閉じる

閉じる

TABIRIN

facebook

Twitter

Instagram

YouTube

English Page

お問合せ

NEMU
  • TOP
  • コース・マップ検索

    コース・マップ検索

    コース検索
    コース条件から検索
    都道府県から検索
    地図から検索
    スポットから検索
    コースランキング
    コースで人気のスポットランキング
    マップ検索
    都道府県から検索
    マップランキング
  • 都道府県検索

    都道府県検索

    都道府県別サイクリング情報
    都道府県アクセスランキング
  • 旅×自転車 記事

    旅×自転車 記事

    記事一覧
    カテゴリから探す
    フリーワードから探す
    タグから探す
  • 旅×自転車 情報

    旅×自転車 情報

    サイクリストにやさしい宿
    サイクルトレイン
    レンタサイクル
    予約ができるレンタサイクル
    スポーツタイプのe-bikeがあるレンタサイクル
    スポーツタイプがあるレンタサイクル
    マウンテンバイクがあるレンタサイクル
    子供用自転車があるレンタサイクル
    タンデム自転車があるレンタサイクル
    鉄道駅に近いレンタサイクル
    レンタサイクルがある道の駅
    サイクリングコースがある公園
    交通公園
    自転車でも乗れるフェリー
    サイクルターミナル
    サイクルステーション
    サイクルステーションがある空港
    自転車店
  • ギャラリー

    ギャラリー

    写真ギャラリー
    動画ギャラリー
  • TABIRINについて
  • お問合せ
  • English Page
  • facebook

    Twitter

    Instagram

    YouTube

記事タグ: サイクリング種類(使用なし)

【京都府】サイクリングの聖地・美山で”かやぶきの里”と川沿いの桜を楽しむ20kmサイクリング

【京都府】サイクリングの聖地・美山で”かやぶきの里”と川沿いの桜を楽しむ20kmサイクリング

京都府のほぼ中央に位置する南丹市美山町は「かやぶきの里」で知られていますが、「サイクリングの聖地」としてサイクリストにも人気です。
由良川沿いの桜並木も美しく、のんびり日本の原風景を自転車で楽しめる、春の美山20kmサイクリングをご紹介します。

サイクリングの聖地と呼ばれる所以

美山町の自転車の歴史は、1988年に第43回京都国民体育大会のロードレースコースとして開催されたのが始まりで、以後、美山町民と京都府自転車競技連盟が協力して毎年5月末に開催される「美山ロード」が現在も続いています。
この歴史ある大会を町のこれからに活かすため、2011年に町内の各種団体が集まり「美山自転車の聖地プロジェクト委員会」を発足。自転車を通じて町を活性化しようという動きが始まりました。
それらの取り組みが実を結び、美山町は自転車フレンドリーな「サイクリングの聖地」としてサイクリストに人気のエリアとなっています。

道の駅 美山ふれあい広場

スタートは、国道162号線に面した美山町安掛(あがけ)にある「道の駅 美山ふれあい広場」。京都縦貫道園部ICから車で約35分(約27km)のアクセスです。

道の駅の店舗「ふらっと美山」では地域の特産品が販売されていて、美山牛乳の直売所「美山のめぐみ 牛乳工房」ではソフトクリームやジェラートが人気です。

観光案内所である京都丹波高原国定公園ビジターセンターには、レンタサイクルもあります。

由良川沿いの桜

道の駅 美山ふれあい広場から、由良川沿いの県道38号を少し北上。
美しい桜が咲く「蓮如の滝」の案内板から少し脇道へ入れば、由良川越しに蓮如の滝が見えます。

美しい川と桜を見ながら、さらに上流へ走れば「美山路酒の館」。大石酒造の各種日本酒や、漬物や醤油などが販売されています。

「美山てんごり」は、IWCインターナショナルワインチャレンジSAKE本醸造部門を受賞しているそうです。

美山かやぶきの里

道の駅からのんびり約6.5km走れば「美山かやぶきの里」。

南丹市美山町を代表する観光スポット「かやぶきの里」には39棟のかやぶき民家が現存しています。伝統的技法による建築物群を含めた歴史的景観の保存度への評価も高く、1993年12月に国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。

その入口にある赤いポストは、日本郵便の年賀状CMロケ地としても有名です。
道端のお地蔵さんなど、懐かしい日本の原風景が残っています。

カフェ美卵でランチ

美山地卵を使用したプリンや美山牛乳ジェラートが人気の「カフェ美卵(Café Milan)」。

週末や平日(観光バスが来る)朝夕は、かなり人が多いとのこと。ちょうど平日の人が少ない時間帯だったので、のんびり過ごすことができました。

鎌倉神社と知井八幡神社

美卵から少し歩けば美山鎌倉神社。鳥居をくぐり石段を上がった境内からは、かやぶきの里を見渡せます。

少し東へ行けば知井(ちい)八幡神社。境内は「京都府文化財環境保全地区」に指定されていて、神社の環境が保全されています。本殿も「京都府指定登録文化財」の指定を受けています。

由良川沿いの桜並木

情報発信館の裏手、由良川にかかる長除大橋からは川沿いの美しい桜並木を見渡せます。

 橋を渡って由良川東側を南下。ここにも美しい桜の風景があります。

美山の廃バス

道の駅美山ふれあい広場を越えてさらに南下したBeans cafe.miyama近くには、廃バスが残っています。
 錆びついたバスと桜の木は、何とも言えないノスタルジックな雰囲気を醸し出しています。
道の駅美山ふれあい広場へと戻り、赤い橋をバックに桜の風景を楽しみ、冷たい美山牛乳でサイクリング終了です。

コース紹介

▼大阪からのアクセス
大阪からは、阪神高速~名神高速道路~京都縦貫道(園部IC下りる)で約1時間半。

▼京都美山ナビ
https://miyamanavi.com/

▼自転車の聖地プロジェクト
https://www.cyclingmiyama.com/

まとめ

信号がほとんど無く車の交通量も少ない美山町は、サイクリングにとても快適です。そこに日本の原風景が広がり、町の人々もサイクリストを温かく迎えてくれる雰囲気は、さすが「サイクリングの聖地」と呼ばれる環境です。
そこに春が来れば「桜」が咲くのですから、この上ない魅力ある町です。
20kmという距離をスピード出して駆け抜けるのではなく、町の風景や歴史を感じ、ゆっくり走るサイクリングをぜひ楽しんでみてください。


執筆:花田 康

 

【岐阜県】明知鉄道で輪行して大正の町並みや岩村城下町を巡るサイクリング

【岐阜県】明知鉄道で輪行して大正の町並みや岩村城下町を巡るサイクリング

恵那駅から明知鉄道に乗り、戦国武将「明智光秀」ゆかりの地でもある明智駅からスタート。明智駅は大正時代に栄えた頃の姿を残し「日本大正村」として観光に生かしています。中盤の岩村町では江戸時代の面影を残した城下町を通り、終盤の中山道46番目の宿場「大井宿」では歴史をたっぷりと感じられる…というコースになっています。

明知鉄道「恵那駅」から輪行

JR恵那駅に隣接している明知鉄道の恵那駅から輪行します。
ホームに向かうと、これから乗る車両が明智光秀ラッピングでした。デザインが格好良くてテンション上がりますね!

約50分のローカル鉄道旅を楽しみながら、終点の明智駅に向かいます。

明智駅はレトロな雰囲気を感じさせる新しい駅舎です。
大正時代に養蚕で栄えた町並みを残した「日本大正村」は観光地として人気です。

駅には明知鉄道のキャラクター「てつじぃ」のヘッドマークが飾られていました。
鉄道むすめという女の子キャラがパネルになって置いてある事が多いですが、おじいさんキャラというのは珍しいですね。ちなみに孫の「てっちゃん」という男の子もいるとか!

SL運転体験を開催する準備をしていたので、近くで少し見学させてもらいました。

日本大正村を散策

駅を出てすぐの細い川にある大正路地は、年貢米を納めた米蔵と呉服問屋の蔵にはさまれた昔ながらの路地で、白い壁と黒い板壁のコントラストが美しい。

路地を抜けると日本大正村役場・大正村絵画館・大正ロマン館などがあり、いずれも写真映え間違い無しの雰囲気です。

大正ロマン館の裏山には明智城本丸跡があります。散策路も整備されているので興味があれば散策してみてください。
細い路地を入った所に「うかれ横丁」があります。養蚕業が盛んな時代に食事や酒を提供する店が並んでいたという通りです。道路の上を跨ぐ渡り廊下が面白いです。

寒天を味わえる山岡駅

国道363号に出て、明知鉄道に沿うように走ります。
恵南ささゆり街道から裏道に入り、田んぼが広がる景色を楽しみつつ山岡駅に到着。

山岡駅がある山岡町は、全国シェア80%以上を生産する「細寒天の里」です。
駅には寒天資料館や寒天カフェがあるので、名産の寒天を味わうことが出来ます。
実は、ここに立ち寄る為、朝ご飯は軽めにしておきました!

