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記事タグ: オーストラリア

【オーストラリア】ブリスベンサイクリスト定番!リバーループを体験しよう

【オーストラリア】ブリスベンサイクリスト定番!リバーループを体験しよう

リバーシティと呼ばれるブリスベンには、その名の通り街の真ん中をブリスベン川が流れています。
クイーンズランド州の州都、シドニー、メルボルンに次ぐオーストラリア第三の都市でありながらゆったりとした空気が流れるのはブリスベン川と川を囲む緑のためかもしれません。
ブリスベンのサイクリストたちの定番コース、「ブリスベンリバーループ」を紹介します。これを走ればあなたも立派なブリッシー(Brissie )、ブリスベンローカルサイクリスト!

 川の南側サウスバンクからスタート


ブリスベンリバーループは1周約33kmの周回コースなのでどこから走り始めてもOK。自転車専用道や、一般道上の自転車レーンを組み合わせたコースで、コース上には各所に地図や目印の標識が出ています。
この日は南側のサウスバンクから反時計回りにスタート。サウスバンクパークランズには無料の駐車場もあるので、車で来てここから走り始める地元サイクリストも多いです。

朝6時台に走り始めれば交通量も少なく、朝陽に照らされ輝く水面やシティのビル群を望めます。

水面を真横に走る

サウスバンクパークランズから、歩行者・自転車専用橋のグッドウィルブリッジを渡りシティ側へと出ます。川沿いの自動車専用道の高架下は歩行者・自転車専用道になっています。

真横には水面があり、ランニングや犬の散歩をする地元の人もみんな気持ちよさそうです。

川沿いの自転車・歩行者専用道路には所々にカウンターが設置されています。この自転車専用道路を使ってシティへ通勤する人も多く、朝夕は特にサイクリストが多いエリアでもあります。

シティから引き続き、自転車専用道を走りミルトン、トウォングといった商業・住宅のサバーブを抜けて行きましょう。

ミルトンの川沿いには、老舗のパブレストラン「レガッタホテル」が見えます。ちなみに、ここから川を離れて北上すればブリスベンヒルクライマーの聖地Mt.クーサへと続きます。

トウォングを抜けセントルチアに入るとクイーンズランド州立大学(University of Queensland、通称UQ)があります。

キャンパス内には道路があり、ここもコースの一部。オーストラリアの大学の敷地は広く、車で通学する学生も多くいるためこうして道路が走っていたり、駐車場も多数完備しているんですね。

地元のサイクリングクラブや、トライアスロンクラブのライダーたちがグループで練習する姿も見られます。

緑豊かなサバーブを抜けて

UQのキャンパスを抜けて、引き続き川沿いを走ります。インドロピリー(Indooroopilly)のようなユニークな響きの地名は、オーストラリアの原住民アボリジニの言葉から来ているもの。オーストラリアにはこうしたアボリジニ由来の地名が、現在も全国各地に数多くあります。

シティからほど近いながらも自然が豊かなサバーブであるインドロピリーにはゴルフコース、オーストラリア最古にして最大のコアラ保護施設(見学可)「ローンパイン・コアラサンクチュアリ」などがあります。
インドロピリーからアルバートブリッジを渡り、再び川の南側へと向かいます。

インドロピリーの対岸のサバーブ、テニソンにあるクイーンズランドテニスセンターでは毎年1月にブリスベン国際が開催されます。
メルボルンの全豪オープンと合わせて、国内外各地から多くのテニスファンが観戦に訪れる施設です。

続くタットンパーク、ハイゲートヒルは坂道が続く後半の難所。
坂の頂上には心拍が上がったサイクリストたちを出迎えるように、ブリスベンの老舗バイクショップ「ライフサイクル・ガレージ&ベスポーク」が店を構えています。

ここを乗り切ってしまえば、あとは下り基調でウェストエンドを抜けてサウスバンクへと戻ります。

ロングブラックでシメる

小一時間ほど走り終えた頃にはカフェもオープンしています。
コーヒー文化が盛んなオーストラリアでは、カフェと自転車は切っても切れない関係。自転車で走り、最後にコーヒーを飲むところまでがオーストラリアのサイクリストにとっての「ライド」なのです。

街のあちこちにサイクリスト御用達のカフェがあり、平日休日問わず早朝は店の軒先に愛車を連ねサイクリストたちが談笑する光景が見られます。

サウスバンクエリアで人気なのが、飲食店の並ぶグレイストリート沿いの「エスプレッソ・ガレージ」です。

この日の朝はロングブラックコーヒーと、店の定番メニュー、アボトーストを注文しました。軽くトーストしたターキッシュブレッドの上にアボカドとチリソースを乗せていただきます。

ちなみに日本ではアメリカ式のドリップコーヒーが主流ですが、オーストラリアはヨーロッパ式のエスプレッソコーヒーが主流です。
カフェで注文すると、バリスタがエスプレッソマシーンで一杯ずつ丁寧に淹れてくれます。いわゆるアメリカンコーヒーはありませんが、それに近いのはエスプレッソをお湯で割ったロングブラック。
スチームミルクがたっぷり入ったフラットホワイトも、ぜひオーストラリアに来たら味わってほしい一杯です。

