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【栃木県】佐野市にある美しい湧水池や林道を走り洞窟をめぐる58kmのサイクリング

【栃木県】佐野市にある美しい湧水池や林道を走り洞窟をめぐる58kmのサイクリング

真夏には猛暑になる事も多い佐野市ですが、今の時期は気持ちよい暑さを感じて走ることができます。
日本名水百選に選ばれた出流原(いずるはら)弁天池湧水や林道を走り峠を越えて美味しい“生姜らーめん”を食べ、ちょっとした探検気分を味わえる洞窟に寄り道します。

佐野駅からスタート

JR両毛線と東武佐野線が乗り入れる佐野駅からスタートします。駅を出て県道151号を北上、県道16号を過ぎると市街地を抜け緑豊かな風景に変わります。

北関東自動車道の下を抜けて丁字路に出たら左折します。東武佐野線田沼駅横の踏切を渡ると右手に赤い鳥居の一瓶塚稲荷神社前を通過。
国道293号を渡り、細い住宅街の道を進むと道路が交差する真ん中に塚がありました。説明看板などはありませんが、庚申塔などの名残でしょうか。

あわしま堂の工場直売所

県道66号と201号の交差点を右折して旗川を渡ると、「あわしま堂栃木佐野工場」が見えてきます。

近くで見ると大きくて綺麗な工場です。
工場の1階に直売所があり、あわしま堂の商品を購入することが出来ます。以前はイートインコーナーがあったそうですが、現在は中止しています。

店内は撮影禁止だったので、写真はありませんが清潔感があり色々な種類の和洋菓子が並んでいました。補給食に買っておきましょう。
愛媛県が本社とのことで柑橘類を使用した「水菓子」「もみじ饅頭」や関西で有名な「タルト」なども販売していました。
こちらの直売所では、佐野市のゆるキャラ「さのまる」パッケージの「栗どら」が1番人気とか。

旗川沿いを走り南下。旗川の水も美しかったですが、次に向かう「出流原弁天池」はSNSで「関東のモネの池」と呼ばれる美しさなので楽しみです。

透明度が凄い出流原弁天池

北関東自動車道の下を抜け国道293号に出て小道を抜けると日本名水百選に選ばれている「出流原弁天池」に到着。年間を通して湧出する清水のため透明度が高く、泳ぐ魚が宙に浮いているように見えると話題です。

太陽の光が差し込むと水が青く見えて絵画のようです。最近大雨が降った後でこの透明度なので、濁りが取れた時はさらに素晴らしい事でしょう!

岩からせり出した磯山弁財天

池の近くにある磯山弁財天に上ってみます。入口に風車が飾られて風が吹くとクルクル回って見た目にも涼やか。

朱色の門をくぐり約130段の石段を登っていきます。

少しすると本殿が見えてきます。鎌倉時代に再建された本殿は、釘を使わない「かけつくり」という建築方法で建てられています。

本殿にお参りして、佐野市内を一望する景色を堪能します。階段を上って来た人が見ることが出来る風景です。

林道長谷場閑馬線を越える

県道175号を北上して林道の入口に向かいます。県道66号に合流してさらに北上。
Y字路を右折して進むと途中、朱色の示現(じげん)神社の横を通ります。

田んぼの脇を右折すると林道長谷場閑馬(はせばかんま)線の起点。錆びた標識が良い感じです。

日差しが強く暑かったですが、林道の日陰に入ると脇に流れている小川から冷たい空気を感じられて気持ちが良いです。
斜度はさほど急ではないのでユルユルと上って行きます。

ピークの金原峠で「あわしま堂」で買った栗どらを食べて休憩。下り側の方見晴らしが良いので、ちょくちょく止まってしまいます。

途中で出てきた切り通しは垂直に近い壁面で迫力があります。落石も多いのか路面に小石が多いので注意して下さい。

小さな峠を越えて葛生へ

県道201号に出たら橋を渡り対岸の集落を走ります。川沿いの土手に桜や紫陽花を植えていて緑が豊か。県道345号の交差点から左折して短い坂に入ります。

古越路トンネルを抜け、秋山川を渡って右折して葛生町に入ります。
葛生駅方面の看板に従って走ると「葛の里壱番館」という施設に到着。
市街地活性化を目的とした施設で、1階には飲食店と土産店2階は有料貸出の多目的大小会議室を併設しています。サイクルラックもありますよ。

絶品の生姜らーめん

葛の里壱番館の1階奥にある「麺や赤堀」は、“生姜らーめん”で有名な「小三郎」で修行をして独立した店です。もともと小三郎のラーメンが好きだったので一度来てみたいと思っていました。

細切りした生姜がトッピングされた「生姜らーめん」は絶品!暑い中走って汗をかいたので塩味がしみわたります。
少し大きめな餃子は佐野のラーメン店に多いですね。こちらの餃子も大きくて美味しかったのでリピート確定です。

腹ごなしに宇津野洞窟へ

食後に鍾乳洞がある宇津野洞窟まで行ってみましょう。国道293号に入って道標に従って進むと、石灰工場の向かいに宇津野洞窟があります。

自転車を置いて階段を上って行くと、洞窟の入口はすぐに出てきます。
入洞は無料で内部は部分的にライトアップされています。洞内の温度は15度程度に保たれているそうで、夏に来ると自然のクーラーという感じ。

水が染み出しているので地面が濡れていて滑りやすくなっています。自転車用SPD-SLシューズだと転んでしまうかもしれません。私はSPDシューズでしたのでギリギリ大丈夫でした。かなりへっぴり腰ですが。

地下水によって石灰岩が溶かされて出来た横穴洞窟で、佐野坂東32番札所にもなっています。そのためか洞窟の中に如意輪観音や護摩焚き場という名前がついた場所があります。

石灰岩が溶けて出来た鍾乳石を間近で観られるのが凄い!

小規模な鍾乳洞ですが見応えありました。外に出るとムッとした暑さを感じたので、やはり中は涼しいのですね!夏にオススメ。

道の駅どまんなかたぬま

来た道を戻り、県道123号を南下し秋山川を渡り県道144号を走ります。
東武佐野線吉水駅手前から右折して県道270号に入ると、道の駅どまんなかたぬまに到着です。大きな道の駅なので最後に大休憩します。

入ってすぐの所に2023年4月に設置されたばかりの「さのまるフォトスポット」がありました。佐野のゆるキャラと記念写真が出来て良いですね!

大きな道の駅には和洋食レストラン・農産物直売所・ミニSL・足湯などあり凄い賑わいです。自転車で走った時の楽しみでもあるジェラートやかき氷もありますよ。

気温が高い時は皆さん考えることは同じようで、店には行列が出来ていました。
「ジェラート倶楽部」は、りんどう湖レイクビューのロイヤルジャージー牛乳と北海道の生クリームと地元の食材を使ったジェラート店です。

佐野駅に戻ってゴール

県道16号で東武佐野線を越え、朝走った県道151号に合流したら一気に佐野駅まで。
スタートは北口でしたがゴールは南口へ。

お疲れさま!とでも言ってくれている様な「さのまる」の銅像がありますよ!

コース紹介


■アクセス

電車:JR宇都宮線「上野駅」から「小山駅」でJR両毛線に乗換「佐野駅」下車
車:東北自動車道「佐野藤岡インター」下車

今回の記事で紹介したコースの詳細は以下でもご覧いただけます。

佐野市らーめんライド

まとめ

佐野といえばラーメン!と関東平野の平地いうイメージが強いですが、神秘的な湧水や洞窟、走りやすい林道と峠などがあり、なかなかディープな場所です。駅前は賑わいがあり、少し走ると里山風景が広がる変化を楽しめます。関東から走りに来るのに丁度良いと思いますよ。

執筆:小曽根彩

大分県出身、埼玉県在住。
地図やガイドパンフのデザイン制作事務所「オゾングラフィックス」スタッフ。
ロードバイク・ランドナー・ミニベロなどで、四季の景色や美味しい物を求めて自転車を楽しんでいます。

 

 

 

【栃木県】新緑が美しい那須町で釣りとスイーツを満喫する約28㎞のサイクリング

【栃木県】新緑が美しい那須町で釣りとスイーツを満喫する約28㎞のサイクリング


新緑が美しく日が延びてきてサイクリングを堪能できる季節がやってきました。サイクリストにも人気のスポット那須町でアクティビティも楽しみながらスイーツを堪能するライドに行ってきました。

道の駅那須高原友愛の森を出発


標高470mにある道の駅那須高原友愛の森は、直売所やレストラン、観光交流センター、工芸館などの建物があり、緑あふれる場所。サイクルラックや観光用レンタサイクルもありました。

多くの人で溢れ賑わっていました。

観光案内所にはサイクリングマップも。道の駅を発着にして那須町をめぐるサイクリングに出発です。

道の駅を出発してから緩やかな上りを走っていきました。
高原の景色は素晴らしく気持ちよく走ることができます。

 那須高原清流の里


最初に訪れたのは、清流の里。滝のある釣り堀でイワナやニジマスを釣ることができます。
釣った魚はその場で炭火焼に。多くの観光客で賑わいを見せていました。

サイクルラックも。

竿を1本借りて釣り体験をしました。
200円で竿を借りることができます(餌付き)。

透き通る水の中で泳ぐ魚がたくさんいました。

ニジマスを2匹釣ることができました。
釣れた魚を受付に持っていき、重さを測り料金を支払うと調理してくれます。

炭火でじっくり焼いたニジマスの身はふっくらと柔らかく、とても美味しかったです。
釣りの体験をした後、次の場所を目指します。

上りが続きますが周りの景色とおしゃれな建物を眺めながら楽しく走っていきました。

那須高原 南ヶ丘牧場


南ヶ丘牧場にやってきました。

年中無休で入場無料という牧場でサイクルラックもありました。

自然のままの姿を場内に残し、昔からある牧場の姿を大切にしているそう。

乗馬体験やうさぎやヤギとのふれあい、パターゴルフなど様々。
食事処や土産売り場もありゆっくり楽しめそうです。

牧場で食べたいものの一つ、ミルク茶屋でソフトクリームをいただきました。バニラソフトクリームとプレミアムバニラ。
スタンダードなソフトクリームも、普段食べるソフトクリームと比べるとかなり濃厚でしたが、プレミアムバニラは更に濃厚。他では味わえないミルクのコクと贅沢なおいしさでした。

南ヶ丘牧場では日本で約200頭しか飼育されていないという「ガーンジィ牛」を育てており、乳質の良さは高く評価されているそう。ぜひ味わってみてください。

のんびりしたところで次の目的地へ出発します。

那須御用邸に接しているロイヤルロードを走行。新緑が美しい木々がトンネルのようになっていました。
約3㎞ほど下りが続きますので注意して走ってくださいね。

Rossi


ジェラートと雑貨の店「Rossi」に立ち寄りました。

入口には列ができていました。

34種類ものジェラートがあるということで並んでいる間にたくさん悩みました。
種類は1~3つまで選べます。

食べてみたいものが多くあったので3つセレクトすることにしました。

「チョコっとオレンジ」「黒ゴマミルク」「メープルナッツ」。
どれもしっかりと素材の味がしジェラートへのこだわりが感じられました。
黒ゴマミルクにはそのままの黒ゴマが入っており、ぷちっとした食感も楽しめます。
またシーズンメニューもあるので時期によって様々な味が出るそう。