駅に入ると寒天資料館があり、寒天の歴史や製法などを学ぶことができます。
資料館の奥に寒天カフェがあり、店内からは明知鉄道が通過するのを眺める事ができます。そんな窓際の席に座ってモーニングをいただきます。

モーニングにはトースト・寒天サラダ・寒天ヨーグルト・ドリンクがセットになって500円です!朝ご飯を軽めにして来た甲斐がありました。
他にも寒天を使ったメニューが色々ありますよ。

日本三大山城の岩村城

国道363号を明知鉄道沿いに走り、県道416号に入ると岩村城の城下町に到着。
日本三大山城の岩村城跡に向かって緩やかな上り坂になっている岩本本通りには、江戸時代に栄えた旧家が並んでいます。

鎌倉時代に開城された岩村城は、廃城令が出される明治時代までこの場所にあり続けました。城下町には江戸時代から昭和初期の建物が多く残り、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。

上町常夜灯を左折すると坂が急になり、いよいよ城跡に入ります。
自転車では岩村歴史資料館駐車場の岩村藩主邸跡まで来ることが出来ます。
走ってきた城下町が見渡せる気持ちが良い場所です。

ここから城址本丸までは石畳を登り約20〜30分で到着します。
じっくりと見学したい人は、是非散策してみて下さい。

農村景観を楽しむ

城下町でのんびりしすぎたので、先を急ぎます。

岩村駅前を通過し、国道257号を走ります。少し走ると右手に觔斗雲(きんとうん)が浮かぶ無人駅の「極楽駅」が見えます。無人駅でこんな派手な駅は、なかなか見たことがない!赤と金色が縁起良さそうです。

極楽駅横の踏切を渡り、細い道を進みます。

水野寒天岩村工場の横に寒天干しの台が並んでいるのが見えました。冬になると、ここにズラリと干した寒天が並ぶのでしょう。

国道363号を左折。緩やかな上り坂を上る途中にある「農村景観日本一展望所」に立ち寄ります。

階段を登ると展望所があり、そこから岩村盆地が見渡せます。
平成元年に京都教育大学の教授に評価され、全国に広まったという「農村景観日本一」の景観を是非確認してみて下さい。

阿木川(あぎがわ)ダム

国道から一般道に入り、阿木駅近くを走っていると明知鉄道が通過する所に遭遇できました。線路沿いを走るので何度か見かけるチャンスがありますよ。

阿木川沿いに段々畑のある風景の中を進むと、パターゴルフ場の入口に出ます。
その中を進むと「華のかけはし」という立派な吊橋があるので自転車を押しながら渡ってみます。足下は金網なので真下に湖が見えるのがスリリング。

橋を渡り右折して一般道に出たら、坂を上ってクネクネとした湖岸道を走ります。
国道257号を右折してトンネルを抜けると阿木川ダム駐車場に到着です。

ダムに来たら「ダムカード」を貰うのも目的のひとつ。
阿木川ダム防災資料館に問い合わせると、管理所で配布しているというので向かいます。ダムの天端横にある阿木川ダム管理所の受付でインターフォンを押すと係の人が出てきて、カードを持ってきてくれます。

中山道大井宿をぶらり

ダムを出て国道257号を下ります。一気に坂を下って「向島」交差点を右折します。
一般道をしばらく進むと中山道の大井宿に入ります。大井宿は江戸から数えて46番目の宿場町です。本陣の門・長屋門が残っており、1880年(明治13年)明治天皇巡幸時の「大井行在所(あんざいしょ)」が当時のまま見る事ができます。

恵那駅はすぐそこなので、時間が許せば宿場町にある資料館などに寄り道しつつ中山道を散策しましょう。あとは恵那駅へ戻ればゴールとなります。

コース紹介

距離:34.5km 獲得標高:565m

まとめ

昨年出版された八重洲出版の「東海サイクリング」というムック本で紹介されているルートの一部を参考にしています。私も地図作成に関わっており、当初から気になっていたルートだったので近くを通る機会があり走ってみました。
八重洲出版「東海サイクリング」
知らない土地を走る時にサイクリング本やパンフレットがあると、より深く楽しむ事ができますね!

執筆:小曽根彩

大分県出身、埼玉県在住。
地図やガイドパンフのデザイン制作事務所「オゾングラフィックス」スタッフ。
埼玉県奥武蔵エリアを中心に、四季の景色や美味しい物を求めて自転車を楽しんでいます。

 

【徳島県】自転車専用道路の計画がある大鳴門橋と、鳴門・徳島サイクリングロードをめぐる33kmサイクリング

【徳島県】自転車専用道路の計画がある大鳴門橋と、鳴門・徳島サイクリングロードをめぐる33kmサイクリング

大阪から車で約2時間で行ける徳島県鳴門市。鳴門海峡に架かる大鳴門橋は、対岸の淡路島とサイクリングで連携する自転車専用道路の計画もあります。
関西からは日帰りでも1泊でも行けて、手軽にめぐれる鳴門市のサイクリングをご紹介します。

JR鳴門駅からスタート


JR鳴門駅は、JR鳴門線の終着駅で徳島駅から40~50分のアクセスで、駅横の観光案内所にはCYCLE PITが設置されているので輪行でも便利。車利用では徳島駅から約30分で、駅前にはコイン駐車場もあります。

ちなみに、徳島県は全都道府県で唯一、電車が走っていない県なのです。県内を走る列車は全て軽油を燃料とするディーゼル車。なので徳島県で「電車」と言えば、「列車ですよね」と訂正されるそうです。

鳴門駅から大鳴門橋(おおなるときょう)を目指し、まずは小鳴門橋(こなるとばし)を渡って大毛島(おおけじま)へ。
鳴門市北部には、大毛島・島田島・高島の3つの島があります。大鳴門橋へ向かう往路は大毛島の西側を北上がおすすめ。

穏やかな海沿いへ出ればすぐ鯔越樋門(いなこしすいもん)が見えてきます。ここから高島へ渡れるのですが、渡ったところで道が無くなるので高島の町へは行くことができません。
鯔越樋門の先にも広がる穏やかな「ウチノ海」は、鳴門市の内湾にある内海。大鳴門橋も少し見えてきます。

鳴門海峡に架かる大鳴門橋


大毛島の東側へと出て県道11号を北上すれば大鳴門橋がどんどん大きく見えてきます。

鳴門海峡を望む網干休憩所には、歌手の伍代夏子さんの『鳴門海峡』の歌碑があり、右横のボタンを押すと、『鳴門海峡』の楽曲が内蔵スピーカーから流れる仕組みになっています。

高速観潮船 うずしお汽船の乗船所あたりから上り坂が始まります。

約800m坂を上れば「鳴門山トンネル」。右に行けば駐車場がありますが、一方通行のこのトンネルを抜けていきます。
トンネルを抜けて右へ曲がればすぐ「「瀬戸内海国立公園鳴門」の碑が見えてきます。ここからの景色は雄大です。

大鳴門橋は、兵庫県南あわじ市と徳島県鳴門市間の鳴門海峡の最狭部を結ぶ橋長1,629mの吊橋で、1985年6月に開通しました。
橋桁下部空間は鉄道を敷設しうる構造として建設されましたが、明石海峡大橋は鉄道を通さない構造で建設されたので、本州から淡路島を通っての鉄道延伸計画は実質無くなりました。
そこで橋の鉄道予定空間を利用して、鳴門の渦潮の見学施設である海上遊歩道「渦の道」を2000年4月に開業しました。

約450m先の展望室にはガラス張りの床があり、世界三大潮流の一つ「鳴門海峡」の渦潮を、約45mの高さから覗き込むことが出来ます。

「世界三大潮流」は、イタリア半島先端のメッシーナ海峡、北アメリカ西岸とバンクーバー島東岸の間のセイモア海峡、そして鳴門海峡です。
また、鉄道部分を利用して、淡路島一周(アワイチ)などとの連携を視野に入れた自転車専用道路を敷設する計画があります。この景色見ながら自転車で橋を渡れる日が来るのは楽しみです。

渦の道の後は、”UZUrhythm(ウズリズム)。

徳島産鳴門金時使用のマドレーヌが付いた「UZUマドレセット(750円)でコーヒーブレイク。

来た坂道を下り、千鳥ケ浜海岸、大毛海岸沿いから復路は島の東側を走ります。

海沿いを南下し再び小鳴門橋を渡ります。小鳴門海峡に架かる全長441.4m小鳴門橋は、幅員7mの2車線なので、車に注意しながら走行します。

妙見山と模擬天守閣

撫養川(むやがわ)大橋を渡り小高い山を上っていきます。
山全体が公園になっている妙見山には、撫養城(むやじょう)、別名岡崎城の城跡があり「岡崎城跡」として市指定史跡に指定されています。

本来の撫養城には天守はありませんでしたが、頂上近くには三層の模擬天守が建てられています。
天守内部は徳島県立鳥居記念博物館でしたが2010年11月に徳島県文化の森総合公園へ移転。2016年3月から地域の交流施設である「トリーデなると」としてリニューアルオープンしました。
天守閣近くには妙見神社があり、絵馬堂からは鳴門市を一望できます。

鳴門徳島サイクリングロードから撫養川沿いへ

妙見山を下り岡崎海岸へ。ここからは大鳴門橋と小鳴門橋、淡路島を見渡すことができます。

この辺りから徳島市川内町を結ぶのが、全長約32kmの鳴門・徳島サイクリングロード。

紀伊水道を望む大手海岸沿いは、約3.8kmの真っ直ぐな道を走ることができます。自転車専用道ではないのですがほとんど車が走っていないのでとても快適です。

撫養川に差し掛かれば、サイクリングロードを離れて川沿いを北上。

川沿いの風景を楽しみながら走っていると、さっき上った妙見山と天守閣が見えてきます。


移り変わる川沿いの風景ののんびり走って、JR鳴門駅へ戻りサイクリング終了です。

駅前には無料の足湯施設『ふろいで~』があるので、そこで寛ぐこともできますが、駅から約450mにある「すし一」で遅めの昼食。
地物ネタ10貫のおまかせ握り(3300円)で、鳴門の海の幸を堪能です。

コース紹介

距離:33.4 km 獲得標高:201m

まとめ

鳴門海峡のうず潮は時期や時間で、大きさや見え方は変わりますが、自然の力強さを感じることができます。
うず潮が有名すぎてあまり知られていませんでしたが、撫養川沿いは自転車ならではの景色を楽しめることを発見できました。
大鳴門橋に自転車専用道が開通すれば、淡路島から鳴門エリア、そして瀬戸内海沿いや四国を横断してしまなみ海道へと自転車で旅ができますが、開通前の徳島を楽しめるのは今だけです。
以外と近い徳島県の魅力を、ぜひ自転車で探してみてください。

執筆:花田 康

【徳島県】美馬市で美しい清流と、うだつの町並みをめぐる約25kmサイクリング

【徳島県】美馬市で美しい清流と、うだつの町並みをめぐる約25kmサイクリング

古き良き町並みが残り、美しい清流が自慢の徳島県美馬市。
大阪から車で2時間半で行ける「うだつの町」美馬の自転車旅をご紹介します。

道の駅 藍ランドうだつからスタート


美馬(みま)市は、四国のほぼ中心に位置していて、徳島阿波おどり空港から約50分、高松空港へも約50分という立地です。

「道の駅藍ランドうだつ」と隣接して国選定重要伝統的建造物群保存地区、通称「うだつの町並み」があり、江戸情緒あふれる町並みを楽しめます。
道の駅には、1792年に創業した藍商の屋敷跡「吉田家住宅」があり、観光交流センターには、土蔵を改修した藍染めと和傘の体験施設やカフェスペースなどもあります。

まずは、敷地内の蔵を改装したピッツェリア「Pizza Punta」で早めのランチ。イタリアから取り寄せた石窯で焼き上げるピザにサラダ、季節のスープ、ドリンクが付いたランチセット(1500円)をオーダー。