コース紹介

▼NPOバイシクル・クイーンズランド ブリスベンリバーループ紹介ページ
https://bq.org.au/where-to-rides/brisbane-river-loop/

▼エスプレッソ・ガレージ
https://www.facebook.com/coffeeatgarage/

まとめ

どの街にも地元のサイクリストたちが愛する定番コースがありますが、ブリスベンと言えばやはりこのブリスベンリバーループ。
自転車専用道は年々改善、拡張されており、朝の新鮮な空気を吸いながら走るのはとても良いリフレッシュになります。生い茂る木々や水鳥の姿に都市にいることを忘れてしまう素晴らしいコースです。ブリスベンに来たらぜひ一度はチャレンジしてみてくださいね。

執筆:Ayaka

2011年に社会人になると同時に始めた自転車で「自転車×旅」の魅力にハマる。
ニュージーランドでのワイナリーロードレース、タイの寺院巡り、ドイツ古城巡り、インドネシアでの遺跡巡りなど世界各地で自転車旅を催行し、その様子を雑誌『Cycle Sports』に寄稿。
2017年には自転車ツーリズムを探究しにオーストラリアへ留学。現地の様子を『Cycle Sports.jp』にて『G’day, Australia! 〜ブリスベンからの自転車だより』として1年間連載。帰国後は英語教材編集者の傍ら、自転車イベントで通訳・MC・PR担当等を務める。
2022年4月、オーストラリア クイーンズランド州ブリスベンへ移住。
座右の銘は「好きにまみれろ、夢中で生きろ」。

 

 

【オーストラリア】Mt.グラバットプチヒルクライム&サンデーマーケットを満喫しよう

【オーストラリア】Mt.グラバットプチヒルクライム&サンデーマーケットを満喫しよう


ブリスベンのシティ中心部から南へ約13km行ったところにあるMt.Gravatt(グラバット)は、ブリスベンのヒルクライマーたちの定番スポットの一つです。
日曜日の午前中には近くのMt.Gravatt Showgroundsでサンデーマーケットも開催。サイクリングと合わせて立ち寄れば、充実した日曜日の朝が過ごせます。

Mt.Gravattってどんな山?

Mt.Gravattの入口から頂上のLookout(展望台)までは約2km、獲得標高124m、平均勾配 6.6%となっています。距離が2kmと短いので、複数回上り下りしてトレーニングする地元のサイクリストたちの様子も多く見られます。

Mt.Gravatt Centralの看板が入口の目印です。

山では野生動物たちも暮らしています。時には木の上で眠るコアラを見られることも。こちらは「ケガをした野生動物を見つけたら1300まで電話して報告を」の意の標識。

展望台へと続く道中では、オーストラリアならではのワイルドフラワーも見られます。
とうもろこしのような黄色い花が印象的なこちらはバンクシア。茶色くなるとまるでタワシがなっているように見えます。

Mt.Gravattを上っていこう

Mt.Gravattの展望台へと続く道は片道一車線の一般道です。自転車専用レーンはないので車に注意しながら適切な距離を保って走りましょう。

2kmと短めなコースながら、約500mごとに路面にキロポストが書かれています。それだけ地元サイクリストが多く登るのでしょう。

うねったカーブが続くので、追い越しの車や対向車線に気をつけながら登っていきます。

約1km地点、山の中腹まで来ると眼下に街の景色が開けてきます。トレッキングで登る人向けの遊歩道も見えます。


後半の1kmも引き続きうねった道が続きます。下山時もスピードの出し過ぎには注意しましょう。
ラスト300m、木々の間から青空が見えてきたらゴールはもうすぐそこです。

Lookoutからブリスベン市街を望む

カフェを左手に過ぎ、頂上の展望台のラウンドアバウト(ロータリー)まで来ればゴールです。

晴れた日には展望台からブリスベンの街の景色がよく見渡せます。中央の高層ビル群がブリスベンのシティ中心部です。
2032年にオリンピック・パラリンピックの開催も決まり、街は建設ラッシュ。今後ますます高層ビルが増えていくことでしょう。

黄昏時はロマンチックな雰囲気に。夜景を観に来るカップルも多いようです。

頂上には駐車場・公衆トイレも完備しています。自転車を車に乗せて駐車場に停め、ひたすらヒルクライムトレーニングに励むサイクリストの姿も見られます。

キッズ向けのちょっとした遊具スペースもあり、週末は家族連れも多くなります。

自然豊かなMt.Gravattには、一般道とは反対側に、歩行者専用のトレッキングコースもあります。ハイキングを楽しむ家族連れの姿も見られます。

トレッキングコース入口の看板。山の中にはコアラの他にも、Echinda(ハリネズミ)も生息しています。野生動物を見かけたら、驚かさないようそっと見守りましょう。

展望カフェLovewellで一息


展望台の敷地内にはカフェLovewellがあります。女性支援団体が運営するコミュニティカフェで、コーヒーの他にデザートや軽食も楽しめます。
ガラス張りの店内は開放的で、テラス席からの眺望が素晴らしく、平日・休日問わず地元のお客さんで賑わっています。

薄いバゲットの上にスモークサーモンとポーチドエッグを乗せたエッグ・ベネディクトはオーストラリアのモーニングメニューの定番の一つです。

ガラス張りの窓からは、オーストラリアでは馴染み深いKookaburra(クッカバラ)の姿が見えることも。クッカバラはカワセミの中で一番大きい種で、鳴き声が人が笑う声に聞こえることから和名ではワライカワセミと呼ばれています。