食べ終えてから近くのカフェ「まじょの森」へ行ってみましたが、ジェラートが売り切れとなり開いていませんでした。次回リベンジしたいと思います。

次の目的地へ向かいます。観光の中心から少し離れるとのどかな風景が楽しめました。

途中、きれいな花に出会いました。

「ナスヒオウギアヤメ」は、那須町や那須塩原市の一部のみに生育し栃木県の絶滅危惧種になっている大変貴重なアヤメだそう。
昭和天皇ゆかりの花で品のある青紫色がとても美しかったです。那須町をサイクリングする際はぜひ探してみてください。

チーズケーキ工房MANIWA FARM


自家牧場の生乳を使ったチーズケーキやソフトクリームが味わえる「チーズケーキ工房MANIWA FARM」。目の前に牧場がありました。

サイクルラックも。
チーズケーキはテイクアウトのみだったのでソフトクリームをいただきました。

ミルク感がさわやかな味。甘味がしっかりとあるのにさっぱりしていて美味しかったです。
牧場の牛たちを眺めながらゆったりとした時間が流れます。
ゆっくりした後は道の駅に戻ります。

コース紹介

▼道の駅那須高原友愛の森
https://www.yuainomori.com

▼那須高原清流の里
https://www.seiryunosato.com/

▼南ヶ丘牧場
https://www.minamigaoka.co.jp/

▼Rossi
https://www.rossi-nasu.com/

まとめ

初夏の風がそよぐ那須町で約28㎞のサイクリングとなりました。美味しいものがたくさんあったので緩やかな上り坂を頑張ることができました。何より緑に囲まれた自然の中を走ることができとても気持ちよかったです。
牧場でのんびりしながらスイーツを満喫したりアクティビティとして釣りを楽しんだりできるので、サイクリングと併せて楽しんでほしいです。

執筆:水越恭子

茨城県出身。地元ラジオ局でリポーターをしていた頃にロードバイクを購入。公私ともに自転車を楽しんでいる。現在はフリーランス。SNSで茨城サイクリングの魅力を発信。自転車のさまざまな楽しみ方を研究中!現在は、行方市自転車活用推進会議委員を務め、行方エリアテレビ「なめテレ」に出演し自転車で市内をめぐりレポートし放送している。

 

【神奈川県】大和市で自然を満喫!のんびり昼から32kmポタリング

【神奈川県】大和市で自然を満喫!のんびり昼から32kmポタリング

湘南から町田、果ては城山湖の方まで続く境川を少し逸れて、神奈川の中心に位置する大和市で自然を満喫できるポタリングコースをご紹介します。

町田駅から大和駅へ

スタート地点は町田駅。駅前の繁華街を抜けるとすぐに住宅街や細道が現れますが、駅のすぐ横を流れる境川に沿って、南下していきます。

約11kmの道のりで30分も走れば、あっという間に大和駅に到着。

走り始めたところだが、まずは腹ごしらえといきましょう。
大和駅から自転車で2分という立地にある天ぷら屋「秀ほう」。カウンター席で気さくな大将と話しながら、天丼ランチに舌鼓を打つ。
旬の野菜や新鮮な食材を使った天ぷらがリーズナブルに食べられるのがおすすめで、他にもお蕎麦のセットや定食などランチメニューが豊富です。


お腹が満たされたところで、いよいよ今日の目的地へ。

河童だらけの常泉寺

大和駅から南下すること約5km。福井県の永平寺を本山とする曹洞宗のお寺「常泉寺」へ。

寺門から本堂までの両脇にはたくさんの草花が茂り、敷地内には多数の河童像が置かれ、庭園の至る所で見つけられます。別名、河童寺と言われるほど。こちらも季節折々の花が楽しめ、春はみつまた、夏は紫陽花や新緑、秋は白の彼岸花や紅葉と、いつ行っても違った景色が迎えてくれます。

この時は、5月下旬で紫陽花の咲き始め。6月にはきれいに咲き乱れていることでしょう。

果たして何体の河童が見つけられるのか…
お気に入りの河童像も見つかるかもしれませんね。いろいろな姿の河童たちを楽しんでみてください。

※こちらはサイクルラックがないため、フェンスや柱に自転車を停めることになります。

自然あふれる公園「泉の森」


次は、常泉寺から自転車で約6km程の場所に位置する「泉の森」。

大和水源地を中心に広がる、大和市の自然の核として位置づけられている公園で、約42haの広さを誇る都会の緑地となっています。手入れが行き届いた公園内には野鳥や季節の草花、小川、キャンプ場など、たっぷり森林浴ができ、日頃の疲れもリフレッシュできます。ゆっくり歩くと1〜2時間くらい散策ができるかもしれません。

一応、自転車も押しながら持ち込めるものの、砂利や段差もあるため、少し注意が必要です。フラットシューズでのんびり散歩といきましょう。

一日の終わりに汗を流す

泉の森から北上すること約2km。住宅街にポツンと現れる大きな富士山が描かれた「つるま湯」へ。

昔ながらのカラン、高い天井に木造の脱衣所といった趣のある銭湯です。何と言っても、浴室内の壁絵の沼津富士が素晴らしい!この銭湯の雰囲気とベストマッチとなっています。昭和レトロ好きには堪らないのではないでしょうか。

こちらは15:00から営業開始となっているため、散策終わりにぴったり。少し熱めのお湯で散策でかいた汗を流していきましょう。

石鹸やタオルなど、番台で買えるので、気軽にふらっと立ち寄れますよ。


この近辺には、つるま湯の他、菊の湯、大和湯といった銭湯もあるので、毎回違ったお風呂に入るのも楽しみになりそうです。

さて、帰りも境川へ出て、北上すれば約9kmで町田駅に到着です。

コース紹介

 

距離:32km、獲得標高:120m

まとめ

境川を走ると、ついつい江の島まで行ってしまいたくなりますが、遅く起きた日やちょっと近場をサイクリングというときには、おすすめのコースです。
シティサイクルでも周れるコースなので、家族や恋人とのんびり走ったり、私服で乗れるかと思います。
四季折々の季節の匂いを感じながら、走ってみてください。

執筆:duck-ride

【大分県】日田往還・中津街道を行く中津城までの約56kmサイクリング

【大分県】日田往還・中津街道を行く中津城までの約56kmサイクリング

日田往還とは、日田市を拠点に放射線状に九州を網羅する道の総称で、昔、代官や郡代が物を運ぶのに行き来した歴史的な街道のことです。
日田市は九州北部のほぼ中心に位置することから、幕府の直轄地、天領となり政治・経済・文化の中心となっていた歴史ある街です。
いくつかある日田往還ルートの中から、宇佐市・中津市を繋ぐ中津街道を走り、中津城へと向かう歴史的なルートをご紹介します。

「進撃の巨人」作者の出身地として有名なJR日田駅から出発


中津市のサイクリングガイド松永皓史(まつながあきふみ)さんに案内してもらいました。

日田駅は、別府観光港から近い別府駅からJRで約2時間、JR博多駅より特急で約1時間20分の場所に位置します。
コインパーキングもありますので、車で来ることも可能です。

むしろ、日田~中津間は電車の乗り換えが必要になり、時間がかかりすぎてしまうため車でお越しいただくことをお勧めします。

出発は「HITA」のモニュメントからです。日田駅東を右折して県道48号線を進みます。まず目指すのは咸宜園(かんぎえん)です。

咸宜園を通って豆田町へ


咸宜園とは、江戸時代の儒学者・教育者だった広瀬淡窓(ひろせたんそう)によって創られた日本最大規模の学校です。
「咸く宜し」(ことごとくよろし)すべてのことがよろしいという意味でつけられた名前が有名で、日本遺産にも認定されています。

咸宜園を通ってさらに風情ある街並みの豆田町を抜けていきます。
道の途中にある町の掲示板にツール・ド・九州の張り紙を見つけました。

日田市はツール・ド・九州のコースになっている地域でもあります。

豆田町は、平日でも予想以上に多くの車や観光客がいました。
道も狭いので自転車で走る際は注意が必要です。

豆田町を過ぎると、お店や休憩場所がなくなってくるので、給水ボトルの持参、軽い食事、トイレなどを済ませておいた方が良いでしょう。

風情ある御幸通りを抜けるとつきあたりに花月川が見えてきます。
花月川を右折し、二つ目の一新橋を渡ると、あとはひたすら真っ直ぐです。
国道212号線を横断し、ひたすら進むと交通量も少なくなり、民家が並んだ道になります。その道が日田往還です。

山と水の美しい日田

「日田天領水」といわれるように日田は水がきれいな街です。
民家の道を進み、カーブを曲がると目の前にきれいな花月川が見えてきました。思わず写真を撮りたくなる景色の大きな川です。

川沿いの道は桜並木になっており、木陰を作ってくれています。
日田は盆地で夏はとても暑い地域なので、避暑地になるでしょう。

春には桜がきれいに咲くのだろうと予想もつきます。さらに進んでいくと、少し険しい山道へと突入です。

上り坂になる山道


きれいな川を過ぎると次は山道です。
走ってきた道が真下に見えるほど道がUの字になっているのが確認できるほどのカーブもあります。

山道の休憩スポット「伏木公園」

坂が終わり、平坦になってきたところに伏木公園があります。
伏木公園は、夏の期間だけ運営するキャンプ場です。

大きなログハウスのような建物にはトイレがあります。自販機はありませんが、トイレは使用可能なようです。
過酷な坂を登った後の休憩スポットになります。夏に訪れた時は、キャンプに来るのも良いでしょう。
伏木公園の敷地内にも日田往還の歴史がありました。

このあたりから平坦な道が続き、後は下りになっていきます。

どこか懐かしい田舎町の山国


山を越えると、日田・中津を繋ぐ国道212号線(日田往還中津街道)へと出てきます。
道が広くて走りやすそうに思いますが、交通量が多くトンネルもあるためサイクリストのほとんどが、伏木公園前の山道を越えていくそうです。

国道を左折し、「守実」の標識通りに進んでいきます。
山と国道を越えると、どこか懐かしいような小さな商店街のような田舎の町に出てきます。

日田市から中津市に入りました。
神社や民家、学校などが並ぶ山国(やまくに)の地区は、ゆったりと時が流れるほっとできる町です。
地元の自転車屋さんもあったので、自転車の不調があった際には立ち寄ってみるのも良いかもしれません。

ランチ休憩スポット 「コアやまくに」「道の駅やまくに」


中学校横にロータリーがありそこを進むと「コア山国」があります。
役場やコミュニティーセンター、図書館などが一つになった大きな施設です。中にカフェがあるので、食事をとることができますが、平日しかやっていません。
定休日の場合はもう少し先にある「道の駅やまくに」で食事をすることができます。

「コア山国」を通り過ぎ、サイクリングロードへと進むと「道の駅やまくに」に行けます。約3㎞ほど走ると到着です。

道の駅やまくにで食事をしました。

大分名物、中津が聖地とも言われる人気メニューからあげ定食と、タレ付きチキン定食です。

山を越えたサイクリストにもちょうど良いボリュームでしょう。
食事の後は、サイクリングロードを走っていきます。

休憩スポット やばけいサイクリングツアーズ


再びサイクリングロードに戻り進んでいくと、松永さんが営む「やばけいサイクリングツアーズ」があります。

スポーツバイクのレンタルができたり、ガイドさんと共に耶馬溪(やばけい)の魅力を体験できるツアーが楽しめるお店です。
冷たい飲み物もあり、休憩もできるので立ち寄ってみてください。

