聞こえていると思います。

そうすると誰かがそれに反応して、そこからお客さんどうしの会話が始まることも。あと逆に紹介しちゃうこともありますよ。

先日も輪行袋で有名なオーストリッチの社長さんが自転車でいらしてくれて。その場にいたお客さんに「輪行袋のオーストリッチって知ってます?」って聞いたら「もちろん知ってます、使ってますよー!」って言うから「こちら社長です」って(笑)。

今は毎日が一生懸命です。でも無理していないので、飾ることなくナチュラルにフツーにやれています。そのなかで、ここはコミュニケーションをとる場だということを忘れないように、大事にしたいと思います。そうすればおのずとそうなっていくから。

私たちの取り組みを見て、ほかのメーカーやブランドが同じように始めてくれたらうれしいですよねー。どんどんサイクリング が楽しくなってくる。それで地域の人も「ああ自転車っていいね」って言ってくれたら、それがいちばんうれしいですね。


「平日は会社で、ここが土日オープンなので休みはなしです。でも金曜はKURUの仕込みをするので、お休みです。ああ、でもそれも仕事か(笑)。でもここに来ることがリフレッシュになっているし、とても気持ちいいんです」

施設情報


▼KURU@サンエスベース
https://tsss.co.jp/kuru/

▼東京サンエス株式会社
https://tsss.co.jp/

まとめ

サイクルカフェや、サイクリストが集まる店はたくさんあります。でもこんなにオープンで、気軽に寄れて、しかも店主(社長!)と気軽に話ができるのはここだけだと思います。それだけではなく、お客さんどうしの会話が自然に始まる雰囲気作りが、うまくできている気がします。それはこの店を利益のためにやっているんじゃなくて、サイクリストを、サイクリング全体を盛り上げていきたいという、坂井社長の、そして東京サンエスという会社の思いが、来る人にも伝わるからじゃないかと思うんです。荒サイの新名所サンエスベース。サイクリングの途中にふらっと寄る、ウワサを聞いて遠方から来る、どちらでも満足度二重マル請け合いです!

そして。このサンエスベースで忘れてはならないのがUXの存在。こちらはサンエスのオリジナルパーツのほぼすべてのモデル、すべてのサイズがそろうショールーム。そしてそこに開発の多くを手がけている東京サンエスの専務が、お客さんに対応してくれる、世界でも類を見ない施設。サンエスベースのご紹介、後半はこのUXについて同社の上司辰治専務に聞いてみました。そちらもぜひご覧ください!

執筆:岩田淳雄

愛知県出身、千葉県在住。
自転車雑誌「サイクルスポーツ 」「バイシクルクラブ」の編集長を歴任。現在は「ペダルプッシャー」を主宰し、サイクリングの啓発活動を展開しています。
https://pedalpusher.jp/

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【インタビュー】UXでオリジナルパーツ全モデル全サイズを体感。SAN-ESU BASE > 羽根倉通り(後編)

【インタビュー】UXでオリジナルパーツ全モデル全サイズを体感。SAN-ESU BASE > 羽根倉通り(後編)


荒川サイクリングロードの羽根倉橋のたもとに2022年7月にオープンしたSAN-ESU BASE(サンエスベース) 羽根倉通り。
前編では坂井美紀社長に、ソフトクリーム店KURUについて、その思いを聞きました。
後編ではもうひとつのスペース、UX(ユーエックス)に注目。ワンバイエス、ディズナ、グランジ、ビバといった東京サンエスのオリジナルパーツの ほとんどすべてのモデル、すべてのサイズが展示されている、じつはすごい場所なんです。
どうしてこんな場所が生まれたのか、専務の上司(かみつかさ)辰治さんに聞いてみました。

東京サンエスの専務、上司辰治さん。「商品開発の多くを一人でやっています。あまり人の意見は聞かないかな。(笑)。ハンドルだったら、針金で芯を作って、そこにクレーを付けていって、モックを作る。そこまで全部一人でやります」