Mt.Gravattを下山し、近くのサンデーマーケットを散策

 
Mt.Gravattを下山したら、山の入口から1kmほどのところにあるMt.Gravatt Showgroundsに立ち寄ってみましょう。
毎週、土曜日午後4時〜9時は屋台市 ”Mt. Gravatt Street Food” が、日曜日午前6〜12時は “Mt. Gravatt Markets”  が開催されています。
入口でチケット(大人2ドル)を購入して入ります。
グラウンドには巨大な駐車場スペースも完備。地元の人たちがこぞって訪れます。自転車は乗り入れできないので停めて、徒歩で散策します。

農家直送の新鮮な野菜や果物はもちろん、生花、蚤の市、古着市、そして多文化・多国籍国家のオーストラリアらしい世界各国の屋台が充実しています。

色とりどりの野菜たち。日本ではちょっと珍しい、リーク(西洋ネギ)やチョコス(隼人瓜)なども並んでいます。

定番のフィッシュ&チップス、タイ、ベトナムなど様々な屋台が連なっています。

こちらはルーマニアのトランシルバニア地方の料理。ニンニクをたっぷり練り込み揚げた生地に具を載せてピザのようにして食べます。

蚤の市コーナーでは天然石やハンドクラフトを売るお店も。

古着コーナーも充実。日本とはまた一味違う、オーストラリアらしいちょっと大胆で鮮やかなデザインが目を惹きます。1着5ドル〜30ドルと価格もお手頃。

並んだテントは簡易試着室です。中にはスポーツウェアが売りに出ていることもあるので、掘り出し物を探してみるのも楽しいですよ。

コース紹介

▼Mt.Gravatt Street Food / Market
https://mtgravattmarkets.com/

まとめ

海外を自転車旅するなら、定番の観光スポットを訪問するのももちろん良いのですが、地元のサイクリストたちの練習スポットや、ローカルの週末マーケットを訪れてみるのをぜひおすすめします。現地の人の自転車の楽しみ方、週末の朝の過ごし方をプチ体験できて旅の充実度が上がること間違いありません。

執筆:Ayaka

2011年に社会人になると同時に始めた自転車で「自転車×旅」の魅力にハマる。
ニュージーランドでのワイナリーロードレース、タイの寺院巡り、ドイツ古城巡り、インドネシアでの遺跡巡りなど世界各地で自転車旅を催行し、その様子を雑誌『Cycle Sports』に寄稿。
2017年には自転車ツーリズムを探究しにオーストラリアへ留学。現地の様子を『Cycle Sports.jp』にて『G’day, Australia! 〜ブリスベンからの自転車だより』として1年間連載。帰国後は英語教材編集者の傍ら、自転車イベントで通訳・MC・PR担当等を務める。
2022年4月、オーストラリア クイーンズランド州ブリスベンへ移住。
座右の銘は「好きにまみれろ、夢中で生きろ」。

 

 

 

 

【オーストラリア】冬のブリスベン川 アート散策ライド30km

【オーストラリア】冬のブリスベン川 アート散策ライド30km


6〜8月、北半球の日本は夏を迎えますが、南半球で季節が反対のオーストラリアは冬。寒いと何かとこもりがちですが、短めの距離でもテーマを決めて走ってみると満足感が得られるものです。
自転車に乗ってブリスベン川沿いを北上しながらお気に入りのアートを探してみましょう。

スタートはサウスバンク・パークランズから

ブリスベン川の南側に広がる公園、サウスバンク・パークランズから出発です。
川の向こう岸に広がるのはブリスベンのシティ中心部のビル街。2032年開催予定のオリンピック・パラリンピックに向けて新たな橋やカジノなど建築ラッシュです。

自転車・歩行者専用のグッドウィル・ブリッジ(写真手前)を渡り、対岸へ渡ります。

ブリスベン市内を始め、オーストラリアの各都市ではここ数年電動キックボードがポピュラーになってきました。
グッドウィル・ブリッジの入口にもスマホアプリでレンタル可能な電動キックボードが複数並んでいます。
なお、オーストラリアでは自転車・電動キックボードどちらも走行時はヘルメット着用が義務となっているので必ず着用しましょう。

橋の真ん中のビュースポットからはシティを望めます。手前の斜めに切り立ったビルにはクイーンズランド州政府が入っています。

ビュースポットの隣には、世界でも珍しい橋の上のカフェ、グッドウィル・ブリューがあります。

シティの憩いの場ボタニックガーデンズ

グッドウィル・ブリッジを抜ければQUT(クイーンズランド工科大学)があり、その右手にブリスベンシティ植物園(ボタニックガーデンズ)があります。
緑の木々がジャングルのように重なり合って繁り、ビル群の一角であることを忘れてしまうほどです。