吉野川から穴吹川へ清流めぐり

吉野川は、関東の利根川、九州の筑後川と共に三大河(日本三大暴れ川)として知らてれています。日本三大河川(信濃川、利根川、石狩川)は、長さ、流域面積のトップ3ですが、三大河は「暴れ川」が基準になっています。
そのため吉野川や支流の穴吹川には、川の増水時に橋の上を水が流れ沈んでしまう潜水橋(せんすいきょう)がいくつもあります。高知県の四万十川や仁淀川では「沈下橋(ちんかばし)」と呼ばれていますが、香川県では「潜水橋」と呼ばれています。


吉野川に架かる脇町潜水橋。日本の川は北南または南北に流れる川が多く、西から東へ流れる吉野川は全国でもめずらしく、川に沈む夕日の美しさでも有名です。

春には、川沿いに沢山の菜の花畑が色づくことでも知られています。

吉野川沿いからJR穴吹駅を過ぎれば支流の穴吹川沿いを上流方面へと走ります。
剣山を源流として吉野川にそそぐ穴吹川は、国土交通省による全国の河川の水質調査でも良好な水質と認められている美しい清流です。

白人神社・磐境神明神社

穴吹駅から緩い坂道を約8km走れば白人(しらひと)神社。

向かって左側には、「磐境神明神社」(いわさかしんめいじんじゃ)の参道があります。

長い石段を上れば全国でも珍しい石室造り(磐境造り)をした神社があるそうです。
この地域は、古代ユダヤとの繋がりを感じさせる言い伝えが数多く存在し、イスラエルの神殿とよく似た造りの神明神社も古代ユダヤと美馬市の繋がりを示すものの一つと云われているそうです。

穴吹川潜水橋と清流

白人神社から500mほど来た道を下れば小さな橋「穴吹川潜水橋」が見えてきます。


民家と段々畑を望み、情緒あふれる風景を感じながら、欄干の無い小さな橋を自転車で渡るのはとても気持ちがいいです。

2kmほど川沿いを下れば「ブルーヴィラあなぶき」があり、その下には流れが穏やかな「二又の瀬」があります。
さらに2.5kmほど下れば、「しでの家」があり、目の前には「天神の瀬」を望めます。
いずれも、有料の駐車場や更衣室,トイレなどがあり、夏には川遊びで賑わうスポットです。

徳島のお土産で有名な「ぶどう饅頭」


JR穴吹駅へと戻り、駅前の「ぶどう饅頭 日乃出本店」へ立ち寄り。
穴吹駅には「CYCLE PIT」が設置されているので、輪行の場合はここを拠点にするのがおすすめです。

ぶどう饅頭は”葡萄”ではなく「”武道”饅頭」。穴吹は”武道信仰”で知られる霊峰・剣山の玄関口で、多くの人が参拝に訪れていました。お客様に何かいいお土産物はないかと生み出されたのが、餡にミルクを練り込んだ「ぶどう饅頭」だそうです。

ぶどう饅頭の他にも、季節の和菓子やチーズケーキも販売しています。

日乃出本店から、吉野川に架かる自歩道橋「ふれあい橋」を渡ります。所々に展望用のバルコニーがあり、吉野川の美しさを眺めることができます。

重要伝統的建造物群保存地区「うだつの町並み」

道の駅 藍ランドうだつ方向へ走って、まず「脇町劇場 オデオン座」。

1934年に創建された徳島県唯一の木造芝居小屋。戦前には歌舞伎や浪曲の上演で人気を集め、戦後には歌謡ショー公演や映画上映などで親しまれました。
その後、建物の老朽化などで閉館、取り壊される予定でしたが、映画『虹をつかむ男』のロケ舞台となったことがきっかけで、1999年に町指定文化財として昭和初期の創建時の姿に修復され、一般公開されることになりました。
今では、假屋崎省吾さんの華道や、林家三平さんの落語、映画監督の矢田清巳さんの作品上映などで賑わっています。

美馬は、吉野川北岸の撫養街道と讃岐への街道が交差する交通の要衝であり、さらに吉野川の舟運の利用にも適した位置にあり、脇城の城下町として、藍の集散地としても発展しました。
現在では、江戸中期~昭和初期の85棟の伝統的建造物が建ち並んでいて、重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。
この町並みの大きな特徴は、町家の両端に本瓦葺きで漆喰塗りの「うだつ」が多くみられることで、このことから「うだつの町並み」の通称で親しまれています。

うだつとは、隣家との延焼防止のために建てられた防火壁のことで、財力を誇示するための手段としても、商家の屋根上には競って立派なうだつが上げられたそうです。
うだつを上げるためには、それなりに費用が必要だったことから、「生活や地位が向上しない」「状態が今ひとつよくない」という「うだつが上がらない」の語源となったと言われています。
「うだつ」の上がる街並みが残っているところは、美馬市のほか岐阜県美濃市も有名です。

うだつを見上げながら、古い町並みをのんびり散策します。

道の駅へと戻り、「うだつemon茶房」で美味しいコーヒーを飲んでサイクリング終了です。

コース紹介

距離:24.8km 獲得標高:235m

今回の記事で紹介したコースの詳細は以下でもご覧いただけます。

美馬サイクリング

まとめ

関西からアクセスの良い徳島県。この美馬は徳島市から50分程度で来ることができます。
美しい清流は、まさに夏の”ドボンライド”に最適! がっつり坂を走りたい人は剣山へ約50kmのヒルクライムも楽しめます。
以外と近いのに、あまり良く知らなかった徳島県。まだまだ魅力的なサイクリングスポットがあるはずなので、探してみようと思います。

執筆:花田 康

【埼玉県】埼玉の田園風景を楽しむ利根58kmコース《PR》

【埼玉県】埼玉の田園風景を楽しむ利根58kmコース《PR》

埼玉県が設定しているモデルルートを、日常的にサイクリングを楽しむ上級サイクリストだけではなく、旅志向の初級・中級サイクリストや、一般旅行者にも利用してもらい、継続的な「埼玉県のサイクルツーリズムの魅力発信」を目的としたサイクリングモニターツアーが実施されました。
今回は、田んぼアートをはじめとする埼玉の田園風景を楽しむ利根地域約58kmの初心者向けコースをご紹介します。

集合は「羽生駅」

行田市の東に位置する羽生(はにゅう)市にある東武鉄道伊勢崎線羽生駅は、北千住駅から東武伊勢崎線で約1時間のアクセス。自転車を解体して専用の袋に収納すれば電車での持ち込みも可能。秩父鉄道の秩父本線が乗り入れていて、接続駅となっています。

関東7名城のひとつに数えられた忍城

まず羽生駅から、のどかな穀倉地帯と川沿いを走り約8km先の「忍(おし)城」へ。

映画「のぼうの城」のモデルになっている行田市の忍城は、室町時代に築城され、豊臣秀吉による関東平定の際、石田三成の水攻めにも耐えたことで知られ「浮き城」とも呼ばれています。

現在の「忍城御三階櫓(おしじょうごさんかいやぐら)」は、明治時代に取り壊されたものを1988年に再建したもので、郷土博物館の展示室の一部となっています。

県名発祥の地「埼玉古墳群」

忍城から約4kmで、県名発祥の地「埼玉(さきたま)」にある埼玉古墳群。

前方後円墳8基、大型円墳2基、方墳1基および小円墳群で構成される古墳群。「丸墓山(まるはかやま)古墳」は公園一番の桜スポットになっています。

古代蓮の里

約1,400年から3,000年前のものとされる行田蓮(古代蓮)をはじめとする42種類、約12万株の蓮が植えられている「古代蓮の里」。
午前中に開く蓮の花は、6月中旬から8月上旬にかけて見頃を迎えます。7月中旬から10月中旬にかけては、見頃を迎えた田んぼアートを古代蓮会館展望室から見ることもできます。

行田市の田んぼアートは2008年に始まり、毎年多数のボランティアによって田植えが行われ、映画やドラマ、ゲームなどとコラボレーションしています。2015年には面積が「世界最大の田んぼアート」としてギネス世界記録に認定されました。

2023年11月公開の映画『翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~』では、埼玉県内唯一のタワーとして、この展望タワーが登場しています。(この田んぼアートは2023年11月に刈り取られています。)

加須市の古民家「誠農社」でBBQ


行田市から田園地帯を走り加須(かぞ)市の誠農社(せいのうしゃ)へ。
誠農社は、農園カフェ、農家民泊、一棟貸しの宿、キャンプ場などの施設があり、農業体験もできます。

地元食材を堪能できるBBQでランチタイム。敷地内で食事もできる(内容は都度応相談)のでサイクリングの昼食には最適。

埼玉の米どころでいただくご飯は絶品です。

昼食後は、一棟貸しの宿を見せていただきました。

キャンプ場も併設しています。心地よい風や静けさを感じることがことができ、特別感を味わえます。

久喜市の鷲宮神社

誠農社から再び田園地帯を走り、関東最古の大社と云われている、久喜市の鷲宮(わしのみや)神社へ。

関東最古の大社とも云われ、女子高生のスクールライフを描いた人気アニメ「らき☆すた」の舞台としても知られています。

浮野の里からキヤッセ羽生

武蔵野の面影を残す美しい農村地域「浮野(うきや)の里」から羽生市へと向かい、キヤッセ羽生へ。
浮野の里は、武蔵野の面影を残す美しい農村地域で、周辺には屋敷林やクヌギ並木など田園環境が保全されています。
この地域は、さいたま緑のトラスト保全地となっているほか、全国「水の郷百選」にも認定されています。

キヤッセ羽生は、地元農産物を活かしたカフェ、朝採りした地元の野菜が自慢の直売所などがあります。羽生の言葉の「来やっせ(きやっせ)」(いらっしゃい)から名付けられました。
道路には耳慣れない「ムジナモ」という文字をよく見かけます。ムジナモとは、根を持たず、湖沼などの水中を浮遊する食虫植物で、2枚貝のような葉を持ち感覚毛が受ける刺激によって開閉し、ミジンコやボウフラなどを捕まえます。羽生市にはこのムジナモの日本で唯一の自生地があり、地域で大切に育てられています。
また、羽生市のキャラクター『ムジナもん』の名前の由来にもなっています。