ハンドルだけで100本以上

UXという施設名は「ユーザーエクスペリエンス」の頭文字からとったもの。
お客さんにいろいろな体験をしてもらえる場所にしたい、そういう思いを込めました。まずは製品にさわってもらいたいんです。たとえばサイクルモードなんかに出展しても、展示できる種類は限られてしまいます。サイズも1モデルひとつだし。
だからここでどんどんさわってもらいたいんです。

世界に例を見ない施設じゃないですか、って言われることもあります。ハンドルだけで100何本ここにある。ウチの商品は一流どころで作ってるから、僕は海外のメーカーもいっぱい見てきてるけど、国内海外含めてここまでの展示は見たことないですね。

全モデル全サイズが展示されている圧倒的な状況で、おっ!と思ってもらえたら、ここにはなんでもあるとわかってもらえる。まずはつかみ、ってことで入り口右の壁全体にハンドルをずらりとディスプレイしました。全部、簡単にカチャって外せるようになってる。

モデル、サイズ含めオリジナル商品の80〜90%くらいは置いています。オリジナル以外にもキャラダイスのバッグやサスペンション式のシートポストとか、どこに行っても見られないだろうなというものを少し置いているけど、ほぼほぼうちのオリジナル中心ですね。

「モノ盗られますよって言われるけど、一度も盗られたことはない。お客さんを信じてますから。防犯カメラは外に4つつけてあるけど、それはお客さんの自転車が盗まれないように」

売り物は一切置いてない

以前、本社の4階にショールームを作ったんです。予約制で、ショップの方や一般のお客さんを対象に。ぽつぽつと見にきて来てくれたんですが、オープンは会社がやってる平日だけだし、結局うまく機能しなかった。
社内の事情で、カタログを作る時期になるとその製作部屋になったり。お客さんから注文があったときに在庫がないと、そこから持ち出したり。なかなか倉庫という認識から離れられなかったんです。

だからちゃんとしたショールームが作りたかった。しかも体験型のショールームにしたかったんです。ハンドルにブレーキブラケットをつけてあげてポジションを確認してもらったり、ここに自転車を持ってきてもらって自分の自転車にあてがってもらったり。実際にそうしてもらってます。

「最近はUXを目当てにここに来る人が増えてきています。午前中に来てソフトクリーム頼まずに出ていく人は、たいがいUX目当て(笑)。そういう人は初めて来る人が多い。だから誰かから聞いて来ていると思うんです、SNSとかで。そうやって情報がじわじわ伝わっていくのを感じています」

なんでここで販売しないんですか?とよく聞かれます。でもここには売り物は一切ない。だから傷ついてもいいので、どんどん手にとってさわってくださいと。そう言うとなるほどそういう部屋なんですねと理解してくれる。

もっと言うとここにある製品には、ブランド名とかモデル名とか価格とのタグを一切つけてない。でもそれに対しては、なんでですかと言われたことはほとんどないですね。

ふつう、ショップさんだと値札やポップや値引きやほかの商品やという、いろいろな情報がたくさん入ってきてしまって、純粋に製品そのものと向かい合えない。ここではそういうのが一切ない環境で商品を見てもらえるっていうのが、ちょっと特別だと思うんですよ。ここに来たら、みんな素になってモノを見ている。

これまでのサイクルモードなんかの経験からすると、こういったお客さんの反応はだいたい予想できたけど、実際にさわって、ブラケットまで付けてどう思ってくれるか、どれだけの人がわかってくれるかな?ってのが正直なところでした。確信はあっても自信はなかったかもしれない。でも予想以上に反応がよかった。

「ハンドルメインのセッティングで、全モデル全サイズ置いてみたらどうなるか。若い社員と相談しながらディスプレイなど考えました。彼が壁面に全部へばりつけたらどうかと。いいアイデアでしたね」