休憩後は、再び景色の良いサイクリングロードを進みます。

耶馬溪(やばけい)の見どころ「競秀峰」


サイクリングロードをさらに走っていくと、岩肌が露出した「競秀峰(きょうしゅうほう)」が見えてきます。
秋には一面紅葉となり、春には足元がネモフィラの青いじゅうたんになる耶馬溪(やばけい)の絶景ポイントです。

競秀峰の下の方には、禅海和尚(ぜんかいおしょう)がノミと鎚だけで手彫りをしたと有名な青の洞門もあり、歴史と絶景に触れられるスポットとなります。

もう少しサイクリングロードを進むと、日田往還中津街道の国道212号線です。

少しわかりづらいところもありますが、横断歩道を渡るとサイクリングロードが現れますので、看板通りに進みましょう。
一般道も走りながら、あとは中津城を目指すのみです。

中津城までの道のり

一般道の国道212号線を走っていくと「宮永」表示の分かれ道がありますので左折して、県道110号を走ります。県道110号が、日田往還中津街道です。

走っていくと中津市街地に入り、交通量が増えてくるので注意してください。
銀行が並ぶ交差点がありますので、左折し標識通りに進んで行きます。

中津城でゴール


中津城がゴールです。日田中津を繋いでいる日田往還中津街道。
歴史や絶景や地元の食事に触れながら約56㎞のライドが出来ました。
「黒田官兵衛」で有名な中津城や周辺も楽しむことができるでしょう。

宿泊するなら「すえひろや」へ


中津城の近くにサイクリスト向けのゲストハウス「すえひろや」があります。
2023年4月にオープンしたばかりの新しい宿で、泊まれるのは訪日旅行者とサイクリスト限定なんだそうです。
中津にサイクリングしに来た際はウエルカムでしょう。

走った距離は56㎞程なので、元来た道を戻るもOK、1泊するのも良いのではないでしょうか。

コース紹介

▼伏木公園 https://www.city.hita.oita.jp/soshiki/doboku/toshiseibika/koenryokuchi/koen/3363.html

▼コア山国 
http://coreyamakuni.com/

▼道の駅やまくに
https://nakatsuyaba.com/?introduce=michinoekiyamakuni

▼やばけいサイクリングツアーズ 
https://nakatsuyaba.com/?introduce=yabakei_cyclingtours

▼すえひろや 
https://suehiroya-oita.com/

まとめ

日田往還ルートから、宇佐市・中津市へと繋がる中津街道のコースをご紹介しました。
物資を運ぶために使われていた歴史ある日田往還・中津街道は、昔の面影を残すところもありつつ、交通量の多い道路にもなっています。
坂あり、平坦ありで文化と自然の豊かさに触れられるコースは、中級・上級のサイクリストがゆったり走るにはちょうど良いコースではないでしょうか。
実は、Googleマップでは確認できないサイクリングロードを走るところもあります。
交通量を気にすることなく走れる道ですので、どんな道で、どんな美しい景色が見えるのか実際に走ってみるとよいでしょう。

協力:やばけいサイクリングツアーズ

執筆:結の秋(ゆいのあき)

大分県出身/大分県中津市在住
フリーランスwebライターとして活動中。
スポーツバイクは未経験だが、家族そろってサイクリングロードを走ることを楽しんでいる。
中津市にあるサイクリングロードや近郊の美しい景観を楽しめるコースなどを紹介するため、取材に励んでいる。

 

【2023年版】サイクリング入門者におすすめのクロスバイク9選!

【2023年版】サイクリング入門者におすすめのクロスバイク9選!

運動不足を解消しようとスポーツバイクに関心を抱いた人でも、ロードバイク独特のドロップハンドルや細いタイヤにはとっつきにくさを感じるかもしれません。
価格は高めですし、用途も限られる気がするでしょう。そこでおすすめしたいのがクロスバイク。普段遣いのママチャリと大きくは変わらない乗車姿勢はなじみやすいですし、スタンドなど必要なパーツを付ければ通勤・通学、買い物にも活躍します。
スポーツバイクを扱う人気の自転車メーカー9ブランドから、サイクリング入門者におすすめのクロスバイク9台を紹介しましょう。

※参考価格は記事掲載時点の税込価格となります。

ママチャリと共通する部分が多いクロスバイク

クロスバイクはハンドルの握り、ブレーキレバーの位置や掛け方がママチャリと共通しており、スポーツバイクが初めてという人も違和感を覚えずに乗ることができます。
また、ロードバイクほど前傾を強いられず、体の柔軟性が乏しい人にも無理はありませんし、そうでない人も上体が起きることで十分な視界が得られます。ブレーキが掛けやすいことやロードバイクほどはスピードが出ないことと相まって、安全面でも初心者にはうってつけです。さらに乗り慣れてきたときには視界の広さが、沿道の景色を眺めるのに役立ちます。

太めのタイヤが快適性と安心感を生み出す

クロスバイクはロードバイクに比して、タイヤが太めという特徴もあります。昨今のロードバイクは太幅のタイヤがトレンドとはいえ、それでも多くは28Cまで。
かたやクロスバイクは32Cが当たり前で、路面から伝わる振動の多くはタイヤが吸収してくれます。パンクのリスクも、路上の障害物となる小型鋲(キャツアイ)や格子状の蓋(グレーチング)などによって転倒するリスクも、タイヤが太ければ避けられます。

各種パーツを取り付けて、さまざまな用途に活用

スタンドや荷台(キャリヤ)、泥よけ(マッドガード)といったパーツが純正で用意されている、純正でなくとも簡単に取り付けられるのもクロスバイクの特徴です。
速く走ることを優先するロードバイクでは不要とされるこれらのパーツも、サイクリングや通勤・通学、買い物での利用には欠かせません。あらかじめ付属品としているモデルもあり、購入時の出費を抑えることができます。

リムブレーキとディスクブレーキは一長一短

クロスバイクのブレーキはリムとディスクに大別され、ロードバイクと同様に制動力に優れたディスクブレーキが増えつつあるものの、重量とメンテナンスの点でリムブレーキに一日の長があります。
「握力が弱いので下り坂が不安」「天候に左右されない安定した制動力が必要」という方はディスクを、「少しでも軽いモデルを」「メンテナンスは楽な方が」という人はリムを選ぶといいでしょう。

CANNONDALE(キャノンデール)

ブランドの特徴については、以下を参照してください。

Cannondale(キャノンデール)はどんな自転車メーカー? ブランドの歴史や人気車種...
アメリカで創業し約50年。数々の「世界初」を作り出してきたキャノンデールは、自転車業界を牽引し続けるトップブランドです。高い技術とデザイン性に定評あり、UCIワールドチームへの機材提供なども行っています。本記事ではキャノンデールのブランドストーリーや自転車の特徴、人気車種などを詳しく見ていきます。キャノンデール愛好者の方も、購入を検討している方も、最後までぜひご覧ください。Cannondale(キャノンデール)はどんなメーカー? 多くの自転車競技をサポートし、今やレースの現場になくてはならない存在となってい...

Quick 4


軽量のアルミフレームを用いたクロスバイクはフロントギヤがシングルなので、ギヤ落ちなどのトラブルを心配することなく、安心してサイクリングを楽しむことができます。
また、日没時の走行を安全にするため、タイヤ側面はもちろんのことフレーム各所に360度リフレクター搭載しており、全方位からライダーの存在を確認してもらえます。標準で装備されたスピードセンサーによりスピードや走行距離、走行ルートをスマートフォンに記録することが可能で、それは走りのモチベーションとなります。多彩なカラーリングと相まって、都会のクルーズライドに最適な一台といえましょう。

モデル Quick 4(クイック4)
フレームサイズ SM/MD/LG/XL
カラー ラリーレッド、ディープティール、アルパイン
参考価格 8万8,000円
URL https://www.cannondale.com/ja-jp/bikes/active/fitness/quick/quick-4

GIANT(ジャイアント)

ブランドの特徴については、以下を参照してください。

GIANT(ジャイアント)はどんな自転車メーカー? ブランドの歴史や人気車種を解説
1972年に創立され、2022年に50周年を迎えたGIANT。「自転車に乗る喜びを全世界に拡大する」という理念を掲げ、先見性と弛まぬ技術革新によって創業から四半世紀で世界最大の自転車メーカーとなり、以来ずっと世界最大の地位を堅持している文字通りの巨大企業です。本記事ではGIANTのブランドストーリーや自転車の特徴、人気車種などを詳しく見ていきます。GIANT愛好者の方も、購入を検討している方も、最後までぜひご覧ください。GIANT(ジャイアント)はどんなメーカー?GIANTの魅力といえば、なんといっても豊富なラインナップと製品...

ESCAPE RX 3


スポーツバイクが初めてという人でも安心の操作性や高い快適性を維持しつつ、2×9速のドライブトレインや剛性・反応性の高いフレームでスポーツ性能を高めており、日常使いから本格的なロングライドまで幅広く楽しめます。
街乗りはもちろんのこと、健康維持やダイエット、トレーニングなど、長距離やスピード走行を楽しむスポーツライドに最適です。世界最大級のブランドらしく、多彩なアクセサリーが用意されている点も見逃せません。

モデル ESCAPE RX 3(エスケープRX 3)
フレームサイズ 430(XS)/465(S)/500(M)/555(L)mm
カラー マットブルー、マットブラック、ヘリオスオレンジ、ホワイト
参考価格 9万9,000円
URL https://www.giant.co.jp/giant23/bike_datail.php?p_id=00000034

BRIDGESTONE(ブリヂストン)

ブランドの特徴については、以下を参照してください。

ブリヂストンサイクルはどんな自転車メーカー? ブランドの特徴や人気車種を解説
ブリヂストンサイクルといえば、知らない人はいないほど有名な日本発の自転車ブランド。初めて買ってもらった自転車や、中高生のときに乗っていた自転車がブリヂストンサイクルだったという人も多いのではないでしょうか。ブリヂストンサイクルといえば、走りながら充電ができる電動アシスト自転車を取り扱っていることでも知られています。本記事ではブリヂストンサイクルのブランドストーリーや自転車の特徴、人気車種などを詳しく見ていきます。ブリヂストンサイクルはどんなメーカー? ブリヂストンサイクルは、タイヤメーカー「ブ...

XB1


ライトやカギ、スタンドといった最低限必要なパーツを標準で装備した、初めてクロスバイクに乗る人に最適なクロスバイクです。
信頼のシマノ製パーツを、ほぼ全ての箇所に採用している点も見逃せません。通勤・通学や街乗りでの利用に主眼を置いているものの、3×8速(11-32T)とギヤ比はワイドで、サイクリングで出くわす上り坂も苦になりません。
カラーは充実の6色展開。好みの色をまとった一台にまたがれば、気分もアップするでしょう。

モデル XB1(XB1)
フレームサイズ 390/440/490/540mm
カラー M.Xグラナイトブラック、P.Xスノーホワイト、F.XOブルー、P.Xマジックブルー、E.Xネオンオレンジ、E.Xシチリアブルー
参考価格 7万2,000円
URL https://www.bscycle.co.jp/items/bicycle/xb1/

ANCHOR(アンカー)

ブランドの特徴については、以下を参照してください。

ANCHORはどんな自転車メーカー? ブランドの特徴や人気車種を解説
日本人向けのロードバイクとして高い人気を誇るANCHOR。ジャパンブランドとして日本人の体に合わせたサイジングがされた自転車を多く取り扱っています。「人と自転車が前に進む力を最大に」という設計思想のもと作られている自転車には、どのようなモデルがあるのでしょうか。本記事ではANCHORのブランドストーリーや自転車の特徴、人気車種などを詳しく見ていきます。ANCHOR(アンカー)はどんなブランド? ANCHORは国内自転車メーカー・ブリヂストンサイクルのスポーツブランドです。ブリヂストンサイクルは、タイヤメーカー「ブリヂ...