ストーリーブリッジとフェロンズ・ブリューイング

植物園を川沿いに走り、水上に設けられた自転車・専用道を進みます。
リバービューのレストランが立ち並ぶイーグルストリートのエリアへと続きます。

イーグルストリートからはブリスベンのシンボル的存在であるストーリー・ブリッジを拝めます。

イーグルストリートを抜けてストーリーブリッジの麓のフェロンズ・ブリューイングを目指します。
日本ではオーストラリアのお酒と言えばワインのイメージの方が強いかもしれませんが、実はクラフトビール文化も盛んです。
ブリスベン市内各地にもブリューワリーが点在し、ここフェロンズ・ブリューイングもその一つ。ビアレストランも併設しており、地元民や観光客で昼も夜も賑わいます。

レストランの真横には、子供達が遊べるように船を模した遊具も。後ろの部分が滑り台になっています。

フェロンズ・ブリューイング内にはバイクスタンドの壁、倉庫の壁などウォール・アートが複数あります。

オーストラリア特有の野鳥を描いたものなど個性的な作品が並びます。

リバーウォークとパワーハウス


フェロンズ・ブリューイングから続くニューファーム・リバーウォークへと進みます。
ニューファーム・リバーウォークは自転車・歩行者専用道になっていて、ちょっとした水上散歩気分を味わえます。

リバーウォーク沿いに立ち並ぶ家。冬でも比較的温暖なブリスベンでは年中を通してブーゲンビリアが色鮮やかに茂っています。

リバーウォークはニューファームエリアの市街地へと続きます。
ニューファーム・パークから再び自転車道に入ります。

ニューファーム・パークはジャカランダの名所としても知られています。
毎年10〜11月(春)になると公園一面がジャカランダの花で紫色に染まります。

ブリスベン・パワーハウス

ニューファーム・パークを抜けたところにあるのがブリスベン・パワーハウスです。
グッドウィル・ブリッジからここまでで約6km。
かつては発電所でしたが、現在はミニシアターとして使用されており、年中を通して様々な舞台が催されています。

パワーハウスの一角にあるウォールアート。芸術劇場でありながら、建物自体もまたアートです。

ニューステッドからノースショアの自転車専用道を走る

パワーハウスから引き続き川沿いを走り、約6km先のミルトンのエリアにあるポートサイド・ワーフを目指します。
道中のテネリフのエリアには、かつて第二次世界大戦の潜水艦基地があり、今ではサブマリーナーズ・ウォーク・ヘリテージ・トレイルとして自転車・歩行者専用の遊歩道になっています。潜水艦をモチーフにしたベンチが印象的です。

1870年代から1900年代にかけて、オーストラリアは羊毛輸出で栄えました。クイーンズランド州内の羊農家が、このテネリフの川沿いに建てられた4階建ての大きな倉庫に羊毛を運んできていたそうです。
当時の景色や様子を窺い知ることができます。

川沿いにはブラジル原産のカエンカズラが鮮やかに咲いていました。
英名は「オレンジ・トランペット・バイン」。バイン(vine)は「蔓(つる)」の意味ですが、オレンジ色の細長い筒状の花がトランペット状になっていることに由来するそうです。

いったん一般道に出て、ブリスベン川の支流を渡り、再び歩行者・自転車専用道へと入っていきます。
ベンツと「XXXX」の文字があるクラシックな建物が目標です。

屋根の上の「XXXX」は「フォーエックス」と読み、クイーンズランド州を代表するラガービールです。そしてこの建物はブレックファスト・クリークホテルです。
フランスルネッサンス様式で1889年に建設されました。ホテルとしてはもちろん、ステーキレストランとしても人気です。

ブレックファスト・クリークホテルの前から高架をくぐり、キャメロン・ロックス保護区の歩行者・自転車専用道へ。
キングスフォード・スミスドライブの車道沿いにバイクウェイが走っています。

写真右下はカウンターで、年間・日単位でここを通った自転車・歩行者の数が表示されています。

道沿いにはストレリチア(極楽鳥花)も。南アフリカ原産、ロサンゼルスの州花にもなっているこの花が冬でも見られるのはブリスベンが温暖な証でしょう。

ポートサイドワーフで折り返し

バイクウェイを3km弱走れば、クルーズ船のドックにもなっているポートサイドワーフに到着です。
平日の昼間は比較的ひっそりとしていますが、和食・中華・中東・イタリアンと様々なレストランが入り、リバービューで食事が楽しめるとあって、週末は多くの人で賑わいます。

ポートサイドワーフに隣接するエキシビションエリアでは、「モネ in パリ」と題したアート映像展覧会が開催されていました。
印象派などの西洋画を映像で楽しむ没入型の展覧会は、最近日本でも各都市で開催されていますが、オーストラリアでも人気の催し物です。

特設会場はパリの「ムーラン・ルージュ」を模したものになっています。

なお、ポートサイドワーフ近くには公共交通機関のシティフェリーのターミナル、ブレッツワーフがあります。
自転車も解体せずそのまま持ち込み可能なため、ここから出発地のサウスバンクエリアへちょっとした船旅を楽しみながら戻ることもできます。

今回はフェリーには乗らず、引き続きバイクウェイを辿って折り返しました。

道沿いの店舗やバス停の壁などにふと目をやるとウォールアートが描かれていることも。
こういった偶然の出会いもまた楽しいですね。

クイーンズランド州発祥のBetty’s Burgersでランチ

フェロンズ・ブリューイングまで戻ったところで、ベティーズ・バーガーズ(Betty’s Burgers)でランチタイムです。
ベティーズ・バーガーズはブリスベンから北へ約140km行ったヌーサ・ヘッズ発祥のハンバーガーショップ。
アンガスビーフと特製ソースの入ったクラシックバーガーに、パイナップルを追加していただきました。