先入観のない状態で製品を見てもらえる

おもしろいのは、さんざん見てさわって最後の最後にだいたいどれくらいですか、って聞かれること。いくらですか、じゃなくてだいたいどれくらいですかって(笑)。

で、僕も全部頭に入っているわけじゃないし、カタログから価格が変わってるものもあるので「だいたい3万3000円くらいじゃないですか」っていうと、ああ、そうなんですねってなる。

ブランドや価格や宣伝文句につられて選ぶんじゃなくて、そういうのが一切ない状態でモノを見ているから、価格は二の次なのかもしれない。でもそれがうれしい。先入観のない状態で見てもらってるってことですから。

さんざん見たあげく、このサンエスって会社はなんですか?なんて聞かれるのはしょっちゅうありますね。そんな人がなんだかんだしたあげくカーボンハンドルに行きついて、ショップさんでオーダーしてくれたり。そしてそれを付けて見せに来てくれる。だからすごく楽しいですよ。

お客さんにもいろんな人がいて、悩む人もいればさっと決まる人もいる。先日は女性がサンエスベースに入ってくるなり脇目も振らずUXに直行して。1時間僕の話を聞いて、そのままショップさんに直行してオーダーしてくれた。事実そのショップさんから注文が入るからわかるんですよね。そういうのがうれしい。

実物を手にとってじっくり見られる場所として知られるようになり、ビギナーからマニアまでさまざまなサイクリストが訪れる

ここで見た後、ショップで買ってもらえるから、ショップさんもうれしいし、逆にショップさんもお客さんに、あそこに行ったらなんとかなるんじゃない?って紹介してくれる。ショップさんもハンドル1本でそこまで対応できないでしょうし。しかも僕の作るモノって、説明しにくいものが多くて(笑)。だからショップさんもUXに直接行って聞いてきて、となる。

われわれメーカーは、ショップさんなしには生きていけません。だからユーザーに直接売る気はまったくない。ウチの会社は直接通販はしていないし。でも在庫の確認はここでできる。そんなに潤沢に在庫していないハンドルとかあるからね。ここで見てショップさんで買ってもらう。それでしっかり取り付けてもらって工賃払ってもらって、また来てもらう。これがいちばんうれしいです。

お客さんも、われわれメーカーも、ショップさんもうれしくなる。ここはそれができる場所なんだと思います。

「ひとつお客さんにお願いしたいのは、たとえばここで、このハンドルにしようって決めても、それをショップさんにも相談してほしいってことです。ショップさんの考え方もあるだろうしね」と、説明しにくい商品を手に笑う上司さん

お客さんの声を直接聞ける喜び

僕ね、自分がつくったモノに対する確信は持っているんですがすぐに売れるかは自信はないんです。でもここでの対応がショップからの注文に、つまり売れることにダイレクトにつながっているのを感じる。そういうのは初めての経験ですね。どこどこのショップさんから紹介されてきました、ここで相談しました、そのショップさんから注文きましたってのがすぐにわかるのは、すごい経験ですよ。

で、ここで相談したお客さんが、それを付けて見せに来てくれるんです。その人がまた別の人を連れて来てくれます、すると前の人が連れてきた人に説明してくれるんですよ、僕がしなくても(笑)。

このハンドル付けて初めて乗ってここまで来ましたとか、付けて1200km走っても手が全然しびれませんでしたとかね。開発者からすると、ほんとうにリアルな成功体験になる。お客さんの声を聞くとほんとうに作ってよかった、という気持ちになる。

お客さんの反応を見て、内心「そうそう、それそれそれ、それを感じて欲しかったんだよ」って思うことがよくある。うーん、ってうなっている人を見ると、「そうそう、そこそこ、うーんって言うとこ!」とか(笑)。

「僕ね、これは何用ですかって聞かれるのがいちばんイヤで。これは何用ってしておかないと、お客さんが迷いますよ、って言われるんですけど、それはお客さんが自由に考えてもらったらいいことなんで」