カフェでは羽生銘菓「むじなも」も販売しています。

キヤッセ羽生から羽生水郷公園を抜けて約7km走れば、ゴールの羽生駅。約58kmのサイクリング終了です。

動画レポート

コース紹介

距離:58.5 km 獲得標高:40m

▼羽生駅までのアクセス
北千住駅から東武伊勢崎線利用で約1時間。

▼忍城
https://chocotabi-saitama.jp/spot/19016

▼さきたま古墳公園
https://chocotabi-saitama.jp/spot/34425

▼古代蓮の里 展望タワー
https://chocotabi-saitama.jp/spot/19015

▼誠農社
https://www.seinousha.com/

▼鷲宮神社
https://chocotabi-saitama.jp/spot/19044

▼浮野の里
https://www.city.kazo.lg.jp/soshiki/kakyou_seisaku/ukiya/5249.html

▼キヤッセ羽生
https://chocotabi-saitama.jp/spot/19209

今回の記事で紹介したコースの詳細は以下でもご覧いただけます。

利根58kmコース

まとめ

田園地帯を走る「どこか懐かしい日常の風景」が魅力のコースは、城下町や古墳からの風景、古民家での食事など、どんな季節でも必ずそこにあります。
田んぼアートや田園風景を見ながら自転車で走れば、都会でもなく田舎でもなく、時々ちょっと脇道にそれてみたくなるようなサイクリングを楽しめます。
坂道が少ない初心者向けのコースの拠点となる羽生駅へは、輪行が可能な東武伊勢崎線で都心から約1時間のアクセス。そんな「埼玉の田園風景」が広がる自転車旅を楽しんでください。

広告主:埼玉県観光課
執筆:花田 康

ちょこたび埼玉 観光情報局
埼玉観光情報サイト「ちょこたび埼玉 観光情報局」は、観光スポットやイベント情報はもちろん、モデルコースなどの特集記事や県内物産品の情報も充実。埼玉の魅力を発信していきます。

 

【埼玉県】秩父地域の大自然を満喫1泊2日65㎞コース《PR》

【埼玉県】秩父地域の大自然を満喫1泊2日65㎞コース《PR》

埼玉県のサイクルツーリズムの魅力発信を目的としたモニターツアー「秩父地域の大自然を満喫1泊2日 65㎞コース」が実施されました。秩父地域の自然やグルメを楽しむ山間部の多い中級者~上級者向けコースとなっています。
西武秩父駅に集合し、1日目は美の山公園や長瀞を巡り両神温泉で1泊。2日目は小鹿野町の散策や秩父ミューズパーク、秩父神社などを巡ります。

スタートは西武秩父駅

西武秩父線の終点駅で、秩父エリアの観光拠点。自転車を解体して専用の袋に収納すれば電車での持ち込みも可能。駅には、「西武秩父駅前温泉 祭の湯」が隣接していて、秩父地域のグルメやショッピングを楽しめます。

ちちぶ銘仙館を見学

スタートして間もなく、最初の立ち寄りスポットであるちちぶ銘仙館(めいせんかん)に到着。
ちちぶ銘仙館の本館は国の登録有形文化財に指定されており、昭和初期の特徴を感じられる建物です。

秩父銘仙とは、「ほぐし捺染」技術による大胆で華やかなデザインで大正時代から昭和初期にかけて女性たちに人気を博した織物です。

販売ブースでは銘仙の反物やストール、小物などを購入できます。

本館廊下はアーチ型で、アメリカ人建築家が考案した大谷石積みの外装となっています。
この廊下と三角屋根の工場棟や渡り廊下が、国の登録有形文化財に登録されています。

展示ブースでは繭から糸を取る機械や織場の見学をすることができます。

坂を上って美の山公園へ

主要な道路を避けつつ裏道をたどって進みます。少し走ってE-Bikeの操作にも慣れてきた頃に、美の山(みのやま)公園への上り(美の山公園観光道路)が始まります。

初心者がいきなり約5kmの坂を上るのは大変ですが、E-Bikeなら安心です。10%を越える上り坂でも、普段から乗り慣れているロードバイクのスタッフが置いていかれます。あまりスポーツ自転車に乗ってない人でも楽々上れるので、坂が多い秩父周辺のサイクリングには最適の自転車ですね。

黒谷の展望所からの景色に感動

少し上って西側の景色が開ける「黒谷の展望所」で休憩します。眼下には秩父の街〜太平洋セメントの工場〜秩父公園橋などが広がります。
奥には尾田薪丘陵(おだまききゅうりょう)〜秩父を囲む山々などが望めます。

道の途中から正面に武甲山が現れます。秩父周辺を走っていると、色々な所から見える秩父のシンボル的な武甲山はつい写真に収めたくなります。

美の山公園に到着!

約5kmの上り坂も全員無事に上りきり、今回のコースで最高地点となる美の山公園(標高581.5m)に到着。E-Bikeのサポートもあり、参加者の皆さんも余裕で上れて笑顔が揃います。

自転車を入口に置いて、しばし園内散策します。
美の山公園観光道路を上って美の山公園へ。展望台からは、東秩父の山々、遠くには日光連山や赤城山周辺の山々を望むことができます。

道の駅みなのでランチ

美の山公園の絶景を満喫したあとは、林道蓑山(みのやま)線で北側の皆野町に下りていきます。上りは得意なE-Bikeでも下りは普通の自転車と同じなので、慎重にゆっくり下りましょう。

ひと山越えてお腹が空いてきたところで昼食タイムです。
道の駅みなのに立ち寄り、それぞれ食べたいものを注文します。

やはり秩父名物のわらじカツ丼を注文した人が多かったです。
薄く大きく伸ばして揚げたカツに甘辛いタレを付けて丼に乗せています。わらじカツ丼は履物のわらじなので2枚セットが一般的。満腹間違いなしのご当地グルメです。

長瀞自然のみち

食後は長瀞(ながとろ)を別の角度から見学します。県道82号の長瀞トンネル手前から側道となっている遊歩道「長瀞自然のみち」に入ります。

落ち葉に注意しながら進み、少し開けた所から紅葉の先に長瀞岩畳(ながとろいわだたみ)が見渡せます。
国の名勝及び特別天然記念物に指定された長瀞町の岩畳では、川下りを楽しむことができます。コースは上流コース、下流コースがあります。

長瀞自然のみちから県道82号に出てしばらくしたら左折して荒川を渡ります。車は通行できない「金石水管橋(かないしすいかんきょう)」を渡る途中で景色を楽しみます。

眼下には長瀞の川下り。

国神の大イチョウ

観光客で賑わう長瀞駅周辺を通過して、国道に沿うように裏道を進みます。
次は今がちょうど見頃の国神の大イチョウへ。
県道37号に合流する手前にある細い道を入ると県指定の天然記念物、樹齢700年の大イチョウに到着です。国神の大イチョウは高さ22.7mあり、見上げると首が痛くなるほど。

近くにある姫イチョウはひと回り小ぶりながら、存在感があります。国神の大イチョウとセットで楽しめるのが嬉しいです。

道の駅 龍勢会館でひと休み

大イチョウのあとは裏道を繋いで、県道37号沿いにある道の駅龍勢会館(りゅうせいかいかん)で小休憩します。
龍勢茶屋では地元の新鮮野菜や特産品を購入&食べることができるのでしばし自由に楽しみます。
敷地の奥には、映画「草の乱」で復元された井上伝蔵邸があり「秩父事件資料館」として映画の衣装や小物などを展示しています。
「秩父事件」とは、1884(明治17年)に起きた数千人規模の農民武装蜂起で、その中心人物が井上伝蔵とされています。

秩父事件に縁がある椋神社

道の駅から少し進んだ場所にある椋(むく)神社に立ち寄ります。1884年(明治17年)の秩父事件では3000名以上が集結した神社です。

毎年10月に開催される「龍勢祭(りゅうせいまつり)」は椋神社の神事で、地元の方が作ったロケット(龍勢)を奉納する全国でも珍しい行事で国の重要無形民俗文化財に指定されています。

両神荘までひと踏ん張り

県道37号を走り小鹿野町方面へ進みます。向かい風が強くなり疲れも出てきたのか少しペースダウン。宿泊地まであと10km頑張りましょう。

県道37号線の巣掛(すがかり)トンネル手前にある旧道に入り緩やかな上りですがE-Bikeの参加者には問題は無さそうです。
巣掛峠で並んで記念撮影します。切り通しが良い雰囲気です。

見晴らしのいい下り坂の途中で、夕日の差し込む光に皆さんカメラを構えます。

両神温泉で疲れをとる

森や清流が広がる緑豊かな里山に位置する埼玉県唯一の国民宿舎「両神温泉国民宿舎  両神荘」で1泊します。
参加者とスタッフの自転車は、宿の施設内に駐車させてもらえて安心です。その後、各自夕食まで温泉に浸かって疲れをとってのんびり過ごします。温泉は強アルカリ性の温泉で「美肌の湯」とも呼ばれています。

夕食は大広間で頂きます。品数が多くお腹も満たされ満足できます。

夕食の後は、何度も温泉に入ってもよし早々に眠りにつくのもよしで自由に過ごして1日目は終了しました。

小鹿野町でのフリータイム

温泉と睡眠で参加者の疲れも回復したところで2日目がスタートします。ブリーフィングして、出発します。

前日に、ゆっくり見物できなかった小鹿野町へ向かいます。

古い街並みが残り、和菓子店や土産物店が点在する小鹿野では観光マップを参考に40分の各自自由行動となりました。

文化センターでは小鹿野町 歌舞伎・郷土芸能祭の開催日で賑わっていました。

散策する人、土産店で買い物する人、それぞれ楽しんだようです。
買ったお土産や持ってきた荷物を、サポートカーに積めるのが今回のツアーの魅力のひとつです。

秩父ミューズパークを散策

小鹿野町からしばらく県道209号を走り、徐々に秩父ミューズパークに向かって上り坂を走って行きます。

この上りでもE-Bikeは本領発揮。気持ちよく上ってあっという間に秩父ミューズパークに到着です。

イチョウ並木で有名な公園なのですが、少し見頃は過ぎたようです。それでもモミジや広葉樹の紅葉、満開の冬桜が青空に映えて素晴らしい景色が続きます。

2日目の昼食は公園内にある人気のカフェ「MAPLE BASE」です。
日本初のシュガーハウスとしてオープンしたカフェで、秩父のカエデなどから採取したメープルシロップを味わうことができます。シュガーハウスとは、メープルシロップを製造している小屋のことです。

秩父産のメープルシロップをたっぷりかけたパンケーキやサイダーを味わえます。味はもちろん、見た目も嬉しい食事でした。

卒業ソング「旅立ちの日に」発祥の地

食後は秩父ミューズパークにある「旅立ちの丘」で記念撮影。


卒業ソングとして有名な「旅立ちの日に」は、秩父市立影森中学校の教員が作った合唱曲。
この曲が秩父で発祥したことを記念して作られた「旅立ちの丘」は、人生の様々な“旅立ち”の場面を迎える方たちが、希望を胸に訪れる人気スポットです。