ブリスベン市内以外にもゴールドコーストなどにも店舗があるのでぜひクイーンズランド州を訪れたら試して欲しいお店です。

コース紹介

まとめ

アート作品と一緒に自分の愛車を写真に収めると、いっそう自転車への愛着が湧きます。
ブリスベンの姉妹都市である兵庫県神戸市にも、街中に壁画を中心にアートが数多く点在しています。ぜひお気に入りの作品を見つけに、走りに出かけてみてはいかがでしょうか。

執筆:Ayaka

2011年に社会人になると同時に始めた自転車で「自転車×旅」の魅力にハマる。
ニュージーランドでのワイナリーロードレース、タイの寺院巡り、ドイツ古城巡り、インドネシアでの遺跡巡りなど世界各地で自転車旅を催行し、その様子を雑誌『Cycle Sports』に寄稿。
2017年には自転車ツーリズムを探究しにオーストラリアへ留学。現地の様子を『Cycle Sports.jp』にて『G’day, Australia! 〜ブリスベンからの自転車だより』として1年間連載。帰国後は英語教材編集者の傍ら、自転車イベントで通訳・MC・PR担当等を務める。
2022年4月、オーストラリア クイーンズランド州ブリスベンへ移住。
座右の銘は「好きにまみれろ、夢中で生きろ」。

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【オーストラリア】春を告げるお祭りと苺スイーツライド40km

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8月中旬、クイーンズランド州ブリスベンでは毎年 ”Royal Queesland Show” 通称 “Ekka”(エッカ)と呼ばれる春の始まりを告げるお祭りが約10日間に渡り開催されます。
移動遊園地、小動物とのふれあいコーナーや食品の品評会などのイベントで大いに盛り上がります。

その中日は毎年 “Ekka Wednesday” として祝日となり、人々はEkkaに行くのはもちろん、ビーチに行ったりピクニックをしたり思い思いに過ごします。
そんなEkka Wednesdayにブリスベンの南エリア〜隣町のローガンを中心に、春らしい苺スイーツとお祭りをめぐるライドをしてきました。

スタートはグリーンバンクRSLパーク&ライドから


スタート&ゴールはブリスベンのシティ中心部から南へ約30km行った、ローガン市にあるグリーンバンクRSLパーク&ライド(Greenbank RSL park ‘n’ ride)です。

「パーク&ライド」とは、自家用車向けの駐車場を備えたバス停や駅のこと。
平日はここからシティ中心部のビジネス街に直接向かう市営の急行バスが出ており、多くの通勤客で混み合います。

ここから16km先の、ブリスベンの南のサバーブ(郊外の地域)「ランコーン」エリアにあるカフェ、マウンテンリバー・パティスリーを目指します。

ローガンとブリスベンを結ぶ幹線道路マウント・リンゼー・ハイウェイ沿いには歩行者・自転車専用道が整備されています。
高架も含め、車道としっかり隔てられているので安心して走ることができます。


オーストラリアの歩行者・自転車用信号は主にボタン式です。
コロナの時の名残で、指ではなく肘で押すことを促す ”Bump” のステッカーが今でも貼られています。


オーストラリアで展開する大手スーパーの一つ、ALDIの看板が見えたら右折し、一般道・イラウィーナストリートのバイクレーンを進んで行きます。

スレットンステートカレッジ〜ランコーン

イラウィーナストリートを1.4kmほど進み、スレットンステートカレッジが見えたら左折し北上していきます。


キャンパスの一角で見かけたこの鳥はガラ・クカトゥー(オカメインコ)です。
その羽の色から「ピンク&グレー」の名称でも親しまれる、オーストラリア特有のオウムです。
オーストラリアでは緑地公園はもちろん、キャンパスや住宅でも色鮮やかな野鳥を多く見ることができます。見たことのない品種に出会うのもまた楽しみの一つです。

スレットンステートカレッジから約7km北上し、ランコーン駅とフルーツグローブ駅の間の線路を渡ります。
車社会のオーストラリアは日本ほど鉄道が発展していないため、ライド中に電車に出会うのは少し珍しいかもしれません。

人気カフェ:マウンテンリバー・パティスリーの苺モンブラン


小一時間ほど走ったところで、ランコーンエリアのカフェ、マウンテンリバー・パティスリーに到着です。
カフェ文化の盛んなオーストラリアでは、ブリスベン市内にもカフェが数えきれないほどありますが、2017年にオープンしたマウンテンリバー・パティスリーは特に人気のお店。
週末の昼になるといつも多くの人で賑わいます。

マウンテンリバー・パティスリーの特徴は、日本の和菓子・洋菓子のテイストを取り入れていること。

抹茶・ほうじ茶・柚子といった和テイストを取り入れたチーズケーキを始め、期間限定の特別ケーキ、おにぎりやキッシュといった軽食メニューも人気です。コーヒーはもちろん、抹茶ラテやほうじ茶ラテのドリンクも充実しています。
店内では日本から仕入れている抹茶、茶道具、お香や和雑貨も販売しており、日本人にとってはブリスベンにいながら日本を味わえほっとできる貴重な空間になっています。