ここは商売商売していなくて、値札とか一切付けてないから、空気感がいいというか風通しがいいんじゃないですか? みなさんそういう言い方をされる。ここは気持ちいいって。だから値札付けたりとか、そういうことは絶対にしたくない。それがいいんじゃないかな、商品を買ってくださいってことで置いてないのが丸見えだし(笑)。

新しい商品は作ってすぐはそんなに売れなくて、2年くらいしてガッと売れることが多い。

フラットタイプのバーにSTIレバーがつくこの「リリーフバー」っていうハンドルでも、最初は反応薄かったけど、今はサイクルモードで若い子が「これカッコいい」とか言ってくれてる。最近はグラベルロードとか出てきて、自転車も多様化している。だからいろんなハンドルに対して目が慣れてきたんじゃないかな。

ジャンルにとらわれない、新しい発想を大切にしたVeno(ヴェノ)のリリーフバー。STIレバーがそのまま使えるので、ハンドルを換えるだけでロードバイクをフラットバーロードにできます。

自分の自転車にここのハンドルを取り付けて、荒サイを走って体感してもらう。そういうことまでできるようになるのがこれからの目標かな。

「このサンエスベースは社長と僕、あと若いスタッフの3人でやってます。でも社長は厨房にいてUXでの僕の対応を知らない、僕も厨房やKURUでのことをあんまり見てない。そのバランスがいいのかなという気がします」

施設情報

開発者(上司氏)がUXに居ない時もありますので、KURUのツイッター、インスタでのカレンダーにてご確認ください。但し、表示していても居ない可能性もありますのでご了承ください。

▼KURU@サンエスベース
https://tsss.co.jp/kuru/

▼東京サンエス株式会社
https://tsss.co.jp/

まとめ

すべての自社オリジナル製品の、すべてのサイズをそろえて誰でも手に取れるように展示する。しかもそこで開発者といつでも直接話ができるようにする。そのダイナミックな、そしてある意味無茶な発想に、ユーザーを大切にする東京サンエスの心意気というか気概のようなものを感じます。だってさらっとお話しされてましたが、平日は会社で仕事して、週末はUXでお客さんと話して。いつ休むんでしょうこの人は?ってことですよ(笑)。でもUXでのお客さんとの出会いを、上司さんは心から楽しんでいるように見えました。

同じサンエスベースにあるソフトクリーム店、KURUがサイクリストどうしのコミュニケーションスペースであるのと同様に、ここUXもユーザーと開発者との、そしてユーザーとパーツとのコミュニケーションの場なんだと思います。

KURUとUX。このふたつの魅力をあわせ持ったサンエスベースが、今後お客さんといっしょにどんな新しい展開をしていくか。楽しみです。

執筆:岩田淳雄

愛知県出身、千葉県在住。
自転車雑誌「サイクルスポーツ 」「バイシクルクラブ」の編集長を歴任。現在は「ペダルプッシャー」を主宰し、サイクリングの啓発活動を展開しています。
https://pedalpusher.jp/

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【熊本県】レンタサイクルで上天草の海と峠をめぐる23kmサイクリング

【熊本県】レンタサイクルで上天草の海と峠をめぐる23kmサイクリング

阿蘇の大自然や温泉、熊本城などで知られる熊本県には、風光明媚な海と島々が広がる天草があります。
熊本市街からクルマで1時間ちょっとで行ける上天草で、レンタサイクルを利用した約3時間の、海沿いライドや峠の上り坂、そして海の幸とスイーツが楽しめる23mのサイクリングをご紹介します。

スタートは天草の新しい遊び場「mio camin AMAKUSA」

サイクリングのスタートは、上天草市・天草松島の「前島」。
天草松島は、宮城県の松島、長崎県の九十九島と共に日本三大松島として知られ、美しい景観を誇っています。
1966年天草五橋が開通し上天草の観光拠点となった「前島」に、2019年10月オープンした「mio camino AMAKUSA(ミオ カミーノ アマクサ)」。
天草の情報や、体験、グルメ、お土産を楽しめる新しい複合施設です。