RL1


「スポーツバイクの楽しさを、より気軽に味わってもらいたい」との思いから生まれた、RLシリーズ初のクロスバイクとなります。
全体の剛性バランスを最適化するという、ハイエンドクラスの設計思想(プロフォーマット)を受け継いだアルミフレームに、制動力に優れたディスクブレーキを装着。ロングライドを快適に楽しめるRLシリーズならではの特徴を満たしつつも、3年間盗難補償やライト、カギ、スタンドを標準で装備した、初めての一台にふさわしい仕様を実現しています。
週末のサイクリングはもちろんのこと、平日の通勤などでも快適に使えます。

モデル RL1(RL1)
フレームサイズ 420/470/520mm
カラー オーシャンネイビー、フォレストカーキ、ヘイズホワイト、ミッドナイトブラック
参考価格 7万7,000円(機械式)、8万円(油圧式)
URL https://www.bscycle.co.jp/anchor/bikes/rl1/

MERIDA(メリダ)

ブランドの特徴については、以下を参照してください。

メリダはどんな自転車ブランド? ブランドの特徴や人気車種を解説
メリダといえば、世界第2位の生産量を誇る超大手自転車ブランド。レース用のロードバイクから街乗り用のクロスバイクやE-BIKEまで豊富に揃っているため、用途や予算に合わせて自分にぴったりの1台を見つけることができると定評があります。本記事ではメリダのブランドストーリーや自転車の特徴、人気車種などを詳しく見ていきます。メリダはどんなブランド? 1972年、メリダは台湾で産声を上げました。1988年に自社の名前を冠したMERIDAブランドの自転車を初めて出荷し、今日や年間に150万台を出荷するグローバルブランドとして名を...

CROSSWAY 300-D

コミューターバイクとして人気の高いクロスウェイシリーズの旗艦モデルです。
機械圧縮によるチューブ成型技術や高い溶接技術により細部までこだわったフレームが、軽快で快適性に優れた走りを提供。
シマノ製3×8速ドライブトレインや雨の日でも安定した制動力を発揮する油圧ディスクブレーキは、快適なシティライドに十分すぎるほどの仕様で、そのまま郊外のサイクリングへと乗り出しても不足はありません。
オプションとしてスタンドやキャリヤ、カゴが用意されており、カラーも豊富な4色展開という点もうれしいところです。

モデル CROSSWAY 300-D(クロスウェイ300-D)
フレームサイズ 380/410/460/500mm
カラー グロスブラック、ダークブルー、レッド、ホワイト
参考価格 9万2,400円
URL https://www.merida.jp/lineup/cross_bike/crossway_300-d.html

KhodaaBloom(コーダーブルーム)

ブランドの特徴については、以下を参照してください。

KhodaaBloom(コーダーブルーム)はどんな自転車ブランド? ブランドの特徴や人気...
日本人による日本人のためのスポーツバイクブランド・コーダーブルーム。2007年の立ち上げ以来、軽さと走行性能を兼ね備えたスポーツバイクを数多く世に送り出してきました。本記事ではコーダーブルームのブランドストーリーや自転車の特徴、人気車種などを詳しく見ていきます。KhodaaBloom(コーダーブルーム)はどんなブランド? コーダーブルームは、総合自転車メーカーのホダカ株式会社が2007年に立ち上げたスポーツバイクブランド。「KhodaaBloom」というブランド名にはホダカ(Hodaka)のアナグラムが採用されており、希望を持っ...

RAIL DISC


軽量のアルミフレームが走りの軽さを生む一方、長めのホイールベースが直進安定性の高さを際立たせたモデルです。
制動力と操作性に優れたシマノ製油圧ディスクブレーキの採用には、安全を重視するブランドの姿勢が感じられます。
また、法律で義務づけられているライトやベルに加え、リフレクターやスタンドといった安全・実用に供するアクセサリーも標準で装備されていて、別途カギは必要ですが、買ったままの仕様で出かけられる点も見逃せません。
さらにフレームの各所にネジ穴があるため、キャリヤや泥よけが簡単に装着できます。

モデル RAIL DISC(レイル ディスク)
フレームサイズ 400(S)/440(M)/480(L)mm
カラー マットダークグリーン、マットサンドベージュ、マットブラック、ダークブルー
参考価格 8万3,600円
URL https://khodaa-bloom.com/bikes/rail/rail_disc/

NESTO(ネスト)

ブランドの特徴については、以下を参照してください。

NESTO(ネスト)はどんな自転車ブランド? ブランドの特徴や人気車種を解説
1971年に創業した日本の自転車メーカー・ホダカ株式会社が手がけるスポーツバイクブランドNESTO。高性能・高品質でありながら、お手頃かつ軽量なバイクが多くのサイクリストから支持されています。本記事ではNESTOのブランドストーリーや自転車の特徴、人気車種などを詳しく見ていきます。NESTO(ネスト)はどんなブランド? NESTO(ネスト) は、「NEXT STANDARD」をコンセプトに日々の生活を豊かにするスポーツバイクブランドです。オフロードバイクを頂点に据え、競技用スポーツバイクとその流れを受け継いだモデルをラインナップする...

VACANZE 2


アップダウンのある道で多用するフロント変速も、街乗りメインの自転車であれば必要性を感じません。
このモデルのように「前はシングルでOK!」と割り切れば変速操作は簡単になり、メンテナンスの手間は省けて車重も軽くなります。また、強度に優れたアルミフレームの、リヤ側のチューブを横に扁平加工することで振動吸収性と快適性が向上。
「アルミは硬い」と言われがちですが、快適な乗り心地を実現しています。街乗りに必須となるベルやスタンドを標準で装備したことも、このモデルの性格に見合った選択といえるでしょう。
日本人の身体データを元に大多数をカバーする設計とすることで、身長145cmでも乗れるという点も、小柄な人にとっては欠かせない評価基準となります。

モデル VACANZE 2(バカンゼ2)
フレームサイズ 380(XS/S)/440(M)/500(L)mm
カラー ホワイト、レッド、マットダークブルー、ブラック
参考価格 5万9,950円
URL https://nestobikes.com/products/vacanze_2-d/

GIOS(ジオス)

ブランドの特徴については、以下を参照してください。

GIOS(ジオス)はどんな自転車ブランド? ブランドの特徴や人気車種を解説
イタリア・トリノを拠点とし、70年以上にわたり愛され続けている自転車メーカー・GIOS。精度の高いフレームに定評があり、レースシーンはもちろん、近年は普段使いしやすいクロスバイクも注目を集めています。本記事ではGIOSのブランドストーリーや自転車の特徴、人気車種などを詳しく見ていきます。GIOS(ジオス)はどんなブランド? GIOSが創業したのは1948年。以来、今日にいたるまでイタリアのトリノを拠点とし、自転車を作り続けてきた伝統あるブランドです。GIOSといえば、ぱっと目が覚めるような鮮やかなブルーのカラーリングが...

23 MISTRAL DISC HYDRAULIC SHIMANO WHEEL


アルミとしては細身のフレームに、トラブルとは無縁のシマノ製MTBコンポを搭載。
そのワイドなギヤ比と油圧ディスクブレーキによる安定した制動との相乗効果で、街乗りからアップダウンのある郊外でのサイクリングまで幅広く対応する一台となっています。
コストダウンのため他ブランドとすることの多いホイールもシマノ製とするところに、妥協を許さないブランドの誇りが見て取れます。

モデル 23 MISTRAL DISC HYDRAULIC SHIMANO WHEEL(23ミストラル ディスク ハイドロリック シマノ ホイール)
フレームサイズ 430/480/520mm
カラー ジオスブルー、ブラック、グレー、スカイ、パープル
参考価格 8万6,900円
URL https://www.job-cycles.com/gios/collection/detail3.php?23-MISTRAL-DISC-HYDRAULIC-SHIMANO-WHEEL-6

BASSO(バッソ)

ブランドの特徴については、以下を参照してください。

BASSO(バッソ)はどんな自転車ブランド? ブランドの特徴や人気車種を解説
創業は1979年と比較的新しいものの、いまやヨーロッパのトップブランドの一つとして知られているBASSO。ハイクオリティなフレームにとことんこだわり、入門用からハイエンドまで多様な自転車を世に送り出しています。本記事ではBASSOのブランドストーリーや自転車の特徴、人気車種などを詳しく見ていきます。BASSO(バッソ)はどんなブランド? BASSOはロードレースの本場・イタリアで、1979年に創業したレーシングバイクブランドです。プロのロードレーサーである長男マリノと、経営専門家の次男レナード、メカニックである三男アルシ...

BASSO(バッソ)/23 LESMO


ロードレースで鍛え上げられたブランドということで、バッソのクロスバイクはシマノのロードコンポ、クラリスを採用していることでも明らかなように、フラットバーロードと称される一台となっています。
つまり最初はフラットバーで乗り始め、慣れたところで複数の乗車姿勢が得られるドロップハンドル(+シフト&ブレーキ)に換装すれば、ロードバイクに変身するというわけです。
また、フレームは乗り心地に優れたスチール(クロモリ)製ですから、長時間のライドでもストレスがたまることはありません。
サイクリングの、良き相棒となってくれること請け合いです。

モデル 23 LESMO(23レスモ)
フレームサイズ 470/510/540mm
カラー ホワイト、ネイビー
参考価格 12万6,500円
URL https://www.job-cycles.com/basso/collection/detail2.php?23-LESMO-1

まとめ

これからスポーツバイクの世界に足を踏み入れようと思っているあなたにとって、クロスバイクが頼りになる相棒になってくれること間違いありませんよね。

執筆:澤田 裕

 

【石川県】日本で唯一砂浜を自転車で走れる千里浜なぎさドライブウェイを、レンタサイクルで13kmサイクリング

【石川県】日本で唯一砂浜を自転車で走れる千里浜なぎさドライブウェイを、レンタサイクルで13kmサイクリング


千里浜なぎさドライブウェイは石川県の真ん中、羽咋市にある南北約8kmの海岸で、砂粒が細かく固く締まっているので車はもちろん自転車でも波打ち際を走ることのできる日本で唯一の砂浜です。
梅雨とは思えないカラっとした快晴、絶好のサイクリング日和なので以前から気になっていた、千里浜なぎさドライブウェイへ行ってきました。
車では何度も走ったことがありますが、自転車で走ったことは一度も無いのでワクワクです。

千里浜レストハウスでレンタサイクル

スタートは千里浜レストハウスです。ここでクロスバイクをレンタルしました。
レンタサイクルはブリヂストンのクロスバイクTB1、3時間500円、1日(10:00~16:45)でも1000円と、とてもリーズナブルです。

駐車場の脇には砂像が作ってあります。

高橋留美子コーナーや、SPY×FAMILYも。

千里浜なぎさドライブウェイ

さっそく千里浜なぎさドライブウェイへ。レストハウスのすぐ下が砂浜です。

砂浜は広いところで6車線くらい、狭いところでも3車線くらいの幅があります。
固く締まった海岸は砂浜というより少し柔らかいアスファルトといった感じでロードバイクの細いタイヤでも快適に走ることができそうです。

