鯖街道「熊川宿」を起点に、三方五湖を目指すコース。三方五湖からも熊川宿を経由し鯖街道を通じて様々な物資が運ばれていた。名物のうなぎは、 江戸時代に京都で珍重されていた記録が残る。コースでは鳥羽川沿いの田園地帯を抜け、美しい若狭湾が広がる田烏からトンネルを通り三方五湖へと向かう。三方五湖は遊歩道が整備されており、静かな湖畔のサイクリングが楽しめる。道沿いには梅林が続き、シーズンになれば梅の香りに 包まれながら走れる。日本海と繋がる久々子湖や日向湖、貴重な年縞が存在する水月湖など、5つの湖で変わる景観や特徴を探してみよう。
~海と都をつなぐ食と文化の道~
マップ詳細へ※オンラインの地図上でサイクリングルートが閲覧できるウェブサイト「ルートラボ」が2020年3月末でサービス終了したため、「bikemap」に変更したことで、bikemap内の距離や高低差に誤差が生じている場合がありますが、ご理解ご了承の程、よろしくお願いします。
鯖街道の中でも最大の物流量を誇る「若狭街道」で、特に大きな宿場町だったのが熊川宿だ。国道より一本奥へと入れば、重要伝統的建造物群保存地区に選定されたレトロな町並みが現れる。現在は建物をリノベーションしたカフェやショップも並ぶ。道の駅が目印だ。
久々子、水月、菅、三方、日向の五つの湖は、それぞれ水質、水深が異なり、水の色が四季折々、不思議な五彩の変化をみせてくれます。
ラムサール条約登録の三方五湖の南に位置している。総合観光案内所では案内人が配置され、湿地の自然、水鳥の情報などきめ細かい情報提供が行われている。観光交流センター(総合観光案内所、特産品販売所)、水鳥観察棟、道路情報発信センター、トイレがある。
三方五湖の天然うなぎは、ゴカイやエビといった柔らかくて良質のエサを食べており、身が柔らかく、脂も乗り、栄養価が高い。江戸時代には「若州うなぎ」の名で京都でも重宝されていたほど。三方五湖周辺のうなぎ専門店で食べるうな重や白焼きは他にはない美味しさ。
プランクトンなどの堆積物が縞模様となって湖底に残るものを年縞という。水月湖で発見された年縞は長さ45m(7万年分)と世界一長い。「年縞博物館」や隣接する「若狭三方縄文博物館」では、この貴重な歴史のモノサシについて知ることができる。
内外海半島の外側には若狭湾が広がり、リアス海岸に作られた湾にそれぞれ小さな漁村が点在する。鯖やフグなどの養殖が盛んな地域で、御食国・若狭を支える場所となっている。静かな漁村には民宿も多く、美しい海を見ながらゆったりと過ごせるだろう。