自転車に優しい街といわれるドイツ「ミュンヘン」。レンタサイクル(クロスバイク)を借りて、サイクリング観光した時のレポートを紹介します。
※この記事は2018年2月15日に公開されたものを2021年7月に更新したものです。
ドイツ南部の街「ミュンヘン」の魅力と観光スポット
ミュンヘンは、ドイツ南部のバイエルン州に位置する、ドイツで3番目に大きな都市です。人口130万の大都市でありながら、イーザル川やバイエルン・アルプスなどの自然が豊かな土地でもあります。
今回のレポートでも立ち寄った、自動車メーカー「BMW」の本社があるほか、世界最大のビール祭り「オクトーバーフェスト」の開催地でもあります。「レーベンブロイ」などの有名な醸造所もミュンヘンにありますが、飲酒運転は厳禁ですので、サイクリングとは別の日に楽しんでください。
ミュンヘンの自転車事情
自転車レーンが整備され、自転車先進国のひとつといわれるドイツ。ミュンヘンも自転車に優しい街と言われ、自転車レーンが整備されています。
通勤にも自転車を利用する人が多く、朝の通勤時間は自転車で街を颯爽と走る人を多くみかけます。その姿は日本の自転車通勤風景とは異なり、手信号で後方に合図を出すなどのマナーは一般的のようです。
また、チャイルドトレーラーを良くみかけます。チャイルドシートではなくトレーラーが一般的のようです。
ミュンヘンのレンタサイクル
ドイツには「Call a Bike」というシェアサイクルがあり、ミュンヘンでも市民に利用されています。ただ、携帯電話の番号登録などで個人認証をするため、現地の携帯電話を持っていない旅行者には利用が難しい現状です。
「一般的なレンタサイクルは無いのか?」とウェブサイトで探したところ、ミュンヘン中央駅に隣接したレンタサイクルがあることを発見。
北口から少し西へ進んだところでクロスバイクをレンタル。手続きは日本のレンタサイクル同様身分証明書(パスポート)で手軽に借りられました。
詳しくはこちらの記事を参考にどうぞ。
早速クロスバイクでミュンヘンの街へ出かけます。
サイクリング観光スタート!
9月下旬、快晴の街を(右側通行なので)慣れるまで少し緊張しながらゆっくり走り始めます。
ニンフェンブルク宮殿
まずは中央駅から3kmほど走った「ニンフェンブルク宮殿」へ。
バイエルン王家の夏の離宮として1662 年建てられた宮殿で、今でもヴィッテルスバッハ家の当主が個人所有しているのだそうです。
宮殿近くに着くと、駅からさほど離れていないのに豪華絢爛、白亜の宮殿が現れます。
正面には広い池、周りには花が咲き誇る園内は写真映えも最高。自転車を止めてアチコチで写真を撮ってみました。
▼宮殿を抜けると広大な庭園。
中を散策しているとどれだけ時間がかかるかわからないのでここは入り口から写真を撮るだけで、次の目的地へサイクリングを続けることにします。
こちらのバロック式の庭園は入場券がなくても自由に入れるので、お時間のある方はぜひ楽しんでみてください。
▲宮殿正面には約1.3km美しい運河(川?)が続きます。
オリンピック公園
続いて向かった先は、1972 年に開催されたミュンヘンオリンピック会場跡地の「オリンピック公園」。宮殿の運河の先からは約2kmほどです。
ランドマークのオリンピックタワーを見ながら池のほとりをサイクリング。ランニングや散歩を楽しむ人たちが多く、ミュンヘンの人々の憩いの場所として親しまれているようです。
こちらも入場は無料で、誰でも自由に楽しむことができます。
正面にはBMWの本社ビルが見えます。「BMWミュージアム」があるのですが今回はサイクリング目的なので次回の訪問までお預けにします。
園内約3kmのサイクリングの後、次の目的地「英国庭園(イングリッシャーガーデン)」へ。
<h4″>英国庭園(イングリッシャーガーデン)
オリンピック公園からミュンヘンの街を約6km走って「イングリッシャーガーデン」に到着。総面積は373haで、ニューヨークのセントラル・パークよりも大きな公園です。
広い広い園内には湖(人工湖)があり、川も流れています。川に浮かぶ小さな中洲の「日本式茶室」や、ギリシャ風建築物「モノプテロス」、周囲には「中国の搭」などもあるようです。
英国庭園から道を挟んで南西には「宮廷庭園(ホーフガルテン)」があります。ここは花々に囲まれたとても落ち着いた時間を過ごすことができます。
旧市街地
宮廷庭園は旧市街地の北東に位置しているので、ここからは旧市街地をのんびりサイクリング。
約半日のサイクリングを終えて、駅構内を通り返却へ。
駅構内も押して歩けば自転車もOKです。
今回の総距離は15km程度でしたが、ミュンヘンの街の走りやすさを知るには十分なサイクリングでした。
▲交差点も自転車レーン通りに走れば安心
ミュンヘンの街はバス移動という手段もありますが、自転車レーンも整備され、この距離感で観光地を周遊できるのであれば、「レンタサイクル」は自由度の高い観光交通手段だと思いました。
電車に自転車を乗せることもできるので、ミュンヘンを拠点に少し離れた街の散策もしてみたいです。
鉄道での自転車事情についてはこちらの記事もぜひ参考にしてください。
執筆:YASU
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