タイヤの跡がほとんど付かないほど固く締まっています。

愛知県から来られたとても仲良さそうなご夫婦。
MTBで砂浜ライドを楽しんでいました。海風を受けて水平線を眺めながらのサイクリングは本当に気持ちがいいです。

こんな波打ち際も走ることができます。


カモメも気持ち良さそうです。

千里浜レストハウスから約6㎞、折り返しの今浜口に到着です。


今浜口の近くにはこの地域では浜茶屋と呼ばれる海の家が何件か建っています。その中の「ルアナ」へ。

南国風でとてもオシャレです。

メニューは、焼きはまぐりや焼きそばといった定番物からカクテルやケーキといった他店には無いものまであり、おすすめです。

クリームソーダだけでも5種類ありましたよ。

道の駅のと千里浜

帰りも千里浜なぎさドライブウエイを走り、途中寄り道をして「道の駅 のと千里浜」へ。千里浜インター口から一般道へ出てすぐのところにあります。
ご当地お菓子の自販機や、能登で人気のジェラート屋も入っています。無料の足湯もありますよ。


一般的な意味の大根足ではなく羽咋市の特産品の大根にちなんでつけられたそうです。

ユーフォリア千里浜

道の駅のと千里浜から300mほど走ったところにある天然温泉ユーフォリア千里浜。
サイクリング後はこちらで汗を流すのもいいですね。

ゴールは千里浜レストハウス

このまま一般道を900m走って千里浜レストハウスに到着。走行距離約13km、時間は2時間40分でした。
千里浜名物のイカ団子を食べて砂浜サイクリングは終了です。

コース紹介

▼レンタサイクル情報

千里浜レストハウス
名称千里浜レストハウス営業時間10:00~16:45*定休日:悪天候時は貸出休止電話番号0767-22-2141受付場所羽咋市千里浜町タ4-1車種・料金シティ-eバイク-クロス500円/~3時間1000円/1日ロード-ミニベロ-MTB-その他-*税込み価格*事前予約不可*利用対象は小学校中学年以上の方

▼東京(首都圏)からのアクセス
電車利用:JR東京駅から北陸新幹線とJR七尾線(特急利用)で羽咋駅まで約3時間20分。

▼大阪’関西圏)からのアクセス
電車利用:JR大阪駅から金沢駅経由で羽咋駅まで(特急利用)約3時間5分

▼飛行機と自動車利用
能登空港から、車で約50分
小松空港から、車で約60分
富山空港から、車で約70分

まとめ

潮の香りを感じ海風を受けながらの、とても気持ちの良いサイクリングでした。
時間はいつもよりゆっくりと流れるように感じられ、とても贅沢に過ごせたと思います。
羽咋市の隣の宝達志水町には宝達山という能登最高峰の山があり、距離6.2㎞、平均勾配8.7%というなかなかのヒルクライムコースもあるので、脚自慢の方はぜひ挑戦されてみてはいかがでしょうか。
千里浜は夕日スポットとしても有名で、運が良ければ空全体を真ピンクに染める夕焼けに出会うこともできますよ。

執筆:S.Takanishi

石川県在住
2013年にヒルクライムをきっかけにロードバイクを始める。北陸、岐阜、長野の山で絶景、グルメを求めて楽しんでいます。
https://www.instagram.com/nitro2702/

 

 

 

 

【滋賀県】彦根の歴史探訪と旧中山道の宿場をめぐる34kmの初級・中級ポタリング

【滋賀県】彦根の歴史探訪と旧中山道の宿場をめぐる34kmの初級・中級ポタリング

道の駅せせらぎの里こうらをスタート&ゴールとするルートです。田園風景の中を走り多賀大社で参拝して、川沿いに彦根城へ。城下町を散策して食べ歩きを楽しみ高宮宿を抜けて道の駅へ戻ります。

道の駅せせらぎの里こうらをスタート

国道307号線沿いの道の駅せせらぎの里こうらからスタートします。

車通りの多い国道を少し走り、犬上川の手前を左折して川沿いに進みます。犬上大橋を渡り少し進むと右手に多賀大社の御神木の古木が見えてきます。御神木は女飯盛木と男飯盛木の2本です。

下の写真2枚が女飯盛木で、少しほっそりしています。

男飯盛木は葉が茂って、ドッシリした見た目をしています。
昔ケヤキで杓子を作り天皇に食事を捧げたところ、病気が治ったという言い伝えがあることから「飯盛木」と呼ばれるようになったとか。そんな2本のケヤキは滋賀県指定自然記念物です。古木からパワーを感じます。

多賀大社に参拝する

名神高速道路の下を抜けると多賀大社前駅に出ます。駅の近くにある多賀大社昭和の一の鳥居をくぐり、土産屋の並ぶ参道を進みましょう。

立派な大鳥居をくぐり多賀大社を参拝します。

鳥居の先にアーチ状の「そり橋」があります。町指定文化財ですが実際に渡る事ができますが、自転車用のシューズでは危険なので注意が必要。

「お多賀さん」の愛称で親しまれている多賀大社は、延命長寿・縁結び・厄除けの神様として信仰を集めています。太閤秀吉が病気の母のために祈ったとされ、奉納品も多く残っています。

御神門をくぐると正面に重厚感のある本殿が木々に囲まれるように建っています。空気が変わって神聖な雰囲気を感じます。

名物の糸切餅

多賀大社の名物「糸切餅」を販売している店は3店あるので、食べ比べてみた。
大鳥居の目の前に「多賀や」「莚寿堂本舗」の2店が並んでいます。

少し駅の方に戻ると「ひしや」があります。

糸切餅は白い餅に青と赤の三本線が描かれ、糸で切るのが特徴。とても柔らかくほどよい甘さで3店とも甲乙つけがたく美味しかったです。

芹川沿いに彦根市街へ

多賀大社前駅から芹川に向かいます。芹川沿いに走っていると「ナウマン象の郷中川原」という石造がありました。芹川の河原でナウマン象の化石が発見されたからだとか。

国道8号と東海道本線を過ぎたら「七曲がりの仏壇街」という細い道を走ります。彦根の伝統産業の仏壇を作る店が並ぶ通りで、屈折した路地が特徴です。

七曲がり仏壇街を抜け丁字路を右折して駅へ。駅前には戦国時代の武将で上野国高崎藩の初代藩主「井伊直政像」があります。

国宝!彦根城

彦根城をぐるりと周回してから、いよいよ彦根城内に向かいましょう。自転車は駐輪場へ置いて、入城券を購入して石段を上っていきます。

江戸時代までに建てられ、現在まで残っている12の現存天守のうち国宝に指定されたのは姫路城・松本城・松江城・犬山城・彦根城の5つです。これらの城を「国宝5城」と呼びます。

彦根城は徳川四天王の一人である井伊直政の子「直継」が着工し、約20年の歳月をかけ完成させました。廃城の危機を免れた彦根城は、江戸時代の姿を感じることが出来ます。

彦根城の中は急な階段が多く、手すりにつかまりながら上ります。
天守閣からは市街地越しの琵琶湖がよく見え、昔の街はどんな景色だったのか?そんな事を考えてしまいます。

出口に向かって歩いていると「もうすぐひこにゃんが現れます」とアナウンスが流れてきました。
せっかくなので少し待って、ひこにゃんが出てくるのを待って写真を撮って楽しみました。相変わらずの人気で、沢山の人が集まっていましたよ。

夢京橋で食べ歩き

江戸時代の城下町風情を残した「夢京橋キャッスルロード」に向かいます。
約350mの通りには土産物屋・食事処・甘味処などがズラリと並んでいます。

暑かったので「茶房源三郎」の「もこもこ源三郎ソフト」をいただきました。
濃厚な抹茶を2種類使用したソフトクリームは、お茶の味をしっかり感じられて美味しい。

彦根藩足軽屋敷群

「本町1丁目」交差点から細い路地に入ります。江戸時代に彦根城下を守っていた足軽たちが住んでいた屋敷が現在も残されていて、見学することが出来ます。

芹川けやき道を走り琵琶湖を目指しましょう。川沿いの道は爽やかで気持ちが良いです。

琵琶湖からの眺め

琵琶湖に出たら丁字路を左折します。
県道25号をしばらく走り、右手に湖岸緑地の入口が出たら細い道へ。湖岸緑地八坂からは多景島が見えますよ。

中山道64番の高宮宿

犬上川沿いの道を走り南下します。JR線を過ぎ国道8号に出たら左折。グルッと回り込んで旧中山道の高宮宿の街道を走りましょう。
旧中山道に入ると昔ながらの民家が建ち並び、落ち着いた雰囲気になります。

右手に高宮神社の鳥居が出たら、その先の高宮郵便局の隣に「多賀大社一の鳥居」があります。コース前半に立ち寄った多賀大社へ続く表参道の入口になります。

県内の古式の石鳥居としては最大で立派です。昔はこの鳥居から約3kmの参道に石灯籠が並んでいたそうで、参拝する人の気分も高まったでしょうね。

一の鳥居から先に進むと、さらに昔の建物が増え宿場町の色が濃くなります。

高宮の無賃橋

犬上川を渡る時に古い石橋を通ります。
1932年(昭和7年)に造られた橋ですが、もともと1832年(天保3年)に高宮宿の富豪が周囲の有力者などから資金を募り架けた橋とされています。

当時は「川渡し」や「仮橋」の通行が有料でしたが、この橋は渡り賃を取らなかった事から「むちんばし」と呼ばれたとか。当時の庶民としてはありがたい事だったでしょう!

高虎公園の藤堂高虎像

犬上川沿いを走り左手に「犬上大橋」が出たら川から離れ、県道330号に入ります。
彦根市消防署がある十字路を右折したら最後の立ち寄りポイントの高虎公園に到着。

甲良町在士出身の戦国武将「藤堂高虎」の像があります。関ヶ原の戦いに参戦し功績をあげたとか。さらに築城の技術にも優れていたので、江戸城の改築にも貢献したと伝わる。

公園には大阪城再建の時に使用されなかった「残念石」という面白い名前が付いた石が飾られているので探してみよう。

ちなみに藤堂高虎像の写真はTABIRIN MAP6滋賀県甲良町周辺の表紙にもなった場所です。

道の駅せせらぎの里こうらでゴール

道の駅に戻ったらテイクアウトの石窯ピザ店の「ピッツェリア ウノ」でピザをオーダーして、直売所前のテーブルでいただきます。

東京・日本橋で10年間営業していたイタリアンレストランのオーナーシェフが滋賀へ移住して、2015年に道の駅敷地に店をオープンさせました。

地元野菜のピザは、地元で採れた新鮮な野菜を中心としたあっさり系ピザです。走ってきて疲れた身体に染みる美味しさですよ。

コース紹介


TABIRIN MAP 滋賀県 甲良町周辺(湖東/彦根/東近江エリア)
道の駅せせらぎの里こうらがある甲良町は、湖東エリアの中心からやや北に位置し、彦根市や近江八幡といった観光地にも近く、自転車で散策するのが楽しいエリア。このパンフレットでは、道の駅をスタート&ゴールとした、初心者から中・上級者も満足できる4ルートを提案している。神社仏閣巡りやダム巡り、彦根城周辺のグルメポタなど、甲良町起点のサイクリングを楽しもう。

まとめ

TABIRIN MAP 滋賀県甲良町周辺の4ルートの中から1番距離が短い「彦根ポタリング」を走りました。短い距離の中に歴史を感じる多賀大社や彦根城、旧中山道の宿場町を巡ることができる濃厚なルートになっています。

執筆:小曽根彩

大分県出身、埼玉県在住。
地図やガイドパンフのデザイン制作事務所「オゾングラフィックス」スタッフ。
ロードバイク・ランドナー・ミニベロなどで、四季の景色や美味しい物を求めて自転車を楽しんでいます。

