明和町北東部と松阪市東部にかけての櫛田川流域は、古くから絹・麻の紡織が盛んな地域です。
この地に鎮座する神服織機殿神社(かんはとりはたどのじんじゃ)〈松阪市〉と神麻続機殿神社(かんおみはたどのじんじゃ)〈松阪市〉は、古来より伊勢神宮に奉納する絹と麻を織り続けている神社です。
この2社の周辺には下御糸(しもみいと)、上御糸(かみみいと)、中麻績(なかおみ)〈現:中海(なこみ)〉、機殿(はたどの)、服部という地名が今も残っています。
このコースでは、その2社と天棚機姫神(あめたなばたひめ)を祀る織殿神社、長白羽神(ながしらはのかみ)を祀る竹神社といった織物にゆかりのある神社を巡っていきます。
三重県の中央部に位置し、伊勢湾に面している明和町。
広々とした田園風景が広がり、豊かな海産にも恵まれているこの町は、
天皇の代理として伊勢神宮の天照大御神に仕えた「斎王」が暮らす「斎宮」があった場所でもあります。
伊勢湾にも面した大淀海岸からは、天気が良ければ富士山が望めます。
他にも、広大な田園風景や、斎王が禊を行い、身を清めていたと言われる祓川、明和町の町花で、別名「どんど花」とも呼ばれるノハナショウブの群落など、多種多様な生物や季節の草花達を堪能できる豊かな自然環境が数多く残っていて、サイクリングに最適な環境です。祈りの姫・斎王が暮らし、愛した斎宮の「今」をめぐる旅を、心ゆくまでお楽しみください。
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※オンラインの地図上でサイクリングルートが閲覧できるウェブサイト「ルートラボ」が2020年3月末でサービス終了したため、「bikemap」に変更したことで、bikemap内の距離や高低差に誤差が生じている場合がありますが、ご理解ご了承の程、よろしくお願いします。
明治44年、25社の神社を合祀して誕生した神社。
斎王の御殿があった場所ではないかといわれています。
土・日と満月の日に限り、御朱印やお守りなどの頒布をおこなっています。
境内には氏子さんが手入れしている花手水があり、人気のフォトスポットです。
紫式部によって書かれた『源氏物語』の「竹河」の巻に、登場人物が平安時代の歌謡である催馬楽(さいばら)の「竹河」を歌う場面が描かれています。
ショウブや四季の花々が咲き、斎王も花を愛でた絶景スポットであったといわれています。
伊勢茶と甘味が楽しめる古民家喫茶。
竹神社の向かいにあります。
満月の日には、地域の物品を楽しめる月の市を開催しています。
店内にコーヒーの香りが漂う、自家焙煎珈琲専門店。
ホッとする心地良い空間で、時間を忘れてしばしのんびりと。
明和に来たなら食べておきたい明和の代表的なお菓子「酒まんじゅう」。
地元の幅広い年代に親しまれる町のカフェ。
地元産の卵を使ったシュークリームやシフォンケーキ、色鮮やかな十二単バウムなど、幸せな味がもりだくさん。
看板メニューのお好み焼は、鉄板でじっくり焼き上げ、独自にブレンドしたソース・マヨネーズを使用しています。
松阪名物「とり網焼き」を楽しめるお店。
味噌だれをからめて焼いたとり網焼きと相性抜群のごはんは、自社生産の「松幸米」をお釜で炊き上げています。
5月14日と10月14日に、伊勢神宮では神御衣祭が行われます。
その神御衣祭に神前に供えられる麻布(荒妙)を織る神社がこの神麻続機殿神社です。
地元では上機殿(かみはたでん)または上館(かみたち)と親しみを込めて呼ばれています。
毎年、5月頭と10月頭になると境内の八尋殿(やひろで)にて奉織されます。
「尋」とは、両手を広げた長さのことで、八尋殿はその8倍あるはずなのですが、末広がりの意味で名づけられたと言われています。
神社を訪れると、鎮守の森の中から「タントンタン、タントンタン」と機織りの音が心地よく響いています。
5月14日と10月14日に、伊勢神宮では神御衣祭が行われます。
その神御衣祭に神前に供えられる絹布(和妙)を織る神社がこの神麻続機殿神社です。
麻布(荒妙)を織る上機殿に対して、神服織機殿神社は下機殿(しもはたでん)と呼ばれています。
毎年、5月頭と10月頭になると境内の八尋殿(やひろで)にて奉織されます。
「尋」とは、両手を広げた長さのことで、八尋殿はその8倍あるはずなのですが、末広がりの意味で名づけられたと言われています。
神社を訪れると、鎮守の森の中から「タントンタン、タントンタン」と機織りの音が心地よく響いています。
この辺りは古くは麻績郷と呼ばれ、『伊勢国 風土記』には、「麻績の郷となづくるは、郡の北に神あり、この神、大神の宮に荒妙の衣を奏る。神麻績の氏人等この村に別れ居りき。よりて名とす」とあり、この麻績氏が自らの祖神をこの地に祀って、神宮に奉献する神衣を奉織していたので、織殿と称するようになったと言われている。
また、神宮の神御衣祭に荒妙を供える神麻続機殿神社(松阪市井口中町)に奉仕した人々の中には、この地に住む者も多く、神職がここから機殿へ往来したという禰宜道の跡も残っている。
約660年続いた斎王制度は、南北朝時代に廃絶し、歴史の中に埋もれてしまいました。
しかしながら、斎宮に住む人々は、先祖代々語り継がれてきた斎王・斎宮の存在を信じ、斎王の御殿があったとされるここ「斎王の森」を大切に守り続けてきました。
今では斎宮跡のシンボルゾーンとして親しまれています。
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※土日の受付所は「みのりや」(明和町斎宮579 竹神社前)です。
※月~金が祝日の場合は前日17時までの事前予約制です。
斎宮・斎王をめぐる歴史や文学を、当時の斎宮の様子や斎王の役割などに関する資料や模型、映像を使って分かりやすく紹介しています。
斎宮跡の発掘調査によって出土した遺物の数々や成果を展示・映像をとおして見ることができます。
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