秩父公園橋を渡り秩父駅へ

秩父ミューズパークから坂を下ると、秩父駅までは秩父公園橋を渡って一直線です。荒川を渡る530mの斜張橋で、橋の途中には展望スペースが設置されています。

秩父の神社に立ち寄る

秩父駅に続く直線道から裏道に入ります。
秩父今宮神社は、水を司る神社で武甲山から伏流水が湧き出る「龍神池」と、樹齢千年を超えると言われるけやきの古木「龍神木」があます。

最後の立ち寄りスポットは秩父神社です。
秩父地方の総社で、三峯(みつみね)神社、寶登山(ほどさん)神社と共に秩父三社のひとつ。創建は二千年前と言われています。

秩父駅近くにある秩父神社を出ると、最後にタイミング良くSLを見ることができました。

西武秩父駅でゴール

この時期にしては暖かい快晴の秩父自転車旅を満喫して、スタートした西武秩父駅に戻りサイクリングは終了です。

動画レポート

コース紹介

1日目/距離:44.8km 獲得標高:875m
2日目/距離:20.6 km 獲得標高:332 m

▼西武秩父駅までのアクセス
池袋駅から西武鉄道(特急)利用で約1時間20分

▼ちちぶ銘仙館
https://chocotabi-saitama.jp/spot/40816

▼美の山公園
https://www.pref.saitama.lg.jp/b0504/minoyamakouen-top/index.html

▼長瀞の川下り
長瀞の川下り(和船)

▼椋神社
https://www.mukujinja.or.jp/

▼両神温泉国民宿舎 両神荘
https://www.ryokamiso-saitama.jp/

▼旅立ちの丘
https://chocotabi-saitama.jp/spot/34427

▼秩父今宮神社
http://www.imamiyajinja.jp/

▼秩父神社
https://chocotabi-saitama.jp/spot/19045

今回の記事で紹介したコースの詳細は以下でもご覧いただけます。

秩父1泊2日65kmコース

まとめ

都内から日帰りで訪れる人が多い秩父・長瀞ですが、1泊することで時間に余裕ができ、ちちぶ銘仙館の見学や道の駅でお土産を購入することができます。温泉宿に宿泊することで疲れもとれるのが最高です。
実は、秩父エリアは「日本酒・焼酎・ワイン・ウイスキー・ビール」などが造られている酒どころ。また、「秩父ホルモン」「わらじカツ」「みそポテト」といったご当地グルメも満載。サイクリングで疲れた体を温泉宿で癒し、地元ならではのご当地グルメやお酒を堪能すれば、日帰りでは楽しめないディープな魅力に触れることができます。

広告主:埼玉県観光課
執筆:オゾングラフィックス

ちょこたび埼玉 観光情報局
埼玉観光情報サイト「ちょこたび埼玉 観光情報局」は、観光スポットやイベント情報はもちろん、モデルコースなどの特集記事や県内物産品の情報も充実。埼玉の魅力を発信していきます。

 

 

【埼玉県】舟運の歴史に触れ小江戸川越を巡る56kmコース《PR》

【埼玉県】舟運の歴史に触れ小江戸川越を巡る56kmコース《PR》

東京から埼玉県へと続く荒川サイクリングロード。その途中にある秋ヶ瀬公園から埼玉県主催のサイクリングモニターツアー第三弾が開催されました。
平坦で走りやすいサイクリングロードから、歴史探訪とグルメも楽しむ約56kmの平坦な初心者コースをご紹介します。

秋ヶ瀬公園ピクニックの森

さいたま市の西の端を流れる荒川の河川敷で、秋ヶ瀬橋からその上流約3㎞、
羽倉橋までの区間に位置する公園で、野球場、サッカー場、芝生広場、ピクニックの森などがあります。
サイクリングイベントも開催されるこの公園を拠点に、荒川サイクリングロードを楽しむサイクリストも多いようです。

びん沼川桜並木

荒川サイクリングロードを少し北上し、支流の「びん沼川」沿いへ。

「びん沼川」は、旧荒川の流れを直線化した際に残された一級河川で、びん沼とも呼ばれています。びん沼川沿いにはたくさんの桜が植えられていて、春には見事な桜が咲き誇ります。

さいたま市と富士見市の境界を成す区間はヘラブナ釣りのスポットとして人気があり、多くの釣り人が訪れるスポットです。

昼間の渡し


徳川家康伝説が残る、びん沼川「昼間の渡し」。天正(16世紀後半)のころ、徳川家康が川越から岩槻へ向かう途中、夜中にこの渡し場にたどり着いた際、付近の村人たちが総出でかがり火をたいて家康一行を迎えました。それがまるで昼間のように明るかったことから、家康が渡し守に“昼間”の名字と土地を与えたといわれています。
今では「昼間の渡し場跡」として整備・維持管理を行い、地域の歴史的文化遺産を伝えています。

福岡河岸(かし)記念館

新河岸川(しんがしがわ)沿いを川越方面に走ると、福岡河岸跡があり、そこから立派な建物が見えてきます。

ふじみ野市の福岡河岸(ふくおかかし)記念館では、江戸から明治にかけて新河岸川舟運で栄えた回漕問屋(船問屋)の一つ「福田屋」の建物(市指定文化財)が保存・公開されています。

記念館は、当時の船問屋の帳場や、離れが残っていて、明治期の姿を伝える文化財として一般公開しています。

川越大師喜多院

新河岸川沿いから川越市街を走って、天台宗の寺院である「川越大師喜多院(きたいん)」へ。

建物の多くが重要文化財に指定されています。池や掘をめぐらせた広大な境内は観光客の人気を集めています。

Market Terrace 川越市場の森 本店

喜多院から川越市内を西へ7km走って「Market Terrace川越市場の森 本店」へ。
地産地消グルメを楽しめる一軒家のビュッフェレストランは、オシャレな雰囲気と野菜中心の手作り料理が人気。

市場や市内契約農家から毎朝仕入れる食材を活かしたこだわり料理が食べ放題のビュッフェスタイルで楽しめます。
ランチは11:00〜15:00の時間無制限。予約の場合は90分入れ替え4部制です。(詳細は公式ホームページをご確認ください。)

入間川沿いから伊佐沼へ

Market Terrace 川越市場の森近くには、川越市の南大塚駅から安比奈駅を結んでいた西武鉄道の貨物線「安比奈線(あひなせん)」跡が残っています。
安比奈線は、1963年から50年以上の長期間にわたり休止となっていましたが、2017年6月正式に廃止となりました。

川越水上公園を抜けて、入間川沿いを走ります。



約10km走って、伊佐沼農産物直売所で小休止。「伊佐沼」は自然沼としては埼玉県内最大の広さといわれています。

人気の和菓子店「紋蔵庵」

伊佐沼農産物直売所から約2km、約160年の歴史をもつ老舗和菓子店「紋蔵庵(もんぞうあん)」。

ちょうど「お餅まつり」が開催されていて、大人気の「杵つきからみ餅」が実演販売(大根おろし・きな粉・あんこの3種類)されていました。

サイクリストや地元の人が集う「KURU(SAN-ESU BASE 羽根倉通り)」

荒川サイクリングロードから国道463号手前まで戻れば「KURU(SAN-ESU BASE 羽根倉通り)」。
サイクリストや近隣の方々も気軽に立ち寄れる憩いの空間を目指して、2022年に志木市の荒川サイクリングロード近くにオープンしました。

カフェスペースに埼玉県内をはじめ各地のサイクリング情報も発信しており、サイクリストや近隣の方々も気軽に立ち寄れる憩いの場となっています。

温かいドリンクと自転車談義を楽しんだ後は、羽倉橋を渡って秋ヶ瀬公園へと戻り、サイクリングモニターツアーの終了です。

動画レポート

コース紹介

距離:56.4km 獲得標高:128m

▼秋ヶ瀬公園までのアクセス
・JR池袋駅から埼京線で中浦和駅まで約21分。中浦和駅から約5km。
・JR上野駅から京浜東北線・武蔵野線で西浦和駅まで約38分。西浦和駅から約4.5km。

▼秋ヶ瀬公園
https://www.parks.or.jp/akigase/

▼福岡河岸記念館
https://www.city.fujimino.saitama.jp/soshikiichiran/kamifukuokarekishiminzokushiryokan/kanrigakari/2579.html

▼喜多院
https://chocotabi-saitama.jp/spot/19022

▼Market Terrace 川越市場の森 本店
https://market-terrace.com/mt/

▼川越水上公園
https://chocotabi-saitama.jp/spot/34423

▼伊佐沼農産物直売所
https://www.isanuma-nousanbutsu.com/

▼KURU(SAN-ESU BASE 羽根倉通り)
https://kuru.tsss.co.jp/kuru/

今回の記事で紹介したコースの詳細は以下でもご覧いただけます。

荒川~川越56kmコース

まとめ

埼玉県を代表する観光地のひとつ「小江戸 川越」は、舟運を通じて江戸と密接なつながりがあり、今まで知らなかった風景や歴史を楽しむことができました。
荒川サイクリングロードを使えば、都心から自走で埼玉へ行くこともできますし、自動車利用の際には秋ヶ瀬公園はとても便利な立地。自転車を袋に収納して公共交通を利用する輪行をすれば、JRや東武鉄道の様々な駅からアクセスできます。
桜の季節は自転車ならでは絶景が楽しめますし、緑が眩しい夏の季節も好きな距離やペースで走ることができる荒川~川越周遊は、何度でも訪れたくなるおススメのエリアです。

広告主:埼玉県観光課
執筆:花田 康

ちょこたび埼玉 観光情報局
埼玉観光情報サイト「ちょこたび埼玉 観光情報局」は、観光スポットやイベント情報はもちろん、モデルコースなどの特集記事や県内物産品の情報も充実。埼玉の魅力を発信していきます。

 

【福岡県】海の中道海浜公園から志賀島をめぐる23km海沿い3時間のサイクリング

【福岡県】海の中道海浜公園から志賀島をめぐる23km海沿い3時間のサイクリング

福岡市の博多駅から電車で約30分、福岡のリゾートエリア「海の中道海浜公園」から陸続きの志賀島へ、レンタサイクルを利用した23km3時間のお手軽サイクリングをご紹介します。

海の中道でレンタサイクル

海の中道(なかみち)は、福岡市にある志賀島と九州本土とを繋ぐ巨大な砂州で、この砂州の北は玄界灘、南は博多湾。海の中道海浜公園やリンワールド海の中道などレジャー施設も充実したリゾートエリアです。