【東京都】シェアサイクルで行く!お台場~築地10kmサイクリング。レインボーブリッジの撮影スポットと築地で海鮮バーべキュー。

【東京都】シェアサイクルで行く!お台場~築地10kmサイクリング。レインボーブリッジの撮影スポットと築地で海鮮バーべキュー。

本格的に夏が始まり、ビールが美味しい季節になってきました。
お酒好きな皆様へ、シェアサイクルでお台場観光を楽しんだ後、ビールと美味しい海鮮を堪能できる「自転車散歩」を紹介します。食べたい物を購入し、炭火で焼く「海鮮バーベキュー」は必見です。

台場駅でシェアサイクル

ゆりかもめ線・台場駅からスタート。

お台場エリアには、観光のためのレンタサイクルが多く設置されています。
ドコモバイクシェアやLUUP、台数も多い為すぐにレンタルすることが可能です。
お台場エリアから出て築地へ行くため、エリア外にも返却ポートがある「LUUP」をレンタルしました。

台場駅から一番近いポートに向かいます。台場駅を北口側に出て、「2A出口」の階段を降りたすぐ先にあります。

階段を降りた先の出口。この写真の左側にLUUPのポートがあります。

シェアサイクル利用開始

LUUPは専用アプリで事前に利用登録をすることで、スムーズに利用することが可能です。利用予定の10分前から予約が可能なので、利用が集中する休日は事前に予約しておくのがおすすめ。

LUUPには、スマートフォンホルダーが付いているので、ナビアプリの使用も安心です。

お台場周辺をサイクリング

ナビをセットし、早速最初の目的地に出発します。

船の科学館と潮風公園 噴水広場

さて、お台場の人気観光スポット「船の科学館」に到着です。

現在本館(写真の船の中)は展示を休止していますが、屋外展示場や「宗谷」という船は見学することができるようです。

台場駅方面に戻る最中に、写真撮影にピッタリなスポットを発見しました。
潮風公園内から噴水広場を結ぶ通路「水と緑のプロムナード」。道の両側にワシントンヤシが生えており、カリフォルニア気分に浸れます。

この道をまっすぐ噴水まで進んでいくと、大井ふ頭のコンテナをバックにした綺麗な海を眺めることができます。

潮風公園は、イベントやピクニックなどで利用されており、バーベキュー場もあるため海を見ながら様々なアクティビティが楽しめる公園です。

自由の女神像

公園沿いの道路を通り、自由の女神像へ。
自由の女神像は、潮風公園に隣接されているお台場海浜公園の中にあります。

自由の女神像がお台場にある理由を調べました。
お台場の自由の女神像は「フランスと日本の友好関係を象徴する記念像」で、1998年~1999年の1年限定として設置されたものです。

1年の設置期間も終わりが近づくにつれ、「お台場に新たな像の設置を」と建設を望む声が強く新たに作られた像が、2023年現在お台場に設置してある2代目の自由の女神像です。

マリーンハウス

公園内を通りマリーンハウスという建物へ。
お手洗いや自動販売機、テイクアウトのショップ等があり、また3階の展望台は知る人ぞ知る穴場スポットです。

自転車を停めてマリーンハウスの中を通ると、お台場ビーチスポーツエリアという海岸に出ることができます。

レインボーブリッジも綺麗に見えるため、このあたりでレインボーブリッジの撮影をするのもおすすめ。

レインボーブリッジ遊歩道

レインボーブリッジに遊歩道があるのはご存じですか?
実は、お台場海浜公園沿いの道路をレインボーブリッジに向かって走っていくと遊歩道の入口があります。

自転車は、専用の台車に乗せれば遊歩道内に持ち込むことが可能。そのまま芝浦側まで歩いて渡ることができます。
受付に台車が置いてありますので、台車を取り付けて遊歩道に入ってください。

台車を使い渡ろうと考えましたが、LUUPの自転車は重さがあり持ち上げることが困難。また、近くに返却ポートもなかったため、遊歩道は断念しました。自分の自転車で来た際に渡ってみようと思います。

築地市場へ

お台場を出た後は、築地市場まで向かいます。
有明テニスの森や、富士見橋を経由し橋の上から海を眺めながら走ることができます。

かちどき橋

湾岸エリアから築地まで向かう途中にある、「かちどき橋」。日本で現存する数少ない可動橋です。

歴史を感じる橋で、築地側には「かちどき橋の資料館」があります。

自転車を返却、築地市場でご褒美

築地市場周辺のLUUPポートに自転車を返却します。

小さいタイヤながら快適に漕ぐことができました。

築地魚河岸バーベキューテラス

築地市場の方へ向かうと、大きいビルと看板が。今回の最終目的地、築地魚河岸海鮮バーベキューの会場です。ビルの屋上にあります。

休日は混雑していて予約必須です。事前にインターネット予約をして利用しました。

受付はこちら。

利用ルールは、築地魚河岸内で食材買い出をして、バーベキュー場で楽しむということ。アルコールは都度受付で購入、ソフトドリンクは持ち込みOK。

築地魚河岸内は、商品が終わったお店から店じまいになっていくため午前中のスタートがおすすめです。

雨でも大丈夫な「レギュラーサイト」を借りしました。(要予約)

当日空いていれば、立ち席(1時間の利用)でバーベキューを楽しむことも可能です。

購入品はこちら。

さて、早速「海鮮バーベキュー」と「ビール」で、自分へのご褒美タイムを始めていきます。


運動(サイクリング)のあと、そして炭の熱を浴びながら飲むビール。これほどまでに美味しいものかと思いました。


ついつい、お酒が進んでしまいます。

現地で準備してあるもの

築地魚河岸バーベキュー場では、火起こし済みのバーベキューグリルが予約した席に準備してあります。
また、最低限の調理道具・調味料は用意があります。軍手やまな板、トング等。カニフォークなどもありました。手ぶらで行って大丈夫です。

受付で貰える塩コショウ、醤油等。

バーベキュー場の下で買い物ができ、片付けも不要。とても楽しい時間を過ごすことができました。

コース紹介

▼築地魚河岸バーベキューテラス(※事前予約がおすすめです。)
https://tsukiji-bbqterrace.com/

今回の記事で紹介したコースの詳細は以下でもご覧いただけます。

お台場~築地サイクリング

まとめ

自転車に乗るのは好きだけど、自転車で出かけるとお酒が飲めない。
そんな風に感じることが多いですが、シェアサイクルを選んだことで観光もできてお酒も飲める、新たな自転車の遊び方を発見できました。
お台場周辺は自転車用通行エリアも広く、安全に自転車を楽しむことができます。

お台場には様々な観光スポットが存在します。
是非レンタサイクルを活用して、「自転車旅×お酒」という禁断の組合せを楽しんでみてください。

執筆:Risa/酒呑みローディー

神奈川県出身。
「自転車に乗った後に美味しいお酒を呑む!」をモットーにInstagram&YouTubeにて活動。
現在はフリーランスとして動物関係の仕事をしている。
2023年2月に自転車デビュー。その後自転車メーカー「EFILOA」の公式アンバサダーとなり、ブランド認知度アップのため日々奮闘中。

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【長野県】笑顔全開女子クライマーと行く、 乗鞍エコーライン開通ポタクライム

【長野県】笑顔全開女子クライマーと行く、 乗鞍エコーライン開通ポタクライム

ヒルクライマーの聖地、乗鞍エコーラインの待ちに待った開通日がやってきました。山好きにとって開通日の登頂は大切な儀式、ということで笑顔が素敵な女子クライマーまっこさんと走ってきました。

スタートは乗鞍観光センター駐車場

7:30乗鞍観光センター駐車場に到着。既に駐車場はほぼ満車で自転車乗りがいっぱいです。みな考えていることは同じですね。


乗鞍ヒルクライムのスタート地点です。
はるか彼方に見えるゴール地点に、既にテンションMAXのまっこさん。さすが凄脚クライマーです。

8:00スタート。雲一つない快晴、気温15℃、湿度は低くまさにヒルクライム日和です。

スタート地点からしばらくは、白樺やカラマツの林の中を抜けていきます。木漏れ日が気持ちいいです。

三本滝レストハウス

7km地点の三本滝レストハウスに到着です。
ここまでは比較的緩斜面でしたが、ここからは本格的なヒルクライムが始まります。

三本滝レストハウスまではマイカーでも来られるので、脚に自信のない方はここから登り始めるのもいいですよ。

三本滝レストハウスから1kmほど走ると、左手に小さい滝がありました。少し休憩してマイナスイオンを浴びて、心も身体もリフレッシュです。

パタパタ仰いでマイナスイオン取り込み中。

冷泉小屋

13km地点の冷泉小屋です。2022年にリニューアルして、食事や宿泊もできるようになりました。冷泉小屋の向かいには冷泉が流れていて、辺りには硫黄の匂いが漂っています。そばに寄ると空気がひんやりしていますが、この日は工事中だったため、あまり近づけませんでした。

位ヶ原山荘

15km地点の位ヶ原山荘です。ここまで来るとゴールの畳平はだいぶん近くに感じられます。気温も下がり、走っていても汗をかかなくなってきました。周りの木々の高さも低くなり、森林限界に近づいてきたのが感じられます。

森林限界へ

17km地点。いよいよ森林限界突入です。背の高い木々がなくなり、これぞ乗鞍という景色が広がっています。この辺りまで来ると酸素はスタート地点の2/3しかなく、ゆっくり走っていても息が切れます。

森林限界に入ると、残雪もちらほら出てきます。場所によっては2m以上の雪の壁もありました。まっこさんも笑顔で「すごい、すごい」の連発です。

酸素が薄くてもこの笑顔。

大雪渓

19km地点の大雪渓です。ここは真夏でも雪が残っていて、この日も沢山の人がスキーを楽しんでいました。


岐阜県との県境でゴール

大雪渓を過ぎると右側は崖になっているので、登っているときは空しか見えないところも。まるで空を飛んでいるような感覚になります。
ゴールは目の前ですが、まだまだ10%近い坂も出てきます。もうひと踏ん張りです。




この左カーブを曲がり、短い激坂を登るとゴールの長野と岐阜の県境です。

笑顔でゴール。距離20.5km、獲得標高1260m、走りぬきました。

岐阜県とフュージョン。ゴール後は、そのまま畳平へ。

畳平も自転車乗りがいっぱいです。最高の景色で、みなさん最高の笑顔です。

コースを下山

下山は景色を楽しみながら登ってきた道をのんびり下りました。

途中の位ヶ原山荘で休憩。コーヒーを注文するとナッツとお菓子が付いてきました。疲れた身体には嬉しいですね。

位ヶ原山荘から観光センター駐車場までは約15km、ホイールが熱くなりすぎないように注意しながら下り、無事、観光センター駐車場に着いて乗鞍エコーライン ポタクライムの終了です。

ヒルクライム初心者へアドバイス

女子クライマーまっこさんから、ヒルクライム初心者や、これからヒルクライムを始めてみたい人へアドバイス。

①インナーのチェーンリングは「楕円」のものを使っています。ペダリングの矯正にオススメです。
どこで踏み込んだら良いか始めは分からないと思うのですが、楕円だと自然とトルクを掛ける位置が決まり、感覚で覚えることが出来ます。
②技術面では、自分がケイデンスを上げて軽く早く回すタイプか、重いギアをパワーをかけて漕ぐタイプか検証してみるのも有効だと思います。
ただ闇雲に漕ぐより、自分はどちらの方が楽なのかを考えながら走ると、考えないで走った時よりも、今後の成長に大きく変化が出てくると思うので、是非試してみてください。