この日いただいたのはロングブラックコーヒーと、この週限定のストロベリー・モンブラン。アーモンドメレンゲの上にバニラクリーム、苺ピューレ、そしてフレッシュな苺がトッピングされたスペシャルなケーキです。
繊細に絞られた苺ピューレの淡いピンクは日本の桜を彷彿とさせます。

「海外のケーキは甘い」というイメージが強いかもしれませんが、ここのケーキはどれも控えめな甘さで上品な味わい。フレンチコースの最後のデザートを食べているような贅沢感があります。
スタッフたちは京都・嵐山の老舗和菓子店を尋ねるなど、日本の菓子文化への知見が深く、日本人顔負けです。ぜひ日本からの旅行客の方にも味わってほしい、地元で深く愛されるお店です。

カラワサフォレスト

コーヒーとケーキを堪能したら5km先のカラワサ・フォレストを目指します。

ブリスベン・ローガンにはコアラなど野生動物が今も生息している森が点在しており、その多くは、トレッキングやグラベルライドを楽しめる公園としても整備されています。
オーストラリアならではの街づくりと言えるでしょう。

この日は祝日だったため、野生動物や環境保護に関する展示施設「ディスカバリー・センター」は休館でしたが、公園内にはBBQやピクニックをする家族連れやウォーキングを楽しむ人の姿が見られました。

公園の敷地内には子供達が昆虫や動物に親しめるアートや仕掛けが工夫されています。

トレイルの入口の自転車マークの部分には “Designated Tracks Only” (指定コースのみ)の標識がありました。
ロードバイクで進むのは少し厳しそうですが、グラベルバイクやMTBでぜひ試してみたくなりますね。

 ローガン・アートギャラリー

 
カラワサ・フォレストから4kmほど南下すればローガン市の行政の中心部ローガン・セントラルのエリアに入ります。その一角にあるのがローガン・アートギャラリーです。
ローガン・アートギャラリーではブリスベンやローガンにゆかりのある地元アーティストの企画展示を行っているアートスペース(入場無料)。
毎年地元の高校生たちの作品展も行うなど、市民が気軽にアートに触れることのできる空間です。

オーストラリアは特に2020年〜2021年の間、コロナによる厳しいロックダウンや国境封鎖の政策をとっていました。
その影響もあって、現代美術展では「コロナによって自分たちの価値観がどのように変わったか」をテーマにした作品がよく見られるようになったのが印象的です。

ギャラリーの外壁にはオーストラリアの原住民であるアボリジニの伝統柄の壁画が描かれています。

ブラウンズプレインズ・ファミリーフェスティバル


ライドも終盤、スタート地点のグリーンバンクRSLへと戻って行きますが、少し寄り道です。ローガン・アートギャラリーから7kmほど走ったウォーラー・パークを覗いてみましょう。

この時期、Ekkaはもちろんですが、ブリスベン周辺の町でも各所で小さなお祭りが開催されています。
ローガンのウォーラー・パークではブラウンズ・ファミリーフェスティバルが開催中。
移動遊園地にくじ引きなどの出店、小動物とのふれあいコーナーなどさながら「ミニEkka」といった感じです。

“Show Bag” はお祭り限定のキャラクターの文房具やぬいぐるみが入った言わば「福袋」です。ディズニー、ポケモン、ハリーポッターなど日本でも人気のキャラクターたちの顔が並んでいます。

チップスやホットドッグといった屋台グルメも充実しています。このお祭りならではのポテトは日本でも見かけたことがあるような…

乗り物のポップでどこかレトロな色合いは、日本の昔ながらの遊園地を彷彿とさせます。

どこの国もお祭りに浮き足立つのは子供も大人も一緒のようで、期間中は平日・休日問わず多くの人で昼から夜まで賑わいます。

クイーンズランド拠点のコーヒーチェーン:ザラファズコーヒー


最後に、近くのザラファズコーヒー(ZARRAFFA’S COFFEE)でロングブラックとビーフロールパイで一息。

ザラファズコーヒーはクイーンズランド州に拠点を置くオーストラリアのカフェチェーンです。店内やカップはキリンをモチーフにデザインされているのが特徴です。

ぜひこちらもクイーンズランドに来たら、店舗を見つけてみてくださいね。

コース紹介

▼マウンテンリバー・パティスリー
https://www.mountainriverpatisserie.com/

▼カラワサフォレスト・ディスカバリーセンター
https://www.brisbane.qld.gov.au/clean-and-green/natural-environment-and-water/environment-centres/karawatha-forest-discovery-centre

▼ローガン・アートギャラリー
https://www.loganarts.com.au/venue/logan-art-gallery/

まとめ

ケアンズやブリスベン、ゴールドコーストがあるクイーンズランド州は亜熱帯地域に属しているため、春の初めになるとブリスベンも日中は24度前後になり半袖ジャージでも十分走ることができます。
旬の苺のスイーツ、春を告げるローカルなお祭りと、その季節ならではのものを見つけに走るのも楽しいものです。
どのシーズンに来ても楽しめるブリスベンですが、ぜひ春もおすすめですよ。