ここでは、E-Bikeやクロスバイク、ロードバイクなどバリエーション豊かなレンタサイクルを選ぶことができます。

予約していたアルミのロードバイクを借りて、12:30 サイクリングスタート。

「海鮮家 福伸」で海鮮料理

まず前島から松島橋を渡って、天草諸島 上島(かみしま)へ。
松島橋すぐの、新鮮な魚介類をメインとした海鮮料理を提供している「海鮮家 福神」でランチタイム。

豊富なメニューの中から「鯛茶漬け御膳」をオーダー。最初は醤油で鯛めし、後半はだし汁をかけて鯛茶漬けを楽しめます。

海岸沿いから牟田峠へ

海鮮家 福伸から国道266号線を走ります。

千切漁港から約5km続く海沿いの道は、堤防が低いので美しい景色を堪能できます。

途中小さな海岸で穏やかな八代海を感じます。

海岸沿いから牟田漁港手前で右折すれば2.7kmの上り坂、標高150mの牟田峠まで登ります。

坂の途中、見下ろす美しい風景を楽しみながら峠を越えて、国道324号線へと走ります。


ケーキ工房パンプキンで人気のロールケーキ

国道324号線を北上し、国道266号線まで戻れば、上天草の人気店「ケーキ工房パンプキン」。

ここは、幸せが長く続くようにと作られた長さ50cmの「天草ロール」が有名です。ただ一人で食べるには大きすぎるので、お店の方オススメ「和栗のモンブラン」を注文。
ケーキは店先のテーブルで食べることができます。ドリンクの販売はしていないのですが、隣のコンビニでコーヒー等を買ってきてもOKとのことなので、自分でケーキセットにすることができます。

千厳山展望所からの絶景

ケーキ工房パンプキンから350mほどの合津港。

ここから1.2km(勾配13%)の坂をのぼって標高162mの「千厳山(せんがんざん)展望所」を目指します。

展望台からは、美しい天草松島の風景と雲仙を望むことができます。

展望台から坂を下り再び合津港へ。目の前に見える赤い橋は「松島橋」。

松島橋を渡って前島へと戻ります。橋から見下ろす海は美しい青のグラデーション。

15:30「mio camino AMAKUSA」で自転車を返却し、3時間のサイクリング終了。

返却後は、お土産を買ったり、海沿いのカフェでのんびり過ごすこともできます。

コース紹介


距離: 23.2 km 獲得標高: 339 m
JR熊本駅からmio camino AMAKUSAまで約54km(クルマで1時間から1時間半)

▼レンタサイクル情報

mio camino AMAKUSA
名称mio camino AMAKUSA営業時間9:00~17:30*不定休電話番号0969-33-9500受付場所上天草市松島町合津6215番17車種・料金シティ-eバイク(クロス、MTB)1500円/1日クロス1000円/1日ロード1000円/1日ミニベロ-MTB-その...

▼ mio camino AMAKUSA
https://www.kyusanko.co.jp/miocaminoamakusa/

▼海鮮家 福伸
http://www.fukushin.com/

▼天草四郎観光協会
https://kami-amakusa.jp/

まとめ

日本三大松島と呼ばれるだけあって、海と島々が織りなす風景はとても美しい上天草。とても遠いイメージでしたが熊本市街からも1時間ちょっとなのでアクセスの良さを感じました。
レンタサイクルはとても整備されていて安心感があり、3時間で「海沿い」「峠」「海の幸」「スイーツ」を楽しめるのは魅力です。
普段スポーツ自転車に乗り慣れていない人にはE-bikeレンタルもあり、幅広い層が一緒に走れるので、ぜひ熊本旅行の際に、上天草サイクリングを楽しんでみてください。
自転車に描かれた「ナナメ上 上天草」のキャッチフレーズと、いくつもの「ナナメ上矢印」も、サイクリングの楽しさを演出してくれました。

執筆:HANADA

 

 

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