コース紹介


距離:20.5km 獲得標高:1260m (片道)

▼自動車道利用のアクセス
東京、名古屋から:長野自動車道「松本IC」から国道158号で乗鞍高原へ
大阪から:東海北陸自動車道・中部縦貫自動車道「清見IC」から安房トンネルを経て乗鞍高原へ
北陸から:北陸自動車道「富山IC」から安房トンネルを経て乗鞍高原へ。

▼公共交通、飛行機利用のアクセス
JR松本駅から松本電鉄で新島々駅へ、新島々からアルピコバスで乗鞍高原へ。

まとめ

前日の大雨で天気と道路状況が心配でしたが、梅雨とは思えない最高の天気でとても楽しく走ることができました。
まっこさんも絶景の連続に終始笑顔でとても楽しそうでした。
これから梅雨が明けると本格的なシーズンイン、8月の乗鞍ヒルクライムや秋の紅葉など、まだまだ乗鞍を楽しもうと思っています。

執筆:S.Takanishi

石川県在住
2013年にヒルクライムをきっかけにロードバイクを始める。北陸、岐阜、長野の山で絶景、グルメを求めて楽しんでいます。
https://www.instagram.com/nitro2702/

 

 

【オーストラリア】冬のブリスベン川 アート散策ライド30km

【オーストラリア】冬のブリスベン川 アート散策ライド30km


6〜8月、北半球の日本は夏を迎えますが、南半球で季節が反対のオーストラリアは冬。寒いと何かとこもりがちですが、短めの距離でもテーマを決めて走ってみると満足感が得られるものです。
自転車に乗ってブリスベン川沿いを北上しながらお気に入りのアートを探してみましょう。

スタートはサウスバンク・パークランズから

ブリスベン川の南側に広がる公園、サウスバンク・パークランズから出発です。
川の向こう岸に広がるのはブリスベンのシティ中心部のビル街。2032年開催予定のオリンピック・パラリンピックに向けて新たな橋やカジノなど建築ラッシュです。

自転車・歩行者専用のグッドウィル・ブリッジ(写真手前)を渡り、対岸へ渡ります。

ブリスベン市内を始め、オーストラリアの各都市ではここ数年電動キックボードがポピュラーになってきました。
グッドウィル・ブリッジの入口にもスマホアプリでレンタル可能な電動キックボードが複数並んでいます。
なお、オーストラリアでは自転車・電動キックボードどちらも走行時はヘルメット着用が義務となっているので必ず着用しましょう。

橋の真ん中のビュースポットからはシティを望めます。手前の斜めに切り立ったビルにはクイーンズランド州政府が入っています。

ビュースポットの隣には、世界でも珍しい橋の上のカフェ、グッドウィル・ブリューがあります。

シティの憩いの場ボタニックガーデンズ

グッドウィル・ブリッジを抜ければQUT(クイーンズランド工科大学)があり、その右手にブリスベンシティ植物園(ボタニックガーデンズ)があります。
緑の木々がジャングルのように重なり合って繁り、ビル群の一角であることを忘れてしまうほどです。

ストーリーブリッジとフェロンズ・ブリューイング

植物園を川沿いに走り、水上に設けられた自転車・専用道を進みます。
リバービューのレストランが立ち並ぶイーグルストリートのエリアへと続きます。

イーグルストリートからはブリスベンのシンボル的存在であるストーリー・ブリッジを拝めます。

イーグルストリートを抜けてストーリーブリッジの麓のフェロンズ・ブリューイングを目指します。
日本ではオーストラリアのお酒と言えばワインのイメージの方が強いかもしれませんが、実はクラフトビール文化も盛んです。
ブリスベン市内各地にもブリューワリーが点在し、ここフェロンズ・ブリューイングもその一つ。ビアレストランも併設しており、地元民や観光客で昼も夜も賑わいます。

レストランの真横には、子供達が遊べるように船を模した遊具も。後ろの部分が滑り台になっています。

フェロンズ・ブリューイング内にはバイクスタンドの壁、倉庫の壁などウォール・アートが複数あります。

オーストラリア特有の野鳥を描いたものなど個性的な作品が並びます。

リバーウォークとパワーハウス


フェロンズ・ブリューイングから続くニューファーム・リバーウォークへと進みます。
ニューファーム・リバーウォークは自転車・歩行者専用道になっていて、ちょっとした水上散歩気分を味わえます。

リバーウォーク沿いに立ち並ぶ家。冬でも比較的温暖なブリスベンでは年中を通してブーゲンビリアが色鮮やかに茂っています。

リバーウォークはニューファームエリアの市街地へと続きます。
ニューファーム・パークから再び自転車道に入ります。

ニューファーム・パークはジャカランダの名所としても知られています。
毎年10〜11月(春)になると公園一面がジャカランダの花で紫色に染まります。

ブリスベン・パワーハウス

ニューファーム・パークを抜けたところにあるのがブリスベン・パワーハウスです。
グッドウィル・ブリッジからここまでで約6km。
かつては発電所でしたが、現在はミニシアターとして使用されており、年中を通して様々な舞台が催されています。

パワーハウスの一角にあるウォールアート。芸術劇場でありながら、建物自体もまたアートです。

ニューステッドからノースショアの自転車専用道を走る

パワーハウスから引き続き川沿いを走り、約6km先のミルトンのエリアにあるポートサイド・ワーフを目指します。
道中のテネリフのエリアには、かつて第二次世界大戦の潜水艦基地があり、今ではサブマリーナーズ・ウォーク・ヘリテージ・トレイルとして自転車・歩行者専用の遊歩道になっています。潜水艦をモチーフにしたベンチが印象的です。

1870年代から1900年代にかけて、オーストラリアは羊毛輸出で栄えました。クイーンズランド州内の羊農家が、このテネリフの川沿いに建てられた4階建ての大きな倉庫に羊毛を運んできていたそうです。
当時の景色や様子を窺い知ることができます。

川沿いにはブラジル原産のカエンカズラが鮮やかに咲いていました。
英名は「オレンジ・トランペット・バイン」。バイン(vine)は「蔓(つる)」の意味ですが、オレンジ色の細長い筒状の花がトランペット状になっていることに由来するそうです。

いったん一般道に出て、ブリスベン川の支流を渡り、再び歩行者・自転車専用道へと入っていきます。
ベンツと「XXXX」の文字があるクラシックな建物が目標です。

屋根の上の「XXXX」は「フォーエックス」と読み、クイーンズランド州を代表するラガービールです。そしてこの建物はブレックファスト・クリークホテルです。
フランスルネッサンス様式で1889年に建設されました。ホテルとしてはもちろん、ステーキレストランとしても人気です。

ブレックファスト・クリークホテルの前から高架をくぐり、キャメロン・ロックス保護区の歩行者・自転車専用道へ。
キングスフォード・スミスドライブの車道沿いにバイクウェイが走っています。

写真右下はカウンターで、年間・日単位でここを通った自転車・歩行者の数が表示されています。

道沿いにはストレリチア(極楽鳥花)も。南アフリカ原産、ロサンゼルスの州花にもなっているこの花が冬でも見られるのはブリスベンが温暖な証でしょう。

ポートサイドワーフで折り返し

バイクウェイを3km弱走れば、クルーズ船のドックにもなっているポートサイドワーフに到着です。
平日の昼間は比較的ひっそりとしていますが、和食・中華・中東・イタリアンと様々なレストランが入り、リバービューで食事が楽しめるとあって、週末は多くの人で賑わいます。

ポートサイドワーフに隣接するエキシビションエリアでは、「モネ in パリ」と題したアート映像展覧会が開催されていました。
印象派などの西洋画を映像で楽しむ没入型の展覧会は、最近日本でも各都市で開催されていますが、オーストラリアでも人気の催し物です。

特設会場はパリの「ムーラン・ルージュ」を模したものになっています。

なお、ポートサイドワーフ近くには公共交通機関のシティフェリーのターミナル、ブレッツワーフがあります。
自転車も解体せずそのまま持ち込み可能なため、ここから出発地のサウスバンクエリアへちょっとした船旅を楽しみながら戻ることもできます。

今回はフェリーには乗らず、引き続きバイクウェイを辿って折り返しました。

道沿いの店舗やバス停の壁などにふと目をやるとウォールアートが描かれていることも。
こういった偶然の出会いもまた楽しいですね。

クイーンズランド州発祥のBetty’s Burgersでランチ

フェロンズ・ブリューイングまで戻ったところで、ベティーズ・バーガーズ(Betty’s Burgers)でランチタイムです。
ベティーズ・バーガーズはブリスベンから北へ約140km行ったヌーサ・ヘッズ発祥のハンバーガーショップ。
アンガスビーフと特製ソースの入ったクラシックバーガーに、パイナップルを追加していただきました。

ブリスベン市内以外にもゴールドコーストなどにも店舗があるのでぜひクイーンズランド州を訪れたら試して欲しいお店です。

コース紹介

まとめ

アート作品と一緒に自分の愛車を写真に収めると、いっそう自転車への愛着が湧きます。
ブリスベンの姉妹都市である兵庫県神戸市にも、街中に壁画を中心にアートが数多く点在しています。ぜひお気に入りの作品を見つけに、走りに出かけてみてはいかがでしょうか。

執筆:Ayaka

2011年に社会人になると同時に始めた自転車で「自転車×旅」の魅力にハマる。
ニュージーランドでのワイナリーロードレース、タイの寺院巡り、ドイツ古城巡り、インドネシアでの遺跡巡りなど世界各地で自転車旅を催行し、その様子を雑誌『Cycle Sports』に寄稿。
2017年には自転車ツーリズムを探究しにオーストラリアへ留学。現地の様子を『Cycle Sports.jp』にて『G’day, Australia! 〜ブリスベンからの自転車だより』として1年間連載。帰国後は英語教材編集者の傍ら、自転車イベントで通訳・MC・PR担当等を務める。
2022年4月、オーストラリア クイーンズランド州ブリスベンへ移住。
座右の銘は「好きにまみれろ、夢中で生きろ」。

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【長野県/岐阜県】中山道の妻籠宿を散策して電車で戻る18.6kmのポタリング

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旅行先で自転車に乗りたい時にレンタサイクルを利用する方法がありますが、やはり自分の自転車で走りたい!と思ったりもします。そんな時のために車に小径車を積んでおくと少しだけサイクリングを楽しみたい時に便利です。今回の旅に小径車を持って行き、JR中央本線「南木曽駅」から中山道を走り、妻籠宿の宿場町を散策してきました。

南木曽駅から中山道をたどる

JR中央本線「南木曽駅」からスタート。近年、外国人観光客に人気なのが長野県「妻籠宿」と岐阜県「馬籠宿」の間を結ぶ全長9kmの中山道を歩く「サムライロード」です。その区間を自転車で行ってみようと走り出しました。

駅を出てすぐに「中山道こちら」という案内看板があるので迷うことはありません。
線路沿いの細い道を走ります。

眺めの良いSL公園

SL公園には、昭和40年〜50年代に木曽谷を走ったD51を静態保存しています。

SL公園の横から道が細く上り坂に入ります。
中山道を走っていると歩いている観光客とすれ違いますが、日本人観光客より外国人観光客の方が圧倒的に多く感じます。

中山道の石畳を歩く

舗装路が途切れ「旧中山道の石畳」が現れました。昔ながらの道という雰囲気が感じられる石畳に「いかにも旧中山道っぽい」とテンションが上がってきます。
自転車は走りにくいので押して歩く方が良さそうです。

細い下り坂のY字路を右に進みます。「妻籠宿」の案内看板があるので解りやすいです。
急坂ですが歩いている人も居るのでスピードに気を付けて下さい。

江戸時代の面影が現代に残る妻籠宿

妻籠宿は中山道42番目の宿場で、1976年(昭和51年)に日本で初めて重要伝統的建造物保存地区に選ばれました。
「売らない・貸さない・こわさない」という三原則をつくり町並み保存運動により、貴重な財産を後世に伝えています。

妻籠宿に入ってすぐにある「熊谷家住宅」には、農機具や生活道具が展示してあり自由に見学することができます。

水車小屋と高札場跡の坂を下ると妻籠宿のメイン通りに入ります。

宿場町は電線が見えない様になっていて、より江戸時代の風情を感じられます。
無料休憩所も木曽ヒノキなど地元の木材で造られており、景観にマッチしています。しかし休憩所のトイレは最新式で新しく綺麗。宿場町とのギャップに驚きます。

自転車を押し歩きで散策する

妻籠宿本陣は馬籠宿出身の文豪「島崎藤村」の母親の生家です。明治に取り壊されましたが、平成7年に江戸時代の絵図をもとに復元されたそうです。

妻籠宿保存事業として町屋の歴史風土を守る観点から、看板や暖簾などにも注意して景観を保っているそうで、徹底しています!