執筆:Ayaka

2011年に社会人になると同時に始めた自転車で「自転車×旅」の魅力にハマる。
ニュージーランドでのワイナリーロードレース、タイの寺院巡り、ドイツ古城巡り、インドネシアでの遺跡巡りなど世界各地で自転車旅を催行し、その様子を雑誌『Cycle Sports』に寄稿。
2017年には自転車ツーリズムを探究しにオーストラリアへ留学。現地の様子を『Cycle Sports.jp』にて『G’day, Australia! 〜ブリスベンからの自転車だより』として1年間連載。帰国後は英語教材編集者の傍ら、自転車イベントで通訳・MC・PR担当等を務める。
2022年4月、オーストラリア クイーンズランド州ブリスベンへ移住。
座右の銘は「好きにまみれろ、夢中で生きろ」。

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【オーストラリア】4年ぶり開催!ブリスベンtoゴールドコーストサイクルチャレンジ大会レポート

【オーストラリア】4年ぶり開催!ブリスベンtoゴールドコーストサイクルチャレンジ大会レポート

クイーンズランド州の数ある自転車イベントの中でも、州最大級の参加者が集まるイベントが「ブリスベンtoゴールドコースト サイクルチャレンジ」(通称B2GC/ビーツージーシー、NPO バイシクルクイーンズランド主催)。
2023年は2019年以来4年ぶり、かつ16回目の開催となりました。開催時期も例年の10月から、春の始まりの8月へと変更。
コロナや大雨による連続中止を経て、「待ってました!」と言わんばかりにたくさんのローカルライダーたちの喜びに溢れたイベントとなりました。

ブリスベン to ゴールドコースト サイクルチャレンジ(B2GC)とは


B2GCは参加者数が実に3,700名を超えるマンモス大会。

その魅力はなんと言っても、オーストラリアの雄大な自然を感じながら、2都市の魅力を一気に体感できることです。
2032年にオリンピック・パラリンピックの開催も決定し、新たな橋や地下鉄はもちろん、自転車専用道の整備も含め発展が著しいリバーシティのブリスベン。
2018年にイギリス連邦の国際スポーツ競技大会「コモンウェルスゲームズ」を主催し、国際的スポーツリゾートでもあるゴールドコースト。
それぞれの魅力を備える2都市間を自転車で駆け抜けるワンウェイライドです。

ブリスベンシティ中心部からブリスベン川をまたいで南にあるサウスバンクから、ゴールドコーストのサウスポートエリアにあるブロードウォーターパークランズのゴールを目指します。

100km・60km・40kmの3コースが設定

B2GCレースではなくあくまでファンライド、自分のペースで仲間と楽しく走るイベントで、タイム計測はありません。
コースは100km・60km・40kmの3コースが設定されています。

100kmコースはサウスバンクからスタートし、ブリスベンの市内を南下、ブロードウォーターパークランズまで、途中2カ所のレストストップをはさみながら、郊外、カントリーサイド、そしてシーコーストへの道のりをワンウェイで辿ります。

100kmコースは朝6時台にスタートし、速い人は平均時速35km〜40kmで走るので、午前9時前にはゴールします。この早朝スタートも、普段から朝一番に走るサイクリストの多いオーストラリアならでは。

100kmコースの醍醐味は、スタートから最初の16km、普段は市営バス専用のバスレーンを特別貸切で走れること。バス専用道のトンネルからサイクリストたちが続々と駆け出していく様子は、大会朝の特別な景色です。


40kmコースは、100kmコースと同じ場所からスタートし、100kmコース第1レストストップにあたるローガン市のオリバー・スポーツコンプレックスまで。
60kmコースは、オリバー・スポーツコンプレックスから100kmコースと同じブロードウォーターパークランズのゴールを目指します。

全体を通じ、比較的アップダウンの少ないコースなので、これまでロングライドの経験が少ない方でも、体力や経験に合わせたコースを選び、完走にチャレンジすることができます。

2023年大会のメインスポンサーはブリスベンの地元の大きな病院ということもあり、医療研究への寄付への呼びかけも参加申し込み時から大会当日まで積極的に行われていました。自転車やマラソンといったスポーツイベントで、チャリティー色が強いオーストラリア。

職場や友人同士でグループ参加したり、参加者が家族や友人から寄付を募るといった習慣も根付いています。

60kmコース オリバースポーツコンプレックスからスタート


2017、2019年の100kmコース参加に続き、今回は60kmコースに参加してきました。
100kmコースの第1レストストップ、かつ40kmコースのゴール地点でもある、オリバー・スポーツコンプレックスからスタートです。

朝7時半のスタート時刻には、休む人、ゴールする人、ここから走り始める人とすでにライダーがごちゃまぜになりすでにお祭り状態に。4年ぶりの参加に胸が高鳴ります。

グループ走行では積極的に声出しを

ビギナーからベテランまで、幅広い層が参加しているB2GC。
参加者は3,700名を超えるので、あちこちに20名〜30名程度の集団が自然と形成されます。

自分に合ったペースの集団にうまく混ざることがコツですが、積極的に声を出してお互いの安全を確保することが大切です。

並走時に右から追い抜く時は “On your right.”(右抜きます)、後ろから速い集団が追い上げて自分たちを抜く時は “Bike passing”(自転車が通ります)、車が後方にいる時は “Car back”(後方に車あり)など。どれもシンプルなフレーズなので、恥ずかしがらずにハッキリと声に出して呼びかけていきましょう。