JR香椎線「海ノ中道駅」を降りてすぐの入り口から海の中道海浜公園(入園料450円)へ入園すれば、すぐサイクリングセンターがあります。

クロスバイクを借りて、サイクリングスタート。

西戸崎駅

2kmほど南下すればJR香椎線の終着駅「西戸崎(さいとざき)駅」。

福岡市営渡船の発着場もあり、博多港から約15分の航路でアクセスもできます。鉄道輪行だけでなく船の輪行でも来ることができるのは便利です。

西戸崎から西へ走り、海の中道を過ぎたら約5kmで志賀島(しかのしま)へ到着。

志賀島

周囲約11kmの志賀島を時計回りに走ってみます。
道路には矢羽根の引かれていて、とても走りやすいです。

島の西側を北上すれば短い上り坂があり、その坂を超えれば島北部の志賀島休暇村。

志賀島休暇村は温泉があるビーチリゾートホテルで、目の前には約800mのビーチが広がっています。

島の東側から少し南下すれば、ひときわ目立つ建物「志賀島ドッグ」。テラス席では海を見ながらホットドッグを食べられる島の人気スポットです。

志賀海神社

島内の県道542号はほぼ海岸沿い9.5kmの道なので、迷うことなく一周できます。

島の入り口に戻って、志賀海(しかうみ)神社の鳥居をくぐり参道から神社へ参拝。

古くから「海神の総本社」と称されるだけあって、海を臨む景色は美しく、特に雌雄2つの亀石が祀られた「遥拝所」からの眺めは最高です。

中西食堂とシカシマサイクル

参道沿いにある中西食堂で昼食。創業50年を超える人気のお店で有名人も数多く来店しています。


このお店で一番人気の「さざえ丼」。志賀島で採れたサザエとワカメにエビを加え、卵でとじたボリューム満点の一品。さざえのつぼ焼きが付いた、つぼ焼きセット(1400円)で志賀島の海の幸を堪能です。

食後は参道入り口(鳥居近く)のシカシマサイクルへ。
古民家の1階では、クロスバイクやマウンテンバイクのレンタルサービスがあります。カフェもあるのでコーヒーやフード、デザートを2階のスペースで頂くことができます。

ホットコーヒー(450円)をオーダーすれば、サイクリストには400円に割引をしてくれました。

海の中道海浜公園

志賀島から再び海の中道を走ります。

海浜公園西入り口から公園に入って、園内のサイクリングコースを走ってみます。

園内のサイクリングコースは約12km。緑や池のある公園から、リゾート感あふれるマリンワールド海の中道の辺りなどを走ることができます。


サイクリングセンターへと戻りレンタサイクルを返却、ちょうど3時間のサイクリング終了です。

コース紹介

距離:約23km 獲得標高:54m

▼海の中道駅口 サイクリングセンター
https://uminaka-park.jp/guide/touring/cycling/

▼志賀海神社
http://www.shikaumi-jinja.jp/

▼シカシマサイクル
https://shikashima-cycle.fun/

まとめ

仕事ではよく行く福岡ですが、初のサイクリングでした。
海の中道は、博多からのアクセスもよく、リゾート感と離島感の両方を楽しめます。
風が強い日だったので、海沿いの向かい風は結構キツかったですが、気候の良い行楽シーズンにはとてもおすすめできるエリアです。
レンタサイクルを利用できるので、出張の前日や後日にちょっと足を延ばして、福岡の海沿いサイクリングを楽しんでみてください。

執筆:花田 康

【佐賀県/福岡県】城下町佐賀市からサイクルロードを走って水郷柳川をめぐる44kmサイクリング

【佐賀県/福岡県】城下町佐賀市からサイクルロードを走って水郷柳川をめぐる44kmサイクリング


佐賀県の県庁所在地でもある城下町・佐賀市から、廃線跡のサイクリングロードと筑後川に架かる昇開橋を渡り、福岡県の水郷・柳川市を巡る片道約20km(往復44km)のサイクリングをご紹介します。

スタートはJR佐賀駅

JR長崎本線「佐賀駅」は、博多駅から特急利用で約40分、佐賀空港からバスで約30分、福岡空港からもバスで約60分のアクセスです。
佐賀駅の北口から150mほどにあるサイクルセンター七田(しちだ)で、クロスバイクをレンタルしてサイクリングスタートです。

佐賀城跡

佐賀駅から城下町らしい景色や県立図書館を経て佐賀城跡へ。

佐賀城は平地に築かれた平城で、かつては四重五階構造の天守閣がありました。周囲を囲む幅80mの濠は美しい風景です。

徐福サイクルロード

佐賀城跡から1.5kmほどでサイクルロードのスタート地点があります。

徐福(じょふく)サイクルロードは、1991年に廃止された旧国鉄・佐賀線の跡地に、総延長約5kmの歩行者自転車専用道路として整備されました。

駅舎やプラットホームが残っているところもあり、かつてここを列車が走っていた名残を感じられます。
また、サイクルロード脇には桜並木が続いていて、桜の季節には5kmにも及ぶ桜のトンネルを走ることができます。

筑後川昇開橋

筑後川へ差し掛かれば「橋の駅ドロンパ」。


ここから見える「昇開橋」は、旧国鉄佐賀線時代に列車の通過にあわせて中央のケタが上下する可動橋でした。現在では遊歩道が整備され、旧筑後川橋梁として国指定重要文化財および機械遺産に指定されています。
橋の全長は507.2m、可動部分の長さは24.2m、昇降差は23m、橋が降下している時は歩いて(自転車も押し歩きで)渡ることができます。
「昇開橋」の入り口にある「橋の駅ドロンパ」は、地域の農産物や有明海の海の幸、弁当や惣菜などが販売されています。

自転車を押し歩き、橋を渡って佐賀県から福岡県へ。

水郷柳川

橋を渡った先の「筑後川昇開橋展望公園」から、約7km先の柳川市へ向かいます。

柳川は、町中を堀割が縦横に巡っていることから「水郷」と呼ばれています。
中心部のた2km四方に60kmもの水路が、東西11km・南北12kmの市全域では約930kmの水路が張り巡らされているそうです。

水辺の散歩道から町なかを走れば、川下りの風景にも出会えます。

そして柳川といえば「うなぎのせいろ蒸し」も有名。創業約300年の「元祖 本吉屋」でランチタイム。

元祖 本吉屋から500mほどの三柱(みはしら)神社。

境内一帯は「高畑公園」として整備されています。参道の入り口には、川下り「松月乗船場」もあります。

水郷の東に位置する西鉄柳川駅は、西鉄福岡駅から約50分のアクセス。
柳川散策はここまで輪行して楽しむこともできます。

西鉄柳川駅から2.5kmほどにある柳川城跡。現在は天守台を含む本丸の一部が、市立柳城中学校隅の小丘に残されています。

柳川城跡近くの立花氏庭園(たちばなしていえん)は旧柳川藩主立花家の御屋敷と庭園。

1978年に屋敷地の西半分が「松濤園(しょうとうえん)」として国の名勝に指定され、2011年には東庭園が追加指定されたことで、屋敷地全域が国の名勝となり「立花氏庭園」に改められました。

その向かいにある「Soil Select Farm」。その日採れたあまおう苺を使ったスイーツを楽しめます。

ちょうど朝獲れの大きな「あまおう」があったので、いちごシュークリームと合わせてスイーツタイム。

柳川の町並みから沖端川沿いを経て帰路につきます。

家具のまち「大川」

来た道を帰るのですが、往路で福岡県に入ると家具の会社が多いのが気になっていました。

大川市は「家具の街」として日本全国のインテリア好きから親しまれています。その歴史は480年以上、室町時代から続いています。

柳川市から大川市を走って筑後川に出たら「大川テラッツァ」。大川市の観光スポットや、インテリア情報を集約した施設です。
心地よいテラスでコーヒータイム。

帰りは昇開橋を渡らず、昇開橋を見渡せる上流側へ迂回します。


帰路も5kmの徐福サイクルロードを走り、佐賀駅へと戻りサイクルセンター七田で自転車を返却してサイクリング終了です。

コース紹介

距離:44km 獲得標高:25m

▼徐福サイクルロード
https://www.sagabai.com/main.php/119.html?cont=kanko&fid=91

▼筑後川昇開橋
https://www.shoukaikyou.com/

▼柳川市観光協会
https://www.yanagawa-net.com/

▼大川テラッツァ
https://www.okawa-kagu.net/terrazza/

まとめ

日本にいくつか廃線跡のサイクリングコースはありますが、佐賀市のサイクリングコースに駅舎が残っているのは知りませんでした。その先の筑後川に架かる昇開橋を渡れば福岡県の有名な観光地のひとつ水郷柳川。柳川はかなり広域に水路が広がっているので自転車で巡るのは最適。
佐賀駅から柳川のコースは、ほぼ平坦なので初心者にもおすすめのコースです。
自転車を使った佐賀・福岡の自転車旅をぜひ楽しんでみてください。

執筆:花田 康

【奈良県】カフェを拠点に湖畔と高原をめぐる、初心者から上級者まで楽しめる山添村の約26kmサイクリング

【奈良県】カフェを拠点に湖畔と高原をめぐる、初心者から上級者まで楽しめる山添村の約26kmサイクリング

風光明媚な大和高原の自然が広がる奈良県東部地域。その中でも短い距離でバリエーション豊富なサイクリングが楽しめる奈良県山添村のサイクリングをご紹介します。

ガーデンカフェ満天ひろばからスタート

名阪国道 針インターから北へ8km(車で約12分)、奈良市に位置する静かな場所にあるガーデンカフェ「満天ひろば」。ここを拠点に山添村をめぐります。

カフェを運営する社会福祉法人青葉仁会はサイクリングイベントを開催するほど、サイクリストに優しいカフェ。サイクルラックの設置も設置されています。

準備が整えばスタート。

湖畔を楽しむ:布目ダム

満天ひろばから、下り基調で5kmほど走れば布目ダム(布目湖)。
まずは湖畔に佇む戸隠神社へ参拝。奈良市東部の山地から山添村一帯にかけて、数十社の戸隠神社が点在しているそうです。

鳥居から振り返り少し下れば、布目ダムの湖面が見えます。

布目ダム湖畔約10kmのコースは、かつて「ツアー・オブ・ジャパン 奈良ステージ」が開催されていました。


ダム管理事務所では「ダムカード」をもらうこともできます。
管理事務所前から堰堤(えんてい)を渡れば、布目まほろば公園。建屋の屋上へ上れば湖面と自転車を一緒に撮影できるのは魅力です。
晴れた穏やかな日には、湖面に空や木々が映る美しい景色を望むことができます。