特に町並みが保たれているのが寺下というエリアです。
妻籠観光案内所で今後のルートを確認していると、この先のサムライロードと呼ばれる旧中山道は山道になり階段や石畳も増えて自転車で行くには不向きとのこと。自転車で行く場合は一般道の県道7号を走り、途中で旧中山道に入って押し歩く必要があるとか。
さてどうしよう?と考えつつ先に進んでみることにした。

大妻籠宿で折り返し

蘭川(あららぎがわ)に架かるコンクリート製の味のある尾又橋を渡り国道に出ます。
中山道の案内看板に従い細い道に入ると、次の宿場「大妻籠宿」になります。

大妻籠宿は妻籠宿と馬籠宿の間にある小規模な宿場町です。
観光客が少なく、よりリアルな生活感を感じる宿場でした。

今回の予定は「妻籠宿から馬籠宿へ中山道で峠を越える」というものでしたが、
暑さなどを考慮してここで引き返し「坂下駅」まで走って輪行するプランに変更します。

臨機応変に変更するのも旅先では必要な事!と言うことで、来た道を戻り国道256号で妻籠宿へ。暑いしお腹も減ったので雰囲気が良さそうな藤乙旅館の食事処で冷たい「ざるとろろそば」をいただきます。

木曽川沿いの国道と花馬街道を走る

妻籠宿を出て国道19号へ出たら南木曽大橋を渡り、木曽川沿いに国道256号を走ります。
しばらく国道を走り「田立入口」交差点を右折して県道6号に入ります。

ここは「花馬街道」といい「花馬祭り」で有名です。「花馬祭り」とは1184年木曽義仲が平氏を破り征夷大将軍の官位を賜り、その知らせをうけた村人が歓喜し馬の鞍に幣(ぬさ)をつけた矢を付け坂下神社に戦勝報告をしたのが起源とされています。

長野県から岐阜県に入る

坂を下っていると「岐阜県中津川市」に入りました。少しですが岐阜県も走ります。

山際の道を走っていると木曽川が横を流れて涼しげで気持ちが良いです。

県道6号をそれてY字路の左へ進みます。ここから下り坂です。
少し下ると「坂下のモミラン」という立派な木が出てきました。説明看板を読むと、大きな木は「カヤ」で、そのカヤに着生しているのが「モミラン」だそうです。
山奥で見られる事が多いようですが、このような民家の側に生育しているのは珍しく岐阜県指定天然記念物に指定されています。

道の駅きりら坂下で大休憩

坂を下り国道256号を渡ると道の駅きりら坂下に到着です。
「きりら」という名前が不思議でしたが「木曽リバーライトサイド」の略だとか!中を見てみると「そば打ち体験」が出来る道の駅のようです。

とにかく暑いので店内でアイスクリームを食べて休憩します。
テーブルには花馬祭りの飾りが置いてありました。祭りの時期に来るのも楽しいかも知れませんね。

坂下駅から輪行して南木曽駅に戻る

道の駅でクールダウンして、JR中央本線「坂下駅」に向かいます。
駅前で輪行の準備をして、ホームで電車を待ちます。電車では約8分で南木曽駅まで戻る事ができます。あっという間ですね。

馬籠宿まで行けなかったのが心残りですが、次は小径車ではなくロードバイクを持ってきて再チャレンジしたいと思います。

コース紹介


▼アクセス
電車:東京駅(のぞみ)〜名古屋駅(特急しなの)〜南木曽駅
電車:新宿駅(特急あずさ)〜塩尻駅(特急しなの)〜南木曽駅
車:中央自動車道「八王子IC」〜長野自動車道「塩尻IC」から国道19号&256号

まとめ

旅先での自転車活動として紹介してみました。車で観光地を巡るのと違い、自転車で巡る方がじっくり観光できて印象に残る様に感じます。
外国人観光客に人気の木曽路中山道ですが、日本人こそ見に行って欲しいと感じる宿場町でした。見所が多い場所だったので、また走りに来ようと思います。

執筆:小曽根彩

大分県出身、埼玉県在住。
地図やガイドパンフのデザイン制作事務所「オゾングラフィックス」スタッフ。
ロードバイク・ランドナー・ミニベロなどで、四季の景色や美味しい物を求めて自転車を楽しんでいます。

 

 

 

【長野県】白馬からパワースポット戸隠神社巡りと蕎麦を楽しむ約90kmライド

【長野県】白馬からパワースポット戸隠神社巡りと蕎麦を楽しむ約90kmライド

例年に無い暑い日が続いている北陸から、涼しいところで美味しいものを食べて絶景を見ながら自転車を楽しみたいと思い、長野県戸隠高原に行ってきました。

スタートは白馬 大出公園

スタート地点は、白馬八方第5駐車場。
無料で停めることができて、駐車場内にはトイレもあります。近くにはコンビニもあるので、いつも利用しています。気温23度、雲は多めですが湿度も低く、とても涼しいです。
まずは大出公園を目指します。

大出公園に行く途中にある白馬駅。輪行時は、ここを起点にすると便利です。
白馬駅からは、国道406号を通ります。

約3.1km、大出公園に到着です。天気の良い日は吊り橋越しに北アルプスを望めるのですが、雲に隠れて見えませんでした。

大出公園から白沢洞門へ

大出公園を過ぎると登り区間です。しばらくは川沿いの緩斜面が続きます。これから始まるヒルクライムのアップに丁度いいです。

コースには青いペイントでルートが示されているので、分岐点でもミスコースしにくくなっています。九十九折れが出てくると、斜度も上がってきました。

木漏れ日と鳥の鳴き声が心地いいです。

11.2km地点の白沢洞門。トンネル前には駐車スペースがあり、展望エリアになっています。
トンネル内からは、黒いフレームに入ったように見える北アルプス後立山連峰が望めるのですが、ここでも雲に隠れていました。

白沢洞門から鬼無里(きなさ)へ

白沢洞門を抜けると、鬼無里までは約15kmのダウンヒルです。頑張って登ったご褒美ですね。
車は比較的少なく感じましたが、少し道が荒れている箇所もあるので、スピードの出し過ぎには要注意です。


途中、サルが電線を渡っていました。

27km地点の、旅の駅鬼無里に到着です。
ここには、地元の名産品の販売所や食堂、観光案内所があります。戸隠までの道を尋ねると、国道406号と県道36号の2ルートがあるとのことです。県道の方が車が少なく自転車では走りやすいとのことだったので、県道を通って向かうことにしました。
なお、県道は自販機がほとんどないとのことなので、今のうちにしっかり補給しておきましょう。

鬼無里から戸隠へ

旅の駅鬼無里を出てしばらく進み県道に入ると、再び登りの始まりです。
県道でも青いペイントでルートが示してあるので安心です。

県道に入ると、どこか懐かしい風景が続き、斜度も緩くのんびり走れます。

と思っていたら10%の看板が…

10%をクリアしてしばらく走っていると、急に家が多くなってきました。
スタートから約40kmで戸隠到着です。

いろりの蕎麦処 築山

戸隠に入ってすぐの宝光社の近くにある築山でまずは腹ごしらえです。

戸隠といえば蕎麦ですね。

冷たいざる蕎麦は、とても美味しかったです。ご飯は蕎麦米で、おかわりは無料なのも嬉しいです。

戸隠神社巡り

お腹がふくれたので、四社巡りスタートです。
戸隠は奥社、中社、宝光社、九頭竜社、火之御子社の五社を参拝する五社めぐりが有名ですが、九頭竜社は車道からかなり奥まったところにあるらしいので、そこ以外の四社を回ることにしました。

まずは宝光社。

鳥居をくぐると270段の階段が待ち受けています。

次に火之御子社。

樹齢500年の夫婦杉。パワーを感じます。

続いて中社

宝光社から中社までは激坂が続き、その先にあるのが中社です。
大きな鳥居が目印で、周りには観光案内所やお土産屋、蕎麦屋などが軒を連ねています。

四社目の奥社です。

杉並木が有名ですが、歩きにくいSPD-SLシューズなので断念。代わりにソフトクリームでパワーをもらいました。

シャインマスカット味。美味しい!
ここまでの距離は約45kmでした。

大出公園までの帰路

帰りは来た道を戻るのですが、少し寄り道をして鏡池へ。
風の無い日は、鏡のようになった湖面に周りの山々が映り込む、戸隠を代表する絶景スポットです。特に紅葉の時期は、素晴らしいようです。

戸隠から鬼無里へ向かう途中にある大望峠展望台にも寄ってきました。

山々の後ろにそびえる北アルプスを望めます。

旅の駅鬼無里に戻ってきました。ここから白沢洞門までは15.3kmの登りが続きます。

少し距離はありますが、斜度はそれほどでもないので、なんとか脚を着かずに登り切りました。
こそから大出公園まで下り、そこから少し登り返してスタート地点の白馬八方第5駐車場に到着、戸隠ライドの終了です。

コース紹介

距離:91.2km 獲得標高:1927m

▼東京から白馬大出公園までのアクセス
電車利用:新宿駅から白馬駅まで特急利用で約3時間40分。
自動車利用:中央自動車から長野自動車利用で約4時間。

▼名古屋から白馬大出公園までのアクセス
電車利用:名古屋駅から白馬駅まで特急利用で約3時間55分
自動車利用:中央自動車から長野自動車利用で約4時間。

今回の記事で紹介したコースの詳細は以下でもご覧いただけます。

白馬~戸隠

まとめ

白馬~戸隠は標高が高く湿度も低いので、比較的涼しく気持ち良く走ることができました。
と言っても、峠道が多く、補給する場所も限られるので、特に水分補給は余裕をもって行うようにしましょう。

戸隠神社は日本の神話と深くつながっているので、興味のある人は歩きやすい履物でじっくり見て回るのもおすすめです。10月中旬くらいから始まる紅葉に合わせて来るのもいいですね。
10月になったら次はカメラを持って走りに来ようと思いました。

執筆:S.Takanishi

石川県在住
2013年にヒルクライムをきっかけにロードバイクを始める。北陸、岐阜、長野の山で絶景、グルメを求めて楽しんでいます。
https://www.instagram.com/nitro2702/

 

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