ゴールまで24km地点:クーメラのレストストップ

100kmコース・60kmコースともにゴールまで残り24km地点のクーメラに最後のレストストップがあります。


日本の自転車イベントのレストストップ(エイドステーション)と言えば、地元ボランティアの方達による郷土料理やB級グルメが振る舞われることが多いですが、オーストラリアではいたってシンプル。果物、一口サイズのデニッシュやマフィン、エナジージェルが支給される文字通りの「補給食」です。

水やスポーツドリンクの補給の他、有料のコーヒースタンドもあります。


日本での大会参加経験があると、最初は「え!これだけ!?」と少し戸惑うかもしれません。
大会の目的が「観光の活性化」や「地域創生」というより、「健康促進」「医療研究へのチャリティー」といった面も関係しているのかもしれませんね。
レストストップのグルメを楽しみに走る、というより純粋に走ることそのものを満喫する、そのシンプルさもまた魅力の一つです。

クーメラからゴールまで一気に走り抜ける


クーメラのレストストップを出たらあとは一気にゴールを目指します。

ホープアイランド、パラダイス・ポイントと言った湾岸エリアを駆け抜けていくと、ビーチ沿いにそびえ立つ、ゴールドコースト中心部のビル群が見えてきます。

野外フェスのようなゴールエリア

ゴールはサーファーのメッカであるサーファーズ・パラダイスよりは少し北のサウス・ポートにあるブロードウォーター・パークランズです。

午前7時半にスタートした60kmコースの我々は、午前10時過ぎにゴール。
数えきれない数のサイクリスト、バイク、出迎えにきた家族や友人、フードトラックにバンド演奏と、雰囲気はまるで野外フェスと言ったところです。

ペダルを漕いでミキサーを回し、スムージーを作るbike n’ blend。バナナ&マンゴースムージーでリフレッシュ。

復路はへレンズベール駅から電車輪行で

ゴールでの休憩もほどほどに、復路に就きます。
ゴールドコーストエリアからブリスベン方面へと戻る方法は3つ。大会のオプションで提供されているシャトルバス(自転車はトラックで同時に運送)、自分で電車輪行、そして自走です。

自走で帰る健脚集団も一定数いるのですが、今回はゴール会場から11km走った最寄駅のへレンズベールから電車輪行で帰宅。

電車は30分に1本ペースのため、電車を待つ間ベトナムのフォーでお腹を満たしました。

オーストラリアでは自転車はバラさずそのまま持ち込みOKです。先頭車両など、指定されていることもあるので案内をよく確かめた上で持ち込みましょう。

 なお、ゴールドコーストエリアからの参加者向けには、大会当日早朝にブリスベンのスタート地点へと向かうサイクルトレイン(有料/要事前申込)も提供されています。

日本からの参加しやすさも抜群


2024年2月現在、成田ーブリスベン間はカンタスとジェットスターが、関空ーブリスベン間はジェットスターが直行便を運行しています。(フライト時間は約8時間35分〜9時間15分/※ゴールドコーストへの直行便はありません。)

クイーンズランド州と日本の時差はたったの1時間(日本+1時間)。時差が少ないため移動前後の負担も少なく、短期日程でも十分に滞在を満喫することができます。
車道は日本と同じ左側走行なので、初めての海外ライドでもスムーズに馴染めます。

B2GCの大会参加と合わせて楽しみたいブリスベン、ゴールドコーストの観光情報は、関連記事に掲載していますので、ぜひそちらも合わせてご覧ください。

コース紹介

 

○ 100kmコース:サウスバンク〜ブロードウォーターパークランズ(サウスポート)
○ 40kmコース:サウスバンク〜オリバー・スポーツコンプレックス(イーグルビー)
○ 60kmコース:オリバ・ースポーツコンプレックス(イーグルビー)〜ブロードウォーターパークランズ(サウスポート)

 ▼ブリスベンtoゴールドコーストサイクルチャレンジ公式Webサイト(英語)
https://fundraise.mater.org.au/event/brisbane-to-gold-coast

まとめ

2023年大会は春の初めの8月末開催とあり、走っている間の気温は23度ほど、半袖ジャージとビブショーツがちょうど良いくらいで快適に走ることができました。

「大会の開催をずっと心待ちにしていた!」という人、「コロナ中に自転車を始め、今回が初参加」という人、参加者の笑顔が何よりも印象的でした。

2024年は8月25日(日)に開催予定です。久々の海外旅行を検討中という方、今年はぜひB2GCで海外自転車イベントデビューしてみてはいかがでしょうか。

執筆:Ayaka

2011年に社会人になると同時に始めた自転車で「自転車×旅」の魅力にハマる。
ニュージーランドでのワイナリーロードレース、タイの寺院巡り、ドイツ古城巡り、インドネシアでの遺跡巡りなど世界各地で自転車旅を催行し、その様子を雑誌『Cycle Sports』に寄稿。
2017年には自転車ツーリズムを探究しにオーストラリアへ留学。現地の様子を『Cycle Sports.jp』にて『G’day, Australia! 〜ブリスベンからの自転車だより』として1年間連載。帰国後は英語教材編集者の傍ら、自転車イベントで通訳・MC・PR担当等を務める。
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