また春になれば、湖畔にいくつもの桜が咲き誇ることでも知られています。
湖畔を時計方向に約10km走って県道にもどれば、自動販売機が並んでいます。これから先の上り坂に向けてのエネルギーチャージをするならここがおすすめです。

高原を楽しむ:フォレストパーク神野山

布目ダムから2kmほど緩い上り道を走れば「フォレストパーク神野山(こうのやま)」への入口。ここから約1kmは少し坂がきつくなってきます。

しっかり坂をのぼり「めえめえ牧場(まきば)」の入口。ここは雲海の絶景ポイントとして知られています。時間や気象条件が合えば幻想的な雲海が見えるそうです。

めえめえ牧場

ここからめえめえ牧場入口までは、サイクリストの「脚試し」として知られる激坂!
約200mで40m以上登るので平均20%以上の勾配です。


坂を登りきった人にも、押して登った人にも、たくさんの羊たちが優しく出迎えてくれます。

羊と戯れて癒しの時間を過ごした後は、さらに450m園内の坂を登り展望台「星空のステージ」へ。

大和高原を見晴らせる絶景スポットです。

鍋倉渓と映山紅

ゆっくり坂をくだり、少し先へ進めば「鍋倉渓(なべくらけい)」。


大小の黒色の岩々が幅平均25m、長さ約650に渡って溶岩の流れのような不思議な景観をつくっています。岩の間からは水の流れは見えないのですが、下を流れる伏流水の音が聞こえるのも神秘的です。


さらに少し走れば「ほっこり食堂 映山紅(えいざんこう)」。山添産の食材にこだわったおばちゃん定食や温かい鍋焼きうどんなどあったかご飯を楽しめる。ここからも大和高原の風景を見渡せます。

茶畑と大和茶

大和茶で知られる山添村の美しい茶畑の風景を楽しみながらゆっくりと坂を下って行きます。

大和茶は、奈良県で生産される日本の緑茶の一種です。近隣の産地ごとに銘柄はありますが、全県的に「大和茶」で統一されていて、認定されているものは品質が高く、独特の風味を持っています。

足を延ばすなら上津ダムへ

神野山を下って西へ走って満天ひろばへ向かいます。約7.5kmの道のりは緩やかな田園風景のあと、最後に1kmの上り坂が待っています。
少し走り足りない人は、東へ向かって上津ダム湖畔を走るのもおすすめ。

布目ダムとは違った湖畔の風景が広がっています。

満天ひろばでカフェ&ジェラート

山添村ののどかな景色の中を走って満天ひろばでゴール。
ガーデンカフェというだけあって、手入れが行き届いた庭を眺めながらサイクリング後のカフェタイム。ドリンク以外にもピザなどの食事も楽しめます。

隣接したSOL TERRACEでは、ジェラートを楽しむことができます。定番のフレーバーから季節のジェラートも登場。秋には青葉仁会の施設で収穫されたサツマイモや栗を使ったジェラートがおすすめです。

また、斜め向かいには同じく青葉仁会が運営する人気の「カントリーカフェ ハーブクラブ」もあるので、ちょっと遅めのランチも楽しんでみてください。(週末は予約をおすすめします)

コース紹介

距離:26.3 km  獲得標高:883 m

山添村観光情報

フォレストパーク神野山

ガーデンカフェ満天ひろば

カントリーカフェ ハーブクラブ

まとめ

関西や中部エリアの人なら、名阪国道の「山添インター」で名前は聞いたこと(見たこと)あるけど、行ったことは無い人も多いと思います。
ご紹介したコースは、26kmという距離で獲得標高800mを越えるサイクリングを楽しむことができます。
しかも200mの激坂チャレンジという、アトラクション感覚の短いヒルクライムも楽しめます。
春には桜、夏は青々とした新緑、秋は紅葉。水辺も高原もあり、羊とスイーツで癒され、カフェ&グルメも堪能できる満天ひろば~山添村は、サイクリング初心者から上級者まで楽しめるバリエーション豊かなサイクリングコースです。

サイクリスト:SUBARU
執筆・写真:花田 康

 

【兵庫県】神戸「BE KOBE」モニュメントとカフェ・レストランをめぐる海沿い50kmサイクリング

【兵庫県】神戸「BE KOBE」モニュメントとカフェ・レストランをめぐる海沿い50kmサイクリング

神戸は2024年4月にポートタワーがリニューアルオープンし、6月には総合海洋リゾートの須磨シーワールドがオープンしました。それに伴い人気のフォトスポット「BE KOBE モニュメント」も新設され、神戸市内で6つ目のモニュメントになりました。
秋晴れの清々しい週末、神戸メリケンパークをスタートして海沿い4つのモニュメントを巡った約50kmのサイクリングをご紹介します。

BE KOBEモニュメントとは

「BE KOBEモニュメント」は、2017年に神戸開港150年を記念してメリケンパークに設置されました。 その後、ポートアイランドしおさい広場、北区の神出山田自転車道つくはら大橋休憩所、北区の道の駅「神戸フルーツ・フラワーパーク 大沢」、垂水区のアジュール舞子と違った素材やデザインで設置され、2024年6月、神戸須磨シーワールドのオープンにあわせて、須磨海浜公園に6つ目のモニュメントが設置されました。
この「BE KOBE」という言葉は、阪神・淡路大震災から20年をきっかけに生まれた「神戸の魅力は人である」という思いを集約したシビックプライド・メッセージです。 新しいことに挑もうとする人や気持ちを愛する、そんな神戸を誇りに思う気持ちが込められているそうです。

スタートは神戸メリケンパーク

サイクリングのスタートは神戸メリケンパーク。BE KOBEモニュメントが最初に設置された場所です。


メリケンパークのシンボルの一つ「神戸ポートタワー」は、耐震性強化等の工事で2021年から休館していましたが、2024年4月にリニューアルオープンしています。

ここから西へ約8kmの須磨を目指します。

神戸須磨シーワールド

神戸須磨シーワールドは、神戸市須磨区の須磨海浜公園内にある総合海洋リゾート。


長く愛されていた神戸市立須磨海浜水族園に代わって新しい水族館も含め2024年6月1日にオープンしました。それに伴い愛称も「スマスイ」から「スマシー」も代わっています。
このスマシーのオープンに合わせて2024年6月に設置されたのが、6番目のBE KOBEモニュメント。

文字の中に組み込まれているカラフルなレインボーカラーのアクリル板は、旧須磨水族館で使われていた「波の大水槽」のアクリル板に色を付け再利用してモニュメントに用いています。スマスイ時代の想いがこの新しい「BE KOBE」に受け継がれています。

スマシーには新しいレストランもいくつかオープンしています。

YURT CAFE&BBQ PARK(ユルト カフェ&バーべキューパーク)でドリンクタイム。
爽やかな甘酸っぱさが美味しい、オリジナルのヨーグルトシェイク「ハニーレモン」で一休み。

明石海峡大橋を望みながらランチ

須磨シーワールドからは、国道2号線を走って明石海峡大橋の先(約11km先)のカフェレストランを目指します。
明石海峡大橋の手前800mほどにあるファミリーマート。

ここは昭和から平成へと変わる時代(バブル期)に、関西で青春時代を過ごした人には懐かしい、海に面した大人気レストラン「Weather Report」があった場所。当時(特に週末)は常に渋滞する国道2号線が、この店の駐車場待ちの車でさらに長蛇の列を作るほどでした。

明石海峡大橋の建設に伴い、目の前の海は埋め立てられ公園になっていて、当時の面影はほとんど残っていないです。
そして、明石海峡大橋をくぐってしばらく走れば、いま人気の海沿いレストランのひとつ「N’OCEAN」。


4種の前菜と地元野菜&チキンのボリューム満点ランチ(パン、ドリンク付)。
海に面した席やテラス席からは明石海峡大橋が一望できます。ランチタイムも予約ができるのも、この店の魅力です。

明石海峡大橋と兵庫県立舞子公園

江戸時代から旅の休憩所として栄えていた舞子。明治時代に県立公園として舞子公園が開設されました。公園の上に架かる明石海峡大橋は、1988年に着工され1998年4月に共用が開始されました。

全長3,911 m、中央支間1,991 mで、2022年3月にトルコ西部にあるチャナッカレのダーダネルス海峡に主塔間距離2,023 mのチャナッカレ1915橋が開通するまで、世界最長の吊橋でした(現在明石海峡大橋は世界2位)。

公園東側には、約800mの砂浜が広がる舞子海水浴場、通称「アジュール舞子」があります。ここに5つ目となる「BE KOBE」モニュメントが2023年7月に設置されました。

モニュメントの足元には砂浜をイメージさせる白砂が敷かれています。また海岸脇には芝生の広場もあります。


そして穏やかな瀬戸内海と砂浜が美しい景色が広がっています。

神戸ハーバーランドへ

帰路はなるべく交通量の多い国道2号線を避けて平磯緑地の中を通り、再び須磨海岸を走ります。

神戸煉瓦倉庫を抜けて神戸ハーバーランドへ。

ここから向かいのメリケンパークを望めば、神戸らしい美しい景色が広がります。


ここから約5km、ポートアイランドのしおさい公園を目指します。

ポーアイしおさい公園

ポーアイしおさい公園はポートアイランドの西端にあり、南国の木々が並んだリゾート感あふれる公園です。ここに、2018年7月に設置された2つ目のモニュメントがあります。

このモニュメントは、文字部分をくりぬいたデザインとなっていて、夜間には文字部分が内側からライトアップされ、「BE KOBE」の文字が幻想的に表現されています。
再びメリケンパークへと戻りサイクリング終了です。

動画レポート

コース紹介

距離:50km 獲得標高:149 m

BE KOBE

神戸須磨シーワールド

まとめ

神戸の海沿いサイクリングは坂がほとんどなく、気持ちよく走ることができるので、クロスバイク等でポタリング感覚でも楽しむことができます。
BE KOBEモニュメントはそれぞれ違った趣があり、周辺の景色やお店と合わせてゆっくり過ごすこともできるのは魅力です。
関西からは日帰りで楽しめますし、首都圏からも関西への旅行の際に自転車で旅してみるのもおすすめです。季節問わず楽しめるエリアなので、周辺エリアや季節ごとのレポートも合わせてご覧いただき、神戸周辺の自転車旅をお楽しみください。

▼神出山田自転車道つくはら大橋休憩所のモニュメント周辺

【兵庫県】つくはら湖をめぐる自転車道を走り、パワースポットからの絶景も楽しむ...
神戸市北区、西区のエリアは、JR神戸線から神戸電鉄、神戸市営地下鉄など公共交通機関で行きやすいエリア。サイクリングロードも整備された湖畔からパワースポットを巡り、グルメや美味しい珈琲を楽しむ約40kmのサイクリン...

▼取材時はまだモニュメントが無かった道の駅神戸フルーツ・フラワーパーク大沢を拠点にしたサイクリング

【兵庫県】神戸市の豊かな自然や里山風景が広がる西北神地域でグルメ&歴史探訪サ...
神戸市の北区や西区といった西北神地域と呼ばれるエリアには、豊かな自然や里山風景が広がっています。都市部からも近く、気軽でありながら、豊かで奥深い自然や里山の営みが感じられる、神戸市農村地域の活性化へ向けて、...

▼須磨から西の明石エリアのレポート

【兵庫県】明石海峡大橋と美しい海を望む明石「浜の散歩道(播磨サイクリングロー...
日本の標準子午線(東経135度線)上に位置していることから「時のまち」として知れられる明石市。明石海峡を挟んだ対岸の淡路島との航路拠点として「海峡のまち」とも呼ばれ、瀬戸内海で獲れる明石鯛・明石ダコなどの新鮮な...

▼冬の神戸サイクリングの楽しみ方

【兵庫県】神戸〜六甲 冬のアート巡り港町散走ライド
厳しい冬の寒さが続く毎日でも、せっかくの休日、天気がよい日は外を走りたいもの。そんな時におすすめなのが港のエリアでの散歩ならぬ「散走」ライドです。寒さの中に降り注ぐ日差しにキラキラ輝く海面は、夏のそれとはま...

▼夏の神戸サイクリングの楽しみ方

【兵庫県】夏のおすすめ「夕暮れサイクリング」。港町・神戸で1時間の美しい景色撮り
日中は日差しが強く、暑さが厳しい夏の季節におすすめなのが「夕暮れサイクリング」。神戸で仕事を終えた後、自転車で写真撮りを楽しんだ1時間のサイクリングをレポートします。※この記事は2020年8月4日に公開したものを202...

サイクリスト:AYA

女性ロードチームユニット「ちゃりん娘」に所属する高校生サイクリスト。
普段は電動アシスト自転車で通学しているが、鈴鹿エンデューロへの参戦や、ロングライドイベントへの参加など、ロードバイクでの活動も行っている。

写真・執筆:花田 康

 

【山口県】宇部市の海岸沿いを走り輪行して戻る30kmサイクリング

【山口県】宇部市の海岸沿いを走り輪行して戻る30kmサイクリング

山口県宇部市の阿知須駅から、海岸沿いを走りアニメの聖地や工場地帯をめぐり、宇部新川駅から輪行して戻るサイクリングをご紹介します。

宇部線「阿知須駅」からスタート

JR宇部線「阿知須駅」の駅前にはロータリーとベンチ・公衆トイレがあるので、輪行して来てもゆっくりと準備が出来ます。

道の駅きららあじす

駅前の県道212号を真っ直ぐ進み「きらら浜南」交差点を左折し「道の駅きららあじす」に立ち寄ります。直売所やパン工房は朝8時半から営業しているので、補給食を購入するのにオススメ。

「きらら浜南」交差点まで戻り、井関川沿いに進むと「井関川防潮水門」があります。
水門に沿って「縄田水門橋」があるので井関川の対岸へ渡り、そこから遊歩道を走る事ができます。

山口県の黄色いガードレール

左手に木々の間から、チラチラと海が見える路地を走ります。
細い路地の脇には、綺麗に手入れされた花壇が続いていました。

山口県を走っていると「黄色いガードレール」が多いと気づくかも?
全国的にも珍しい黄色いガードレールは、1963年(昭和38年)に国民体育大会が開催された頃に、景観整備の一環として黄色に統一されたそうです。
山口県に来ないと見られない、黄色いガードレールを見られてテンション上がります。

キワ・ラ・ビーチに出ると南国の雰囲気を感じる椰子の木が並ぶ海岸が広がります。
夏には海水浴を楽しむ人で賑わうビーチも、今は静かで落ち着いた雰囲気。

海に突き出た三神社

キワ・ラ・ビーチを過ぎると、しばらく海を眺めながら走る事ができます。
透明度が素晴らしい海を見ると、ついつい立ち止まって写真を撮ってしまいます。

地図を見ると海に突き出た神社があるので、立ち寄ってみます。
入口に自転車を止めて鳥居をくぐると小さな森になっており、道なりに歩いて行くと海ぎわにも鳥居がありました。海から神様にお参りに行く感じなのでしょうか?
ここは住吉大明神・厳島大明神・八大龍神の三神を祀ったので三神と呼ぶそう。

美しい海沿いの道

出来るだけ海沿いを走るように、道を繋いで進んで行きます。
白土海水浴場に、カラフルなイラストが描かれたシャワー棟がありました。
地域活性化を目指して地元中学校の美術部が制作した壁画アートのようです。

海岸から海を眺めると「軍艦島」のような小島が見えます。
地図上には「鍋嶋神社」とありますが、どうやって行くのでしょうか?
地元の人しか知らない神社という感じが神秘的で良いですね。

床波公園にクラゲのオブジェがありました。タイトルは「ク・ラ・ゲ・だぞー」です!
2019年に開催された彫刻コンペ「第8回UBEビエンナーレ(現代日本彫刻展)」で毎日新聞社賞を受賞した作品だとか!ときわ公園での展示後に、ここに設置したようです。

長い直線道路の上り、JR宇部線を渡ると海岸沿いの道は終了。

ロンギヌスの槍を見に行く

山口県宇部市はアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」の庵野秀明監督の出身地。
宇部市にある「ときわ公園」に、アニメの作中で重要な役割を果たしている「ロンギヌスの槍」があります。地元企業が制作し寄贈したそうです。

ときわ公園は、東京ドーム約40個分の広大な総合公園で入園料は無料です。自転車は押し歩きなら入園しても大丈夫と確認しました。
正面入口から入り右手に進むと石炭記念館があり、蒸気機関車D51が展示してあります。

赤い常盤橋の近くに、お目当ての「ロンギヌスの槍」があります。
地面に刺さった槍は鋳鉄製で高さ7メートル!横に並ぶと大きさを実感します。

湖と槍が見えるカフェ「バルミエールときわ湖畔店」で休憩します。
汗ばむ陽気だったのでアイスケーキが美味しい!

ギネス認定のUBEビエンナーレ

公園内の「彫刻の丘」で開催中の「UBEビエンナーレ」は、1961年から始まり2024年3月に「最も長く続いている野外彫刻展」としてギネス世界記録に認定されました。
現在は第30回UBEビエンナーレが開催中で、個性派ぞろいの作品が野外に展示されています。

山口宇部空港

公園を出て南下して、国道とJR宇部線を越えると山口宇部空港です。
タイミングが良ければ飛行機の離発着シーンが見られるかも?

国際線ターミナル入口付近に「山口宇部空港サイクルピット」があり、工具・空気入れの貸出があります。更衣室・コインロッカーは国内線ターミナルビル1Fにあるので、空港を利用するサイクリストには嬉しいですね。

宇部ラーメン「一久」

空港通りから街中を走り、宇部ラーメンの「中華そば一久」でランチタイム。

宇部ラーメンは濃豚骨ラーメンでクセが強いらしいので心配しましたが、思いの外食べやすく美味しかったです。チャーハン(焼飯)や餃子とのセットメニューも豊富。

セントラル硝子株式会社宇部工場の看板を左折。真っ直ぐの道が続き、両脇に工場が建ち並ぶエリアを走ります。トラックやダンプが多いので走行には気を付けてください。
工場群の奥にある堤防から対岸を眺めると、広大な工場の複雑な構造美に圧倒されると思います。

宇部新川駅から輪行

国道190号は交通量が多いので、裏道を走ります。
真締川を渡り、飲食店が建ち並ぶ駅前商店街を通ると宇部新川駅に到着。
宇部新川駅も「シン・エヴァンゲリオン劇場版:II」に登場した聖地のひとつ。
駅近くの踏切は、劇場版のポスターにも使われた事で聖地となっています。

レトロな雰囲気の宇部新川駅から輪行して、阿知須駅に戻るとゴールとなります。

コース紹介

まとめ

初めて訪れた山口県でのサイクリングは、海の透明度と美しさが印象的でした。
山口宇部空港が近く、飛行機の本数も多いので飛行機輪行で訪れるのもオススメです。

執筆:小曽根彩

大分県出身、埼玉県在住。
地図やガイドパンフのデザイン制作事務所「オゾングラフィックス」スタッフ。
埼玉県奥武蔵エリアを中心に、四季の景色や美味しい物を求めて自転車を楽しんでいます。

投稿ナビゲーション

過去の投稿
新しい投稿
ワイズロードオンライン(フッター)
ワイズロードオンライン(フッター)
CONTENTS
  • TOP
    コース・マップ検索
    都道府県検索
  • 旅×自転車 記事
    • ニュース・トピックス
    • 旅のおすすめ
    • サイクリングレポート
    • 国外情報
    • インタビュー
    • お役立ち情報・ハウツー
    • 自転車アイテム
    • 自転車の一般常識
  • 旅×自転車 情報
    • サイクリストにやさしい宿
    • 予約ができるレンタサイクル
    • サイクリングコースがある公園
    • 交通公園
    • サイクルターミナル
    • サイクルステーション
    • 自転車店
    • サイクルトレイン
    • サイクルステーションがある空港
    • スポーツタイプのe-bikeがあるレンタサイクル
    • スポーツタイプがあるレンタサイクル
    • マウンテンバイクがあるレンタサイクル
    • 子供用自転車があるレンタサイクル
    • タンデム自転車があるレンタサイクル
    • 鉄道駅に近いレンタサイクル
    • 自転車でも乗れるフェリー
    • レンタサイクルがある道の駅
    • レンタサイクル
    • シェアサイクル
    • サイクルレスキュー
    • サイクルバス
    • 自転車活用推進計画
    • 自転車関連リンク集
  • ギャラリー
    TABIRINについて
    • 広告・情報掲載について
    • プライバシーポリシー
    • 免責事項
    • 著作権・商標について
    • 約款
    • 注意事項
    • お問合せ
    TABIRINアプリについて
    • 利用規約
    • プライバシーポリシー
copyright © TABIRIN all rights reserved.